JP2002115795A - フルオロカーボンの回収装置 - Google Patents

フルオロカーボンの回収装置

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JP2002115795A JP2000376957A JP2000376957A JP2002115795A JP 2002115795 A JP2002115795 A JP 2002115795A JP 2000376957 A JP2000376957 A JP 2000376957A JP 2000376957 A JP2000376957 A JP 2000376957A JP 2002115795 A JP2002115795 A JP 2002115795A
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Akira Nakajima
朗 中島
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NAKAJIMA JIDOSHA DENSO KK
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NAKAJIMA JIDOSHA DENSO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類のフルオロカーボンを混合させる
ことなく回収でき、また、回収されたフルオロカーボン
を再利用し易いフルオロカーボンの回収装置を提供す
る。 【解決手段】 フルオロカーボンの回収装置本体100
と、管路により該本体に着脱自在に取り付けられてた大
型の回収ボンベ102と、複数の小型ボンベ103〜1
06と、各ボンベに設けられた自動弁V1〜V5及びロ
ードセルR1〜R5とからなる。小型ボンベ103〜1
06のいずれかが取り付けられていれば、小型ボンベか
ら先にフルオロカーボンが充填される。小型ボンベの回
収量を少なくしたので、異なる種類のフルオロカーボン
を混合しなくて済む。また、カーエアコンの補修用とし
て適した容量にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、フルオロカーボン
を回収するとともに、再利用する場合にも対応し易いフ
ルオロカーボンの回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアコン、カーエアコン又は冷蔵庫等の
熱ポンプシステムには、各種のフルオロカーボンが冷媒
として使用されている。そして、これらの装置が廃棄さ
れた場合、フルオロカーボンを回収することが、オゾン
ホールや地球温暖化の関係から、重要視されている。
【0003】このような要請から、本願の出願人は、図
4に示す「中島式」と言われるフルオロカーボンの回収
装置を提案してきた。これは、熱ポンプシステムから液
状のフルオロカーボンとオイルの混合物を取り出してフ
ルオロカーボンを分離回収できるものである。同図にお
いて、符号100はフルオロカーボンの回収装置本体
で、これに20リットルの大型の回収ボンベ102を接
続した状態を示す。
【0004】図5は、フルオロカーボンの回収装置本体
100の内部構造を示す図である。同図に示す被回収装
置1は、自動車のカーエアコン、冷蔵庫あるいはエアコ
ン等の廃棄されたものである。2は回収管路で、一端は
被回収装置1に接続され、他端は容器3に接続される。
この回収管路2は被回収装置から主として液体状のフル
オロカーボンとオイルとの混合体を抜き取るために、被
回収装置1の冷媒が収容されている部分の最も低い位置
に孔を開けて接続している。
【0005】回収管路2の中間には、手動式の弁2a
と、被回収装置内の圧力を測定する圧力計2bと、回収
管路自動弁としての電磁弁2cとが設けられている。容
器3は、圧力容器で、下部にはヒータ3aが、また、内
部には回収した混合体液の最大限界容量を検知するため
の限界液面スイッチ3bと、熱交換コイル3cとがあ
り、さらに、下方の側部にはオイル排出用の手動弁3d
がある。
【0006】容器3の上方には容器内で気化したフルオ
ロカーボンを吸入する管路4があり、この管路4には、
ミスト状のオイルを分離するオイルセパレータ4a、調
圧弁4b、ドライヤ5、逆止弁4c等が設けられ、コン
プレッサ6に接続される。
【0007】コンプレッサ6の出口側は高圧管路7に接
続され、高圧管路7は、オイルセパレータ8、逆止弁7
a、熱交換コイル3cを介して凝縮器9に接続される。
凝縮器9からは管路10が接続され、管路10は回収ボ
ンベ102に達する。
【0008】さらに、高圧管路7と管路4とを接続する
加圧管路14があり、この加圧管路14には自動弁14
aが設けられている。この構成により、自動弁14aが
開くと、コンプレッサ6から吐出された高圧のフルオロ
カーボンを容器3に送り込むことができる。
【0009】被回収装置1から抽出されたフルオロカー
ボンとオイルの混合体は、被回収装置1の一番低い位置
から抽出されるので、当初は液体状で抽出され、最後は
気体状のものが回収されることになる。
【0010】回収された混合体は、容器3に収容される
が、この混合体はヒータ3aと熱交換コイル3cとによ
って加熱され、沸点の低いフルオロカーボンはこれらか
ら潜熱の供給を受けて気化し、容器3内の上方空間に溜
まる。勿論このヒータ3aは外気、電気、温水、蒸気な
ど種々の熱源を使用できる。
【0011】容器3内に溜まったフルオロカーボンの気
体は、管路4に吸引されてコンプレッサ6に達し、ここ
で圧縮され、高温のガスになる。この高温ガスが、熱交
換コイル3cを通過して容器3内の液体状の混合体に接
触して、液体フルオロカーボンの気化熱として奪われ、
フルオロカーボンの気化を促進する。熱交換コイル3c
を通過して温度が低下した高圧ガスは、凝縮器9でさら
に放熱して液化され、管路10を通って回収ボンベ10
2に収容されることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】現在、フルオロカーボ
ンを回収している業界は、冷蔵庫やルームエアコン等の
家庭電化製品の廃品を扱う冷凍空調機業界と、自動車業
界とに大きく分けられる。このうち、自動車業界では、
1995年以前に製造された古い自動車がまだ相当数走
っており、これらの自動車のカーエアコンは、現在製造
が中止されているR−12を冷媒として使用している。
そのため、これらのカーエアコンを補修する際に使用す
るR−12が払底しており、値段が高騰し、ユーザーに
大なる負担を強いている。
【0013】この状況を解決するために、廃棄される車
両からR−12を回収し、再利用できるシステムの構築
が望まれている。そのためには、上記回収装置を利用す
ればよいことになる。
【0014】しかし、上記のフルオロカーボンの回収装
置は高額であり、これに対し、カーエアコンを補修する
工場は、修理工場であって、車両を廃棄処理することが
本業ではない。そのため、高額の装置を購入しても使用
する機会が殆どなく、過剰な設備となってしまう。
【0015】一方、車両の廃棄処理をする業者として
は、回収されたフルオロカーボンは、現在のところで
は、破壊費用を負担して破壊してもらっているので、も
し、回収したフルオロカーボンの一部でも再利用できれ
ば破壊費用の負担を軽減できることになる。
【0016】また、従来のフルオロカーボンの回収装置
は、20リットル程度の大型の回収ボンベでフルオロカ
ーボンを回収している。一方、カーエアコンの補修に使
用するには少量でよく、大きなボンベを購入すると高額
でもあるし、残りの処分に困ることとなる。そのために
は、小さなボンベに小分けしなければ、実際的ではな
い。しかしながら、大型の回収ボンベから小型ボンベに
直接小分けするには、法的な制限があって、通常の自動
車修理工場などでは実施が困難である。一方、大型の回
収ボンベ内にある回収されたフルオロカーボンを、再
度、回収装置を通過させ、小型の回収ボンベに充填させ
れば法的にも問題はない。
【0017】さらに、別の問題もある。フルオロカーボ
ンには、R−12、R−134a等、幾つかの種類があ
り、各熱ポンプシステムが使用する冷媒は1種類ではな
い。これに対し、上記20リットル程度の大型の回収ボ
ンベでは、多数の熱ポンプシステムから回収した種類の
異なるフルオロカーボンが混合される場合もあり、種類
の異なるものが混合していると、カーエアコン等に補修
用として用いることはできない。
【0018】本発明はこのような事情から考えられたも
ので、異なる種類のフルオロカーボンを混合させること
なく回収することができ、また、回収されたフルオロカ
ーボンの再利用が容易なフルオロカーボンの回収装置を
提供することを目的としている。または、上記に加え、
ボンベの製造や取り扱いに特別の許可の不要なフルオロ
カーボンの回収装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、被回収装置から回収したフルオロカーボ
ンを液化して排出するフルオロカーボンの回収装置本体
と、管路により該本体に着脱自在に取り付けられて本体
から排出されるフルオロカーボンを収容する複数のボン
ベと、各ボンベへのフルオロカーボンの流入を制御する
自動弁と、各ボンベ内のフルオロカーボン量を測定する
収容量測定器とを有することを特徴としている。
【0020】さらに、各ボンベへのフルオロカーボンの
流入を制御する自動弁と、各ボンベの有無を検知するボ
ンベ検知器と、上記自動弁、収容量測定器及びボンベ検
知器を制御する制御装置とを有する構成とすることがで
きる。
【0021】また、上記収容量測定器とボンベ検知器
が、ボンベの重量を測定する秤である構成や、上記ボン
ベの少なくとも1つが容量1リットル以下の小型ボンベ
である構成や、上記制御装置が、上記複数のボンベのう
ち、小型ボンベを優先的に充填する構成や、上記被回収
装置が、フルオロカーボンを充填されたボンベである構
成としてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明のフルオロカーボンの
回収装置の全体を示す図で、図2は、ボンベ部分を模式
的に示す図である。これらの図において、フルオロカー
ボンの回収装置本体100は、従来例で説明したものと
同じものを使用することができる。
【0023】回収用のボンベとしては、従来例で説明し
た大型の回収ボンベ102の他に、この回収ボンベ10
2と回収装置本体100との間に、1以上の(この実施
例では4つの)小型ボンベ103,104,105,1
06を設けている。各ボンベは、手動弁aと、フランジ
継手bとを介して管路に接続されており、フランジ継手
bの部分で着脱自在となっている。ただし、この構成に
限定されず、たとえば、アクセスバルブ等を用いて公知
の方法によってワンタッチで配管に着脱できる構成とす
ることが望ましい。
【0024】アクセスバルブを用いた場合、口径が小さ
いことから、ボンベ内にフルオロカーボンを充填する速
度が遅くなるが、回収装置100から供給されるフルオ
ロカーボンの量もそれほど大きくないので、十分対応可
能である。そして、アクセスバルブを用いると、小型ボ
ンベを管路から外す場合、外した瞬間にアクセスバルブ
が閉じるので、外部に漏れるフルオロカーボンを減少さ
せることが可能となる。
【0025】また、各小型ボンベ103,104,10
5,106と大型の回収ボンベ102には電磁弁や電動
弁などからなる自動弁V1,V2,V3,V4,V5が
設置されている。さらに各ボンベには、ロードセルR
1,R2,R3,R4,R5が設けられ、ボンベの重さ
を常時測定できるようになっている。
【0026】大型の回収ボンベ102は従来のものと同
じで容量が20リットルを使用してもよく、さらに大型
のものを用いてもよい。これに対し、小型ボンベ10
3,104,105,106は、容量が1リットル以下
のものを使用する。これは、現在の法律では、圧力容器
としての認可が不要であることと、安価に製造できるこ
と、通常の1台のカーエアコンから回収できるフルオロ
カーボンの全量を収容できること、及び補修用として用
いるのに適当な容量である、等の理由からである。
【0027】ロードセルR1,R2,R3,R4,R5
は、ボンベの重量を測定する秤であり、ボンベの風袋を
予め入力しておくことでボンベの有無を判断でき、ボン
ベ内にフルオロカーボンが満タンとなったときの重量を
予め入力しておくことで満タンの検出ができるようにな
っている。すなわち、ロードセルR1,R2,R3,R
4,R5は、ボンベの有無を検知するボンベ検知器と、
ボンベの内容量を測定する収容量測定器の双方を兼ねて
いる。
【0028】なお、上記の構成に代えて、ボンベ検知器
と収容量測定器とを別個のもので構成することもでき
る。たとえば、ボンベ検知器に光電管を用い、内容量の
測定にはフロート等の液面計を使用する構成などがあ
る。
【0029】小型ボンベ103,104,105,10
6を収容している箱110内には、マイクロコンピュー
タを用いた制御装置111があり、自動弁V1,V2,
V3,V4,V5の開閉制御、及びロードセルR1,R
2,R3,R4,R5からの秤量信号の受信ができ、イ
ンストールされたプログラムにしたがって、これらを制
御する。
【0030】図3は、制御装置111による制御の仕方
を説明するフローチャートである。同図により、本発明
のフルオロカーボンの回収装置の作用を説明する。ま
ず、スタートすると、制御装置111は、ロードセルR
1の示す重量の値を求め、この値から小型ボンベ103
がセットされているか否かを判断する(S11)。
【0031】小型ボンベ103がセットされていると、
自動弁V1をオンにして開き、他の自動弁V2,V3,
V4,V5をオフにして閉じ、回収装置本体100から
送られてくるフルオロカーボンの液体を小型ボンベ10
3に充填する(S12)。
【0032】フルオロカーボンの回収が進み、小型ボン
ベ103が満タンになると、ロードセルR1が予め入力
されていた満タンの重量に達することから制御装置11
1は小型ボンベ103の満タンを知り(S13)、自動
弁V1,V2,V3,V4,V5全体を閉じる(S1
4)。
【0033】次に、ロードセルR2の値を求め、小型ボ
ンベ104がセットされているか否かを判断する(S2
1)。小型ボンベ104がセットされていると、自動弁
V2をオンにして開き、他の自動弁V1,V3,V4,
V5をオフにして閉じ、回収装置本体100から送られ
てくるフルオロカーボンの液体を小型ボンベ104に回
収する(S22)。小型ボンベ104が満タンになるの
をロードセルR2の測定する重量から知り(S23)、
自動弁V1,V2,V3,V4,V5全体を閉じる(S
24)。
【0034】次に、ロードセルR3の値を求め、小型ボ
ンベ105がセットされているか否かを判断する(S3
1)。小型ボンベ105がセットされていると、自動弁
V3を開き、他の自動弁V1,V2,V4,V5を閉
じ、フルオロカーボンの液体を小型ボンベ105に回収
する(S32)。小型ボンベ105が満タンになったら
(S33)、自動弁V1,V2,V3,V4,V5全体
を閉じる(S34)。
【0035】次に、ロードセルR4の値を求め、小型ボ
ンベ106のセットを判断する(S41)。小型ボンベ
106がセットされていると、自動弁V4を開き、他の
自動弁を閉じ、フルオロカーボンを小型ボンベ106に
回収する(S42)。小型ボンベ106が満タンになっ
たら(S43)、全部の自動弁を閉じる(S44)。
【0036】最後に、ロードセルR5の値を求め、回収
ボンベ102の有無を判断し(S51)、セットされて
いると、自動弁V5を開き、他の自動弁を閉じ、フルオ
ロカーボンを回収ボンベ102に回収する(S52)。
小型ボンベ106が満タンになったら(S53)、全部
の自動弁を閉じ(S54)、装置全体を停止させる。
【0037】S11で、ロードセルR1の値を求め、小
型ボンベ103の有無を調べたとき、小型ボンベ103
がセットされていない場合は、S21にジャンプして小
型ボンベ104の有無を調べる。小型ボンベ104が無
い場合は、小型ボンベ105の有無を調べ、さらに小型
ボンベ106の有無を調べ、最後に回収ボンベ102の
有無を調べることになる。
【0038】すなわち、小型ボンベ103,104,1
05,106のいずれかがセットされていれば、それか
ら優先的に充填し、大型の回収ボンベ102は最後に回
されることになる。また、小型ボンベを全くセットしな
ければ、従来と同様に大型の回収ボンベ102による回
収が可能である。
【0039】なお、上記実施例では小型ボンベが4つの
場合を図示したが、小型ボンベは1つ以上であればいく
つでもよい。また、大型の回収ボンベ102を廃止して
全てのボンベを小型ボンベにしてもよい。
【0040】以上の構成にすれば、1つのカーエアコン
からフルオロカーボンを回収する場合、1つの小型ボン
ベに回収することができる。また、仮に、1つのカーエ
アコンから回収したフルオロカーボンが1つの小型ボン
ベの満タン量に満たない場合には、そのカーエアコンの
回収が完了したとき、回収した小型ボンベを取り外して
おけばよい。次に、別のカーエアコンの回収をするとき
は、同じ場所に別の空のボンベを取り付ければ、そのボ
ンベから充填され、取り外したままにしておけば、次の
ボンベへと自動的に切り替えて回収することができる。
同様に、フルオロカーボンの種類が切り替わる場合に
は、1つの種類のフルオロカーボンの回収が終了したと
きに、そのとき充填していたボンベを取り外せばよい。
次の種類のフルオロカーボンを回収するときは、上述し
たようにして自動的に切り替わることになる。
【0041】このようなフルオロカーボンの回収装置で
あれば、複数の修理工場が共同して1台の回収装置を購
入し、使用を希望する者が借りて安価な小型ボンベで回
収し、回収した小型ボンベを自分の工場で保管して補修
の際に使用することができる。したがって、補修用のフ
ルオロカーボンを安価に取得し、容易に再利用ができる
ようになる。このとき、小型ボンベが1リットル以下で
あれば、取り扱いに許認可を得る必要も無く、誰でも容
易に使用することができる。また、アクセスバルブを用
いれば、回収装置への着脱も簡単になり、補修に使用す
る場合も使用し易い。
【0042】あるいは、廃棄されたカーエアコンからフ
ルオロカーボンを回収することを専門に行う業者の場
合、小型ボンベに種類ごとに分けてフルオロカーボンを
回収し、補修用に使用したい修理業者等に小型ボンベの
まま販売することができる。このようにすれば、回収し
たフルオロカーボンの破壊費用の負担を軽減することが
できる。
【0043】フルオロカーボンを再利用することによっ
て、現在使われている新品のフルオロカーボンの製造量
を減少することができる。したがって、新品を作るエネ
ルギーと回収したフルオロカーボンを破壊するエネルギ
の双方を節約することができることになり、地球の温暖
化防止に貢献できる。
【0044】なお、上記実施例では、フルオロカーボン
の回収装置は、カーエアコン等の熱ポンプシステムから
回収するものとして説明した。しかし、このような利用
の仕方に限定されず、たとえば、図1や図4に示すフル
オロカーボンの回収装置で大型の回収ボンベ102に回
収されたフルオロカーボンを、再度、図1のフルオロカ
ーボンの回収装置に通し、小型ボンベ103,104,
105,106等に充填することもできる。この場合、
フルオロカーボンの回収装置は、フルオロカーボンの詰
め替え装置として機能することになる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、従来のフルオロ
カーボンの回収装置は、大型の回収ボンベのみを取り付
けていたので、回収されたフルオロカーボンは、複数の
熱ポンプシステムからの異なる種類のものが混合し易
く、小分けして取り出すには手間が掛かり、再利用しに
くかった。これに対し、本発明では、フルオロカーボン
の回収装置本体に、複数のボンベを着脱自在に取り付け
たので、フルオロカーボンを種類ごとに分けて回収する
ことができるようになり、再利用し易くなった。
【0046】各ボンベ内のフルオロカーボン量を測定す
る収容量測定器と、各ボンベへのフルオロカーボンの流
入を制御する自動弁と、各ボンベの有無を検知するボン
ベ検知器と、上記自動弁、収容量測定器及びボンベ検知
器を制御する制御装置とを有する構成とすれば、複数の
ボンベに順次フルオロカーボンを回収させることがで
き、装置の可動効率を向上させることができる。
【0047】複数のボンベの少なくとも1つが容量1リ
ットル以下の小型ボンベであり、着脱自在な構成とすれ
ば、ボンベが安価に製造できるようになり、フルオロカ
ーボンを小量単位で取り扱うことができ、異なる種類の
フルオロカーボンが混合することを防止し易く、フルオ
ロカーボンの再利用が容易になった。また、フルオロカ
ーボンの回収装置をフルオロカーボンの詰め替え装置と
して使用すれば、大型の回収ボンベに収容されたフルオ
ロカーボンを小型ボンベに詰め替えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフルオロカーボンの回収装置の全体を
示す図である。
【図2】ボンベ部分を模式的に示す図である。
【図3】制御装置による制御の仕方を説明するフローチ
ャートである。
【図4】従来のフルオロカーボンの回収装置の外観全体
を示す図である。
【図5】従来のフルオロカーボンの回収装置の内部構造
を示す図である。
【符号の説明】
100 フルオロカーボンの回収装置 102 回収ボンベ 103〜106 小型ボンベ 111 制御装置 V1〜V5 自動弁 R1〜R5 ロードセル(ボンベ検知器、収容量測定
器)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回収装置から回収したフルオロカーボ
    ンを液化して排出するフルオロカーボンの回収装置本体
    と、管路により該本体に着脱自在に取り付けられて本体
    から排出されるフルオロカーボンを収容する複数のボン
    ベと、各ボンベへのフルオロカーボンの流入を制御する
    自動弁と、各ボンベ内のフルオロカーボン量を測定する
    収容量測定器とを有することを特徴とするフルオロカー
    ボンの回収装置。
  2. 【請求項2】 さらに、各ボンベへのフルオロカーボン
    の流入を制御する自動弁と、各ボンベの有無を検知する
    ボンベ検知器と、上記自動弁、収容量測定器及びボンベ
    検知器を制御する制御装置とを有することを特徴とする
    請求項1記載のフルオロカーボンの回収装置。
  3. 【請求項3】 上記収容量測定器とボンベ検知器が、ボ
    ンベの重量を測定する秤であることを特徴とする請求項
    2記載のフルオロカーボンの回収装置。
  4. 【請求項4】 上記ボンベの少なくとも1つが容量1リ
    ットル以下の小型ボンベであることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のフルオロカーボンの回収装
    置。
  5. 【請求項5】 上記制御装置が、上記複数のボンベのう
    ち、小型ボンベを優先的に充填することを特徴とする請
    求項4記載のフルオロカーボンの回収装置。
  6. 【請求項6】 上記被回収装置が、フルオロカーボンを
    充填されたボンベであることを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載のフルオロカーボンの回収装置。
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