JP2002119861A - 炭化水素流動接触分解用触媒およびそれを用いた接触分解方法 - Google Patents

炭化水素流動接触分解用触媒およびそれを用いた接触分解方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫黄化合物を含む重質炭化水素油をFCC装
置で接触分解するに際して、高分解活性で高い中間留分
収率を維持し、コークの生成が少なく、重質留分の分解
活性が高く、しかも、FCC装置からの排ガス中のSO
x量を低減するのに優れた性能を有する炭化水素流動接
触分解用触媒及びそれを用いた接触分解方法の提供。 【解決手段】 結晶性アルミノシリケートゼオライト、
擬ベーマイト由来のアルミナ及びジブサイト由来のアル
ミナを含有する炭化水素流動接触分解用触媒であって、
擬ベーマイト由来のアルミナ(A)/ジブサイト由来の
アルミナ(B)の重量比が0.25〜4の範囲にあるこ
とを特徴とする炭化水素流動接触分解用触媒およびそれ
を用いた接触分解方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素流動接触
分解用触媒及びそれを用いた接触分解方法に関し、更に
詳しくは、硫黄化合物を含む重質炭化水素油を流動接触
分解装置(以下FCC装置という)で接触分解に使用し
た際に、高分解活性でガソリン選択性に優れ、コークの
生成が少なく、しかも、該装置からの排ガス中の硫黄化
合物(以下、SOxという)量を低減する炭化水素流動
接触分解用触媒(以下FCC触媒ということがある)及
びそれを用いた接触分解方法に関する。
【0002】
【従来技術】重質炭化水素油中の硫黄化合物は、接触分
解されてコークと共に触媒に付着し、それがFCC装置
の再生塔で酸化されてSOxとなり、排ガスと共に大気
中に放出されるため大気汚染の問題があった。従来、F
CC装置の再生塔からの排ガス中のSOxを減少する方
法及び触媒について種々提案されている。
【0003】例えば、本出願人の出願にかかる特開平7
−323229号公報には、耐メタル性、硫黄酸化物捕
捉能に優れ、高活性でガソリン選択性に優れた炭化水素
流動接触分解用触媒として、結晶性アルミノシリケート
ゼオライトおよび粒子状のマンガン化合物が無機酸化物
マトリックス中に分散していることを特徴とする触媒が
開示されている。
【0004】また、本出願人の出願にかかる特開平8−
309198号公報には、結晶性アルミノシリケートゼ
オライトを多孔性無機酸化物マトリックスに均一に分散
してなるクラッキング触媒粒子(A)と、希土類金属お
よびリン成分を含有するアルミナ粒子(B)との粒子混
合物からなることを特徴とする炭化水素流動接触分解装
置からの排ガス中の硫黄酸化物量を低減する接触分解触
媒およびそれを用いた接触分解方法が開示されている。
粒子混合物からなる触媒は、該装置からの排ガス中の硫
黄酸化物量を低減する効果は有するものの、活性、ガソ
リン選択性、コーク選択性等の性能に問題があった。
【0005】一方、高い分解活性とガソリン選択性を有
する炭化水素分解用触媒として、本出願人の出願にかか
る特開昭55−152548号公報には、アルミナと他
の無機酸化物との組成物からなり、その組成物中にX線
回折法で結晶質として検知可能なアルミナが10〜85
重量%存在することを特徴とする触媒が開示されてい
る。
【0006】また、特開平10−146529号公報に
は、改良されたコーク選択性を有する流動接触分解触媒
として、(a)結晶質アルミノケイ酸塩ゼオライトと、
(b)ギブサイトと、(c)希土類金属化合物と、
(d)(i)イオン交換法により作成されたシリカゾ
ル、または(ii)ケイ酸ナトリウム、酸、および酸のア
ルミニウム塩を混合することにより調製された酸性シリ
カゾル、のうちの少なくとも1つから調製されたシリカ
マトリックスとを含む触媒が開示されている。
【0007】しかし、これらの触媒はFCC装置の再生
塔からの排ガス中のSOxを減少する性能(以下、De
SOx能ということがある)が良くないという問題があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硫黄
化合物を含む重質炭化水素油をFCC装置で接触分解す
るに際して、高分解活性で高い中間留分収率を維持し、
コークの生成が少なく、重質留分の分解活性が高く、し
かも、FCC装置からの排ガス中のSOx量を低減する
のに優れた性能を有する炭化水素流動接触分解用触媒及
びそれを用いた接触分解方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ゼオライ
トとアルミナを含有する炭化水素流動接触分解用触媒に
ついて鋭意研究した結果、擬ベーマイト由来のアルミナ
(A)は、触媒の分解活性、ガソリン選択性やコーク選
択性などの向上に有効であり、ジブサイト由来のアルミ
ナ(B)は、触媒活性等に影響を及ぼすことなく硫黄酸
化物捕捉能に優れた効果を有することを見出し本発明を
完成するに至った。
【0010】本発明の第一は、結晶性アルミノシリケー
トゼオライト、擬ベーマイト由来のアルミナ及びジブサ
イト由来のアルミナを含有する炭化水素流動接触分解用
触媒であって、擬ベーマイト由来のアルミナ(A)/ジ
ブサイト由来のアルミナ(B)の重量比が0.25〜4
の範囲にあることを特徴とする炭化水素流動接触分解用
触媒に関する。
【0011】本発明の第二は、前述の炭化水素流動接触
分解用触媒に硫黄化合物を含む重質炭化水素油を接触分
解条件下で接触させることを特徴とする接触分解方法に
関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、詳細に説明する。
【0013】本発明での擬ベーマイト由来のアルミナ
(A)とは、擬ベーマイト形アルミナ水和物から得られ
たアルミナ(Al)を言い、ジブサイト由来のア
ルミナ(B)とは、ジブサイト形アルミナ水和物から得
られたアルミナ(Al)を言う。擬ベーマイト形
アルミナ水和物は、アルミン酸ソーダ水溶液と硫酸アル
ミニウム塩水溶液との中和反応等により得られ、そのX
線回折図はベーマイト形アルミナ水和物に似ているが、
各回折線がきわめてブロードであり、その組成は、ベー
マイト形アルミナ水和物の組成Al・HOより
も含水量が多く、Al・1.1〜2HO程度で
ある。また、ジブサイト形アルミナ水和物は、ボーキサ
イトからバイヤー法により製造され、その組成は、Al
・3HOで示される。
【0014】本発明の擬ベーマイト由来のアルミナ
(A)/ジブサイト由来のアルミナ(B)重量比は、
0.25〜4の範囲にあることを特徴とする。該(A)
/(B)重量比が0.25より小さい場合には、擬ベー
マイト由来のアルミナの量が少なくジブサイト由来のア
ルミナの量が多くなるため、触媒の分解活性、ガソリン
選択性、コーク選択性などの性能について所望の効果が
得られず、また、該(A)/(B)重量比が4より大き
い場合には、ジブサイト由来のアルミナの量が少なく擬
ベーマイト由来のアルミナの量が多くなるため、FCC
装置からの排ガス中のSOx量を低減する所望の効果が
得られない。本発明の擬ベーマイト由来のアルミナ
(A)/ジブサイト由来のアルミナ(B)重量比は、好
ましくは0.5〜3、更に好ましくは0.8〜2の範囲
にあることが望ましい。
【0015】また、本発明での前記擬ベーマイト及びジ
ブサイト由来のアルミナ含有量は、触媒組成物を基準と
して5〜50%の範囲であることが好ましい。該アルミ
ナの含有量が5%より少ない場合には、所望の分解活
性、ガソリン選択性、コーク選択性やDeSOx能など
の性能について所望の効果が得られないことがあり、ま
た、50%より多い場合には、コーク選択性が悪くなる
傾向にあり、耐摩耗性などの流動接触分解用触媒として
の性状が悪くなることがある。該アルミナ含有量は、更
に好ましくは、10〜30%の範囲が望ましい。
【0016】また、本発明での前記ジブサイト由来のア
ルミナ(B)は、平均粒子径3〜60μm範囲のジブサ
イトから形成されたものであることが好ましい。ジブサ
イト由来のアルミナ(B)は、SOx捕捉能として作用
するため、該アルミナは触媒を形成するマトリックス中
に均一に分散しているよりも塊状で分散している方が好
ましい。マトリックス中に前述のアルミナを塊状で分散
させるためには出発原料のジブサイトの平均粒子径が3
μm以上であることが好ましく、3μmより小さい場合
にはマトリックス中で塊状を形成しにくい。しかし、ジ
ブサイトの平均粒子径が60μmより大きい場合には、
流動接触分解用触媒の平均粒子径と同程度の大きさとな
るので望ましくない。出発原料のジブサイトの平均粒子
径は、更に好ましくは5〜30μmの範囲にあることが
望ましい。
【0017】本発明の炭化水素流動接触分解用触媒は、
結晶性アルミノシリケートゼオライトと、擬ベーマイト
及びジブサイト由来のアルミナとマトリックスから形成
される。本発明での結晶性アルミノシリケートゼオライ
トは、通常炭化水素流動接触分解用触媒に使用されるゼ
オライトが使用可能で、X型ゼオライト、Y型ゼオライ
ト、モルデナイト、ZSM型ゼオライトおよび天然ゼオ
ライトなどが例示され、通常の接触分解用触媒の場合と
同様、水素、アンモニウムおよび多価金属から選ばれる
カチオンでイオン交換された形で使用される。Y型ゼオ
ライト、特に超安定性Y型ゼオライトは耐水熱安定性に
優れているので好適である。
【0018】また、マトリックスは、シリカ、シリカ−
アルミナ、シリカ−マグネシア、リン−アルミナなど結
合剤として作用する通常の接触分解用触媒に使用される
慣用のマトリックス成分である。このようなマトリック
ス成分には、カオリン、ハロイサイト、モンモリロナイ
トなどをも含有することができる。さらに、従来のメタ
ル捕捉剤を併用して含有せしめることもできる。
【0019】本発明の炭化水素流動接触分解用触媒は、
前述の結晶性アルミノシリケートゼオライトを5〜50
%、好ましくは5〜40%、前記擬ベーマイト及びジブ
サイト由来のアルミナを5〜50%、好ましくは10〜
30%、マトリックスを20〜90%、好ましくは30
〜85%の範囲で含有することが望ましい。
【0020】本発明の炭化水素流動接触分解用触媒は、
前述のマトリックスの前駆物質、例えばシリカゾル、シ
リカ−アルミナヒドロゾルなどに結晶性アルミノシリケ
ートゼオライトと擬ベーマイト形アルミナ水和物および
ジブサイト形アルミナ水和物を加えて均一に分散させ、
得られた混合物スラリーを常法通り噴霧乾燥することに
よって製造することができる。そして、噴霧乾燥により
得られた粒子は必要に応じて洗浄され、洗浄後は再び乾
燥、焼成される。なお、焼成はFCC装置の再生塔で行
われることもある。該焼成により粒子中の擬ベーマイト
形アルミナ水和物およびジブサイト形アルミナ水和物は
アルミナ(A)およびアルミナ(B)に変わる。
【0021】本発明の炭化水素流動接触分解用触媒は、
硫黄化合物およびバナジウムなどの金属汚染物含有重質
炭化水素油の流動接触分解に使用して好適であるが、金
属汚染物を含有しない炭化水素油の流動接触分解にも使
用可能であり、該触媒を使用した接触分解は通常の流動
接触分解条件が採用される。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示し具体的に本発明を説明す
るが、これらのものに本発明が限定されるものではな
い。
【0023】実施例1 水硝子に硫酸を加えて調製した、SiO濃度12.5
%でpH1.6のシリカヒドロゾル8000gに、アン
モニウムイオン交換したY型ゼオライトを水熱処理して
得られた格子常数25.58Åの超安定Y型ゼオライト
(H−USY)をSiO−Al基準で1500
gを加え、更にカオリンクレーを2250g(乾燥基
準)および硫酸アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリ
ウム水溶液の中和にて調製した擬ベーマイト形アルミナ
水和物スラリーをAlとして500g(触媒組成
の10%相当量)を加えた。さらにバイヤー法で得られ
た平均粒子径25μmのジブサイト形アルミナ水和物
〔昭和電工(株)製:H−WP〕をAlとして2
50g(触媒組成の5%相当量)加えた。これらの混合
物のスラリー濃度が25〜30%になるように純水を加
え、また混合スラリーのpHが2.9になるように25
%硫酸を使用して調製した。
【0024】該混合スラリーを均一化するためにコロイ
ドミルを通した後、噴霧乾燥し、洗浄した。洗浄の最終
工程で触媒中にRE(REは希土類元素を表わ
す)として1.5%になるように塩化レアアースをイオ
ン交換し、乾燥してFCC触媒Aを得た。
【0025】また、上記と同じ方法でジブサイト形アル
ミナ水和物の添加量を触媒組成の10%および20%に
相当するFCC触媒BとCを調製した。尚、ジブサイト
形アルミナ水和物の増加分はカオリンクレーを減じて調
整した。各触媒を600℃で2時間空気中で焼成した。
得られた触媒の性状を表1に示す。
【0026】比較例1 水硝子に硫酸を加えて調製した、SiO濃度12.5
%でpH1.6のシリカヒドロゾル8000gに、アン
モニウムイオン交換したY型ゼオライトを水熱処理して
得られた格子常数25.58Åの超安定Y型ゼオライト
(H−USY)をSiO−Al基準で1500
gを加え、更にカオリンクレーを3000g(乾燥基
準)および硫酸アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリ
ウム水溶液の中和にて調製した擬ベーマイト形アルミナ
水和物スラリーをAlとして1000g(触媒組
成の20%相当量)を加えた。これらの混合物のスラリ
ー濃度が30%になるように純水を加え、また混合スラ
リーのpHが2.9になるように25%硫酸を使用して
調製した。
【0027】該混合スラリーを均一化する為にコロイド
ミルを通した後、噴霧乾燥し、洗浄した。洗浄の最終工
程で触媒中にREとして1.5%になるように塩
化レアアースをイオン交換し、乾燥してFCC触媒Dを
得た。得られた触媒を600℃で2時間空気中で焼成し
た。得られた触媒の性状を表1に示す。
【0028】比較例2 比較例1において、擬ベーマイト形アルミナ水和物の代
わりに平均粒子径25μmのジブサイト形アルミナ水和
物をAlとして1000g(触媒組成の20%相
当量)を使用した以外は、比較例1と全く同様にしてF
CC触媒Eを調製した。触媒の性状を表1に示す。
【0029】比較例3 実施例1と同様にして調製したシリカヒドロゾル800
0gに、実施例1で使用したものと同じH−USYをS
iO−Al基準で1500gを加え、更にカオ
リンクレーを2000g(乾燥基準)、擬ベーマイト形
アルミナ水和物スラリーを250g(乾燥基準)、酸化
マンガンをMnとして250gおよび水を加えて
混合物スラリーを調製した。該混合スラリーを実施例1
と同様にして、均一化する為にコロイドミルを通した
後、噴霧乾燥し、洗浄した。洗浄の最終工程で触媒中に
REとして1.5%になるように塩化レアアース
をイオン交換し、乾燥してFCC触媒Fを得た。触媒の
性状を表1に示す。
【0030】実施例2 触媒性能評価試験 実施例1の触媒A〜C及び比較例1〜3の触媒D〜Fに
ついて触媒性能評価試験を行った。すなわち、各触媒を
600℃で2時間空気中で焼成した後、ナフテン酸ニッ
ケルとナフテン酸バナジウムをベンゼンで溶解した液に
てNi/V=1500/1500ppmになるように含
浸担持し、その後、810℃で12時間100%水蒸気
分圧の条件で疑似平衡化した触媒について性能評価し
た。
【0031】性能評価試験は、図1に示す触媒循環再生
方式のミゼット−2パイロットプラントを用いて行っ
た。図中、1は反応器、2はストリッパー、3は触媒再
生装置、4はコンデンサー、5はフラクショネーター、
6はレシーバー、7はキャットトラップ、8は分離器、
9は可動式管、10は空冷管、11はN導入口、12
は原料油導入口、13はN、HO排出口、14はN
導入口、15は空気導入口、16は移送管、17は煙
道ガス排出口、18は再生触媒の抜出口、19は使用済
触媒の抜出口である。
【0032】試験条件は下記の通りである。 原料油:未脱硫減圧軽油(50%)と脱硫減圧軽油(5
0%)との混合油 原料油S分 0.391wt% 原料油比重 0.898 重量空間速度 25hr−1 反応温度 520℃ 再生塔温度 670℃ ストリッピング温度 500℃ 再生触媒上のコーク 0.3wt% 原料油を流し、運転が定常状態に達した後に再生装置に
おける煙道ガス排出口17から放出されたガスについて
SOを分析した。
【0033】評価結果を表1に示す。表中、擬ベーマイ
ト(Al)とは、擬ベーマイト由来のAl
のことであり、ジブサイト(Al)とは、ジブサ
イト由来のAlのことである。
【表1】 注)*1 液化石油ガス:C〜C留分 *2 軽質サイクル油:215〜343℃留分 *3 重質サイクル油:343℃以上の留分
【0034】本発明の触媒は、表1からコークの生成が
少なく、ガソリンおよび軽質サイクル油留分(LCO)
の収率が高く、重質サイクル油留分(HCO)が少ない
特性を維持しながら、煙道ガス中のSOxを減少する性
能に優れていることが分かる。
【0035】
【効果】本発明の触媒は、FCC装置での硫黄化合物を
含む重質炭化水素油の接触分解に使用した際に、高分解
活性でガソリン、中間留分の選択性に優れ、コークの生
成が少なく、しかも、該装置からの排ガス中のSOx量
を低減するのに優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】性能評価試験に用いた触媒循環再生方式のミゼ
ット−2パイロットプラントの概略図である。
【符号の説明】
1 反応器 2 ストリッパー 3 触媒再生装置 4 コンデンサー 5 フラクショネーター 6 レシーバー 7 キャットトラップ 8 分離器 9 可動式管 10 空冷管 11 N導入口 12 原料油導入口 13 N、HO排出口 14 N導入口 15 空気導入口 16 移送管 17 煙道ガス排出口 18 再生触媒の抜出口 19 使用済触媒の抜出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA02 AA09 BA01C BA07A BA07B BC16A BC16B BD02A BD02B CC07 EA01X EA01Y EC22X EC22Y FA01 FC02 FC08 ZA01A ZA03A ZA04A ZA05A ZA05B ZA06A ZA11A ZF02A ZF02B 4H029 BA11 BD08 CA00 DA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性アルミノシリケートゼオライト、
    擬ベーマイト由来のアルミナ及びジブサイト由来のアル
    ミナを含有する炭化水素流動接触分解用触媒であって、
    擬ベーマイト由来のアルミナ(A)/ジブサイト由来の
    アルミナ(B)の重量比が0.25〜4の範囲にあるこ
    とを特徴とする炭化水素流動接触分解用触媒。
  2. 【請求項2】 前記擬ベーマイト由来のアルミナ(A)
    及びジブサイト由来のアルミナ(B)の合計含有量が5
    〜50%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の
    炭化水素流動接触分解用触媒。
  3. 【請求項3】 前記ジブサイト由来のアルミナ(B)
    は、平均粒子径3〜60μmの範囲にあるジブサイトか
    ら形成されたものであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の炭化水素流動接触分解用触媒。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の炭化水素流
    動接触分解用触媒に硫黄化合物を含む重質炭化水素油を
    接触分解条件下で接触させることを特徴とする接触分解
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007167842A (ja) * 2004-03-12 2007-07-05 Saint-Gobain Ceramics & Plastics Inc 噴霧乾燥アルミナ触媒担体材料の形成方法
JP2008055416A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Petrochina Co Ltd 接触分解触媒スラリーの固形成分含有量を高める方法

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