JP2002113693A - ケーキ等の切断方法及び装置 - Google Patents
ケーキ等の切断方法及び装置Info
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- JP2002113693A JP2002113693A JP2000308851A JP2000308851A JP2002113693A JP 2002113693 A JP2002113693 A JP 2002113693A JP 2000308851 A JP2000308851 A JP 2000308851A JP 2000308851 A JP2000308851 A JP 2000308851A JP 2002113693 A JP2002113693 A JP 2002113693A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 底面側に中空部分等があり素材も軟弱で、小
さな加圧力で壊れ易いケーキを、形崩れやヒビ割れ等の
疵の無い美しい切断面に仕上がる。 【解決手段】 機枠に真横に移動する横移動エアーシリ
ンダー５を設ける。横移動エアーシリンダー５の縦送り
伸縮軸６の下部先端に倒伏コ字形の超音波刃物取付板７
を取付ける。超音波刃物取付板７の左右の下垂側面９、
９に出力ホーン８、８を装着し、出力ホーン８、８の先
端に略一直線形帯状の超音波振動切断刃１０を取付け
る。超音波振動切断刃の降下位置の下側に搬送コンベヤ
ー１１を設け、機枠１に取付けた抑止エアーシリンダー
１２の抑止伸縮軸１４にスポンジ板１５を下面に固着し
たケーキ抑止板１６を取付ける。前記横移動エアーシリ
ンダー５の横方向移動中に横移動エアーシリンダー５の
縦送り伸縮軸６を同時に伸長降下させ、前記横方向と縦
方向との変位の合成で斜め下方向に超音波振動切断刃１
０を降下切断する。
さな加圧力で壊れ易いケーキを、形崩れやヒビ割れ等の
疵の無い美しい切断面に仕上がる。 【解決手段】 機枠に真横に移動する横移動エアーシリ
ンダー５を設ける。横移動エアーシリンダー５の縦送り
伸縮軸６の下部先端に倒伏コ字形の超音波刃物取付板７
を取付ける。超音波刃物取付板７の左右の下垂側面９、
９に出力ホーン８、８を装着し、出力ホーン８、８の先
端に略一直線形帯状の超音波振動切断刃１０を取付け
る。超音波振動切断刃の降下位置の下側に搬送コンベヤ
ー１１を設け、機枠１に取付けた抑止エアーシリンダー
１２の抑止伸縮軸１４にスポンジ板１５を下面に固着し
たケーキ抑止板１６を取付ける。前記横移動エアーシリ
ンダー５の横方向移動中に横移動エアーシリンダー５の
縦送り伸縮軸６を同時に伸長降下させ、前記横方向と縦
方向との変位の合成で斜め下方向に超音波振動切断刃１
０を降下切断する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーキ等の切断方
法及びそれに用いる装置に係るものであり、さらに詳し
くは、下面に空間があり上面もチョコレート層等が存在
して柔らかくて壊れ易いケーキ等の切断方法及びそれを
実施するのに使用する装置に関する。
法及びそれに用いる装置に係るものであり、さらに詳し
くは、下面に空間があり上面もチョコレート層等が存在
して柔らかくて壊れ易いケーキ等の切断方法及びそれを
実施するのに使用する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、帯状の刃体を超音波振動駆動手段
と超音波振動負荷手段とを具備して超音波振動を与えな
がら、パン、ケーキ等を切断する超音波カッターが知ら
れている（例えば実公平３−４１６４５号公報参照）。
また、ケーキを載置した保持台の上面に対して、略平行
に対峙した刃体に超音波振動を付与し、刃体を水平方向
に往復移動せしめて切断し、切断後引抜く装置を備えた
ケーキ等の切断装置も知られている（例えば特公平５−
４５３９８号公報参照）。さらに、カステラ状の柔らか
いケーキにアーモンド、小豆等の硬い固形物の混合され
た特殊菓子の切断用として、超音波振動の伸び縮みの与
えられた切断工具に先端を末広がりの梯形状としてこれ
に超音波振動を与えて最大の振幅で切断し、これらの一
対の切断工具の刃先を特殊菓子の走行方向に対し斜め横
より角度αが略９０°近い角度で対峙させて、一方の振
動で逃げるように移動するケーキを抑えるように、もう
一個の振動子から振動を与えるようにした超音波利用の
特殊菓子の切断方法も知られている（例えば特公平３−
５０６７７号公報参照）。
と超音波振動負荷手段とを具備して超音波振動を与えな
がら、パン、ケーキ等を切断する超音波カッターが知ら
れている（例えば実公平３−４１６４５号公報参照）。
また、ケーキを載置した保持台の上面に対して、略平行
に対峙した刃体に超音波振動を付与し、刃体を水平方向
に往復移動せしめて切断し、切断後引抜く装置を備えた
ケーキ等の切断装置も知られている（例えば特公平５−
４５３９８号公報参照）。さらに、カステラ状の柔らか
いケーキにアーモンド、小豆等の硬い固形物の混合され
た特殊菓子の切断用として、超音波振動の伸び縮みの与
えられた切断工具に先端を末広がりの梯形状としてこれ
に超音波振動を与えて最大の振幅で切断し、これらの一
対の切断工具の刃先を特殊菓子の走行方向に対し斜め横
より角度αが略９０°近い角度で対峙させて、一方の振
動で逃げるように移動するケーキを抑えるように、もう
一個の振動子から振動を与えるようにした超音波利用の
特殊菓子の切断方法も知られている（例えば特公平３−
５０６７７号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた如
く、パン、ケーキ、チーズ等の柔らかくて形崩れのし易
いものを切断するのに超音波振動を与えた刃物で切断す
る方法及び装置は数多く知られている。しかしながら、
本発明の特徴は、切断するケーキが特に柔らかいケーキ
素材で形成されており、しかも下面側には例えば図７に
示す如く円弧形の中空部が存在し切断後は扇形の薄片に
切断され、さらに上面側にはヒビの入り易いチョコレー
ト層をも有する、切断が最も困難なケーキ素材を切断す
るのに適した方法及び装置を提供することにある。その
ため従来の技術の一番目に述べた帯状の刃体に超音波振
動を与える超音波カッターで縦方向に下降させて切断を
試みたが、縦方向の加圧力が強く上面側のチョコレート
にヒビが入るのみならず、下面側の円弧形中空部分の左
右の二点の鋭角底面イ、イ部分も壊れ易い問題点を有
し、従来の技術２番目に述べた構造のものは、素材の供
給手段の構成が複雑となる問題点を有し、さらに従来の
技術３番目に述べたものは柔らかいケーキにアーモン
ド、小豆等の硬い固形物の混合された特殊菓子の切断用
に適し、二個の振動子が互いに牽制し合って抑え合いを
する切断方法で、上面側にチョコレートや、下面側に円
弧形中空を有する軟弱な素材には到底使用できない問題
点を有していた。本発明はこれらの問題点を解決し、上
面側にはヒビの入り易いチョコレート層、下面側には円
弧形中空を有し、切断後は薄い扇形を形成する加圧力の
最小条件を要求される最も困難な切断条件を解決した切
断方法及び装置を提供することを目的として発明された
ものである。
く、パン、ケーキ、チーズ等の柔らかくて形崩れのし易
いものを切断するのに超音波振動を与えた刃物で切断す
る方法及び装置は数多く知られている。しかしながら、
本発明の特徴は、切断するケーキが特に柔らかいケーキ
素材で形成されており、しかも下面側には例えば図７に
示す如く円弧形の中空部が存在し切断後は扇形の薄片に
切断され、さらに上面側にはヒビの入り易いチョコレー
ト層をも有する、切断が最も困難なケーキ素材を切断す
るのに適した方法及び装置を提供することにある。その
ため従来の技術の一番目に述べた帯状の刃体に超音波振
動を与える超音波カッターで縦方向に下降させて切断を
試みたが、縦方向の加圧力が強く上面側のチョコレート
にヒビが入るのみならず、下面側の円弧形中空部分の左
右の二点の鋭角底面イ、イ部分も壊れ易い問題点を有
し、従来の技術２番目に述べた構造のものは、素材の供
給手段の構成が複雑となる問題点を有し、さらに従来の
技術３番目に述べたものは柔らかいケーキにアーモン
ド、小豆等の硬い固形物の混合された特殊菓子の切断用
に適し、二個の振動子が互いに牽制し合って抑え合いを
する切断方法で、上面側にチョコレートや、下面側に円
弧形中空を有する軟弱な素材には到底使用できない問題
点を有していた。本発明はこれらの問題点を解決し、上
面側にはヒビの入り易いチョコレート層、下面側には円
弧形中空を有し、切断後は薄い扇形を形成する加圧力の
最小条件を要求される最も困難な切断条件を解決した切
断方法及び装置を提供することを目的として発明された
ものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】例えば正面視倒伏コ字形
に形成した機枠の幅方向と平行方向に真横に移動する横
移動エアーシリンダーを設け、横移動エアーシリンダー
の縦方向伸縮軸の下部先端に機枠の幅方向と平行に倒伏
コ字形の超音波刃物取付板を取付け、超音波刃物取付板
の左右の下垂側面に装着したホーンの先端に横移動エア
ーシリンダーの移動方向と平行に真横方向に略一直線形
帯状の超音波振動切断刃を取付け、前記横移動エアーシ
リンダーの横方向移動中に横移動エアーシリンダーの縦
方向との変位の合成（ベクトルの和）で斜め下方向に超
音波振動切断刃を降下切断する。また、超音波振動切断
刃の下側には搬送コンベヤーを設け、機枠に取付けた抑
止エアーシリンダーの抑止伸縮軸の下部先端にスポンジ
を下面に固着したケーキ抑止板を取付けてケーキ切断時
にはケーキを柔らかく抑止する。
に形成した機枠の幅方向と平行方向に真横に移動する横
移動エアーシリンダーを設け、横移動エアーシリンダー
の縦方向伸縮軸の下部先端に機枠の幅方向と平行に倒伏
コ字形の超音波刃物取付板を取付け、超音波刃物取付板
の左右の下垂側面に装着したホーンの先端に横移動エア
ーシリンダーの移動方向と平行に真横方向に略一直線形
帯状の超音波振動切断刃を取付け、前記横移動エアーシ
リンダーの横方向移動中に横移動エアーシリンダーの縦
方向との変位の合成（ベクトルの和）で斜め下方向に超
音波振動切断刃を降下切断する。また、超音波振動切断
刃の下側には搬送コンベヤーを設け、機枠に取付けた抑
止エアーシリンダーの抑止伸縮軸の下部先端にスポンジ
を下面に固着したケーキ抑止板を取付けてケーキ切断時
にはケーキを柔らかく抑止する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明する
と、図１〜図３において、１は例えばミゾ形鋼等を用い
て正面視略倒伏コ字形に組付け形成した機枠である。２
は機枠１の一側辺３に取付けた横送りエアーシリンダー
で横送り伸縮軸４が機枠１の幅方向（図１において左右
方向）と平行に内側に向かって伸縮するように取付け
る。横移動エアーシリンダー５は、前記横送り伸縮軸４
の先端部に固着し、横送り伸縮軸４の伸縮により機枠１
の幅方向に真横に移動するように設ける。縦送り伸縮軸
６は、前記横移動エアーシリンダー５の伸縮軸で横移動
エアーシリンダー５の下面より突出して縦方向（上下方
向）に伸縮する。超音波刃物取付板７は、例えばアルミ
板で倒伏コ字形に形成し、前記縦送り伸縮軸６の下部先
端に、横移動エアーシリンダー５の移動方向と平行に取
付ける。８は磁歪振動子の出力ホーンで、超音波刃物取
付板７の左右の下垂側面９、９の下半部の位置で、且
つ、左右の横一直線上の位置に装着する。１０は一直線
形帯状の超音波振動切断刃で前記出力ホーン８、８の先
端に取付け、横移動エアーシリンダー５の移動方向と平
行な真横一直線上に取付ける。搬送コンベヤー１１は、
機枠１の幅方向と直角方向に設け搬送末端部が前記超音
波振動切断刃１０の下方位置に達する位置に設ける。
と、図１〜図３において、１は例えばミゾ形鋼等を用い
て正面視略倒伏コ字形に組付け形成した機枠である。２
は機枠１の一側辺３に取付けた横送りエアーシリンダー
で横送り伸縮軸４が機枠１の幅方向（図１において左右
方向）と平行に内側に向かって伸縮するように取付け
る。横移動エアーシリンダー５は、前記横送り伸縮軸４
の先端部に固着し、横送り伸縮軸４の伸縮により機枠１
の幅方向に真横に移動するように設ける。縦送り伸縮軸
６は、前記横移動エアーシリンダー５の伸縮軸で横移動
エアーシリンダー５の下面より突出して縦方向（上下方
向）に伸縮する。超音波刃物取付板７は、例えばアルミ
板で倒伏コ字形に形成し、前記縦送り伸縮軸６の下部先
端に、横移動エアーシリンダー５の移動方向と平行に取
付ける。８は磁歪振動子の出力ホーンで、超音波刃物取
付板７の左右の下垂側面９、９の下半部の位置で、且
つ、左右の横一直線上の位置に装着する。１０は一直線
形帯状の超音波振動切断刃で前記出力ホーン８、８の先
端に取付け、横移動エアーシリンダー５の移動方向と平
行な真横一直線上に取付ける。搬送コンベヤー１１は、
機枠１の幅方向と直角方向に設け搬送末端部が前記超音
波振動切断刃１０の下方位置に達する位置に設ける。
【０００６】また、本発明では図４及び図５に示すケー
キ抑止装置を設けており、切断作業をより確実なものと
している。さらにこれを詳述すると、抑止エアーシリン
ダー１２は、機枠１より前方に突出してＬ字形に垂下し
た抑止支持枠１３に取付け、抑止エアーシリンダー１２
の下向きの抑止伸縮軸１４の下端にスポンジ板１５を下
面に固着したケーキ抑止板１６を機枠１の幅方向と平行
に取付ける。ケーキ位置決め棒１７、１７は搬送コンベ
ヤー１１上の幅方向の左右の位置に中央にケーキＣの幅
寸法（図１では２本分）に対応する間隔をあけて取付け
る。さらに詳しくは、ケーキ位置決め棒１７、１７の幅
方向の間隔の大小の調整は蝶螺子１８の締緩により行
う。
キ抑止装置を設けており、切断作業をより確実なものと
している。さらにこれを詳述すると、抑止エアーシリン
ダー１２は、機枠１より前方に突出してＬ字形に垂下し
た抑止支持枠１３に取付け、抑止エアーシリンダー１２
の下向きの抑止伸縮軸１４の下端にスポンジ板１５を下
面に固着したケーキ抑止板１６を機枠１の幅方向と平行
に取付ける。ケーキ位置決め棒１７、１７は搬送コンベ
ヤー１１上の幅方向の左右の位置に中央にケーキＣの幅
寸法（図１では２本分）に対応する間隔をあけて取付け
る。さらに詳しくは、ケーキ位置決め棒１７、１７の幅
方向の間隔の大小の調整は蝶螺子１８の締緩により行
う。
【０００７】次に本発明を実施し、ケーキを切断する場
合について述べると、ケーキＣを搬送コンベヤー１１上
に載置して超音波振動切断刃１０の下側位置にまで搬送
する。この場合搬送コンベヤー１１の間欠送り量（移動
量）をケーキＣの厚さ相当寸法に調整しておくと、載置
したケーキＣは所定の厚さ相当分が超音波振動切断刃１
０の下側に送給され切断することが可能となる。次にケ
ーキＣを切断する場合について述べると、図１が示す位
置は、超音波振動切断刃１０がケーキＣの上方位置にあ
りケーキＣの切断寸前の位置関係を示すもので、この場
合、横送り伸縮軸４及び縦送り伸縮軸６は各々横移動エ
アーシリンダー５及び横送りエアーシリンダー２内に短
縮状態にある。そして磁歪振動子の出力ホーン８には高
周波発振器による超音波振動を与えて超音波振動切断刃
１０の刃幅方向に超音波振動をさせておく。次に横送り
エアーシリンダー２にエアーを送り込んで付勢し、横送
り伸縮軸４を横方向に伸長さすと同時に横移動エアーシ
リンダー５にも付勢して縦送り伸縮軸６を降下させる
と、超音波刃物取付板７を介して超音波振動切断刃１０
は、横送り伸縮軸４による横送り方向のベクトルと縦送
り伸縮軸６による縦送り方向のベクトルとの和（縦横変
位の合成）で略４５°斜め下方向に降下してケーキＣを
切断する。
合について述べると、ケーキＣを搬送コンベヤー１１上
に載置して超音波振動切断刃１０の下側位置にまで搬送
する。この場合搬送コンベヤー１１の間欠送り量（移動
量）をケーキＣの厚さ相当寸法に調整しておくと、載置
したケーキＣは所定の厚さ相当分が超音波振動切断刃１
０の下側に送給され切断することが可能となる。次にケ
ーキＣを切断する場合について述べると、図１が示す位
置は、超音波振動切断刃１０がケーキＣの上方位置にあ
りケーキＣの切断寸前の位置関係を示すもので、この場
合、横送り伸縮軸４及び縦送り伸縮軸６は各々横移動エ
アーシリンダー５及び横送りエアーシリンダー２内に短
縮状態にある。そして磁歪振動子の出力ホーン８には高
周波発振器による超音波振動を与えて超音波振動切断刃
１０の刃幅方向に超音波振動をさせておく。次に横送り
エアーシリンダー２にエアーを送り込んで付勢し、横送
り伸縮軸４を横方向に伸長さすと同時に横移動エアーシ
リンダー５にも付勢して縦送り伸縮軸６を降下させる
と、超音波刃物取付板７を介して超音波振動切断刃１０
は、横送り伸縮軸４による横送り方向のベクトルと縦送
り伸縮軸６による縦送り方向のベクトルとの和（縦横変
位の合成）で略４５°斜め下方向に降下してケーキＣを
切断する。
【０００８】さらにこの動作を図６の略図にて説明する
と、横送り伸縮軸４の伸長による横送り方向のベクトル
Ａと縦送り伸縮軸６の伸長による縦送り方向のベクトル
Ｂとの和は、図６（ロ）に示す如くベクトルＧで示す大
きさ及び向きで表すベクトル値となり、此の方向に超音
波振動切断刃１０は斜めに降下してケーキを切断する。
図６の説明からでも明らかな如く、図６では一応横送り
方向のベクトルＡと縦方向のベクトルＢとが等しい値の
場合を示しているが、横送りエアーシリンダー２、また
は、横移動エアーシリンダー５の付勢力の強弱、即ち伸
縮軸の速度調整等によりベクトルＡ＞ベクトルＢ、或は
ベクトルＡ＜ベクトルＢの値を自由に調整することがで
き、ケーキＣの素材の軟弱度、形状によりベクトルＧの
降下傾斜角度を変えて、ケーキＣへの押圧力、切断速度
等を撰択することができるので、ケーキＣの素材、形状
に最適の切断条件に調整することができる。
と、横送り伸縮軸４の伸長による横送り方向のベクトル
Ａと縦送り伸縮軸６の伸長による縦送り方向のベクトル
Ｂとの和は、図６（ロ）に示す如くベクトルＧで示す大
きさ及び向きで表すベクトル値となり、此の方向に超音
波振動切断刃１０は斜めに降下してケーキを切断する。
図６の説明からでも明らかな如く、図６では一応横送り
方向のベクトルＡと縦方向のベクトルＢとが等しい値の
場合を示しているが、横送りエアーシリンダー２、また
は、横移動エアーシリンダー５の付勢力の強弱、即ち伸
縮軸の速度調整等によりベクトルＡ＞ベクトルＢ、或は
ベクトルＡ＜ベクトルＢの値を自由に調整することがで
き、ケーキＣの素材の軟弱度、形状によりベクトルＧの
降下傾斜角度を変えて、ケーキＣへの押圧力、切断速度
等を撰択することができるので、ケーキＣの素材、形状
に最適の切断条件に調整することができる。
【０００９】さらに、前記搬送コンベヤー１１上に載置
したケーキＣが超音波振動切断刃１０の切断位置より所
定厚さ分突出した位置で停止後、図４に示す抑止エアー
シリンダー１２に付勢して抑止伸縮軸１４を降下させス
ポンジ板１５で切断位置の内側部位のケーキＣを軽く抑
止すると切断を一層確実に行える。そして一定厚さに切
断されたケーキＣは図３に示す如く、搬送コンベヤー１
１の搬送末端側に平行に段違いに設けられた搬出コンベ
ヤー１９上に倒伏載置し、機外に搬出される。一方超音
波振動切断刃１０はケーキＣを切断後、前述とは逆に縦
送り伸縮軸６及び横送り伸縮軸４を短縮することにより
元の上方位置に復帰して一回目の切断工程を終了する。
したケーキＣが超音波振動切断刃１０の切断位置より所
定厚さ分突出した位置で停止後、図４に示す抑止エアー
シリンダー１２に付勢して抑止伸縮軸１４を降下させス
ポンジ板１５で切断位置の内側部位のケーキＣを軽く抑
止すると切断を一層確実に行える。そして一定厚さに切
断されたケーキＣは図３に示す如く、搬送コンベヤー１
１の搬送末端側に平行に段違いに設けられた搬出コンベ
ヤー１９上に倒伏載置し、機外に搬出される。一方超音
波振動切断刃１０はケーキＣを切断後、前述とは逆に縦
送り伸縮軸６及び横送り伸縮軸４を短縮することにより
元の上方位置に復帰して一回目の切断工程を終了する。
【００１０】
【実施例】横送り伸縮軸４のストロークは約６７ｍ／
ｍ、縦送り伸縮軸６のストロークは約７７ｍ／ｍのもの
を用い、同時に同速度で伸縮すると好結果が得られた。
ｍ、縦送り伸縮軸６のストロークは約７７ｍ／ｍのもの
を用い、同時に同速度で伸縮すると好結果が得られた。
【００１１】
【発明の効果】以上説明した如く本発明を実施すると、
超音波振動切断刃が無理な加圧力をケーキに加えること
なく刃物の長手方向に斜めに降下切断することが可能と
なるので、表面にヒビの入り易い素材や、底面に中空部
分のある軟弱な形状のケーキでも形崩れや切粉の発生を
抑え、切り口の滑らかな切断作業を効率よく行うことが
できる。
超音波振動切断刃が無理な加圧力をケーキに加えること
なく刃物の長手方向に斜めに降下切断することが可能と
なるので、表面にヒビの入り易い素材や、底面に中空部
分のある軟弱な形状のケーキでも形崩れや切粉の発生を
抑え、切り口の滑らかな切断作業を効率よく行うことが
できる。
【図１】ケーキ等の切断装置の一部欠截した正面図であ
る。
る。
【図２】ケーキの切断前後の位置関係を示す正面図であ
る。
る。
【図３】ケーキ等の切断装置の主要部の側面図である。
【図４】ケーキ抑止装置部を示す正面図である。
【図５】ケーキ抑止装置部を示す側面図である。
【図６】超音波振動切断刃の合成変位状態を説明する略
図である。
図である。
【図７】切断するケーキの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】 １ 機枠 ２ 横送りエアーシリンダー ５ 横移動エアーシリンダー ６ 縦送り伸縮軸 ７ 超音波刃物取付板 ８ 出力ホーン １０ 超音波振動切断刃 １１ 搬送コンベヤー １２ 抑止エアーシリンダー １４ 抑止伸縮軸 １５ スポンジ板 １９ 搬出コンベヤー
Claims (3)
- 【請求項１】 真横方向一直線状に帯状の超音波振動切
断刃を取付けた倒伏コ字形の超音波刃物取付板を、超音
波振動切断刃の長手方向と平行な横方向に移動する横移
動エアーシリンダーの縦方向に伸縮する縦送り伸縮軸の
下端部に取付け、前記横移動エアーシリンダーの横移動
中に横移動エアーシリンダーの縦方向伸縮軸を同時に縦
方向にも伸長降下させ、前記横方向と縦方向との変位の
合成で斜め下方向に前記超音波振動切断刃を降下させて
切断することを特徴とするケーキ等の切断方法。 - 【請求項２】 正面視倒伏コ字形に形成した機枠の幅方
向と平行方向に真横に移動する横移動エアーシリンダー
を設け、横移動エアーシリンダーの縦送り伸縮軸の下部
先端に前記横移動エアーシリンダーの移動方向と平行に
倒伏コ字形の超音波刃物取付板を取付け、超音波刃物取
付板の左右の下垂側面に装着した出力ホーンの先端に横
移動エアーシリンダーの移動方向と平行に真横方向に略
一直線形帯状の超音波振動切断刃を取付け、前記横移動
エアーシリンダーの横方向移動中に横移動エアーシリン
ダーの縦送り伸縮軸を同時に縦方向にも伸長降下させ、
前記横方向と縦方向との変位の合成で斜め下方向に超音
波振動切断刃を降下切断することを特徴とするケーキ等
の切断装置。 - 【請求項３】 前記超音波振動切断刃の切断位置の下側
に末端部が位置する搬送コンベヤーを機枠の幅方向と直
交方向に設け、機枠に取付けた抑止エアーシリンダーの
抑止伸縮軸の下部先端にスポンジ板を下面に固着したケ
ーキ抑止板を機枠の幅方向と平行に取付けてなる請求項
２記載のケーキ等の切断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000308851A JP3486396B2 (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | ケーキ等の切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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