JP2002103299A - マイクロマシンの製造方法 - Google Patents

マイクロマシンの製造方法

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JP2002103299A JP2000287966A JP2000287966A JP2002103299A JP 2002103299 A JP2002103299 A JP 2002103299A JP 2000287966 A JP2000287966 A JP 2000287966A JP 2000287966 A JP2000287966 A JP 2000287966A JP 2002103299 A JP2002103299 A JP 2002103299A
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Satoru Nomoto
了 野本
Masayoshi Takeuchi
正佳 竹内
Shuji Noda
修司 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の厚みのポリシリコン層で凹部を平坦化
したときに、かかるポリシリコン層に発生する内部応力
を緩和させることができるマイクロマシンの製造方法を
提供すること。 【解決手段】 減圧CVDを用いた1.5μmの厚さの
ポリシリコン膜の堆積と、かかるポリシリコン膜へのイ
オン注入とを2回繰り返した後に、アニールすることに
より、LTO層16に形成された凹部18の孔埋めを行
うとともに、厚さが3μmのポリシリコンの下層19を
LTO層16に付加させる。さらに、リンをドープした
ドープドポリシリコンをポリシリコンの下層19と同じ
濃度でエピタキシャル装置により成長させて、12μm
の厚さのポリシリコンの上層20をポリシリコンの下層
19に付加させることにより、ポリシリコンの下層19
とポリシリコンの上層20とでポリシリコン層Sを成膜
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面マイクロマシ
ニングを用いたマイクロマシンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面マイクロマシニングを用
いたマイクロマシンの製造方法を使用して、マイクロマ
シニングセンサが作られており、かかるマイクロマシニ
ングセンサの一つに、櫛歯形の静電振動子を備えた角速
度センサがある。そして、この角度センサの櫛歯形の静
電振動子を作るには、先ず、シリコン基板上において、
600℃前後でノンドープのアモルファスに近いポリシ
リコン膜を堆積させた後に、リンを熱拡散させることに
より、2μm程度の厚さのポリシリコン層を成膜し、次
に、このポリシリコン層において、櫛歯形の静電振動子
となるマイクロ構造体をエッチングで形成することによ
り、行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにポリシリコン層を成膜すると、例えば、角速度セン
サの櫛歯形の静電振動子の静電容量を大きくするため
に、ポリシリコン層を2μm程度の厚さから厚くしてい
った場合には、櫛歯形の静電振動子の架台部分に相当す
るポリシリコン層の孔埋め部分を起点として、ポリシリ
コン層に内部応力が発生することになるので、ポリシリ
コン層に発生する内部応力が原因となって、ポリシリコ
ン層において形成される櫛歯形の静電振動子が基板に付
着し、櫛歯形の静電振動子を基板から浮かせることがで
きなった。
【0004】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、所定の厚みのポリシリ
コン層で凹部を平坦化したときに、かかるポリシリコン
層に発生する内部応力を緩和させることができるマイク
ロマシンの製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に成された請求項1に係る発明は、基板の表面上の犠牲
層に形成された凹部をポリシリコン層で平坦化するポリ
シリコン成膜工程を有するマイクロマシンの製造方法に
おいて、前記ポリシリコン成膜工程は、前記凹部の幅の
0.625倍以上の厚みをもったポリシリコンの下層を
前記犠牲層に付加させることにより、前記凹部の孔埋め
を行う第1工程と、前記下層と同濃度のドープドポリシ
リコンを成長させて、ポリシリコンの上層を前記下層に
付加させることにより、前記下層と前記上層とで前記ポ
リシリコン層を成膜し、前記ポリシリコン層に所定の厚
みをもたせる第2工程とを備えること、を特徴としてい
る。
【0006】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載するマイクロマシンの製造方法において、前記第1
工程は、減圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積と前
記ポリシリコン膜へのイオン注入とを繰り返した後にア
ニールすることにより、前記下層を前記犠牲層に付加さ
せること、を特徴としている。
【0007】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に記載するマイクロマシンの製造方法におい
て、前記基板から浮かせたマイクロ構造体を前記ポリシ
リコン層に形成すること、を特徴としていしる。
【0008】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
記載するマイクロマシンの製造方法において、前記マイ
クロ構造体をマイクロマシニングセンサの振動子とする
こと、を特徴としている。
【0009】このような特徴を有する本発明のマイクロ
マシンの製造方法では、基板の表面上の犠牲層に形成さ
れた凹部をポリシリコン層で平坦化するポリシリコン成
膜工程を、第1工程と第2工程とに分けて行っている。
【0010】先ず、第1工程では、ポリシリコンの下層
を犠牲層に付加させることにより、犠牲層に形成された
凹部の孔埋めを行う。このとき、ポリシリコンの下層の
厚みを、犠牲層に形成された凹部の幅の0.625倍以
上にすることにより、犠牲層に形成された凹部の全てを
ポリシリコンの下層で平坦化するので、ポリシリコンの
下層において、かかる凹部の孔埋め部分を起因とする内
部応力が殆ど発生しない。
【0011】次に、第2工程では、ドープドポリシリコ
ンを成長させて、ポリシリコンの上層をポリシリコンの
下層に付加させることにより、ポリシリコンの下層とポ
リシリコンの上層とでポリシリコン層を成膜し、ポリシ
リコン層に所定の厚みをもたせることを行う。このと
き、成長させるドープドポリシリコンの濃度を、ポリシ
リコンの下層と同じにすることにより、ポリシリコンの
上層における内部応力の発生を抑止する。
【0012】このため、ポリシリコンの下層とポリシリ
コンの上層とで成膜されたポリシリコン層は安定し、結
晶方向が主に(110)面方向となる。
【0013】すなわち、本発明のマイクロマシンの製造
方法では、基板の表面上の犠牲層に形成された凹部をポ
リシリコン層で平坦化するポリシリコン成膜工程を、犠
牲層に形成された凹部の孔埋めを行う第1工程と、ポリ
シリコン層に所定の厚みをもたせる第2工程とで行って
おり、第1工程においては、犠牲層に形成された凹部の
幅の0.625倍以上の厚みをもったポリシリコンの下
層を犠牲層に付加させることにより、犠牲層に形成され
た凹部の全てをポリシリコンの下層で平坦化するので、
ポリシリコンの下層において、かかる凹部の孔埋め部分
を起因とする内部応力が殆ど発生せず、第2工程におい
ては、ポリシリコンの下層と同濃度のドープドポリシリ
コンを成長させて、ポリシリコンの上層をポリシリコン
の下層に付加させることにより、ポリシリコンの上層に
おける内部応力の発生を抑止するとともに、ポリシリコ
ンの下層とポリシリコンの上層とでポリシリコン層を成
膜することにより、かかるポリシリコン層に所定の厚み
をもたせることができるので、本発明のマイクロマシン
の製造方法は、所定の厚みのポリシリコン層で凹部を平
坦化したときに、かかるポリシリコン層に発生する内部
応力を緩和させることができるものである。
【0014】また、本発明のマイクロマシンの製造方法
では、ポリシリコン成膜工程の第1工程において、ポリ
シリンコンの下層を犠牲層に付加させる方法として、減
圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積とポリシリコン
膜へのイオン注入とを繰り返した後にアニールする方法
で行うと、ポリシリンコンの下層を細かい結晶で成膜さ
せることができるので、ポリシリコンの下層において、
犠牲層に形成された凹部の孔埋め部分を起因とする内部
応力が殆ど発生しない効果を、より大きくすることがで
きる。
【0015】また、本発明のマイクロマシンの製造方法
では、基板の表面上の犠牲層に形成された凹部を平坦化
するポリシリコン層を、内部応力を緩和させた状態で所
定の厚みにまで厚くすることができるので、従来の表面
マイクロマシニングでは、基板から浮かせた状態で形成
することができなっかた厚みをもつマイクロ構造体を、
かかるポリシリコン層において形成することが可能とな
る。
【0016】従って、本発明のマイクロマシンの製造方
法において、所定の厚みにまで厚くしたポリシリコン層
で形成されるマイクロ構造体を、マイクロマシニングセ
ンサの振動子とすることにより、振動子の静電容量を大
きくすることができるので、表面マイクロマシニングに
より、振動子を備えるマイクロマシニングセンサの出力
も大きくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして説明する。先ず、第1実施の形態のマイク
ロマシンの製造方法について、図1〜図10を用いて説
明する。第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法
は、表面マイクロマシニングを用いて、櫛歯形の静電振
動子を備えた角速度センサを作るものであり、図1〜図
10は、第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【0018】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方
法において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサの
センサ部分をシリコン基板上に作るには、先ず、図1に
示すようにして、N型のシリコン基板11において、エ
ッチングストッパとなる窒素膜12を形成する。次に、
図2に示すようにして、下部配線用のポリシリコン層1
3を成膜し、リンをドーピングしてアニールした後に、
レジスト膜14を塗布するとともに異方性のドライエッ
チングで加工することにより、ポリシリコン層13に下
部配線のパターンを形成する。
【0019】次に、図2から図3に示すようにして、レ
ジスト膜14を剥離した後に、犠牲層となるLTO層1
6を成膜する。次に、図4に示すようにして、レジスト
膜17を塗布するとともに、異方性のドライエッチング
で加工することにより、櫛歯形の静電振動子の架台など
になる凹部18を、4μmの幅で形成する。
【0020】そして、次は、シリコン基板11の表面上
のLTO層16に形成された凹部18をポリシリコン層
で平坦化する「ポリシリコン成膜工程」が、図5と図6
に示すようにして行われる。
【0021】すなわち、図4に示すレジスト膜17を剥
離した後、図5に示すようにして、減圧CVDを用いた
1.5μmの厚さのポリシリコン膜の堆積と、かかるポ
リシリコン膜へのイオン注入とを2回繰り返した後に、
アニールすることにより、LTO層16に形成された凹
部18の孔埋めを行うとともに、厚さが3μmのポリシ
リコンの下層19をLTO層16に付加させる。尚、こ
のとき、減圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積は、
550℃〜650℃の成膜温度で行われる。また、アニ
ールは、950±50℃までの最高温度で行われる。
【0022】従って、図5においては、LTO層16に
形成された凹部18の幅の0.625倍以上の厚みをも
ったポリシリコンの下層19をLTO層16に付加させ
ることにより、かかる凹部18が孔埋めされるので、
「ポリシリコン成膜工程」の「第1工程」が行われるこ
とになる。
【0023】さらに、図6に示すように、リンをドープ
したドープドポリシリコンをエピタキシャル装置で成長
させて、12μmの厚さのポリシリコンの上層20をポ
リシリコンの下層19に付加させることにより、ポリシ
リコンの下層19とポリシリコンの上層20とでポリシ
リコン層Sを成膜する。尚、このとき、エピタキシャル
装置で成長させるドープドポリシリコンの濃度は、不純
物濃度で2E19個/cm3以下とし、ポリシリコンの
下層19と同じにする。
【0024】従って、図6においては、ポリシリコンの
下層19と同濃度のドープドポリシリコンを成長させ
て、ポリシリコンの上層20をポリシリコンの下層19
に付加させることにより、ポリシリコンの下層19とポ
リシリコンの上層20とでポリシリコン層Sを成膜し、
ポリシリコン層Sに15μmの所定の厚みをもたせるの
で、「ポリシリコン成膜工程」の「第2工程」が行われ
ることになる。
【0025】そして、次は、図7に示すようにして、レ
ジスト膜21を塗布するとともに異方性のドライエッチ
ングで加工することにより、コンタクト部23のパター
ンを形成し、さらに、コンタクト部23のみに対して、
リンを注入して、N型拡散領域22を形成する。
【0026】次に、レジスト膜21を剥離し、アニール
した後に、ポリシリコン層Sの全面に対して、電極材料
となるアルミニウムをスパッタする。そして、図8に示
すようにして、レジスト膜25を塗布するとともにアル
ミニウムをエッチングで溶解することにより、アルミニ
ウム電極24やパッドUのパターンを形成する。
【0027】次に、レジスト膜25を剥離した後に、ア
ルミニウム電極24をシンターする。さらに、図9に示
すようにして、レジスト膜26を塗布するとともに異方
性のドライエッチングで加工することにより、櫛歯形の
静電振動子Tのパターンを形成する。次に、図9から図
10に示すようにして、LTO層16を等方性のエッチ
ングにて除去した後、レジスト膜26を剥離する。
【0028】従って、第1実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、図1〜図10に示すようにして、櫛歯
形の静電振動子T、パッドUなどの角速度センサのセン
サ部分を、シリコン基板11の上に作ることができる。
そして、第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法で
は、かかるシリコン基板11を、櫛歯形の静電振動子
T、パッドUなどの角速度センサのセンサ部分ごとに分
割するダイシング工程や、角速度センサの組立工程など
を経ることにより、マイクロマシニングセンサの一つで
ある角速度センサが製造されることになる。
【0029】以上詳細に説明したように、第1実施の形
態のマイクロマシンの製造方法では、シリコン基板11
の表面上のLTO層16に形成された凹部18をポリシ
リコン層Sで平坦化する「ポリシリコン成膜工程」を、
図5の「第1工程」と図6の「第2工程」とに分けて行
っている。
【0030】先ず、図5の「第1工程」では、ポリシリ
コンの下層19をLTO層16に付加させることによ
り、LTO層16に形成された凹部18の孔埋めを行
う。このとき、ポリシリコンの下層19の厚みの3μm
が、LTO層16に形成された凹部18の幅の4μmの
0.75倍であり、ポリシリコンの下層19の厚みを、
LTO層16に形成された凹部18の幅の0.625倍
以上にしており、これより、LTO層16に形成された
凹部18の全てをポリシリコンの下層19で平坦化する
ので、ポリシリコンの下層19において、かかる凹部1
8の孔埋め部分を起因とする内部応力が殆ど発生しな
い。
【0031】次に、図6の「第2工程」では、ドープド
ポリシリコンを成長させて、ポリシリコンの上層20を
ポリシリコンの下層19に付加させることにより、ポリ
シリコンの下層19とポリシリコンの上層20とでポリ
シリコン層Sを成膜し、ポリシリコン層Sに所定の厚み
(ここでは、15μm)をもたせることを行う。このと
き、エピタキシャル装置により成長させるドープドポリ
シリコンの濃度を、不純物濃度で2E19個/cm3
下とし、ポリシリコンの下層19と同じにすることによ
り、ポリシリコンの上層20における内部応力の発生を
抑止する。
【0032】このため、ポリシリコンの下層19とポリ
シリコンの上層20とで成膜されたポリシリコン層Sは
安定し、結晶方向が主に(110)面方向となる。
【0033】すなわち、第1実施の形態のマイクロマシ
ンの製造方法では、シリコン基板11の表面上のLTO
層16に形成された凹部18をポリシリコン層Sで平坦
化する「ポリシリコン成膜工程」を、LTO層16に形
成された凹部18の孔埋めを行う図5の「第1工程」
と、ポリシリコン層Sに所定の厚み(ここでは、15μ
m)をもたせる図6の「第2工程」とで行っており、図
5の「第1工程」においては、LTO層16に形成され
た凹部18の幅の0.625倍以上の厚みをもったポリ
シリコンの下層19をLTO層16に付加させることに
より、LTO層16に形成された凹部18の全てをポリ
シリコンの下層19で平坦化するので、ポリシリコンの
下層19において、かかる凹部18の孔埋め部分を起因
とする内部応力が殆ど発生せず、図6の「第2工程」に
おいては、ポリシリコンの下層19と同濃度のドープド
ポリシリコンを成長させて、ポリシリコンの上層20を
ポリシリコンの下層19に付加させることにより、ポリ
シリコンの上層20における内部応力の発生を抑止する
とともに、ポリシリコンの下層19とポリシリコンの上
層20とでポリシリコン層Sを成膜することにより、か
かるポリシリコン層Sに所定の厚み(ここでは、15μ
m)をもたせることができるので、第1実施の形態のマ
イクロマシンの製造方法は、所定の厚みのポリシリコン
層Sで凹部18を平坦化したときに、かかるポリシリコ
ン層Sに発生する内部応力を緩和させることができるも
のである。
【0034】また、第1実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、「ポリシリコン成膜工程」の「第1工
程」において、上述したように、ポリシリンコンの下層
19をLTO層16に付加させる方法として、減圧CV
Dを用いたポリシリコン膜の堆積とポリシリコン膜への
イオン注入とを繰り返した後にアニールする方法で行っ
ており、ポリシリンコンの下層19を細かい結晶で成膜
させることができるので、ポリシリコンの下層19にお
いて、LTO層16に形成された凹部18の孔埋め部分
を起因とする内部応力が殆ど発生しない効果を、より大
きくすることができる。
【0035】また、第1実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、シリコン基板11の表面上のLTO層1
6に形成された凹部18を平坦化するポリシリコン層S
を、内部応力を緩和させた状態で所定の厚み(ここで
は、15μm)にまで厚くすることができるので、従来
の表面マイクロマシニングでは、シリコン基板11から
浮かせた状態で形成することができなっかた厚みをもつ
マイクロ構造体を、かかるポリシリコン層Sにおいて形
成することが可能となる。
【0036】従って、第1実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、バルク・マイクロマシニングの領域と
思われていた数十μm程度の厚みのマイクロ構造体を、
表面マイクロマシニングで作ることも可能となる。
【0037】また、第1実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、図10に示すように、所定の厚み(ここ
では、15μm)にまで厚くしたポリシリコン層Sで形
成されるマイクロ構造体を、マイクロマシニングセンサ
の櫛歯形の静電振動子Tとしており、これにより、櫛歯
形の静電振動子Tの静電容量を大きくすることができる
ので、表面マイクロマシニングにより、櫛歯形の静電振
動子Tを備える角速度センサの出力も大きくすることが
できる。
【0038】さらに、例えば、櫛歯形の静電振動子Tを
備える角速度センサにおいて、X方向を駆動方向、Y方
向を検出方向として、共振周波数を10kHz付近で設
計する際に、Z方向の不要モードが影響しないように、
共振周波数を13kHz程度に離したときは、櫛歯形の
静電振動子Tの構造によっては、Z方向の厚みをX、Y
方向の最小パターンルールの8/3倍以上にする必要が
あることが、有限要素法で求められ、仮に、X、Y方向
の最小パターンルールを3μmとした場合、Z方向の厚
みは、8μm以上を必要とする。
【0039】この点、第1実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、櫛歯形の静電振動子Tが形成されるポ
リシリコン層Sの厚さは15μmであるので、上述した
設計条件の櫛歯形の静電振動子Tを備える角速度センサ
を作ることも可能である。
【0040】次に、第2実施の形態のマイクロマシンの
製造方法について、図11〜図21を用いて説明する。
第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法は、第1実
施の形態のマイクロマシンの製造方法と同様にして、表
面マイクロマシニングを用いて、櫛歯形の静電振動子を
備えた角速度センサを作るものであり、図11〜図21
は、第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法におい
て、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセンサ部
分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【0041】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方
法において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサの
センサ部分をシリコン基板上に作るには、先ず、図11
に示すようにして、P型のシリコン基板31を熱酸化し
て、熱酸化膜32を形成した後に、レジスト膜33を塗
布するとともに異方性のドライエッチングで加工するこ
とにより、下部配線のパターンを形成する。
【0042】次に、P型のシリコン基板31に対してヒ
素をイオン注入した後に、レジスト膜33と熱酸化膜3
2とを除去し、拡散酸化することにより、図12に示す
ようにして、P型のシリコン基板31の中において、N
型拡散領域34の下部配線を形成する。尚、このとき、
熱酸化膜35が新たに形成される。
【0043】次に、図13に示すようにして、エッチン
グストッパとなる窒化膜36を形成する。次に、図14
に示すようにして、犠牲層となるLTO層37を成膜す
る。次に、図15に示すようにして、レジスト膜38を
塗布するとともに、異方性のドライエッチングで加工す
ることにより、櫛歯形の静電振動子の架台などになる凹
部39を、4μmの幅で形成する。
【0044】そして、次は、シリコン基板31の表面上
のLTO層37に形成された凹部39をポリシリコン層
で平坦化するポリシリコン成膜工程が、図16と図17
に示すようにして行われる。
【0045】すなわち、図15のレジスト膜39を剥離
した後、図16に示すように、減圧CVDを用いた1.
5μmの厚さのポリシリコン膜の堆積と、かかるポリシ
リコン膜へのイオン注入とを2回繰り返した後に、アニ
ールすることにより、LTO層37に形成された凹部3
9の孔埋めを行うとともに、厚さが3μmのポリシリコ
ンの下層40をLTO層37に付加させる。尚、このと
き、減圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積は、61
0℃の成膜温度で行われる。また、アニールは、950
℃までの最高温度で行われる。
【0046】従って、図16においては、LTO層37
に形成された凹部39の幅の0.625倍以上の厚みを
もったポリシリコンの下層40をLTO層37に付加さ
せることにより、かかる凹部39が孔埋めされるので、
ポリシリコン成膜工程の「第1工程」が行われることに
なる。
【0047】さらに、図17に示すように、リンをドー
プしたドープドポリシリコンをエピタキシャル装置で成
長させて、12μmの厚さのポリシリコンの上層41を
ポリシリコンの下層40に付加させることにより、ポリ
シリコンの下層40とポリシリコンの上層41とでポリ
シリコン層Sを成膜する。尚、このとき、エピタキシャ
ル装置で成長させるドープドポリシリコンの濃度は、不
純物濃度で2E19個/cm3以下とし、ポリシリコン
の下層40と同じにする。また、エピタキシャル装置に
よるドープドポリシリコンの成長は、常圧で、950℃
までの最高温度で行われる。
【0048】従って、図17においては、ポリシリコン
の下層40と同濃度のドープドポリシリコンを成長させ
て、ポリシリコンの上層41をポリシリコンの下層40
に付加させることにより、ポリシリコンの下層40とポ
リシリコンの上層41とでポリシリコン層Sを成膜し、
ポリシリコン層Sに15μmの所定の厚みをもたせるの
で、ポリシリコン成膜工程の「第2工程」が行われるこ
とになる。
【0049】そして、次は、図18に示すようにして、
レジスト膜42を塗布するとともに異方性のドライエッ
チングで加工することにより、コンタクト部43のパタ
ーンを形成し、さらに、コンタクト部43のみに対し
て、リンを注入して、N型拡散領域44を形成する。
【0050】次に、レジスト膜42を剥離し、アニール
した後に、ポリシリコン層Sの全面に対して、電極材料
となるアルミニウムをスパッタする。そして、図19に
示すようにして、レジスト膜46を塗布するとともにア
ルミニウムをエッチングで溶解することにより、アルミ
ニウム電極45やパッドUのパターンを形成する。
【0051】次に、レジスト膜46を剥離した後に、ア
ルミニウム電極45をシンターする。さらに、図20に
示すようにして、レジスト膜47を塗布するとともに異
方性のドライエッチングで加工することにより、櫛歯形
の静電振動子Tのパターンを形成する。次に、図20か
ら図21に示すようにして、LTO層37をフッ酸の等
方性のエッチングにて除去した後、レジスト膜47を剥
離する。
【0052】従って、第2実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、図11〜図21に示すようにして、櫛
歯形の静電振動子T、パッドUなどの角速度センサのセ
ンサ部分を、シリコン基板31の上に作ることができ
る。そして、第2実施の形態のマイクロマシンの製造方
法では、かかるシリコン基板31を、櫛歯形の静電振動
子T、パッドUなどの角速度センサのセンサ部分ごとに
分割するダイシング工程や、角速度センサの組立工程な
どを経ることにより、マイクロマシニングセンサの一つ
である角速度センサが製造されることになる。
【0053】以上詳細に説明したように、第2実施の形
態のマイクロマシンの製造方法では、シリコン基板31
の表面上のLTO層37に形成された凹部39をポリシ
リコン層Sで平坦化する「ポリシリコン成膜工程」を、
図16の「第1工程」と図17の「第2工程」とに分け
て行っている。
【0054】先ず、図16の「第1工程」では、ポリシ
リコンの下層40をLTO層37に付加させることによ
り、LTO層37に形成された凹部39の孔埋めを行
う。このとき、ポリシリコンの下層40の厚みの3μm
が、LTO層37に形成された凹部39の幅の4μmの
0.75倍であり、ポリシリコンの下層40の厚みを、
LTO層37に形成された凹部39の幅の0.625倍
以上にしており、これより、LTO層37に形成された
凹部39の全てをポリシリコンの下層40で平坦化する
ので、ポリシリコンの下層40において、かかる凹部3
9の孔埋め部分を起因とする内部応力が殆ど発生しな
い。
【0055】次に、図17の「第2工程」では、ドープ
ドポリシリコンを成長させて、ポリシリコンの上層41
をポリシリコンの下層40に付加させることにより、ポ
リシリコンの下層40とポリシリコンの上層41とでポ
リシリコン層Sを成膜し、ポリシリコン層Sに所定の厚
み(ここでは、15μm)をもたせることを行う。この
とき、成長させるドープドポリシリコンの濃度を、不純
物濃度で2E19個/cm3以下とし、ポリシリコンの
下層40と同じにすることにより、ポリシリコンの上層
41における内部応力の発生を抑止する。
【0056】このため、ポリシリコンの下層40とポリ
シリコンの上層41とで成膜されたポリシリコン層Sは
安定し、結晶方向が主に(110)面方向となる。
【0057】すなわち、第2実施の形態のマイクロマシ
ンの製造方法では、シリコン基板31の表面上のLTO
層37に形成された凹部39をポリシリコン層Sで平坦
化する「ポリシリコン成膜工程」を、LTO層37に形
成された凹部39の孔埋めを行う図16の「第1工程」
と、ポリシリコン層Sに所定の厚み(ここでは、15μ
m)をもたせる図17の「第2工程」とで行っており、
図16の「第1工程」においては、LTO層37に形成
された凹部39の幅の0.625倍以上の厚みをもった
ポリシリコンの下層40をLTO層37に付加させるこ
とにより、LTO層37に形成された凹部39の全てを
ポリシリコンの下層40で平坦化するので、ポリシリコ
ンの下層40において、かかる凹部39の孔埋め部分を
起因とする内部応力が殆ど発生せず、図17の「第2工
程」においては、ポリシリコンの下層40と同濃度のド
ープドポリシリコンを成長させて、ポリシリコンの上層
41をポリシリコンの下層40に付加させることによ
り、ポリシリコンの上層41における内部応力の発生を
抑止するとともに、ポリシリコンの下層40とポリシリ
コンの上層41とでポリシリコン層Sを成膜することに
より、かかるポリシリコン層Sに所定の厚み(ここで
は、15μm)をもたせることができるので、第2実施
の形態のマイクロマシンの製造方法は、所定の厚みのポ
リシリコン層Sで凹部39を平坦化したときに、かかる
ポリシリコン層Sに発生する内部応力を緩和させること
ができるものである。
【0058】また、第2実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、「ポリシリコン成膜工程」の「第1工
程」において、上述したように、ポリシリンコンの下層
40をLTO層37に付加させる方法として、減圧CV
Dを用いたポリシリコン膜の堆積とポリシリコン膜への
イオン注入とを繰り返した後にアニールする方法で行っ
ており、ポリシリンコンの下層40を細かい結晶で成膜
させることができるので、ポリシリコンの下層40にお
いて、LTO層37に形成された凹部39の孔埋め部分
を起因とする内部応力が殆ど発生しない効果を、より大
きくすることができる。
【0059】また、第2実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、シリコン基板31の表面上のLTO層3
7に形成された凹部39を平坦化するポリシリコン層S
を、内部応力を緩和させた状態で所定の厚み(ここで
は、15μm)にまで厚くすることができるので、従来
の表面マイクロマシニングでは、シリコン基板31から
浮かせた状態で形成することができなっかた厚みをもつ
マイクロ構造体を、かかるポリシリコン層Sにおいて形
成することが可能となる。
【0060】従って、第2実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、バルク・マイクロマシニングの領域と
思われていた数十μm程度の厚みのマイクロ構造体を、
表面マイクロマシニングで作ることも可能となる。
【0061】また、第2実施の形態のマイクロマシンの
製造方法では、図21に示すように、所定の厚み(ここ
では、15μm)にまで厚くしたポリシリコン層Sで形
成されるマイクロ構造体を、マイクロマシニングセンサ
の櫛歯形の静電振動子Tとしており、これにより、櫛歯
形の静電振動子Tの静電容量を大きくすることができる
ので、表面マイクロマシニングにより、櫛歯形の静電振
動子Tを備える角速度センサの出力も大きくすることが
できる。
【0062】さらに、例えば、櫛歯形の静電振動子Tを
備える角速度センサにおいて、X方向を駆動方向、Y方
向を検出方向として、共振周波数を10kHz付近で設
計する際に、Z方向の不要モードが影響しないように、
共振周波数を13kHz程度に離したときは、櫛歯形の
静電振動子Tの構造によっては、Z方向の厚みをX、Y
方向の最小パターンルールの8/3倍以上にする必要が
あることが、有限要素法で求められ、仮に、X、Y方向
の最小パターンルールを3μmとした場合、Z方向の厚
みは、8μm以上を必要とする。
【0063】この点、第2実施の形態のマイクロマシン
の製造方法では、櫛歯形の静電振動子Tが形成されるポ
リシリコン層Sの厚さは15μmであるので、上述した
設計条件の櫛歯形の静電振動子Tを備える角速度センサ
を作ることも可能である。
【0064】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、第1、第2実施の形態のマイクロ
マシンの製造方法では、「ポリシリコン成膜工程」の
「第1工程」において、上述したように、ポリシリンコ
ンの下層19、40をLTO層16、37に付加させる
方法として、減圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積
とポリシリコン膜へのイオン注入とを繰り返した後にア
ニールする方法で行っているが、ドープドポリシリコン
を低圧で成長させることにより、ポリシリンコンの下層
19、40をLTO層16、37に付加させてもよいと
考える。
【0065】
【発明の効果】本発明のマイクロマシンの製造方法で
は、基板の表面上の犠牲層に形成された凹部をポリシリ
コン層で平坦化するポリシリコン成膜工程を、犠牲層に
形成された凹部の孔埋めを行う第1工程と、ポリシリコ
ン層に所定の厚みをもたせる第2工程とで行っており、
第1工程においては、犠牲層に形成された凹部の幅の
0.625倍以上の厚みをもったポリシリコンの下層を
犠牲層に付加させることにより、犠牲層に形成された凹
部の全てをポリシリコンの下層で平坦化するので、ポリ
シリコンの下層において、かかる凹部の孔埋め部分を起
因とする内部応力が殆ど発生せず、第2工程において
は、ポリシリコンの下層と同濃度のドープドポリシリコ
ンを成長させて、ポリシリコンの上層をポリシリコンの
下層に付加させることにより、ポリシリコンの上層にお
ける内部応力の発生を抑止するとともに、ポリシリコン
の下層とポリシリコンの上層とでポリシリコン層を成膜
することにより、かかるポリシリコン層に所定の厚みを
もたせることができるので、本発明のマイクロマシンの
製造方法は、所定の厚みのポリシリコン層で凹部を平坦
化したときに、かかるポリシリコン層に発生する内部応
力を緩和させることができるものである。
【0066】また、本発明のマイクロマシンの製造方法
では、ポリシリコン成膜工程の第1工程において、ポリ
シリンコンの下層を犠牲層に付加させる方法として、減
圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積とポリシリコン
膜へのイオン注入とを繰り返した後にアニールする方法
で行うと、ポリシリンコンの下層を細かい結晶で成膜さ
せることができるので、ポリシリコンの下層において、
犠牲層に形成された凹部の孔埋め部分を起因とする内部
応力が殆ど発生しない効果を、より大きくすることがで
きる。
【0067】また、本発明のマイクロマシンの製造方法
では、基板の表面上の犠牲層に形成された凹部を平坦化
するポリシリコン層を、内部応力を緩和させた状態で所
定の厚みにまで厚くすることができるので、従来の表面
マイクロマシニングでは、基板から浮かせた状態で形成
することができなっかた厚みをもつマイクロ構造体を、
かかるポリシリコン層において形成することが可能とな
る。
【0068】従って、本発明のマイクロマシンの製造方
法において、所定の厚みにまで厚くしたポリシリコン層
で形成されるマイクロ構造体を、マイクロマシニングセ
ンサの振動子とすることにより、振動子の静電容量を大
きくすることができるので、表面マイクロマシニングに
より、振動子を備えるマイクロマシニングセンサの出力
も大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図2】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図3】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図4】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図5】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図6】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図7】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図8】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図9】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法に
おいて、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセン
サ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図である。
【図10】第1実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図11】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図12】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図13】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図14】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図15】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図16】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図17】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図18】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図19】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図20】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【図21】第2実施の形態のマイクロマシンの製造方法
において、櫛歯形の静電振動子などの角速度センサのセ
ンサ部分をシリコン基板上に作る際のプロセス図であ
る。
【符号の説明】
11、31 シリコン基板 16、37 LTO層 18、19 凹部 19、40 ポリシリコンの下層 20、41 ポリシリコンの上層 S ポリシリコン層 T 櫛歯形の静電振動子 U バッド
フロントページの続き (72)発明者 野田 修司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 2F105 BB02 BB03 CC04 CD03 CD05 4M112 AA02 BA07 CA24 CA26 DA03 DA06 DA10 DA14 EA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面上の犠牲層に形成された凹部
    をポリシリコン層で平坦化するポリシリコン成膜工程を
    有するマイクロマシンの製造方法において、 前記ポリシリコン成膜工程は、 前記凹部の幅の0.625倍以上の厚みをもったポリシ
    リコンの下層を前記犠牲層に付加させることにより、前
    記凹部の孔埋めを行う第1工程と、 前記下層と同濃度のドープドポリシリコンを成長させ
    て、ポリシリコンの上層を前記下層に付加させることに
    より、前記下層と前記上層とで前記ポリシリコン層を成
    膜し、前記ポリシリコン層に所定の厚みをもたせる第2
    工程とを備えること、 を特徴とするマイクロマシンの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するマイクロマシンの製
    造方法において、 前記第1工程は、 減圧CVDを用いたポリシリコン膜の堆積と前記ポリシ
    リコン膜へのイオン注入とを繰り返した後にアニールす
    ることにより、前記下層を前記犠牲層に付加させるこ
    と、 を特徴とするマイクロマシンの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するマイク
    ロマシンの製造方法において、 前記基板から浮かせたマイクロ構造体を前記ポリシリコ
    ン層に形成すること、を特徴とするマイクロマシンの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するマイクロマシンの製
    造方法において、 前記マイクロ構造体をマイクロマシニングセンサの振動
    子とすること、を特徴とするマイクロマシンの製造方
    法。
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