JP2002119529A - 冷却貼付剤用基材 - Google Patents

冷却貼付剤用基材

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JP2002119529A
JP2002119529A JP2000318655A JP2000318655A JP2002119529A JP 2002119529 A JP2002119529 A JP 2002119529A JP 2000318655 A JP2000318655 A JP 2000318655A JP 2000318655 A JP2000318655 A JP 2000318655A JP 2002119529 A JP2002119529 A JP 2002119529A
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JP
Japan
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cooling
base material
weight
patch
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000318655A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Eiichiro Manabe
栄一郎 真鍋
Tomoko Uchiyama
智子 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Yakuhin Kogyo KK
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Toko Yakuhin Kogyo KK
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 患部を早期に冷却すると共に、冷却時間の持
続に優れる冷却貼付剤用基材の提供。 【解決手段】 透湿度が600〜2400g/m2・h
rsの水分透過制御膜を介した2層の含水膏体からなる
ことを特徴とする冷却貼付剤用基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷却貼付剤に関し、更に
詳しくは患部を持続的に冷却し、打ち身、捻挫等の急性
炎症に特に高い冷却効果が得られる貼付剤用基材を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷感パップ剤は薬物を患部に送達
するとともに患部を冷却する目的で用いられている。該
パップ剤は、膏体中の水分が揮散し皮膚から熱を奪うこ
とにより患部を冷却するものであり、含水膏体を不織布
又は織布などの繊維基材に塗布したものである。しかし
ながら、このようなパップ剤を患部の皮膚上に貼付した
場合には、繊維基材の透湿性が極めて高いために、短時
間に水分蒸散してしまい、冷却効果が長続きしないばか
りか、膏体が硬化し、皮膚への密着性が得られなくなる
という欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような欠点を解決
するものとして、支持体に透湿性フィルムを組み合わせ
る方法(実公平5−38011号、特開平3−1614
35号)および保水成分を含む第一の層と、粘着成分と
薬効成分とを含む第二の層を隔離する隔膜層を設ける方
法(特公昭58−26888号)が提案されている。し
かしながら、透湿性の高い繊維基材と透湿性フィルムを
組み合わせる方法は、患部を早期に冷却するには不向き
であり、膏体中に隔膜層を設ける方法では、皮膚に接す
る膏体層が「むれた」状態となり、皮膚刺激性が高まり
カユミ、カブレを惹起する可能性がある。
【0004】本発明は患部を早期に冷却することができ
るとともに、冷却効果の持続が可能な冷却貼付剤用基材
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、水分の透過を制御す
るシートの両面に含水膏体層を設けて水分揮散速度を制
御することにより、患部を早期に冷却しさらには冷却時
間を持続することができる貼付剤が得られることを見い
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は水分透過制御膜を介し
た2層の含水膏体からなることを特徴とする冷却貼付剤
用基材を提供するものである。
【0007】本発明に用いられる水分透過制御膜として
は、透湿度が600〜2400g/m2・24hrsの
範囲にある高分子フィルム、例えばポリエチレン、ポリ
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン等の高分子フィルムが挙げら
れる。
【0008】本発明の含水膏体基剤としては、ポリアク
リル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ゼラチン、カゼイ
ン、プルラン、デキストラン、アルギン酸ナトリウム、
可溶性澱粉、カルボキシ澱粉、デキストリン、カルボキ
シメチルセルロース、、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルエ
ーテル、ポリマレイン酸共重合体、メトキシエチレン無
水マレイン酸共重合体、イソブチレン無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレンイミン等の合成又は半合成の親水
性ポリマーの1種または2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。なお、該膏体基剤の1%粘度は10〜1
000mPa・s、好ましくは20〜700mPa.s
の範囲にあることを特徴とする。また、膏体中の水分含
量40重量%以上、好ましくは50重量%以上とする。
【0009】さらに、本発明の含水膏体のpHは、3.
5〜7.0の範囲とすることが皮膚刺激性の点で好まし
く、より好ましくは4.0〜6.5の範囲である。
【0010】本発明の冷却貼付剤には、薬効成分として
メフェナム酸、ジクロフェナック、フェンブフェン、イ
ンドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、
フェニルブタゾン、ピロキシカムおよびニメスライド等
の非ステロイド系抗炎症薬、塩化カルプロニウム、ニコ
チン酸ベンジル、センブリ抽出物、オタネニンジンエキ
ス、ビタミンEアセテート、トウガラシチンキ、メント
ール、ハッカ油、カンフル、副腎皮質ホルモン等を配合
することができる。
【0011】また、本発明の冷却貼付剤には必要に応じ
低級アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール)、脂肪酸エステル(アジピン酸ジイソプロピ
ル、ミリスチン酸イソプロピル等)、多価アルコール
(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン等)、中鎖脂
肪酸トリグリセリド、各種植物油、各種動物油、炭化水
素類、界面活性剤、乳化安定剤、ゲル化剤、粘着剤、角
質溶解剤、保湿剤、殺菌剤、抗酸化剤、香料、色素等の
基剤成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合するこ
とができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の冷却貼付剤は、患部を早期に冷
却しさらには冷却時間を持続することが可能になる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0014】実施例1 ポリアクリル酸7.6重量部に無水ケイ酸1.6重量部
を添加し、水70重量部を加えて溶解する。これにニッ
コールTS10を0.3重量部、dl−メントール1.
6重量部、ビタミンE酢酸エステル0.3重量部、サリ
チル酸グリコール1.1重量部、エチレンジアミン四酢
酸ナトリウム0.05重量部、パラアミノ安息香酸エチ
ル0.01重量部を合わせて加温溶解した液にハッカ油
0.3重量部、グリセリン5.4重量部、ポリアクリル
酸ナトリウム3.2重量部、ポリビニルピロリドン0.
3重量部、酸化チタン2.2重量部、水酸化アルミニウ
ムマグネシウム0.3重量部を加えて混合し、水を加え
て全100重量部とした後さらに混合してパップ剤用膏
体とした。上記含水膏体をポリエステル性剥離紙および
透湿度が1200g/m2・24hrsのポリエステル
製シート(倉敷繊維加工:NT60)上に、それぞれ約
2mmの厚さで展延した。この2種の膏体を下から剥離
紙、膏体、シート、膏体の順に貼り合わせ、最上面にポ
リエステル製不織布(呉羽テック:839)を貼り合わ
せた。その後、所定の大きさに裁断し貼付剤を得た。
【0015】比較例 実施例1で用いた膏体をポリエステル製剥離紙に約4m
mの厚さで展延した後、ポリエステル製不織布(呉羽テ
ック:839)を剥離紙と反対側に貼り合わせた。その
後、所定の大きさに裁断し貼付剤を得た。
【0016】試験例1 25℃、相対湿度50%に制御された室内で訓化した被
験者の背部に実施例1および比較例のサンプル(5×1
2cm)を貼付した。サーモグラフィー(日本電子:サ
ーモビューア6300)を用いて経時的に皮膚温を測定
し、冷却効果を比較した。その結果を図1に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例と比較例の皮膚温の測定結果を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 栄一郎 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 内山 智子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA76 BB31 CC09 CC23 CC37 DD29A DD30A DD38A EE09A EE16A 4C099 AA02 CA07 CA09 CA11 EA08 GA01 GA02 JA03 LA05 LA08 TA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分透過制御膜を介した2層の含水膏体か
    らなる冷却貼付剤用基材。
  2. 【請求項2】水分透過制御膜の透湿度が600〜240
    0g/m2・24hrsの範囲にある請求項1に記載の
    冷却貼付剤用基材。
JP2000318655A 2000-10-19 2000-10-19 冷却貼付剤用基材 Pending JP2002119529A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005002040A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Teikoku Seiyaku Co Ltd 消炎鎮痛貼付剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4596751B2 (ja) * 2003-06-11 2010-12-15 帝國製薬株式会社 消炎鎮痛貼付剤

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