JP2002106618A - 無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置 - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置

Info

Publication number
JP2002106618A
JP2002106618A JP2000300195A JP2000300195A JP2002106618A JP 2002106618 A JP2002106618 A JP 2002106618A JP 2000300195 A JP2000300195 A JP 2000300195A JP 2000300195 A JP2000300195 A JP 2000300195A JP 2002106618 A JP2002106618 A JP 2002106618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
pressure receiving
gap adjusting
armature
receiving plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000300195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3916390B2 (ja
Inventor
Hiroteru Morimoto
浩輝 森本
Tadao Hirata
忠雄 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2000300195A priority Critical patent/JP3916390B2/ja
Publication of JP2002106618A publication Critical patent/JP2002106618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3916390B2 publication Critical patent/JP3916390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ギャップ調整が容易で、回転板の摩耗限界を
分解することなく確認できる無励磁作動形電磁ブレーキ
のギャップ調整装置を提供する。 【解決手段】 無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調
整装置であって、ギャップ調整装置が、受圧板13及び
アーマチュア9の貫通孔13c,9bを貫通しフィール
ドコア3に取り付けられたボルト4と、ボルト4の先端
部4aに締結されたギャップ調整用ナット14と、ボル
ト4に外挿され且つその先端面とギャップ調整用ナット
14の端面との間に隙間Aを設けて受圧板13の貫通孔
13cに挿入されたスペーサ7と、スペーサ7に外挿さ
れ受圧板13を押す押えばね8とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無励磁作動形電磁
ブレーキのギャップ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の無励磁作動形電磁ブレー
キの断面図である。図7に示す無励磁作動形電磁ブレー
キは、電磁コイル21が埋設されたフィールドコア22
と、電磁コイル21の無励磁状態においてフィールドコ
ア22との間にギャップGを介して対向する軸方向にの
み移動可能なアーマチュア23と、アーマチュア23と
対向して配置されスプラインハブ24と共に回転する回
転板25と、回転板25と対向して配置された受圧板2
6と、アーマチュア23を回転板25に圧接する方向に
付勢する制動ばね27とを備えている。そして、そのギ
ャップ調整装置はフィールドコア22を貫通し受圧板2
6に取り付けられたスタッドボルト28と、スタッドボ
ルト28の先端部に締結されたギャップ調整用ナット2
9と、スタッドボルト28に外挿されたスペーサ30及
び複数枚のシム31とで構成されている。なお、スタッ
ドボルト28とスペーサ30はアーマチュア23の軸方
向の移動も案内している。
【0003】図8は、従来の別の無励磁作動形電磁ブレ
ーキの断面図である。図8に示す無励磁作動形電磁ブレ
ーキは、電磁コイル41が埋設されたフィールドコア4
2と、電磁コイル41の無励磁状態においてフィールド
コア42との間にギャップGを介して対向する軸方向に
のみ移動可能なアーマチュア43と、アーマチュア43
と対向して配置されスプラインハブ44と共に回転する
回転板45と、回転板45と対向して配置された受圧板
46と、アーマチュア43を回転板45に圧接する方向
に付勢する制動ばね47とを備えている。そして、その
ギャップ調整装置は、受圧板46の貫通孔を貫通しフィ
ールドコア42に取り付けられたボルト48と、ボルト
48に外挿されたスペーサ49及び複数枚のシム50と
で構成されている。なお、ボルト48とスペーサ49は
アーマチュア43の軸方向の移動も案内している。
【0004】図9、図10は、従来のさらに別の無励磁
作動形電磁ブレーキの断面図である。図9、図10に示
す無励磁作動形電磁ブレーキは、電磁コイル61が埋設
されたフィールドコア62と、電磁コイル61の無励磁
状態においてフィールドコア62との間にギャップGを
介して対向する軸方向にのみ移動可能なアーマチュア6
3と、アーマチュア63と対向して配置されスプライン
ハブ64と共に回転する回転板65と、回転板65と対
向して配置された受圧板66と、アーマチュア63を回
転板65に圧接する方向に付勢する制動ばね67と、フ
ィールドコア62に取り付けられアーマチュア63の軸
方向の移動を案内するガイド棒68とを備えている。そ
して、そのギャップ調整装置は、受圧板66とアーマチ
ュア63の貫通孔を貫通しフィールドコア62に取り付
けられたガイド棒68と、ガイド棒68の先端部に締結
されたギャップ調整用ナット69及びロックナット70
とで構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、ギャップ調整
をするには、ギャップ調整用ナット29とスペーサ30
をはずし、シム31の枚数を減少させなければならず、
ブレーキを分解する必要がある。したがって、ギャップ
調整が簡単ではないという問題点があった。また、回転
板25が摩耗限界である否かの判断をするには、ブレー
キを分解し、直接回転板25の厚みを測定する必要があ
るという問題点があった。
【0006】図8に示す無励磁作動形電磁ブレーキにお
いて、ギャップ調整をするには、ボルト48とスペーサ
49をはずし、シム50の枚数を減少させなければなら
ず、ブレーキを分解する必要がある。したがって、ギャ
ップ調整が簡単ではないという問題点があった。また、
回転板45が摩耗限界である否かの判断をするには、ブ
レーキを分解し、直接回転板45の厚みを測定する必要
があるという問題点があった。
【0007】図9、図10に示す無励磁作動形電磁ブレ
ーキにおいて、ギャップ調整をするには、ギャップ調整
用ナット69及びロックナット70をともに締め込まな
ければならす、非常に手数がかかりギャップ調整が簡単
ではないという問題点があった。また、ブレーキ容量が
大きくなると、ガイド棒68にかかる力が大きくなるの
でガイド棒68の本数を増やすことになり、その結果、
ギャップ調整用ナット69及びロックナット70の数が
増え、ギャップ調整になお一層時間がかかるとともに、
円周方向に均一にギャップを調整することが困難になる
という問題点があった。さらに、回転板65が摩耗限界
である否かの判断をするには、ブレーキを分解し、直接
回転板65の厚みを測定する必要があるという問題点が
あった。
【0008】そこで、本発明は前述したような従来の問
題を解決し、ギャップ調整が容易で、回転板の摩耗限界
を分解することなく確認できる無励磁作動形電磁ブレー
キのギャップ調整装置を提供することを課題とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電磁コイルが埋設されたフ
ィールドコアと、前記電磁コイルの無励磁状態において
前記フィールドコアとの間にギャップを介して対向する
軸方向にのみ移動可能なアーマチュアと、該アーマチュ
アと対向して配置された回転板と、該回転板と対向して
配置された受圧板と、前記アーマチュアを前記回転板に
圧接する方向に付勢する制動ばねと、前記フィールドコ
アに取り付けられ前記アーマチュアの軸方向の移動を案
内するガイドピンとを備えた無励磁作動形電磁ブレーキ
のギャップ調整装置であって、該ギャップ調整装置が、
前記受圧板及び前記アーマチュアの貫通孔を貫通し前記
フィールドコアに取り付けられたボルトと、該ボルトの
先端部に締結されたギャップ調整用ナットと、前記ボル
トに外挿され且つその先端面と前記ギャップ調整用ナッ
トの端面との間に隙間を設けて前記受圧板の貫通孔に挿
入されたスペーサと、該スペーサに外挿され前記受圧板
を押す押えばねとで構成されるものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ガイドピンが前記受圧板の挿通孔に挿
通されたものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明においては、ギャップ調整
用ナットを締め込むだけで、簡単にギャップ調整がで
き、またギャップ調整用ナットを締め込むことができな
くなることで、ブレーキを分解することなく回転板の摩
耗限界を確認することができる。
【0012】請求項2記載の発明においては、アーマチ
ュアを案内するガイドピンを延長して受圧板の挿通孔に
挿通することにより、受圧板の回り止め機能を分担す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1はブレーキモータに本発明の無励磁作
動形電磁ブレーキのギャップ調整装置を適用した実施の
形態を示すもので、図2の1−1線断面図である。図2
は図1の左側面図である。図3は図1の囲み内の拡大断
面図であって、(A)は回転板の初期時の拡大断面図
で、(B)は回転板の摩耗限界時の拡大断面図である。
【0014】図1に示すように、モータ1の反負荷側
(図1において左側)に電磁コイル2が埋設されたフィ
ールドコア3が配置され、このフィールドコア3はフィ
ールドコア3に形成された図示しない通しボルト挿通孔
を通じて図2に示す3本の通しボルト1bによりモータ
1に取り付けられている。また、モータ1の回転軸1a
はフィールドコア3の段付き中心孔3aに軸受1cを介
して支持されている。
【0015】図1、図2に示すように、フィールドコア
3の端面には円周方向等間隔に3本のボルト4(図1に
おいては1本のみ図示)がねじ込まれて取り付けられて
おり、また、円周方向等間隔に3本のガイドピン5(図
1においては1本のみ図示)が取り付けられている。さ
らに、フィールドコア3の端面には制動ばね6(図1に
おいては不図示)を支持する図示しないばね支持孔が円
周方向等間隔に形成されている。そして、制動ばね6は
後述するアーマチュア9をフィールドコア3と反対方向
に付勢している。また、3本のボルト4(図1において
は1本のみ図示)の外周にはそれぞれスペーサ7とばね
8が遊嵌されている。なお、ボルト4とスペーサ7と押
えばね8と後述するギャップ調整用ナット14との関係
については、図3とともに詳細に後述する。
【0016】図1、図2に示すように、フィールドコア
3に埋設された電磁コイル2に対向してアーマチュア9
が配置されている。アーマチュア9には、その中心部に
中心孔9aが形成され、また、ガイドピン5が遊嵌する
3個のガイド孔9cが円周方向等間隔に形成されてい
る。さらに、アーマチュア9には、3本のボルト4とそ
の外周に遊嵌されたスペーサ7と押えばね8とが遊嵌す
る3個の貫通孔9bと3本の通しボルト1bが貫通する
3個の切欠9eが円周方向等間隔に形成されている。そ
して、アーマチュア9はガイドピン5によって案内され
て回転軸1aの軸方向のみ移動が可能になっている。
【0017】図1、図2に示すように、アーマチュア9
のフィールドコア3と反対側の端面に対向して回転板1
0が配置されている。回転板10の中心部には図示しな
い角形の中心孔が形成されている。そして、回転板10
の中心孔には、断面形状が角形のセンタハブ11が遊嵌
している。また、センタハブ11は中心孔とキー溝が形
成されている。そして、センタハブ11は回転軸1aに
キー1eと止め輪1dによって取り付けられている。し
たがって回転板10は軸方向に移動可能であるとともに
回転軸1aとともに回転する。なお、センタハブ11に
は直径方向対称位置に軸方向に貫通する1対のハブ抜き
用ねじ孔11aが形成されている。
【0018】図1、図2に示すように、回転板10のア
ーマチュア9と反対側の端面に対向して受圧板13が配
置されている。受圧板13には、その中心部に中心孔1
3aが形成され、また、3本のボルト4の先端部4aが
貫通する3個の貫通孔13cと3本の通しボルト1b
(図1には不図示)が貫通する3個の切欠13eが円周
方向等間隔に形成されている。そして、3本のボルト4
の先端部4aにギャップ調整用ナット14を締結するこ
とによりスペーサ7と押えばね8とで受圧板13とフィ
ールドコア3との間隔が一定に保持される。また、フィ
ールドコア3とアーマチュア9との対向する端面間でア
ーマチュア9の軸方向の移動を案内する各ガイドピン5
の外周に隙間s(図6に図示)を保って緩衝材としての
Oリング15が保持されている。このOリング15は、
フィールドコア3が励磁された時にアーマチュア9がフ
ィールドコア3に吸着される時の衝突音を低減させる機
能を有するものである。なお、図2に示す2aは電磁コ
イル2のリード線であり、3bはフィールドコア3に形
成された手動ブレーキ解放用ねじ孔であり、9dはアー
マチュア9に形成された手動ブレーキ解放用ねじ貫通孔
であり、13dは受圧板13に形成された手動ブレーキ
解放用ねじ貫通孔である。
【0019】次に、図1、図2に示す本発明の実施の形
態の無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置につ
いて、図3(A),(B)に基づいて、以下に詳しく説
明する。図3(A),(B)に示すように、ギャップ調
整装置は、受圧板13及びアーマチュア9の貫通孔を貫
通しフィールドコア3に取り付けられたボルト4と、ボ
ルト4の先端部4aに締結されたギャップ調整用ナット
14と、ボルト4に外挿され且つその先端面とギャップ
調整用ナット14の端面との間に隙間A(回転板10の
摩耗限界量に相当する)を設けて受圧板13の貫通孔に
挿入されたスペーサ7と、スペーサ7に外挿され受圧板
13を押す押えばね8とで構成されている。さらに、詳
しくは、スペーサ7の外周面と受圧板13の貫通孔の内
周面の間には僅かな隙間Bが形成されており、また、ボ
ルト4の外周面とスペーサ7の内周面の間には僅かな隙
間Cが形成されている。
【0020】上記ギャップ調整装置によるギャップ調整
は、次のように行われる。ブレーキを使用していくと、
回転板10が摩耗しその厚みが薄くなる。そうすると、
ギャップGが大きくなり、限界ギャップを超えると、ブ
レーキが励磁してもアーマチュア9を吸引できなくな
る。そこで、ギャップ調整用ナット14を締め込み、受
圧板13と回転板10とアーマチュア9をフィールドコ
ア3側に押し込むことで、初期のギャップGにし、吸引
動作を可能にする。ギャップ調整用ナット14は緩み止
め機能付ナットを用いることで自身の緩み止め機能と押
えばね8及び緩み止め剤の塗布により、より一層の緩み
防止効果を実現するとともに、その構造により容易にギ
ャップ調整ができる。
【0021】回転板10には摩耗限界があり、ある厚み
以下ではブレーキ性能を満足できなくなる。そこで、通
常は、ブレーキを分解して回転板の厚みを直接測定する
か、ブレーキの使用回数で適時交換するか、またはギャ
ップ調整回数で回転板の摩耗量を推定し交換する。つま
り、ブレーキの分解作業を行なうか、早めに回転板を交
換していた。しかし、上記ギャップ調整装置では、上記
の隙間Aを設けているから、スペーサ7に当たりギャッ
プ調整用ナット14が締め込めなくなることで、ブレー
キを分解せずに回転板10が摩耗限界に達したことを知
ることができる。
【0022】また、ブレーキ作動時に回転中の回転板1
0がアーマチュア9に押され、受圧板13に押しつけら
れる。その時、受圧板13には回転板10の回転方向に
回転させようとする力が発生する。その回転力を受圧板
13の貫通孔に挿入したスペーサ7を介してボルト4が
支える。上記ギャップ調整装置では、スペーサ7の外周
面と受圧板13の貫通孔の内周面の間の僅かな隙間Bと
ボルト4の外周面とスペーサ7の内周面の間の僅かな隙
間Cとによって受圧板13の回転力によるスペーサ7を
たたく衝撃力が小さくなる。したがって、その時発生す
る音が小さくなり、静音化が計れる。また、ボルト4の
長寿命化も計れる。また、押えばね8も受圧板13につ
られ回転方向に動こうとするが、スペーサ7と押えばね
8の隙間を小さくすることで、ほとんど動かず、軽く接
触するだけとなる。したがって、押えばね8がスペーサ
7に軽く接触するだけで硬いボルト4に直接接触しない
ので、摩耗も少なくなり長寿命化が計れる。
【0023】図1〜図3に示す本発明の実施の形態の無
励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置によれば、
次のような効果を有する。(1)ブレーキの分解をせず
にギャップの調整が容易にできる。(2)回転板10が
摩耗限界になると、スペーサ7の端面がギャップ調整ナ
ット14の端面に当接し、それ以上ギャップ調整ナット
14を締め込むことができなくなるので、これにより回
転板10の摩耗限界を分解することなく確認できる。
(3)スペーサ7の外周面と受圧板13の貫通孔の内周
面の間には僅かな隙間Bが形成されており、また、ボル
ト4の外周面とスペーサ7の内周面の間には僅かな隙間
Cが形成されているので、回転板10がスペーサ7をた
たく衝撃力が小さくなり、静音化が計れる。
【0024】次に、本発明の別の実施の形態について説
明する。図4はブレーキモータに本発明の無励磁作動形
電磁ブレーキのギャップ調整装置を適用した別の実施の
形態を示すもので、図5の4−4線断面図である。図5
は図4の左側面図である。図6は図4の囲み内の拡大断
面図である。
【0025】図4〜図6に示す本発明の別の実施の形態
の無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置は、図
1〜図3に示す本発明の実施の形態の無励磁作動形電磁
ブレーキのギャップ調整装置におけるガイドピン5が受
圧板13の挿通孔13bに挿通されている点だけが相違
する。したがって、図4〜図6に示す本発明の別の実施
の形態の無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置
については、図1〜図3に示すものと同一部分について
は、同一符号を付して、重複する部分の説明は省略す
る。
【0026】上述のガイドピン5が受圧板13の挿通孔
13bに挿通されている点について以下詳しく説明す
る。ブレーキ作動時に回転中の回転板10がアーマチュ
ア9に押され、受圧板13に押しつけられる。その時、
受圧板13には回転板10の回転方向に回転させようと
する力が発生する。通常は、アーマチュア9に働く力は
ガイドピン5で、受圧板13に働く力はスペーサ7を介
してボルト4が支える。それらの回転力に対してガイド
ピン5とボルト4は十分な強度を有するが、ブレーキ容
量が大きく、回転力が大きくなった場合、特にボルト4
の本数を多くするか、サイズを大きくする必要がある。
このことは加工コストが上昇し、また、ギャップ調整用
ナット14が増えることにより、ギャップ調整が困難
で、しかもギャップ調整に時間がかかる。しかし、上記
ギャップ調整装置では、ガイドピン5が受圧板13の挿
通孔13bに挿通されているので、ガイドピン5でも受
圧板13を支えている。したがって、ブレーキ容量が大
きく、回転力が大きくなった場合でもボルト4の本数を
多くしたり、サイズを大きくする必要はない。また、受
圧板13の挿通孔13bとガイドピン5との隙間Dを僅
かにすることにより、静音化も計ることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブレーキ
を分解せずにギャップの調整が容易にできるという効果
を有する。また、回転板が摩耗限界になると、スペーサ
の端面がギャップ調整ナットの端面に当接し、それ以上
ギャップ調整ナットを締め込むことができなくなるの
で、これにより回転板の摩耗限界を分解することなく確
認できるという効果を有する。
【0028】請求項2記載の発明によれば、ガイドピン
が受圧板の挿通孔に挿通されたことにより、請求項1記
載の発明による上記の効果に加えて受圧板の回り止めが
できるので、ブレーキ容量が大きく、回転力が大きくな
った場合でもボルトの本数を多くしたり、サイズを大き
くする必要がなく、ギャップの調整が容易に行えるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ブレーキモータに本発明の無励磁作動形電磁
ブレーキのギャップ調整装置を適用した実施の形態を示
すもので、図2の1−1線断面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図1の囲み内の拡大断面図であって、(A)
は回転板の初期時の拡大断面図で、(B)は回転板の摩
耗限界時の拡大断面図である。
【図4】 ブレーキモータに本発明の無励磁作動形電磁
ブレーキのギャップ調整装置を適用した別の実施の形態
を示すもので、図5の4−4線断面図である。
【図5】 図4の左側面図である。
【図6】 図4の囲み内の拡大断面図である。
【図7】 従来の無励磁作動形電磁ブレーキの断面図で
ある。
【図8】 従来の別の無励磁作動形電磁ブレーキの断面
図である。
【図9】 従来のさらに別の無励磁作動形電磁ブレーキ
を示すもので、図10の9−9線断面図である。
【図10】 図9の右側面図である。
【符号の説明】
1: モータ 1a: 回転軸 1b: 通しボルト 1c: 軸受 1d: 止め輪 1e: キー 2: 電磁コイル 2a: リード線 3: フィールドコア 3a: 中心孔 3b: 手動ブレーキ解放用ねじ孔 4: ボルト 4a: 先端部 5: ガイドピン 6: 制動ばね 7: スペーサ 8: 押えばね 9: アーマチュア 9a: 中心孔 9b: 貫通孔 9c: ガイド孔 9d: 手動ブレーキ解放用ねじ貫通孔 9e: 切欠 10: 回転板 11: センタハブ 11a:ハブ抜き用ねじ孔 13: 受圧板 13a:中心孔 13b:挿通孔 13c:貫通孔 13d:手動ブレーキ解放用ねじ貫通孔 13e:切欠 14: ギャップ調整用ナット 15: Oリング G: ギャップ A: 隙間 B: 僅かな隙間 C: 僅かな隙間 D: 僅かな隙間 s: 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが埋設されたフィールドコア
    と、前記電磁コイルの無励磁状態において前記フィール
    ドコアとの間にギャップを介して対向する軸方向にのみ
    移動可能なアーマチュアと、該アーマチュアと対向して
    配置された回転板と、該回転板と対向して配置された受
    圧板と、前記アーマチュアを前記回転板に圧接する方向
    に付勢する制動ばねと、前記フィールドコアに取り付け
    られ前記アーマチュアの軸方向の移動を案内するガイド
    ピンとを備えた無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調
    整装置であって、該ギャップ調整装置が、前記受圧板及
    び前記アーマチュアの貫通孔を貫通し前記フィールドコ
    アに取り付けられたボルトと、該ボルトの先端部に締結
    されたギャップ調整用ナットと、前記ボルトに外挿され
    且つその先端面と前記ギャップ調整用ナットの端面との
    間に隙間を設けて前記受圧板の貫通孔に挿入されたスペ
    ーサと、該スペーサに外挿され前記受圧板を押す押えば
    ねとで構成されることを特徴とする無励磁作動形電磁ブ
    レーキのギャップ調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドピンが前記受圧板の挿通孔に
    挿通されたことを特徴とする請求項1記載の無励磁作動
    形電磁ブレーキのギャップ調整装置。
JP2000300195A 2000-09-29 2000-09-29 ギャップ調整機構付き無励磁作動形電磁ブレーキ Expired - Lifetime JP3916390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300195A JP3916390B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 ギャップ調整機構付き無励磁作動形電磁ブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300195A JP3916390B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 ギャップ調整機構付き無励磁作動形電磁ブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002106618A true JP2002106618A (ja) 2002-04-10
JP3916390B2 JP3916390B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=18781910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300195A Expired - Lifetime JP3916390B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 ギャップ調整機構付き無励磁作動形電磁ブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3916390B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807124B1 (ko) 2007-04-20 2008-02-27 주식회사 신라공업 자동차용 마그네트 클러치에 적용되는 일렉트릭 코일의하우징
JP2012116623A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電動巻上機
CN112963475A (zh) * 2021-04-20 2021-06-15 徐州大恒测控技术有限公司 一种监测制动正压力的内置移动轴盘式制动器及其监测方法
CN113847368A (zh) * 2021-09-17 2021-12-28 中国重汽集团济南动力有限公司 重卡盘式制动器用智能监控装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807124B1 (ko) 2007-04-20 2008-02-27 주식회사 신라공업 자동차용 마그네트 클러치에 적용되는 일렉트릭 코일의하우징
JP2012116623A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電動巻上機
CN112963475A (zh) * 2021-04-20 2021-06-15 徐州大恒测控技术有限公司 一种监测制动正压力的内置移动轴盘式制动器及其监测方法
CN113847368A (zh) * 2021-09-17 2021-12-28 中国重汽集团济南动力有限公司 重卡盘式制动器用智能监控装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3916390B2 (ja) 2007-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4592674B2 (ja) 鳴きを低減する電磁ブレーキ
JP2002106618A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキのギャップ調整装置
TWI557339B (zh) Electromagnetic brake
JP3940102B2 (ja) 巻上機用制動装置
JP2007002906A (ja) ブレーキ装置
JP3852818B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキの消音装置
JP5446604B2 (ja) 電磁連結装置、モータ
JP3641236B2 (ja) ブレーキ装置
JPH09144778A (ja) 電磁ブレーキ
JP3900919B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキおよびこれを備えたモータならびにモータの製造方法
JP2009058025A (ja) ブレーキ装置
JPH0141852B2 (ja)
JPH04272523A (ja) 負作動形電磁ブレーキ
JP2562031Y2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPS60237234A (ja) デイスクブレ−キ用デイスクロ−タ
JPWO2007004301A1 (ja) 制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置
JP7222653B2 (ja) ブレーキ付電動機
JPH09210105A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JP3929884B2 (ja) 無励磁作動型電磁ブレーキ
JPS5932187Y2 (ja) ブレ−キ付電動機の電磁石隙間調整装置
JP2007209123A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ付き回転電機
JP2002005206A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPH0613891B2 (ja) 電磁ブレ−キ
JPS6128501Y2 (ja)
JP2533565Y2 (ja) 電磁ブレーキ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3916390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7