JP2002120287A - 合成樹脂リングの製造方法および装着方法 - Google Patents

合成樹脂リングの製造方法および装着方法

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JP2002120287A
JP2002120287A JP2000314688A JP2000314688A JP2002120287A JP 2002120287 A JP2002120287 A JP 2002120287A JP 2000314688 A JP2000314688 A JP 2000314688A JP 2000314688 A JP2000314688 A JP 2000314688A JP 2002120287 A JP2002120287 A JP 2002120287A
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ring
pipe
diameter
synthetic resin
groove
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JP2000314688A
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Ryuichi Yoneda
隆一 米田
Hiroaki Irioka
博明 入岡
Keiji Miyazaki
圭次 宮▲崎▼
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂リング12を製造する際には、ま
ず、リング12に必要な第1径の合成樹脂パイプ10を
作る。次に、このパイプ10を加熱して軟化させ、延伸
加工を施すことにより第1径よりも大きい第2径まで拡
径させる。そして、この拡径したパイプ10を軸方向に
所定の幅で切断し、リング12を得る。このように製造
されたリング12を溝14に装着する際には、まず、装
着すべき管16の溝14に収める(配置する)。このと
き、リング12の内径が溝14を形成する部分18およ
び管端部の外径よりも大きい第2径であるため、管16
の外面に引っ掛かったり支えたりすることない。そし
て、リング12を加熱する。すると、リング12は収縮
して元の寸法すなわち第1径に戻り、溝14内に装着
(嵌合)される。 【効果】 容易に溝内に装着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は合成樹脂リングの製造
方法および装着方法に関し、特にたとえばケーブル保護
管等に用いられる波付管およびリブ付管等のような溝を
有する管の溝内に装着される、合成樹脂リングの製造方
法および装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の合成樹脂リング(以下
「リング」という。)を製造するには、たとえば、押出
成形等により所定の径の合成樹脂パイプを作り、この合
成樹脂パイプを環状に切断するようにしていた。また、
「C」字形状のリング(以下「Cリング」という。)を
製造する場合には、さらにこの環状リングの一部を切り
欠くようにしていた。また、たとえば、射出成形により
Cリングを成形するようにもしていた。
【0003】このように製造されたリングは、たとえば
管の溝内(波付管の谷やリブ付管のリブ間等)に装着さ
れるが、リングの内径は、溝の外径にほぼ同じかやや大
きい程度に設定され、溝を形成する部分(波付管の山や
リブ付管のリブ等)の外径よりも小さかった。したがっ
て、リングを溝内に装着するには、リングを弾性変形さ
せて無理入れまたは強制嵌合するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、径の大きいリ
ングや厚肉のリングを装着する場合には、リングを弾性
変形させるのが困難であった。つまり、リングを装着し
辛かった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、装
着し易いリングを作る、合成樹脂リングの製造方法を提
供することである。
【0006】この発明の他の目的は、容易に装着でき
る、合成樹脂リングの装着方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、合成樹脂
リングの製造方法であって、(a) 合成樹脂リングに必要
な第1径を有する合成樹脂パイプを作り、(b) 合成樹脂
パイプを加熱して第1径より大きい第2径まで拡径し、
(c) 拡径した合成樹脂パイプから合成樹脂リングを切り
出す、合成樹脂リングの製造方法である。
【0008】第2の発明は、第1の発明により製造した
合成樹脂リングを溝内に装着する方法であって、(a) 合
成樹脂リングを溝に収め、(b) 合成樹脂リングを加熱し
て第1径に戻す、合成樹脂リングの装着方法である。
【0009】
【作用】第1の発明においては、まず、たとえば押出成
形等により合成樹脂パイプを作る。合成樹脂パイプの径
は、合成樹脂リングに必要な第1径に設定される。たと
えば、合成樹脂パイプの内径は装着すべき管の溝の外径
とほぼ同じかやや大きい程度に設定される。次に、この
合成樹脂パイプを加熱して軟化させ、たとえば内面側か
ら圧縮空気を送り込むこと等により第1径よりも大きい
第2径まで拡径させる。つまり、合成樹脂パイプに延伸
加工を施して、合成樹脂パイプの内径を、装着すべき管
の溝を形成する部分および装着側管端部の外径よりも大
きくする。そして、この拡径した合成樹脂パイプを軸方
向に所定の幅で切断すること等によりリングを切り出
す。
【0010】第2の発明においては、まず、第1の発明
により製造されたリングを装着すべき管の溝に収める
(配置する)。このとき、リングの内径が溝を形成する
部分および管端部の外径よりも大きい第2径であるた
め、管の外面に引っ掛かったり支えたりすることなく、
溝内に収めることができる。そして、この状態でリング
を加熱する。すると、延伸加工により定着していた高分
子鎖の配向性が崩れるため、リングは収縮して元の寸法
すなわち第1径に戻り、溝内に装着(嵌合)される。
【0011】
【発明の効果】第1および第2の発明によれば、合成樹
脂リングを容易に溝内に装着することができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例の合成樹脂リングの製造
方法は、合成樹脂パイプ(以下「パイプ」という。)1
0を作る第1の工程,パイプ10を拡径する第2の工程
および拡径したパイプ10から合成樹脂リング(以下
「リング」という。)12を切り出す第3の工程を含
む。リング12は、たとえばケーブル保護管等に適用さ
れる波付管16(図5)ような溝(谷)14を有する管
16において、溝14内に装着され、たとえば管接合部
の抜け止めとして機能するものである。
【0014】第1の工程においては、合成樹脂材料(塩
化ビニルまたはポリエチレン等)の押出成形または射出
成形等により、所定の第1径を有するパイプ10を作
る。第1径はリングとしての機能を発揮するのに必要な
径であり、たとえば、内径は装着すべき管16の溝14
の外径にほぼ同じかやや大きい程度に設定され、外径は
溝14を形成する部分(山)18の外径よりも大きく設
定される。
【0015】第2の工程においては、まず、第1の工程
で作ったパイプ10を融点以下軟化点以上の温度(延伸
温度)に加熱する。そして、加熱により軟化したパイプ
10を第1径よりも大きい所定の第2径に拡径する。具
体的には、たとえば図1(A)に示すような略中空円柱
状の金型20内にパイプ10を配置する。ここで、金型
20の内径は、第2径に設定されている。第2径は、リ
ング12の装着時に管16の外面に当たらないように、
たとえば装着すべき管16の溝14を形成する部分18
および装着側の管端部の外径よりも大きい径に設定され
る。そして、図示しないポンプから供給される圧縮空気
を、金型20に設けられた空気導入口20aからパイプ
10の内面側に導入する。すると、図1(B)に示すよ
うに、パイプ10は膨張して、その外面は金型20の内
面に押し付けられる。つまり、延伸加工によりパイプ1
0は第2径に拡径される。その後、拡径したパイプ10
を冷却し、固化させる。
【0016】第3の工程においては、たとえば、拡径し
たパイプ10を軸方向に所定の間隔(溝14の幅よりも
小さいサイズ)で切断する。すると、図2に示すような
環状のリング12が得られる。ただし、第2の工程で金
型20に支持されて拡径されていない部分は、使用しな
いか予め切り落としておく。なお、環状リング12の一
部は、さらに斜めに切断されてもよい。また、図3に示
すような「C」字形状のリング(以下「Cリング」とい
う。)12を得る場合には、さらに環状リング12(図
2)の一部を所定の幅で切り欠くようにする。
【0017】このようにして製造したリング12を溝1
4内に装着する際には、まず、図4(A)に示すよう
に、リング12を、管16の装着側管端部から通して装
着すべき溝14の外面に収める(配置する)。このと
き、リング12の内径が管16の溝14を形成する部分
(山)18および管端部の外径よりも大きいため、つま
り、第2径に拡径されているため、管16の外面に引っ
掛かったり支えたりすることはない。そして、リング1
2の外面側からたとえばヒータ等により加熱する。する
と、延伸加工により定着していた分子鎖の配向性が崩れ
るため、図4(B)に示すように、リング12は収縮し
て元の寸法すなわち第1径に戻り、溝14内に装着(嵌
合)される。なお、加熱は、リング12が収縮するかつ
管16が変形しない適宜な条件(温度および時間等)で
行われる必要がある。
【0018】このようなリング12が装着された管16
は、たとえば、図5に示すように、別の溝14にゴム輪
22がさらに装着された上で、他の管16の受口16a
内に差し込まれて、他の管16と接続される。そして、
リング12は受口16aのリング受容部16bに係止さ
れることにより抜け止めとして機能する。
【0019】この実施例によれば、延伸加工により第2
径に拡径されたリング12を製造し、加熱により収縮さ
せて第1径に戻すようにしているので、リング12を溝
14に簡単に装着することができる。
【0020】なお、上述の実施例では、パイプ10を拡
径する際に、金型20においてパイプ10の内面側から
圧縮空気を供給する圧力空気法により延伸加工するよう
にしているが、延伸加工の方法はこれに限定されるもの
ではない。たとえば、金型20においてパイプ10の外
面側から真空吸引する真空吸引法により行うようにして
もよい。また、軟化したパイプ10を第2径の外面を有
する芯金型(図示せず)に被せて引っ張り、芯金型を通
過させるマンドレル法により行うようにしてもよい。
【0021】また、上述の実施例では、Cリング12を
得る場合に、まず環状のリング12を形成し、その後、
この環状リング12の一部を切り欠くようにしている
が、まずパイプ10の管壁を軸方向に切断して切欠を形
成し、その後、このパイプ10を軸方向に所定の間隔で
切断するようにしてもよい。
【0022】また、上述の実施例では、第1から第3の
各工程をそれぞれ独立して行うようにしているが、たと
えば図6に示すような製造装置24を用いて、これらを
連続的に行うようにしてもよい。製造装置24は、押出
機26,第1サイジング装置28,第1引取機30,加
熱装置32,第2サイジング装置34,第2引取機36
および切断機38を含む。
【0023】押出機26から押し出された合成樹脂の連
続管40は、第1サイジング装置28で第1径にサイジ
ングされるとともに冷却され、第1引取機30に引き取
られる。次に、加熱装置32で延伸温度に加熱され、第
2サイジング装置34に与えられる。第2サイジング装
置34では、図7に示すように、真空ポンプ42が接続
された真空室44内に略円筒状の外型46が配置され、
連続管40は、真空吸引されることにより外型46の内
面に押し付けられて第2径に拡径される。続いて、水冷
パイプ48が配置された冷却室50内で冷却固化された
後、第2引取機36に引き取られる。そして、切断機3
8で所定の幅に切断され、リング12が得られる。この
他の実施例で製造されたリング12も加熱により第1径
に収縮される。したがって、容易に溝14内に装着する
ことができる。なお、この場合、連続管40は第2引取
機36で引き取られながら拡径される、つまり、二軸延
伸加工されるので、装着の際に加熱すると、リング12
は周方向だけでなく軸方向にも収縮される。
【0024】なお、上述の実施例では、連続管40を真
空吸引法により第2径に拡径する(延伸加工する)よう
にしているが、延伸加工する方法は適宜変更される。た
とえば、押出機26のダイ26a内のマンドレル中心孔
(図示せず)を通して圧縮空気を連続管40内に送り込
み、内圧により拡径させる、圧力空気法により延伸加工
を行うようにしてもよい。また、第2径の外面を有する
芯金型(図示せず)を通過させることにより拡径させ
る、内部マンドレル法により行うようにしてもよい。
【0025】また、上述の各実施例では、リング12が
波付管16の溝(谷)14に装着される場合の例を示し
ているが、リング12の装着される溝14は波付管の谷
に限定されるものでないのは言うまでもない。つまり、
このようなリング12は、たとえばリブ付管のリブ間や
管継手その他管路構成部材の継手部等に設けられる溝に
も適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の製造方法における第2の
工程(延伸加工)を示す図解図である。
【図2】この発明の一実施例の製造方法で製造される合
成樹脂リング(環状リング)を示す斜視図である。
【図3】合成樹脂リングの変形例(Cリング)を示す斜
視図である。
【図4】この発明の一実施例の装着方法を示す図解図で
ある。
【図5】合成樹脂リングの使用状態を示す図解図であ
る。
【図6】この発明の他の実施例の製造方法で用いられる
製造装置を示す図解図である。
【図7】図6実施例の第2サイジング装置における延伸
加工を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …合成樹脂パイプ 12 …合成樹脂リング 14 …溝 16 …管 20 …金型 24 …製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮▲崎▼ 圭次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 Fターム(参考) 3H015 BB01 BC01 BC07 BC08 4F210 AG13 QA05 QC03 QG04 QG17 QW21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂リングの製造方法であって、 (a) 合成樹脂リングに必要な第1径を有する合成樹脂パ
    イプを作り、 (b) 合成樹脂パイプを加熱して第1径より大きい第2径
    まで拡径し、 (c) 拡径した合成樹脂パイプから合成樹脂リングを切り
    出す、合成樹脂リングの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法により製造した合
    成樹脂リングを溝内に装着する方法であって、 (a) 合成樹脂リングを溝に収め、 (b) 合成樹脂リングを加熱して第1径に戻す、合成樹脂
    リングの装着方法。
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