JP2002113169A - 通信ネットワークを用いた遊戯機の廃棄台処理追跡システムおよび新台輸送時のセキュリティシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 解体処理段階でも製造番号などの固有情報が
確認できる遊戯機の廃棄台処理追跡システムを提供す
る。 【解決手段】 通信ネットワークを用いた遊戯機の廃棄
台処理追跡システムにおいて、パチンコ台等の遊戯機の
製造工場で各製品に製品識別情報が書込まれたバーコー
ド等の識別用記録担体を取付け、処理センターへ製品識
別情報を通知する手段と、出荷先ホールから廃棄台を引
取る場合に製品識別情報を読取り処理センターへ通知す
る手段と、解体工場において廃棄台の解体とリサイクル
資源化を行う際に製品識別情報を読取り処理センターへ
通知する手段とを備え、前記処理センターは、前記各手
段において得られた情報を確認して保存・更新・蓄積し
廃棄台処理のスケジュール管理を行い、解体工場からの
解体通知を受けて前記新台の製造工場及び／又は廃棄処
理依頼者へ廃棄台処理の経過及び終了の通知をする手段
とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ台等の遊
戯機に係る廃棄物処理、資源有効利用関連の廃棄台処理
追跡システムと、廃棄台の海外工場等における解体とリ
サイクル資源化、および新台納品時の輸送セキュリティ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ台等の遊戯機は工場から
新台が出荷される時は、製造番号が印字されたり、製造
番号のプレートが貼られたりして出荷されていた。又、
工場から各ホールへの新台の納品は通常の運搬業者が請
負って配送を行っている。ホールから新台と入れ替えに
古い遊戯機を廃棄台として処分に出すような場合は、例
えば、特開平１２−１４０８１６号の「廃パチンコ台の
処理法」に提案されているように、傷のついていないガ
ラス板程度をリサイクルとして残して、後は全部破砕し
て容器などに詰めて廃棄していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホール
から廃棄台として出されてから解体工場で解体されるま
で、製造番号の印字が消えたり汚れたり、プレートが外
れて無くなってしまったりすると、どこの工場で生産さ
れたものか分からなくなり、どこのホールへ納入された
ものかの追跡もできなくなるので、出生地が不明の廃棄
台と言うことになって、製造業者及び／又は廃棄処理依
頼者に義務づけられている製造物の最終処分の終了を確
認することが不可能になり、廃棄物処理法違反として処
分を受けるというだけでなく、適切な廃棄処理が行われ
ないということに問題があった。また、「廃パチンコ台
の処理法」のようにガラス板程度しかリサイクルされな
いために資源を無駄にしているという問題があった。更
に、工場からホールへの新台の納入が通常の運搬業者が
請け負っていることから、セキュリティが完備していな
いため輸送途中に遊戯機のプログラムを記録しているＲ
ＯＭと呼ばれる部品を交換或いは改竄されるという事故
も発生していた。

【０００４】そこで本発明は、出荷時から廃棄解体処理
まで履歴を記録したバーコード等の識別用記録担体と不
揮発性のＩＣチップを用いた記録媒体を埋込むことによ
って、解体処理段階で製造番号が確認でき、製造業者又
は廃棄処理依頼者が容易に廃棄処理の終了を確認できる
通信ネットワークを用いた遊戯機の廃棄台処理追跡シス
テムを提供することを目的としている。また、新台の輸
送中のセキュリティを強化して安全な輸送が保証される
通信ネットワークを用いた遊戯機の新台輸送時のセキュ
リティシステムを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明は、通信ネットワークを用い
たパチンコ台、スロットルマシン、ゲーム機を含む遊戯
機の廃棄台の処理追跡システムにおいて、パチンコ台等
の遊戯機の製造工場において各製品に製造番号を含む製
品固有情報が書込まれた１次元バーコード、二次元コー
ドを少なくとも含む識別用記録担体を取付け、通信ネッ
トワークを介して処理センターへ前記製品固有情報を通
知する製品情報付加手段と、前記新台を出荷先ホールへ
納入後引替えに廃棄台を引取る場合、又は廃棄台のみを
引取る場合に、保管倉庫等の集荷先において前記識別用
記録担体の情報を読取り、通信ネットワークを介して前
記処理センターへ通知する廃棄台情報通知手段と、前記
廃棄台の解体処理を行う海外等の解体工場において、前
記廃棄台の解体とリサイクル資源化を行う際に前記識別
用記録担体の情報を読取り、通信ネットワークを介して
前記処理センターへ通知する廃棄台解体資源化確認手段
とを備え、前記処理センターが、前記製品情報付加手
段、廃棄台情報通知手段、及び廃棄台解体資源化確認手
段等における通信ネットワークを介して得られた情報を
確認して保存・更新・蓄積する遊戯機情報蓄積手段と、
前記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報をもとに廃棄
台処理の経過を監視してスケジュールの修正・調整・管
理を行い、前記解体工場からの解体通知を受けて前記新
台の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の
経過及び終了の通知をする廃棄台処理通知手段とを備え
たことを特徴としている。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、前記遊戯
機の製造工場において各製品に取付けられた識別用記録
担体には、出荷時において、各新台の出庫日、出荷先ホ
ール名、運搬会社名を含む製品に係わる属性情報を書込
み、通信ネットワークを介して前記処理センターへ前記
属性情報を通知する製品情報付加手段と、前記新台を出
荷先ホールへ納入後引替えに廃棄台を引取る場合、また
は廃棄台のみを引取る場合に、保管倉庫等の集荷先にお
いて前記認識用記録担体の情報を読取り、廃棄台の集荷
先ホール名、日付、海外等への出国手続き情報に基づく
船積明細、船名、出港日等の廃棄処理情報を前記認識用
記録担体に書込み更新し、通信ネットワークを介して前
記処理センターへ前記廃棄処理情報を通知する廃棄台情
報付加手段とを備え、前記処理センターが、前記製品情
報付加手段、及び廃棄台情報付加手段における通信ネッ
トワークを介して得られた情報を確認して保存・更新・
蓄積する遊戯機情報蓄積手段と、前記遊戯機情報蓄積手
段で蓄積された情報をもとに廃棄台処理の経過を監視し
てスケジュールの修正・調整・管理を行い、前記解体工
場からの解体通知を受けて前記新台の製造工場及び／又
は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の経過及び終了の通知を
する廃棄台処理通知手段とを備えたことを特徴としてい
る。

【０００７】また、請求項３に記載の発明は、通信ネッ
トワークを用いたパチンコ台、スロットルマシン、ゲー
ム機を含む遊戯機の廃棄台の処理追跡システムにおい
て、パチンコ台等の遊戯機の製造工場において各製品に
書込み・読出しが可能な手段を有した不揮発性のＩＣチ
ップを埋込み、各新台の製造番号を含む製品固有情報
と、出庫日、出荷先ホール名、運搬会社名を含む製品に
係わる属性情報とを前記ＩＣチップに書込み、通信ネッ
トワークを介して前記処理センターへ前記製品固有情報
と前記属性情報とを通知する製品情報付加手段と、前記
新台を出荷先ホールへ納入後引替えに廃棄台を引取る場
合、又は廃棄台のみを引取る場合に、保管倉庫等の集荷
先において前記ＩＣチップの情報を読取り、廃棄台の集
荷先ホール名、日付および海外等への出国手続き情報に
基づく船積明細、船名、出港日等の廃棄処理情報を前記
ＩＣチップに書込み更新し、通信ネットワークを介して
前記処理センターへ前記廃棄処理情報を通知する廃棄台
情報付加手段と、前記廃棄台の解体処理を行う海外等の
解体工場において、前記廃棄台の解体とリサイクル資源
化を行う際に前記ＩＣチップの情報を読取り、通信ネッ
トワークを介して前記処理センターへ通知する廃棄台解
体資源化確認手段とを備え、前記処理センターが、前記
製品情報付加手段、廃棄台情報付加手段、及び廃棄台解
体資源化確認手段における通信ネットワークを介して得
られた情報を確認して保存・更新・蓄積する遊戯機情報
蓄積手段と、前記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報
をもとに廃棄台処理の経過を監視してスケジュールの修
正・調整・管理を行い、前記解体工場からの解体通知を
受けて前記新台の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ
廃棄台処理の経過及び終了の通知をする廃棄台処理通知
手段とを備えたことを特徴としている。

【０００８】また、請求項４に記載の発明は、通信ネッ
トワークを用いたパチンコ台、スロットルマシン、ゲー
ム機を含む遊戯機の新台輸送時のセキュリティシステム
において、製造工場より出荷先に新台を納品する場合
に、運搬業者の輸送車両に前記新台を積込む際に、前記
新台に取付けられた１次元バーコード、二次元コードを
少なくとも含む識別用記録担体及び／又は書込み・読出
しが可能な手段を有した不揮発性のＩＣチップの情報を
読取り、通信ネットワークを介して処理センターへ製造
番号等の読取られた情報を通知し、前記新台を輸送車両
に積込みコンテナ・ドアを閉めた後、輸送先に到着する
以前にコンテナのドアが開閉できないようにドア解除の
パスワードを自動的に変更し、変更されたパスワードを
前記処理センターへ通知するか、又は前記処理センター
から送信されたパスワードによってドア解除のパスワー
ドが設定される新台輸送時のセキュリティ手段を有する
ことを特徴としている。

【０００９】また、請求項５に記載の発明は、請求項４
に記載の通信ネットワークを用いた遊戯機の新台輸送時
のセキュリティシステムにおいて、前記新台には、前記
ＩＣチップに情報を書込む為のバックアップ電源と、前
記新台に内蔵された不揮発性記録媒体又は不揮発性記録
媒体に記録されたプログラムが変更されたことを検知
し、前記ＩＣチップに検知したことを書込む変更情報書
込手段と、前記変更情報書込手段を用いて書込まれた情
報を前記ＩＣチップから読取る変更情報読取手段とを備
えたことを特徴としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図１は本実施の形態における
通信ネットワークを用いた遊戯機の廃棄台処理追跡シス
テムの構成図である。図１において、１は廃棄台の追跡
処理システムの処理センターであり、廃棄台データベー
ス、スケジューリング機能、Ｗｅｂサーバー機能等を備
えたコンピュータシステムで構成されて、廃棄台の追跡
処理システムを統括している。２はパチンコ台製造工場
等において、例えば、パチンコの新台に図２に示すよう
なバーコードとＩＣチップ内蔵の光学式識別カードを埋
込み、製造番号などの製品固有情報と、出庫日、出荷先
ホール名、運搬会社名、輸送車両番号等の製品に係わる
属性情報とを書込み、処理センター１へ通信ネットワー
ク５を介して通知する製品情報付加手段である。３は遊
技場ホールから出された廃棄台を保管倉庫などの集荷先
へ引取り、読取られた製造番号などの情報を処理センタ
ー１へ通信ネットワーク５を介して通知する廃棄台情報
通知手段、又は海外の解体工場へ送る船積情報等を書込
み、読取られた製造番号などの廃棄台の識別情報と共
に、処理センター１へ通信ネットワーク５を介して通知
する廃棄台情報付加手段である。４はバーゼル条約（国
際有害廃棄物輸出入管理法）に照らして、日本国内より
有利な条件から選択された海外の解体工場等で、廃棄台
の製造番号の確認を行い、処理センター１へ通信ネット
ワーク５を介して通知する廃棄台解体資源化確認手段で
ある。また、廃棄台の処理センター１には、遊戯機の新
台の製造工場、廃棄台の保管倉庫、廃棄台の解体工場等
における前記各手段を用いて通信ネットワーク５を介し
て得られた各情報を基に、廃棄台処理の経過を監視して
スケジュールの修正・調整などの管理を行い、解体工場
からの解体通知を受けて製造工場及び／又は廃棄処理依
頼者へ廃棄台処理の経過及び終了を通知する廃棄台処理
通知手段が備えられている。以上、廃棄処理の際は、解
体処理により資源再生のリサイクル化を行い、リサイク
ル不可能なものは、最終処分工場で最終処分が行われ
る。

【００１１】また、産業廃棄物の処理を委託する際には
処理業者にマニフェストと称する管理票を交付し、これ
を排出事業者（製造工場、廃棄処理依頼者など）、収集
運搬業者（運送会社）、処分業者（解体工場、解体処理
業者など）の間で受渡しする必要があり、排出事業者
は、このマニフェスト伝票を保管し、都道府県や政令市
に報告書を提出する必要がある。図示していないが、廃
棄物処理の管理においては、排出事業者、収集運搬業
者、処分業者と情報処理センターとを通信ネットワーク
で結んで情報を報告・管理する電子マニフェスト制度が
導入されており、本システムはこの制度に対し有効に機
能するものである。

【００１２】図２は、図１のシステムで使用するＩＣチ
ップ内蔵の識別カードの１例を示す図である。図２にお
いて、１０はＩＣチップ内蔵の識別カードの１例で、１
１はＣＰＵ、Ｉ／Ｏ（入出力部）、メモリ等を内蔵した
ＩＣチップ、１２は光メモリでＣＤ−Ｒのようにレーザ
光線により書込み読出しが可能であり、強光線で書込
み、弱光線で読出しを行っている。通常は書き換えを行
わない固有情報等を光メモリに記録し、書き換えが必要
な情報はＩＣ回路１１に書込み、書換えを行っている。
ＩＣ回路１１とは非接触方式では赤外線、あるいは電磁
波を用いた書込み・読出し可能な方式を用いて情報の送
受を行っている。１３はバーコード等が印刷できるスペ
ースであって、本実施の形態では、製造番号等の固有情
報は光メモリ１２に書込んでおいてもよいし、バーコー
ド印刷面１３に印刷してもよいし、別のバーコードシー
ルを貼り付けもよい。また、一般の１次元バーコードの
他に点の集合である二次元コード、或いは３次元情報を
持つホログラフィを用いても良い。

【００１３】つぎに動作について説明する。本発明はパ
チンコ台、スロットルマシン、その他のゲーム機等の遊
戯機に関するものであるが、以下の説明を簡単にするた
め、パチンコ台を例に説明する。先ず、メーカー（製造
工場など）からホール（遊技場ホール）へ新台を出荷す
る際に、各機械の固有情報として製造番号、納入先ホー
ル名、出庫日、契約運搬会社、輸送車両番号などを機械
に埋込んだＩＣチップ内蔵の識別カード１０に書込み、
書込んだデータを図１に示した通信ネットワーク５を介
して処理センター１へ通知する。処理センター１では新
台データとして遊技台情報蓄積手段を用いてデータベー
スに記録し、解体処理までを追跡データとして使用す
る。

【００１４】新台のホールへの輸送セキュリティについ
ては後述するが、運搬会社の車両に新台を積込み車両の
コンテナ・ドアを閉めたら処理センター１へ通知し、所
定のセキュリティ手順を踏んでホールまでの輸送を行
い、コンテナ・ドアの開手順に従ってコンテナを開け
て、新台はホールに納品される。保管倉庫側はホールに
新台が入って引替えに廃棄台を引取る場合、又は廃棄台
のみを引取る場合は、倉庫入庫の際に識別カード１０の
リーダ／ライタ（読取り機械のゲート通過により読取
る）で識別カード１０の製造番号などを読取り、集荷先
ホール名、日付、海外の契約解体工場への船積明細、船
名、出港日等の廃棄処理情報を書込み、処理センター１
に内容を通知する。

【００１５】船積みされて海外の解体工場に渡された廃
棄台は、解体工場で識別カード１０の読取りが行われ、
解体が行われて、ガラス板の他、プログラムを記録した
ＲＯＭ等を含む基板類や液晶などが選別されてリサイク
ル対象となる。日本国内のパチンコ台は機械的に寿命が
来て廃棄されるよりも、ソフトが流行遅れになって廃棄
台となるケースが大部分なので、部品として十分リサイ
クル可能のものがある。こうした廃棄台の製造番号等の
固有情報、リサイクルの状況を、通信ネットワーク５を
介して、解体工場から廃棄台解体資源化確認手段４を用
いて処理センター１へ通報し、処理センター１は廃棄台
の解体処理済み情報からデータベースを検索し、当該製
造番号のパチンコ台の記録を更新し、製造工場及び／又
は廃棄処理依頼者へ廃棄物処理の事実確認を連絡する。
これによって排出事業者は廃棄処理責任者としての廃棄
物の最終処分確認義務を果たすことができる。通信ネッ
トワークには、専用回線の他セキュリティを確保できる
場合はインターネットを活用することができる。

【００１６】図３は本実施の形態におけるパチンコ台、
スロットルマシン等の、遊戯機の輸送経路の説明図であ
る。図３は、例えばパチンコ台の場合に、新台がメーカ
ー３０から遊技場ホール３１へ運搬業者によりトラック
輸送され、ホール３１から出される中古、廃棄台が業者
の倉庫等に集荷された後に、産廃処理業者（産業廃棄物
処理業者）の手を経て海外等の解体工場へ運ばれる経路
を示している。

【００１７】図３に示すようなパチンコ台の輸送経路に
おいては、主な輸送ルートであるメーカー３０からホー
ル３１への通常の輸送トラックなどの輸送車両による納
品ルートを例として説明する。ここでは輸送時のセキュ
リティを向上させるシステムの開発が必要になる。先
ず、メーカー３０は納品先パチンコホール３１に新台を
納品する時に、通常の運搬業者に納品させるが、輸送ト
ラックに積み込む時点で先述のように新台に取付けられ
た識別カード１０を読取って、新台情報を処理センター
１へ連絡する。

【００１８】つぎにこの間のセキュリティシステムにつ
いて説明する。新台は製造番号等の固有情報、コンテナ
・ドアの開閉パスワード等の情報が図１に示した処理セ
ンター１へ通知された後、輸送トラックに搬入されコン
テナ・ドアが閉められる。なお、図示していないが、コ
ンテナ・ドアはパスワードによって開閉される電子ロッ
ク錠である。外部から入力されるパスワードを設定値の
パスワードと比較・照合するパスワード識別器の設定を
変えればパスワードを変更してコンテナ・ドアの開閉が
可能になる。

【００１９】ここで、コンテナ・ドアが閉められたら、
輸送先の最終目的地に着く前にコンテナ・ドアが勝手に
開けられないように、パスワードが自動的に変更され
る。例えば、パスワードの変更はコンテナ・ドアのロッ
ク信号によって自動的に用意されたパスワードに設定が
切り替わること等で変更される。変更されるパスワード
そのものは工場の責任者と運搬会社の責任者のみが知っ
ているようにすれば、輸送上のセキュリティは保証され
る。あるいは、変更するパスワードを予め識別カード１
０等へ登録して置き、積込み時にそれを読出してパスワ
ードの変更を行い、処理センター１へ変更を通知する等
の手順としてもよい。また、処理センター１から通信ネ
ットワーク５を介して変更するようにしてもよい。

【００２０】以上、ここまでは通信ネットワーク５を介
した廃棄台処理追跡と、メーカー３０からの輸送時のセ
キュリティシステムを別々に説明したが、実務上は同一
システムで機能するものである。

【００２１】このようにして、不安があったメーカーと
ホール間のセキュリティも保証されて納品ルートが安全
になり、各機械に識別カードを埋込むことで、最終解体
まで確実に機械の履歴追跡が可能になり、通信ネットワ
ークを介して排出事業者は最終処分の確認が容易になる
と共に、リサイクルの状況も確実に把握して進展させる
ことができる。

【００２２】

【発明の効果】以上に説明したように、請求項１〜２に
記載の発明によれば、通信ネットワークを用いたパチン
コ台、スロットルマシン、ゲーム機を含む遊戯機の廃棄
台の処理追跡システムにおいて、パチンコ台等の遊戯機
の製造工場において各製品に製造番号を含む製品固有情
報が書込まれた１次元バーコード、二次元コードを少な
くとも含む識別用記録担体を取付け、通信ネットワーク
を介して処理センターへ前記製品固有情報を通知するか
又は、さらに取付けられた識別用記録担体には、出荷時
において、各新台の出庫日、出荷先ホール名、運搬会社
名を含む製品に係わる属性情報を書込み、通信ネットワ
ークを介して処理センターへ前記属性情報とを通知する
製品情報付加手段と、前記新台を出荷先ホールへ納入後
引替えに廃棄台を引取る場合、又は廃棄台のみを引取る
場合に、保管倉庫等の集荷先において前記識別用記録担
体の情報を読取り、通信ネットワークを介して前記処理
センターへ通知する廃棄台情報通知手段か又は、さらに
廃棄台の集荷先ホール名、日付、海外等への出国手続き
情報に基づく船積明細、船名、出港日等の廃棄処理情報
を前記認識用記録担体に書込み更新し、通信ネットワー
クを介して前記処理センターへ前記廃棄処理情報を通知
する廃棄台情報付加手段と、前記廃棄台の解体処理を行
う海外等の解体工場において、前記廃棄台の解体とリサ
イクル資源化を行う際に前記識別用記録担体の情報を読
取り、通信ネットワークを介して前記処理センターへ通
知する廃棄台解体資源化確認手段とを備え、前記処理セ
ンターは、前記製品情報付加手段、廃棄台情報通知手段
又は廃棄台情報付加手段、及び廃棄台解体資源化確認手
段における通信ネットワークを介して得られた情報を確
認して保存・更新・蓄積する遊戯機情報蓄積手段と、前
記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報をもとに廃棄台
処理の経過を監視してスケジュールの修正・調整・管理
を行い、前記解体工場からの解体通知を受けて前記新台
の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の経
過及び終了の通知をする廃棄台処理通知手段とを備えた
ので、通信ネットワークを介して廃棄台の履歴情報が海
外などでの解体段階でも正確に把握されるようになり、
ゲーム機などの解体処理が広域規模で展開できるように
なり、リサイクル資源化を進めることが可能になる。

【００２３】また、請求項３に記載の発明によれば、識
別用記録担体として、より具体的には書込み・読出しが
可能な手段を有した不揮発のＩＣチップを遊戯機に内蔵
することで、外部からの物理的な損傷を回避でき、信頼
性が向上する。

【００２４】また、請求項４に記載の発明によれば、通
信ネットワークを用いたパチンコ台、スロットルマシ
ン、ゲーム機を含む遊戯機の新台輸送時のセキュリティ
システムにおいて、製造工場より出荷先に新台を納品す
る場合に、運搬業者の輸送車両に前記新台を積込む際
に、前記新台に取付けられた１次元バーコード、二次元
コードを少なくとも含む識別用記録担体及び／又は書込
み・読出しが可能な手段を有した不揮発性のＩＣチップ
の情報を読取り、通信ネットワークを介して処理センタ
ーへ製造番号等の読取られた情報を通知し、前記新台を
輸送車両に積込みコンテナ・ドアを閉めた後、輸送先に
到着する以前にコンテナのドアが開閉できないようにド
ア解除のパスワードを自動的に変更し、変更されたパス
ワードを前記処理センターへ通知するか、又は前記処理
センターから送信されたパスワードによってドア解除の
パスワードが設定される新台輸送時のセキュリティ手段
を有するので、セキュリティ上一番不安があったメーカ
ーからホールへの納品ルートのセキュリティが向上し
て、新台の輸送が安全になる。

【００２５】また、請求項５に記載の発明によれば、前
記新台には、前記ＩＣチップに情報を書込む為のバック
アップ電源と、前記新台に内蔵された不揮発性記録媒体
又は不揮発性記録媒体に記録されたプログラムが変更さ
れたことを検知し、前記ＩＣチップに検知したことを書
込む変更情報書込手段と、前記変更情報書込手段を用い
て書込まれた情報を前記ＩＣチップから読取る変更情報
読取手段とを備えたので、プログラムＲＯＭの変更履歴
などを追跡でき、ＲＯＭ改竄などの不正を回避できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた遊戯機の廃棄台処理追跡システムの構成図であ
る。

【図２】図１に示す廃棄台の処理追跡システムで使用す
るＩＣチップ内蔵の識別カードの１例を示す図である。

【図３】本発明の実施の形態における遊戯機の輸送経路
の説明図である。

【符号の説明】

１ 処理センター ２ 製品情報付加手段 ３ 廃棄台情報通知手段（又は廃棄台情報付加手段） ４ 廃棄台解体資源化確認手段 ５ 通信ネットワーク １０ ＩＣチップ内蔵識別カード １１ ＩＣ １２ 光メモリ １３ バーコード ３０ メーカー ３１ ホール

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 １５４ Ｂ０９Ｂ 5/00 ＺＡＢＭ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信ネットワークを用いたパチンコ台、
   スロットルマシン、ゲーム機を含む遊戯機の廃棄台の処
   理追跡システムにおいて、 パチンコ台等の遊戯機の製造工場において各製品に製造
   番号を含む製品固有情報が書込まれた１次元バーコー
   ド、二次元コードを少なくとも含む識別用記録担体を取
   付け、通信ネットワークを介して処理センターへ前記製
   品固有情報を通知する製品情報付加手段と、 前記新台を出荷先ホールへ納入後引替えに廃棄台を引取
   る場合、又は廃棄台のみを引取る場合に、保管倉庫等の
   集荷先において前記識別用記録担体の情報を読取り、通
   信ネットワークを介して前記処理センターへ通知する廃
   棄台情報通知手段と、 前記廃棄台の解体処理を行う海外等の解体工場におい
   て、前記廃棄台の解体とリサイクル資源化を行う際に前
   記識別用記録担体の情報を読取り、通信ネットワークを
   介して前記処理センターへ通知する廃棄台解体資源化確
   認手段とを備え、 前記処理センターは、前記製品情報付加手段、廃棄台情
   報通知手段、及び廃棄台解体資源化確認手段における通
   信ネットワークを介して得られた情報を確認して保存・
   更新・蓄積する遊戯機情報蓄積手段と、 前記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報をもとに廃棄
   台処理の経過を監視してスケジュールの修正・調整・管
   理を行い、前記解体工場からの解体通知を受けて前記新
   台の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の
   経過及び終了の通知をする廃棄台処理通知手段とを備え
   たことを特徴とする通信ネットワークを用いた遊戯機の
   廃棄台処理追跡システム。
2. 【請求項２】 前記遊戯機の製造工場において各製品に
   取付けられた識別用記録担体には、出荷時において、各
   新台の出庫日、出荷先ホール名、運搬会社名を含む製品
   に係わる属性情報を書込み、通信ネットワークを介して
   前記処理センターへ前記属性情報を通知する製品情報付
   加手段と、 前記新台を出荷先ホールへ納入後引替えに廃棄台を引取
   る場合、または廃棄台のみを引取る場合に、保管倉庫等
   の集荷先において前記認識用記録担体の情報を読取り、
   廃棄台の集荷先ホール名、日付、海外等への出国手続き
   情報に基づく船積明細、船名、出港日等の廃棄処理情報
   を前記認識用記録担体に書込み更新し、通信ネットワー
   クを介して前記処理センターへ前記廃棄処理情報を通知
   する廃棄台情報付加手段とを備え、 前記処理センターは、前記製品情報付加手段、及び廃棄
   台情報付加手段における通信ネットワークを介して得ら
   れた情報を確認して保存・更新・蓄積する遊戯機情報蓄
   積手段と、 前記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報をもとに廃棄
   台処理の経過を監視してスケジュールの修正・調整・管
   理を行い、前記解体工場からの解体通知を受けて前記新
   台の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の
   経過及び終了の通知をする廃棄台処理通知手段とを備え
   たことを特徴とする請求項１に記載の通信ネットワーク
   を用いた遊戯機の廃棄台処理追跡システム。
3. 【請求項３】 通信ネットワークを用いたパチンコ台、
   スロットルマシン、ゲーム機を含む遊戯機の廃棄台の処
   理追跡システムにおいて、 パチンコ台等の遊戯機の製造工場において各製品に書込
   み・読出しが可能な手段を有した不揮発性のＩＣチップ
   を埋込み、各新台の製造番号を含む製品固有情報と、出
   庫日、出荷先ホール名、運搬会社名を含む製品に係わる
   属性情報とを前記ＩＣチップに書込み、通信ネットワー
   クを介して前記処理センターへ前記製品固有情報と前記
   属性情報とを通知する製品情報付加手段と、 前記新台を出荷先ホールへ納入後引替えに廃棄台を引取
   る場合、又は廃棄台のみを引取る場合に、保管倉庫等の
   集荷先において前記ＩＣチップの情報を読取り、廃棄台
   の集荷先ホール名、日付および海外等への出国手続き情
   報に基づく船積明細、船名、出港日等の廃棄処理情報を
   前記ＩＣチップに書込み更新し、通信ネットワークを介
   して前記処理センターへ前記廃棄処理情報を通知する廃
   棄台情報付加手段と、 前記廃棄台の解体処理を行う海外等の解体工場におい
   て、前記廃棄台の解体とリサイクル資源化を行う際に前
   記ＩＣチップの情報を読取り、通信ネットワークを介し
   て前記処理センターへ通知する廃棄台解体資源化確認手
   段とを備え、 前記処理センターは、前記製品情報付加手段、廃棄台情
   報付加手段、及び廃棄台解体資源化確認手段における通
   信ネットワークを介して得られた情報を確認して保存・
   更新・蓄積する遊戯機情報蓄積手段と、 前記遊戯機情報蓄積手段で蓄積された情報をもとに廃棄
   台処理の経過を監視してスケジュールの修正・調整・管
   理を行い、前記解体工場からの解体通知を受けて前記新
   台の製造工場及び／又は廃棄処理依頼者へ廃棄台処理の
   経過及び終了の通知をする廃棄台処理通知手段とを備え
   たことを特徴とする通信ネットワークを用いた遊戯機の
   廃棄台処理追跡システム。
4. 【請求項４】 通信ネットワークを用いたパチンコ台、
   スロットルマシン、ゲーム機を含む遊戯機の新台輸送時
   のセキュリティシステムにおいて、 製造工場より出荷先に新台を納品する場合に、運搬業者
   の輸送車両に前記新台を積込む際に、前記新台に取付け
   られた１次元バーコード、二次元コードを少なくとも含
   む識別用記録担体及び／又は書込み・読出しが可能な手
   段を有した不揮発性のＩＣチップの情報を読取り、通信
   ネットワークを介して処理センターへ製造番号等の読取
   られた情報を通知し、前記新台を輸送車両に積込みコン
   テナ・ドアを閉めた後、輸送先に到着する以前にコンテ
   ナのドアが開閉できないようにドア解除のパスワードを
   自動的に変更し、変更されたパスワードを前記処理セン
   ターへ通知するか、又は前記処理センターから送信され
   たパスワードによってドア解除のパスワードが設定され
   る新台輸送時のセキュリティ手段を有することを特徴と
   する通信ネットワークを用いた遊戯機の新台輸送時のセ
   キュリティシステム。
5. 【請求項５】 前記新台には、前記ＩＣチップに情報を
   書込む為のバックアップ電源と、 前記新台に内蔵された不揮発性記録媒体又は不揮発性記
   録媒体に記録されたプログラムが変更されたことを検知
   し、前記ＩＣチップに検知したことを書込む変更情報書
   込手段と、 前記変更情報書込手段を用いて書込まれた情報を前記Ｉ
   Ｃチップから読取る変更情報読取手段とを備えたことを
   特徴とする請求項４に記載の通信ネットワークを用いた
   遊戯機の新台輸送時のセキュリティシステム。