JP2002117544A - 最適記録パワー検出方法、工程、回路、及び、光記録装置 - Google Patents
最適記録パワー検出方法、工程、回路、及び、光記録装置Info
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Abstract
共に,あらゆる半径位置に対し正確に最適記録パワー設
定を実現する。 【解決手段】データスライスレベルを信号のエンベロー
プに対し,抵抗501,502で分割し固定データスラ
イスレベルを得る。このデータスライスレベルにより最
適記録パワー検出を行う。 【効果】どの様な環境下においても,誤差の極めて少な
い最適記録パワー検出が出来る。しかも,内外周の最適
記録パワー検出のみで,全ての半径位置に対する最適記
録パワーを設定出来る。
Description
最適記録パワー検出手段、工程、及び、回路に関するも
のである。
録で、少なくとも2値以上の記録パワー値とパルスで記
録する光記録装置において、従来この種の最適記録パワ
ー検出手段は、記録パワーをパラメータとし、通常の再
生と同様の検出で信号を記録した時のエラーの個数をカ
ウントし行っており、この方法だと、記録パワーに対す
るエラー数の変化が少なく最適記録パワーの検出に誤差
が生じた。また、最適記録パワーを検出する半径位置は
一枚のディスクで数ヶ所に及んでいた。一方、最適パワ
ー検出においては、記録レーザパワーを設定し、テスト
セクタに対し書込み、その後再生しエラーの個数をカウ
ントする、同様の動作を記録パワーを一定値ずらし繰返
し行う、というシーケンスをとっていた。記録後再生を
行うには少なくともディスクの一周の回転を待たねばな
らず、これを繰返し行う最適記録パワー検出は非常に時
間のかかる動作になる。
決するためのものであり、最適記録パワー検出時のエラ
ーの発生を急峻にし、しかも、ディスクで3箇所以内の
テストゾーンのみで最適記録パワーの検出工程を行え
ば、ディスク全体の最適記録パワーの設定を行うことが
できる。また、連続消去、記録、再生を行うことで、最
適記録パワーの検出を従来の半分以下の時間で行うこと
を主な目的とする。
明の最適記録パワー検出方法は、 1) ピットの両端に情報を持たせたエッジ記録で、少
なくとも2値以上の記録パワー値とパルスで記録する光
記録装置において、最適記録パワーを検出する時の記録
パターンを、少なくとも最短パターンの倍のパターンで
最短パターンを挟んだパターン、即ち、(最短パター
ン),(最短パターンの2倍以上のパターン),(最短
パターン),(最短パターンの2倍以上のパターン)の
くり返しで行うことを特徴とする。 2) 最適記録パワー検出工程実行時のみ、アナログ信
号をデジタル信号に変換するコンパレータのスライスレ
ベルを一定値に固定する工程と、データ検出ウインドウ
幅を通常再生時より狭くする工程を持つことを特徴とす
る。 3) アナログ信号をデジタル信号に変換するコンパレ
ータのデータスライスレベルを、ディスクの内周で最適
記録パワーを検出するときと,外周で最適記録パワーを
検出するときとで異なる値とすることを特徴とする。
ー検出回路は, 1) アナログ信号のエンベロープを検出するピーク検
出回路を備えること,前記ピーク検出回路より検出し
た、信号の上のピークレベル(トップレベル)と下のピ
ークレベル(ボトムレベル)信号から抵抗分割でデータ
ースライスレベルを出力する回路を持つことを特徴とす
る。 2) エンベロープ検出回路より検出した、信号の上の
ピークレベル(トップレベル)と下のピークレベル(ボ
トムレベル)信号をそれぞれアナログ/デジタル変換す
るA/D変換器と、トップレベルとボトムレベルからあ
る比率でデータスライスレベルを算出する演算器と、そ
の結果をデジタル/アナログ変換を行うD/A変換器を
持つことを特徴とする 3) アナログ信号をアナログ/デジタル変換するA/
D変換器と演算を行う演算器と、演算器にヘッド位置、
又は、再生ゾーンを伝達する手段と、ヘッド位置、又
は、再生ゾーンによって、データスライスレベル算出時
の係数を変化させる演算方法を持った工程、及び、演算
器を持つことを特徴とする。
は, 1) 最適記録パワーを、ディスク半径位置に対する2
次の近似式
ストゾーンで最適記録パワーを求める工程と、7)記載
の近似式の係数A、B、Cを決定する工程と、係数の決
定された2次近似式によりディスクの各半径位置に対す
る最適記録パワーを演算し決定する工程を持つことを特
徴とする。 3) ディスクの挿入時おいては、内周、中周、外周の
ドライブに割り当てられたテストゾーンで最適記録パワ
ー検出工程を行い、7)記載の近似式の係数A、B、C
を決定する工程と、そこで求めた係数Aの値をメモリー
に保存する工程と、ディスク挿入後のホストコンピュー
タとの通信が無い一定時間毎(温度変化及び経時変化等
に対応する時間)に行う最適記録パワー検出工程におい
ては、メモリに保存した係数Aと,内外周のみの2点の
最適記録パワー検出工程によって2次の近似式を決定す
る工程を有することを特徴とする。 4) 1)記載の近似式の係数Aは、あらかじめ標準ド
ライブ等での最適記録パワー測定によって求め決定し、
係数Aをドライブのメモリに保持しておく工程と、実際
のドライブでは内外周の2点のみの最適記録パワー検出
を行い係数B、Cを算出する工程を持ち、2次近次式に
よりディスクの各半径位置に対する最適記録パワーを決
定する工程を持つことを特徴とする。 5) 記録パルスのパワー値を少なくとも3値以上で形
成する光変調記録において、3値以上のパワー値のそれ
ぞれの比をメモリに保持しておく工程と,最適記録パワ
ーを検出するいずれかのテストゾーンにおいても、メモ
リに保持されている比を読出し、その比を固定した状態
で記録パワーを変化させ、最適記録パワーを検出する工
程を持つこと,近似式によって各半径位置に対する最適
記録パワーの算出工程後,最適記録パワーに対する多値
の記録パルスをメモリに保存されている比で算出する工
程を持つことを特徴とする。
ー検出工程は, 1) 最適記録パワーを検出する為のエラー検出におい
て、一つの記録パワー値でエラー検出に用いるセクター
数を2セクター以上とし、1セクター内に発生するエラ
ーバイト数を検出し、エラー検出に用いたセクターの中
で最もエラーバイト数の多かったセクターから1ないし
2セクターを除いたセクターのエラーバイト数を加算
し、そのエラーバイト数が最も少ない記録パワーを最適
記録パワーとする工程を持つことを特徴とする。 2) 1)記載の最適記録パワー検出工程において、最
少のエラー数であった記録パワー値の大小両隣のエラー
数が一定以上、例えば5バイト以上あり、かつ最少のエ
ラー数であった記録パワーから記録パワー2ステップ以
上エラー数が単調増加になっていれば、最少であったエ
ラー数の記録パワーの値を最適記録パワーとする工程、
及び、最少のエラー数であった記録パワー値の大小両隣
のエラー数が一定以下の場合、その一定以下であったエ
ラー数の時の記録パワーの平均を計算し、その平均値を
最適記録パワーとする工程を持つことを特徴とする。 3) 最適記録パワーを検出するテストゾーンの中で、
実際に記録試験に用いる領域は、その半径位置での最適
記録パワー検出工程が終了するまで、セクターが連続す
ること、又、最適記録パワー検出開始セクターは、最適
記録パワー検出に用いるセクター数がテストゾーン以内
で終わる位置で、かつ、最適記録パワー検出工程毎にラ
ンダムに設定する工程を持つことを特徴とする。 4) 最適記録パワーを検出するテストゾーンの中で、
実際に記録試験に用いるセクターを、最初に連続して消
去のみを行う工程と、記録パワーの設定、記録、の繰返
しを連続したセクターで行う工程と、ここで、記録パワ
ーの設定には、1〜3セクター通過する時間で行い、実
際に記録試験に用いるセクター数は記録パワー設定に要
するセクター数も加算したものとする工程と、全記録試
験パワーで記録終了後、エラー数検出のため記録セクタ
ーを連続して再生を行う工程を持つことを特徴とする。 5) 最適記録パワーを検出工程において、通常再生す
るモードと、最適記録パワー検出用モードを2つ持つ工
程と、プリピット部とデータ記録部でモードを切替える
工程を持つことを特徴とする。 6) 最適記録パワーを検出する工程において、プリピ
ット部とデータ記録部のVFO部(データクロックを抽
出する部分)を、通常再生モードとする工程と、その後
に続くデータ部では最適記録パワー検出モードとする工
程を持つことを特徴とする。
ディスク交換時、及び、温度変化に対し最適条件で記録
するための最適記録パワー検出時の記録パターンを、最
短パターンを、少なくとも最短パターンの倍のパターン
で挟んだパターン、即ち、(最短パターン)/(最短パ
ターンの2倍のパターン)/(最短パターン)/(最短
パターンの2倍のパターン)のくり返しで行うことによ
り、記録パワーに対するエラー発生個数の変化が急峻に
なる。 2)通常再生時には、アナログ信号をコンパレートする
データスライスレベルを、信号の変化に合わせスライス
レベル補正を行い、信号のエンベロープ変化等に対し安
定した検出が得られる方法を用いている。このデータス
ライスレベルを固定値にすると、記録パワーの変化によ
るアシンメトリの発生に追従できなくなり、記録パワー
に対し急激にエラーの発生個数が変化し、精度良い最適
記録パワー検出が可能になる。また、信号のエンベロー
プを検出しその一定割合をデータスライスレベルに用い
れば、ディスクの反射率変動等に伴うエンベロープ変動
には影響されず、しかも、記録パワー変動で発生するア
シンメトリには敏感にエラー発生個数が変化するデータ
スライスレベルが得られる。 3)ディスク半径位置に対する最適記録パワーを2次式
で表現し、傾きを一次の係数、上に凸のふくらみを2次
の係数と出来るので、内外周のテストゾーンに加え中周
のテストゾーンのみでの最適記録パワー検出により、次
式に示す式により
ディスク全周にわたり精度の良い最適記録パワーを算出
出来る。また、あらかじめ2次の係数を標準ドライブで
求めておけば、実際のドライブでは内周と外周のみの最
適記録パワー検出で、ディスク全周にわたり精度の良い
最適記録パワーを算出出来る。
例1における記録波形を示す概略図である。図1(a)
にはアナログ再生波形を示す。記録パターンは、1ー7
変調で最短パターンである2Tを5T信号で挟んだ、5
T、2T、の繰返しである(Tは検出ウィンドウの時間
幅である。)。101は記録パワーの小さい時の再生波
形、102は記録パワーの大きい時の再生波形を示す。
ここで通常の再生時にはデータスライスレベルはスライ
スレベル補正回路が働くために、記録パワーの小さい時
のスライスレベルは104のレベルに補正され、記録パ
ワーの大きい時のスライスレベルは105のレベルに補
正され、記録パワー変動に対しエラーが起こりにくい回
路となっている。そこで、スライスレベル補正回路を働
かせないようにして、データスライスレベルを一定値に
固定すると、再生信号が変化してもデータスライスレベ
ルは変化せず、103のデータスライスレベルとなる。
(b)には(a)のアナログ波形を103でデータスラ
イスした後のデジタル波形を示す。106はアナログ波
形101のスライスされたデジタル波形で、107はア
ナログ波形102のスライスされたデジタル波形であ
る。このように最短パターンは記録パワーによって、デ
ータスライス後のパルス幅が大きく変化しエラーの出る
確率が急激に変化する。
エラーバイト数を示す。201はデータスライスレベル
補正回路を働かせた場合のエラーバイト数を示し、20
2はデータスライスレベルを一定値に固定した場合のエ
ラーバイト数を示す。このようにデータスライスレベル
を一定値に固定した場合の記録パワーに対する変化は非
常に急峻となり、最適記録パワー検出を非常に精度よく
行える。
ロープ検出波形を示す。アナログ波形301は、反射率
の変動等の変動によりAC、及びDC成分の変動を起
す。エンベロープ検出回路により、302、303に示
す波形が得られる。図4にエンベロープ検出回路のブロ
ック図を示す。ブロック図の上半分がエンベロープのト
ップレベル検出回路、下半分がエンベロープのボトムレ
ベル検出回路を示す。これらはピーク検出を応用した回
路の一例であり、信号301をA/D変換した後計算に
よりエンベロープを算出する方法もとることが出来る。
るデータスライスレベル生成回路のブロック図を示す。
アナログ信号301からエンベロープのトップレベル検
出回路によりトップレベル302が出力される。一方、
アナログ信号301からエンベロープのボトムレベル検
出回路によりボトムレベル303が出力される。抵抗5
01、502によりトップレベルとボトムレベルは抵抗
分割されデータスライスレベル503を生成する。この
実施例では抵抗501は8.2kΩ、抵抗502は12
kΩとし、トップレベルとボトムレベルの約60%のレ
ベルをデータースライスレベルとした。
る、A/D回路を使用するデータスライスレベル生成回
路ブロック図を示す。アナログ信号301からエンベロ
ープのトップレベル検出回路によりトップレベル302
が出力される。一方、アナログ信号301からエンベロ
ープのボトムレベル検出回路によりボトムレベル303
が出力される。アナログのトップレベル信号はA/D6
01によりデジタル化され、ボトムレベル信号はA/D
変換602によりデジタル化される。A/D変換60
1,602より出力されたデータを演算器603により
データースライスレベルのデータを算出し、D/A変換
604によりデータスライスレベル605を生成する。
この実施例では、演算部603でのトップレベルとボト
ムレベルに対するデータスライスレベルを60%とする
演算を行っている。
る、A/D回路を使用するもう一つの実施例に基づくデ
ータスライスレベル生成回路ブロック図を示す。アナロ
グ信号301からのアナログ信号をA/D変換器701
でアナログ/デジタル変換を行い、デジタル信号を処理
する演算部702で、トップレベルとボトムレベルを検
出する工程を経て、データースライスレベルの算出を行
う。その演算出力をD/A変換器703によりデータス
ライスレベル704を生成する。ここでのデータスライ
スレベルは演算部で行うので、演算部にヘッドの現在の
位置情報または、ゾーン情報を与え、その情報によりデ
ータスライスレベルをきめ細かく設定している。ゾーン
とは、ディスクを径方向に複数に分割したときのそれぞ
れの領域をいう。
ラーバイト数を、通常の再生時(データスライスレベル
補正時)と最適記録パワー検出時で示す。(a)は内
周、(b)は外周を示す。まず、内周において(a)で
説明する。801に通常の再生時の記録パワーに対する
エラーバイト数を示す。802に最適記録パワー検出時
で、データスライスレベルをトップレベルとボトムレベ
ルに対し60%に設定した時の記録パワーに対するエラ
ーバイト数を示し、803に最適記録パワー検出時で、
データスライスレベルをトップレベルとボトムレベルに
対し63%に設定した時の記録パワーに対するエラーバ
イト数を示す。このように、内周の最適パワーは、デー
タスライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し
63%に設定した時に求めた最適記録パワーと一致し、
データスライスレベルをトップレベルとボトムレベルに
対し60%に設定した時に求めた最適記録パワーとは一
致しない。ここに、最適記録パワーとは、エラーバイト
数が最小となる底部分の中心部の記録パワーのことであ
る。
る。804に通常の再生時の記録パワーに対するエラー
バイト数を示す。805に最適記録パワー検出時で、デ
ータスライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対
し60%に設定した時の記録パワーに対するエラーバイ
ト数を示し、806に最適記録パワー検出時で、データ
スライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し6
3%に設定した時の記録パワーに対するエラーバイト数
を示す。このように、内周の最適パワーは、データスラ
イスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%
に設定した時に求めた最適記録パワーと一致し、データ
スライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し6
3%に設定した時に求めた最適記録パワーとは一致しな
い。このように内周と外周での最適記録パワーの検出時
のデータスライスレベルの違いにより検出する最適記録
パワーが変化していることから、内周と外周でデータス
ライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対する比
を変える必要がある。この実施例ではデータスライスレ
ベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%と63
%の2種類持ち、内周では63%、外周では60%のス
ライスレベルとした。具体的な回路の一例を図9に示
す。アナログ信号301よりエンベロープ検出回路によ
り生成されたトップ信号302とボトム信号303を直
列に接続された抵抗901、902、903の両端に接
続し、抵抗901と902の間と抵抗902と903の
間、2つをアナログスイッチ904に入力し、どちらか
一方を制御線906で選択する。アナログスイッチ90
4によって選択された信号がデータスライスレベル90
5として得られる。
適記録パワーを示す。内周のテストゾーンにおける最適
記録パワーを1001に,外周のテストゾーンにおける
最適記録パワーを1002に示す。各ゾーンにおける最
適記録パワーを黒丸印の1003に示す。予め標準ディ
スクで求めておいた近似式の2次の係数,0.01と内
外周のテストゾーンで求めた最適記録パワーによって,
式
近似式による各ゾーンの最適記録パワーの値を実線10
04で示す。このように内外周のみの最適記録パワーの
検出のみで各ゾーンの最適記録パワーが精度±0.1m
Wで求めることが出来る。図11に各ゾーンの最適記録
パワー設定工程を示す。内外周のテストゾーンにより最
適記録パワーを求め,予めメモリに貯えておいた2次の
係数とにより,2次式の1次以下の係数を算出し,2次
式を完成させる。その後,ゾーンの情報を与えることに
よりそのゾーンの最適記録パワーを算出を行う。
ーの近似式の2次の係数がばらつくディスクの場合を図
12に示す。ディスクAは2次の係数が小さく,ディス
クBは大きい。従って,予め標準ディスクで2次の係数
を求めることができない。この場合,中周(ゾーン5)
のテストゾーンも内外周に加え最適記録パワー検出を行
い,その3点により,2次以下の係数3つを算出する。
ディスクAでは,内,中,外周の最適パワー検出により
最適記録パワー1201,1202,1203を求め2
次近似式の係数を算出し各ゾーンの最適記録パワー12
07を得る。また2次の係数の大きいディスクBでは,
内,中,外周の最適パワー検出により最適記録パワー1
204,1205,1206を求め2次近似式の係数を
算出し各ゾーンの最適記録パワー1208を得る。この
ように近似式の2次の係数がばらつくディスクの場合
は,内,中,外最適パワー検出により2次の係数も同時
に算出する。但,2次の係数の算出は,ディスク挿入時
のみ行い,その後の温度変化,経時変化に対応した最適
記録パワー検出の時点では,2次の係数はディスク挿入
時の値を用い,内外周のみの最適記録パワー検出で1次
以下の係数を算出して2次近似式を得る。つまり,ディ
スク挿入時は内,中,外周の3点で最適記録パワーを検
出し,2次以下の係数を算出し,2次の係数をメモリに
貯えておく。その後一定時間経過毎の,温度変化及び経
時変化に対応した最適記録パワー検出は,メモリに貯え
た2次の係数を用い内外周のみで行われる。
を行う時の4値記録パルス波形を示す。1301はプリ
ヒートパワー:Paで,1302は記録パワー1:Pw
1,1303は記録パワー2:Pw2,1304は熱遮
断パワー:Pcである。これらはエッジ記録の時エッジ
における熱制御を行う為に設定されたパワーである。こ
の実施例では熱干渉を抑える目的で,
ワーは変化させるが,上記のパルストレイン内でのパワ
ー比は変化させていない。図14に内外周におけるパル
ストレイン波形を示す。線速の遅い内周は1401の波
形になり,線速の速い外周では1402になる。この場
合両者とも,プリヒートパワー:Pa,記録パワー1:
Pw1,記録パワー2:Pw2,熱遮断パワー:Pc,
の比は同じである。
出工程の概略図を図15に示す。記録パワーを例えば5
mW〜8mWまで間隔0.2mWで5セクター単位で記
録し,記録パワー毎のエラー数を検出する。まず150
1に示す工程でエラー訂正を中止し再生を行う。工程1
502では検出したセクター毎のエラーバイト数を計測
する。その結果,表1503に示した,セクター番号に
対するエラー数となる。工程1504によりエラーバイ
ト数の多い方から2番目までのセクターを除外し,工程
1505で残りの3セクターのエラーバイト数を合計す
る。工程1506により記録パワーと工程1505で求
めたエラーバイト数を対でメモリに格納する。この一連
の工程を各記録パワー毎に繰返し,一番エラーバイト数
の少なかった記録パワーを最適記録パワーとする。
た記録パワーに対するエラーバイト数のグラフを示す。
この図を基に最適記録パワー検出工程を説明する。まず
記録パワー7.8mWのエラーバイト数が5となり最小
値となっている。その隣記録パワーの低い7.6mWで
のエラーバイト数は7となっておりエラーバイト数は2
増加している。また,7.4mWはエラーバイト数18
と13増加となり,7.2mWはエラーバイト数23と
18増加となる。一方,パワーその隣記録パワーの高い
8.0mWでのエラーバイト数は6となっておりエラー
バイト数は1増加している。また,8.2mWはエラー
バイト数12と7増加となり,8.4mWはエラーバイ
ト数23と18増加となる。このように,エラーバイト
数が最少のエラーバイト数に対する増加が5バイト以内
である記録パワーが複数個存在する場合,5バイト以内
である記録パワーの1ステップ小さい記録パワー,ここ
では7.4mWと,2ステップ小さい記録パワー7.2
mWのエラーバイト数が単調増加していて,且つ,1ス
テップ大きい記録パワー8.2mWと2ステップ大きい
記録パワー8.4mWにおいてのエラーバイト数も単調
増加しているという条件を満足すれば,最少のエラーバ
イト数に対する増加が5バイト以内の記録パワーの平均
を最適記録パワーとする。
ける最適記録パワー検出に用いるセクターを示す。テス
トゾーンは,トラックに沿って開始位置1701を先頭
に外側に向かって終了位置1702まで設定されてい
る。最適記録パワー検出にはその一部を用いる。本実施
例では,2mWのレンジで0.2mWステップで記録パ
ワーを設定し各記録パワーで8セクター記録エリアを持
つ方法をとる。記録パワー設定のため2セクター要する
ので,1記録パワーステップ当り10セクターを使用す
る。従って最適記録パワー検出には,100セクター必
要となる。最適記録パワー検出は,先頭セクター位置1
703から終了セクター位置1704となる。テストゾ
ーンのセクター数より少なく最適記録パワー検出に要す
るセクターを十分少なくなるよう設定してあるので,最
適記録パワー検出の先頭セクターは,テストゾーン開始
セクター位置から,最適記録パワー検出の終了セクター
1704がテストゾーン終了位置1702と一致する時
の記録パワー検出開始セクター位置までの間で,設定可
能となる。実際の最適記録パワー検出開始セクターは上
記の設定可能セクター位置の範囲内でランダムに設定さ
れる。
出工程の工程内容を示す。工程1801では最適記録パ
ワー検出開始セクターを設定可能セクター位置の範囲内
でランダムに設定する。次の工程1802において,最
適記録パワー検出開始セクターから終了セクターまで連
続消去を行う。1803で示したルーチンでは,連続記
録を行う。即ち,2セクター通過する時間を用い記録パ
ワーを設定した後8セクター記録し,その後シーク及び
トラックジャンプを行わず連続して記録パワー設定,記
録を指定された記録パワーになるまで繰返す。ルーチン
1803終了後,最適記録パワー検出開始セクターに戻
り,1804に示す連続再生工程を行う。この再生時に
実施例9,10で示したエラーバイト数検出を行い最適
記録パワーを得る。
出時の再生方法を示す。ディスクにおけるセクター内容
を1901〜1905に示す。セクターの先頭には,ア
ドレス情報があるID部1901があり,1902のギ
ャップ,1903のVFO,1904のシンクパター
ン,1905のデータ部の順番に配列されている。19
06で示したID部からデータ記録エリアのシンクパタ
ーンまでは,通常の再生をとる。つまり,上記の間はデ
ータスライスレベルもデーターパターンに追従させしか
もデータ検出ウインドウも100%とする。これによ
り,アドレスデータを読み誤ることが無く,しかもデー
ター領域でのPLLも良好に動作する。その後,190
7で示した領域では,データスライスレベルを固定し,
データ検出ウインドウも30%程度狭く設定して,エラ
ー検出を行う。この領域は最適記録パワー検出の為の長
短の繰返しの特殊パターンが記録されている。この設定
の組合わせにより,最適記録パワー検出のために,記録
パワーを故意に変動させた時にもアドレス情報,精度の
良いPLL,及び,シンクパターンの確実な検出が行
え,確実で精度の良い最適記録パワー検出が出来る。
いて,非常に正確に最適記録パワーが検出出来,しかも
検出した最適記録パワーは,記録パワーの小さい方にも
大きい方にもマージンが同じようにしかも広くとれる。 2)請求項4.5によれば,反射率等のDC的な変動,
及び,振幅変動がRF信号に発生しても,常にRF信号
のエンベロープに対し,一定の比でスライスレベルを固
定することが出来,信号変動に影響されない正確な最適
記録パワー検出が出来る。 3)請求項6によれば,内周と外周とでアシンメトリに
対する最適記録パワーの異なるディスクにおいても,最
適記録パワーに対するアシンメトリに正確に合わせるこ
とが出来る。従って,内周,外周を問わず,記録パワー
マージンの中心値に最適記録パワー検出工程で検出した
値と正確に一致させることが出来る。 4)請求項7,10によれば,色々な記録感度を持つデ
ィスクでも,どの様な環境下においても,内外周のテス
トゾーンでの最適記録パワー検出を行うだけで,全ての
半径位置に対する最適記録パワーを設定できる。 5)請求項8,9によれば,線速に対する記録感度の振
舞いが大きく異なるディスクにおいても,ディスク挿入
時に内中外周の3ポイントのみで最適記録パワーを検出
するだけで全ての半径位置に対する最適記録パワーを設
定できる。しかも,ディスク挿入後の温度変化及び経時
変化に対しては,内外周の2ポイントのみの最適記録パ
ワーを検出するだけで全ての半径位置に対する最適記録
パワーを設定できる。従って,最適記録パワー設定工程
はが非常に短時間で済み,ドライブ上のメモリのみで,
ホストとの通信の中断を無くすことが出来る。 6)請求項11によれば,多値の複雑な記録パルスを用
いて記録している記録方法においても,単純なパルスで
記録するのと同様に簡単に短時間で最適記録パワーを検
出することができる。 7)請求項12,13によれば,非常に簡単な演算で,
しかも,誤差の極めて少ない最適記録パワー検出が出来
る。 8)請求項14,15によれば,連続したセクターで,
連続消去,連続記録,連続再生を行うため,最少のセク
ター数で,しかも,短時間で最適記録パワー検出が出来
る。また,記録エリアは,毎回ランダムに設定されるた
め記録膜に対する損傷も軽減することが出来る。 9)請求項16,17によれば,最適記録パワー検出工
程において,アドレス等のID部とデータのクロックを
生成するデータのVFO部のデータスライスレベルは,
通常のデータ追随方法を取り,データシンクパターン以
後は固定スライスレベルとするため,アドレス情報,及
び,データクロックの検出誤りが無くなり,純粋に記録
パワーのみでのデータエラー検出を行うことが出来る。
る。
数を示す図である。
プ検出波形を示図である。
ロック図を示す。
回路のブロック図である。
スライスレベル生成回路のブロック図である。
スライスレベル生成回路のブロック図である。
バイト数を示す図である。
回路のブロック図である。
録パワーを示す図である。
を示す図である。
にばらつきがある場合のを示す図である。
を示す図である。
レイン記録波形を示す図である。
す概略図である。
ラーバイト数を示す図である。
最適記録パワー検出に用いるセクターを示す図である。
程内容を示す概略図である。
の再生方法を示す図である。
ー 1704・・・・・・・最適記録パワー終了セクター 1803・・・・・・・連続記録工程 1804・・・・・・・連続再生工程 1906・・・・・・・通常再生モード時 1907・・・・・・・最適記録パワー検出モード時
3)
路、及び、光記録装置
最適記録パワー検出方法、工程、及び、回路に関するも
のである。
録で、少なくとも2値以上の記録パワー値とパルスで記
録する光記録装置において、従来この種の最適記録パワ
ー検出手段は、記録パワーをパラメータとし、通常の再
生と同様の検出で信号を記録した時のエラーの個数をカ
ウントし行っており、この方法だと、記録パワーに対す
るエラー数の変化が少なく最適記録パワーの検出に誤差
が生じた。また、最適記録パワーを検出する半径位置は
一枚のディスクで数ヶ所に及んでいた。一方、最適パワ
ー検出においては、記録レーザパワーを設定し、テスト
セクタに対し書込み、その後再生しエラーの個数をカウ
ントする、同様の動作を記録パワーを一定値ずらし繰返
し行う、というシーケンスをとっていた。記録後再生を
行うには少なくともディスクの一周の回転を待たねばな
らず、これを繰返し行う最適記録パワー検出は非常に時
間のかかる動作になる。
決するためのものであり、最適記録パワー検出時のエラ
ーの発生を急峻にし、しかも、ディスクで3箇所以内の
テストゾーンのみで最適記録パワーの検出工程を行え
ば、ディスク全体の最適記録パワーの設定を行うことが
できる。また、連続消去、記録、再生を行うことで、最
適記録パワーの検出を従来の半分以下の時間で行うこと
を主な目的とする。
明の最適記録パワー検出方法は、 1) 最適記録パワー検出工程実行時のみ、アナログ信
号をデジタル信号に変換するコンパレータのスライスレ
ベルを一定値に固定する工程と、データ検出ウインドウ
幅を通常再生時より狭くする工程を持つことを特徴とす
る。 2) アナログ信号をデジタル信号に変換するコンパレ
ータのデータスライスレベルを、ディスクの内周で最適
記録パワーを検出するときと,外周で最適記録パワーを
検出するときとで異なる値とすることを特徴とする。
ー検出回路は, 1) アナログ信号のエンベロープを検出するピーク検
出回路を備えること,前記ピーク検出回路より検出し
た、信号の上のピークレベル(トップレベル)と下のピ
ークレベル(ボトムレベル)信号から抵抗分割でデータ
ースライスレベルを出力する回路を持つことを特徴とす
る。 2) エンベロープ検出回路より検出した、信号の上の
ピークレベル(トップレベル)と下のピークレベル(ボ
トムレベル)信号をそれぞれアナログ/デジタル変換す
るA/D変換器と、トップレベルとボトムレベルからあ
る比率でデータスライスレベルを算出する演算器と、そ
の結果をデジタル/アナログ変換を行うD/A変換器を
持つことを特徴とする 3) アナログ信号をアナログ/デジタル変換するA/
D変換器と演算を行う演算器と、演算器にヘッド位置、
又は、再生ゾーンを伝達する手段と、ヘッド位置、又
は、再生ゾーンによって、データスライスレベル算出時
の係数を変化させる演算方法を持った工程、及び、演算
器を持つことを特徴とする。
は, 1) 最適記録パワーを、ディスク半径位置に対する2
次の近似式
ストゾーンで最適記録パワーを求める工程と、7)記載
の近似式の係数A、B、Cを決定する工程と、係数の決
定された2次近似式によりディスクの各半径位置に対す
る最適記録パワーを演算し決定する工程を持つことを特
徴とする。 3) ディスクの挿入時おいては、内周、中周、外周の
ドライブに割り当てられたテストゾーンで最適記録パワ
ー検出工程を行い、7)記載の近似式の係数A、B、C
を決定する工程と、そこで求めた係数Aの値をメモリー
に保存する工程と、ディスク挿入後のホストコンピュー
タとの通信が無い一定時間毎(温度変化及び経時変化等
に対応する時間)に行う最適記録パワー検出工程におい
ては、メモリに保存した係数Aと,内外周のみの2点の
最適記録パワー検出工程によって2次の近似式を決定す
る工程を有することを特徴とする。 4) 1)記載の近似式の係数Aは、あらかじめ標準ド
ライブ等での最適記録パワー測定によって求め決定し、
係数Aをドライブのメモリに保持しておく工程と、実際
のドライブでは内外周の2点のみの最適記録パワー検出
を行い係数B、Cを算出する工程を持ち、2次近次式に
よりディスクの各半径位置に対する最適記録パワーを決
定する工程を持つことを特徴とする。 5) 記録パルスのパワー値を少なくとも3値以上で形
成する光変調記録において、3値以上のパワー値のそれ
ぞれの比をメモリに保持しておく工程と,最適記録パワ
ーを検出するいずれかのテストゾーンにおいても、メモ
リに保持されている比を読出し、その比を固定した状態
で記録パワーを変化させ、最適記録パワーを検出する工
程を持つこと,近似式によって各半径位置に対する最適
記録パワーの算出工程後,最適記録パワーに対する多値
の記録パルスをメモリに保存されている比で算出する工
程を持つことを特徴とする。
ー検出工程は, 1) 最適記録パワーを検出する為のエラー検出におい
て、一つの記録パワー値でエラー検出に用いるセクター
数を2セクター以上とし、1セクター内に発生するエラ
ーバイト数を検出し、エラー検出に用いたセクターの中
で最もエラーバイト数の多かったセクターから1ないし
2セクターを除いたセクターのエラーバイト数を加算
し、そのエラーバイト数が最も少ない記録パワーを最適
記録パワーとする工程を持つことを特徴とする。 2) 1)記載の最適記録パワー検出工程において、最
少のエラー数であった記録パワー値の大小両隣のエラー
数が一定以上、例えば5バイト以上あり、かつ最少のエ
ラー数であった記録パワーから記録パワー2ステップ以
上エラー数が単調増加になっていれば、最少であったエ
ラー数の記録パワーの値を最適記録パワーとする工程、
及び、最少のエラー数であった記録パワー値の大小両隣
のエラー数が一定以下の場合、その一定以下であったエ
ラー数の時の記録パワーの平均を計算し、その平均値を
最適記録パワーとする工程を持つことを特徴とする。 3) 最適記録パワーを検出するテストゾーンの中で、
実際に記録試験に用いる領域は、その半径位置での最適
記録パワー検出工程が終了するまで、セクターが連続す
ること、又、最適記録パワー検出開始セクターは、最適
記録パワー検出に用いるセクター数がテストゾーン以内
で終わる位置で、かつ、最適記録パワー検出工程毎にラ
ンダムに設定する工程を持つことを特徴とする。 4) 最適記録パワーを検出するテストゾーンの中で、
実際に記録試験に用いるセクターを、最初に連続して消
去のみを行う工程と、記録パワーの設定、記録、の繰返
しを連続したセクターで行う工程と、ここで、記録パワ
ーの設定には、1〜3セクター通過する時間で行い、実
際に記録試験に用いるセクター数は記録パワー設定に要
するセクター数も加算したものとする工程と、全記録試
験パワーで記録終了後、エラー数検出のため記録セクタ
ーを連続して再生を行う工程を持つことを特徴とする。 5) 最適記録パワーを検出工程において、通常再生す
るモードと、最適記録パワー検出用モードを2つ持つ工
程と、プリピット部とデータ記録部でモードを切替える
工程を持つことを特徴とする。 6) 最適記録パワーを検出する工程において、プリピ
ット部とデータ記録部のVFO部(データクロックを抽
出する部分)を、通常再生モードとする工程と、その後
に続くデータ部では最適記録パワー検出モードとする工
程を持つことを特徴とする。
ートするデータスライスレベルを、信号の変化に合わせ
スライスレベル補正を行い、信号のエンベロープ変化等
に対し安定した検出が得られる方法を用いている。この
データスライスレベルを固定値にすると、記録パワーの
変化によるアシンメトリの発生に追従できなくなり、記
録パワーに対し急激にエラーの発生個数が変化し、精度
良い最適記録パワー検出が可能になる。また、信号のエ
ンベロープを検出しその一定割合をデータスライスレベ
ルに用いれば、ディスクの反射率変動等に伴うエンベロ
ープ変動には影響されず、しかも、記録パワー変動で発
生するアシンメトリには敏感にエラー発生個数が変化す
るデータスライスレベルが得られる。 3)ディスク半径位置に対する最適記録パワーを2次式
で表現し、傾きを一次の係数、上に凸のふくらみを2次
の係数と出来るので、内外周のテストゾーンに加え中周
のテストゾーンのみでの最適記録パワー検出により、次
式に示す式により
の係数を用いディスク全周にわたり精度の良い最適記録
パワーを算出出来る。また、あらかじめ2次の係数を標
準ドライブで求めておけば、実際のドライブでは内周と
外周のみの最適記録パワー検出で、ディスク全周にわた
り精度の良い最適記録パワーを算出出来る。
例1における記録波形を示す概略図である。図1(a)
にはアナログ再生波形を示す。記録パターンは、1ー7
変調で最短パターンである2Tを5T信号で挟んだ、5
T、2T、の繰返しである(Tは検出ウィンドウの時間
幅である。)。101は記録パワーの小さい時の再生波
形、102は記録パワーの大きい時の再生波形を示す。
ここで通常の再生時にはデータスライスレベルはスライ
スレベル補正回路が働くために、記録パワーの小さい時
のスライスレベルは104のレベルに補正され、記録パ
ワーの大きい時のスライスレベルは105のレベルに補
正され、記録パワー変動に対しエラーが起こりにくい回
路となっている。そこで、スライスレベル補正回路を働
かせないようにして、データスライスレベルを一定値に
固定すると、再生信号が変化してもデータスライスレベ
ルは変化せず、103のデータスライスレベルとなる。
(b)には(a)のアナログ波形を103でデータスラ
イスした後のデジタル波形を示す。106はアナログ波
形101のスライスされたデジタル波形で、107はア
ナログ波形102のスライスされたデジタル波形であ
る。このように最短パターンは記録パワーによって、デ
ータスライス後のパルス幅が大きく変化しエラーの出る
確率が急激に変化する。
エラーバイト数を示す。201はデータスライスレベル
補正回路を働かせた場合のエラーバイト数を示し、20
2はデータスライスレベルを一定値に固定した場合のエ
ラーバイト数を示す。このようにデータスライスレベル
を一定値に固定した場合の記録パワーに対する変化は非
常に急峻となり、最適記録パワー検出を非常に精度よく
行える。
形を示す。アナログ波形301は、反射率の変動等の変
動によりAC、及びDC成分の変動を起す。エンベロー
プ検出回路により、302、303に示す波形が得られ
る。図4にエンベロープ検出回路のブロック図を示す。
ブロック図の上半分がエンベロープのトップレベル検出
回路、下半分がエンベロープのボトムレベル検出回路を
示す。これらはピーク検出を応用した回路の一例であ
り、信号301をA/D変換した後計算によりエンベロ
ープを算出する方法もとることが出来る。
イスレベル生成回路のブロック図を示す。アナログ信号
301からエンベロープのトップレベル検出回路により
トップレベル302が出力される。一方、アナログ信号
301からエンベロープのボトムレベル検出回路により
ボトムレベル303が出力される。抵抗501、502
によりトップレベルとボトムレベルは抵抗分割されデー
タスライスレベル503を生成する。この実施例では抵
抗501は8.2kΩ、抵抗502は12kΩとし、ト
ップレベルとボトムレベルの約60%のレベルをデータ
ースライスレベルとした。
路を使用するデータスライスレベル生成回路ブロック図
を示す。アナログ信号301からエンベロープのトップ
レベル検出回路によりトップレベル302が出力され
る。一方、アナログ信号301からエンベロープのボト
ムレベル検出回路によりボトムレベル303が出力され
る。アナログのトップレベル信号はA/D601により
デジタル化され、ボトムレベル信号はA/D変換602
によりデジタル化される。A/D変換601,602よ
り出力されたデータを演算器603によりデータースラ
イスレベルのデータを算出し、D/A変換604により
データスライスレベル605を生成する。この実施例で
は、演算部603でのトップレベルとボトムレベルに対
するデータスライスレベルを60%とする演算を行って
いる。 (実施例2)図7に最適パワー検出に用いる、A/D回
路を使用するもう一つの実施例に基づくデータスライス
レベル生成回路ブロック図を示す。アナログ信号301
からのアナログ信号をA/D変換器701でアナログ/
デジタル変換を行い、デジタル信号を処理する演算部7
02で、トップレベルとボトムレベルを検出する工程を
経て、データースライスレベルの算出を行う。その演算
出力をD/A変換器703によりデータスライスレベル
704を生成する。ここでのデータスライスレベルは演
算部で行うので、演算部にヘッドの現在の位置情報また
は、ゾーン情報を与え、その情報によりデータスライス
レベルをきめ細かく設定している。ゾーンとは、ディス
クを径方向に複数に分割したときのそれぞれの領域をい
う。
を、通常の再生時(データスライスレベル補正時)と最
適記録パワー検出時で示す。(a)は内周、(b)は外
周を示す。まず、内周において(a)で説明する。80
1に通常の再生時の記録パワーに対するエラーバイト数
を示す。802に最適記録パワー検出時で、データスラ
イスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%
に設定した時の記録パワーに対するエラーバイト数を示
し、803に最適記録パワー検出時で、データスライス
レベルをトップレベルとボトムレベルに対し63%に設
定した時の記録パワーに対するエラーバイト数を示す。
このように、内周の最適パワーは、データスライスレベ
ルをトップレベルとボトムレベルに対し63%に設定し
た時に求めた最適記録パワーと一致し、データスライス
レベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%に設
定した時に求めた最適記録パワーとは一致しない。ここ
に、最適記録パワーとは、エラーバイト数が最小となる
底部分の中心部の記録パワーのことである。
る。804に通常の再生時の記録パワーに対するエラー
バイト数を示す。805に最適記録パワー検出時で、デ
ータスライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対
し60%に設定した時の記録パワーに対するエラーバイ
ト数を示し、806に最適記録パワー検出時で、データ
スライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し6
3%に設定した時の記録パワーに対するエラーバイト数
を示す。このように、内周の最適パワーは、データスラ
イスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%
に設定した時に求めた最適記録パワーと一致し、データ
スライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対し6
3%に設定した時に求めた最適記録パワーとは一致しな
い。このように内周と外周での最適記録パワーの検出時
のデータスライスレベルの違いにより検出する最適記録
パワーが変化していることから、内周と外周でデータス
ライスレベルをトップレベルとボトムレベルに対する比
を変える必要がある。この実施例ではデータスライスレ
ベルをトップレベルとボトムレベルに対し60%と63
%の2種類持ち、内周では63%、外周では60%のス
ライスレベルとした。具体的な回路の一例を図9に示
す。アナログ信号301よりエンベロープ検出回路によ
り生成されたトップ信号302とボトム信号303を直
列に接続された抵抗901、902、903の両端に接
続し、抵抗901と902の間と抵抗902と903の
間、2つをアナログスイッチ904に入力し、どちらか
一方を制御線906で選択する。アナログスイッチ90
4によって選択された信号がデータスライスレベル90
5として得られる。
を示す。内周のテストゾーンにおける最適記録パワーを
1001に,外周のテストゾーンにおける最適記録パワ
ーを1002に示す。各ゾーンにおける最適記録パワー
を黒丸印の1003に示す。予め標準ディスクで求めて
おいた近似式の2次の係数,0.01と内外周のテスト
ゾーンで求めた最適記録パワーによって,式
ここで求めた近似式による各ゾーンの最適記録パワーの
値を実線1004で示す。このように内外周のみの最適
記録パワーの検出のみで各ゾーンの最適記録パワーが精
度±0.1mWで求めることが出来る。図11に各ゾー
ンの最適記録パワー設定工程を示す。内外周のテストゾ
ーンにより最適記録パワーを求め,予めメモリに貯えて
おいた2次の係数とにより,2次式の1次以下の係数を
算出し,2次式を完成させる。その後,ゾーンの情報を
与えることによりそのゾーンの最適記録パワーを算出を
行う。
2次の係数がばらつくディスクの場合を図12に示す。
ディスクAは2次の係数が小さく,ディスクBは大き
い。従って,予め標準ディスクで2次の係数を求めるこ
とができない。この場合,中周(ゾーン5)のテストゾ
ーンも内外周に加え最適記録パワー検出を行い,その3
点により,2次以下の係数3つを算出する。ディスクA
では,内,中,外周の最適パワー検出により最適記録パ
ワー1201,1202,1203を求め2次近似式の
係数を算出し各ゾーンの最適記録パワー1207を得
る。また2次の係数の大きいディスクBでは,内,中,
外周の最適パワー検出により最適記録パワー1204,
1205,1206を求め2次近似式の係数を算出し各
ゾーンの最適記録パワー1208を得る。このように近
似式の2次の係数がばらつくディスクの場合は,内,
中,外最適パワー検出により2次の係数も同時に算出す
る。但,2次の係数の算出は,ディスク挿入時のみ行
い,その後の温度変化,経時変化に対応した最適記録パ
ワー検出の時点では,2次の係数はディスク挿入時の値
を用い,内外周のみの最適記録パワー検出で1次以下の
係数を算出して2次近似式を得る。つまり,ディスク挿
入時は内,中,外周の3点で最適記録パワーを検出し,
2次以下の係数を算出し,2次の係数をメモリに貯えて
おく。その後一定時間経過毎の,温度変化及び経時変化
に対応した最適記録パワー検出は,メモリに貯えた2次
の係数を用い内外周のみで行われる。 (実施例3)図13にパルストレイン記録を行う時の4
値記録パルス波形を示す。1301はプリヒートパワ
ー:Paで,1302は記録パワー1:Pw1,130
3は記録パワー2:Pw2,1304は熱遮断パワー:
Pcである。これらはエッジ記録の時エッジにおける熱
制御を行う為に設定されたパワーである。この実施例で
は熱干渉を抑える目的で,
応じて絶対パワーは変化させるが,上記のパルストレイ
ン内でのパワー比は変化させていない。図14に内外周
におけるパルストレイン波形を示す。線速の遅い内周は
1401の波形になり,線速の速い外周では1402に
なる。この場合両者とも,プリヒートパワー:Pa,記
録パワー1:Pw1,記録パワー2:Pw2,熱遮断パ
ワー:Pc,の比は同じである。
を図15に示す。記録パワーを例えば5mW〜8mWま
で間隔0.2mWで5セクター単位で記録し,記録パワ
ー毎のエラー数を検出する。まず1501に示す工程で
エラー訂正を中止し再生を行う。工程1502では検出
したセクター毎のエラーバイト数を計測する。その結
果,表1503に示した,セクター番号に対するエラー
数となる。工程1504によりエラーバイト数の多い方
から2番目までのセクターを除外し,工程1505で残
りの3セクターのエラーバイト数を合計する。工程15
06により記録パワーと工程1505で求めたエラーバ
イト数を対でメモリに格納する。この一連の工程を各記
録パワー毎に繰返し,一番エラーバイト数の少なかった
記録パワーを最適記録パワーとする。
するエラーバイト数のグラフを示す。この図を基に最適
記録パワー検出工程を説明する。まず記録パワー7.8
mWのエラーバイト数が5となり最小値となっている。
その隣記録パワーの低い7.6mWでのエラーバイト数
は7となっておりエラーバイト数は2増加している。ま
た,7.4mWはエラーバイト数18と13増加とな
り,7.2mWはエラーバイト数23と18増加とな
る。一方,パワーその隣記録パワーの高い8.0mWで
のエラーバイト数は6となっておりエラーバイト数は1
増加している。また,8.2mWはエラーバイト数12
と7増加となり,8.4mWはエラーバイト数23と1
8増加となる。このように,エラーバイト数が最少のエ
ラーバイト数に対する増加が5バイト以内である記録パ
ワーが複数個存在する場合,5バイト以内である記録パ
ワーの1ステップ小さい記録パワー,ここでは7.4m
Wと,2ステップ小さい記録パワー7.2mWのエラー
バイト数が単調増加していて,且つ,1ステップ大きい
記録パワー8.2mWと2ステップ大きい記録パワー
8.4mWにおいてのエラーバイト数も単調増加してい
るという条件を満足すれば,最少のエラーバイト数に対
する増加が5バイト以内の記録パワーの平均を最適記録
パワーとする。
ワー検出に用いるセクターを示す。テストゾーンは,ト
ラックに沿って開始位置1701を先頭に外側に向かっ
て終了位置1702まで設定されている。最適記録パワ
ー検出にはその一部を用いる。本実施例では,2mWの
レンジで0.2mWステップで記録パワーを設定し各記
録パワーで8セクター記録エリアを持つ方法をとる。記
録パワー設定のため2セクター要するので,1記録パワ
ーステップ当り10セクターを使用する。従って最適記
録パワー検出には,100セクター必要となる。最適記
録パワー検出は,先頭セクター位置1703から終了セ
クター位置1704となる。テストゾーンのセクター数
より少なく最適記録パワー検出に要するセクターを十分
少なくなるよう設定してあるので,最適記録パワー検出
の先頭セクターは,テストゾーン開始セクター位置か
ら,最適記録パワー検出の終了セクター1704がテス
トゾーン終了位置1702と一致する時の記録パワー検
出開始セクター位置までの間で,設定可能となる。実際
の最適記録パワー検出開始セクターは上記の設定可能セ
クター位置の範囲内でランダムに設定される。
容を示す。工程1801では最適記録パワー検出開始セ
クターを設定可能セクター位置の範囲内でランダムに設
定する。次の工程1802において,最適記録パワー検
出開始セクターから終了セクターまで連続消去を行う。
1803で示したルーチンでは,連続記録を行う。即
ち,2セクター通過する時間を用い記録パワーを設定し
た後8セクター記録し,その後シーク及びトラックジャ
ンプを行わず連続して記録パワー設定,記録を指定され
た記録パワーになるまで繰返す。ルーチン1803終了
後,最適記録パワー検出開始セクターに戻り,1804
に示す連続再生工程を行う。この再生時に実施例9,1
0で示したエラーバイト数検出を行い最適記録パワーを
得る。
を示す。ディスクにおけるセクター内容を1901〜1
905に示す。セクターの先頭には,アドレス情報があ
るID部1901があり,1902のギャップ,190
3のVFO,1904のシンクパターン,1905のデ
ータ部の順番に配列されている。1906で示したID
部からデータ記録エリアのシンクパターンまでは,通常
の再生をとる。つまり,上記の間はデータスライスレベ
ルもデーターパターンに追従させしかもデータ検出ウイ
ンドウも100%とする。これにより,アドレスデータ
を読み誤ることが無く,しかもデーター領域でのPLL
も良好に動作する。その後,1907で示した領域で
は,データスライスレベルを固定し,データ検出ウイン
ドウも30%程度狭く設定して,エラー検出を行う。こ
の領域は最適記録パワー検出の為の長短の繰返しの特殊
パターンが記録されている。この設定の組合わせによ
り,最適記録パワー検出のために,記録パワーを故意に
変動させた時にもアドレス情報,精度の良いPLL,及
び,シンクパターンの確実な検出が行え,確実で精度の
良い最適記録パワー検出が出来る。
て,非常に正確に最適記録パワーが検出出来,しかも検
出した最適記録パワーは,記録パワーの小さい方にも大
きい方にもマージンが同じようにしかも広くとれる。 2)請求項3、4によれば,反射率等のDC的な変動,
及び,振幅変動がRF信号に発生しても,常にRF信号
のエンベロープに対し,一定の比でスライスレベルを固
定することが出来,信号変動に影響されない正確な最適
記録パワー検出が出来る。 3)請求項5によれば,内周と外周とでアシンメトリに
対する最適記録パワーの異なるディスクにおいても,最
適記録パワーに対するアシンメトリに正確に合わせるこ
とが出来る。従って,内周,外周を問わず,記録パワー
マージンの中心値に最適記録パワー検出工程で検出した
値と正確に一致させることが出来る。 4)請求項6、9によれば,色々な記録感度を持つディ
スクでも,どの様な環境下においても,内外周のテスト
ゾーンでの最適記録パワー検出を行うだけで,全ての半
径位置に対する最適記録パワーを設定できる。 5)請求項7、8によれば,線速に対する記録感度の振
舞いが大きく異なるディスクにおいても,ディスク挿入
時に内中外周の3ポイントのみで最適記録パワーを検出
するだけで全ての半径位置に対する最適記録パワーを設
定できる。しかも,ディスク挿入後の温度変化及び経時
変化に対しては,内外周の2ポイントのみの最適記録パ
ワーを検出するだけで全ての半径位置に対する最適記録
パワーを設定できる。従って,最適記録パワー設定工程
はが非常に短時間で済み,ドライブ上のメモリのみで,
ホストとの通信の中断を無くすことが出来る。 6)請求項10によれば,多値の複雑な記録パルスを用
いて記録している記録方法においても,単純なパルスで
記録するのと同様に簡単に短時間で最適記録パワーを検
出することができる。 7)請求項11、12によれば,非常に簡単な演算で,
しかも,誤差の極めて少ない最適記録パワー検出が出来
る。 8)請求項13、14によれば,連続したセクターで,
連続消去,連続記録,連続再生を行うため,最少のセク
ター数で,しかも,短時間で最適記録パワー検出が出来
る。また,記録エリアは,毎回ランダムに設定されるた
め記録膜に対する損傷も軽減することが出来る。 9)請求項15、16によれば,最適記録パワー検出工
程において,アドレス等のID部とデータのクロックを
生成するデータのVFO部のデータスライスレベルは,
通常のデータ追随方法を取り,データシンクパターン以
後は固定スライスレベルとするため,アドレス情報,及
び,データクロックの検出誤りが無くなり,純粋に記録
パワーのみでのデータエラー検出を行うことが出来る。
る。
数を示す図である。
プ検出波形を示図である。
ロック図を示す。
回路のブロック図である。
スライスレベル生成回路のブロック図である。
スライスレベル生成回路のブロック図である。
バイト数を示す図である。
回路のブロック図である。
録パワーを示す図である。
を示す図である。
にばらつきがある場合のを示す図である。
を示す図である。
レイン記録波形を示す図である。
概略図である。
ーバイト数を示す図である。
適記録パワー検出に用いるセクターを示す図である。
内容を示す概略図である。
再生方法を示す図である。
ー 1704・・・・・・・最適記録パワー終了セクター 1803・・・・・・・連続記録工程 1804・・・・・・・連続再生工程 1906・・・・・・・通常再生モード時 1907・・・・・・・最適記録パワー検出モード時
Claims (17)
- 【請求項1】 ピットの両端に情報を持たせたエッジ記
録で、少なくとも2値以上の記録パワー値とパルスで記
録する光記録装置において、最適記録パワーを検出する
時の記録パターンを、少なくとも最短パターンの倍のパ
ターンで最短パターンを挟んだパターン、即ち、(最短
パターン),(最短パターンの2倍以上のパターン),
(最短パターン),(最短パターンの2倍以上のパター
ン)のくり返しで行うことを特徴とする最適記録パワー
検出方法。 - 【請求項2】 最適記録パワー検出工程実行時のみ、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換するコンパレータのス
ライスレベルを一定値に固定し、データ検出ウインドウ
幅を通常再生時より狭くすることを特徴とする最適記録
パワー検出方法。 - 【請求項3】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
コンパレータのデータスライスレベルを、ディスクの内
周で最適記録パワーを検出するときと,外周で最適記録
パワーを検出するときとで異なる値とすることを特徴と
する最適記録パワー検出手段。 - 【請求項4】 アナログ信号のエンベロープを検出する
ピーク検出回路を備えること,前記ピーク検出回路より
検出した、信号の上のピークレベル(トップレベル)と
下のピークレベル(ボトムレベル)信号から抵抗分割で
データースライスレベルを出力する回路を持つことを特
徴とする最適記録パワー検出回路。 - 【請求項5】 エンベロープ検出回路より検出した、信
号の上のピークレベル(トップレベル)と下のピークレ
ベル(ボトムレベル)信号をそれぞれアナログ/デジタ
ル変換するA/D変換器と、トップレベルとボトムレベ
ルからある比率でデータスライスレベルを算出する演算
器と、その結果をデジタル/アナログ変換を行うD/A
変換器を持つことを特徴とする最適記録パワー検出回
路。 - 【請求項6】 アナログ信号をアナログ/デジタル変換
するA/D変換器と演算を行う演算器と、演算器にヘッ
ド位置、又は、再生ゾーンを伝達する手段と、ヘッド位
置、又は、再生ゾーンによって、データスライスレベル
算出時の係数を変化させる演算方法を持った工程、及
び、演算器を持つことを特徴とする最適記録パワー検出
回路。 - 【請求項7】 最適記録パワーを、ディスク半径位置に
対する2次の近似式 【数1】 で求める工程を持つことを特徴とする光記録装置 - 【請求項8】 内周、中周、外周のドライブに割り当て
られたテストゾーンで最適記録パワーを求める工程と、
請求項7記載の近似式の係数A、B、Cを決定する工程
と、係数の決定された2次近似式によりディスクの各半
径位置に対する最適記録パワーを演算し決定する工程を
持つことを特徴とする光記録装置。 - 【請求項9】 ディスクの挿入時においては、内周、中
周、外周のドライブに割り当てられたテストゾーンで最
適記録パワー検出工程を行い、請求項7記載の近似式の
係数A、B、Cを決定する工程と、そこで求めた係数A
の値をメモリーに保存する工程と、ディスク挿入後のホ
ストコンピュータとの通信が無い一定時間毎(温度変化
及び経時変化等に対応する時間)に行う最適記録パワー
検出工程においては、メモリに保存した係数Aと,内外
周のみの2点の最適記録パワー検出工程によって2次の
近似式を決定する工程を有することを特徴とする光記録
装置。 - 【請求項10】 請求項7記載の近似式の係数Aは、あ
らかじめ標準ドライブ等での最適記録パワー測定によっ
て求め決定し、係数Aをドライブのメモリに保持してお
く工程と、実際のドライブでは内外周の2点のみの最適
記録パワー検出を行い係数B、Cを算出する工程を持
ち、2次近次式によりディスクの各半径位置に対する最
適記録パワーを決定する工程を持つことを特徴とする光
記録装置。 - 【請求項11】 記録パルスのパワー値を少なくとも3
値以上で形成する光変調記録において、3値以上のパワ
ー値のそれぞれの比をメモリに保持しておく工程と,最
適記録パワーを検出するいずれかのテストゾーンにおい
ても、メモリに保持されている比を読出し、その比を固
定した状態で記録パワーを変化させ、最適記録パワーを
検出する工程を持つこと,近似式によって各半径位置に
対する最適記録パワーの算出工程後,最適記録パワーに
対する多値の記録パルスをメモリに保存されている比で
算出する工程を持つことを特徴とする光記録装置。 - 【請求項12】 最適記録パワーを検出する為のエラー
検出において、一つの記録パワー値でエラー検出に用い
るセクター数を2セクター以上とし、1セクター内に発
生するエラーバイト数を検出し、エラー検出に用いたセ
クターの中で最もエラーバイト数の多かったセクターか
ら1ないし2セクターを除いたセクターのエラーバイト
数を加算し、そのエラーバイト数が最も少ない記録パワ
ーを最適記録パワーとする工程を持つことを特徴とする
最適記録パワー検出工程。 - 【請求項13】 請求項12記載の最適記録パワー検出
工程において、最少のエラー数であった記録パワー値の
大小両隣のエラー数が一定以上、例えば5バイト以上あ
り、かつ最少のエラー数であった記録パワーから記録パ
ワー2ステップ以上エラー数が単調増加になっていれ
ば、最少であったエラー数の記録パワーの値を最適記録
パワーとする工程、及び、最少のエラー数であった記録
パワー値の大小両隣のエラー数が一定以下の場合、その
一定以下であったエラー数の時の記録パワーの平均を計
算し、その平均値を最適記録パワーとする工程を持つこ
とを特徴とする最適記録パワー検出工程。 - 【請求項14】 最適記録パワーを検出するテストゾー
ンの中で、実際に記録試験に用いる領域は、その半径位
置での最適記録パワー検出工程が終了するまで、セクタ
ーが連続すること、又、最適記録パワー検出開始セクタ
ーは、最適記録パワー検出に用いるセクター数がテスト
ゾーン以内で終わる位置で、かつ、最適記録パワー検出
工程毎にランダムに設定する工程を持つことを特徴とす
る最適記録パワー検出工程。 - 【請求項15】 最適記録パワーを検出するテストゾー
ンの中で、実際に記録試験に用いるセクターを、最初に
連続して消去のみを行う工程と、記録パワーの設定、記
録、の繰返しを連続したセクターで行う工程と、ここ
で、記録パワーの設定には、1〜3セクター通過する時
間で行い、実際に記録試験に用いるセクター数は記録パ
ワー設定に要するセクター数も加算したものとする工程
と、全記録試験パワーで記録終了後、エラー数検出のた
め記録セクターを連続して再生を行う工程を持つことを
特徴とする最適記録パワー検出工程。 - 【請求項16】 最適記録パワーを検出工程において、
通常再生するモードと、最適記録パワー検出用のモード
を2つ持つ工程と、プリピット部とデータ記録部でモー
ドを切替える工程を持つことを特徴とする最適記録パワ
ー検出工程。 - 【請求項17】 最適記録パワーを検出する工程におい
て、プリピット部とデータ記録部のVFO部(データク
ロックを抽出する部分)を、通常再生するモードとする
工程と、その後に続くデータ部では最適記録パワー検出
モードとする工程を持つことを特徴とする最適記録パワ
ー検出工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001266362A JP3551171B2 (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 最適記録パワー検出方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP2001266362A Expired - Fee Related JP3551171B2 (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 最適記録パワー検出方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100656388B1 (ko) | 2004-06-24 | 2006-12-11 | 다이요 유덴 가부시키가이샤 | 광정보기록장치 |
CN100442362C (zh) * | 2005-06-22 | 2008-12-10 | 松下电器产业株式会社 | 光盘记录控制方法和光盘记录控制装置 |
US7633844B2 (en) | 2005-02-21 | 2009-12-15 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Optical information recording apparatus, optical information recording method, and signal processing circuit |
US7693015B2 (en) | 2004-11-18 | 2010-04-06 | Taiyo Yuden, Co., Ltd. | Optical information recording device, optical information recording method, and signal processing circuit |
-
2001
- 2001-09-03 JP JP2001266362A patent/JP3551171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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