JP2002112594A - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置

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JP2002112594A
JP2002112594A JP2000300328A JP2000300328A JP2002112594A JP 2002112594 A JP2002112594 A JP 2002112594A JP 2000300328 A JP2000300328 A JP 2000300328A JP 2000300328 A JP2000300328 A JP 2000300328A JP 2002112594 A JP2002112594 A JP 2002112594A
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JP
Japan
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engine
field coil
power supply
control means
vehicle
Prior art date
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JP2000300328A
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English (en)
Inventor
Nobuo Shigemizu
信男 重水
Hiroto Yoshiki
浩人 吉木
Yoshihisa Yamaguchi
芳久 山口
Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】永久磁石と界磁コイルを併用した発電機をも
つ、車両用電源装置において、エンジンの運転状態に応
じたドライバビリティが得られる様にする。 【解決手段】制御手段23は、エンジンEのスロットル
開度−、エンジン回転数、変速機2の変速段および、バ
ッテリ電圧に基づいて、永久磁石の磁束を増加する方向
または磁束を打ち消す方向で、界磁コイル22への通電
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石および界
磁コイルを併用した励磁式発電機と、前記界磁コイルへ
の通電を制御する制御手段とを備える車両用電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電源装置は、たとえば特許
第2879834号公報により知られており、このもの
では、界磁コイルへの通電を、電気負荷の増減に応じて
制御してエンジン出力の向上および燃費の低減を図るよ
うにし、車載エンジンのドライバビリティは、クランク
シャフトに連結される発電機のフライホィールを含むク
ランクシャフト全体の機械的慣性マスを、エンジンの出
力特性に対応させることで調節するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
ドライバビリティに関係する要素として、加速時のスロ
ットルコントロール性や、減速時のエンジンブレーキ感
等があり、エンジンの運転状態に応じて最適な慣性マス
が変化するのであるが、機械的な慣性マスではその変化
に対応することができない。たとえば、機械的な慣性マ
スが高いときには、スロットル操作に対するエンジン回
転の上昇が緩やかとなりスロットルコントロールが容易
となるが、減速時のエンジンブレーキの効きが弱くな
り、機械的な慣性マスが低いときに、上述と逆になる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、永久磁石および界磁コイルを併用した励磁式
発電機で発電するにあたり、エンジンの運転状態に応じ
たドライバビリティが得られるようにした車両用電源装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、永久磁石および界磁コイル
を併用した励磁式発電機と、前記界磁コイルへの通電を
制御する制御手段とを備える車両用電源装置において、
前記制御手段は、エンジンの運転状態に応じて前記界磁
コイルへの通電を制御することを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、励磁式発電機で
生じる電気的フリクションを界磁コイルの通電制御によ
りエンジンの運転状態に応じて変化させることができ、
機械的慣性マスと合わせたエンジンの慣性マスを、エン
ジンの加速時および減速時に対応した最適のものとし、
加速時のスロットルコントロール性や、減速時のエンジ
ンブレーキ感等のドライバビリティを向上することがで
きる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記永久
磁石の磁束を増加する方向または該磁束を打ち消す方向
で、前記界磁コイルへの通電を制御することを特徴と
し、かかる構成によれば、エンジンの運転条件に応じて
励磁式発電機の電気的フリクションを無くすことがで
き、電気的フリクションの制御幅を増加することができ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記
エンジンのスロットル開度およびエンジン回転数に応じ
て、前記界磁コイルへの通電を制御することを特徴と
し、かかる構成によれば、エンジン負荷に応じた最適な
ドライバビリティを得ることができる。
【0009】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記制
御手段は、車両に搭載された変速機の変速段に応じて、
前記界磁コイルへの通電を制御することを特徴とし、か
かる構成によれば、エンジンのドライバビリティを、車
両の走行状態により適合させて向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0011】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は本発明装置の構成を示す図、図2は励磁
式発電機の縦断面図、図3は制御手段による制御手順を
示す図である。
【0012】先ず図1において、たとえば自動二輪車に
搭載されるエンジンEが備えるクランクシャフト1から
出力される動力は、変速機2および伝動手段3を介して
駆動輪である後輪4に伝達される。また前記クランクシ
ャフト1には励磁式発電機5が連結されており、該発電
機5で得られる電力は、レギュレータ6を介して電気負
荷に供給されるとともにバッテリ7の充電にも用いられ
る。
【0013】図2において、励磁式発電機5は、エンジ
ンEのエンジンケース8に固定されるカバー9と、該カ
バー9に締結される固定子10と、クランクシャフト1
に連結される回転子11とを備える。
【0014】回転子11は、励磁式発電機5の界磁子お
よびエンジンEのフライホィールを兼ねるように構成さ
れるものであり、固定子10を覆うようにして有底円筒
状に形成されるヨーク12と、該ヨーク12の内面の周
方向に間隔をあけた複数箇所に固定される永久磁石13
…と、前記ヨーク12の中央部に一体に設けられる円筒
状のボス部14とを備え、ボス部14にテーパー嵌合さ
れたクランクシャフト1の端部に、前記ボス部14に係
合するボルト15を螺合して締付けることにより、回転
子12がクランクシャフト1に固定され、クランクシャ
フト1とともに回転子12が回転する。
【0015】固定子10は、放射状に突出した複数の突
極16a…を有してボルト17でカバー9に締結される
コア16と、前記各突極16a…にボビン18を介して
巻装される3相の発電子コイル19とを備えており、発
電子コイル19が、図1で示すように、レギュレータ6
に接続される。
【0016】固定子10に関してカバー9とは反対側に
は、ボルト20で固定子10に締結されるボビン21が
配置されており、このボビン21には、界磁コイル22
が巻装される。
【0017】界磁コイル22は、該界磁コイル22への
通電制御により回転子11における界磁の磁束量を変化
させることが可能であり、図1で示すように、界磁コイ
ル22への通電量がエンジンEの運転状態ならびに自動
二輪車の走行状態に応じて制御手段23により制御され
る。
【0018】この制御手段23には、エンジンEの運転
状態を把握するためにエンジンEのスロットル開度を検
出する検出器24ならびにエンジン回転数を検出する検
出器25の検出値が入力されるとともに、自動二輪車の
走行状態を把握するために変速機2での変速段を検出す
る検出器26からの検出値が入力されており、制御手段
23は、それらの検出器24〜26の検出値とバッテリ
電圧とに基づいて、図3で示す制御手順に従って界磁コ
イル22の通電量を制御する。
【0019】図3においてステップS1では、エンジン
回転数Ne、エンジンEのスロットル開度Th、変速機
2での変速段GPおよびバッテリ電圧VBを読み込み、
ステップS2ではエンジンEが作動中であるか否かを判
断し、作動中であるときにステップS2からステップS
3に進む。
【0020】ステップS3では、バッテリ電圧VBが、
予め設定された判定電圧VB0以上であるか否を判断
し、VB≧VB0であったときにステップS4に進む。
このステップ4では、ステップS2で読み込まれた変速
段GPに応じて、設定高スロットル開度ThH、設定低
スロットル開度ThLおよび設定高回転数NeHを設定
する。
【0021】次のステップS5では、検出器24で検出
されたスロットル開度Thが、前記設定低スロットル開
度ThL以下であるか否かを判断し、ThL<Thであ
ったときにはステップS5からステップS6に進む。ま
たステップS6では、前記スロットル開度Thが前記設
定高スロットル開度ThH以上であるか否かを判断し、
ThH≦Thであったときには、ステップS7において
永久磁石13…の磁束を打ち消す側で界磁コイル22へ
の通電制御を実行する。
【0022】またステップS5において、Th≦ThL
であと判断したときには、ステップS5からステップS
8に進み、このステップS8では、検出器25で検出さ
れたエンジン回転数Neが前記設定高回転数NeH未満
であるか否かを判断し、Ne<NeHであったときに
は、ステップS9において永久磁石13…の磁束を増加
させる側で界磁コイル22への通電制御を実行し、また
NeH≦NeであったときにはステップS8からステッ
プS7に進む。
【0023】すなわち制御手段23は、自動二輪車に搭
載された変速機2の変速段GPに応じて設定される設定
高スロットル開度ThH、設定低スロットル開度ThL
および設定高回転数NeHと、検出器24,24でそれ
ぞれ検出されるスロットル開度Thおよびエンジン回転
数Neとに基づいて界磁コイル23への通電を制御する
ものであり、スロットル開度Thが設定高スロットル開
度ThH以上(ThH≦Th)のとき、ならびにスロッ
トル開度Thが設定低スロットル開度ThL未満(Th
<ThH)であってエンジン回転数Neが設定高回転数
NeH以上(NeH≦Ne)のときに、制御手段23は
永久磁石13…の磁束を打ち消す側で界磁コイル22へ
の通電制御を実行し、またスロットル開度Thが設定低
スロットル開度ThL以下(Th≦ThL)であってエ
ンジン回転数Neが設定高回転数NeH未満(Ne<N
eH)のときに、制御手段23は永久磁石13…の磁束
を増加させる側で界磁コイル22への通電制御を実行す
る。
【0024】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンEのクランクシャフト1に連結される励磁
式発電機5は、永久磁石13…および界磁コイル22を
併用した発電機として構成されており、界磁コイル22
への通電が、エンジンEの運転状態に応じて制御手段2
3で制御されるので、励磁式発電機5で生じる電気的フ
リクションを界磁コイル22の通電制御によりエンジン
Eの運転状態に応じて変化させることができ、機械的慣
性マスと合わせたエンジンEの慣性マスを、エンジンE
の加速時および減速時に対応した最適のものとし、加速
時のスロットルコントロール性や、減速時のエンジンブ
レーキ感等のドライバビリティを向上することができ
る。
【0025】しかもエンジンEの運転状態を代表する指
標としてスロットル開度Thおよびエンジン回転数Ne
を用いており、エンジンEの負荷に応じた最適なドライ
バビリティを得るように、界磁コイル22を通電制御す
ることができる。
【0026】また制御手段23は、永久磁石13…の磁
束を増加する方向での通電制御と、永久磁石13…の磁
束を打ち消す方向での通電制御とを行なうことができる
ので、エンジンEの運転条件に応じて励磁式発電機5の
電気的フリクションを無くすことができ、電気的フリク
ションの制御幅を増加することができる。
【0027】さらに制御手段23は、自動二輪車に搭載
された変速機2の変速段GPに応じて界磁コイル22へ
の通電を制御するので、エンジンEのドライバビリティ
を、自動二輪車の走行状態により適合させて向上するこ
とができる。
【0028】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、励磁式発電機で生じる電気的フリクションを界磁コ
イルの通電制御によりエンジンの運転状態に応じて変化
させることができ、加速時のスロットルコントロール性
や、減速時のエンジンブレーキ感等のドライバビリティ
を向上することができる。
【0030】また請求項2記載の発明によれば、エンジ
ンの運転条件に応じて電気的フリクションを無くすこと
ができ、電気的フリクションの制御幅を増加することが
できる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、エンジン負
荷に応じた最適なドライバビリティを得ることができ
る。
【0032】さらに請求項4記載の発明によれば、エン
ジンのドライバビリティを、車両の走行状態により適合
させて向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を示す図である。
【図2】励磁式発電機の縦断面図である。
【図3】制御手段による制御手順を示す図である。
【符号の説明】
2・・・変速機 5・・・励磁式発電機 13・・・永久磁石 22・・・界磁コイル 23・・・制御手段 E・・・エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 芳久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 鈴木 克典 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H590 AA30 CA07 CA23 CA30 CC01 CC02 DD25 EB12 EB21 FA06 FA08 GA05 GB05 HA02 HA11 HA27 JA02 JB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石(13)および界磁コイル(2
    2)を併用した励磁式発電機(5)と、前記界磁コイル
    (22)への通電を制御する制御手段(23)とを備え
    る車両用電源装置において、前記制御手段(23)は、
    エンジン(E)の運転状態に応じて前記界磁コイル(2
    2)への通電を制御することを特徴とする車両用電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(23)は、前記永久磁石
    (13)の磁束を増加する方向または該磁束を打ち消す
    方向で、前記界磁コイル(22)への通電を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(23)は、前記エンジン
    (E)のスロットル開度およびエンジン回転数に応じ
    て、前記界磁コイル(22)への通電を制御することを
    特徴とする請求項1また2記載の車両用電源装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(23)は、車両に搭載さ
    れた変速機(2)の変速段に応じて、前記界磁コイル
    (22)への通電を制御することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の車両用電源装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7851953B2 (en) 2007-09-27 2010-12-14 Honda Motor Co., Ltd. Generator for vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7851953B2 (en) 2007-09-27 2010-12-14 Honda Motor Co., Ltd. Generator for vehicle

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