JP2002100903A - 誘電体線路装置および通信装置 - Google Patents

誘電体線路装置および通信装置

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JP2002100903A
JP2002100903A JP2000292660A JP2000292660A JP2002100903A JP 2002100903 A JP2002100903 A JP 2002100903A JP 2000292660 A JP2000292660 A JP 2000292660A JP 2000292660 A JP2000292660 A JP 2000292660A JP 2002100903 A JP2002100903 A JP 2002100903A
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dielectric
dielectric strip
filter section
section
line device
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JP2000292660A
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Takeshi Okano
健 岡野
Atsushi Saito
篤 斉藤
Ikuo Takakuwa
郁夫 高桑
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベンド部における損失の問題および全体構造
の複雑化の問題を解消して、所望のフィルタ特性をもた
せた誘電体線路装置およびそれを備えた通信装置を構成
する。 【解決手段】 上下の導体板1,2の内面を平行な上下
2つの導体平面として用い、誘電体ストリップ3の上下
を挟まない部分の導体平面の間隔を、フィルタ区間で部
分的に広げ、このフィルタ区間で所定周波数を遮断周波
数とする高域通過フィルタ特性をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、略平行な2つの
導体平面の間に誘電体ストリップを配してなる誘電体線
路を備えた誘電体線路装置およびそれを用いて構成した
通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体線路のフィルタ特性を利用
するものとして、「NRDガイドを用いたミリ波カッ
トオフフィルタ」電子情報通信学会論文誌'87/1 Vol.J7
0-C No.1、および特開平11−355006「非放射
性誘電体線路共振器、非放射性誘電体線路フィルタおよ
びそれを用いたデュプレクサ、通信機装置」が開示され
ている。
【0003】は、誘電体ストリップの上下を挟む導体
平面の間隔と、誘電体ストリップの上下を挟まない部分
の導体平面の間隔を等しくした、ノーマルNRDガイド
の遮断効果を利用したカットオフフィルタであり、誘電
体ストリップの幅を部分的に細くし、その箇所で伝送波
を遮断するようにしたものである。
【0004】は、NRDガイドに、少なくとも1つの
共振領域と少なくとも1つの信号遮断領域とを含ませて
NRDガイドによるフィルタを構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のカ
ットオフフィルタでは、NRDガイドのベンド部でLS
EモードとLSMモードとの結合がおこり、伝送損失が
増大するなど、特性を劣化させてしまう。また、の装
置は、共振器を用いてバンドパスフィルタとして使用さ
れるものであるため、所望の周波数帯域において大きな
減衰特性を得ようとした場合に、複雑な構造となって、
その調整も困難となる。そのため、単に高域通過特性が
必要である場合には適さない。
【0006】この発明の目的は、ベンド部における損失
の問題および全体構造の複雑化の問題を解消して、所望
のフィルタ特性をもたせた誘電体線路装置およびそれを
備えた通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、略平行な上
下2つの導体平面の間に誘電体ストリップを配し、誘電
体ストリップの上下を挟まない部分の導体平面の間隔
を、誘電体ストリップの上下を挟む部分の間隔より狭く
して誘電体線路を構成し、誘電体ストリップの長手方向
に垂直で、且つ導体平面に平行な方向の誘電体ストリッ
プの幅を、所定区間に亘って部分的に狭めることによっ
て、この区間をフィルタ区間として設け、所定遮断周波
数の高域通過フィルタ特性をもたせる。
【0008】また、この発明は、上記構成の誘電体線路
を構成するとともに、誘電体ストリップの上下を挟まな
い部分の導体平面の間隔を所定区間に亘って部分的に広
げ、この区間をフィルタ区間として設ける。この構造に
より、誘電体線路に所定遮断周波数の高域通過フィルタ
特性を持たせる。なお、この場合、フィルタ区間におけ
る誘電体ストリップ近傍の上下導体平面間隔は、誘電体
ストリップを挟む部分の導体平面間隔と同間隔としても
よい。
【0009】また、この発明は、誘電体ストリップの長
手方向に垂直で、導体平面に平行な方向の誘電体ストリ
ップの幅を前記フィルタ区間で他の区間より狭める。こ
れにより、誘電体ストリップの幅と導体平面の間隔との
両方によって、遮断周波数を広範囲に亘って設定できる
ようにする。
【0010】また、この発明は、前記フィルタ区間と、
そのフィルタ区間につながる他の伝送路区間との境界部
分にフィルタ区間の線路インピーダンスおよび伝送路区
間の線路インピーダンスとは異なるインピーダンスを有
する線路変換部を設ける。これによりフィルタ区間と伝
送路区間との境界部分におけるインピーダンス不整合に
よる反射損失を抑制し、伝送損失を低減する。
【0011】さらに、この発明は、前記構成の誘電体線
路装置を備えて、送信信号または受信信号を伝送させる
ようにした、例えばミリ波レーダ等の通信装置を構成す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る誘電体線路
装置の構成を図1および図2を参照して説明する。図1
の(A)は誘電体線路装置の主要部の分解斜視図、
(B)はその主要部の断面図である。図1の(A)にお
いて、1は金属製の下部導体板であり、その図における
上面に所定深さの溝4を形成している。2は金属製の上
部導体板であり、その図における下面に下部導体板1に
設けた溝4と同様の溝5を形成している。下部導体板1
の上面と、上部導体板2の下面は、平行な2つの導体平
面として作用する。
【0013】3はPTFE製の誘電体ストリップであ
り、この例では上下の高さを一定とし、所定区間は、誘
電体ストリップの長手方向に垂直で且つ導体平面に平行
な方向の幅を狭くしている。
【0014】図1に示した構成部品を組み合わせる際、
誘電体ストリップ3を下部導体板1の溝4に嵌め込み、
誘電体ストリップ3の上部が溝5に嵌め合わされるよう
に、下部導体板1の上部に上部導体板2を重ねる。
【0015】図1の(B)は、誘電体ストリップ2の長
手方向に垂直な面での断面図である。このように平行な
上下2つの導体平面の間に誘電体ストリップ3を配した
ことにより、上下2つの導体平面で挟まれる空間のう
ち、誘電体ストリップ3の存在する領域が伝搬域、その
両側の空間部分が遮断域として作用し、これによりNR
Dガイドを構成している。特に、使用周波数においてL
SM(LSM01)モードが伝搬し、同周波数において
LSE(LSE01)モードが遮断されるように、誘電
体ストリップ3部分の上下2つの導体平面の間隔と、誘
電体ストリップの存在しない空間部分の上下2つの導体
平面の間隔を定めて、これによりLSM単一伝送モード
のNRDガイド(以下、「ハイパーNRDガイド」と言
う。)を構成している。そして、このようなハイパーN
RDガイドとすることにより、この実施形態では、ベン
ド部を設けても、損失は大きくならない。
【0016】この例では、下部導体板1に設けた溝4お
よび上部導体板2に設けた溝5の溝幅は、誘電体ストリ
ップ3の各部の幅に合わせて形成していて、誘電体スト
リップの幅を狭くすることにより、カットオフ周波数を
高めて、溝4,5の幅の狭い区間をフィルタ区間、誘電
体ストリップ3と溝4,5の幅の広い区間を通常の伝送
路区間としている。
【0017】図1の(A)に示すように、誘電体ストリ
ップ3および溝4,5の幅は、フィルタ区間と伝送路区
間との境界部分でテーパ形状に変化させて、ここをイン
ピーダンス整合のための変換部としている。この変換部
の長さを、誘電体ストリップの幅および溝4,5の幅が
比較的急激に変化する部分で生じる反射波の位相が逆相
で合成されるようにλ/4(λは伝搬させるべき周波数
の1波長)とすれば、反射波がうち消されて、低反射特
性が得られる。但し、この実施形態においては、この変
換部の長さをλ/4より長くして、誘電体ストリップ3
および溝4,5の幅の変化をなだらかにした方が、低反
射特性が得られる。
【0018】図2は、このフィルタ区間における伝送損
失の周波数特性を示している。このように、誘電体スト
リップの幅を狭くすることによって、所定の周波数fc
を遮断周波数とする高域通過フィルタ特性が得られる。
したがって、この遮断周波数fcより高い周波数foを
低伝送損失の下で伝送し、遮断周波数fcより低い周波
数の信号f1を遮断することができる。
【0019】次に、第2の実施形態に係る誘電体線路装
置の構成を図3を基に説明する。図3は誘電体線路装置
の分解斜視図である。図3において、1は下部導体板、
2は上部導体板、3は誘電体ストリップである。図1の
(A)に示した構造と異なり、この例では誘電体ストリ
ップ3の幅を一定とし、それに応じて下部導体板1の溝
4および上部導体板2の溝5の幅も一定としている。ま
た、図1の(A)に示した構造では、誘電体ストリップ
3を挟まない部分の上下2つの導体平面の間隔を一定と
したが、図3に示す構造では、フィルタ区間における上
下導体平面の間隔を、伝送路区間における間隔より広げ
ている。その他の構成は、第1の実施形態として示した
ものと同様である。この構造により、フィルタ区間にお
ける誘電体線路の伝送損失は、所定周波数を遮断周波数
とする高域通過特性を示す。
【0020】図3において、フィルタ区間と伝送路区間
の境界部分には、上下2つの導体平面の間隔を、フィル
タ区間と伝送路区間の中間的な間隔とした変換部を設け
ている。この変換部の長さはλ/4またはその奇数倍と
する。これにより伝送路区間と変換部との境界部分で生
じる反射波と、変換部とフィルタ区間との境界部分で生
じる反射波とが逆位相で合成されて、反射波が実質的に
打ち消される。これにより、伝搬すべき周波数の伝送損
失を低減させている。
【0021】なお、図3に示した構造によれば、金属板
である導体板1,2の側にフィルタ区間および変換部と
するための加工を施し、誘電体ストリップ3自体には特
別な加工を施す必要がない。一般に、金属加工の方が樹
脂加工に比べて加工精度が容易に高められるので、幅が
均一な誘電体ストリップを用いる、この実施形態に係る
誘電体線路装置は、その全体の加工が容易となる。ま
た、変換部の長さは最低λ/4であるので、全体の小型
化が容易となる。
【0022】次に、第3の実施形態に係る誘電体線路装
置の構成を斜視図として図4に示す。この誘電体線路装
置は、ちょうど図1の(A)に示した誘電体ストリップ
3と図3に示した上下導体板1,2とを組み合わせたよ
うな構造を成している。すなわち、誘電体ストリップ3
の幅はフィルタ区間となる部分を伝送路区間となる部分
より狭めていて、上下の導体板1,2による上下2つの
導体平面の誘電体ストリップを挟まない部分における間
隔を、フィルタ区間で伝送路区間より広くしている。ま
た、変換部において、誘電体ストリップ3の幅をテーパ
状に変化させ、変換部における導体板1,2の導体平面
の間隔がフィルタ区間の間隔と伝送路区間の間隔の中間
的な間隔となるようにしている。なお、少なくとも伝送
路区間は第1・第2の実施形態の場合と同様にハイパー
NRDガイドとしている。
【0023】このような構造によれば、誘電体ストリッ
プ3の形状と、上下2つの導体平面の間隔変化との相乗
効果によって、フィルタ区間における遮断周波数以下の
減衰量を大きく確保することができる。また、遮断周波
数の設計上の自由度が増すため、たとえば図3に示した
構造で、通過させるべき周波数と阻止すべき周波数との
間に遮断周波数を設定することが困難な場合でも、さら
に誘電体ストリップの幅の設定を行うことによって、広
範囲の周波数信号の組合せについて、通過させるべき周
波数と阻止すべき周波数との間に遮断周波数を設定する
ことができる。
【0024】なお、図4に示した構造に類似する他の例
として、上下の導体板1,2の溝4,5の幅を、誘電体
ストリップ3の幅変化にさらに合わせた形状としてもよ
い。
【0025】次に、第4の実施形態に係る誘電体線路装
置の構成を斜視図として図5および図6を参照して説明
する。図5は分解斜視図である。図3に示した誘電体線
路装置と異なり、上下の導体板1,2の溝4,5の幅
を、フィルタ区間で広げている。ここで伝送路区間はハ
イパーNRDガイドとしている。また、伝送路区間とフ
ィルタ区間の境界部である変換部では、溝4,5の幅
を、フィルタ区間における幅と伝送路区間における幅と
の中間的な幅に定めている。このような構造でも、誘電
体ストリップの上下を挟まない部分の導体平面の間隔
が、図3に示した構造の場合と同様にフィルタ区間にお
いて広がる。この構造により、フィルタ区間は、所定周
波数を遮断周波数とする高域通過フィルタ特性を示す。
【0026】なお、上記変換部の長さはλ/4の奇数倍
とすることによって、伝送路区間と変換部との境界部に
生じる反射波と変換部とフィルタ区間の境界部で生じる
反射波とが合成時に打ち消される。図3および図4に示
した構造の場合と同様に、変換部の長さをλ/4とする
ことによって、全体の小型化を図ることができる。
【0027】なお、図5に示した上下の導体板1,2の
構造は、一定深さの溝4,5を形成するとともに、同じ
深さでフィルタ区間と変換部の溝幅を広げる加工を施す
だけであるので、しかも誘電体ストリップには特別な加
工を施さないので、その製造方法は容易となる。しか
も、これまでに説明した実施形態に比較しても上下の導
体板1,2の溝形状および寸法の、電気的特性に与える
影響は小さいので、所望のフィルタ特性が容易に得られ
る。
【0028】図6は、上記誘電体線路装置のSパラメー
タS11とS21を、3次元電磁界シミュレータによっ
てシミュレーションして求めた周波数特性を示してい
る。この例では、遮断周波数を59.3GHz付近に設
定することによって、伝送すべき周波数60GHzの信
号を低伝送損失で伝送させ、遮断すべき周波数58GH
zの信号を充分に減衰させることができる。
【0029】次に、第5の実施形態に係る誘電体線路装
置について、図7を参照して説明する。図7は分解斜視
図である。この誘電体線路装置は、ちょうど図5に示し
た上下の導体板1,2と図1の(A)に示した誘電体ス
トリップ3とを組み合わせたものに等しい。すなわち、
誘電体ストリップ3の幅はフィルタ区間となる部分を伝
送路区間となる部分より狭めていて、上下の導体板1,
2による上下2つの導体平面の誘電体ストリップを挟ま
ない部分における間隔を、フィルタ区間で伝送路区間よ
り広くしている。また、変換部において、誘電体ストリ
ップ3の幅をテーパ状に変化させるとともに、変換部に
おける溝4,5の溝幅が、フィルタ区間における溝幅と
伝送路区間における溝幅の中間的な溝幅となるようにし
ている。
【0030】このような構造によれば、誘電体ストリッ
プ3の形状と、上下2つの導体平面の間隔変化との相乗
効果によって、フィルタ区間における遮断周波数以下の
減衰量を大きく確保することができる。また、遮断周波
数の設計上の自由度が増すため、たとえば図5に示した
構造で、通過させるべき周波数と阻止すべき周波数との
間に遮断周波数を設定することが困難な場合でも、誘電
体ストリップの幅の設定を行うことによって、広範囲の
周波数信号の組合せについて、通過させるべき周波数と
阻止すべき周波数との間に遮断周波数を設定することが
できる。
【0031】次に、第6の実施形態に係る通信装置の実
施例として、ミリ波通信モジュールの例をブロック図と
して図8に示す。ここでOSCは、58GHzの信号を
発生する発振器、ISOはオシレータOSCに対する戻
り信号を抑制するアイソレータである。CPLはOSC
からの信号を所定の比率で送信系ミキサーMIXtxお
よび受信系ミキサーMIXrxに分配するカプラーであ
る。送信系ミキサーMIXtxは中間周波の送信信号I
FtxとOSCからの58GHzの信号とをミキシング
して、60GHz帯の信号に変調する。HPFは誘電体
線路による高域通過フィルタであり、このフィルタは5
8GHzと60GHzとの間に遮断周波数を備え、60
GHz帯の信号を低伝送損失で伝送する。CIRは送信
信号をアンテナANTへ導き、受信信号を受信系ミキサ
ーMIXrx側へ導くサーキュレータである。またFI
Lは中間周波の受信信号の周波数帯のみを通過させ、中
間周波の受信信号IFrxを出力する。
【0032】中間周波信号IFtx,IFrxを伝搬す
る線路以外は、誘電体線路を伝送路としていて、上記H
PFの部分に、第1〜第5の実施形態で示した装置を用
いる。このように、送信系ミキサーMIXtxとサーキ
ュレータCIRとの間に高域通過フィルタ特性を有する
回路を設けることにより、送信系ミキサーMIXtxか
ら出力される58GHzおよびそれより低域の周波数成
分が遮断されて、不要な周波数成分の送信を抑制するこ
とができる。
【0033】なお、図8に示した通信装置は、これと略
同様の構成からなる他の通信装置との間でミリ波を用い
たデータ通信を行うことになるが、この図8に示した構
成でミリ波レーダを構成することもできる。すなわち、
図8に示した装置をミリ波レーダとして用いる場合、I
Ftxを送信信号の変調信号として入力し、物標からの
反射波の中間周波信号をIFrxとして検出し、このI
FtxとIFrxとに基づいて、アンテナANTから物
標までの距離および相対速度を求めればよい。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、ベンド部における損
失の問題および全体構造の複雑化の問題が解消されて、
所望のフィルタ特性を有する誘電体線路装置およびそれ
を備えた通信装置が得られる。
【0035】また、この発明によれば、誘電体ストリッ
プの長手方向に垂直で、導体平面に平行な方向の当該誘
電体ストリップの幅を、他の区間よりフィルタ区間で狭
めたことにより、遮断周波数の設計上の自由度が増す。
そのため、広範囲の周波数信号の組合せについて、通過
させるべき周波数と阻止すべき周波数との間に遮断周波
数を設定することができる。
【0036】また、この発明によれば、フィルタ区間
と、当該フィルタ区間につながる他の伝送路区間との境
界部分に、フィルタ区間の線路インピーダンスおよび伝
送路区間の線路インピーダンスとは異なるインピーダン
スを有する線路変換部を設けたことにより、低反射損失
特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る誘電体線路装置の構成を
示す分解斜視図および断面図
【図2】同誘電体線路装置の伝送損失の周波数特性を示
す図
【図3】第2の実施形態に係る誘電体線路装置の構成を
示す分解斜視図
【図4】第3の実施形態に係る誘電体線路装置の構成を
示す分解斜視図
【図5】第4の実施形態に係る誘電体線路装置の構成を
示す分解斜視図
【図6】同誘電体線路装置の周波数特性を示す図
【図7】第5の実施形態に係る誘電体線路装置の構成を
示す分解斜視図
【図8】第6の実施形態に係る通信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1,2−導体板 3−誘電体ストリップ 4,5−溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高桑 郁夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 LA02 LA03 NA10 5J014 HA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行な上下2つの導体平面の間に誘電
    体ストリップを配し、該誘電体ストリップの上下を挟ま
    ない部分の前記2つの導体平面の間隔を、前記誘電体ス
    トリップの上下を挟む部分の前記2つの導体平面の間隔
    より狭くした誘電体線路装置において、 前記誘電体ストリップの長手方向に垂直で、且つ前記導
    体平面に平行な方向の当該誘電体ストリップの幅を、所
    定区間に亘って部分的に狭めたフィルタ区間を設け、当
    該フィルタ区間の誘電体線路に、所定遮断周波数の高域
    通過フィルタ特性をもたせた誘電体線路装置。
  2. 【請求項2】 略平行な上下2つの導体平面の間に誘電
    体ストリップを配し、該誘電体ストリップの上下を挟ま
    ない部分の前記2つの導体平面の間隔を、前記誘電体ス
    トリップの上下を挟む部分の前記2つの導体平面の間隔
    より狭くした誘電体線路装置において、 前記誘電体ストリップの近傍における前記誘電体ストリ
    ップの上下を挟まない部分の前記導体平面の間隔を、所
    定区間に亘って部分的に広げたフィルタ区間を設け、当
    該フィルタ区間の誘電体線路に、所定遮断周波数の高域
    通過フィルタ特性をもたせた誘電体線路装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体ストリップの長手方向に垂直
    で、前記導体平面に平行な方向の当該誘電体ストリップ
    の幅を他の区間より前記フィルタ区間で狭めた請求項2
    に記載の誘電体線路装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ区間と、当該フィルタ区間
    につながる伝送路区間との境界部分に、前記フィルタ区
    間の線路インピーダンスおよび前記伝送路区間の線路イ
    ンピーダンスとは異なるインピーダンスを有する線路変
    換部を設けた請求項1〜3のうちいずれかに記載の誘電
    体線路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれかに記載の誘
    電体線路装置を備え、当該誘電体線路装置で送信信号ま
    たは受信信号を伝送させるようにした通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190129717A (ko) 2018-05-11 2019-11-20 주식회사 트리엘 신규한 옥심에스테르 화합물 및 이를 포함하는 포토레지스트 조성물

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KR20190129717A (ko) 2018-05-11 2019-11-20 주식회사 트리엘 신규한 옥심에스테르 화합물 및 이를 포함하는 포토레지스트 조성물

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