JP2002118733A - 撮像画像送信装置 - Google Patents

撮像画像送信装置

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JP2002118733A JP2000306210A JP2000306210A JP2002118733A JP 2002118733 A JP2002118733 A JP 2002118733A JP 2000306210 A JP2000306210 A JP 2000306210A JP 2000306210 A JP2000306210 A JP 2000306210A JP 2002118733 A JP2002118733 A JP 2002118733A
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修司 外田
Yoshiko Hatano
喜子 幡野
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和宏 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像画像をそのまま送信したくないときに、
あらかじめ準備した画像あるいは画像処理を施した撮像
画像を簡単な操作で送信できるようにする。 【解決手段】 撮像画像データを出力する撮像部13
と、準備画像データが記憶されている画像データ記憶部
180と、撮像画像データおよび準備画像データを合成
処理し、撮像画像データ、準備画像データ、またはこれ
らの合成画像データからなる送信画像データを生成する
画像データ処理部170と、送信画像データを符号化し
て出力する画像データ符号化部14と、システム制御部
150と、撮像画像データから撮像対象または撮像部の
第1の動きおよび第2の動きを検出する動き検出部16
0とを備え、システム制御部150は、第1の動きが検
出されると、送信画像データを準備画像データまたは合
成画像データに変更し、第2の動きが検出されると、送
信画像データを上記撮像画像データに変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像した画像デー
タ(撮像画像データ)を送信する撮像画像送信装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の撮像画像送信装置は、例えばテレ
ビ電話システムを構成するテレビ電話装置に設けられて
いる。近年、通信網の発達とデータ圧縮技術の進歩によ
り、音声とともに画像までも伝送することができるテレ
ビ電話システムが徐々に普及しつつある。従来の音声の
みを送受信する電話システムとは異なり、テレビ電話シ
ステムでは、通信相手およびその背景などの撮像画像を
テレビ電話装置のモニタ画面上で確認しながら会話する
ことができる。
【0003】図26はテレビ電話装置を用いたテレビ電
話システムのブロック構成図である。また、図27は図
26のテレビ電話装置に設けられている従来の撮像画像
送信装置のブロック構成図である。図27において、図
26と同じものには同じ符号を付してある。
【0004】図26のテレビ電話システムでは、電話網
などの通信網40を介して2つのテレビ電話装置1(1
Aおよび1B)が配置されており、テレビ電話装置1A
と1Bとの間で音声および画像の送受信が実施される。
テレビ電話装置1Aを使用する通話者2を2A、通話者
2Aの背景3を3A、通話者2Aが使用するテレビ電話
装置1Aの送受話器4を4Aとし、テレビ電話装置1B
を使用者する通話者2を2B、通話者2Bの背景3を3
B、通話者2Bが使用するテレビ電話装置1Bの送受話
器4を4Bとする。テレビ電話装置1Aのモニタ画面5
Aには、通話者2Bおよびその背景3Bが映し出され、
テレビ電話装置1Bのモニタ画面5Bには、通話者2A
およびその背景3Aが映し出される。
【0005】テレビ電話装置1(1Aまたは1B)は、
操作部11と、モニタ12と、撮像部13と、送受話器
4(4Aまたは4B)と、システム制御部15と、音声
データ符号化/復号部16と、画像データ符号化/復号
部17と、伝送制御部18と、インターフェース部19
とを備えている。
【0006】操作部11は、通話者2(2Aまたは2
B)によって、通信網に接続して通信を開始するための
オフフック操作、ダイヤル操作、通信を終了するための
オンフック操作、テレビ電話装置1においての音声デー
タの符号化/復号処理、画像データの符号化/復号処理
などを制御するための操作などがなされる。モニタ12
は、相手テレビ電話装置1(1Bまたは1A)から送信
された相手通話者2(2Bまたは2A)およびその背景
3(3Bまたは3A)の画像を画面に映し出す。撮像部
13は、通話者2およびその背景3などを撮像し、撮像
画像データを画像データ符号化/復号部17に出力す
る。送受話器4(4Aまたは4B)は、通話者2(2A
または2B)の音声をテレビ電話装置1(1Aまたは1
B)に入力するとともに、相手テレビ電話装置1(1B
または1A)から送信された相手通話者2(2Bまたは
2A)の音声をテレビ電話装置1から出力する。
【0007】システム制御部15は、操作部11からの
入力内容に従って、音声データの符号化/復号処理、画
像データの符号化/復号処理、およびテレビ電話装置1
全体の制御を実施する。音声データ符号化/復号部16
は、送受話器4から入力された音声信号を符号化すると
ともに、受信された音声データを復号して送受話器14
に送出する。画像データ符号化/復号部17は、撮像部
13から入力された撮像画像データを符号化するととも
に、受信された画像データを復号してモニタ12に送出
する。伝送制御部18は、音声データ符号化/復号部1
6および画像データ符号化/復号部17から出力された
音声データおよび画像データを通信網40に伝送するた
めの信号に変換するとともに、通信網40から伝送され
た信号から音声データおよび画像データとを抽出してそ
れぞれ音声データ符号化/復号部16および画像データ
符号化/復号部17に出力する。インターフェース部1
9は、伝送制御部18から入力された信号を通信網40
に伝送するために信号レベルおよび信号形式などを調整
するとともに、通信網40から受信した信号をテレビ電
話装置1内部にて処理できるように信号レベルおよび信
号形式などを調整する。
【0008】図27の撮像画像送信装置において、操作
部11には、通話者がオフフック操作およびオンフック
操作をするためのフックキー111が設けられている。
また、画像データ符号化部14は、図26の画像データ
符号化/復号部17に設けられている符号化ブロックで
ある。画像データ符号化部14の内部構成は、例えば
「ISO-IEC/JTC1/SC29/WG11 MPEG 92/NO245 Test Model
2」に準拠したものである。この画像データ符号化部1
4は、例えば、入力された撮像画像データに空間軸方向
のDCT離散コサイン変換などの時間軸方向の冗長度を
減少させるための処理を施し、この撮像画像データを量
子化し、量子化された撮像画像データに可変長符号化を
施すことによって、撮像画像データの情報量を圧縮す
る。
【0009】図26のテレビ電話システムおよび図27
の従来の撮像画像符号化装置の動作を以下に説明する。
まず、通話者2Aがテレビ電話装置1Aのフックキー1
11を操作すると、テレビ電話装置1Aのシステム制御
部15は、伝送制御部18およびインターフェース部1
9などによりテレビ電話装置1を通信網40に接続す
る。次に、通話者2Aが相手通話者2B(相手テレビ電
話装置1B)のダイヤル番号をダイヤル操作すると、テ
レビ電話装置1Aとテレビ電話装置1Bの間に通信網4
0を介して通信路が開設される。すると、テレビ電話装
置1Aのモニタ画面5Aに通話者2Bの画像がその背景
3Bの画像とともに映し出されるとともに、テレビ電話
装置1Bのモニタ画面5Bに通話者2Aの画像がその背
景3Aの画像ととともに映し出される。このようにし
て、通話者2Aと通話者2Bの間で音声および画像の送
受信が可能になる。
【0010】そして、通信中に通話者2Aがフックキー
111を操作すると、テレビ電話装置1Aのシステム制
御部15は、伝送制御部18およびインターフェース部
19などによりテレビ電話装置1Aを通信網40から切
り離す。すると、テレビ電話装置1Bのシステム制御部
15もテレビ電話装置1Bを通信網40から切り離し、
テレビ電話装置1Aおよび1Bのモニタ画面12に映し
出されていた相手通話者およびその背景の画像が消滅す
る。このようにして、通話者2Aと2Bとの通信が終了
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】テレビ電話装置では、
通話者側の様子を撮像画像によって遠隔の相手通話者に
伝えることができるとともに、相手通話者側の様子を撮
像画像によって知ることができるという利点がある。そ
の反面、従来の撮像画像送信装置では、通話者側の撮像
画像をいつでもそのまま相手通話者に送信するため、相
手に見せたくない撮像画像(撮像画像の部分領域)まで
送信されてしまうことがある。
【0012】例えば、通話中に、服装や髪型の乱れを直
したり、雑然とした周囲を整理したり、資料を探索した
り、別の人を呼び出すために退席するときなどは、音声
は保留できるが、これらの動作や背景の撮像画像は送信
されて相手のテレビ電話装置のモニタ画面に映し出され
ることになる。これらの撮像画像は、通話者からすれ
ば、他人に見せたくない画像であり、これらの他人に見
せたくない撮像画像までもが送信されてしまうことは、
通話者のプライバシーが保護されないこととなり、望ま
しいことではない。また、相手通話者からすれば、上記
の動作や背景の画像は有意義な画面ではない。
【0013】上記の不都合を解消するために、例えば、
撮像画像送信装置を通話者の保留操作によって撮像画像
データの送信を停止できるように構成することが考えら
れる。しかし、撮像画像データの送信停止期間が長くな
り、相手通話者のモニタ画面に画像が映し出されない期
間が長くなると、相手通話者は、上記の保留操作による
ものなのか、テレビ電話装置の故障や通信網のトラブル
などにものなのかを区別できず、不安に感じる場合があ
る。
【0014】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、撮像画像をそのまま送信
したくないときに、そのままの撮像画像に換えてあらか
じめ準備した画像あるいは画像処理を施した撮像画像を
簡単な操作で送信できる撮像画像送信装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の撮像画像送信装置は、
撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮像部
と、あらかじめ準備された画像データが記憶されている
画像データ記憶部と、上記撮像画像データおよび上記準
備された画像データを合成処理し、上記撮像画像デー
タ、上記準備された画像データ、またはこれらの合成画
像データからなる送信画像データを出力する画像データ
処理部と、上記送信画像データを符号化して出力する画
像データ符号化部と、上記合成処理を制御するシステム
制御部と、上記撮像画像データから撮像対象または上記
撮像部の第1の動きおよび第2の動きを検出する動き検
出部とを備え、上記システム制御部は、上記送信画像デ
ータが撮像画像データであるときに上記第1の動きが検
出されると、上記合成処理を変更することによって上記
送信画像データを上記準備された画像データまたは上記
合成画像データに変更し、上記送信画像データが上記準
備された画像データまたは上記合成画像データであると
きに上記第2の動きが検出されると、上記合成処理を変
更することによって上記送信画像データを上記撮像画像
データに変更することを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の撮像画像送信装置は、請
求項1において、上記画像データ処理部は、上記送信画
像データの全領域の内の第1の領域に上記撮像画像デー
タを挿入し、上記全領域から上記第1の領域を除いた第
2の領域に上記準備された画像データを挿入し、上記全
領域においての上記第1の領域の割合を0〜100
[%]の間で変更することによって、上記送信画像デー
タを生成し、上記システム制御部は、上記第1の動きま
たは上記第2の動きが検出されたときに上記第1の領域
の割合を変更することによって上記送信画像データを変
更することを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の撮像画像送信装置は、請
求項2において、上記システム制御部は、上記第1の領
域の割合が100[%]であるときに上記第1の動きが
検出されると上記第1の領域の割合をM(0≦M<10
0)[%]に変更し、上記第1の領域の割合がM[%]
であるときに上記第2の動きが検出されると上記第1の
領域の割合を100[%]に変更することを特徴とす
る。
【0018】請求項4に記載の撮像画像送信装置は、請
求項2において、上記システム制御部は、上記第1の領
域の割合が100[%]であるときに上記第1の動きが
検出されると上記第1の領域の割合をM(0≦M<10
0)[%]まで時間とともに漸減させ、上記第1の領域
の割合がM[%]であるときに上記第2の動きが検出さ
れると上記第1の領域の割合を100[%]まで時間と
ともに漸増させることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の撮像画像送信装置は、請
求項2において、上記システム制御部は、上記第1の動
きが検出されるごとに上記第1の領域の割合を減少さ
せ、上記第2の動きが検出されるごとに上記第1の領域
の割合を増加させることを特徴とする。
【0020】請求項6に記載の撮像画像送信装置は、請
求項1において、上記画像データ処理部は、上記撮像画
像データのドットである第1のドットと上記準備された
画像データのドットである第2のドットとを合成して上
記送信画像データのそれぞれのドットを生成し、上記送
信画像データのドットにおいての上記第1のドットの成
分割合を0〜100[%]の間で変更することによっ
て、上記送信画像データを生成し、上記システム制御部
は、上記第1の動きまたは上記第2の動きが検出された
ときに上記第1のドットの成分割合を変更することによ
って上記送信画像データを変更することを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の撮像画像送信装置は、請
求項6において、上記システム制御部は、上記第1のド
ットの成分割合が100[%]であるときに上記第1の
動きが検出されると上記第1のドットの成分割合をM
(0≦M<100)[%]に変更し、上記第1のドット
の成分割合がM[%]であるときに上記第2の動きが検
出されると上記第1のドットの成分を100[%]に変
更することを特徴とする。
【0022】請求項8に記載の撮像画像送信装置は、請
求項6において、上記システム制御部は、上記第1のド
ットの成分割合が100[%]であるときに上記第1の
動きが検出されると上記第1のドットの成分割合をM
(0≦M<100)[%]まで時間とともに漸減させ、
上記第1のドットの成分割合がM[%]であるときに上
記第2の動きが検出されると上記第1のドットの成分割
合を100[%]まで時間とともに漸増させることを特
徴とする。
【0023】請求項9に記載の撮像画像送信装置は、請
求項5において、上記システム制御部は、上記第1の動
きが検出されるごとに上記第1のドットの成分割合を減
少させ、上記第2の動きが検出されるごとに上記第1の
ドットの成分割合を増加させることを特徴とする。
【0024】請求項10に記載の撮像画像送信装置は、
撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮像部
と、あらかじめ準備された画像データが記憶されている
画像データ記憶部と、上記撮像画像データおよび上記準
備された画像データを合成処理し、上記撮像画像デー
タ、上記準備された画像データ、またはこれらの合成画
像データからなる送信画像データを出力する画像データ
処理部と、上記送信画像データを符号化して出力する画
像データ符号化部と、上記合成処理を制御するシステム
制御部とを備え、上記データ符号化部は、上記送信画像
データとして上記撮像画像データが入力されているとき
にこの撮像画像データから撮像対象または上記撮像部の
第3の動きを検出し、上記システム制御部は、上記送信
画像データが撮像画像データであるときに上記第3の動
きが検出されると、上記合成処理を変更することによっ
て上記送信画像データを上記準備された画像データまた
は上記合成画像データに変更することを特徴とする。
【0025】請求項11に記載の撮像画像送信装置は、
請求項10において、上記送信画像データを撮像画像デ
ータに変更するための実画像送出キーをさらに備え、上
記画像データ処理部は、上記送信画像データの全領域の
内の第1の領域に上記撮像画像データを挿入し、上記全
領域から上記第1の領域を除いた第2の領域に上記準備
された画像データを挿入し、上記制御信号に従って上記
全領域においての上記第1の領域の割合を0〜100
[%]の間で変更することによって、上記送信画像デー
タを生成し、上記システム制御部は、上記送信画像デー
タが撮像画像データであるときに上記第3の動きが検出
されると上記送信画像データを上記準備された画像デー
タまたは上記合成画像データに変更し、上記送信画像デ
ータが上記準備された画像データまたは上記合成画像デ
ータであるときに上記実画像送出キーが操作されると上
記送信画像データを上記撮像画像データに変更し、上記
第3の動きが検出されたときまたは上記実画像送出キー
が操作されたときに上記第1の領域の割合を変更するこ
とによって上記送信画像データを変更することを特徴と
する。
【0026】請求項12に記載の撮像画像送信装置は、
請求項11において、上記システム制御部は、上記第1
の領域の割合が100[%]であるときに上記第3の動
きが検出されると上記第1の領域の割合をM(0≦M<
100)[%]に変更し、上記第1の領域の割合がM
[%]であるときに上記実画像送出キーが操作されると
上記第1の領域の割合を100[%]に変更することを
特徴とする。
【0027】請求項13に記載の撮像画像送信装置は、
請求項11において、上記システム制御部は、上記第1
の領域の割合が100[%]であるときに上記第3の動
きが検出されると上記第1の領域の割合をM(0≦M<
100)[%]まで時間とともに漸減させ、上記第1の
領域の割合がM[%]であるときに上記実画像送出キー
が操作されると上記第1の領域の割合を100[%]ま
で時間とともに漸増させることを特徴とする。
【0028】請求項14に記載の撮像画像送信装置は、
請求項10において、上記送信画像データを撮像画像デ
ータに変更するための実画像送出キーをさらに備え、上
記画像データ処理部は、上記撮像画像データのドットで
ある第1のドットと上記準備された画像データのドット
である第2のドットとを合成して上記送信画像データの
それぞれのドットを生成し、上記送信画像データのドッ
トにおいての上記第1のドットの成分割合を0〜100
[%]の間で変更することによって、上記合成画像デー
タを生成し、上記システム制御部は、上記送信画像デー
タが撮像画像データであるときに上記第3の動きが検出
されると上記送信画像データを上記準備された画像デー
タまたは上記合成画像データに変更し、上記送信画像デ
ータが上記準備された画像データまたは上記合成画像デ
ータであるときに上記実画像送出キーが操作されると上
記送信画像データを上記撮像画像データに変更し、上記
第3の動きが検出されたときまたは上記実画像送出キー
が操作されたときに上記第1のドットの成分割合を変更
することによって上記送信画像データを変更することを
特徴とする。
【0029】請求項15に記載の撮像画像送信装置は、
請求項14において、上記システム制御部は、上記第1
のドットの成分割合が100[%]であるときに上記第
3の動きが検出されると上記第1のドットの成分割合を
M(0≦M<100)[%]に変更し、上記第1のドッ
トの成分割合がM[%]であるときに上記実画像送出キ
ーが操作されると上記第1のドットの成分を100
[%]に変更することを特徴とする。
【0030】請求項16に記載の撮像画像送信装置は、
請求項14において、上記システム制御部は、上記第1
のドットの成分割合が100[%]であるときに上記第
3の動きが検出されると上記第1のドットの成分割合を
M(0≦M<100)[%]まで時間とともに漸減さ
せ、上記第1のドットの成分割合がM[%]であるとき
に上記実画像送出キーが操作されると上記第1のドット
の成分割合を100[%]まで時間とともに漸増させる
ことを特徴とする。
【0031】請求項17に記載の撮像画像送信装置は、
撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮像部
と、上記撮像画像データを設定された量子化係数で符号
化して出力する画像データ符号化部と、上記量子化係数
を設定する量子化係数設定部と、上記量子化係数の設定
を制御するシステム制御部と、上記撮像画像データから
撮像対象または上記撮像部の第1の動きまたは第2の動
きを検出する動き検出部とを備え、上記システム制御部
は、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が
施されていないときに上記第1の動きが検出されると、
上記量子化係数を変更することによって上記符号化され
た撮像画像データにモザイク処理を施し、上記符号化さ
れた撮像画像データにモザイク処理が施されているとき
に上記第2の動きが検出されると、上記量子化係数を変
更することによって上記モザイク処理を停止することを
特徴とする。
【0032】請求項18に記載の撮像画像送信装置は、
撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮像部
と、上記撮像画像データを設定された量子化係数で符号
化して出力する画像データ符号化部と、上記量子化係数
を設定する量子化係数設定部と、上記量子化係数を制御
するシステム制御部とを備え、上記データ符号化部は、
上記撮像画像データから撮像対象または上記撮像部の第
1の動きおよび第2の動きを検出し、上記システム制御
部は、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理
が施されていないときに上記第1の動きが検出されると
上記量子化係数を変更することによって上記符号化され
た撮像画像データにモザイク処理を施し、上記符号化さ
れた撮像画像データにモザイク処理が施されているとき
に上記第2の動きが検出されると上記量子化係数を変更
することによって上記モザイク処理を停止することを特
徴とする。
【0033】請求項19に記載の撮像画像送信装置は、
請求項17または18において、上記システム制御部
は、上記量子化係数が、上記符号化された撮像画像デー
タにモザイク処理が施されない値Nに設定されていると
きに、上記第1の動きが検出されると、上記量子化係数
を、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が
施される値M(>N)に変更し、上記量子化係数が上記
Mに設定されているときに、上記第2の動きが検出され
ると、上記量子化係数を上記Nに変更することを特徴と
する。
【0034】請求項20に記載の撮像画像送信装置は、
請求項15または16において、上記システム制御部
は、上記量子化係数が、上記符号化された撮像画像デー
タにモザイク処理が施されない値Nに設定されていると
きに、上記第1の動きが検出されると、上記量子化係数
を、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が
施される値M(>N)まで時間とともに漸増させ、上記
量子化係数が上記Mに設定されているときに、上記第2
の動きが検出されると、上記量子化係数を上記Nまで時
間とともに漸減させることを特徴とする。
【0035】請求項21に記載の撮像画像送信装置は、
請求項17または18において、上記システム制御部
は、上記第1の動きが検出されるごとに上記量子化係数
の値を増加させ、上記第2の動きが検出されるごとに上
記量子化係数の値を減少させることを特徴とする。
【0036】請求項22に記載の撮像画像送信装置は、
請求項17または18において、あらかじめ準備された
画像データが記憶されている画像データ記憶部と、上記
撮像画像データおよび上記準備された画像データを合成
処理し、上記撮像画像データ、上記準備された画像デー
タ、またはこれらの合成画像データからなる送信画像デ
ータを出力する画像データ処理部とをさらに備え、上記
画像データ符号化部は、上記送信画像データを設定され
た量子化係数で符号化して出力し、上記システム制御部
は、上記送信画像データが撮像画像データであるときに
上記第1の動きが検出されると、上記送信画像データを
上記準備された画像データまたは上記合成画像データに
変更するとともに、上記量子化係数を変更することによ
って上記符号化された送信画像データにモザイク処理を
施し、上記送信画像データが上記準備された画像データ
または上記合成画像データであるときに上記第2の動き
が検出されると、上記送信画像データを上記撮像画像デ
ータに変更するとともに、上記量子化係数を変更するこ
とによって上記モザイク処理を停止することを特徴とす
る。
【0037】請求項23に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、10、17、18のいずれか1項において、
上記システム制御部は、上記第1の動き、上記第2の動
き、または上記第3の動きが検出されている間は送信画
像データまたは撮像画像データの符号化を停止させるこ
とを特徴とする。
【0038】請求項24に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、10、17、18のいずれか1項において、
上記動き検出部または上記画像データ符号化部は、上記
第1の動きおよび上記第2の動きあるいは上記第3の動
きの他に、上記第1の動きおよび上記第2の動きを含む
あるいは上記第3の動きを含む撮像対象または上記撮像
部の第4の動きを検出し、上記システム制御部は、上記
第4の動きが所定の期間検出されないと、送信画像デー
タまたは撮像画像データの符号化を停止させ、上記符号
化を停止しているときに上記第4の動きが検出される
と、上記符号化を再開することを特徴とする。
【0039】請求項25に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、10、17、18のいずれか1項において、
上記動きの検出による上記合成処理または上記量子化係
数の変更を有効にするための動き検出処理キーをさらに
備え、上記システム制御部は、上記動き検出処理キーの
操作によって上記変更が有効になっているときにのみ上
記変更を実施することを特徴とする。
【0040】請求項26に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、10、17、18のいずれか1項において、
上記送信画像データまたは上記符号化された撮像画像デ
ータを映すモニタ部をさらに備えたことを特徴とする。
【0041】請求項27に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、17、18のいずれか1項において、上記第
1の動きと上記第2の動きとは、移動方向が異なること
を特徴とする。
【0042】請求項28に記載の撮像画像送信装置は、
請求項1、17、18のいずれか1項において、上記第
1の動きと上記第2の動きとは、移動の速さが異なるこ
とを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の撮像画像送信装置のブロック構成図であ
る。図1において、図27と同じものには同じ符号を付
してある。この実施の形態1の撮像画像送信装置100
は、図26のテレビ電話装置1に設けられているものと
する。また、図2は図1のシステム制御部150の内部
ブロック構成図、図3は図1の画像データ処理部170
の内部ブロック構成図、図4は図1の画像データ符号化
部14の内部ブロック構成図、図5は図1の動き検出部
160の内部ブロック構成図である。
【0044】図1の撮像画像送信装置100は、操作部
110と、撮像部13と、画像データ符号化部14と、
システム制御部150と、動き検出部160と、画像デ
ータ処理部170と、画像データ記憶部180とを備え
ている。従って、撮像画像送信装置100は、上記従来
の撮像画像送信装置10(図27参照)において、動き
検出部160と画像データ処理部170と画像データ記
憶部180とを設け、操作部11およびシステム制御部
15をそれぞれ操作部110およびシステム制御部15
0に変更したものである。
【0045】この実施の形態1の撮像画像送信装置10
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、あらかじめ準備された画像データが記憶さ
れている画像データ記憶部180と、上記撮像画像デー
タおよび上記準備された画像データを合成処理し、上記
撮像画像データ、上記準備された画像データ、またはこ
れらの合成画像データからなる送信画像データを生成す
る画像データ処理部170と、上記送信画像データを符
号化して出力する画像データ符号化部14と、上記合成
処理を制御するシステム制御部150と、上記撮像画像
データから撮像対象または上記撮像部の第1の動きおよ
び第2の動きを検出する動き検出部160とを備え、シ
ステム制御部150が、上記送信画像データが撮像画像
データであるときに上記第1の動きが検出されると、上
記合成処理を変更することによって上記送信画像データ
を上記準備された画像データまたは上記合成画像データ
に変更し、上記送信画像データが上記準備された画像デ
ータまたは上記合成画像データであるときに上記第2の
動きが検出されると、上記合成処理を変更することによ
って上記送信画像データを上記撮像画像データに変更す
ることを特徴とする。
【0046】[撮像部13]撮像部13は、例えばCC
Dカメラからなり、撮像対象を撮像して撮像画像データ
を画像データ処理部170に出力する。上記の撮像対象
は、撮像画像送信装置100を設けたテレビ電話装置を
操作する通話者およびその背景の画像である。通話者
は、この撮像部13を動かすことが可能である。また、
画像データ記憶部180に記憶させるあらかじめ準備し
た画像を撮像することも可能である。
【0047】[画像データ記憶部180]画像データ記
憶部180には、画像データ処理部170において合成
処理されるあらかじめ準備された画像データが記憶され
ている。この画像データ記憶部180には、撮像部13
であらかじめ撮像され、画像データ処理部170を介し
て入力された画像データを記憶することができる。ま
た、上記準備された画像データを複数枚記憶しておくこ
とが可能であり、例えば、撮像部13によってあらかじ
め撮影しておいた通話者の自画像、草花などの自然物の
画像、山や海などの風景画像、任意のグラフィック画
像、任意の絵画や写真、全白画像、全グレー画像、全黒
画像などを記憶させておくことができる。画像データ記
憶部180に記憶されている画像データからいずれか1
枚がシステム制御部150によって選択され、この選択
された画像データが、撮像部13から入力される撮像画
像データと合成処理されるあらかじめ準備された画像デ
ータとして、画像データ処理部170に出力される。
【0048】[システム制御部150]システム制御部
150は、操作部110からの入力内容などに従って、
動き検出部160、画像データ処理部170、画像デー
タ符号化部14を制御する。このシステム制御部150
は、画像データ処理部170においての合成処理を制御
しており、動き検出部160によって上記第1の動きま
たは上記第2の動きが検出されるか、あるいは操作部1
10の実画像送出キー112または処理画像送出キー1
13が操作されると、上記の合成処理を変更する。ま
た、システム制御部150は、画像データ処理部170
の出力画像データを画像データ記憶部180に書き込む
動作、および画像データ記憶部180に準備された画像
データを画像データ処理部170に読み出す動作を制御
する。
【0049】図2において、システム制御部150に
は、合成領域制御データ151と、準備画像制御データ
152とが設けられている。合成領域制御データ151
は、画像データ処理部170においての合成処理、およ
び動きの検出などによる上記合成処理の変更を、通話者
があらかじめ設定した手順に従って制御するためのデー
タである。通話者は、操作部110を操作して、合成処
理およびその変更手順の設定を変更することが可能であ
る。準備画像制御データ152は、画像データ記憶部1
80に画像データを記憶させる動作、および画像データ
記憶部180に記憶されている画像(図2では画像18
1,182,183,…)から通話者によってあらかじ
め選択された1枚の画像データを画像データ処理部17
0に送る動作を制御するためのデータである。通話者
は、操作部110を操作して、画像データ処理部170
に送る画像データを変更することが可能である。
【0050】[画像データ処理部170]画像データ処
理部170は、撮像部13から入力された撮像画像デー
タと、画像データ記憶部180から入力されたあらかじ
め準備された画像データとを、システム制御部150か
ら入力される制御信号に従って合成処理し、撮像画像デ
ータ、準備された画像データ、またはこれらの合成画像
データを送信画像データとして出力する。上記の合成処
理は、撮像画像データと準備された画像データのいずれ
かのみを送信画像データとして選択する処理を含む。上
記の合成処理の手順は、上記第1の動きまたは上記第2
の動きが検出されたとき、および通話者が操作部110
の実画像送出キー112または処理画像送出キー113
を操作したときに、システム制御部150によって変更
される。なお、画像データ処理部170の出力画像デー
タをあらかじめ準備した画像データとして画像データ記
憶部180に記憶させることができるように、画像デー
タ処理部170の出力画像データは画像データ記憶部1
80にも入力される。
【0051】この画像データ処理部170は、システム
制御部150からの制御信号に含まれる撮像画像領域の
割合(面積の割合)mなどに従って、送信画像データの
全領域において撮像画像領域および準備画像領域(撮像
画像領域でない送信画像領域)を設定し、撮像画像デー
タを撮像画像領域に挿入し、準備画像データを準備画像
領域に挿入することによって、送信画像データを生成す
る。システム制御部150は、第1の動きまたは第2の
動きが検出されたときに撮像画像領域の割合mを0〜1
00[%]の間で変更することによって、送信画像デー
タを変更する。
【0052】図3において、(a)は画像データ処理部
170の内部構成、(b)は画像データ処理部170を
構成している画像データ合成回路172の内部構成であ
る。図3(a)において、画像データ処理部170は、
合成領域設定回路171と、画像データ合成回路172
と、画像データ選択回路173とを備えている。
【0053】合成領域設定回路171は、システム制御
部150からの制御信号に含まれる撮像画像領域の割合
mなどに従って、送信画像の全領域においての撮像画像
領域の位置および面積、ならびに準備画像領域の位置お
よび面積を設定し、この撮像画像領域および準備画像領
域の設定に従って画像データ合成回路172を制御す
る。
【0054】画像データ合成回路172は、撮像画像デ
ータと準備された画像データの合成画像データを生成
し、画像データ選択回路173に出力する。図3(b)
において、画像データ合成回路172は、フェーダ17
5,176と、加算器177とを備えている。フェーダ
175は、撮像部13から入力された撮像画像データを
減衰させ、加算部177に出力する。フェーダ176
は、画像データ記憶部180から入力された準備画像デ
ータを減衰させ、加算部177に出力する。加算器17
7は、フェーダ175から入力された撮像画像データと
フェーダ176から入力された準備画像データとを加算
して合成画像データを生成し、この合成画像データを画
像データ選択回路173に出力する。フェーダ175,
176の抵抗値は、合成領域設定回路171からの制御
信号に従って変化する。撮像画像領域に撮像画像のドッ
トを挿入し、準備画像領域に準備画像データのドットを
挿入して合成画像データを生成するため、生成する合成
画像データのドットが撮像画像領域のドットであるか準
備画像領域のドットであるかに従って、フェーダ17
5,176の抵抗値は0または∞になる。なお、撮像画
像データのドットと準備画像データのドットとを加算し
て合成画像データのドットを生成する場合には、合成画
像ドットにおいての撮像画像ドットと準備画像ドットの
成分割合に従ってフェーダ175,176の抵抗値は変
化する。
【0055】画像データ選択回路173は、システム制
御部150からの制御信号に従って、撮像部13から入
力された撮像画像データ、画像データ記憶部180から
入力された準備された画像データ、または画像データ合
成回路172から入力された合成画像データのいずれか
を選択し、送信画像データとして画像データ符号化部1
4に出力する。
【0056】画像データ処理部170においての合成処
理(送信画像データの生成手順)を、図3および図6を
参照して説明する。図6は画像データ処理部170にお
いての合成処理を説明する図である。以下の説明におい
て、画像データ記憶部180に準備された画像は、グラ
フィック画像であるものとする。
【0057】図6において、寸法Pは、撮像画像、グラ
フィック画像、および合成画像の横寸法である。また、
寸法Qは、撮像画像、グラフィック画像、および合成画
像の縦寸法である。撮像画像、グラフィック画像、およ
び合成画像の左上隅の座標(以下、基準位置座標とも称
する)は(0,0)、右下隅の座標は(P,Q)であ
る。ここで、画像の全領域または部分領域を、その領域
の左上隅の座標(A,B)および右下隅を座標(C,
D)を用いて、(A,B)−(C,D)と表現するもの
とすると、撮像画像、グラフィック画像、および合成画
像の全領域は、(0,0)−(P,Q)である。
【0058】図3の合成領域設定回路171は、合成画
像においての撮像画像領域の割合(面積割合)m[%]
をもとに撮像画像領域の横寸法pおよび縦寸法qを求
め、撮像画像領域の基準位置座標(a,b)および寸法
p,qから、合成画像においての撮像画像領域(a,
b)−(a+p,b+q)を求め、この撮像画像領域
(a,b)−(a+p,b+q)に従って画像データ合
成回路172のフェーダ175,176を制御する。上
記の撮像画像領域の割合mおよび基準位置座標(a,
b)は、システム制御部150から入力される制御信号
に含まれている。
【0059】画像データ合成回路172において、生成
する合成画像のドットが撮像画像領域(a,b)−(a
+p,b+q)内のドットであれば、フェーダ175の
抵抗値は0、フェーダ176の抵抗値は∞になり、撮像
画像のドットが合成画像のドットとして加算器177か
ら画像データ選択回路173に出力され、生成する合成
画像のドットが上記の撮像画像領域内のドットでなけれ
ば(準備画像領域のドットであれば)、フェーダ175
の抵抗値は∞、フェーダ176の抵抗値は0になり、グ
ラフィック画像のドットが合成画像のドットとして出力
される。従って、生成された合成画像データは、全領域
(0,0)−(P,Q)の内の撮像画像領域(a,b)
−(a+p,b+q)に、撮像画像データの領域(a,
b)−(a+p,b+q)の撮像画像ドットを挿入し、
合成画像データの全領域から撮像画像領域(a,b)−
(a+p,b+q)を除いた準備画像領域に、グラフィ
ック画像データの領域(a,b)−(a+p,b+q)
を除いた領域のグラフィック画像ドットを挿入したもの
となる。
【0060】画像データ選択回路173は、合成画像に
おいての撮像画像領域の割合mが100[%]であれ
ば、撮像部13から入力された撮像画像データを送信画
像データとして画像データ符号化部14に出力し、上記
撮像画像領域の割合mがM(Mは0[%]<M<100
[%])であれば、画像データ合成回路172から入力
された合成画像データを送信画像データとして出力し、
上記撮像画像領域の割合mが0[%]であれば、画像デ
ータ記憶部180から入力されたグラフィック画像デー
タを送信画像データとして出力する。
【0061】[画像データ符号化部14]画像データ符
号化部14は、画像データ処理部170から入力された
送信データに、離散コサイン変換(DCT)などの処理
を施し、量子化し、可変長符号化することにより、上記
の送信画像データを圧縮して符号化し、この符号化した
送信画像データを伝送制御部18に出力する。
【0062】図4において、画像データ符号化部14
は、DCT回路141と、量子化回路142と、可変長
符号化回路143と、送信バッファ144とを備えてい
る。DCT回路141は、画像データ処理部170から
入力された送信画像データに空間軸方向の離散コサイン
変換などの時間軸方向の冗長度を減少させるための処理
を施す。量子化回路142は、DCT回路141から入
力された送信画像データを量子化する。可変長符号化回
路143は、量子化回路142から入力された送信画像
データを可変長符号化し、送信バッファ144に送る。
送信バッファ144は、圧縮して符号化された送信画像
データを伝送制御部18に送る。
【0063】[操作部110]操作部110には、通話
者が、オフフック操作、ダイヤル操作、オンフック操
作、撮像画像送信装置100の動作や制御手順の設定な
どをするための複数のキーが設けられている。この操作
部110には、オフフック操作およびオンフック操作を
するためのフックキー111の他に、実画像送出キー1
12と、処理画像送出キー113と、動き検出処理キー
114とが設けられている。
【0064】処理画像送出キー113は、上記の送信画
像データが撮像画像データであるときに、上記の送信画
像データを上記あらかじめ準備された画像データまたは
上記の合成画像データに変更するためのキーである。逆
に、実画像送出キー112は、上記の送信画像データが
上記あらかじめ準備された画像データまたは上記の合成
画像データであるときに、上記の送信画像データを撮像
画像データに変更するためのキーである。
【0065】動き検出処理キー114は、動きの検出に
よる上記合成処理の変更を有効にするか否かを選択する
ためのキーである。システム制御部150は、動き検出
処理キー114がONのときには、第1の動きまたは第
2の動きが検出されると上記の合成処理を変更するが、
動き検出処理キー114がOFFのときには、第1の動
きまたは第2の動きが検出されても上記の合成処理を変
更しない。通話者(使用者)は、動き検出処理キー11
4を操作することによって、第1の動きまたは第2の動
きを検出したときに合成処理を変更するか否かを簡単に
設定することができる。
【0066】[動き検出部160]動き検出部160
は、撮像部13から入力された撮像画像データから、撮
像対象または撮像部13の第1の動きおよび第2の動き
を検出し、システム制御部150に通知する。上記撮像
対象の動きとは、撮像対象の撮像部13に対する相対的
変位であり、上記撮像部13の動きとは、撮像部13の
撮像対象に対する相対的変位である。具体的には、上記
撮像対象の動きは、撮像対象の撮像部13に対する相対
的な移動方向、移動距離、移動の速さ(単位時間当たり
の移動距離)、移動速度(移動の速さと移動方向)、移
動加速度などであり、上記撮像部13の動きは、撮像部
13の撮像対象に対する相対的な移動方向、移動距離、
移動の速さ、移動速度、移動加速度などである。従っ
て、上記撮像対象の動きと上記撮像部13の動きは等価
である。また、上記第1の動きおよび上記第2の動き
は、移動対象または撮像部13の動きの内、移動方向や
移動の速さなどがあらかじめ設定した条件を満たす動き
である。上記第1の動きと上記第2の動きとは、例えば
移動方向あるいは移動の速さが異なる。撮像対象または
撮像部13の動きの移動方向や移動の速さは、撮像画像
データのフレーム画像から動きベクトルを検出すれば、
この動きベクトルから直接的に求めることができる。
【0067】図5において、動き検出部160は、水平
方向射影データ算出部161aと、垂直方向射影データ
算出部161bと、平均値算出部162a,162b
と、減算器163a,163bと、メモリ164a,1
64bと、水平方向相関算出部165aと、垂直方向相
関算出部165bと、動きベクトル合成部166と、動
き判別部167とを備えている。水平方向射影データ算
出部161aと、平均値算出部162aと、減算器16
3aと、メモリ164aと、水平方向相関算出部165
aとは、水平方向動きベクトル検出部を構成しており、
垂直方向射影データ算出部161bと、平均値算出部1
62bと、減算器163bと、メモリ164bと、垂直
方向相関算出部165bとは、垂直方向動きベクトル検
出部を構成している。
【0068】水平方向動きベクトル検出部において、水
平方向射影データ算出部161aは、撮像部13から入
力された現フレームの撮像画像データから、現フレーム
の水平方向射影データを算出する。上記の水平方向射影
データは、撮像画像データの水平方向の和である。平均
値算出部162aは、上記水平方向射影データの平均値
を算出する。減算器163aは、上記水平方向射影デー
タから上記水平方向射影データ平均値を減算し、この平
均値を減算した水平方向射影データを水平方向相関算出
部165aおよびメモリ164aに出力する。
【0069】メモリ164aは、現フレームについての
上記平均値を減算した水平方向射影データを記憶すると
ともに、記憶してあった前フレームについての平均値を
減算した水平方向射影データを水平方向相関算出部16
5aに出力する。従って、メモリ164aに入力された
平均値を減算した水平方向射影データは、1フレーム遅
延されて水平方向相関算出部165aに出力される。
【0070】水平方向相関算出部165aは、現フレー
ムについての平均値を減算した水平方向射影データと、
前フレームについての平均値を減算した水平方向射影デ
ータから、水平方向の相関を算出し、相関が最大となる
ずれ量を水平方向動きベクトルとして出力する。上記の
相関の算出手順としては、前フレームについての平均値
を減算した水平方向射影データに対して、現フレームに
ついての平均値を減算した水平方向射影データを1デー
タずつずらしながら積和演算をとり、積和演算の値が最
大値となるずれ量を相関が最大となるずれ量として求
め、このずれ量を水平方向の動きベクトルとして出力す
る。
【0071】また、上記水平方向動きベクトル検出部と
同じように、垂直方向動きベクトル検出部において、垂
直方向射影データ算出部161bは、撮像部13から入
力される現フレームの撮像画像データから、垂直方向射
影データを算出する。上記の垂直方向射影データは、撮
像画像データの垂直方向の和である。平均値算出部16
2bは、上記垂直方向射影データの平均値を算出する。
減算器163bは、上記垂直方向射影データから上記垂
直方向射影データ平均値を減算し、この平均値を減算し
た垂直方向射影データを垂直方向相関算出部165bお
よびメモリ164bに出力する。
【0072】メモリ164bは、現フレームについての
上記平均値を減算した垂直方向射影データを記憶すると
ともに、記憶してあった前フレームについての平均値を
減算した垂直方向射影データを垂直方向相関算出部16
5bに出力する。従って、メモリ164bに入力された
平均値を減算した垂直方向射影データは、1フレーム遅
延されて垂直方向相関算出部165bに出力される。
【0073】垂直方向相関算出部165bは、現フレー
ムについての平均値を減算した垂直方向射影データと、
前フレームについての平均値を減算した垂直方向射影デ
ータから、垂直方向の相関を算出し、相関が最大となる
ずれ量を垂直方向動きベクトルとして出力する。上記の
相関の算出手順としては、前フレームについての平均値
を減算した垂直方向射影データに対して、現フレームに
ついての平均値を減算した垂直方向射影データを1デー
タずつずらしながら積和演算をとり、積和演算の値が最
大値となるずれ量を相関が最大となるずれ量として求
め、このずれ量を垂直方向の動きベクトルとして出力す
る。
【0074】動きベクトル合成部166は、上記水平方
向動きベクトル検出部によって検出された水平方向動き
ベクトルと、上記垂直方向動きベクトル検出部によって
検出された垂直方向動きベクトルとを、図7のように合
成して動きベクトルを求め、この動きベクトルを動き判
別部167に出力する。
【0075】動き判別部167は、動きベクトル合成部
166から入力された動きベクトルが、あらかじめ設定
されている第1の動きまたは第2の動きの条件を満たす
ものであるか否かを判別することによって、第1の動き
を検出したか否かおよび第2の動きを検出したか否かを
判別し、システム制御部150に通知する。
【0076】動き検出部160においての第1の動きお
よび第2の動きの検出手順を、図5および図8を参照し
て説明する。図8は動き検出部160においての第1の
動きおよび第2の動きの判別手順を説明する図である。
【0077】図8では、r−θ座標またはx−y座標の
原点に動きベクトルの始点を位置させ、そのときの動き
ベクトルの終点の位置によって第1の動きを検出したか
否か、および第2の動きを検出したか否かを判別する。
【0078】図8(a)では、r−θ座標において、r
<r0なる領域を領域Sとし、r≧Rなる領域を上下左
右に4分割して、それぞれ上領域U、下領域D、左領域
L、右領域Rとする。r<r0なる領域Sは、r−θ座
標の原点を含んであり、撮像対象または撮像部13に動
きがないときに動きベクトルの終点が位置する領域であ
り、使用者が意図しない手ぶれや振動による動きベクト
ルの終点が位置する可能性が高い領域である。このた
め、領域Sを動きを無視する領域とし、動きベクトルの
終点が領域Sに位置する場合は第1の動きおよび第2の
動きを検出しなかったと判別することによって、誤動作
を防止する。従って、終点がr≧r0なる分割された領
域U,D,L,Rに達する動きベクトルを対象にして、
第1の動きおよび第2の動きを判別する。例えば、終点
が領域UまたはDに達する動きベクトルが検出されたと
きに第1の動きが検出されたものと判別し、終点が領域
LまたはRに達する動きベクトルが検出されたときに第
2の動きが検出されたものと判別する。また、例えば、
通話者が撮像部13を上下に振ることなどにって、領域
Uに達する動きベクトルと領域Dに達する動きベクトル
とが連続的に検出されたときに第1の動きが検出された
ものと判別し、通話者が撮像部13を左右に振ることな
どにって、領域Lに達する動きベクトルと領域Rに達す
る動きベクトルとが連続的に検出されたときに第2の動
きが検出されたものと判別する。この図8(a)では、
第1の動きと第2の動きとは、動きの方向(移動方向が
異なる)。
【0079】図8(b)では、r−θ座標において、r
<r0なる領域を動きを無視する領域S、r0≦r≦r
1なる領域をM1、r1≦rなる領域をM2とする。そ
して、例えば、終点が領域M1に位置する動きベクトル
が検出されたときに第1の動きが検出されたものと判別
し、終点が領域M2に達する動きベクトルが検出された
ときに第2の動きが検出されたものと判別する。この図
8(b)では、第1の動きと第2の動きとは、動きの速
さ(移動の速さが異なる)。
【0080】図8(c)では、r−θ座標において、r
<r0なる領域を動きを無視する領域Sとし、r0≦r
≦r1なる領域を上下左右に4分割して領域U1,D
1,L1,R1とし、r1≦rなる領域を上下左右に4
分割して領域U2,D2,L2,R2とする。そして、
例えば、終点が領域U1またはD1に位置する動きベク
トルが検出されたときに第1の動きが検出されたものと
判別し、終点が領域L2またはR2に達する動きベクト
ルが検出されたときに第2の動きが検出されたものと判
別する。また、例えば、終点が領域U1,U2,D1,
D2に位置する動きベクトルが検出されたときに第1の
動きが検出されたものと判別し、終点が領域L1,L
2,R1,R2に位置する動きベクトルが検出されたと
きに第2の動きが検出されたものと判別する場合と、終
点が領域U1,D1,L1,R1に位置する動きベクト
ルが検出されたときに第1の動きが検出されたものと判
別し、終点が領域U2,D2,L2,R2に達する動き
ベクトルが検出されたときに第2の動きが検出されたも
のと判別する場合とを、通話者が切り換えられるように
する。
【0081】図8(d)では、x−y座標において、−
a<x<aかつ−b<y<bなる領域を動きを無視する
領域S、−a≦x≦aかつy≧bなる領域をU、−a≦
x≦aかつy≦−bなる領域をD、x≦−aかつ−b≦
y≦bなる領域をL、x≧aかつ−b≦y≦bかつなる
領域をRとする。そして、例えば、終点が領域Uまたは
Dに位置する動きベクトルが検出されたときに第1の動
きが検出されたものと判別し、終点が領域LまたはRに
達する動きベクトルが検出されたときに第2の動きが検
出されたものと判別する。
【0082】第1または第2の動きが検出されたときの
画像データ処理部170においての合成処理の具体的な
変更手順は、例えば以下の(A)〜(D)による。 (A)送信画像データとして撮像画像データが画像デー
タ処理部170から出力されているときに、第1の動き
が検出されると、送信画像データを準備画像データに切
り換え、送信画像データとして準備画像データが画像デ
ータ処理部170から出力されているときに、第2の動
きが検出されると、送信画像データを撮像画像データに
切り換える。 (B)送信画像データにおいての撮像画像領域の割合m
が100[%]であるときに(送信画像データとして撮
像画像データが画像データ処理部170から出力されて
いるときに)、第1の動きが検出されると、撮像画像領
域の割合mをM(Mは0≦M<100なるあらかじめ設
定された値)[%]に変更し、撮像画像領域の割合mが
M[%]であるときに、第2の動きが検出されると、撮
像画像領域の割合mを100[%]に変更する。 (C)送信画像データにおいての撮像画像領域の割合が
100[%]であるときに(送信画像データとして撮像
画像データが画像データ処理部170から出力されてい
るときに)、第1の動きが検出されると、上記撮像画像
データの領域の割合mをM[%]まで時間とともに漸減
させ、上記撮像画像データの領域の割合mがM[%]で
あるときに、第2の動きが検出されると、上記撮像画像
データの領域の割合mを100[%]まで時間とともに
漸増させる。 (D)第1の動きが検出されるごとに、撮像画像データ
においての撮像画像領域の割合mを減少させ、第2の動
きが検出されるごとに、撮像画像領域の割合mを増加さ
せる。あるいは、第1の動きが検出されるごとに、送信
画像データにおいての撮像画像領域の割合mを減少さ
せ、第2の動きが検出されると、撮像画像領域の割合m
を100[%]にする(送信画像データを撮像画像デー
タにする)。
【0083】上記(A)の手順では、例えば、通話者が
撮像部13を上下にn回(nは正の整数)振ると、「お
待ち下さい」というグラフィック画像に切り換え、撮像
部13を左右にm回(mは正の整数)振ると、撮像画像
に戻す。この場合、所定時間内のn回の上下の動きは、
第1の動きに相当し、所定時間内のm回の連続的な左右
の動きは、第2の動きに相当する。
【0084】また、上記(B)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を上下に振ると、送信画像においての
撮像画像領域の割合mを100[%]から50[%]に
瞬時に変更して、送信画像を50[%]の撮像画像と5
0[%]のグラフィック画像からなる合成画像とし、撮
像部13を左右に振ると、撮像画像領域の割合mを50
[%]から100[%]に瞬時に変更して、送信画像を
撮像画像に切り換える。この場合には、撮像部13を速
く振る動きは、第1の動きに相当し、撮像部13をゆっ
くり振る動きは、第2の動きに相当する。
【0085】また、上記(C)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を速く振る(動きベクトルは大きい)
と、送信画像においての撮像画像領域の割合mを100
[%]から0[%]まで時間とともに漸減させて、送信
画像を撮像画像からグラフィック画像に切り換え、撮像
部13をゆっくり振る(動きベクトルが小さい)と、撮
像画像領域の割合mを0[%]から100[%]まで時
間とともに漸増させて、送信画像をグラフィック画像か
ら撮像画像に切り換える。この場合には、撮像部13を
速く振る動きは、第1の動きに相当し、撮像部13をゆ
っくり振る動きは、第2の動きに相当する。
【0086】また、上記(D)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を上下に振る度に、送信画像において
の撮像画像領域の割合mを減少させ(送信画像において
のグラフィック画像領域の割合を増加させ)、逆に撮像
部13を左右に振る度に、撮像画像領域の割合mを増加
させる(グラフィック画像領域の割合を減少させる)。
また、例えば、通話者が撮像部13を上下に振る度に、
送信画像においての撮像画像領域の割合mを減少させ、
撮像部13を左右に振ると、撮像画像に戻す。これらの
場合には、1回の上下の動きは、第1の動きに相当し、
1回の左右の動きは、第2の動きに相当する。
【0087】上記(C)の手順の具体例を、図9および
図10を参照して説明する。図9は動きが検出されたと
きに送信画像においての撮像画像領域の割合を漸増また
は漸減させる場合の送信画像の寸法P,Qにおいての撮
像画像の寸法p,qの割合u(=p/P=q/Q)の時
間変化特性図の一例である。撮像画像領域の割合m=u
×uである。また、図10は図9のそれぞれのタイミン
グでの送信画像の図である。図9においては、時間t=
T0までは、撮像画像寸法の割合u(撮像画像領域の割
合m)=0[%]であり、送信画像はあらかじめ準備さ
れたグラフィック画像になっている。そして、時間t=
T0において、第2の動きが検出されたことをシステム
制御部150が認識すると、システム制御部150は、
時間t=T0〜T4において撮像画像寸法の割合u(撮
像画像領域の割合m)を漸増させ、時間t=T4におい
て撮像画像寸法の割合u(撮像画像領域の割合m)=1
00[%]とし、送信画像を撮像画像に切り換える。次
に、時間t=T5において、第1の動きが検出されたこ
とをシステム制御部150が認識すると、システム制御
部150は、時間t=T5〜T9において撮像画像寸法
の割合u(撮像画像領域の割合m)を漸減させ、時間t
=T9において撮像画像寸法の割合u(撮像画像領域の
割合m)=100[%]とし、送信画像を再びグラフィ
ック画像に切り換える。
【0088】図9の時間t=T0において第2の動きが
検出されたことをシステム制御部150が認識するまで
は、図10(a)のようにグラフィック画像のみからな
る送信画像が撮像画像送信装置100から出力される。
このとき、撮像画像寸法の割合u(撮像画像領域の割合
m)=0[%]である。
【0089】時間t=T0において第2の動きが検出さ
れたことをシステム制御部150が認識し、撮像画像寸
法の割合u(撮像画像領域の割合m)の漸増を開始し、
時間t=T1になると、撮像画像寸法の割合u=25
[%](撮像画像領域の割合m=6.25[%])とな
り、図10(b)のように93.75[%]のグラフィ
ック画像と6.25[%]の撮像画像の合成画像からな
る送信画像(全領域の内、グラフィック画像の領域が9
3.75[%]であり、撮像画像の領域が6.25
[%]である送信画像)が撮像画像送信装置100から
出力される。時間t=T0〜t=T1は、第2の動きの
検出による合成処理の全変更時間t=T0〜t=T4の
1/4に相当する。
【0090】さらに時間t=T2になると、撮像画像寸
法の割合u=50[%](撮像画像領域の割合m=25
[%])となり、図10(c)のように75[%]のグ
ラフィック画像と25[%]の撮像画像の合成画像から
なる送信画像が撮像画像送信装置100から出力され
る。時間t=T0〜t=T2は、上記合成処理の全変更
時間の1/2に相当する。
【0091】さらに時間t=T3になると、撮像画像寸
法の割合u=75[%](撮像画像領域の割合m=5
6.25[%])となり、図10(d)のように43.
75[%]のグラフィック画像と56.25[%]の撮
像画像の合成画像からなる送信画像が撮像画像送信装置
100から出力される。時間t=T0〜t=T3は、上
記合成処理の全変更時間の3/4に相当する。
【0092】そして時間t=T4になると、撮像画像寸
法の割合u(撮像画像領域の割合m)=100[%]と
なり、図10(e)のように撮像画像のみからなる送信
画像が撮像画像送信装置100から出力される。この時
間t=T4から第1の動きが検知されたことを撮像画像
送信装置100が認識する時間t=T5までは、撮像画
像が送信画像として送信される。
【0093】時間t=T5において第1の動きが検出さ
れたことをシステム制御部150が認識するまでは、図
10(f)のように撮像画像のみからなる送信画像が撮
像画像送信装置100から出力される。このとき、撮像
画像寸法の割合u(撮像画像領域の割合m)=100
[%]である。
【0094】時間t=T5において第1の動きが検出さ
れたことをシステム制御部150が認識し、撮像画像寸
法の割合u(撮像画像領域の割合m)の漸減を開始し、
時間t=T6になると、撮像画像寸法の割合u=75
[%](撮像画像領域の割合m=56.25[%])と
なり、図10(g)のように43.75[%]のグラフ
ィック画像と56.25[%]の撮像画像の合成画像か
らなる送信画像が撮像画像送信装置100から出力され
る。時間t=T5〜t=T6は、第1の動きの検出によ
る合成処理の全変更時間t=T5〜t=T9の1/4に
相当する。
【0095】さらに時間t=T7になると、撮像画像寸
法の割合u=50[%](撮像画像領域の割合m=25
[%])となり、図10(h)のように75[%]のグ
ラフィック画像と25[%]の撮像画像の合成画像から
なる送信画像が撮像画像送信装置100から出力され
る。時間t=T5〜t=T7は、上記合成処理の全変更
時間の1/2に相当する。
【0096】さらに時間t=T8になると、撮像画像寸
法の割合u=25[%](撮像画像領域の割合m=6.
25[%])となり、図10(i)のように93.75
[%]のグラフィック画像と6.25[%]の撮像画像
の合成画像からなる送信画像が撮像画像送信装置100
から出力される。時間t=T0〜t=T1は、第2の動
きの検出による合成処理の全変更時間t=T0〜t=T
4の3/4に相当する。
【0097】そして時間t=T9になると、撮像画像寸
法の割合u(撮像画像領域の割合m)=0[%]とな
り、図10(j)のようにグラフィック画像のみからな
る送信画像が撮像画像送信装置100から出力される。
この時間t=T9から第2の動きが再び検知されるまで
は、グラフィック画像が送信画像として送信される。
【0098】上記のように実施の形態1では、撮像画像
データを送信しているときに第1の動きを検出すると、
撮像画像領域の割合mを変更することによって、送信画
像データを撮像画像データから準備画像データあるいは
撮像画像データと準備画像データの合成画像データに変
更し、準備画像データまたは合成画像データを送信して
いるときに第2の動きを検出すると、撮像画像領域の割
合mを変更することによって、送信画像データを再び撮
像画像データに変更することにより、通話者の簡単な動
作または操作で、撮像画像を送信しているときに画像の
送信を長い間突然停止することなく、服装や髪型の乱れ
を直したり、雑然とした周囲を整理したり、資料を探索
したり、別の人を呼び出すために退席するときなどの相
手に送信したくない撮像画像データを送信しないように
することができるので、相手に装置の故障や通信網のト
ラブルなどの不安を感じさせることなく、通話者のプラ
イバシーを保護することができる。また、第1の動きを
検出したときに、合成画像によって部分的ながらも撮像
画像を送信するので、撮像画像が全く送信されないこと
によって相手が感じる不快感や不安感を緩和させること
ができる。
【0099】また、図9および図10の合成処理の変更
手順では、送信画像においての撮像画像の割合mを漸減
させまたは漸増させることにより、第1の動きが検出さ
れたときに送信画像においての撮像画像領域が徐々に狭
くなり、第2の動きが検出されたときに撮像画像領域が
徐々に広くなるので、受信画像が瞬時に切り換えられる
ことによって相手通話者が受ける軽いショックを軽減さ
せることができる。
【0100】また、あらかじめ準備した画像には、上記
のような無機質な幾何学模様のグラフィック画像の他
に、通話者が以前撮像した自身の画像(ポートレート)
や任意の風景画あるいは写真やイラストなどを用いるこ
とができるので、待たされている相手が感じる不快感を
軽減させることができる。
【0101】この実施の形態1では、通話者が処理画像
送信キー113を操作したときに、第1の動きを検出し
たときの上記(A)〜(D)の手順のいずれかと同じよ
うに合成処理を変更し、通話者が実画像送信キー112
を操作したときに、第2の動きを検出したときの上記
(A)〜(D)の手順のいずれかと同じように合成処理
を変更することも可能である。この場合、例えば、送信
画像として撮像画像が送信されている最中に資料や他の
人を探す必要が生じ、その様子を相手見られたくないと
きには、通話者は、第1の動きを撮像画像送信装置10
0に検出させる動作または操作をするか、あるいは処理
画像送信キー113を操作することによって、送信画像
を準備画像または合成画像に切り換え、上記の資料や他
の人が見つかったら、通話者は、第2の動きを撮像画像
送信装置100に検出させる動作または操作をするか、
あるいは実画像送信キー112を操作することによっ
て、送信画像を再び撮像画像に切り換える。
【0102】また、この実施の形態1では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときの上記(A)
〜(D)の手順のいずれかと同じように合成処理を変更
し、通話者がフックキー111によってオンフック操作
をして通信を終了するときに、第1の動きを検出したと
きの上記(A)〜(D)の手順のいずれかと同じように
合成処理を変更することも可能である。例えば、オフフ
ックされ通信を開始するときには、図9のt=T0〜t
=T4のように送信画像においての撮像画像領域の割合
mを漸増させることによって、送信画像を図10の
(a)〜(e)のように変更し、オンフックされ通信を
終了するときには、図9のt=T5〜t=T9のように
送信画像においての撮像画像領域の割合mを漸減させる
ことによって、送信画像を図10の(f)〜(j)のよ
うに変更する。これによって、通信の開始時および終了
時において、画像の送信を長い間停止させることなく、
相手に送信したくない撮像画像データを送信しないよう
にすることができるので、相手にテレビ電話装置の故障
や通信回線のトラブルなどの不安を感じさせることな
く、通話者のプライバシーを保護することができる。
【0103】以上のように実施の形態1によれば、動き
検出部160によって撮像対象または撮像部13の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、撮像画像を送信して
いるときに第1の動きが検出されると、送信画像におい
ての撮像画像領域の割合を変更することによって送信画
像を準備画像または撮像画像と準備画像の合成画像に変
更し、上記送信画像が準備画像または上記合成画像であ
るときに上記第2の動きが検出されると、上記撮像画像
領域の割合を変更することによって送信画像を撮像画像
に変更することにより、通話者の簡単な動作または操作
で、相手に装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を
感じさせることなく、通話者のプライバシーを保護する
ことができる。また、第1の動きを検出したときに、合
成画像によって部分的ながらも撮像画像を送信するの
で、撮像画像が全く送信されないことによって相手が感
じる不快感や不安感を緩和させることができる。
【0104】なお、動きベクトルを検出する手順は、上
記実施の形態1において説明した手順に限定されるもの
ではない。さらに、第1の動きおよび第2の動きを検出
する手順は、上記実施の形態1において説明した動きベ
クトルによる手順に限定されるものではない。また、送
信画像においての撮像画像領域の設定は、上記実施の形
態1において撮像画像領域の基準位置座標および縦横の
寸法によるものに限定されるものではなく、例えば、送
信画像の全領域の中央に撮像画像領域の中心を一致させ
るものとし、撮像画像領域の角度および半径によって撮
像画像領域を設定することも可能である。また、上記
(C)の手順は、図9のように撮像画像領域の割合mを
直線的に変化させる手順に限定されるものではなく、例
えば2次関数曲線などに従って撮像画像領域の割合mを
変化させることも可能である。
【0105】実施の形態2.図11は本発明の実施の形
態2の撮像画像送信装置のブロック構成図である。図1
1において、図1と同じものには同じ符号を付してあ
る。この実施の形態2の撮像画像送信装置200は、図
26のテレビ電話装置1に設けられているものとする。
また、図12は図11のシステム制御部250の内部ブ
ロック構成図、図13は図11の画像データ処理部27
0の内部ブロック構成図である。図12において図2と
同じものには同じ符号を付してあり、図13において図
3と同じものには同じ符号を付してある。
【0106】図11の撮像画像送信装置200は、操作
部110と、撮像部13と、画像データ符号化部14
と、システム制御部250と、動き検出部160と、画
像データ処理部270と、画像データ記憶部180とを
備えている。従って、撮像画像送信装置200は、上記
実施の形態1の撮像画像送信装置100(図1参照)に
おいて、システム制御部150(図2参照)および画像
データ処理部170(図3参照)を、それぞれシステム
制御部250(図12参照)および画像データ処理部2
70(図13参照)に変更したものである。
【0107】この実施の形態2の撮像画像送信装置20
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、あらかじめ準備された画像データが記憶さ
れている画像データ記憶部180と、上記撮像画像デー
タおよび上記準備された画像データを合成処理し、上記
撮像画像データ、上記準備された画像データ、またはこ
れらの合成画像データからなる送信画像データを生成す
る画像データ処理部270と、上記送信画像データを符
号化して出力する画像データ符号化部14と、上記合成
処理を制御するシステム制御部250と、上記撮像画像
データから撮像対象または上記撮像部の第1の動きおよ
び第2の動きを検出する動き検出部160とを備え、シ
ステム制御部250が、上記送信画像データが撮像画像
データであるときに上記第1の動きが検出されると、上
記合成処理を変更することによって上記送信画像データ
を上記準備された画像データまたは上記合成画像データ
に変更し、上記送信画像データが上記準備された画像デ
ータまたは上記合成画像データであるときに上記第2の
動きが検出されると、上記合成処理を変更することによ
って上記送信画像データを上記撮像画像データに変更す
ることを特徴とする。
【0108】上記実施の形態1では、画像データ処理部
170は、システム制御部150からの制御信号に含ま
れる撮像画像領域の割合mに従って送信画像データの全
領域に撮像画像領域および準備画像領域を設定し、上記
の撮像画像領域に撮像画像データを挿入し、上記の準備
画像領域に準備画像データを挿入することによって、送
信画像データを生成するものであり、システム制御部1
50は、第1の動きまたは第2の動きが検出されたとき
に撮像画像領域の割合mを0〜100[%]の間で変更
することによって、送信画像データを変更するものであ
った。
【0109】これに対し、この実施の形態2では、画像
データ処理部270は、撮像画像データのドット(撮像
画像ドット)と準備画像データ(準備画像ドット)のド
ットとを、システム制御部250からの制御信号に含ま
れる送信画像データのドット(送信画像ドット)におい
ての撮像画像ドットの成分割合vに従って合成すること
によって、送信画像データを生成し、システム制御部2
50は、第1の動きまたは第2の動きが検出されたとき
に撮像画像ドットの成分割合vを0〜100[%]の間
で変更することによって、送信画像データを変更する。
【0110】[システム制御部250]システム制御部
250は、操作部110からの入力内容などに従って、
動き検出部160、画像データ処理部270、画像デー
タ符号化部14を制御する。このシステム制御部250
は、画像データ処理部270においての合成処理を制御
しており、動き検出部160によって上記第1の動きま
たは上記第2の動きが検出されるか、あるいは操作部1
10の実画像送出キー112または処理画像送出キー1
13が操作されると、上記の合成処理を変更する。ま
た、システム制御部250は、画像データ処理部270
の出力画像データを画像データ記憶部180に書き込む
動作、および画像データ記憶部180に準備された画像
データを画像データ処理部270に読み出す動作を制御
する。このシステム制御部250は、動き検出処理キー
114がONのときには、第1の動きまたは第2の動き
が検出されると上記の合成処理を変更するが、動き検出
処理キー114がOFFのときには、第1の動きまたは
第2の動きが検出されても上記の合成処理を変更しな
い。
【0111】図12において、システム制御部250に
は、合成割合制御データ251と、準備画像制御データ
152とが設けられている。合成割合制御データ251
は、画像データ処理部270においての合成処理、およ
び動きの検出などによる上記合成処理の変更を、通話者
があらかじめ設定した手順に従って制御するためのデー
タである。通話者は、操作部110を操作して、合成処
理およびその変更手順の設定を変更することが可能であ
る。
【0112】上記実施の形態1のシステム制御部150
の合成領域制御データ151は、送信画像の全領域にお
いての撮像画像領域の割合を制御するデータであった。
これに対し、この合成割合制御データ251は、送信画
像ドットにおいての撮像画像ドットの成分割合を制御す
るためのデータである。
【0113】[画像データ処理部270]画像データ処
理部270は、撮像部13から入力された撮像画像デー
タと、画像データ記憶部180から入力されたあらかじ
め準備された画像データとを、システム制御部250か
ら入力される制御信号に従って合成処理し、撮像画像デ
ータ、準備された画像データ、またはこれらの合成画像
データを送信画像データとして出力する。上記の合成処
理は、撮像画像データと準備された画像データのいずれ
かのみを送信画像データとして選択する処理を含む。上
記の合成処理の手順は、上記第1の動きまたは上記第2
の動きが検出されたとき、および通話者が操作部110
の実画像送出キー112または処理画像送出キー113
を操作したときに、システム制御部250によって変更
される。なお、画像データ処理部270の出力画像デー
タをあらかじめ準備した画像データとして画像データ記
憶部180に記憶させることができるように、画像デー
タ処理部270の出力画像データは画像データ記憶部1
80にも入力される。
【0114】この画像データ処理部270は、システム
制御部250からの制御信号に含まれる撮像画像ドット
の成分割合vに従って、送信画像ドットにおいての撮像
画像ドットと準備画像ドットの成分比率v[%]:10
0−v[%]を設定し、撮像画像ドットと準備画像ドッ
トとを上記の成分比率で合成(加算)することによっ
て、送信画像データを生成する。
【0115】図13において、画像データ処理部270
は、合成割合設定回路271と、画像データ合成回路1
72と、画像データ選択回路173とを備えている。従
って、画像データ処理部270は、図3の画像データ処
理部170において、合成領域設定回路171を合成割
合設定回路271に変更したものである。
【0116】合成割合設定回路271は、システム制御
部250からの制御信号に含まれる撮像画像ドットの成
分割合vに従って、送信画像ドットにおいての撮像画像
ドットと準備画像ドットの成分比率v[%]:100−
v[%]を設定し、この成分比率の設定に従って画像デ
ータ合成回路172を制御する。
【0117】上記実施の形態1の画像データ処理部17
0では、画像データ合成回路172のフェーダ175,
176(図3(b)参照)の抵抗値は、合成領域設定回
路171によって0または∞に制御されていた。これに
対し、この画像データ処理部270では、上記フェーダ
175,176(図3(b)参照)の抵抗値は、合成領
域割合回路271によって、撮像画像ドットの成分割合
および準備画像ドットの成分割合に応じた値に制御され
る。ただし、上記の成分割合が100[%]または0
[%]のときには、フェーダ175,176の抵抗値は
0または∞になる。
【0118】画像データ処理部270の合成処理におい
て、送信画像ドットにおいての撮像画像ドットの成分割
合をv[%]とすると、準備画像のドットの成分割合は
100−v[%]である。任意の位置の送信画像ドット
の信号レベルをCとし、その送信画像ドットにおいての
撮像画像ドット成分の信号レベルをA、その送信画像ド
ットにおいての準備画像ドット成分の信号レベルをBと
すると、上記送信画像ドットの信号レベルCは、C=A
×(0.01v)+B×{1−(0.01v)}であ
る。
【0119】第1または第2の動きが検出されたときの
画像データ処理部270においての合成処理の具体的な
変更手順は、例えば以下の(E)〜(H)による。 (E)送信画像データとして撮像画像データが画像デー
タ処理部270から出力されているときに、第1の動き
が検出されると、送信画像データを準備画像データに切
り換え、送信画像データとして準備画像データが画像デ
ータ処理部270から出力されているときに、第2の動
きが検出されると、送信画像データを撮像画像データに
切り換える。 (F)送信画像ドットにおいての撮像画像ドットの成分
割合が100[%]であるときに(送信画像データとし
て撮像画像データが画像データ処理部270から出力さ
れているときに)、第1の動きが検出されると、撮像画
像ドットの成分割合vをM(Mは0≦M<100なるあ
らかじめ設定された値)[%]に変更し、撮像画像ドッ
トの成分割合vがM[%]であるときに、第2の動きが
検出されると、撮像画像ドットの成分割合vを100
[%]に変更する。 (G)送信画像ドットにおいての撮像画像ドットの成分
割合vが100[%]であるときに(送信画像データと
して撮像画像データが画像データ処理部270から出力
されているときに)、第1の動きが検出されると、撮像
画像ドットの成分割合vをM[%]まで時間とともに漸
減させ、撮像画像ドットの成分割合vがM[%]である
ときに、第2の動きが検出されると、撮像画像ドットの
成分割合vを100[%]まで時間とともに漸増させ
る。 (H)第1の動きが検出されるごとに、撮像画像ドット
においての撮像画像ドットの成分割合vを減少させ、第
2の動きが検出されるごとに、撮像画像ドットの成分割
合vを増加させる。あるいは、第1の動きが検出される
ごとに、送信画像データにおいての撮像画像ドットの成
分割合vを減少させ、第2の動きが検出されると、撮像
画像ドットの成分割合vを100[%]にする(送信画
像データを撮像画像データにする)。
【0120】上記(E)の手順では、例えば、通話者が
撮像部13を上下にn回(nは正の整数)振ると、「お
待ち下さい」というグラフィック画像に切り換え、撮像
部13を左右にm回(mは正の整数)振ると、撮像画像
に戻す。この場合、所定時間内のn回の上下の動きは、
第1の動きに相当し、所定時間内のm回の連続的な左右
の動きは、第2の動きに相当する。
【0121】また、上記(F)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を上下に振ると、送信画像ドットにお
いての撮像画像ドットの成分割合vを100[%]から
50[%]に瞬時に変更して、送信画像ドットを50
[%]の撮像画像ドット成分と50[%]のグラフィッ
ク画像ドット成分からなる合成画像ドットとし、撮像部
13を左右に振ると、撮像画像ドットの成分割合vを5
0[%]から100[%]に瞬時に変更して、送信画像
を撮像画像に切り換える。この場合には、撮像部13を
速く振る動きは、第1の動きに相当し、撮像部13をゆ
っくり振る動きは、第2の動きに相当する。
【0122】また、上記(G)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を速く振る(動きベクトルは大きい)
と、送信画像ドットにおいての撮像画像ドットの成分割
合vを100[%]から0[%]まで時間とともに漸減
させて、送信画像を撮像画像からグラフィック画像に切
り換え、撮像部13をゆっくり振る(動きベクトルが小
さい)と、撮像画像ドットの成分割合vを0[%]から
100[%]まで時間とともに漸増させて、送信画像を
グラフィック画像から撮像画像に切り換える。この場合
には、撮像部13を速く振る動きは、第1の動きに相当
し、撮像部13をゆっくり振る動きは、第2の動きに相
当する。
【0123】また、上記(H)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を上下に振る度に、送信画像ドットに
おいての撮像画像ドットの成分割合を減少させ(グラフ
ィック画像ドットの成分割合を増加させ)、逆に撮像部
13を左右に振る度に、撮像画像ドットの成分割合を増
加させる(グラフィック画像ドットの成分割合を減少さ
せる)。また、例えば、通話者が撮像部13を上下に振
る度に、送信画像ドットにおいての撮像画像ドットの成
分割合を減少させ、撮像部13を左右に振ると、撮像画
像に戻す。これらの場合には、1回の上下の動きは、第
1の動きに相当し、1回の左右の動きは、第2の動きに
相当する。
【0124】上記(G)の手順の具体例を、図14およ
び図15を参照して説明する。図14は動きが検出され
たときに送信画像においての撮像画像ドットの成分割合
vを漸増または漸減させる場合の上記撮像画像ドットの
成分割合vの時間変化特性図の一例である。また、図1
5は図14のそれぞれのタイミングでの送信画像の図で
ある。図14においては、時間t=T0までは、撮像画
像ドットの成分割合v=0[%]であり、送信画像はあ
らかじめ準備されたグラフィック画像になっている。そ
して、時間t=T0において、第2の動きが検出された
ことをシステム制御部250が認識すると、システム制
御部250は、時間t=T0〜T4において撮像画像ド
ットの成分割合vを漸増させ、時間t=T4において撮
像画像ドットの成分割合v=100[%]とし、送信画
像を撮像画像に切り換える。次に、時間t=T5におい
て、第1の動きが検出されたことをシステム制御部25
0が認識すると、システム制御部250は、時間t=T
5〜T9において撮像画像ドットの成分割合vを漸減さ
せ、時間t=T9において撮像画像ドットの成分割合v
=100[%]とし、送信画像を再びグラフィック画像
に切り換える。
【0125】図14の時間t=T0において第2の動き
が検出されたことをシステム制御部250が認識するま
では、図15(a)のようにグラフィック画像のみから
なる送信画像が撮像画像送信装置200から出力され
る。このとき、撮像画像ドットの成分割合v=0[%]
である。
【0126】時間t=T0において第2の動きが検出さ
れたことをシステム制御部250が認識し、撮像画像ド
ットの成分割合vの漸増を開始し、時間t=T1になる
と、撮像画像ドットの成分割合v=25[%]となり、
図15(b)のように75[%]のグラフィック画像ド
ット成分と25[%]の撮像画像ドット成分の合成画像
ドットからなる送信画像が撮像画像送信装置200から
出力される。時間t=T0〜t=T1は、第2の動きの
検出による合成処理の全変更時間t=T0〜t=T4の
1/4に相当する。
【0127】さらに時間t=T2になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=50[%]となり、図15(c)の
ように50[%]のグラフィック画像ドット成分と50
[%]の撮像画像ドット成分の合成画像ドットからなる
送信画像が撮像画像送信装置200から出力される。時
間t=T0〜t=T2は、上記合成処理の全変更時間の
1/2に相当する。
【0128】さらに時間t=T3になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=75[%]となり、図10(d)の
ように25[%]のグラフィック画像ドット成分と75
[%]の撮像画像ドット成分の合成画像ドットからなる
送信画像が撮像画像送信装置200から出力される。時
間t=T0〜t=T3は、上記合成処理の全変更時間の
3/4に相当する。
【0129】そして時間t=T4になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=100[%]となり、図10(e)
のように撮像画像のみからなる送信画像が撮像画像送信
装置200から出力される。この時間t=T4から第1
の動きが検知されたことを撮像画像送信装置200が認
識する時間t=T5までは、撮像画像が送信画像として
送信される。
【0130】時間t=T5において第1の動きが検出さ
れたことをシステム制御部250が認識するまでは、図
15(f)のように撮像画像のみからなる送信画像が撮
像画像送信装置200から出力される。このとき、撮像
画像ドットの成分割合v=100[%]である。
【0131】時間t=T5において第1の動きが検出さ
れたことをシステム制御部250が認識し、撮像画像ド
ットの成分割合vの漸減を開始し、時間t=T6になる
と、撮像画像ドットの成分割合v=75[%]となり、
図15(g)のように25[%]のグラフィック画像ド
ット成分と75[%]の撮像画像ドット成分の合成画像
ドットからなる送信画像が撮像画像送信装置200から
出力される。時間t=T5〜t=T6は、第1の動きの
検出による合成処理の全変更時間t=T5〜t=T9の
1/4に相当する。
【0132】さらに時間t=T7になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=50[%]となり、図15(h)の
ように50[%]のグラフィック画像ドット成分と50
[%]の撮像画像ドット成分の合成画像ドットからなる
送信画像が撮像画像送信装置200から出力される。時
間t=T5〜t=T7は、上記合成処理の全変更時間の
1/2に相当する。
【0133】さらに時間t=T8になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=25[%]となり、図15(i)の
ように75[%]のグラフィック画像ドット成分と25
[%]の撮像画像ドット成分の合成画像ドットからなる
送信画像が撮像画像送信装置200から出力される。時
間t=T0〜t=T1は、第2の動きの検出による合成
処理の全変更時間t=T0〜t=T4の3/4に相当す
る。
【0134】そして時間t=T9になると、撮像画像ド
ットの成分割合v=0[%]となり、図15(j)のよ
うにグラフィック画像のみからなる送信画像が撮像画像
送信装置200から出力される。この時間t=T9から
第2の動きが再び検知されるまでは、グラフィック画像
が送信画像として送信される。
【0135】上記のように実施の形態2では、撮像画像
データを送信しているときに第1の動きを検出すると、
撮像画像ドットの成分割合vを変更することによって、
送信画像データを撮像画像データから準備した画像デー
タあるいは撮像画像データと画像データの合成画像デー
タに変更し、準備画像データまたは合成画像データを送
信しているときに第2の動きを検出すると、撮像画像ド
ットの成分割合vを変更することによって、送信画像デ
ータを再び撮像画像データに変更することにより、通話
者の簡単な動作または操作で、撮像画像を送信している
ときに画像の送信を長い間突然停止することなく、服装
や髪型の乱れを直したり、雑然とした周囲を整理した
り、資料を探索したり、別の人を呼び出すために退席す
るときなどの相手に送信したくない撮像画像データを送
信しないようにすることができるので、上記実施の形態
1と同じように、相手に装置の故障や通信網のトラブル
などの不安を感じさせることなく、通話者のプライバシ
ーを保護することができる。また、第1の動きが検出さ
れたときに合成画像によって不鮮明ながらも撮像画像を
送信するので、撮像画像が全く送信されないことによっ
て相手が感じる不快感や不安感を緩和させることができ
る。
【0136】また、図14および図15の合成処理の変
更手順では、送信画像ドットにおいての撮像画像ドット
の成分割合vを漸減させまたは漸増させることにより、
第1の動きが検出されたときに撮像画像と重なるグラフ
ィック画像が徐々に鮮明に映し出されるようになり、第
2の動きが検出されたときにグラフィック画像と重なる
撮像画像が徐々に鮮明に映し出されるようになるので、
上記実施の形態1と同じように、受信画像が瞬時に切り
換えられることによって相手通話者が受ける軽いショッ
クを軽減させることができる。
【0137】また、この実施の形態2では、準備画像デ
ータとして全黒画像を用いることにより、第1の動きが
検出されたときに撮像画像をフェードアウトさせ、第2
の動きが検出されたときに撮像画像をフェードインさせ
ることができる。
【0138】また、この実施の形態2では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第1の動きを
検出したときの上記(E)〜(H)の手順のいずれかと
同じように合成処理を変更し、通話者が実画像送信キー
112を操作したときに、第2の動きを検出したときの
上記(E)〜(H)の手順のいずれかと同じように合成
処理を変更することも可能である。この場合、例えば、
送信画像として撮像画像が送信されている最中に資料や
他の人を探す必要が生じ、その様子を相手見られたくな
いときには、通話者は、第1の動きを撮像画像送信装置
100に検出させる動作または操作をするか、あるいは
処理画像送信キー113を操作することによって、送信
画像を準備画像または合成画像に切り換え、上記の資料
や他の人が見つかったら、通話者は、第2の動きを撮像
画像送信装置100に検出させる動作または操作をする
か、あるいは実画像送信キー112を操作することによ
って、送信画像を再び撮像画像に切り換える。
【0139】また、この実施の形態2では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときの上記(E)
〜(H)の手順のいずれかと同じように合成処理を変更
し、通話者がフックキー111によってオンフック操作
をして通信を終了するときに、第1の動きを検出したと
きの上記(E)〜(H)の手順のいずれかと同じように
合成処理を変更することも可能である。例えば、オフフ
ックされ通信を開始するときには、図14のt=T0〜
t=T4のように送信画像ドットにおいての撮像画像ド
ットの成分割合vを漸増させることによって、送信画像
を図15の(a)〜(e)のように変更し、オンフック
され通信を終了するときには、図14のt=T5〜t=
T9のように送信画像ドットにおいての撮像画像ドット
の成分割合vを漸減させることによって、送信画像を図
15の(f)〜(j)のように変更する。これによっ
て、通信の開始時および終了時において、画像の送信を
長い間停止させることなく、相手に送信したくない撮像
画像データを送信しないようにすることができるので、
上記実施の形態1と同じように、相手にテレビ電話装置
の故障や通信回線のトラブルなどの不安を感じさせるこ
となく、通話者のプライバシーを保護することができ
る。
【0140】以上のように実施の形態2によれば、動き
検出部160によって撮像対象または撮像部13の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、撮像画像を送信して
いるときに第1の動きが検出されると、送信画像ドット
においての撮像画像ドットの成分割合を変更することに
よって送信画像を準備画像または撮像画像と準備画像の
合成画像に変更し、上記送信画像が準備画像または上記
合成画像であるときに上記第2の動きが検出されると、
上記撮像画像ドットの成分割合を変更することによって
送信画像を撮像画像に変更することにより、通話者の簡
単な動作または操作で、相手に装置の故障や通信網のト
ラブルなどの不安を感じさせることなく、通話者のプラ
イバシーを保護することができる。また、第1の動きが
検出されたときに合成画像によって不鮮明ながらも撮像
画像を送信するので、撮像画像が全く送信されないこと
によって相手が感じる不快感や不安感を緩和させること
ができる。
【0141】なお、上記(G)の手順は、図14のよう
に撮像画像ドットの成分割合vを直線的に変化させる手
順に限定されるものではなく、例えば2次関数曲線など
に従って撮像画像ドットの成分割合vを変化させること
も可能である。また、画像データ処理部270の合成処
理において、複数枚の準備画面のドットと撮像画像ドッ
トとを合成することも可能である。
【0142】実施の形態3.図16は本実施の形態3の
撮像画像送信装置のブロック構成図である。図16にお
いて、図1または図11と同じものには同じ符号を付し
てある。この実施の形態3の撮像画像送信装置300
は、図26のテレビ電話装置1に設けられているものと
する。また、図17は図16のシステム制御部350の
内部ブロック構成図、図18は図16の画像データ処理
部370の内部ブロック構成図である。図17において
図2または図12と同じものには同じ符号を付してあ
り、図18において図3または図13と同じものには同
じ符号を付してある。
【0143】図16の撮像画像送信装置300は、操作
部110と、撮像部13と、画像データ符号化部14
と、システム制御部350と、動き検出部160と、画
像データ処理部370と、画像データ記憶部180とを
備えている。従って、撮像画像送信装置300は、上記
実施の形態1の撮像画像送信装置100(図1参照)に
おいて、システム制御部150(図2参照)および画像
データ処理部170(図3参照)を、それぞれシステム
制御部350(図17参照)および画像データ処理部3
70(図18参照)に変更したものである。
【0144】この実施の形態3の撮像画像送信装置30
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、あらかじめ準備された画像データが記憶さ
れている画像データ記憶部180と、上記撮像画像デー
タおよび上記準備された画像データを合成処理し、上記
撮像画像データ、上記準備された画像データ、またはこ
れらの合成画像データからなる送信画像データを生成す
る画像データ処理部370と、上記送信画像データを符
号化して出力する画像データ符号化部14と、上記合成
処理を制御するシステム制御部350と、上記撮像画像
データから撮像対象または上記撮像部の第1の動きおよ
び第2の動きを検出する動き検出部160とを備え、シ
ステム制御部350が、上記送信画像データが撮像画像
データであるときに上記第1の動きが検出されると、上
記合成処理を変更することによって上記送信画像データ
を上記準備された画像データまたは上記合成画像データ
に変更し、上記送信画像データが上記準備された画像デ
ータまたは上記合成画像データであるときに上記第2の
動きが検出されると、上記合成処理を変更することによ
って上記送信画像データを上記撮像画像データに変更す
ることを特徴とする。
【0145】この実施の形態3では、画像データ処理部
370は、撮像画像領域の割合mに従って送信画像デー
タの全領域に撮像画像領域および準備画像領域を設定
し、上記の撮像画像領域に、撮像画像領域の撮像画像ド
ットの成分割合v1に従って合成した撮像画像ドットと
準備画像ドットの合成画像ドットを挿入するとともに、
上記の準備画像領域に、準備画像領域の撮像画像ドット
の成分割合v2に従って合成された合成画像ドットを挿
入することによって、送信画像データを生成し、システ
ム制御部350は、第1の動きまたは第2の動きが検出
されたときに、撮像画像領域の割合mを0[%]≦m≦
100[%]の間で変更し、撮像画像領域の撮像画像ド
ットの成分割合v1を0[%]<v1≦100[%]の
間で変更し、準備画像領域の撮像画像ドットの成分割合
v2を0[%]≦v2<100[%]の間で変更するこ
とによって、送信画像データを変更する。v1=0
[%]のときには、撮像画像領域の合成画像ドットは撮
像画像ドットとなり、v2=0[%]のときには、準備
画像領域の合成画像ドットは準備画像ドットとなる。例
えば、0[%]<v1<100[%]、v2=0[%]
であれば、送信画像の撮像画像領域は、撮像画像ドット
と準備画像ドットの合成画像ドットからなり、送信画像
の準備画像領域は、準備画像ドットからなる。
【0146】[システム制御部350]システム制御部
350は、操作部110からの入力内容などに従って、
動き検出部160、画像データ処理部370、画像デー
タ符号化部14を制御する。このシステム制御部350
は、画像データ処理部370においての合成処理を制御
しており、動き検出部160によって上記第1の動きま
たは上記第2の動きが検出されるか、あるいは操作部1
10の実画像送出キー112または処理画像送出キー1
13が操作されると、上記の合成処理を変更する。ま
た、システム制御部350は、画像データ処理部370
の出力画像データを画像データ記憶部180に書き込む
動作、および画像データ記憶部180に準備された画像
データを画像データ処理部270に読み出す動作を制御
する。このシステム制御部350は、動き検出処理キー
114がONのときには、第1の動きまたは第2の動き
が検出されると上記の合成処理を変更するが、動き検出
処理キー114がOFFのときには、第1の動きまたは
第2の動きが検出されても上記の合成処理を変更しな
い。
【0147】図17において、システム制御部350に
は、合成内容制御データ351と、準備画像選択データ
152とがあらかじめ設定されている。合成内容制御デ
ータ351は、画像データ処理部370においての合成
処理、および動きの検出などによる上記合成処理の変更
を、通話者があらかじめ設定した手順に従って制御する
ためのデータである。通話者は、操作部110を操作し
て、合成処理およびその変更手順の設定を変更すること
が可能である。
【0148】この合成内容制御データ351は、送信画
像においての撮像画像領域の割合m、撮像画像領域の撮
像画像ドットの成分割合v1、および準備画像領域の撮
像画像ドットの成分割合v2を制御するためのデータで
ある。従って、合成内容制御データ351は、上記実施
の形態1の合成領域制御データ151と、上記実施の形
態2の合成割合制御データ251との組合せのデータで
あるとも言える。
【0149】[画像データ処理部370]画像データ処
理部370は、撮像部13から入力された撮像画像デー
タと、画像データ記憶部180から入力されたあらかじ
め準備された画像データとを、システム制御部350か
ら入力される制御信号に従って合成処理し、撮像画像デ
ータ、準備された画像データ、またはこれらの合成画像
データを送信画像データとして出力する。上記の合成処
理は、撮像画像データと準備された画像データのいずれ
かのみを送信画像データとして選択する処理を含む。上
記の合成処理の手順は、上記第1の動きまたは上記第2
の動きが検出されたとき、および通話者が操作部110
の実画像送出キー112または処理画像送出キー113
を操作したときに、システム制御部350によって変更
される。なお、画像データ処理部370の出力画像デー
タをあらかじめ準備した画像データとして画像データ記
憶部180に記憶させることができるように、画像デー
タ処理部370の出力画像データは画像データ記憶部1
80にも入力される。
【0150】この画像データ処理部370は、システム
制御部350からの制御信号に含まれる撮像画像領域の
割合mに従って、送信画像データの全領域において撮像
画像領域および準備画像領域を設定し、上記制御信号に
含まれる撮像画像領域の撮像画像ドットの成分割合v1
に従って、撮像画像領域においての撮像画像ドットと準
備画像ドットの成分比率v1[%]:100−v1
[%]を設定し、上記制御信号に含まれる準備画像領域
の撮像画像ドットの成分割合v2に従って、撮像領域に
おいての撮像画像ドットと準備画像ドットの成分比率v
2[%]:100−v2[%]を設定し、撮像画像領域
の成分比率v1[%]:100−v1[%]で合成した
撮像画像ドットと準備画像ドットの合成画像ドットを撮
像画像領域に挿入し、上記準備画像領域の成分比率v2
[%]:100−v2[%]で合成した撮像画像ドット
と準備画像ドットの合成画像ドットを準備画像領域に挿
入することによって、送信画像データを生成する。
【0151】図18において、画像データ処理部370
は、合成内容設定回路371と、画像データ合成回路1
72と、画像データ選択回路173とを備えている。従
って、画像データ処理部370は、図3の画像データ処
理部170において、合成領域設定回路171を合成内
容設定回路371に変更したものであり、図13の画像
データ処理部270において、合成割合設定回路271
を合成内容設定回路371に変更したものである。上記
の合成内容設定回路371は、図3の合成領域設定回路
171と、図13の合成割合設定回路271とを有す
る。
【0152】合成内容設定回路371は、合成領域設定
回路171において、システム制御部150からの制御
信号に含まれる撮像画像領域の割合mなどに従って、送
信画像の全領域においての撮像画像領域の位置および面
積、ならびに準備画像領域の位置および面積を設定する
とともに、合成割合設定回路271において、上記の制
御信号に含まれる撮像画像ドットの成分割合v1,v2
に従って、それぞれ撮像画像領域においての撮像画像ド
ットと準備画像ドットの成分比率v1[%]:100−
v1[%]、および準備画像領域においての撮像画像ド
ットと準備画像ドットの成分比率v2[%]:100−
v2[%]を設定し、上記撮像画像領域および準備画像
領域の設定、ならびに上記成分比率の設定に従って、画
像データ合成回路172を制御する。
【0153】上記のように実施の形態3では、撮像画像
データを送信しているときに第1の動きを検出すると、
撮像画像領域の割合m、ならびに撮像画像領域での撮像
画像ドットの成分割合v1、および準備画像領域での撮
像画像ドットの成分割合v2を変更することによって、
送信画像データを撮像画像データから準備した画像デー
タあるいは撮像画像データと画像データの合成画像デー
タに変更し、準備画像データまたは合成画像データを送
信しているときに第2の動きを検出すると、撮像画像領
域の割合m、ならびに撮像画像領域での撮像画像ドット
の成分割合v1、および準備画像領域での撮像画像ドッ
トの成分割合v2を変更することによって、送信画像デ
ータを再び撮像画像データに変更することにより、通話
者の簡単な動作または操作で、撮像画像を送信している
ときに画像の送信を長い間突然停止することなく、服装
や髪型の乱れを直したり、雑然とした周囲を整理した
り、資料を探索したり、別の人を呼び出すために退席す
るときなどの相手に送信したくない撮像画像データを送
信しないようにすることができるので、上記実施の形態
1と同じように、相手に装置の故障や通信網のトラブル
などの不安を感じさせることなく、通話者のプライバシ
ーを保護することができる。また、第1の動きが検出さ
れたときに、部分的かつ不鮮明ながらも撮像画像を送信
するので、撮像画像が全く送信されないことによって相
手が感じる不快感や不安感を緩和させることができる。
【0154】この実施の形態3では、第1の動きまたは
第2の動きを検出したときに、撮像画像領域の割合mお
よび撮像画像ドットの成分割合v1,v2を全て変更す
るか、撮像画像領域の割合mおよび撮像画像ドットの成
分割合v1のみを変更するか、撮像画像領域の割合mお
よび撮像画像ドットの成分割合v2のみを変更するかに
ついては、任意に設定することが可能である。
【0155】また、この実施の形態3では、撮像画像領
域において合成画像と、準備画像領域においての合成画
像(v2=0[%]のときには準備画像)に、別々の準
備画像データを用いることが可能である。
【0156】また、この実施の形態3では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第1の動きを
検出したときと同じ手順で合成処理を変更し、通話者が
実画像送信キー112を操作したときに、第2の動きを
検出したときと同じ手順で合成処理を変更することも可
能である。
【0157】また、この実施の形態3では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときと同じ手順で
合成処理を変更し、通話者がフックキー111によって
オンフック操作をして通信を終了するときに、第1の動
きを検出したときと同じ手順で合成処理を変更すること
も可能である。
【0158】以上のように実施の形態3によれば、動き
検出部160によって撮像対象または撮像部13の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、撮像画像を送信して
いるときに第1の動きが検出されると、送信画像におい
ての撮像画像領域の割合および撮像画像ドットの成分割
合を変更することによって送信画像を準備画像または撮
像画像と準備画像の合成画像に変更し、上記送信画像が
準備画像または上記合成画像であるときに上記第2の動
きが検出されると、上記撮像画像領域の割合および上記
撮像画像ドットの成分割合を変更することによって送信
画像を撮像画像に変更することにより、通話者の簡単な
動作または操作で、相手に装置の故障や通信網のトラブ
ルなどの不安を感じさせることなく、通話者のプライバ
シーを保護することができる。また、第1の動きが検出
されたときに、部分的かつ不鮮明ながらも撮像画像を送
信するので、撮像画像が全く送信されないことによって
相手が感じる不快感や不安感を緩和させることができ
る。
【0159】実施の形態4.図19は本発明の実施の形
態4の撮像画像送信装置のブロック構成図である。図1
9において、図1と同じものには同じ符号を付してあ
る。この実施の形態4の撮像画像送信装置400は、図
26のテレビ電話装置1に設けられているものとする。
また、図20は図19のシステム制御部450の内部ブ
ロック構成図である。図20において図2と同じものに
は同じ符号を付してある。
【0160】図19の撮像画像送信装置400は、操作
部110と、撮像部13と、画像データ符号化部440
と、システム制御部450と、画像データ処理部170
と、画像データ記憶部180とを備えている。従って、
撮像画像送信装置400は、上記実施の形態1の撮像画
像送信装置100(図1参照)において、システム制御
部150(図2参照)および画像データ符号化部14
(図4参照)を、それぞれシステム制御部450(図2
0参照)および動き検出回路445を設けた画像データ
符号化部440に変更し、動き検出回路160(図5)
を削除したものである。
【0161】この実施の形態4の撮像画像送信装置40
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、あらかじめ準備された画像データが記憶さ
れている画像データ記憶部180と、上記撮像画像デー
タおよび上記準備された画像データを合成処理し、上記
撮像画像データ、上記準備された画像データ、またはこ
れらの合成画像データからなる送信画像データを生成す
る画像データ処理部170と、上記送信画像データを符
号化して出力する画像データ符号化部440と、上記合
成処理を制御するシステム制御部450とを備え、デー
タ符号化部440が、上記送信画像データとして上記撮
像画像データが入力されているときに、動き検出回路4
45によって上記撮像画像データから撮像対象または上
記撮像部の第3の動きを検出し、システム制御部450
が、上記送信画像データが撮像画像データであるときに
上記第3の動きが検出されると、上記合成処理を変更す
ることによって上記送信画像データを上記準備された画
像データまたは上記合成画像データに変更することを特
徴とする。
【0162】上記第3の動きは、例えば、上記実施の形
態1で説明した第1の動きまたは第2の動きのいずれ
か、あるいは第1の動きおよび第2の動きである。
【0163】上記実施の形態1の撮像画像送信装置10
0は、動き検出部160を設け、この動き検出部160
によって撮像画像データから第1の動きおよび第2の動
きを検出し、第1の動きまたは第2の動きが検出される
と、合成処理を変更することによって送信画像データを
変更するものであった。
【0164】これに対し、この実施の形態4の撮像画像
送信装置400は、動き検出部160に相当する動き検
出回路445を画像データ符号化部440に設け、この
動き検出回路445によって画像データ符号化部440
に入力される撮像画像データから上記第3の動きを検出
し、第3の動きが検出されると、合成処理を変更するこ
とによって送信画像データを変更する。
【0165】この実施の形態4では、画像データ符号化
部440に撮像画像データが入力されているときでない
と、動き検出回路445は上記第3の動きを検出できな
い(入力された合成画像データから上記第3の動きを検
出するのは困難である)。このため、システム制御部4
50は、画像データ符号化部440に撮像画像データが
入力されているときに(送信画像データが撮像画像デー
タであるときに)、動き検出回路445によって上記第
3の動きが検出されると、上記実施の形態1において説
明した(A)〜(D)の手順において第1の動きが検出
されたときと同じようにして、撮像画像領域の割合mを
変更することによって、送信画像データを撮像画像デー
タから準備画像データまたは準備画像データと撮像画像
データの合成画像データに変更する。また、システム制
御部450は、通話者によって実画像送出キー112が
操作されると、上記実施の形態1において説明した
(A)〜(D)の手順において第2の動きが検出された
ときと同じようにして、撮像画像領域の割合mを変更す
ることによって、送信画像データを準備画像データまた
は上記合成画像データから撮像画像データに変更する。
【0166】[画像データ符号化部440]画像データ
符号化部440は、上記実施の形態1の画像データ符号
化部14において、動き検出回路445を設けたもので
ある。
【0167】[動き検出回路445]動き検出回路44
5は、例えば上記実施の形態1の動き検出部160(図
5参照)と同じような構成になっており、画像データ処
理部170から入力された撮像画像データから、撮像対
象または撮像部13の第3の動きを検出し、システム制
御部450に通知する。
【0168】[システム制御部450]システム制御部
450は、操作部110からの入力内容などに従って、
画像データ処理部170および画像データ符号化部44
0を制御する。このシステム制御部450は、画像デー
タ処理部170においての合成処理を制御しており、動
き検出回路445によって上記第3の動きが検出される
か、あるいは操作部110の実画像送出キー112また
は処理画像送出キー113が操作されると、上記の合成
処理を変更する。また、システム制御部450は、画像
データ処理部170の出力画像データを画像データ記憶
部180に書き込む動作、および画像データ記憶部18
0に準備された画像データを画像データ処理部170に
読み出す動作を制御する。このシステム制御部450
は、動き検出処理キー114がONのときには、第3の
動きが検出されると上記の合成処理を変更するが、動き
検出処理キー114がOFFのときには、第3の動きが
検出されても上記の合成処理を変更しない。
【0169】図20において、システム制御部450に
は、合成領域制御データ451と、準備画像選択データ
152とが設けられている。合成領域制御データ451
は、上記実施の形態1の合成領域制御データ151と同
じように、画像データ処理部170においての合成処
理、および第3の動きの検出または実画像送出キー11
2の操作などによる上記合成処理の変更を、通話者があ
らかじめ設定した手順に従って制御するためのデータで
ある。通話者は、操作部110を操作して、合成処理お
よびその変更手順の設定を変更することが可能である。
【0170】上記のように実施の形態4では、撮像画像
データを送信しているときに第3の動きを検出すると、
撮像画像領域の割合mを変更することによって、送信画
像データを撮像画像データから準備画像データあるいは
撮像画像データと準備画像データの合成画像データに変
更し、準備画像データまたは合成画像データを送信して
いるときに実画像送出キー112が操作されると、撮像
画像領域の割合mを変更することによって、送信画像デ
ータを再び撮像画像データに変更することにより、通話
者の簡単な動作または操作で、撮像画像を送信している
ときに画像の送信を長い間突然停止することなく、服装
や髪型の乱れを直したり、雑然とした周囲を整理した
り、資料を探索したり、別の人を呼び出すために退席す
るときなどの相手に送信したくない撮像画像データを送
信しないようにすることができるので、上記実施の形態
1と同じように、相手に装置の故障や通信網のトラブル
などの不安を感じさせることなく、通話者のプライバシ
ーを保護することができる。また、第3の動きが検出さ
れたときに、部分的ながらも撮像画像を送信するので、
撮像画像が全く送信されないことによって相手が感じる
不快感や不安感を緩和させることができる。
【0171】さらに、動き検出回路445を画像データ
符号化部440に設けることによって、上記実施の形態
1のように動き検出部160を個別に設ける必要がない
ので、撮像画像送信装置を上記実施の形態1よりも簡単
な構成にすることができる。
【0172】また、この実施の形態4では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第3の動きを
検出したときと同じ手順で合成処理を変更することも可
能である。
【0173】また、この実施の形態4では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、実画像送出キー112が操作されたとき
と同じ手順で合成処理を変更し、通話者がフックキー1
11によってオンフック操作をして通信を終了するとき
に、第3の動きを検出したときと同じ手順で合成処理を
変更することも可能である。これによって、通信の開始
時および終了時において、画像の送信を長い間停止させ
ることなく、相手に送信したくない撮像画像データにモ
ザイク処理を施して送信することができるので、相手に
テレビ電話装置の故障や通信回線のトラブルなどの不安
を感じさせることなく、通話者のプライバシーを保護す
ることができる。
【0174】以上のように実施の形態4によれば、画像
データ符号化部440に設けた動き検出回路445によ
って撮像対象または撮像部13の第3の動きを検出し、
撮像画像を送信しているときに第3の動きが検出される
と、送信画像においての撮像画像領域の割合を変更する
ことによって送信画像を準備画像または撮像画像と準備
画像の合成画像に変更し、上記送信画像が準備画像また
は上記合成画像であるときに実画像送出キー112が操
作されると、上記撮像画像領域の割合を変更することに
よって送信画像を撮像画像に変更することにより、通話
者の簡単な動作または操作で、相手に装置の故障や通信
網のトラブルなどの不安を感じさせることなく、通話者
のプライバシーを保護することができる。また、第3の
動きが検出されたときに、部分的かつ不鮮明ながらも撮
像画像を送信するので、撮像画像が全く送信されないこ
とによって相手が感じる不快感や不安感を緩和させるこ
とができる。
【0175】なお、上記実施の形態4の撮像画像送信装
置は、上記実施の形態1の撮像画像送信装置において、
動き検出回路を画像データ符号化部に設けたものである
が、上記実施の形態2または3の撮像画像送信装置にお
いて、動き検出回路を画像データ符号化部に設けること
も可能である。
【0176】実施の形態5.図21は本発明の実施の形
態5の撮像画像送信装置のブロック構成図である。図2
1において、図1と同じものには同じ符号を付してあ
る。この実施の形態5の撮像画像送信装置500は、図
26のテレビ電話装置に設けられているものとする。ま
た、図22は図20の画像データ符号化部540の内部
ブロック構成図である。図22において図4と同じもの
には同じ符号を付してある。
【0177】図21の撮像画像送信装置500は、操作
部110と、撮像部13と、画像データ符号化部540
と、システム制御部550と、動き検出部160と、量
子化係数設定部590とを備えている。従って、撮像画
像送信装置500は、上記実施の形態1の撮像画像送信
装置100(図1参照)において、画像データ符号化部
14(図4参照)およびシステム制御部150(図2参
照)をそれぞれ画像データ符号化部540およびシステ
ム制御部550に変更し、量子化係数設定部590を設
け、画像データ処理部170および画像データ記憶部1
80を削除して撮像画像データを画像データ符号化部5
40に直接入力する構成としたものである。
【0178】この実施の形態5の撮像画像送信装置50
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、上記撮像画像データを設定された量子化係
数で符号化して出力する画像データ符号化部540と、
上記量子化係数を設定する量子化係数設定部590と、
上記量子化係数の設定を制御するシステム制御部550
と、上記撮像画像データから撮像対象または上記撮像部
の第1の動きまたは第2の動きを検出する動き検出部1
60とを備え、システム制御部550が、上記符号化さ
れた撮像画像データにモザイク処理が施されていないと
きに上記第1の動きが検出されると、上記量子化係数を
変更することによって上記符号化された撮像画像データ
にモザイク処理を施し、上記符号化された撮像画像デー
タにモザイク処理が施されているときに上記第2の動き
が検出されると、上記量子化係数を変更することによっ
て上記モザイク処理を停止することを特徴とする。
【0179】[画像データ符号化部540]図22にお
いて、画像データ符号化部540は、DCT回路141
と、量子化回路542と、可変長符号化回路143と、
送信バッファ144とを備えている。従って、画像デー
タ符号化部540は、図4の画像データ符号化部14に
おいて、量子化回路142を量子化回路542に変更し
たものである。
【0180】[量子化回路542]量子化回路542
は、図4の量子化回路142において、量子化係数設定
部590から入力される量子化係数の設定信号に従って
量子化係数を可変設定できるようにしたものである。
【0181】[量子化係数設定部590]量子化係数設
定部590は、システム制御部550からの制御信号に
従って量子化回路542の量子化係数を設定する。
【0182】[システム制御部550]システム制御部
550は、操作部110からの入力内容などに従って、
動き検出部160、画像データ符号化部540、量子化
設定部590を制御する。このシステム制御部550
は、量子化設定部590においての量子化回路542の
量子化係数の設定を制御しており、動き検出部160に
よって上記第1の動きまたは上記第2の動きが検出され
るか、あるいは操作部110の実画像送出キー112ま
たは処理画像送出キー113が操作されると、上記の量
子化係数の設定を変更する。
【0183】システム制御部550には、量子化係数の
設定、および動きの検出などによる上記量子化係数の設
定の変更を、通話者があらかじめ設定した手順に従って
制御するためのデータが設けられている。通話者は、操
作部110を操作して、量子化係数の設定値およびその
変更手順の設定を変更することが可能である。
【0184】ここで、画像データ符号化部の量子化回路
の量子化係数を変更できるようにした理由について説明
する。上記の量子化係数を適当な大きな値に変更する
と、符号化された撮像画像データ(画像データ符号化部
540から出力される撮像画像データ)にモザイク処理
を施すことができる。量子化係数の値が大きくなるほ
ど、復号画像においてのモザイク目が大きくなるため、
モザイク効果は大きくなる。逆に、量子化係数の値が小
さくなるほど、復号画像においてのモザイク目は小さく
なり、量子化係数を適当な小さな値に設定することによ
って、復号画像は撮像画像をほぼ忠実に再現したものと
なる。上記実施の形態1〜3においての量子化係数は、
上記の適当な小さな値に設定され、この値に固定されて
いる。
【0185】このように、量子化係数の値と符号化され
た撮像画像データ(送信画像データ)においてのモザイ
ク効果(復号画像のモザイク効果)とは比例する。そこ
で、量子化係数の値を変更することによって、撮像画像
データにおいてのモザイク効果を変化させることがで
き、上記実施の形態2の合成処理と同じように、撮像画
像データの明瞭さを変更することができる。
【0186】第1または第2の動きが検出されたときの
量子化係数の設定の具体的な変更手順は、例えば以下の
(I)〜(L)による。 (I)量子化係数が、符号化された撮像画像データ(送
信画像データ)にモザイク処理が施されない値(復号画
像が撮像画像をほぼ忠実に再現したものとなる値)Nに
設定されているときに、第1の動きが検出されると、量
子化係数をモザイク処理が施される値M(>N)に変更
し、量子化係数が上記Mに設定されているときに、第2
の動きが検出されると、量子化係数を上記Nに変更す
る。 (J)量子化係数が、符号化された撮像画像データ(送
信画像データ)にモザイク処理が施されない値(復号画
像が撮像画像をほぼ忠実に再現したものとなる値)Nに
設定されているときに、第1の動きが検出されると、量
子化係数を、モザイク処理が施される値M(>N)まで
時間とともに漸増させ、量子化係数が上記Mに設定され
ているときに、第2の動きが検出されると、量子化係数
を上記Nまで時間とともに漸減させる。 (K)第1の動きが検出されるごとに、量子化係数を増
加させ、第2の動きが検出されるごとに、量子化係数を
減少させる。あるいは、第1の動きが検出されるごと
に、量子化係数を増加させ、第2の動きが検出される
と、量子化係数を、符号化された撮像画像データ(送信
画像データ)にモザイク処理が施されない値(復号画像
が撮像画像をほぼ忠実に再現したものとなる値)Nに変
更する。
【0187】また、上記(I)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を上下に振ると、量子化係数をモザイ
ク処理が施されない値(復号画像が撮像画像をほぼ忠実
に再現したものとなる値)Nからモザイク処理が施され
る値M(>N)に瞬時に変更し、撮像部13を左右に振
ると、量子化係数を上記Mから上記Nに瞬時に変更す
る。この場合には、撮像部13を速く振る動きは、第1
の動きに相当し、撮像部13をゆっくり振る動きは、第
2の動きに相当する。
【0188】また、上記(J)の手順では、例えば、通
話者が撮像部13を速く振る(動きベクトルは大きい)
と、量子化係数をモザイク処理が施されない値(復号画
像が撮像画像をほぼ忠実に再現したものとなる値)Nか
らモザイク処理が施されるM(>N)まで時間とともに
漸増させ、撮像部13をゆっくり振る(動きベクトルが
小さい)と、量子化係数を上記Mから上記Nまで時間と
ともに漸減させる。この場合には、撮像部13を速く振
る動きは、第1の動きに相当し、撮像部13をゆっくり
振る動きは、第2の動きに相当する。
【0189】なお、上記(J)の手順に例においては、
量子化係数を、上記実施の形態1の図9のように直線的
に変化させることも可能であるし、2次関数などの曲線
に従って変化させることも可能である。
【0190】また、上記(K)の手順では、例えば、量
子化係数の下限値を、モザイク処理が施されない値(復
号画像が撮像画像をほぼ忠実に再現したものとなる値)
N、量子化係数の上限値を、大きなモザイク目のモザイ
ク処理が施される値Mとし、通話者が撮像部13を上下
に振る度に、量子化係数を増加させ、逆に撮像部13を
左右に振る度に、量子化係数を減少させる。また、例え
ば、通話者が撮像部13を上下に振る度に、量子化係数
を増加させ、撮像部13を左右に振ると、量子化係数を
上記Nに変更する。これらの場合には、1回の上下の動
きは、第1の動きに相当し、1回の左右の動きは、第2
の動きに相当する。
【0191】上記のように実施の形態5では、撮像画像
データ(送信画像データ)にモザイク処理が施されてい
ないときに第1の動きを検出すると、量子化係数を変更
することによって、上記撮像画像データにモザイク処理
を施し、撮像画像データ(送信画像データ)にモザイク
処理が施されているときに第2の動きを検出すると、量
子化係数を変更することによって、上記モザイク処理を
停止することにより、通話者の簡単な動作または操作
で、撮像画像を送信しているときに画像の送信を長い間
突然停止することなく、服装や髪型の乱れを直したり、
雑然とした周囲を整理したり、資料を探索したり、別の
人を呼び出すために退席するときなどの相手に送信した
くない撮像画像データにモザイク処理を施してすること
ができるので、上記実施の形態1と同じように、相手に
装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を感じさせる
ことなく、通話者のプライバシーを保護することができ
る。また、第1の動きが検出されたときに、量子化係数
を変更することによって撮像画像データにモザイク処理
を施すことにより、不鮮明ながらも撮像画像を送信する
ので、撮像画像が全く送信されないことによって相手が
感じる不快感や不安感を緩和させることができる。
【0192】また、上記(J)の変更手順では、量子化
係数を漸減させまたは漸増させることにより、第1の動
きが検出されたときにモザイク目が徐々に粗くなって撮
像画像が徐々にぼやけて映し出されるようになり、第2
の動きが検出されたときにモザイク目が徐々に細かくな
って撮像画像が徐々に鮮明に映し出されるようになるの
で、上記実施の形態1と同じように、受信画像(復号画
像)が瞬時に変化することによって相手通話者が受ける
軽いショックを軽減させることができる。
【0193】さらに、上記実施の形態1の撮像画像送信
装置100が、従来の撮像画像送信装置に、動き検出部
160、画像データ処理部170、および画像データ記
憶部180を設けた構成であるのに対し、実施の形態5
の撮像画像送信装置500は、従来の撮像画像送信装置
に、動き検出部160および量子化係数設定部590を
設けた構成である。量子化係数設定部590は、画像デ
ータ処理部170および画像データ記憶部180からな
るユニットよりも小規模な回路で実現できるので、この
実施の形態5では、小規模な回路の追加で撮像画像送信
装置にプライバシー保護機能を追加することができる。
【0194】また、通話者(使用者)は、操作部110
を操作して量子化係数の設定を変更することによって、
モザイクの目の大きさを容易に変更することができる。
【0195】また、この実施の形態5では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第1の動きを
検出したときの上記(I)〜(K)の手順のいずれかと
同じように量子化係数を変更し、通話者が実画像送信キ
ー112を操作したときに、第2の動きを検出したとき
の上記(I)〜(K)の手順のいずれかと同じように量
子化係数を変更することも可能である。この場合、例え
ば、送信画像としてモザイク処理されていない撮像画像
が送信されている最中に資料や他の人を探す必要が生
じ、その様子を相手見られたくないときには、通話者
は、第1の動きを撮像画像送信装置100に検出させる
動作または操作をするか、あるいは処理画像送信キー1
13を操作することによって、送信画像にモザイク処理
を施し、上記の資料や他の人が見つかったら、通話者
は、第2の動きを撮像画像送信装置100に検出させる
動作または操作をするか、あるいは実画像送信キー11
2を操作することによって、上記のモザイク処理を停止
させる。
【0196】また、この実施の形態5では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときの上記(I)
〜(K)の手順のいずれかと同じように量子化係数を変
更し、通話者がフックキー111によってオンフック操
作をして通信を終了するときに、第1の動きを検出した
ときの上記(I)〜(K)の手順のいずれかと同じよう
に量子化係数を変更することも可能である。これによっ
て、通信の開始時および終了時において、画像の送信を
長い間停止させることなく、相手に送信したくない撮像
画像データにモザイク処理を施して送信することができ
るので、相手にテレビ電話装置の故障や通信回線のトラ
ブルなどの不安を感じさせることなく、通話者のプライ
バシーを保護することができる。
【0197】以上のように実施の形態5によれば、動き
検出部160によって撮像対象または撮像部13の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、モザイク処理されて
いない撮像画像を送信しているときに第1の動きが検出
されると、量子化係数を変更することによって送信画像
にモザイク処理を施し、モザイク処理された撮像画像が
送信されているときに第2の動きが検出されると、量子
化係数を変更することによって上記モザイク処理を停止
することにより、通話者の簡単な動作または操作で、相
手に装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を感じさ
せることなく、通話者のプライバシーを保護することが
できる。また、第1の動きが検出されたときに、量子化
係数を変更することによって撮像画像データにモザイク
処理を施すことにより、不鮮明ながらも撮像画像を送信
するので、撮像画像が全く送信されないことによって相
手が感じる不快感や不安感を緩和させることができる。
【0198】さらに実施の形態5によれば、量子化係数
設定部590は小規模な回路で実現できるので、小規模
な回路の追加で撮像画像送信装置にプライバシー保護機
能を追加することができる。
【0199】実施の形態6.図23は本発明の実施の形
態6の撮像画像送信装置のブロック構成図である。図1
9において、図21と同じものには同じ符号を付してあ
る。この実施の形態6の撮像画像送信装置600は、図
26のテレビ電話装置に設けられているものとする。ま
た、図24は図23の画像データ符号化部640の内部
ブロック構成図である。図24において図21または図
22と同じものには同じ符号を付してある。
【0200】図23の撮像画像送信装置600は、撮像
部13と、操作部110と、内部に動き検出回路を設け
た画像データ符号化部640と、システム制御部550
と、量子化係数設定部590とを備えている。従って、
撮像画像送信装置600は、上記実施の形態5の撮像画
像送信装置500(図21参照)において、画像データ
符号化部540(図22参照)を内部に動き検出回路6
45を設けた画像データ符号化部640(図24参照)
に変更し、動き検出回路160を削除したものである。
【0201】この実施の形態6の撮像画像送信装置60
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、上記撮像画像データを設定された量子化係
数で符号化して出力する画像データ符号化部640と、
上記量子化係数を設定する量子化係数設定部590と、
上記量子化係数の設定を制御するシステム制御部550
とを備え、データ符号化部640が、動き検出回路44
5によって上記撮像画像データから撮像対象または上記
撮像部の第1の動きまたは第2の動きを検出し、システ
ム制御部550が、上記符号化された撮像画像データに
モザイク処理が施されていないときに上記第1の動きが
検出されると、上記量子化係数を変更することによって
上記符号化された撮像画像データにモザイク処理を施
し、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が
施されているときに上記第2の動きが検出されると、上
記量子化係数を変更することによって上記モザイク処理
を停止することを特徴とする。
【0202】上記実施の形態5の撮像画像送信装置50
0は、動き検出部160を設け、この動き検出部160
によって撮像画像データから第1の動きおよび第2の動
きを検出し、第1の動きまたは第2の動きが検出される
と、量子化係数を変更するものであった。上記第1の動
きおよび第2の動き、ならびに動き検出回路445にお
いてのこれらの動きの検出手順は、上記実施の形態1で
説明したものと同じである。
【0203】これに対し、この実施の形態6の撮像画像
送信装置600は、動き検出部160に相当する動き検
出回路645を画像データ符号化部640に設け、この
動き検出回路645によって画像データ符号化部640
に入力される撮像画像データから上記第1の動きおよび
上記第2の動きを検出し、第1の動きまたは第2の動き
が検出されると、上記実施の形態5と同じ変更手順によ
って量子化係数を変更する。
【0204】[画像データ符号化部640]図24にお
いて、画像データ符号化部640は、DCT回路141
と、量子化回路542と、可変長符号化回路143と、
送信バッファ144と、動き検出回路645とを備えて
いる。従って、画像データ符号化部640は、図22の
画像データ符号化部540において、動き検出回路64
5を設けたものである。
【0205】[動き検出回路645]動き検出回路64
5は、例えば上記実施の形態1の動き検出部160(図
5参照)と同じような構成になっており、画像データ符
号化部640に入力された撮像画像データから、撮像対
象または撮像部13の第1の動きおよび第2の動きをを
検出し、システム制御部550に通知する。
【0206】この実施の形態6では、システム制御部5
50は、画像データ符号化部640に設けられた動き検
出回路645によって第1の動きまたは第2の動きが検
出されると、上記実施の形態5において説明した(I)
〜(K)の手順と同じようにして、量子化係数を変更す
ることによって、送信される撮像画像データにモザイク
処理を施し、またはこのモザイク処理を停止させる。
【0207】上記のように実施の形態6では、撮像画像
データ(送信画像データ)にモザイク処理が施されてい
ないときに第1の動きを検出すると、量子化係数を変更
することによって、上記撮像画像データにモザイク処理
を施し、撮像画像データ(送信画像データ)にモザイク
処理が施されているときに第2の動きを検出すると、量
子化係数を変更することによって、上記モザイク処理を
停止することにより、通話者の簡単な動作または操作
で、撮像画像を送信しているときに画像の送信を長い間
突然停止することなく、服装や髪型の乱れを直したり、
雑然とした周囲を整理したり、資料を探索したり、別の
人を呼び出すために退席するときなどの相手に送信した
くない撮像画像データにモザイク処理を施してすること
ができるので、上記実施の形態5と同じように、相手に
装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を感じさせる
ことなく、通話者のプライバシーを保護することができ
る。また、第1の動きが検出されたときに、量子化係数
を変更することによって撮像画像データにモザイク処理
を施すことにより、不鮮明ながらも撮像画像を送信する
ので、撮像画像が全く送信されないことによって相手が
感じる不快感や不安感を緩和させることができる。
【0208】さらに、動き検出回路645を画像データ
符号化部640に設けることによって上記実施の形態5
のように動き検出部160を個別に設ける必要がなく、
量子化係数設定部590は上記実施の形態1の画像デー
タ処理部170および画像データ記憶部180からなる
ユニットよりも小規模な回路で実現できるので、撮像画
像送信装置を簡単な構成にすることができ、かつ小規模
な回路の追加で撮像画像送信装置にプライバシー保護機
能を追加することができる。
【0209】また、この実施の形態6では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第1の動きを
検出したときと同じ手順で量子化係数を変更し、通話者
が実画像送信キー112を操作したときに、第2の動き
を検出したときと同じ手順で量子化係数を変更すること
も可能である。この場合、例えば、送信画像としてモザ
イク処理されていない撮像画像が送信されている最中に
資料や他の人を探す必要が生じ、その様子を相手見られ
たくないときには、通話者は、第1の動きを撮像画像送
信装置600に検出させる動作または操作をするか、あ
るいは処理画像送信キー113を操作することによっ
て、送信画像にモザイク処理を施し、上記の資料や他の
人が見つかったら、通話者は、第2の動きを撮像画像送
信装置600に検出させる動作または操作をするか、あ
るいは実画像送信キー112を操作することによって、
上記のモザイク処理を停止させる。
【0210】また、この実施の形態6では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときと同じ手順で
量子化係数を変更し、通話者がフックキー111によっ
てオンフック操作をして通信を終了するときに、第1の
動きを検出したときと同じ手順で量子化係数を変更する
ことも可能である。これによって、通信の開始時および
終了時において、画像の送信を長い間停止させることな
く、相手に送信したくない撮像画像データにモザイク処
理を施して送信することができるので、相手にテレビ電
話装置の故障や通信回線のトラブルなどの不安を感じさ
せることなく、通話者のプライバシーを保護することが
できる。
【0211】以上のように実施の形態6によれば、画像
データ符号化部640に設けた動き検出回路645によ
って撮像対象または撮像部13の第1の動きおよび第2
の動きを検出し、モザイク処理されていない撮像画像を
送信しているときに第1の動きが検出されると、量子化
係数を変更することによって送信画像にモザイク処理を
施し、モザイク処理された撮像画像が送信されていると
きに第2の動きが検出されると、量子化係数を変更する
ことによって上記モザイク処理を停止することにより、
通話者の簡単な動作または操作で、相手に装置の故障や
通信網のトラブルなどの不安を感じさせることなく、通
話者のプライバシーを保護することができる。また、第
1の動きが検出されたときに、量子化係数を変更するこ
とによって撮像画像データにモザイク処理を施すことに
より、不鮮明ながらも撮像画像を送信するので、撮像画
像が全く送信されないことによって相手が感じる不快感
や不安感を緩和させることができる。
【0212】さらに実施の形態6によれば、動き検出回
路645を画像データ符号化部640に設けることによ
って動きを検出する手段を個別に設ける必要がなく、量
子化係数設定部590は小規模な回路で実現できるの
で、撮像画像送信装置を簡単な構成にすることができ、
かつ小規模な回路の追加で撮像画像送信装置にプライバ
シー保護機能を追加することができる。
【0213】実施の形態7.図25は本発明の実施の形
態7の撮像画像送信装置のブロック構成図である。図2
5において、図1および図21と同じものには同じ符号
を付してある。この実施の形態7の撮像画像送信装置7
00は、図26のテレビ電話装置に設けられているもの
とする。
【0214】図25の撮像画像送信装置700は、操作
部110と、撮像部13と、画像データ符号化部540
と、システム制御部750と、動き検出部160と、画
像データ処理部170と、画像データ記憶部180と、
量子化係数設定部590とを備えている。従って、撮像
画像送信装置700は、上記実施の形態1の撮像画像送
信装置100(図1参照)において、量子化係数設定部
590を設け、画像データ符号化部14およびシステム
制御部150を、それぞれ画像データ符号化部540お
よびシステム制御部750に変更したものである。ま
た、撮像画像送信装置700は、上記実施の形態5の撮
像画像送信装置500(図21参照)において、画像デ
ータ処理部170および画像データ記憶部180を設
け、システム制御部550をシステム制御部750に変
更したものである。
【0215】この実施の形態7の撮像画像送信装置70
0は、撮像対象を撮像して撮像画像データを出力する撮
像部13と、あらかじめ準備された画像データが記憶さ
れている画像データ記憶部180と、上記撮像画像デー
タおよび上記準備された画像データを合成処理し、上記
撮像画像データ、上記準備された画像データ、またはこ
れらの合成画像データからなる送信画像データを生成す
る画像データ処理部170と、上記送信画像データを設
定された量子化係数で符号化して出力する画像データ符
号化部540と、上記量子化係数を設定する量子化係数
設定部590と、上記合成処理および上記量子化係数の
設定を制御するシステム制御部750と、上記撮像画像
データから撮像対象または上記撮像部の第1の動きまた
は第2の動きを検出する動き検出部160とを備え、シ
ステム制御部750が、上記送信画像データが撮像画像
データであるときに上記第1の動きが検出されると、上
記送信画像データを上記準備された画像データまたは上
記合成画像データに変更するとともに、上記量子化係数
を変更することによって上記符号化された送信画像デー
タにモザイク処理を施し、上記送信画像データが上記準
備された画像データまたは上記合成画像データであると
きに上記第2の動きが検出されると、上記送信画像デー
タを上記撮像画像データに変更するとともに、上記量子
化係数を変更することによって上記モザイク処理を停止
することを特徴とする。
【0216】つまり、実施の形態7の撮像画像送信装置
700は、上記実施の形態1の撮像画像送信装置100
に上記実施の形態5の撮像画像送信装置500を適用し
たものであり(上記実施の形態5の撮像画像送信装置5
00に上記実施の形態1の撮像画像送信装置100を適
用したものであり)、撮像画像データ、データ準備画
像、またはこれらの画像データの合成画像データからな
る送信画像データを画像データ処理部170での合成処
理によって生成し、この送信画像データを画像データ符
号化部540において量子化係数設定部590によって
設定された量子化係数で符号化して送信し、第1の動き
または第2の動きが検出されたときに、上記合成処理お
よび上記量子化係数を変更する。
【0217】従って、撮像画像送信装置700から送信
される画像データは、第1の動きが検出されたときに
は、モザイク処理が施された撮像画像データと準備画像
データの合成画像データ(またはモザイク処理が施され
た準備画像データ)となり、第2の動きが検出されたと
きには、モザイク処理が施されていない撮像画像データ
となる。
【0218】[システム制御部750]システム制御部
750は、操作部110からの入力内容などに従って、
動き検出部160、画像データ処理部170、画像デー
タ符号化部540、量子化設定部590を制御する。こ
のシステム制御部750は、画像データ処理部170に
おいての合成処理および量子化設定部590においての
量子化係数の設定を制御しており、動き検出部160に
よって上記第1の動きまたは上記第2の動きが検出され
るか、あるいは操作部110の実画像送出キー112ま
たは処理画像送出キー113が操作されると、上記の合
成処理および上記の量子化係数の設定を変更する。ま
た、システム制御部750は、画像データ処理部170
の出力画像データを画像データ記憶部180に書き込む
動作、および画像データ記憶部180に準備された画像
データを画像データ処理部170に読み出す動作を制御
する。このシステム制御部750は、動き検出処理キー
114がONのときには、第1の動きまたは第2の動き
が検出されると上記の合成処理および上記の量子化係数
の設定を変更するが、動き検出処理キー114がOFF
のときには、第1の動きまたは第2の動きが検出されて
も上記の合成処理および上記の量子化係数の設定を変更
しない。
【0219】システム制御部750には、合成処理、量
子化係数の設定、ならびに動きの検出などによる上記合
成処理の変更および上記量子化係数の設定の変更を、通
話者があらかじめ設定した手順に従って制御するための
データが設けられている。通話者は、操作部110を操
作して、合成処理の手順、量子化係数の設定値、および
これらの変更手順の設定を変更することが可能である。
【0220】第1または第2の動きが検出されたときの
合成処理および量子化係数の具体的な変更手順は、例え
ば以下の(L)〜(N)による。 (L)画像データ符号化部540に入力される送信画像
データの撮像画像領域の割合mが100[%]であり、
量子化係数が送信画像データにモザイク処理が施されな
い値(復号画像が撮像画像をほぼ忠実に再現したものと
なる値)Nに設定されているときに(画像データ符号化
部540から送信される画像データがモザイク処理され
ていない撮像画像データであるときに)、第1の動きが
検出されると、撮像画像領域の割合mをM1(M1は0
≦M1<100なるあらかじめ設定された値)[%]に
変更するとともに、量子化係数をモザイク処理が施され
る値M2(>N)に変更し、画像データ符号化部540
に入力される送信画像データの撮像画像領域の割合mが
M1[%]であり、量子化係数が上記M2に設定されて
いるときに(画像データ符号化部540から送信される
画像データがモザイク処理された合成画像データである
ときに)、第2の動きが検出されると、撮像画像領域の
割合mを100[%]に変更するとともに、量子化係数
を上記Nに変更する。 (M)画像データ符号化部540に入力される送信画像
データの撮像画像領域の割合mが100[%]であり、
量子化係数が送信画像データにモザイク処理が施されな
い値Nに設定されているときに(画像データ符号化部5
40から送信される画像データがモザイク処理されてい
ない撮像画像データであるときに)、第1の動きが検出
されると、撮像画像領域の割合mをM1[%]まで時間
とともに漸減させるとともに、量子化係数をモザイク処
理が施される値M2(>N)まで時間とともに漸増さ
せ、画像データ符号化部540に入力される送信画像デ
ータの撮像画像領域の割合mがM1[%]であり、量子
化係数が上記M2に設定されているときに(画像データ
符号化部540から送信される画像データがモザイク処
理された合成画像データであるときに)、第2の動きが
検出されると、撮像画像領域の割合mを100[%]ま
で時間とともに漸増させるとともに、量子化係数を上記
Nまで時間とともに漸減させる。 (N)第1の動きが検出されるごとに、撮像画像領域の
割合mを減少させるとともに、量子化係数を増加させ、
第2の動きが検出されるごとに、撮像画像領域の割合m
を増加させるとともに、量子化係数を減少させる。ある
いは、第1の動きが検出されるごとに、撮像画像領域の
割合mを減少させるとともに、量子化係数を増加させ、
第2の動きが検出されると、撮像画像領域の割合mを1
00[%]にするとともに、量子化係数をモザイク処理
が施されない値Nに変更する。
【0221】上記のように実施の形態7では、モザイク
処理されていない撮像画像データが送信しているときに
第1の動きを検出すると、撮像画像領域の割合mおよび
量子化係数を変更することによって、画像データ符号化
部540に入力される送信画像データを合成画像データ
または準備画像データに変更するとともに、この送信画
像データにモザイク処理を施し、モザイク処理された合
成画像データまたは準備画像データを送信しているとき
に第2の動きを検出すると、撮像画像領域の割合mおよ
び量子化係数を変更することによって、画像データ符号
化部540に入力される送信画像データを再び撮像画像
データに変更するとともに、上記のモザイク処理を停止
することにより、通話者の簡単な動作または操作で、撮
像画像を送信しているときに画像の送信を長い間突然停
止することなく、服装や髪型の乱れを直したり、雑然と
した周囲を整理したり、資料を探索したり、別の人を呼
び出すために退席するときなどの相手に送信したくない
撮像画像データを送信しないようにすることができるの
で、相手に装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を
感じさせることなく、通話者のプライバシーを保護する
ことができる。
【0222】また、上記(M)の変更手順では、撮像画
像の割合mを漸減させまたは漸増させるとともに、量子
化係数を漸減させまたは漸増させることにより、第1の
動きが検出されたときに、送信画像においての撮像画像
領域が徐々に狭くなるとともに、モザイク目が徐々に粗
くなって撮像画像が徐々にぼやけて映し出されるように
なり、第2の動きが検出されたときに、撮像画像領域が
徐々に広くなるとともに、モザイク目が徐々に細かくな
って撮像画像が徐々に鮮明に映し出されるようになるの
で、受信画像(復号画像)が瞬時に変化することによっ
て相手通話者が受ける軽いショックを軽減させることが
できる。
【0223】さらに、この実施の形態7では、第2の動
きが検出されたときに、撮像画像と準備画像の合成画像
にさらにモザイク処理を施した画像を送信するので、通
話者のプライバシーをより確実に保護することができる
とともに、第2の動きが検出されたときに撮像画像に換
えて送信する画像の設定自由度(通話者の選択自由度)
を広げることができる。
【0224】また、この実施の形態7では、通話者が処
理画像送信キー113を操作したときに、第1の動きを
検出したときと同じ手順で合成処理および量子化係数を
変更し、通話者が実画像送信キー112を操作したとき
に、第2の動きを検出したときと同じ手順で合成処理お
よび量子化係数を変更することも可能である。この場
合、例えば、送信画像としてモザイク処理されていない
撮像画像が送信されている最中に資料や他の人を探す必
要が生じ、その様子を相手見られたくないときには、通
話者は、第1の動きを撮像画像送信装置700に検出さ
せる動作または操作をするか、あるいは処理画像送信キ
ー113を操作することによって、送信画像を合成画像
に変更するとともにモザイク処理を施し、上記の資料や
他の人が見つかったら、通話者は、第2の動きを撮像画
像送信装置600に検出させる動作または操作をする
か、あるいは実画像送信キー112を操作することによ
って、送信画像を撮像画像に戻すとともに上記のモザイ
ク処理を停止させる。
【0225】また、この実施の形態7では、通話者がフ
ックキー111によってオフフック操作をして通信を開
始するときに、第2の動きを検出したときと同じ手順で
合成処理および量子化係数を変更し、通話者がフックキ
ー111によってオンフック操作をして通信を終了する
ときに、第1の動きを検出したときと同じ手順で量子化
係数を変更することも可能である。これによって、通信
の開始時および終了時において、画像の送信を長い間停
止させることなく、相手に送信したくない撮像画像デー
タにモザイク処理を施して送信することができるので、
相手にテレビ電話装置の故障や通信回線のトラブルなど
の不安を感じさせることなく、通話者のプライバシーを
保護することができる。
【0226】以上のように実施の形態7によれば、動き
検出部160によって撮像対象または撮像部13の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、モザイク処理されて
いない撮像画像を送信しているときに第1の動きが検出
されると、合成処理および量子化係数を変更することに
よって送信画像を合成画像に変更するとともにモザイク
処理を施し、モザイク処理された送信画像が送信されて
いるときに第2の動きが検出されると、合成処理および
量子化係数を変更することによって送信画像を撮像画像
に戻すとともに上記モザイク処理を停止することによ
り、通話者の簡単な動作または操作で、相手に装置の故
障や通信網のトラブルなどの不安を感じさせることな
く、通話者のプライバシーを保護することができる。
【0227】さらに実施の形態7によれば、第2の動き
が検出されたときに、撮像画像と準備画像の合成画像に
さらにモザイク処理を施した画像を送信するので、通話
者のプライバシーをより確実に保護することができると
ともに、第2の動きが検出されたときに撮像画像に換え
て送信する画像の設定自由度(通話者の選択自由度)を
広げることができる。
【0228】なお、上記実施の形態7の撮像画像送信装
置は、上記実施の形態5の撮像画像送信装置を上記実施
の形態1の撮像画像送信装置に適用したものであるが、
上記実施の形態5の撮像画像送信装置を上記実施の形態
2または3の撮像画像送信装置に適用することも可能で
ある。さらには、上記実施の形態6の撮像画像送信装置
を上記実施の形態4の撮像画像送信装置に適用して、上
記実施の形態7と同じ効果を得ることも可能である。こ
の場合には、撮像画像送信装置の構成を上記実施の形態
7よりも簡単な構成にすることができる。
【0229】実施の形態8.本発明の実施の形態8の撮
像画像送信装置は、上記実施の形態1〜7の撮像画像送
信装置において、システム制御部150,250,35
0,450,550,750が、上記第1の動き、上記
第2の動き、または上記第3の動きが検出されている間
は、送信画像データまたは撮像画像データの符号化を停
止させ、画像を送信しないことを特徴とする。これによ
って、撮像対象または撮像部13の動きによって発生す
る見苦しい撮像画像を送信しないようにすることができ
る。なお、上記の動きが検出されている期間は短いた
め、画像の送信が長い期間停止してしまい、相手通話者
を不安にさせることはない。
【0230】このように実施の形態8によれば、上記第
1の動き、上記第2の動き、または上記第3の動きが検
出されている間は符号化を停止し、画像を送信しないこ
とにより、撮像対象または撮像部13の動きによって発
生する見苦しい撮像画像を送信しないようにすることが
できる。
【0231】実施の形態9.本発明の実施の形態9の撮
像画像送信装置は、上記実施の形態1〜7の撮像画像送
信装置において、動き検出部160または画像データ符
号化部の動き検出回路445,645が、上記第1の動
きおよび上記第2の動きあるいは上記第3の動きの他
に、上記第1の動きおよび上記第2の動きを含むあるい
は上記第3の動きを含む撮像対象または上記撮像部の第
4の動きを検出し、システム制御部150,250,3
50,450,550,750が、上記第4の動きが所
定の期間検出されないと、送信画像データまたは撮像画
像データの符号化を停止させ、上記符号化を停止してい
るときに上記第4の動きが検出されると、上記符号化を
再開することを特徴とする。これによって、長い間変化
のない相手通話者にとっては無意味な画像を送信しない
ようにできるともに、効率的な符号化および画像送信が
できる。
【0232】上記第4の動きの検出手順は、上記実施の
形態1で説明した第1の動きおよび第2の動きの検出手
順と同じである。また、第4の動きの検出範囲は、第1
の動きおよび第2の動きの検出範囲を説明した図8に準
じて設定される。
【0233】実施の形態9においてのシステム制御部
は、例えば、内部にタイマ回路を備えており、このタイ
マ回路によって第4の動きが検出されなくなってからの
時間経過を計測し、この経過時間が所定のしきい値に達
すると、画像データ符号化部においての画像データの符
号化を停止させる。そして、システム制御部は、第4の
動きが検出されたことを動き検出部または動き検出回路
から通知されると、上記の符号化処理を再開させる。
【0234】このように実施の形態9によれば、第4の
動きが所定の期間検出されないと、送信画像データまた
は撮像画像データの符号化を停止させ、符号化を停止し
ているときに第4の動きが検出されると、上記符号化を
再開することにより、無意味な画像を送信しないように
できるともに、効率的な符号化および画像送信ができ
る。
【0235】実施の形態10.本発明の実施の形態10
の撮像画像送信装置は、上記実施の形態1〜7の撮像画
像送信装置において、画像データ処理部から出力される
送信画像データ(撮像画像データ、準備画像データ、ま
たは合成画像データ)を映し出すモニタ部、あるいは画
像データ符号化部から出力された符号化された送信画像
データ(モザイク処理されていない撮像画像データ、モ
ザイク処理された撮像画像データまたは合成画像データ
など)を復号して映し出すモニタ部を設けたことを特徴
とする。
【0236】このように実施の形態10によれば、送信
される画像を映すモニタ部を設けたことにより、通話者
(使用者)は送信される画像を目で見て確認することが
できる。
【0237】なお、上記実施の形態1〜10において、
操作部110に設けられるキーは実画像送出キー112
および処理画像送出キー113に限らず、例えば、いた
ずら電話装置撃退キーを設け、そのキーが押されたとき
には、画像データ記憶部部180などにあらかじめ記憶
してある抗議のメッセージ画像を相手側に送るように構
成することも可能である。
【0238】また、上記実施の形態1〜10において、
図26の通信網40は有線回線に限るものではなく、無
線回線も含むことは言うまでもない。また、図26の通
信網40は双方向性の通信網であるが、本発明の撮像画
像送信装置は、放送網のように、単方向の送信網にも適
用可能である。
【0239】また、本発明の撮像画像送信装置は、符号
化された画像データを、既存の記憶媒体を介してオフラ
インで、あるいはリアルタイムではなく時間差をもって
相手に送信する撮像画像送信装置にも適用可能である。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の撮像画像送信装置によれば、動き検出部によっ
て撮像対象または撮像部の第1の動きおよび第2の動き
を検出し、撮像画像を送信しているときに第1の動きが
検出されると、合成処理を変更することによって送信画
像を準備画像または撮像画像と準備画像の合成画像に変
更し、上記送信画像が準備画像または上記合成画像であ
るときに上記第2の動きが検出されると、合成処理を変
更することによって送信画像を撮像画像に変更すること
により、使用者の簡単な動作または操作で、相手に装置
の故障や通信網のトラブルなどの不安を感じさせること
なく、使用者のプライバシーを保護することができると
いう効果がある。
【0241】請求項2〜5に記載の撮像画像送信装置に
よれば、第1の動きが検出されたときに、撮像画像デー
タを挿入する第1の領域の割合を変更することによって
上記送信画像データを合成画像データに変更することに
より、合成画像によって部分的ながらも撮像画像を送信
するので、撮像画像が全く送信されないことによって相
手が感じる不快感や不安感を緩和させることができると
いう効果がある。
【0242】請求項4に記載の撮像画像送信装置によれ
ば、第1の動きまたは第2の動きが検出されたときに、
撮像画像データを挿入する第1の領域の割合を漸減させ
または漸増させることにより、受信画像が瞬時に切り換
えられることによって相手が受ける軽いショックを軽減
させることができるという効果がある。
【0243】請求項6〜9に記載の撮像画像送信装置に
よれば、第1の動きが検出されたときに、撮像画像デー
タのドットの成分割合を変更することによって上記送信
画像データを合成画像データに変更することにより、第
2の動きが検出されたときに合成画像によって不鮮明な
がらも撮像画像を送信するので、撮像画像が全く送信さ
れないことによって相手が感じる不快感や不安感を緩和
させることができるという効果がある。
【0244】請求項8に記載の撮像画像送信装置によれ
ば、第1の動きまたは第2の動きが検出されたときに、
撮像画像データのドットの成分割合を漸減させまたは漸
増させることにより、受信画像が瞬時に切り換えられる
ことによって相手が受ける軽いショックを軽減させるこ
とができるという効果がある。
【0245】請求項10に記載の撮像画像送信装置によ
れば、撮像画像を送信しているときに画像データ符号化
部によって撮像対象または撮像部の第3の動きを検出
し、第3の動きが検出されると、合成処理を変更するこ
とによって送信画像を準備画像または撮像画像と準備画
像の合成画像に変更することにより、使用者の簡単な動
作または操作で、相手に装置の故障や通信網のトラブル
などの不安を感じさせることなく、使用者のプライバシ
ーを保護することができるという効果がある。さらに、
動きを検出する手段を個別に設ける必要がないので、撮
像画像送信装置を簡単な構成にすることができるという
効果がある。
【0246】請求項11〜13に記載の撮像画像送信装
置によれば、第3の動きが検出されたときに、撮像画像
データを挿入する第1の領域の割合を変更することによ
って上記送信画像データを合成画像データに変更するこ
とにより、合成画像によって部分的ながらも撮像画像を
送信するので、撮像画像が全く送信されないことによっ
て相手が感じる不快感や不安感を緩和させることができ
るという効果がある。
【0247】請求項13に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第3の動きが検出されたときまたは実画像送出キ
ー操作されたときに、撮像画像データを挿入する第1の
領域の割合を漸減させまたは漸増させることにより、受
信画像が瞬時に切り換えられることによって相手が受け
る軽いショックを軽減させることができるという効果が
ある。
【0248】請求項14〜16に記載の撮像画像送信装
置によれば、第3の動きが検出されたときに、撮像画像
データのドットの成分割合を変更することによって上記
送信画像データを合成画像データに変更することによ
り、合成画像によって不鮮明ながらも撮像画像を送信す
るので、撮像画像が全く送信されないことによって相手
が感じる不快感や不安感を緩和させることができるとい
う効果がある。
【0249】請求項16に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第3の動きが検出されたときまたは実画像送出キ
ー操作されたときに、撮像画像データのドットの成分割
合を漸減させまたは漸増させることにより、受信画像が
瞬時に切り換えられることによって相手が受ける軽いシ
ョックを軽減させることができるという効果がある。
【0250】請求項17に記載の撮像画像送信装置によ
れば、動き検出部によって撮像対象または撮像部の第1
の動きおよび第2の動きを検出し、モザイク処理されて
いない撮像画像を送信しているときに第1の動きが検出
されると、量子化係数を変更することによって送信画像
にモザイク処理を施し、モザイク処理された撮像画像が
送信されているときに第2の動きが検出されると、量子
化係数を変更することによって上記モザイク処理を停止
することにより、使用者の簡単な動作または操作で、相
手に装置の故障や通信網のトラブルなどの不安を感じさ
せることなく、通話者のプライバシーを保護することが
できるという効果がある。
【0251】請求項18に記載の撮像画像送信装置によ
れば、画像データ符号化部によって撮像対象または撮像
部の第1の動きおよび第2の動きを検出し、モザイク処
理されていない撮像画像を送信しているときに第1の動
きが検出されると、量子化係数を変更することによって
送信画像にモザイク処理を施し、モザイク処理された撮
像画像が送信されているときに第2の動きが検出される
と、量子化係数を変更することによって上記モザイク処
理を停止することにより、使用者の簡単な動作または操
作で、相手に装置の故障や通信網のトラブルなどの不安
を感じさせることなく、通話者のプライバシーを保護す
ることができるという効果がある。さらに、動きを検出
する手段を個別に設ける必要がないので、撮像画像送信
装置を簡単な構成にすることができるという効果があ
る。
【0252】請求項19〜21に記載の撮像画像送信装
置によれば、第1の動きが検出されたときに、量子化係
数を変更することによって撮像画像データにモザイク処
理を施すことにより、不鮮明ながらも撮像画像を送信す
るので、撮像画像が全く送信されないことによって相手
が感じる不快感や不安感を緩和させることができるとい
う効果がある。
【0253】請求項20に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第1の動きまたは第2の動きが検出されたとき
に、量子化係数を漸減させまたは漸増させることによ
り、受信画像が瞬時に切り換えられることによって相手
が受ける軽いショックを軽減させることができるという
効果がある。
【0254】請求項22に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第2の動きが検出されたときに、撮像画像と準備
画像の合成画像にさらにモザイク処理を施した画像を送
信するので、通話者のプライバシーをより確実に保護す
ることができるとともに、第2の動きが検出されたとき
に撮像画像に換えて送信する画像の設定自由度(通話者
の選択自由度)を広げることができるという効果があ
る。
【0255】請求項23に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第1の動き、第2の動き、または第3の動きが検
出されている間は符号化を停止し、画像を送信しないこ
とにより、撮像対象または撮像部の動きによって発生す
る見苦しい撮像画像を送信しないようにできるという効
果がある。
【0256】請求項24に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第4の動きが所定の期間検出されないと、送信画
像データまたは撮像画像データの符号化を停止させ、符
号化を停止しているときに第4の動きが検出されると、
上記符号化を再開することにより、無意味な画像を送信
しないようにできるともに、効率的な符号化および画像
送信ができるという効果がある。
【0257】請求項25に記載の撮像画像送信装置によ
れば、動きの検出による合成処理または量子化係数の変
更を有効にするための動き検出処理キーを設けたことに
より、使用者は第1の動きまたは第2の動きを検出した
ときに合成処理または量子化係数を変更するか否かを簡
単に設定することができるという効果がある。
【0258】請求項26に記載の撮像画像送信装置によ
れば、送信される画像を映すモニタ部を設けたことによ
り、使用者は送信される画像を目で見て確認することが
できるという効果がある。
【0259】請求項27に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第1の動きと第2の動きを移動方向によって判別
するので、使用者は簡単に送信画像を変更でき、変更し
た画像をもとに戻すことができるという効果がある。
【0260】請求項28に記載の撮像画像送信装置によ
れば、第1の動きと第2の動きを移動の速さによって判
別するので、使用者は簡単に送信画像を変更でき、変更
した画像をもとに戻すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の撮像画像送信装置の
ブロック構成図である。
【図2】 図1のシステム制御部の内部ブロック構成図
である。
【図3】 図1の画像データ処理部の内部ブロック構成
図である。
【図4】 図1の画像データ符号化部の内部ブロック構
成図である。
【図5】 図1の動き検出部の内部ブロック構成図であ
る。
【図6】 図1の送信画像においての合成処理(送信画
像データの生成手順)を説明する図である。
【図7】 図1の動き検出部において検出される動きベ
クトルの説明図である。
【図8】 図1の動き検出部においての第1の動きおよ
び第2の動きの判別手順を説明する図である。
【図9】 図1の撮像画像送信装置において動きを検出
したときの送信画像での撮像画像寸法(撮像画像領域)
の割合の時間変化特性図の一例である。
【図10】 図9のそれぞれのタイミングでの送信画像
の図である。
【図11】 本発明の実施の形態2の撮像画像送信装置
のブロック構成図である。
【図12】 図11のシステム制御部の内部ブロック構
成図である。
【図13】 図11の画像データ処理部の内部ブロック
構成図である。
【図14】 図11の撮像画像送信装置において動きを
検出したときの送信画像での撮像画像ドットの成分割合
の時間変化特性図の一例である。
【図15】 図14のそれぞれのタイミングでの送信画
像の図である。
【図16】 本実施の形態3の撮像画像送信装置のブロ
ック構成図である。
【図17】 図16のシステム制御部の内部ブロック構
成図である。
【図18】 図16の画像データ処理部の内部ブロック
構成図である。
【図19】 本発明の実施の形態4の撮像画像送信装置
のブロック構成図である。
【図20】 図19のシステム制御部の内部ブロック構
成図である。
【図21】 本発明の実施の形態5の撮像画像送信装置
のブロック構成図である。
【図22】 図21の画像データ符号化部の内部ブロッ
ク構成図である。
【図23】 本発明の実施の形態6の撮像画像送信装置
のブロック構成図である。
【図24】 図23の画像データ符号化部の内部ブロッ
ク構成図である。
【図25】 本発明の実施の形態7の撮像画像送信装置
のブロック構成図である。
【図26】 テレビ電話システムのブロック構成図であ
る。
【図27】 従来の撮像画像送信装置のブロック構成図
である。
【符号の説明】
13 撮像部、 14,440,540,640 画像
データ符号化部、 100,200,300,400,
500,600,700 撮像画像送信装置、110
操作部、 111 フックキー、 112 実画像送出
キー、 113 処理画像送出キー、 114 動き検
出処理キー、 150,250,350,450,55
0,750 システム制御部、 180 画像データ記
憶部、160 動き検出部、 170,270,370
画像データ処理部、 445,645 動き検出回
路、 590 量子化設定部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/00 302 H04M 11/00 302 5J064 H04N 5/232 H04N 5/232 Z 5K101 7/30 7/14 5L096 7/14 7/133 Z (72)発明者 幡野 喜子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 杉山 和宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA20 CE08 5C022 AA12 AB62 AB68 AC32 AC42 AC69 AC71 AC72 5C059 KK00 MA23 MC31 MD02 ME01 SS07 UA02 UA05 UA31 5C064 AA01 AA06 AB04 AC02 AC08 AC12 AD02 AD14 5C076 AA11 AA12 AA13 BA05 BA06 BA09 CA02 5J064 AA02 BA09 BB05 BC16 BD02 5K101 KK04 NN06 NN18 5L096 BA08 HA04

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像対象を撮像して撮像画像データを出
    力する撮像部と、 あらかじめ準備された画像データが記憶されている画像
    データ記憶部と、 上記撮像画像データおよび上記準備された画像データを
    合成処理し、上記撮像画像データ、上記準備された画像
    データ、またはこれらの合成画像データからなる送信画
    像データを出力する画像データ処理部と、 上記送信画像データを符号化して出力する画像データ符
    号化部と、 上記合成処理を制御するシステム制御部と、 上記撮像画像データから撮像対象または上記撮像部の第
    1の動きおよび第2の動きを検出する動き検出部とを備
    え、 上記システム制御部は、 上記送信画像データが撮像画像データであるときに上記
    第1の動きが検出されると、上記合成処理を変更するこ
    とによって上記送信画像データを上記準備された画像デ
    ータまたは上記合成画像データに変更し、 上記送信画像データが上記準備された画像データまたは
    上記合成画像データであるときに上記第2の動きが検出
    されると、上記合成処理を変更することによって上記送
    信画像データを上記撮像画像データに変更することを特
    徴とする撮像画像送信装置。
  2. 【請求項2】 上記画像データ処理部は、上記送信画像
    データの全領域の内の第1の領域に上記撮像画像データ
    を挿入し、上記全領域から上記第1の領域を除いた第2
    の領域に上記準備された画像データを挿入し、上記全領
    域においての上記第1の領域の割合を0〜100[%]
    の間で変更することによって、上記送信画像データを生
    成し、 上記システム制御部は、上記第1の動きまたは上記第2
    の動きが検出されたときに上記第1の領域の割合を変更
    することによって上記送信画像データを変更することを
    特徴とする請求項1に記載の撮像画像送信装置。
  3. 【請求項3】 上記システム制御部は、上記第1の領域
    の割合が100[%]であるときに上記第1の動きが検
    出されると上記第1の領域の割合をM(0≦M<10
    0)[%]に変更し、 上記第1の領域の割合がM[%]であるときに上記第2
    の動きが検出されると上記第1の領域の割合を100
    [%]に変更することを特徴とする請求項2に記載の撮
    像画像送信装置。
  4. 【請求項4】 上記システム制御部は、 上記第1の領域の割合が100[%]であるときに上記
    第1の動きが検出されると上記第1の領域の割合をM
    (0≦M<100)[%]まで時間とともに漸減させ、 上記第1の領域の割合がM[%]であるときに上記第2
    の動きが検出されると上記第1の領域の割合を100
    [%]まで時間とともに漸増させることを特徴とする請
    求項2に記載の撮像画像送信装置。
  5. 【請求項5】 上記システム制御部は、 上記第1の動きが検出されるごとに上記第1の領域の割
    合を減少させ、 上記第2の動きが検出されるごとに上記第1の領域の割
    合を増加させることを特徴とする請求項2に記載の撮像
    画像送信装置。
  6. 【請求項6】 上記画像データ処理部は、上記撮像画像
    データのドットである第1のドットと上記準備された画
    像データのドットである第2のドットとを合成して上記
    送信画像データのそれぞれのドットを生成し、上記送信
    画像データのドットにおいての上記第1のドットの成分
    割合を0〜100[%]の間で変更することによって、
    上記送信画像データを生成し、 上記システム制御部は、上記第1の動きまたは上記第2
    の動きが検出されたときに上記第1のドットの成分割合
    を変更することによって上記送信画像データを変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像画像送信装置。
  7. 【請求項7】 上記システム制御部は、 上記第1のドットの成分割合が100[%]であるとき
    に上記第1の動きが検出されると上記第1のドットの成
    分割合をM(0≦M<100)[%]に変更し、 上記第1のドットの成分割合がM[%]であるときに上
    記第2の動きが検出されると上記第1のドットの成分を
    100[%]に変更することを特徴とする請求項6に記
    載の撮像画像送信装置。
  8. 【請求項8】 上記システム制御部は、 上記第1のドットの成分割合が100[%]であるとき
    に上記第1の動きが検出されると上記第1のドットの成
    分割合をM(0≦M<100)[%]まで時間とともに
    漸減させ、 上記第1のドットの成分割合がM[%]であるときに上
    記第2の動きが検出されると上記第1のドットの成分割
    合を100[%]まで時間とともに漸増させることを特
    徴とする請求項6に記載の撮像画像送信装置。
  9. 【請求項9】 上記システム制御部は、上記第1の動き
    が検出されるごとに上記第1のドットの成分割合を減少
    させ、 上記第2の動きが検出されるごとに上記第1のドットの
    成分割合を増加させることを特徴とする請求項6に記載
    の撮像画像送信装置。
  10. 【請求項10】 撮像対象を撮像して撮像画像データを
    出力する撮像部と、 あらかじめ準備された画像データが記憶されている画像
    データ記憶部と、 上記撮像画像データおよび上記準備された画像データを
    合成処理し、上記撮像画像データ、上記準備された画像
    データ、またはこれらの合成画像データからなる送信画
    像データを出力する画像データ処理部と、 上記送信画像データを符号化して出力する画像データ符
    号化部と、 上記合成処理を制御するシステム制御部とを備え、 上記データ符号化部は、上記送信画像データとして上記
    撮像画像データが入力されているときにこの撮像画像デ
    ータから撮像対象または上記撮像部の第3の動きを検出
    し、 上記システム制御部は、上記送信画像データが撮像画像
    データであるときに上記第3の動きが検出されると、上
    記合成処理を変更することによって上記送信画像データ
    を上記準備された画像データまたは上記合成画像データ
    に変更することを特徴とする撮像画像送信装置。
  11. 【請求項11】 上記送信画像データを撮像画像データ
    に変更するための実画像送出キーをさらに備え、 上記画像データ処理部は、上記送信画像データの全領域
    の内の第1の領域に上記撮像画像データを挿入し、上記
    全領域から上記第1の領域を除いた第2の領域に上記準
    備された画像データを挿入し、上記制御信号に従って上
    記全領域においての上記第1の領域の割合を0〜100
    [%]の間で変更することによって、上記送信画像デー
    タを生成し、 上記システム制御部は、 上記送信画像データが撮像画像データであるときに上記
    第3の動きが検出されると上記送信画像データを上記準
    備された画像データまたは上記合成画像データに変更
    し、 上記送信画像データが上記準備された画像データまたは
    上記合成画像データであるときに上記実画像送出キーが
    操作されると上記送信画像データを上記撮像画像データ
    に変更し、 上記第3の動きが検出されたときまたは上記実画像送出
    キーが操作されたときに上記第1の領域の割合を変更す
    ることによって上記送信画像データを変更することを特
    徴とする請求項10に記載の撮像画像送信装置。
  12. 【請求項12】 上記システム制御部は、 上記第1の領域の割合が100[%]であるときに上記
    第3の動きが検出されると上記第1の領域の割合をM
    (0≦M<100)[%]に変更し、 上記第1の領域の割合がM[%]であるときに上記実画
    像送出キーが操作されると上記第1の領域の割合を10
    0[%]に変更することを特徴とする請求項11に記載
    の撮像画像送信装置。
  13. 【請求項13】 上記システム制御部は、 上記第1の領域の割合が100[%]であるときに上記
    第3の動きが検出されると上記第1の領域の割合をM
    (0≦M<100)[%]まで時間とともに漸減させ、 上記第1の領域の割合がM[%]であるときに上記実画
    像送出キーが操作されると上記第1の領域の割合を10
    0[%]まで時間とともに漸増させることを特徴とする
    請求項11に記載の撮像画像送信装置。
  14. 【請求項14】 上記送信画像データを撮像画像データ
    に変更するための実画像送出キーをさらに備え、 上記画像データ処理部は、上記撮像画像データのドット
    である第1のドットと上記準備された画像データのドッ
    トである第2のドットとを合成して上記送信画像データ
    のそれぞれのドットを生成し、上記送信画像データのド
    ットにおいての上記第1のドットの成分割合を0〜10
    0[%]の間で変更することによって、上記合成画像デ
    ータを生成し、 上記システム制御部は、 上記送信画像データが撮像画像データであるときに上記
    第3の動きが検出されると上記送信画像データを上記準
    備された画像データまたは上記合成画像データに変更
    し、 上記送信画像データが上記準備された画像データまたは
    上記合成画像データであるときに上記実画像送出キーが
    操作されると上記送信画像データを上記撮像画像データ
    に変更し、 上記第3の動きが検出されたときまたは上記実画像送出
    キーが操作されたときに上記第1のドットの成分割合を
    変更することによって上記送信画像データを変更するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の撮像画像送信装置。
  15. 【請求項15】 上記システム制御部は、 上記第1のドットの成分割合が100[%]であるとき
    に上記第3の動きが検出されると上記第1のドットの成
    分割合をM(0≦M<100)[%]に変更し、 上記第1のドットの成分割合がM[%]であるときに上
    記実画像送出キーが操作されると上記第1のドットの成
    分を100[%]に変更することを特徴とする請求項1
    4に記載の撮像画像送信装置。
  16. 【請求項16】 上記システム制御部は、 上記第1のドットの成分割合が100[%]であるとき
    に上記第3の動きが検出されると上記第1のドットの成
    分割合をM(0≦M<100)[%]まで時間とともに
    漸減させ、 上記第1のドットの成分割合がM[%]であるときに上
    記実画像送出キーが操作されると上記第1のドットの成
    分割合を100[%]まで時間とともに漸増させること
    を特徴とする請求項14に記載の撮像画像送信装置。
  17. 【請求項17】 撮像対象を撮像して撮像画像データを
    出力する撮像部と、 上記撮像画像データを設定された量子化係数で符号化し
    て出力する画像データ符号化部と、 上記量子化係数を設定する量子化係数設定部と、 上記量子化係数の設定を制御するシステム制御部と、 上記撮像画像データから撮像対象または上記撮像部の第
    1の動きまたは第2の動きを検出する動き検出部とを備
    え、 上記システム制御部は、 上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が施さ
    れていないときに上記第1の動きが検出されると、上記
    量子化係数を変更することによって上記符号化された撮
    像画像データにモザイク処理を施し、 上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が施さ
    れているときに上記第2の動きが検出されると、上記量
    子化係数を変更することによって上記モザイク処理を停
    止することを特徴とする撮像画像送信装置。
  18. 【請求項18】 撮像対象を撮像して撮像画像データを
    出力する撮像部と、 上記撮像画像データを設定された量子化係数で符号化し
    て出力する画像データ符号化部と、 上記量子化係数を設定する量子化係数設定部と、 上記量子化係数を制御するシステム制御部とを備え、 上記データ符号化部は、上記撮像画像データから撮像対
    象または上記撮像部の第1の動きおよび第2の動きを検
    出し、 上記システム制御部は、 上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が施さ
    れていないときに上記第1の動きが検出されると上記量
    子化係数を変更することによって上記符号化された撮像
    画像データにモザイク処理を施し、 上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が施さ
    れているときに上記第2の動きが検出されると上記量子
    化係数を変更することによって上記モザイク処理を停止
    することを特徴とする撮像画像送信装置。
  19. 【請求項19】 上記システム制御部は、 上記量子化係数が、上記符号化された撮像画像データに
    モザイク処理が施されない値Nに設定されているとき
    に、上記第1の動きが検出されると、上記量子化係数
    を、上記符号化された撮像画像データにモザイク処理が
    施される値M(>N)に変更し、 上記量子化係数が上記Mに設定されているときに、上記
    第2の動きが検出されると、上記量子化係数を上記Nに
    変更することを特徴とする請求項17または18に記載
    の撮像画像送信装置。
  20. 【請求項20】 上記システム制御部は、 上記量子化係数が、上記符号化された撮像画像データに
    モザイク処理が施されない値Nに設定されているとき
    に、上記第1の動きが検出されると、上記量子化係数
    を、符号化された撮像画像データにモザイク処理が施さ
    れる値M(>N)まで時間とともに漸増させ、 上記量子化係数が上記Mに設定されているときに、上記
    第2の動きが検出されると、上記量子化係数を上記Nま
    で時間とともに漸減させることを特徴とする請求項17
    または18に記載の撮像画像送信装置。
  21. 【請求項21】 上記システム制御部は、 上記第1の動きが検出されるごとに上記量子化係数の値
    を増加させ、 上記第2の動きが検出されるごとに上記量子化係数の値
    を減少させることを特徴とする請求項17または18に
    記載の撮像画像送信装置。
  22. 【請求項22】 あらかじめ準備された画像データが記
    憶されている画像データ記憶部と、 上記撮像画像データおよび上記準備された画像データを
    合成処理し、上記撮像画像データ、上記準備された画像
    データ、またはこれらの合成画像データからなる送信画
    像データを出力する画像データ処理部とをさらに備え、 上記画像データ符号化部は、上記送信画像データを設定
    された量子化係数で符号化して出力し、 上記システム制御部は、 上記送信画像データが撮像画像データであるときに上記
    第1の動きが検出されると、上記送信画像データを上記
    準備された画像データまたは上記合成画像データに変更
    するとともに、上記量子化係数を変更することによって
    上記符号化された送信画像データにモザイク処理を施
    し、 上記送信画像データが上記準備された画像データまたは
    上記合成画像データであるときに上記第2の動きが検出
    されると、上記送信画像データを上記撮像画像データに
    変更するとともに、上記量子化係数を変更することによ
    って上記モザイク処理を停止することを特徴とする請求
    項17または18に記載の撮像画像送信装置。
  23. 【請求項23】 上記システム制御部は、上記第1の動
    き、上記第2の動き、または上記第3の動きが検出され
    ている間は送信画像データまたは撮像画像データの符号
    化を停止させることを特徴とする請求項1、10、1
    7、18のいずれか1項に記載の撮像画像送信装置。
  24. 【請求項24】 上記動き検出部または上記画像データ
    符号化部は、上記第1の動きおよび上記第2の動きある
    いは上記第3の動きの他に、上記第1の動きおよび上記
    第2の動きを含むあるいは上記第3の動きを含む撮像対
    象または上記撮像部の第4の動きを検出し、 上記システム制御部は、上記第4の動きが所定の期間検
    出されないと、送信画像データまたは撮像画像データの
    符号化を停止させ、上記符号化を停止しているときに上
    記第4の動きが検出されると、上記符号化を再開するこ
    とを特徴とする請求項1、10、17、18のいずれか
    1項に記載の撮像画像送信装置。
  25. 【請求項25】 上記動きの検出による上記合成処理ま
    たは上記量子化係数の変更を有効にするための動き検出
    処理キーをさらに備え、 上記システム制御部は、上記動き検出処理キーの操作に
    よって上記変更が有効になっているときにのみ上記変更
    を実施することを特徴とする請求項1、10、17、1
    8のいずれか1項に記載の撮像画像送信装置。
  26. 【請求項26】 上記送信画像データまたは上記符号化
    された撮像画像データを映すモニタ部をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1、10、17、18のいずれか
    1項に記載の撮像画像送信装置。
  27. 【請求項27】 上記第1の動きと上記第2の動きと
    は、移動方向が異なることを特徴とする請求項1、1
    7、18のいずれか1項に記載の撮像画像送信装置。
  28. 【請求項28】 上記第1の動きと上記第2の動きと
    は、移動の速さが異なることを特徴とする請求項1、1
    7、18のいずれか1項に記載の撮像画像送信装置。
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