JP2002110055A - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JP2002110055A
JP2002110055A JP2000298541A JP2000298541A JP2002110055A JP 2002110055 A JP2002110055 A JP 2002110055A JP 2000298541 A JP2000298541 A JP 2000298541A JP 2000298541 A JP2000298541 A JP 2000298541A JP 2002110055 A JP2002110055 A JP 2002110055A
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magnetic
picture tube
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electron beam
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JP2000298541A
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Tetsuya Masumura
哲哉 増村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地磁気等の外部磁界による電子ビームへの影
響を避けるために、径小側開口部に切欠部を設けた磁気
遮蔽体を用いているが、コーナー部分での影響までも除
去するのが困難で、ランディングずれが発生していた
が、外部磁界によるコーナー部分の外部磁界による電子
ビームへの影響をより一層軽減させて、色純度を向上さ
せたカラー受像管を提供する。 【解決手段】 カラー受像管のファンネル12内に配設
される磁気遮蔽体24の径小側開口部23に切欠部2
6,27を設けて三角状先端部28を形成し、この三角
状先端部28に凹凸形ボス29,30からなる磁気調整
部31を設け、磁力線32の影響を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気遮蔽体を内蔵
し、この磁気遮蔽体に磁気調整部を設けることによっ
て、磁気遮蔽体内を通過する電子ビーム等との距離を変
えることで、地磁気や回路部品等から発生する磁気等の
外部磁界による色純度の劣化を防止したカラー受像管に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にカラーテレビジョン受像
機やカラー端末ディスプレイ等に使用されているカラー
受像管は、画面が略矩形状を呈するフェースパネルと、
このフェースパネルに一体的に接合されたファンネルを
有する外囲器を備えており、このフェースパネルの内面
には、赤、青、緑に発光する3色蛍光体層を有する蛍光
体スクリーンが形成されている。
【0003】また、外囲器内には、この蛍光体スクリー
ンに対向して、その内側を電子ビームが通過し、色選別
を行うためのシャドウマスクが配置され、このシャドウ
マスクは、マスクフレームに固定されると共に、このマ
スクフレームは、フェースパネルの内側面に取着されて
いる。
【0004】更に、ファンネルのネック内には、電子ビ
ームを放出する電子銃が配設されており、この電子銃か
ら放出された電子ビームを、ファンネルの外側に装着さ
れた偏向ヨークの発生する磁界によって偏向し、電子ビ
ームにて蛍光体スクリーンを水平、垂直方向に走査する
ことにより、蛍光体スクリーン上にカラー画像を再生表
示している。
【0005】このような蛍光体スクリーンには、写真印
刷法を用いてマトリクス状またはストライプ状の光吸収
層の間隙部に、3色蛍光体層が埋め込まれたブラックマ
トリクス形、またはブラックストライプ形の蛍光体スク
リーンが用いられている。
【0006】ところで近年においては、このようなカラ
ー受像管の大形大画面化と共に、その画面の平坦化及び
高精細化の要求が高くなってきている。この高精細化の
ためには、蛍光体スクリーン上の蛍光体間隔のピッチを
小さくする必要があるが、ピッチを小さくすると、地磁
気や回路部品から発生する磁気等の外部磁界の影響が問
題となる。
【0007】この蛍光体ピッチが小さくなると、外部磁
界の影響をより受け易くなり、画面上の色の変化がより
顕著に発生することになる。そのために高精細化に関し
ては、外部磁界の影響を抑制することが、より一層重要
な課題となってきており、最近のカラー受像管の重要な
特性の一つとして考えられてきている。
【0008】この外部磁界による影響は色々あるが、そ
のうちの一つは、電子銃から放射される電子ビームの軌
道が外部磁界によって変化し、蛍光体スクリーンの所定
の蛍光体に到達しなくなる点があげられる。
【0009】仮に、所定の蛍光体に電子ビームが衝突し
なければ、例えば、画面上に緑色の蛍光体に電子ビーム
を衝突させて、緑色の画像を出したい場合でも、隣接す
る青あるいは赤の蛍光体にまでも電子ビームが衝突し、
この結果、画面は青あるいは赤味がかった色になってし
まい、色純度が劣化することになる。
【0010】そのための対策として、外囲器内の電子ビ
ームの通路部分を覆うように、その一端がマスクフレー
ムに取着され、他端をファンネル内に延在させた矩形台
形形状の磁気遮蔽体をファンネルの内部に配置し、電子
ビームが外部磁界の影響を極力受けないように抑制して
対応している。
【0011】しかしながら、従来のカラー受像管では、
この磁気遮蔽体によって外部磁界による電子ビームの軌
道変化の一部を抑制することができても、完全に抑制す
ることは困難であり、外部磁界による電子ビームの移動
量が大きければ、画像品位を確保することはできない。
【0012】そこで、従来使用されている矩形状の中空
台形形状を呈する磁気遮蔽体の形状や構造に改良を加え
て、外部磁界をより確実に遮蔽できるように工夫がなさ
れるようになってきた。
【0013】例えば、特開平5−159713号公報に
は、図6に磁気遮蔽体を取出して示すように、マスクフ
レームに固定片61によって取付けられ、ファンネルの
内側に配置された矩形断面中空台形状の内部磁気遮蔽体
62の、電子銃側径小側開口部63側の対角端部から、
長辺及び短辺に夫々所定の切込み角度、並びに切込み深
さの切欠部64を形成することにより、外部磁界を有効
に遮蔽して、ランディング特性を良好にしたカラー受像
管が示されている。
【0014】このような切欠部64を設けた磁気遮蔽体
62の形状とすることによって、従来のカラー受像管に
比して、ランディング特性の改良が図られているが、そ
れでもなお改善すべき点が残されている。
【0015】いま図6に示すように、管軸(Z軸)方向
から矢印で示す地磁気Bの磁力線66が、電子銃側から
到来したとすると、水平軸(X軸)と平行な長辺側、及
び垂直軸(Y軸)と平行な短辺側に、夫々切込みを施し
て切欠部64を設け、コーナー部分を三角状の先端部6
5として形成しているので、磁力線66は、より磁気抵
抗の少ない方向、即ち、この三角状先端部65の方が磁
気抵抗が小さいので、磁力線66は、コーナー部方向に
向かって方向を変えるために、磁力線66は電子ビーム
67の軌道と近くなり、磁力線66と電子ビーム67と
が成す角度θが小さくなる。
【0016】このため図6に示すように、磁気遮蔽体6
2の内側に入ってきた地磁気Bの磁力線66と電子ビー
ム67との間に角度θが生じ、その結果、磁力線66
の電子ビーム67と直交する成分によって、電子ビーム
67がローレンツ力を受け、電子ビーム67スポットが
所定の射突位置からずれてしまう問題がある。これはフ
ェースパネル面を北から南に向けた場合に、最も顕著に
現れる。
【0017】即ち、図7に示すように、フェースパネル
面を北から南に向けた場合、蛍光体スクリーン上におい
て、垂直軸(Y軸)端のランディングずれ量ΔLvと、
水平軸(X軸)端のずれ量ΔLh、及びコーナー部のず
れ量ΔLdとを比較すると、概ねΔLv:ΔLh:ΔL
d=1:1:1の関係となる。
【0018】しかし、コーナー部においては、地磁気B
の磁力線66の軌道は、長辺側及び短辺側の切欠部64
の切込みによって決定されるため、図6のA点に示すよ
うに、磁気遮蔽体62のコーナー部での地磁気B成分
は、概ねBx>Byとなる。
【0019】そのために、画面コーナー部においては、
ミスランディングずれ量が、ΔLdx<ΔLdyとな
り、コーナー部での磁気遮蔽効果が十分とは言い難い。
【0020】この結果、地磁気B等の外部磁界の影響を
受けた電子ビーム67が、設定された色以外の色の蛍光
体に射突する、所謂他色打ちが発生し、依然として改良
すべき点が残存している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】近年のカラー受像管
は、用途の多様化及び要求品質のハイレベル化に伴い、
特にカラー受像管を水平方向にどの程度回転させたとき
に、他色打ちの現象が発生するかという特性が重視され
ており、地磁気B等の外部磁界の影響を、少しでも少な
くすることが必須の課題となっている。
【0022】いま、カラー受像管の管軸(Z軸)が、地
磁気Bの方向と平行な状態を考えると、磁気遮蔽体62
の径小側開口部63のコーナー部付近に入ってくる磁力
線66は、径小側開口部63の長辺側及び短辺側に設け
た切込みによる切欠部64のために、磁気抵抗の小さい
コーナー部に形成される三角状先端部65側に誘導され
る。
【0023】その時、コーナー部付近に入ってくる磁力
線66は、切欠部64によって磁界成分Bx、Byが大
きく、磁界成分Bzが小さくなり、コーナー部での磁力
線66と電子ビーム67の軌道との成す角θは小さく
なる。
【0024】しかし、コーナー部の磁界成分Bx,By
は、長辺側と短辺側の切欠部64の切込みにより決定さ
れ、コーナー部のみの磁界成分だけをコントロールする
のは困難である。
【0025】そこで、コーナー部の水平、垂直方向のラ
ンディングずれ(ΔLdx、ΔLdy)を改善すること
が、残された課題となる。
【0026】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、カラー受像管を水平方向に回転させ
た時でも、外部磁界による電子ビームへの影響を軽減さ
せて、画像の色ずれを軽減したカラー受像管を提供する
ことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、略矩形状のフ
ェースパネルと、このフェースパネルに連接するファン
ネルと、このファンネルのネック内に配置される電子銃
と、この電子銃と対向する前記フェースパネル内面に形
成された蛍光体スクリーンと、この蛍光体スクリーンに
対向して配置されたシャドウマスクと、このシャドウマ
スクを保持し、前記フェースパネルに取着されるマスク
フレームと、このマスクフレームに径大側開口部端部が
取付けられ、径小側開口部端部を前記電子銃側になるよ
うに、前記ファンネル内に配置された矩形中空台形状の
磁気遮蔽体と、この磁気遮蔽体の径小側開口部端部の各
辺に設けた切欠部とを有し、前記磁気遮蔽体の径小側開
口部端部に、この磁気遮蔽体内部を通過する磁力線を調
整する磁気調整部を設けたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明を実施したカラー受像管の
一部を切欠して示す斜視図で、図2はカラー受像管の断
面図を示している。
【0030】カラー受像管は、画面が略矩形状を呈する
フェースパネル11と、このフェースパネル11に一体
的に接合されたファンネル12を有する外囲器13を備
えており、このフェースパネル11の内面には、赤、
青、緑に発光する3色蛍光体層を有する蛍光体スクリー
ン14が形成されている。
【0031】また、外囲器13内には、この蛍光体スク
リーン14に対向して、その内側を電子ビーム15が通
過し、色選別を行うためのシャドウマスク16が配置さ
れ、このシャドウマスク16は、マスクフレーム17に
固定されると共に、このマスクフレーム17は、フェー
スパネル11の内側面に取着されている。
【0032】このフェースパネル11の外周面には、枠
状の補強バンド18が焼き嵌め方式等の方法で圧着固定
されている。
【0033】更に、ファンネル11のネック19内に
は、電子ビーム15を放出する電子銃20が配設されて
おり、この電子銃20から放出された電子ビーム15
を、ファンネル12の外側に装着された偏向ヨーク21
の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム15にて蛍
光体スクリーン14を水平、垂直方向に走査することに
より、蛍光体スクリーン14上にカラー画像を再生表示
している。
【0034】このような蛍光体スクリーン14には、写
真印刷法を用いてマトリクス状またはストライプ状の光
吸収層の間隙部に3色蛍光体層が埋め込まれたブラック
マトリクス形、またはブラックストライプ形の蛍光体ス
クリーン14が用いられている。
【0035】また、電子ビーム15が外部磁界の影響を
受けないようにするために、外囲器13内の電子ビーム
15の通路部分を覆うようにファンネル12の内部に、
その径大側開口部22の一端がマスクフレーム17に溶
接等の手段で取着され、径小側開口部23となる他端を
ファンネル12内に延在させた磁気遮蔽体24を配置
し、地磁気の影響を電子ビーム15が極力受けないよう
に抑制して対応している。
【0036】このような磁気遮蔽体24は、図3に示す
ように構成されている。
【0037】即ち、板厚が0.1mm〜0.3mm程度
の金属磁性体板を、シャドウマスク16側を径大とする
径大側開口部22とし、電子銃20側を径小となる径小
側開口部23とする矩形断面の中空台形状に成形され、
その径大側開口部22端縁は、マスクフレーム17に取
着するための内側または外側に折曲された固定片25を
有している。
【0038】そして、径小側開口部23の4つの対角端
部から水平軸(X軸)と平行な長辺、及び垂直軸(Y
軸)と平行な短辺に、所定の角度及び深さで切込みを設
けて形成した切欠部26,27を有している。
【0039】このように、シャドウマスク16の周縁部
から管軸(Z軸)方向の電子銃20側に延在する矩形状
の中空台形状に成形された磁気遮蔽体24を配置し、そ
の径小側開口部23の長辺部分と短辺部分に切込みを設
けて切欠部26,27が形成されていることによって、
コーナー部に三角状先端部28が形成される。
【0040】この三角状先端部28の長辺側に、磁気遮
蔽体24の外側方向に突出する略三角形状の凸形のボス
29と、短辺側に磁気遮蔽体24の内側方向に突出す
る、換言すれば、磁気遮蔽体24の外面から見て内側に
凹んだ略三角形状の凹形のボス30からなる磁気調整部
31が形成されている。
【0041】これらボス29,30は、磁気遮蔽体24
を成形する際に、併せてプレス機によって一体に成形す
れば、簡単に形成することができるばかりでなく、特別
な設備や部材を必要としない。
【0042】なお、ボス29,30の形状は、磁気遮蔽
体24の磁気を集中させる部分、即ち、三角状先端部2
8の形状によって、多角形や曲面等の形状に構成するこ
とも可能で、最も効率的な形状にすれば良い。
【0043】このように構成された磁気遮蔽体24を使
用した場合には、図4に示すように、管軸(Z軸)方向
と平行に矢印で示す地磁気Bが入射してきたとすると、
地磁気Bの磁力線32のうち、磁気遮蔽体24の内側に
入ってくる磁力線32は、長辺側と短辺側に切込みを施
して切欠部26,27を設けているので、より磁気抵抗
の少ない三角状先端部28が存在するコーナー部分方向
に向かって、その方向を変えてくるために、本来の電子
ビーム15の軌道と近似してくる。
【0044】そこで、コーナー部分の三角状先端部28
の長辺側及び短辺側に凹凸形のボス29,30を夫々設
けて形成した磁気調整部31を配設することで、電子ビ
ーム15と磁気遮蔽体24との相対的な距離に差を設
け、電子ビーム15には影響を与えることなく、地磁気
Bの磁力線32成分にのみ影響を与えるように構成する
ことで、C点に示すように凹凸形ボス29,30のない
磁気遮蔽体に比して、地磁気Bの磁力線32の磁気成分
Bxは小さくなり、反対に磁気成分Byは大きくなるの
で、地磁気Bによる磁力線32の軌道が修正され、磁力
線32と電子ビーム15の軌道との成す角θを大きく
するように適性化される。その時、磁界成分Bzの大き
さは、殆ど変化しない。
【0045】従って、図5に示すように、垂直軸(Y
軸)端のランディングずれ量ΔLvと、水平軸(X軸)
端のずれ量ΔLhとを殆ど変化させることなく、コーナ
ー部分のランディングずれ量ΔLdのみをΔLdx≧Δ
Ldyの関係にすることが可能となり、ΔLdxとΔL
dyとが均等化され、コーナー部分の電子ビーム15ス
ポットのずれ量を軽減することができる。
【0046】このように、磁気遮蔽体24のコーナー部
分に位置する三角状先端部28の長辺側に凸形のボス2
9を、短辺側に凹形のボス30を配置した磁気調整部3
1を設けることによって、コーナー付近での磁界成分B
x、Byの大きさをコントロールすることで、地磁気B
の磁力線32軌道を適性化し、コーナー部のミスランデ
ィングを軽減することができる。
【0047】また、シャドウマスク16を用いているド
ットマトリクス型のカラー受像管の場合には、蛍光体ス
クリーン14のコーナー部分でのドットピッチが、水平
方向ピッチよりも垂直方向ピッチが狭いような場合に
は、凹凸形ボス29,30の調整により、ΔLdx≧Δ
Ldyとすることで、カラー受像管を水平方向のどの方
向に回転させた場合にも生じる上下方向のずれを改善す
ることで、他色打ちの影響を軽減することができる。
【0048】また、蛍光体スクリーン14がストライプ
型の場合には、凹凸形ボス29,30の配置位置を反転
させることで移動量を変化させ、ΔLdxを調整するこ
とができるので、左右方向のミスランディングを補正す
ることが可能となる。
【0049】このように、コーナー部分での設計自由度
が広がり、より高精度なカラー受像管を提供することが
できる。
【0050】なお、上記説明では、磁気調整部31を構
成する凹凸形のボス29,30の両方を、三角状先端部
28に夫々設けた場合について説明しているが、凹凸形
のボス29,30のいずれか一方のみで構成することも
可能で、この場合にはプレス機での成形作業がより簡単
になる。
【0051】また、電子ビーム15との距離を変えるた
めの凹形のボス30は、凹形ボス30が形成される箇所
を平面状に成形しておき、別途同様形状の磁性体板を別
ピースとして作成しておき、これを取着するように構成
することも可能で、この場合には、プレス成形が簡単に
なるばかりでなく、磁性体板の取着位置を磁気遮蔽体自
体の形状とは無関係に設定できるので、設計変更対応に
も迅速に対応することができ、調整量も形状や取着位置
の変更で容易に達成できる。
【0052】更に、凹凸形ボス29,30自体に切込み
を入れて、例えば、三角形状のボス29,30の場合で
あれば、1辺を残して他の2辺に切込みを入れること
で、内外方向に可動可能な構成とすれば、微細調整も可
能とすることができる。
【0053】このように本発明は、上記実施例に限定さ
れることなく、種々の応用や変形をとることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、カラー受像管を地磁気
の影響を最も多く受ける南北間の向きに、水平方向に回
転させたときでも、外部磁界による電子ビームへの影響
を軽減することができ、画像の色ずれをより一層軽減す
ることができるので、色純度の改善されたカラー受像管
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管の一部を切欠して示
す斜視図。
【図2】同じくカラー受像管を示す断面図。
【図3】本発明に係るカラー受像管を構成する磁気遮蔽
体の構成を示す斜視図。
【図4】同じく磁気遮蔽体を通る電子ビームと磁力線の
関係を示す説明図。
【図5】同じくコーナー部分でのランディングずれ量を
説明するための説明図。
【図6】従来のカラー受像管を構成する磁気遮蔽体を通
る電子ビームと磁力線の関係を示す説明図。
【図7】同じくコーナー部分でのランディングずれ量を
説明するための説明図。
【符号の説明】
11:フェースパネル 12:ファンネル 14:蛍光体スクリーン 16:シャドウマスク 17:マスクフレーム 19:ネック 20:電子銃 22:径大側開口部 23:径小側開口部 24:磁気遮蔽体 26,27:切欠部 28:三角状先端部 29:凸形ボス 30:凹形ボス 31:磁気調整部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形状のフェースパネルと、 このフェースパネルに連接するファンネルと、 このファンネルのネック内に配置される電子銃と、 この電子銃と対向する前記フェースパネル内面に形成さ
    れた蛍光体スクリーンと、 この蛍光体スクリーンに対向して配置されたシャドウマ
    スクと、 このシャドウマスクを保持し、前記フェースパネルに取
    着されるマスクフレームと、 このマスクフレームに径大側開口部端部が取付けられ、
    径小側開口部端部を前記電子銃側になるように、前記フ
    ァンネル内に配置された矩形中空台形状の磁気遮蔽体
    と、 この磁気遮蔽体の径小側開口部端部の各辺に設けた切欠
    部とを有し、 前記磁気遮蔽体の径小側端部に、この磁気遮蔽体内部を
    通過する磁力線を調整する磁気調整部を設けたことを特
    徴とするカラー受像管。
  2. 【請求項2】 前記磁気調整部は、前記切欠部によって
    形成される前記磁気遮蔽体端部の三角状先端部に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のカラー受像管。
  3. 【請求項3】 前記磁気調整部は、前記三角状先端部の
    何れかの辺に位置する側の一方に、内方に突出するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載のカラー受像管。
  4. 【請求項4】 前記磁気調整部は、前記磁気遮蔽体の三
    角状先端部内側に別体の磁性体板を取着して形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載のカラー受像管。
  5. 【請求項5】 前記磁気調整部は、前記三角状先端部の
    両辺にに設けられ、一方は内方に突出し、他方は外方に
    突出するように形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一つに記載のカラー受像管。
  6. 【請求項6】 前記磁気調整部は、プレスによって前記
    磁気遮蔽体と一体成形されていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一つに記載のカラー受像管。
  7. 【請求項7】 前記磁気調整部は、前記磁気遮蔽体に対
    し、可変調整可能となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか一つに記載のカラー受像
    管。
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