JP2002112705A - 固定胴型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法 - Google Patents
固定胴型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法Info
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Abstract
て洗浄を行うと、洗浄具が処理胴本体の片側に片寄って
しまい、小片状の洗浄具を用いた洗浄が行えなかった固
定胴型蒸葉処理機に関しても、小片状の洗浄具で処理胴
本体内を万遍なく洗浄が行えるようにする新規な固定胴
型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法を提供す
る。 【解決手段】 処理胴本体3内に弾性変形可能な小片状
の洗浄具Aを投入し、これを葉ざらい9により攪拌する
ことによって、洗浄具Aを処理胴本体3内面に接擦さ
せ、処理胴本体3内面の異物を除去し、且つ前記攪拌に
あたっては、葉ざらい9を正回転と逆回転を所定若しく
は任意の時間毎に交互に行うことを特徴とする。
Description
に付着した蒸露の除去を行う固定胴型蒸葉処理機におけ
る処理胴本体内の洗浄方法に関するものであり、特に前
記処理胴本体内を万遍なく洗浄が行えるようにする手法
に係るものである。
蒸葉を、より高品質な製品が得られるように、葉打ちや
粗揉を行う前処理として蒸葉に付着した蒸露の除去と、
特有な香味の付加とが、蒸葉処理機を用いて行われてい
る。この蒸葉処理機は、一般的に処理胴内に蒸葉を攪拌
状態に送り込み、そこで熱風にさらして蒸露の除去を行
うものである。
の回転胴式と、固定胴式とがあるが、回転胴式の蒸葉処
理機の洗浄は、回転網胴にブラシを内外から接触させ、
この回転網胴を回転させることにより行うものであり、
ブラシの毛が網胴の網目に入って充分な洗浄効果が得ら
れている。一方固定胴式の蒸葉処理機の洗浄は、胴形態
をほぼ同じくする粗揉機等の固定胴型揉乾機で行われて
いるようなスポンジ等の小片状の洗浄具を用い、揉手や
葉ざらいによりこれらを攪拌して洗浄を行う方法を採っ
ている。しかしながら、連続式の固定胴型蒸葉処理機
は、葉ざらいが回転軸に対し一定間隔ごとに90°ずつ
角度を変えて全体としてスパイラル状に取り付けられて
おり、茶葉を攪拌する作用とともに、茶葉を排出口側に
送り出す作用を兼ねている。このため連続式の固定胴型
蒸葉処理機に対し、この従来の固定胴型揉乾機の洗浄手
法を用いた場合、洗浄具が茶葉排出口側に片寄ってしま
い所期の洗浄効果は得られないという問題点が生じてい
る。
行われているが、高圧水洗浄機による洗浄では強固に張
り付いた茶葉や茶渋を除去するのに時間がかかるととも
に、長時間洗浄を行ってもあまり綺麗には茶葉や茶渋が
除去されないという問題点があり、新たな固定胴型蒸葉
処理機における処理胴本体内の洗浄方法が求められてい
た。
らなされたものであって、従来小片状の洗浄具を処理胴
本体内に投入して洗浄を行うと、洗浄具が処理胴本体の
片側に片寄ってしまい、小片状の洗浄具を用いた洗浄が
充分に行えなかった固定胴型蒸葉処理機に関しても、小
片状の洗浄具で処理胴本体内を万遍なく洗浄が行えるよ
うにする新規な固定胴型蒸葉処理機における処理胴本体
内の洗浄方法の開発を試みたものである。
固定胴型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法
は、処理胴本体内に蒸葉を攪拌移送するための葉ざらい
を具え、蒸葉に付着している蒸露の除去を連続的に行う
固定胴型蒸葉処理機を対象とし、この処理胴本体内を洗
浄する方法において、前記処理胴本体内に弾性変形可能
な小片状の洗浄具を投入し、これを葉ざらいにより攪拌
することによって、洗浄具を処理胴本体内面に接擦さ
せ、処理胴本体内面の異物を除去し、且つ前記攪拌にあ
たっては、葉ざらいを正回転と逆回転を所定若しくは任
意の時間毎に交互に行うことを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、連続式の固定胴型蒸葉処理機に
おいても、小片状の洗浄具と水を投入しての洗浄が行え
るようになるものであり、洗浄具が茶葉取出口側に片寄
ってしまい主に茶葉投入口側の洗浄が行われないという
ことがなくなる。したがって、製茶装置の洗浄作業の能
率が向上するとともに、茶葉や茶渋が綺麗に取れる。ま
た茶葉や茶渋が綺麗に取れるため、これらが混入して製
茶加工された茶葉の味を落とすような心配もなく、更に
処理胴本体内を長期に渡り綺麗に保て、製茶装置の寿命
を延ばすことも可能である。
における処理胴本体内の洗浄方法を図示の実施の形態に
基づき説明する。なお説明にあたっては、まず固定胴型
蒸葉処理機の概要を説明した後、本発明の固定胴型蒸葉
処理機における処理胴本体内の洗浄方法について説明す
る。
り、このものは適宜の機枠2に対し横臥状態に固定して
具えられる処理胴本体3と、この処理胴本体3の背部に
設けられて熱風発生機Hに連結される熱風導6と、前記
処理胴本体3の内部に具えられる攪拌装置7とを具えて
成る。
のは金属板等により上方が開放するような半円筒状に形
成された下胴部4と、この下胴部4の上端縁から上接線
方向に連続する側板部5とから成る。また側板部5は機
枠2に対し金属パネル状の側板5Aを張設して構成され
ており、このうち前面の側板5Aには処理胴本体3内部
を保守管理するための前管理扉5aが具えられている。
そしてこの管理扉5aの上方には、処理胴本体3内の様
子を見たり、茶葉のサンプリングを行うための観察窓5
bが設けられている。
装置7が具えられるものであり、攪拌装置7は、機枠2
に対し適宜回転自在に取り付けられ処理胴本体3の上端
中心を貫通する回転軸8と、この回転軸8に対し一定間
隔ごとに取り付けられる葉ざらい9と、前記回転軸8の
回転を行うための駆動モータM及びこの駆動伝達部材と
から成る。なお前記葉ざらい9は、回転軸8に対し一定
間隔ごとに90°ずつ角度を変えて取り付けられるもの
であり、全体としてスパイラル状となり、処理胴本体3
の一端側の茶葉の投入口側3aに投入された茶葉が、処
理時間の経過とともに、他端の排出口側3bに移動する
ようにされている。因みに通常は葉ざらい9の回転速度
は他の製茶装置と比較して遅く、20r.p.m 程度を中心
にほぼ19〜23r.p.m.の間に設定される。
な形態について更に説明すると、葉ざらい9は、回転軸
8に対し固定される葉ざらい腕杆10と、その先端に取
り付けられるさらい手11とから成り、さらい手11は
図3の拡大図に示されるように左右端に設けられる指杆
12と、その間に設けられる揺動攪拌板13と、その後
方に設けられる固定攪拌板14とから成る。前記指杆1
2は茶葉の塊をかき上げるとともに分断しほぐす作用が
あり、揺動攪拌板13は、処理胴本体3底部の茶葉をさ
らい上げ最上部に位置した付近でさらい上げた茶葉を後
方斜め下方へ回動しながら投げて茶葉をほぐす作用を有
するものである。この揺動攪拌板13は、茶葉を投げる
際に回動方向前方側へ回動するため(回動角度約110
°)、より茶葉の塊をほぐす作用が強い。また固定攪拌
板14は、揺動攪拌板13と同様に処理胴本体3底部の
茶葉をさらい上げて投げてほぐすものであるが、揺動攪
拌板13が例えば回動方向前方側へ回動して止まってし
まったような時にも茶葉のさらい上げが行われるように
補助的に設けられるものである。なお取入口側3bの数
本の葉ざらい9には、前記揺動攪拌板13は一例として
設けられていない。なお葉ざらい9の先端のさらい手
は、以上のように本実施の形態では指杆状のものと板状
のものを組み合わせた形態を採るが、その他葉打機で見
られるようなフォーク状のものを用いるようにしても構
わない。
であり、以下本発明の固定胴型蒸葉処理機における処理
胴本体内の洗浄方法について説明する。まずタイヤ、ウ
レタンスポンジ、へちま等を適度の大きさに切断した小
片や、洗浄具用に成形された合成ゴムや合成樹脂など従
来公知のまたは今後開発され得る弾性変形可能な洗浄具
Aを水に濡らして処理胴本体3内に投入するとともに、
処理胴本体3内に図2に示されるように適宜量の洗浄用
の水Wを注入する。次に葉ざらい9を回転させ処理胴本
体内壁及び葉ざらい9を洗浄具Aに接触させて擦ること
により、こびりついた茶葉や茶渋の除去を行う。そして
本発明の特徴として、葉ざらい9の回転は、図2中、時
計周りの正回転と、その反対の逆回転を所定若しくは任
意の時間毎に交互に行うものである。本実施の形態で
は、正回転を3分間行った後、逆回転を1分30秒行
う。
て説明すると、洗浄開始後しばらくすると、葉ざらい9
がスパイラル状に取り付けられていることに因んで、図
4(a)に示されるように洗浄具Aが茶葉排出口側3b
へ移動する。したがって、正回転を3分間行った後、逆
回転を1分30秒行う。逆回転により洗浄具Aは、図4
(b)に示されるように茶葉投入口側3aに戻り移動す
るため、洗浄具Aが茶葉排出口側3bに片寄ってしまい
茶葉投入口側3aの茶葉や茶渋が取れないということが
なく、処理胴本体3内を万遍なく洗浄が行える。なお正
回転と逆回転の切り換えは、前述のように所定の時間経
過時に行う方法のほか、観察窓5bから処理胴本体3内
を目視して任意に行ってもよいし、洗浄具Aの偏り具合
を検出するセンサを設けて正回転と逆回転を自動的に切
り換えるようにしてもよい。なお本明細書の特許請求の
範囲において「正回転と逆回転を交互に行う」とは、正
回転を3分行い、更に正回転を2分行い、次に逆回転を
4分行うというような形態も含むものであり(これは実
質的には正回転を5分行った後、逆回転4分行うと解せ
る)、「正回転のみではなく、逆回転も行う」という広
い意味を含んでいる。
理胴本体内の洗浄方法によれば、小片状の洗浄具Aを処
理胴本体3内投入して、葉ざらい9を正回転と逆回転を
所定若しくは任意の時間毎に交互に行うものであるた
め、洗浄具Aが茶葉取出口側に片寄ってしまい主に茶葉
投入口側3aの洗浄が行われないということがなく、連
続式の製茶装置においても、小片状の洗浄具Aと水Wを
投入しての洗浄が行えるようになる。したがって、製茶
装置の洗浄作業の能率が向上するとともに、茶葉や茶渋
が綺麗に取れる。また茶葉や茶渋が綺麗に取れるため、
これらが混入して製茶加工された茶葉の味を落とすよう
な心配もなく、更に処理胴本体3内を長期に渡り綺麗に
保て、製茶装置の寿命を延ばすことも可能である。
して示す正面図並びに固定胴型蒸葉処理機の平面図及び
側面図である。
体内の洗浄方法の実施の形態を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 処理胴本体内に蒸葉を攪拌移送するため
の葉ざらいを具え、蒸葉に付着している蒸露の除去を連
続的に行う固定胴型蒸葉処理機を対象とし、この処理胴
本体内を洗浄する方法において、前記処理胴本体内に弾
性変形可能な小片状の洗浄具を投入し、これを葉ざらい
により攪拌することによって、洗浄具を処理胴本体内面
に接擦させ、処理胴本体内面の異物を除去し、且つ前記
攪拌にあたっては、葉ざらいを正回転と逆回転を所定若
しくは任意の時間毎に交互に行うことを特徴とする固定
胴型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法。
Priority Applications (1)
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JP2000306545A JP4256061B2 (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | 固定胴型蒸葉処理機における処理胴本体内の洗浄方法 |
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Publications (2)
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