JP2002100125A - Dcフリー符号化方法と装置、記録媒体のマスタリング装置、2進数データを符号化する方法とその装置、および、記録媒体 - Google Patents

Dcフリー符号化方法と装置、記録媒体のマスタリング装置、2進数データを符号化する方法とその装置、および、記録媒体

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JP2002100125A
JP2002100125A JP2000292333A JP2000292333A JP2002100125A JP 2002100125 A JP2002100125 A JP 2002100125A JP 2000292333 A JP2000292333 A JP 2000292333A JP 2000292333 A JP2000292333 A JP 2000292333A JP 2002100125 A JP2002100125 A JP 2002100125A
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Rooderikku Keere
ケーレ・ローデリック
Seiji Kobayashi
誠司 小林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラン・レングス・拘束条件を満足させ、か
つ、DC成分抑制と符号化率の調和を図ったDCフリー
符号化方法と装置を提供する。 【解決手段】 DCフリー符号化器1は、FIFOメモ
リ2と、ルックアヘッドDC制御部3と、符号化器マッ
ピング部4とを有する。FIFOメモリ2は、現在符号
化すべきデータ語とそれ以降符号化すべきデータ語を入
力して、入力した順序で出力する。ルックアヘッドDC
制御部3は、FIFOメモリ2から出力された複数のデ
ータ語と基準の冗長ビットデータ語とを参照して、ラン
・レングス・拘束条件を満たした、現在符号化すべきデ
ータ語のための最良の冗長ビットデータ語S3を生成す
る。符号化器マッピング部4は、生成された最良の冗長
ビットデータ語S3を用いて現在符号化すべきデータ語
S1を符号化して変調信号MDを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化データの低
周波成分を抑制するように符号化2進数データを符号化
する改良型符号方法とその装置に関する。本発明は特
に、コンパクトディスク記録媒体(CD)、ディジタル
・バーサタイル・ディスク記録媒体(DVD)、ハード
ディスク記録媒体(HD)などの記録媒体に、ラン・レ
ングス・拘束などの条件を課して符号化データを記録す
る場合に、低周波成分、特に、DC成分を抑制可能な、
効率的な符号化方法とその符号化方法を用いた装置に関
する。本発明はさらに、上記符号化方法を適用した記録
媒体のマスタリング方法、および、上記符号化装置を適
用した記録媒体のマスタリング装置に関する。本発明は
また、上記方法および装置を適用して製造した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】符号化データの低周波成分の抑制は、雑
音の多い環境で原データ(オリジナルデータまたはソー
スデータ)を再生するときに復号器を援助し、サーボ装
置など他のシステム構成要素とのクロスカップリングを
回避するために、多くの通信システムおよび記録装置に
おいて重要である。
【0003】そのようなスペクトルを拘束する符号化方
法と装置を構成するために共通した戦略(方策)は、符
号化データに冗長データ語を付加してデータ語を2つま
たはさらに多くの代替データ語に等価的に符号化できる
ようにすることである。低レベルのDC成分を提供する
代替データ語を選択することにより、符号化データの低
周波スペクトラムを効果的に抑制できる。
【0004】しかしながら、周波数を抑制したデータの
品質はDC成分の抑制のために設けた冗長データ語の量
および代替的な符号化マッピングの中から選択する選択
戦略に大きく依存する。冗長データ語の増加は良好なD
C成分の抑制効果をもたらす一方で、符号化効率を低下
させるという不利益をも生む。DC成分の抑制のための
効果的な選択方法をいかにするかは、それゆえ、符号化
装置の価格を高騰させないで、あるいは、符号化方法の
処理を複雑にしないで、符号化効率を高めて、しかも、
符号化データのDC成分を抑制して、信頼性の高いデー
タを再生するためのシステム設計を満足させるために重
要である。
【0005】DC成分抑制のために符号化データに冗長
データ語を付加するために使用されている技法は種々存
在する。
【0006】たとえば、米国特許第4,456,905
号に記載されているように、コンパクトディスク記録媒
体(CD)に使用されているEFM(Eight to Fourtee
n Modulation)符号化方法において、8ビットデータ語
から14ビットデータ語に変換するテーブルはバイトデ
ータの系列(シーケンス)からコード語(符号化語)へ
対応づけている(変換している、または、マッピングし
ている)。生成された変換テーブルは最小ラン・レング
ス拘束規則を満足しており、符号化における2つの2進
数シンボル「1」が少なくとも2つの2進数シンボル
「0」によって分離されることを確実化し、他方、最大
ラン・レングス拘束規則が連続して2進数シンボル
「0」が10個より多くの2進数シンボル系列が符号化
データには遭遇しないことを確実化している。
【0007】最小ラン・レングス拘束規則は、たとえ
ば、CD、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DV
D)などの光学式記録媒体の物理的なピット構造の最小
特徴寸法(smallest feature size) に依存し、最大ラン
・レングス拘束規則が記録媒体から読みだしたデータを
解読する(復号する)過程において信頼性の高いクロッ
ク信号を再生するために必要になる。
【0008】コード語の各対の間に冗長データを付加す
るために、合体させる(merging)3ビットのデータ語系
列が挿入される。合体させるビットデータ語の値は上述
したラン・レングス拘束規則が満足されている限り自由
に選択することができる。合体させるビットデータ語の
値をに選択する自由度がDC成分抑制のために活用され
ている。合体させるビットデータ語の決定の後、合体さ
せるビットデータ語を含むラン・レングス符号化データ
がNRZ(non-return to zero) 変調され、それによ
り、符号化されたビットデータ語の系列における各2進
数シンボル「1」が変調すべきビットデータ語系列にお
けるビット遷移(bit transition) にマッピングされ
る。
【0009】冗長ビットデータ語を付加してDC成分を
低減させるように合体させるビットデータ語を決定する
ために、変調すべきビットデータ語の全てにわたって、
2進数「1」のシンボルの数と2進数「0」のシンボル
の数との差として、ランニング・ディジタル・サム(R
DS:running digital sum variation 、または、ラン
ニングDSV)を算出する。符号化すべきデータは、連
続的な順序で8ビットデータ語として符号化器に印加さ
れる。符号化する各データ語のために、RDSが零
(0)に近づき、変調すべきビットデータ語の系列にお
ける2進数シンボル「1」と「0」の数が平衡するよう
に、冗長ビットデータ語を付加するための合体させるビ
ットデータ語が選択される。
【0010】符号化語のDC成分を低減させる方法とし
て冗長ビットデータ語を用いる他の例示として、DVD
のためのEFM符号化方法を改良したEFM+ 符号化方
法(改良型EFM符号化方法)が知られている。EFM
+ 符号化方法において、8ビットのデータ語が8−16
ビット状態依存変換テーブル(8 to 16 state-dependen
t translation table)によって規定される16ビットデ
ータ語として表されるコード語(符号化語)にマッピン
グされる。
【0011】EFM+ 符号化方法は、EFM符号化方法
とは異なり、DC成分の制御およびコード語の連鎖(co
ncatenation)に用いる合体させるビットデータ語は存在
せず、代わりに、各データ語が置換(substitution)テ
ーブルを用いることにより代替的な方法で符号化処理す
る。符号化データ語のDC成分を抑制するためのEFM
+ 符号化方法の選択戦略はしかしながら、EFM符号化
方法において用いられるものと本質的に同じである、す
なわち、それぞれの有効な符号化代替方法のために、0
に近いランニング・ディジタル・サム(ランニングDS
V)になるようにする選択方法が採択されている。
【0012】符号化語のDC成分を完全に抑圧するDC
フリー符号化方法に関する第3の例示として、フリップ
株式会社によって提案されているEFMPP符号化方法
を述べる。EFMPP符号化方法において、8ビットの
データ語が、EFM+ 符号化方法のマッピングに類似す
る、8ビットデータ語から15ビットデータ語に変換す
る「8−15マッピング」が行われる。しかしながら、
EFMPP符号化方法のマッピングはユニークであり、
データ語を表す代替コードが存在しない。符号化データ
語のDC成分の制御のためには、データビット系列がそ
れゆえ、実際の符号化処理の前にDC成分制御ビット系
列を用いてインターリーブされる。そのように行うこと
により、DC成分を抑制するために必要な冗長度が提供
される。
【0013】EFMPP符号化方法においても、EFM
符号化方法とEFM+ 符号化方法との類似性において、
DC成分の制御ビットの値を選択するためには、ランニ
ング・ディジタル・サム(ランニングDSV、RDS)
の値を演算し、0に近いRDS値を用る選択方法を決定
するという、同じ戦略が用いられる。
【0014】上述した例示から、たとえば、下記に挙げ
るように、符号化方法に対する冗長性を付加するために
は種々の技法が存在することを結論づけることができ
る。 (1)ビットデータ語を合体させることにより、また
は、置換符号化マッピング(substitution-encoding ma
pping)テーブルを用いることにより、変調すべきビット
データ語の系列に冗長ビットデータ語を付加すること (2)符号化の前に、ビットデータ語系列に制御ビット
を挿入することにより冗長性を付加すること
【0015】
【発明が解決しようとする課題】それにも係わらず、E
FM符号化方法のような特定的な符号化方法の実現にお
いて、符号化データ語のDC成分を抑制するアルゴリズ
ムと符号化変換方法とが緊密に構造的に一体化されてい
る反面、DC成分の抑制と符号化変換とは概念的に完全
に分離している。換言すれば、符号化データ語のDC成
分の抑制方法と符号化変換方法とは概念的に異なるもの
であるが、これまでは特定の用途のために、たとえば、
CD用符号化方法あるいはDVD用符号化方法におい
て、DC成分の抑制方法と符号化変換方法との両者の方
法が一体的に構成されている。
【0016】上述した符号化方法の例示において、EF
M符号化方法からEFM+ 符号化方法への変換およびE
FM+ 符号化方法からEFMPP符号化方法への変換の
各々はより高い符号化効率を提供するが、高い符号化効
率は反面、DC成分の抑制の品質を低下させる傾向があ
るという妥協によって達成される。したがって、符号化
効率を妥協させることなしに良好なDC成分を抑制する
選択戦略が必要とされている。
【0017】本発明の目的はそれゆえ、CD用EFM符
号化方法またはDVD用EFM+ 符号化方法などという
特定的な符号化方法に依存せず、むしろ、符号化語(コ
ード語)のマッピングに対してデータの選択を行う符号
化方法および符号化器を提供することによりDC成分の
抑制を達成する符号化方法および装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明においては、コー
ド語(符号化語)のマッピングに対して代替データ語を
選択する新規の選択戦略を実施することにより、符号化
したデータにおける低周波成分の抑制を向上させる。
【0019】さらに本発明は、既存の符号化マッピング
を変更しないで、DCフリー符号化方法およびDCフリ
ー符号化装置を実現させることにより符号化語のDC成
分の抑制のための選択戦略を改善する。この点について
詳述するため、本発明によって変更される従来の符号化
方法Aを考察すると、復調器の側には変更を必要とせ
ず、改善した符号化方法A+ が実現でき、良好なDC成
分の抑制が利点として得られる。それゆえ、顧客の現存
するCDプレーヤーなどを変更することなく、本発明は
現存するCDプレーヤーなどに使用されている現存する
記録技術に適用でき、符号化のDC成分を低減すること
により各種の記録媒体を用いた記録再生装置における信
号処理の品質と信頼性を向上させることができる。
【0020】本発明において主として対象としている用
途は、コンパクトディスク(CD)または最近のディジ
タル・バーサタイル・ディスク(DVD)などの光学式
記録媒体を用いる記録再生装置である。すなわち、本発
明はそのような光学式記録媒体にビットデータ語を記録
する際、ビットデータ語を効率的にかつDC成分を抑制
して符号化することである。しかしながら、本発明の方
法自体が、光学式記録媒体への適用に限定されないだけ
でなく、ハードディスク記録再生装置またはデータ再生
のためのDCフリー符号化に関連したディジタルデータ
送信装置などの他の装置における使用にも適用可能であ
る。
【0021】符号化効率を低下させずに良好なDC成分
の抑制を達成するため、そして、上述した不利益を克服
するため、本発明においては、下記に述べる考案がなさ
れた。
【0022】本発明は2進数データ系列のソースデータ
を処理し、2進数データ系列のDCフリー変調データを
生成する符号化方法と符号化装置を提供する。本発明の
符号化装置それ自体は、2つの機能ユニットと、変調デ
ータ系列に対してソースデータ系列をマッピングし、有
効なソースデータ対変調データマッピングの選択方法を
提供する。本発明においては、最終的な変調データのD
C成分が低減するように、ソースデータ対変調データマ
ッピングにおける適切な選択を遂行する。
【0023】しかるに、従来技術を克服する本発明の改
良は、DC成分制御用装置の選択的戦略によって達成さ
れる良好なDC成分の抑制である。そのような選択手段
としては、下記のものを備えている。 (1)現在符号化すべきデータ語と1以上の将来符号化
すべきデータ語とを一体化させることにより代替符号化
を選択するルックアヘッドDC成分制御装置 (2)ランニング・ディジタル・サム(RDS、ランニ
ングDSV)に限界を課し、RDS全体の和に限界を課
する、決定基準手段。
【0024】本発明の第1の観点によれば、(a)現在
符号化すべきデータ語とそれ以降符号化すべきデータ語
を入力して保持して、入力した上記複数の符号化データ
語を入力した順序で出力する段階と、(b)出力された
上記現在複数の符号化データ語の全てと複数の基準の冗
長ビットデータ語とについて第1の有限状態依存変換を
行い現在符号課すべきデータ語のための最良の冗長ビッ
トデータ語を生成するルックアヘッドDC制御処理段階
と、(c)上記現在符号化すべきデータ語と上記生成し
た最良の冗長ビットデータ語について第2の有限状態依
存変換を行い、その変換結果を所定の変調方式で変調す
る段階とを具備する、DCフリー符号化方法が提供され
る。
【0025】本発明の第2の観点によれば、現在符号化
すべきデータ語とそれ以降符号化すべきデータ語を入力
して保持し、入力した上記複数の符号化データ語を入力
した順序で出力する、メモリ手段と、上記メモリ手段か
ら出力された上記現在複数の符号化データ語の全てと複
数の基準の冗長ビットデータ語とについて第1の有限状
態依存変換を行い現在符号化すべきデータ語のための最
良の冗長ビットデータ語を生成するルックアヘッドDC
制御手段と、上記メモリ手段から出力された現在符号化
すべきデータ語と上記ルックアヘッドDC制御手段にお
いて生成した最良の冗長ビットデータ語について第2の
有限状態依存変換を行い、その変換結果を所定の変調方
式で変調する符号化器マッピング手段とを具備するDC
フリー符号化装置が提供される。
【0026】好ましくは、上記ルックアヘッドDC制御
手段は、上記複数の基準の冗長ビットデータ語を出力す
る基準冗長ビットデータ語出力手段と、上記基準冗長ビ
ットデータ語出力手段から出力された複数の基準の冗長
ビットデータ語と、上記メモリ手段から出力された複数
の符号化データ語とについて上記第1の有限状態依存変
換を行う事前符号化手段と、上記事前符号化手段で第1
の有限状態依存変換した複数の結果についてそれぞれ第
1のランニング・ディジタル・サムを算出する第1のラ
ンニング・ディジタル・サム算出手段と、上記算出した
複数の第1のランニング・ディジタル・サムのそれぞれ
について、最大の値を示すものを検出する第1のピーク
ホルダ手段と、上記第1のピークホルダ手段で検出した
複数の最大値のうち最小の値のデータを検出して上記現
在符号化すべきデータ語の最良の冗長ビットデータ語を
生成する第1の最小値検出手段(35)とを有する。
【0027】上記事前符号化手段は、上記基準冗長ビッ
トデータ出力手段から出力された複数の基準の冗長ビッ
トデータ語と上記メモリ手段から出力された複数の符号
化データ語とを入力して異なる形態のデータ語系列とし
て出力する第1のデータ系列変換手段と、上記第1のデ
ータ系列変換手段から出力されたデータ語系列について
上記第1の有限状態依存変換を行って第1のコード語を
生成する第1の有限状態依存符号化手段と、上記第1の
有限状態依存符号化手段で生成した第1のコード語を上
記所定の変調方式で変調して上記変調データ語を生成す
る第1の変調手段とを有し得る。
【0028】上記第1の有限状態依存符号化手段は、第
1の有限状態依存変換データを有する第1のルックアッ
プテーブル手段と、第1の状態レジスタ手段とを有し得
る。上記第1のルックアップテーブル手段は、上記第1
のデータ系列変換手段から出力されたデータ語と上記第
1の状態レジスタ手段から出力されたデータ語とを上記
第1の有限状態依存変換データを用いてマッピングして
上記第1のコード語に符号化する。上記第1の状態レジ
スタ手段は、上記第1のルックアップテーブル手段で変
換した第1のコード語を保持し、前回変換されて保持し
ている第1のコード語を上記第1のルックアップテーブ
ル手段に出力する。
【0029】上記第1の変調手段は第1のNRZI変換
手段を含み得る。
【0030】上記第1のランニング・ディジタル・サム
算出手段は、上記事前符号化手段で第1の有限状態依存
変換した結果を積算して第1のランニング・ディジタル
・サムを算出する第1の和算出手段と、上記第1の和算
出手段で算出した第1のランニング・ディジタル・サム
を積算して第2のランニング・ディジタル・サムを算出
する第2の和算出手段とを有し得る。
【0031】上記第1のピークホルダ手段は、上記第1
のランニング・ディジタル・サムの絶対値、および、上
記第1のランニング・ディジタル・サムの絶対値と上記
第2のランニング・ディジタル・サムの絶対値に所定の
計数値を乗じた結果との和信号を入力して、モード選択
信号に応じてそのいずれかを選択出力するモード選択手
段と、上記モード選択手段で選択されて連続的に出力さ
れる複数の信号を順次比較して大きな値の信号を検出し
て保持する大小比較保持手段とを有し得る。
【0032】また好ましくは、上記符号化器マッピング
手段は、上記ルックアヘッドDC制御手段から出力され
る最良の冗長ビットデータ語と上記メモリ手段から出力
された現在符号化すべきデータ語とを入力して異なる形
態のデータ語系列として出力する第2のデータ系列変換
手段と、上記第2のデータ系列変換手段から出力された
データ語系列について上記第2の有限状態依存変換を行
って第2のコード語を生成する第2の有限状態依存符号
化手段と、上記第2の有限状態マシン符号化手段で生成
したコード語を上記所定の変調方式で変調して上記変調
データ語を生成する第2の変調手段とを有する。
【0033】上記第2のデータ系列変換手段は上記第1
のデータ系列変換手段と類似な構成をしている。上記第
2の有限状態依存符号化手段は上記第1の有限状態依存
符号化手段と類似な構成をしている。上記第2の変調手
段は上記第1の変調手段と類似な構成をしている。
【0034】本発明の第3の観点によれば、光源からの
光を記録すべきデータ語を表すオン・オフ変調信号に応
じて変調して光学式ディスク記録媒体のマスターに照射
する記録媒体のマスタリング方法であって、上記オン・
オフ変調信号を生成する方法が、下記の諸段階、すなわ
ち、(a)現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号化
すべきデータ語を入力して保持して、入力した上記複数
の符号化データ語を入力した順序で出力する段階と、
(b)出力された上記現在複数の符号化データ語の全て
と複数の基準の冗長ビットデータ語とについて第1の有
限状態依存変換を行い現在符号化すべきデータ語にため
に最良の冗長ビットデータ語を生成するルックアヘッド
DC制御処理段階と、(c)上記現在符号化すべきデー
タ語と上記生成した最良の冗長ビットデータ語について
第2の有限状態依存変換を行い、その変換結果を所定の
変調方式で変調する段階とを具備する、記録媒体のマス
タリング方法が提供される。
【0035】本発明の第4の観点によれば、光源と、光
変調器と、光学式記録媒体マスタと、上記光変調器への
変調信号を生成するDCフリー符号化装置とを具備し、
上記光源と、上記光変調器と、上記光学式記録媒体マス
タとが光軸に沿って配設され、上記DCフリー符号化装
置は、複数の連続する符号化データ語と基準の冗長ビッ
トデータ語とを参照して現在符号化すべきデータ語につ
いて第1の有限状態依存変換を行い、ラン・レングス・
拘束条件を満たし、低周波成分を抑制し、かつ、所定の
符号化率を保つ現在符号化すべきデータ語のための最良
の冗長ビットデータ語を生成し、上記生成された最良の
冗長ビットデータ語を用いて現在符号化すべきデータ語
を第2の有限状態依存変換を行い、所定の変調をして上
記変調信号を生成し、上記光変調器は上記変調信号に応
じて上記光源からの光をオン・オフ変調して上記光学式
記録媒体マスタに照射する光を変調する記録媒体のマス
タリング装置が提供される。
【0036】好ましくは、上記DCフリー符号化装置
は、現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号化すべき
データ語を入力して保持し、入力した上記複数の符号化
データ語を入力した順序で出力する、メモリ手段と、上
記メモリ手段から出力された上記現在複数の符号化デー
タ語の全てと複数の基準の冗長ビットデータ語とについ
て第1の有限状態依存変換を行い現在符号化すべきデー
タ語のための最良の冗長ビットデータ語を生成するルッ
クアヘッドDC制御手段と、上記メモリ手段から出力さ
れた現在符号化すべきデータ語と上記ルックアヘッドD
C制御手段において生成した現在符号化すべきデータ語
のための最良の冗長ビットデータについて第2の有限状
態依存変換を行い、その変換結果を所定の変調方式で変
調する符号化器マッピング手段とを具備する。
【0037】本発明の第5の観点によれば、2進数デー
タを符号化する方法であって、(a)各々の符号化デー
タ語がN個のデータビットを有するデータ語を、各々の
2進数変調語がMデータビットを有する2進数変調語に
変換する符号化マッピング段階であって、上記符号化マ
ッピングは同じデータ語を複数の変調語に変換する冗長
ビットデータを提供する、符号化マッピング段階と、
(b)ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号化マ
ッピング段階によって提供される多数の変調語から確立
された変調語の1つを選択する選択段階であって、上記
ルックアヘッド決定基準は下記の方法により行うもので
あり、(イ)符号化すべき現在のデータ語、および、オ
リジナルまたは事前に符号化された形態の将来符号化す
るデータ語を記憶し、(ロ)記憶された現在および将来
符号化するデータ語の符号化マッピングによって形成さ
れた複数の変調語に全てについてのランニング・ディジ
タル・サム(RDS)を評価して経路を探索し、(ハ)
上記ランニング・ディジタル・サムの経路探索に基づき
最も緊密な経路を発見することにより符号化すべき現在
のデータ語のための符号化マッピングを選択する決定方
法からなる、選択段階とを具備し、それにより、得られ
た2進数変調データ系列の低周波成分が効果的に抑圧さ
れ、0Hzにおいて1次のスペクトル0を形成する、2
進数データを符号化する方法が提供される。
【0038】好ましくは、前記決定段階において、上記
ランニング・ディジタル・サム(RDS)に基づいて最
も緊密な経路を発見し、および、上記ランニング・ディ
ジタル・サムに基づいて緊密さを発見して符号化すべき
現在のデータ語のための符号化マッピングを選択し、そ
れにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成分
が効果的に抑圧され、0Hzにおいて2次のスペクトル
0を形成する。
【0039】本発明の第6の観点によれば、2進数デー
タを符号化する符号化装置であって、(a)各々の符号
化データ語がN個のデータビットを有するデータ語を、
各々の2進数変調語がMデータビットを有する2進数変
調語に変換する符号化マッピング手段であって、上記符
号化マッピングは同じデータ語を複数の変調語に変換す
る冗長ビットデータを提供する、符号化マッピング手段
と、(b)ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号
化マッピング手段によって提供される多数の変調語から
確立された変調語の1つを選択する選択手段であって、
上記ルックアヘッド決定基準は下記の方法により行うも
のであり、(1)符号化すべき現在のデータ語、およ
び、オリジナルまたは事前に符号化された形態の将来符
号化するデータ語を記憶し、(2)記憶された現在およ
び将来符号化するデータ語の符号化マッピングによって
形成された複数の変調語に全てについてのランニング・
ディジタル・サム(RDS)を評価して経路を探索し、
(3)上記ランニング・ディジタル・サムの経路探索に
基づき最も緊密な経路を発見することにより符号化すべ
き現在のデータ語のための符号化マッピングを選択する
決定方法からなる、選択手段と、を具備し、それによ
り、得られた2進数変調データ系列の低周波成分が効果
的に抑圧され、0Hzにおいて1次のスペクトル0を形
成する、2進数データを符号化する符号化装置が提供さ
れる。
【0040】前記決定手段において、上記ランニング・
ディジタル・サムに基づいて最も緊密な経路を発見し、
および、上記ランニング・ディジタル・サムに基づいて
緊密さを発見して、符号化すべき現在のデータ語のため
の符号化マッピングを選択し、それにより、得られた2
進数変調データ系列の低周波成分が効果的に抑圧され、
0Hzにおいて2次のスペクトル0を形成する。
【0041】本発明の第7の観点によれば、所定の基本
周期で光源からの光をオン・オフ変調して光学的ディス
ク記録媒体に情報を記録する光学式ディスク記録装置で
あって、上記オン・オフ変調は、上記2進数データを符
号化する方法によって行われ、それにより、得られた2
進数変調データ系列の低周波成分が効果的に抑圧され、
0Hzにおいて2次のスペクトル0を形成する、光学式
ディスク記録装置が提供される。
【0042】本発明によれば、上記本発明の2進数デー
タを符号化する符号化方法を適用して、低周波成分が効
果的に抑圧され、0Hzにおいて2次のスペクトル0を
形成する、情報記録面に形成された、記録すべきデータ
を表す複数のピットを有する光学式データ記録媒体が提
供される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について述べる。本発明において主として対象としてい
る用途は、コンパクトディスク(CD)または最近のデ
ィジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)などの光
学式記録媒体を用いる記録再生装置である。すなわち、
本発明はそのような光学式記録媒体にビットデータ語を
記録する際、ビットデータ語を効率的にかつDC成分を
抑制して符号化することである。しかしながら、本発明
の方法自体が、光学式記録媒体への適用に限定されない
だけでなく、ハードディスク記録再生装置またはデータ
再生のためのDCフリー符号化に関連したディジタルデ
ータ送信装置などの他の装置における使用にも適用可能
である。
【0044】図1は、本発明の実施の形態としての、光
学式ディスクのマスタリングに適用されるDCフリー符
号化器を有する記録媒体のマスタリング装置のブロック
構成図である。
【0045】図1に図解した記録媒体のマスタリング装
置は、DCフリー符号化器1と、レーザ光源5と、光変
調器6と、グラスマスター7とを有する。本実施の形態
においては、グラスマスター7に用いる記録媒体とし
て、CD、DVDなどの光学式記録媒体を用いる場合に
ついて述べる。DCフリー符号化器1は本発明のDCフ
リー符号化装置に該当する。
【0046】DCフリー符号化器1は、ファーストイン
・ファーストアウト(First-In/First-Out: FIFO)
メモリ2と、ルックアヘッドDC(Look-ahead Direct
Current Component)制御部3と、符号化器マッピング部
4とを有する。なお、下記の記述において、ルックアヘ
ッドDC制御部3を事前符号化器(pre-encoder)と呼
び、符号化器マッピング部4を主符号化器(main encod
er) とも呼ぶことがある。
【0047】FIFOメモリ2が本発明の第1のメモリ
手段に対応する。ルックアヘッドDC制御部3が本発明
の事前符号化手段に対応する。符号化器マッピング部4
が本発明の主符号化手段に対応する。
【0048】FIFOメモリ2の構成とその動作は図3
を参照して後述するが、FIFOメモリ2は現在符号化
対象のデータ語の他、次回のサイクルで符号化すべきデ
ータ語をも入力して一旦保持し、入力した順序で、符号
化データ語を出力する。
【0049】ルックアヘッドDC制御部3の詳細な構成
とその動作は、図4に図解した構成図および図5に図解
したフローチャートを参照して後述する。本実施の形態
のルックアヘッドDC制御部3は、図4の基準冗長ビッ
トデータ出力ユニット31から出力される基準の冗長ビ
ットデータ語を参照して符号すべきデータ語S1のため
の「最良の」冗長ビットデータ語の生成する。特に、本
実施の形態のルックアヘッドDC制御部3は、現在符号
化対象のデータ語のための最良の冗長ビットデータ語の
生成を、現在符号化すべきデータ語だけでなく、それ以
降符号化すべきデータ語をも用いて行う。
【0050】符号化器マッピング部4の詳細な構成とそ
の動作は、図6に図解した構成図および図7に図解した
フローチャートを参照して後述する。符号化器マッピン
グ部4は、ルックアヘッドDC制御部3で生成した冗長
ビットデータ語S3と現在符号化すべきデータ語S1と
を入力して、符号化データ語S1の変調信号MDを生成
する。
【0051】図2はDCフリー符号化器1の詳細動作を
示すフローチャートである。
【0052】図2のステップ1において、DCフリー符
号化器1の動作サイクルは、グラスマスター7に記録す
べき新しいデータ語(ソースデータ語)SDをFIFO
メモリ2に装荷することによって開始する。
【0053】ソース信号SDは、たとえば、音声データ
またはコンピュータデータを含む光学式ディスクに記録
すべき情報を含む。変調出力信号MDは、符号化された
形態においてソース信号SDと同じ情報を含む。以下、
例示として、CD、DVDなどの光学式ディスクに符号
化データを記録する場合について述べる。
【0054】ステップ1において、上記データ語の装荷
と同時に、ルックアヘッドDC制御部3の内部の状態レ
ジスタと、符号化器マッピング部4の内部の状態レジス
タとの同期を行う。ルックアヘッドDC制御部3の内部
の状態レジスタは、図8に図解した並行符号化器マッピ
ングユニット32内のFSM(Finite State Machine、
有限状態マシン)符号化器52を構成する、図9に図解
した状態レジスタ61である。符号化器マッピング部4
の状態レジスタは、図9に図解したFSM符号化器42
を構成する、状態レジスタ61である。これらの状態レ
ジスタが、符号化器マッピング部4の動作に関連づけて
後述する符号化器マッピング部4から出力される、「状
態信号」R1の信号R11によって同期がとられる。こ
れらの状態レジスタの同期とは、信号処理のタイミング
の一致を図るためのタイミング調整であり、初期状態と
して同じデータが記憶される。
【0055】図2のステップ2において、ルックアヘッ
ドDC制御部3はFIFOメモリ2に記憶されている符
号化すべきデータ語S1と、図4の基準冗長ビットデー
タ出力ユニット31から出力される基準の冗長ビットデ
ータ語とを用いて現在符号化すべきデータ語S1のため
に最良の冗長ビットデータ語を生成して冗長信号S3と
して出力する。
【0056】ステップ3として示した最後の段階におい
て、符号化器マッピング部4はFIFOメモリ2から出
力される現在変調すべき符号化対象のデータ語S1と、
ルックアヘッドDC制御部3から出力される最良の冗長
信号S3とを用いて変調信号MDを変換する。
【0057】以上のように、DCフリー符号化器1は、
ルックアヘッドDC制御部3において、現在符号化すべ
きデータ語とそれ以降符号化すべきデータ語を参照して
現在符号化すべきデータ語のための好ましい冗長ビット
データ語を生成し、符号化器マッピング部4において、
ルックアヘッドDC制御部3で生成した冗長ビットデー
タ語を用いて現在符号化すべきデータ語S1を変調して
変調信号MDを生成する。詳細は後述するが、ルックア
ヘッドDC制御部3の冗長ビットデータ語の生成および
符号化器マッピング部4の変調において、DC成分の抑
制と符号化率とが調和するように行う。このように、D
Cフリー符号化器1は、入力ソース信号SDを、DC成
分を抑制し、高い符号化効率で符号化するように信号処
理して変調出力信号MDを生成する。生成された変調信
号MDが記録媒体のマスタリングに使用される。
【0058】図1に図解した記録媒体のマスタリング装
置の概略動作を述べる。
【0059】CD、DVDなどの光学式ディスクに符号
化データを記録するため、レーザ光源5は光変調器6を
通過するレーザ光を放射する。光変調器6は、DCフリ
ー符号化器1で生成された変調信号MDに応じてレーザ
光源5からの光をオン・オフ変調して、オン・オフ変調
した光L2を生成する。オン・オフ変調された光L2は
光感応層(感光層)で被覆されたグラスマスター7を照
射する。現像および複製後、ピットとランド構造の形態
で原情報が記録された光学式ディスクが得られる。
【0060】図3はFIFOメモリ2の構成図である。
特に、図3は、メモリの深さ(符号化対象の連続するデ
ータ語の数)M=2の場合のFIFOメモリ2の詳細を
回路構成を図解した図である。本実施の形態において
は、ルックアヘッドDC制御部3において、現在符号化
すべきデータ語に適切な冗長ビットデータ語を生成する
際、現在符号化すべきデータ語の他に、次のサイクルで
符号化すべきデータ語をも用いる場合を例示している。
【0061】なお、現在符号化すべきデータ語に適切な
冗長ビットデータ語を生成するため、さらに次次回のサ
イクルで符号化すべきデータ語をも用いに場合は、メモ
リの深さはM=3となる。以下、本実施の形態として、
M=2の場合について述べる。
【0062】FIFOメモリ2は、2個のレジスタ2
1、22のチエーン(連鎖)として構成されている。符
号化すべき(変調すべき)現在のデータ語がチエーン内
の最後のレジスタ22に記憶されていて、次に符号化す
べきデータ語がレジスタ21で待機している。レジスタ
21、22に記憶されているデータ語が信号S21、S
22としてルックアヘッドDC制御部3のために利用可
能である。現在符号化すべきデータ語は信号S1として
符号化器マッピング部4に送出される。
【0063】図4は図1に図解したルックアヘッドDC
制御部3の回路構成図である。ルックアヘッドDC制御
部3は、基準冗長ビットデータ出力ユニット31と、並
行符号化器マッピングユニット32と、ディジタル積分
器ユニット33と、ピークホルダユニット34と、最小
値検出器35とを有している。
【0064】基準冗長ビットデータ出力ユニット31
は、「00」、「01」、「10」、「11」の4種の
2進数の基準の冗長ビットデータ語を並行符号化器マッ
ピングユニット32の対応する部分に出力する。基準冗
長ビットデータ出力ユニット31が本発明の基準冗長ビ
ットデータ出力手段に対応している。
【0065】並行符号化器マッピングユニット32は、
4個の並列に設けられた並行符号化器マッピング回路を
有しており、それぞれの並行符号化器マッピング回路が
基準冗長ビットデータ出力ユニット31から対応する基
準冗長ビットデータ語を入力する。並行符号化器マッピ
ングユニット32が、本発明の事前符号化器マッピング
手段に対応している。
【0066】ディジタル積分器ユニット33は、4個並
列に設けられたディジタル積分器を有しており、それぞ
れのディジタル積分器は並行符号化器マッピングユニッ
ト32で算出した符号化マッピング結果のランニング・
ディジタル・サム(RDS、または、ランニングDS
V)を算出する。ディジタル積分器ユニット33が本発
明のランニング・ディジタル・サム算出手段に対応して
いる。
【0067】ピークホルダユニット34は、4個の並列
に設けられたピークホルダを有しており、ディジタル積
分器ユニット33内の4個のディジタル積分器で算出し
たそれぞれのランニング・ディジタル・サム(RDS)
の最大値を検出して保持する。ピークホルダユニット3
4が本発明のピークホルダ手段に対応している。
【0068】最小値検出器35は、ピークホルダユニッ
ト34で算出した4個の最大ランニング・ディジタル・
サムのうちの最小値を検出する。最小値検出器35が本
発明の最小値検出手段に対応している。
【0069】図4に図解した本発明の実施の形態のルッ
クアヘッドDC制御部3と従来のDC制御回路とを比較
する。従来技術においては、本発明の実施の形態のルッ
クアヘッドDC制御部3に対応するDC制御回路は、冗
長ビットデータ語の決定のために現在符号化すべきデー
タ語のみを用いていた。一方、図4に図解した本発明の
実施の形態のルックアヘッドDC制御部3は、FIFO
メモリ2に記憶されているM個のデータ語に関する全て
の可能な組み合わせの冗長ビットデータ語について全体
的な探索を行う。なお、本実施の形態においては、図3
に図解したFIFOメモリ2はM=2の深さの構成であ
るから、ルックアヘッドDC制御部3は2個のデータ
語、すなわち、現在符号化すべきデータ語と次に符号化
すべきデータ語の両者について探索を行う。このよう
に、本発明の実施の形態において、可能な全ての符号化
データを探索することにより、ルックアヘッドDC制御
部3はデータ語のために「最良な」冗長ビットデータ語
を決定する。
【0070】図5は図4に図解したルックアヘッドDC
制御部3の動作(事前符号化動作)を説明するフローチ
ャートである。図5のステップ11において、現在符号
化すべきデータ語のための「最良の」冗長ビットデータ
語の探索は、並行符号化器マッピングユニット32内の
レジスタの値およびディジタル積分器ユニット33内の
レジスタ(図11)の値を符号化器マッピング部4から
出力される状態信号R1(R11)の値に同期させるこ
とによって初期化される。
【0071】初期化の後、ステップ12において、最良
の冗長ビットデータ語の探索は、各々の可能な冗長ビッ
トデータ語を選択するため、データ語を事前に符号化す
る並行符号化器マッピングユニット32によって行われ
る。
【0072】基準冗長ビットデータ出力ユニット31か
ら出力される基準冗長ビットデータ語「00」、「0
1」、「10」、「11」について述べると、基準冗長
ビットデータ語の第1の桁が現在符号化すべきデータ語
S22に関連しており、冗長値ビットデータ語の次の桁
が次に符号化すべきデータ語S21に関連している。し
たがって、たとえば、現在、次回、次次回に符号化すべ
きデータ語、すなわち、3個のデータ語を用いてルック
アヘッドDC制御部3で事前符号化を行う場合は、基準
冗長ビットデータ出力ユニット31は3桁の2進数基準
冗長ビットデータ語を出力する。また、FIFOメモリ
2は3個のデータ語を保持できる構成となる。
【0073】事前符号化処理の間、事前に符号化された
ビットデータ系列S32について4種のランニングディ
ジタルサム(RDS、ランニングDSV)S3がディジ
タル積分器ユニット33によって演算される。ディジタ
ル積分器ユニット33の構成と動作の詳細は図11を参
照して後述する。
【0074】4種のランニングディジタルサム(RD
S)S33はそれぞれ4個のピークホルダを有するピー
クホルダユニット34によって、それぞれの系列におけ
る4種の最大の絶対値のRDS(S34)が見いだされ
る。ピークホルダユニット34の構成とその動作の詳細
は図12を参照して後述する。
【0075】一旦、現在符号化すべきデータ語S21と
次に符号化すべきデータ語S22の事前符号化が行われ
ると、ステップ13において、最小値検出器35がピー
クホルダユニット34から出力される4種それぞれの最
大のランニングディジタルサム(RDS)S33のう
ち、最小バウンダリを持つ経路を見いだし、現在符号化
すべきデータ語のための最良の冗長ビットデータ語S3
を決定する。もし、冗長ビットデータ語「10」または
「11」のための経路が最小のバウンダリを有している
場合、最小値検出器35は冗長ビットデータ語「1」を
出力する。
【0076】以上のように、ルックアヘッドDC制御部
3において、現在符号化すべきデータ語の最良の冗長ビ
ットデータ語が生成される。上述したように、ルックア
ヘッドDC制御部3が事前符号化器として機能し、符号
化器マッピング部4が主符号化器として機能しており、
符号化器マッピング部4は、このようにして生成された
最良の冗長ビットデータ語を用いて現在符号化すべきデ
ータ語を符号化する。
【0077】図6は図1に図解した符号化器マッピング
部(主符号化器)4の構成図である。図6に図解した符
号化器マッピング部4は、シフトレジスタ41と、FS
M(Finite State Machine、有限状態マシン)符号化器
42と、NRZI変換器43と、ディジタル積分器44
とを有する。
【0078】シフトレジスタ41は本発明の第1のデー
タ系列変換手段に対応している。FSM符号化器42が
本発明の第1の有限状態依存変換手段に対応している。
NRZI変換器43が本発明の第1の変調手段に対応し
ている。ディジタル積分器44が本発明の第1のランニ
ング・ディジタル・サム(RDS)算出手段に対応して
いる。
【0079】一旦、最良の冗長ビットデータ語がDCフ
リー符号化器1内のルックアヘッドDC制御部3によっ
て決定されると、図1に図解した符号化器マッピング部
4が最良の冗長ビットデータ語を用いて現在符号化すべ
きデータ語S22を符号化する。図7は図6に図解した
符号化器マッピング部4の動作を説明するフローチャー
トである。
【0080】ステップ21において、冗長ビットデータ
語S3と符号化すべきデータ語S1とがシフトレジスタ
41に格納される。シフトレジスタ41はFSM符号化
器42に8ビットデータ語S43の系列としてそこに格
納されているデータ語を出力する。このように、本発明
の第1のデータ系列変換手段としてのシフトレジスタ4
1は、冗長ビットデータ語S3と符号化すべきデータ語
S1とを8ビットデータ語系列に変換する。
【0081】ステップ22において、FSM符号化器4
2は有限状態依存データ変換方式で8ビットから15ビ
ットへの変換を遂行し、その結果としての15ビットの
コードS44語はディスクマスタリングのためのランレ
ングス拘束を満足する。FSM符号化器42の詳細は図
9を参照して後述する。
【0082】ステップ23において、15ビットコード
語S44はそれから、NRZI変換器43によってディ
スクマスタリングのための最終的なNRZI符号化され
た2進数の変調ビットデータ系列MDに変換される。
【0083】ステップ24において、ディジタル積分器
44はビット系列、「0」と「1」とからなる変調ビッ
トデータ語系列MDを積分し、その変調ビットデータ語
系列MDのランニング・ディジタル・サム(RDS)を
計算する。
【0084】符号化器マッピング部4(主符号化器)
と、ルックアヘッドDC制御部3(事前符号化器)とを
同期させるために、FSM符号化器42からの状態信号
R11と、NRZI変換器43からの状態信号R12
と、ディジタル積分器44からの状態信号R13とが共
通の状態信号R1としてグループ化(一体化)されて、
ルックアヘッドDC制御部3に提供する。
【0085】符号化器マッピング部4とルックアヘッド
DC制御部3の同期とは、これらの間における信号処理
のタイミングおよび動作条件を一致させるための動作を
言う。
【0086】図8は図4に図解したルックアヘッドDC
制御部3(事前符号化器)における本発明の事前符号化
手段としての並行符号化器マッピングユニット32内の
並列に設けられた4個の並行符号化器マッピング部の1
つの構成図である。図8に図解した並行符号化器マッピ
ング部32は、シフトレジスタ51と、FSM(Finite
State Machine、有限状態マシン)符号化器52と、N
RZI変換器53を有する。図8に図解した並行符号化
器マッピング部32の構成は、符号化器マッピング部4
(主符号化器)の構成に類似している。
【0087】シフトレジスタ51は本発明の第2のデー
タ系列変換手段に対応している。FSM符号化器52が
本発明の第2の有限状態依存変換手段に対応している。
NRZI変換器53が本発明の第2の変調手段に対応し
ている。
【0088】シフトレジスタ51は、入力される符号化
すべきデータ語S52、S54と基準冗長ビットデータ
語S51、S53を、8ビット語系列S55に変換して
FSM符号化器52に出力する。このように、シフトレ
ジスタ51は、入力されたデータ語を異なるデータ系列
に変換するデータ系列変換手段として機能している。
【0089】冗長ビットデータ語S51、S52は、図
4において基準冗長ビットデータ出力ユニット31の出
力として符号S31として総称されている信号であり、
図8においては、DCC1、DCC2として表記されて
いる。すなわち、冗長ビットデータ語S51は、冗長ビ
ットデータ出力ユニット31から出力される冗長ビット
データ語、00、01、10、11の下位ビットデータ
を示しており、冗長ビットデータ語S52は、冗長ビッ
トデータ出力ユニット31から出力される冗長ビットデ
ータ語、00、01、10、11の上位ビットデータを
示している。
【0090】同様に、入力される符号化すべきデータ語
S52、S54はそれぞれ、図3において次に符号化す
べきデータ語S21および現在符号化すべきデータ語S
22として表記されたデータに該当している。
【0091】FSM符号化器52が8ビットデータ語系
列S55を15ビットコード語S56に変換する。
【0092】NRZI変換器53は15ビットコード語
S56をシリアルNRZIビットストリームS32に変
換する。変換されたシリアルNRZIビットストリーム
S32は、図4に図解したディジタル積分器ユニット3
3およびピークホルダユニット34によって更に信号処
理される。
【0093】図8に図解した並行符号化器マッピングユ
ニット32は、初期化のために、符号化器マッピング部
4(主符号化器)から、状態信号R11、R12および
R13からなる状態信号R1を受け入れる。状態信号R
1は、各符号化サイクルにおいて、FSM符号化器52
の状態およびNRZI変換器53の状態を符号化器マッ
ピング部4の該当する回路(FSM符号化器42、NR
ZI変換器43)の状態に同期させるために使用され
る。
【0094】図9は、図6に図解したFSM符号化器4
2および図8に図解したFSM符号化器52の構成図で
あり、FSM符号化器42とFSM符号化器52は同じ
回路構成をしている。代表的にFSM符号化器42につ
いて述べると、FSM符号化器42は、ビットデータを
変換する手段として機能する状態レジスタ61と、リー
ド・オンリー・メモリなどで構成されるルックアップテ
ーブル62とを有する。状態レジスタ61が本発明の状
態保持手段に対応する。ルックアップテーブル62が本
発明の第1の有限状態依存データ変換を行う第1のルッ
クアップテーブル手段に対応する。
【0095】FSM符号化器42(FSM符号化器5
2)の主たる仕事は、データ系列変換手段としてのシフ
トレジスタ41(シフトレジスタ51)から出力される
8ビットの入力語S61を、状態依存データ変換方式に
より、15ビットの出力語のシーケンスS62に変換す
ることである。有限状態依存データ変換はルックアップ
テーブル62によって行われる。ルックアップテーブル
62は、状態レジスタ61に記憶されているデータ語S
63に依存するデータ語S62をコード語および次の状
態を表す語S64に対応づける。
【0096】本発明には直接関係しないので、本明細書
においては、ルックアップテーブル62の詳細な設計手
順と内容については言及しない。しかしながら、そのよ
うなFSM(Finite State Machine、有限状態マシン)
符号化器42において生成するラン・レングス拘束コー
ドの設計のためのアルゴリズムの説明は、たとえば、下
記の文献に記載されているで、必要に応じて参照された
い。 (1)Immink,Patroves,"Performance Assessment of D
C-free Multimode Codes",IEEE Transactions on Commu
nications,Vol.45,No.3,March 1997 (2)Immink,Siegel,Wolf,"Codes for Digital Record
ers",IEEE Transactions on Information Theory,Vol.4
4,No.6,March 1998 (3)Marcus,Siegel,Wolf,"Finite-State Modulation
Codes for Data Storage",IEEE Journal on Selected A
rea in Communication,Vol.10,No.1,January1992
【0097】各変換の後、次の状態信号S64がルック
アップテーブル62から状態レジスタ61に転送され
て、次のデータ語の変換に使用される。状態レジスタ6
1のデータ語は、符号化器マッピング部4内のFSM符
号化器42と、ルックアヘッドDC制御部3内のFSM
符号化器52とを同期させるために状態信号R11を受
け入れる。
【0098】有限状態依存データ変換により、FSM符
号化器42で生成されて出力されるコード語は、最小拘
束条件および最大ランレングス拘束条件と、マスタリン
グ処理によって課されている制約条件を満足させなけれ
ばならない。
【0099】上記文献に記載されている方法で設計され
たFSM符号化器は、代表的には、変調ビットシーケン
スを構成しているNRZコード語シーケンスを生成する
が、そのコード語は図10に図解したNRZI変換器4
3(53)を用いてNRZIビットデータ語系列に変換
されなければならない。
【0100】図10は図6に図解したNRZI変換器4
3および図8に図解したNRZI変換器53の構成図で
ある。NRZI変換器43とNRZI変換器53とは同
じ回路構成をしている。NRZI変換器43(53)
は、15ビットデータを1ビットデータ系列に変換する
変換器(データ系列変換手段)として機能するシフトレ
ジスタ71と、排他的論理和(exclusive OR、XOR)
ゲート72と、レジスタ73とを有する。
【0101】NRZI変換器43は、FSM符号化器4
2から15ビットコード語を受け入れて変調ビットデー
タ系列S74に変換する。このため、15ビットコード
語がシフトレジスタ71によって普通のビットデータ系
列S72にまず変換される。
【0102】変換されたビットデータ系列S72は排他
的論理和(XOR)ゲート72において、レジスタ73
から出力されたデータ語と排他的論理和演算される。
【0103】符号化器マッピング部4から出力される状
態信号R12が、ルックアヘッドDC制御部3内のNR
ZI変換器43(53)と符号化器マッピング部4とを
同期させるため、NRZI変換器43の記憶データの読
み出しおよび書き込みを許可する。
【0104】NRZI変換器43(53)の後には、デ
ィジタル積分器ユニット33(44)が続けられてお
り、ディジタル積分器ユニット33(44)は、変調ビ
ットデータ系列全体についてのランニング・ディジタル
・サム(RDS)値を演算する。このように、ディジタ
ル積分器ユニット33は本発明のランニング・ディジタ
ル・サム(RDS)算出手段に該当する。
【0105】図11はDCフリー符号化器1で用いたデ
ィジタル積分器ユニット33の1つのディジタル積分器
33(ディジタル積分器44)の構成を図解する図であ
る。ディジタル積分器33は、2つの連続する積分ルー
プから構成されている。第1の積分ループは加算器81
とレジスタ82とで構成され、変調データ系列について
第1のランニングディジタルサムRDS1を演算する。
第2の積分ループは加算器83とレジスタ84とで構成
され、第1のランニングディジタルサムRDS1のラン
ニングディジタルサムRDS2を演算する。
【0106】ディジタル積分器33の第1の積分ループ
は、アップ/ダウンカウンタとして動作する。各変調ビ
ットデータS81に関して、レジスタ82の内容は、2
進数値「0」のときは1だけ減少され、2進数値「1」
のときは1だけ増加する。ディジタル積分器33の第2
の積分ループにおいて、レジスタ84への第1の積分ル
ープの出力を連続的に累積し、その結果は、第2次のデ
ィジタルサム値S83を構成する。読み出し/書き込み
状態信号R13は、初期段階において、符号化器マッピ
ング部4のディジタル積分器のレジスタの内容をルック
アヘッドDC制御部3に転送することを許可する。
【0107】図12は符号化器マッピング部4に図解し
たルックアヘッドDC制御部3内のピークホルダユニッ
ト34内の1個のピークホルダの構成を示す図である。
ピークホルダ34は、2つのモードのいずれかを選択す
るモード選択器91と、2つのデータを比較して値の大
きなデータを選択して出力する比較器92と、データを
保持するレジスタ93とを有する。
【0108】図12に図解したピークホルダユニット3
4は、ディジタル積分器ユニット33のランニング・デ
ィジタル・サム(RDS)値を監視し、DCフリー符号
化器1によって判定される、符号化経路が最良のDC成
分を抑制結果を提供する最適な評価基準を演算する。
【0109】ピークホルダユニット34は、2つのモー
ド(態様)で動作されうる。モード1において、変調デ
ータ語について算出した第1のランニング・ディジタル
・サムRDS1の信号S91の絶対値のみが監視され
る。モード2において、第1のランニング・ディジタル
・サムRDSの信号S91と第1のランニング・ディジ
タル・サムRDS1についてのランニング・ディジタル
・サムRDS2の値の信号S92と絶対値の重み付け和
が監視される。動作モードはモード選択器91において
モード選択信号(MODE)S96の値が1か0かに応
じて選択される。
【0110】ピークホルダユニット34の動作を述べ
る。符号化サイクルの最初において、レジスタ93がク
リアされる。符号化処理期間において、比較器92がモ
ード選択器91を通過したランニング・ディジタル・サ
ム(RDS)評価基準信号S93の絶対値と、レジスタ
93の信号S95の絶対値とを比較し、大きなほうの値
の信号を新しい信号としてレジスタ93に更新する。し
たがって、レジスタ93には最大の値のランニング・デ
ィジタル・サム(RDS)が保持されていく。符号化サ
イクルの終了時点において、レジスタ93には、ピーク
ホルダユニット34において検出した最大のはランニン
グ・ディジタル・サム(RDS)が保持されている。レ
ジスタ93に保持されたランニング・ディジタル・サム
(RDS)のピーク値は図4に図解したルックアヘッド
DC制御部3の最小値検出器35に送出される。
【0111】最小値検出器35は、上述したように、ピ
ークホルダユニット34で算出した4種の最大のランニ
ング・ディジタル・サム(RDS)のうち、最小のもの
を選択して、現在符号化すべきデータ語の最良の冗長ビ
ットデータ語として、符号化器マッピング部4に出力す
る。このような最良の冗長ビットデータ語を用いて現在
符号化すべきデータ語を符号化器マッピング部4におい
て符号化して変調することは上述した。
【0112】上述した実施の形態の性能評価結果が図1
3および図14に図解したパワースペクトラム密度測定
値として示されている。
【0113】測定のために、長いコード語系列が、上述
したような本発明の実施の形態による乱数データから生
成された。このコード語系列から、パワースペクトラム
が、たとえば、文献、Oppenheim,Schafer,"Discrete-Ti
me Signal Processing",Prentice Hall,1989に記載され
たフーリエ解析技法を用いて測定した。
【0114】図解したグラフにおいて、横軸の周波数軸
が変調コードのクロック周波数に関して正規化されてい
る。縦軸の測定振幅がデシベルで表されている。
【0115】図13に図解した測定結果は、ピークホル
ダユニット34がモード1で動作したときの実施の形態
の性能を示しており、その結果としては、0Hzにおい
て第1次スペクトルがゼロ(null)であった。曲線
G1はルックアヘッドDC制御部3を用いない従来方法
のEFMPP符号化方法によるパワースペクトルを示し
ている。曲線G2はDVDに正式に使用されている従来
方法のEFM+ 符号化方式のパワースペクトルを示して
いる。EFMPP符号化方式はEFM+ 符号化方式より
高い符号化率を有しているが、低周波数成分が多い。
【0116】曲線G3,G4,G5はそれぞれ、ルック
アヘッドDC制御部3をEFMPP符号化器に適用した
とき、ルックアヘッド長さが異なる(FIFOメモリ2
のレジスタの数が異なる場合、すなわち、ルックアヘッ
ド長さがM=2、3、4ワードのときの符号化データ語
についてのスペクトルを示している。ルックアヘッドD
C制御の長さMが長いとDC成分の抑制は良好になる。
長さM=4のルックアヘッドについて考察すると、EF
+ 符号化方式の場合のDC成分抑制と同じ品質が得ら
れた。すなわち、本実施の形態のDC成分抑制技術を用
いれば、良好なDC成分抑制状態を維持しながら、符号
化率を高めることができるという利益が得られる。
【0117】図14に図解した測定結果は、ピークホル
ダユニット34がモード2で動作した場合の本実施の形
態の性能を示しており、第2次スペクトルが0HZ にお
いて0である。図14における曲線G1およびG2は、
EFMPP符号化方法およびEFM+符号化方式を用い
た従来の符号化器によるスペクトルを示している。
【0118】曲線G6,G7,G8はそれぞれ、本発明
の実施の形態のルックアヘッドDC制御部3を符号化装
置に適用した場合に、ルックアヘッド長さがM=2,
3,4ワードのパワースペクトルを示している。図13
に図解した対応する曲線と比較して、低周波数における
利得が、速い符号化率において減少しており、従来のE
FM+ 符号化方式より明らかに優れていることが判る。
【0119】図13および図14に図解した測定結果を
示すグラフは、本発明によって達成されたDC成分の抑
制効果が向上していることを示している。光学式ディス
クの記録において、本発明は、DC成分の抑制の品質を
維持しながら、DVDのための現在使用されているEF
+ 符号化方式よりも高い符号化率を示す符号化方式、
たとえば、EFMPP符号化方式を用いることを可能に
している。
【0120】上述した本発明の実施の形態はEFMPP
- 符号化器または他の8/15符号化器に特定してお
り、しかも、光学式ディスクのマスタリングに特定して
いるが、このことが本発明の技術的範囲を限定するもの
ではないことに留意されたい。
【0121】他の種々の符号化方法が、本発明のデータ
語の符号化方式を選択した手段を提供し、本発明の適用
により、EFMPP符号化方法などと類似する方法を用
いることができ、その結果として、高い符号化率を維持
しながら、DC成分の抑制品質が抑圧が向上する。
【0122】もちろん、本発明はCD、DVDなどの光
学式ディスク記録媒体のみへの適用に限定される訳では
ない。すなわち、本発明は、ラン・レングス制限された
コードを用いる記録媒体、たとえば、ハードディスクま
たは磁気テープ記録媒体にも、コードの構成の設計パラ
メータが異なるだけで適用できる。さらに本発明は、デ
ータ通信にラン・レングス・制限(RLL)が適用され
る通信システムにも適用できる。
【0123】また上述した実施の形態の構成について種
々の変形態様をとることができる。たとえば、図1に図
解したDCフリー符号化器1におけるルックアヘッドD
C制御部(事前符号化器)における4個並立的な装置を
実現することが、ハードウエア価格に対するコンピュー
タ処理時間とのトレードオフを考慮してシリアル様式で
も実施でき得る。
【0124】さらに、上記実施の形態においては、変調
方式として、図6に図解したNRZI符号化器43、図
8に図解したNRZI符号化器53によるNRZI変換
を行う場合を例示したが、図1に図解したグラスマスタ
ー7の対象となる記録媒体が上述した例示のCD、DV
Dなどと異なる場合は、NRZI変換とは異なる変換
(変調)を行うことができる。たとえば、本発明をハー
ドディスクに適用する場合はNRZI符号化器43、N
RZI符号化器53は、ハードディスクに適切な変換を
行う回路に変更する。
【0125】また本発明をラン・レングス・拘束の下で
データ通信を行うデータ通信システムに適用する場合
は、そのデータ通信に適した変調方式を採用できる。
【0126】したがって、本発明の技術的範囲は上述し
た実施の形態によってのみではなく、本発明の明細書の
「特許請求の範囲」に記載の発明並びにその均等範囲に
よって決定すべきである。
【0127】
【発明の効果】本発明においては、ルックアヘッドDC
制御手段において、現在符号化するデータ語の他に、そ
れ以降符号化するデータ語をも参照して、現在符号化す
べきデータ語のために、ラン・レングス・拘束条件を満
足させた上で、DC成分抑制、符号化率の観点から最良
の冗長ビットデータ語を生成し、それを用いて現在符号
化すべきデータ語を符号および変調するので、ラン・レ
ングス・拘束条件を満足させ,かつ、DC成分抑制およ
び符号化率を最適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態としての、光学式
ディスクのマスタリングに適用されるDCフリー符号化
器を有する記録媒体のマスタリング装置のブロック構成
図である。
【図2】図2は図1に図解した記録媒体のマスタリング
装置におけるDCフリー符号化器の動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】図3は、メモリの深さ(符号化対象の連続する
データ語の数)M=2の場合の、図1に図解したFIF
Oメモリの回路構成を図解した図である。
【図4】図4は図1に図解したルックアヘッドDC制御
部の回路構成図である。
【図5】図5は図4に図解したルックアヘッドDC制御
部の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図6は図1に図解した符号化器マッピング部の
構成図である。
【図7】図7は図6に図解した符号化器マッピング部の
動作を説明するフローチャートである。
【図8】図8は図4に図解したルックアヘッドDC制御
部における並行符号化器マッピングユニット内の並列に
設けられた4個の並行符号化器マッピング部の1つの構
成図である。
【図9】図9は、図6に図解したFSM符号化器および
図8に図解したFSM符号化器の構成図である。
【図10】図10は図6に図解したNRZI符号化器お
よび図8に図解したNRZI符号化器の構成図である。
【図11】図11はDCフリー符号化器で用いたディジ
タル積分器ユニットの1つのディジタル積分器の構成を
図解する図である。
【図12】図12は図4に図解したルックアヘッドDC
制御部内のピークホルダユニット内の1個のピークホル
ダの構成を示す図である。
【図13】図13は仮にRDSのみがDC制御に使用さ
れた場合のランダム符号化シーケンスのパワースペクト
ラム密度である。
【図14】図14は仮にRDS1とRDS2とがDC制
御に使用された場合のランダム符号化シーケンスのパワ
ースペクトラム密度である。
【符号の説明】
1・・DCフリー符号化器 2・・FIFOメモリ 3・・ルックアヘッドDC制御部 31・・冗長ビットデータ出力ユニット 32・・並行符号化器マッピングユニット 51・・シフトレジスタ 52・・FSM符号化器 53・・NRZI符号化器 33・・ディジタル積分器ユニット 第1積分ループ 81・・加算器 82・・レジスタ 第2積分ループ 83・・加算器 84・・レジスタ 34・・ピークホルダユニット 91・・モード選択器 92・・比較器 93・・レジスタ 35・・最小値検出器 4・・符号化器マッピング部 41・・シフトレジスタ 42・・FSM(Finite State Machine)符号化器 61・・状態レジスタ 62・・ルックアップテーブル 43・・NRZI符号化器 71・・シフトレジスタ 72・・排他的論理和(XOR)ゲート 73・・レジスタ 44・・ディジタル積分器 5・・レーザ光源 6・・光変調器 7・・グラスマスター

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号
    化すべきデータ語を入力して保持して、入力した上記複
    数の符号化データ語を入力した順序で出力する段階と、 出力された上記現在複数の符号化データ語の全てと複数
    の基準の冗長ビットデータ語とについて第1の有限状態
    依存変換を行い上記現在符号化すべきデータ後のための
    最良の冗長ビットデータ語を生成するルックアヘッドD
    C制御処理段階と、 上記現在符号化すべきデータ語と上記生成した最良の冗
    長ビットデータ語について第2の有限状態依存変換を行
    い、その変換結果を所定の変調方式で変調する段階とを
    具備する、DCフリー符号化方法。
  2. 【請求項2】現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号
    化すべきデータ語を入力して保持し、入力した上記複数
    の符号化データ語を入力した順序で出力する、メモリ手
    段(2)と、 上記メモリ手段から出力された上記現在複数の符号化デ
    ータ語の全てと複数の基準の冗長ビットデータ語とにつ
    いて第1の有限状態依存変換を行い上記現在符号化すべ
    きデータ語のための最良の冗長ビットデータ語を生成す
    るルックアヘッドDC制御手段(3)と、 上記メモリ手段から出力された現在符号化すべきデータ
    語と上記ルックアヘッドDC制御手段において生成した
    最良の冗長ビットデータ語について第2の有限状態依存
    変換を行い、その変換結果を所定の変調方式で変調する
    符号化器マッピング手段(4)とを具備するDCフリー
    符号化装置。
  3. 【請求項3】上記ルックアヘッドDC制御手段(3)
    は、 上記複数の基準の冗長ビットデータ語を出力する基準冗
    長ビットデータ語出力手段(31)と、 上記基準冗長ビットデータ語出力手段から出力された複
    数の基準の冗長ビットデータ語と、上記メモリ手段から
    出力された複数の符号化データ語とについて上記第1の
    有限状態依存変換を行う事前符号化手段(32)と、 上記事前符号化手段で第1の有限状態依存変換した複数
    の結果について第1のランニング・ディジタル・サムを
    算出する第1のランニング・ディジタル・サム算出手段
    (33)と、 上記算出した複数の第1のランニング・ディジタル・サ
    ムのそれぞれについて、最大の値を示すものを検出する
    第1のピークホルダ手段(34)と、 上記第1のピークホルダ手段で検出した複数の最大値の
    うち最小の値のデータを検出して、上記現在符号化すべ
    きデータ語の最良の冗長ビットデータ語を生成する第1
    の最小値検出手段(35)とを有する、請求項2記載の
    DCフリー符号化装置。
  4. 【請求項4】上記事前符号化手段(32)は、 上記基準冗長ビットデータ出力手段から出力された複数
    の基準の冗長ビットデータ語と上記メモリ手段から出力
    された複数の符号化データ語とを入力して異なる形態の
    データ語系列として出力する第1のデータ系列変換手段
    (51)と、 上記第1のデータ系列変換手段から出力されたデータ語
    系列について上記第1の有限状態依存変換を行って第1
    のコード語を生成する第1の有限状態依存符号化手段
    (52)と、 上記第1の有限状態依存符号化手段で生成した第1のコ
    ード語を上記所定の変調方式で変調して上記変調データ
    語を生成する第1の変調手段(53)とを有する、 請求項3記載のDCフリー符号化装置。
  5. 【請求項5】上記第1の有限状態依存符号化手段(5
    2)は、 第1の有限状態依存変換データを有する第1のルックア
    ップテーブル手段(62)と、 第1の状態レジスタ手段(61)とを有し、 上記第1のルックアップテーブル手段は、上記第1のデ
    ータ系列変換手段(51)から出力されたデータ語と上
    記第1の状態レジスタ手段から出力されたデータ語とを
    上記第1の有限状態依存変換データを用いてマッピング
    して上記第1のコード語に符号化し、 上記第1の状態レジスタ手段は、上記第1のルックアッ
    プテーブル手段で変換した第1のコード語を保持し、前
    回変換されて保持している第1のコード語を上記第1の
    ルックアップテーブル手段に出力する請求項4記載のD
    Cフリー符号化装置。
  6. 【請求項6】上記第1の変調手段(53)は第1のNR
    ZI変換手段を含む、 請求項4記載のDCフリー符号化装置。
  7. 【請求項7】上記第1のランニング・ディジタル・サム
    算出手段(33)は、 上記事前符号化手段で第1の有限状態依存変換した結果
    を積算して第1のランニング・ディジタル・サムを算出
    する第1の和算出手段(81、82)と、 上記第1の和算出手段で算出した第1のランニング・デ
    ィジタル・サムを積算して第2のランニング・ディジタ
    ル・サムを算出する第2の和算出手段(83、84)と
    を有する、 請求項3記載のDCフリー符号化装置。
  8. 【請求項8】上記第1のピークホルダ手段(34)は、 上記第1のランニング・ディジタル・サムの絶対値、お
    よび、上記第1のランニング・ディジタル・サムの絶対
    値と上記第2のランニング・ディジタル・サムの絶対値
    に所定の計数値を乗じた結果との和信号を入力して、モ
    ード選択信号に応じてそのいずれかを選択出力するモー
    ド選択手段(91)と、 上記モード選択手段(91)で選択されて連続的に出力
    される複数の信号を順次比較して大きな値の信号を検出
    して保持する大小比較保持手段(92、93)とを有す
    る、 請求項7記載のDCフリー符号化装置。
  9. 【請求項9】上記符号化器マッピング手段(4)は、 上記ルックアヘッドDC制御手段から出力される上記現
    在符号化すべきデータ語のための最良の冗長ビットデー
    タ語と上記メモリ手段から出力された上記現在符号化す
    べきデータ語とを入力して異なる形態のデータ語系列と
    して出力する第2のデータ系列変換手段(41)と、 上記第2のデータ系列変換手段から出力されたデータ語
    系列について上記第2の有限状態依存変換を行って第2
    のコード語を生成する第2の有限状態依存符号化手段
    (42)と、 上記第2の有限状態依存符号化手段で生成した第2のコ
    ード語を上記所定の変調方式で変調して上記変調データ
    語を生成する第2の変調手段(43)とを有する、 請求項2記載のDCフリー符号化装置。
  10. 【請求項10】上記第2の有限状態依存符号化手段(4
    2)は、 第2の有限状態依存変換データを有する第2のルックア
    ップテーブル手段(62)と、 第2の状態レジスタ手段(61)とを有し、 上記第2のルックアップテーブル手段は、上記第2のデ
    ータ系列変換手段(41)から出力されたデータ語と上
    記第2の状態レジスタ手段から出力されたデータ語とを
    上記第2の有限状態依存変換データを用いてマッピング
    して上記第2のコード語に符号化し、 上記第2の状態レジスタ手段は、上記第2のルックアッ
    プテーブル手段で変換したデータ語を保持し、前回変換
    されて保持している第2のコード語を上記第2のルック
    アップテーブル手段に出力する請求項9記載のDCフリ
    ー符号化装置。
  11. 【請求項11】上記第2の変調手段(43)は第2のN
    RZI変換手段を含む、 請求項9記載のDCフリー符号化装置。
  12. 【請求項12】上記符号化器マッピング手段(4)は、
    上記第2の変調手段で変調した第2の変調データ語につ
    いてランニング・ディジタル・サムを算出して同期信号
    を生成する第3のランニング・ディジタル・サム算出手
    段(44)をさらに有する請求項9記載のDCフリー符
    号化装置。
  13. 【請求項13】上記第3のランニング・ディジタル・サ
    ム算出手段(44)は、 上記第2の変調手段で変調した第2の変調信号を積算し
    て第3のランニング・ディジタル・サムを算出する第3
    の和算出手段(81、82)と、 上記第3の和算出手段で算出した第3のランニング・デ
    ィジタル・サムを積算して前記同期信号としての第4の
    ランニング・ディジタル・サムを算出する第4の和算出
    手段(83、84)とを有する、 請求項11記載のDCフリー符号化装置。
  14. 【請求項14】光源からの光を記録すべきデータ語を表
    すオン・オフ変調信号に応じて変調して光学式ディスク
    記録媒体のマスターに照射する記録媒体のマスタリング
    方法であって、 上記オン・オフ変調信号を生成する方法が、下記の諸段
    階、すなわち、 現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号化すべきデー
    タ語を入力して保持して、入力した上記複数の符号化デ
    ータ語を入力した順序で出力する段階と、 出力された上記現在複数の符号化データ語の全てと複数
    の基準の冗長ビットデータ語とについて第1の有限状態
    依存変換を行い前記現在符号化すべきデータ語のための
    最良の冗長ビットデータ語を生成するルックアヘッドD
    C制御処理段階と、 上記現在符号化すべきデータ語と上記生成した最良の冗
    長ビットデータ語について第2の有限状態依存変換を行
    い、その変換結果を所定の変調方式で変調する段階とを
    具備する、記録媒体のマスタリング方法。
  15. 【請求項15】光源と、 光変調器と、 光学式記録媒体マスタと、 上記光変調器への変調信号を生成するDCフリー符号化
    装置とを具備し、 上記光源と、上記光変調器と、上記光学式記録媒体マス
    タとが光軸に沿って配設され、 上記DCフリー符号化装置は、 (a)複数の連続する符号化データ語と複数の基準の冗
    長ビットデータ語とを参照して現在符号化すべきデータ
    語について第1の有限状態依存変換を行い、ラン・レン
    グス・拘束条件を満たし、低周波成分を抑制し、かつ、
    所定の符号化率を保つ、上記現在符号化すべきデータ語
    のための最良の冗長ビットデータ語を生成し、 (b)上記生成された現在符号化すべきデータ語のため
    の最良の冗長ビットデータ語を用いて上記現在符号化す
    べきデータ語を第2の有限状態依存変換を行い、 (c)上記第2の有限状態依存変換れたデータ語につい
    て所定の変調をして上記変調信号を生成し、 上記光変調器は上記変調信号に応じて上記光源からの光
    をオン・オフ変調して上記光学式記録媒体マスタに照射
    する光を変調する記録媒体のマスタリング装置。
  16. 【請求項16】上記DCフリー符号化装置は、 現在符号化すべきデータ語とそれ以降符号化すべきデー
    タ語を入力して保持し、入力した上記複数の符号化デー
    タ語を入力した順序で出力する、メモリ手段(2)と、 上記メモリ手段から出力された上記現在複数の符号化デ
    ータ語の全てと複数の基準の冗長ビットデータ語とにつ
    いて第1の有限状態依存変換を行い上記現在符号化すべ
    きデータ語のための最良の冗長ビットデータ語を生成す
    るルックアヘッドDC制御手段(3)と、 上記メモリ手段から出力された現在符号化すべきデータ
    語と上記ルックアヘッドDC制御手段において生成した
    上記現在符号化すべきデータ語のための最良の冗長ビッ
    トデータ語について第2の有限状態依存変換を行い、そ
    の変換結果を所定の変調方式で変調する符号化器マッピ
    ング手段(4)とを具備する請求項15記載の記録媒体
    のマスタリング装置。
  17. 【請求項17】2進数データを符号化する方法であっ
    て、 各々の符号化データ語がN個のデータビットを有するデ
    ータ語を、各々の2進数変調語がMデータビットを有す
    る2進数変調語に変換する符号化マッピング段階であっ
    て、上記符号化マッピングは同じデータ語を複数の変調
    語に変換する冗長ビットデータを提供する、符号化マッ
    ピング段階と、 ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号化マッピン
    グ段階によって提供される多数の変調語から確立された
    変調語の1つを選択する選択段階であって、上記ルック
    アヘッド決定基準は下記の方法により行うものであり、 (a)符号化すべき現在のデータ語、および、オリジナ
    ルまたは事前に符号化された形態の将来符号化するデー
    タ語を記憶し、 (b)記憶された現在および将来符号化するデータ語の
    符号化マッピングによって形成された複数の変調語に全
    てについてのランニング・ディジタル・サム(RDS)
    を評価して経路を探索し、 (c)上記ランニング・ディジタル・サムの経路探索に
    基づき最も緊密な経路を発見することにより符号化すべ
    き現在のデータ語のための符号化マッピングを選択する
    決定方法からなる、選択段階と、 を具備し、 それにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成
    分が効果的に抑圧され、0Hzにおいて1次のスペクト
    ル0を形成する、 2進数データを符号化する方法。
  18. 【請求項18】前記決定段階において、上記ランニング
    ・ディジタル・サム(RDS)に基づいて最も緊密な経
    路を発見し、および、上記ランニング・ディジタル・サ
    ムに基づいて緊密さを発見して符号化すべき現在のデー
    タ語のための符号化マッピングを選択し、 それにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成
    分が効果的に抑圧され、0Hzにおいて2次のスペクト
    ル0を形成する、 請求項17記載の2進数データを符号化する方法。
  19. 【請求項19】2進数データを符号化する符号化装置で
    あって、 各々の符号化データ語がN個のデータビットを有するデ
    ータ語を、各々の2進数変調語がMデータビットを有す
    る2進数変調語に変換する符号化マッピング手段であっ
    て、上記符号化マッピングは同じデータ語を複数の変調
    語に変換する冗長ビットデータを提供する、符号化マッ
    ピング手段と、 ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号化マッピン
    グ手段によって提供される多数の変調語から確立された
    変調語の1つを選択する選択手段であって、上記ルック
    アヘッド決定基準は下記の方法により行うものであり、
    (a)符号化すべき現在のデータ語、および、オリジナ
    ルまたは事前に符号化された形態の将来符号化するデー
    タ語を記憶し、(b)記憶された現在および将来符号化
    するデータ語の符号化マッピングによって形成された複
    数の変調語に全てについてのランニング・ディジタル・
    サム(RDS)を評価して経路を探索し、(c)上記ラ
    ンニング・ディジタル・サムの経路探索に基づき最も緊
    密な経路を発見することにより符号化すべき現在のデー
    タ語のための符号化マッピングを選択する決定手段から
    なる、選択手段と、 を具備し、 それにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成
    分が効果的に抑圧され、0Hzにおいて1次のスペクト
    ル0を形成する、 2進数データを符号化する符号化装置。
  20. 【請求項20】前記決定手段は、上記ランニング・ディ
    ジタル・サムに基づいて最も緊密な経路を発見し、およ
    び、上記ランニング・ディジタル・サムに基づいて緊密
    さを発見して、符号化すべき現在のデータ語のための符
    号化マッピングを選択し、 それにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成
    分が効果的に抑圧され、0Hzにおいて2次のスペクト
    ル0を形成する、 請求項19記載の2進数データを符号化する装置。
  21. 【請求項21】所定の基本周期で光源からの光をオン・
    オフ変調して光学的ディスク記録媒体に情報を記録する
    光学式ディスク記録装置であって、 上記オン・オフ変調は下記の諸段階、すなわち、 各々の符号化データ語がN個のデータビットを有するデ
    ータ語を、各々の2進数変調語がMデータビットを有す
    る2進数変調語に変換する符号化マッピング段階であっ
    て、上記符号化マッピングは同じデータ語を複数の変調
    語に変換する冗長ビットデータを提供する、符号化マッ
    ピング段階と、 ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号化マッピン
    グ段階によって提供される多数の変調語から確立された
    変調語の1つを選択する選択段階であって、上記ルック
    アヘッド決定基準は下記の方法により行うものであり、 (a)符号化すべき現在のデータ語、および、オリジナ
    ルまたは事前に符号化された形態の将来符号化するデー
    タ語を記憶し、 (b)記憶された現在および将来符号化するデータ語の
    符号化マッピングによって形成された複数の変調語に全
    てについてのランニング・ディジタル・サム(RDS)
    を評価して経路を探索し、 (c)上記ランニング・ディジタル・サムの経路探索に
    基づき最も緊密な経路を発見することにより符号化すべ
    き現在のデータ語のための符号化マッピングを選択する
    決定方法からなる、選択段階と、 を具備し、 それにより、得られた2進数変調データ系列の低周波成
    分が効果的に抑圧され、0Hzにおいて1次のスペクト
    ル0を形成する、 光学式ディスク記録装置。
  22. 【請求項22】情報記録面に形成された、記録すべきデ
    ータを表す複数のピットを有する光学式データ記録媒体
    であって、 当該光学式ディスク記録媒体を走査し、光検出手段で回
    折させた光の強度を測定して得られた読み出し信号が、
    下記の諸段階を有する方法に基づき、低周波成分が効果
    的に抑圧され、0Hzにおいて2次のスペクトル0を形
    成する、 各々の符号化データ語がN個のデータビットを有するデ
    ータ語を、各々の2進数変調語がMデータビットを有す
    る2進数変調語に変換する符号化マッピング段階であっ
    て、上記符号化マッピングは同じデータ語を複数の変調
    語に変換する冗長ビットデータを提供する、符号化マッ
    ピング段階と、 ルックアヘッド決定基準に基づいて前記符号化マッピン
    グ段階によって提供される多数の変調語から確立された
    変調語の1つを選択する選択段階であって、上記ルック
    アヘッド決定基準は下記の方法により行うものであり、 (a)符号化すべき現在のデータ語、および、オリジナ
    ルまたは事前に符号化された形態の将来符号化するデー
    タ語を記憶し、 (b)記憶された現在および将来符号化するデータ語の
    符号化マッピングによって形成された複数の変調語に全
    てについてのランニング・ディジタル・サム(RDS)
    を評価して経路を探索し、 (c)上記ランニング・ディジタル・サムの経路探索に
    基づき最も緊密な経路を発見することにより符号化すべ
    き現在のデータ語のための符号化マッピングを選択する
    決定方法からなる、選択段階と、 を具備する、 光学式ディスク記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100657259B1 (ko) * 2002-09-27 2006-12-14 삼성전자주식회사 데이터 변조 방법 및 코드 배치 방법
JP2007512650A (ja) * 2003-11-21 2007-05-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクのバーストカッティング領域内のデータ検出
JP2008278497A (ja) * 2007-05-03 2008-11-13 Thomson Licensing チャネルコーディングおよびデコーディングの方法および装置
US7812745B2 (en) 2006-01-23 2010-10-12 Rohm Co., Ltd. Coding apparatus, decoding apparatus, amplitude adjustment apparatus, recorded information reader, signal processing apparatus and storage system
CN112073736A (zh) * 2020-08-04 2020-12-11 深圳市创必得科技有限公司 3d模型文件的编码方法、解码方法、装置及3d打印机

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