JP2002115633A - スタータ駆動装置 - Google Patents

スタータ駆動装置

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JP2002115633A
JP2002115633A JP2000304800A JP2000304800A JP2002115633A JP 2002115633 A JP2002115633 A JP 2002115633A JP 2000304800 A JP2000304800 A JP 2000304800A JP 2000304800 A JP2000304800 A JP 2000304800A JP 2002115633 A JP2002115633 A JP 2002115633A
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starter
control circuit
main contactor
response
battery
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JP2000304800A
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Katsuyuki Sumimoto
勝之 住本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな設計変更を必要とせずに大形化および
コストアップを招くことなく、動作信頼性を向上させた
スタータ駆動装置を得る。 【解決手段】 低抵抗の第1ソレノイドコイル31と、
高抵抗値の第2ソレノイドコイル32と、各ソレノイド
コイルにより駆動されてバッテリ1とスタータモータ4
とを導通させる可動接点33とを含み、各ソレノイドコ
イルの一端はスタータ制御回路6Bの出力端子に接続さ
れ、第1ソレノイドコイルの他端はグランドに接地さ
れ、第2ソレノイドコイルの他端はスタータモータの入
力端子に接続され、各ソレノイドコイルの並列駆動によ
りメインコンタクタ3Bを投入し、第1ソレノイドコイ
ルの駆動により投入状態を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのクラ
ンキング時に用いられる車両用スタータの駆動装置に関
し、特に信頼性を向上させるとともに小形化を実現した
スタータ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載されたエンジンを
始動するためのクランキング時においては、車載のバッ
テリからの給電によりスタータピニオンをエンジン出力
軸に連結させてスタータモータを駆動し、エンジンを強
制的に回転させる必要がある。
【0003】図6は従来から周知のスタータ駆動装置を
示す回路構成図である。図6において、1は車載のバッ
テリ、2はバッテリ1の出力端子に接続されたスタータ
スイッチである。なお、ここでは、メカスイッチで示さ
れているが、スタータスイッチ2は、励磁式スイッチで
あってもよい。
【0004】3はスタータ運転制御用のメインコンタク
タであり、エンジン始動時のスタータスイッチ2の投入
時に、専用電力線(ハーネス)を介したバッテリ電圧V
Bにより駆動される。4はメインコンタクタ3の投入時
にバッテリ電圧VBにより駆動されるスタータモータで
ある。
【0005】スタータモータ4の入力端子(M端子)
は、メインコンタクタ3を介して、バッテリ1の出力端
子(ハーネスを介したB端子)に接続され、スタータモ
ータ4の他端はグランド端子(E端子)を介して接地さ
れている。
【0006】メインコンタクタ3は、比較的低い抵抗値
を有し駆動出力の大きい第1のソレノイドコイル31
と、第1のソレノイドコイル31よりも高い抵抗値を有
し比較的駆動出力の小さい第2のソレノイドコイル32
と、各ソレノイドコイル31および32により駆動され
る可動接点33とを有する。
【0007】メインコンタクタ3内の各ソレノイドコイ
ル31および32は、並列接続されており、各ソレノイ
ドコイル31および32の一端は、スタータスイッチ2
の出力端子(S端子)に接続され、各ソレノイドコイル
31および32の他端は、メインコンタクタ3のローサ
イド端子(L端子)を介してグランド端子(E端子)に
接続されている。
【0008】第1のソレノイドコイル31の他端は、ス
タータモータ4の入力端子(M端子)に接続されてい
る。また、第2のソレノイドコイル32の他端は、メイ
ンコンタクタ3のローサイド端子(L端子)を介してグ
ランド端子(E端子)に接続されている。
【0009】メインコンタクタ3内の可動接点33は、
投入駆動されたときに、バッテリ1の出力端子(B端
子)とスタータモータ4の入力端子(M端子)とを導通
させ、スタータモータ4を駆動する。
【0010】また、メインコンタクタ3の可動接点33
には、スタータモータ4をエンジン出力軸に選択的に連
結させるためのスタータピニオン(図示せず)が一体的
に設けられており、メインコンタクタ3は、投入時にス
タータピニオンをエンジン出力軸に連結させるようにな
っている。
【0011】ここでは、各ソレノイドコイル31、32
が、可動接点33とともにスタータピニオンを進行させ
る場合について説明するが、スタータピニオンのみを進
行させるスタータ構成もあり得る。
【0012】次に、図6に示した従来のスタータ駆動装
置の動作について説明する。図6において、スタータス
イッチ2をオンさせると、スタータスイッチ2に専用に
配線された電力線を介して、S端子からスタータ制御用
のメインコンタクタ3にバッテリ電圧VBが供給され
る。
【0013】スタータスイッチ2が介在された電力線に
は、スタータ運転時のみに給電される。スタータスイッ
チ2のオン操作により、バッテリ1からメインコンタク
タ3内の各ソレノイドコイル31、32への給電が開始
する。
【0014】すなわち、メインコンタクタ3の入力端子
(S端子)から印加されたバッテリ電圧VBによる電流
は、第1のソレノイドコイル31からモータ4の入力端
子(M端子)を介してグランド端子(E端子)に流れる
とともに、第2のソレノイドコイル32からメインコン
タクタ3のローサイド端子(L端子)を介してグランド
端子(E端子)に流れる。
【0015】これにより、各ソレノイドコイル31、3
2が励磁されて、可動接点33が図中上方に進行して投
入駆動され、バッテリ出力端子(B端子)およびスター
タモータ入力端子(M端子)が電気的に接続され、バッ
テリ1からスタータモータ4への給電が開始してスター
タが運転される。
【0016】ここで、前述した通り、メインコンタクタ
3内の2つのソレノイドコイル31、32のうち、第1
のソレノイドコイル31は低抵抗で起磁力が強く、第2
のソレノイドコイル32は高抵抗で起磁力が弱い。
【0017】スタータ起動時のスタータスイッチ2のオ
ン時においては、まず、ソレノイドコイル31、32の
両方が通電されて、両方の起磁力が可動接点33を図中
上方に進行させる。
【0018】可動接点33が進行完了してB端子および
M端子に接触すると、理想的には、S端子およびM端子
間が同電位になって第1のソレノイドコイル31の通電
がなくなり、第2ソレノイドコイル32のみが通電され
ることになる。
【0019】つまり、可動接点33の進行中は第1およ
び第2ソレノイドコイル31、32が通電され、可動接
点33の進行完了(B端子およびM端子への接触)後に
は、可動接点33の接触状態保持用の第2ソレノイドコ
イル32のみが通電される。
【0020】このとき、各ソレノイドコイル31、32
への電力源は、専用に配線された電力線を介して供給さ
れているので、その供給電圧は、スタータモータ4への
大電流によるハーネスドロップと因果関係がなく、バッ
テリ電圧(B端子電圧)VBと比べて遙かに高い電位で
安定している。
【0021】しかしながら、スタータスイッチ2を含む
ハーネスドロップを考慮した場合、可動接点33の進行
中に数10Aの電流がメインコンタクタ3に供給される
ので、専用電力線が数10mΩの抵抗値を有する場合に
は、S端子において数Vのハーネスドロップが生じるこ
とになる。
【0022】したがって、メインコンタクタ3への通電
開始時に可動接点33の駆動力を十分に得られないおそ
れがある。また、専用電力線の抵抗値を十分に低減しよ
うとすると、専用電力線を太くする必要があり、コスト
アップおよび装置の大形化を招いてしまう。
【0023】図6の従来装置は、スタータ運転をデジタ
ル信号でマネージメントしない場合を示しているが、上
記専用電力線のハーネスドロップを解消するために、メ
インコンタクタ3をデジタル信号で制御するようにした
スタータ駆動装置も多数提案されている。
【0024】たとえば、特開平10−26065号公報
または特開平10−26068号公報に参照される従来
装置は、スタータ運転をデジタル信号でマネージメント
しようとしており、各ソレノイドコイルの電力源は、い
ずれもB端子から得ている。
【0025】このようなデジタル信号を用いた場合、外
部ユニットから入力される駆動指示信号(ソレノイドコ
イルの電力とはなり得ない電力容量の信号)に基づいて
スタータ運転を可能にするために、駆動指示信号認識機
能を含むスタータ制御回路が、スタータに内蔵(また
は、隣接、別置)により設けられる。
【0026】上記公報に記載の従来装置は、スタータを
ECUで直接駆動指示することにより、駆動信号ハーネ
スの細線化を目的としたものであり、スタータ駆動指示
回路の構成としてはモダンなシステムといえる。
【0027】図7はたとえば特開平10−26065号
公報に参照される従来のスタータ駆動装置を示す回路構
成図であり、前述(図6参照)と同様のものについて
は、同一符号を付して詳述を省略する。
【0028】図7において、5はスタータスイッチ(図
示せず)に関連したデジタル制御回路であり、エンジン
始動時のスタータスイッチの投入に応答したデジタル信
号Dを生成する。
【0029】6はデジタル制御回路5に関連したスター
タ制御回路であり、デジタル信号Dに応答してメインコ
ンタクタ3を駆動する。スタータ制御回路6は、メイン
コンタクタ3への給電を制御し、メインコンタクタ3
は、エンジン始動用のスタータモータ4への給電を制御
する。
【0030】スタータモータ4は、メインコンタクタ3
の投入によりバッテリ電圧VBが供給されて駆動され
る。
【0031】通常、デジタル制御回路5は、パワートレ
インコントロールユニットと称される外部ユニット(E
CU)により構成される。また、デジタル制御回路5お
よびスタータ制御回路6は、ECU(電子式制御ユニッ
ト)により一体構成されてもよい。
【0032】スタータ制御回路6は、電源回路61、駆
動制御回路62、FETからなるスイッチング素子63
およびゼナーダイオード64を備えている。スイッチン
グ素子63およびゼナーダイオード64からなる直列回
路は、バッテリ1の出力端子(B端子)とグランド端子
(E端子)との間に挿入されている。
【0033】スイッチング素子63とゼナーダイオード
64との接続点(スイッチング素子63の出力端子およ
びゼナーダイオード64のカソード)は、スタータ制御
回路6の出力端子(S端子)に接続されている。
【0034】電源回路61は、B端子に接続されて、ハ
ーネスを介したバッテリ電圧VBから駆動制御回路62
を駆動するための電源電圧を生成する。駆動制御回路6
2は、電源回路61からの電源信号により駆動されると
ともに、入力端子(C端子)からデジタル信号Dを取り
込む。
【0035】駆動制御回路62は、デジタル信号Dに応
答して、スイッチング素子63に対する駆動制御信号G
を出力する。駆動制御信号Gは、スイッチング素子63
のゲートに印加され、スイッチング素子63を導通させ
て、バッテリ電圧VBをメインコンタクタ3の入力端子
(S端子)に印加するようになっている。
【0036】すなわち、コンタクタ3内の2つのソレノ
イドコイル31、32は、スタータ制御回路6内のスイ
ッチング素子63を介したバッテリ出力端子(B端子)
を電力源としている。このとき、スイッチング素子63
は、実質的にスタータスイッチとして機能している。
【0037】また、スタータ制御回路6内の駆動制御回
路62の電源電圧は、電源回路61を介したB端子を電
力源にしている。
【0038】次に、図8の波形図を参照しながら、図7
に示した従来装置の動作について説明する。エンジン始
動時にスタータを運転するためには、まず、デジタル制
御回路5がスタータ制御回路6にデジタル信号Dを発信
する。
【0039】スタータ制御回路6は、デジタル信号Dを
解釈して、スタータ運転指令を認識した場合に限り駆動
制御信号Gを生成し、スイッチング素子63をオンさせ
てメインコンタクタ3内の各ソレノイドコイル31、3
2への給電を開始する。
【0040】各ソレノイドコイル31、32が通電され
ると、メインコンタクタ3内の可動接点33が進行して
B端子およびM端子が電気的に接続される。これによ
り、スタータモータ4が給電されて、スタータの運転を
開始する。
【0041】この場合、デジタル信号Dに応答してスイ
ッチング素子63をオン動作させているので、デジタル
制御回路5およびスタータ制御回路6におけるハーネス
ドロップはほとんど無視することができる。
【0042】しかしながら、スタータ運転の開始直後お
よびスタータ運転中におけるバッテリ出力端子(B端
子)の電位は、図8のように変化する。図8はスタータ
モータ4への給電(スタータ運転)直後のバッテリ電圧
VB(B端子電圧)すなわちメインコンタクタ3に対す
る印加電圧の時間変化を示しており、破線は図6の従来
装置の場合、実線は図7の従来装置の場合をそれぞれ示
している。
【0043】図8から明らかなように、図7のようにB
端子電圧をメインコンタクタ3の電源とした場合(実線
参照)は、図6のようにソレノイドコイル専用配線から
の電源を用いた場合(破線参照)に比べて電圧降下が大
きく、各ソレノイドコイル31、32を駆動するのに不
利である。
【0044】これは、スタータモータ4への給電線(B
端子電圧)を電力源として共有したことによるハーネス
ドロップに起因している。
【0045】各ソレノイドコイル31、32の電源とし
て機能するB端子電圧(ソレノイドコイル印加電圧)
は、スタータ運転時における可動接点33の進行力(ス
タータピニオンの進行力)と、進行行程完了後の固定保
持力とに直結しており、ソレノイドコイル電源電圧が低
い(不利)ということは、メインコンタクタ3の性能ひ
いてはスタータの性能が低下することを意味する。
【0046】また、図8のような電圧低下による不具合
としては、たとえば、スタータ運転中にメインコンタク
タ3がB端子およびM端子の接触状態を保持しきれなく
なって解放してしまうことがあげられる。
【0047】また、場合によっては、可動接点33の進
行力が低下するために、B端子およびM端子の断続接触
(業界用語では「チャタリング」と称される)が発生
し、最悪の場合には接触状態で溶着してしまい、スター
タ暴走運転状態となって、過熱による発火などのおそれ
もある。
【0048】また、スタータ制御回路6内の駆動制御回
路62も、電源回路61を介したB端子を電力源として
いるが、スタータモータ4は、給電開始直後に大きなイ
ンラッシュ電流が流れるので、このときに、B端子電圧
が5Vを下回るおそれがある。
【0049】一般的に、電気回路の動作は、入力電圧が
5Vを下回ると不安定になり、特に駆動制御回路62が
マイクロプロセッサの場合には、5V未満の電圧では動
作停止してしまうことになる。このようなことは、前述
の問題点と同様に、非常にまれな状況下での事象ではあ
るが、起こらないと断言することはできない。
【0050】そこで、デジタル信号Dを用いてスタータ
運転させる場合においても、可動接点33の進行行程完
了時の電圧低下によるソレノイドコイルの駆動力を確保
するために、ソレノイドコイルの駆動出力を増大させる
ようにした従来装置も提案されている。
【0051】図9はたとえば特開平10−26068号
公報に参照される従来のスタータ駆動装置を示す回路構
成図であり、前述(図7参照)と同様のものについて
は、同一符号を付して詳述を省略する。また、図9にお
いて、3Aおよび6Aは、それぞれ、前述のメインコン
タクタ3およびスタータ制御回路6に対応している。
【0052】スタータ制御回路6Aは、前述の電源回路
61、駆動制御回路62およびスイッチング素子63に
加えて、サージ電流吸収用のフライホイルダイオード6
5を備えている。
【0053】フライホイルダイオード65は、アノード
がスタータ制御回路6Aの出力端子(L端子)に接続さ
れ、カソードがスタータ制御回路6Aの入力端子(B端
子)に接続されている。
【0054】スイッチング素子63は、スタータ制御回
路6Aの出力端子(L端子)とグランド端子(E端子)
との間に挿入されており、ソレノイドコイル30への給
電遮断時に発生する高電圧サージが過度に印加されない
ように、フライホイルダイオード65により保護されて
いる。
【0055】30は新設計されたメインコンタクタ3A
内のソレノイドコイルであり、駆動出力を増大させるた
めに、極めて低い抵抗値(大きい巻線径)の大形コイル
により構成されている。
【0056】この場合、メインコンタクタ3A内の単一
のソレノイドコイル30は、メインコンタクタ3A内で
接続されたB端子を電力源としている。ソレノイドコイ
ル30の他端は、メインコンタクタ3Aのローサイド端
子(L端子)およびスタータ制御回路6Aの出力端子
(L端子)からスイッチング素子63を介してグランド
端子(E端子)に接続されている。
【0057】メインコンタクタ3Aのローサイド端子
(L端子)は、スタータ制御回路6Aの出力端子に接続
されており、駆動用の入力端子として機能している。
【0058】次に、図10の波形図を参照しながら、図
9に示した従来装置の動作について説明する。まず、前
述と同様に、スタータ運転時において、デジタル制御回
路5は、スタータ制御回路6Aにデジタル信号Dを発信
する。
【0059】スタータ制御回路6A内の駆動制御回路6
2は、スタータ運転を示すデジタル信号Dに応答してス
イッチング素子63をオンさせ、ソレノイドコイル30
への給電を開始する。
【0060】このとき、ソレノイドコイル30の駆動出
力が大きいので、B端子電圧の変動にかかわりなく、可
動接点33およびスタータピニオンを確実に進行させる
ことができる。
【0061】以下、前述と同様にスタータ運転が開始
し、スタータ運転の終了時にソレノイドコイル30が遮
断されると、図10のように高電圧(300V程度)の
サージ電圧が発生する。
【0062】このとき、フライホイルダイオード65
は、サージ電圧をB端子に向けて放電させ、スイッチン
グ素子63を保護する。フライホイルダイオード65に
よるFET保護電圧は、図10内の一点鎖線で示されて
いる。
【0063】しかしながら、図9のようにソレノイドコ
イル30の駆動出力を増大させた場合でも、ソレノイド
コイル30の電力源をB端子から得ている点は前述(図
7参照)と同様であり、スタータ運転中の電圧低下(図
8参照)による駆動上の不利は否めない。
【0064】すなわち、デジタル信号Dによりスタータ
駆動を実行しようとすると、スタータ給電制御用のソレ
ノイドコイル30の駆動電力源として、スタータモータ
4への給電線(B端子)を共用する必要があるが、スタ
ータモータ4への給電線(B端子)電圧は、スタータ運
転の際にハーネスドロップが大きく、スタータ駆動用の
専用信号線(図6参照)を用いた場合よりも低くなる
(図8参照)。
【0065】また、スタータ制御回路6A内の駆動制御
回路62が電源回路61を介したB端子を電力源として
いるので、前述と同様に動作上の不利も生じる。さら
に、駆動出力(起磁力)の増大を目的として、ソレノイ
ドコイル30が大形化されているので、コイルの大きさ
および重量も増大してしまう。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】従来のスタータ駆動装
置は以上のように、スタータスイッチ2に接続された専
用信号線(図6参照)を用いた場合には、専用信号線の
電圧降下を防ぐために専用信号線が大形化してしまうと
いう問題点があった。
【0067】また、図7(図9)のように、デジタル信
号Dを用いた場合には、メインコンタクタ3(3A)内
のソレノイドコイル31、32(30)の電力源がスタ
ータモータ4への給電線(B端子)と共用設計されるの
で、スタータ運転時のハーネスドロップの影響により各
ソレノイドコイル31、32の駆動能力が低下し、スタ
ータピニオンの進行力および固定保持力の性能が低下す
るという問題点があった。
【0068】また、スタータ制御回路6(6A)におい
て、B端子に接続された電源回路61からの電源電圧も
低下して、駆動制御回路62が確実に動作することがで
きないという問題点があった。
【0069】さらに、図9のように、ソレノイドコイル
30の駆動能力を増大させようとすると、ソレノイドコ
イル30が大形化するという問題点があった。
【0070】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、メインコンタクタ内のソレノイ
ドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化およ
びコストアップを招くことなく、スタータ運転動作の信
頼性を向上させたスタータ駆動装置を得ることを目的と
する。
【0071】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るスタータ駆動装置は、車両に搭載されたエンジンおよ
びバッテリと、バッテリの出力電圧により駆動されるス
タータモータと、バッテリの出力電圧により駆動されて
バッテリとスタータモータとを選択的に導通させるメイ
ンコンタクタと、エンジンの始動時にスタータスイッチ
の投入に応答したデジタル信号を生成するデジタル制御
回路と、デジタル信号に応答してメインコンタクタを駆
動するスタータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置に
おいて、メインコンタクタは、比較的低い抵抗値を有し
駆動出力の大きい第1のソレノイドコイルと、第1のソ
レノイドコイルよりも高い抵抗値を有し比較的駆動出力
の小さい第2のソレノイドコイルと、第1および第2の
ソレノイドコイルにより駆動されてバッテリとスタータ
モータとを導通させるための可動接点とを含み、第1お
よび第2のソレノイドコイルの各一端は、スタータ制御
回路の出力端子に接続され、第1のソレノイドコイルの
他端は、グランドに接地され、第2のソレノイドコイル
の他端は、スタータモータの入力端子に接続され、スタ
ータ制御回路は、デジタル信号に応答して、第1および
第2のソレノイドコイルを並列駆動してメインコンタク
タを投入するとともに、メインコンタクタの投入後に、
第1のソレノイドコイルのみを駆動して、メインコンタ
クタの投入状態を保持するものである。
【0072】また、この発明の請求項2に係るスタータ
駆動装置は、請求項1において、スタータ制御回路は、
デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆動制
御回路と、駆動制御信号によりオン動作するスイッチン
グ素子とを含み、スイッチング素子は、バッテリの出力
端子に接続されたスタータ制御回路の入力端子と、第1
および第2のソレノイドコイルの各一端に接続されたス
タータ制御回路の出力端子との間に挿入されたものであ
る。
【0073】また、この発明の請求項3に係るスタータ
駆動装置は、請求項2において、デジタル信号は、複数
の初期パルスを含み、スタータ制御回路は、初期パルス
に応答して電源信号を生成する電源回路を含み、駆動制
御回路は、電源信号に応答して起動するとともに駆動制
御信号を生成するものである。
【0074】また、この発明の請求項4に係るスタータ
駆動装置は、車両に搭載されたエンジンおよびバッテリ
と、バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
タと、バッテリの出力電圧により駆動されてバッテリと
スタータモータとを選択的に導通させるメインコンタク
タと、エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応
答したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、デ
ジタル信号に応答してメインコンタクタを駆動するスタ
ータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置において、メ
インコンタクタは、比較的低い抵抗値を有し駆動出力の
大きい第1のソレノイドコイルと、第1のソレノイドコ
イルよりも高い抵抗値を有し比較的駆動出力の小さい第
2のソレノイドコイルと、第1および第2のソレノイド
コイルにより駆動されてバッテリとスタータモータとを
導通させるための可動接点とを含み、第1および第2の
ソレノイドコイルの各一端は、スタータ制御回路の出力
端子に接続され、第1および第2のソレノイドコイルの
各他端は、グランドに接地され、スタータ制御回路は、
デジタル信号に応答して、第1および第2のソレノイド
コイルを並列駆動してメインコンタクタを投入するもの
である。
【0075】また、この発明の請求項5に係るスタータ
駆動装置は、請求項4において、スタータ制御回路は、
デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆動制
御回路と、駆動制御信号によりオン動作するスイッチン
グ素子とを含み、スイッチング素子は、バッテリの出力
端子に接続されたスタータ制御回路の入力端子と、第1
および第2のソレノイドコイルの各一端に接続されたス
タータ制御回路の出力端子との間に挿入されたものであ
る。
【0076】また、この発明の請求項6に係るスタータ
駆動装置は、請求項5において、デジタル信号は、複数
の初期パルスを含み、スタータ制御回路は、初期パルス
に応答して電源信号を生成する電源回路を含み、駆動制
御回路は、電源信号に応答して起動するとともに駆動制
御信号を生成するものである。
【0077】また、この発明の請求項7に係るスタータ
駆動装置は、請求項4から請求項6までのいずれかにお
いて、スタータ制御回路は、メインコンタクタの投入後
に、第1および第2のソレノイドコイルをデューティ駆
動して、メインコンタクタの投入状態を保持するもので
ある。
【0078】また、この発明の請求項8に係るスタータ
駆動装置は、車両に搭載されたエンジンおよびバッテリ
と、バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
タと、バッテリの出力電圧により駆動されてバッテリと
スタータモータとを選択的に導通させるメインコンタク
タと、エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応
答したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、デ
ジタル信号に応答してメインコンタクタを駆動するスタ
ータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置において、メ
インコンタクタは、比較的低い抵抗値を有し駆動出力の
大きい第1のソレノイドコイルと、第1のソレノイドコ
イルよりも高い抵抗値を有し比較的駆動出力の小さい第
2のソレノイドコイルと、第1および第2のソレノイド
コイルにより駆動されてバッテリとスタータモータとを
導通させるための可動接点とを含み、第1および第2の
ソレノイドコイルの各一端は、バッテリの出力端子に接
続され、第1および第2のソレノイドコイルの各他端
は、スタータ制御回路の出力端子に接続され、スタータ
制御回路は、デジタル信号に応答して、第1および第2
のソレノイドコイルを並列駆動してメインコンタクタを
投入するものである。
【0079】また、この発明の請求項9に係るスタータ
駆動装置は、請求項8において、スタータ制御回路は、
デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する制御回
路と、駆動制御信号によりオン動作するスイッチング素
子とを含み、スイッチング素子は、第1および第2のソ
レノイドコイルの各他端に接続されたスタータ制御回路
の出力端子と、グランドとの間に挿入されたものであ
る。
【0080】また、この発明の請求項10に係るスター
タ駆動装置は、請求項9において、デジタル信号は、複
数の初期パルスを含み、スタータ制御回路は、初期パル
スに応答して電源信号を生成する電源回路を含み、駆動
制御回路は、電源信号に応答して起動するとともに駆動
制御信号を生成するものである。
【0081】また、この発明の請求項11に係るスター
タ駆動装置は、請求項8から請求項10までのいずれか
において、スタータ制御回路は、メインコンタクタの投
入後に、第1および第2のソレノイドコイルをデューテ
ィ駆動して、メインコンタクタの投入状態を保持するも
のである。
【0082】また、この発明の請求項12に係るスター
タ駆動装置は、車両に搭載されたエンジンおよびバッテ
リと、バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモ
ータと、バッテリの出力電圧により駆動されてバッテリ
とスタータモータとを選択的に導通させるメインコンタ
クタと、エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に
応答したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、
デジタル信号に応答してメインコンタクタを駆動するス
タータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置において、
デジタル信号は、複数の初期パルスを含み、スタータ制
御回路は、初期パルスに応答して電源信号を生成する電
源回路と、電源信号に応答して起動するとともに、デジ
タル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆動制御回
路と、駆動制御信号によりオン動作してメインコンタク
タを駆動するスイッチング素子とを含むものである。
【0083】また、この発明の請求項13に係るスター
タ駆動装置は、請求項12において、電源回路は、初期
パルスを整流するダイオードと、ダイオードを介して整
流された初期パルスにより充電されるコンデンサとを含
み、コンデンサの出力電圧を電源信号として出力するも
のである。
【0084】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1によるシステム全
体を概略的に示す回路構成図であり、前述(図7参照)
と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略
する。
【0085】図1において、3B、5B、DB、6Bお
よび61Bは、それぞれ、前述のメインコンタクタ3、
デジタル制御回路5、デジタル信号D、スタータ制御回
路6および電源回路61に対応している。
【0086】メインコンタクタ3Bは、前述と同様に、
2つのソレノイドコイル31、32と可動接点33とを
有し、可動接点33を開閉駆動することにより、バッテ
リ1とスタータモータ4とを選択的に導通する。
【0087】この場合、各ソレノイドコイル31、32
の一端は、前述と同様にメインコンタクタ3Bの入力端
子(S端子)に接続されているが、第1(低抵抗)のソ
レノイドコイル31の他端は、メインコンタクタ3Bの
ローサイド端子(L端子)を介してグランド端子(E端
子)に接続され、第2(高抵抗)のソレノイドコイル3
2の他端は、スタータモータ4の入力端子(M端子)に
接続されている。
【0088】すなわち、各ソレノイドコイル31、32
は、スタータ制御回路6B内のスイッチング素子63を
介したB端子を電力源としており、第1のソレノイドコ
イル31の他端は接地され、第2のソレノイドコイル3
2の他端はスタータモータ4に接続されている。
【0089】図1内のメインコンタクタ3Bにおいて
は、2つのソレノイドコイル31および32の電気的接
続を変更した点のみが、図7内のメインコンタクタ3と
異なる。
【0090】上記メインコンタクタ3B内の結線によ
り、スタータ制御回路6Bは、デジタル信号DBに応答
して、各ソレノイドコイル31、32を並列駆動してメ
インコンタクタ3Bを投入するとともに、メインコンタ
クタ3Bの投入後に、第1のソレノイドコイル32のみ
を駆動して、メインコンタクタ3Bの投入状態を保持す
るように動作する。
【0091】すなわち、第1および第2のソレノイドコ
イル31、32は、可動接点33の進行用のコイルとし
て機能し、第1のソレノイドコイル31のみが投入後の
投入状態保持用のコイルとして機能する。
【0092】デジタル制御回路5Bは、スタータ制御回
路6B内で電源信号を生成するための複数の初期パルス
を含むデジタル信号DBを出力する。
【0093】スタータ制御回路6Bは、デジタル信号D
Bが入力される電源回路61Bと、前述と同様の駆動制
御回路62、スイッチング素子63およびゼナーダイオ
ード64とを備えている。
【0094】スタータ制御回路6B内の電源回路61B
は、デジタル信号DB内の初期パルスに応答して電源信
号を生成し、駆動制御回路62は、電源回路61Bから
の電源信号に応答して起動するとともに、デジタル信号
DBに応答して駆動制御信号Gを生成する。
【0095】駆動制御信号Gによりオン動作するスイッ
チング素子63は、ハーネスを介したバッテリ出力端子
(B端子)と、出力端子(S端子)を介した各ソレノイ
ドコイル31、32の各一端との間に挿入されている。
【0096】図2は図1内の電源回路61Bの構成例を
デジタル信号DBとともに示すブロック図である。図2
において、デジタル制御回路5Bから出力されるデジタ
ル信号DBは、オンデューティレートが70%程度で最
大10mA程度の初期パルスPを含む。
【0097】電源回路61Bは、デジタル信号DBを取
り込む入力端子610と、入力端子610に接続されて
初期パルスPを整流するダイオード611と、ダイオー
ド611を介して整流された初期パルスにより充電され
るコンデンサ612と、コンデンサ612の出力電圧か
ら電源信号を生成する電源信号生成回路613と、電源
信号を駆動制御回路62に出力する出力端子614とを
備えている。
【0098】次に、図2を参照しながら、図1に示した
この発明の実施の形態1による電源回路61Bの動作に
ついて説明する。まず、エンジン始動時においてデジタ
ル制御回路5Bから生成されたデジタル信号DBは、ス
タータ制御回路6B内の電源回路61Bおよび駆動制御
回路62に入力される。
【0099】電源回路61B内のダイオード611は、
初期パルスPを整流し、コンデンサ612は整流後の初
期パルスを充電し、さらに電源信号生成回路613を介
して駆動制御回路62に電源信号を出力する。これによ
り、駆動制御回路62は、起動を開始して、デジタル信
号DBからスタータ運転要求を認識し、駆動制御信号G
を生成する。
【0100】これにより、スイッチング素子63がオン
して、メインコンタクタ3B内の各ソレノイドコイル3
1、32への給電が開始し、メインコンタクタ3Bがオ
ン状態になってスタータモータ4への給電が開始し、エ
ンジンのクランキングが開始する。
【0101】このように、駆動制御回路62は、デジタ
ル制御回路5Bから発信されるデジタル信号DBを電力
源として起動されるので、駆動制御回路62の起動時に
B端子電圧から電力を消費することはない。
【0102】また、駆動制御回路62の電源電圧をデジ
タル信号DBから生成するので、スタータ運転時に駆動
制御回路62の電源電圧の低下を招くこともない。さら
に、スタータ運転指令が発生しない限りは、駆動制御回
路62に電源電圧が印加されることはなく、無駄な消費
電力を軽減することができる。
【0103】また、B端子およびM端子が接触(スター
タ運転)された後のB端子電圧の不利状況下において
も、接触保持の通電用が残るコイルは、起磁力の強い第
1のソレノイドコイル31なので、電圧不利条件下にお
いても十分に保持能力を発揮することができる。
【0104】しかも、メインコンタクタ3B内の各ソレ
ノイドコイル31、32の電気接続を変更するのみによ
り上記目的効果を達成しているので、安価なうえ、メイ
ンコンタクタ3Bの大きさおよび重量が増加することも
ない。
【0105】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、スタータ運転時に並列駆動される2つのソレノイド
コイルのうち、第2のソレノイドコイル32の他端をス
タータモータ4に接続したが、各ソレノイドコイル3
1、32の両他端をグランド端子(E端子)に接続して
もよい。
【0106】図3はスタータモータ4を介さずに各ソレ
ノイドコイル31、32を並列駆動するように構成した
この発明の実施の形態2を示す回路構成図であり、前述
(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付し
て詳述を省略する。
【0107】図3において、3C、6Cおよび62C
は、それぞれ、前述のメインコンタクタ3B、スタータ
制御回路6Bおよび駆動制御回路62に対応している。
メインコンタクタ3Cにおいては、各ソレノイドコイル
31、32の接続関係のみが前述と異なる。
【0108】この場合、各ソレノイドコイル31、32
の一端は、スタータ制御回路6Cの出力端子(S端子)
に接続され、各ソレノイドコイル31、32の他端は、
ローサイド端子(L端子)を介してグランド端子(E端
子)に接続されている。
【0109】すなわち、メインコンタクタ3C内の各ソ
レノイドコイル31、32の電力源は、スタータ制御回
路6C内のスイッチング素子63を介したB端子から得
ており、各ソレノイドコイル31、32の他端は両方と
もアースされている。
【0110】スタータ制御回路6C内の駆動制御回路6
2Cは、可動接点33の進行行程完了を示すセンサ信号
(図示せず)を取得するか、または、進行行程完了を示
すB端子電圧の変動を検出しており、進行行程完了時に
駆動制御信号Gをデューティ制御するようになってい
る。
【0111】次に、図3に示したこの発明の実施の形態
2による動作について説明する。まず、スタータ運転時
において、スタータ制御回路6Cは、前述と同様に、デ
ジタル信号DBに応答して、第1および第2のソレノイ
ドコイル31、32を、スタータモータ4を介さずに並
列駆動して、メインコンタクタ3Cを投入する。
【0112】このとき、グランド端子(E端子)に共通
接続されて並列駆動される2つのソレノイドコイル3
1、32は、実質的に極めて低抵抗のコイルとして機能
する。したがって、スイッチング素子63の導通時に、
十分に大きな駆動出力を得ることができ、可動接点33
およびスタータピニオンを確実に進行させることができ
る。
【0113】また、B端子電圧が低下する不利な状況下
となるB端子およびM端子の接触後においても、両方の
ソレノイドコイル31、32の通電が残るので、電圧不
利に関する支障は生じない。
【0114】続いて、メインコンタクタ3Cの投入後
に、駆動制御回路62Cは、駆動制御信号Gをデューテ
ィ制御して、各ソレノイドコイル31、32をデューテ
ィ駆動することにより、メインコンタクタ3Cの投入状
態を保持する。
【0115】これにより、実質的な電力を低減して、必
要最小限の電力で各ソレノイドコイル31、32を駆動
し、無駄な消費電力を抑制する。
【0116】また、この場合も、メインコンタクタ3C
内において、各ソレノイドコイル31、32の配置など
を変更することなく、電気接続の変更のみで実現するこ
とができるので、安価なうえ、メインコンタクタ3Cの
大きさや重量が増加することもない。
【0117】また、スタータ制御回路6C内の駆動制御
回路62Cの電源電圧を、前述(図2参照)のパワーサ
プライ技術により取得しているので、電源電圧の低下を
招くこともない。
【0118】さらに、各ソレノイドコイル31、32の
両方が、スタータモータ4との電気的接続関係を有して
いないので、スタータモータ4への給電停止後のスター
タモータ4の惰性回転時において、スタータモータ4の
発電電圧(負電圧)による影響を受けることがないの
で、ゼナーダイオード64を簡素化することができる。
【0119】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、各ソレノイドコイル31、32の一端をスイッチン
グ素子63を介してB端子に接続し、各ソレノイドコイ
ル31、32の他端をグランド端子(E端子)に接続し
たが、各一端を直接B端子に接続し、各他端をスイッチ
ング素子63を介してグランド端子(E端子)に接続し
てもよい。
【0120】図4は各ソレノイドコイル31、32の一
端を直接B端子に接続したこの発明の実施の形態3を示
す回路構成図であり、前述(図3参照)と同様のものに
ついては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0121】図4において、3Dおよび6Dは、それぞ
れ、前述のメインコンタクタ3Cおよびスタータ制御回
路6Cに対応している。メインコンタクタ3Dにおいて
は、各ソレノイドコイル31、32の接続関係のみが前
述と異なる。
【0122】この場合、各ソレノイドコイル31、32
の一端は、メインコンタクタ3D内において、バッテリ
の出力端子(B端子)に直接接続されている。また、各
ソレノイドコイル31、32の他端は、ローサイド端子
(L端子)を介してスタータ制御回路6Dの出力端子
(L端子)に接続されている。
【0123】すなわち、メインコンタクタ3D内の各ソ
レノイドコイル31、32の電力源はB端子から直接得
ており、各ソレノイドコイル31、32の他端は、スタ
ータ制御回路6D内のスイッチング素子63を介してア
ースされている。
【0124】スタータ制御回路6D内の駆動制御回路6
2Cは、デジタル信号DBに応答して駆動制御信号Gを
生成し、各ソレノイドコイル31、32を並列駆動し
て、メインコンタクタ3Dを投入する。
【0125】駆動制御信号Gによりオン動作するスイッ
チング素子64は、各ソレノイドコイル31、32の他
端に接続されたスタータ制御回路6Dの出力端子(L端
子)と、グランド端子(E端子)との間に挿入されてい
る。
【0126】図4内のスタータ制御回路6Dにおいて
は、図3内のゼナーダイオード64は不要であり、スタ
ータモータ4への給電用のB端子に接続される入力端子
(B端子)も、図9内のフライホイルダイオード65も
省略されている。
【0127】図9内のフライホイルダイオード65が省
略可能な理由は、給電遮断時の逆起電力が互いに異なる
2つのソレノイドコイル31、32が並列接続されてい
ることから、各ソレノイドコイル31、32への給電遮
断時に発生するサージ電圧(逆起電力)も低減されるか
らである。
【0128】図5は図4内の各ソレノイドコイル31、
32への給電遮断時のサージ電圧を示す波形図であり、
前述(図10参照)のサージ電圧(破線参照)と比べて
著しく低減されている。
【0129】図5に示すように、サージ電圧は、各ソレ
ノイドコイル31、32の互いの循環によって低減され
るので、図9内の逆起電力(サージ)吸収用のフライホ
イルダイオード65を削除することができ、したがっ
て、スタータ制御回路6Dを安価に構成することができ
る。
【0130】また、メインコンタクタ3Dにおいては、
各ソレノイドコイル31、32への給電用の入力端子
(S端子)が省略されており、同様に、メインコンタク
タ3Dを安価に構成することができる。
【0131】また、スタータ制御回路6Dは、メインコ
ンタクタ3Dの投入後に、各ソレノイドコイル31、3
2をデューティ駆動して、メインコンタクタ3Dの投入
状態を保持するようになっている。
【0132】したがって、上記実施の形態2と同様に、
B端子およびM端子の接触後においても、2つのソレノ
イドコイル31、32の両方が通電されるので、電圧不
利に関する支障が生じることはない。
【0133】また、メインコンタクタ3D内において、
各ソレノイドコイル31、32の電気接続を変更するの
みで実現することができるので、安価なうえ、メインコ
ンタクタ3Dの大きさおよび重量を増加させることもな
い。
【0134】また、駆動制御回路62Cの電源電圧は、
図2に示すパワーサプライ技術により生成されるので、
電源電圧低下に関する支障が生じることもない。
【0135】さらに、図4のように、スタータ制御回路
6Dの電気結線数が軽減されるので、ハーネスコストお
よび設置箇所の自由度が向上するうえ、回路全体の小形
化を実現することができる。
【0136】実施の形態4.なお、上記各実施の形態1
〜3では、各ソレノイドコイル31、32の接続関係を
変更しつつ、デジタル信号DBに応動する電源回路61
Bを用いたが、メインコンタクタの接続関係とは無関係
に、電源回路61Bを有するスタータ制御回路のみを用
いてもよい。
【0137】これにより、スタータ制御回路内におい
て、デジタル信号DBから電源電圧を安定に得ることが
できるので、前述と同様に、コストダウンを実現すると
ともに、スタータ運転時の動作信頼性を向上させること
ができる。
【0138】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、車両に搭載されたエンジンおよびバッテリと、バ
ッテリの出力電圧により駆動されるスタータモータと、
バッテリの出力電圧により駆動されてバッテリとスター
タモータとを選択的に導通させるメインコンタクタと、
エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応答した
デジタル信号を生成するデジタル制御回路と、デジタル
信号に応答してメインコンタクタを駆動するスタータ制
御回路とを備えたスタータ駆動装置において、メインコ
ンタクタは、比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい
第1のソレノイドコイルと、第1のソレノイドコイルよ
りも高い抵抗値を有し比較的駆動出力の小さい第2のソ
レノイドコイルと、第1および第2のソレノイドコイル
により駆動されてバッテリとスタータモータとを導通さ
せるための可動接点とを含み、第1および第2のソレノ
イドコイルの各一端は、スタータ制御回路の出力端子に
接続され、第1のソレノイドコイルの他端は、グランド
に接地され、第2のソレノイドコイルの他端は、スター
タモータの入力端子に接続され、スタータ制御回路は、
デジタル信号に応答して、第1および第2のソレノイド
コイルを並列駆動してメインコンタクタを投入するとと
もに、メインコンタクタの投入後に、第1のソレノイド
コイルのみを駆動して、メインコンタクタの投入状態を
保持するようにしたので、メインコンタクタ内のソレノ
イドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化お
よびコストアップを招くことなく、スタータ運転動作の
信頼性を向上させたスタータ駆動装置が得られる効果が
ある。
【0139】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、スタータ制御回路は、デジタル信号に応
答して駆動制御信号を生成する駆動制御回路と、駆動制
御信号によりオン動作するスイッチング素子とを含み、
スイッチング素子は、バッテリの出力端子に接続された
スタータ制御回路の入力端子と、第1および第2のソレ
ノイドコイルの各一端に接続されたスタータ制御回路の
出力端子との間に挿入されたので、メインコンタクタ内
のソレノイドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、
大形化およびコストアップを招くことなく、スタータ運
転動作の信頼性を向上させたスタータ駆動装置が得られ
る効果がある。
【0140】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、デジタル信号は、複数の初期パルスを含
み、スタータ制御回路は、初期パルスに応答して電源信
号を生成する電源回路を含み、駆動制御回路は、電源信
号に応答して起動するとともに駆動制御信号を生成する
ようにしたので、メインコンタクタ内のソレノイドコイ
ルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化およびコス
トアップを招くことなく、スタータ運転動作の信頼性を
向上させたスタータ駆動装置が得られる効果がある。
【0141】また、この発明の請求項4によれば、車両
に搭載されたエンジンおよびバッテリと、バッテリの出
力電圧により駆動されるスタータモータと、バッテリの
出力電圧により駆動されてバッテリとスタータモータと
を選択的に導通させるメインコンタクタと、エンジンの
始動時にスタータスイッチの投入に応答したデジタル信
号を生成するデジタル制御回路と、デジタル信号に応答
してメインコンタクタを駆動するスタータ制御回路とを
備えたスタータ駆動装置において、メインコンタクタ
は、比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい第1のソ
レノイドコイルと、第1のソレノイドコイルよりも高い
抵抗値を有し比較的駆動出力の小さい第2のソレノイド
コイルと、第1および第2のソレノイドコイルにより駆
動されてバッテリとスタータモータとを導通させるため
の可動接点とを含み、第1および第2のソレノイドコイ
ルの各一端は、スタータ制御回路の出力端子に接続さ
れ、第1および第2のソレノイドコイルの各他端は、グ
ランドに接地され、スタータ制御回路は、デジタル信号
に応答して、第1および第2のソレノイドコイルを並列
駆動してメインコンタクタを投入するようにしたので、
メインコンタクタ内のソレノイドコイルの大きな設計変
更を必要とせずに、大形化およびコストアップを招くこ
となく、スタータ運転動作の信頼性を向上させたスター
タ駆動装置が得られる効果がある。
【0142】また、この発明の請求項5によれば、請求
項4において、スタータ制御回路は、デジタル信号に応
答して駆動制御信号を生成する駆動制御回路と、駆動制
御信号によりオン動作するスイッチング素子とを含み、
スイッチング素子は、バッテリの出力端子に接続された
スタータ制御回路の入力端子と、第1および第2のソレ
ノイドコイルの各一端に接続されたスタータ制御回路の
出力端子との間に挿入されたので、メインコンタクタ内
のソレノイドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、
大形化およびコストアップを招くことなく、スタータ運
転動作の信頼性を向上させたスタータ駆動装置が得られ
る効果がある。
【0143】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、デジタル信号は、複数の初期パルスを含
み、スタータ制御回路は、初期パルスに応答して電源信
号を生成する電源回路を含み、駆動制御回路は、電源信
号に応答して起動するとともに駆動制御信号を生成する
ようにしたので、メインコンタクタ内のソレノイドコイ
ルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化およびコス
トアップを招くことなく、スタータ運転動作の信頼性を
向上させたスタータ駆動装置が得られる効果がある。
【0144】また、この発明の請求項7によれば、請求
項4から請求項6までのいずれかにおいて、スタータ制
御回路は、メインコンタクタの投入後に、第1および第
2のソレノイドコイルをデューティ駆動して、メインコ
ンタクタの投入状態を保持するようにしたので、メイン
コンタクタ内のソレノイドコイルの大きな設計変更を必
要とせずに、大形化およびコストアップを招くことな
く、スタータ運転動作の信頼性を向上させたスタータ駆
動装置が得られる効果がある。
【0145】また、この発明の請求項8によれば、車両
に搭載されたエンジンおよびバッテリと、バッテリの出
力電圧により駆動されるスタータモータと、バッテリの
出力電圧により駆動されてバッテリとスタータモータと
を選択的に導通させるメインコンタクタと、エンジンの
始動時にスタータスイッチの投入に応答したデジタル信
号を生成するデジタル制御回路と、デジタル信号に応答
してメインコンタクタを駆動するスタータ制御回路とを
備えたスタータ駆動装置において、メインコンタクタ
は、比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい第1のソ
レノイドコイルと、第1のソレノイドコイルよりも高い
抵抗値を有し比較的駆動出力の小さい第2のソレノイド
コイルと、第1および第2のソレノイドコイルにより駆
動されてバッテリとスタータモータとを導通させるため
の可動接点とを含み、第1および第2のソレノイドコイ
ルの各一端は、バッテリの出力端子に接続され、第1お
よび第2のソレノイドコイルの各他端は、スタータ制御
回路の出力端子に接続され、スタータ制御回路は、デジ
タル信号に応答して、第1および第2のソレノイドコイ
ルを並列駆動してメインコンタクタを投入するようにし
たので、メインコンタクタ内のソレノイドコイルの大き
な設計変更を必要とせずに、大形化およびコストアップ
を招くことなく、スタータ運転動作の信頼性を向上させ
たスタータ駆動装置が得られる効果がある。
【0146】また、この発明の請求項9によれば、請求
項8において、スタータ制御回路は、デジタル信号に応
答して駆動制御信号を生成する制御回路と、駆動制御信
号によりオン動作するスイッチング素子とを含み、スイ
ッチング素子は、第1および第2のソレノイドコイルの
各他端に接続されたスタータ制御回路の出力端子と、グ
ランドとの間に挿入されたので、メインコンタクタ内の
ソレノイドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、大
形化およびコストアップを招くことなく、スタータ運転
動作の信頼性を向上させたスタータ駆動装置が得られる
効果がある。
【0147】また、この発明の請求項10によれば、請
求項9において、デジタル信号は、複数の初期パルスを
含み、スタータ制御回路は、初期パルスに応答して電源
信号を生成する電源回路を含み、駆動制御回路は、電源
信号に応答して起動するとともに駆動制御信号を生成す
るようにしたので、メインコンタクタ内のソレノイドコ
イルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化およびコ
ストアップを招くことなく、スタータ運転動作の信頼性
を向上させたスタータ駆動装置が得られる効果がある。
【0148】また、この発明の請求項11によれば、請
求項8から請求項10までのいずれかにおいて、スター
タ制御回路は、メインコンタクタの投入後に、第1およ
び第2のソレノイドコイルをデューティ駆動して、メイ
ンコンタクタの投入状態を保持するようにしたので、メ
インコンタクタ内のソレノイドコイルの大きな設計変更
を必要とせずに、大形化およびコストアップを招くこと
なく、スタータ運転動作の信頼性を向上させたスタータ
駆動装置が得られる効果がある。
【0149】また、この発明の請求項12によれば、車
両に搭載されたエンジンおよびバッテリと、バッテリの
出力電圧により駆動されるスタータモータと、バッテリ
の出力電圧により駆動されてバッテリとスタータモータ
とを選択的に導通させるメインコンタクタと、エンジン
の始動時にスタータスイッチの投入に応答したデジタル
信号を生成するデジタル制御回路と、デジタル信号に応
答してメインコンタクタを駆動するスタータ制御回路と
を備えたスタータ駆動装置において、デジタル信号は、
複数の初期パルスを含み、スタータ制御回路は、初期パ
ルスに応答して電源信号を生成する電源回路と、電源信
号に応答して起動するとともに、デジタル信号に応答し
て駆動制御信号を生成する駆動制御回路と、駆動制御信
号によりオン動作してメインコンタクタを駆動するスイ
ッチング素子とを含むので、メインコンタクタ内のソレ
ノイドコイルの大きな設計変更を必要とせずに、大形化
およびコストアップを招くことなく、スタータ運転動作
の信頼性を向上させたスタータ駆動装置が得られる効果
がある。
【0150】また、この発明の請求項13によれば、請
求項12において、電源回路は、初期パルスを整流する
ダイオードと、ダイオードを介して整流された初期パル
スにより充電されるコンデンサとを含み、コンデンサの
出力電圧を電源信号として出力するようにしたので、メ
インコンタクタ内のソレノイドコイルの大きな設計変更
を必要とせずに、大形化およびコストアップを招くこと
なく、スタータ運転動作の信頼性を向上させたスタータ
駆動装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示す回路
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電源回路の構
成例を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を概略的に示す回路
構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を概略的に示す回路
構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3により発生するサー
ジ電圧を示す波形図である。
【図6】 スタータ運転制御用の専用電力線を用いた従
来のスタータ駆動装置を概略的に示す回路構成図であ
る。
【図7】 デジタル信号を用いた従来のスタータ駆動装
置の一例を概略的に示す回路構成図である。
【図8】 図8の従来装置によるスタータ運転後のB端
子電圧の変動を示す波形図である。
【図9】 デジタル信号を用いた従来のスタータ駆動装
置の他の例を概略的に示す回路構成図である。
【図10】 図9の従来装置により発生するサージ電圧
を示す波形図である。
【符号の説明】
1 バッテリ、3B〜3D メインコンタクタ、4 ス
タータモータ、5Bデジタル制御回路、6B〜6D ス
タータ制御回路、31 第1のソレノイドコイル、32
第2のソレノイドコイル、33 可動接点、61B
電源回路、62、62C 駆動制御回路、64 スイッ
チング素子、611 ダイオード、612 コンデン
サ、DB デジタル信号、G 駆動制御信号、P 初期
パルス、VB バッテリ電圧。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンおよびバッテ
    リと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
    タと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されて前記バッテリ
    と前記スタータモータとを選択的に導通させるメインコ
    ンタクタと、 前記エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応答
    したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、 前記デジタル信号に応答して前記メインコンタクタを駆
    動するスタータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置に
    おいて、 前記メインコンタクタは、 比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい第1のソレノ
    イドコイルと、 前記第1のソレノイドコイルよりも高い抵抗値を有し比
    較的駆動出力の小さい第2のソレノイドコイルと、 前記第1および第2のソレノイドコイルにより駆動され
    て前記バッテリと前記スタータモータとを導通させるた
    めの可動接点とを含み、 前記第1および第2のソレノイドコイルの各一端は、前
    記スタータ制御回路の出力端子に接続され、 前記第1のソレノイドコイルの他端は、グランドに接地
    され、 前記第2のソレノイドコイルの他端は、前記スタータモ
    ータの入力端子に接続され、 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して、前記第1および第2のソ
    レノイドコイルを並列駆動して前記メインコンタクタを
    投入するとともに、 前記メインコンタクタの投入後に、前記第1のソレノイ
    ドコイルのみを駆動して、前記メインコンタクタの投入
    状態を保持することを特徴とするスタータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆
    動制御回路と、 前記駆動制御信号によりオン動作するスイッチング素子
    とを含み、 前記スイッチング素子は、前記バッテリの出力端子に接
    続された前記スタータ制御回路の入力端子と、前記第1
    および第2のソレノイドコイルの各一端に接続された前
    記スタータ制御回路の出力端子との間に挿入されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のスタータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル信号は、複数の初期パルス
    を含み、 前記スタータ制御回路は、前記初期パルスに応答して電
    源信号を生成する電源回路を含み、 前記駆動制御回路は、前記電源信号に応答して起動する
    とともに前記駆動制御信号を生成することを特徴とする
    請求項2に記載のスタータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載されたエンジンおよびバッテ
    リと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
    タと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されて前記バッテリ
    と前記スタータモータとを選択的に導通させるメインコ
    ンタクタと、 前記エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応答
    したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、 前記デジタル信号に応答して前記メインコンタクタを駆
    動するスタータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置に
    おいて、 前記メインコンタクタは、 比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい第1のソレノ
    イドコイルと、 前記第1のソレノイドコイルよりも高い抵抗値を有し比
    較的駆動出力の小さい第2のソレノイドコイルと、 前記第1および第2のソレノイドコイルにより駆動され
    て前記バッテリと前記スタータモータとを導通させるた
    めの可動接点とを含み、 前記第1および第2のソレノイドコイルの各一端は、前
    記スタータ制御回路の出力端子に接続され、 前記第1および第2のソレノイドコイルの各他端は、グ
    ランドに接地され、 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して、前記第1および第2のソ
    レノイドコイルを並列駆動して前記メインコンタクタを
    投入することを特徴とするスタータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆
    動制御回路と、 前記駆動制御信号によりオン動作するスイッチング素子
    とを含み、 前記スイッチング素子は、前記バッテリの出力端子に接
    続された前記スタータ制御回路の入力端子と、前記第1
    および第2のソレノイドコイルの各一端に接続された前
    記スタータ制御回路の出力端子との間に挿入されたこと
    を特徴とする請求項4に記載のスタータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル信号は、複数の初期パルス
    を含み、 前記スタータ制御回路は、前記初期パルスに応答して電
    源信号を生成する電源回路を含み、 前記駆動制御回路は、前記電源信号に応答して起動する
    とともに前記駆動制御信号を生成することを特徴とする
    請求項5に記載のスタータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記スタータ制御回路は、 前記メインコンタクタの投入後に、前記第1および第2
    のソレノイドコイルをデューティ駆動して、前記メイン
    コンタクタの投入状態を保持することを特徴とする請求
    項4から請求項6までのいずれかに記載のスタータ駆動
    装置。
  8. 【請求項8】 車両に搭載されたエンジンおよびバッテ
    リと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
    タと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されて前記バッテリ
    と前記スタータモータとを選択的に導通させるメインコ
    ンタクタと、 前記エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応答
    したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、 前記デジタル信号に応答して前記メインコンタクタを駆
    動するスタータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置に
    おいて、 前記メインコンタクタは、 比較的低い抵抗値を有し駆動出力の大きい第1のソレノ
    イドコイルと、 前記第1のソレノイドコイルよりも高い抵抗値を有し比
    較的駆動出力の小さい第2のソレノイドコイルと、 前記第1および第2のソレノイドコイルにより駆動され
    て前記バッテリと前記スタータモータとを導通させるた
    めの可動接点とを含み、 前記第1および第2のソレノイドコイルの各一端は、前
    記バッテリの出力端子に接続され、 前記第1および第2のソレノイドコイルの各他端は、前
    記スタータ制御回路の出力端子に接続され、 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して、前記第1および第2のソ
    レノイドコイルを並列駆動して前記メインコンタクタを
    投入することを特徴とするスタータ駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記スタータ制御回路は、 前記デジタル信号に応答して駆動制御信号を生成する制
    御回路と、 前記駆動制御信号によりオン動作するスイッチング素子
    とを含み、 前記スイッチング素子は、前記第1および第2のソレノ
    イドコイルの各他端に接続された前記スタータ制御回路
    の出力端子と、グランドとの間に挿入されたことを特徴
    とする請求項8に記載のスタータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記デジタル信号は、複数の初期パル
    スを含み、 前記スタータ制御回路は、前記初期パルスに応答して電
    源信号を生成する電源回路を含み、 前記駆動制御回路は、前記電源信号に応答して起動する
    とともに前記駆動制御信号を生成することを特徴とする
    請求項9に記載のスタータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記スタータ制御回路は、 前記メインコンタクタの投入後に、前記第1および第2
    のソレノイドコイルをデューティ駆動して、前記メイン
    コンタクタの投入状態を保持することを特徴とする請求
    項8から請求項10までのいずれかに記載のスタータ駆
    動装置。
  12. 【請求項12】 車両に搭載されたエンジンおよびバッ
    テリと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されるスタータモー
    タと、 前記バッテリの出力電圧により駆動されて前記バッテリ
    と前記スタータモータとを選択的に導通させるメインコ
    ンタクタと、 前記エンジンの始動時にスタータスイッチの投入に応答
    したデジタル信号を生成するデジタル制御回路と、 前記デジタル信号に応答して前記メインコンタクタを駆
    動するスタータ制御回路とを備えたスタータ駆動装置に
    おいて、 前記デジタル信号は、複数の初期パルスを含み、 前記スタータ制御回路は、 前記初期パルスに応答して電源信号を生成する電源回路
    と、 前記電源信号に応答して起動するとともに、前記デジタ
    ル信号に応答して駆動制御信号を生成する駆動制御回路
    と、 前記駆動制御信号によりオン動作して前記メインコンタ
    クタを駆動するスイッチング素子とを含むことを特徴と
    するスタータ駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記電源回路は、 前記初期パルスを整流するダイオードと、 前記ダイオードを介して整流された初期パルスにより充
    電されるコンデンサとを含み、 前記コンデンサの出力電圧を電源信号として出力するこ
    とを特徴とする請求項12に記載のスタータ駆動装置。
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