JP2002102651A - 汚染気体の分解方法、それに用いる装置 - Google Patents

汚染気体の分解方法、それに用いる装置

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JP2002102651A
JP2002102651A JP2000302434A JP2000302434A JP2002102651A JP 2002102651 A JP2002102651 A JP 2002102651A JP 2000302434 A JP2000302434 A JP 2000302434A JP 2000302434 A JP2000302434 A JP 2000302434A JP 2002102651 A JP2002102651 A JP 2002102651A
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air
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Kinya Kato
欽也 加藤
Masahiro Kawaguchi
正浩 川口
Akira Kuriyama
朗 栗山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃液の環境への放出を抑え、廃液の再利用を
可能とした気体状有機塩素化合物分解浄化方法およびそ
れに用いる分解浄化装置を提供する。 【解決手段】 空気に含まれる汚染物質を、塩素を含む
溶液(塩素溶液)から発生した塩素を含む空気と光照射下
で接触させることにより分解する汚染物質分解方法にお
いて、塩素を含む空気の発生に使用した塩素溶液に、次
亜塩素酸を含む溶液を加える工程と、該次亜塩素酸を含
む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空気を発生させ
る工程と、該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれ
る汚染物質を、光照射下で接触させる工程とを有するこ
とを特徴とする汚染気体の分解浄化方法。ならびにそれ
に用いる装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体状有機塩素化
合物の分解浄化方法及びそれに用いる分解浄化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年までの産業技術の発展に伴い有機塩
素化合物(例えば塩素化エチレン、塩素化メタン等)が膨
大に使用され、その廃棄処理は深刻な問題となってきて
いる。また、使用済みのこれらの気体が、自然環境を汚
染するなどの環境問題がおこっており、その解決に多大
な努力が払われている。
【0003】これらを処理する方法として、例えば、塩
素化エチレンを酸化剤や触媒を用いて分解する方法が有
り、具体的には、オゾンで分解する方法(特開平3-3
8297号)、過酸化水素の存在下で紫外線を照射する
方法(特開昭63-218293号)等が知られてい
る。また、次亜塩素酸ナトリウムを酸化剤として用いる
ことも示唆されており(米国特許5525008号、同
5611642号)、次亜塩素酸ナトリウムと紫外線照
射とを組み合わせる手法も提案されている(米国特許5
582741号)。更には、酸化チタン等の酸化物半導
体微粒子からなる光触媒と液状の塩素化エチレンとをア
ルカリ条件下で懸濁して、光照射により分解する方法も
知られている(特開平7-144137号)。
【0004】また上記以外にも、酸化剤を用いずに気相
で紫外線を照射する光分解法が既に試みられている。例
えば、有機ハロゲン化合物を含む排ガスを紫外線照射処
理して酸性の分解ガスとした後、アルカリで洗浄して無
害化処理する方法(特開昭62-191025号)、有
機ハロゲン化合物を含有する排水を曝気処理し、排出さ
れるガスを紫外線照射した後、アルカリ洗浄する装置
(特開昭62-191095号)等が提案されている。
また、鉄粉による塩素化エチレンの分解も知られており
(特開平8-257570号)、この場合、おそらく還
元分解が生じていると推測されている。また、シリコン
微粒子を用いたテトラクロロエチレン(以下、PCEと
略記)の分解については還元分解も報告されている。
【0005】また、トリクロロエチレン(以下、TCE
と略記)やPCEなどの塩素化脂肪族炭化水素は、微生
物により好気的あるいは嫌気的に分解されることが知ら
れており、このような工程を利用して、分解あるいは浄
化を行うことも試みられている。
【0006】以上説明したように、従来より種々の有機
塩素化合物の分解方法が提案されているが、本発明者ら
の検討によれば、分解の為の複雑な装置が必要であった
り、分解生成物の更なる無害化処理等が必要である場合
が多く、より問題点が少なく、環境に優しい汚染物質
(有機塩素化合物等)の分解のための技術が必要である
との結論に至った。すなわち、より簡易で、より効率的
な汚染物質の分解方法、及び、それに用いる汚染物質分
解装置を提供すること、また、活性炭や微生物による処
理を必要とせず、効率的で、しかも2次汚染の問題な
く、また排水量の少ない汚染物質の分解ができる分解方
法及び該方法を用いた効率的な汚染物質分解装置を提供
することが求められていた。
【0007】上記の如き問題に解決を与えるべき装置例
として、塩素ガスを含む気体と分解されるべき気体状有
機塩素化合物とを混合せしめ、該混合気体に対して光照
射する気体状有機塩素化合物の分解装置が提案されてい
る。
【0008】ここで、塩素ガスを含む気体を得る簡便で
安全な手段として、塩素を含む溶液から発生する塩素ガ
スを用いている。
【0009】図1はその一態様の概略図であり、11は
塩素ガスを含む空気の発生手段であり、塩素を含む溶液
(塩素溶液)を貯留する水槽12と該溶液に空気を吹き込
むパイプ13及び空気の量を調整するためのバルブ14
を備えている。そして塩素溶液中を通過した空気は塩素
ガスを含んだ空気となり、パイプ3を介して反応槽5に
導かれる。1は分解対象ガスを供給する装置であり、反
応槽5に導かれ、反応槽5において塩素ガスを含んだ空
気と混合され、4の光照射手段によって混合気体に光を
所定の時間照射し、分解対象ガスは分解される。分解さ
れたガスは排気管6から排出される。
【0010】水槽12中に入れる塩素溶液としては、水
素イオン濃度(pH値)1〜4及び残留塩素濃度が5〜1
50mg/Lなる特性を有する溶液等が用いられる。この
様な溶液は例えば、水に次亜塩素酸塩(次亜塩素酸ナト
リウムや次亜塩素酸カリウム)を溶解させることで得ら
れる。またこの溶液に無機酸等を含ませた場合効率良く
塩素ガスを発生させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の気体状有
機塩素化合物分解装置は、以下のような不都合が生じる
可能性があった。即ち、分解装置では、光照射下で塩素
を含む水等から供給された塩素ガス及び分解対象物質で
ある気体状有機塩素化合物を混合せしめることによって
分解反応をおこなっていた。ところが、塩素ガスを供給
した後の塩素を含む水(事実上はすでに塩素を含んでい
ない)は廃液として排出される。この廃液はpHが低く、
中和等の処理を行うことが適切である。
【0012】本発明は、環境への放出を抑え、廃液の再
利用を可能とした気体状有機塩素化合物分解浄化方法お
よびそれに用いる分解浄化装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、排出された廃
液に次亜塩素酸を含む溶液を加えることで、再び分解反
応に供することを可能にし、上記の課題を解決してい
る。
【0014】即ち、上記目的を達成することの出来る本
発明の一実施態様にかかる気体状有機塩素化合物の分解
浄化方法は、空気に含まれる汚染物質を、塩素を含む溶
液(塩素溶液)から発生した塩素を含む空気と光照射下で
接触させることにより分解する汚染物質分解方法におい
て、塩素を含む空気の発生に使用した塩素溶液に、次亜
塩素酸を含む溶液を加える工程と、該次亜塩素酸を含む
溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空気を発生させる
工程と、該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる
汚染物質を、光照射下で接触させる工程とを有すること
を特徴とする汚染気体の分解浄化方法についてのもので
ある。
【0015】また、上記目的を達成することの出来る本
発明の一実施態様にかかる気体状有機塩素化合物の分解
装置は、空気に含まれる汚染物質を、塩素を含む溶液
(塩素溶液)から発生した塩素を含む空気と光照射下で接
触させることにより分解する汚染物質分解装置におい
て、塩素を含む空気の発生に使用した塩素溶液に、次亜
塩素酸を含む溶液を加える手段と、該次亜塩素酸を含む
溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空気を発生させる
手段と、該発生した塩素を含む空気と該空気に含まれる
汚染物質の混合気体に光を照射する手段とを有すること
を特徴とする汚染気体の分解浄化装置についてのもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る分解浄化装置の一実
施態様の基本構成について図2に基づき以下に説明す
る。
【0017】[分解反応] (装置構成)図2に於いて、5は反応装置であり、反応装
置の下部には塩素を含む溶液(塩素溶液)が貯留されてお
り、反応装置5の上部である気相部において、塩素を含
む空気と分解されるべき気体状有機塩素化合物とが混合
される。反応装置5内には4の光照射手段で光照射がお
こなわれる。
【0018】分解されるべき気体状有機塩素化合物は分
解対象物質供給手段1から供給される。塩素溶液は所望
の流量で連続的に反応装置5の下部にパイプ26を介し
て供給されパイプ27を介して排水される。塩素溶液は
21の塩素溶液用タンクで調製され供給される。通気を
おこなう気体は分解対象である気体状有機塩素化合物を
含み、供給管19を介して所望の流量で連続的に反応装
置5の下部に供給する。その結果、塩素ガスを含む気体
と分解対象である気体状有機塩素化合物を含む混合気体
が反応装置5の上部である気相部に排出される。4の光
を照射する手段によって反応装置5内の混合ガスに光照
射がおこなわれ分解対象化合物が分解される。
【0019】(塩素溶液、ないしは機能水について)本発
明に用いることのできる塩素溶液は、例えば水素イオン
濃度(pH値)が1以上4以下、好ましくは2以上3以
下、残留塩素濃度が5mg/L以上300mg/L以下、好ま
しくは30mg/L以上120mg/L以下の性状をもつと良
い。上記の特性を有する塩素溶液は、次亜塩素酸などを
用いて試薬から調製することが可能である。例えば、塩
酸 0.001mol/L〜0.1mol/L、塩化ナトリウム 0.005mol
/L〜0.02mol/L、及び次亜塩素酸ナトリウム 0.0001mo
l/L〜0.01mol/Lとすることにより得ることができる。
【0020】また、塩酸と次亜塩素酸塩でpHが4.0以
下で塩素濃度が2mg/L以上の2000mg/Lの塩素溶液
を調整することもできる。例えば、塩酸 0.001mol/L〜
0.1mol/L及び次亜塩素酸ナトリウム 0.0001mol/L〜0.
01mol/Lとすることにより得ることができる。
【0021】上記の塩酸の代りに他の無機酸または有機
酸を使用することができる。無機酸としては例えば、フ
ッ酸、硫酸、リン酸、ホウ酸などが、有機酸としては酢
酸、ぎ酸、りんご酸、クエン酸、シュウ酸などが利用で
きる。また、弱酸性水粉末生成剤(例えば、商品名キノ
ーサン21X(クリーンケミカル株式会社製))として市
販されているN333NaCl2等を用いても塩素溶液を
製造することができる。
【0022】ここで塩素溶液調製に用いる原水としては
水道水、河川水、海水等が挙げられる。これらの水のp
Hは通常6〜8の間にあり、塩素濃度は最大でも1mg/
L 未満であり、このような原水は当然のことながら上記
したような有機塩素化合物の分解能は有さない。
【0023】電解質(例えば、塩化ナトリウムや塩化カ
リウムなど)を原水に溶解し、この水を一対の電極を有
する水槽内で電気分解をおこなうことによって、陽極側
より上記と同様の性状の塩素溶液を得ることができる。
この溶液は、電解水、電解機能水、機能水等と呼ばれ、
除菌目的で使用されている。
【0024】ここで電解前の原水中の電解質の濃度は例
えば塩化ナトリウムでは 20mg/L〜2000mg/Lが望まし
い。またこのとき一対の電極間に隔膜を配置した場合、
陽極近傍に生成される酸性の電解機能水と陰極近傍にて
生成するアルカリ性の水との混合を防ぐことができ、有
機化合物の分解をより効率的に行なう事ができる電解機
能水を得ることができる。該隔膜としては例えばイオン
交換膜等が好適に用いられる。そしてこのような電解機
能水を得る手段としては、市販の強酸性電解水生成器
(例えば、商品名:オアシスバイオハーフ;旭硝子エンジ
ニアリング(株)社製、商品名:強電解水生成器(Model
FW-200;アマノ(株)社製等)を利用することができ
る。
【0025】(塩素ガスの濃度及び塩素ガス発生手段)上
記の塩素溶液からはすべて分解に必要な塩素ガスを発生
させることが可能である。塩素ガスを含む気体として、
例えば塩素溶液に空気を通すことによって得られる塩素
ガスを含有する空気を用いることもできる。これと分解
対象ガスとを混合し光照射を行なうことで汚染物質を分
解することができる。
【0026】また、塩素溶液に空気を通すかわりに汚染
物質を含む空気を通すことで、分解対象ガスと塩素ガス
との混合気体を得ても良い。この場合は比較的高濃度の
塩素ガスを得ることができる。
【0027】そして、分解対象ガスと塩素ガスを含む気
体との混合割合に関して、気体中の塩素ガスの濃度が、
20ppmV〜500ppmV以下となるように調整するこ
とが好ましく、分解対象ガスの濃度によって異なるが、
特には、混合気体中の塩素ガス濃度が 特には50ppm
Vから200ppmVとした場合、分解対象ガスの分解効
率は特に顕著なものとなる。
【0028】(塩素溶液に通気する手段)塩素溶液に汚染
物質を含む気体及び/または曝気用の気体を通気する場
合、散気装置(バブラ)を用いることができる。散気装置
は、液体に気体を吹き込むために用いられる通常の装置
でかまわないが、気泡の大きさが塩素の気散に十分な表
面積になるように選定されることが望ましい。
【0029】また、散気装置の材質は、塩素溶液の成分
と反応しない素材が選定されていることが望ましい。例
えば、焼結ガラス、多孔質セラミックス、焼結SUS3
16、繊維状のSUS316で織った網等で作られた多
孔質散気板や、ガラスまたはSUS316等のパイプで
作られたスパージャーなどを用いることができる。
【0030】(分解工程の主たる反応場)本発明の一形態
では塩素溶液に空気を通し分解に必要な塩素ガスを含む
空気を発生させている。塩素溶液に空気を通す部分は、
基本的に分解に必要な塩素ガスの供給の役割を担ってい
る。これに続く処理及び分解反応を行なう槽での気相反
応が分解反応の主場となっている。
【0031】このため塩素の生成と分解反応が一体化し
ている場合には、気相部と液相部の比率は分解能力に大
きな影響を与える。即ち、塩素溶液の容積が増せば、供
給できる塩素の量は増えるが、気相部が減り分解の反応
場が減少する。また、逆に気相部が増えれば反応場が増
し分解反応は素早く進行するが、液相部が減少するため
塩素の供給がへる。
【0032】曝気の速さ、塩素を含む水の供給スピード
など様々な因子があるが、塩素を含む空気の生成と分解
反応の領域(処理領域)が一体化している場合には、処理
槽における液相の比率を5%〜30%望ましくは10%
から20%にすると良い。また一体化されていない場合
においても塩素を含む空気を発生させる槽の容積と分解
反応を行なう槽の容積の比率は概ね1:2〜1:9が望ま
しい。
【0033】(分解対象)ここで分解対象となる汚染物質
としては例えば、塩素化エチレン、塩素化メタン等が挙
げられる。具体的には塩素化エチレンとしては、エチレ
ンの1〜4塩素置換体、即ちクロロエチレン、ジクロロ
エチレン(DCE)、トリクロロエチレン(TCE)、テト
ラクロロエチレン(PCE)が挙げられる。更にジクロロ
エチレンとしては、例えば1,1-ジクロロエチレン(塩
化ビニリデン)、cis-1,2-ジクロロエチレン、trans-
1,2-ジクロロエチレンを挙げることができる。また塩
素化メタンとしては、メタンの塩素置換体、例えばクロ
ロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン等が挙げ
られる。
【0034】分解対象とする有機塩素化合物を含有する
汚染物質には特に制限はなく、塗装工場やドライクリー
ニング工場の排水及び排ガス、上記汚染物質で汚染され
た土壌や地下水の浄化に適用することができる。例え
ば、エアーストリッピングの際に発生するガスや汚染さ
れた土壌からの真空抽出ガス等に含まれる汚染物質の除
去に本発明を用いることができる。
【0035】(光照射手段)本発明に用いることのできる
光照射手段としては、例えば、波長300〜500nm
の光が好ましく、350〜450nmの光を用いるのが
より好ましい。また塩素ガスと分解対象物に対する光照
射強度としては、例えば波長360nm近辺にピークを
持つ光源では数百μW/cm2(300nm〜400nm間を
測定)の強度で実用上十分の分解が進む。
【0036】本発明では光として人体に影響の大きい2
50nm付近若しくはそれ以下の波長の紫外光を用いる
必要が全くないため反応槽としてガラスやプラスティッ
ク等の使用が可能である。
【0037】そしてこの様な光の光源としては自然光
(例えば、太陽光等)または人工光(水銀ランプ、ブラッ
クライト、カラー蛍光ランプ、短波長(500nm以下)
発光ダイオード等、)を用いることができる。
【0038】(分解反応機構)本発明者らは塩素ガスの存
在下で光照射すると有機塩素化合物の分解が進むことを
既に見出しているが、その反応機構については不明の部
分が多かった。しかし、塩素が特定範囲の波長の光を受
けると解離してラジカルを生じることが既に知られてい
る。本発明においても光照射により塩素ラジカルが発生
し、分解対象物質と反応することでその結合を切断して
いると考えられる。
【0039】また、本願発明の反応では酸素が必須であ
るが、これは塩素と水の分解により生じる酸素ラジカル
や空気中の通常の酸素の存在があれば十分である。
【0040】[廃液の再生]排水された廃液は貯留槽22
に貯留される。廃液のpHは凡そ2〜4の間である。通
気の流量と塩素溶液の塩素濃度、送液量で変化はする
が、廃液中の残留塩素濃度は0〜20mg/Lである。
【0041】貯留槽22で次亜塩素酸を含む溶液を供給
する手段33から次亜塩素酸を含む溶液が供給され、貯
留槽22内の溶液は所望の塩素濃度、pHの溶液にな
る。
【0042】次亜塩素酸を含む溶液として次亜塩素酸塩
水溶液を使用することが可能であり、特には、次亜塩素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムなどが使用できる。
【0043】貯留槽22内の溶液の望ましい残留塩素濃
度、pHとしては先に述べた塩素溶液の性状とほぼ同等
であれば良い。即ち、水素イオン濃度(pH値)が1以上
4以下、好ましくは2以上3以下、残留塩素濃度が5m
g/L以上300mg/L以下、好ましくは30mg/L以上1
20mg/L以下の性状をもつと良い。
【0044】このような溶液を得る場合、多くの場合、
反応開始時の塩素溶液とは異なり、廃液のpHが十分低
いため次亜塩素酸を含む溶液を添加するのみでよく、酸
を加える必要はない。
【0045】[再生塩素溶液の供給とそれを用いた分解
反応]以上のようにして貯留槽内で再生された塩素を含
む溶液は再び反応槽に供給される。
【0046】即ち、貯留槽22からパイプ27を介して
塩素溶液は所望の流量で連続的に反応装置5の下部に供
給され、分解対象である気体状有機塩素化合物を含む気
体は、供給管19を介して所望の流量で連続的に反応装
置5の下部に供給される。その結果、塩素ガスを含む気
体と分解対象である気体状有機塩素化合物を含む混合気
体が反応装置5の上部である気相部に排出される。4の
光を照射する手段によって反応装置5内の混合ガスに光
照射がおこなわれ分解対象化合物が分解される。
【0047】廃液は26を介して再び21の塩素溶液用
タンクに送液され、次亜塩素酸を含む溶液を供給する手
段(不図示)等を用いて分解に供し得る塩素溶液となる。
【0048】上記、工程を繰り返すことで、排水量を押
さえた分解浄化処理を実現することができる。
【0049】[その他の形態]実施例中で後述するよう
に、廃液を再生する際に反応装置の外に出さずにそのま
ま次亜塩素酸を含む溶液を添加する方法もある。
【0050】
【実施例】以下に本発明の実施例を参照しながら説明す
る。
【0051】(実施例1)図2を用いて本発明を実験的に
確かめた例を示す。容積400mLのガラス製カラムを
反応装置5として用いた。その下部に予め塩素溶液を1
50mL入れた。また、同様の塩素溶液を21の塩素溶
液用タンクに150mL貯留し、塩素溶液用タンクから
2mL/minで供給し、27の排水パイプから2mL/min
で貯留槽22に排水した。
【0052】塩素溶液は塩酸と次亜塩素酸ナトリウムで
調製したもので、12%次亜塩素酸ナトリウム溶液(キ
シダ化学、製造時含量約12%、有効塩素:min 5%)
を原水100mLに対して0.125mL及び塩酸(35%
塩酸)を原水100mLに対して0.63mL加えた。その
結果、塩素溶液はpH2.5、残留塩素濃度70〜110
mg/Lとなった。
【0053】光照射手段4であるブラックライト蛍光ラ
ンプ((株)東芝製FL20S・BLB、20W)により光
を照射した。この照射光量は、0.4〜1.2mW/cm2
とした。図では反応装置中にあるが、実験ではガラスカ
ラムの外側から反応装置内に照射した。
【0054】光の照射と同時に、反応装置5の底部か
ら、パーミエータ(ガステック社製)で生成した汚染土壌
から真空吸引した汚染空気に見立てた80ppmVの濃度
のTCEと20ppmVのPCE含有空気を200mL/m
inの流量で送気した。
【0055】この装置の運転を開始してから30分間、
反応装置からの排気空気中のTCE及びPCE濃度を、
サンプリングポート35で定期的にガスタイトシリンジ
でサンプリングし、TCE及びPCE濃度をガスクロマ
トグラフィー(島津製作所(株)社製GC-14B(FID検
出器付)、カラムはJ&W社製DB-624)で測定した
が、常に検出されなかった。また、終了後に塩素溶液の
排水中のTCE及びPCE濃度も同様に測定したが、検
出されなかった。このことから、TCE及びPCEを分
解できることが示された。
【0056】27から排水された廃液のpHは2.6、残
留塩素濃度は約12mg/Lであった。
【0057】この状態を維持したまま稼動をおこない貯
留槽22内の溶液が 120mLを越えた時点で一旦パーミ
エータからのガスの供給を止め、33の次亜塩素酸を含
む溶液を供給する手段を用いて12%次亜塩素酸ナトリ
ウム溶液(キシダ化学、製造時含量約12%、有効塩素:
min 5%)を先の溶液 100mLに対して 0.125mL加えた
ところpH 2.9残留塩素濃度が105mg/Lとなった。
【0058】新たに貯留槽22から塩素溶液を反応装置
5内の下部に供給し、再び、パーミエータからのガスの
供給を開始し、分解反応をおこなったところ、以前と同
様な分解能力が維持された。
【0059】以上の工程を繰り返しても分解能力が低下
することはなく、反応後の廃液に次亜塩素酸を含む溶液
を加え、所望の残留塩素濃度になったとき、再び、分解
に必要な塩素を含む空気を発生する能力をもつ塩素溶液
を作成できることを確認することができた。さらにこの
溶液から発生する塩素を用いて継続的に分解が進むこと
を確認した。
【0060】(実施例2)実施例1では、分解対象となる
ガスで塩素溶液への通気をおこなっているが本実施例で
は、分解対象となるガスの供給と塩素を含む水(塩素溶
液)への通気をそれぞれ別におこなっている。
【0061】図3に於いて、5は反応装置であり、塩素
ガス発生槽11からの塩素を含む空気と分解されるべき
気体状有機塩素化合物とを混合して収納する容器であ
り、反応装置5内に光照射がおこなわれる。分解される
べき気体状有機塩素化合物は分解対象物質供給手段1か
ら反応装置5内に供給される。
【0062】塩素を含む水(塩素溶液)は所望の流量で連
続的に塩素ガス発生槽11にパイプ26を介して供給さ
れパイプ27を介して排水される。塩素を含む水は21
の塩素溶液用タンクで調製される。通気をおこなう気体
は供給管13を介して所望の流量で連続的に塩素発生槽
11に供給する。その結果、塩素ガスを含む気体が排出
管3から排出される。この塩素を含むガスは反応槽5に
導入され、分解対象物質と混合後、4の光を照射する手
段によって反応装置5内に光照射がおこなわれ分解対象
化合物が分解される。
【0063】排水された廃液は貯留槽22に貯留され
る。廃液のpHは凡そ2〜4の間である。通気の流量と
塩素溶液の塩素濃度、送液量で変化はするが、廃液中の
残留塩素濃度は0〜20mg/Lである。
【0064】貯留槽22で次亜塩素酸を含む溶液を供給
する手段33から次亜塩素酸を含む溶液が供給され、貯
留槽22内の溶液は所望の塩素濃度、pHの溶液にな
る。
【0065】貯留槽22内の溶液の望ましい残留塩素濃
度、pHとしては先に述べた塩素溶液の性状とほぼ同等
であれば良い。水素イオン濃度(pH値)が1以上4以
下、好ましくは2以上3以下、残留塩素濃度が5mg/L
以上300mg/L以下、好ましくは30mg/L以上120
mg/L以下の性状をもつと良い。
【0066】このような溶液を得る場合、多くの場合、
廃液のpHが十分低いため次亜塩素酸を含む溶液を添加
するのみでよく、酸を加える必要はない。
【0067】このように貯留槽で再生された塩素を含む
溶液は再び塩素ガス発生槽11に供給される。
【0068】即ち、貯留槽22からパイプ27を介して
塩素溶液は所望の流量で連続的に塩素ガス発生槽11に
供給され、通気を行なう気体は、供給管13を介して所
望の流量で連続的に塩素ガス発生槽11に供給される。
分解対象である気体状有機塩素化合物を含む気体は、先
と同様に1から反応装置5に供給される。その結果、反
応装置5内で、塩素ガスを含む気体と分解対象である気
体状有機塩素化合物が混合される。4の光を照射する手
段によって反応装置5内の混合ガスに光照射がおこなわ
れ分解対象化合物が分解される。
【0069】廃液は26を介して再び21の塩素溶液用
タンクに送液され、次亜塩素酸を含む溶液を供給する手
段(不図示)等を用いて分解に供し得る塩素溶液となる。
【0070】上記、工程を繰り返すことで、排水量を押
さえた分解処理を実現することができる。
【0071】以下に図3を用いて本発明を実験的に確か
めた例を示す。容積200mLのガラス製カラムを反応
装置5として用いた。また塩素ガス発生槽11としてガ
ラス瓶を用いて塩素溶液を150mL入れた。また、同
様の塩素溶液を21の塩素溶液用タンクに150mL貯
留し、塩素溶液用タンクから2mL/minで供給し、27
の排水パイプから貯留槽22に2mL/minで排水した。
塩素溶液は塩酸と次亜塩素酸ナトリウムで調製したもの
で、12%次亜塩素酸ナトリウム溶液(キシダ化学、製
造時含量約12%、有効塩素:min 5%)を原水100
mLに対して0.125mL及び塩酸(35%塩酸)を原水
100mLに対して0.63mL加えた。その結果、塩素
溶液はpH2.5、残留塩素濃度70〜110mg/Lとな
った。
【0072】光照射手段4であるブラックライト蛍光ラ
ンプ((株)東芝製FL20S・BLB、20W)により光
を照射した。この照射光量は、0.4〜1.2mW/cm2
とした。図では反応装置中にあるが、実験ではガラスカ
ラムの外側から反応装置内に照射した。
【0073】光の照射と同時に、反応装置5の底部か
ら、パーミエータ(ガステック社製)で生成した160pp
mVの濃度のTCEと40ppmVのジクロロメタン含有
空気を100mL/minの流量で送気した。また、塩素ガ
ス発生槽11には空気を100mL/minの流量で送気し
た。
【0074】この装置の運転を開始してから30分間、
反応装置からの排気空気中のTCE及びジクロロメタン
濃度を、サンプリングポート35で定期的にガスタイト
シリンジでサンプリングし、TCE及びジクロロメタン
濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所(株)社製G
C-14B(FID検出器付)、カラムはJ&W社製DB-
624)で測定したが、常に検出されなかった。また、
終了後に塩素溶液の排水中のTCE及びジクロロメタン
濃度も同様に測定したが、検出されなかった。このこと
から、TCE及びジクロロメタンを分解できることが示
された。
【0075】27から排水された廃液のpHは2.6、残
留塩素濃度は約12mg/Lであった。
【0076】この状態を維持したまま稼動をおこない貯
留槽22内の溶液が 120mLを越えた時点で一旦パーミ
エータ及び塩素ガス発生槽11のガスの供給を停止し
た。33の次亜塩素酸を含む溶液を供給する手段を用い
て12%次亜塩素酸ナトリウム溶液(キシダ化学、製造
時含量約12%、有効塩素:min 5%)を貯留槽22内
の溶液に、100mLに対して 0.125mL加えたところpH
2.9、残留塩素濃度が105mg/Lとなった。
【0077】再び、パーミエータからのガスの供給を開
始し、新たに貯留槽22から塩素溶液を塩素ガス発生槽
11内に供給した。この塩素溶液を用いて分解反応をお
こなったところ、以前と同様な分解能力が維持された。
【0078】以上の工程を繰り返しても分解能力が低下
することはなく、反応後の廃液に次亜塩素酸を含む溶液
を加え、所望の塩素濃度になったとき、再び、分解に必
要な塩素を含む空気を発生する能力をもつ塩素溶液を作
成できることを確認することができた。さらにこの溶液
から発生する塩素を用いて継続的に分解が進むことを確
認した。
【0079】(実施例3)実施例1,2では、塩素を含む
ガスの発生方法として塩素を含む水に通気を行っていた
が本実施例では、塩素を含む水(塩素溶液)を小粒化して
塩素を含むガスの発生を促進し気液の接触効率を高め分
解反応を行っている。
【0080】即ち、図4に於いて、5は反応装置であ
り、反応装置5の上部には塩素を含む水を小粒化して噴
出するノズル2が備え付けられている。塩素溶液は所望
の流量で連続的に反応装置5のノズル2を介して塩素溶
液用タンク21から供給される。反応装置5の下部から
は1の分解対象物質供給手段から分解対象物質が供給さ
れる。反応装置5内で、塩素溶液から発生した塩素を含
む空気と分解されるべき気体状有機塩素化合物とを混合
される。また塩素溶液と分解されるべき気体状有機塩素
化合物が接触する。反応装置5内には4の光照射手段で
光照射がおこなわれ、分解対象物質が分解され汚染ガス
は浄化される。
【0081】排水された廃液はパイプ39を介して貯留
槽22に貯留される。廃液のpHは凡そ2〜4の間であ
る。通気の流量と塩素溶液の塩素濃度、送液量で変化は
するが、廃液中の残留塩素濃度は0〜15mg/Lであ
る。
【0082】貯留槽22で次亜塩素酸を含む溶液を供給
する手段33から次亜塩素酸を含む溶液が供給され、貯
留槽22内の溶液は所望の塩素濃度、pHの溶液にな
る。
【0083】貯留槽22内の溶液の望ましい残留塩素濃
度、pHとしては先に述べた塩素溶液の性状とほぼ同等
であれば良い。水素イオン濃度(pH値)が1以上4以
下、好ましくは2以上3以下、残留塩素濃度が5mg/L
以上300mg/L以下、好ましくは30mg/L以上120
mg/L以下の性状をもつと良い。
【0084】このような溶液を得る場合、多くの場合、
廃液のpHが十分低いため次亜塩素酸を含む溶液を添加
するのみでよく、酸を供給する必要はない。
【0085】このように貯留槽で再生された塩素溶液は
再び21に供給される。
【0086】即ち、塩素溶液はコック34が開かれ、貯
留槽22から21に移される。塩素溶液は塩素溶液用タ
ンク21から所望の流量で連続的に反応装置5内にノズ
ル2を介して供給される。反応装置5の下部からは1の
分解対象物質供給手段から分解対象物質が供給される。
その結果、反応装置5内で、塩素溶液から発生した塩素
を含む空気と分解されるべき気体状有機塩素化合物とを
混合される。また塩素溶液と分解されるべき気体状有機
塩素化合物が接触する。反応装置5内には4の光照射手
段で光照射がおこなわれ分解対象化合物が分解浄化され
る。
【0087】廃液は39を介して再び貯留槽22に送液
され、次亜塩素酸を含む溶液を供給する手段33等を用
いて分解に供し得る塩素溶液となる。
【0088】この塩素溶液は、ノズル2から塩素溶液を
小粒化して噴出し、再び分解に用いる塩素ガスを発生す
ることに使用することができる。
【0089】上記、工程を繰り返すことで、排水量を押
さえた分解処理を実現することができる。
【0090】以上の工程を繰り返しても分解能力が低下
することはなく、反応後の廃液に次亜塩素酸を含む溶液
を加え、所望の塩素濃度になったとき、再び、分解に必
要な塩素を含む空気を発生する能力をもつ塩素を含む溶
液を作成できることを確認することができた。さらにこ
の溶液から発生する塩素を用いて継続的に分解が進むこ
とを確認した。
【0091】(実施例4)実施例1,2,3では、廃液を一
旦貯留してこれに次亜塩素酸を含む溶液を加え、この溶
液を用いて塩素を含むガスを発生していたが、本実施例
では、塩素を含むガスを発生している塩素を含む水に直
接次亜塩素酸を含む溶液を加え、分解に必要な塩素を含
む空気を発生している。
【0092】図5に於いて、5は反応装置であり、反応
装置の下部には塩素溶液が貯留されており、反応装置5
の上部である気相部において、塩素を含む空気と分解さ
れるべき気体状有機塩素化合物とを混合される。反応装
置5内には4の光照射手段で光照射がおこなわれる。
【0093】分解されるべき気体状有機塩素化合物は分
解対象物質供給手段1から供給される。塩素溶液は反応
装置の下部に貯留されている。通気をおこなう気体は分
解対象である気体状有機塩素化合物を含み、供給管19
を介して所望の流量で連続的に反応装置5の下部に供給
する。その結果、塩素を含む気体と分解対象である気体
状有機塩素化合物を含む混合気体が反応装置5の上部で
ある気相部に排出される。4の光を照射する手段によっ
て反応装置5内の混合ガスに光照射がおこなわれ分解対
象化合物が分解される。
【0094】塩素を含む空気の発生にともない塩素溶液
の残留塩素濃度は低下するため33の次亜塩素酸を含む
溶液の供給手段から次亜塩素酸を含む溶液が反応装置の
下部に供給される。
【0095】反応装置の下部の塩素溶液は、水素イオン
濃度(pH値)が1以上4以下、好ましくは2以上3以
下、残留塩素濃度が5mg/L以上300mg/L以下、好ま
しくは30mg/L以上120mg/L以下の性状を維持する
ことが望ましい。
【0096】上記の性状を維持し分解実験をおこなった
ところ継続的に分解が進むことが確認できた。
【0097】
【発明の効果】本発明の方法により、廃液の再利用によ
りを資源の有効利用をはかることができ、かつ外部への
液の排出を抑え環境への悪影響を少なくするのに効果が
みられた。
【0098】また、上記の目的を達成するための装置構
成を確立することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃液再生を行なわない、従来の塩素ガスと光照
射を用いた気体状有機塩素化合物の分解装置を示す図で
ある。
【図2】本発明の塩素ガスと光照射を用いた気体状有機
塩素化合物の分解装置の一実施態様の基本構成、すなわ
ち分解対象汚染物質を含む空気をそのまま曝気して塩素
と汚染物質を含む空気を直接得る場合の構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の塩素ガスと光照射を用いた気体状有機
塩素化合物の分解装置の他の実施態様の構成、すなわち
塩素溶液を曝気して発生した塩素ガスと分解対象汚染物
質を含む空気を混合する構成を示す図である。
【図4】本発明の塩素ガスと光照射を用いた気体状有機
塩素化合物の分解装置のさらに別の実施態様の構成、す
なわち塩素を含む水を小粒化して塩素を含むガスの発生
を促進し気液の接触効率を高める構成を示す図である。
【図5】本発明の塩素ガスと光照射を用いた気体状有機
塩素化合物の分解装置のまたさらに別の実施態様の構
成、すなわち塩素を含むガスを発生している塩素を含む
水に直接次亜塩素酸を含む溶液を加える構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:分解対象物質供給手段 2:ノズル(噴出用) 3:パイプ(塩素ガスを含んだ空気の供給用) 4:光照射手段 5:反応槽・反応装置 6:排気管(分解ガス排出用) 11:塩素ガスを含む空気の発生手段(塩素ガス発生槽) 12:水槽(塩素溶液貯留槽) 13:パイプ・供給管(空気吹き込み用) 14:バルブ(空気量調整用) 19:供給管(通気・気体状有機塩素化合物供給用) 21:塩素溶液用タンク 22:貯留槽(廃液再生用) 26:パイプ(分解対象物質供給用) 27:パイプ(廃液再生用。反応装置・貯留槽間往復) 33:次亜塩素酸を含む溶液を供給する手段 34:コック(塩素溶液供給調節用) 35:サンプリングポート 39:パイプ(廃液再生用。反応装置・貯留槽間往復)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/46 C07B 35/06 4G075 C07B 35/06 37/06 4H006 37/06 B01D 53/34 134E (72)発明者 栗山 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2E191 BA12 BB00 BC01 BD11 BD17 4D002 AA21 AC10 BA09 CA01 CA06 DA02 DA37 DA53 EA06 GA01 GB08 GB20 4D061 DA02 DA03 DA04 DB07 EA02 EB04 EB12 ED12 ED13 4G035 AB07 AB08 AB54 4G068 DA10 DB03 4G075 AA03 AA37 BA01 BA05 BD04 BD12 BD22 CA32 CA33 CA57 DA01 EA01 EB01 EB21 EB31 EC01 FA14 FB02 FB04 FB06 FC04 FC09 4H006 AA05 AC13 AC26 BB31 BE53

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気に含まれる汚染物質を、塩素を含む
    溶液(塩素溶液)から発生した塩素を含む空気と光照射下
    で接触させることにより分解する汚染物質分解方法にお
    いて、 塩素を含む空気の発生に使用した塩素溶液に、次亜塩素
    酸を含む溶液を加える工程と、 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含
    む空気を発生させる工程と、 該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる汚染物質
    を、光照射下で接触させる工程とを有することを特徴と
    する汚染気体の分解浄化方法。
  2. 【請求項2】 該塩素を含む空気の発生に使用した塩素
    溶液に、次亜塩素酸を含む溶液を加える工程と、該次亜
    塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空気
    を発生させる工程とをそれぞれ別の槽内で行なう請求項
    1に記載の分解浄化方法。
  3. 【請求項3】 該塩素を含む空気の発生に使用した塩素
    溶液に、次亜塩素酸を含む溶液を加える工程と、該次亜
    塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空気
    を発生させる工程とを同一の槽内で行なう請求項1に記
    載の分解浄化方法。
  4. 【請求項4】 該塩素を含む空気を発生させる工程が、
    該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素酸を含む溶液を加
    えた溶液への空気による曝気により行なわれる、請求項
    1〜3のいずれかに記載の分解浄化方法。
  5. 【請求項5】 該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素酸
    を含む溶液を加えた溶液への空気による曝気が、バブラ
    により行なわれる請求項4に記載の分解浄化方法。
  6. 【請求項6】 該空気による曝気に外部から供給した空
    気を用いる、請求項4または5に記載の分解浄化方法。
  7. 【請求項7】 該空気による曝気に前記汚染物質を含ん
    だ空気を用いる、請求項4または5に記載の分解浄化方
    法。
  8. 【請求項8】 該塩素を含む空気を発生させる工程にお
    いて該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素酸を含む溶液
    を加えた溶液を小粒化する請求項1〜3のいずれかに記
    載の分解浄化方法。
  9. 【請求項9】 該溶液の小粒化が該溶液のノズルからの
    噴射により行なわれる請求項8に記載の分解浄化方法。
  10. 【請求項10】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて塩素を含む空気を発生させる工程と、 該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる汚染物質
    を、光照射下で接触させる工程とをそれぞれ別々の槽内
    で行なう請求項1〜6のいずれかに記載の分解浄化方
    法。
  11. 【請求項11】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて塩素を含む空気を発生させる工程と、 該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる汚染物質
    を、光照射下で接触させる工程とを同一の槽内で行なう
    請求項1〜5及び7〜9のいずれかに記載の分解浄化方
    法。
  12. 【請求項12】 該発生した塩素を含む空気に含まれる
    塩素が、該光照射下において塩素ラジカルを生成してい
    る請求項1〜11のいずれかに記載の分解浄化方法。
  13. 【請求項13】 該次亜塩素酸を含む溶液が次亜塩素酸
    塩水溶液である請求項1〜12に記載の分解浄化方法。
  14. 【請求項14】 該次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウ
    ム及び次亜塩素酸カリウムの少なくとも一方である請求
    項13に記載の分解浄化方法。
  15. 【請求項15】 次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液の
    残留塩素濃度が5〜300mg/Lである請求項1〜14
    のいずれかに記載の分解浄化方法。
  16. 【請求項16】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて発生した塩素を含む空気の塩素濃度が20ppm
    V〜500ppmVである請求項1〜15のいずれかに記
    載の分解浄化方法。
  17. 【請求項17】 該塩素を含む空気の塩素濃度が50pp
    mV〜200ppmVである請求項16に記載の分解浄化
    方法。
  18. 【請求項18】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が、塩素イオンを含む電解質溶液の電気分解
    により、陽極近傍に生成する塩素含有酸性水である請求
    項1〜17のいずれかに記載の分解浄化方法。
  19. 【請求項19】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が、次亜塩素酸を含有する溶液または次亜塩
    素酸塩水溶液である請求項1〜17のいずれかに記載の
    分解浄化方法。
  20. 【請求項20】 該次亜塩素酸塩が次亜塩素塩酸ナトリ
    ウム及び次亜塩素塩酸カリウムの少なくとも一方である
    請求項19に記載の分解浄化方法。
  21. 【請求項21】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液の残留塩素濃度が5〜300mg/Lである請
    求項1〜20のいずれかに記載の分解浄化方法。
  22. 【請求項22】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が無機酸または有機酸を含む請求項1〜21
    のいずれかに記載の分解浄化方法。
  23. 【請求項23】 該無機酸または有機酸が塩酸、フッ
    酸、シュウ酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、酢酸、ぎ酸、り
    んご酸及びクエン酸から選ばれる少なくとも一つである
    請求項22に記載の分解浄化方法。
  24. 【請求項24】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液または該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    が水素イオン濃度(pH値)1〜4、酸化還元電位(作用電
    極:プラチナ電極、参照電極:銀-塩化銀電極)800〜1
    500mVなる特性を有する請求項1〜23のいずれか
    に記載の分解浄化方法。
  25. 【請求項25】 該光が、波長300〜500nmの波
    長域の光を含む光である請求項1〜24のいずれかに記
    載の分解浄化方法。
  26. 【請求項26】 該光が、波長350〜450nmの波
    長域の光である請求項25に記載の分解浄化方法。
  27. 【請求項27】 該光の照射強度が10μW/cm2〜1
    0mW/cm2である請求項1〜26のいずれかに記載の
    分解浄化方法。
  28. 【請求項28】 該光の照射量が50μW/cm2〜5m
    W/cm2である請求項27に記載の分解浄化方法。
  29. 【請求項29】 前記汚染物質が有機塩素化合物である
    請求項1〜28のいずれかに記載の分解浄化方法。
  30. 【請求項30】 該有機塩素化合物がクロロエチレン、
    1,1-ジクロロエチレン(塩化ビニリデン)、cis-1,2-
    ジクロロエチレン、trans-1,2-ジクロロエチレン、ト
    リクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロメタ
    ン、ジクロロメタン及びトリクロロメタンのうち少なく
    とも1つである請求項29に記載の分解浄化方法。
  31. 【請求項31】 前記工程を繰り返し行なう請求項1〜
    30のいずれかに記載の汚染物質分解浄化方法。
  32. 【請求項32】 空気に含まれる汚染物質を、塩素を含
    む溶液(塩素溶液)から発生した塩素を含む空気と光照射
    下で接触させることにより分解する汚染物質分解装置に
    おいて、 塩素を含む空気の発生に使用した塩素溶液に、次亜塩素
    酸を含む溶液を加える手段と、 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含
    む空気を発生させる手段と、 該発生した塩素を含む空気と該空気に含まれる汚染物質
    の混合気体に光を照射する手段とを有することを特徴と
    する汚染気体の分解浄化装置。
  33. 【請求項33】 該塩素を含む空気の発生に使用した塩
    素溶液に、次亜塩素酸を含む溶液を加える手段と、該次
    亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空
    気を発生させる手段とがそれぞれ別の槽内に置かれてい
    る請求項32に記載の分解浄化装置。
  34. 【請求項34】 該塩素を含む空気の発生に使用した塩
    素溶液に、次亜塩素酸を含む溶液を加える手段と、該次
    亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液を用いて塩素を含む空
    気を発生させる手段とが同一の槽内に置かれている請求
    項33に記載の分解浄化装置。
  35. 【請求項35】 該塩素を含む空気を発生させる手段
    が、該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素酸を含む溶液
    を加えた溶液への曝気手段である、請求項32〜34の
    いずれかに記載の分解浄化装置。
  36. 【請求項36】 該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素
    酸を含む溶液を加えた溶液への曝気手段が、バブラであ
    る請求項35に記載の分解浄化装置。
  37. 【請求項37】 該空気による曝気に外部から供給した
    空気を用いる、請求項35または36に記載の分解浄化
    装置。
  38. 【請求項38】 該空気による曝気に前記汚染物質を含
    んだ空気を用いる、請求項35または36に記載の分解
    浄化装置。
  39. 【請求項39】 該塩素を含む空気を発生させる手段
    が、該塩素を含む溶液もしくは該次亜塩素酸を含む溶液
    を加えた溶液を小粒化する手段を有する請求項32〜3
    4のいずれかに記載の分解浄化装置。
  40. 【請求項40】 該溶液を小粒化する手段が該溶液を噴
    射するノズルである請求項39に記載の分解浄化装置。
  41. 【請求項41】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて塩素を含む空気を発生させる手段と、 該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる汚染物質
    を、光照射下で接触させる手段とがそれぞれ別々の槽内
    に置かれている請求項32〜37のいずれかに記載の分
    解浄化装置。
  42. 【請求項42】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて塩素を含む空気を発生させる手段と、 該発生した塩素を含む空気と、空気に含まれる汚染物質
    を、光照射下で接触させる手段とが同一の槽内に置かれ
    ている請求項32〜36及び38〜40のいずれかに記
    載の分解浄化装置。
  43. 【請求項43】 該発生した塩素を含む空気に含まれる
    塩素が、該光照射下において塩素ラジカルを生成してい
    る請求項32〜42のいずれかに記載の分解浄化装置。
  44. 【請求項44】 該次亜塩素酸を含む溶液が次亜塩素酸
    塩水溶液である請求項32〜43に記載の分解浄化装
    置。
  45. 【請求項45】 該次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウ
    ム及び次亜塩素酸カリウムの少なくとも一方である請求
    項44に記載の分解浄化装置。
  46. 【請求項46】 次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液の
    残留塩素濃度が5〜300mg/Lである請求項32〜4
    5のいずれかに記載の分解浄化装置。
  47. 【請求項47】 該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    を用いて発生した塩素を含む空気の塩素濃度が20ppm
    V〜500ppmVである請求項32〜46のいずれかに
    記載の分解浄化装置。
  48. 【請求項48】 該塩素を含む空気の塩素濃度が50pp
    mV〜200ppmVである請求項47に記載の分解浄化
    装置。
  49. 【請求項49】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が、塩素イオンを含む電解質溶液の電気分解
    により、陽極近傍に生成する塩素含有酸性水である請求
    項32〜48のいずれかに記載の分解浄化装置。
  50. 【請求項50】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が、次亜塩素酸を含有する溶液または次亜塩
    素酸塩水溶液である請求項32〜49のいずれかに記載
    の分解浄化装置。
  51. 【請求項51】 該次亜塩素酸塩が次亜塩素塩酸ナトリ
    ウム及び次亜塩素塩酸カリウムの少なくとも一方である
    請求項50に記載の分解浄化装置。
  52. 【請求項52】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液の残留塩素濃度が5〜300mg/Lである請
    求項32〜51のいずれかに記載の分解浄化装置。
  53. 【請求項53】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液が無機酸または有機酸を含む請求項32〜5
    2のいずれかに記載の分解浄化装置。
  54. 【請求項54】 該無機酸または有機酸が塩酸、フッ
    酸、シュウ酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、酢酸、ぎ酸、り
    んご酸及びクエン酸から選ばれる少なくとも一つである
    請求項53に記載の分解浄化装置。
  55. 【請求項55】 前記塩素溶液として反応開始時に供給
    される溶液または該次亜塩素酸を含む溶液を加えた溶液
    が水素イオン濃度(pH値)1〜4、酸化還元電位(作用電
    極:プラチナ電極、参照電極:銀-塩化銀電極)800〜1
    500mVなる特性を有する請求項32〜54のいずれ
    かに記載の分解浄化装置。
  56. 【請求項56】 該光が、波長300〜500nmの波
    長域の光を含む光である請求項32〜55のいずれかに
    記載の分解浄化装置。
  57. 【請求項57】 該光が、波長350〜450nmの波
    長域の光である請求項56に記載の分解浄化装置。
  58. 【請求項58】 該光の照射強度が10μW/cm2〜1
    0mW/cm2である請求項32〜57のいずれかに記載
    の分解浄化装置。
  59. 【請求項59】 該光の照射量が50μW/cm2〜5m
    W/cm2である請求項58に記載の分解浄化装置。
  60. 【請求項60】 前記汚染物質が有機塩素化合物である
    請求項32〜59のいずれかに記載の分解浄化装置。
  61. 【請求項61】 該有機塩素化合物がクロロエチレン、
    1,1-ジクロロエチレン(塩化ビニリデン)、cis-1,2-
    ジクロロエチレン、trans-1,2-ジクロロエチレン、ト
    リクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロメタ
    ン、ジクロロメタン及びトリクロロメタンのうち少なく
    とも1つである請求項60に記載の分解浄化装置。
  62. 【請求項62】 前記工程を繰り返し行なう請求項32
    〜61のいずれかに記載の汚染物質分解浄化装置。
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US7144556B2 (en) 2002-04-25 2006-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for decomposition of substance contained in gas

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