JP2002105506A - 通電加圧焼結装置における電流制御装置および電流制御方法 - Google Patents

通電加圧焼結装置における電流制御装置および電流制御方法

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JP2002105506A
JP2002105506A JP2000296099A JP2000296099A JP2002105506A JP 2002105506 A JP2002105506 A JP 2002105506A JP 2000296099 A JP2000296099 A JP 2000296099A JP 2000296099 A JP2000296099 A JP 2000296099A JP 2002105506 A JP2002105506 A JP 2002105506A
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sintering
sintered
powder
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Tatsuro Araki
達朗 荒木
Shigeharu Ochi
重治 越智
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇温中の電流のハンチングおよびオーバーシュ
ートを防ぐことができ、焼結体の内部の結晶構造を均一
にすることができ、製品の品質がバラつくことを抑える
ことができる通電加圧焼結装置における電流制御装置お
よび電流制御方法を提供する。 【解決手段】焼結されるべき被焼結粉末を入れた焼結型
を真空内で加圧しながら通電し、通電により焼結型を発
熱させ被焼結粉末を焼結させるための通電加圧焼結装置
における電流制御装置90であって、焼結されるべき被
焼結粉末を入れた焼結型の温度を検出する温度センサ9
1と、温度センサ91で検出された検出温度Tの値に応
じて、焼結型に通電する通電電流Iを制御する電流制御
部92とからなり、昇温時には、通電する電流値を一定
の所定電流値とし、昇温後には、検出温度Tに基いたPI
D 制御で電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電加圧焼結装置
における電流制御装置および電流制御方法に関する。通
電加圧焼結装置は、内部に金属やセラミックス等の被焼
結粉末が入れられた焼結型を真空内で加圧しながら通電
し、通電により焼結型を発熱させ被焼結粉末を焼結させ
るための装置である。本発明は、かかる通電加圧焼結装
置の電流制御装置および電流制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は通電加圧焼結装置1の説明図であ
る。同図において、符号26、27は、上下一対の加圧
電極軸を示しており、焼結軸を構成している。上下一対
の加圧電極軸26、27の間には焼結型80が挟まれて
いる。この焼結型80はモールド81および上下一対の
ダイス82,83から構成されたものであり、いずれも
黒鉛等の電気伝導性の素材でできている。モールド81
は、中空部分を備えた円筒状に形成されている。各ダイ
ス82,83は、モールド81の中空部分と同一径の円
柱状に形成されている。前記モールド81の中空部分に
おける上下一対のダイス82,83間の空間に、銅(C
u)やニッケル(Ni)、アルミナ(Al2O3 )等の被焼
結粉末mが気密に収容されている。符号2は、真空チャ
ンバであり、焼結型80の周囲を真空に保つための容器
である。
【0003】前記加圧電極軸27は、例えば油圧シリン
ダによって上方に押し上げられるようになっている。加
圧電極軸27を上方に押し上げることによって、上下一
対の加圧電極軸26、27間で焼結型80とともに被焼
結粉末mを圧縮することができる。
【0004】また、モールド81およびダイス82,8
3は、いずれも電気伝導性があるので、焼結型80は直
流電源によって通電すると、焼結型80が発熱するか
ら、この熱によって被焼結粉末mを焼結させることがで
きる。
【0005】前記被焼結粉末mの素材が異なれば、被焼
結粉末mが焼結する温度が異なる。被焼結粉末mが十分
に焼結するために維持せねばならない温度を被焼結粉末
mの保持温度という。被焼結粉末mの素材が異なれば、
被焼結粉末mの保持温度は異なるので、被焼結粉末mの
素材に応じて温度値、すなわち通電の電流値を決める必
要がある。
【0006】図5は、従来の通電加圧焼結装置における
電流制御装置の問題点を示すグラフである。同図に示す
ように、従来の電流制御装置は、焼結型80の温度を被
焼結粉末mの保持温度まで上昇させる昇温時には、一般
的に、焼結型80の表面温度に基づいて通電する電流値
のPID 制御を行っている。これにより、温度を平滑に保
持温度まで上昇させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の電流
制御装置には、以下の(i) 〜(ii)に示すという問題があ
る。 (i) 昇温時には、温度を平滑に保持温度まで上昇させる
ことができるけれども、焼結型80内の被焼結粉末mの
内部温度と表面温度の差が大きいため、昇温中に電流値
のハンチングやオーバーシュートが発生する。このた
め、焼結された後の焼結体が溶解してしまうことがあ
る。 (ii)また、焼結された後の焼結体の内部の結晶構造が不
均一となり、製品の品質にバラツキが生じる。
【0008】本発明はかかる事情に鑑み、昇温中の電流
のハンチングおよびオーバーシュートを防ぐことがで
き、昇温後の焼結温度を一定に保つことができ、この結
果、焼結体の内部の結晶構造を均一にすることができ、
製品の品質がバラつくことを抑えることができる通電加
圧焼結装置における電流制御装置および電流制御方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の通電加圧焼結
装置における電流制御装置は、焼結されるべき被焼結粉
末を入れた焼結型を真空内で加圧しながら通電し、通電
により焼結型を発熱させ被焼結粉末を焼結させるための
通電加圧焼結装置における電流制御装置であって、前記
焼結型の温度を検出する温度センサと、該温度センサで
検出された検出温度の値に応じて、前記焼結型に通電す
る通電電流を制御する電流制御部とからなり、昇温時に
は、前記通電する電流値を一定の所定電流値とし、昇温
後には、前記検出温度に基づいたPID 制御で電流を制御
することを特徴とする。請求項2の通電加圧焼結装置に
おける電流制御装置は、請求項1記載の発明において、
前記所定電流値が、前記保持温度を保つのに必要な保持
電流値に乗じる電流制御率αが以下の範囲である0.88≦
α≦0.92ことを特徴とする。請求項3の通電加圧焼結装
置における電流制御方法は、焼結されるべき被焼結粉末
を入れた焼結型を真空内で加圧しながら通電し、通電に
より焼結型を発熱させ被焼結粉末を焼結させるための通
電加圧焼結装置における電流制御方法であって、昇温時
には、前記通電する電流値を一定の所定電流値とし、昇
温後には、前記検出温度に基づいたPID 制御で電流を制
御することを特徴とする。
【0010】請求項1の発明によれば、電流制御部によ
って、昇温時には、通電電流を一定の所定電流とし、昇
温後には、検出温度を用いたPID 制御で電流を制御す
る。このため、昇温中の電流のハンチングおよびオーバ
ーシュートを防ぐことができ、昇温後の焼結温度を一定
に保つことができ、この結果、被焼結体の内部の結晶構
造を均一にすることができ、製品の品質がバラつくこと
を抑えることができる。請求項2の発明によれば、昇温
時の所定電流値が好適なので、ハンチングおよびオーバ
ーシュートをいずれも防止することができ、効率的に電
流制御することができる。請求項3の発明によれば、昇
温時には、通電電流を一定の所定電流とし、昇温後に
は、検出温度を用いたPID 制御で電流を制御する。この
ため、昇温中の電流のハンチングおよびオーバーシュー
トを防ぐことができ、昇温後の焼結温度を一定に保つこ
とができ、この結果、被焼結体の内部の結晶構造を均一
にすることができ、製品の品質がバラつくことを抑える
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の通電加圧焼結装
置における電流制御装置90のブロック図である。同図
において、本実施形態の通電加圧焼結装置における電流
制御装置90(以下単に電流制御装置90という)は、
温度センサ91および電流制御部92から構成されたも
のである。符号93は直流電源を示している。
【0012】温度センサ91は、焼結型80の温度を検
出するためのセンサである。
【0013】電流制御部92は、温度センサ91の検出
信号を入力信号としており、焼結型80に通電する電流
を制御するための回路である。
【0014】つぎに、電流制御部92の制御アルゴリズ
ムを説明する。図2は電流制御部92のフローチャート
である。同図において、符号Tは、温度センサ91によ
って検出された焼結型80の検出温度である。符号To
は、被焼結粉末mが十分に焼結するために維持せねばな
らない保持温度である。保持温度Toを保つのに必要な
電流を、保持電流Ioで示している。符号αは電流抑制
率である。
【0015】電流制御部92は以下のごときステップで
焼結型80への通電電流を制御している。昇温時には
(S1)、電流Iを保持電流Io×電流抑制率α(一
定)にして制御する(S2)。昇温後には(S1)、検
出温度Tに基づいたPID 制御に切り換える(S3)。前
記ステップS1、S2、S3を、焼結処理が終了するま
で繰り返し行う(S4)。なお、ステップS1での昇温
中かどうかの判断は、温度センサ91によって検出され
た焼結型80の検出温度Tが、予め定めた温度に達した
かどうかにより制御すればよい。
【0016】そして、前記電流抑制率αは、0.88〜0.92
が好適である。電流抑制率αが0.88未満の場合には、低
い温度でPID 制御が始まるから、PID制御によるハンチ
ングが生じやすい。逆に電流抑制率αが0.92を超える場
合には、PID 制御に切替わるときの温度が保温温度To
に非常に接近するので、PID制御に切替えても制御遅れ
によりオーバーシュートが生じやすい。よって、電流抑
制率αは0.88〜0.92が好適であり、この場合、ハンチン
グおよびオーバーシュートをいずれも防止することがで
き、効率的に電流制御することができる。
【0017】したがって、本実施形態の電流制御装置9
0のによれば、昇温中の電流のハンチングおよびオーバ
ーシュートを防ぐことができ、昇温後の焼結温度を一定
に保つことができ、この結果、焼結体の内部の結晶構造
を均一にすることができ、製品の品質がバラつくことを
抑えることができるという効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電流制御部に
よって、昇温時には、通電電流を一定の所定電流とし、
昇温後には、検出温度を用いたPID 制御で電流を制御す
る。このため、昇温中の電流のハンチングおよびオーバ
ーシュートを防ぐことができ、焼結体の内部の結晶構造
を均一にすることができ、製品の品質がバラつくことを
抑えることができる。請求項2の発明によれば、昇温時
の所定電流値が好適なので、ハンチングおよびオーバー
シュートをいずれも防止することができ、効率的に電流
制御することができる。請求項3の発明によれば、昇温
時には、通電電流を一定の所定電流とし、昇温後には、
検出温度を用いたPID 制御で電流を制御する。このた
め、昇温中の電流のハンチングおよびオーバーシュート
を防ぐことができ、昇温後の焼結温度を一定に保つこと
ができ、この結果、被焼結体の内部の結晶構造を均一に
することができ、製品の品質がバラつくことを抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の通電加圧焼結装置における電流制
御装置90のブロック図である。
【図2】電流制御部92のフローチャートである。
【図3】本実施形態の通電加圧焼結装置における電流制
御装置90の効果を示すグラフである。
【図4】通電加圧焼結装置1の説明図である。
【図5】従来の通電加圧焼結装置における電流制御装置
の問題点を示すグラフである。
【符号の説明】 90 電流制御装置 91 温度センサ 92 電流制御部 T 検出温度 To 保持温度 α 電流抑制率 I 通電電流

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結されるべき被焼結粉末を入れた焼結型
    を真空内で加圧しながら通電し、通電により焼結型を発
    熱させ被焼結粉末を焼結させるための通電加圧焼結装置
    における電流制御装置であって、前記焼結型の温度を検
    出する温度センサと、該温度センサで検出された検出温
    度の値に応じて、前記焼結型に通電する通電電流を制御
    する電流制御部とからなり、昇温時には、前記通電する
    電流値を一定の所定電流値とし、昇温後には、前記検出
    温度に基づいたPID 制御で電流を制御することを特徴と
    する通電加圧焼結装置における電流制御装置。
  2. 【請求項2】前記所定電流値が、 前記保持温度を保つのに必要な保持電流値に乗じる電流
    制御率αが以下の範囲である 0.88≦α≦0.92 ことを特徴とする請求項1記載の通電加圧焼結装置にお
    ける電流制御装置。
  3. 【請求項3】焼結されるべき被焼結粉末を入れた焼結型
    を真空内で加圧しながら通電し、通電により焼結型を発
    熱させ被焼結粉末を焼結させるための通電加圧焼結装置
    における電流制御方法であって、昇温時には、前記通電
    する電流値を一定の所定電流値とし、昇温後には、前記
    検出温度に基づいたPID 制御で電流を制御することを特
    徴とする通電加圧焼結装置における電流制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102325615A (zh) * 2008-12-19 2012-01-18 埃波斯有限公司 烧结过程和对应的烧结系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102325615A (zh) * 2008-12-19 2012-01-18 埃波斯有限公司 烧结过程和对应的烧结系统

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