JP2002113323A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP2002113323A
JP2002113323A JP2000306311A JP2000306311A JP2002113323A JP 2002113323 A JP2002113323 A JP 2002113323A JP 2000306311 A JP2000306311 A JP 2000306311A JP 2000306311 A JP2000306311 A JP 2000306311A JP 2002113323 A JP2002113323 A JP 2002113323A
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adsorption
deodorized
tank
decomposition tank
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Seiichi Futaboshi
清一 二星
Kimiaki Hattori
公昭 服部
Yusuke Ishida
有甫 石田
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生ゴミ処理機などからの臭気ガスと結露水の悪
臭による両者の脱臭を効果的に行なえ、脱臭効果が優
れ、維持管理が容易な脱臭装置を提供する。 【解決手段】消臭液貯留槽2と臭気ガスの吸着分解槽3
とを備えた脱臭装置1であって、貯留槽2内の消臭液A
は、活性腐植質より抽出した液体で、活性腐植質および
バクテリヤの代謝物を含む液体からなり、貯留槽2の消
臭液面の上方に臭気ガスの導入室2bを設けるととも
に、仕切り壁11の下端を消臭液面より下方へ延設し、
吸着分解槽3には排気筒3aを設けるとともに、この排
気筒3aへの臭気ガスの流通路の途中に、活性腐植質等
からなる脱臭粒状体Cの充填層部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、生ゴミ
や同処理機や堆肥化処理機、生ゴミ処理場、ゴミ焼却
場、屎尿処理場などにおいて発生する臭気(悪臭)ガス
をはじめ、各種の有機性臭気ガスを脱臭するための脱臭
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、とくに生ゴミの処理が問題になっ
ており、各種生ゴミの処理機も開発されてきている。こ
の種の処理機の場合に、内部温度が生ゴミの醗酵・分解
処理により40〜60℃に上昇する。このため、処理機
から悪臭が発生するのに加えて、臭気ガスを送給する配
管等に生ゴミから発生した水分が結露水として生じ、そ
の結露水が悪臭を発生するという不具合がある。また、
同様に生ゴミを堆肥化するための処理機の場合にも、堆
肥化処理に使用する菌床(バクテリア)の種類により発
生する臭気成分が異なることから、完全に脱臭すること
が困難である。
【0003】従来、上記のような臭気ガスに対しては、
化学薬剤を噴霧させて臭気成分と化学反応させ中和して
脱臭する方式が一般的である。
【0004】その他に、臭気ガスを活性炭に吸着させて
脱臭する方式、オゾンにより臭気ガスを酸化させて脱臭
する方式、ならびに臭気ガスを加熱して燃焼させるとと
もに白金等の触媒に接触させて脱臭する方式がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の化学薬剤からなる脱臭剤により脱臭する方式や
上記した従来の各脱臭方式では、次のような問題があ
る。
【0006】 発生している臭気成分を化学的に中和
し、脱臭するものであるから、いいかえれば臭気成分の
発生源を根源から断つものでないから、持続性がなく、
頻繁に化学薬剤を散布する必要がある。また、化学薬剤
であるから、長期にわたり使用すると周辺の環境に害を
及ぼすおそれがあるうえに、動植物に対しても悪影響を
及ぼすおそれがある。さらに、生ゴミや生ゴミ処理機か
ら発生する結露水の悪臭に対しては、薬剤を用いて化学
的に中和し脱臭する方法では、臭気を十分に消すことが
困難なうえに、生ゴミの量は膨大で、薬剤で対応するこ
とは、コスト面だけでなく、社会環境のうえからも問題
視されている。
【0007】 上記した従来の各脱臭方式では、特に
生ゴミ処理機から発生する臭気ガスを脱臭する場合、生
ゴミ分解時の臭気濃度が高いうえに、種々の悪臭物質の
混合臭からなるために、完全に脱臭することが困難であ
る。しかも、設備費だけでなくランニングコストが非常
に高くなる。
【0008】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、1)特に生ゴミ処理機や堆肥化処理機からの臭気ガ
スと結露水の悪臭による両者の脱臭を効果的に行なえ、
2)消臭液あるいは脱臭粒状体は活性腐植質(土)を主
原料とし安価で使用後の二次公害が起こらず、3)しか
も脱臭効果が高く長期間にわたり持続性を具備し、4)
構造が簡単で設置スペースが小さく、維持管理が容易な
脱臭装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る脱臭装置は、消臭液貯留槽と臭気ガス
の吸着分解槽とを備えた脱臭装置であって、前記消臭液
貯留槽内の消臭液は、活性腐植質より抽出した液体で、
活性腐植質およびバクテリヤの代謝物を含み、硫化水
素、硫化メチル等の硫化化合物およびアンモニア、アミ
ン等の窒素化合物からなる臭気成分に対する分解特性の
高い液を5〜10倍に清水で希釈した液体からなり、前
記消臭液貯留槽の消臭液中には、活性腐植質にゼオライ
ト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属あるいはその無
機又は有機塩類を混合してペレット状等の所定形状に成
形した脱臭粒状体を浸漬し、前記消臭液貯留槽の消臭液
面の上方に臭気ガスの導入室を設けるとともに、この導
入室内に導入された臭気ガスが消臭液面下に延びた仕切
り壁を潜って前記吸着分解槽に流入するように、該仕切
り壁の下端を消臭液面より下方へ延設し、前記吸着分解
槽には排気筒を設けるとともに、この排気筒への臭気ガ
スの流通路の途中に、活性腐植質等からなる前記脱臭粒
状体の充填層部を設けたことを特徴としている。
【0010】上記の構成を有する本発明の脱臭装置によ
れば、消臭液貯留槽内に貯留された消臭液中において活
性腐植質中の土壌菌群(通性嫌気バクテリアと、好気性
バクテリア、若しくは通性嫌気バクテリアと好気性バク
テリアのバクテリア群)が消臭液中で熟成し活性化さ
れ、土壌菌群中のバクテリア(微生物ともいう)が代謝
産物(分泌物)を産出するが、その代謝産物が脱臭成分
つまり臭気除去成分を具有しているので、脱臭機能が発
揮されるものである。また、活性腐植質の有する上記脱
臭機能が鉄分等の金属あるいはその無機又は有機塩類を
触媒とすることによって反応が促進されて強化される。
そのうえ、消臭液中に脱臭粒状体を浸漬しており、これ
が消臭液中に溶解し、上記と同様な脱臭作用を発揮する
とともに、脱臭作用が長期にわたって持続し、脱臭剤と
しての寿命が長い。なお、生ゴミ処理機から臭気ガスと
ともに生じる結露水中にも多量の悪臭成分が含まれてい
るが、この悪臭成分も結露水を消臭液中に送り込むこと
により、脱臭される。
【0011】そして、本発明の脱臭装置によると、消臭
液貯留槽内に導入された臭気ガスは消臭液面下に延びた
仕切り壁を潜って前記吸着分解槽に流入するので、臭気
ガスが効率よく接触し、ガス中の悪臭成分と土壌菌群の
バクテリアが産出する代謝産物が具有している脱臭成分
とが反応して、悪臭成分である揮発性物質を固定化した
り、さらに分解して臭気成分の発散を防止したりするこ
とによって、脱臭作用を発揮する。それから、消臭液貯
留槽の消臭液との接触により脱臭された臭気ガスは、吸
着分解槽に流入し、そこで、脱臭粒状体に接触すること
により、消臭液との接触でも脱臭されなかった残臭気成
分が分解、吸着され完全に脱臭されたのちに、排気筒か
ら大気中に排出される。このとき、脱臭粒状体に吸着し
た悪臭成分は、粒状体内のバクテリアにより分解・脱臭
される。脱臭粒状体には、消臭液貯留槽から臭気ガスが
流入する際に消臭液中の水分が臭気ガスとともに搬送さ
れ、脱臭粒状体が加湿状態になるが、活性腐植質を含む
脱臭粒状体は土壌と同様に水分を少し含む方が脱臭能力
が増強される。
【0012】ところで、本明細書で、活性腐植質とは、
通常の腐植とは異なり、遊離フルボ酸の含有量が5%以
上、フミン酸が3%以上と多く、そのほか粘土鉱物およ
びリグニン等をそれぞれ5%以上含有する天然、人工又
は天然と人工の混合物であり、フルボ酸を主体とする水
抽出物のpHが4.0以下で、酸化電位が200mmV
より正側のものをいう。
【0013】請求項2に記載のように、前記吸着分解槽
を、前記消臭液貯留槽のすぐ上方に連通させて一体的に
設けることができる。
【0014】この構成により、装置全体の高さはかなり
高くなるが、一体構造となって構造が簡素化され、また
ブロワ等を介在させずに、臭気ガスを吸着分解槽に直接
供給できる。
【0015】請求項3に記載のように、前記吸着分解槽
を、前記消臭液貯留槽とは分離して設けるとともに、該
消臭液貯留槽の上端からブロワー等の送給機およびガス
供給管を介して臭気ガスを前記吸着分解槽の底部へ送給
する一方、前記吸着分解槽内で生じるドレーンを戻し管
を介して前記消臭液貯留槽内の消臭液中に戻すように構
成することができる。
【0016】この構成により、吸着分解槽を消臭液貯留
槽とは切り離して任意の場所に設置することができる。
【0017】請求項4に記載のように、前記吸着分解槽
内の脱臭粒状体の充填層部の上方に加湿用の噴霧手段を
配備することが好ましい。
【0018】この構成によれば、上方からも水分を脱臭
粒状体に噴霧して常に脱臭粒状体を加湿状態(好ましく
は脱臭粒状体中の含水率が25〜35%になる状態)に
保てるから、脱臭粒状体の脱臭能力を増強できる。
【0019】請求項5に記載のように、前記貯留槽の消
臭液中に浸漬される前記脱臭粒状体に代えて、あるいは
該粒状体の下方に、ゼオライトを主原料とするセラミッ
クボールを浸漬することができる。
【0020】この構成により、特にアンモニア、アミン
類等の塩基性悪臭を吸着して脱臭する。
【0021】請求項6に記載のように、前記導入室内に
供給する臭気ガスの流速を3m/秒以下にするととも
に、前記仕切り壁の消臭液面より下方への延設寸法を1
5〜60mm前後にするのが好ましい。
【0022】この構成により、臭気ガスが消臭液中で仕
切り壁の下方を潜ることによって、消臭液との接触が充
分に図られて脱臭されるとともに、消臭液貯留槽から吸
着分解槽内へ流入する際に消臭液中の水分を伴うことか
ら、吸着分解槽内に配備されている脱臭粒状体に対し水
分を供給し、加湿状態に保って脱臭効果を向上させる。
【0023】請求項7に記載のように、前記吸着分解槽
内の脱臭粒状体の充填層部の下方にも、別な脱臭粒状体
の充填層部を設けるとともに、該脱臭粒状体を、活性腐
植質にゼオライト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属
あるいはその無機又は有機塩類ならびに活性炭を混合し
てペレット状等の所定形状に成形することが好ましい。
【0024】この構成により、活性腐植質が酸化剤とし
て機能し、悪臭成分を酸化して脱臭し、また活性腐植質
による脱臭作用を促進する触媒としての金属塩類が作用
して脱臭能力を向上するとともに、活性炭が臭気ガス中
の悪臭成分を吸着して濃縮し、除去する機能をもち、臭
気ガス中の前記消臭液との接触では脱臭処理されなかっ
た塩基性、酸性および中性の悪臭成分を総合的に脱臭す
る。
【0025】請求項8に記載のように、前記吸着分解槽
内の脱臭粒状体の充填層部を通過する臭気ガスの流速
を、0.3m/秒以下にすることが好ましい。
【0026】この構成により、臭気ガスが脱臭粒状体の
充填層部を通過するのに、1.5秒以上かかり、この間
に臭気ガス中に残っている悪臭成分がほぼ完全に脱臭さ
れる。そして排気口より大気中に排出される。
【0027】請求項9に記載の脱臭装置は、臭気ガスの
吸着分解槽を備えた、家庭用の生ゴミ処理機などの脱臭
装置であって、前記吸着分解槽の底部付近に、前記生ゴ
ミ処理機から発生する臭気ガスの供給路の接続口を設け
るとともに、吸着分解槽の底部にドレーンの排出口を設
ける一方、吸着分解槽の頂部に排気筒を設け、該吸着分
解槽内において、活性腐植質にゼオライト類等の多孔質
粉末および鉄分等の金属あるいはその無機又は有機塩類
を混合してペレット状等の所定形状に成形した脱臭粒状
体を混合してペレット状等の所定形状に成形した脱臭粒
状体の充填層部を、この充填層部の下方に、活性腐植質
にゼオライト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属ある
いはその無機又は有機塩類ならびに活性炭を混合してペ
レット状等の所定形状に成形した脱臭粉粒体の充填層部
を、間隔をあけてそれぞれ設け、前記上部の脱臭粒状体
の充填層部の上方に、加湿用の噴霧手段を下向きに配備
した―ことを特徴とする。
【0028】上記の構成を有する脱臭装置によれば、特
に家庭用の小型の生ゴミ処理機から発生する臭気ガス
を、2種類の脱臭粒状体に接触させることによってその
悪臭成分を脱臭除去し、大気中へ排出させることができ
る。しかも、装置本体としての吸着分解槽は2種の脱臭
粒状体を充填する空間部と、加湿用の水を噴霧させる手
段を備えた簡単な構造からなり、低コストで、小型で軽
量で、設置スペースも小さくて済み、家庭用の脱臭装置
として最適である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る脱臭装置の
実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0030】図1は生ゴミ処理機で発生する臭気ガスの
脱臭装置の第1実施例を示す概要断面図を含む全体系統
図で、図2は別の実施例に係る脱臭装置を示す概要断面
図を含む全体系統図である。
【0031】図1に示すように、本例の脱臭装置1は業
務用の大型の生ゴミ処理機41から発生する臭気ガスY
を脱臭するもので、消臭液貯留槽(貯留タンク)2と吸
着分解槽3とを備えている。吸着分解槽3は、消臭液貯
留槽2の上方に連通させて一体的に配設されている。貯
留槽2は、後述の消臭液Aが貯留されるタンク本体2a
と、臭気ガスYの導入室2bと、排水処理部2cとから
構成され、導入室2bはタンク本体2aの一側方で消臭
液Aの液面上方に形成されている。導入室2bと消臭液
Aの液面の境界には、仕切り壁11が消臭液液面から下
方へ20mm〜60mmm程度延設され、導入室2b内
に導入された臭気ガスYが仕切り壁11の下方を潜って
消臭液液面の上方の空間部へ流出するようになってい
る。この導入室2bには、本例では生ゴミ処理機41か
ら発生する臭気ガスYおよび結露水Zの出口が捕集ブロ
ワー(送給機)13を介設した供給管12により接続さ
れ、臭気ガスYと結露水Zが導入室2bに供給される。
【0032】タンク本体2aの天井部14には、消臭液
供給口15と清水供給口16とがそれぞれ開口され、消
臭液タンク4と消臭液供給口15が消臭液供給管17で
接続され、この供給管17には供給ポンプ18が介設さ
れ、また清水タンク5と清水供給口16が清水供給管1
9で接続されている。図示は省略するが、清水供給管1
9にも供給ポンプが介設されている。消臭液Aは数倍
(5〜10倍)に清水Bで薄められて使用されるが、そ
の倍率は各供給ポンプ18等により任意に調整でき、ま
た消臭液Aが薄くなり過ぎたときは、消臭液Aだけを供
給できる。タンク本体2a内に、消臭液Aの液面の上方
から清水Bおよび消臭液Aが注入されるので、タンク本
体2a内で両者が充分に混合されるとともに、液面上に
落下したときに飛沫が上がり、これが吸着分解槽3内の
後述する脱臭剤を加湿状態に保つ。また、清水供給管1
9は分岐され、吸着分解槽3内の後述する脱臭剤の上方
に配備される加湿水の噴霧装置(噴霧手段)22に接続
されているが、分岐管20には本例ではタイマー付きの
自動(電磁)開閉弁21が介設されている。
【0033】タンク本体2a内には、後述の脱臭剤とし
てのペレット状固形物Cを通水性の容器(籠)23など
に充填して消臭液A中に浸漬し、固形物Cより溶出する
微生物の代謝物によって消臭液Aが結露水中に溶解して
いる悪臭成分を分解する。また、本例では通水性の容器
23の下方でタンク本体2aの底面上に、ゼオライトを
主原料とするセラミックボールEを充填した通水性の容
器(籠)24が設置され、つまり通水性容器23・24
が上下2段に配置されている。このセラミックボールE
は、消臭液A中に浸漬されることにより、とくにアンモ
ニアの除去に効果を発揮する。
【0034】一方、排水処理部2cは、タンク本体2a
の側方(導入室2bの反対側)に配置されるが、タンク
本体2aとの境界には仕切り壁25がタンク本体2aの
天井部14から底部付近まで連続して設けられている。
いいかえれば、排水処理部2cとタンク本体2aとは仕
切り壁25で仕切られており、仕切り壁25の下部に排
水処理部2cとタンク本体2aを連通する開口部25a
が設けられている。また、排水処理部2cの外壁26の
一部は高さをやや低く抑えて、脱臭作業に使用済みの消
臭液Aの一部がオーバーフローするようにしてある。さ
らに、外壁26と貯留槽2の外壁との間にオーバーフロ
ーした脱臭後の結露水と消臭液Aの一部が排水され、外
壁26の底部付近に設けられた排水口27から脱臭後の
結露水と消臭液Aの一部が排水されるようになってい
る。排水処理部2cには、上記した脱臭剤としてのペレ
ット状固形物Cを充填した通水性の容器(籠)28が排
水中に浸漬させて配置されており、タンク本体2aから
排水処理部2cに流入した脱臭後の結露水と消臭液Aの
一部は、ペレット状固形物Cが充填された通水性容器2
8内を通して排水されるようになっている。
【0035】吸着分解槽3の上端には排気筒3aが配設
され、タンク本体2aの消臭液液面から上方に流出する
臭気ガスYが吸着分解槽3内を通ったのちに排気筒3a
から大気中に脱臭済み臭気ガスY’が排出されるが、こ
の臭気ガスYの通過路に、上記の脱臭剤としてのペレッ
ト状固形物Cが通気性収容部31に充填されて交換およ
び補充可能に配設されている。吸着分解槽3の側壁に
は、開閉扉(図示せず)が設けられており、この開閉扉
のある開口部から多孔板31a上に載置される通気性容
器31を取り出したり、収納したりできる。通気性収容
部31とは別の通気性収容部32は上下方向に間隔をあ
けて多孔板32a上に載置されて収容部31・32は上
下2段備えられているが、下側の収容部32の容積を上
側の容器31に比べてかなり大きく形成している。上側
の収容部31に充填されるペレット状固形物Cは、タン
ク本体2aおよび排水処理部2cに配備されるものと同
一であるが、下側の収容部32に充填されるペレット状
固形物Dは後述のとおり成分をかなり変えている。
【0036】ところで、上記した消臭液A、ペレット状
固形物Cおよび別な種類のペレット状固形物Dは、いず
れも活性腐植質を主成分として含有しているが、それぞ
れの成分等について詳しく説明する。
【0037】 消臭液A:活性腐植質より抽出した液
体で、活性腐植質およびバクテリヤの代謝物を含み臭気
成分を吸着・分解する特性を有し、臭気成分のうちでも
特に硫化水素、硫化メチル等の硫化化合物およびアンモ
ニア、アミン等の窒素化合物からなる臭気成分に対する
分解特性の高い液からなる。貯留槽2には、消臭液Aに
清水Bを加えて5〜10倍に希釈して注入し使用する。
【0038】 ペレット状固形物C:活性腐植質にゼ
オライト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属あるいは
その無機又は有機塩類を混合してペレット状等の所定形
状に成形した脱臭粒状体である。この種の脱臭粉粒体と
しては、活性腐植質と、該活性腐植質に接触して過酸化
水素を発生する金属あるいはその無機又は有機塩類と、
前記活性腐植質と前記金属類との接触を細かく遮断する
半透性皮膜を形成する皮膜形成物類と、ゼオライト類等
の多孔質粉末とを混合してペレットに成形した脱臭粒状
体(特許第1772733号)が製品化されているの
で、これを使用してもよい。この特許製品は活性腐植質
と前記金属類との接触を遮断する半透性皮膜を形成する
皮膜形成物類が設けられているので、脱臭作用が長期に
わたって持続し、脱臭剤としての寿命が長く、また悪臭
成分量に応じて過酸化水素水を発生するなど、酸化力が
強く、悪臭成分を酸化して無臭化するという機能があ
る。
【0039】 ペレット状固形物D:活性腐植質にゼ
オライト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属あるいは
その無機又は有機塩類ならびに活性炭を混合してペレッ
ト状等の所定形状に成形した脱臭粉粒体である。この種
の脱臭粉粒体としては、活性腐植質と、触媒としての硝
酸銀等の銀塩類と、前記活性腐植質と前記銀塩類との接
触を遮断するとともに悪臭を吸着保留する活性炭と、該
活性炭の表面を酸性化する硝酸と、中性悪臭を分散させ
る非イオン界面活性剤とを混合してペレットに成形した
脱臭粒状体(特許第1922164号)が製品化されて
いるので、これを使用してもよい。この特許製品も、活
性腐植質と前記金属類との接触を遮断する半透性皮膜を
形成する皮膜形成物類が設けられているので、脱臭作用
が長期にわたって持続し、脱臭剤としての寿命が長く、
また硝酸および非イオン界面活性剤が助剤として活性腐
植質の自己消耗や触媒の劣化を防止し、臭気ガス中の前
記消臭液との接触では脱臭処理されにくかった塩基性、
酸性および中性の悪臭成分を総合的に脱臭するという機
能がある。
【0040】上記のようにして本発明の第1実施例に係
る脱臭装置1が構成されるが、この脱臭装置1により生
ゴミ処理機41から発生する臭気ガスの脱臭過程につい
て説明する。
【0041】図1において、生ゴミ処理機41から発生
する臭気ガスYは、その生ゴミ処理機41内で処理する
際に生ゴミ等から分解されて蒸発した多量の悪臭成分を
含んだ水分Zとともに、捕集ブロワー13により供給管
12を通って導入室2bに供給される。臭気ガスYの導
入室2bへ吹き込むガス速度は3m/秒もしくはこれ以
下に設定しており、供給された臭気ガスYは、導入室2
b内の仕切り壁11の下方を潜って消臭液Aの液面の上
方の空間部へ流出する。一方、悪臭成分を含んだ蒸発水
Zは、消臭液Aに接触して冷却されることにより凝縮さ
れて、いわゆる結露水Zとなって消臭液Aに接触する。
臭気ガスY中の悪臭成分および結露水Zの悪臭成分が、
それぞれ消臭液Aと反応して脱臭される。一方、消臭液
Aは臭気ガスYおよび結露水Zと接触することにより脱
臭成分が徐々に消失していくが、消臭液中にペレット状
固形物C(以下ペレットCという)を浸漬しており、こ
のペレットCから溶出する活性腐植質中の微生物の代謝
物などの脱臭成分が消臭液A中に溶解することにより、
消臭液A中の脱臭成分が補なわれるとともに、臭気ガス
Yおよび結露水Zの悪臭成分を分解する。またその下方
のセラミックボールEにより、悪臭成分のうちの特にア
ンモニアが吸着され除去される。さらに、臭気ガスYお
よび結露水Zとの脱臭作業に使用され、脱臭成分が著し
く減少した消臭液Aは、仕切り壁25の下部の開口部2
5aから排水処理部2c内の下部に流入し、徐々に上昇
してペレットCの容器28中を通過し、その脱臭成分と
接触して臭気分が除去され、外壁26と貯留槽2の外壁
との間にオーバーフローした、外壁26の底部付近に設
けられた排水口27から使用済みの消臭液A’と結露水
が排水される。なお、タンク本体2a内のペレットCお
よび排水処理部2c内のペレットCは定期的(例えば4
〜5カ月ごと)に交換され、また通水性容器24内のセ
ラミックボールEは、定期的に洗浄して再使用される。
【0042】臭気ガスYは、消臭液Aにより脱臭されて
液面上方の空間部へ流出したのち、吸着分解槽3内に流
入し、収容部32内のペレット状固形物D(ペレット
D)の充填層を通過したのち、その上方の収容部31内
のペレットCの充填層を通過して排気筒3aより大気中
に排出される。ペレットDおよびペレットCのガス通過
速度は0.3m/秒以下で、ペレットDおよびペレット
Cとの臭気ガスYの接触時間が1.5秒以上確保され
る。ペレットDおよびペレットCはいずれも活性腐植質
を主成分としているため、土壌と同様に水分を含む方が
脱臭効果が促進される。そこで、液面の下方に20mm
〜60mm程度と比較的浅く延設された仕切り壁11を
臭気ガスYが潜って液面の上方へ流出する際に、消臭液
Aの一部が飛沫となって舞い上がり、ペレットDの底部
側から徐々に加湿状態になる。また、清水分岐管20の
自動開閉弁21が一定時間ごとに開放され、吸着分解槽
3内の上部側ペレットCの上方の噴霧装置22から清水
がペレットCの上面に噴霧されることにより、ペレット
Cは上部側から徐々に加湿状態になっていく。このよう
にしてペレットDおよびペレットCは加湿状態に保持さ
れ、脱臭能力が促進されて優れた脱臭効果が長期間持続
する。なお、ペレットDおよびペレットCは水分が25
重量%〜35重量%になるように加湿され、また通常は
1〜2カ月ごとに交換される。また、生ゴミ処理機41
から発生する臭気ガスYは、一般に生ゴミ処理(生物処
理式)に用いられるバクテリアの生ゴミ分解温度が40
℃〜60℃であり、消臭液Aとの接触で冷却され温度が
低下するとしても、30℃〜35℃前後はあることか
ら、ペレットDおよびペレットCのバクテリアにとって
脱臭能力を発揮するのに最適な温度条件となるため、脱
臭効果が有効に発揮される。
【0043】次に、図2に示す脱臭装置1−1は第2実
施例に係る装置で、上記第1実施例の脱臭装置1とは主
に下記の構成が相違する。すなわち、図2に示すよう
に、吸着分解槽3を消臭液貯留槽2とは切り離して形成
し、捕集ブロワー13を介設した臭気ガス供給管12に
よりタンク本体2aと吸着分解槽3の底部に設けた臭気
ガス取入口3bとを接続するとともに、吸着分解槽3内
で生じるドレーンを貯留槽2へ戻すドレーン戻し管7を
吸着分解槽3の底部に設けたドレーン口3cからタンク
本体2aに導き、ドレーン戻し管7の下端は下端部を消
臭液A中のタンク本体2aの底部付近まで延設した導入
管8の上端に接続している。このため、吸着分解槽3を
貯留槽2とは別な任意の場所に設置できる。
【0044】また、本例では、吸着分解槽3内にはペレ
ットCおよびペレットDをそれぞれ収容した通気性容器
33・通気性容器34を多孔板33a・34a上に載置
し、加湿水の噴霧装置(図1に符号22で示す)は省い
ている。さらに、貯留槽2のタンク本体2a内は高さを
やや低くした仕切り壁34により主タンク2a−1と副
タンク2a−2に分割し、主タンク2a−1内の中央部
に臭気ガス導入室2bを配設している。また、主タンク
2a−1内の消臭液A中にペレットCを充填した通水性
容器23を浸漬している。主タンク2a−1の天井部1
4に消臭液注入口15を設け、タイマー付き供給ポンプ
18’を介設した供給管17により注入口15を消臭液
タンク4と接続しており、本例でも清水Bの注入口(図
1に符号16で示す)を設けている。
【0045】なお、本例では、導入室2bの円筒状仕切
り壁11’下端の液面下方への延設長さを15mm(〜
60mm)程度に浅く抑えている。また、ドレーン戻し
管7および臭気ガス供給管12は副タンク2a−2に接
続し、排水処理部2cは副タンク2a−2に隣接して配
置している。
【0046】本例の場合は、図2のように主タンク2a
−1内に注入された消臭液Aが副タンク2a−2を経由
して排水処理部2cへ段階的に排水されるようにし、タ
ンク本体2a内の滞留時間を延長したので、排水処理部
2c内の消臭液Aの排出流路にはペレットCの充填層を
配置していない。なお、排水処理部2cは密閉空間にな
るため、天井部14に大気開放口29を設けている。そ
のほか、生ゴミ処理機42からの臭気ガス供給管12に
は捕集ブロワー13は介設せず、代わりに生ゴミ処理機
42に空気取入口(図示せず)を設けている。上記以外
の構成については、第1実施例の脱臭装置1と共通して
いるので、共通する構成は同一の符号(第1実施例)を
用いて示し、説明を省略する。
【0047】上記のようにして、第2実施例の脱臭装置
1−1が構成されるが、この装置は第1実施例の装置1
に比べてやや構造を簡略し、装置全体の小型化を図って
いる。また、ペレットC又はペレットDの充填量も少な
くし、ランニングコストを抑えることができるので、生
ゴミ処理機42の処理容量がやや少ないタイプのものに
適している。
【0048】図3はさらに別の実施例に係る家庭用小型
脱臭装置を示す概要断面図である。この脱臭装置1−2
は、図3に示すように消臭液貯留槽2を備えておらず、
上記した第1実施例で用いた吸着分解槽3により主要部
が構成されている。このため、構造が極めて簡略化さ
れ、小型化および軽量化が図られており、安価に製造で
きる。この脱臭装置1−2は、主に一般家庭用の生ゴミ
処理機43から発生する悪臭のガス(臭気ガス)を脱臭
処理するために開発されており、生ゴミ処理機43から
の臭気ガスYの出口を吸着分解槽3の底部に設けた臭気
ガス取入口3bにホース等の臭気ガス導入管36で接続
し、また吸着分解槽3の底部に設けたドレーン口3cに
ドレーン排水用のホース37を接続し、下水溝などに排
水するようにして使用する。吸着分解槽3内にはペレッ
トCおよペレットDの充填層を上下2段に備え、上部側
のペレットCの上方に配備された散水用の噴霧装置22
にはタイマー付き給水ポンプ18’により給水する(図
2の第2実施例と同様)か、あるいは一定時間毎に水道
水を流せるように、水道44の蛇口などにホース38を
用いて接続して使用する。
【0049】上記の構成からなる脱臭装置1−3につい
てその脱臭態様を説明する。図3に示すように、家庭用
の小型生ゴミ処理機43から発生する臭気ガスYは、吸
着分解槽3内の底部から流入し、ペレットDの充填層部
およびペレットCの充填層部をこの順に上方へ通過し、
排気筒3aから大気中に排出される。この間に、給水ポ
ンプによる水道水の噴霧により加湿状態に保たれたペレ
ットCおよびペレットDに臭気ガスYが接触して反応す
ることにより、臭気ガスY中の悪臭成分が脱臭され、無
臭もしくは無臭に近いガスY’となって出て行く。した
がって、小型生ゴミ処理機43を庭先などに置いて生ゴ
ミを処理しても、悪臭が周辺に漂うことはない。なお、
ペレットCおよびペレットDの加湿に使用された水導水
は、脱臭装置1−3からドレーンとして排水されるが、
その量は少量であり、しかもペレットCおよびペレット
Dに接触し、脱臭処理されて排水されるために、ドレー
ン自体も無臭もしくは無臭に近い状態になって排水され
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の脱臭装置には、次のような優れた効果があ
る。
【0051】(1) 請求項1記載の装置は、特に生ゴミ
処理機や堆肥化処理機からの臭気ガスと結露水の悪臭に
よる両者の脱臭を効果的に行なえ、脱臭効果に優れてい
る。
【0052】消臭液あるいは脱臭粒状体は活性腐植土
(活性腐植質)を主原料としているので、安価で使用後
の二次公害が起こらない。
【0053】しかも、脱臭効果が長期間にわたり持続
し、装置全体の構造が簡単で設置スペースが小さく、維
持管理が容易である。
【0054】(2) 請求項2記載の装置では、装置全体
の高さはかなり高くなるが、一体構造となって構造が簡
素化され、またブロワ等を介在させずに、臭気ガスを吸
着分解槽に直接供給できる。
【0055】(3) 請求項3記載の装置では、吸着分解
槽を消臭液貯留槽とは切り離して任意の場所に設置する
ことができる。
【0056】(4) 請求項4記載の装置では、上方から
も水分を脱臭粒状体に噴霧して常に脱臭粒状体を加湿状
態(好ましくは脱臭粒状体中の含水率が25〜35%に
なる状態)に保てるから、脱臭粒状体の脱臭能力を増強
できる。
【0057】(5) 請求項5記載の脱臭装置は、特にア
ンモニア、アミン類等の塩基性悪臭を吸着して脱臭す
る。
【0058】(6) 請求項6記載の装置では、臭気ガス
が消臭液中で仕切り壁の下方を潜ることによって、消臭
液との接触が充分に図られて脱臭されるとともに、消臭
液貯留槽から吸着分解槽内へ流入する際に消臭液中の水
分を伴うことから、吸着分解槽内に配備されている脱臭
粒状体に対し水分を供給し、加湿状態に保って脱臭効果
を向上させる。
【0059】(7) 請求項7記載の装置は、活性腐植質
が酸化剤として機能し、悪臭成分を酸化して脱臭し、ま
た活性腐植質による脱臭作用を促進する触媒としての銀
塩類が作用して脱臭能力を向上するとともに、活性炭が
臭気ガス中の悪臭成分を吸着して濃縮し、除去する機能
をもち、臭気ガス中の前記消臭液との接触では脱臭処理
されなかった塩基性、酸性および中性の悪臭成分を総合
的に脱臭する。
【0060】(8) 請求項8記載の装置では、臭気ガス
が脱臭粒状体の充填層部を通過するのに、1.5秒以上
かかり、この間に臭気ガス中に残っている悪臭成分がほ
ぼ完全に脱臭されて排気筒より大気中に排出される。
【0061】(9) 請求項9記載の脱臭装置は、特に家
庭用の小型の生ゴミ処理機から発生する臭気ガスを、2
種類の脱臭粒状体に接触させることによってその悪臭成
分を脱臭除去し、大気中へ排出させることができる。し
かも、装置本体としての吸着分解槽は2種の脱臭粒状体
を充填する空間部と、加湿用の水を噴霧させる手段を備
えた簡単な構造からなり、低コストで、小型で軽量で、
設置スペースも小さくて済み、家庭用の脱臭装置として
最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】生ゴミ処理機で発生する臭気ガスの脱臭装置の
第1実施例を示す概要断面図を含む全体系統図である。
【図2】別の実施例に係る脱臭装置を示す概要断面図を
含む全体系統図である。
【図3】さらに別の実施例に係る家庭用小型脱臭装置を
示す概要断面図を含む全体系統図である。
【符号の説明】
1 1−1 1−2 脱臭装置 2 消臭液貯留槽 2aタンク本体 2b臭気ガス導入室 2c排水処理部 3 吸着分離槽 4 消臭液タンク 5 清水タンク 7 ドレーン戻し管 8 導入管 11・11’・25・34 仕切り壁 12 臭気ガス供給管 13 捕集ブロワー(送給機) 15 消臭液供給口 16 清水供給口 17 消臭液供給管 18 供給ポンプ 19 清水供給管 22 噴霧装置(噴霧手段) 23・24・28 通水性容器(籠) 31・32・33 通気性容器(籠) 41〜43 生ゴミ処理機 A 消臭液 B 清水 C・D ペレット(脱臭粉粒体) E セラミックボール Y 臭気ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/86 ZAB (72)発明者 服部 公昭 千葉県船橋市三山5丁目16番3号 (72)発明者 石田 有甫 東京都三鷹市下連雀1−24−1 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 CC03 CC04 CC05 CC07 CC08 CC09 CC13 CC15 HH03 KK08 MM04 MM33 MM34 QQ11 QQ17 4D002 AA03 AA05 AA06 AB02 BA04 DA22 DA41 DA45 DA58 4D048 AA22 AB03 BA11X BA34X BA36X BA46X BB01 CA03 CC32 CC38 CC44 CC46 CD02 CD08 CD10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭液貯留槽と臭気ガスの吸着分解槽と
    を備えた脱臭装置であって、 前記消臭液貯留槽内の消臭液は、活性腐植質より抽出し
    た液体で、活性腐植質およびバクテリヤの代謝物を含
    み、硫化水素、硫化メチル等の硫化化合物およびアンモ
    ニア、アミン等の窒素化合物からなる臭気成分に対する
    分解特性の高い液を5〜10倍に清水で希釈した液体か
    らなり、前記消臭液貯留槽の消臭液中には、活性腐植質
    にゼオライト類等の多孔質粉末および鉄分等の金属ある
    いはその無機又は有機塩類を混合してペレット状等の所
    定形状に成形した脱臭粒状体を浸漬し、 前記消臭液貯留槽の消臭液面の上方に臭気ガスの導入室
    を設けるとともに、この導入室内に導入された臭気ガス
    が消臭液面下に延びた仕切り壁を潜って前記吸着分解槽
    に流入するように、該仕切り壁の下端を消臭液面より下
    方へ延設し、 前記吸着分解槽には排気筒を設けるとともに、この排気
    筒への臭気ガスの流通路の途中に、活性腐植質等からな
    る前記脱臭粒状体の充填層部を設けたことを特徴とする
    脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着分解槽を、前記消臭液貯留槽の
    すぐ上方に連通させて一体的に設けた請求項1記載の脱
    臭装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着分解槽を、前記消臭液貯留槽と
    は分離して設けるとともに、該消臭液貯留槽の上端から
    ブロワー等の送給機およびガス供給管を介して臭気ガス
    を前記吸着分解槽の底部へ送給する一方、前記吸着分解
    槽内で生じるドレーンを戻し管を介して前記消臭液貯留
    槽内の消臭液中に戻すように構成した請求項1記載の脱
    臭装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着分解槽内の脱臭粒状体の充填層
    部の上方に加湿用の噴霧手段を配備した請求項1〜3の
    いずれかに記載の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記貯留槽の消臭液中に浸漬される前記
    脱臭粒状体に代えて、あるいは該粒状体の下方に、ゼオ
    ライトを主原料とするセラミックボールを浸漬する請求
    項1〜4のいずれかに記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 前記導入室内に供給する臭気ガスの流速
    を3m/秒以下にするとともに、前記仕切り壁の消臭液
    面より下方への延設寸法を15〜60mm前後にした請
    求項1〜5のいずれかに記載の脱臭装置。
  7. 【請求項7】 前記吸着分解槽内の脱臭粒状体の充填層
    部の下方にも、別な脱臭粒状体の充填層部を設けるとと
    もに、該脱臭粒状体を、活性腐植質にゼオライト類等の
    多孔質粉末および鉄分等の金属あるいはその無機又は有
    機塩類ならびに活性炭を混合してペレット状等の所定形
    状に成形した請求項1〜6のいずれかに記載の脱臭装
    置。
  8. 【請求項8】 前記吸着分解槽内の脱臭粒状体の充填層
    部を通過する臭気ガスの流速を、0.3m/秒以下にし
    た請求項1〜7のいずれかに記載の脱臭装置。
  9. 【請求項9】 臭気ガスの吸着分解槽を備えた、家庭用
    の生ゴミ処理機などの脱臭装置であって、 前記吸着分解槽の底部付近に、前記生ゴミ処理機から発
    生する臭気ガスの供給路の接続口を設けるとともに、吸
    着分解槽の底部にドレーンの排出口を設ける一方、吸着
    分解槽の頂部に排気筒を設け、 該吸着分解槽内において、 活性腐植質にゼオライト類等の多孔質粉末および鉄分等
    の金属あるいはその無機又は有機塩類を混合してペレッ
    ト状等の所定形状に成形した脱臭粒状体を混合してペレ
    ット状等の所定形状に成形した脱臭粒状体の充填層部
    を、 この充填層部の下方に、活性腐植質にゼオライト類等の
    多孔質粉末および鉄分等の金属あるいはその無機又は有
    機塩類ならびに活性炭を混合してペレット状等の所定形
    状に成形した脱臭粉粒体の充填層部を、間隔をあけてそ
    れぞれ設け、 前記上部の脱臭粒状体の充填層部の上方に、加湿用の噴
    霧手段を下向きに配備したことを特徴とする脱臭装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008086850A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Taisei Corp 汚染空気浄化方法及びその装置
CN106123981A (zh) * 2016-06-20 2016-11-16 苏州崇恩模塑有限公司 一种反应塔内废水流经填料速度监测监控系统

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JP2008086850A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Taisei Corp 汚染空気浄化方法及びその装置
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