JP2002101805A - 鳥類飛来防止装置 - Google Patents

鳥類飛来防止装置

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JP2002101805A
JP2002101805A JP2000301900A JP2000301900A JP2002101805A JP 2002101805 A JP2002101805 A JP 2002101805A JP 2000301900 A JP2000301900 A JP 2000301900A JP 2000301900 A JP2000301900 A JP 2000301900A JP 2002101805 A JP2002101805 A JP 2002101805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳥が瞬発的な発光に対して敏感で、これを忌
避するという性質に着目し、瞬発的な発光によって広範
囲に鳥を忌避する装置を安価に提供する。 【解決手段】 複数枚の羽根板で風車を形成して支軸に
回転自在に支持すると共に、羽根板に瞬発的に光を発す
る発光体を取り付けるという手段を採用した。この場
合、各羽根板に発光体をそれぞれ取り付けても良く、ま
た、1枚の羽根板に複数個取り付けることもある。ま
た、各羽根板にさらに磁石を取り付けるという手段も採
用した。また、上記支軸を支持杆で首振り回転自在に支
承するという手段を採用した。さらに、支軸に発電機と
制御回路からなる発電部を取り付け、風車の回転で発電
して発光体を発光するようにするという手段を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅、工場や田
畑などにハトやカラスなどの鳥類が飛来、接近すること
を回避し、これら鳥類による被害を防止するための鳥類
飛来防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水田や田畑等におけるすず
め、カラス等の食害や、住宅、工場等における糞害が問
題となっている。特に鳥の糞便は、屋根やベランダを汚
損するほか、各種病原菌を媒介したり、乾燥した糞便の
微粉末が飛散して呼吸器疾患の要因ともなっている。こ
れら鳥類の接近を回避し、種々の害を防止するため、各
種の鳥類飛来防止装置が提案されている。
【0003】例えば、人間の姿や天敵である鷲、鷹の姿
を模した人形を用いるもの、声や爆発音を間欠的に発す
るもの、鳥類が忌避する光や超音波、磁気を発するもの
等がある。
【0004】これらは、人間や鷲などの人形を用いるこ
とによって鳥が天敵に近寄らないことを利用して鳥を威
嚇、忌避するものである。また、声や爆音によって鳥を
驚かせ、鳥が寄りつかないようにしている。さらに、光
や超音波に対しても鳥は脅威を感じて忌避するし、変動
磁場によって体内磁石が攪乱され、忌避するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のうち人形や音によるものは、時間が経つにつれて鳥が
その姿や音に慣れてしまい、鳥追い効果が減少するとい
う問題があった。また、超音波や磁気によるものは、広
範囲に効果を得るためには装置が比較的大型となり、多
大なコストを要するものであった。
【0006】このような状況の下、本発明者は鳥が瞬発
的な発光に対して敏感で、これを忌避するという性質に
着目し、瞬発的な発光によって広範囲に鳥を忌避する装
置を安価に提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、複数枚の羽根板で風車を形成して支軸に回転
自在に支持すると共に、羽根板に瞬発的に光を発する発
光体を取り付けるという手段を採用した。
【0008】この場合、各羽根板に発光体をそれぞれ取
り付けても良く、また、1枚の羽根板に複数個取り付け
ることもある。
【0009】何れの場合も、発光体が回転しながら瞬発
的に発光するので、その光を鳥類が忌避してその飛来を
防止できるものである。
【0010】また、各羽根板にさらに磁石を取り付ける
という手段も採用した。
【0011】回転する磁石によって異常変動磁場が形成
され、この磁場が鳥類の体内磁石を攪乱して忌避するも
のである。
【0012】また、上記支軸を支持杆で首振り回転自在
に支承するという手段を採用した。
【0013】回転する風車を支持する支軸をさらに支持
杆で首振り回転自在に支承するので、支持杆の全周に渡
って発光され、広範囲に忌避効果を及ぼすことが可能と
なるものである。
【0014】また、支軸に発電機と制御回路からなる発
電部を取り付け、風車の回転で発電して発光体を発光す
るようにするという手段を採用した。
【0015】風力によって自家発電した電力で発光体を
瞬発的に発光させるので、省エネルギー化を図ることが
でき、かつ安価に本装置を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる鳥類飛来防
止装置について好ましい実施の形態を図面に従って説明
する。図1は本装置の正面図、図2は側面図である。
【0017】各図において、1は耐候性に優れ且つ軽量
な合成樹脂からなる複数枚(図では5枚)の羽根板1
a、1a・・・で構成された風車であって、支軸2にベ
アリングケース3を介して回転自在に支持したものであ
る。この風車1は各羽根板1aを曲成することで微風に
よっても容易に回転するように成形されている。4、4
・・・は風車1の各羽根板1aに正面に向かって取り付
けた発光体で、例えば高輝度LEDやストロボ球等から
なり、瞬発的に強力で直進的な光を発するようにしたも
のである。各発光体4は、風車の回転時に同心円を描く
ように中心からの距離を互いに異なるような位置に取り
付けている。この発光体4の瞬発的な発光によって、鳥
類の視神経を刺激し、鳥類を寄せ付けない効果が得られ
る。例えば高輝度LEDを用いた場合、発光感知距離は
およそ20〜30m程度である。また5はこの発光体4
に電流を供給するため羽根の曲線形状に従って配線され
たフィルム状ケーブルで、各発光体4と下述する発電部
7とを接続している。
【0018】また、6は各羽根板の先端近くに取り付け
た磁石であり、風車の回転によって異常変動磁場を形成
するようにしたものである。この磁石によって鳥類はそ
の生物磁石を攪乱され、忌避するのである。
【0019】7は支軸2の先端に設けた発電部で、発電
機7aと制御回路7bとで構成し、発電機7aは風車1
の回転に従って発電し、各発光体4に電流を供給するも
のである。そして、制御回路7bによって、各発光体4
を適宜な間隔で間欠的に且つ同時に発光するようにした
ものであるが、この制御回路7bの設定によって発光の
間隔や各発光体4の相互の発光のタイミングは任意に設
定できるようにしている。
【0020】8は支持杆で、上記風車1を取り付けた支
軸2を縦軸回りに首振り回転自在に支承するものであ
る。そのため本装置は風向きに従って自由に方向を変更
できる。この支持杆8を介して大地、屋根、ベランダ等
の所望の場所に本装置を設置する。
【0021】なお、上記実施形態では風車の羽根板の枚
数を5枚とし、支軸の前後2カ所で支持したねじり形状
として風を受けるようにしているが、これに限定するも
のではなく、風を受けて回転するようにした風車状のも
のであればその形状や枚数を特に限定するものではな
い。
【0022】また、上記実施形態では発光体4を各羽根
板1aに1個ずつ取り付けたものを例示しているが、こ
れに限定するものではなく、1枚の羽根板1aに複数個
(例えば5、6個)の発光体4を取り付けたものであっ
てもよい。この場合も、風車1が回転することによって
発光体4は同心円を描くから、鳥類を忌避する効果は上
記実施形態と同等である。さらにこの場合、ケーブル5
の配線が1枚の羽根板だけでよいから、製作コストの低
減を図ることが可能となる。
【0023】さらに、上記各実施形態において、発光体
4の色彩を例えば白と赤など複数の色彩とし、それらを
交互に発光させるようにすれば、鳥類の忌避効果が増大
する。そして、この場合に各発光体の発光タイミングを
不規則的に発光するようにすれば、鳥類が発光に対して
慣れることを防止して、忌避効果が長期に渡って持続す
る。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる鳥類
飛来防止装置は回転する風車の羽根板に間欠的に発光す
る強力な発光体を取り付けたものであるから、その瞬発
的な発光によって鳥類は威嚇と幻惑を感じ、鳥類を確実
に忌避できるものである。特に発光体は支軸を中心に同
心円状に回転し、さらに支持杆によって首振り回転する
ので、本装置の周りの全周に渡って瞬発光が発せられ、
広範囲に鳥の忌避効果が及ぶという優れた効果が期待で
きる。
【0025】また、各羽根板には磁石を取り付けている
ので、風車が回転することによって周囲に異常変動磁場
を形成し、鳥類の体内磁石を攪乱するから、上記瞬発光
による忌避効果と相俟って、複合効果によってより大き
な忌避効果が得られることになる。
【0026】さらに、発光体は自然の風力により風車の
回転によって発電した電流で発光するようにしているの
で、環境に優しく、且つ省エネルギー化を図ることがで
きるものであり、別途電源を必要とせず、設置場所を選
ばない。また、構成が比較的簡単であるので安価であ
り、耐久性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鳥類飛来防止装置の正面図であ
る。
【図2】本装置の側面図である。
【符号の説明】
1 風車 1a 羽根板 2 支軸 3 ベアリングケース 4 発光体 5 フィルム状ケーブル 6 磁石 7 発電部 7a 発電機 7b 制御回路 8 支持杆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の羽根板で風車を形成して支軸に回
    転自在に支持すると共に、羽根板に瞬発的に光を発する
    発光体を取り付けたことを特徴とする鳥類飛来防止装
    置。
  2. 【請求項2】発光体は、1枚の羽根板に複数個取り付け
    たものである請求項1記載の鳥類飛来防止装置。
  3. 【請求項3】各羽根板にさらに磁石を取り付けた請求項
    1または請求項2に記載の鳥類飛来防止装置。
  4. 【請求項4】支軸を支持杆で首振り回転自在に支承した
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鳥類飛来
    防止装置。
  5. 【請求項5】支軸に発電機と制御回路からなる発電部を
    取り付け、風車の回転で発電して発光体を発光するよう
    にした請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鳥
    類飛来防止装置。
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