JP2002110576A - 熱処理装置及びその方法 - Google Patents

熱処理装置及びその方法

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JP2002110576A
JP2002110576A JP2000296760A JP2000296760A JP2002110576A JP 2002110576 A JP2002110576 A JP 2002110576A JP 2000296760 A JP2000296760 A JP 2000296760A JP 2000296760 A JP2000296760 A JP 2000296760A JP 2002110576 A JP2002110576 A JP 2002110576A
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water
cooling
heat treatment
valve
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Seiichi Yoshida
清一 吉田
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理装置を強制空冷するときに放出される
熱排気を空冷するにあたって、水冷について省エネルギ
ー化を図ると共に、冷却水の流れを止めたときのウォー
タハンマ現象を緩和すること。 【解決手段】 通水路に上流側から順に、熱排気を水冷
するための熱交換器と、当該冷却水の通水を停止するた
めの開閉手段を設ける。開閉手段は空気の圧力により弁
の開閉を調節するエアオペレートバルブを有し、例えば
開閉手段に制御部からの閉じ指令が送られると、エアオ
ペレートバルブを開状態に保つために空気供給源から送
られてきている加圧空気が遮断され、またスピードコン
トローラは予め設定された0.5秒以上の時間をかけて
徐々に弁が閉まるように前記エアオペレートバルブから
の空気の逃がし量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハ等の半
導体基板に対して熱処理を行う熱処理装置及びその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置の一つに多数枚の半導体
ウエハ(以下ウエハという)を一括して処理する縦型熱
処理装置がある。この装置はウエハボートと呼ばれる保
持具に多数枚のウエハを棚状に保持させ、その後例えば
抵抗発熱体からなるヒータを備えた縦型の熱処理炉内に
前記保持具を例えば下方側から搬入し、処理雰囲気を所
定の温度の加熱雰囲気にして、熱処理を行うものであ
る。熱処理としては例えばCVD処理、拡散処理及び酸
化処理などが挙げられ、熱処理炉はCVD処理では例え
ば500〜800℃程度、酸化・拡散処理では例えば8
00℃以上に加熱される。
【0003】ところでこの装置においては、例えば同一
の熱処理炉にて例えば1000℃のプロセスを行った後
に、次は800℃のプロセスを行うような場合や、或い
は例えば1000℃のプロセスを行った後に700℃程
度まで降温してウエハボートをアンロードする場合など
があり、このような場合にスループットを向上させるた
め、例えば図8に示すような空冷ユニットを利用する場
合がある。
【0004】図中、11は熱処理炉であり、その内部に
導入ファン12から取りこんだ空気を流すことで炉内温
度を下げるように構成されている。前記熱処理炉11か
ら排出される熱排気はかなりの高温であるため、先ず水
冷ダクト(第1の熱交換部)13にて冷却され、更にユ
ニット内の熱交換器(第2の熱交換部)14にて工場排
気側に放出可能な温度まで冷却され、排気ファン15を
介して放出される。冷却ダクト13及び熱交換器14は
共に水冷式の冷却手段であり、夫々が冷却水の導入及び
排出を行う配管と接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述装置にお
いては熱処理炉11の強制冷却の有無に拘らず、常時水
冷ダクト13及び熱交換器14への冷却水の通水が行わ
れている。これは水の供給を止めた場合に圧力の高い水
流が急激に停止して行き場がなくなり、閉じられた水路
内を逆流しようとし次いで進行しようとするため、こう
したことが繰り返されることにより配管内の水圧が上昇
してしまう、いわゆるウォータハンマ現象が起こり、し
かも冷却水を冷却するチラーユニットは例えば工場内の
外に設けられていて配管が長くなっているため、すなわ
ち水の全重量が大きくなる為、非常に強いウォータハン
マ現象が生じてしまうからである。従って常時通水を行
うのは、係る現象により配管内の水圧が高くなり配管、
熱交換器14或いはポンプなどの機器が破壊されてしま
うことを抑えるための必要な措置であった。
【0006】しかしながら、実際のところ上述熱処理装
置における水冷に必要な時間は短いため、水が無駄に使
われているのが現状であり、冷却水使用量を抑えた省エ
ネルギー化の立場に立った運用が求められていた。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は強制空冷機能を備えた熱処理
装置において、熱排気を冷却するための冷却水を止めた
ときに通水路内で生じる衝撃(ウォータハンマ現象)を
緩和して、空冷時にのみ冷却水を通流することができる
ようにして冷却水の使用量を抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
熱処理装置は、被処理体を熱処理するための熱処理炉
と、この熱処理炉内を空冷して降温するための通気路を
備えた空冷手段と、前記通気路から放出される熱排気を
冷却するための水冷手段と、この水冷手段に冷却水を通
流するための通水路と、この通水路に介設され、通水路
を閉じ始めてから閉じ終わるまでの時間が0.5秒以上
かかるように構成された開閉手段と、前記処理容器の空
冷を行わないときに前記開閉手段を閉じるための信号を
出力する制御部と、を備えることを特徴とする。前記開
閉手段は、例えば空気の圧力により弁を閉じるエアオペ
レートバルブと、このエアオペレートバルブへ空気を供
給するための空気供給路と、この空気供給路に介設さ
れ、前記エアオペレートバルブに送る空気の流速を調節
するスピードコントローラと、を備えた構成とすること
ができる。
【0009】この発明によれば、冷却水の通水路内で生
じる衝撃(ウォータハンマ現象)を緩和することができ
る。このため任意のタイミングで通水路を閉じることが
できるから、強制空冷を行う時だけ冷却水を通流すると
いうシーケンスを組むことができ、前記冷却水の使用量
を抑えることができる。
【0010】また次の発明においても同様な効果が得ら
れる。即ち他の発明は、前記通水路を閉じるための開閉
手段と、前記通水路の途中に設けられ、前記開閉手段を
閉じたときの衝撃による水圧の上昇を緩和するために気
体を封入した容器からなる蓄圧器と、を備えた構成であ
る。
【0011】更に他の発明は、被処理体を熱処理するた
めの熱処理炉と、この熱処理炉内を空冷して降温するた
めの通気路を備えた空冷手段と、前記通気路から放出さ
れる熱排気を冷却するための水冷手段と、この水冷手段
に冷却水を通流するための通水路と、この通水路におけ
る前記水冷手段の上流側及び下流側に夫々介設される第
1のバルブ及び第2のバルブと、冷却水の通流を停止す
る際に第1のバルブの弁を閉じ、これと同時またはすぐ
後に第2のバルブを閉じる制御を行う制御部と、を備え
た構成である。
【0012】更にまた本発明は、方法についても成立す
るものであり、その方法は、被処理体を熱処理炉内に搬
入して熱処理を行う工程と、その後前記熱処理炉内に空
気を供給して空冷を行う工程と、前記熱処理炉から熱を
奪って昇温した熱排気を冷却するため、空冷開始時に水
冷手段に冷却水の通流を行う工程と、前記加熱炉の空冷
終了時に前記冷却水の通流路を0.5秒以上の時間をか
けて閉じる工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る熱処理装置の
実施の形態の全体構成を示す概略説明図である。この熱
処理装置は縦型の熱処理炉2と、この熱処理炉2を空冷
するための冷却系とに大別することができるが、先ず熱
処理炉2側から説明を行う。図中21は例えば二重管構
造をなす石英製の処理容器であり、下端に開口部22が
形成されている。この処理容器21は被処理体であるウ
エハWの熱処理雰囲気を形成するものであり、このウエ
ハWはウエハボート23に棚状に保持されて、昇降自在
なボートエレベータ24により前記開口部22から処理
容器21内に搬入される構成とされている。またボート
エレベータ24の上方には蓋体25が設けられており、
前記開口部22を塞ぐことができるようになっている。
【0014】処理容器21の周囲にはこれを取り囲むよ
うに断熱体26が設けられており、その内壁面には例え
ば抵抗加熱体からなるヒータ27が設けられている。処
理容器21と断熱体26との間に形成される隙間20は
前記処理容器21を空冷するための通気路をなすもので
あり、後述する風路部材31から供給される空気がこの
隙間20を通って断熱体26の天井部に形成される排気
孔28へ流れるようになっている。
【0015】次に冷却系について説明すると、熱処理炉
2の下部側には、先端が隙間20の下部側に開口する風
路部材31が設けられている。この風路部材31は通気
量を調節するためのエアダンパ32を備え、配管3aを
介して接続される導入ファン33から外気を取りこむと
共に前記隙間20内に送風を行うように構成されてい
る。そして隙間20の上部側に形成されている排気孔2
8は、配管3bを介して排気ファン34に接続されてお
り、この配管3bの排気孔28はエアシリンダ35によ
り駆動されるシャッタ35aにより開閉されるように構
成されている。上述した導入ファン33から排気ファン
34に至る各部は熱処理炉2を空冷する空冷手段をなす
ものである。
【0016】配管3bには熱処理炉2にて熱せられた高
温空気(熱排気)を水冷する第1の熱交換部である水冷
ダクト36及び第2の熱交換部である熱交換器37が介
設されている。水冷ダクト36は本装置の作業者が配管
3bに触れたときに火傷しないようにするため、またク
リーンルームへの放熱量を少なくするためのものであ
り、熱処理炉2の近傍に設けられる。一方の熱交換器3
7は例えば上述した熱排気の大気への放出温度を低くす
るためのものであり、例えば上述した導入ファン33及
び排気ファン34と共に熱処理炉2から離れて設けられ
た冷却ユニット3内に設けられる。これら水冷ダクト3
6及び熱交換器37は水冷手段をなすものである。
【0017】この冷却ユニット3内に設けられる導入フ
ァン33、排気ファン34及び後述する開閉手段5と、
熱処理炉2側に設けられた既述のエアダンパ32及びエ
アシリンダ35とは制御部6と接続されており、制御部
6は所定のシーケンスプログラムにより各部の制御を行
うように構成されている。
【0018】前記水冷ダクト36及び熱交換器37は、
通水路41を流れる冷却水により熱排気を冷却するよう
に構成されており、以下にこの冷却水の水路に関して図
1及び図2を参照しながら説明する。通水路41は図示
しない冷却水供給源に接続され、冷却ユニット3内にお
いてボールバルブV1が設けられ、このボールバルブV
1の下流側にて第1の分岐路42及び第2の分岐路43
に分岐している。第1の分岐路42には流量計m1及び
熱交換器37が介設され、第2の分岐管43には流量計
m2及び水冷ダクト36が介設されており、これら第1
の分岐路42及び第2の分岐路43は夫々の下流側にて
合流している。なお第1の分岐路42における流量計m
1と熱交換器37との間にはドレイン管44が分岐して
設けられており、このドレイン管44は、逆止弁V3を
介して冷却ユニット3の外部側へと配管されている。
【0019】上述した第1の分岐路42と第2の分岐路
43との合流点X1の下流側には、前記制御部6からの
閉信号に基づいて水路を閉じるように構成された開閉手
段5及びボールバルブV2が介設されており、通水路4
1はボールバルブV2の下流側にて冷却ユニット3の外
部へ冷却水を放出する構成となっている。
【0020】前記開閉手段5は、図示しない空気供給源
から延びる空気供給路5aと、通水路41に介設され、
空気の供給速度に応じて弁(図示せず)の閉速度がコン
トロールされるエアオペレートバルブ51と、前記空気
供給源から供給される高圧空気を減圧するための圧力調
整部52と、エアオペレートバルブ51の閉動作時に使
用される図示しない空気放出弁及び圧力調整部52によ
り減圧された空気の給断を行う開閉手段を備える電磁バ
ルブ53と、前記エアオペレートバルブ51に対する空
気の供給速度(流速)を調節し、これにより弁が所定の
速度(所要時間)で閉じるようにコントロールするつま
り空気の逃がし量を調整するスピードコントローラ54
とから構成されており、例えばエアオペレートバルブ5
1の弁を閉じ始めてから閉じ終わるまでの時間は1秒程
度となるように設定されている。
【0021】なおエアオペレートバルブ51の図示しな
い弁は例えばバネよりなる図示しない付勢手段により閉
じる(冷却水が通流していない)方向に付勢されてお
り、エアオペレートバルブ51に空気の供給が行われ
て、前記付勢手段の付勢する方向に抗して空気の圧力が
加わることで開くように構成されている。
【0022】また空気供給路5aにおけるスピードコン
トローラ54が設けられている部位には、当該スピード
コントローラ54を迂回する迂回路5bが設けられてお
り、逆止弁55が介設されている。
【0023】次に上述の装置による作用について説明す
る。例えば100枚のウエハWの載置されたウエハボー
ト23を、ボートエレベータ24により開口部22から
処理容器21内へ搬入し、この開口部を蓋体25により
気密に封止する。次にヒータ27により処理容器21内
を例えば1000℃まで昇温し、酸化処理を行う。
【0024】このとき冷却ユニット3は稼動しておら
ず、熱処理である酸化処理が終了すると、制御部6は、
エアダンパ32及びエアシリンダ35に開信号を送って
これを開くと共に導入ファン33及び排気ファン34に
動作指令を送って作動させ、こうして導入ファン33よ
り外気が取り込まれ、この空気(外気)が配管3aから
隙間20へと送り込まれる。この結果、空気が熱を奪っ
て熱処理炉2を冷却し、処理容器21の温度が低下す
る。そして暖められた空気(熱排気)は排気孔28から
配管3b側へと流れ、既述のように一旦水冷ダクト36
内を通って降温された後、冷却ユニット3内の熱交換器
37へと送られて例えば大気へ放出可能な温度まで冷却
された後、排気ファン34より例えば図示しない工場排
気路へと放出される。
【0025】一方、強制空冷が行われていないときに
は、例えばバルブV1及びV2は開かれているため、通
水路41、第1の分岐路42及び熱交換器37、第2の
分岐路43及び水冷ダクト36内には水(冷却水)が貯
留されているが、開閉手段5においては電磁バルブ53
は閉じており、従ってエアオペレートバルブ51は、図
示しない既述の付勢手段の付勢力により弁が閉じた状態
にあり、前記各水路に冷却水は通流していない。
【0026】そして例えば強制空冷開始と同時に制御部
6から電磁バルブ53へ開指令が発せられ、これにより
電磁バルブ53が開いて下流側へ空気が送られ、エアオ
ペレートバルブ51が開いて通水路41内に冷却水が通
流する。図3はこのエアオペレートバルブ51における
弁の開閉制御のタイミングを示すための説明図であり、
図中t1時に開指令に基づいて電磁バルブ53が開くと
上述したようにしてオペレートバルブ51が一瞬で開
き、これにより通水路41に冷却水が流れ、既述のよう
に当該冷却水によって水冷ダクト36及び熱交換器37
内を通る熱排気が冷却される。このとき流量計m1及び
m2により第1の分岐路42及び第2の分岐路43に流
れる冷却水の流量の監視が行われており、図示しない流
量調節手段により例えば第1の分岐路42側には24〜
26リットル/分、第2の分岐路43側には2〜3リッ
トル/分の流量で冷却水が流される。
【0027】そしてアンロード時の設定温度まで処理容
器21が冷却された後、t2の時点でウエハボート23
のアンロードが開始され、同時に制御部6より電磁バル
ブ53へ閉指令が発せられ、これによりエアオペレート
バルブ51側への空気の供給が遮断されるため、既述の
ようにしてエアオペレートバルブ51の閉じ動作が開始
する。このとき通水路41内には冷却水が例えば0.5
MPa程度の高い水圧で流れており、エアオペレートバ
ルブ51を急激に閉じると、「発明が解決しようとする
課題」でも述べたようにしてウォータハンマ現象が起こ
ってしまうため、スピードコントローラ54では図中t
に示すエアオペレートバルブ51を閉じるために要する
時間が少なくとも0.5秒以上例えば1秒程度となるよ
うに設定されている。従って具体的には、先ず上述した
ようにt2時点で電磁バルブ53を閉状態とすると、電
磁バルブ53に設けられる図示しない空気放出弁から圧
力の高められていた空気がスピードコントローラ54の
調整に応じた速度で徐々に放出されていき、これに伴う
管内の圧力低下に応じて徐々にエアオペレートバルブ5
1の弁が閉じてゆき、t3時点即ち上記の設定時間が経
過した時点で通水路41及び分岐管42内の冷却水の流
れが停止する。
【0028】このような実施の形態によれば、熱処理炉
2を空冷して暖められた熱排気を水冷するにあたって、
冷却水の通水路41をエアオペレートバルブ51により
約1秒かけて閉じるようにしているため、例えば0.5
MPa程度の高い水圧で冷却水を循環している状態で冷
却水の流れを止めてもその流れは徐々に止まるので配
管、配管機器及び水冷ダクト36、熱交換器37への水
の衝撃が緩和され、つまりウォータハンマ現象が緩和さ
れる。従って配管等を破損するおそれがないので、いわ
ば自由に通水路41の流れを止めることができ、このた
め熱処理炉2を空冷しているとき(導入ファン33及び
排気ファン34を止めてしばらくした後も含む)だけ冷
却水を流すようにフローを組むことができ、省エネルギ
ー化に有効である。
【0029】また、エアオペレートバルブ51の閉じ動
作に要する時間は1秒でなくとも、後述の実施例からも
分かるように0.5秒以上であればよいので、開閉手段
5の構成は上述したエアオペレートバルブ51を用いた
ものでなくとも、通水路41の通水を0.5秒以上の任
意のタイミングで閉じることができるものであればよ
い。従って例えば図4に示すように開閉手段5の代わり
に、弁の閉じ動作を開始してから終了するまでに0.5
秒かかるウォータハンマ現象緩和型の電磁バルブ71を
設けた構成としてもよい。
【0030】更にまた、本実施の形態では例えば図5に
示すように例えば通水路41における合流点X1と開閉
手段5との間に、図示するように例えば内部に窒素ガス
を封入した容器よりなる蓄圧器(アキュームレータ)8
1を設けるようにしてもよい。このような構成とする
と、開閉手段5の閉じ動作時に通水路41内で水圧の上
昇した冷却水は一時的に前記アキュームレータ81内に
流れ込み、窒素ガスが衝撃(ウォータハンマ現象)を緩
和する。従って配管等の破壊を回避することができる。
【0031】この実施の形態では、先に述べてきた実施
の形態と異なりアキュムレータ81によりウォータハン
マ現象に対する対策が施されているため、開閉手段5に
用いるバルブは必ずしもこれまで述べてきたようなエア
オペレートバルブやウォータハンマ現象緩和型の電磁バ
ルブである必要はなく、例えば急激に通水を停止するも
のであってもよい。
【0032】更に本実施の形態は、通水路41に二つの
バルブ91、92を設けるようにすることもできる。こ
の実施の形態は例えば図6に示すようにバルブ91をバ
ルブV1と第1及び第2の分岐路42,43の分岐点と
の間に設けると共に、バルブ92を合流点X1とバルブ
V2との間に設ける構成とし、バルブ91及び92を同
時に、或いは最初にバルブ91を閉じてから例えば10
秒後にバルブ92を閉じるように制御する構成とするも
のである。このような構成によれば、バルブ91を閉じ
ると、通水路41のバルブ91からバルブ92に至る部
位でウォータハンマ現象が生じ得るが、この部位は距離
が短いため通水路41が受ける衝撃は小さくて済む。ま
た、バルブ91の上流側にウォータハンマ現象が生じた
としても、冷却水の供給源側にウォータハンマ現象に対
する対策が施されていれば問題はない。なおバルブ92
はバルブ91を閉じる際にバルブ91の下流側にある冷
却水が流れ出て、水冷ダクト36及び熱交換器37の内
部が空になることを防ぐために設けられるものである。
【0033】
【実施例】(実施例1)図7に示すような実験装置にお
けるA,Bで示す部位に、既述の電磁バルブ71に相当
するウォータハンマ現象緩和型の電磁バルブ及び同じく
上述した開閉手段5に相当する構成のエアオペレートバ
ルブを介設した装置を夫々用意した。図中101は冷却
水供給源であり、冷却水供給源101から前記A,Bの
部位を介して冷却水供給源101に戻るように配管され
る供給管102には上流側から順に、Aの上流側にはボ
ールバルブ103、ポンプ104、圧力計P1が、Bの
下流側には圧力計P2、ボールバルブ105、流量計1
06が介設されている。
【0034】このような装置において、冷却水の流量を
25リットル/分、水圧を0.5MPaとし、各バルブ
の上流側の供給管102の長さを20m、30m、及び
40mと変えた場合における閉弁時の各供給管102内
の水圧を測定したところ、瞬間最大水圧は前記電磁バル
ブを用いた装置には1.7〜1.9MPaであり、前記
エアオペレートバルブを用いた装置ではいずれも1.2
MPaであった。なおウォータハンマ現象に対する対策
を施していない場合における実験は、器具の危険性を考
慮して行っていない。
【0035】この結果からエアオペレートバルブを用い
た装置に比べてウォータハンマ現象緩和型の電磁バルブ
を用いた装置の方が供給管102内の水圧が高くなる
が、いずれの場合も使用に耐え得る範囲内であることが
分かった。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、強制空冷
機能を備えた熱処理装置において熱排気を冷却するため
の冷却水の通水路内で生じる衝撃(ウォータハンマ現
象)を緩和することができる。このため任意のタイミン
グで通水路を閉じることができるから、強制空冷を行う
時だけ冷却水を通流するというシーケンスを組むことが
でき、前記冷却水の使用量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の実施の形態を示す概
略説明図である。
【図2】前記熱処理装置の冷却手段を説明するための説
明図である。
【図3】本実施の形態の作用を説明するための特性図で
ある。
【図4】本発明に係る熱処理装置の他の実施の形態にお
ける冷却手段を説明する説明図である。
【図5】本発明に係る熱処理装置の他の実施の形態にお
ける冷却手段を説明する説明図である。
【図6】本発明に係る熱処理装置の他の実施の形態にお
ける冷却手段を説明する説明図である。
【図7】本実施の形態に係る試験用の装置を表す説明図
である。
【図8】従来の熱処理装置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 熱処理炉 20 隙間 21 処理容器 26 断熱体 27 ヒータ 3 冷却ユニット 3a,3b 配管 36 水冷ダクト 37 熱交換器 41 通水路 42 第1の分岐路 43 第2の分岐路 5 開閉手段 51 エアオペレートバルブ 54 スピードコントローラ 6 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を熱処理するための熱処理炉
    と、 この熱処理炉内を空冷して降温するための通気路を備え
    た空冷手段と、 前記通気路から放出される熱排気を冷却するための水冷
    手段と、 この水冷手段に冷却水を通流するための通水路と、 この通水路に介設され、通水路を閉じ始めてから閉じ終
    わるまでの時間が0.5秒以上かかるように構成された
    開閉手段と、 前記処理容器の空冷を行わないときに前記開閉手段を閉
    じるための信号を出力する制御部と、を備えることを特
    徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 開閉手段は、空気の圧力により弁を閉じ
    るエアオペレートバルブと、 このエアオペレートバルブへ空気を供給するための空気
    供給路と、 この空気供給路に介設され、前記エアオペレートバルブ
    に送る空気の流速を調節するスピードコントローラと、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 開閉手段は通水路における水冷手段の下
    流側に設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理体を熱処理するための熱処理炉
    と、 この熱処理炉内を空冷して降温するための通気路を備え
    た空冷手段と、 前記通気路から放出される熱排気を冷却するための水冷
    手段と、 この水冷手段に冷却水を通流するための通水路と、 この通水路を閉じるための開閉手段と、 前記通水路の途中に設けられ、前記開閉手段を閉じたと
    きの衝撃による水圧の上昇を緩和するために気体を封入
    した容器からなる蓄圧器と、を備えることを特徴とする
    熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は通水路における水冷手段
    の下流側に設けられ、前記蓄圧器は開閉手段の上流側に
    設けられることを特徴とする請求項4記載の熱処理装
    置。
  6. 【請求項6】 被処理体を熱処理するための熱処理炉
    と、 この熱処理炉内を空冷して降温するための通気路を備え
    た空冷手段と、 前記通気路から放出される熱排気を冷却するための水冷
    手段と、 この水冷手段に冷却水を通流するための通水路と、 この通水路における前記水冷手段の上流側及び下流側に
    夫々介設される第1のバルブ及び第2のバルブと、 冷却水の通流を停止する際に第1のバルブの弁を閉じ、
    これと同時またはすぐ後に第2のバルブを閉じる制御を
    行う制御部と、を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理体を熱処理炉内に搬入して熱処理
    を行う工程と、 その後前記熱処理炉内に空気を供給して空冷を行う工程
    と、 前記熱処理炉から熱を奪って昇温した熱排気を冷却する
    ため、空冷開始時に水冷手段に冷却水の通流を行う工程
    と、 前記加熱炉の空冷終了時に前記冷却水の通流路を0.5
    秒以上の時間をかけて閉じる工程と、を有することを特
    徴とする熱処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003289043A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体製造装置
JP2004211948A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Showa Shinku:Kk アニール処理、装置及びシステム
US9099505B2 (en) 2009-09-26 2015-08-04 Tokyo Electron Limited Thermal processing apparatus and cooling method
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