JP2002113326A - 新規脱硫剤による副生物分離可能な脱硫方法および脱硫装置 - Google Patents

新規脱硫剤による副生物分離可能な脱硫方法および脱硫装置

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正毅 定方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水の使用量が少なく、Caの利用率が向上
し、かつ効率良くCaSO4を形成して脱硫方法および
装置の提供 【解決手段】 流動層を形成する反応塔1、該反応塔内
に大粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子のCa(OH)
2が被覆されたSO2脱硫剤を供給する脱硫剤供給装置、
SO2を含む被処理ガスを吹き込む被処理気体吹き込み
装置、該脱硫剤をSO2を含む被処理ガスと流動層を形
成する状態で反応塔中で接触され、該脱硫剤のCa(O
H)2とSO2とを反応させながら上昇する該脱硫剤と被
処理ガスが吹き込まれ、該キャリヤー粒子表面のCa
(OH)2とSO2との反応により形成され剥離したCa
SO4を含む気体を該キャリヤー粒子を沈降させて分離
する第1の気体−固体分離器および該第1の気体−固体
分離器から該CaSO4を含む気体が吹き込まれ、被処
理ガスから該CaSO4を分離する第2の気体−固体分
離器を持つことを特徴とする副生物分離可能な脱硫方法
および装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大粒径のキャリヤ
ー粒子表面に微粒子のCa(OH)2が被覆された新規
なSO2脱硫剤を用い、該脱硫剤をSO2を含む被処理ガ
スと流動層を形成する状態で反応塔中で接触させること
を特徴とする、該接触中にキャリヤー粒子表面に形成さ
れCaSO4をサイクロン型気体−固体分離器内におい
て剥離し、被処理ガスおよびキャリヤー粒子から分離回
収することを可能とした脱硫方法および該方法を実施す
るための脱硫装置、比較的大粒径のキャリヤー粒子、C
aO及びH2OとをH2O/(キャリヤー粒子+Ca(O
H)2)の重量比が0.2以上で1以下となるように室
温下に混合後、乾燥することによって、前記キャリヤー
粒子表面を微粒子のCa(OH)2で被覆してSO2の吸
着脱硫剤を製造する装置が該脱硫装置に直接接続されて
いることを特徴とする脱硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SO2は環境及び人の健康に重大な影響
がある物質であり、石炭の燃焼プロセスなどから発生す
るSO2は大きな社会問題である。そのために、従来か
ら、SO2を吸収除去するシステムが研究されている。
その一つにCaOを用いた吸収除去方法がある。該Ca
Oを用いたSO2の吸収除去は、SO2の拡散と、固体反
応によるCaSO4/CaSO3の形成の過程を経て行わ
れる。従って、CaOの粒子の特性、すなわち、表面
積、孔径、孔容積等が前記吸着反応に大きな影響があ
る。市販のCaOはSO2を吸収除去の特性に関して
は、カルシウム利用率が良いとは言えない。
【0003】このような中で、サンダー等(Sanders et
al.)は、フライアッシュと消石灰との混合スラリーを
用いるとSO2の吸収除去特性が改善されることを報告
している(Sanders et al.,Ind.Eng.Chem.Res.1995,34
(4),302-307)。その報告の中で、SO2の吸収除去特性
の改善は、カルシウムと珪酸アルミナとの水和反応によ
り生成する珪酸カルシウム水和物の存在にあり、反応性
の違いは珪酸カルシウム水和物の構造にあると説明して
いる。他に、γ−アルミナ−CaO吸着剤(Svoboda et
al.)、CaO、硫酸カルシウム、及びフライアッシュ
からのスラリーを約100℃で熟成した後、乾燥して得た
吸着剤(Hiroaki et al.)(エトリンゲイトが形成され
ていると考えられている。特公平3−59737号公報
にも類似の技術が開示されている。)等が提案されてい
るが、それらの吸着剤の調製方法は水の使用量が比較的
多く、水利の良くない地域においての利用性が悪いこ
と、および水を取り除くのに長時間および/または多く
のエネルギーが必要であること、およびSO2吸着剤の
調製時における吸着特性を改善する組成の形成は工程の
管理が難しいなどのことから、SO2吸着剤の製造装置
を脱硫装置に直結するような脱硫装置の装置を設計が難
しいという不都合があった。
【0004】これに対して、本発明者等は、CaOとフ
ライアッシュとを水中混合して吸着剤を調製するプロセ
スにおける水和のプロセスのメカニズムを知ることによ
り、前記原料からより実用プロセスとなり得るような活
性なSO2吸着特性を示す脱硫剤を製造する研究を鋭意
進めて来た(Energy & Fuels,Vol.13,No5,1015-1020,19
99.文献A)。このことをより詳細に説明する。実験の
ために用いたフライアッシュは、平均粒径が137μ
m、BETが126m2/gでありその組成は以下の表
1のとおりである。
【0005】
【表1】
【0006】そして、脱硫剤の調製は、CaOとフライ
アッシュ(キャリヤー粒子に相当する)とを水中で、H
2O/(キャリヤー粒子+Ca(OH)2)の重量比が1.
5となるような条件で、室温で混合し、次いで混合物を
一定温度85℃で30分間乾燥する、とう方法CaO/
フライアッシュ/H2Oの混合物から、16時間の混合
を1回行って調製したもの、および再処理の工程を2回
行った脱硫剤(再々処理したものの脱硫特性を調べるた
めのもの。)から調製し脱硫剤のリサイクル特性を見た
ものの例が記載されている。
【0007】前記実験により、CaO/フライアッシュ
/H2Oの混合物を単に撹拌、特に室温において撹拌
し、得られた混合物を定温において乾燥するとうい管理
の容易な方法により高カルシウム利用率のSO2吸着脱
硫剤を提供できることを提案している。しかし、ここで
は該脱硫剤を調製するのに使用する水の量は、H2O/
(キャリヤー粒子+Ca(OH)2)の重量比が1.5
と比較的多いものであり、このような水の使用の条件で
は、水資源の少ない地域においては脱硫方法としての利
用するにはまだ改善が必要である。更に、その際、廃棄
物をできるだけ少なくするために、副生物の利用性の向
上と、添加する脱硫剤の利用効率の改善が重要なことで
ある。したがって、CaOを利用する脱硫法において
は、副生石膏の高効率生成のために、高カルシウム利用
率と副生石膏の分離回収の容易性が改善された脱硫剤、
脱硫方法および脱硫装置を開発することが重要である。
本発明者等は、前記したように乾式脱硫プロセスを、ほ
ぼ実用レベルで設計できる脱硫剤の研究を、フライアッ
シュとCaOとを用いて行ってきたが、更に、水の使用
量が低減した脱硫剤を開発し、また、脱硫剤を高効率に
利用できる脱硫方法および脱硫装置を開発することが必
要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本願発明
の課題は、水利の良くない場所においても利用できる脱
硫方法および脱硫装置を提供することであり、そのため
に、より水の使用量の少ない脱硫剤の製法を検討しつ
つ、該脱硫剤を高効率に利用できる脱硫方法および脱硫
装置を鋭意検討し、比較的大きな粒径を持ちSO2の吸
収脱硫成分であるCa(OH)2を表面に被覆できるキ
ャリヤー粒子を用いることにより、SO2の吸収脱硫成
分であるCa(OH)2のCaの利用率を向上させ、か
つ効率良くCaSO4を形成して脱硫できることを発見
し、前記本発明の課題を解決した。また、該脱硫剤を、
流動層を形成する脱硫反応塔とこれに接続する気体−固
体分離器とを組み合わせることにより、SO2を含む被
処理ガスとの反応によりキャリヤー粒子表面に生成する
CaSO4を効率よく回収できる脱硫方法および脱硫装
置が設計できることを発見し、前記本発明の課題を解決
した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、大粒径
のキャリヤー粒子表面に微粒子のCa(OH)2が被覆
されたSO2脱硫剤をSO2を含む被処理ガスと流動層を
形成する状態で反応塔中で接触させ、該脱硫剤をSO2
と反応させながら(酸化条件下で)該被処理ガスと共に
該反応塔中を上昇させ、該反応塔の上部から該脱硫剤を
該被処理ガスと共に第1の気体−固体分離器に流動さ
せ、該キャリヤー粒子表面のCa(OH) 2とSO2との
反応により形成され剥離したCaSO4を含む気体を該
キャリヤー粒子(このキャリヤー粒子には、キャリヤー
粒子のみからなるものから、表面に未反応のCa(O
H)2などで被覆されているキャリヤー粒子までの、キ
ャリヤー粒子を含んでいる粒子を含む広い概念である)
を沈降させて分離し、該CaSO4を含む気体を第1の
気体−固体分離器上部から第2の気体−固体分離器に流
動させ、第2の気体−固体分離器において被処理ガスか
ら該CaSO4を分離することを特徴とする副生物分離
可能な脱硫方法である。好ましくは、大粒径のキャリヤ
ー粒子は平均粒径が少なくとも50μm以上であり、ま
た微粒子のCa(OH)2の平均粒径が前記キャリヤー
粒子の平均粒径の1/5以下であることを特徴とする前
記副生物分離可能な脱硫方法であり、より好ましくは、
大粒径のキャリヤー粒子を主成分がアルミナおよび/ま
たはSiO2からなる材料、特にフライアッシュで形成
したことを特徴とする前記各副生物分離可能な脱硫方法
であり、更に好ましくは、流動層中の温度を400℃以
下、好ましくは、300℃とすること、および一層好ま
しくは、比較的大粒径のキャリヤー粒子、CaOおよび
2Oを、H2O/(キャリヤー粒子+Ca(OH)2)の
重量比が0.2以上で1以下になるように室温下で混合
後、乾燥することによって、前記キャリヤー粒子表面を
微粒子のCa(OH)2で被覆してSO2吸着脱硫剤を製
造する工程を流動層を形成する反応塔の被処理ガス導入
部の上部に臨むように設けたことを特徴とする前記各副
生物分離可能な脱硫方法である。
【0010】本発明の第2は、流動層を形成する反応
塔、該反応塔内に大粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子
のCa(OH)2が被覆されたSO2脱硫剤を供給する脱
硫剤供給装置、SO2を含む被処理ガスを吹き込む被処
理気体吹き込み装置、該脱硫剤をSO2を含む被処理ガ
スと流動層を形成する状態で反応塔中で接触され、該脱
硫剤のCa(OH)2とSO2とを反応させながら反応塔
中を上昇する該脱硫剤と被処理ガスが吹き込まれ、該キ
ャリヤー粒子表面のCa(OH)2とSO2との反応によ
り形成され剥離したCaSO4を含む気体を該キャリヤ
ー粒子を沈降させて分離する第1の気体−固体分離器お
よび該第1の気体−固体分離器から該CaSO4を含む
気体が吹き込まれ、被処理ガスから該CaSO4を分離
する第2の気体−固体分離器を持つことを特徴とする副
生物分離可能な脱硫装置であり、好ましくは、脱硫剤供
給装置が比較的大粒径のキャリヤー粒子、CaOおよび
H2Oを、H2O/(キャリヤー粒子+Ca(OH)2
の重量比が0.2以上で1以下になるように室温下で混
合後、乾燥することによって、前記キャリヤー粒子表面
を微粒子のCa(OH)2で被覆してSO2吸着脱硫剤を
製造する装置が接続されていることを特徴とする前記の
副生物分離可能な脱硫装置である。
【0011】
【本発明の実施の態様】本発明をより詳細に説明する。
ここでの説明は本発明を容易に理解させるだけのもので
あり、本発明を限定するものではない。 A.第1図は、本発明の脱硫装置の概念図である。1
は、多孔板(PP)を備えた流動層形成反応塔であり、
反応塔の前記多孔板PPの下方には被処理ガス(被処理
気体)吹き込み部4、例えば送風ポンプを備えたガス供
給装置、が接続され、多孔板PPの上方にはSO2脱硫
剤供給装置9、ここでは、脱硫剤の製造装置が反応塔1
に直結している。
【0012】SO2を含む被処理ガスは、供給される大
粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子のCa(OH)2
被覆されたSO2脱硫剤と流動層を形成する状態で反応
塔中で接触され、該脱硫剤のCa(OH)2とSO2とを
反応させながら反応塔中を上昇する。上昇する該脱硫剤
と被処理ガスは、該反応塔の上部と接続する第1の気体
−固体分離器2、例えばサイクロン型気体−固体分離器
に流動し、該キャリヤー粒子表面のCa(OH)2とS
2との反応により形成され剥離したCaSO4を含む
気体を該キャリヤー粒子を沈降させて分離する。分離し
たキャリヤー粒子は、一部を除去しながら、反応塔5に
戻す。CaSO4を含む気体は、移送管6により第2の
気体−固体分離器3、例えばバグフィルターに流動さ
れ、第2の気体−固体分離器3において被処理ガス7か
ら該CaSO48を分離する。
【0013】B.本発明において使用される、大粒径の
キャリヤー粒子を製造するための原料としては、脱硫系
における大粒径の粒子の存在そのものが、微粒子のCa
(OH)2の効率的で高カルシウム利用率の作用効果を
もたらすことの推測からすると、脱硫工程において、機
械的、物理的強度および化学的安定性が維持できるもの
であれば良い。しかしながら、好ましいものとしては、
アルミナおよび/またはSiO2を主成分とするものを
挙げることができ、より好ましいものとしては、資源の
有効利用の観点からフライアッシュを挙げることができ
る。形状としては、水の存在中での混合中に表面に微粒
子のCa(OH)2が還流流動層(Circulating Fluidiz
ed Bed:CFB)中での脱硫工程に安定に供給できるよ
うに付着し、好ましくは、吸着したSO2と、熱酸化に
より該表面に形成されたCaSO4(石膏)が表面から
脱離する特性を持つものが好ましい。利用性からは、球
形のものが好ましい。粒径は、比較的大きく、サイクロ
ン型分離装置において、気流中で反応生成物の石膏と分
離できる程度の重量と大きさを有していることが好まし
い。例えば平均粒径が50μm以上のものが使用され
る。また、流動層反応器の流動粒子としての性能を有す
るために3mm以下が望ましい。より好ましくは平均粒
径50μm以上300μm以下のものを挙げることがで
きる。
【0014】B.脱硫工程は、SO2の吸着・脱硫効率
(CaO利用効率)及びCaSO4(石膏)への変換効
率を考えて200℃〜600℃のできる限り低い温度
の、好ましくは400℃以下で行う。脱硫後の脱硫剤状
態を、脱硫剤のCa利用率の測定のための熱天秤(真空
理工社製 9600)を用いて行った。
【0015】C.流動層によって、キャリア粒子上に付
着した微粒子のCa(OH)2が、SO2を含む被処理ガ
スとの反応により形成されたCaSO4が、キャリヤー
粒子表面から剥離され分離回収が可能かを、キャリア粒
子にフライアッシュ、反応粒子にCa(OH)2微粒
子、反応ガスにSO2を用いた脱硫実験によって求め
た。表2に実験条件を示す。
【0016】
【表2】
【0017】この流動層から飛び出す粒子を、0から3
0分、30から90分、90から150分にわけて回収
しそれぞれの粒度分布を求めた。それを図2に示す。飛
び出した粒子は1.3〜10ミクロンと20ミクロン以
上の2種類の粒子が得られ、それぞれ反応粒子とキャリ
ア粒子の群であると分類された。反応粒子の群は実験初
期には少ないが、時間の経過に従い、割合が増えてく
る。また前記それぞれの群をFTIR(フーリエ変換赤
外分光器、FTIR8900)により組成分析を行っ
た。その結果を図3に示す。反応粒子の群にはCaSO
4が多く含まれているという結果が得られた。以上の結
果から、時間の経過とともに、フライアッシュに被覆さ
れたCa(OH)2粒子がSO2と反応しCaSO4とな
りフライアッシュから剥離し流動層から飛び出してきた
とことができる分かる。
【0018】このことから、大粒径のキャリヤー粒子表
面を微粒子のCa(OH)2と組み合わせて用いること
により、特に大粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子のC
a(OH)2を被覆する組合せたSO2脱硫剤とすること
により、CaSO4を脱硫系から容易に、かつ収率良く
回収できることが分かった。
【0019】実施例1 図1の装置を用いて、以下の組成から調製した脱硫剤を
用いた場合の結果を以下に示す。 1.脱硫剤の調製 キャリヤー粒子の形成には、平均粒径137μm、表面
積(BET)1.26m2/gのフライアッシュを用い
た。 該フライアッシュの組成は、前記表1に示した。 2.測定に用いる、前記フライアッシュ粒子、CaOお
よびH2Oから調製した組成物(スラリー重量、No.
1は、フライアッシュ粒子を用いない比較例である。)
の重量、フライアッシュ、Ca(OH)2、H2O、(キ
ャリヤー粒子+Ca(OH)2)およびH2O/(キャリヤ
ー粒子+Ca(OH)2)の重量比、すなわち水分比を変
えたものを、室温にて3分撹拌し、得られた混合物を8
0℃に一定に保持された加熱炉中で乾燥して8種の脱硫
剤を得た。それらを表3に示す。CaOとしては、和光
社製のものを用いた。
【0020】
【表3】
【0021】前記各スラリーを用いて脱硫した場合の、
スラリー1gあたりのCa利用率を表4に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の大粒径のキ
ャリヤー粒子を微粒子のCa(OH) 2と組み合わせて
用いた脱硫方法および脱硫装置により、水の使用量が少
なく、Ca利用率が高く、CaSO4を脱硫系から容易
に、かつ収率良く回収できるという優れた効果がもたら
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脱硫装置の概念図
【図2】 流動層から飛び出す粒子を、0から30分、
30から90分、90から150分にわけて回収したも
のの粒度分布
【図3】 0から30分、30から90分、90から1
50分にわけて回収したもののFTIR(フーリエ変換
赤外分光器、FTIR8900)により組成分析結果
【符号の説明】
1 流動層形成反応塔 2 第1の気体−固体分離器 3 第2の気体−固体
分離器 4被処理ガス吹き込み部 5 分離キャリヤー粒子の
還流管 6 CaSO4を含む気体の移送管 7 処理済み被処
理ガス 8 回収CaSO4を含む固体反応物取り出し配管 9 SO2脱硫剤供給部(SO2脱硫剤製造・供給装置)
フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 BA03 BA14 CA09 CA13 DA05 DA12 DA46 DA66 EA02 EA07 EA13 FA03 GA01 GA03 GB03 GB08 GB12 4G066 AA17A AA17B AA20C AA22C AA78C AE02B BA11 BA20 CA23 DA02 FA02 FA03 FA37

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子の
    Ca(OH)2が被覆されたSO2脱硫剤をSO2を含む
    被処理ガスと流動層を形成する状態で反応塔中で接触さ
    せ、該脱硫剤をSO2と反応させながら該被処理ガスと
    共に該反応塔中を上昇させ、該反応塔の上部から該脱硫
    剤を該被処理ガスと共に第1の気体−固体分離器に流動
    させ、該キャリヤー粒子表面のCa(OH)2とSO2
    の反応により形成され剥離したCaSO4を含む気体を
    該キャリヤー粒子を沈降させて分離し、該CaSO4
    含む気体を第1の気体−固体分離器上部から第2の気体
    −固体分離器に流動させ、第2の気体−固体分離器にお
    いて被処理ガスから該CaSO4を分離することを特徴
    とする副生物分離可能な脱硫方法。
  2. 【請求項2】 大粒径のキャリヤー粒子は平均粒径が少
    なくとも50μm以上であり、また微粒子のCa(O
    H)2の平均粒径が前記キャリヤー粒子の平均粒径の1
    /5以下であることを特徴とする請求項1に記載の副生
    物分離可能な脱硫方法。
  3. 【請求項3】 大粒径の球状のキャリヤー粒子を主成分
    がアルミナおよび/またはSiO2からなる材料で形成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の副生物
    分離可能な脱硫方法。
  4. 【請求項4】 主成分がアルミナおよび/またはSiO
    2からなる材料がフライアッシュであることを特徴とす
    る請求項3に記載の副生物分離可能な脱硫方法。
  5. 【請求項5】 流動層中の温度を400℃以下とするこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の副生
    物分離可能な脱硫方法。
  6. 【請求項6】 比較的大粒径の球状のキャリヤー粒子、
    CaOおよびH2Oを、H2O/(キャリヤー粒子+Ca
    (OH)2)の重量比が0.2以上で1以下になるよう
    に室温下で混合後、乾燥することによって、前記キャリ
    ヤー粒子表面を微粒子のCa(OH)2で被覆してSO2
    の吸着脱硫剤を製造する工程が流動層を形成する反応塔
    の被処理ガス導入部の上部に臨むように設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の副生
    物分離可能な脱硫方法。
  7. 【請求項7】 流動層を形成する反応塔1、該反応塔内
    に大粒径のキャリヤー粒子表面に微粒子のCa(OH)
    2が被覆されたSO2脱硫剤を供給する脱硫剤供給装置、
    SO2を含む被処理ガスを吹き込む被処理気体吹き込み
    装置、該脱硫剤をSO2を含む被処理ガスと流動層を形
    成する状態で反応塔中で接触され、該脱硫剤のCa(O
    H)2とSO2とを反応させながら上昇する該脱硫剤と被
    処理ガスが吹き込まれ、該キャリヤー粒子表面のCa
    (OH)2とSO2との反応により形成され剥離したCa
    SO4を含む気体を該キャリヤー粒子を沈降させて分離
    する第1の気体−固体分離器および該第1の気体−固体
    分離器から該CaSO4を含む気体が吹き込まれ、被処
    理ガスから該CaSO4を分離する第2の気体−固体分
    離器を持つことを特徴とする副生物分離可能な脱硫装
    置。
  8. 【請求項8】 脱硫剤供給装置が比較的大粒のキャリヤ
    ー粒子、CaOおよびH2Oを、H2O/(キャリヤー
    粒子+Ca(OH)2)の重量比が0.2以上で1以下に
    なるように室温下で混合後、乾燥することによって、前
    記キャリヤー粒子表面を微粒子のCa(OH)2で被覆
    してSO2吸着脱硫剤を製造する装置が接続されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の副生物分離可能な脱
    硫装置。
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