JP2002109936A - 面光源装置および表示装置 - Google Patents
面光源装置および表示装置Info
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Abstract
ラおよび蛍現象を発生させず、安価な面光源装置および
表示装置を提供する。 【解決手段】 複数の点光源21、22、23、24か
らの光を、面状導光体1の光入射面に入射することによ
り面状導光体1の光出射面12から面状光を出射する面
光源装置において、中央に配置される点光源22、23
の色度が、端部に配置される点光源21、24の色度よ
りも、xy色度図におけるxまたはyの少なくとも一方
が大きいことを特徴とする面光源装置。
Description
の光を、面状導光体の入射面に入射することにより面状
導光体の出射面から面状光を出射する面光源装置および
表示装置に関し、特に、液晶表示パネルのバックライト
およびフロントライトとして好適に用いられる面光源装
置および表示装置に関するものである。
として、透光性平板を導光体としたエッジライト方式の
ものが知られている。このような面光源では、透明な平
行平板や断面楔型平板からなる導光板の光入射面から光
を入射させ、導光板の全域に満遍なく伝播させ、その伝
播した光を導光板裏面の光反射部材で拡散反射光とな
し、導光板表面から拡散光を放出する。
ッジライト方式の導光板は、導光板の厚みを薄くできる
ことや構成を簡単にできるため広く用いられている。
として冷陰極管ランプが用いられ、導光板のエッジ部に
冷陰極管ランプが取り付けられている。
消費電力化が望まれている。そこで、携帯型装置のバッ
クライトの光源として、従来の冷陰極管ランプに比べ、
消費電力が少ないLED素子を用いた光源が注目され実
用化されている。
示す概略図である。図に示すようにこの面光源装置は、
一方の主面を光反射面11とし、他の主面を光出射面1
2とする面状導光体としての導光板1、複数の白色LE
Dからなる点光源2…及び各種制御回路(図示せず)な
どで構成されている。この制御回路には、例えば導光板
1の光出射面12から出射される光の総量を検知して、
出射光量が最適になるように点光源2に電力を調整して
供給する回路も含まれている。
に0.5μmの樹脂系散乱材を0.03〜0.05(重
量%)混合したものを用いる。また、光反射面11には
ブラスト加工が施され、点光源2から離れるに従いブラ
スト粗さを大きくして導光板1から放出する光を均一に
ならしめるよう工夫されている。
乱材のない透明(クリア)樹脂にローレット加工を施し
たものでも使用することができる。
射すると共に、導光板1のエッジ部に設けられた光入射
面10には、点光源2…が対向配置されている。基板2
9上に点光源2…である白色(無彩色)LEDを実装し
ている。この白色LEDは、例えば、R、G、Bの3つ
のLEDを1つのパッケージに収容して、白色光を出射
させるように構成したものや、単色のLEDを蛍光物質
を用いてLEDからの出射光を白色光に変換するように
構成したものを用いればよい。
11や導光板1の3つの側面13で反射して、入射光の
殆どが最終的に光出射面12から均一な指向性を有する
合成光として面状に出射される。
を包み込むように反射シート5が設けられている。すな
わち、導光板1の光入射面10、光反射面11及び3つ
の側面13を含み導光板1を包み込むように反射シート
5が配置されている。そして、その反射シート5と導光
板1の光入射面10側との間には、反射シート5で囲ま
れた空間6が設けられている。この反射シート5と導光
板1とは両面テープ、接着剤等の接着層8により固定さ
れている。
には、点光源2…が挿入される挿入口7…が点光源2…
と同じ数だけ形成されている。
は、拡散シート3、レンズシート4が配置された構成と
なっている。
の場合は、面光源装置のレンズシート4の上部にLCD
などのパネルが密着する形で取り付けられる。
光源装置を示す斜視図である。基板29の長さが43m
mの場合、基板29の端部からその端部に最も近い点光
源2までの距離、および点光源2とその点光源2に最も
近い点光源2との距離は、全て約6.14mmである。
即ち、点光源2を等間隔に配置している。なお、拡散シ
ート、レンズシートおよびLCDは図示していない。
た面光源装置の場合、通常、一つの装置に一本のランプ
が用いられるため、光出射面上での輝度ムラは少なく、
また、複数ランプを用いてもランプ間の色度差(色調
差)も比較的少ない。
装置の場合、通常、一つの装置に複数個のLED素子が
用いられるため、連続発光とはならず、輝度ムラや色度
ムラが目立ちやすいため、冷陰極管ランプを用いた面光
源に比べ不利な面がある。LEDは多ければ多いほどL
ED間の差が出にくく有利である反面、LEDが多けれ
ば価格アップとなる。しかし、近年、白色LEDの輝度
向上に伴い、LED個数削減の可能性が大きくなってき
た。反面、面光源装置を構成する部品の中で最も削減し
やすい要素としてLEDが注目されてきているが、LE
D削減による性能低下は避けられない。
がった場合、面光源装置上の色度への影響として、以下
の問題が発生する。 (1)どのような色度を持ったLEDを配置するかで、
色度が大きく変化する。例えば中央に青系統のものが配
列された場合、全体的に暗く感じられる。 (2)個々のLEDの色度ムラを相殺できないため、L
ED近傍が局部的に明るく目立つ(所謂、蛍現象)。こ
のため個々のLEDの持っている色度(色合)が直接見
える、色付き蛍となって現れる。 (3)LCDパネル装着後の表示装置としては、特に黄
色系統の輝度ムラが非常に目立つため、トータル的な品
質低下を招く。
るく、輝度ムラおよび蛍現象を発生させず、安価な面光
源装置および表示装置を提供することを目的とする。
は、複数の点光源からの光を、面状導光体の入射面に入
射することにより面状導光体の出射面から面状光を出射
する面光源装置において、中央に配置される点光源の色
度が、端部に配置される点光源の色度よりも、xy色度
図におけるxまたはyの少なくとも一方が大きいことを
特徴とする面光源装置である。
善し、視覚的に明るく、安価な面光源装置を提供するこ
とができる。
からの光を、面状導光体の入射面に入射することにより
面状導光体の出射面から面状光を出射する面光源装置に
おいて、前記面状導光体は、1つの主面を出射面とし、
1つの側面を入射面とすると共に、前記入射面と接する
2つの側面のうち、当該面状導光体を金型を用いた樹脂
の射出成形により成形する際に樹脂材料が注入される側
の側面を第1側面とし、この第1側面と対向する側面を
第2側面として形成され、前記第1側面側または前記第
1側面側中央寄りに配置される点光源の輝度を、前記第
2側面側に配置される点光源の輝度よりも低くすること
を特徴とする面光源装置である。
び蛍現象を発生させず、安価な面光源装置を提供するこ
とができる。
は請求項2に記載の面光源装置であって、面状導光体に
表示パネルが取り付けられていることを特徴とする表示
装置である。
善し、視覚的に明るく、輝度ムラおよび蛍現象を発生さ
せず、安価な表示装置を提供することができる。
の基礎となる実施の形態として、価格低減のため、点光
源2としてのLEDをどのように削減したかを説明す
る。
場合、基板29の長さが43mmであるため、LEDが
6個の場合に約6.14mm(43mm/7)であった
間隔を、LED2個分の空きスペースを補う形で4個の
LED間隔と、基板29の端部からその端部に最も近い
LEDまでの距離とを8.6mm(43mm/5)のよ
うに広げる配置を取る必要がある。
隔と、基板29の端部からその端部に最も近いLEDま
での距離とを等間隔に配置した面光源装置を示す斜視図
である。ところが、このようにすると、LED間隔が広
くなり過ぎるため、間隔の中央部が暗くなり、更に、L
ED近傍が局部的に明るくなる、所謂、蛍現象が顕著に
現れる。この現象は、LED間隔が空き過ぎたために起
こったものである。
9の端部からその端部に最も近いLEDまでの距離を広
く配置した面光源装置を示す斜視図である。前述の図3
の欠点を補うべくLED間隔を狭く7mmに設定し、基
板29の端部からその端部に最も近いLEDまでの距離
を広く11mmに夫々設定して、蛍現象対策を行なった
比較例2である。しかしながら、このように設定する
と、今度は基板29の両端付近が暗くなってしまう。こ
の理由はLED間隔が狭くなったため両端にLEDのな
い部分が広くなるためである。従って、蛍現象対策がで
きたとしても、両端の明るさが犠牲になり、光出射面1
2全体の輝度ムラが目立つようになる。
6に示すように4個のLEDのうち中央2個の間隔を7
mm一定に保って、その他の距離を広くするよう両端の
LEDを少しだけ端面に近づけ、両端の暗さを補うよう
に設定したものである。前述の比較例2の11−7−7
−7−11mm設定では、両端の暗さが目立つため、セ
ンター輝度を見ながら1mmずつ両端のLEDを外側に
ずらせ、観察した。
端がやや暗いが、センター輝度が大きく、平均輝度も高
く、輝度ムラは少ないという比較的良好な結果が得られ
た。この形態については、後に、基礎となる実施の形態
の詳細1として述べる。
ー輝度がやや低下するものの、蛍現象、輝度ムラ及び両
端の暗部等を総合して評価したところ、この間隔が最も
バランスのいい組合せであることが解かった。この形態
については、後に、基礎となる実施の形態の詳細2とし
て述べる。
ンター輝度が低下し、BCおよびCD間の蛍現象が目立
つ。 <基礎となる実施の形態の詳細1>以下、本発明の基礎
となる実施の形態の詳細につき図5および図6を参照し
て説明する。図5は、5個用以上の導光板1に対し、4
個のLEDを用いた点光源2(21、22、23、2
4)が配置された基板29を示す背面図である。図6
は、LED4個の配置を調整した面光源装置を示す斜視
図である。図6では、拡散シート、レンズシートは図示
していないが、図1に示すように、導光板1の光出射面
12の上面には、拡散シート3、レンズシート4が配置
された構成となっている。ここでは、図示していない
が、バックライトの場合は、面光源装置のレンズシート
4の上部にLCDなどのパネルが密着する形で取り付け
られる。
いずれも基板29の高さ方向の中央に設けられている。
図5において、基板29の左側(図6において下側)か
ら第1点光源21、第2点光源22、第3点光源23、
第4点光源24の順に配列している。
側へ距離Aだけ離れた場所に設けられている。逆に、第
1点光源21は、基板29の右端から左側へ距離B+距
離C+距離D+距離E離れた場所に設けられている。
側へ距離A+距離B離れた場所に設けられている。逆
に、第2点光源22は、基板29の右端から左側へ距離
C+距離D+距離E離れた場所に設けられている。
側へ距離A+距離B+距離C離れた場所に設けられてい
る。逆に、第3点光源23は、基板29の右端から左側
へ距離D+距離E離れた場所に設けられている。
側へ距離A+距離B+距離C+距離D離れた場所に設け
られている。逆に、第4点光源24は、基板29の右端
から左側へ距離Eだけ離れた場所に設けられている。
+距離B+距離C+距離D+距離Eである。
(図6において下側)をマスキングするマスク部の距離
であり、距離Hは、導光板1の光出射面12の右端(図
6において上側)をマスキングするマスク部の距離であ
る。基板29の長さである距離F−左端マスク部の距離
G−右端マスク部の距離Hが、光の有効な出射領域であ
り、導光板1から光の出射される有効な距離(有効な光
出射距離)となる。
3、24)の配置された距離の具体的数値について詳細
に説明する。測定例の全てにおいて、距離Fは43m
m、距離Gおよび距離Hは共に3.25mmである。
は、距離Aを10mm、距離A−距離Gを6.75mm
(10mm−3.25mm)、距離Bを8mm、距離C
を7mm、距離Dを8mm、距離Eを10mm、距離E
−距離Hを6.75mm(10mm−3.25mm)と
している。この設定では、輝度ムラが72%という結果
となる。目視も含め総合的に品質を評価すると、両端が
やや暗いものの、センター輝度と平均輝度が共に大き
く、輝度ムラが小さいという良好な結果が得られた。
4)の有効な光出射距離における距離比(配置比)につ
いて説明する。
(距離B):7mm(距離C):8mm(距離D):
6.75mm(距離E−距離H)は、中央部の7mmを
基準とすると、≒0.964:1.143:1:1.1
43:0.964である。
けた場合の距離比である。光源が偶数個の場合に、基板
29の中心に点光源2を設けると、必ず一方の側方が明
るくなるため、故意に一方の側方の輝度を高く明るくし
たい場合を除き、基板29の中心には点光源2を設けな
い。
源2を基板29に配置する場合には、距離比が6.7
5:7:6.75であることが好ましい。中央部の7を
基準とすると、≒0.964:1:0.964である。
源2を基板29に配置する場合には、距離比が6.7
5:8:8:7:8:8:6.75が好ましい。中央部
の7を基準とすると、≒0.964:1.143:1.
143:1:1.143:1.143:0.964であ
る。
に配置する場合には、中央部の距離を1とすると、両端
部の距離は略0.964、その他の距離は略1.143
とすることが好ましい。 <基礎となる実施の形態の詳細2>本発明の基礎となる
実施の形態の詳細2では、距離Aを9mm、距離A−距
離Gを5.75mm(9mm−3.25mm)、距離B
を9mm、距離Cを7mm、距離Dを9mm、距離Eを
9mm、距離E−距離Hを5.75mm(9mm−3.
25mm)としている。この設定では、センター輝度が
3148cd/m2、平均輝度が2595cd/m2、輝
度ムラが68%という結果となる。目視も含め総合的に
品質を評価すると、蛍現象および輝度ムラが低く抑制さ
れており、全体のバランスが最も良好である。
4)の有効な光出射領域における距離比について説明す
る。
(距離B):7mm(距離C):9mm(距離D):
5.75mm(距離E−距離H)は、中央部の7mmを
基準とすると、≒0.821:1.286:1:1.2
86:0.821である。
けた場合の距離比である。
源2を基板29に配置する場合には、距離比が5.7
5:7:5.75であることが好ましい。中央部の7を
基準とすると、≒0.821:1:0.821である。
源2を基板29に配置する場合には、距離比が5.7
5:9:9:7:9:9:5.75が好ましい。中央部
の7を基準とすると、≒0.821:1.286:1.
286:1:1.286:1.286:0.821であ
る。
に配置する場合には、中央部の距離を1とすると、両端
部の距離は略0.821、その他の距離は略1.286
とすることが好ましい。 <基礎となる実施の形態の詳細の応用>以下、本発明の
基礎となる実施の形態の詳細1および2の応用につき説
明する。前述の如く、より好ましい本発明の基礎となる
実施の形態の詳細1の距離比は、略、0.964:1.
143:1:1.143:0.964である。また、最
も好ましい本発明の基礎となる実施の形態の詳細2の距
離比は、略、0.821:1.286:1:1.28
6:0.821である。
い範囲である上限と下限を特定する。
の詳細1又は2の高い数値+それより高い比較例の数
値)/2である。具体的には、距離A−距離Gにおける
距離比の上限については、(基礎となる実施の形態の詳
細1の数値+比較例2の数値)/2であり、(0.96
4+1.107)/2=1.0355となる。距離E−
距離Hも同様である。距離Bにおける距離比の上限につ
いては、(基礎となる実施の形態の詳細2の数値+比較
例3の数値)/2であり、(1.286+1.429)
/2=1.3575となる。距離Dも同様である。
の詳細1又は2の低い数値+それより低い比較例の数
値)/2である。具体的には、距離A−距離Gにおける
距離比の下限については、(基礎となる実施の形態の詳
細2の数値+比較例3の数値)/2であり、(0.82
1+0.679)/2=0.75となる。距離E−距離
Hも同様である。距離Bにおける距離比の下限について
は、(基礎となる実施の形態の詳細1の数値+比較例2
の数値)/2であり、(1.143+1)/2=1.0
715となる。距離Dも同様である。
ける距離比の範囲(下限から上限)は、0.75〜1.
0355が好ましい。距離E−距離Hも同様である。
限)は、1.0715〜1.3575が好ましい。距離
Dも同様である。
の点光源2を基板29に配置する場合には、距離A−距
離Gが0.75〜1.0355:距離Bが1.0715
〜1.3575:距離Cが1:距離Dが1.0715〜
1.3575:距離E−距離Hが0.75〜1.035
5となる。
しい範囲である上限と下限を特定する。
は、略、基礎となる実施の形態の詳細1又は2における
高い数値である。具体的には、距離A−距離Gにおける
距離比の上限については、基礎となる実施の形態の詳細
1の数値であり、略、0.964である。距離E−距離
Hも同様である。距離Bにおける距離比の上限について
は、基礎となる実施の形態の詳細2の数値であり、略、
1.286である。距離Dも同様である。
下限は、略、基礎となる実施の形態の詳細1又は2にお
ける低い数値である。具体的には、距離A−距離Gにお
ける距離比の下限については、基礎となる実施の形態の
2の数値であり、略、0.821である。距離E−距離
Hも同様である。距離Bにおける距離比の下限について
は、基礎となる実施の形態の詳細1の数値であり、略、
1.143である。距離Dも同様である。
4個の点光源2を基板29に配置する場合には、距離A
−距離Gが略、0.821〜0.964:距離Bが略、
1.143〜1.286:距離Cが1:距離Dが略、
1.143〜1.286:距離E−距離Hが略、0.8
21〜0.964となる。
源2を基板29に配置する場合には、距離比の範囲が
0.75〜1.0355:1:0.75〜1.0355
であることが好ましい。より好ましくは、略、0.82
1〜0.964:1:略、0.821〜0.964であ
る。
源2を基板29に配置する場合には、距離比の範囲が
0.75〜1.0355:1.0715〜1.357
5:1.0715〜1.3575:1:1.0715〜
1.3575:1.0715〜1.3575:0.75
〜1.0355であることが好ましい。より好ましく
は、略、0.821〜0.964:略、1.143〜
1.286:略、1.143〜1.286:1:略、
1.143〜1.286:略、1.143〜1.28
6:略、0.821〜0.964である。
に配置する場合には、中央部の距離を1とすると、両端
部の距離は0.75〜1.0355、その他の距離は
1.0715〜1.3575とすることが好ましい。よ
り好ましくは、両端部の距離が略、0.821〜0.9
64、その他の距離が略、1.143〜1.286であ
る。 <実施の形態>上述の基礎となる実施の形態の詳細2に
おけるLEDの配置が、輝度ムラ及び両端の暗部等を総
合して評価して得られたLED間隔であり、最もバラン
スのいい組合せである。
の導光板1は、1つの側面としての光入射面10、光反
射面11、1つの主面としての光出射面12および3つ
の側面13より構成されている。
接する2つの側面のうち、導光板1を金型を用いた樹脂
の射出成形により成形する際に樹脂材料が注入される側
の側面である第1側面13Aと、この材料注入側面であ
る第1側面13Aと対向する側面である第2側面(材料
注入対向側面)13Bと、光入射面10に対向する第3
側面(光入射対向側面)13Cとを有している。第1側
面13Aは、導光板1を射出成形により成形する上で材
料が注入される材料注入部(ゲート)13A1と、金型
にて成形される金型成形部13A2から成っている。
する。
3A1を除く全ての面を、金型のキャビティにより規定
する。金型内に導光板1の液体状の材料を材料注入部1
3A1から充填し、冷却する。導光板1の材料の温度が
融点近傍まで下がった時点で、材料注入部13A1を切
断する。この切断工程で、材料注入部13A1は鏡面と
ならず、粗面となる。冷却を続け、導光板1が固体にな
ったら金型を取り外す。
め、ある程度の輝度の向上が得られることを確認してい
る。同一輝度ランクの点光源2を用いた場合、光出射面
12の材料注入部13A1側の方が、光出射面12の第
2側面13B側より、やや明るくなる。
が、実施の形態で主に用いられている散乱材により蛍現
象が抑制される。仮に、散乱材のない透明な導光板を用
いた場合、前述の蛍がより強調された形、すなわち明る
い輝線となって現れる。このような欠陥は、拡散シート
やレンズでは到底太刀打ちできないほど大きなものであ
る。従って、点光源2の個数を削減するための蛍現象対
策としては、散乱導光板を用いることがより好ましい。
その他の対策としては、拡散シートのヘイズ値或いはレ
ンズシートの条件によって更に蛍の見えにくい条件を探
し出すことが好ましい。以上のように、主として、点光
源2の配置により蛍現象のような輝度ムラの解決がなさ
れたが、次に色度ムラが問題となる。
されている。点光源2の色度ランクに関して図8のxy
色度図に基づいて説明する。
囲を、縦軸のyは0.22から0.4までの範囲を目盛
としている。aランクは青色寄りの白色、bランクは白
色(無彩色)、cランクは黄色寄りの白色である。bラ
ンクは更に2つに分類し、黒体軌跡を基準として、黒体
軌跡より高いものをb1ランク、黒体軌跡より低いもの
をb2ランクとしている。
線で囲った部分であり、点光源2の各色度ランクはこの
範囲の中の何れかにあたる。
黒体とはエネルギーを完全に吸収する理想的な物体であ
り、温度が上昇していくと、発する光の色が赤→黄→白
と変化する。
ランクは、b2ランクである。次にb1ランク→aラン
ク→cランクの順となる。白色の点光源としての売れ筋
は、b2ランクとb1ランクであり、aランクやcラン
クに比べて、価格が高く在庫も少ない。
けされ分類されている。点光源2の輝度ランクは、Qラ
ンク、Rランク、およびSランクがあり、この中でSラ
ンクが一番輝度が高く、Qランクが一番輝度が低い。こ
の実施の形態では、特に注記なき場合は各点光源2とも
にSランクを用いている。価格はSランクが一番高く、
次にRランクが高く、一番安いのがQランクである。
用の導光板1に対し、点光源2が6個あれば、隣接した
LED色度ランクがaランク(青色寄り)及びcランク
(黄色寄り)であれば、それぞれ相殺しあって結果的に
面光源装置上の色度は白系統となり、目標の色度が得ら
れる。
色度仕様はx=0.303±0.015、y=0.30
5±0.025の範囲である。
の導光板1に対し、点光源2が4個の面光源装置であ
る。実施の形態では、図8の点光源2の色度ランク特性
図のうち、aランク及びb2ランクを用いる。また、こ
の2種類のランクのうち、aランク2個、b2ランク2
個の計4個の点光源2を用いる。これは、バックライト
上での色度バランスを考慮しつつ、安価なaランクの点
光源2を使用することによって、安価な装置を提供する
ことが目的である。
細2における点光源2の距離の配置をベースにした点光
源2のランクの配置と、センター輝度および色度品質と
の関係を図9に示す。点光源2は、第1点光源21、第
2点光源22、第3点光源23、第4点光源24の4個
である。
の点光源2の内、中央2個、即ち、第2点光源22およ
び第3点光源23にaランクを用いており、外側2個、
即ち、第1点光源21および第4点光源24にb2ラン
クを用いている。この場合、センター輝度は3148c
d/m2であるが、色度はやや青寄りとなり、バックラ
イト仕様を満足するものの、以下の実施の形態1および
2に比べ、視覚上、若干暗く感じられる。
色度ランクを上述の図9の基礎となる実施の形態の詳細
2の反対に設定している。即ち、第2点光源22および
第3点光源23にb2ランクを用いており、第1点光源
21および第4点光源24にaランクを用いている。こ
の場合、センター輝度は3046cd/m2であるが、
色度が白色のb2ランクを中央に配置するため、視覚
上、明るく見える。点光源2の輝度ランクは、全て一番
輝度が高いSランクを用いている。
実施の形態1と同じ配置であるが、第3点光源23に輝
度ランクが中間のRランクの点光源2を使用した場合の
特性である。その他の点光源2の輝度ランクは、一番輝
度が高いSランクを用いている。この場合、センター輝
度は2756cd/m2と低下するものの、視覚上、図
9の基礎となる実施の形態の詳細2より明るい。
注入部(ゲート)13A1が、第4点光源24側にあ
り、この材料注入部13A1はブラストのような輝度向
上効果を持っている。従って、光出射面12の第1側面
側13Aにおける輝度低下がある程度避けられるので、
中央より材料注入部13A1側の点光源2にRランクを
採用した。更に、色度がaランクとb2ランクとを比較
すると、目標とする色度がb2ランクの一部であるた
め、そのb2ランクの点光源2の輝度を1ランク落とし
た中間の輝度Rランクを第3点光源23に採用した。最
も材料注入部13A1側の第4点光源24に、輝度を1
ランク落としたRランクを用いても良い。但し、b2ラ
ンクの輝度を1ランク落とした点光源2と、aランクの
輝度を1ランク落とした点光源2とを比較すると、b2
ランクの点光源2の方が視覚上、明るい。
態1および実施の形態2を比較して品質と価格の評価を
図9に示す。小さい数値ほど優れており、1が1番高い
評価であり、1が1番安価である。
価が3であり、価格評価が2である。実施の形態1は、
品質評価が1で最も優れ、価格評価が2で良である。実
施の形態2は、品質評価が2で良であり、価格評価が1
で最も安価である。
対して、6個の点光源2を用いた場合の色度ランクとそ
の特徴について図10に基づき説明する。
源2を8〜12個使用しているので、4インチバックラ
イトの点光源2の数を削減しながら、色度の品質維持に
適応可能である。
26の内、中央2個、即ち、第3点光源23および第4
点光源24にb2ランクを用い、その他の点光源2、即
ち、第1点光源21、第2点光源22、第5点光源25
および第6点光源26にaランクを用いる。中央2個に
b2ランクを採用することにより中央の色度を視覚的に
明るく表示することができる。点光源21から26の輝
度ランクは、全てSランクを用いている。
26の内、中央2個および材料注入部13A1側、即
ち、第3点光源23、第4点光源24および第6点光源
26にb2ランクを用い、その他の点光源2、即ち、第
1点光源21、第2点光源22および第5点光源25に
aランクを用いる。中央2個にb2ランクを採用するこ
とにより中央の色度を視覚的に明るく表示することがで
きると共に、更に材料注入部13A1側にb2ランクを
採用することにより、点光源2における2種類の色度ラ
ンク数を同一の3個づつにすることができる。また、材
料注入部13A1側に輝度がRランクの第6点光源26
を使用することができる。その他の点光源2は、輝度が
Sランクを用いている。
注入部13A1側の中央寄りの1個、即ち、第3点光源
23、第4点光源24および第5点光源25にb2ラン
クを用い、その他の点光源2、即ち、第1点光源21、
第2点光源22および第6点光源26にaランクを用い
る。中央の2個にb2ランクを採用することにより中央
の色度を視覚的に明るく表示することができると共に、
更に材料注入部13A1側の中央寄りの1個にb2ラン
クを採用することにより、点光源2における2種類の色
度ランク数を同一の3個づつにすることができる。ま
た、材料注入部13A1側の中央寄り1個に輝度がRラ
ンクの第5点光源25を使用することができる。
面13B側、即ち、第3点光源23、第4点光源24お
よび第1点光源21にb2ランクを用い、その他の点光
源2、即ち、第2点光源22、第5点光源25および第
6点光源26にaランクを用いる。中央の2個にb2ラ
ンクを採用することにより中央の色度を視覚的に明るく
表示することができると共に、更に材料注入部13A1
の対向面である第2側面13B側にb2ランクを採用す
ることにより、点光源2における2種類の色度ランク数
を同一の3個づつにすることができる。全ての点光源2
は、輝度がSランクを用いている。第4点光源24に輝
度がRランクを採用しても良い。
側面13B側の中央寄りの1個、即ち、第2点光源2
2、第3点光源23および第4点光源24にb2ランク
を用い、その他の点光源2、即ち、第1点光源21、第
5点光源25および第6点光源26にaランクを用い
る。中央の2個にb2ランクを採用することにより中央
の色度を視覚的に明るく表示することができると共に、
更に第2側面13B側の中央寄りの1個にb2ランクを
採用することにより、点光源2における2種類の色度ラ
ンク数を同一の3個づつにすることができる。
2点光源22、第3点光源23、第4点光源24および
第5点光源25にb2ランクを用い、その他の点光源
2、即ち、第1点光源21および第6点光源26にaラ
ンクを用いる。中央の4個にb2ランクを採用すること
により全体の色度を視覚的により明るく表示することが
できる。更に、材料注入部13A1側の中央寄りの1個
に輝度がRランクの第5点光源25を使用することがで
きる。
て品質と価格の評価を図10に示す。小さい数値ほど優
れており、1が1番高い評価であり、1が1番安価であ
る。
価格評価が1で最も安価である。実施の形態4および5
は、品質評価が4であるが、価格評価が2で安価であ
る。実施の形態6および7は、品質評価が2で優れてお
り、価格評価が4である。実施の形態8は、品質評価が
1で最も優れており、価格評価が6である。
ついて記載したが、aランクとb1ランクについても同
様な効果が得られる。また、面光源装置の仕様によっ
て、他のランクとの組合わせも可能である。
1における本発明では、中央に配置される点光源の色度
が、端部に配置される点光源の色度よりも、xy色度図
におけるxまたはyの少なくとも一方が大きいので、色
度ムラを改善し、視覚的に明るく、安価な面光源装置を
提供することができる。
は、1つの主面を出射面とし、1つの側面を入射面とす
ると共に、入射面と接する2つの側面のうち、面状導光
体を金型を用いた樹脂の射出成形により成形する際に樹
脂材料が注入される側の側面を第1側面とし、この第1
側面と対向する側面を第2側面として形成され、第1側
面側または第1側面側中央寄りに配置される点光源の輝
度を、第2側面側に配置される点光源の輝度よりも低く
するので、輝度ムラおよび蛍現象を発生させず、安価な
面光源装置を提供することができる。
たは請求項2に記載の面光源装置であって、面状導光体
に表示パネルが取り付けられているので、色度ムラを改
善し、視覚的に明るく、輝度ムラおよび蛍現象を発生さ
せず、安価な表示装置を提供することができる。
ある。
す斜視図である。
に最も近いLEDまでの距離とを等間隔に配置した面光
源装置を示す斜視図である。
端部に最も近いLEDまでの距離を広く配置した面光源
装置を示す斜視図である。
り、5個用以上の導光板に対し、4個のLEDを用いた
光源が配置された基板を示す背面図である。
り、LED4個の距離の配置を調整した面光源装置を示
す斜視図である。
した形態を示す図表である。
整した形態を示す図表である。
Claims (3)
- 【請求項1】複数の点光源からの光を、面状導光体の入
射面に入射することにより面状導光体の出射面から面状
光を出射する面光源装置において、 中央に配置される点光源の色度が、端部に配置される点
光源の色度よりも、xy色度図におけるxまたはyの少
なくとも一方が大きいことを特徴とする面光源装置。 - 【請求項2】複数の点光源からの光を、面状導光体の入
射面に入射することにより面状導光体の出射面から面状
光を出射する面光源装置において、 前記面状導光体は、1つの主面を出射面とし、1つの側
面を入射面とすると共に、前記入射面と接する2つの側
面のうち、当該面状導光体を金型を用いた樹脂の射出成
形により成形する際に樹脂材料が注入される側の側面を
第1側面とし、この第1側面と対向する側面を第2側面
として形成され、 前記第1側面側または前記第1側面側中央寄りに配置さ
れる点光源の輝度を、前記第2側面側に配置される点光
源の輝度よりも低くすることを特徴とする面光源装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の面光源装
置であって、 前記面状導光体に表示パネルが取り付けられていること
を特徴とする表示装置。
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