JP2002102678A - 旋回流型気固反応器 - Google Patents

旋回流型気固反応器

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JP2002102678A
JP2002102678A JP2000298715A JP2000298715A JP2002102678A JP 2002102678 A JP2002102678 A JP 2002102678A JP 2000298715 A JP2000298715 A JP 2000298715A JP 2000298715 A JP2000298715 A JP 2000298715A JP 2002102678 A JP2002102678 A JP 2002102678A
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gas
fluidized bed
reactor
catalyst
swirling
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JP2000298715A
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Inventor
Saburo Kato
三郎 加藤
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Shimadzu Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
Original Assignee
Shimadzu Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小形で外部への熱損失が少なく、流動層制御が
単純で容易な旋回流型気固反応器を提供する。 【解決手段】本旋回流型気固反応器1は、筒体に巻着し
た旋回形ベーン8を固着した円筒部9を内設しており、
この円筒部9内に触媒3を収納し原料ガス2を供給する
と、その上昇圧力により触媒3は旋回形ベーン8に沿っ
て上昇し、上昇した触媒3は反応容器10と円筒部9と
のすき間14を通って落下し、すき間15から流動層に
帰還され循環流動層が形成される。これにより、小形、
低熱損失、流動層の制御が単純な旋回流型気固反応器が
得られる。また、ガス分離器12で分離した未反応ガス
17を流動層に帰還させることにより目的物質11の生
成効率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学反応器、小形
実験装置、石油・ガス化学装置などに用いられる流動層
型の気固反応器、特に流動層の流れを旋回流状にした旋
回流型気固反応器に関する。
【0002】
【従来の技術】気固系触媒反応を行う気固反応器は触媒
の形態により固定層型と流動層型に大別されるが、流動
層型気固反応器は、(1)触媒粒子が気体に比べ100
0倍以上の熱容量を持つので、粒子の移動により熱の除
去または吸熱反応に必要な熱の供給が容易、(2)装置
全体をほぼ一定の温度で操作できる、(3)触媒微粒子
と気体間の熱移動速度が速く生産性がよい(4)装置規
模の大型化に向いている等の特徴を備えている。
【0003】図3は従来の流動層型気固反応器の概略構
成図を示したものであるが、気固反応器20の底部側に
配設されたガス分散器21を通して原料ガス22が供給
される。このガス分散器21としては、多孔板、バブル
キャップ、パイプグリッド形式のものが用いられてい
る。ガス分散器21から吹き出る原料ガス22が底部に
貯留された粒子状の触媒23に当たると触媒全体は流動
層化される。そして、この流動層中で原料ガス22と触
媒23は接触して反応しながら流動層中を上昇し生成ガ
スとして取り出される。
【0004】前記触媒23は、上昇し生成ガス24と共
に外部に移送されるので、気固反応器20内部に設けた
サイクロン25で触媒23を集めディプレッグ26を介
して触媒流動層に循環させたり、図4に示すような外部
に設けられたサイクロン27により触媒23を分離し
て、循環ポンプ28により気固反応器20の流動層に戻
す手段が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の流動層型の気固
反応器は上記のように構成されているが、触媒粒子を分
離するためのサイクロンを気固反応器の内部または外部
に設置しているため、形状が大きくなり、それに伴う外
部空気との接触面積の増大により熱損失が大きくなると
いう問題がある。
【0006】また、内部にサイクロンを使用した場合に
は、流動層の流れを乱す障害物となることや吸い込み量
の調節が必要となること、外部にサイクロンを使用した
場合には、触媒の還元量の調節が必要となるという問題
がある。これらは生成ガスの生成効率とも関連しており
流動層の制御が複雑になるという問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、小形で、外部への熱損失が小さく、単
純な流動層を形成することにより流動層の制御が容易な
旋回流型気固反応器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の旋回流型気固反応器は、反応器下部から供
給された原料ガスと反応器内下部に収容した触媒とを、
上方に旋回させながら流動層を形成して気固反応を行わ
せる気固反応手段と、前記触媒を反応器内に設けられた
二重壁の間を落下させ、再び流動層に循環させる流動層
循環手段とを備え、前記原料ガスを目的物質を含む生成
ガスに変換するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】さらに、上記旋回流型気固反応器におい
て、生成ガス中の未反応ガスを流動層に循環させ、再び
流動層中の粒子状触媒と反応させる循環路を備えたこと
を特徴とするものである。本発明の旋回流型気固反応器
は上記の構成により、外部への熱損失を抑えることがで
きると共に小形で、流動層制御が簡単に行える旋回流型
気固反応器を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の旋回流型気固反応器の実
施例を図面に基づいて説明する。図1は実施例の旋回流
型気固反応器の概略構成図である。図に示されるよう
に、本旋回流型気固反応器は、供給ポンプ4によって吸
引された原料ガス2を底部から送り込むための入口ポー
ト5と、前記原料ガス2と触媒3との気固反応により生
成される生成ガス6を頭頂から送出するための出口ポー
ト7と、前記原料ガスの上昇圧力により触媒3を旋回さ
せながら上昇させ、流動層を形成するための旋回形ベー
ン8を内部に固設した円筒部9と、それらを配設してな
る反応容器10とから構成される気固反応手段を備えて
いる。
【0011】そしてまた、前記円筒部9の外壁と反応容
器10の内壁との間に一定のすき間14が設けられて二
重壁を構成すると共に、円筒部9の底部と反応容器の底
部間にもすき間15が設けられ、前記すき間14を通っ
て下降してくる触媒3を円筒部9内に吸い込むように構
成された流動層循環手段を備えている。この流動層の循
環がスムーズに行えるように、前記入口ポート5の上端
位置はすき間15のほぼ上端位置に、また、出口ポート
7の下端位置は円筒部9のほぼ上端位置に一致するよう
に配設されている。
【0012】前記触媒3には、反応させる原料ガス2に
応じた各種の金属化合物が用いられるが、良好な流動状
態を実現するために球形をした粒子状のものを使用して
いる。さらに好ましくは、微小粒子を適度に含んで広い
粒径分布を有し、軽くて十分な粒子強度を持ち、粒子間
の付着が少ないものが適している。例えば、COとH
との原料ガスからメタンCHを生成する場合は、上
記条件を満足するRu、Fe、Niなどの触媒が用いら
れる。
【0013】本実施例において、例えばCOとH
混合した原料ガスからCHを生成する場合、次に示す
ような動作により原料ガスと触媒との反応が行われる。
原料ガス2を供給ポンプ4で吸引して入口ポート5から
反応容器10に送り込むと、反応容器10の底部に予め
貯蔵されていた触媒3は上昇圧力を受けて徐々に流動化
し、旋回形ベーン8に沿って矢印のように旋回しながら
上昇する。
【0014】この流動層上部の触媒3が円筒部9の上部
から飛び出す時、与えられている遠心力により反応容器
10上部の側壁に当たり、運動エネルギーが無くなると
反応容器10と円筒部9で形成された二重壁のすき間1
4を通って落下する。円筒部9の下部のすき間15付近
は、円筒部9内の流動層の上方への流れに伴い吸引力を
受け負圧になっており、落下してきた触媒粒子はすき間
15を通って円筒部9の流動層中に合流し循環する。
【0015】一方、COおよびHガスからなる原料
ガス2は円筒部9内の流動層中の触媒粒子と接触し、次
の反応式に表される目的物質であるCHおよびH
ガスに変換され、これらは出口ポート7より生成ガスと
して取り出される。
【式1】
【0016】本実施例の旋回流型気固反応器における生
成ガス6の目的物質の生成効率は、主として原料ガス流
量と流動層内の温度により決まるので、原料ガス2の流
量は供給ポンプ4の吐出量を、流動層の温度はキャピラ
リーチューブ(図示せず)を挿入してその中を流れる流
体の温度を調節することにより制御している。
【0017】本旋回流型気固反応器は、上記のように二
重壁中の触媒落下を利用した触媒循環機能を用いている
ため、触媒循環のためのサイクロンを不要とし、それに
伴いサイクロン自体の触媒吸引の制御も不要となる。こ
れがため装置全体の形状が小形になり、外部への熱損失
を減少させることができる。なお、本実施例ではこの熱
の移動をできるだけ小さくするために、さらに断熱材1
6により反応容器10の周囲を被っている。
【0018】上記実施例により得られる生成ガス6には
未反応ガスであるCOガスおよびHガスが含まれる
ため、これが生成ガス6中の目的物質の生成効率に上限
を来す要因となっている。図2は他の実施例による旋回
流型気固反応器の構成を示したものであるが、この構成
により生成ガス6中の目的物質11の生成効率をさらに
向上させることができる。この旋回流型気固反応器は、
図2に示すようにガス分離器12および循環ポンプ13
を連結してなる未反応ガス17の帰還路を反応容器10
及び断熱材16等から構成された上記実施例の旋回流型
気固反応器に加えたものである。
【0019】本実施例における流動層の形成および反応
動作は上記実施例と同様であるが、生成ガス6はガス分
離器12で目的物質11と未反応ガス17(CO及び
ガス)とに分離され、この未反応ガス17は循環ポ
ンプ13により前記入口ポート5に送り込まれ、未反応
ガス17は原料ガス2と合流し、流動層中で触媒3と接
触反応を行いCHに変換されるので、生成ガス6中の
未反応ガス17は減少し、その結果目的物質11の生成
効率が向上する。
【0020】
【発明の効果】本発明の旋回流型反応器は、旋回型流動
層の周辺に触媒帰還部を設けることにより、形状が小形
化されるので、小さなスペースに設置することができ
る。また、気固反応器内で触媒を循環させているので、
外部への熱の流出も減少する。また、供給ポンプの吐出
量を制御するだけで流動層を単純に制御することができ
る。さらに外部にガス分離器と循環供給ポンプを設け未
反応ガスを流動層へ帰還させることにより、生成ガスの
目的物質の生成効率をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の旋回流型気固反応器の概略構
成図である。
【図2】本発明の他の実施例の旋回流型気固反応器の概
略構成図である。
【図3】従来の流動層方式の気固反応器の概略構成図で
ある。
【図4】従来の循環流動層方式の気固反応器の概略構成
図である。
【符号の説明】
1、20…気固反応器 2、22…原料ガス 3、23…触媒 4…供給ポンプ 5…入口ポート 6、24…生成ガス 7…出口ポート 8…旋回形ベーン 9…円筒部 10…反応容器 11…目的物質 12…ガス分離器 13、28…循環ポンプ 14、15…すき間 16…断熱材 17…未反応ガス 21…ガス分散器 25、27…サイクロン
フロントページの続き Fターム(参考) 4G070 AA01 AB07 AB08 BB35 CA12 CA13 CB17 DA23 4H006 AA04 AC11 BA19 BA21 BA23 BA85 BD81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応器下部から供給された原料ガスと反応
    器内下部に収容した粒子状触媒とを、上方に旋回させな
    がら流動層を形成して気固反応を行わせる気固反応手段
    と、前記粒子状触媒を反応器内に設けられた二重壁の間
    を落下させ、再び流動層に循環させる流動層循環手段と
    を備え、前記原料ガスを目的物質を含む生成ガスに変換
    するようにしたことを特徴とする旋回流型気固反応器。
  2. 【請求項2】生成ガス中の未反応ガスを流動層に循環さ
    せ、再び流動層中の粒子状触媒と反応させる循環路を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の旋回流型気固反応
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104689767A (zh) * 2015-03-26 2015-06-10 南通华兴石油仪器有限公司 一种催化反应容器
JP2019123678A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 株式会社豊田中央研究所 メタン製造装置、メタン製造方法

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