JP2002102299A - 仏 衣 - Google Patents

仏 衣

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JP2002102299A
JP2002102299A JP2000338342A JP2000338342A JP2002102299A JP 2002102299 A JP2002102299 A JP 2002102299A JP 2000338342 A JP2000338342 A JP 2000338342A JP 2000338342 A JP2000338342 A JP 2000338342A JP 2002102299 A JP2002102299 A JP 2002102299A
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garment
clothes
buddhist
buddha
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Naoko Imao
尚子 今尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旧来からの死装束に込められた宗教的意
義を損なうことなく、且つ遺族の心情に添った衣裳を身
に付けて旅立たせることができるような形状の仏衣を提
供する。 【解決手段】 棺内に安置された遺体の死装束の上部に
重ねて、その死装束を覆うように着せ掛ける仏衣であっ
て、ウェディングドレスなどのような所望する衣服の前
側部分を模して縫製された1枚布状の仏衣本体1と、そ
の仏衣本体1の側部と肩部からそれぞれ延設して形成さ
れた折り返し部4aおよび4bとにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葬儀の際に使用す
る仏衣であって、通常の死装束とは異なる所望形状の仏
衣を、その死装束の上部に重ねて着せ掛けるようにした
仏衣に係るものであり、さらに詳しくは、例えば死者が
若い女性や女の子供の場合などに、ウェディングドレス
を模したような白いドレス状の仏衣を着せ掛けるように
したり、または女子大生などには、卒業式に着用するよ
うな袴状の仏衣を着せ掛けるようにしたり、あるいは中
高年女性などには、パーティドレス状の仏衣を着せ掛け
るようにしたり、さらに男性には、時代劇に登場するよ
うな旅姿の隠居風仏衣を着せ掛けるようにするというよ
うに、遺族が着せたいと思う衣裳で死者を旅立たせるこ
とができるように配慮した仏衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の仏衣としては、例えば特開平11
−217706号のような和装状のものが用いられてい
るが、このような仏衣は没個性的なスタイルであるの
で、死者の個性を尊重する意味からも、近年になって特
開2000−110008号に開示されているような洋
服スタイルの仏衣が提供されるに到った。この洋服スタ
イルの仏衣は、通常一般的に着用されているものと同形
態の洋服を死者に着せ付けるようにしたもので、前後の
身頃の脇や袖の一部などに解除可能なファスナーを取付
け、そのファスナーを介して洋服を連結することによ
り、硬直状態の遺体であっても比較的容易に着用させる
ことができるように構成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
特開2000−110008号の仏衣は、旧来から死者
に着せている仏衣(本発明ではこれを死装束と称する)
に込められた様々な宗教的意義が尊重されないという問
題点があるとともに、「花嫁衣裳を着せて送り出してや
りたい」とか、「卒業式の晴姿に装わせて旅立たせてや
りたい」というような遺族の心情を汲み取ったスタイル
を提供することが困難であるという欠点があった。
【0004】そこで、旧来からの死装束に込められた宗
教的意義を損なうことなく、且つ遺族の心情に添った衣
裳を身に付けて送り出すことができるような形式の仏衣
の開発が課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下のような技術的手段を講じたものであ
る。すなわち本発明は、棺内に安置された遺体の死装束
の上部に重ねて、その死装束を覆うように着せ掛ける仏
衣であって、所望する衣服の前側部分を模して縫製され
た1枚布状の仏衣本体1と、その仏衣本体1の側部と肩
部からそれぞれ延設して形成された折り返し部4aおよ
び4bとにより構成されたものである。
【0006】また上記した仏衣本体1を、飾りリボン5
や飾りレース6aなどで装飾を施したウェディングドレ
ス状に形成するとともに、係止部材12を用いて遺体の
腕に装着可能に設けた手甲11と、カチューシャ22を
介して頭部に装着可能に設けたヴェール21の一方また
は両方を、その仏衣に付設させた構成とするものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の仏衣をウェディングドレ
ス状に設けた場合を例として、その実施の形態を説明す
る。まず旧来から用いられている死装束を遺体に着用さ
せた後、遺体を棺内に安置し、その死装束の上部に本発
明の仏衣を重ねるようにする。この場合に、仏衣本体1
の側部から左右に延設された折り返し部4aを、遺体の
後側へ曲げ入れて前スカート部3を着せ掛けるようにす
るとともに、仏衣本体1の肩部から延設された折り返し
部4bを、遺体の後側へ曲げ入れて前身頃部2を着せ掛
けるようにするものである。このようにすると死装束が
ウェディングドレスの下に隠れてしまうので、死者を花
嫁姿と同様に装わせることができ、且つ死装束に込めら
れた宗教的意義を損なうこともない。
【0008】また手甲11を腕に装着する場合は、紐な
どの係止部材12を介して手甲11を腕に巻着するとと
もに、指止めループ13に中指を挿入して装着するよう
にする。さらにヴェール21を頭部に装着する場合は、
カチューシャ22を用いて装着するようにする。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
が、本実施例における仏衣は、柔軟性を有する白い不透
明な布材を用いるか、または合成繊維などから成る半透
明な布材の複数枚を重ね合わせてウェディングドレス状
に形成したもので、その全体を白いレースや白い花飾
り、白いリボンなどによって装飾されたものである。な
お図1〜図3はドレスの本体部を示し、図4,図5は付
属品の手甲を示し、図6は付属品のヴェールを示すもの
である。
【0010】図中1は、前身頃部2と前スカート部3か
ら成る1枚布状に形成され、且つその前身頃部2と前ス
カート部3の継目に飾りレース9bが縫着された仏衣本
体であるが、その前身頃部2の袖ぐりには図示のような
広幅状の飾りレース6aが円弧状に縫着されており、ま
た衿ぐりには細幅状の飾りレース9aや花飾り7a,7
bなどが縫着された形状となっている。また前身頃部2
の胸元位置には、大きな白い飾りリボン5が取付けられ
ており、その飾りリボン5の中央の結び目位置と左右位
置にはそれぞれ花飾り7c,7dが取付けられ、且つ白
いビーズ8が適宜にちりばめられている。なお前身頃部
2の裏側には、図2に示すように、レース布などを用い
て形成されたポケット10が縫着されているが、このポ
ケット10はポプリや思い出の品を入れるために設けら
れたものである。また前スカート部3は、一般的なウェ
ディングドレスと同様にゆったりとしたフレヤースカー
ト状となっているもので、図示のものには装飾品が取付
けられていないが、飾りレースやビーズなどで適宜に装
飾を施してもよいことは勿論である。
【0011】上記のように形成された仏衣本体の左右お
よび上部には、その仏衣本体1を着せ掛けるための折り
返し部4a,4bが形成されている。すなわち飾りレー
ス6aの下端から前スカート部3の側部下端に渡る左右
には、帯状の折り返し部4aが縫着されており、また前
身頃部2の肩部(上端)を通常の前身頃よりもやや長く
形成することにより、その余剰部分が折り返し部4bと
なるように設けられたものである。そして図3に示すよ
うに仏衣を死装束の上から覆った後、各折り返し部4
a,4bを遺体の裏側に曲げ入れて固定することによ
り、この半身形式に形成されたドレスを着せ掛けること
が可能となっているのである。なお本発明の仏衣を遺体
に着せ掛ける場合は、死装束を着用した遺体を棺内に安
置した後に着せ掛けるものとする。
【0012】次に図4,図5を参照して、ウェディング
ドレス状仏衣の付属品としての手甲11について説明す
る。この手甲11は、図4における下方から上方に向け
て腕が挿入されるように設けたほぼ台形状のものであ
り、その上端には三段重ね状の飾りレース16aが縫着
され、またその下端には、飾りレース16aと同一の飾
りレース16bが縫着されるとともに、その各飾りレー
ス16a,16bの内側端部および手甲11の左右端部
には、細幅状の飾りレース19a,19b,19cが縫
着されている。さらにこの手甲11を腕に装着するため
の手段として、図示のような細紐からなる係止部材12
が、左右の端部に各3本ずつ取付けられているので、図
5に示すようにその係止部材12によって手甲11を遺
体の腕に縛り付けるようにするとともに、飾りレース1
6aの裏側に設けられた指止めループ13に、中指を挿
入するように構成されている。なお前記した係止部材1
2は、細紐に代わる面ファスナーやボタン等のような他
の部材を用いるようにしてもよい。
【0013】続いて図6を参照してウェディングドレス
状仏衣の付属品として使用されるヴェール21について
説明する。このヴェール21には顔を覆う前布が設けら
れていないが、その他の形状は一般的なウェディングド
レスに使用されるものとほぼ同様なものであり、また頭
部への装着手段としては、ヴェール21の上部内側に固
着されたカチューシャ22によって行うように構成され
ている。この際の頭部への装着具としては、死者の女性
の髪が抗ガン剤などの影響で抜け落ちている場合もある
ので、コームよりもカチューシャを使用する方が好適で
ある。なおこのヴェール21の縁部には飾りレース29
aが縫着され、且つカチューシャ22の上部にも花飾り
27aが取付けられている。なおまた図示しないが、こ
のヴェール21にもビーズなどを取付けるようにすると
よい。
【0014】本実施例の仏衣は、上記のようなウェディ
ングドレス状に設けられたものであるが、ここで示した
仏衣本体1、手甲11、ヴェール21の形状や構造等は
図示のものに限定するものではない。また花飾りや飾り
レース、ビーズや飾りリボン等による装飾方法も図示し
た方法に限定するものではなく、図示以外の様々な手段
によって装飾してもよいことは勿論である。なお手甲1
1やヴェール21の一方または両方が不要な場合には、
それらを使用しなくても差し支えない。
【0015】さらに本発明の仏衣は、実施例で述べたよ
うなウェディングドレス状のもののみではなく、女子大
生用などの袴状仏衣、中高年女性用などのパーティドレ
ス状仏衣、男性用などに好適な旅姿の隠居風仏衣、その
他の各種形状の仏衣等を提供することが可能である。な
おこれらの仏衣の構造は基本的にはウェディングドレス
状の仏衣と同様であるので、その詳しい説明は省略す
る。
【0016】
【発明の効果】本発明の仏衣は、ウェディングドレス状
やパーティドレス状などのような従来にない新しいスタ
イルの仏衣を提供しようとするものであるので、遺族の
心情に添った衣裳で死者を旅立たせることができるとい
う効果があるとともに、この衣裳から連想される新しい
感覚の葬儀を発想することが可能であるばかりでなく、
死装束に込められた宗教的意義を損なうことなく葬儀を
行うことができるという多大な効果がある。またこの仏
衣は、所望する衣服の前側のみを模した形状となってい
るので、仏衣を簡単容易に着せ掛けることができるとい
う長所があり、且つ完成された通常の衣服のほぼ半分の
材料で作製することができるので、安価な商品を提供す
ることができるという利点や、搬送や保管のためのスペ
ースを削減することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ウェディング
ドレス状に設けた仏衣を示す正面図である。
【図2】図1の仏衣の一部省略拡大背面図である。
【図3】図1の仏衣の使用状態を示す側面図である。
【図4】ウェディングドレス状仏衣の付属品として使用
する手甲の正面図である。
【図5】図4の手甲の使用状態を示す一部切欠拡大斜視
図である。
【図6】ウェディングドレス状仏衣の付属品として使用
するヴェールの斜視図である。
【符号の説明】
1・・仏衣本体 2・・前身頃部 3・・前スカート部 4a,4b・・折り返し部 5・・飾りリボン 7a,7b,7c,7d,
27a・・花飾り 6a,9a,9b,16a,16b,19a,19b,
19c,29a・・飾りレース 8,18・・
ビーズ 10・・ポケット 11・・手甲 12・・係止部材 13・・指止めループ 21・・ヴェール 22・・カチューシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棺内に安置された遺体の死装束の上部に
    重ねて、その死装束を覆うように着せ掛ける仏衣であっ
    て、所望する衣服の前側部分を模して縫製された1枚布
    状の仏衣本体と、その仏衣本体の側部と肩部からそれぞ
    れ延設して形成された折り返し部とにより構成したこと
    を特徴とする仏衣。
  2. 【請求項2】 上記した仏衣本体をウェディングドレス
    状に形成するとともに、遺体の腕に装着可能に設けた手
    甲と、遺体の頭部に装着可能に設けたヴェールの一方ま
    たは両方を、前記仏衣本体に付設するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の仏衣。
JP2000338342A 2000-09-28 2000-09-28 仏 衣 Pending JP2002102299A (ja)

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