JP2002113463A - 第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法 - Google Patents

第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法

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JP2002113463A
JP2002113463A JP2001236814A JP2001236814A JP2002113463A JP 2002113463 A JP2002113463 A JP 2002113463A JP 2001236814 A JP2001236814 A JP 2001236814A JP 2001236814 A JP2001236814 A JP 2001236814A JP 2002113463 A JP2002113463 A JP 2002113463A
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waste liquid
zeolite
ammonium salt
gas
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Naomi Imada
尚美 今田
Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で廃液中の第四級アンモニウム塩
類を効率よく除去することができる、第四級アンモニウ
ム塩含有廃液の処理方法を提供すること。 【解決手段】 第四級アンモニウム塩類含有廃液をゼオ
ライトを充填した吸着反応器1に導入して第四級アンモ
ニウム塩類をゼオライトに吸着させた後、このゼオライ
トを吸着剤再生塔2に導入して脱離用ガス、例えば水蒸
気含有ガス3または空気4中で150〜700℃に加熱
して吸着した第四級アンモニウム塩類を離脱または分解
させ、離脱した第四級アンモニウム塩類または分解生成
物を酸化触媒充填層5に導入して酸素含有ガス中、15
0〜500℃で酸化触媒と接触させて分解、無害化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第四級アンモニウ
ム塩含有廃液の処理方法に係り、特に、半導体製造工程
において排出される水酸化テトラメチルアンモニウム含
有廃液を効率よく処理することができる、第四級アンモ
ニウム塩含有廃液の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造工程において、現像液
や洗浄液として水酸化テトラメチルアンモニウム(TM
AH)や水酸化トリメチル(2−ヒドロキシエチル)ア
ンモニウムなどの第四級アンモニウム化合物の使用量が
増大している。これら第四級アンモニウム塩類は生物毒
性があることが確認されているため、そのまま河川や海
に放流することは環境上問題がある。
【0003】このような背景から、平成5年に窒素およ
び燐に係る環境基準および排水基準が設定されたが、今
後は規制がさらに厳しくなることが予想される。また、
近年の環境問題の高まりと共に、発生元において廃水を
確実、かつ効率よく処理する要望が高まり、第四級アン
モニウム塩類含有廃液についても、半導体装置の個々の
製造工場等において個別に第四級アンモニウム塩類を窒
素まで効率よく分解、処理することができる経済的な処
理技術が望まれていた。このような従来技術に関するも
のとして、例えば、(1)生物化学的分解法(特開平8
−99092号公報)、(2)超臨界加水分解法(特開
平11−77089号公報)、(3)活性炭による物理
吸着法(特開平9−314163号公報)などが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
(1)生物化学的分解法には、広大な土地および膨大な
設備を必要とし、かつ処理に長時間を要し、処理後の水
の濃度制御が難しく、また多量の活性汚泥を生じ、その
処理量が膨大であるという問題がある。また、(2)超
臨界加水分解法は、超臨界装置が非常に高価であり、か
つ高温高圧を要するためにランニングコストが高いとい
う欠点があり、広く普及するに至っていない。さらに、
(3)活性炭による物理吸着法は、簡単で低コストな方
法であるが、逆洗して活性炭を再生した際に生じる濃縮
された第四級アンモニウム塩含有水の処理が困難である
という問題がある。
【0005】しかしながら、上述したTMAHなどの第
四級アンモニウム塩は構造上非常に安定であり、電気化
学的に分解することも困難で、かつ水よりも沸点が高い
ために常圧では廃水中から気相に追い出すことができ
ず、また、容易に加水分解させることができるような優
れた加水分解触媒も発見されていないことから、種々の
問題はあるものの、上記従来技術のような高コストかつ
複雑な方式によってしか処理することができなかった。
【0006】本発明の課題は、上記従来技術の問題点を
解決し、より簡易な方法で廃液中の第四級アンモニウム
塩類を効率よく除去することができる、第四級アンモニ
ウム塩含有廃液の処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、TMAHのほかテトラエチルアンモ
ニウム塩、テトラプロピルアンモニウム塩などの第四級
アンモニウム塩がゼオライト調製時にゼオライトの細孔
形成の鋳型として用いられていること(表面、vol.23、
No.7、p-371-384(1985)など)に注目し、ゼオライトを
吸着剤として用いて第四級アンモニウム塩含有廃液を処
理することができないかと考えて種々検討を行ったとこ
ろ、第四級アンモニウム塩がゼオライトに非常によく吸
着することを見つけ、この知見に基いて第四級アンモニ
ウム塩類含有廃液の処理方法について鋭意研究した結
果、第四級アンモニウム塩類含有廃液をゼオライト充填
層と接触させ、前記第四級アンモニウム塩類をゼオライ
トで吸着した後、該ゼオライトを水蒸気含有ガスまたは
酸素含有ガス中で加熱することにより前記吸着した第四
級アンモニウム塩類を脱離または分解させて気相に追い
出し、これを空気流中で乾式に、例えば酸化触媒に接触
させて分解することによって無害化できること、および
第四級アンモニウム塩類を吸着したゼオライトを水蒸気
含有ガス中で処理して前記ゼオライトに吸着した第四級
アンモニウム塩類を脱離または分解させ、得られた脱離
物または分解生成物を含むガスを冷却して得られた凝縮
液に含まれる前記脱離物または分解生成物を湿式に窒素
と二酸化炭素とに分解することにより無害化できること
を見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本願で特許請求する発明は、以
下のとおりである。 (1)第四級アンモニウム塩類含有廃液をゼオライト充
填層と接触させて前記第四級アンモニウム塩類をゼオラ
イトに吸着させた後、該ゼオライトを脱離用ガス中で加
熱して前記吸着した第四級アンモニウム塩類を脱離また
は分解させ、該脱離した第四級アンモニウム塩類または
分解生成物を酸素含有ガス中で触媒と接触させて分解、
無害化することを特徴とする第四級アンモニウム塩含有
廃液の処理方法。 (2)前記脱離用ガスが、水蒸気含有ガスまたは酸素含
有ガスであることを特徴とする上記(1)に記載の第四
級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
【0009】(3)前記脱離した第四級アンモニウム塩
類または分解生成物の触媒との接触分解温度が、150
〜500℃であることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方
法。
【0010】(4)第四級アンモニウム塩類含有廃液を
ゼオライト充填層と接触させて前記第四級アンモニウム
塩類をゼオライトに吸着させた後、該ゼオライトを水蒸
気含有ガス中で加熱して前記吸着した第四級アンモニウ
ム塩類を脱離または分解させ、該脱離した第四級アンモ
ニウム塩類または分解生成物を含有するガスを凝縮し、
凝縮液に含まれる前記脱離物または分解生成物を窒素と
二酸化炭素に分解することを特徴とする第四級アンモニ
ウム塩含有廃液の処理方法。 (5)前記第四級アンモニウム塩類のゼオライトからの
脱離温度または分解温度が、150〜700℃であるこ
とを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載の第
四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
【0011】(6)前記第四級アンモニウム塩類の脱離
によって再生されたゼオライトを吸着剤として繰り返し
使用することを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか
に記載の第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。 (7)前記ゼオライト充填層を複数設け、該ゼオライト
充填層を順次切り換えて前記第四級アンモニウム塩類の
吸着と脱離を連続して行うことを特徴とする上記(1)
〜(6)の何れかに記載の第四級アンモニウム塩含有廃
液の処理方法。
【0012】本発明において、第四級アンモニウム塩類
含有廃液をゼオライトに接触させると、ゼオライトの細
孔内に第四級アンモニウム塩類が吸着する。ゼオライト
の細孔はもともと、例えばトリメチルアンモニウムイオ
ンを鋳型にして形成できるほどの大きさであるから、容
易にこれを細孔内に取り込み吸着することができる。ま
た、ゼオライトに吸着した第四級アンモニウム塩類は、
ゼオライトを加熱することによって容易に脱離して気相
に追い出される。脱離温度は、ゼオライト調製条件範囲
内であれば、ゼオライトの細孔構造が壊れることはな
く、第四級アンモニウム塩類が離脱することによって再
生されたゼオライトは再び吸着剤として使用することが
できる。
【0013】本発明において、第四級アンモニウム塩類
含有廃液とは、水酸化テトラメチルアンモニウム(TM
AH)をはじめ、テトラエチルアンモニウム塩、テトラ
プロピルアンモニウム塩、トリメチル(2−ヒドロキシ
エチル)アンモニウム塩等のアンモニウム塩類を含む廃
液(以下、便宜上TMAH含有廃液といい、該廃液に含
まれる第四級アンモニウム塩類を便宜上TMAHという
ことがある)をいい、例えば半導体製造工程から排出さ
れる廃液が挙げられる。
【0014】本発明において、吸着剤としてのゼオライ
トは、吸着容量の大きいものが好適に用いられる。特
に、Y型ゼオライトなどのフォージャサイト型ゼオライ
ト、β型ゼオライト、モルデナイト、ZSM−5やシリ
カライトなどのペンタシル型ゼオライト等は吸着容量が
大きくて好ましい。これらの中で、特にY型ゼオライト
が好結果を与える。ゼオライトの形状は、粉末状、粒
状,ペレット状、ハニカム状、板状などどのような形状
であっても良いが、被処理廃液が吸着剤層を流通する流
通系の場合は、廃液および空気の流通を妨げない粒状、
ペレット状、ハニカム状または板状であることが好まし
い。一方、吸着反応器のような一定容量のタンクを用い
て所定量の廃液と吸着剤とを攪拌混合するバッチ式の場
合は、液の攪拌が容易なことから粉末状、粒状、ペレッ
ト状のものが好ましい。
【0015】本発明において、TMAH含有廃液と吸着
剤であるゼオライトとの接触温度、すなわち第四級アン
モニウム塩類のゼオライトへの吸着温度は、特に限定さ
れないが、高温ではコスト高になるので、通常は室温程
度がよい。
【0016】TMAHを吸着したゼオライトからの前記
TMAHの脱離は、TMAHを吸着したゼオライトを酸
素含有ガス、例えば空気中で加熱するか、または水蒸気
含有ガス中で加熱することによって行われるが、水蒸気
含有ガス中で加熱することがより好ましい。水蒸気含有
ガスとは、水蒸気を一定割合含んだ、空気を含まないガ
スをいい、例えば水蒸気のみ、水蒸気と二酸化炭素の混
合ガス、水蒸気と窒素の混合ガス等が挙げられる。空気
が共存しても水蒸気の割合によっては水蒸気を用いるこ
とによる効果が期待できなくもないが、酸素を含有しな
いガスの方がより好ましい結果が得られる。水蒸気の含
有量は特に限定されないが、水蒸気量が多いほうが脱離
によって生じる有機物のゼオライトへの残留が少なくな
る。従って、水蒸気含有ガス中の水蒸気濃度は、数%以
上、好ましくは20%以上である。
【0017】すなわち、例えば水酸化テトラメチルアン
モニウム((CH3 4 NOH)を吸着したゼオライト
からTMAHを脱離する際に、酸素が存在する条件で加
熱すると以下(1)式に示すような酸化反応によってト
リメチルアミンが生成するほか、ジメチルアミン、メチ
ルアミンなどの有機物が多数副生する。
【0018】
【化1】 (CH3 4 NOH+3/2O2 →(CH3 3 N+CO2 +2H2 O (1) 副生する有機物質はゼオライトに吸着し易く、脱離操作
の際にゼオライト中に残留し易い。さらに、酸素存在下
で加熱されると、一部が炭化してゼオライトに残留し吸
着容量を減少させる。このためゼオライトへの吸着・脱
離操作を繰返すうちにゼオライト中に堆積し、ついには
吸着操作時に後流に流出することが懸念される。
【0019】これに対し、脱離雰囲気に水蒸気が存在す
ると、下記(2)式に示すようなTMAHの加水分解反
応が主体的に進行する。
【0020】
【化2】 (CH3 4 NOH+3H2 O→NH3 +4CH3 OH (2) この反応が主体に進行することにより、TMAHの脱離
物の大部分をNH3 とメタノールとに分解、ガス化する
ことができる。従って、ゼオライトに残留する有機物が
飛躍的に減少し、ゼオライトからのTMAHの脱離がよ
り完全なものになる。
【0021】本発明において、TMAHを吸着したゼオ
ライトから前記TMAHを脱離させる場合の温度は、1
50〜700℃、好ましくは300〜600℃である。
脱離温度が低すぎるとまったく脱離しないか若しくは脱
離に長時間を要し、また脱離用ガスとして水蒸気含有ガ
スを用いた場合は、前記水蒸気がゼオライトに凝縮して
脱離が困難となる。一方、脱離温度が高すぎるとゼオラ
イトの構造が破壊され易いので繰り返し使用する際の吸
着能が低下する虞がある。
【0022】本発明において、ゼオライトから脱離した
TMAHの気化物の酸化触媒との接触分解温度は150
〜500℃、好ましくは200〜400℃である。接触
分解温度が低すぎると触媒中に水分が凝縮する虞があ
り、高すぎるとNOxの副生量が増大したり、触媒がシ
ンタリングする虞がある。
【0023】本発明において、接触分解に用いられる触
媒としては、一般の酸化触媒、例えば貴金属担持触媒が
好適に用いられるが、貴金属系の触媒の他、NH3 とメ
タノールを同時に分解することができる触媒、またはこ
れらの組み合わせであってもよい。NH3 とメタノール
を同時に分解することができる触媒としては、例えば特
開平5−146634号公報に記載された、チタン、バ
ナジウム、タングステン、モリブデンから選ばれる一種
以上の元素の酸化物からなる組成物を第一成分とし、白
金、パラジウム、ロジウムから選ばれる貴金属の塩類も
しくはゼオライト、アルミナ、シリカなどの多孔体にあ
らかじめ担持された前記貴金属を含有する組成物を第二
成分とした組成物からなる酸化および還元作用を有する
ものが挙げられる。触媒の形状は粒状、ハニカム状、板
状など、通常の酸化触媒と同様の形状でよく、特に限定
されるものではない。
【0024】本発明において、ゼオライトから脱離した
TMAH(脱離物)または分解生成物含有ガスを凝縮さ
せた凝縮液中の前記脱離物または分解生成物の処理方法
は、特に限定されるものではなく、例えば分解対象物が
主としてNH3 の場合、微生物による生物処理法または
イオン交換法(いずれも水処理工学−理論と応用−、技
報堂出版(株))、電気化学的分解法(例えば本発明者
の、未公知の技術であって、廃水中のNH3 またはアン
モニウムイオンを電気分解により無害な窒素に分解する
方法(特願2000−178481号)など)、不連続
点塩素処理法(造水技術、Vol.19,No4,p6
3−66(1993))などを用いることができる。ま
た分解対象物が主としてメタノールの場合は、例えば嫌
気性消化法(水処理工学−理論と応用−、技報堂出版
(株)、p357)などを採用することができる。
【0025】本発明において、ゼオライト充填層を多列
または多段に設け、バルブ等のライン切り換え手段によ
ってTMAHを吸着する層と脱離させる層とを順次切り
換えながら、TMAH含有廃液の処理を連続して行うこ
とが好ましい。また、廃液中に燐酸などの陰イオンが存
在する場合、これを水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
などで中和しておくと、吸着剤へのアンモニウム塩類の
吸着が阻害されることがなくなるので好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例によって詳
細に説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施例に適用されるT
MAH含有廃液の連続処理装置のフローを示す説明図で
ある。この装置は、吸着反応器1と、該吸着反応器1の
後流に順次設けられた脱離塔(以下、吸着剤再生塔とい
う)2および酸化触媒充填層5とから主として構成され
ている。
【0028】このような構成において、吸着反応器1で
廃液中のTMAHを吸着したゼオライトを吸着剤再生塔
2に導入し、ここで脱離用ガス(水蒸気含有ガス3また
は空気4)と接触させ、前記ゼオライトに吸着したTM
AHを脱離または分解させる。脱離物または分解生成物
含有ガスはガス配管6を経て、必要に応じて添加される
空気4と共に後流の酸化触媒充填層5に流入し、該酸化
触媒充填層5で前記脱離物または分解生成物が気相中酸
化触媒と接触してN2 、CO2 およびH2 Oに分解、無
害化される。
【0029】本実施例によれば、ゼオライトに吸着した
TMAHを脱離または分解させ、該脱離物または分解生
成物を効率よく無害化することができるので、TMAH
含有廃液の処理効率が向上し、社会的貢献度も大きくな
る。
【0030】本実施例において脱離用ガスとして水蒸気
含有ガスを用いることがより好ましい。水蒸気含有ガス
を用いることにより、難分解性物質であるTMAHを脱
離させる際に、その大部分がNH3 およびメタノールと
いう容易に無害化可能な物質に分解するので、TMAH
含有廃液を効率よく処理することができる。すなわち、
トリメチルアミン等のアミン類は、ガス化して気相中で
触媒燃焼させる際、より低級のアミン類を副生したりN
Oxを生成したりするために、触媒上での接触分解によ
り完全に無害化することが困難であるが、分解生成物の
大半がNH3 とメタノールになれば、例えば公知のN分
処理方法や低級脂肪酸処理方法を組合わせることによ
り、効率よく無害化することができる。
【0031】本実施例において、ゼオライトへのTMA
Hの吸着・脱離操作は、例えば図2の装置を用いて行わ
れる。図2において、この装置は、廃液発生源11およ
びタンク12と、吸着剤17として、例えばβ型ゼオラ
イトが充填された吸着剤充填塔18、19、20からな
る充填塔群および吸着剤充填塔21、22、23からな
る充填塔群と、前記各吸着剤充填塔にそれぞれ連結され
た廃液供給ライン16および脱離用ガス供給ライン15
と、前記廃液供給ライン16および脱離用ガス供給ライ
ン15の各充填塔入口にそれぞれ設けられた液切り換え
弁13およびガス切り換え弁14と、前記各吸着剤充填
塔の出口にそれぞれ連結されたガス配管24および廃液
ライン25と、前記ガス配管24を介して前記各充填塔
の出口と連結された、酸化触媒26を有する酸化触媒塔
27とから主として構成されている。28は排気ライ
ン、29は空気ライン、30は過熱水蒸気である。
【0032】このような構成において、廃液発生源11
から排出されたTMAH含有廃液は、一旦タンク12に
蓄えられたのち、廃液供給ライン16を経て吸着剤充填
塔18、19および20に供給され、廃液中のTMAH
が吸着剤17に吸着して除去されたのち、廃液ライン2
5から系外に排出される。吸着剤充填層18、19、2
0の出口液からTMAHが検出された時点で、吸収剤充
填塔18、19および20の入口に設けられた液切り換
え弁13が切り換えられ、これによって廃液は吸着剤充
填塔21、22および23に供給される。このとき、対
応するガス切り換え弁14が操作されて前記吸着剤充填
塔18、19および20に、脱離用ガスとして例えば過
熱水蒸気30が導入されて充填塔18、19および20
の吸着剤17が加熱され、吸収剤17に吸着したTMA
Hが脱離し、気相に移行する。吸着剤17は、TMAH
が脱離することによって再生される。気相に移行したT
MAHの脱離物または分解生成物は、ガス配管24を経
て、必要に応じて空気ライン29から導入される空気と
ともに酸化触媒塔27に流入し、酸化触媒26の存在下
所定温度に加熱され、窒素と二酸化炭素に分解され、排
気ライン28を経て系外に排出される。吸収剤充填塔2
1、22、23でも同じように繰り返し第四級アンモニ
ウム塩類の吸着と脱離が行われる。
【0033】本実施例によれば、吸着剤充填塔を多列に
設け、アンモニウム塩類を吸収する吸着塔群と脱離する
吸着塔群とを順次切り換え、吸着と脱離を順次繰り返し
て行うようにしたことにより、TMAH含有廃液を連続
的に効率よく処理することができる。
【0034】本実施例において、充填剤充填塔への廃液
および脱離用ガスとしての水蒸気の供給方向を同一方向
としたが、対向する方向または直交する方向としてもよ
い。また、本実施例において、あらかじめ予熱された脱
離用ガスを導入することによって充填剤17を加熱した
が、常温の脱離用ガスを流通させ、加熱ヒータ等の外部
加熱手段を用いて充填剤17を加熱することもできる。
【0035】なお、本実施例において、吸着剤充填塔を
6塔とし、3塔づつ一つの群としてTMAHの吸着と脱
離を行うようにしたが、吸着塔の数は被処理廃液量等に
基いて適宜増減することができる。
【0036】図3は、本発明の他の実施例に適用される
装置の系統を示す図である。図において、この装置は、
吸着反応器31および吸着剤再生塔32と、該吸着剤再
生塔32の後流に順次設けられた冷却装置36および生
物処理装置37とから主として構成されている。
【0037】このような構成において、吸着反応器31
で廃液中のTMAHを吸着したゼオライトは吸着剤再生
塔32に導入され、ここで水蒸気含有ガス33と接触し
てTMAHが脱離または分解する。脱離物または分解生
成物含有ガスはガス配管34を経て冷却装置36に流入
し、ここで冷却されて凝縮し、凝縮液として水配管35
を経て後流の生物処理装置37に流入し、ここで例えば
微生物によって処理されて窒素と二酸化炭素とに分解す
る。
【0038】本実施例によれば、ゼオライト充填層に吸
着されたTMAHの大部分をNH3とメタノールに分解
して脱離させることができるので、これらを含む凝縮液
を後流の景物処理装置37で効率よく無害化することが
できる。なお、本実施例においても、ゼオライトへのT
MAHの吸着・脱離操作は、例えば図2の装置を用いて
行われる。
【0039】図4は、本発明の別の実施例に適用される
装置を示す説明図である。図において、この装置は、吸
着剤へのTMAHの吸着および脱着をバッチ方式で行う
ものであり、廃液発生源41およびタンク42と、該タ
ンク42に、廃液供給ポンプ43を備えた廃液供給ライ
ン44を介して連結された吸着反応器45と、該吸着反
応器45に設けられた攪拌器48とから主として構成さ
れたTMAHの吸着装置と、該吸着装置とは別に設けら
れた、吸着剤再生塔51および該吸着剤再生塔51の後
流に接続された酸化触媒塔54を有するものである。図
4において、46は廃液、47は吸着剤、49は廃液ラ
イン、50は排気ライン、52は酸化触媒、53は脱離
用ガス供給ラインである。
【0040】このような装置において、廃液発生源41
から排出されたTMAH含有廃液は、一旦タンク42に
蓄えられたのち、ポンプ43によって廃液供給ライン4
4を経て後流の吸着反応器45内にその一定量が供給さ
れ、ここに供給された廃液46に含まれるTMAHを吸
着するのに必要な量の吸着剤47として、例えばβ型ゼ
オライトが投入され、攪拌機48で一定時間攪拌されて
前記廃液46中のTMAHが吸着剤47に吸着される。
吸着終了後の吸着剤47と廃液46は廃液ライン49か
ら系外に抜出され、図示省略した遠心分離機、ろ過器等
の固液分離手段によって分離され、廃液46は処理後液
として系外に排出される。廃液と分離された吸着剤47
は、必要に応じて顆粒状に成形されたのち、吸着剤再生
塔51に充填され、脱離用ガス供給ライン53を経て導
入される、例えば水蒸気含有ガス中で、所定温度に加熱
され、吸着したTMAHを脱離して再生される。吸着剤
47から脱離したTMAHの脱離物または分解生成物は
排気ライン50を経て後流の酸化触媒塔54に流入し、
ここで、酸化触媒52の存在下、所定温度で窒素と二酸
化炭素に分解され、無害化されたのち、系外に排出され
る。
【0041】本実施例によれば、吸着反応器45内でT
MAH含有廃液46と吸着剤47とを攪拌混合するよう
にしたことにより、前記廃液46に含まれるTMAHを
ほぼ完全に吸着、分離することができるので、第四級ア
ンモニウム塩類の除去効率が向上する。
【0042】図5(a)および(b)は、本発明のさら
に別の実施例に適用される第四級アンモニウム塩含有廃
液処理装置の要部であって、廃液に含まれるTMAHの
吸着反応器を示す説明図である。図5(a)および
(b)において、この吸着反応器61は、共に吸着剤へ
のTMAHの吸着および脱離をユングストロームのエア
ヒータ方式のように、吸着剤62の充填層を組み込んだ
ロータを廃液流路から脱離用ガス流路へと回転させるこ
とにより、連続的に行う場合ものである。吸着反応器6
1は、円筒状の容器を扇状に区切った形状をしており、
その中心にロータ63が設置されており、円筒状の容器
内には吸着剤62として、例えばβ型ゼオライトが充填
されている。
【0043】このような構成において、廃液64は吸着
反応器61に導入され、ここを通過する際にTMAHが
吸着分離し、廃液から取り除かれる。TMAHを吸着し
た吸着剤充填層は廃液流路から脱離用ガス流路へと回転
し、脱離用ガス65に曝され、このとき吸着剤に吸着し
たアンモニウム塩類が脱離する。アンモニウム塩類が脱
着して再生された吸着剤62は回転して再び廃液64と
接触して前記廃液64に含まれるアンモニウム塩類を吸
着し、以下同様の吸着および脱着を繰り返す。吸着剤6
2から脱着したTMAHまたは分解生成物を含んだガス
は、例えば図4の実施例と同じように、酸化触媒塔に導
入され、酸化触媒の存在下同様に処理される。
【0044】本実施例によれば、ユングストロームのエ
アヒータ方式のように、吸着剤充填層を組み込んだロー
タ63を廃液流路と空気流路との間で回転させるように
したことにより、第四級アンモニウム塩類含有廃液中の
TMAHを連続的に、かつ効率よく吸着分離し、無害化
することができる。
【0045】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例を説明する。 実施例1 TMAH含有廃水(TMAH濃度:1800ppm)1リット
ルに、プレス器で成形した後10〜20メッシュに整粒
したY型ゼオライト(ZEOLIST社製、CBV780)25gを加
え、室温で10分間マグネットスターラ上で撹拌したの
ち、これを遠心分離器にかけて液相と固層とに分離し,
液相中のTMAH濃度をイオンクロマトグラフィーで分
析して処理前と比較した。
【0046】比較例1 実施例1のY型ゼオライトに代えて同量のγアルミナを
用いた以外は、上記実施例1と同様にして同様の廃液を
処理し、処理後の液相中のTMAH濃度を実施例1と同
様に分析して処理前と比較した。
【0047】実施例2〜4 実施例1のY型ゼオライトに代えて、それぞれ同量のZ
SM−5(実施例2、ZEOLIST社製、CBV3020)、β型ゼ
オライト(実施例3、 ZEOLIST社製、CP814E)およびモ
ルデナイト(実施例4、東ソー製、TSZ650)を用いた以
外は上記実施例1と同様にして同様のTMAH含有廃液
中のアンモニウム塩類を吸着させ、処理後の液相中のT
MAH濃度を実施例1と同様に分析して処理前と比較し
た。
【0048】表1に実施例1〜4および比較例1におけ
るTMAHの減少率を示した。
【0049】
【表1】
【0050】表1において、吸着剤としてゼオライトを
用いた実施例1〜4はいずれも廃液中のTMAHがよく
吸着、分離していることが分かり、特に、実施例1およ
び3におけるTMAH減少率が高いことが分かる。これ
に対して吸着剤としてアルミナを用いた比較例1は廃液
中のTMAHがほとんど除去されていないことが分か
る。
【0051】実施例5 TMAH含有廃液(TMAH濃度2000ppm )500
mlに、(1/16)×25.4mmの円筒状Y型ゼオラ
イト(ZEOLIST社製、CBV780)50gを加
えてときどきかき混ぜながら数時間置き、ゼオライトに
TMAHを吸着させた。吸着前後の液中のTMAH濃度
を電気泳動装置を用いて分析してゼオライトに吸着した
TMAH量を算出したところ、ゼオライト重量の2wt
%であった。得られたゼオライト6mlを軽く水洗した
後、流通式反応管に充填し、水蒸気濃度80%(残窒
素)のガス組成を用い、下記表2に示す条件で脱離試験
を行い、試験中、反応管後流に流出するガスを冷却管を
通過させて凝縮した後、硫酸水溶液100mlを通過さ
せ、脱離物を捕集した。
【0052】
【表2】
【0053】脱離物を捕集した硫酸水溶液中の陽イオン
を電気泳動装置で、また液中のメタノール量をキャピラ
リガスクロを用いて測定し、TMAHからの各分解生成
物への変換率を求めたところ、NH3 への変換率は、9
6%、トリメチルアミンへの変換率は、3%、ジメチル
アミンへの変換率は、1%、メタノールへの変換率は、
95%であり、脱離後のゼオライトへの着色は認められ
なかった。
【0054】なお、各分解生成物への変換率は、下式か
ら求めた。
【0055】(1)NH3 への変換率(%)=〔生成NH
3 (モル)/吸着TMAH(モル)〕×100 (2)CH3 OHへの変換率(%)=〔生成CH3 OH÷
4(モル)/吸着TMAH(モル)〕×100 (3)トリメチルアミン、ジメチルアミン、メチルアミン
への変換率(%)=〔(生成トリメチルアミンorジメ
チルアミンorメチルアミン)(モル)/吸着TMAH
(モル)〕×100 実施例6 実施例5の脱離試験に使用するガスを水蒸気濃度50%
(残窒素)のものに変更した以外は実施例5と同様に試
験して各分解生成物への変換率を求めたところ、NH3
への変換率は、97%、トリメチルアミンへの変換率
は、4%、ジメチルアミンへの変換率は、2%、メタノ
ールへの変換率は、93%であり、脱離後のゼオライト
への着色は認められなかった。
【0056】実施例7 実施例5の脱離試験に使用するガスを水蒸気濃度20%
(残窒素)のものに変更した以外は実施例5と同様に試
験して各分解生成物への変換率を求めたところ、NH3
への変換率は、95%、トリメチルアミンへの変換率
は、2%、ジメチルアミンへの変換率は、2%、メチル
アミンへの変換率は、1%、メタノールへの変換率は、
93%であり、脱離後のゼオライトへの着色は認められ
なかった。
【0057】実施例8 実施例5の脱離試験に使用するガスを空気に変更した以
外は実施例5と同様に試験して各分解生成物への変換率
を求めたところ、NH3 への変換率は、30%、トリメ
チルアミンへの変換率は、30%、ジメチルアミンへの
変換率は、5%、メチルアミンへの変換率は、5%、メ
タノールへの変換率は、2%であり、脱離後のゼオライ
トには薄い茶褐色の着色が見られた。
【0058】実施例5〜8の結果をまとめて表3に示し
た。
【0059】
【表3】
【0060】表3から、水蒸気含有ガスで脱離を行った
実施例5〜7における脱離生成物の大半はNH3 とメタ
ノールであり、ゼオライトに吸着したTMAHが上述し
た(2)式に従いNH3 とメタノールとにほぼ完全に加
水分解していることが分かる。これに対して空気で脱離
した実施例8における脱離回収物はアンモニア、アミン
類、メタノールなどであり、多数の熱分解反応や酸化反
応が進行しており、TMAHからアミン類への変換率の
合計は40%で、残りは酸化して窒素やNOx、二酸化
炭素などの酸化物に分解したと考えられる。従って、脱
離用ガスとして水蒸気含有ガスを用いることがより好ま
しいことが分かる。
【0061】実施例9 実施例5の脱離試験温度を200℃に変えた以外は実施
例5と同様に脱離試験を行い、同様にして各分解生成物
への変換率を求めたところ、NH3 への変換率は、85
%、トリメチルアミンへの変換率は、1%、ジメチルア
ミンへの変換率は、1%、メタノールへの変換率は、8
3%であり、脱離後のゼオライトへの着色は認められな
かった。
【0062】実施例10 実施例5の脱離試験温度を300℃に変えた以外は実施
例5と同様に脱離試験を行い、同様にして各分解生成物
への変換率を求めたところ、NH3 への変換率は、93
%、トリメチルアミンへの変換率は、3%、ジメチルア
ミンへの変換率は、3%、メチルアミンへの変換率は、
1%、メタノールへの変換率は、93%であり、脱離後
のゼオライトへの着色は認められなかった。
【0063】実施例11 実施例5の脱離試験温度を500℃に変えた以外は実施
例5と同様に脱離試験を行い、同様にして各分解生成物
への変換率を求めたところ、NH3 への変換率は、97
%、トリメチルアミンへの変換率は、1%、ジメチルア
ミンへの変換率は、2%、メタノールへの変換率は、9
5%であり、脱離後のゼオライトへの着色は認められな
かった。
【0064】実施例12 実施例5の脱離試験温度を600℃に変えた以外は実施
例5と同様に脱離試験を行い、同様にして各分解生成物
への変換率を求めたところ、NH3 への変換率は、95
%、トリメチルアミンへの変換率は、3%、ジメチルア
ミンへの変換率は、2%、メタノールへの変換率は、9
3%であり、脱離後のゼオライトに僅かな着色が認めら
れた。
【0065】実施例9〜12の結果をまとめて表4に示
した。
【0066】
【表4】
【0067】表4において、脱離温度が200℃のとき
はTMAHの脱離率が若干低くなるが、300〜600
℃の範囲ではゼオライトに吸着したTMAHはほぼ10
0%脱離していることが分かる。
【0068】
【発明の効果】本願の請求項1に記載の発明によれば、
TMAH含有廃液中の難分解性の第四級アンモニウム塩
類を簡易な方法で吸着分離し、効率よくしかも安価に処
理することができ、処理後の排水をそのまま河川や海に
放流することができる。
【0069】本願の請求項2に記載の発明によれば、脱
離用ガスとして水蒸気含有ガスまたは酸素含有ガスを用
いることにより、上記発明の効果に加え、ゼオライトに
吸着したTMAHの脱離または分解効率が向上し、特に
脱離用ガスとして水蒸気含有ガスを用いた場合は、吸着
したTMAHの大部分を、無害化が容易なNH3 とメタ
ノールに加水分解することができるので、その後の処理
が容易となる。
【0070】本願の請求項3に記載の発明によれば、接
触分解温度を150〜500℃としたことにより、上記
発明の効果に加え、例えば酸化触媒への水分の凝縮およ
び触媒のシンタリング等を防止することができる。
【0071】本願の請求項4に記載の発明によれば、ゼ
オライトに吸着したTMAHの脱離物または分解生成物
含有ガスを冷却して凝縮液とすることにより、該凝縮液
中のNH3 およびメタノールを公知の湿式法によって無
害化することができるので、TMAH含有廃水の処理効
率が向上する。
【0072】本願の請求項5に記載の発明によれば、ゼ
オライトからのTMAHの脱離温度または分解温度を1
50〜700℃としたことにより、上記発明の効果に加
え、ゼオライトの耐久性を高め、かつ細孔構造を保持し
て吸着剤として繰り返し使用することができるので、毒
性の高い難分解性のTMAHを従来よりも安価に処理す
ることができるようになる。
【0073】本願の請求項6に記載の発明によれば、吸
収剤を再生して繰り返し使用することにより、上記発明
の効果に加え、処理効率の向上およびコストの低減を図
ることができる。
【0074】本願の請求項7に記載の発明によれば、第
四級アンモニウム塩類の吸着および脱離を連続して行う
ことにより、上記発明の効果に加え、廃液処理効率が著
しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に適用されるTMAH含有廃
液処理装置のフローを示す説明図。
【図2】本発明に適用されるTMAH吸着・分離装置の
説明図。
【図3】本発明の他の実施例に適用されるTMAH含有
廃液処理装置の系統を示す図。
【図4】本発明の別の実施例に適用されるTMAH含有
廃液処理装置の説明図。
【図5】本発明のさらに別の実施例に適用される装置の
要部を示す説明図。
【符号の説明】
1…吸着反応器、2…脱離塔(吸着剤再生塔)、3…水
蒸気含有ガス、4…空気、5…酸化触媒充填層、6…ガ
ス配管、11…廃液発生源、12…タンク、13…液切
り換え弁、14…ガス切り換え弁、15…脱離用ガス供
給ライン、16…廃液供給ライン、17…吸着剤、18
〜23…吸着剤充填塔、24…ガス配管、25…廃液ラ
イン、26…酸化触媒、27…酸化触媒塔、28…排気
ライン、29…空気ライン、30…過熱水蒸気、31…
吸着反応器、32…脱離塔(吸着剤再生塔)33…水蒸
気含有ガス、34…ガス配管、35…水配管、36…冷
却装置…37…生物処理装置、41…廃液発生源、42
…タンク、43…廃液供給ポンプ、44…廃液供給ライ
ン、45…吸着反応器、46…廃液、47…吸着剤、4
8…攪拌機、49…廃液ライン、50…排気ライン、5
1…吸着剤再生塔、52…酸化触媒、53…脱離用ガス
供給ライン、54…酸化触媒塔、61…吸着反応器、6
2…吸着剤、63…ロータ、64…廃液、65…脱離用
ガス。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D024 AA04 AB13 BA07 BB01 BC02 CA01 CA05 DA03 DA07 DB09 DB16 DB19 4G066 AA61B BA09 BA20 CA27 DA08 GA01 GA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第四級アンモニウム塩類含有廃液をゼオ
    ライト充填層と接触させて前記第四級アンモニウム塩類
    をゼオライトに吸着させた後、該ゼオライトを脱離用ガ
    ス中で加熱して前記吸着した第四級アンモニウム塩類を
    脱離または分解させ、該脱離した第四級アンモニウム塩
    類または分解生成物を酸素含有ガス中で触媒と接触させ
    て分解、無害化することを特徴とする第四級アンモニウ
    ム塩含有廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記脱離用ガスが、水蒸気含有ガスまた
    は酸素含有ガスであることを特徴とする請求項1に記載
    の第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記脱離した第四級アンモニウム塩類ま
    たは分解生成物の触媒との接触分解温度が、150〜5
    00℃であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】 第四級アンモニウム塩類含有廃液をゼオ
    ライト充填層と接触させて前記第四級アンモニウム塩類
    をゼオライトに吸着させた後、該ゼオライトを水蒸気含
    有ガス中で加熱して前記吸着した第四級アンモニウム塩
    類を脱離または分解させ、該脱離した第四級アンモニウ
    ム塩類または分解生成物を含有するガスを凝縮し、凝縮
    液に含まれる前記脱離物または分解生成物を窒素と二酸
    化炭素に分解することを特徴とする第四級アンモニウム
    塩含有廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第四級アンモニウム塩類のゼオライ
    トからの脱離温度または分解温度が、150〜700℃
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    第四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第四級アンモニウム塩類の脱離によ
    って再生されたゼオライトを吸着剤として繰り返し使用
    することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の第
    四級アンモニウム塩含有廃液の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記ゼオライト充填層を複数設け、該ゼ
    オライト充填層を順次切り換えて前記第四級アンモニウ
    ム塩類の吸着と脱離を連続して行うことを特徴とする請
    求項1〜6の何れかに記載の第四級アンモニウム塩含有
    廃液の処理方法。
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Cited By (5)

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