JP2002119597A - 血管内留置用バルーンカテーテル - Google Patents
血管内留置用バルーンカテーテルInfo
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Abstract
とを安全な方法で防止でき、しかも使用者が薬液注入側
内腔部の任意の位置に設けた側孔から薬液を流出させる
際不要となる先端開口部も塞ぐことができる。 【解決手段】 複数の内腔を有するカテーテル本体1か
らなる血管内留置用バルーンカテーテルであって、内腔
の1つがカテーテル先端開口部に設けたバルーン部3と
通じており、他の内腔が薬液を注入するための主内腔1
1であり、カテーテル手元側からバルーン部3を拡張す
ることができ、かつ拡張したバルーン部により主内腔の
先端開口部16を塞ぐ構造となっていることを特徴とす
る血管内留置用バルーンカテーテル。
Description
薬液の注入等に利用される血管内留置用カテーテル、特
に抗ガン剤等の薬剤を腫瘍領域に投与する動注化学療法
に利用される血管内留置用カテーテルに関し、詳しくは
留置したカテーテルの先端が血管内で安定な状態で固定
でき、しかも使用者が薬液注入側内腔部の任意の位置に
設けた側孔から薬液を流出させる際不要となる先端開口
部も塞ぐことができる血管内留置用バルーンカテーテル
に関するものである。
術前術後の輸液、薬液の投与、採血、脈圧の測定、抗ガ
ン剤等の動注化学療法、透析等の体外循環などに用いら
れている重要な医療用具である。この内、動脈に留置さ
れるカテーテルは主に癌患者の腫瘍領域に通じる血管に
留置され、抗ガン剤等を投与する動注化学療法に使用さ
れる。この様な動注化学療法においては、カテーテルを
腫瘍部に通じる血管に正確に留置すること、また、一旦
留置されたカテーテルの先端が容易に移動しないこと
が、治療上の効果に重大な影響を及ぼすことになる。
2通りあり、一つは腫瘍を切除する開腹手術を施行する
際、目的とする血管に直接カテーテルを挿入し、縫合糸
で血管周囲から結紮固定する方法、もう一つは予め目的
とする血管まで挿入されたガイドワイヤーに沿って経皮
的にカテーテルを挿入する方法である。前者は術者にと
っては簡便であるが、患者の負担が大きい点、後者は患
者の負担は小さいが術者にとっては手技が難しい点が特
徴として挙げられるが、後者の手技が圧倒的に多い比率
で施行されているのが現状である。例えば、従来、原発
性肝癌または転移性肝癌の患者に後者の経皮的留置方法
でカテーテルを留置する場合、そのほとんどにおいてカ
テーテルの先端を固定せずに肝動脈に留置する方法がと
られていた。
などによりカテーテルの先端の位置が移動し易く、先端
が血管壁に接触刺激を与えることにより、血管炎や血栓
形成による血管閉塞やカテーテル閉塞などの合併症が惹
起され、カテーテルを抜去するなど患者にも術者にも大
きな負担を強いることがあった。
る方法として、以下のような数種の方法が提案されてい
る。一つは、図7に示すように総肝動脈31からカテー
テルを挿入し、カテーテルの途中に側孔15を開け、側
孔から固有肝動脈32へ薬液が流れるようにカテーテル
先端は近傍の胃十二指腸動脈33に留置し、カテーテル
先端開口部16は金属コイル41や瞬間接着剤などで閉
塞し、側孔15から出したカテーテルの内径よりも細い
マイクロカテーテルを通じて別の金属コイル41や瞬間
接着剤等によりカテーテル先端を血管内に固定する方法
が開発され、近年、血管炎や血栓形成による血管やカテ
ーテルの閉塞などの合併症が大きく低減されるようにな
った。
公報に開示されている、カテーテルの先端部にスパイラ
ル(螺旋)形状を記憶させた金属製コイルを埋め込むこ
とにより、ガイドワイヤーに沿って挿入しているときは
真っ直ぐで、ガイドワイヤーの先端から先に出た時点で
カテーテルの先端が螺旋状となって血管内に広がり先端
が固定されるカテーテルが開発されたり、特開2000-153
000号公報に開示されているカテーテル先端部から弾性
金属が突出して血管内を拡張し留置されるカテーテルが
提案されている。
た金属コイルや瞬間接着剤により固定する方法は、カテ
ーテルの固定が非常に煩雑で、瞬間接着剤を用いた場
合、誤って関係のない別の血管を塞いでしまう危険性
や、カテーテルの閉塞、血管の閉塞、血管炎等でカテー
テルを抜去する必要が生じた場合、抜去不能か、抜去で
きたとしても非常に危険な方法をとらなければならず、
術者にも患者にも大きな負担を強いることがあった。ま
た、カテーテルの血管への固定や先端孔の閉塞に高価な
マイクロカテーテル、金属コイル等、留置カテーテル以
外の材料にも費用がかかり経済的にも不利な点が多かっ
た。
法では、一旦、カテーテルが留置されるとカテーテルの
位置の変更や抜去は非常に難しく、たとえ抜去できたと
しても血管に大きな損傷を与える可能性は依然として残
っていた。また、弾性金属を使用するカテーテルにおい
ても血管内に弾性金属が狭い面積で接触するので血管壁
に与える影響は必ずしも少なくなかった。
けた側孔から薬液を流出させる場合にはカテーテルの先
端孔を塞ぐ必要があり、依然として金属コイルや瞬間接
着剤を使用するため経済的な課題も残されていた。
管内、特に動脈内で移動することを安全な方法で防止で
き、しかも使用者が薬液注入側内腔部の任意の位置に設
けた側孔から薬液を流出させる際不要となる先端開口部
も塞ぐことができる血管内留置用バルーンカテーテルを
提供することを目的とするものである。
的を達成するために鋭意検討した結果、カテーテル先端
部に拡張可能なバルーン部を設けることにより上記課題
を解決できることを見出し本発明に到達した。
テーテル本体からなる血管内留置用バルーンカテーテル
であって、内腔の1つがカテーテル先端開口部に設けた
バルーン部と通じており、他の内腔が薬液を注入するた
めの主内腔であり、カテーテル手元側からバルーン部を
拡張することができ、かつ拡張したバルーン部により主
内腔の先端開口部を塞ぐ構造となっていることを特徴と
する血管内留置用バルーンカテーテルを要旨とするもの
である。また、カテーテル手元側の任意の位置でカテー
テルを切断した場合でも、拡張したバルーン部が収縮し
ない構造又は手段を、バルーン部に通じる内腔に有する
ことを特徴とするものであり、その望ましい具体例とし
て、逆止弁構造あるいは内栓を挿入する手段を有する血
管内留置用カテーテルを要旨とするものである。さら
に、カテーテルの外観から、バルーン部に通じる内腔の
位置が認識できるようにカテーテル表面に標識を付けた
ことを特徴とする前記の血管内留置用バルーンカテーテ
ルを要旨とするものである。
本発明のカテーテルは、図1に例示するように、カテー
テル本体1の先端から拡張するバルーン部3、手元側に
分岐部2を有し、図3のカテーテル断面図に示す主内腔
11に通じる接続部21とバルーンを拡張させるために
生理食塩水などを注入するバルーン内腔12に通じる接
続部23とからなる。バルーン内腔の接続部側には、使
用者が操作しやすいよう分岐部2から延長チューブ22
を介し一旦注入した生理食塩水が抜けないように導通を
開閉できるコック24が設けられている。
を目的に肝動脈に留置する例を図8に示した。すなわ
ち、図(A)に示す様に鎖骨下動脈や大腿動脈等から総
肝動脈31を通じてカテーテルを挿入し、カテーテルの
途中に側孔15を開け、側孔から固有肝動脈32へ薬液
が流れるようにカテーテル先端は近傍の胃十二指腸動脈
33に留置し、カテーテル先端はバルーン部3を拡張さ
せて血管内に固定すると共に、図(B)に示す様にカテ
ーテルの主内腔11側の先端開口部16も同時に閉塞す
ることができる。
例えば図3に示すガイドワイヤーを挿通したり、薬液を
注入するための主内腔11とバルーンを拡張するために
生理食塩水等の溶液を注入するためのバルーン内腔12
からなる2層構造(ダブルルーメン)の形状を例示した
が、2種類以上の薬液をそれぞれ別に注入することを目
的に3つ以上の内腔を有していても構わない。ただ、ガ
イドワイヤーを通じて目的とする血管に留置する場合
は、できるだけ太いガイドワイヤーに通した方が挿入す
るトルクが上がり操作性の向上につながるのでダブルル
ーメンの形状が好ましい。
るだけ太いガイドワイヤーに通す必要性があることと薬
液等の注入量をできるだけ多く確保する必要性があるこ
とから主内腔11はカテーテルの外径に対してできるだ
け大きく取ることが好ましく、バルーン内腔12はバル
ーンを拡張させるために生理食塩水等の溶液を注入する
のに必要な最低限の大きさが確保できればよいので、拡
張させるのに必要な注入圧力が高くならない程度にでき
るだけ小さく取ることが好ましい。
ーがスムーズに通過し薬液が滞留することなく流れる形
状であればいかなるものであっても良いが、好ましくは
半円状から円状、さらに好ましくは図3に示すような真
円状である。バルーン内腔12の形状は生理食塩水等の
注入溶液がスムーズに流れることができる形状であれば
いかなるものであっても良いが、図5に例示した内栓4
を挿入する場合は真円状の形状が好ましい。
方向の断面図を2種類例示した。(A)はバルーン部3
を拡張させた時のカテーテル、(B)はバルーン部3が
収縮している時のカテーテルを示す。バルーン部3はバ
ルーン側内腔12から注入された生理食塩水等により拡
張され、拡張したバルーンがカテーテルの主内腔11の
先端開口部16を塞ぐ様にバルーン側内腔12の先端開
口部17からバルーンが拡張する構造をとる。バルーン
部3の形状は図に例示した球状以外であっても、拡張し
て血管壁を傷つけずカテーテルを安定に固定でき、先端
開口部を閉塞できる形状であればいかなる形であっても
良い。
のカテーテルであって、静脈、動脈のどちらでも留置で
きるが、動脈に留置する場合は主に癌患者に対する動注
化学療法に利用される。この療法に使用される場合、カ
テーテルはリザーバーと呼ばれる皮下埋め込み式の薬液
注入器具に接続されるため、カテーテルは手元側の任意
の位置で切断される。この場合、生理食塩水を注入して
拡張したバルーンはカテーテルの手元側を切断すること
により収縮するのを防ぎ、バルーンの拡張を保持するた
めに、バルーン内腔12を瞬間接着剤等で溶封したり、
図4に例示するように、カテーテルのバルーン内腔12
の先端開口部17から手元側までの間の適当な位置に逆
止弁13を設けることができる。
のバルーン側の接続部23からバルーン内腔12に内栓
4を挿入することにより、任意の位置で切断してもバル
ーン部3の収縮を防ぐことができる。
管の太さにより決まるが、例えば動注化学療法を目的に
肝動脈に留置するための手技として、カテーテルの先端
を図8に例示した胃十二指腸動脈33に置き、肝動脈に
通じる固有肝動脈側32に側孔15を設けて薬液を流す
方法があるが、この時使用されるカテーテルの太さは1
〜2mmである。また、より臓器側の細い血管に留置する
場合は0.5〜1mmの太さのカテーテルが用いられる。
血管の走行等により、予め先端が屈曲した形状のもので
あってもよい。また、カテーテルの太さが先端部と手元
部とで異なるものであっても良い。例えば、先端から20
cmまでは外径1mmで、20cmから手元側は1.7mmであるも
の、先端から30cmは1.7mmで手元側は2mmであるものなど
がある。
ルーン部を拡張したときのバルーンの大きさは留置する
血管の太さにより決まるが、好ましくは血管の太さより
も若干太いものから若干細いバルーン径、更に好ましく
は血管と同一のバルーン径が良い。本発明のカテーテル
はバルーンを生理食塩水等の溶液を注入して拡張するた
め、注入量により大きさを制御することが可能である。
体1の材質としては、エチレン−ビニル酢酸共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン
等、またこれらの複合体で血管内で安定な形状を保ち血
管を傷つけない硬さのものであればいかなるものであっ
ても良いが、特にポリウレタンはカテーテル挿入性を損
なわない程度の硬さを持ち、常温では硬く体内の温度で
は柔らかくなる性質を持つので最も多く使用される。
ゴム、シリコーン、ポリウレタン、スチレン−ブタジエ
ンゴム、ポリイソプレンゴム、オレフィン系共重合体等
で伸縮性に富み血管を傷つけない硬さのものであればい
かなるものであっても良い。
2および接続部23、コック24の材質としては、ポリ
カーボネート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリイミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリスルフォン、ポリエーテルス
ルフォン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン、ポリアセタール、メタクリル樹脂
等、容易に破損しない強度を有するものであればいかな
るものであってもよい。
エチレン−ビニル酢酸共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
ウレタン、シリコーン、ポリアミド、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリオレフィン等柔軟性に富む材質であ
ればいかなるものであってもよい。
を手元側で切断した際バルーンが収縮するのを防ぐため
の構造として、図4に示す逆止弁14を例示したが、逆
止弁の材質としては、カテーテル本体と同じ材質であっ
ても良いし、強度を確保するためにカテーテル本体を損
傷させない程度の硬さを持つ材質であっても良い。ま
た、逆に柔軟性を有する材質であっても良い。
ルーンが収縮するのを防ぐための手段として、図5に示
したように、カテーテルのバルーン内腔12に挿入する
内栓4を例示したが、内栓の長さはバルーン側の接続部
からカテーテル先端までの長さであっても良いし、切断
される位置から0.5cm以上カテーテルに挿入される長さ
であればいずれの長さであっても良いが、カテーテルの
切断される位置から1〜10cm挿入される長さが機能面、
操作面で好ましい。
に挿入しやすく、切断した際、充填した生理食塩水など
の溶液が漏れない径であればよいが、好ましくはバルー
ン内腔の径と同じか0.05〜1mm細い径が良い。また、挿
入性を向上させるために内栓の表面に親水性処理などの
潤滑処理が施されていても構わない。
よりも硬く、ハサミ等の刃物による切断が可能で、柔軟
性のある材質であればいかなるものでも良いが、例えば
ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ABS、ポリカーボネート等の高分子材料などが挙げられ
る。また、図5(B)に示した様に、手で抜去できるよ
うにカテーテルの切断面からカテーテル手元側に0.5〜2
cm残すことができる硬さのものが好ましい。
よりカテーテルのバルーン部から手元側に側孔15が開
けられるが、その際、誤ってバルーン側の内腔12に開
けられないようにするため、図6に例示したように、主
内腔11側のカテーテル表面を色分けしたり(A)、側
孔を開ける位置に予めマークを打つ(B)ことが、操作
上必要となる場合がある。
する。 実施例1 外径2mm、長さ70cmの図1に示したポリウレタン製カテ
ーテルを作製した。カテーテル本体1はポリウレタン製
で、図3に示すほぼ真円状の断面形状を有し、内径1.1m
mの主内腔11と内径0.5mmのバルーン内腔12からな
る。また、カテーテルのバルーン側先端開口部17には
拡張時5mm径になる図2(A)に示すポリウレタン製のバ
ルーン部3が付いている。ポリカーボネート製分岐部2
には主内腔11に通じる接続部21と延長チューブ22
を介し導通の開閉が可能なコック24付きの接続部23
が付いている。カテーテルの先端から2cmの位置より10c
mの位置までの間の主内腔側の表面に青色の熱硬化性イ
ンクを塗布した。
ンクを塗布した主内腔側の位置に縦3mm、横1.5mmの側孔
15を1箇所開けた後、血管を模した外径8mm、内径5mm
のポリ塩化ビニル製チューブ内に挿入した。次いでバル
ーン内腔側の接続部23に3mLの生理食塩水の入った5mL
入りシリンジを接続して、この内1mLの生理食塩水を注
入しカテーテル先端のバルーン部3を5mm径に拡張させ
た後、コック24を閉じて拡張したバルーンを保持し、
カテーテルをチューブ内に固定させた。
ルの手元側をプッシュプルスケール(今田製作所製)を
用いて引っ張ったところ、カテーテル先端部は200gの引
張強力においてもバルーンを破裂させることなく固定で
きることが確認された。
続部21に3mLの生理食塩水の入った5mL入りシリンジを
接続して生理食塩水を注入したところ、カテーテル先端
から5cmの位置に開けた側孔15から生理食塩水が流出
し、カテーテルの主内腔側の先端開口部16は拡張され
たバルーンにより閉塞され注入した生理食塩水が洩れる
ことはなかった。
端から10cmの位置に図4に示したポリウレタン製の逆止
弁13および係止部14を設けたカテーテルを作製し
た。このカテーテルのバルーン内腔側の接続部23に3m
Lの生理食塩水の入った5mL入りシリンジを接続して1mL
注入しカテーテル先端のバルーン部3を拡張させた後、
コック24を閉じて拡張したバルーンを保持し、カテー
テルをチューブ内に固定させた。この状態で、カテーテ
ルの手元側から10cmの位置でカテーテルを切断したとこ
ろ、バルーンは収縮せず形状が保持されていることが確
認された。
3に3mLの生理食塩水の入った5mL入りシリンジを接続し
て0.5mL注入しカテーテル先端のバルーン部3を拡張さ
せた後、コック24を閉じて拡張したバルーンを保持
し、カテーテルをチューブ内に固定させた。この状態
で、バルーン内腔側の接続部23から注射シリンジを使
って瞬間接着剤を0.5mL注入した。5分後、カテーテルの
手元側から10cmの位置でカテーテルを切断したところ、
バルーンは収縮せず形状が保持されていることが確認さ
れた。
3に3mLの生理食塩水の入った5mL入りシリンジを接続し
て0.5mL注入しカテーテル先端のバルーン3を拡張させ
た後、コック24を閉じて拡張したバルーンを保持し、
カテーテルをチューブ内に固定させた。
部23に外径0.45〜0.52mmのテーパー形状をした長さ20
cmの内栓4をバルーンが収縮しないよう素早く挿入し、
内栓の接続部25をカテーテルのバルーン側接続部23
と嵌合させたた後、カテーテルの手元側から10cmの位置
で内栓を手元側に2cm残した状態でカテーテルを切断し
たところ、バルーンは収縮せず形状が保持されているこ
とが確認された。
ーテルにおいて、カテーテル先端部に設けられたバルー
ン拡張部分が拡張し血管内を塞ぐことによってカテーテ
ル先端が血管内に安定に固定されると同時に不要となる
先端開口部も塞ぐことができる。また拡張したバルーン
はカテーテルの手元側の任意の位置で切断しても収縮し
ない構造または手段を有し、バルーンが拡張したままリ
ザーバー等の皮下埋め込み型のデバイスに接続すること
が可能となり、多種多様な血管内に留置することができ
る。
略図である。
(カテーテル長さ方向)の一例を示す概略図である。 (A)バルーン拡張時 (B)バルーン収縮時
(カテーテル垂直方向)の一例を示す概略図である。
止弁が設けられた先端部の断面形状(カテーテル長さ方
向)の一例を示す概略図である。 (A)逆止弁が開いている状態 (B)逆止弁が閉じている状態
栓が挿入されたカテーテルの一例を示す概略図である。 (A)内栓を挿入しているカテーテルの概略図 (B)内栓が挿入された状態でカテーテルを切断した際
のカテーテル長さ方向の断面図
テル表面の識別方法を示す概略図である。 (A)主内腔側の表面全体に色を塗布したカテーテルの
概略図 (B)主内腔側の表面の一部にマークを印字したカテー
テルの概略図
動脈に先端を置き金属コイルで血管内に固定し、肝動脈
側に側孔を設けて留置する方法を示す概略図である。 (B)カテーテル内腔を金属コイルで閉塞させた時の断
面拡大図
腸動脈に先端を置きバルーンを拡張させて血管内に固定
し、肝動脈側に側孔を設けて留置した一例を示す概略図
である。 (B)バルーン拡張時におけるカテーテル先端部の拡大
断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の内腔を有するカテーテル本体から
なる血管内留置用バルーンカテーテルであって、内腔の
1つがカテーテル先端開口部に設けたバルーン部と通じ
ており、他の内腔が薬液を注入するための主内腔であ
り、カテーテル手元側からバルーン部を拡張することが
でき、かつ拡張したバルーン部により主内腔の先端開口
部を塞ぐ構造となっていることを特徴とする血管内留置
用バルーンカテーテル。 - 【請求項2】 カテーテル手元側の任意の位置でカテー
テルを切断した場合でも、拡張したバルーン部が収縮し
ない構造又は手段を、バルーン部に通じる内腔に有する
ことを特徴とする請求項1記載の血管内留置用バルーン
カテーテル。 - 【請求項3】 拡張したバルーン部が収縮しない構造
が、逆止弁構造である請求項2記載の血管内留置用バル
ーンカテーテル。 - 【請求項4】 拡張したバルーン部が収縮しない手段
が、バルーン部に通じる内腔に内栓を挿入する手段であ
る請求項2記載の血管内留置用バルーンカテーテル。 - 【請求項5】 カテーテルの外観から、バルーン部に通
じる内腔の位置が認識できるようにカテーテル表面に標
識が設けられている請求項1、2、3又は4記載の血管
内留置用バルーンカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313657A JP2002119597A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 血管内留置用バルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313657A JP2002119597A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 血管内留置用バルーンカテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18793039
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JP2000313657A Pending JP2002119597A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | 血管内留置用バルーンカテーテル |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2002119597A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10293145B2 (en) | 2014-09-30 | 2019-05-21 | Piolaz Medical Devices, Inc. | Balloon catheter |
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- 2000-10-13 JP JP2000313657A patent/JP2002119597A/ja active Pending
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