JP2002106077A - 目地構造 - Google Patents

目地構造

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JP2002106077A
JP2002106077A JP2000353892A JP2000353892A JP2002106077A JP 2002106077 A JP2002106077 A JP 2002106077A JP 2000353892 A JP2000353892 A JP 2000353892A JP 2000353892 A JP2000353892 A JP 2000353892A JP 2002106077 A JP2002106077 A JP 2002106077A
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panel
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Takashi Ryu
高 笠
Takashi Yokoie
尚 横家
Ataru Yamada
中 山田
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ALCパネルを並列させて構成した壁に於ける
目地であって、該目地の柔軟性を向上させ、且つALC
パネルの厚さを薄くして取付間隔を大きくしても充分な
耐火性能を発揮させる。 【解決手段】複数のALCパネル1を並列させて壁を構
成したとき、隣接するALCパネル1の間に形成される
目地4の空間に該空間と同一又は若干大きく形成された
軟体目地材11を挿入して並列させたALCパネルを連結
する。またALCパネル1の小口に長手方向の全長にわ
たる溝1aを形成しておき、対向した溝1aによって形
成される箱状空間12に該箱状空間12より若干大きく形成
された軟体目地材11を挿入して並列させたALCパネル
1を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ートパネルを並列させて構成した壁に形成される目地構
造に関し、特に、軽量気泡コンクリートパネルどうしを
柔軟に連結して地震時に作用する力を吸収することで破
損を防ぐと共に個々の軽量気泡コンクリートパネルに作
用する力を壁全体に分散し、且つ加熱側からの火炎の進
入と高温の空気の進入を遮断し得るように構成した目地
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートパネル(以下「A
LCパネル」という)は、無機質で材料自体の耐熱性が
あるのに加え、無数の気泡を内部に封じ込めたことによ
り熱を遮断する性能が高い。このため、耐火性が要求さ
れる外壁や間仕切壁を構成する際には、複数のALCパ
ネルを並列させることで、前記要求を満足させることが
行なわれている。
【0003】複数のALCパネルを並列させて壁を構成
したとき、隣接するALCパネルの幅方向の端面(小
口)が対向する部位に目地が形成される。この目地はA
LCパネルを用いて構成した壁の弱点となるものであ
り、耐衝撃性,断熱性,耐火性,遮音性を損なうことの
ないような構造にすることが必要となる。
【0004】ALCパネルを並列させることによって構
成する壁は、人が衝突したり、予期しない物体が衝突し
た際の衝撃力に耐えなければならない。このため、厚さ
50mm以下の比較的薄いALCパネルで構成される壁で
は、ALCパネルの損傷を免れるため該ALCパネルの
取付間隔を狭くしている。例えば、ALCパネルの取付
間隔を大きくすると、付与された衝撃力によってALC
パネルは変形し、目地に於いて隣接するALCパネルと
の間にズレが生じる。そして、取付間隔が大きくなるほ
ど生じたズレは大きくなる。
【0005】またALCパネルはコンクリートと比較す
ると高度な遮熱性を有するため、加熱面と非加熱面との
温度差が大きくなり、ALCパネル内部の熱応力が大き
くなる。一方、ALCパネルは曲げ剛性が低いため、加
熱時に発生する熱応力に応じて反りが発生する。この反
りは、ALCパネルに於ける加熱面と非加熱面との温度
差が大きいほど(急激に強い熱に曝されたような場
合)、ALCパネルの曲げ剛性が低いほど(厚さが薄
く、取付間隔が大きいほど)顕著であり、且つ長手方向
及び幅方向に対し複雑に発生する。このように、複数の
ALCパネルを並列させて構成した壁では、壁全体とし
て予め規定された耐火性能を満足する必要があり、隣接
するALCパネルの間に構成される目地にも耐火性が付
与される。
【0006】ここで、目地構造の幾つかの例を図10,図
11により説明する。
【0007】図10(a)に示す目地構造(第1公知例)
は、対向するALCパネル51の小口に予め丸溝51aを形
成しておき、ALCパネル51を対向させて形成された目
地52に構成された半密閉筒状空間53にセメントモルタル
54を充填して構成したものである。この目地52では、セ
メントモルタル54が硬化して隣接したALCパネル51を
強固に連結するため、壁面或いは個々のALCパネル51
に力が作用したとき、この力を壁全体に分散させること
が出来る。
【0008】同図(b)に示す目地構造(第2公知例)
は対向するALCパネル51の小口に予めコ字状の溝51b
を形成しておき、ALCパネル51を対向させることで、
目地52に形成された半密閉箱状空間53に目地棒55を挿入
して構成したものである。この目地52では、目地棒55と
ALCパネル51との間に隙間が生じ、地震等により変形
したとき、その変形を目地で吸収することが出来る。
【0009】上記第1,第2公知例では、ALCパネル
51の厚さは75mm〜125mm程度であり、長手方向が所定の
間隔(2m以上)で配置された下地材に固定されてい
る。このため、ALCパネル51の一方側の面が火炎や高
温に曝された場合であっても、この火炎や高温が目地52
から他方側に進入することがなく、高い耐火性を発揮す
ることが出来る。
【0010】同図(c)に示す目地構造(第3公知例)
は、隣接するALCパネル51の間に形成された目地52に
不燃性を持った例えば珪酸ソーダ系接着剤を充填して接
着層56を構成したものである。並列された各ALCパネ
ル51は厚さが50mm以下であり、長手方向が所定の間隔
(600mm)で配置された下地材に固定されている。この
目地構造では、ALCパネル51の一方側の面が火炎や高
温に曝された場合であっても、該ALCパネル51に発生
する反りを拘束し得る間隔を持って図示しない下地材に
取り付けられ、且つ目地52が接着されているため、火炎
や高温が目地52を介して他方側に進入することがなく、
高い耐火性を発揮することが出来る。
【0011】図11は床板材の目地構造(第4公知例、特
開平2-210132号公報)を示すものであり、コンクリート
パネル57の間に形成された目地58であって、厚さ方向の
一方側にセラミックファイバーやロックウール等の耐火
材59を配置すると共に略中央部位に耐震ゴム60を挟み込
んで構成したものである。この技術では、耐震ゴム60に
よってコンクリートパネル57の変形を吸収することが出
来、且つ耐火材59によって火炎を遮断することが出来
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記第1公知技術で
は、複数のALCパネルを強固に連結して該ALCパネ
ルに付与さられた力を壁全体に分散させることが出来
る。しかし、地震時に壁全体に加わる力に応じてALC
パネルが変形しようとしたとき、この変形を目地で吸収
することが出来ないため、該目地の変形による力の吸収
が困難であり、損傷につながる。即ち、ALCパネルを
連結する場合、単にALCパネルどうしを強固に連結す
るのではなく、変形吸収できる柔らかさを持って連結す
ることが必要となる。一方、ALCパネルで構成される
壁では、衝撃力によって発生する隣接するALCパネル
の目地に於けるズレを可及的に小さくするために、目地
の剪断抵抗力が必要となる。
【0013】そして、目地に亀裂が発生した場合、熱、
音を通過させることになり、壁がALCパネルで構成さ
れているにも関わらず、断熱性能,遮音性能を保持する
ことが出来ず、且つ壁に耐火性能が要求される場合は炎
の遮断も困難になるという問題がある。
【0014】また第2公知技術では、ALCパネルどう
しを柔軟性を持って連結しているが、ALCパネルを対
向する際に容易に連結し得るように目地棒とALCパネ
ルの間の目地に形成した半密閉箱状空間との間に若干の
隙間を設けており、この隙間が熱や音を通過させ、且つ
耐衝撃力に劣り、更には耐火上の欠点となるという問題
がある。
【0015】また第3公知技術では、ALCパネルの厚
さと、この厚さに対応させて下地材の間隔を設定するこ
とによって、充分な耐火性能を発揮することが出来る。
即ち、隣接したALCパネルの間に形成された目地が接
着剤やセメントモルタルによって接着されて一体化し、
且つALCパネルが長手方向に厚さに対応させて予め設
定された間隔を持った複数の位置で下地材に取り付けら
れて拘束されるため、一方側の面を加熱した場合であっ
ても、ALCパネルに大きな反りが発生することがな
く、高い耐火性能を発揮することが出来る。しかし、取
付間隔が短いため、下地材の数が多く且つ取付部位の数
が多くなって施工が煩雑になるという問題がある。
【0016】このため、下地材の数を削減し且つ取付施
工を容易にするためには、ALCパネルの取付間隔を大
きくすることが好ましい。
【0017】しかし、取付間隔を大きくするのに伴って
ALCパネルの見掛け上の剛性が低くなり、一方側の面
が加熱されたとき、該ALCパネルに反りが発生する。
このとき、目地の接着強度がALCパネルの引張強度よ
りも低い場合には、ALCパネルに発生した反りによっ
て目地が開き、該目地を火炎が貫通して耐火性が損なわ
れる。特に、ALCパネルの一方側の面を加熱したとき
に発生する反りの挙動は複雑であり、反りに伴って発生
する目地の開きは、加熱面側の方が非加熱面側よりも大
きい。このため、開いた目地を火炎が非加熱面側に貫通
するという問題が生じる。
【0018】また目地の接着強度がALCパネルの引張
強度よりも高い場合には、該ALCパネルに発生した反
りによってALCパネルにヒビ割れが生じ、該ヒビを火
炎が貫通して耐火性が損なわれるという問題が生じる。
【0019】またALCパネルに対する加熱の程度がさ
ほど大きくない場合、ALCパネルに火炎を貫通させる
ほど大きくないヒビ割れが発生して反りを吸収すること
がある。この場合、加熱された後に再使用するに当たっ
て、多大なヒビ割れ補修が必要となる虞がある。
【0020】第4公知例では、目地に耐火材を配置する
ことで火炎を遮断し得るように構成している。しかし、
ALCパネルに対する加熱時には、加熱側が高圧にな
り、圧力差によって高温の空気が加熱側から非加熱側へ
移動しようとする現象が起こる。耐火材としてセラミッ
クファイバーやロックウールを用いた場合、火炎を遮断
することが出来るが、高温の空気の流通を阻止すること
は出来ない。このため、ALCパネルに発生した反りに
よって目地が開いた場合、該目地を介して高温の空気が
非加熱側へ移動することとなり、耐火性を損なうという
問題がある。また耐火材として珪酸カルシウム板等の硬
質材を用いた場合、この材料は、目地の開きに追従する
ことが出来ず、従って、開いた目地を介して高温の空気
が非加熱側へ移動することを阻止し得ないという問題が
ある。
【0021】本発明の目的は、ALCパネルを並列させ
て構成した壁に於ける目地部の柔軟性を向上させると共
に、ALCパネルの厚さを薄くし且つ取付間隔を大きく
した場合であっても、充分な耐火性能を発揮することが
出来る目地構造を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る目地構造は、複数のALCパネルを並列
させて壁を構成したとき、隣接するALCパネルの間に
形成される目地構造であって、ALCパネルを幅方向の
端面を対向させて並列させたときに形成される空間に該
空間と同一又は若干大きく形成された軟体目地材を挿入
して並列させたALCパネルを連結するものである。
【0023】上記目地構造では、ALCパネルを対向さ
せたとき、目地部として形成される空間に軟体目地材を
隙間なく充填することで、隣接するALCパネルを変形
を吸収し得る柔軟性を持って連結することが出来る。こ
のため、ALCパネルに衝撃力が加わったとき、この衝
撃力によるALCパネルの変形を軟体目地材によって吸
収することが出来る。また軟体目地材の剪断抵抗力によ
って、目地に於ける隣接するALCパネル間のズレを小
さくすることが出来る。
【0024】またALCパネルに於ける幅方向の端面に
長手方向の全長にわたる溝を形成しておき、ALCパネ
ルを幅方向の端面を対向させて並列させたとき、対向し
た前記溝によって形成される空間に該空間より若干大き
く形成された軟体目地材を挿入して並列させたALCパ
ネルを連結したものである。
【0025】上記目地構造では、溝によって形成された
空間は目地の空間と同一又は大きいため、該空間に挿入
される軟体目地材の柔軟性や剪断抵抗力をより効果的に
発揮することが出来る。
【0026】上記目地構造に於いて、ALCパネルを幅
方向の端面を対向させて並列させたとき形成される空間
に該空間と同一又は若干大きく、且つ密度が1立方メー
トル当たり500kg以下の耐火軟体目地材を挿入する
ことが好ましい。
【0027】上記目地構造では、並列させたALCパネ
ルの間に形成された目地の空間に密度が1立方メートル
当たり500kg以下の耐火軟体目地材を挿入すること
によって、火災時の火炎を阻止することが出来、且つA
LCパネルどうしを柔軟に連結することが出来る。そし
て軟体目地材を該空間と同一又は若干大きくすることに
よって、ALCパネルに加えられた衝撃力によって該A
LCパネルが変形したとき、剪断抵抗力を発生して目地
のズレを小さくすると共に、火災時にも火炎を遮断でき
る。
【0028】上記目地構造に於いて、幅方向の端面を対
向して並列した軽量気泡コンクリートパネルの厚さ方向
に於ける加熱側に耐火軟体目地材を配置すると共に、非
加熱側に難燃性又は耐火性を有する気密材を配置するこ
とが好ましい。
【0029】上記目地構造では、目地の厚さ方向に於け
る加熱側に耐火軟体目地材を、また非加熱側に難燃性又
は耐火性を有する気密材を配置することによって、火災
発生時にALCパネルが高温に曝されて反りが発生し、
この反りに伴って目地が開いて加熱側の火炎が目地に進
入したとき、この火炎を耐火軟体目地材によって遮断し
て非加熱側への伝搬を阻止することが出来、且つ高温の
空気を難燃性又は耐火性を有する気密材によって遮蔽し
て非加熱側への進入を阻止することが出来る。
【0030】また隣接したALCパネルどうしを接着さ
せることなく、個々のALCパネルの反りを自由な状態
で発生させることで、該ALCパネルにヒビ割れの発生
を防止することが出来る。
【0031】また複数の軽量気泡コンクリートパネルを
並列させて構成した壁が間仕切壁である場合、隣接する
軽量気泡コンクリートパネルの間に形成された目地の厚
さ方向の両側に難燃性又は耐火性を有する気密材を配置
すると共にこれらの気密材の間に耐火軟体目地材を配置
することが好ましい。
【0032】上記目地構造では、ALCパネルの何れの
側が加熱された場合であっても、確実に非加熱側への火
炎の伝搬を阻止することが出来、且つ高温の空気の進入
を阻止することが出来る。
【0033】上記各目地構造に於いて、軽量気泡コンク
リートパネルの厚さが略50mm以下であり、且つ軽量
気泡コンクリートパネルの長手方向の取り付け間隔が略
2m以上であることが好ましい。
【0034】このように構成した目地構造では、ALC
パネルの厚さが薄く且つ取付間隔が長くなることによる
該ALCパネルに対する拘束の減少により見掛け上の曲
げ剛性が低下し、加熱時に反りが発生して目地が開いた
場合であっても、加熱側の火炎を遮断して非加熱側への
伝搬を阻止すると共に、高温の空気を遮蔽して非加熱側
への進入を阻止することが出来る。
【0035】従って、ALCパネルの取付間隔を大きく
して下地材を削減すると共に取付施工の簡易化をはかる
ことが出来る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、上記目地構造の好ましい実
施形態について図を用いて説明する。図1は第1実施例
に係る目地構造の構成を説明する断面図である。図2は
第2実施例に係る目地構造の構成を説明する断面図であ
る。図3は第3実施例に係る目地構造の構成を説明する
断面図である。図4は第4実施例に係る目地構造の構成
を説明する断面図である。図5は第5実施例に係る目地
構造の構成を説明する断面図である。図6は第6実施例
に係る目地構造の構成を説明する断面図である。図7は
間仕切壁に対応する目地構造の構成を説明する断面図で
ある。図8は複数のALCパネルによって構成した建物
の外壁を説明する図である。図9は複数のALCパネル
によって構成した間仕切壁を説明する図である。
【0037】目地構造の実施例を説明するのに先立って
複数のALCパネル1を並列させて構成した外壁、間仕
切壁について説明する。図8はALCパネル1によって
構成した外壁を説明する図である。図に於いて、ALC
パネル1は、50mm以下の厚さ寸法(35mm〜50mmの範囲、
本実施例では50mm)と、予め設定された幅寸法(本実施
例では600mm)と、2m以上の長さ寸法(本実施例では
略1階層分の高さに相当する3m)とを有している。
【0038】ALCパネル1は幅方向及び長手方向に夫
々並列して配置され、夫々建物側に且つALCパネル1
の長手方向の寸法と対応する位置に設けた下地材2にビ
ス或いは釘等の固定具3によって取り付けられている。
従って、ALCパネル1は下地材2に対し、略両端部が
固定具3によって取り付けられている。このため、AL
Cパネル1の下地材2に対する取付間隔は2m以上の寸
法となる。
【0039】下地材2としては、図に示すリップ溝形鋼
を代表とする鋼材や木材を用いることが可能であり、建
物の躯体の構造に対応して選択されている。
【0040】複数のALCパネル1を並列させたとき、
隣接するALCパネル1の間に目地4が形成され、該目
地4が後述する目地4,18としての機能を発揮してい
る。特に、目地4は、従来の第3公知例のように接着さ
れることはなく、壁を構成する複数のALCパネル1が
互いに一体化することはない。このため、個々のALC
パネル1は、地震や風等の荷重が作用したとき、夫々独
立した挙動を実現し得るように構成されている。
【0041】図9はALCパネル1によって構成した間
仕切壁を説明する図である。図に於いて、ALCパネル
1は、50mm以下の厚さ寸法(35mm〜50mmの範囲、本実施
例では50mm)と、予め設定された幅寸法(本実施例では
600mm)と、2m以上の長さ寸法(本実施例では、下階
の床板5と上階の床板或いは屋根板等からなる天井板6
の間の高さに相当する3m)とを有している。
【0042】間仕切壁は、床板5と天井板6の間に間隙
を設けることなく構成される。このため、床板5には間
仕切壁に沿ってL字状に形成された長尺状の下部取付下
地7aが固定され、天井板6には間仕切壁に沿ってコ字
状に形成された長尺状の上部取付下地8が固定されてい
る。そしてALCパネル1の上端を上部取付下地8に差
し込み、下端を下部取付下地7aに当接させた後、L字
状に形成されたピース状の固定金具7bによって固定す
ることで、複数のALCパネル1を並列させた間仕切壁
を構成している。
【0043】次ぎに、上記の如く構成された外壁,間仕
切壁に於ける目地4,18の構成について図1〜図7によ
り説明する。
【0044】図1は目地4の第1実施例に係る構造を説
明する図である。図に於いて、目地4に形成された空間
には、該空間と同一又は若干大きく形成された軟体目地
材11が全長にわたって配置されている。
【0045】目地4の全長にわたって配置された軟体目
地材11は、該目地4の両側に配置されたALCパネル1
によって挟まれた状態で保持されている。このため、目
地4は予め設定された寸法を持って形成されている。目
地4の寸法は特に限定するものではなく、軟体目地材11
を保持すると共に隣接したALCパネル1が高温に曝さ
れたときの反りによる目地4の開きを許容し得る程度の
寸法であることが好ましい。
【0046】本実施例では、目地4の幅を約10mmに設定
している。また軟体目地材11は目地4の幅約10mmと同一
又は若干大きく形成されることが必要であり、本実施例
では軟体目地材11の幅は目地4の幅よりも5%大きい約
10.5mmに設定されている。
【0047】軟体目地材11は、ALCパネル1が変形し
たときにこの変形を許容し得るように柔軟性があること
が必要であり、目地4よりも若干大きいものを適度に圧
縮して挿入される。このため、軟体目地材11としては、
前記の如き柔軟性を有するものであれば使用することが
可能である。しかし、外壁或いは間仕切壁の耐火性を考
慮したとき、軟体目地材11は高い耐火性を有することが
好ましい。
【0048】このため、軟体目地材11としては、柔軟性
と耐火性を持ったセラミックファイバーやロックウー
ル、珪酸カルシウム版等の耐火軟体目地材を選択的に用
いることが可能である。本実施例では、軟体目地材11と
してセラミックファイバーの密度が1立方メートル当た
り200kg程度のものを用い、この軟体目地材11を目
地4に挿入している(以下、耐火性を持たない軟体目地
材及び耐火性を持った軟体目地材を含めて「軟体目地材
11」という)。
【0049】上記軟体目地材11は、目地4を通して火炎
が進入しようとした場合、この火炎を遮断する機能を有
する。特に、地震時、或いは予期しない物体が衝突した
ときに発生する目地4の両側に配置されたALCパネル
1の相対的なズレ、及び加熱時のALCパネル1の反り
による目地4の開きを許容する構造の場合、該目地4の
開きに追従し得るように許容剪断力が60kg程度の柔軟性
を持ったセラミックファイバーを用いることが好まし
い。
【0050】上記の如く構成された第1実施例に係る目
地4では、該目地4を構成する一方のALCパネル1に
衝撃力が加えられて変形したとき、このALCパネル1
の変形を軟体目地材11が吸収することが可能である。ま
た壁に加えられた力は軟体目地材11の剪断抵抗によって
隣接するALCパネル1に分散し、部分的な破損を防止
することが可能である。
【0051】またALCパネル1が加熱されたとき、個
々のALCパネル1は隣接するALCパネル1に影響さ
れることなく単独で反りを発生するが、この反りは目地
4に設定された間隙によって吸収することが可能であ
る。このため、大きな拘束力を受けることがなく、ヒビ
割れの発生を防止することが可能である。
【0052】次に、図2は目地構造の第2実施例に係る
構造を説明する図である。図に於いて、ALCパネル1
の幅方向の端面(小口)には全長にわたってコ字状の溝
1aが形成されており、ALCパネル1を並列すること
により、目地4のほぼ中央に箱状空間12が形成されてい
る。
【0053】上記箱状空間12には、該箱状空間12よりも
断面積で略5%大きい軟体目地材11が挿入されている。
このように、軟体目地材11が箱状空間12よりも若干大き
く形成されているため、ALCパネル1と軟体目地材11
との間には隙間が形成されることがなく、音の透過、熱
の移動を阻止することが可能である。
【0054】ALCパネル1の小口に形成された溝1a
は、ALCパネル1を対向させる際に、軟体目地材11を
圧縮して挿入し易くするため、溝1aが小口側に向かっ
て台形状に開いた形状を有することが好ましい。
【0055】特に、箱状空間12の寸法は、本件発明者の
実験では、ALCパネル1の厚さが50mmの場合、目地15
を横断する方向に14mm〜25mm、厚さ方向に10mm〜20mmの
範囲であれば、確実に耐熱性を確保し得ることが判明し
ている。このため、ALCパネル1の溝1aは、ALC
パネル1の幅方向への深さが7mm〜13mm、厚さ方向が10
mm〜20mmの寸法で形成されている。
【0056】このため、本実施例では、溝1aをALC
パネル1の厚さ方向の中央に配置すると共に幅寸法をパ
ネル厚の約1/3、奥行寸法をパネル厚の約1/6とし
ており、ALCパネル1の小口にこのような溝1aを形
成して軟体目地材11を挿入することで、該粘体目地材11
はALCパネル1の剪断変形に耐えることが可能であ
る。
【0057】図3は目地構造の第3実施例に係る構造を
説明する図である。本実施例では、ALCパネル1の小
口に前述した実施例2のコ字状の溝1aに代えて、半円
状溝1bを形成している。
【0058】従って、ALCパネル1を並列することに
より、目地4のほぼ中央に円筒状空間13が形成される。
半円状溝1bは、実施例2に於けるコ字状の溝1aと比
べて小口側に向かって開放した形状であり、ALCパネ
ル1を並列することで形成される円筒状空間13に対し軟
体目地材11を容易に圧縮して挿入することが可能であ
る。軟体目地材11は前述した実施例1,2と同様にセラ
ミックファイバーの密度200kg程度のものを該空間
より断面積で略5%大きいものを充填している。
【0059】また半円状溝1bを、半径をALCパネル
1の厚さの1/6とすることで、ALCパネル1の剪断
断変形に耐えることが可能である。
【0060】図4は目地4の第4実施例に係る構造を説
明する図である。この目地構造は、ALCパネル1の変
形の吸収に加えた高い耐火性を発揮し得るように構成さ
れたものである。以下、主として耐火機能について説明
する。
【0061】図に於いて、目地4の加熱側(図に於ける
上側、以下図5,図6共に同じ)には耐火性を持った軟
体目地材11が配置され、非加熱側(図に於ける下側、以
下図5,図6共に同じ)には難燃性又は耐火性を有する
気密材14が配置されている。
【0062】目地4の全長にわたって配置された軟体目
地材11や気密材14は、該目地4の両側に配置されたAL
Cパネル1によって挟まれた状態で保持されている。軟
体目地材11は、目地4を通して非加熱側に火炎が進入し
ようとした場合、この火炎を遮断する機能を有するもの
である。
【0063】目地4に於ける軟体目地材11の配置部位は
加熱側であるが、必ずしもALCパネル1の表面と同一
平面上に配置する必要はなく、目地4の厚さ方向略中央
であることが好ましい。即ち、目地4が外壁に形成され
たものである場合、加熱面は屋外側の面となるため、目
地4の加熱側には雨水の屋内側への浸入を防止するため
に図示しない防水シーリング材が配置される。このた
め、耐熱材11は防水シーリング材よりも非加熱側に配置
されることとなる。
【0064】気密材14は目地4に配置された軟体目地材
11よりも非加熱側に配置され、加熱側から軟体目地材11
を通して非加熱側に高温の空気が進入しようとしたと
き、この高温の空気の非加熱側への進入を阻止する機能
を有するものであり、本実施例では変成シリコーン系の
シーリング材15が用いられている。該気密材14は、耐火
性を有する例えば珪酸ソーダ系などの耐火充填材、或い
は無機質系充填材、例えばALCパネルと同質の補修材
やセメントモルタルなどを用いれば、より高い耐火性を
発揮することが可能である。
【0065】上記シーリング材15を目地4に於ける軟体
目地材11よりも非加熱側に、且つ目地4の全長にわたっ
て充填することで、該目地4に対し難燃性又は耐火性を
有する気密材14を配置することが可能である。
【0066】上記の如く構成された第4実施例に係る目
地4では、ALCパネル1の加熱面側が火炎や高温の空
気に曝された場合、目地4に進入した火炎は軟体目地材
11によって非加熱側への進入が阻止され、且つ目地4に
進入した高温の空気は軟体目地材11を通過するもののシ
ーリング材15(気密材14)によって非加熱側への進入が
阻止される。特に、気密材14が難燃性又は耐火性を有す
るため、高温の空気に曝されるのみでは燃焼することが
ない。従って、火炎及び高温の空気共に非加熱側に進入
することがなく、高い耐火性を発揮することが可能であ
る。
【0067】またALCパネル1が加熱されたとき、前
述した第1実施例と同様に、個々のALCパネル1は隣
接するALCパネル1に影響されることなく単独で反り
を発生するものの、目地4に設定された間隙によって吸
収され、大きな拘束力を受けることがなく、ヒビ割れの
発生を防止することが可能である。
【0068】次ぎに、第5実施例に係る目地4の構造に
ついて図5により説明する。本実施例は、実質的に前述
した第4実施例の目地4と同一であり、第4実施例では
気密材14として変成シリコーン系のシーリング材15を用
いたのに対し、本実施例では気密材14としてアルミニウ
ム製の気密テープ16を用いる点で異なるものである。
【0069】気密テープ16は、目地4を構成するALC
パネル1の非加熱側の面に目地4の全長にわたって貼り
つけられている。この気密テープ16は、アルミニウムの
シートを素地とし、一方側の面に接着剤が塗布されてい
る。このため、充分に高い難燃性を有し、且つ目地4を
構成する隣接したALCパネル1に貼りつけたとき、該
目地4を充分に高い気密性を発揮させることが可能であ
る。
【0070】上記の如く構成された第5実施例に係る目
地4では、ALCパネル1の加熱側が火炎や高温の空気
に曝された場合、目地4に進入した火炎は軟体目地材11
によって非加熱側への進入が阻止され、且つ目地4に進
入した高温の空気は軟体目地材11を通過するものの、気
密テープ16(気密材14)によって非加熱側への進入が阻
止され、高い耐火性を発揮することが可能である。
【0071】次ぎに、第6実施例に係る目地4の構成に
ついて図6により説明する。図に於いて、ALCパネル
1の小口には全長にわたって第2実施例と同様なコ字状
の溝1aが形成されており、非加熱側の面と幅方向の両
端面との交差部には全長にわたって切欠1cが形成され
ている。
【0072】目地4は、上記の如く構成されたALCパ
ネル1を並列させると共に、隣接するALCパネル1の
幅方向の端面を互いに当接させて構成されている。この
ため、目地4にはALCパネル1の小口に形成した溝1
aが対向することによって、該目地4を横断する方向に
且つALCパネル1の全長にわたって箱状空間12が形成
され、且つ非加熱側の端部に夫々のALCパネル1に形
成された切欠1cが対向することによってALCパネル
1の全長にわたって凹溝17が形成される。
【0073】上記目地4では、箱状空間12,凹溝17以外
の部位は隣接するALCパネル1が互いに当接してお
り、積極的な間隙が形成されることはない。またALC
パネル1の当接部位は単に当接するのみであって、加熱
されたとき反りは個々のALCパネル1に独立して発生
する。
【0074】箱状空間12には、セラミックファイバーや
ロックウール等の柔軟性を持った軟体目地材11が圧縮し
て充填される。特に、箱状空間12の寸法は、火災による
加熱時にALCパネル1に反りが発生し、この反りに伴
って目地4が開いたときであっても、該箱状空間12に挿
入された軟体目地材11が離脱することなく、火炎に対す
る確実な耐熱性を維持し得る寸法に設定されている。
【0075】軟体目地材11としてセラミックファイバー
を用いて箱状空間12に挿入する場合、該セラミックファ
イバーの許容剪断力が60kg程度或いはそれ以上のものを
用いることが好ましい。このように、強度の高いセラミ
ックファイバーを用いることによって、火災時に隣接し
たALCパネル1に発生した反りを適度に拘束して相対
的に発生する大きなズレを防止することが可能である。
【0076】また凹溝17には、難燃性の気密材14として
変成シリコーン系のシーリング材15が充填されている。
もちろん、該気密材14は耐火性を有する例えば珪酸ソー
ダ系などの耐火充填材、或いは無機質系充填材、例えば
ALCパネルと同質の補修材やセメントモルタルなどを
用いても良い。凹溝17の寸法は特に限定するものではな
く、適量の気密材14を充填し得る寸法であれば良い。
【0077】上記の如き目地4に対し、建設省認定の試
験センターに於いて所定の耐火性能試験法案に基づいて
耐火試験を行なった。この耐火試験は、JISA541
6に相当するALCパネル(厚さ50mm)によって上記目
地15を形成した複数のテストピースを構成し、各テスト
ピースに対し、加熱面を1000℃に加熱すると共にこの加
熱状態を1時間維持して行なわれた。
【0078】上記試験の結果、非加熱面の温度は366℃
〜386℃であり、最大たわみ(反り)は55mm〜62mm加熱
面側に凸であった。しかし、耐火上、有害な変形,破
壊,脱落,割れ等は認められず、1時間耐火性能に合格
している。
【0079】次ぎに、間仕切壁に対応させた目地18の構
成について図7により説明する。間仕切壁と外壁は、外
壁では加熱面を屋外側として限定することが可能である
のに対し、間仕切壁では両面ともに加熱面となる可能性
を有する点で異なる。
【0080】このため、間仕切壁に形成される目地18で
は、該目地18の厚さ方向の中央部位に軟体目地材11を配
置し、該軟体目地材11の両側に難燃性又は耐火性を有す
る気密材14(例えば、変成シリコーン系のシーリング材
15)を配置することで、何れか一方側で火災が発生した
場合、他方側に配置された気密材14を気密材として機能
させることが可能となる。
【0081】このように間仕切壁に対応させた目地18で
は、図に示すように、軟体目地材11及び気密材14を隣接
するALCパネル1によって挟み込むようにして構成し
ても良く、図6に示す第6実施例のように、ALCパネ
ル1に溝1aを形成すると共に共に該溝1aの厚さ方向
両側に切欠1cを形成しておき、このALCパネル1を
隣接させて溝1aを対向させることで箱状空間12を形成
し、該箱状空間12に軟体目地材11を圧縮充填した後、A
LCパネル1を固定して該ALCパネル1の両面側に切
欠1cからなる凹溝17を形成し、この凹溝17に気密材14
を配置して構成しても良い。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
パネルの目地構造では、隣接するALCパネルの間に形
成された目地の空間に軟体目地材を挿入したので、これ
らのALCを互いに接着することが無く夫々自由な挙動
を実現している。このため、地震などにより壁面に変形
を受けても目地で吸収し、壁面への損害を極小にでき
る。
【0083】特に、隣接するALCパネルを互いに接着
することがなく、夫々自由な挙動を実現しているため、
加熱によってALCパネルに反りが発生したとき、該A
LCパネルに拘束力が作用することがない。このため、
ALCパネルに発生するヒビ割れを軽減することが出
来、且つヒビ割れが発生した場合であっても、このヒビ
割れは致命的なものではない。このため、再使用に当た
っての補修が軽微となる。
【0084】またALCパネルの目地に充填する軟体目
地材は圧縮充填されており、目地に隙間がなく音や熱の
透過がすくなく、隣戸間の独立性が保てる、又熱伝導に
たいしても密閉性が高く部屋毎に暖冷房する場合はコス
トが削減できる。
【0085】ALCパネルの目地に充填する軟体目地材
をセラミックファイバーなどの耐火性のある材料とした
場合は圧縮充填されているため火炎が透過することがな
い、また軟体目地材が十分な剪断抵抗力をもっているた
め、加熱されたALCパネルに反りが発生して厚さ方向
にズレるような挙動をおこしても軟体目地材が耐せん断
材として働きズレを防止して充分な耐火性能を確保する
ことができる。
【0086】またALCパネルの厚さ方向の加熱側に耐
火性を持った軟体目地材を配置すると共に、非加熱側に
難燃性又は耐火性を持った気密材を配置することによっ
て、加熱側から高温の空気が目地を貫通しようとした場
合、この高温の空気が軟体目地材を通過しても非加熱側
に配置した難燃性又は耐火性を有する気密材によって遮
断することが出来る。このため、火炎及び高温の空気が
非加熱側に進入することがなく、充分な耐火性能を発揮
することが出来る。
【0087】またALCパネルが厚さ50mm以下で、
且つ取付け間隔が2m以上となるように、該ALCパネ
ルを拘束する寸法が大きくなって見かけ上の曲げ剛性が
低くなった場合でも壁面に人がぶつかるなど壁面と直角
方向に力に対して、ALCパネルに加わった力を十分な
目地のせん断力で隣接するALCパネルに伝達し、壁面
全体で抵抗するため高い剛性を保持できる。取付け間隔
が大きくできることで材料の削減、施工の簡略化ができ
て、コストを下げることができる。
【0088】また壁が間仕切壁である場合、目地の厚さ
方向の両側に気密材を配置すると共に略中央に耐熱材を
配置することで、何れの面が加熱されたとしても、他方
の面に配置された気密材によって高温の空気の進入を遮
断することが出来る。このため、間仕切壁を境界として
何れの側で火災が発生しても、充分な耐火性能を発揮す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図2】第2実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図3】第3実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図4】第4実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図5】第5実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図6】第6実施例に係る目地構造の構成を説明する断
面図である。
【図7】間仕切壁に対応する目地構造の構成を説明する
断面図である。
【図8】複数のALCパネルによって構成した間仕切壁
を説明する図である。
【図9】複数のALCパネルによって構成した間仕切壁
を説明する図である。
【図10】第1公知例〜第3公知例の構成を説明する図で
ある。
【図11】第4公知例の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 ALCパネル 1a,1b 溝 1c 切欠 2 下地材 3 固定具 4 目地 5 床板 6 天井板 7a 下部取付下地 7b 固定金具 8 上部取付下地 11 軟体目地材 12 箱状空間 13 円筒状空間 14 気密材 15 シーリング材 16 気密テープ 17 凹溝 18 目地
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 DD01 DE01 DE03 DF01 DH37 DH39 FA04 FA07 FA52 GA07 GA12 GA24 GA55 GA63 HA01 HA04 HA21 HA34 HB02 HB04 HC01 KA03 KA07 LA09 LA12 MA02 MA06 4G055 AA03 AC01 BA41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量気泡コンクリートパネルに於ける幅
    方向の端面に長手方向の全長にわたる溝を形成してお
    き、軽量気泡コンクリートパネルを幅方向の端面を対向
    させて並列させたとき、対向した前記溝によって形成さ
    れる空間に該空間と同一又は若干大きく形成された軟体
    目地材を挿入して並列させた軽量気泡コンクリートパネ
    ルを連結することを特徴とした目地構造。
  2. 【請求項2】 軽量気泡コンクリートパネルを幅方向の
    端面を対向させて並列させたとき形成される空間に該空
    間と同一か該空間より若干大きく、且つ密度が1立方メ
    ートル当たり500kg以下の耐火軟体目地材を挿入す
    ることを特徴とした請求項1に記載した目地構造。
  3. 【請求項3】 幅方向の端面を対向して並列した軽量気
    泡コンクリートパネルの厚さ方向に於ける加熱側に耐火
    軟体目地材を配置すると共に、非加熱側に難燃性又は耐
    火性を有する気密材を配置することを特徴とする請求項
    1又は2に記載した目地構造。
  4. 【請求項4】 複数の軽量気泡コンクリートパネルを並
    列させて構成した壁が間仕切壁である場合、隣接する軽
    量気泡コンクリートパネルの間に形成された目地の厚さ
    方向の両側に難燃性又は耐火性を有する気密材を配置す
    ると共にこれらの気密材の間に耐火軟体目地材を配置す
    ることを特徴とする目地構造。
  5. 【請求項5】 軽量気泡コンクリートパネルの厚さが略
    50mm以下であり、且つ軽量気泡コンクリートパネル
    の長手方向の取り付け間隔が略2m以上であることを特
    徴とした請求項1乃至4の何れかに記載した目地構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007070834A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Taisei Corp 壁体の目地部構造
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JP2021143502A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 鹿島建設株式会社 パネルユニットおよび構造物の構築方法
JP2022043330A (ja) * 2018-08-30 2022-03-15 Jfeスチール株式会社 鉄骨柱の合成被覆耐火構造及び施工方法

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