JP2002115169A - 非ループ布帛を液処理可能な液流処理機 - Google Patents

非ループ布帛を液処理可能な液流処理機

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JP2002115169A
JP2002115169A JP2001305211A JP2001305211A JP2002115169A JP 2002115169 A JP2002115169 A JP 2002115169A JP 2001305211 A JP2001305211 A JP 2001305211A JP 2001305211 A JP2001305211 A JP 2001305211A JP 2002115169 A JP2002115169 A JP 2002115169A
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liquid
liquid flow
loop fabric
fabric
processing
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Kenichi Hamada
健一 浜田
Yoshikazu Sakai
義和 酒井
Masahide Yamaguchi
昌英 山口
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SAKAI ERUKOMU KK
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SAKAI ERUKOMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液流処理機への布帛出入の際に布帛両端同士
の継合せ作業も、切離し作業も全く必要とせずに非ルー
プ布帛を液流処理機内でスムーズに誘導して液処理を施
せる画期的な非ループ布帛を液処理可能な液流処理機を
提供すること。 【解決手段】 長尺非ループ布帛の先端部位を先頭にし
て長蛇状に急速的に流送させる液流路と;同非ループ布
帛が先端部位を先頭にして、湛溜する処理液中に浮沈揺
蕩させつゝ緩慢に流動させる滞溜域と;この滞溜域を非
ループ布帛が浮沈揺蕩しつゝ送られてくる当該滞溜域終
点部分に配設され、同非ループ布帛を処理液を噴出して
液流路の方向へ送り出す誘導手段と;次々に送られてく
る非ループ布帛を前記液流路に圧送する液流発生部と;
液流路および滞溜域の全体に処理液を循環させる循環ポ
ンプ手段とを採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非ループ布帛を液
処理方法な液流処理機、更に詳しくは、液流処理機への
布帛出入の際に布帛両端同士の継ぎ合わせも、切り離し
作業も全く必要としない画期的な液流処理機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、繊維材料を紡績し製織し
て得られた布帛類には、消費者の多種多様なニーズに対
応して染色加工や仕上加工等の種々の処理加工を施す必
要がある。ところで、このような処理加工においては、
布帛に対し同一の処理を反復して所望の効果を得るよう
にすることが多いため、布帛の両端部同士を継ぎ合わせ
て布帛をループ状に形成した後、このループ布帛を循環
させるか、あるいはループ布帛に沿って必要な処理剤を
循環させるとい反復的処理が行われている。
【0003】ところが、この反復的処理で用いるループ
布帛にあっては、処理加工の前後に布帛の両端部を継ぎ
合わせたり、切離したりするという継目作業が必要とな
り、この継目作業が非常に面倒で手間を要するという問
題があった。
【0004】例えば、循環液流にてループ布帛に処理加
工を施す液流処理機にあっては、前工程で得られた非ル
ープ状の布帛の先端部を液流処理機内に投入し、その先
端部を処理機内部の液流路に沿って一回りさせて投入口
から取り出した後、先端部と後端部とを継ぎ合わせて前
記非ループ布帛をループ状に形成するという継ぎ合わせ
投入作業が処理加工前に必要であった。そして、処理加
工後には、継ぎ合わせたループ布帛の継目を検知してそ
の継目部を液流処理機の投入口まで移動させ、その場で
継目を切り離した後、その布帛を投入口から取り出すと
いう切り離し取出作業が必要であった。このように、布
帛の両端自体を継ぎ合わせたり、切り離したりする作業
だけでなく、それに伴って布帛を液流処理機内で移動さ
せたり、布帛の継目を検知したりする作業も必要となる
ため、布帛の出入時における作業能率が不可避的に低下
するうえに、その作業は極めて複雑かつ困難であるた
め、殆ど自動化することができず、多くの人手に頼らざ
るを得ない状況であった。
【0005】そこで、布帛の移動や継目の検知を効率的
に行うための補助手段を液流処理機の傍らに別設した
り、また、布帛両端の継ぎ合わせ・切り離し作業をより
迅速に行うための様々な工夫をその作業に加えたりする
という試みが行われた。これにより、布帛の出入時にお
ける作業能率を従来よりも若干向上させることはできた
けれども、設備費がアップする一方、上記の如き継目作
業が必要であることに変わりはなく、何れの手段や工夫
も根本的な解決策にはなり得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液流
処理機に上記の如き問題があったことに鑑みて為された
ものであり、液流処理機への布帛出入の際に布帛両端同
士の継ぎ合わせも、切離し作業も全く必要とせずに非ル
ープ布帛を液流処理機内でスムーズに誘導して液処理を
施すことができる画期的な非ループ布帛を液処理可能な
液流処理機を提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者が上記技術的課
題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照し
て説明すれば、次のとおりである。
【0008】まず、本願請求項1記載の発明は、急速度
で流れる処理液Dの液流によって長尺の非ループ布帛C
の先端部位に装着した磁性体から成る先導体Gを先頭に
して当該非ループ布帛を長蛇状に急速流送せしめる液流
路1と;前記処理液Dが湛溜される領域であって、前記
非ループ布帛Cが前記先導体Gを先頭に湛溜する処理液
D中を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動せしめる滞溜域2
と;この滞溜域2の下流側に配設され浮沈揺蕩しながら
流動してくる非ループ布帛Cの先端部位を其処に装着さ
れている先導体Gの磁性に反応して当該先導体と共に非
ループ布帛Cの先端部位を吸着して受け継ぎ、回転しな
がら当該非ループ布帛を先端部位から後端部位へと順次
送り出す電磁回転体から成る吸引ロール33と;この吸引
ロール33が次々に繰り出してくる非ループ布帛Cを受け
継ぎ、処理液Dをジェット噴射しながら液流路1への転
向境界位置に配設された送込みリール35に圧送せしめる
送出噴射ノズル31と;前記送込みリール35から次々に繰
り出されて送られてくる非ループ布帛Cに処理液Dを高
圧で噴射して前記液流路1に圧送する液流発生部11と;
前記液流路1と滞溜域2の全体に処理液Dを循環させる
循環ポンプPという手段を連関統合させることによっ
て、前記液流路1では当該非ループ布帛Cを急流する液
流によって急速流送させることにより揉み絞り液浴、滞
溜域2では当該非ループ布帛を湛溜する処理液D中に浮
沈揺蕩させつゝ緩慢に流動させて弛緩液浴を施すことに
よって上記技術的課題を解決した点に特徴がある。
【0009】また、本願請求項2記載の発明は、急速度
で流れる処理液Dの液流によって長尺の非ループ布帛C
の先端部位を先頭にして当該非ループ布帛を長蛇状に急
速流送せしめる液流路1と;処理液Dが湛溜される領域
であって、前記非ループ布帛Cが先端部位を先頭にし
て、湛溜する処理液D中に浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動
せしめる滞溜域2と;この滞溜域2を非ループ布帛Cが
浮沈揺蕩しながら送り出されてくる当該滞溜域終点部分
の底部に配設されて前記非ループ布帛を処理液を噴出し
て液流路の方向へ送り出す処理液噴出ノズル43と;この
処理液噴出ノズル43によって次々に送られてくる非ルー
プ布帛Cに対し更に処理液Dを高圧で噴射して前記液流
路1へ圧送せしめる液流発生部11と;前記液流路1およ
び滞溜域2の全体に処理液Dを循環させる循環ポンプP
という手段を連関統合させることによって、前記液流路
1では当該非ループ布帛Cを急流する液流によって先端
部位を先頭に急速流送させて揉み絞り液浴、滞溜域2で
は湛溜する処理液D中に当該非ループ布帛を浮沈揺蕩さ
せつゝ緩慢に流動させて弛緩液浴を施すことによって上
記技術的課題を解決した点に特徴がある。
【0010】また、本願請求項3記載の発明は、急速度
で流れる処理液Dの液流によって長尺の非ループ布帛C
の先端部位を先頭にして当該非ループ布帛を長蛇状に急
速流送せしめる液流路1と;処理液Dが湛溜される領域
であって、前記非ループ布帛Cが前記先端部位を先頭に
湛溜する処理液中を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動せしめ
る滞溜域2と;この滞溜域2を非ループ布帛Cが浮沈揺
蕩しながら送り出されてくる当該滞溜域2の終点部分底
部に配設されて送り出されてくる当該非ループ布帛Cを
次々引っ掛け回転しながら液流路の方向へ送り出すブレ
ード付き回転リール7と;このブレード付き回転リール
7によって送り込まれてくる非ループ布帛Cに対し処理
液Dを高圧噴射して前記液流路1へ圧送せしめる液流発
生部と;前記液流路1および滞溜域2の全体に処理液D
を循環させる循環ポンプPというという手段を連関統合
させることによって、前記液流路1では当該非ループ布
帛Cを急流する液流によって先端部位を先頭に急速流送
させて揉み絞り液浴、滞溜域2では湛溜する処理液D中
に当該非ループ布帛を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動させ
て弛緩液浴を施すことによって上記技術的課題を解決し
た点に特徴がある。
【0011】そして、本願請求項4記載の発明は、急速
度で流れる処理液Dの液流によって長尺の非ループ布帛
Cの先端部位を先頭にして当該非ループ布帛Cを長蛇状
に急速流送せしめる液流路1と;処理液Dが湛溜される
領域であって、前記非ループ布帛Cが前記先端部位を先
頭に湛溜する処理液中に浮沈揺蕩させつゝ流動せしめる
滞溜域2と;この液流路1と滞溜域2との境界位置に配
設され、液流路1を流動していた処理液Dを増速しなが
ら前記非ループ布帛Cと共に噴流押出して滞溜域2の下
流側へ送り込ませるオリフィス流路Fと;前記滞溜域2
から次々に送り出されてくる非ループ布帛Cに対し、処
理液Dを高圧で噴射して前記液流路1へ圧送する液流発
生部11と;前記液流路1および滞溜域2の全体に処理液
Dを循環させる循環ポンプPという手段を連関統合させ
ることによって、前記液流路1では当該非ループ布帛C
を急流する液流によって先端部位を先頭に急速流送させ
て揉み絞り液浴、滞溜域2では湛溜する処理液D中に当
該非ループ布帛を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動させて弛
緩液浴を施すことによって上記技術的課題を解決した点
に特徴がある。
【0012】また、本発明は、処理液Dが急流で流送さ
れる領域であって、急流する液流によって長尺の非ルー
プ布帛Cの先端部位に装着した先導体Gを先頭に急速流
送せしめる液流路1と;処理液Dが湛溜される領域であ
って、前記非ループ布帛Cの先導体Gを先頭に湛溜する
処理液D中を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動せしめる滞溜
域2と;前記液流路1及び滞溜域2に処理液Dを循環さ
せる循環ポンプPと;前記非ループ布帛Cの先導体Gを
誘導する誘導手段とを包含するという手段を採用するこ
とによって、上記課題を解決した点に特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、非ループ布帛の液処理可能
な本発明に係る液流処理機の好ましい実施の形態を添附
図面に図示して説明すれば、以下のとおりである。な
お、以下における実施形態の説明では、本発明を液流染
色機に適用した例について詳述するものとする。
【0014】〔第1実施形態〕まず、本発明の第1実施
形態である液流染色機の内部機構および動作のプロセス
は、図2〜図5に示される。図中、符号1で指示するも
のは処理液Dが急流で流送される液流路であり、符号2
で指示するものは処理液Dが湛溜される滞溜域である。
これら液流路1と滞溜域2とは互いに連通されて循環経
路を形成しており、前記滞溜域2の底部から液流路1の
液流発生部11に向けて循環液路Lが配設されている。こ
の循環液路Lには、循環ポンプP、熱交換器H、バルブ
1 が設けてあり、滞溜域2に湛溜している処理液Dが
循環ポンプPで加圧され、熱交換器Hで加熱され、バル
ブV1 で流量調節されて循環液路L内を通過すると、高
温高圧の処理液Dが液流発生部11から噴射されることに
なる。なお、液流発生部11の位置は液流染色機の出入口
T近傍における液流路1の前方端部であり、この位置に
ジェットノズルを設けて所要のジェット流を発生する。
そして、液流発生部11から噴射された処理液Dは液流路
1内を急流で流れ、この処理液Dが滞溜域2の後方端部
から勢いよく流れ込んで滞溜域2に湛溜され、ここに湛
溜された処理液Dは循環液路Lを通って液流路1の液流
発生部11から吐出されて液流路1および滞溜域2内を循
環する仕組みになっている。
【0015】符号Cで指示するものは、前記処理液Dに
て染色加工される長尺の非ループ布帛である。この非ル
ープ布帛Cは、図1に示される従来の液流染色機で使用
するループ布帛C’の如く布帛両端同士を継ぎ合わせた
ループ状形態ではなく、当該染色機の内部では1本の長
いロープ状の布帛形態を成している。そして、ロープ状
形態の非ループ布帛Cの先端部位には磁性体から成る先
導体G(本実施形態にあっては、フェライト磁石)が装
着されており、この先導体Gを先頭にして非ループ布帛
Cが液流路1および滞溜域2を循環移動する。
【0016】もっとも、先導体Gとしては、非ループ布
帛Cを誘導するのに必要な性質や機能を有していればど
のようなものでもよく、例えば先導体Gは浮球の如き球
形や流線形などの種々の形状に形成できる。
【0017】他方、本実施形態の液流染色機では、非ル
ープ布帛Cの後端部位には磁性材料から成る被検体Sが
装着してあり、この被検体Sを液流路1から滞溜域2に
転向する境界位置近傍に配設された検出器K(磁気セン
サー)にて検知することにより非ループ布帛Cの後端位
置を把握できる。
【0018】もっとも、前記布帛Cの後端位置を把握す
る機構としては、上記磁気検知方式に代えて、同検知器
きの位置に超音波センサーから成る布帛検出器を配設し
て、当該布帛検出器の設置位置を通過する非ループ布帛
Cが「有り」から「無し」へと途切れる変化を検知する
という方法を採用してもよく、そうすれば、非ループ布
帛Cの後端部位に非検体Sを装着しなくとも、当該布帛
Cの後端位置を検知することができる。
【0019】符号3で指示するものは、前記非ループ布
帛Cの先導体G(フェライト磁石)を誘導するための誘
導手段であり、滞溜域2から液流路1に転向する境界位
置に配設してある。この誘導手段3は、非ループ布帛C
の進行方向に向けてジェット流を噴射するノズル31と、
このノズル31から噴射されるジェット流の噴射圧および
流量を調節するバルブ32と、先導体Gを吸引してノズル
31の近傍まで移送する電磁回転体から成る吸引ロール33
と、この吸引ロール33の吸引力のオン・オフおよび回転
を制御する吸引駆動部34と、前記ノズル31と液流発生部
11との間のコーナー部に配設されたリール35とから構成
されている。これにより、非ループ布帛Cの先導体Gが
前記ノズル31から噴射されたジェット流にて布帛進行方
向に圧送され、滞溜域2から液流路1の液流発生部11に
向けて誘導される。
【0020】ついで、上記の如く構成された液流染色機
内で非ループ布帛Cを流送させて液処理を施す方法につ
いて説明する。
【0021】まず、液流染色機の出入口Tから先導体G
を装着した非ループ布帛Cを先端部位から投入し、液流
路1の液流発生部11に落し込むと、この液流発生部11の
ジェットノズルから吐出される急流状態の処理液Dによ
って、非ループ布帛Cがその先導体Gを先頭に急速流送
され、処理液Dの揉み絞り作用を受けながら液流路1内
を通過して前記先導体Gを装着した布帛先端部位は滞溜
域2の終点部に送り込まれ、図2に示すような状態にな
る。
【0022】そして、前記非ループ布帛Cが滞溜域2の
後方端部から前方に向けて滞溜域2内の処理液D中を浮
沈揺蕩しながら緩慢に弛緩状態で流動し、この間に処理
液Dが布帛Cに十分含浸される。なお、第1実施形態の
滞溜域2においては、非ループ布帛Cが滞溜域2の前方
に進み易くなるように滞溜域2の底部に布帛進行方向に
向けて下り勾配を形成しているが、滞溜域2の底部には
ベルトコンベアを配設して、非ループ布帛Cが進み易く
なるようにしておくとよい。非ループ布帛Cの先導体G
がさらに前方に進むと、図3に示すような状態になる。
この状態では、磁性体から成る先導体Gが誘導手段3の
吸引ロール33に到達し、この吸引ロール33の磁力により
先導体Gを装着した当該布帛の先端部位は吸引ロール33
の表面に吸着されることになる。
【0023】かくして、非ループ布帛Cの後端部位に装
着された被検体Sは、液流路1から送り出されて滞溜域
2の後方端部に到達し、この位置に非ループ布帛Cの被
検体Sが到達すると、液流路1出口近傍に配設された検
出器Kによって検知される。これにより、非ループ布帛
Cの先端から後端までのすべてが滞溜域2の処理液D中
に浸かって布帛C全体に亙って十分な液浴が行われる。
【0024】ついで、非ループ布帛Cの後端部が液流路
1から滞溜域2に転向する境界位置近傍の通過を検出器
Kが検知すると、非ループ布帛Cの先導体Gが吸引され
ている吸引ロール33を布帛進行方向に所要角度だけ回転
させて、前記先導体Gを誘導手段3のノズル31の近傍ま
で移送せしめる。この時点で、吸引駆動部34の電流を制
御して吸引ロール33の吸引力をオフにすると、吸引ロー
ル33の表面から先導体Gが離れ、当該先導体Gがノズル
31からのジェット流によって吸い込まれて液流路1の液
流発生部11に向けて誘導され、図4に示すような状態に
なる。この状態から非ループ布帛Cは、先導体Gに導か
れて液流発生部11およびノズル31から吐出される処理液
Dのジェット推進力と吸引ロール33の回転力とによって
布帛進行方向にスムーズに誘導され、図5に示すような
状態になる。
【0025】さらに、非ループ布帛Cが進行して液流染
色機内を一回りすると、非ループ布帛Cは図1に示すよ
うな状態になる。このように図2〜図5に示すような同
一方向の循環を非ループ布帛Cが繰返すことにより、液
流路1における揉み絞り液浴と滞溜域2における弛緩液
浴とが非ループ布帛Cに対して反復され、その結果非ル
ープ布帛Cの染色処理が施されることになる。
【0026】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態である液流染色機は図6に示される。しかして、こ
の第2実施形態の基本的な構造は第1実施形態と同様で
あるが、磁性体から成る先導体が不要であること、およ
び非ループ布帛Cが浮沈揺蕩しながら送り出されてくる
滞溜域2の終点部分の底部に噴上げノズル43を設けた点
が第1実施形態と異なる。
【0027】図6に示すように、本実施形態の液流染色
機には、非ループ布帛Cの進行方向に向けてジェット流
を斜向吐出するノズル41・41と、このノズル41・41から
吐出されるジェット流の流量を調節するバルブ42と、非
ループ布帛Cをジェット流にて前記ノズル41の近傍まで
噴き上げて移送する斜向噴上げノズル43・43と、この噴
上げノズル43・43から吐出されるジェット流の流量を調
節するバルブ44とが配設されている。前記噴上げノズル
43・43は、処理液Dが湛溜する滞溜域2における終点部
分の底部に配設してあり、この底部から処理液Dを上方
にまたは布帛進行方向の斜め方向に噴水のごとく噴射せ
しめる。これにより、滞溜域2内の処理液D中を浮沈揺
蕩しながら流動してきた非ループ布帛Cの先端部位は斜
向噴上げノズル43の近傍まで達し、其処に到達した非ロ
ープ布帛Cは処理液Dの中から噴き上げられ、ノズル41
・41のジェット流によって吸引されて液流路1の液流発
生部11に向けて移送されることになる。
【0028】〔第3実施形態〕また、本発明の第3実施
形態である液流染色機は図7に示される。しかして、こ
の第3実施形態の液流染色機は処理液Dが急速度で流れ
る液流路1の上方に処理液Dが湛溜される滞溜域2が連
通配置され、循環ポンプPによって前記液流路1および
滞溜域2の全体に処理液Dを循環流動せしめる基本的機
構において上記第1・第2実施形態のものと共通してい
るのであるが、磁性体から成る先導体を非ループ布帛C
の先端部位に装着しておく必要がなく、非ループ布帛C
を引っ掛けて回転移動させる大きなブレード付き回転リ
ール7を採用している点に大きな特徴である。もっと
も、本実施形態にあっては、非ローープ布帛Cの後端部
位を検知する手段として、超音波センサーから成る検出
器Kとして超音波センサーが配設してある。
【0029】図7に示す本実施形態の液流染色機にあっ
ては、非ループ布帛Cの進行方向に回転する回転リール
7と、この回転リール71の表面に多数付設されたヘラ形
のブレード71・71…とから構成され、滞溜域2の前方端
部と液流路1の液流発生部11との間に配設されている。
このように構成されたブレード72・72・・・・のうちの一つ
に処理液D中を進んできた非ループ布帛Cの先端部が到
達して引っ掛かると、当該先端部が回転リール7の略上
半分のブレード71・71…の表面に引っ掛けられた状態で
回転リール7の上方を通って回転移動され、液流路1の
液流発生部11の上方位置に向けて回転案内されることに
なる。
【0030】ちなみに、本実施形態にあっては、液流染
色機の布帛出入口として投入口T1と取出口T2 とが別
設してあり、液流路1には切換バルブV2 とV3 とが配
設してあるので、投入口T1 から非ループ布帛Cを投入
し、切換バルブV2 を開いて非ループ布帛Cを液流染色
機の中で液送循環させ液処理を施した後、切換バルブV
2 を閉じ切換バルブV3 を開きさえすれば、液処理の完
了した非ループ布帛Cは取出口T2 から取り出す一連の
作業は効率的に行うことが可能であるし、また投入口T
1 や取出口T2 の開閉、および切換バルブV2 やV3
切換操作をコンピューターで制御すれば、液流染色機へ
の布帛出入作業の自動化も可能できる。
【0031】〔第4実施形態〕本発明の第4実施形態で
ある液流染色機は図8に示される。この第4実施形態に
おいては、第3実施実施形態の液流染色機のごときブレ
ード付き回転リール7も用いることなく、大容量のポン
プを用いて処理液Dの流量と流速とを巧みに利用して非
ループ布帛Cを液流路1と処理液Dが湛溜される滞溜域
2との間で円滑に循環液送せしめる点に特徴がある。し
かして、本実施形態にあっては、上記の第3実施形態と
同様に、磁性体から成る先導体Gを必要とすることなく
非ループ布帛Cの液処理が可能である。もっとも、本実
施形態にあっては、非ローープ布帛Cの後端部位を検知
する手段として、超音波センサーから成る検出器Kとし
て超音波センサーが配設してある。
【0032】図8に示す本実施形態の液流染色機は、処
理液の流量と流速を増大させて液処理の時間短縮化を可
能にする。この本実施形態の液流染色機にあっては、液
流路1の液流発生部11のジェットノズルから吐出される
処理液Dの強力なジェット液流は、液流路1から滞溜域
2に転向する境界位置に配設されたオリフィス流路Fを
通過すると、このオリフィス流路Fから噴出される処理
液Dの液圧によって、非ループ布帛Cの先端部は滞溜域
2の前方へ押し出され、それに連なる当該非ループ布帛
Cはオリフィス流路Fを通る処理液Dに潤滑されながら
連続的に吐出されて液流発生部11にまで順々に押し出さ
れる。かくして、非ループ布帛Cは前記ジェット液流に
よって吸い込まれて液流路1およびオリフィス流路Fを
通って滞溜域2の後方端部まで流送される一方、液流発
生部11から吐出される前記強力なジェット液流は当該非
ループ布帛Cを先端部位から液流路1に送り込んで急速
度の液流で液送し、前述の循環運動を繰り返し液処理を
進行させてゆく。
【0033】本明細書と図面に例示する本発明の実施形
態は概ね上記のとおりであるが、本発明は前述の実施形
態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範
囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例え
ば非ループ布帛を滞溜域2から液流路1への送り込んで
誘導する手段として前述の実施形態においては吸引ロー
ル33やリール35、斜向吐出ノズル41や噴上げノズル43、
ブレード付き回転リール7やオリフィス流路Fなどを用
いる例を列挙したけれども、これらに代えて従来周知の
コンベア、シリンダ手段を用いたり、これら手段の適宜
組み合わせて非ループ布帛Cをよりスムーズに誘導する
ことも可能であり、また前述の実施形態の説明において
は染色加工を具体例として説明したけれども、精錬・漂
白・減量加工用の液流処理機として利用することも可能
であり、これら何れの変更態様も本発明の技術的範囲に
属することはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上、具体的な実施形態を挙げて説明し
たとおり、本発明の液流処理機における最大の重要なポ
イントは、ループ布帛でなく非ループ布帛を液流処理機
内で循環させて液処理を施した点、およびこのような循
環を実現するために非ループ布帛Cを巧みに誘導する機
構を設けた点に存する。つまり、図1に示すような従来
の液流処理機にあっては、継目Jを有するループ布帛
C’を駆動リールRに引っ掛けて液流により循環させて
いるため、染色加工の前後に布帛の両端部を継ぎ合わせ
たり、切り離さなければならず、困難で面倒な継目作業
が不可欠であったところ、本発明の液流処理機にあって
は、発想のコペルニクス的転回を為して従来不可欠であ
った継目作業を一掃されたのであり、その結果、布帛の
出し入れ時における作業能率を従来よりも格段に向上さ
せることを可能にしたのである。
【0035】また、本発明の液流処理機にあっては、液
流処理機の出入口から布帛Cの先端をそのまゝ送り入れ
たり、取り出したりするだけでよく、他に布帛出入のた
めの補助作業を必要としないため、従来の液流処理機で
は到底不可能であった液流処理機への布帛出入作業を容
易に自動化することができる。
【0036】よって、本発明の液流処理機を用いれば、
液処理加工の前後の工程が自動化可能な処理加工であり
されすれば、非ループ布帛Cに対して複数の処理加工を
連続して自動的に施すことが可能となり、布帛処理全体
における作業能率を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来液流処理機を表わす機構説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【図8】本発明の第4実施形態である液流処理機の構造
および当該内部を移動する非ループ布帛の状態を示す機
構説明図である。
【符号の説明】
C 非ループ布帛 C’ ループ布帛 G 先導体 D 処理液 L 循環液路 P 循環ポンプ H 熱交換器 S 被検体 K 検出器 J 継目 T 出入口 V バルブ R 駆動リール F オリフィス流路 1 液流路 11 液流発生部 2 滞溜域 31 ノズル 32 バルブ 33 吸引ロール 34 吸引駆動部 35 リール 41 ノズル 42 バルブ 43 噴上げノズル 44 バルブ 7 回転リール 71 ブレード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 急速度で流れる処理液の液流によって長
    尺の非ループ布帛の先端部位に装着した磁性体から成る
    先導体を先頭に当該非ループ布帛を長蛇状に急速流送せ
    しめる液流路と;処理液が湛溜される領域であって、前
    記非ループ布帛が前記先導体を先頭に湛溜する処理液中
    を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流動せしめる滞溜域と;この
    滞溜域の下流側に配設され浮沈揺蕩しながら流動してく
    る非ループ布帛の先端部位を其処に装着されている先導
    体の磁性に反応して当該先導体と共に非ループ布帛の先
    端部位を吸着して受け継ぎ、回転しながら当該非ループ
    布帛を先端部位から後端部位へと順次に送り出す電磁回
    転体から成る吸引ロールと;この吸引ロールが次々に繰
    り出してくる非ループ布帛を受け継ぎ、処理液をジェッ
    ト噴射しながら液流路への転向境界位置に配設された送
    込みリールに圧送せしめる送出噴射ノズルと;前記送込
    みリールから次々に送り出されてくる非ループ布帛に処
    理液を高圧で噴射して前記液流路に圧送する液流発生部
    と;前記液流路および滞溜域の全体に処理液を循環させ
    る循環ポンプとを包含することを特徴とする非ループ布
    帛を液処理可能な液流処理機。
  2. 【請求項2】 急速度で流れる処理液の液流によって長
    尺の非ループ布帛の先端部位を先頭にして当該非ループ
    布帛を長蛇状に急速流送せしめる液流路と;処理液が湛
    溜される領域であって、前記非ループ布帛が先端部位を
    先頭にして、湛溜する処理液中に浮沈揺蕩させつゝ緩慢
    に流動せしめる滞溜域と;この滞溜域を非ループ布帛が
    浮沈揺蕩しながら送り出されてくる当該滞溜域終点部分
    の底部に配設されて前記非ループ布帛を処理液を噴出し
    て液流路の方向へ送り出す処理液噴出ノズルと;この処
    理液噴出ノズルによって次々に送られてくる非ループ布
    帛に対し更に処理液を高圧で噴射して前記液流路へ圧送
    せしめる液流発生部と;前記液流路および滞溜域の全体
    に処理液を循環させる循環ポンプとを包含することを特
    徴とする非ループ布帛を液処理可能な液流処理機。
  3. 【請求項3】 急速度で流れる処理液の液流によって長
    尺の非ループ布帛の先端部位を先頭にして当該非ループ
    布帛を長蛇状に急速流送せしめる液流路と;処理液が湛
    溜される領域であって、前記非ループ布帛が前記先導体
    を先頭に湛溜する処理液中を浮沈揺蕩させつゝ緩慢に流
    動せしめる滞溜域と;この滞溜域を非ループ布帛が浮沈
    揺蕩しながら送り出されてくる当該滞溜域終点部分の底
    部に配設されて送り出されてくる当該非ループ布帛を次
    々引っ掛け回転しながら液流路の方向へ送り出すブレー
    ド付き回転リールと;このブレード付き回転リールによ
    って送り込まれてくる非ループ布帛に対し処理液を高圧
    噴射して前記液流路に圧送する液流発生部と;前記液流
    路および滞溜域の全体に処理液を循環させる循環ポンプ
    とを包含することを特徴とする非ループ布帛を液処理可
    能な液流処理機。
  4. 【請求項4】 急速度で流れる処理液の液流によって長
    尺の非ループ布帛の先端部位を先頭にして当該非ループ
    布帛を長蛇状に急速流送せしめる液流路と;処理液が湛
    溜される領域であって、前記非ループ布帛が先端部位を
    先頭に湛溜する処理液中を浮沈揺蕩させつゝ流動せしめ
    る滞溜域と;この液流路と滞溜域との境界位置に配設さ
    れ、液流路を流動していた処理液を増速しながら前記非
    ループ布帛と共に噴流押出して滞溜域下流側へ送り込ま
    せるオリフィス流路と;前記滞溜域から次々に送り出さ
    れてくる非ループ布帛に対し、処理液を高圧で噴射して
    前記液流路に圧送する液流発生部と;前記液流路および
    滞溜域の全体に処理液を循環させる循環ポンプとを包含
    することを特徴とする非ループ布帛を液処理可能な液流
    処理機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103526488A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 东华大学 一种利用电磁场促进还原染料染色装置及方法

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