JP2002111763A - デジタル直交変調信号の復調装置及び方法 - Google Patents

デジタル直交変調信号の復調装置及び方法

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JP2002111763A
JP2002111763A JP2000292847A JP2000292847A JP2002111763A JP 2002111763 A JP2002111763 A JP 2002111763A JP 2000292847 A JP2000292847 A JP 2000292847A JP 2000292847 A JP2000292847 A JP 2000292847A JP 2002111763 A JP2002111763 A JP 2002111763A
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signal
timing
synchronization
frequency
phase
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JP2000292847A
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Tamotsu Ikeda
保 池田
Yasunari Ozaki
康成 小崎
Yasunari Ikeda
康成 池田
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Sony Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送シンボルのタイミング同期処理を、簡易
な構成で、高精度に行う。 【解決手段】 デジタル直交変調信号の復調装置では、
PSK変調信号をサンプリングする際に、タイミング同
期信号に同期していて、このタイミング同期信号よりも
周波数が高いの周波数のクロックを、サンプリングクロ
ックとして用いる。同期タイミングと同期タイミングと
の中間のタイミング、即ち、同期タイミングと180°
位相がずれたタイミングを中心とし、この中心からプラ
ス方向及びマイナス方向にそれぞれ同位相分ずれた信号
点を、サンプリングして得られたPSK変調信号から検
出する。検出した信号点から電力値を求め、2つの信号
点の電力値のレベル差を検出する。検出したレベル差
は、時間平均する。このように求めたレベル差を位相誤
差として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PSK(Phase Sh
ift Keying)変調信号の伝送シンボルの同期処理を行
い、このPSK変調信号を復調するデジタル直交変調信
号の復調装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、デジタル直交変調を行ってデ
ジタルデータの伝送をする場合の一般的な伝送モデルを
示すブロック図である。
【0003】送信系Txは、データ発生器11と、シリ
アル/パラレル(S/P)変換器12と、局部発振部1
3と、−90度移相器14と、第1の乗算器15と、第
2の乗算器16と、加算器17と、波形整形フィルタ1
8とを備えて構成される。
【0004】送信系Txのデータ発生器11は、I信号
データ及びQ信号データをシリアル化したデジタルデー
タを発生する。発生されたデジタルデータは、シリアル
/パラレル(S/P)変換器12に供給される。
【0005】S/P変換器12は、入力されたデジタル
データを、(0,1)のデータから、(1,−1)のデ
ータにレベル変換を行い、それとともにシリアル/パラ
レル変換を行って、I信号データを第1の乗算器15に
供給し、Q信号データを第2の乗算器16に供給する。
【0006】局部発振器13は、周波数fc、初期位相
thのcos波である搬送波を発生する。発生された搬
送波は、−90度移相器14及び第1の乗算器15に供
給される。
【0007】−90度移相器14は、cos波である搬
送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。生
成した−sin波は、第2の乗算器16に供給される。
【0008】第1の乗算器15は、I信号データとco
s波とを乗算し、加算回路17に供給する。第2の乗算
器16は、Q信号データと−sin波とを乗算し、加算
回路17に供給する。加算回路17は、I信号データが
乗算されたcos波とQ信号データが乗算された−si
n波とを加算する。加算した結果、周波数fcの搬送波
をデジタル直交変調した直交変調信号が生成される。
【0009】そして、この直交変調信号は、波形整形フ
ィルタ18により波形整形及び増幅がされ、伝送路(C
hannel)に伝送される。
【0010】伝送系(Channel)は、伝送信号に
ノイズを付加する加算器19を備えて構成される。送信
系Txから伝送された伝送信号は、伝送路によってノイ
ズが付加されて受信系Rxに受信されることとなる。
【0011】受信系Rxは、第1の乗算器21と、第2
の乗算器22と、局部発振器23と、−90度移相器2
4と、第1のローパスフィルタ25と、第2のローパス
フィルタ26と、第1のアナログ/デジタル(A/D)
変換器27と、第2のアナログ/デジタル(A/D)変
換器28と、第1の波形整形フィルタ30と、第2の波
形整形フィルタ31と、タイミング同期部32と、搬送
波同期部33と、パラレル/シリアル(P/S)変換器
34と、スライサ35とを備えて構成される。
【0012】受信信号は、第1の乗算器21及び第2の
乗算器22に入力される。
【0013】局部発振器23は、周波数fc′、初期位
相th′のcos波である搬送波を発生する。周波数f
c′及び初期位相th′は、送信側の搬送波とは一般的
には一致せず異なる周波数、位相となる。発生された搬
送波は、90度移相器24及び第1の乗算器21に供給
される。
【0014】−90度移相器24は、cos波である搬
送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。生
成した−sin波は、第2の乗算器22に供給される。
【0015】第1の乗算器21は、受信信号とcos波
とを乗算し、I信号を直交復調する。第2の乗算器22
は、受信信号とsin波とを乗算し、Q信号を直交復調
する。復調されたI信号は、第1のローパスフィルタ2
5により高域成分が除去されて第1のA/D変換器27
に供給される。また、復調されたQ信号は、第2のロー
パスフィルタ26により高域成分が除去されて第2のA
/D変換器28に供給される。
【0016】第1のA/D変換器27は、I信号をデジ
タル化する。また、第2のA/D変換器28は、Q信号
をデジタル化する。第1のA/D変換器27及び第2の
A/D変換器28は、タイミング同期部32から出力さ
れるサンプリングクロックCLKによってI信号及びQ
信号をサンプリングする。このときサンプリング周波数
は、送信側の伝送シンボルと周波数及び位相が同期する
ように、タイミング同期部32により制御される。デジ
タル化されたI信号データは、第1の波形整形フィルタ
30により波形整形がされた後、搬送波同期部33に供
給される。デジタル化されたQ信号データは、第2の波
形整形フィルタ31により波形整形がされた後、搬送波
同期部33に供給される。
【0017】タイミング同期部32は、受信データの伝
送シンボルの同期タイミングの誤差を検出し、この伝送
シンボルの同期タイミングの誤差が0となるようなサン
プリングクロックCLK、即ち、送信側の伝送シンボル
のクロックと同期したサンプリングクロックCLKを生
成する。生成したサンプリングクロックCLKは、第1
のA/D変換器27及び第2のA/D変換器28に供給
される。
【0018】搬送波同期部33は、伝送データ(I,
Q)に含まれている搬送波周波数誤差及び搬送波位相誤
差を検出し、その誤差成分の補正をすることにより、受
信側の局部発振器23により発生された搬送波の周波数
fc′及び位相th′と送信側の搬送波の周波数fc及
び位相thとの間で生じている周波数及び位相ずれを補
正する。搬送波の補正がされたI信号データ及びQ信号
データは、それぞれP/S変換器34に供給される。
【0019】P/S変換器34は、I信号データ、Q信
号データの順で受信データを選択して、シリアルデータ
に変換する。生成されたシリアルデータは、スライサ3
5に供給される。
【0020】スライサ35は、入力データがある所定の
値より大きい場合には0を出力し、入力データがある所
定の値より小さい場合には1を出力する。
【0021】そして、このスライサ35から送信データ
が再生される。
【0022】つぎに、タイミング同期部32について、
さらに説明をする。
【0023】タイミング同期部32に回路構成例を図1
6に示す。
【0024】タイミング同期部32は、例えば、図16
に示すように、位相誤差検出回路41と、D/A変換器
42と、ローパスフィルタ43と、VCO(Voltage Co
ntrolled Oscllator)44とを備えて構成される。
【0025】位相誤差検出回路41は、波形整形フィル
タ30,31により波形整形されたI信号データ,Q信
号データから、伝送シンボルの同期タイミングの位相誤
差を算出する。例えば、位相誤差検出回路41は、I信
号データ,Q信号データの0クロスタイミングと、内部
で発生する基準タイミングとを比較することにより、伝
送シンボルの同期タイミングの位相誤差を算出する。検
出された伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差は、
D/A変換器42に供給される。
【0026】D/A変換器42は、伝送シンボルの同期
タイミングの位相誤差をアナログ信号に変換する。アナ
ログ信号に変換された伝送シンボルの同期タイミングの
位相誤差信号は、ローパスフィルタ43に供給される。
【0027】ローパスフィルタ43は、位相誤差信号を
フィルタイリングして、ノイズ成分を除去し、VCO4
4に供給する。
【0028】VCO44は、供給された位相誤差信号の
信号レベルに応じて、その発振周波数が制御されたサン
プリングクロックCLKを出力する。VCO44は、入
力された位相誤差信号が0となるようにその発振周波数
を制御する。
【0029】続いて、タイミング同期部32の他の回路
構成例を図17に示す。
【0030】タイミング同期部32は、例えば、図17
に示すように、位相誤差検出回路51と、ループフィル
タ52と、D/A変換器53と、VCO(Voltage Cont
rolled Oscllator)44とを備えて構成される。
【0031】位相誤差検出回路51は、図16に示した
位相誤差検出回路41と同様に、波形整形フィルタ3
0,31により波形整形されたI信号データ,Q信号デ
ータから、伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差を
算出する。例えば、位相誤差検出回路41は、I信号デ
ータ,Q信号データの0クロスタイミングと、内部で発
生する基準タイミングとを比較することにより、伝送シ
ンボルの同期タイミングの位相誤差を算出する。検出さ
れた伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差は、ルー
プフィルタ52に供給される。
【0032】ループフィルタ52は、例えば加算器56
とレジスタ57とから構成されたデジタルのローパスフ
ィルタであり、検出した位相誤差のノイズ成分を除去す
る。ノイズ成分が除去された位相誤差は、D/A変換器
53に供給される。
【0033】D/A変換器53は、ノイズ成分が除去さ
れた位相誤差をアナログ信号に変換する。アナログ信号
に変換された伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差
信号は、VCO54に供給される。
【0034】VCO54は、供給された位相誤差信号の
信号レベルに応じて、その発振周波数が制御されたサン
プリングクロックCLKを出力する。VCO54は、入
力された位相誤差信号が0となるようにその発振周波数
を制御する。
【0035】このような図16、図17に示すタイミン
グ同期部32によって、サンプリングクロックCLKを
生成することによって、伝送シンボルの同期タイミング
の同期をとることができる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばCS
デジタル放送等の従来のデジタル伝送系では、伝送信号
は全て同一の変調方式で変調されていたり(CSデジタ
ル放送の場合はQPSK)、C/Nが比較的良好であっ
たり、シンボル速度も比較的低速であった。そのため、
伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差を検出するた
めに、いわゆる0クロスタイミングを検出する方式を採
用しても、十分に安定した動作を確保することができ
た。
【0037】これに対して、日本におけるBSデジタル
放送方式では、BPSK、QPSK、8PSKの3種類
の変調方式が採用されており、各変調方式が動的に変化
する。また、低C/N環境下での受信が求められ、さら
に、シンボル速度も高速化されている。
【0038】そのため、従来のような0クロスタイミン
グを採用して伝送シンボルの同期タイミングの同期処理
を行った場合、高精度に同期処理を行うことが困難であ
った。
【0039】また、例えば、BSデジタル放送におい
て、フレーム同期に先立ってタイミング同期処理を行お
うとした場合、従来の0クロスタイミングを検出する方
式では、実現が困難であった。
【0040】本発明は、伝送シンボルのタイミング同期
処理を、簡易な構成で、高精度に行うことができるデジ
タル直交変調信号の復調装置及び方法を提供することを
目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるデジタル
直交変調信号の復調装置は、PSK(Phase Shift Keyi
ng)変調信号の伝送シンボルの同期処理を行い、このP
SK変調信号を復調するデジタル直交変調信号の復調装
置であって、上記PSK変調信号の伝送シンボルの同期
タイミングを示すタイミング同期信号に同期し、このタ
イミング同期信号の周波数より高い周波数のサンプリン
グ信号により、上記PSK変調信号をサンプリングする
サンプリング手段と、サンプリングされた上記PSK変
調信号から、同期タイミングと同期タイミングの中間の
タイミングを中心として対称位相位置にある2つの信号
点間の電力レベル差を求め、この電力レベル差を平均化
して、伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差を検出
する位相誤差検出手段と、上記位相誤差が0となるよう
に上記タイミング同期信号の周波数及び位相を制御する
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0042】このデジタル直交変調信号の復調装置で
は、PSK変調信号をサンプリングする際に、タイミン
グ同期信号に同期していて、このタイミング同期信号よ
りも周波数が高い周波数のクロックを、サンプリングク
ロックとして用いる。
【0043】伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差
は、以下のように検出する。
【0044】まず、同期タイミングと同期タイミングと
の中間のタイミング、即ち、同期タイミングと180°
位相がずれたタイミングを中心とする。この中心からプ
ラス方向及びマイナス方向にそれぞれ同位相分ずれた信
号点を、サンプリングして得られたPSK変調信号から
検出する。検出した信号点から電力値を求め、2つの信
号点の電力値のレベル差を検出する。検出したレベル差
は、時間平均する。このように求めたレベル差を位相誤
差として用いる。
【0045】そして、この位相誤差を0とするように、
タイミング同期信号の周波数及び位相を制御する。
【0046】本発明にかかるデジタル直交変調信号の復
調方法は、PSK(Phase Shift Keying)変調信号の伝
送シンボルの同期処理を行い、このPSK変調信号を復
調するデジタル直交変調信号の復調方法であって、上記
PSK変調信号の伝送シンボルの同期タイミングを示す
タイミング同期信号に同期し、このタイミング同期信号
の周波数より高い周波数のサンプリング信号により、上
記PSK変調信号をサンプリングし、サンプリングされ
た上記PSK変調信号から、同期タイミングと同期タイ
ミングの中間のタイミングを中心として対称位相位置に
ある2つの信号点間の電力レベル差を求め、上記電力レ
ベル差を平均化して、伝送シンボルの同期タイミングの
位相誤差を検出し、上記位相誤差が0となるように上記
タイミング同期信号の周波数及び位相を制御することを
特徴とする。
【0047】このデジタル直交変調信号の復調方法で
は、PSK変調信号をサンプリングする際に、タイミン
グ同期信号に同期していて、このタイミング同期信号よ
りも周波数が高い周波数のクロックを、サンプリングク
ロックとして用いる。
【0048】伝送シンボルの同期タイミングの位相誤差
は、以下のように検出する。
【0049】まず、同期タイミングと同期タイミングと
の中間のタイミング、即ち、同期タイミングと180°
位相がずれたタイミングを中心とする。この中心からプ
ラス方向及びマイナス方向にそれぞれ同位相分ずれた信
号点を、サンプリングして得られたPSK変調信号から
検出する。検出した信号点から電力値を求め、2つの信
号点の電力値のレベル差を検出する。検出したレベル差
は、時間平均する。このように求めたレベル差を位相誤
差として用いる。
【0050】そして、この位相誤差を0とするように、
タイミング同期信号の周波数及び位相を制御する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したBSデジタル放送の受信装置につ
いて説明する。
【0052】BSデジタル放送受信装置の全体構成 図1に、BSデジタル放送の受信装置のブロック図を示
し、このBSデジタル放送の受信装置について説明を行
う。
【0053】受信装置100は、復調部101と、第1
のデマルチプレクサ102と、内符号復号部103と、
第2のデマルチプレクサ104と、デインタリーバ10
5と、主信号逆エネルギー拡散部106と、フレーム再
構成部107と、主信号RS復号部108と、TMCC
逆エネルギー拡散部109と、第3のデマルチプレクサ
110と、TMCC−RS復号部111と、TMCC制
御部112とを備えて構成される。
【0054】復調部101には、パラボラアンテナで受
信したRF信号が入力される。復調部101は、RF信
号に搬送波信号を乗算して、直交変調信号であるI信
号、Q信号を復調する。また、この復調部101は、周
波数変換、搬送波同期、タイミング同期も行う。また、
この復調部101において、BPSK変調されているT
AB信号(同期ワード)からスーパーフレーム及びフレ
ームの開始位置を検出してもよい。復調されたI信号デ
ータ、Q信号データは、第1のデマルチプレクサ102
に送出される。
【0055】第1のデマルチプレクサ102は、復調部
101で検出されたフレーム開始位置からシンボルをカ
ウントし、所定のシンボル位置にあるバースト信号を、
主信号データ及びTMCCデータ(TAB信号も含む)
から分離する。バースト信号は、そのまま読み捨てられ
る。主信号データ及びTMCCデータは、内符号復号部
103に送出される。
【0056】内符号復号部104は、各シンボルの変調
方式及び内符号符号化率に従って、デパンクチャリング
処理及びビタビ復号を行う。内符号復号されたデータ
は、第2のデマルチプレクサ104に送出される。
【0057】第2のデマルチプレクサ104は、主信号
データと、TMCCデータ(TAB信号も含む)とを分
離する。分離された主信号データは、デインタリーバ1
05に送出される。分離されたTMCCデータ(TAB
信号も含む)は、TMCC逆エネルギー拡散処理部10
6に送出される。
【0058】デインタリーバ105は、送信側で行われ
たインターリーブ処理と逆の規則に従い、主信号データ
をデインタリーブする。デインタリーブされた主信号
は、主信号逆エネルギー拡散部106に送出される。
【0059】主信号逆エネルギー拡散部106は、15
次系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、主信号デー
タに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエ
ネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、疑似ラ
ンダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭
で初期化される。また、各スロットの先頭の1バイト目
に対してはエネルギー拡散処理はされないが、この間
も、PRBSの発生は継続する。逆エネルギー拡散され
た主信号データは、フレーム再構成部107に送られ
る。
【0060】フレーム再構成部107は、伝送時におい
て削除されたトランスポートパケット(TSP)の同期
ワード(0x47)を付加する処理等の送信側のデータ
フレームに対応したフレーム構造にデータ構造を再構成
する。再構成された主信号データは、主信号RS復号部
108に送出される。
【0061】主信号RS復号部108は、204バイト
からなる伝送パケット単位で、RS(204,188)
のRS復号を行い、TSPを出力する。
【0062】TMCC逆エネルギー拡散処理部109
は、1スーパーフレーム分のTMCCデータ及びTAB
信号をバッファに蓄積したのち、9次の疑似ランダム系
列(PRBS)を、TMCCデータ及びTAB信号に対
して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエネルギ
ー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、この疑似ラン
ダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭で
初期化される。また、TAB信号に対してはエネルギー
拡散は行わないが、PRBSの発生は継続する。エネル
ギー拡散されたTMCCデータ及びTAB信号は、第3
のデマルチプレクサ110に送出される。
【0063】第3のデマルチプレクサ110は、TMC
CデータとTAB信号とを分離する。分離されたTAB
信号は、読み捨てられる。分離されたTMCCデータ
は、TMCC−RS復号部111に送出される。
【0064】TMCC−RS復号部111は、64バイ
トからなるTMCCデータを、RS(64,48)のR
S復号を行い、TMCC情報を出力する。RS復号され
たTMCC情報は、TMCC制御部112に送出され
る。
【0065】TMCC制御部112は、TMCC情報か
ら伝送路復号に必要なTMCCデータを抽出し、各トラ
ンスポートストリーム(TS)に対応したTMCC情報
を得るとともに、復号に必要な情報を各機能ブロックに
配信する。
【0066】受信装置100は、以上のような構成によ
り、BSデジタル放送を受信して、MEPG−2システ
ムに準拠したトランスポートストリームを復調する。
【0067】復調部の構成 図2に、BSデジタル受信装置100の復調部101の
構成を示し、この復調部101についてさらに説明す
る。
【0068】復調部101は、第1の乗算器121と、
第2の乗算器122と、局部発振器123と、−90度
移相器124と、第1のアナログ/デジタル(A/D)
変換器125と、第2のアナログ/デジタル(A/D)
変換器126と、第1の波形整形フィルタ127と、第
2の波形整形フィルタ128と、第1のタイミング同期
用のレジスタ129と、第2のタイミング同期用のレジ
スタ130と、搬送波同期部131と、タイミング同期
部132とを備えて構成される。
【0069】パラボラアンテナ等により受信されたRF
信号は、第1の乗算器121及び第2の乗算器122に
入力される。
【0070】局部発振器123は、周波数fc′、初期
位相th′のcos波である搬送波を発生する。周波数
fc′及び初期位相th′は、送信側の搬送波とは一致
せず異なる周波数となる。発生された搬送波は、−90
度移相器124及び第1の乗算器121に供給される。
【0071】−90度移相器124は、cos波である
搬送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。
生成した−sin波は、第2の乗算器122に供給され
る。
【0072】第1の乗算器121は、受信信号とcos
波とを乗算し、I信号を直交復調する。第2の乗算器1
22は、受信信号と−sin波とを乗算し、Q信号を直
交復調する。復調されたI信号は、例えばローパスフィ
ルタ等により高域成分が除去されて第1のA/D変換器
125に供給される。また、復調されたQ信号は、例え
ばローパスフィルタ等により高域成分が除去されて第2
のA/D変換器126に供給される。
【0073】第1のA/D変換器125は、アナログ信
号であるI信号をデジタル化する。また、第2のA/D
変換器126は、アナログ信号であるQ信号をデジタル
化する。第1のA/D変換器125及び第2のA/D変
換器126は、タイミング同期部132から出力される
サンプリングクロックCLKによってI信号及びQ信号
をサンプリングする。このときサンプリングCLKは、
送信側の伝送データのシンボルクロックと周波数及び位
相が同期し、その周波数が伝送データのシンボルクロッ
クの4倍とされている。このサンプリングクロックCL
Kの周波数及び位相は、タイミング同期部132により
制御される。デジタル化されたI信号データは、第1の
波形整形フィルタ127及びタイミング同期用のレジス
タ129を介して、搬送波同期部131に供給される。
また、デジタル化されたQ信号データは、第2の波形整
形フィルタ128及びタイミング同期用のレジスタ13
0を介して、搬送波同期部131に供給される。
【0074】搬送波同期部131は、伝送データ(I,
Q)に含まれている搬送波周波数誤差及び搬送波位相誤
差を検出し、その誤差成分の補正をすることにより、受
信側の局部発振器123により発生された搬送波の周波
数fc′及び位相th′と送信側の搬送波の周波数fc
及び位相thとの間で生じている周波数及び位相ずれを
補正する。
【0075】タイミング同期部132は、A/D変換器
125,126のサンプリングタイミングと、シンボル
タイミングとのタイミング位相誤差を検出し、この位相
誤差に応じてA/D変換器125,126のサンプリン
グクロックをフィードバックループ制御することによっ
て、タイミング同期処理を行う回路である。具体的に
は、タイミング同期部132は、波形整形フィルタ12
7,128から出力された伝送データ(I,Q)から、
タイミング位相誤差を検出し、その位相誤差が0となる
ようなサンプリングクロック、即ち、送信側の伝送デー
タのシンボルクロックに対して位相及び周波数が同期し
たサンプリングクロックを生成する。
【0076】なお、このタイミング同期部132は、シ
ンボルタイミング周波数fsに対して、4倍の周波数の
サンプリングクロックCLKを発生する。そして、A/
D変換器125,126は、このサンプリングクロック
CLKを用いて、伝送データに対して4倍オーバーサン
プリングを行う。また、このタイミング同期部132
は、このようなサンプリングクロックCLKを発生する
とともに、シンボルの同期タイミングを示すタイミング
同期信号(周波数fs)も生成し、レジスタ129,1
30にイネーブル信号として供給する。そして、4倍オ
ーバーサンプリングがされた伝送データ(I,Q)は、
レジスタ129,130によってダウンサンプリングさ
れ、タイミング同期がとられた伝送データ(I,Q)が
出力される。
【0077】タイミング同期部の全体構成 タイミング同期部132は、図2に示すように、位相誤
差検出回路141と、2値化回路142と、スイッチ1
43と、1ビットD/A変換器144と、VCO(Volt
age Controlled Oscllator)145と、プリセット回路
146とを備えて構成される。
【0078】位相誤差検出回路141は、波形整形フィ
ルタ127,128から出力された伝送データ(I,
Q)と、後段のVCO145から発生されるサンプリン
グクロックCLKとが入力され、これらの信号から、伝
送データのサンプリングタイミングとシンボルタイミン
グとのタイミング位相誤差Perrを検出する。また、
位相誤差検出回路141は、シンボルの同期タイミング
を示すタイミング同期信号(周波数fs)も生成する。
タイミング位相誤差Perrは、2値化回路142に供
給される。タイミング同期信号は、レジスタ129,1
30に供給され、これらのレジスタ129,130のイ
ネーブル信号として用いられる。
【0079】2値化回路142は、位相誤差検出回路1
41により検出されたタイミング位相誤差Perrを閾
値0で2値化、即ち、タイミング位相誤差Perrがプ
ラスであれば1、マイナスであれば0というように符号
化することによって、アップダウン信号U/Dを生成す
る。このアップダウン信号U/Dは、サンプリングクロ
ックCLKの周波数を高くするか低くするかを示す1ビ
ットの信号となる。また、2値化回路142は、このア
ップダウン信号(U/D)の有効性を示すイネーブル信
号ENも発生する。アップダウン信号U/D及びイネー
ブル信号ENは、スイッチ143を介して、1ビットD
/A変換器144に供給される。
【0080】1ビットD/A変換器144は、入力され
たアップダウン信号U/D及びイネーブル信号ENに応
じて出力電圧を変化させる、1ビット入力のデジタル/
アナログ変換装置である。この1ビットD/A変換器1
44は、イネーブル信号ENが有効(ON)とされ且つ
アップダウン信号U/DがON(アップダウン信号U/
Dは、ONのときにサンプリングクロックCLKの周波
数を高くすることを示すものとする。)とされている場
合には、出力電圧を1量子化単位分だけ増加させる。1
ビットD/A変換器144は、イネーブル信号ENが有
効(ON)とされ且つアップダウン信号U/DがOFF
(アップダウン信号U/Dは、OFFのときにサンプリ
ングクロックCLKの周波数を低くすることを示すもの
とする。)とされている場合には、出力電圧を1量子化
単位分だけ減少させる。また、1ビットD/A変換器1
44は、イネーブル信号ENが無効(OFF)とされて
いる場合には、出力電圧を変化させない。1ビットD/
A変換器144から出力される出力電圧は、VCO14
5に供給される。
【0081】VCO145は、サンプリングクロックC
LKを発生する発振器であり、1ビットD/A変換器1
44から入力された電圧値Voutに応じてその発振周
波数を変化させる。入力された電圧値Voutが上昇す
れば、出力するクロックの周波数を高くし、入力された
電圧値Voutが減少されば、出力するクロックの周波
数を低くする。
【0082】このようなVCO145は、タイミング同
期が確立したときには、シンボルクロックの周波数fs
に対して4倍の周波数のサンプリングクロックCLKを
発生することとなる。このVCO145により発生され
たサンプリングクロックCLKは、A/D変換器12
5,126に供給されるとともに、1ビットD/A変換
器144、プリセット回路146、位相誤差検出回路1
41にも供給される。
【0083】プリセット回路146は、タイミング同期
の引き込み時に用いられる回路であり、タイミング同期
の引き込みの際に、VCO145から発生されるサンプ
リングクロックCLKがある一定の周波数範囲となるま
で1ビットD/A変換器144を制御する。そして、V
CO145から出力されるサンプリングクロックCLK
の周波数が、フィードバックループ制御が可能となる程
度の周波数となったときに、スイッチ143を2値化回
路142側に切り換え、ループ制御を行わせる。また、
プリセット回路146は、タイミング同期のループ制御
を行っている最中にも、VCO145から出力されるサ
ンプリングクロックCLKの周波数を監視して、同期ル
ープが外れた状態となったかどうかを判断する。プリセ
ット回路146は、同期が外れた場合には、スイッチ1
43を切り換え再度タイミング同期の引き込み制御を行
う。
【0084】タイミング同期部を構成する各部の説明 (位相誤差検出回路)つぎに、位相誤差検出回路141
について説明をする。
【0085】まず、位相誤差検出回路141によるタイ
ミング位相誤差の検出原理について説明をする。
【0086】BSデジタル放送の場合、その変調方式
は、BPSK、QPSK、8PSKといった3つの位相
変調方式が用いられる。QPSK、8PSKの受信アナ
ログ信号のアイパターンを、図3(A),図3(B)に
示す。この復調部101によるタイミング同期処理は、
図3(C)に示すように、A/D変換器によるサンプリ
ングタイミングを、伝送データのシンボルタイミングに
一致させ、デジタル化することが目的である。そのた
め、例えば図3(D)に示すようにサンプリングタイミ
ングがシンボルタイミングに対して位相ずれしていた
り、図3(E)に示すようにサンプリングタイミングが
シンボルタイミングに対して周波数ずれを生じていたり
する場合には、そのずれ量を検出して、サンプリングク
ロックCLKの周波数や位相を補正する必要がある。
【0087】ここで、BPSK、QPSK、8PSKと
いった位相変調方式の変調信号の受信アナログ信号の電
力レベル(即ち、I2+Q2)の平均値は、図4(A)、
図4(B)に示すようなアイパターンに対して、図4
(C)に示すような信号波形となる。すなわち、位相変
調方式の受信アナログ信号の電力レベルの平均値は、シ
ンボルタイミングでそのレベルがピークとなり、シンボ
ルタイミングとシンボルタイミングとの中間位置(シン
ボルタイミングから位相が180°ずれた位置、以下、
単にシンボル中間タイミングという。)でレベルがボト
ムとなる波形となる。そして、この波形は、シンボルタ
イミング周期で周期性をもち、シンボルタイミングとシ
ンボルタイミングとの間の波形は、シンボル中間タイミ
ングを中心に対称性をもつ波形となっている。
【0088】そのため、以下のような処理を行うことに
よって、タイミング位相誤差を検出することができる。 (1) 図5(A)に示すようなシンボルタイミング周波
数fsに対して、4倍の周波数のサンプリングクロック
CLKにより、受信アナログ信号を4倍オーバーサンプ
リングする。 (2) 図5(B)に示すように、1シンボル周期の各4
倍オーバーサンプリング点の位相に、仮に0、1、2、
3と番号を振る。 (3) 図5(C)に示すように、0番目の位相をシンボ
ルタイミングとし、1番目の位相の平均電力値と3番目
の位相の平均電力値とのレベル差を求める。 (4) レベル差をタイミング位相誤差Perrとする。
【0089】このようにタイミング位相誤差Perrを
求めると、例えば、図5(D)に示すように、サンプリ
ングタイミングとシンボルタイミングとの同期が取れて
いる場合、1番目の位相の平均電力と3番目の位相の平
均電力とのレベル差は、0となる。
【0090】また、図5(E)に示すように、サンプリ
ングタイミングの位相がシンボルタイミングに対して早
い場合、1番目の位相の平均電力と3番目の位相の平均
電力とのレベル差は、マイナスとなる。
【0091】また、図5(F)に示すように、サンプリ
ングタイミングの位相がシンボルタイミングに対して遅
い場合、1番目の位相の平均電力と3番目の位相の平均
電力とのレベル差は、プラスとなる。
【0092】すなわち、1番目の位相の平均電力と3番
目の位相の平均電力とのレベル差は、図5(G)に示す
ように、位相誤差に対して、−180〜+180の検出
範囲の0°を中心としたS字カーブを描くこととなる。
【0093】従って、このレベル差を0とするように、
4倍オーバーサンプリングしたサンプリングクロックC
LKの周波数及び位相を制御することによって、タイミ
ング同期をとることができる。そして、このサンプリン
グクロックCLKの0番目の位相でイネーブル信号EN
を出力し、このイネーブル信号ENのタイミングでオー
バーサンプリングした伝送データをダウンサンプリング
することによって、タイミング同期がとられた伝送デー
タを出力することができる。
【0094】なお、ここでは、4倍オーバーサンプリン
グした例を示したが、タイミング同期周波数fsより高
いの周波数のサンプリングクロックCLKにより、受信
アナログ信号をサンプリングし、サンプリングした信号
から、シンボルタイミングの同期位置の中間位置を中心
として対称の位置にある信号点の信号電力のレベル差を
求めても、シンボルタイミングの位相誤差を検出するこ
とができる。
【0095】例えば、タイミング同期周波数fsの2倍
のサンプリングクロックにより受信アナログ信号をサン
プリングし、これらのサンプリング点から2倍補間をし
て、4倍オーバーサンプリングしたものと同様のデータ
を求めてもよいし、また、4倍オーバーサンプリングに
限らず、3倍や5倍、8倍といったオーバーサンプリン
グをしてもよい。
【0096】つぎに、位相誤差検出回路141の具体的
な回路構成について説明をする。
【0097】図6に、位相誤差検出回路141の回路構
成図を示す。
【0098】位相誤差検出回路141は、第1の乗算器
151と、第2の乗算器152と、加算器153と、第
1のレジスタ154と、減算器155と、第2のレジス
タ156と、カウンタ157と、第1から第3の比較器
158〜160と、第3のレジスタ161と、フィルタ
162とを備えて構成される。
【0099】第1の乗算器151は、波形整形フィルタ
127から出力されたI信号データに対して二乗演算を
行う。第2の乗算器152は、波形整形フィルタ128
から出力されたQ信号データに対して二乗演算を行う。
加算器153は、二乗演算されたI信号データ(I2
と二乗演算されたQ信号データ(Q2)とを加算する。
すなわち、この加算器153から出力される値は、伝送
データの電力レベル(I 2+Q2)が格納されることとな
る。加算結果は、第1のレジスタ154及び減算器15
5に供給される。
【0100】カウンタ157は、VCO145から出力
されるサンプリングCLKが入力され、このサンプリン
グCLKを、0〜3の範囲で繰り返しカウントしてい
く。第1の比較器158は、カウンタ157のカウント
値が0のときにその出力が有効(ON)となる。第2の
比較器159は、カウンタ157のカウント値が1のと
きにその出力が有効(ON)となる。第3の比較器16
0は、カウンタ157のカウント値が3のときにその出
力が有効(ON)となる。すなわち、第1の比較器15
8の出力は、上述した0番目の位相(シンボルタイミン
グ)を示し、第2の比較器159の出力は、上述した1
番目の位相を示し、第3の比較器160は、上述した3
番目の位相を示すこととなる。
【0101】第1のレジスタ154には、第2の比較器
159の出力がイネーブル信号として供給され、この第
2の比較器159の出力が有効とされているときのみ、
つまり、カウンタ157のカウント値が1となっている
ときにのみ、加算器153から出力された値を格納す
る。すなわち、第1のレジスタ154は、上述した1番
目の位相での電力レベルを格納する。
【0102】減算器155は、加算器153から出力さ
れる値から、第1のレジスタ154に格納されている値
を演算する。減算器155の出力は、第2のレジスタ1
56に供給される。第2のレジスタ156は、第3の比
較器160の出力がイネーブル信号として供給され、こ
の第3の比較器160の出力が有効とされているときの
み、つまり、カウンタ157のカウント値が3となって
いるときのみ、減算器155から出力された値を格納す
る。すなわち、第2のレジスタ156は、上述した3番
目の位相での電力レベルから1番目の位相での電力レベ
ルを減算した値を格納する。第2のレジスタ156に格
納されている値は、フィルタ回路162に供給される。
【0103】第3のレジスタ161は、第3の比較器1
60の出力を1クロック分遅延させ、タイミング位相誤
差Perrの有効性を示す信号PerrENを出力す
る。
【0104】フィルタ162は、第2のレジスタ156
に格納されている値をフィルタリングして平均化し、タ
イミング位相誤差Perrを出力する。
【0105】また、第1の比較器158の出力は、シン
ボルタイミングを示すこととなり、図2に示したレジス
タ129,130に供給され、4倍オーバーサンプリン
グされた伝送データが、ダウンサンプリングされること
となる。
【0106】このように位相誤差検出回路141では、
BPSK、QPSK、8PSKといったデジタル位相変
調信号のシンボルタイミングの位相誤差を、簡易な構成
で正確に検出することができる。
【0107】(1ビットD/A変換器)つぎに、1ビッ
トD/A変換器144について説明をする。
【0108】図7に、1ビットD/A変換器144の回
路構成を示す。
【0109】1ビットD/A変換器144には、アップ
ダウン信号U/D、サンプリングクロックCLK、イネ
ーブル信号EN、粗微調設定信号F/C、リセット信号
RSTが入力される。
【0110】アップダウン信号U/Dは、2値化回路1
42又はプリセット回路146から供給される。アップ
ダウン信号U/Dは、ONのときに出力電圧Voutを
1量子化単位分だけ増加させることを示し、OFFのと
きに出力電圧Voutを1量子化単位分だけ減少させる
こと示す。
【0111】イネーブル信号ENも、2値化回路142
又はプリセット回路146から供給される。イネーブル
信号ENは、ONのときにアップダウン信号U/Dが有
効であることを示し、OFFのときにアップダウン信号
U/Dが無効であることを示す。すなわち、イネーブル
信号ENがONのときには、出力電圧Voutが増減
し、イネーブル信号ENがOFFのときには、出力電圧
Voutが固定されたままとなる。
【0112】粗微調設定信号F/Cは、1量子化単位の
値を、大きくするか小さくするかを設定するための信号
である。すなわち、出力電圧Voutの1ビットの増減
量を、大きくする(粗調整)か小さくする(微調整)か
を設定する。ONは、微調整を示し量子化単位が小さく
設定され、OFFは、粗調整を示し量子化単位が大きく
設定される。この粗微調設定信号F/Cは、スイッチ1
43が2値化回路142側に切り換えられていて、ルー
プ制御がされているときには、常にONに固定され、ス
イッチ143がプリセット回路146側に切り換えられ
ていて、プリセット回路146によりサンプリングクロ
ックCLKの周波数が制御されているときには、プリセ
ット回路146により粗調整/微調整の制御がされる。
【0113】サンプリングクロックCLKは、VCO1
45から供給される。また、リセット信号RSTは、図
示しない外部の制御装置等から供給される。リセット信
号は、一定時間長のパルス信号であり、例えば、このB
Sデジタル放送の受信装置の動作開始時等に供給され
る。
【0114】図7に示すように、1ビットD/A変換器
144は、入力バッファ171と、第1の切換スイッチ
172と、第2の切換スイッチ173と、微調整用コン
デンサ174と、粗調整用コンデンサ175と、出力コ
ンデンサ176と、第1のAND回路177と、第2の
AND回路178と、充電回路179とを備えて構成さ
れる。
【0115】入力バッファ171には、アップダウン信
号U/Dが入力される。この入力バッファ171は、ア
ップダウン信号U/DのON/OFFに対応して、出力
をON/OFFする。この入力バッファ171の出力電
圧は、アップダウン信号U/DがONのときには電源電
圧レベルとなり、また一方OFFのときにはグランドレ
ベルとなる。
【0116】第1の切換スイッチ172は、端子A、端
子B、端子Cが設けられており、第1のAND回路17
7による切り換え制御に応じて、基準端子とされる端子
Cが、端子A又は端子Bのいずれかに接続される。
【0117】第1の切換スイッチ172のA端子には、
入力バッファ171の出力が接続され、端子Bには、V
outが出力される出力端子Oが接続される。そして、
端子Cとグランドとの間には、微調整用コンデンサ17
4が接続される。
【0118】第2の切換スイッチ173は、端子A、端
子B、端子Cが設けられており、第2のAND回路17
8による切り換え制御に応じて、基準端子とされる端子
Cが、端子A又は端子Bのいずれかに接続される。
【0119】第2の切換スイッチ173のA端子には、
入力バッファ171の出力が接続され、端子Bには、V
outが出力される出力端子Oが接続される。そして、
端子Cとグランドとの間には、粗調整用コンデンサ17
5が接続される。
【0120】出力コンデンサ176は、Voutの出力
端子Oとグランドの間に接続されている。この出力コン
デンサ176は、微調整コンデンサ174及び粗調整用
コンデンサ175の容量よりも十分大きな容量を有して
いる。また、微調整コンデンサ174の容量C1は、粗
調整用コンデンサ175の容量C2よりも小さいものと
する。
【0121】第1のAND回路177は、サンプリング
クロックCLK、イネーブル信号EN、粗微調設定信号
F/Cが入力され、これらの信号全てがONとされてい
るときに、出力がONとなる。第1のAND回路177
の出力は、第1の切換スイッチ172の切換制御信号と
され、第1の切換スイッチ172に供給される。第1の
切換スイッチ172は、この切換制御信号がONのとき
に端子Bと端子Cとを接続し、OFFのときに端子Aと
端子Cとを接続する。
【0122】第2のAND回路178は、サンプリング
クロックCLK、イネーブル信号EN、粗微調設定信号
F/Cの反転信号が入力され、これらの信号全てがON
とされているときに、その出力信号がONとなる。第1
のAND回路178の出力信号は、第2の切換スイッチ
173の切換制御信号とされる。第2の切換スイッチ1
73は、この切換制御信号がONのときに端子Bと端子
Cとを接続し、OFFのときに端子Aと端子Cとを接続
する。
【0123】充電回路179は、Voutの出力端子O
に接続され、リセット信号RSTがONとされている
間、所定の電圧値を出力コンデンサ176に与え、この
出力コンデンサ176に電荷を蓄積する。充電回路17
9により出力コンデンサ176に電荷が蓄積されると、
出力端子Oからは、充電回路179から発生された電圧
値が発生される。
【0124】図8にこの1ビットD/A変換器144の
入出力信号の波形例を示し、以下、この1ビットD/A
変換器144の動作を説明する。
【0125】まず、粗微調設定信号F/Cにより、微調
整/粗調整が設定される。粗微調設定信号F/CがON
(すなわち、微調整設定)の場合、第1の切換スイッチ
172は切換動作可能とされ、第2の切換スイッチ17
3は端子Aと端子Cとが接続されたままとされて切換動
作は行わない。反対に、粗微調設定信号F/CがOFF
(すなわち、粗調整設定)の場合、第2の切換スイッチ
173は切換動作可能とされ、第1の切換スイッチ17
2は端子Aと端子Cとが接続されたままとされて切換動
作は行わない。
【0126】微調設定の場合についての動作を説明をす
る。
【0127】アップダウン信号U/DがONとされ、且
つ、イネーブル信号ENがONとされている場合、サン
プリングクロックCLKのON/OFFに従い、第1の
切換スイッチ172が切り換えられる。第1の切換スイ
ッチ172が端子A側に切り換えられると、入力バッフ
ァ171の出力がON(電源電圧レベル)とされている
ので、微調整用コンデンサ174にQ1(=C1×Vc
c)の電荷が蓄積される。続いて、第1の切換スイッチ
172が端子B側に切り換えられると、微調整用コンデ
ンサ174に蓄積された電荷が、出力コンデンサ176
に転送される。
【0128】そのため、出力コンデンサ176が蓄積し
ている電荷量が増加し、この電荷量分に対応した電圧値
だけ出力電圧Voutが上昇する。なお、ここで、出力
コンデンサ176へ転送される電荷量ΔQは、以下の式
により定まる。 ΔQ=C1(V1−v) v=(C11+C0out)/(C1+C0) V1=第1の切り換えスイッチ172が端子A側とされ
ているときの微調用コンデンサ174の電圧値 Vout=第1の切り換えスイッチ172が端子A側とさ
れているときの出力コンデンサ176の電圧値 C1=微調整用コンデンサ174の容量 C0=出力コンデンサ176の容量 一方、アップダウン信号U/DがOFFとされ、且つ、
イネーブル信号がONとされている場合、第1の切換ス
イッチ172が端子A側に切り換えられると、入力バッ
ファ171の出力がOFF(グランドレベル)とされて
いるので、微調整用コンデンサ174に蓄積されている
電荷は、全て放出される。続いて、第1の切換スイッチ
172が端子B側に切り換えられると、出力コンデンサ
176に蓄積されている電荷が微調整用コンデンサ17
4に転送される。
【0129】そのため、出力コンデンサ176が蓄積し
ている電荷量が減少し、この電荷量分に対応した電圧値
だけ出力電圧Voutが減少する。なお、出力コンデン
サ176から転送される電荷量ΔQも上述した式により
定まる。
【0130】また、イネーブル信号ENがOFFとされ
ている場合には、アップダウン信号U/DのON/OF
Fに関わらず、第1の切換スイッチ172が端子A側に
常に切り換えられており、出力コンデンサ176に蓄積
されている電荷量は変わらず、従って、出力電圧Vou
tの値も変化しない。
【0131】なお、粗調設定の場合の基本動作は、微調
設定の場合の動作と変わらない。しかしながら、微調整
用コンデンサ174と粗調整用コンデンサ175との容
量が異なるため(C1<C2)、出力コンデンサ176に
転送する電荷量が異なる。従って、出力電圧Voutの
増減単位は、粗調の場合の方が大きい、すなわち、1量
子化単位が大きい。
【0132】また、リセット信号RSTがONとなる
と、予め設定されている初期電圧が、充電回路179か
ら出力コンデンサ176に印加される。そのため、出力
コンデンサ176は、この初期電圧にチャージされ、そ
の結果、VCO145から出力するサンプリングクロッ
クCLKの周波数をある初期周波数に設定することがで
きる。
【0133】以上のように1ビットD/A変換器144
では、非常に簡易な構成でデジタル/アナログ変換を行
うことができ、さらに、高精度且つ高速に動作すること
ができる。
【0134】以上、微調整用コンデンサ174や粗調整
用コンデンサ175といった電荷転送用のコンデンサを
介して、出力コンデンサ176に電荷を転送する方式の
D/A変換器について説明をしたが、本発明はこのよう
な構成に限られず、定電流源を用いて出力コンデンサ1
76に電荷を蓄積する構成としてもよい。以下、定電流
源を用いた1ビットD/A変換器の構成例について説明
をする。
【0135】図9に、定電流源を用いた1ビットD/A
変換器144の回路構成を示す。
【0136】この1ビットD/A変換器144に入力さ
れる各種信号は、図7に示した例と同様である。
【0137】接続点Xと出力端子Oとの間には、第1の
on/offスイッチ181が設けられている。
【0138】接続点Yと出力端子Oとの間には、第2の
on/offスイッチ182が設けられている。
【0139】接続点Xと電源電圧Vccとの間には、第
1の微調整用定電流源183と第1の微調整用スイッチ
184とが直列に接続されている。また、接続点Xとグ
ランドとの間には、第2の微調整用定電流源185と第
2の微調整用スイッチ186とが直列に接続されてい
る。
【0140】第1の微調整定電流源183は、電源電圧
Vccから接続点Xの方向へ、電流i1を流す定電流源
である。第2の微調整定電流源185は、接続点Xから
グランドの方向へ、電流i1を流す定電流源である。第
1の微調整用スイッチ184及び第2の微調整用スイッ
チ186は、アップダウン信号U/Dにより、開閉が制
御される。アップダウン信号U/Dがオンのときには、
第1の微調整用スイッチ184は接続され、第2の微調
整用スイッチ186は開放される。一方、アップダウン
信号U/Dがオフのときには、第1の微調整用スイッチ
184は開放され、第2の微調整用スイッチ186は接
続される。
【0141】接続点Yと電源電圧Vccとの間には、第
1の粗調整用定電流源187と第1の粗調整用スイッチ
188とが直列に接続されている。また、接続点Yとグ
ランドとの間には、第2の粗調整用定電流源189と第
2の粗調整用スイッチ190とが直列に接続されてい
る。
【0142】第1の粗調整定電流源187は、電源電圧
Vccから接続点Yの方向へ、電流i2を流す定電流源
である。第2の粗調整定電流源189は、接続点Yから
グランドの方向へ、電流i2を流す定電流源である。第
1の粗調整用スイッチ188及び第2の粗調整用スイッ
チ190は、アップダウン信号U/Dにより、開閉が制
御される。アップダウン信号U/Dがオンのときには、
第1の粗調整用スイッチ188は接続され、第2の粗調
整用スイッチ190は開放される。一方、アップダウン
信号U/Dがオフのときには、第1の粗調整用スイッチ
188は開放され、第2の粗調整用スイッチ190は接
続される。
【0143】なお、ここで、電流値i1と電流値i2との
関係は、i1<i2という関係があるものとする。
【0144】出力コンデンサ176は、Voutの出力
端子Oとグランドの間に接続されている。
【0145】第1のAND回路177は、サンプリング
クロックCLK、イネーブル信号EN、粗微調設定信号
F/Cが入力され、これらの信号全てがONとされてい
るときに、出力がONとなる。第1のAND回路177
の出力は、第1のon/offスイッチ181の開閉の制御信
号とされ、第1ののon/offスイッチ181に供給され
る。第1のon/offスイッチ81は、この制御信号がON
のときに、接続点Xと出力端子Oとを接続し、OFFの
ときに接続点Xと出力端子Oとを開放する。
【0146】第2のAND回路178は、サンプリング
クロックCLK、イネーブル信号EN、粗微調設定信号
F/Cの反転信号が入力され、これらの信号全てがON
とされているときに、その出力信号がONとなる。第1
のAND回路178の出力信号は、第2のon/offスイッ
チ182の開閉の制御信号とされる。第2のon/offスイ
ッチ182は、接続点Yと出力端子Oとを接続し、OF
Fのときに接続点Yと出力端子Oとを開放する。
【0147】充電回路179は、Voutの出力端子O
に接続され、リセット信号RSTがONとされている
間、所定の電圧値を出力コンデンサ176に与え、この
出力コンデンサ176に電荷を蓄積する。充電回路17
9により出力コンデンサ176に電荷が蓄積されると、
出力端子Oからは、充電回路179から発生された電圧
値が発生される。
【0148】つぎに、この定電流源を用いた1ビットD
/A変換器144の動作について説明をする。
【0149】まず、粗微調設定信号F/Cにより、微調
整/粗調整が設定される。粗微調設定信号F/CがON
(すなわち、微調整設定)の場合、第1のon/offスイッ
チ181は出力端子Oと接続点Xとの間の開閉動作が可
能とされ、第2のon/offスイッチ182は出力端子Oと
接続点Yとの間の開放したままとする。反対に、粗微調
設定信号F/CがOFF(すなわち、粗調整設定)の場
合、第2のon/offスイッチ182は出力端子Oと接続点
Yとの間の開閉動作が可能とされ、第1のon/offスイッ
チ181は出力端子Oと接続点Xとの間の開放したまま
とする。
【0150】微調設定の場合についての動作を説明をす
る。
【0151】アップダウン信号U/DがONとされ、且
つ、イネーブル信号ENがONとされている場合は以下
のような動作が行われる。
【0152】サンプリングクロックCLKのON/OF
Fに従い、第1のon/offスイッチ181が、出力端子O
と接続点Xとの間の接続/開放を繰り返す。また、第1
の微調整用スイッチ184が接続され、第2の微調整用
スイッチが開放されている。
【0153】サンプリングクロックCLKのオン期間の
間は、第1のon/offスイッチ181が接続されるので、
第1の微調整用定電流源183から定電流i1が出力コ
ンデンサ176に流れ込む。そのため、電流i1とサン
プリングクロックCLKのオン期間Tで定まる一定の容
量(i1×T)の電荷が、出力コンデンサ176の転送
される。
【0154】そのため、出力コンデンサ176が蓄積し
ている電荷量が(i1×T)分増加し、この電荷量分に
対応した電圧値だけ出力電圧Voutが上昇する。
【0155】一方、アップダウン信号U/DがOFFと
され、且つ、イネーブル信号がONとされている場合は
以下のような動作が行われる。
【0156】サンプリングクロックCLKのON/OF
Fに従い、第1のon/offスイッチ181が、出力端子O
と接続点Xとの間の接続/開放を繰り返す。また、第1
の微調整用スイッチ184が開放され、第2の微調整用
スイッチ186が接続されている。
【0157】サンプリングクロックCLKのオン期間の
間は、第1のon/offスイッチ181が接続されるので出
力コンデンサ176から第2の微調整用定電流源185
へ、定電流i1が流れ込む。そのため、電流i1とサンプ
リングクロックCLKのオン期間Tで定まる一定の容量
(i1×T)分の電荷が、出力コンデンサ176から放
出される。
【0158】そのため、出力コンデンサ176が蓄積し
ている電荷量が(i1×T)分減少し、この電荷量分に
対応した電圧値だけ出力電圧Voutが減少する。
【0159】また、イネーブル信号ENがOFFとされ
ている場合には、アップダウン信号U/DのON/OF
Fに関わらず、第1のon/offスイッチ181が開放され
ており、出力コンデンサ176に蓄積されている電荷量
は変わらず、従って、出力電圧Voutの値も変化しな
い。
【0160】なお、粗調設定の場合の基本動作は、微調
設定の場合の動作と変わらない。しかしながら、流れる
電流値が異なるため(i1<i2)、出力コンデンサ17
6に転送される電荷量が異なる。従って、出力電圧Vo
utの増減単位は、粗調の場合の方が大きい、すなわ
ち、1量子化単位が大きい。
【0161】(プリセット回路)つぎに、プリセット回
路146について説明をする。
【0162】図10に、タイミング調整回路132を示
すとともに、プリセット回路146の詳細構成を示す。
【0163】プリセット回路146は、第1のカウンタ
201と、第2のカウンタ202と、第1のレジスタ2
03と、第1のセレクタ204と、第1の比較器205
と、第2のレジスタ206と、減算器207と、絶対値
回路208と、第2のセレクタ209と、第2の比較器
210と、第3のレジスタ211と、第4のレジスタ2
12と、第5のレジスタ213と、判断回路214とを
備えて構成される。
【0164】第1のカウンタ201は、局部発振器12
3から発生される搬送波に基づき生成された基準クロッ
クRefCKが入力される。第1のカウンタ201は、
この基準クロックを0からある所定の値(MAX)まで
カウントする。このMAX値は、粗微調設定信号F/C
のON/OFFに応じて、その値が切り替わる。
【0165】第2のカウンタ202は、VCO145か
ら発生されるサンプリングクロックCLKが入力され、
このサンプリングクロックCLKをカウントする。そし
て、この第1のカウンタ202は、第1のカウンタ20
1のキャリアウト信号COがリセット端子に入力される
と、再度0からサンプリングクロックCLKをカウント
する。
【0166】第1のレジスタ203は、第1のカウンタ
201からキャリアウト信号COが出力されたタイミン
グで、第2のカウンタ202のカウント値を格納する。
【0167】すなわち、第1のレジスタ203は、キャ
リアウト信号COの出力間隔内に発生されたサンプリン
グクロックCLKのパルス数、つまり、第1のカウンタ
201で定められる一定周期内に発生されるサンプリン
グクロックCLKのパルス数を、内部に格納する。換言
すれば、この第1のレジスタ203には、サンプリング
クロックCLKの周波数を示す値が格納されることとな
る。なお、以下、この第1のレジスタ203に格納され
るカウント値を、測定周波数値Xという。
【0168】第1のセレクタ204は、粗調整用目標周
波数値Xcと微調整用目標周波数値Xfとを、粗微調設
定信号F/Cに応じて切り換えて出力する。粗調整用目
標周波数値Xc及び微調整用目標周波数値Xfは、この
プリセット回路146により設定されたサンプリングク
ロックCLKの目標周波数値を示す値である。第1のセ
レクタ204は、粗調整用設定信号F/CがONの場合
(微調設定の状態の場合)微調整用目標周波数値Xfを
出力し、微調整用設定信号F/CがOFFの場合(粗調
設定の状態の場合)粗調整用目標周波数値Xcを出力す
る。
【0169】第1の比較器205は、第1のレジスタ2
03に格納されている測定周波数値Xと、第1のセレク
タ204から出力される値(粗調整用目標周波数値Xc
又は微調整用目標周波数値Xf)とを比較する。第1の
比較器205は、測定周波数値Xと、目標周波数値Xc
(又はXf)を比較した結果、測定周波数値Xが小さけ
ればONを出力し、大きければOFFを出力する。
【0170】この第1の比較器205の出力信号は、ア
ップダウン信号U/Dとして、第2のレジスタ206に
よりタイミングの調整がされた後、スイッチ143を介
して1ビットD/A変換器144に供給される。すなわ
ち、第1の比較器205は、VOC145から発生され
るサンプリングクロックCLKの周波数が目標周波数よ
りも低ければ、アップダウン信号U/DをONとしてサ
ンプリングクロックCLKの周波数を上昇させ、目標周
波数より高ければアップダウン信号U/DをOFFとし
てサンプリングクロックCLKの周波数を減少させる。
【0171】減算器207は、測定周波数値Xから、第
1のセレクタ204から出力される値(粗調整用目標周
波数値Xc又は微調整用目標周波数値Xf)を減算す
る。
【0172】絶対値回路208は、減算器207から出
力された値の絶対値を算出する。以下、この絶対値回路
208から出力される、目標周波数値から測定周波数値
Xを引いた結果の絶対値を、周波数誤差値Ferrと呼
ぶ。
【0173】第2のセレクタ209は、粗調整用しきい
値THcと、微調整用しきい値THfとを、粗微調設定
信号F/Cに応じて切り換えて出力する。粗調整用しき
い値THcは、粗調設定から微調設定動作への切換値
を、粗調整用目標周波数値Xcからの差分量で示してい
る値である。また、微調整用しきい値THfは、微調設
定から粗調設定への切換値を、微調整用目標周波数値X
fからの差分量で示している値である。第2のセレクタ
209は、粗調整用設定信号F/CがONの場合(微調
設定の状態の場合)、微調整用しきい値THfを出力
し、微調整用設定信号F/CがOFFの場合(粗調設定
の状態の場合)、粗調整用しきい値THcを出力する。
【0174】第2の比較器210は、周波数誤差値Fe
rrと、第2のセレクタ209から出力される値(粗調
整用しきい値THc、微調整用しきい値THf)とを比
較する。第2の比較器210は、周波数誤差値Ferr
と、しきい値THc(又は、THf)とを比較した結
果、周波数誤差値Ferrが小さければONを出力し、
大きければOFFを出力する。この第2の比較器210
の出力信号は、粗微調設定信号F/Cとして、第3のレ
ジスタ211によりタイミングの調整がされた後、スイ
ッチ143を介して1ビットD/A変換器144に供給
される。すなわち、サンプリングクロックCLKの周波
数が目標周波数にある一定距離まで近づくまでは、粗調
整設定で大まかに周波数調整を行って高速に周波数を変
化させ、ある一定距離以内となった後には細かく周波数
調整を行ってより高精度に周波数を調整するようにして
いる。
【0175】また、この粗微調設定信号F/Cは、第1
のカウンタ201、第1のセレクタ204、第2のセレ
クタ209と、判断回路212とに供給される。第1の
カウンタ201は、粗調整から微調整に変更されると、
カウント値を長く設定する。そのため、第2のカウンタ
202により、粗調整状態より長い周期で周波数測定が
行われていくようになる。そして、長い周期で周波数測
定を行うことにともない、第1のレジスタ203に格納
される測定周波数値Xのレンジが変更するので、それに
ともない、目標周波数値及びしきい値が切り換えられ
る。
【0176】第4のレジスタ212と第5のレジスタ2
13は、第1のカウンタ201からのキャリアウトCO
信号のタイミング調整をする。タイミング調整をして出
力された信号は、アップダウン信号U/Dの有効性を示
すイネーブル信号ENとして、スイッチ143を介して
1ビットD/A変換器144に供給される。
【0177】判断回路214には、絶対値回路208か
らの出力される周波数誤差値Ferrと、粗微調設定信
号F/C、第4のレジスタ212からのイネーブル信号
ENとが入力される。
【0178】判断回路214は、粗微調設定信号F/
C、イネーブル信号EN、及び、周波数誤差値Ferr
に基づき、スイッチ143の切換制御を行う。
【0179】この判断回路214は、微調整設定信号F
/CがON(即ち、微調整状態)且つ周波数誤差値Fe
rrがある一定の値以下となった場合に、スイッチ切換
信号lockをONとする。そして、それ以外の場合に
は、スイッチ切換信号をOFFとする。
【0180】このような構成のプリセット回路146の
動作について説明をする。
【0181】まず、復調動作が開始した段階では、スイ
ッチ切換信号lockがOFFとされ、スイッチ143
がプリセット回路146側に切り換えられている。その
ため、アップダウン信号U/D、粗微調設定信号F/
C、イネーブル信号ENが、プリセット回路146から
1ビットD/A変換器144に供給される状態となる。
【0182】粗微調設定信号F/Cは、動作開始段階で
はOFFとされている。第1のセレクタ204は、粗調
整用目標周波数値Xcを選択し、第2のセレクタ209
は、粗調整用しきい値THcを選択している。
【0183】第1のカウンタ201は、搬送波クロック
をカウントし、一定周期毎に、キャリアウト信号COを
出力する。第2のカウンタ202は、このキャリアウト
信号COの間隔で、VCO145から出力されるサンプ
リングクロックCLKをカウントする。第1のレジスタ
203は、キャリアウト信号COのタイミングで、第2
のカウンタ202のカウント値(測定周波数値X)を格
納する。
【0184】第1の比較器205は、粗調整用目標周波
数値Xcと測定周波数値Xとを比較し、測定周波数値X
が小さければON、測定周波数値Xが大きければOFF
となるアップダウン信号U/Dを出力する。このアップ
ダウン信号U/Dは、1ビットD/A変換器144に供
給され、VCO145から出力されるサンプリングクロ
ックCLKが、目標周波数に近づくように制御されてい
く。
【0185】第2の比較器205は、絶対値回路208
の出力値(周波数誤差値Ferr)と、粗調整用しきい
値THcとを比較する。その比較の結果、周波数誤差値
Ferrが、粗調整用しきい値THcよりも小さくなっ
たときに、粗微調設定信号F/CをONとする。
【0186】続いて、粗微調設定信号F/CがONとな
ると、1ビットD/A変換器144の量子化単位が小さ
くなり、1ビットで変動する増減電圧が小さくなり、そ
れにともない細かく周波数調整がされていく。また、第
1のカウンタ201の最大カウント値(MAX)も大き
い値に変更され、第1のセレクタ204は、微調整用目
標周波数値Xfを選択し、第2のセレクタ209は、粗
調整用しきい値THfを選択する。
【0187】以後、この微調整設定状態で、処理が進め
られていく。
【0188】そして、この微調整設定状態で、周波数誤
差値Ferrが、ある一定の値以下となると、判断回路
214が、スイッチ切換信号lockをONとする。
【0189】スイッチ切換信号lockがONとなる
と、スイッチ143は、2値化回路142側に接続を切
り換える。このことにより、2値化回路143から出力
されるタイミング位相誤差Perrに基づきアップダウ
ン信号U/D及びイネーブル信号ENが、1ビットD/
A変換器144に供給され、タイミング位相誤差Per
rが0となるように、ループ制御が行われる。
【0190】以上のように、サンプリングクロックCL
Kの周波数が大幅にずれている初期状態においては、プ
リセット回路146がサンプリングクロックCLKの周
波数をモニタしながら、このサンプリングクロックCL
Kの周波数をある一定の範囲にまで調整する。そして、
サンプリングクロックCLKの周波数がある一定の範囲
にまで調整された後は、シンボルタイミングの位相誤差
Perrに基づく制御に切り換えられる。
【0191】このため、確実且つ高速に伝送データのタ
イミング同期を引き込むことができる。
【0192】なお、プリセット回路146は、ループ制
御が行われている最中であっても動作を続行し、VCO
145から出力されるサンプリングクロックCLKをカ
ウントし続け、判断回路214が周波数誤差値Ferr
をモニタする。このため、周波数誤差値Ferrがある
一定の値よりも大きくなり、つまり、サンプリングクロ
ックCLKの周波数がある一定量以上ずれた場合には、
判断回路214がスイッチ切換信号lockをOFFと
し、再度、サンプリングクロックCLKの周波数を調整
し直すこととなる。
【0193】タイミング同期回路の変形例 つぎに、タイミング同期回路の変形例について説明す
る。
【0194】図11にタイミング同期回路の構成を示
す。
【0195】タイミング同期回路300は、2値化回路
142に変えて、以下に説明するPWM回路301を設
けて構成してもよい。
【0196】図12に、PWM回路301の具体的な構
成を示す。
【0197】PWM回路301は、カウンタ311と、
第1のレジスタ313及び加算器314から構成される
累積加算器312と、第2のレジスタ315と、2値化
回路316と、絶対値回路317と、増幅器318と、
比較器319とから構成される。
【0198】カウンタ311は、位相誤差検出回路14
1から供給されるイネーブル信号EN(タイミング同期
信号)を、例えば0〜9まで繰り返しカウントする。
【0199】累積加算器312は、第1のレジスタ31
3と加算器314とから構成され、位相誤差検出回路1
41により検出されたタイミング位相誤差Perrを累
積加算する。累積加算器311には、カウンタ311か
らキャリアウト信号COが供給され、このキャリアウト
信号COが供給される毎に、このキャリアウト信号CO
に同期したPerrの値がロードされる。すなわち、そ
れまでの加算サイクルでの累加算値が一旦クリアされ、
次の加算サイクルの最初の値(Perr)が加算された
ことになる。
【0200】第2のレジスタ315は、カウンタ311
からのキャリアウト信号COがイネーブル信号として入
力され、このキャリアウト信号COが入力されたタイミ
ングで、累積加算器312の累積加算結果を、内部に保
持する。すなわち、第2のレジスタ315には、10サ
イクル分累積加算されたタイミング位相誤差Perrが
格納される。
【0201】2値化回路316は、第2のレジスタ31
5に格納された累加算結果を、閾値0で2値化する。す
なわち、その累加算結果がプラスであれば1を出力し、
マイナスであれば0を出力する。この2値化回路505
の出力が、アップダウン信号U/Dとして、1ビットD
/A変換器144に供給される。
【0202】また、第2のレジスタ315に格納された
累加算結果は、絶対値回路317により絶対値演算がさ
れた後、比較器319に供給される。
【0203】増幅器318は、カウンタ311のカウン
タ値を一定の割合で増幅し、比較器319に供給する。
【0204】比較器319は、位相誤差Perrの絶対
値とカウンタ値の増幅値とを比較する。比較器319
は、比較した結果、カウンタ値よりも、累積加算結果の
方が大きければ出力をON、小さければ出力をOFFと
する。そして、この比較器319の出力が、アップダウ
ン信号U/Dの有効性を示すイネーブル信号ENとして
出力される。
【0205】以上のような構成のPWM回路311で
は、0〜9までを繰り返すカウンタ値を増幅した値、す
なわち図13(A)に示すような、10サイクル周期の
鋸波状の信号が、比較器319に供給される。
【0206】比較器319は、この鋸波状の信号と、累
積加算値の絶対値とを比較して、イネーブル信号ENを
生成する。そのため、図13(B)に示すような累積加
算値の絶対値に比例してON期間が変動するイネーブル
信号を出力することとなる。
【0207】以上のように生成されたアップダウン信号
U/D及びイネーブル信号は、1ビットD/A変換器1
44に供給される。1ビットD/A変換器144は、イ
ネーブル信号がONとされているときのみ動作すること
となる。そのため、伝送シンボルの同期タイミングが高
速であっても、低速のD/A変換器やNCOを採用する
ことが可能となり、コスト安とすることができる。
【0208】位相誤差検出回路の変形例 以上、伝送データをサンプリングするサンプリングクロ
ックCLKを、シンボルクロックの4倍にして、タイミ
ング同期処理を行う例について説明をしたが、サンプリ
ングクロックCLKをシンボルクロックの2倍に設定し
てもよい。この場合、2倍のサンプリングクロックCL
Kのサンプルとサンプルとの間のタイミングの信号レベ
ルを補間して求め、上述した4倍のサンプリングクロッ
クCLKによりサンプルしたときと同様な処理を行えば
よい。
【0209】このような2倍のオーバーサンプリングを
した場合の位相誤差検出回路の具体的な構成例について
説明をする。
【0210】図14に位相誤差検出回路350の回路構
成を示す。
【0211】位相誤差検出回路350は、第1の補間フ
ィルタ351と、第2の補間フィルタ352と、第1の
乗算器353と、第2の乗算器354と、加算器355
と、第1のレジスタ356と、減算器357と、第2の
レジスタ358と、カウンタ359と、第1の比較器3
60と、第2の比較器361と、第3のレジスタ362
と、フィルタ回路363とを備えて構成される。
【0212】第1の補間フィルタ351は、波形整形フ
ィルタ127から出力されたI信号データのサンプルと
サンプルとの中間タイミングのサンプル点の信号レベル
を、2倍補間補間して求める。求められた信号レベル
は、上述した1番目の位相、或いは、3番目の位相の信
号である。
【0213】第2の補間フィルタ352は、同様に、波
形整形フィルタ128から出力されたQ信号データのサ
ンプルとサンプルの中間タイミングのサンプル点の信号
レベルを、2倍補間補間して求める。求められた信号レ
ベルは、上述した1番目の位相、或いは、3番目の位相
の信号である。
【0214】第1の乗算器353は、補間して求められ
たI信号データに対して二乗演算を行う。第2の乗算器
354は、補間して求められたQ信号データに対して二
乗演算を行う。加算器355は、二乗演算されたI信号
データ(I2)と二乗演算されたQ信号データ(Q2)と
を加算する。すなわち、この加算器355から出力され
る値は、伝送データの電力レベル(I2+Q2)が格納さ
れることとなる。加算結果は、第1のレジスタ356及
び減算器357に供給される。
【0215】カウンタ359は、VCO145から出力
されるサンプリングCLKが入力され、このサンプリン
グCLKを、0〜1の範囲で繰り返しカウントしてい
く。第1の比較器360は、カウンタ359のカウント
値が0のときにその出力が有効(ON)となる。第2の
比較器361は、カウンタ359のカウント値が1のと
きにその出力が有効(ON)となる。すなわち、第1の
比較器360の出力は、上述した1番目の位相を示し、
第2の比較器361の出力は、上述した3番目の位相を
示すこととなる。
【0216】第1のレジスタ356には、第1の比較器
360の出力がイネーブル信号として供給され、この第
1の比較器360の出力が有効とされているときのみ、
つまり、カウンタ359のカウント値が0となっている
ときにのみ、加算器355から出力された値を格納す
る。すなわち、第1のレジスタ356は、補間して求め
られた上述した1番目の位相での電力レベルを格納す
る。
【0217】減算器357は、加算器355から出力さ
れる値から、第1のレジスタ356に格納されている値
を演算する。減算器357の出力は、第2のレジスタ3
58に供給される。第2のレジスタ358は、第2の比
較器161の出力がイネーブル信号として供給され、こ
の第2の比較器161の出力が有効とされているときの
み、つまり、カウンタ359のカウント値が1となって
いるときのみ、減算器357から出力された値を格納す
る。すなわち、第2のレジスタ358は、上述した3番
目の位相での電力レベルから1番目の位相での電力レベ
ルを減算した値を格納する。第2のレジスタ358に格
納されている値は、フィルタ回路363に供給される。
【0218】第3のレジスタ362は、第2の比較器1
61の出力を1クロック分遅延させ、タイミング位相誤
差Perrの有効性を示す信号PerrENを出力す
る。
【0219】フィルタ回路363は、第2のレジスタ3
58に格納されている値をフィルタリングして平均化
し、タイミング位相誤差Perrを出力する。
【0220】このように補間フィルタにより、サンプル
点を補間することによって、シンボルクロックの2倍の
周波数のサンプリングクロックCLKを用いても、正確
なタイミング位相誤差Perrを検出することができ
る。
【0221】なお、ここでは、位相誤差を検出するため
にサンプリング値を用い(1番目と3番目)、シンボル
値を求めるためにサンプリング値を補間して求めたが
(0番目と2番目)、シンボル値をサンプリングし(0
番目と2番目)位相誤差を検出するための値を補間して
求める(1番目と3番目)ようにしてもよい。
【0222】
【発明の効果】本発明にかかるデジタル直交変調信号の
復調装置及び方法では、オーバーサンプリングされたP
SK変調信号から、伝送シンボルの同期タイミングの中
間のタイミングを中心として対称位相位置にある2つの
信号点間の電力レベル差を求め、この電力レベル差を平
均化して位相誤差とする。そして、この位相誤差が0と
なるように上記タイミング同期信号の周波数及び位相を
制御して、伝送シンボルの同期処理を行う。
【0223】このことにより、本発明にかかるデジタル
直交変調信号の復調装置及び方法では、伝送シンボルの
タイミング同期処理を、簡易な構成で、高精度に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置のブロック図である。
【図2】上記BSデジタル放送の受信装置の復調部の構
成を示す図である。
【図3】タイミング同期処理について説明をするための
図である。
【図4】PSK変調信号の電力レベルについて説明をす
るための図である。
【図5】シンボルタイミングの位相誤差の検出方法につ
いて説明をするための図である。
【図6】上記復調部のタイミング同期部内の位相誤差検
出回路の構成を示す図である。
【図7】上記復調部のタイミング同期部内の1ビットD
/A変換器の構成を示す図である。
【図8】上記1ビットD/A変換器の入出力信号の波形
図及びタイミングチャートである。
【図9】1ビットD/A変換器の他の構成例を示す図で
ある。
【図10】上記復調部のタイミング同期部内のプリセッ
ト回路の構成を示す図である。
【図11】タイミング同期回路の変形例の構成を示す図
である。
【図12】図11に示したタイミング同期回路のPWM
回路の構成を示す図である。
【図13】PWM回路の動作を説明するための図であ
る。
【図14】位相誤差検出回路の変形例の構成を示す図で
ある。
【図15】一般的なデジタル伝送系の構成を示す図であ
る。
【図16】従来のタイミング同期回路の構成を示す図で
ある。
【図17】従来のタイミング同期回路の他の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
100 BSデジタル放送の受信装置、101 復調
部、125 第1のA/D変換器、126 第2のA/
D変換器、129 第1のレジスタ、130 第2のレ
ジスタ、132 タイミング同期回路、141 位相誤
差検出回路、142 2値化回路、143 スイッチ、
144 1ビットD/A変換器、145VCO、146
プリセット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 康成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 FG02 FH08 5K047 AA03 AA15 BB01 CC01 EE02 GG11 GG13 GG22 MM12 MM45 MM60 MM63

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PSK(Phase Shift Keying)変調信号
    の伝送シンボルの同期処理を行い、このPSK変調信号
    を復調するデジタル直交変調信号の復調装置において、 上記PSK変調信号の伝送シンボルの同期タイミングを
    示すタイミング同期信号に同期し、このタイミング同期
    信号の周波数より高い周波数のサンプリング信号によ
    り、上記PSK変調信号をサンプリングするサンプリン
    グ手段と、 サンプリングされた上記PSK変調信号から、同期タイ
    ミングと同期タイミングの中間のタイミングを中心とし
    て対称位相位置にある2つの信号点間の電力レベル差を
    求め、この電力レベル差を平均化して、伝送シンボルの
    同期タイミングの位相誤差を検出する位相誤差検出手段
    と、 上記位相誤差が0となるように上記タイミング同期信号
    の周波数及び位相を制御する制御手段とを備えることを
    特徴とするデジタル直交変調信号の復調装置。
  2. 【請求項2】 上記サンプリング信号の周波数は、上記
    タイミング同期信号の2倍とされており、 上記位相誤差検出手段は、同期タイミングと同期タイミ
    ングの中間のタイミングを中心として対称位相の位置に
    ある信号点の信号レベル、又は、同期タイミングの信号
    レベルを、サンプリングされたPSK変調信号から補間
    して求めることを特徴とする請求項1記載のデジタル直
    交変調信号の復調装置。
  3. 【請求項3】 上記サンプリング信号の周波数は、上記
    タイミング同期信号の4倍とされており、 上記位相誤差検出手段は、同期タイミングと同期タイミ
    ングの中間のタイミングのサンプリング点に隣接した2
    つのサンプリング点間の電力レベル差を求め、この2つ
    のサンプリング点間の電力レベル差から伝送シンボルの
    同期タイミングの位相誤差を検出することを特徴とする
    請求項1記載のデジタル直交変調信号の復調装置。
  4. 【請求項4】 PSK(Phase Shift Keying)変調信号
    の伝送シンボルの同期処理を行い、このPSK変調信号
    を復調するデジタル直交変調信号の復調方法において、 上記PSK変調信号の伝送シンボルの同期タイミングを
    示すタイミング同期信号に同期し、このタイミング同期
    信号の周波数より高い周波数のサンプリング信号によ
    り、上記PSK変調信号をサンプリングし、 サンプリングされた上記PSK変調信号から、同期タイ
    ミングと同期タイミングの中間のタイミングを中心とし
    て対称位相位置にある2つの信号点間の電力レベル差を
    求め、 上記電力レベル差を平均化して、伝送シンボルの同期タ
    イミングの位相誤差を検出し、 上記位相誤差が0となるように上記タイミング同期信号
    の周波数及び位相を制御することを特徴とするデジタル
    直交変調信号の復調方法。
  5. 【請求項5】 上記サンプリング信号の周波数は、上記
    タイミング同期信号の2倍とされており、 同期タイミングと同期タイミングの中間のタイミングを
    中心として対称位相位置にある2つの信号点の信号レベ
    ル、又は、同期タイミングの信号レベルを、サンプリン
    グされたPSK変調信号から補間して求めることを特徴
    とする請求項4記載のデジタル直交変調信号の復調方
    法。
  6. 【請求項6】 上記サンプリング信号の周波数は、上記
    タイミング同期信号の4倍とされており、 同期タイミングと同期タイミングとの中間のタイミング
    のサンプリング点に隣接した2つのサンプリング点間の
    電力レベル差を求め、この2つのサンプリング点間の電
    力レベル差から伝送シンボルの同期タイミングの位相誤
    差を検出することを特徴とする請求項4記載のデジタル
    直交変調信号の復調方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111478699A (zh) * 2020-04-09 2020-07-31 展讯通信(上海)有限公司 自动频率控制方法、系统、电子设备和介质

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