JP2002099684A - 柔軟対応型スケジュールシステム - Google Patents

柔軟対応型スケジュールシステム

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JP2002099684A
JP2002099684A JP2000286678A JP2000286678A JP2002099684A JP 2002099684 A JP2002099684 A JP 2002099684A JP 2000286678 A JP2000286678 A JP 2000286678A JP 2000286678 A JP2000286678 A JP 2000286678A JP 2002099684 A JP2002099684 A JP 2002099684A
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Masaharu Kanazawa
正晴 金沢
Masaaki Takama
正彰 高間
Naoki Nishida
直樹 西田
Koji Fujiwara
浩次 藤原
Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Hideo Yasutomi
英雄 保富
Hideki Osada
英喜 長田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケジュールを柔軟に変更しながら最適な装
置の制御を行うことにより、装置の無駄な制御を防止す
るとともに、より快適な生活環境を利用者に提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 携帯スケジューラ10は、利用者のスケ
ジュールデータを記録するとともに、制御手段、計時手
段、検知手段を備えている。制御手段は、スケジュール
データに基づいてイベントを発生させる際に、検知手段
より検知情報を取得し、検知情報に応じてスケジュール
を柔軟に変更する。さらに、変更後のスケジュールに応
じてコントローラ50に対して要求信号を送出する。コ
ントローラ50は受信した要求信号に応じて機器53の
制御を行う。検知手段は、所定の対象物の移動を検知す
る手段、利用者の生体情報を検知する手段、利用者の周
囲の環境情報を検知する手段などから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケジュールを柔
軟に変更しながら装置の制御を行う柔軟対応型スケジュ
ールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホームコントローラと呼ばれる制
御システムが存在する。ホームコントローラは、家庭内
にある様々な電子機器等をスケジューラと接続し、あら
かじめ設定されたスケジュールに基づいて電子機器等の
操作制御を行うものである。たとえば、所定の時間に目
覚まし時計を鳴らし、所定の時間にコーヒーメーカを作
動させてコーヒーを入れる。さらに、外出中には、所定
の時間に炊飯器のスイッチが入り、食後には風呂が沸い
ている。
【0003】このように、ホームコントローラは利用者
があらかじめ設定したスケジュールに基づいてイベント
を発生させるものであり、電子機器等の操作を確実に実
行することができ、スイッチの入れ忘れなど人為的なミ
スを防止するとともに、外出中の操作によって時間の有
効利用を図ることができるなどメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したホームコント
ローラによる機器の制御は、確実性という点において優
れた利便性を発揮するが、一方では、柔軟な対応ができ
ないため融通が利かないという欠点がある。
【0005】たとえば、目覚まし時計が鳴るまえに起床
しているにも関わらず、目覚まし時計が鳴り始める。寝
坊したため、急いで外出しなければならないのに、コー
ヒーメーカの作動が始まる。真夏の暑い朝も、真冬の冷
え込んだ朝も、同じ温度のコーヒーを沸かすので、寒い
朝などコーヒーがさめてしまうことがある。
【0006】このように、スケジュールに従って機器の
操作を行うコントローラは、正確性の裏返しとして無駄
な動作や無意味な動作を起こすという問題点や、周囲の
環境とは無関係に定常的な動作を起こすという問題を有
している。
【0007】つまり、正常系においては優れた効果を発
揮するが、イレギュラーな状態が発生した場合には柔軟
な対応がとれないのが現状である。しかし、実生活にお
いては、イレギュラーな状態が発生することは多いた
め、より優れた快適性を追求するためには、このような
イレギュラーな状態に対応することが必要となる。
【0008】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、スケ
ジュールを柔軟に変更しながら、最適な機器の制御を行
うことを可能としたスケジュールシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、利用者のスケジュールを記憶す
る記憶手段と、計時手段と、前記記憶手段に記憶された
スケジュールと前記計時手段から取得した時間とから、
イベント発生の要求信号を送出する制御手段と、前記イ
ベント発生により得られる効果と関連のある所定種類の
状態情報を検知する検知手段と、前記要求信号に従っ
て、所定の装置に対する操作制御を行う操作制御手段と
を備え、前記制御手段は、前記検知手段から入力した検
知情報をもとに、前記イベント発生により得られる効果
が有効となるように前記スケジュールを変更し、変更後
のスケジュールに応じたイベント発生の要求信号を送出
することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の柔軟
対応型スケジュールシステムであって、前記検知手段
は、所定の対象物の移動を検知する手段であることを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載の柔軟
対応型スケジュールシステムであって、前記検知手段
は、前記利用者の生体情報を検知する手段であることを
特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1に記載の柔軟
対応型スケジュールシステムであって、前記検知手段
は、前記利用者の周囲の環境情報を検知する手段である
ことを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれかに記載の柔軟対応型スケジュールシステム
であって、前記制御手段は、前記所定の装置の操作によ
るイベント発生後、前記検知手段の検知情報に基づいて
前記イベント発生の効果が得られないことが判明した場
合、前記イベント発生の要求信号を再送信するよう前記
スケジュールを変更することを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載の柔軟対応型スケジュールシステム
であって、前記制御手段は、前記イベント発生以前に、
前記検知手段の検知情報に基づいて前記イベント発生に
より得られる効果が既に達成されている場合、前記イベ
ント発生の要求信号の送信を中止するよう前記スケジュ
ールを変更することを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6のいずれかに記載の柔軟対応型スケジュールシステム
であって、前記制御手段は、前記要求信号の送出前に、
前記利用者が前記イベント発生による効果を有効に得る
ことができないと判断した場合、前記イベント発生の要
求信号の送信を中止するよう前記スケジュールを変更す
ることを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7のいずれかに記載の柔軟対応型スケジュールシステム
であって、前記検知手段と前記記憶手段と前記計時手段
と前記制御手段とは、前記利用者が所持する携帯スケジ
ューラに収容され、前記操作制御手段と前記所定の装置
とはコントローラを構成し、前記制御手段と前記操作制
御手段とは、無線通信により前記要求信号の送受信を行
うことを特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
7のいずれかに記載の柔軟対応型スケジュールシステム
であって、前記記憶手段と前記計時手段と前記制御手段
とは、前記利用者が所持する携帯スケジューラに収容さ
れ、前記検知手段と前記操作制御手段と前記所定の装置
とはコントローラを構成し、前記制御手段と前記操作制
御手段とは、無線通信により前記要求信号の送受信を行
うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。まず、本実施形態の柔軟
対応型スケジュールシステムの概略構成について説明す
る。
【0019】図1において、住宅1内には、さまざまな
機器53(コーヒーメーカー、目覚まし時計、炊飯器な
どの電子機器、装置)が適所に配置されており、これら
の機器53および機器53の制御装置等とからコントロ
ーラ50を構成している。
【0020】これら各コントローラ50,50・・・
は、ネットワーク5に接続されており、相互に通信可能
な状態となっている。また、住宅1の居住者2は、携帯
スケジューラ10を所持しており、携帯スケジューラ1
0に記憶されている居住者2のスケジュールに従って、
コントローラ50は機器53の制御を行う。次に、コン
トローラ50および携帯スケジューラ10の各システム
構成について説明する。
【0021】{実施の形態1} <1.行動検知>本発明の柔軟対応型スケジュールシス
テムに係る実施の形態1について説明する。図2に示す
ように、携帯スケジューラ10は、制御部11、記憶部
12、タイマー部13、通信部14、判別部15を備え
ており、本実施形態において携帯スケジューラ10はカ
ード型に構成されている。携帯スケジューラ10の形態
は、他にも腕時計型などが考えられ、特に限定されるも
のではないが、軽量、小型で携帯性に優れていることが
望ましい。
【0022】記憶部12は、居住者2のスケジュールデ
ータを記憶する手段である。スケジュールデータは、居
住者2の1日の生活スケジュールを記録したデータであ
り、機器53を動作させることによりイベントを発生さ
せる予定を、発生予定時刻とともに記録している。コン
トローラ50はスケジュールデータを基に、機器53の
制御を行う。
【0023】スケジュールデータは、携帯スケジューラ
10にキーボタン等の入力部を設けることで入力可能と
してもよいが、本実施形態では、コントローラ50側の
図示せぬ入力部よりスケジュールデータを入力し、コン
トローラ50の通信部52および携帯スケジューラ10
の通信部14を介して、記憶部12にスケジュールデー
タを入力可能としている。これによっても、携帯スケジ
ューラ10の軽量化および小型化を実現している。
【0024】制御部11は、タイマー部13から取得す
る時刻データと、記憶部12に記憶されているスケジュ
ールデータを参照して、イベントの発生監視を行う。そ
して、イベント発生時には、通信部14,52を介して
コントローラ50に要求信号を送出する。コントローラ
50の制御部51は、この要求信号を受け取ると、要求
信号に従って機器53を制御する。なお、要求信号は、
操作対象である機器53と、機器53を操作する時間
と、さらに、機器53の制御情報を備えている。機器5
3の制御情報とは、機器53の制御方法が1通りではな
く、複数の制御方法がある場合に、それらの制御指定を
行う情報である。
【0025】図4は、制御部11が備える各手段(ソフ
トウェア)を示す。スケジュール入力手段21は、前述
の如く、コントローラ50において入力されたスケジュ
ールデータを通信部14を介して入力するとともに、記
憶部12にスケジュールデータを記録する。要求信号出
力手段22は、イベント発生時にイベントに応じた要求
信号をコントローラ50側に送出する手段であり、セン
サー入力手段は23は、判別部15より検知情報を取得
する手段である。
【0026】前述の如く、住宅1内の各コントローラ5
0はネットワーク5によって接続されているので、居住
者2は、機器53の操作が必要なイベントを発生させる
際に、操作対象である機器53(コントローラ50)に
隣接する位置にいる必要はない。つまり、最寄のコント
ローラ50との間で要求信号の送受信が行われ,各コン
トローラ50間で相互に通信を行い、要求信号に応じて
対応するコントローラ50がイベントを発生させること
によって、スケジュールが遂行されるのである。
【0027】さらに、携帯スケジューラ10は判別部1
5を備えている。判別部15は、スケジュールの遂行に
影響を与える所定種類の状態を検知する手段であり、本
実施形態においては、起床感知センサー(加速度センサ
ー)を備えている。つまり、携帯スケジューラ10は、
加速度センサーによって、携帯スケジューラ10自身の
「移動」を検知可能としており、加速度センサーによっ
て、「移動」が検知されると、その情報が制御部11に
通知されるように構成している。
【0028】そして、制御部11は、判別部15から携
帯スケジューラ10の「移動」を検知することにより、
携帯スケジューラ10を所持している居住者2の「移
動」を検知することが可能となるのである。これによっ
て、居住者2の起床動作を検知可能としているのであ
る。
【0029】図5に、加速度センサーを備えた判別部1
5により、スケジュールを柔軟に変更しながら機器53
を制御する一例をフローチャートで示す。
【0030】まず、携帯スケジューラ10の記憶部12
にスケジュールデータが記憶される(ステップS10
1)。たとえば、図に示したように、AM7:00に目
覚まし時計を鳴らすイベントと、AM7:30にコーヒ
ーを入れるイベントとが記憶される。
【0031】このような状態において、携帯スケジュー
ラ10の制御部11は、判別部15からの入力信号を監
視する(ステップS102)。入力信号がない場合に
は、タイマー部13から現在時刻を取得し、記憶部12
に記録されたスケジュールデータを参照して、予定時間
(発生時刻)に達するイベントの存在の有無を確認する
(ステップS103)。ここで、予定時間に達するイベ
ントが無い場合には、ステップS102に戻り、再び判
別部15からの入力信号を監視する。
【0032】ステップS103において、予定時間に達
するイベントが存在する場合には、制御部11は、イベ
ントを発生させる旨の要求信号を送出する(ステップS
104)。ここでは、時刻がAM7:00の場合であ
り、制御部11は、目覚まし時計を鳴らす要求信号を送
出する。
【0033】制御部11より目覚まし時計を鳴らす旨の
要求信号が送出されると、前述の如く、通信部14,5
2を介して、要求信号がコントローラ50に送信され、
コントローラ50の制御部51が、要求信号に従って機
器53(目覚まし時計)を制御操作する。このようにし
て、AM7:00にスケジュールに従って目覚まし時計
が鳴るのである。
【0034】一方、ステップS102において、制御部
11が判別部14より起床感知の入力信号を得た場合、
すなわち、居住者2の起床動作を携帯スケジューラ10
の備える加速度センサー(居住者2が所持している)が
検知し、この検知情報を制御部11が入力した場合に
は、制御部11はスケジュールを変更し、目覚まし時計
を鳴らすイベントを中止するのである(ステップS10
8)。
【0035】このように、スケジュールを居住者2の行
動検知情報に基づいて柔軟に変更することによって、機
器53に無駄な制御命令を送出することはない。居住者
2は、起床しているにも関わらず煩わしい目覚し時計の
ベルを聞かされるようなことはない。つまり、イベント
発生による効果が既に得られている場合には、無駄な機
器53の制御を中止するようにしているのである。
【0036】ステップS104において目覚まし時計を
鳴らした後、制御部11は、判別部15からの入力信号
を監視する(ステップS105)。そして、判別部15
より起床動作の検知情報が入力されるまで監視を続け、
起床動作の検知情報が入力されると、制御部11は、目
覚し時計のベルを停止させる旨の要求信号を送出する。
これによって、コントローラ50は目覚し時計のベルを
停止させる。
【0037】このように、起床動作の検知情報が入力さ
れるまで目覚まし時計のベルを鳴らし続けるので、居住
者2が布団に入ったまま目覚まし時計を止めてしまい、
再び眠りにつくといった問題を解消できる。つまり、イ
ベント発生による効果が得られるまでは、要求信号を送
出し続けることによってスケジュールの確実な遂行を可
能としているのである。
【0038】なお、加速度センサーを起床感知センサー
として使用するために、判別部15は、ある一定の時間
以上、継続した動きを検出した場合のみ、起床動作と判
断するなどの処理を行うことにより、寝返りなどを起床
動作と誤検知することを防止することができる。
【0039】ステップS106において、目覚まし時計
のベルを停止させた後、制御部11は、スケジュールに
従ってコーヒーを入れる旨の要求信号を送出することと
なるが、まず、タイマー部13より現在時刻を取得し、
コーヒーを飲む時間があるかどうかの判断を行う(ステ
ップS107)。
【0040】たとえば、居住者2がAM7:45に外出
するという予定が、スケジュールデータに記録されてい
るとする。そして、居住者2がなかなか起床しなかった
ために、現在時刻が既にAM7:30を過ぎているとす
る。この場合、制御部11は、スケジュールを変更し、
コーヒーを入れないことにする。これにより、携帯スケ
ジューラ10からコントローラ50に対して、コーヒー
を入れる旨の要求信号が送出されることはない。
【0041】このようにして、時間がないにも関わら
ず、コーヒーを沸かしてしまうといった無駄な機器53
(コーヒーメーカー)の制御を行うことはない。つま
り、イベント発生による効果が得られない場合には、イ
ベントを中止することにより無駄な機器の制御を防止す
るのである。なお、スケジュールでは、コーヒーはAM
7:30に沸かすこととなっているが、居住者2が起床
していない場合には、AM7:30になってもコーヒー
を沸かす要求信号を送出しないようにしている。
【0042】ステップS107において、コーヒーを飲
む時間があると判断した場合には、スケジュールに従っ
て、制御部11はコーヒーを沸かす旨の要求信号をコン
トローラ50に送信し、コントローラ50において機器
53(コーヒーメーカー)の制御が行われ、コーヒーが
準備される。
【0043】以上説明した実施の形態においては、加速
度センサーを含む判別部15は、携帯スケジューラ10
が備える構成としているが、図3に示すように、判別部
55をコントローラ50側に設ける構成としてもよい。
【0044】ここで、判別部55の基本的な構成は、前
述した判別部15と同様であるが、居住者2が所持する
のではなく、所定の位置に固定される構成であるためセ
ンサーの種別が異なる。本実施形態においては、判別部
55は起床を検知するセンサーとして、居住者2の寝室
のドアの動きを検知するセンサーとしている。この判別
部55によっても、図2で示した構成と同様に居住者2
の起床動作を検知しながらスケジュールを柔軟に変更し
て機器53の制御を行うことができる。
【0045】他にも、起床を感知する方法として、寝室
の所定の高さの位置に赤外線センサーを設けるようにし
てもよい。たとえば、居住者2が直立した状態で頭部の
位置に赤外線センサーを設けておけば、居住者2は完全
に起き上がるまで目覚まし時計のベルが停止しないの
で、スケジュールの遂行を確実に行うことができる。さ
らに、赤外線センサーによる起床動作の検知が所定時間
継続した場合のみ起床動作と判断するようにすれば、さ
らに確実にスケジュールの遂行を実現することができ
る。
【0046】<2.生体情報検知>次に、生体情報の検
知を行う実施の形態について説明する。図6に示すよう
に、携帯スケジューラ10の構成は図2および図4で示
した構成と略同様であり、判別部15の構成のみが異な
る。
【0047】判別部15は、起床を感知するセンサーに
加えて、居住者2の体温を計測するセンサーを備えてい
る。このように、判別部15が体温を計測するセンサー
を備えている場合には、計測精度を向上させるため、携
帯スケジューラ10は、体に密着させるタイプのものが
好ましい。カード式のものであっても、ホルダ等を備え
て体に密着して保持できるようにしてもよい。
【0048】図8は、判別部15が体温を計測するセン
サーを備えた場合の、本実施形態のフローチャートであ
る。図8において、ステップS201〜ステップS20
8は、図5で示したフローチャートのステップS101
〜ステップS108にそれぞれ対応しており、同一のフ
ローであるので説明を省略する。
【0049】ステップS207において、制御部11が
コーヒーを飲む時間があると判断した場合、制御部11
は、判別部15から居住者2の体温情報を取得する(ス
テップS209)。そして、体温情報から居住者2の体
調の判断を行い(ステップS211)、発熱気味である
と判断した場合には、スケジュールを変更してコーヒー
を沸かすというイベントを中止する(ステップS21
3)。これによって、携帯スケジューラ10からコント
ローラ50にコーヒーを沸かす旨の要求信号が送出され
ることはない。
【0050】このように、居住者2の生体情報を検知
し、体調が悪い場合にはコーヒーを入れるという機器5
3の制御を中止する。つまり、イベント発生により有効
な効果(居住者2はコーヒーを飲みたい気分ではないで
あろう)が得られないと判断した場合には、イベントを
中止することにより、居住者2にとって、より快適で柔
軟性のあるシステムを提供することになる。
【0051】また、体調が悪い場合のスケジュール変更
として、コーヒーを入れるというイベントを、ホットミ
ルクを入れるイベントや、お粥を作るというイベントに
変更するようにしてもよい。また、高熱の場合には、メ
ールの自動送信を行い、会社を休む旨の通知を行うなど
のスケジュールを付加してもよい。
【0052】ステップS211において、体調が良い
(発熱気味でない)と判断した場合には、スケジュール
通りにコーヒーを入れる旨の要求信号を送出し、コント
ローラ50は要求信号に従ってコーヒーメーカーの制御
を行う。
【0053】以上説明した実施の形態においては、体温
センサーを含む判別部15は、携帯スケジューラ10が
備える構成としているが、図7に示すように、判別部5
5をコントローラ50側に設ける構成としてもよい。
【0054】この場合、体温センサーは、居住者2の寝
室に設置され、就寝中の居住者2の体温を間接検知する
ようなものを用いればよい。
【0055】生体情報としては、他にも血圧の測定値を
利用するようにしてもよい。低血圧で目覚めの悪い人に
は、濃い目のコーヒーを入れるようにすれば、居住者2
の体質に応じた柔軟性の高い対応をとることができる。
【0056】<3:環境情報検知>以上、行動検知およ
び生体情報検知に基づいた本実施形態の柔軟対応型スケ
ジュールシステムを説明したが、他にも、環境情報を検
知することにより、スケジュールを変更するようにする
こともできる。
【0057】たとえば、判別部15(もしくは判別部5
5)に室内温度センサーを備え、室内温度に応じたスケ
ジュール変更を行う。図5もしくは図8のフローチャー
トで示した例において、非常に冷え込んだ冬の朝などは
熱めのコーヒーを入れるようにすれば、しばらく時間が
経過した後でも、あたたかいコーヒーを飲むことができ
快適である。また、風呂の温度を高めに設定するように
してもよい。
【0058】また、判別部15に湿度センサーを備え、
湿度に応じたスケジュール変更を行うようにしてもよ
い。
【0059】以上、本発明の柔軟対応型スケジュールシ
ステムについて、住宅内のさまざまな機器53を制御す
る場合を例として実施形態を説明した。次に、本発明を
スケジュールに応じた決済手段として利用した実施形態
について説明する。
【0060】{実施の形態2}従来からショッピングで
利用されるクレジットカードがある。これらは、利用上
限値の範囲内において、カードによるショッピングを可
能としており、カードによるショッピングをしたあと、
所定の期日に、所定の銀行口座より購入代金の引き落と
しが実行される決済方法である。
【0061】しかし、これら従来のクレジットシステム
では、利用上限値が固定であるがために不便さを感じる
ことがある。また、引き落とし口座が一箇所であるため
に利便性に欠ける場合がある。これらの不便さを解消す
るために利用者の多くは、複数のクレジットカードを保
有するようにしている。
【0062】図9において、住宅80、および、各店舗
81,81・・・には端末73が設置されており、各端
末73は決済機関87の決済機(ホストコンピュータ)
88と通信回線85を介して接続されている。そして、
端末73と決済機88とからコントローラ70を構成し
ているものとする。また、ショッピング等を行う利用者
82は、携帯スケジューラ30を所持しており、携帯ス
ケジューラ30に記憶されている利用者82のスケジュ
ールに従って、コントローラ70は決済処理を行う。つ
まり、本実施形態の携帯スケジューラ30は、クレジッ
トカードとしての機能もあわせ持つ構成としている。次
に、コントローラ70および携帯スケジューラ30の各
システム構成について説明する。
【0063】<1.スケジュールに応じた決済先の変更
>図10に示すように、携帯スケジューラ30は、制御
部31、記憶部32、タイマー部33、通信部34、判
別部35を備えており、本実施形態において携帯スケジ
ューラ30は、カード型としている。携帯スケジューラ
30の形態は、他にも腕時計型などが考えられ、特に限
定されるものではないが、軽量、小型で携帯性に優れて
いることが望ましい。
【0064】記憶部32は、利用者82のスケジュール
データを記憶する手段である。スケジュールデータは、
利用者82の1日の生活の中で発生するイベントを記録
したデータであり、決済処理が実行されるイベントを含
んでいる。
【0065】スケジュールデータは、携帯スケジューラ
30にキーボタン等の入力部を設けることで入力可能と
してもよいが、本実施形態では、コントローラ70側の
図示せぬ入力部よりスケジュールデータを入力し、コン
トローラ70の通信部72および携帯スケジューラ30
の通信部34を介して、記憶部32にスケジュールデー
タを入力可能としている。これによっても、携帯スケジ
ューラ30の軽量化および小型化を実現している。
【0066】判別部35は、決済要求元の情報を検知す
るセンサー等であり、店舗81の店内に設けられた店舗
情報(店ID)の信号を発生する装置より、店舗情報の
信号を受信して要求元を判別する。たとえば、店舗81
に設置された端末73に店舗情報の信号発生器を設けて
おけば、決済時に確実に店舗情報を取得することが可能
となる。
【0067】また、店舗情報を位置情報より取得するこ
とも可能である。所定の店舗に関しては、あらかじめそ
の位置情報を記憶部32に記憶させておき、決済処理を
実行する際に、判別部35が現在位置を取得することに
より、記憶部32に記憶された位置情報と照合するよう
にすればよい。なお、判別部35による位置情報の取得
はGPSを利用することによって可能である。
【0068】なお、判別部35をセンサー等による自動
判別手段とせず、手動入力手段として、利用者82自身
が店舗コード等を入力するような構成としてもよい。
【0069】通信部34は、コントローラ70との間で
の通信制御を行う手段であり、コントローラ70の通信
部72との間で、スケジュールデータの送受信や、決済
要求データや決済承諾データの送受信を行う。
【0070】一方、コントローラ70は、前述の如く、
端末70と決済機(ホストコンピュータ88)とから構
成されており、端末70は、携帯スケジューラ30との
インタフェースである通信部72と、決済機88に対す
る決済処理の制御を行う制御部71とを備えている。な
お、図10においては、決済機88との間の通信回線8
5の図示を省略している。
【0071】なお、図10で示したコントローラ70の
構成は、汎用的な構成を示している。たとえば、住宅8
0に設置されるコントローラ70には、スケジュールデ
ータの入力部を設けるが、決済機73に対する制御機能
を持たせないようにしてもよい。また、端末73と携帯
スケジューラ30との間のインタフェースは本実施形態
においては、通信部34,72を介した無線通信(非接
触型)としているが、端末73をカード挿入型の端末で
構成し、カード型に構成された携帯スケジューラ30を
端末73に挿入する方式(接触型)としてもよい。
【0072】また、制御部31には、決済処理を制御す
る各手段(ソフトウェア)として、図12に示すよう
に、スケジュール入力手段41、決済要求入力手段4
2、決済承諾出力手段43、要求元情報入力手段44、
決済情報入力手段45、決済上限情報入力手段46を備
えている。
【0073】スケジュール入力手段41は、前述の如
く、利用者82のスケジュールデータをコントローラ7
0から受信し、記憶部32に記録する手段である。決済
要求入力手段42は、コントローラ70から決済要求デ
ータを受信入力する手段である。要求元情報入力手段4
4は、判別部35から要求元情報(店ID)を取得する
手段である。決済承諾出力手段は、スケジュールデータ
との照合を行った上で、コントローラ70に対して決済
承諾データを送出する手段である。
【0074】また、決済情報入力手段45は、携帯スケ
ジューラ30による決済にかかる引き落とし銀行口座
等、決済情報を入力する手段である。決済上限情報入力
手段46は、携帯スケジューラ30による決済の利用上
限値を入力する手段である。決済情報入力手段45、決
済上限情報入力手段46は、取得した決済情報、決済上
限情報を記憶部32に記録する。
【0075】図13のフローチャートを用いて、本実施
形態の決済フローについて説明する。まず、スケジュー
ルデータおよび決済情報の入力が行われる(ステップS
301)。スケジュールデータの入力は、たとえば、住
宅80のコントローラ70(端末73)において行われ
る。ここでは、午前中に会社用の本を買いに行くという
イベントと、午後に出社するといイベントが記録された
ものとする。また、本を買いに行く本屋はA書店である
旨の情報も記録されている。決済情報は、たとえば、携
帯スケジューラ30の発行時に書き込まれた情報であ
り、本実施形態においては、複数の引き落とし口座が記
録されている。
【0076】スケジュールデータ、および、決済情報が
入力された状態で利用者82が買い物に出かける。携帯
スケジューラ30は、決済要求の有無の監視を続ける
(ステップS302)。
【0077】利用者82が、書店Aに訪れ、実際に本を
購入する。そして、携帯スケジューラ30を、店舗81
(書店A)に設置された端末73の通信部72に近づけ
ることにより、コントローラ70に携帯スケジューラ3
0を認識させる。そして、コントローラ70において購
入代金などを入力して決済機88との間で照合処理等を
行う。そして、決済機88との間で照合処理等が終了す
ると、端末73の制御部71より決済要求が出力され
る。
【0078】携帯スケジューラ30の制御部11は、決
済要求データを入力すると、判別部35から要求元情報
を入力し(ステップS303)、入力した要求元情報と
記憶部32に記録されたスケジュールデータとの照合を
行う(ステップS304)。
【0079】そして、照合した結果、現在の決済処理が
会社の用事であるか否かの判定を行う(ステップS30
5)。つまり、現在の時間が午前中であり、かつ、要求
元がA書店であった場合には、スケジュールデータに基
づいて、本決済を会社の用事であると判断する。逆に、
現在の時間が午後であったり、要求元がA書店でない場
合には、会社の用事ではなく、私的な用事であると判断
する。
【0080】会社の用事であると判断した場合には、制
御部31は、決済先を会社に設定し(ステップS30
6)、会社の口座から引き落としを行う旨の決済承諾信
号を送出する(ステップS307)。
【0081】この決済承諾信号をコントローラ70の制
御部71が受信すると、決済機88との間で、決済承諾
信号に基づいた決済処理が行われる。
【0082】これに対して、本決済が私的な用事である
と判断した場合には、制御部31は、決済先を個人に設
定し(ステップS308)、個人(利用者82)の口座
から引き落としを行う旨の決済承諾信号を送出する(ス
テップS309)。
【0083】このように、記憶部32に記録されたスケ
ジュールデータに従って、決済先を変更することによ
り、利用者82は1つの携帯スケジューラ30を利用し
ながら、複数の引き落とし口座を使い分けることが可能
である。また、引き落とし口座の選定も判別部35の要
求元情報を元に行われるので、煩わしい操作等が不要で
ある。
【0084】上述した実施の形態においては、判別部3
5を携帯スケジューラ30が備える構成としているが、
図11に示すように、コントローラ70が判別部75を
備える構成としてもよい。つまり、コントローラ70
(端末73)のメモリ等に要求元情報(店舗情報)を持
たせ、携帯スケジューラ30によるアクセス時には、通
信部72,34を介して、要求元情報を制御部31が取
得可能に構成してもよい。
【0085】<2.クーポン情報に応じた決済先の変更
>次に、クーポン情報との連携を可能とした決済システ
ムおよびその決済方法について説明する。
【0086】図10(もしくは図11)で示した実施形
態において、携帯スケジューラ30の記憶部32には、
イベントの発生時間などのスケジュールデータと、引き
落とし口座などの決済情報とを記録しているが、本実施
形態においては、さらに、決済情報としてクーポン情報
を記録しておくことが可能である。なお、本実施形態に
おいても、携帯スケジューラ30、コントローラ70な
どの構成は、図10で示したシステム構成と同様であ
る。
【0087】クーポン情報とは、たとえば、利用者82
が旅行会社でツアーのパックを購入した場合を想定する
と、そのツアー料金に含まれる交通機関や、ツアー料金
で利用可能な食事をする店、観光施設等を規定した情報
である。
【0088】このようなクーポン情報は、利用者82が
旅行会社(店舗81)において、ツアーパックを購入し
た際に、旅行会社81に備えられた端末73において携
帯スケジューラ30に書き込まれる。なお、携帯スケジ
ューラ30は、利用者82が普段利用する汎用的なスケ
ジューラ(この場合、クレジットカードとしての機能を
含む)を利用してもよいし、ツアーパックの購入時に、
ツアー限定の携帯スケジューラを発行するようにしても
よい。
【0089】このようにクーポン情報を保有した場合の
決済処理フローについて、図14のフローチャートを用
いて説明する。まず、携帯スケジューラ30に、スケジ
ュールデータおよび決済情報(引き落とし口座情報およ
びクーポン情報)が記録される(ステップS401)。
ここでは、スケジュールデータとしてツアー中の各訪問
先と訪問予定時間等が記録されており、クーポン情報と
しては、ツアー料金に含まれる交通機関、食事をする店
等が記録されている。
【0090】スケジュールデータが入力された状態で利
用者82は携帯スケジューラ30を所持してツアーに出
かける。携帯スケジューラ30は、決済要求の有無の監
視を続ける(ステップS402)。
【0091】利用者82は、ツアーの訪問先で買い物を
する。そして、携帯スケジューラ30を店舗81に設置
された端末73の通信部72に近づけることにより、携
帯スケジューラ30をコントローラ70に認識させる。
そしてコントローラ70において購入代金などを入力し
て決済機88との間で照合処理等を行う。そして、決済
機88との間で照合処理等が終了すると、端末73の制
御部71より決済要求データが出力される。
【0092】携帯スケジューラ30は決済要求データを
入力すると、判別部35から要求元情報を入力し(ステ
ップS403)、入力した要求元情報と記憶部32に記
録されたスケジュールデータとの照合を行う(ステップ
S404)。
【0093】そして、照合した結果、現在の決済処理が
クーポンが有効な決済であるか否かの判定を行う(ステ
ップS405)。たとえば、決済を実行しようとしてい
る店舗が、クーポン情報に含まれている店舗情報と一致
するか、または、食事の内容(もしくは、食事の料金や
時間)が設定されている場合には、その設定条件を満た
しているか、などの条件から判定を行う。
【0094】そして、判定の結果、クーポン情報に含ま
れる決済であると判断した場合には、制御部31は、決
済先をクーポンに設定し(ステップS406)、クーポ
ンを使用する旨の決済承諾信号を送出する(ステップS
407)。
【0095】この決済承諾信号をコントローラ70の制
御部71が受信すると、決済機88との間で、決済承諾
信号に基づいた決済処理が行われる。
【0096】これに対して、本決済がクーポン情報に含
まれない決済であると判断した場合には、制御部31
は、決済先を個人に設定し(ステップS408)、個人
(利用者82)の口座から引き落としを行う旨の決済承
諾信号を送出する(ステップS409)。
【0097】このような決済フローを行うことにより、
利用者82は、クーポンに含まれる買い物と、個人の買
い物に対して同一の携帯スケジューラ30(たとえば一
枚のカード)を利用することが可能であり、ツアー中に
個人のクレジットカードと、ツアークーポン券の両方を
所持して使い分けるといった煩雑さを解消することがで
きる。特に、複数枚のチケットを束ねたクーポン券は、
紛失する恐れがあるし、また、一枚一枚切り離して使用
する必要があり、使い勝手が悪いが、本実施形態によれ
ば、これらの問題を解消することができる。
【0098】<3.スケジュールに応じた利用上限値の
変更>次に、スケジュールに応じて利用上限度を変更す
る決済システムおよびその決済方法について説明する。
【0099】上述した実施形態において、携帯スケジュ
ーラ30の記憶部32には、イベントの発生時間などの
スケジュールデータと、引き落とし口座、クーポン情報
などの決済情報とを記録しているが、本実施形態におい
ては、さらに、決済情報として、時限的な利用上限情
報、店舗毎の利用上限情報を記録しておくことが可能で
ある。なお、本実施形態においても、携帯スケジューラ
30、コントローラ70などの構成は、図10で示した
システム構成と同様である。
【0100】このような利用上限情報は、携帯スケジュ
ーラ30の発行時(カード発行時)において記憶部32
に記録する場合と、利用目的に応じて、適宜、利用上限
値の書き換え処理が行われる。
【0101】たとえば、携帯スケジューラ30の発行時
には、一般的な利用上限値が書き込まれる。そして、旅
行に行く場合には、一般的な利用上限値よりも高めの利
用上限値が記録される。これらの利用上限値は、カード
会社(もしくは旅行会社等)に設定権限を持たせること
が好ましい。
【0102】これに対して、利用者82自身が自らの利
用上限値を制限したい場合がある。たとえば、とてもお
気に入りの店があって、いつも衝動買いをしてしまうと
いう場合、利用者82は、一般的な利用上限値10万円
に対して、お気に入りの店に対しては利用上限値を1万
円に設定するのである。これによって、無駄遣いを防止
することができる。このような利用上限値は、各店舗8
1に設置された端末73や、利用者82の自宅の端末7
3において書込み可能であってもよい。
【0103】このように利用上限情報を保有した場合の
決済処理フローについて、図15のフローチャートを用
いて説明する。まず、携帯スケジューラ30に、スケジ
ュールデータおよび利用上限情報等の決済情報が記録さ
れる(ステップS501)。ここでは、スケジュールと
リンクした利用上限情報(決済上限)と、店毎の利用上
限情報とが記録される。
【0104】スケジュールとリンクした利用上限情報と
は、たとえば、スケジュールデータの中に旅行(ツア
ー)予定が入っていれば、この旅行期間中、特別に設定
される利用上限値である。普段の利用上限値10万円に
対して、旅行先ではお土産を買ったりするので30万円
まで利用可能に設定する。また、お気に入りの店の利用
上限値は1万円に設定している。
【0105】スケジュールデータを入力した状態で利用
者82は携帯スケジューラ30を所持してツアーに出か
ける。携帯スケジューラ30は、決済要求の有無の監視
を続ける(ステップS502)。
【0106】利用者82は、ツアーの訪問先で買い物を
する。そして、携帯スケジューラ30を端末73の通信
部72に近づけることにより、携帯スケジューラ30を
認識させ、購入代金などを入力して決済機88との間で
照合処理等を行う。そして、決済機88との間で照合処
理等が終了すると、端末73の制御部71より決済要求
が出力される。
【0107】携帯スケジューラ30は決済要求を入力す
ると、要求元情報を入力し(ステップS503)、入力
した要求元情報と記憶部32に記録されたスケジュール
データとの照合を行う(ステップS504)。なお、要
求元情報は、携帯スケジューラ30の備える判別部35
が、店舗81に備えられた店舗情報発信器より店情報
(店ID)を取得することによって得られる。
【0108】そして、照合した結果、現在の決済処理が
利用上限内の決済であるか否かの判定を行う(ステップ
S505)。たとえば、決済を実行している店舗が旅行
先の店舗である場合には、旅行中に特別に設定された利
用上限値との比較を行う。また、決済を実行しようとし
ている店舗が、利用上限値を低く設定しているお気に入
りの店である場合には、その利用上限値との比較を行
う。また、これら以外の場合には、一般的な(普段の)
利用上限値との比較を行う。
【0109】そして、判定の結果、利用上限内の決済で
ある場合には、制御部31は決済承諾信号を送出する
(ステップS506)。
【0110】この決済承諾信号をコントローラ70の制
御部71が受信すると、決済機88との間で、決済承諾
信号に基づいた決済処理が行われる。
【0111】これに対して、本決済が利用上限を超える
決済であると判断した場合には、制御部31は決済拒否
信号を送出する(ステップS507)。これにより、利
用者82は携帯スケジューラ30を用いた買い物ができ
なくなる。
【0112】このような決済フローを行うことにより、
利用者82は、目的に応じて柔軟に決済上限(利用上
限)を変更しながら決済処理を行うことができる。した
がって、旅行中の利用上限を増やす目的で、複数枚のク
レジットカードを所持する必要はない。また、店毎に利
用上限値を設定することで、計画的なクレジットの利用
を行うことができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、利用者のスケジュールを記憶し、スケジュールに応
じて所定の装置に対する操作制御を行うシステムであっ
て、スケジュールの遂行に影響を与える所定種類の状態
を検知する検知手段から検知情報を入力し、検知情報に
基づいてスケジュールを柔軟に変更しながら装置の制御
を行うので、無駄な装置の制御や、不適切な装置の制御
を防止することができる。
【0114】請求項2ないし請求項4の発明では、所定
の対象物の移動情報、または、生体情報、または、利用
者の周囲の環境情報に応じてスケジュールを変更するの
で、状況に応じた適切な装置の制御を行うことができ、
柔軟性の高いシステムを提供可能とする。
【0115】請求項5の発明では、イベント発生後に検
知情報を入力した結果、イベント発生による効果が得ら
れない場合には、スケジュールを変更してイベント発生
を継続させるようにするので、スケジュールの確実な遂
行を可能とする。
【0116】請求項6の発明は、イベント発生以前に検
知情報を入力した結果、その効果が既に得られている場
合には、スケジュールを変更してイベントの発生を中止
するので、装置の無駄な制御を防止することができる。
【0117】請求項7の発明は、イベント発生以前に検
知情報を入力した結果、イベント発生による効果が有効
に得られないと判断した場合には、スケジュールを変更
してイベントの発生を中止するので、装置の無駄な制御
を防止することができる。
【0118】請求項8または請求項9の発明は、装置等
を備えるコントローラと、スケジュールの記憶部等を備
える携帯スケジューラとから本発明のシステムを構成す
ることにより、携帯性に優れたシステムを提供可能とす
る。
【0119】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスケジュールシステムの全体構成図で
ある。
【図2】携帯スケジューラおよびコントローラのシステ
ム構成図である(内蔵センサタイプ)。
【図3】携帯スケジューラおよびコントローラのシステ
ム構成図である(外的センサタイプ)。
【図4】制御部の備えるソフトウェアを示す図である。
【図5】行動検知によりスケジュールを変更するフロー
チャートである。
【図6】生体情報を検知するセンサーを備えたシステム
構成図である(内蔵センサタイプ)。
【図7】生体情報を検知するセンサーを備えたシステム
構成図である(外的センサタイプ)。
【図8】行動検知および生体情報検知によりスケジュー
ルを変更するフローチャートである。
【図9】本発明を応用した決済システムの全体構成図で
ある。
【図10】クレジットカードとして機能する携帯スケジ
ューラおよび決済機と接続されたコントローラのシステ
ム構成図である(内蔵センサタイプ)。
【図11】クレジットカードとして機能する携帯スケジ
ューラおよび決済機と接続されたコントローラのシステ
ム構成図である(外的センサタイプ)。
【図12】制御部の備えるソフトウェアを示す図であ
る。
【図13】スケジュールに応じて決済先を変更する決済
処理のフローチャートである。
【図14】クーポン情報に応じて決済先を変更する決済
処理のフローチャートである。
【図15】スケジュールに応じて利用上限値を変更する
決済処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯スケジューラ 11 制御部 12 記憶部 13 タイマー部 14 通信部 15 判別部 50 コントローラ 51 制御部(機器制御手段) 52 通信部 53 機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/02 355 G06F 15/02 355A // A47J 31/00 A47J 31/00 Z (72)発明者 西田 直樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 藤原 浩次 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 藤原 利光 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 保富 英雄 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長田 英喜 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B019 GA03 JA02 JA09 JA10 KA04 5B049 BB11 BB46 CC02 CC16 CC32 CC36 CC39 CC48 DD00 DD04 EE01 EE28 FF04 FF08 GG04 GG06 GG07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者のスケジュールを記憶する記憶手
    段と、 計時手段と、 前記記憶手段に記憶されたスケジュールと前記計時手段
    から取得した時間とから、イベント発生の要求信号を送
    出する制御手段と、 前記イベント発生により得られる効果と関連のある所定
    種類の状態情報を検知する検知手段と、 前記要求信号に従って、所定の装置に対する操作制御を
    行う操作制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記検知手段から入力した検知情報を
    もとに、前記イベント発生により得られる効果が有効と
    なるように前記スケジュールを変更し、変更後のスケジ
    ュールに応じたイベント発生の要求信号を送出すること
    を特徴とする柔軟対応型スケジュールシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の柔軟対応型スケジュー
    ルシステムであって、 前記検知手段は、所定の対象物の移動を検知する手段で
    あることを特徴とする柔軟対応型スケジュールシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の柔軟対応型スケジュー
    ルシステムであって、 前記検知手段は、前記利用者の生体情報を検知する手段
    であることを特徴とする柔軟対応型スケジュールシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の柔軟対応型スケジュー
    ルシステムであって、 前記検知手段は、前記利用者の周囲の環境情報を検知す
    る手段であることを特徴とする柔軟対応型スケジュール
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の柔軟対応型スケジュールシステムであって、 前記制御手段は、 前記所定の装置の操作によるイベント発生後、前記検知
    手段の検知情報に基づいて前記イベント発生の効果が得
    られないことが判明した場合、前記イベント発生の要求
    信号を再送信するよう前記スケジュールを変更すること
    を特徴とする柔軟対応型スケジュールシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の柔軟対応型スケジュールシステムであって、 前記制御手段は、 前記イベント発生以前に、前記検知手段の検知情報に基
    づいて前記イベント発生により得られる効果が既に達成
    されている場合、前記イベント発生の要求信号の送信を
    中止するよう前記スケジュールを変更することを特徴と
    する柔軟対応型スケジュールシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の柔軟対応型スケジュールシステムであって、 前記制御手段は、 前記要求信号の送出前に、前記利用者が前記イベント発
    生による効果を有効に得ることができないと判断した場
    合、前記イベント発生の要求信号の送信を中止するよう
    前記スケジュールを変更することを特徴とする柔軟対応
    型スケジュールシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の柔軟対応型スケジュールシステムであって、 前記検知手段と前記記憶手段と前記計時手段と前記制御
    手段とは、前記利用者が所持する携帯スケジューラに収
    容され、前記操作制御手段と前記所定の装置とはコント
    ローラを構成し、前記制御手段と前記操作制御手段と
    は、無線通信により前記要求信号の送受信を行うことを
    特徴とする柔軟対応型スケジュールシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の柔軟対応型スケジュールシステムであって、 前記記憶手段と前記計時手段と前記制御手段とは、前記
    利用者が所持する携帯スケジューラに収容され、前記検
    知手段と前記操作制御手段と前記所定の装置とはコント
    ローラを構成し、前記制御手段と前記操作制御手段と
    は、無線通信により前記要求信号の送受信を行うことを
    特徴とする柔軟対応型スケジュールシステム。
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