JP2002109198A - 経営効率改善システム - Google Patents

経営効率改善システム

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JP2002109198A
JP2002109198A JP2000300805A JP2000300805A JP2002109198A JP 2002109198 A JP2002109198 A JP 2002109198A JP 2000300805 A JP2000300805 A JP 2000300805A JP 2000300805 A JP2000300805 A JP 2000300805A JP 2002109198 A JP2002109198 A JP 2002109198A
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Koji Kakinuma
幸二 柿沼
Hiroshi Ogata
浩志 尾形
Kazuhiro Kajikawa
和裕 梶川
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Sumitomo Trust and Banking Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Trust and Banking Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貸借対照表や損益計算書に年金や保有不動
産、子会社の資産や負債等を取り込んで将来の経営計画
を判断し、年金運用や不動産運用の種類毎に将来の貸借
対照表や損益計算書を試算するととににグループ企業全
体の経営支援を行うシステムを提供する。 【解決手段】 会社経営改善システムであって、貸
借対照表と損益計算書の実績データをコンピュータに入
力する工程と、年金管理に関する実績データを入力する
工程と、不動産管理に関する実績データを入力する工程
と、経営(利益)計画をデータとして入力する工程と、
設備投資計画の入力工程と、前記実績データを基に経営
(利益)計画を推進した場合の将来の貸借対照表と損益
計算書を選択したシミュレーション毎にコンピュータに
より算出する予測(シミュレーション)データ試算工程
と、予測データの蓄積管理工程と、予測データの出力工
程とからなる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は会社の経営効率の改
善に資する(企業財務最適化システム)システムに関
し、特に単体企業の経営だけでなく、グループ企業全体
に対する高度な経営支援システムであって、立案される
経営計画について実績データをもとに予測される将来の
財務諸表等を算出するとともに、経営計画について具体
的なコンサルテイングを可能とする経営効率改善化シス
テム(企業財務最適化システム)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、企業の資産管理および負債管理
は、不動産等の資産管理や退職金・年金関連負債などの
それぞれ分野で資産や負債として個別に損益等に関する
影響を計算していた。しかし、これらは本来的には一元
管理し企業の将来経営計画に関連付けて管理する必要が
ある。ところが、今まではこれらを一元管理して将来の
経営に資するような総合的なシステムは存在しなかっ
た。また、5年後、10年後を予測しながら不動産と退
職金・年金の管理を関連付けて試算することは実質的に
は予測困難でもあった。さらに、不動産や退職金・年金
の運用について予測することは、投資専門会社等では可
能であっても、それを個々の企業の実績データと結び付
けて企業の将来財務諸表の予測をすることはシステム的
に考えられなかった。
【0003】景気の低迷や企業会計ビッグバン(企業会
計制度の変更)等により、企業の経営環境は大きく変化
しており、経営改善または資産運用の効率化を考慮した
将来を見通せる経営への転換が求められている。企業の
資産と負債は、個々に関連性が不明確なまま管理される
のではなく、利益計画(販売計画、在庫管理計画等)、
設備投資計画、資金計画、退職金・年金等の福利厚生計
画、不動産等の資産の有効活用計画、子会社を含めての
グループ戦略、等々の総体を総合して管理する必要があ
る。
【0004】グローバルスタンダードの観点からは、会
計制度の変更や商法の改正等(株式交換・移転、会社分
割)があり、企業経営も新しい局面を向かえている。そ
こで各種の制度改正が将来の財務諸表に及ぼす影響を正
確に予測した上で把握認識するとともに、各種の制度改
正に対応できる総合的な予測を含んだ経営判断に役立つ
財務諸表を策定する必要がある。
【0005】金融商品の時価会計、販売用不動産の時価
評価、固定資産の減損会計の導入後は、資産価値(時
価)の変動が財務諸表に与える影響を考慮する必要があ
る。また、連結決算の導入により、税効果会計(タック
スプランニング)や株式交換・移転・会社分割等の手法
を使った企業グループ再編による影響等々の要素を充分
に考慮して将来財務諸表全体を判断する必要がある。
【0006】2000年3月期決算から連結会計制度が
導入されたことにより、企業経営が単独決算重視からグ
ループ決算重視(連結財務諸表中心)に変わってきた。
そこで、従来存在した企業に対する経営支援システム
も、個別企業に対する経営支援機能のみならずグループ
企業全体に対する経営支援機能を含むものに変更するこ
とが必要となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実績による
財務諸表データをもとに、将来基本データ(利益計画・
設備投資計画・資金計画)および将来個別データ(退職
給付会計モデル、不動産モデル、時価会計モデル)を取
り込んだ場合の将来財務諸表等(貸借対照表、損益計算
書、キャッシュフロー計算書、税務計算書(別表4、
5)、経営指標一覧表)を予測して経営支援に関するシ
ステム(企業財務最適化システム)を提供することを目
的としている。また、当システムは単体企業の経営だけ
でなく、企業グループ全体に対するより高度な経営支援
を行い、それによって当該企業および企業グループ全体
の経営効率を改善させるコンサルテイングを可能とする
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明にかかる経営効率改善システムは、コンピュ
ータを用いて企業経営の効率を改善するシステムであっ
て、貸借対照表と損益計算書の実績データをコンピュー
タに入力する実績基本データ入力工程と、利益計画と設
備投資計画と資金計画をデータとして入力する将来基本
データ(シミュレーション)入力工程と、退職金・年金
に関する将来予測データと不動産に関する将来予測デー
タと金融商品・販売用不動産等の時価変動に関する将来
予測データを入力する将来個別データ(シミュレーショ
ン)入力工程と、実績基本データをもとに将来基本・個
別データ(シミュレーション)を推進した場合の将来の
貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・税
務計算書、経営指標一覧表を選択したシミュレーション
毎にコンピュータにより算出する予測(シミュレーショ
ン)データ試算工程と、予測データの蓄積管理工程と、
予測データの出力工程とからなる構成である。
【0009】また、本発明の将来基本データ入力工程
は、利益計画のデータとして、売上情報の入力と、売上
原価情報の入力と営業費用情報の入力と、その他の営業
外収益・費用情報の入力、および売上債権・仕入債務・
棚卸資産残高を計算する機能と、その他社外流出金額を
入力する機能と、当該入力データをもとに仕訳データを
作成する機能とからなり、また、設備投資計画のデータ
として、設備投資計画額入力、減価償却予定額入力、リ
ース資産残高・リース料入力、および当該入力データか
ら仕訳データを作成する機能とからなり、さらに、資金
計画のデータとして、短期借入金・長期借入金・社債の
項目毎の調達金額・返済金額・利率入力、および入力デ
ータからの支払利息計算機能、仕訳データ作成機能とか
らなる構成である。
【0010】さらに、将来個別データ入力工程は、個別
のモデルに入力した不動産取得賃貸、不動産売却賃借、
不動産買替等の不動産取引にかかるデータと、退職一時
金・年金制度の変更および資産運用状況にかかるデータ
と、金融商品・販売用不動産等の時価変動にかかるデー
タとからなり、各モデルのデータが財務諸表等に与える
影響を試算する構成であり、予測データ試算工程は、実
績基本データをもとに将来基本データ・将来個別データ
を推進した場合の将来の貸借対照表・損益計算書・キャ
ッシュフロー計算書・税務計算書(別表4、別表5)・
経営指標一覧表を選択したシミュレーション毎にコンピ
ュータにより算出する構成である。また、予測データ試
算工程は、実績基本データ、将来基本データ、将来個別
データをグループ企業の各社別に入力し、各社データを
連結して予測データを作成することもできる構成であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる経営効率改
善システムを図面に示す実施例により詳細に説明する。
図1は本発明の経営効率改善システムの概略図であり、
図2は経営効率改善システムの手続きのフローを示すブ
ロック図である。経営効率改善システム10は、貸借対
照表と損益計算書の実績データを入力する「実績基本デ
ータ入力工程」20と、利益計画、設備投資計画、資金
計画をデータとして入力する「将来基本データ入力工
程」30と、退職給付会計モデル、不動産モデル、時価
会計モデルとかなる「将来個別データ入力工程」40
と、前記工程の集計を中心とする予測データ試算工程5
0と、予測データの蓄積管理工程60、予測データの出
力工程70とからなる。本発明の経営効率改善システム
は入力された基礎データをもとに将来期財務諸表等の予
測データを算出して、企業およびグループ企業に対して
経営効率改善を支援するコンサルテイングに使用される
ものである。
【0012】実績基本データ入力工程20は、過去の貸
借対照表と損益計算書を実績データとして入力する工程
であり、過去の貸借対照表と損益計算書が電子データ
(たとえば日経NEEDS等)として存在している場合
には、電子データを加工して取り込むこともできる。
【0013】将来基本データ(シミュレーション)入力
工程30は、利益計画31をデータとして入力すること
と、設備投資計画32をデータとして入力することと、
資金計画33をデータとして入力することからなる。将
来10期のシミュレーションを行うためには、基礎デー
タとして利益・設備投資・資金計画のデータ入力が必要
となる。最も簡単な入力としては、利益計画の売上高を
入力することによりシステムを動かすことができる。し
かしながら、より詳細なデータ入力があるほどシミュレ
ーションの精度が向上するので、より詳細なデータの入
力が望ましい。過去2期間の財務諸表データも必要とな
る。公開企業の場合には、公表された財務データからの
取り込み(日経NEEDS)も可能あるが、公表データ
がない場合には別途入力する必要がある。
【0014】利益計画31は、将来の事業計画または利
益計画をデータとして入力する工程であり、例えば、先
行き10年間の利益計画経営計画(事業計画と利益計
画)、設備投資額、短期/長期の借入額と金利、社債の
発行額等の資金計画、等を詳細に入力する。売上情報の
入力と、売上原価情報と営業費用情報の入力と、その他
の収益・費用情報の入力をすることと、それらの基礎デ
ータにより売上債権残高を計算する機能と、仕入債務残
高を計算する機能と、その他の入力をする機能と、仕訳
データを作成する機能とからなる。
【0015】設備投資計画32は、経営(利益)計画に
基づく具体的な設備投資の計画を入力する工程である。
具体的には、設備投資の詳細の入力および資金の調達計
画の入力をし、さらにこれらのデータに基づき、減価償
却額を計算するとともに、支払い利息を計算し、仕分け
データを作成する。さらに、リース資産情報を入力した
場合は、オンバランス化も可能である。設備投資計画情
報が入手可能な場合は、設備投資額と減価償却額を金額
で入力する。借入金等の資金調達計画情報が入手可能な
場合は、調達データと返済データと想定利率を入力す
る。また、減価償却額は、既存資産については自動計算
も可能であるし、個別に減価償却予測額を入力すること
も可能である。借入金等については、基準年度の残高及
び支払利息から平均金利を算出し、将来の支払利息を自
動計算することも可能であるし、将来予想金利を個別に
入力することも可能である。
【0016】資金計画33は、経営(利益)計画および
設備投資計画についての資金の調達に関する計画で、長
・短借入金、社債による調達に区分し、それぞれについ
て将来予測調達額、返済額、調達金利を入力する。
【0017】将来のシミュレーションを行うためには、
将来基本データとして入力された利益計画31・設備投
資計画32・資金計画33の数値入力があれば、基本的
な将来予測データは算出することができる。後述する将
来個別データは、将来予測に不動産、退職一時金・年
金、資産の時価変動に対する個別計画を加味した将来予
測評価である。将来基本計画とあわせ、例えば退職給付
会計の導入による影響を把握したい場合には、退職金・
年金将来予測データ41によるシミュレーションを行
い、データを加算すれば可能となる。また、図1の矢印
aで示すように、後述する将来個別データを算出せず
に、基本データだけで将来データを予測試算することも
可能である。
【0018】将来個別データ(シミュレーション)入力
工程40は、退職金・年金に関する将来予測データ41
と、不動産に関する将来予測データ42と、金融商品・
販売用不動産等の時価変動に関する将来予測データ43
を入力する工程である。個別データには現状のデータと
将来シミレーションの前提条件等が入力され、シミュレ
ーションを実施したい場合の財務諸表等に与える影響が
シミレーション毎に一目で判別できる。通常は、不動産
に関する将来予測と退職金・年金に関する将来予測と時
価変動に関する将来予測とはそれぞれ独立しているので
それぞれについて単に将来における差が表示されるに過
ぎなかったが、この発明では各データを総合的に集合さ
せ将来の計画についての見直しを図る。
【0019】退職金・年金に関する将来予測データ41
は、現状の退職給付債務、退職給付引当金残高、年金資
産残高、および、将来の退職金支払額、年金掛金、年金
の予想運用利回り等の基本データを入力することによっ
て、将来の退職給付債務、退職一時金残高、年金資産残
高、未積立債務残高等を予測するモデルである。
【0020】ところで、2000年4月より退職給付会
計制度が導入され、新たな基準により算出された退職給
付債務に対する引当金を退職給付引当金として貸借対照
表に計上するとともに、退職給付債務に対する未積立額
を貸借対照表に注記することが必要となる。本発明によ
る退職給付モデルを使用すると、将来の退職給付債務の
残高、未積立額の残高等の推移の把握が容易になる利点
がある。本発明は、退職給付会計の結果を企業会計へ翻
訳するものであり、年金の数理計算を行う機能はない。
従って、この実施例で新会計基準のシミュレーションを
行うには、数理計算を別に行う必要がある。
【0021】例えば、本発明のシステムによれば、退職
給付引当金の残高、未積立債務の残高等からどの程度の
期間で当該負債を圧縮するかの計画を立案をすることが
可能となり、かつ当該負債の圧縮計画が将来財務諸表等
にどのような影響を及ぼすかを把握することが可能とな
る。したがって、現状でベストの対応策をとることが可
能となる。また、立案した当該負債圧縮計画の欠点も具
体的かつ詳細に指摘されることになる。
【0022】改正を反映させたロジックになっている退
職給付会計モデル41によれば、新旧会計基準の違いを
明確に表示することが可能である。また、退職給付信託
(退職金、年金の支払いのために設定する有価証券また
は金銭の信託)を設定した時のロジックも含まれている
ので、信託設定による退職給付会計、財務諸表等への影
響もシミュレートすることができる。退職給付会計への
対応策では、未積立債務の貸借対照表へのオンバランス
計画とオンバランスされた債務の削減計画の策定が重要
となる。そして、オンバランスされた債務を削減するに
は、退職金の支払いまたは年金掛金の拠出が必要なた
め、そのためのキャッシュをコントロールする必要があ
る。したがって、退職給付会計への対応策を検討するに
は、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロープラン
ニングを総合的に検討することが不可欠になる。本発明
は、退職給付会計とその財務諸表に与える影響を詳細に
シミュレートすることができるため、当該対応策を検討
するには最適なシステムとなっている。
【0023】不動産に関する将来予測データ42は、現
在までの不動産の管理及び運用状況と将来の予測データ
を入力する工程である。保有不動産の管理および運用に
ついては、それぞれの企業が独自に評価を与えている
が、他社の不動産運用の実情については不動産の専門家
ではないので、比較検討する事ができず、またその機会
も与えられていなかったのが実情である。また、不動産
を積極的に資産として運用するという姿勢が乏しい企業
が多かったので、過去の実績は芳しくない場合も多かっ
た。有効活用計画を入力することによって、将来の損益
に与える影響等を予測するモデルである。また、不動産
モデルにより得られた実績基本データと、将来基本デー
タを合算して集計することによって、当該不動産有効活
用計画が将来財務諸表等に与える影響を詳細に把握する
ことができるようになる。したがって、現状でベストの
対応策をとることが可能となる。また、立案した不動産
有効活用計画の欠点も具体的かつ詳細に指摘されること
になる。
【0024】不動産モデル42の場合は、具体的には、 (1)不動産取得賃貸モデルの場合;投資用不動産の購
入を想定しているが、不動産の取得を目的としたもの又
は賃貸を目的とした不動産の購入の場合でも単独運用が
可能である。 (2)不動産売却賃貸借モデルの場合;本社や工場のセ
ールス(売却)および同一物件のリースバックを想定し
たものであるが、単純に売却だけまたは賃貸だけという
単独運用も可能である。 (3)不動産買換(交換)等モデルの場合は;不動産の
買い換えのうち、事業用の買換えに対応したものであ
り、交換は純粋交換にすべて対応している。対象不動産
についての情報は一般的な情報は入手可能であるが、特
定情報については所有者からデータの提供を受ける必要
がある。また、不動産の流動化にも対応することができ
る。
【0025】時価会計モデル43の場合は、金融商品の
時価会計、販売用不動産の時価会計、減損会計への対応
を採用している。従来、日本の会計制度は取得原価主義
が中心となっていたが、グローバルスタンダードの流れ
の中で時価会計の波が押し迫っており、これらの問題へ
の対応策を検討する必要がある。時価会計モデルでは、
金融商品、販売用不動産、有形固定資産の時価変動が財
務諸表等に与える影響を試算することが可能となる。
【0026】予測(シミュレーション)データ試算工程
50は、実績基本データをもとに将来基本・個別データ
(シミュレーション)を推進した場合の将来の貸借対照
表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・税務計算
書、経営指標を、選択したシミュレーション毎にコンピ
ュータにより算出する工程である。個別のシステムであ
る退職金・年金モデルの運用、又は、不動産モデルであ
る不動産取得および賃貸、不動産売却および借用、不動
産買換等の不動産の運用、更には、時価会計モデルにつ
いて各金融スキームにより、各スキーム毎の予測貸借対
照表・予測損益計算書・キャッシュフロー計算書・税務
計算書、経営指標を試算することになる。
【0027】予測データの蓄積管理工程60は、選択し
たシミュレーション毎にコンピュータにより試算された
データを取捨選択して蓄積する工程である。予測(シミ
ュレーション)データは大量な情報となることが予想さ
れ、データの記憶容量等との関係で必要なデータと不要
なデータとを取捨選択する必要がある。
【0028】予測データの出力工程70は、蓄積した各
シミュレーション毎のデータを必要に応じてCRTまた
は印刷出力する工程である。
【0029】実績基本データの入力については、企業の
個別財務諸表の場合には日経ニーズの公表データから自
動取り込みすることも可能であるし、個別に入力するこ
とも可能である。日経ニーズからデータを取り込む場合
には、まずデータ取り込み用フォーマットを使用して、
仕訳データ形式にデータを変換する。データの変換を行
った後に、データの貸借ロジックをチェックし、貸借エ
ラーを訂正してからデータベースを作成する。グループ
企業に対して本システムを利用する場合には、クループ
企業の個別各社の財務諸表を個別に上記過程によって入
力し、その後連結財務諸表を作成することも可能である
し、グループ企業で作成した連結財務諸表から入力する
ことも可能である。なお、グループ企業が作成する連結
財務諸表を用いる場合には、勘定科目の設定の個別性が
高いこと、および公表ベースの連結財務諸表データに限
りがあることから、日経ニーズ等の外部データからの自
動取り込みには対応していない。
【0030】本発明にかかる経営効率改善システムの使
用方法としては、 (1)事業予測によるコンサルテイングに使用する場合 整合性のある財務諸表等を作成することが可能であり、
事業計画策定上の前提条件を変更した場合の効果・影響
の程度を測定することも可能である。従って、事業計画
立案などを含めたコンサルテイングに本発明にかかる経
営効率改善システムを使用することが可能となる。
【0031】(2)企業再編(組織変更)の意志決定に
使用 本発明は連結決算に対応しているため、各社毎の予測試
算を連結データ80として結合対比することにより、企
業グループの再編シミュレーションを事業予測に加える
ことにより組織変更の効果・影響の予測が可能となり、
再編の意志決定に使用することができる。
【0032】(3)投資意思決定のサポートツールとし
ての使用 本経営効率改善システムは様々な将来予測の前提条件の
入力工程を持っているため、前提条件が財務諸表等に及
ぼす効果・影響を詳細に検討することができ、投資意思
決定の判断に資することが可能となる。また、経営効率
改善システムの運用そのものがコンサルテイングとな
り、投資判断の基準の設定を含めて高度なコンサルテイ
ングが可能となる。
【0033】将来10期間の予想貸借対照表、予想損益
計算書、予想キャッシュフロー表、予想税務計算書(別
表4、5)、予想財務諸表一覧表を作成することができ
る。利益・設備投資・資金計画モデル、不動産モデル、
退職給付会計モデル、時価会計モデルがあり、各モデル
で複数のシナリオによる展開が可能であり、これらを自
由に組み合わせて複数の将来財務諸表等を作成すること
ができる。財務諸表一覧表には、当該企業が競合先とし
ている同業他社(公開企業に限る)との指標を比較する
機能もあり、経営計画策定上の判断により役立てること
できる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように本発明にかかる経
営効率改善システムによれば、 1 将来の経営(利益)計画が、実績データである貸借
対照表や損益計算書から、選択したシミュレーション毎
にコンピュータにより将来の貸借対照表や損益計算書お
よびキャッシュフロー計算書等が算出されるので、経営
支援となり、事業予測によるコンサルティングに使用す
ることができる また、選択したシミュレーションの将来の貸借対照表や
損益計算書およびキャッシュフロー計算書等が算出され
るので投資意思決定のサポートツールとしても使用でき
る。将来の経営(利益)計画が、各種のデータを詳細に
入力した上で判断されるので、正確である。単なる一般
的な予測データとは異なり、各企業毎に選択したシミュ
レーション毎に結果が算出されるので、充分に検討する
に値するデータが提供できる。
【0035】2 将来基本データが、利益計画と設備投
資計画と資金計画とからなり、各種のデータを詳細に入
力した上で選択したシミュレーション毎に試算されるの
で、正確であり信頼性が高い。 3 将来個別データが、退職金・年金将来予測データと
不動産将来予測データと時価変動将来予測データとから
なり、各データについて現在との比較で将来の予測を検
討できるので、正確な試算と予測が入手できる利点があ
る。また、各種の選択の結果を比較して検討できる利点
がある。 4 選択したシミュレーション毎に予測損益計算書と予
測貸借対照表と予測キャッシュフロー計算書が詳細に入
手できるので、各種の選択が可能となり、シミュレーシ
ョンの選択と各スキームの最適な組合せを模索するのに
有効な資料を提供することができる。 5 予測データとして連結ベースの諸条件のデータ入力
にも対応しているので、単体企業の経営だけでなく、グ
ループ企業全体に対するより高度な経営支援が行え、企
業再編(組織変更)の予測にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の経営効率改善システムの全体を示す
構成図
【図2】 本発明の経営効率改善システムの手続のフロ
ーを示したブロック図
【符号の説明】
10 経営効率改善システム(企業財務最適化システ
ム) 20 実績基本データ入力工程 30 将来基本データ入力工程 31 利益計画 32 設備投資計画 33 資金計画 40 将来個別データ入力工程 41 退職金・年金将来予測データ 42 不動産将来予測データ 43 時価変動将来予測データ 50 予測(シミュレーション)データ試算工程 60 予測データの蓄積管理工程 70 予測データの出力工程 80 連結データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶川 和裕 東京都千代田区丸の内1−4−4 住友信 託銀行株式会社企業金融部内 Fターム(参考) 5B049 CC00 EE41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて企業経営の効率を
    改善するシステムにおいて、 貸借対照表と損益計算書の実績データをコンピュータに
    入力する実績基本データ入力工程と、 利益計画と設備投資計画と資金計画をデータとして入力
    する将来基本データ(シミュレーション)入力工程と、 退職金・年金に関する将来予測データと不動産に関する
    将来予測データと金融商品・販売用不動産等の時価変動
    に関する将来予測データを入力する将来個別データ(シ
    ミュレーション)入力工程と、 実績基本データをもとに将来基本・個別データ(シミュ
    レーション)を推進した場合の将来の貸借対照表・損益
    計算書・キャッシュフロー計算書・税務計算書、経営指
    標一覧表を選択したシミュレーション毎にコンピュータ
    により算出する予測(シミュレーション)データ試算工
    程と、 予測データの蓄積管理工程と、 予測データの出力工程とからなることを特徴とする経営
    効率改善システム
  2. 【請求項2】 前記将来基本データ入力工程は、利益計
    画のデータとして、売上情報の入力と、売上原価情報の
    入力と営業費用情報の入力と、その他の営業外収益・費
    用情報の入力、および売上債権・仕入債務・棚卸資産残
    高を計算する機能と、その他社外流出金額を入力する機
    能と、当該入力データをもとに仕訳データを作成する機
    能とからなり、また、設備投資計画のデータとして、設
    備投資計画額入力、減価償却予定額入力、リース資産残
    高・リース料入力、および当該入力データから仕訳デー
    タを作成する機能とからなり、さらに、資金計画のデー
    タとして、短期借入金・長期借入金・社債の項目毎の調
    達金額・返済金額・利率入力、および入力データからの
    支払利息計算機能、仕訳データ作成機能とからなること
    を特徴とする前記請求項1記載の経営効率改善システム
  3. 【請求項3】 前記将来個別データ入力工程は、個別の
    モデルに入力した不動産取得賃貸、不動産売却賃借、不
    動産買替等の不動産取引にかかるデータと、退職一時金
    ・年金制度の変更および資産運用状況にかかるデータ
    と、金融商品・販売用不動産等の時価変動にかかるデー
    タとからなり、各モデルのデータが財務諸表等に与える
    影響を試算することを特徴とする前記請求項1記載の経
    営効率改善システム
  4. 【請求項4】 前記予測データ試算工程は、実績基本デ
    ータをもとに将来基本データ・将来個別データを推進し
    た場合の将来の貸借対照表・損益計算書・キャッシュフ
    ロー計算書・税務計算書(別表4、別表5)・経営指標
    一覧表を選択したシミュレーション毎にコンピュータに
    より算出することを特徴とする前記請求項1記載の経営
    効率改善システム
  5. 【請求項5】 前記予測データ試算工程は、実績基本デ
    ータ、将来基本データ、将来個別データをグループ企業
    の各社別に入力し、各社データを連結して予測データを
    作成することを特徴とする前記請求項1記載の経営効率
    改善システム
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