JP2002118142A - 半導体装置の製造方法および半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体製造装置

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JP2002118142A
JP2002118142A JP2000306118A JP2000306118A JP2002118142A JP 2002118142 A JP2002118142 A JP 2002118142A JP 2000306118 A JP2000306118 A JP 2000306118A JP 2000306118 A JP2000306118 A JP 2000306118A JP 2002118142 A JP2002118142 A JP 2002118142A
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shaped multiple
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JP2000306118A
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English (en)
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Masayuki Mochizuki
政幸 望月
Tatsuyuki Okubo
達行 大久保
Kunihiro Tsuchiya
邦浩 土屋
Keisuke Nadamoto
啓祐 灘本
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ搬送が行われる半導体製造工程のスル
ープット向上および低コスト化を図る。 【解決手段】 幅広のテープ状多連基板16の搬送を行
う搬送レール17と、幅方向に複数の半導体チップ1が
搭載されたテープ状多連基板16の幅方向の中央部付近
にテープ状多連基板16の下側からエアー19hを吹き
付け、かつエアー19hの吹き付け停止時に半導体チッ
プ1を真空吸着可能なエアー吹き付け部19と、テープ
状多連基板16に設けられたリードと半導体チップ1の
電極パッドとをインナリードボンディングによって接続
するリードボンディング部と、テープ状多連基板16を
支持するボンディングステージ18とを有し、テープ状
多連基板16搬送時に、エアー吹き付け部19からテー
プ状多連基板16にエアー19hを吹き付けてテープ状
多連基板16の下方への弛みを非接触で防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、テープ搬送が行われる半導体製造工程のス
ループット向上および低コスト化に適用して有効な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】近年開発が進む半導体パッケージのうち、
小形・薄形化に対応するタイプのものに、テープ状に多
連に繋がったテープ状多連基板を用いて組み立てられる
CSP(Chip Size Package またはChip Scale Packag
e) と呼ばれる半導体パッケージがある。
【0004】前記CSPの組み立てでは、個片のテープ
基板ではなく、テープ状多連基板の状態でチップマウン
ト、リードボンディング、樹脂封止、バンプ形成および
テープ切断などの処理が行われることが多い。
【0005】なお、テープ状多連基板には、種々のテー
プ幅のものが用いられているが(例えば、35、48ま
たは70mmなど)、組み立てのスループット向上のた
めにさらに幅広のテープ状多連基板を用いて、幅方向の
1列当たりに複数の半導体チップをマウントして組み立
てを行う場合がある。
【0006】ここで、種々のCSPの構造やその組み立
てについては、例えば、株式会社プレスジャーナル、1
998年7月27日発行、「月刊Semiconductor World
増刊号 '99半導体組立・検査技術」、36頁〜41頁に
記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術のテープ状多連基板を用いたCSPの組み立てにおい
て、テープ状多連基板の幅が広くなると(例えば、幅7
0mm以上)、リードボンディング工程などにおけるテ
ープ状多連基板の搬送時に、テープ中央部が、自重やマ
ウントされた半導体チップの重量によって下方に弛ん
で、これにより、ヒートブロック(ボンディングステー
ジ)と干渉して搬送トラブルに繋がることが問題とな
る。
【0008】この搬送トラブルの対策として、テープ幅
方向の1列当たりにマウントする半導体チップの数を、
例えば、3つから2つに減らして弛みを少なくするなど
しているが、この方法では、リードボンディング時の真
空吸着による半導体チップ固定(位置決め)の際に、半
導体チップの空き箇所からの真空排気の漏れが発生し、
その結果、リードボンディングにおけるボンダビリティ
(ボンディング品質)の低下を招くことが問題となる。
【0009】また、半導体チップのマウント数について
も、テープ1列当たりにマウントする半導体チップの数
を、例えば、本来3つ可能なテープ状多連基板において
2つに減らしているため、リードボンディングのスルー
プットが低下することが問題となる。
【0010】本発明の目的は、テープ搬送が行われる半
導体製造工程のスループット向上および低コスト化を図
る半導体装置の製造方法および半導体製造装置を提供す
ることにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、幅広のテープ状多連基板の搬送時に、前記テープ状
多連基板に対してもしくは前記テープ状多連基板に搭載
された半導体チップに対して前記テープ状多連基板の下
側からエアーを吹き付けて、搬送時の前記テープ状多連
基板の弛みを防止し得るものである。
【0014】本発明によれば、テープ搬送時のテープ状
多連基板の下方への弛みを非接触で無くすことができ
る。
【0015】これにより、幅広のテープ状多連基板を用
いたテープ搬送におけるヒートブロックへの接触などの
搬送トラブルをテープ状多連基板を傷つけることなく防
止でき、したがって、テープ搬送を用いた半導体製造工
程のスループットを向上できる。
【0016】また、本発明の半導体製造装置は、テープ
基板を備えた半導体装置の組み立てに用いられるもので
あり、複数の前記テープ基板が形成された幅広のテープ
状多連基板の搬送を行う搬送手段と、前記テープ状多連
基板に対してもしくは前記テープ状多連基板に搭載され
た半導体チップに対して前記テープ状多連基板の下側か
らエアーを吹き付けるエアー吹き付け部とを有し、前記
テープ状多連基板の搬送時に、前記エアー吹き付け部か
ら前記テープ状多連基板に前記エアーを吹き付けて前記
テープ状多連基板の弛みを防止し得るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】図1は本発明の実施の形態による半導体製
造装置(シングルポイントリードボンダ)の基本構造の
一例を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態の半導体
装置の製造方法によって組み立てられる半導体装置の一
例であるCSPの構造を示す斜視図、図3は図2に示す
CSPの製造手順の一例を示す製造プロセスフロー図、
図4は図3に示すリードボンディング工程のボンディン
グ方法の詳細手順の一例を示す製造プロセスフロー図、
図5は図2に示すCSPの組み立てに用いられるテープ
状多連基板の構造の一例を示す拡大部分平面図、図6は
図2に示すCSPの組み立てにおけるシングルポイント
リードボンダのテープ搬送時の状態の一例を示す断面
図、図7は図2に示すCSPの組み立てにおけるシング
ルポイントリードボンダのチップ吸着時の状態の一例を
示す断面図、図8は図2に示すCSPの組み立てにおけ
るリードボンディング時の状態の一例を示す概略図であ
り、(a)はボンディング前、(b)はボンディング後
の状態である。
【0019】図1に示す本実施の形態の半導体製造装置
は、例えば、図8(a)に示すようなリード4aを有し
たテープ基板4を用いて図2に示すようなCSP11を
組み立てる際に、テープ基板4のリード4aと半導体チ
ップ1の表面電極である電極パッド1b(ボンディング
パッドともいう)とを接続するものであり、ここでは、
前記半導体製造装置がシングルポイントリードボンダの
場合について説明する。
【0020】したがって、図1に示す前記半導体製造装
置(シングルポイントリードボンダ)は、テープ基板4
の複数のリード4aに対して個々のリード4aごとに半
導体チップ1の電極パッド1bとリード4aとを順次接
続していくものである。
【0021】さらに、本実施の形態のシングルポイント
リードボンダは、リードボンディングの際に、1つのC
SP11の領域に対応したテープ基板4が複数マトリク
ス配置で繋がって設けられた多連のテープ状多連基板1
6の搬送において、テープ状多連基板16の下方への弛
みを防止するものであり、これによって、テープ状多連
基板16の搬送トラブルを防ぐものである。
【0022】図1に示すシングルポイントリードボンダ
の構成について説明すると、複数のテープ基板4が形成
された幅広のテープ状多連基板16の搬送を行う搬送レ
ール(搬送手段)17と、幅方向に複数の半導体チップ
1が搭載されたテープ状多連基板16の幅方向の中央部
付近に対してテープ状多連基板16の下側から図6に示
すエアー19hを吹き付け、かつエアー19hの吹き付
け停止時に半導体チップ1を真空吸着可能なエアー吹き
付け部19と、テープ状多連基板16のテープ基板4に
設けられたリード4aと半導体チップ1の電極パッド1
bとをインナリードボンディングによって接続するリー
ドボンディング部20と、リードボンディング部20に
設置され、かつリードボンディング時にテープ状多連基
板16を支持するボンディングステージ18とを有し、
テープ状多連基板16の搬送時に、図6に示すように、
エアー吹き付け部19からテープ状多連基板16にエア
ー19hを吹き付けてテープ状多連基板16の下方(ボ
ンディングステージ18方向)への弛みを非接触で防止
するものである。
【0023】さらに、シングルポイントリードボンダに
は、半導体チップ1の電極パッド1bの位置およびテー
プ基板4に設けられたリード4aを撮像するカメラ7、
カメラ7によって撮像されて検出された検出結果に基づ
いてテープ基板4のリード4aを押圧して半導体チップ
1の電極パッド1bとこれに対応するリード4aとを接
続するボンディングツール6、ボンディングツール6に
超音波を付与する超音波振動子13および超音波発振器
14、超音波振動子13を介してボンディングツール6
を支持するボンディングヘッド10、リードボンディン
グ時にボンディングステージ18を介して半導体チップ
1を加熱するヒートブロック15などが設けられてい
る。
【0024】なお、ボンディングステージ18のチップ
支持面には、図6に示すように、個々の半導体チップ1
の形状に対応した凹部18aやこの凹部18aに開口す
る複数の真空吸着孔18bが設けられている。
【0025】また、エアー吹き付け部19は、ヒートブ
ロック15およびボンディングステージ18に密接して
設けられており、真空吸着およびエアー吹き付けの両機
能を備えた真空エジェクタ19aと、真空エジェクタ1
9aにエアー19hを取り込む給気系19bと、取り込
まれたエアー19hを排気する排気系19cと、エアー
19hの吹き付け用および真空吸着用の出力系19dと
からなる。
【0026】なお、真空エジェクタ19aは、取り込ん
だエアー19hをディフューザ側に吸い込んで負圧を発
生させるエジェクタ本体19e(真空発生装置)と、給
気系19bから取り込んだエアー19hの流路を切り換
える第1電磁弁19fと、出力系19dにおけるエアー
19hの流路を切り換える第2電磁弁19gとからな
り、第1電磁弁19fおよび第2電磁弁19gの開閉を
制御することにより、真空発生とエアー吹き付けの両者
を行うことが可能なものである。
【0027】なお、真空エジェクタ19aの出力系19
dは、ボンディングステージ18の各真空吸着孔18b
に連通しており、真空エジェクタ19aを真空吸着モー
ド(図7に示すVAC−ON、JET−OFF状態)に
した際には、ボンディングステージ18に設けられた複
数の真空吸着孔18bから半導体チップ1を真空吸着す
ることができ、また、エアー吹き付けモード(図6に示
すVAC−OFF、JET−ON状態)にした際には、
真空吸着孔18bからエアー19hを吐出させて、テー
プ状多連基板16に取り付けられた半導体チップ1やテ
ープ基板4を押し上げてテープ状多連基板16の下方へ
の弛みを無くすことができる。
【0028】また、本実施の形態のシングルポイントリ
ードボンダは、超音波熱圧着によってリード4aと電極
パッド1bとを接続するものであり、リードボンディン
グ時には、超音波振動子13による超音波と、ボンディ
ングヘッド10による荷重と、ヒートブロック15によ
る熱とをリード4aおよび電極パッド1bに印加し、こ
れによって両者を接続する。
【0029】さらに、ボンディングヘッド10には、こ
れを駆動させるリニアモータ12が接続され、リードボ
ンディング時には、例えば、所望のボンディング荷重を
先端に設けられたボンディングツール6によってテープ
状多連基板16のテープ基板4に付与する。
【0030】また、カメラ7は、ボンディングヘッド1
0の先端側端部に設置され、例えば、モノクロあるいは
カラーなどのCCD(Charge Coupled Device)カメラユ
ニットであり、さらに、このカメラ7の撮像側には種々
のレンズを備えた光学系8が設けられているとともに、
撮像時の光量調整機能付きの照明ユニット9が接続され
ている。
【0031】なお、本実施の形態のシングルポイントリ
ードボンダでは、ボンディングを行う前に、実際のチッ
プマウント後の個々のリード4aの位置(座標)と電極
パッド1bの位置(座標)とを認識し、その後、予め設
定された値(ボンディング座標)との補正を行って、図
8に示すように、リード4aを電極パッド1bに押圧し
て接続するものである。
【0032】次に、本実施の形態のシングルポイントリ
ードボンダによってリードボンディングが行われて組み
立てられる半導体装置の構成について説明する。
【0033】なお、本実施の形態では、前記半導体装置
の一例として、四角形を成す主面1a(図8参照)の4
辺の周縁部に複数の電極パッド1bが配置された(この
ような電極パッド1bの配列のことを外周パッド配列と
いう)半導体チップ1を有するCSP11(図2参照)
を取り上げて説明する。
【0034】図2および図8を用いて、図2に示すCS
P11の構造について説明すると、半導体チップ1の電
極パッド1bを露出させる開口部4bが形成されるとと
もに、半導体チップ1の電極パッド1bに対応してこれ
と接続される複数のリード4aが開口部4bに配置され
たテープ基板4と、半導体チップ1の主面1a上で半導
体チップ1とテープ基板4との間に配置された弾性構造
体であるエラストマ3と、テープ基板4に設けられ、か
つリード4aと接続された外部端子である複数のバンプ
2と、半導体チップ1の電極パッド1bおよびテープ基
板4のリード4aを封止する封止部5とからなり、リー
ドボンディング時に、図1に示すシングルポイントリー
ドボンダによってリードボンディングが行われて組み立
てられたものである。
【0035】ここで、CSP11に用いられる各部材の
仕様(材料、大きさまたは厚さなど)について説明す
る。ただし、ここに挙げる各部材の仕様は、一例であ
り、必ずしもこの仕様に限定されるものではない。
【0036】まず、テープ基板4は、例えば、ポリイミ
ド樹脂などによって形成され、その厚さは、例えば、2
5〜75μm程度である。
【0037】さらに、テープ基板4には、これと半導体
チップ1とを接合した際に複数の電極パッド1bを露出
させる4つの細長い開口部4bが形成されている。
【0038】また、エラストマ3は、絶縁性の弾性部材
であり、その基層が通気性や撥水性などの面から多孔質
フッ素樹脂によって形成されていることが好ましいが、
ポリイミド樹脂などによって形成されたものであっても
よい。
【0039】なお、エラストマ3は、半導体チップ1と
テープ基板4との間に配置されるため、このエラストマ
3においても半導体チップ1の電極パッド1bを露出さ
せるテープ基板4の開口部4bとほぼ同じ形状の4つの
開口部3aが形成されている。
【0040】また、テープ基板4に取り付けられた複数
のバンプ2は、例えば、Sn/Pbの共晶半田やその他
の高融点半田、あるいは、Auめっき付きNiなどによ
って形成され、その直径は、0.3〜0.6mm程度であ
る。
【0041】さらに、封止部5は、半導体チップ1の電
極パッド1bおよびこれに接続されたリード4aをテー
プ基板4の開口部4bにおいてポッティングによる封止
樹脂によって封止して形成されたものであり、その際に
用いる封止材である封止樹脂は、例えば、エポキシ系の
熱硬化性樹脂などであるが、比較的粘度の高いものであ
る。
【0042】また、図5に示すテープ状多連基板16
は、比較的幅広(例えば、幅70mm以上)のものであ
るとともに、複数のテープ基板4が連結されてなるもの
であり、複数のCSP11を纏めて製造可能なように多
連の構造となっている。したがって、チップマウント済
みのテープ状多連基板16は、複数のテープ基板4とこ
れに搭載された半導体チップ1とを有している。
【0043】さらに、テープ状多連基板16の両側部に
は、複数の送り用孔16aが等ピッチで設けられてお
り、このピッチ数と、半導体チップ1のテープ送り方向
のマウント行数とが所定の割合で関係している。
【0044】すなわち、テープ状多連基板16の送り用
孔16aの送り数をカウントすれば、半導体チップ1の
テープ送り方向に送られたマウント行数が分かる関係と
なっている。
【0045】次に、本実施の形態によるCSP11(半
導体装置)の製造方法を、図3に示すCSP11の製造
プロセスフロー図と、図4に示すリードボンディングの
フロー図とを用いて説明する。
【0046】まず、所望の半導体集積回路が主面1aに
形成された半導体チップ1を準備する。
【0047】一方、半導体チップ1の電極パッド1bに
対応する複数のリード4aが設けられテープ基板4を準
備する。
【0048】なお、本実施の形態では、図5に示すよう
な半導体チップ1が複数列に亘ってマウントされた多連
の幅広のテープ状多連基板16を用いて、複数のCSP
11を纏めて製造する場合を説明する。
【0049】したがって、ここでは、複数のテープ基板
4を有した図5に示すテープ状多連基板16を準備す
る。
【0050】さらに、弾性構造体であるエラストマ3を
準備する。
【0051】その後、図3に示すステップS1のテープ
基板供給とステップS2のエラストマ供給とを行い、ス
テップS3のエラストマ張り付けを行う。
【0052】なお、エラストマ3の張り付けは、テープ
基板4とエラストマ3とを接合することによって行う。
【0053】その後、図3のステップS4に示すよう
に、半導体チップ1の供給であるチップ供給を行い、こ
れにより、ステップS5のチップ張り付け(チップマウ
ント)を行う。
【0054】ここで、ステップS5のチップ張り付け
は、外周パッド配列の半導体チップ1の電極パッド1b
をテープ基板4の4つの開口部4bに露出させて、図2
に示すように、半導体チップ1とエラストマ3とを接合
する。
【0055】つまり、エラストマ3に半導体チップ1を
張り付ける。
【0056】これにより、半導体チップ1とエラストマ
3とテープ基板4とが積層配置され、テープ基板4の開
口部4bの上方からは、リード4aと半導体チップ1の
電極パッド1bとを眺めることが可能な状態となる。
【0057】その後、図3に示すステップS6により、
エラストマキュアベークを行い、エラストマ3から半導
体チップ1が剥がれない程度にエラストマ3をキュアさ
せる。
【0058】なお、前記エラストマキュアベークは、ス
テップS10に示す封止材キュアベークの際にこれと一
緒に行ってもよい。
【0059】続いて、ステップS7によってリードボン
ディングを行う。
【0060】すなわち、半導体チップ1の電極パッド1
bとこれに対応するテープ基板4のリード4aとを接続
する。
【0061】なお、本実施の形態では、前記リードボン
ディングとして、図1に示すシングルポイントリードボ
ンダを用いるため、シングルポイントボンディングによ
るリードボンディングを行う。
【0062】リードボンディング工程では、まず、図4
に示すステップS21のテープ搬送を行って、テープ状
多連基板16の被リードボンディング領域を前記シング
ルポイントリードボンダのリードボンディング部20に
おけるボンディングステージ18上に搬送する。
【0063】その際、図5に示すように幅方向に複数
(ここでは3列)の半導体チップ1が搭載されたテープ
状多連基板16の幅方向の中央部付近に対して、図6に
示すようにテープ状多連基板16の下側からエアー19
hを吹き付けて(ステップS22)テープ状多連基板1
6が弛まないように搬送する。
【0064】すなわち、シングルポイントリードボンダ
のリードボンディング部20における真空エジェクタ1
9aをエアー吹き付けモード(図6に示すVAC−OF
F、JET−ON状態)に調節し、これによって、真空
吸着孔18bからエアー19hを吐出させて、このエア
ー19hにより、テープ状多連基板16に取り付けられ
た半導体チップ1を下側から加圧して押し上げ、テープ
状多連基板16の下方への弛みを無くしながら(テープ
状多連基板16を張った状態で)テープ状多連基板16
をリードボンディング部20の所定位置まで搬送する。
【0065】これにより、テープ状多連基板16にマウ
ントされた半導体チップ1がボンディングステージ18
に接触するなどの搬送トラブルを防ぐことができる。
【0066】テープ状多連基板16を所定長さ送った
後、エアー19hの吹き付けを停止させる。
【0067】続いて、ステップS23に示すようにヒー
トブロック15およびボンディングステージ18を上昇
させる。
【0068】その後、テープ状多連基板16に搭載され
た半導体チップ1をボンディングステージ18の凹部1
8aに配置するとともに、真空エジェクタ19aを真空
吸着モード(図7に示すVAC−ON、JET−OFF
状態)にし、ボンディングステージ18に設けられた複
数の真空吸着孔18bから半導体チップ1を真空吸着
(ステップS24)して半導体チップ1をボンディング
ステージ18に吸着固定する。
【0069】なお、図6に示すテープ搬送時のエアー吹
き付けと、図7に示すチップ吸着との動作切り換えにつ
いては、フォトセンサなどを用いてテープ状多連基板1
6の送り用孔16aの送り数のカウントによって行う。
【0070】すなわち、テープ状多連基板16の送り用
孔16aの送り数をカウントすることにより、半導体チ
ップ1のテープ送り方向に送られたマウント行数が分か
るため、エアー吹き付けモードでテープ状多連基板16
を所定長さ送り、その後、テープ状多連基板16の送り
を停止し、さらにエアー19hの吹き付けも停止させた
後、真空吸着モードに切り換える。
【0071】続いて、ステップS25に示すヒートアッ
プを行ってヒートブロック15が所望の温度に上昇する
まで待機する。
【0072】その後、テープ状多連基板16の各テープ
基板4に設けられたリード4aと半導体チップ1の電極
パッド1bとを、半導体チップ1を真空吸着によりボン
ディングステージ18に吸着固定した状態でインナリー
ドボンディングによって接続する(ステップS7および
ステップS26)。
【0073】前記リードボンディングの際には、まず、
照明ユニット9によって照射する光量を調整して、カメ
ラ7によってそれぞれの半導体チップ1の電極パッド1
bの位置を撮像して検出するとともに、テープ基板4の
リード4aを撮像してその位置を検出する。
【0074】すなわち、カメラ7を用いて個々のリード
4aの位置を求めるとともに、同様にして半導体チップ
1の電極パッド1bの位置を求め、これにより、両者を
接続する。
【0075】その際、図1に示すシングルポイントリー
ドボンダでは、図8(a),(b)に示すようにボンディ
ングツール6の一連の動作でリード4aと電極パッド1
bとを接続する。
【0076】まず、図1に示すボンディングヘッド10
を下降させ、ボンディングツール6によってリード4a
を押し切った後、ボンディングツール6によってリード
4aを押圧してリード4aと電極パッド1bとを接続す
る。
【0077】その際、ヒートブロック15によって所定
の温度にテープ状多連基板16を加熱しつつ、超音波発
振器14によってテープ状多連基板16に所定の超音波
を印加してボンディングを行う。つまり、超音波熱圧着
によって各リード4aと電極パッド1bとを接続する。
【0078】同様の方法により、ボンディングステージ
18上で同一の被リードボンディング領域の全ての電極
パッド1bに対して順次リード4aを接続していく。
【0079】リードボンディング終了後、半導体チップ
1の真空吸着を解除する(ステップS27)。
【0080】その際、図7に示すエアー吹き付け部19
の出力系19dと連通するボンディングステージ18の
真空吸着孔18bから真空エジェクタ19aによってエ
アー19hを吐出させて真空吸着を解除する。
【0081】その後、ステップS28に示すヒートブロ
ック下降を行い、続いて、ステップS29に示すテープ
搬送を行う。その際、ステップS30に示すエアー吹き
付けも行う。
【0082】すなわち、ステップS21に示すテープ搬
送と同様に、真空エジェクタ19aをエアー吹き付けモ
ード(図6に示すVAC−OFF、JET−ON状態)
に調節し、これによって、真空吸着孔18bからエアー
19hを吐出させて、このエアー19hにより、テープ
状多連基板16に取り付けられた半導体チップ1を下側
から加圧して押し上げ、テープ状多連基板16の下方へ
の弛みを無くしながら(テープ状多連基板16を張った
状態で)テープ状多連基板16のリードボンディング済
み箇所をアンローダまで搬送するとともに、次の被リー
ドボンディング領域をリードボンディング部20の所定
位置まで搬送する。
【0083】これにより、テープ状多連基板16にマウ
ントされた半導体チップ1がボンディングステージ18
に接触するなどの搬送トラブルを防ぐことができる。
【0084】その後、図3のステップS8に示す封止用
樹脂の供給である封止材供給を行って、ステップS9に
示す樹脂封止を行う。
【0085】ここでは、封止材である前記封止用樹脂の
供給を行ってポッティング方法によって樹脂封止を行
う。
【0086】すなわち、前記封止用樹脂を用いて図8に
示す半導体チップ1の電極パッド1bとテープ基板4の
リード4aとを樹脂封止し、これにより、図2に示す封
止部5を形成する。
【0087】その際、ポッティング方法によって、テー
プ基板4の開口部4bの上方から前記封止用樹脂を滴下
し、これによって半導体チップ1の電極パッド1bとテ
ープ基板4のリード4aとを樹脂封止して封止部5を形
成する。
【0088】その後、図3のステップS10に示すよう
に、封止材キュアベークを行って封止部5を固める。
【0089】さらに、ステップS11に示すバンプ2用
のボール材をテープ基板4に供給するボール供給を行っ
てステップS12に示すバンプ形成を行う。
【0090】つまり、テープ基板4のリード4aと接続
させてテープ基板4にバンプ2を設ける。
【0091】この際、テープ基板4に前記ボール材を供
給したものをリフロー炉に通して前記バンプ形成を行
う。
【0092】これにより、半導体チップ1の電極パッド
1bとこれに対応するバンプ2とがリード4aを介して
接続される。
【0093】その後、ステップS13に示すように、製
品(CSP11)の型番などのマークを付すマークを行
う。
【0094】続いて、ステップS14に示すように、テ
ープ状多連基板16において所定の切断箇所で切断(例
えば、型切断)を行ってテープ状多連基板16から個々
のCSP11を取得する。
【0095】本実施の形態における半導体装置(CSP
11)の製造方法および半導体製造装置(シングルポイ
ントリードボンダ)によれば、以下のような作用効果が
得られる。
【0096】すなわち、幅広(例えば、幅70mm以
上)のテープ状多連基板16を用いた際のテープ搬送に
おいて、テープ状多連基板16に搭載された半導体チッ
プ1に対してテープ状多連基板16の下側からエアー1
9hを吹き付けることにより、テープ搬送時のテープ状
多連基板16の下方への弛みを非接触で無くすことがで
きる。
【0097】これにより、幅広のテープ状多連基板16
を用いたテープ搬送におけるヒートブロック15(ボン
ディングステージ18も含む)への接触などの搬送トラ
ブルを、非接触によりテープ状多連基板16を傷つける
ことなく防止でき、したがって、テープ搬送を用いた半
導体製造工程(例えば、リードボンディング工程など)
のスループットを向上できる。
【0098】さらに、エアー吹き付けによってテープ搬
送時のテープ状多連基板16の下方への弛みを無くすこ
とができるため、半導体チップ1のテープ状多連基板1
6の幅方向へのマウント数を減らさずに済み、その結
果、テープ搬送を含む半導体製造工程のスループットを
向上できる。
【0099】また、テープ状多連基板16の幅方向への
チップマウント数を減らさずに済むため、テープ状多連
基板16の幅方向の1列当たりのチップマウント数を増
やすことができ、したがって、取り数増加によって製品
(CSP11などの半導体装置)自体のコスト低減化を
図ることができる。
【0100】また、テープ状多連基板16の幅方向への
チップマウント数を減らさずに済むため、テープ状多連
基板16の幅方向における半導体チップ1の空き箇所が
無くなり、したがって、リードボンディング工程におけ
るリードボンディング時の真空吸着による半導体チップ
位置決めの際の真空排気の漏れが発生することを防止で
きる。
【0101】その結果、リードボンディング時にテープ
状多連基板16にマウントされた半導体チップ1を確実
に吸着固定できるため、リードボンディングにおけるボ
ンダビリティ(ボンディング品質)を向上できる。
【0102】さらに、テープ搬送におけるエアー吹き付
けは、既存の半導体製造装置(例えば、既存のシングル
ポイントリードボンダ)を利用してその動作プログラム
の変更のみで実現可能であるため、前記半導体製造装置
の改造コストを抑えることができ、安価にスループット
の向上を実現できる。
【0103】これにより、トータル的に製品(半導体装
置)自体の原価を低減できる。
【0104】また、エアー吹き付けによってテープ搬送
時のテープ状多連基板16の下方への弛みを無くすこと
ができるため、従来テープより幅の広いテープ状多連基
板16を用いることができる。
【0105】したがって、テープ状多連基板16の1ブ
ロック(被リードボンディング領域)当たりの半導体装
置の取り数を増やすことができ、その結果、製品(半導
体装置)自体のコストを下げることができる。
【0106】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0107】例えば、前記実施の形態においては、真空
エジェクタ19aによるエアー吹き付けを行う際に、特
に加熱などは行われていないエアー19hを吹き付ける
場合を説明したが、図9に示す変形例のように、エアー
吹き付け部19にヒータなどのエアー加熱手段24を設
けて、半導体チップ1に対して予め加熱されたエアー1
9hを吹き付けてもよい。
【0108】これにより、テープ搬送時のテープ状多連
基板16と半導体チップ1の温度低下を防ぐことができ
る。したがって、テープ搬送終了後の次のテープ搬送に
対しての加熱時間を短縮することができ、その結果、リ
ードボンディングなどの処理のスループットを向上でき
る。
【0109】また、図10に示す変形例は、真空エジェ
クタ19aの出力系19dに他の給気系21を接続した
ものであり、さらにこの他の給気系21に流速計である
スピードコントローラ22と他の電磁弁23とを設けた
ものである。
【0110】これにより、他の給気系21から出力系1
9dを介してボンディングステージ18の真空吸着孔1
8bからエアー19hを吐出させる際に、エアー19h
の流速を制御することができる。
【0111】したがって、テープ状多連基板16の幅に
応じて真空吸着孔18bから吐出するエアー19hの強
さを可変することができ、その結果、テープ状多連基板
16の種々の幅に対応したエアー吹き付けを行うことが
できる。
【0112】また、図11に示す変形例は、図9に示す
変形例と図10に示す変形例とを組み合わせたものであ
り、エアー加熱手段24と、スピードコントローラ22
および他の電磁弁23とが設けられているものである。
【0113】これにより、前記した両者(図9と図10
とに示す変形例)の効果を合わせもつことができる。
【0114】すなわち、テープ搬送時のテープ状多連基
板16と半導体チップ1の温度低下を防いでテープ搬送
終了後の次のテープ搬送に対しての加熱時間を短縮する
ことができるとともに、テープ状多連基板16の幅に応
じて真空吸着孔18bから吐出するエアー19hの強さ
を可変して種々の幅のテープ状多連基板16に対応した
エアー吹き付けを行うことができる。
【0115】また、前記実施の形態では、半導体装置が
CSP11の場合について説明したが、前記半導体装置
は、テープ状多連基板16を用いたテープ搬送が行われ
て組み立てられるものであれば、CSP11以外のBG
A(Ball Grid Array)やTCP(Tape Carrier Packag
e) などの半導体装置であってもよい。
【0116】その場合、例えば、TCPでは、CSP1
1に用いたエラストマ3は不要となるため、その製造工
程においては、チップマウントとリードボンディングと
が同じ工程となる(リードボンディングによってチップ
マウントも行われる)。
【0117】また、前記実施の形態の半導体装置(CS
P11)の製造方法においては、テープ基板4にエラス
トマ3を張り付け、その後、エラストマ3に半導体チッ
プ1を張り付ける場合を説明したが、予め、テープ基板
4の所定箇所にエラストマ3が張り付けられたテープ状
多連基板16を準備して、この状態のテープ基板4にエ
ラストマ3を介して半導体チップ1を張り付ける製造方
法としてもよい。
【0118】また、前記実施の形態では、CSP11の
製造の際に、図5に示す多連のテープ状多連基板16を
用いて複数個のCSP11を纏めて製造する場合を説明
したが、図5に示す複数個取りのテープ状多連基板16
から、予め、個々のCSP11分のテープ基板4(図2
参照)を切り出し、この1枚1枚のテープ基板4を用い
て個々にCSP11を組み立ててもよい。
【0119】さらに、電極パッド1bの数およびバンプ
2の数についても、前記実施の形態のものに限定される
ものではない。
【0120】また、前記実施の形態では、エアー吹き付
けと真空吸着とを行うことが可能な真空発生装置として
真空エジェクタ19aを用いた場合を説明したが、真空
エジェクタ19aの代わりとして、真空ポンプと加圧ポ
ンプとを用いてもよい。
【0121】また、前記実施の形態では、半導体製造装
置がシングルポイントリードボンダの場合について説明
したが、前記半導体製造装置はシングルポイントリード
ボンダに限らず、複数のリード4aを一括でボンディン
グするギャングリードボンダであってもよく、あるいは
テープ状多連基板16のテープ搬送を行う機構を備えた
装置であれば、図12に示すチップマウンタなどであっ
てもよい。
【0122】図12に示すチップマウンタは、テープ状
多連基板16に半導体チップ1を接合するものであり、
このチップマウンタに、図1に示すシングルポイントリ
ードボンダと同様に、エアー吹き付け部19を設けるこ
とにより、テープ搬送時の搬送トラブルを防止できる。
【0123】さらに、前記半導体製造装置は、単にテー
プ状多連基板16を搬送させるテープ搬送装置などであ
ってもよく、その際には、半導体チップ1などが搭載さ
れていないテープ状多連基板16のみに対してエアー吹
き付け部19からエアー19hを吹き付けて搬送トラブ
ルを防止する。
【0124】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0125】(1).幅広のテープ状多連基板を用いた
際のテープ搬送において、テープ状多連基板に対しても
しくはテープ状多連基板に搭載された半導体チップに対
してテープ状多連基板の下側からエアーを吹き付けるこ
とにより、幅広のテープ状多連基板を用いたテープ搬送
におけるヒートブロックへの接触などの搬送トラブルを
テープ状多連基板を傷つけることなく防止でき、テープ
搬送を用いた半導体製造工程のスループットを向上でき
る。
【0126】(2).エアー吹き付けによってテープ搬
送時のテープ状多連基板の下方への弛みを無くすことが
できるため、半導体チップのテープ状多連基板の幅方向
へのマウント数を減らさずに済み、その結果、テープ搬
送を含む半導体製造工程のスループットを向上できる。
【0127】(3).テープ状多連基板の幅方向へのチ
ップマウント数を減らさずに済むため、テープ状多連基
板の幅方向の1列当たりのチップマウント数を増やすこ
とができ、したがって、取り数増加によって製品自体の
コスト低減化を図ることができる。
【0128】(4).テープ状多連基板の幅方向へのチ
ップマウント数を減らさずに済むため、テープ状多連基
板の幅方向における半導体チップの空き箇所が無くな
り、したがって、リードボンディング時の真空吸着によ
る半導体チップ位置決めの際の真空排気の漏れが発生す
ることを防止できる。その結果、リードボンディング時
にテープ状多連基板にマウントされた半導体チップを確
実に吸着固定できるため、ボンダビリティを向上でき
る。
【0129】(5).テープ搬送におけるエアー吹き付
けは、既存の半導体製造装置を利用してその動作プログ
ラムの変更のみで実現可能なため、半導体製造装置の改
造コストを抑えることができ、安価にスループットの向
上を実現できる。これにより、トータル的に製品自体の
原価を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による半導体製造装置(シ
ングルポイントリードボンダ)の基本構造の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法に
よって組み立てられる半導体装置の一例であるCSPの
構造を示す斜視図である。
【図3】図2に示すCSPの製造手順の一例を示す製造
プロセスフロー図である。
【図4】図3に示すリードボンディング工程のボンディ
ング方法の詳細手順の一例を示す製造プロセスフロー図
である。
【図5】図2に示すCSPの組み立てに用いられるテー
プ状多連基板の構造の一例を示す拡大部分平面図であ
る。
【図6】図2に示すCSPの組み立てにおけるシングル
ポイントリードボンダのテープ搬送時の状態の一例を示
す断面図である。
【図7】図2に示すCSPの組み立てにおけるシングル
ポイントリードボンダのチップ吸着時の状態の一例を示
す断面図である。
【図8】(a),(b) は図2に示すCSPの組み立てに
おけるリードボンディング時の状態の一例を示す概略図
であり、(a)はボンディング前、(b)はボンディン
グ後の状態である。
【図9】本発明のシングルポイントリードボンダに対す
る変形例のシングルポイントリードボンダのテープ搬送
時の状態を示す断面図である。
【図10】本発明のシングルポイントリードボンダに対
する変形例のシングルポイントリードボンダのテープ搬
送時の状態を示す断面図である。
【図11】本発明のシングルポイントリードボンダに対
する変形例のシングルポイントリードボンダのテープ搬
送時の状態を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の半導体製造装置で
あるチップマウンタの構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 主面 1b 電極パッド(表面電極) 2 バンプ 3 エラストマ 3a 開口部 4 テープ基板 4a リード 4b 開口部 5 封止部 6 ボンディングツール 7 カメラ 8 光学系 9 照明ユニット 10 ボンディングヘッド 11 CSP(半導体装置) 12 リニアモータ 13 超音波振動子 14 超音波発振器 15 ヒートブロック 16 テープ状多連基板 16a 送り用孔 17 搬送レール(搬送手段) 18 ボンディングステージ 18a 凹部 18b 真空吸着孔 19 エアー吹き付け部 19a 真空エジェクタ 19b 給気系 19c 排気系 19d 出力系 19e エジェクタ本体 19f 第1電磁弁 19g 第2電磁弁 19h エアー 20 リードボンディング部 21 他の給気系 22 スピードコントローラ 23 他の電磁弁 24 エアー加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 達行 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 土屋 邦浩 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 灘本 啓祐 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5F044 NN03 PP01 PP06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅広のテープ状多連基板を用いて組み立
    てられる半導体装置の製造方法であって、前記テープ状
    多連基板の搬送時に、前記テープ状多連基板に対しても
    しくは前記テープ状多連基板に搭載された半導体チップ
    に対して前記テープ状多連基板の下側からエアーを吹き
    付けて、搬送時の前記テープ状多連基板の弛みを防止し
    得ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 幅広のテープ状多連基板を用いて組み立
    てられる半導体装置の製造方法であって、 幅方向に複数の半導体チップが搭載された前記テープ状
    多連基板の幅方向の中央部付近に対して前記テープ状多
    連基板の下側からエアーを吹き付けて前記テープ状多連
    基板が弛まないように搬送する工程と、 前記テープ状多連基板に設けられたリードと前記半導体
    チップの表面電極とを接続する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 幅広のテープ状多連基板を用いて組み立
    てられる半導体装置の製造方法であって、 幅方向に複数の半導体チップが搭載された前記テープ状
    多連基板の幅方向の中央部付近に対して前記テープ状多
    連基板の下側からエアーを吹き付けて前記テープ状多連
    基板が弛まないように搬送する工程と、 前記エアーの吹き付けを停止した後、前記半導体チップ
    を真空吸着によって固定して前記テープ状多連基板に設
    けられたリードと前記半導体チップの表面電極とをイン
    ナリードボンディングによって接続する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 テープ基板を備えた半導体装置の組み立
    てに用いられる半導体製造装置であって、 複数の前記テープ基板が形成された幅広のテープ状多連
    基板の搬送を行う搬送手段と、 前記テープ状多連基板に対してもしくは前記テープ状多
    連基板に搭載された半導体チップに対して前記テープ状
    多連基板の下側からエアーを吹き付けるエアー吹き付け
    部とを有し、 前記テープ状多連基板の搬送時に、前記エアー吹き付け
    部から前記テープ状多連基板に前記エアーを吹き付けて
    前記テープ状多連基板の弛みを防止し得ることを特徴と
    する半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 テープ基板を備えた半導体装置の組み立
    てに用いられる半導体製造装置であって、 複数の前記テープ基板が形成された幅広のテープ状多連
    基板の搬送を行う搬送手段と、 幅方向に複数の半導体チップが搭載された前記テープ状
    多連基板の幅方向の中央部付近に対して前記テープ状多
    連基板の下側からエアーを吹き付けるとともに、前記エ
    アーの吹き付け停止時に前記半導体チップを真空吸着可
    能なエアー吹き付け部と、 前記テープ状多連基板の前記テープ基板に設けられたリ
    ードと前記半導体チップの表面電極とをインナリードボ
    ンディングによって接続するリードボンディング部とを
    有し、 前記テープ状多連基板の搬送時に、前記エアー吹き付け
    部から前記テープ状多連基板に前記エアーを吹き付けて
    前記テープ状多連基板の弛みを防止し得ることを特徴と
    する半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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