JP2002099234A - Crtディスプレイ装置 - Google Patents

Crtディスプレイ装置

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JP2002099234A
JP2002099234A JP2000287779A JP2000287779A JP2002099234A JP 2002099234 A JP2002099234 A JP 2002099234A JP 2000287779 A JP2000287779 A JP 2000287779A JP 2000287779 A JP2000287779 A JP 2000287779A JP 2002099234 A JP2002099234 A JP 2002099234A
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color signal
circuit
level
anode current
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JP2000287779A
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Yoshikazu Sakai
良和 坂井
Hiroshi Moriwaki
浩史 森脇
Junji Sakuta
淳治 作田
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Nanao Corp
Original Assignee
Nanao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のカソード電流を検出する方式に不可避
的に存在するリーク電流の影響を受けない高精度のホワ
イトバランスの経年変化補正が可能なCRTディスプレ
イ装置を提供する。 【解決手段】 所定の条件下で、3原色のうち、1の色
信号のバックラスタ表示を行う表示手段と、バックラス
タ表示されている状態で、アノード電流検出回路11に
より検出したアノード電流と、予め記憶される第1基準
値とが同一であるか否かを判断し、同一でないと判断し
た場合は、実質的に同一となるまで1の色信号の基準カ
ットオフレベルを変更する変更手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホワイトバランスの
経年変化補正を行うCRT(Cathode−ray
Tude)ディスプレイ装置に関し、特にCRTのアノ
ード電流を検出し、該アノード電流と、予め記憶される
基準アノード電流とを比較することによりホワイトバラ
ンスの経年変化補正を行うCRTディスプレイ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラーCRTは経年変化により、工場出
荷時にホワイトバランス(色温度)が正しく調整されて
いても、ホワイトバランスが正規の値からずれるという
問題がある。これは、第1に、電子銃内の電極同士に物
理的なずれが発生し、カットオフレベル(赤、緑、青の
各映像信号の直流レベル)が変動することに起因するも
のである。第2に、電子を放出するカソードが物性的に
劣化し、ゲイン(赤、緑、青の各映像信号の交流レベ
ル)が変動することに起因するものである。
【0003】従来この問題解消するものとして、例えば
特開平2−137578号公報に開示されているよう
に、自動的に表示画像の色温度を規定のものに保持でき
るようにしたカラービデオモニタが提案されている。こ
の色温度補正回路は、CRTを駆動する信号中に基準の
レベルを持つ基準パルスを付加し、この基準パルスでC
RTを駆動した時のカソード電流を検出し、カソード電
流が基準レベルとなるように、色信号のゲイン及びオフ
セットを制御する構成を有する。
【0004】図12は特開平2−137578号公報に
開示されたホワイトバランスの経年変化補正機能を有す
るCRTディスプレイの回路図である。図において10
1は、基準パルスを色信号に付加し、また検出電圧のレ
ベルに応じて色信号のゲイン及びオフセットを制御する
と共に、色信号に対してブランキング処理を行う色温度
補正回路である。色温度補正回路101の出力端子10
2から出力された色信号はトランジスタ103で増幅さ
れ、トランジスタ104で構成されたバッファアンプを
介してCRT105のカソード106に供給される。さ
らに、トランジスタ104のコレクタと接地間に検出抵
抗107及びA/Dコンバータ107aが接続され、こ
のA/Dコンバータ107aはCRT105のカソード
電流に応じた検出電圧を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示す
回路ではカソード106とトランジスタ104とが直結
されているため、トランジスタ104は高耐圧のトラン
ジスタを用いる必要がある。また、開示されているカラ
ービデオモニタの如く、高耐圧のトランジスタを用いた
場合、高域での周波数特性が望めず、高画質が要求され
るコンピュータ・ディスプレイには適用することができ
ないという問題があった。
【0006】これらの問題を解消するために、コンピュ
ータ・ディスプレイ等には映像信号出力回路とカソード
との間にコンデンサを挿入し、カソードの直流分をカッ
トすることで、低耐圧で高周波特性のトランジスタを利
用できるようにしている。図13はコンデンサを挿入し
たホワイトバランスの経年変化補正機能を有するCRT
ディスプレイの回路図である。図に示すようにCRT1
05には各原色信号のカソード106R、106G、1
06Bが設けられ、トランジスタ104により増幅され
た色信号の供給を受ける。なお、図では一の色信号につ
いての回路のみを記載しているが、他の色についても回
路は同様である。
【0007】色信号の直流分をカットするため、トラン
ジスタ104とカソード106Gとの間には、色信号の
直流分をカットするコンデンサ110、抵抗111、抵
抗112、及びダイオード113からなる回路を別途設
ける必要がある。そのため、抵抗111及び抵抗112
を流れる負荷電流が発生し、A/Dコンバータ107a
で検出されるカソード電流に誤差が生じるという問題が
あった。
【0008】また、CRT105には、各原色信号のカ
ソード106R、106G、106B(以下、106と
いう)内にヒータ108R、108G、108B(以
下、108という)が嵌挿されており、さらにカソード
106から図示しない色蛍光体方向に臨ませてグリッド
電極109,109…が設けられている。この場合、各
原色信号のカソード106は互いに近接して配置されて
いるうえ、電位差が大きいためカソード106間にリー
ク電流が発生する。さらに、ヒータ108とカソード1
06との間及びヒータ106とグリッド電極109との
間にもそれぞれリーク電流が発生する。
【0009】これらのリーク電流も抵抗111及び抵抗
112で生じる負荷電流と同じく、A/Dコンバータ1
07aで検出されるカソード電流の誤差要因となるもの
であった。かかるリーク電流は数μAであり、検出する
カソード電流が数10μAであることから無視すること
ができない。以上のように従来のホワイトバランスの経
年変化補正機能付きのCRTディスプレイでは、これら
の誤差要因が不可避的に存在し、高精度のホワイトバラ
ンスの経年変化補正には限界があった。
【0010】本願出願人は、斯かる事情に鑑みカソード
電流ではなく、CRTのアノードを流れる電流を検出
し、予め記憶されるアノード電流と比較することによ
り、カットオフレベル及びゲインを補正することによっ
て高精度のホワイトバランスの経年変化補正が可能にな
るということに着眼した。
【0011】しかし、アノードで電流を検出する場合、
カソードで電流を検出する場合と異なり、赤、緑及び青
の各色信号が混合されたビーム電流しか得ることができ
ず、色毎のビーム電流を検出することができないという
問題があった。
【0012】また、アノードで検出される電流はフライ
バックトランスを経由しているため、フライバックトラ
ンスを含む高圧回路で暗電流が発生し、この暗電流がア
ノード電流検出回路に流れ込む結果、検出アノード電流
に誤差が生じるという問題があった。暗電流は数μAで
あり、検出されるアノード電流が数10μAであること
からその存在を無視することはできない。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、単色の色信号のみを
CRTに供給し、各色別のアノード電流を検出すること
によって、従来のカソード電流を検出する方式に不可避
的に存在するリーク電流の影響を受けない高精度のホワ
イトバランスの経年変化補正が可能なCRTディスプレ
イ装置を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、ホワイトバラ
ンスの経年変化補正を行う際の条件を厳密に設定するこ
とで、より高精度のホワイトバランスの経年変化補正が
可能なCRTディスプレイ装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、カットオフレ
ベルに加えて、ゲインをも調整することにより、より高
精度のホワイトバランスの経年変化補正が可能なCRT
ディスプレイ装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、CRTディス
プレイに予め用意されるオン・スクリーン・ディスプレ
イ(以下、OSDという)を用いることによって、簡単
な構成で高精度のホワイトバランスの経年変化補正が可
能なCRTディスプレイ装置を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、オフセット調
整回路によりオフセット量を調整することでフライバッ
クトランスから発生する暗電流の影響を防止し、高精度
のホワイトバランスの経年変化補正が可能なCRTディ
スプレイ装置を提供することにある。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、外乱の影響
を防止することにより、より高精度なホワイトバランス
の経年変化補正が可能なCRTディスプレイ装置を提供
することにある。
【0019】また、本発明の他の目的は、マルチスキャ
ンディスプレイにおいて、水平走査周波数を最高水平走
査周波数に設定し、直流電圧をアノードに印可する高圧
回路を安定させることにより、高精度のホワイトバラン
スの経年変化補正が可能なCRTディスプレイ装置を提
供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、外部からCR
Tディスプレイ装置に入力される映像信号を完全に遮断
しその影響を防止することにより、高精度のホワイトバ
ランスの経年変化補正が可能なCRTディスプレイ装置
を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るCRTデ
ィスプレイ装置は、3原色の各色信号を、カットオフ調
整回路により予め定められる基準カットオフレベルに調
整した後、CRTのカソードへ供給するCRTディスプ
レイ装置において、CRTのアノードを流れるアノード
電流を検出するアノード電流検出回路と、所定の条件下
で、3原色のうち、一の色信号のバックラスタ表示を行
う表示手段と、該表示手段によりバックラスタ表示され
ている状態で、前記アノード電流検出回路により検出し
たアノード電流と、予め記憶される第1基準値とが実質
的に同一であるか否かを判断する判断手段と、該判断手
段により、実質的に同一でないと判断した場合は、実質
的に同一となるまで前記一の色信号の前記基準カットオ
フレベルを変更する変更手段とを備えることを特徴とす
る。
【0022】第1発明にあっては、3原色のうちのいず
れか1原色のみについてバックラスタ表示を行う。つま
りその1原色についてディスプレイの全画面に、零レベ
ルの色信号を水平走査する。そして単色のバックラスタ
表示がなされている状態で、CRTのアノードを流れる
電流を検出する。そして、この電流値と、工場出荷時等
に予め記憶した第1基準値とを比較し、一致しない場合
は、一致するまでカットオフ調整回路の基準カットオフ
レベルを適宜変更する。以上のようにアノード電流を基
準に、ホワイトバランスを行うようにしたので、従来の
カソード電流を検出する方式に不可避的に存在するリー
ク電流の影響を受けない高精度のホワイトバランスの経
年変化補正が可能なCRTディスプレイ装置を提供する
ことが可能になる。さらに、各色信号のうち、いずれか
一色についてのみバックラスタ表示することにより、1
の色信号に係るアノード電流のみを検出でき、各色につ
いて個別にホワイトバランスの経年変化補正を実行する
ことが可能となる。
【0023】第2発明に係るCRTディスプレイ装置
は、3原色の各色信号を、それぞれ前置増幅回路により
予め定められる基準ゲインに基づいて増幅し、増幅した
色信号を出力増幅回路により更に増幅し、この増幅した
色信号をカットオフ調整回路により予め定められる基準
カットオフレベルに調整した後、CRTのカソードへ供
給するCRTディスプレイ装置において、CRTのアノ
ードを流れるアノード電流を検出するアノード電流検出
回路と、3原色のうち第1及び第2の色信号について、
前記カットオフ調整回路によりカットオフレベルを所定
レベルに設定するカットオフレベル設定手段と、前記前
置増幅回路により3原色の色信号のゲインを所定レベル
に設定するゲイン設定手段と、前記前置増幅回路により
コントラストを、所定レベルに設定するコントラスト設
定手段と、前記カットオフ回路により輝度を、所定レベ
ルに設定する輝度設定手段と、前記カットオフレベル設
定手段、ゲイン設定手段、コントラスト設定手段及び輝
度設定手段により、色信号を所定レベルに設定した状態
で、第3の色信号のバックラスタ表示を行う表示手段
と、該表示手段によりバックラスタ表示されている状態
で、前記アノード電流検出回路により検出したアノード
電流と、予め記憶される第1基準値とが実質的に同一で
あるか否かを判断する判断手段と、該判断手段により、
実質的に同一でないと判断した場合は、実質的に同一と
なるまで前記第3の色信号の前記基準カットオフレベル
を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
【0024】第2発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正を行う場合に、条件を均一にするために、
3原色全て(第1,第2,及び第3の色信号)のゲイ
ン、輝度及びコントラストを所定のレベルに設定する。
また、3原色のうちホワイトバランスの経年変化補正を
行うテスト対象の1原色(第3の色信号)を除き、カッ
トオフレベルを所定のレベルに設定する。そして条件を
均一化した後に、第3の色信号のみについてバックラス
タ表示を行い、この状態で検出されるアノード電流と、
同一条件下で工場出荷時に記憶された第1基準値とを比
較するようにしたので、より高精度のホワイトバランス
の経年変化補正が可能となる。
【0025】第3発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第2発明において、前記変更手段により変更した基
準カットオフレベルを記憶する基準カットオフレベル記
憶手段を更に備えることを特徴とする。
【0026】第3発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正により変更した基準カットオフレベルを、
記憶させ、ホワイトバランスの経年変化補正後は記憶後
の基準カットオフレベルにより、CRTディスプレイを
動作させることにしたので、ホワイトバランスの経年変
化補正の自動化が図ることが可能となる。
【0027】第4発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第2発明または第3発明において、前記カットオフ
レベル設定手段、ゲイン設定手段、コントラスト設定手
段及び輝度設定手段により、色信号を所定レベルに設定
した状態で、第3の色信号について予め用意される調整
用色信号を生成する生成手段と、前記生成手段により色
信号を生成した状態で、前記アノード電流検出回路によ
り検出されるアノード電流と、予め記憶される第2基準
値とが実質的に同一であるか否かを判断する第2判断手
段と、該第2判断手段により、実質的に同一でないと判
断した場合は実質的に同一となるまで、前記第3の色信
号の生成信号ゲインを変更する生成信号ゲイン変更手段
と、前記生成信号ゲイン変更手段による変更前の生成信
号ゲインに対する、変更後の生成信号ゲインの変化量に
基づいて、前記第3の色信号に係る前記基準ゲインを、
前記前置増幅回路により変更する基準ゲイン変更手段と
を更に備えることを特徴とする。
【0028】第4発明にあっては、経年変化によりずれ
た前置増幅回路の基準ゲイン(色信号の交流レベル)を
適切な値にするために、調整用の色信号を生成し、例え
ばCRTディスプレイが有するOSDを表示し、OSD
のコントラストに係る各色信号のゲインをOSD−MI
X回路により調整することにより間接的に前置増幅回路
のゲインを変更する。つまり、外部から入力される色信
号は零であるため、前置増幅回路のゲインを変更しても
色信号のピーク値は全く変化しないため、前置増幅回路
の後段に設けられるOSD−MIX回路によりOSDを
表示して色信号を生成し、OSDゲインを変化させ、そ
の結果を前置増幅回路のゲインに反映させる。
【0029】具体的には、単色(第3の色信号)のOS
Dを表示させた後、CRTのアノードを流れるアノード
電流を検出する。そして、そのアノード電流をA/D変
換し、変換後の値と、予め設定されている工場出荷時の
第2基準値とを比較する。そしてこれらの値が実質的に
同一となるように、OSD−MIX回路により、OSD
表示中の、生成された第3の色信号に係るゲイン(生成
信号ゲイン)を変更させる。実質的に同一となった場合
は、変更前の生成信号ゲインに対する変更後の生成信号
ゲインの変更量を求め、そしてその変更量に基づいて、
工場出荷時に記憶した前置増幅回路の第3の色信号に係
る基準ゲインを変更する。例えば、変更前の生成信号ゲ
インに対する変更後の生成信号ゲインの差分値(変更量
に該当する)を求め、その差分値に一定の係数を乗じた
補正値を、基準ゲインに加算して変更する。以上述べた
ように経年変化により発生するゲインを、アノード電流
を基準に、調整を行うようにしたので、従来のカソード
電流を検出する方式に不可避的に存在するリーク電流の
影響を受けない高精度のホワイトバランスの経年変化補
正が可能となる。
【0030】第5発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第2発明乃至第4発明において、前記基準ゲイン変
更手段により変更した、変更後の基準ゲインを記憶する
基準ゲイン記憶手段を更に備えることを特徴とする。
【0031】第5発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正により変更した基準ゲインを、記憶させホ
ワイトバランスの経年変化補正後は記憶後の基準ゲイン
により、CRTディスプレイを動作させることにしたの
で、ホワイトバランスの経年変化補正の自動化が図るこ
とが可能となる。
【0032】第6発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第4発明または第5発明において、前記生成手段に
おける調整用色信号は、少なくとも輝度、コントラス
ト、及び表示画面の縦横比調整のために表示されるオン
・スクリーン・ディスプレイに係る色信号であることを
特徴とする。
【0033】第6発明にあっては、CRTディスプレイ
が有するOSD機能を用いて、ホワイトバランスの経年
変化補正を行うようにしたので、外部から調整用の色信
号を入力する必要が無く、低コストで高精度なホワイト
バランスの経年変化補正を実行することが可能となる。
【0034】第7発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第2発明乃至第6発明において、前記アノードに接
続されるフライバックトランスと、前記アノード電流検
出回路との間に設けられ、前記フライバックトランスか
ら入力される電流値に対する前記アノード電流検出回路
へ出力される電流値のオフセット量を調整するオフセッ
ト調整回路と、前記カットオフレベル設定手段、ゲイン
設定手段、コントラスト調整手段、及び輝度設定手段に
より、全ての色信号を所定レベルに設定した状態で、前
記アノード電流検出回路により検出される電流値が、略
零であるか否かを判断する第3判断手段と、該第3判断
手段により、略零でないと判断した場合は、略零となる
まで前記オフセット調整回路の予め記憶される基準オフ
セット量を変更するオフセット量変更手段と、該オフセ
ット量変更手段により変更した変更後の基準オフセット
量を記憶する基準オフセット量記憶手段とを更に備え、
前記判断手段は、前記オフセット量変更手段により基準
オフセット量を変更した後に、判断するよう構成してあ
ることを特徴とする。
【0035】第7発明にあっては、フライバックトラン
スにより発生する暗電流が、アノード電流検出回路に流
れ込み、ホワイトバランスの経年変化補正に悪影響を及
ぼすため、フライバックトランスとアノード電流検出回
路との間にオフセット調整回路を設ける。まず、全ての
色信号についてのカットオフレベル、ゲイン、コントラ
スト、及び輝度を最低レベルに設定し、色信号に起因す
るアノード電流を零にする。そして、アノード電流検出
回路において、暗電流に起因するアノード電流を検出す
る。そして検出アノード電流が零となるよう、オフセッ
ト調整回路のオフセット量を制御する。以上の処理を経
て、フライバックトランスに起因する暗電流の影響を相
殺したのち、工場出荷時の第1基準値、第2基準値、基
準カットオフレベル及び基準ゲイン、ならびにホワイト
バランスの経年変化補正時の基準カットオフレベル及び
基準ゲインをそれぞれ記憶するようにしたので、さらに
高精度のホワイトバランスの経年変化補正が可能とな
る。
【0036】第8発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第2発明乃至第7発明において、前記所定レベル
は、設定可能な最低のレベルであることを特徴とする。
【0037】第8発明にあっては、条件として設定する
所定レベルを、設定可能な最低レベルに設定した後、ホ
ワイトバランスの経年変化補正を行う。つまり、ゲイ
ン、コントラスト等の設定レベルが大きければ、ホワイ
トバランスの経年変化補正等において外乱要素となり、
精度が低下する。そのため第8発明にあっては、ゲイ
ン、コントラスト等の設定を最低レベルに設定した後、
ホワイトバランスの経年変化補正を行うようにしたの
で、さらに高精度のホワイトバランスが可能となる。
【0038】第9発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第1発明乃至第8発明において、予め記憶される、
複数の水平走査周波数から、最も高い周波数に係る水平
走査周波数を設定する水平走査周波数設定手段を更に備
え、前記判断手段は、前記水平走査周波数設定手段によ
り水平走査周波数を設定した後に、判断するよう構成し
てあることを特徴とする。
【0039】第9発明にあっては、フライバックトラン
スで生成される高圧は発振周波数が高いほど安定するた
め、複数の水平走査周波数が記憶されているマルチスキ
ャンディスプレイにおいては、水平走査周波数を最高水
平走査周波数に設定する。そして、その設定後ホワイト
バランスの経年変化補正を行うようにしたので、フライ
バックトランスが安定する結果、より高精度のホワイト
バランスの経年変化補正が可能となる。
【0040】第10発明に係るCRTディスプレイ装置
は、第1発明乃至第9発明において、外部から入力され
る色信号を遮断する遮断手段を更に備え、前記判断手段
は、前記遮断手段により外部から入力される色信号を遮
断した後に、判断するよう構成してあることを特徴とす
る。
【0041】第10発明にあっては、CRTディスプレ
イに接続されるコンピュータにより入力される色信号を
遮断してから、ホワイトバランスの経年変化補正を行う
ようにしたので、他の信号による影響をなくすことがで
きる結果、さらに高精度のホワイトバランスの経年変化
補正が可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係るCRTディスプレイ装置Dの構成を
示すブロック図である。図において2は前置増幅回路で
あり、図示しないパーソナルコンピュータ等から入力端
子Iを介して入力される色信号を、予めフラッシュメモ
リ等の記憶部13に記憶される基準ゲインにまで増幅さ
せる。なお、本発明においては、ホワイトバランスの経
年変化補正のため、MPU1により、外部から入力され
る色信号が遮断されている。
【0043】そして、前置増幅回路2を経た色信号は、
OSD−MIX回路3を経ることにより、OSDに係る
色信号が加えられる。OSDは、CRTディスプレイ
の、輝度、コントラスト、または画面の縦横比等を、設
定する際に表示される操作画面であり、OSD画面表示
中にユーザが入力部14を操作することにより、輝度等
の各種設定を任意に変えることができる。入力部14か
ら、OSDの表示要求信号がMPU1へ入力された場合
は、MPU1はOSD−MIX回路3に、OSDを表示
するよう指示する。
【0044】OSD−MIX回路3により、OSDが表
示された場合、前置増幅回路2から出力される色信号
に、OSD表示画面に係る色信号が付加される。OSD
−MIX回路3により生成された色信号に係るゲイン
(以下、生成信号ゲインという)は、このOSD−MI
X回路3により、各色別に調整することができる。
【0045】OSD−MIX回路3から出力された色信
号は出力増幅回路4によりCRT9のカソード91(9
1R、91G、91B)に印加するレベル(数百V)に
まで増幅される。出力増幅回路4により増幅された色信
号はコンデンサ6により直流分がカットされ、直流分が
カットされた色信号は、直流再生回路であるカットオフ
調整回路5により、記憶部13に予め記憶される基準カ
ットオフレベルに揃えられた後、カソード91へ供給さ
れる。
【0046】また、色信号の輝度はカットオフ調整回路
5によって調整され、色信号のコントラストは前置増幅
回路2により調整される。輝度及びコントラストは入力
部14から入力される信号に基づいて任意に調整するこ
とが可能である。なお、ブロック図は赤、緑、青の色信
号のうち、一色についてのみ図示しているが、他の色に
ついても同様であるので省略する。また、ここでいうコ
ントラストの調整とは、3原色の色信号の互いのゲイン
比を固定のまま3原色同時にゲイン調整することをい
い、輝度の調整とは3原色の色信号の互いのゲインと直
流レベルの差分とを固定のまま3原色同時にカットオフ
調整することをいう。
【0047】CRT9のアノード92に対して陽極直流
電圧を供給するためのフライバックトランス10が設け
られており、アノード電流検出回路11は、フライバッ
クトランス10を流れる電流、つまりアノードを流れる
電流を検出する。アノード電流検出回路11から出力さ
れる電流値はA/D変換器12によりディジタル化さ
れ、MPU1により、工場出荷時に記憶部13に記憶さ
れた第1基準値または第2基準値と比較される。
【0048】図2及び図3は、工場出荷時における第1
基準値設定の処理手順を示すフローチャートである。経
年変化のない状態での、CRTディスプレイ装置Dの基
準カットオフレベル及び第1基準値(基準アノード電
流)を記憶すべく以下の処理を行う。まず、CRTディ
スプレイ装置Dを起動し、CRT9の図示しないヒータ
が十分に暖まっているか否かを判断する(ステップS2
1)。具体的には図示しない時計部により、起動から現
在までの時刻を計時し、その値が予め記憶部13に記憶
した設定時間を経過しているか否かにより判断する。
【0049】図示しないヒータが十分に暖まっていない
場合、すなわち所定時間を経過していないと判断した場
合(ステップS21でNO)、アノード電流は安定して
いないので、MPU1はOSD−MIX回路3に、ウォ
ームアップ中である旨を表示するよう指示する(ステッ
プS22)。一方、所定時間を経過し、図示しないヒー
タが十分に暖まった場合(ステップS21でYES)、
MPU1は、入力端子Iを通じてPC等から入力される
信号を遮断する(ステップS23)。
【0050】そして、CRTディスプレイ装置Dが複数
の水平走査周波数が記憶されているマルチスキャンディ
スプレイである場合には、MPU1は水平走査周波数を
最高水平走査周波数に設定する(ステップS24)。こ
れは、アノードに印加される高圧は発振周波数が高いほ
ど安定するため、より安定した状態でホワイトバランス
の経年変化補正を行うためである。
【0051】ついで、MPU1は前置増幅回路2を制御
して、全ての色信号についてのゲインを予め定められる
所定レベルまたは最低レベル(以下、最低レベルで代表
する)に、またMPU1は前置増幅回路2を制御してコ
ントラストを予め定められる最低レベルに、さらにMP
U1はカットオフ調整回路5を制御して輝度を予め定め
られる最低レベルに設定する(ステップS25)。な
お、設定する所定レベル及び最低レベルは記憶部13に
予め記憶されており、最低レベルは、設定可能なレベル
のうち、最低のレベルを意味する。
【0052】また、MPU1はテスト対象であるいずれ
か一色(以下、第3の色信号という)を除き、他の2色
の色信号(以下、第1の色信号及び第2の色信号とい
う)についてのカットオフレベルを予め定められる最低
レベルに設定する(ステップS26)。そして、第3の
色信号についてのバックラスタ表示を行う(ステップS
27,A)。バックラスタ表示直後は、アノード電流が
安定していないため、図示しない時計部により計時を行
い、一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS
31)。一定時間を経過していない場合は(ステップS
31でNO)、一定時間経過するまで処理を中断し、一
定時間を経過した場合(ステップS31でYES)、ア
ノード電流検出回路11により、アノード電流を検出す
る(ステップS32)。
【0053】そして、検出した電流値をA/D変換器1
2によりA/D変換した後、その変換後のA/D値を第
1基準値として記憶部13に記憶する(ステップS3
3)。また、第3の色信号のカットオフレベルを基準カ
ットオフレベルとして記憶部13に記憶する(ステップ
S33)。そして、全ての色信号についてテストが済ん
だか否かを判断する(ステップS34)。全ての色信号
についてテストが終了していない場合は(ステップS3
4でNO、B)、ステップS26へ移行し(B)、第1
または第2の色信号について、調整を行い第1基準値及
び基準カットオフレベルを記憶する。そして、全ての色
信号についてテストが終了した場合は(ステップS34
でYES)、処理を終了する。
【0054】図4及び図5は、工場出荷時における第2
基準値設定の処理手順を示すフローチャートである。ス
テップS21乃至ステップS24の処理は同様であるの
で詳細な説明は省略する。ステップS24により最高水
平走査周波数が設定された後、MPU1は前置増幅回路
2を制御して、全ての色信号についてのゲインを予め定
められる最低レベルに、またMPU1は前置増幅回路2
を制御してコントラストを予め定められる最低レベル
に、さらにMPU1はカットオフ調整回路5を制御して
輝度を工場調整レベルに設定する(ステップS42)。
なお、工場調整レベルは予め工場において入力部14に
より調整してある輝度レベルであり、そのレベルは記憶
部13に記憶される。
【0055】また、MPU1はテスト対象であるいずれ
か一色、すなわち第3の色信号を除き、第1及び第2の
色信号についてのカットオフレベルを予め定められる最
低レベルに設定する(ステップS43)。そして、MP
U1はOSD−MIX回路3を制御して、第1の色信号
のOSDウインドウを表示する(ステップS44、
C)。つまり、テスト対象の色信号単色のOSDをCR
T9に表示する。
【0056】OSD表示直後は、アノード電流が安定し
ていないため、図示しない時計部により計時を行い、一
定時間を経過したか否かを判断する(ステップS5
1)。一定時間を経過していない場合は(ステップS5
1でNO)、一定時間経過するまで処理を中断し、一定
時間を経過した場合(ステップS51でYES)、アノ
ード電流検出回路11により、アノード電流を検出する
(ステップS52)。
【0057】そして、検出した電流値をA/D変換器1
2によりA/D変換した後、その変換後のA/D値を第
2基準値として記憶部13に記憶する(ステップS5
3)。そして、全ての色信号についてテストが済んだか
否かを判断する(ステップS54)。全ての色信号につ
いてテストが終了していない場合は(ステップS54で
NO、D)、ステップS43へ移行し(D)、第1また
は第2の色信号をテスト対象として調整を行い、調整し
た第2基準値を記憶する。そして、全ての色信号につい
てテストが終了した場合は(ステップS54でYE
S)、処理を終了する。なお、カットオフレベルを設定
した後、ゲインを設定する場合、アノード電流検出回路
11のゲインを適宜の値に切り替えてから行う。これ
は、バックラスタ表示時のアノード電流と、OSD表示
時のアノード電流とがそれぞれ異なるからである。
【0058】図6及び図7は基準カットオフレベルに係
るホワイトバランスの経年変化補正の処理手順を示すフ
ローチャートである。ユーザの入力部14の操作によ
り、入力部14からホワイトバランスの経年変化補正の
実行を行うべき旨の信号が、MPU1に入力された場合
は、以下の処理を実行する。まず、CRT9の図示しな
いヒータが十分に暖まっているか否かを判断する(ステ
ップS61)。具体的には図示しない時計部により、C
RTディスプレイ装置Dの起動から現在までの時刻を計
時し、その値が予め記憶部13に記憶した設定時間を経
過しているか否かにより判断する。
【0059】図示しないヒータが十分に暖まっていない
場合、すなわち所定時間を経過していないと判断した場
合は(ステップS61でNO)、MPU1はOSD−M
IX回路3に、ウォームアップ中である旨を表示するよ
う指示する(ステップS62)。一方、所定時間を経過
し、図示しないヒータが十分に暖まった場合(ステップ
S61でYES)、MPU1は、入力端子Iを通じてP
C等から入力される信号を遮断する(ステップS6
3)。
【0060】そして、CRTディスプレイ装置Dが複数
の水平走査周波数が記憶されているマルチスキャンディ
スプレイである場合には、MPU1は水平走査周波数を
最高水平走査周波数に設定する(ステップS64)。こ
れは、フライバックトランスで生成される高圧は発振周
波数が高いほど安定するため、より安定した状態でホワ
イトバランスの経年変化補正を行うためである。
【0061】ついで、MPU1は前置増幅回路2を制御
して、全ての色信号についてのゲインを予め定められる
最低レベルに、またMPU1は前置増幅回路2を制御し
てコントラストを予め定められる最低レベルに、さらに
MPU1はカットオフ調整回路5を制御して輝度を工場
調整レベルに設定する(ステップS65)。
【0062】また、MPU1はテスト対象であるいずれ
か一色、すなわち第3の色信号、を除き、他の2色の色
信号、すなわち第1及び第2の色信号、についてのカッ
トオフレベルを予め定められる最低レベルに設定する
(ステップS66)。そして、テスト対象の第3の色信
号についてのバックラスタ表示を行う(ステップS6
7,E)。バックラスタ表示直後は、アノード電流が安
定していないため、図示しない時計部により計時を行
い、一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS
71)。一定時間を経過していない場合は(ステップS
71でNO)、一定時間経過するまで処理を中断し、一
定時間を経過した場合(ステップS71でYES)、ア
ノード電流検出回路11により、アノード電流を検出す
る(ステップS72)。
【0063】検出されたアノード電流はA/D変換器1
2により変換され、その後MPU1はその変換値と記憶
部13に記憶した第1基準値とが実質的に同一であるか
否かを判断する(ステップS73)。なお、変換値と第
1基準値とは実質的に同一であれば良く、必ずしも厳密
に同一である必要はない。検出したアノード電流(変換
値)と第1基準値とが実質的に同一でない場合は(ステ
ップS73でNO)、MPU1はカットオフ調整回路5
を制御してカットオフレベルを適宜変更し(ステップS
74)、再度ステップS71へ移行する。検出されたア
ノード電流(変換値)と第1基準値とが実質的に同一と
なった場合(ステップS73でYES)、その変更後の
カットオフレベルを基準カットオフレベルとして記憶部
13に記憶する(ステップS75)。
【0064】そして、全ての色信号についてテストが済
んだか否かを判断する(ステップS76)。全ての色信
号についてテストが終了していない場合は(ステップS
76でNO、F)、ステップS66へ移行し(F)、ス
テップS66からステップS75までの処理を行い各色
信号についての基準カットオフレベルをそれぞれ記憶部
13に記憶する。そして、全ての色信号についてテスト
が終了した場合は(ステップS76でYES)、処理を
終了し、通常の動作モードに移行する。通常モードで
は、MPU1はカットオフ調整回路5のカットオフレベ
ルとして、記憶部13に記憶した基準カットオフレベル
を設定する。
【0065】図8及び図9は基準ゲインに係るホワイト
バランスの経年変化補正の処理手順を示すフローチャー
トである。ステップS81乃至ステップS84の処理は
ステップS61乃至ステップS64と同様であるので説
明は省略する。ステップS84により最高水平走査周波
数が設定された後、MPU1は前置増幅回路2を制御し
て、全ての色信号についてのゲインを予め定められる最
低レベルに、またMPU1は前置増幅回路2を制御して
コントラストを予め定められる最低レベルに、さらにM
PU1はカットオフ調整回路5を制御して輝度を工場調
整レベルに設定する(ステップS85)。
【0066】また、MPU1はテスト対象であるいずれ
か一色、すなわち第3の色信号を除き、他の2色の色信
号、すなわち第1及び第2の色信号についてのカットオ
フレベルを予め定められる最低レベルに設定する(ステ
ップS86)。そして、MPU1はOSD−MIX回路
3に対し、テスト対象の第3の色信号についてのOSD
表示を行う(ステップS87、G)。つまり、テスト対
象の第3色信号単色のOSDをCRT9に表示する。
【0067】OSD表示直後は、アノード電流が安定し
ていないため、図示しない時計部により計時を行い、一
定時間を経過したか否かを判断する(ステップS9
1)。一定時間を経過していない場合は(ステップS9
1でNO)、一定時間経過するまで処理を中断し、一定
時間を経過した場合(ステップS91でYES)、アノ
ード電流検出回路11により、アノード電流を検出する
(ステップS92)。
【0068】そして、検出されたアノード電流をA/D
変換器12により変換し、その変換値と記憶部13に記
憶した第2基準値とが実質的に同一であるか否かを判断
する(ステップS93)。MPU1はアノード電流の変
換値と第2基準値とが実質的に同一でないと判断した場
合は(ステップS93でNO)、OSD−MIX回路3
を制御して生成信号ゲインを適宜変更し(ステップS9
4)、再度ステップS91へ移行する。検出されたアノ
ード電流(変換値)と第2基準値とが実質的に同一とな
った場合(ステップS93でYES)、MPU1は変更
前の生成信号ゲインに対する変更後の生成信号ゲインの
変更量を算出する(ステップS95)。そして、算出し
た生成信号ゲインの変更量に基づいて基準ゲインを適宜
変更する(ステップS96)。
【0069】例えばMPU1は、変更前の生成信号ゲイ
ンに対する変更後の生成信号ゲインの差分値(変更量に
該当する)を求める。そして、その差分値に、回路及び
デバイスにより一義的に決定される係数を乗じてゲイン
補正値を算出する。そして、記憶部13に記憶した基準
ゲインに、算出したゲイン補正値を加算して変更後の基
準ゲインを算出する。また、MPU1は検出したアノー
ド電流の積分値を記憶部13に記憶すると共に、アノー
ド電流が流れていた時間を図示しない時計部により計時
し総使用時間を記憶する。そして、この積分値及び総使
用時間に基づいて、ゲイン補正値を算出するようにして
も良い。この場合、この求めたゲイン補正値に生成信号
ゲインの変化量に基づいて求めたゲイン補正値とを加算
して、変更前の基準ゲインに加算するようにしても良
い。
【0070】そしてMPU1は、変更後の基準ゲインを
記憶部13に記憶する(ステップS97)。そして、全
ての色信号についてテストが済んだか否かを判断する
(ステップS98)。全ての色信号についてテストが終
了していない場合は(ステップS98でNO、H)、ス
テップS86へ移行し(H)、ステップS86からステ
ップS97までの処理を行い第1または第2の各色信号
についての基準ゲインをそれぞれ記憶部13に記憶す
る。そして、全ての色信号についてテストが終了した場
合は(ステップS98でYES)、処理を終了し、通常
の動作モードに移行する。通常モードでは、MPU1は
前置増幅回路2のゲインとして、記憶部13に記憶した
基準ゲインを設定する。カットオフレベルを設定した
後、ゲインを設定する場合、アノード電流検出回路11
のゲインを適宜の値に切り替えてから行う。これは、上
述した如くバックラスタ表示時のアノード電流と、OS
D表示時のアノード電流とがそれぞれ異なるからであ
る。
【0071】実施の形態2 図10は実施の形態2に係る本発明のCRTディスプレ
イ装置Dの構成を示すブロック図である。アノード92
に接続されるフライバックトランス10と、アノード電
流検出回路11との間にはオフセット調整回路15が設
けられている。オフセット調整回路15は、フライバッ
クトランス10から入力される電流値に対するアノード
電流検出回路11へ出力される電流値のオフセット量を
調整する。すなわち、入力電流値に対する出力電流値の
オフセット量(相殺量)を調整する回路である。基準オ
フセット量は記憶部13に記憶されており、MPU1は
オフセット調整回路15を制御することにより、オフセ
ット量を適宜変更することができる。なお、オフセット
調整回路15は、輝度が異常に上がりすぎた場合に、C
RT9に過大な電流が流れることを防止する自動輝度制
限回路(ABL回路)を用いても良い。
【0072】まず、MPU1はカットオフ調整回路5を
制御して全ての色信号についてのカットオフレベルを最
低レベルに設定し、前置増幅回路2を制御して全ての色
信号についてのゲインを最低レベルに設定し、前置増幅
回路2を制御してコントラストを最低レベルに設定し、
さらに、カットオフ調整回路5を制御して輝度レベルを
最低レベルに設定する。これにより、色信号に起因する
アノード電流は零となる。
【0073】この状態で、MPU1はアノード電流検出
回路11によりアノード電流を検出し、検出した電流値
をA/D変換器12により変換する。そして、変換後の
検出値が零であるか判断する。この場合、フライバック
トランス10を流れる暗電流が存在するのでアノード電
流検出回路11には、暗電流が検出される。そして、検
出値が零となるよう、オフセット調整回路15のオフセ
ット量を制御する。そして、検出値が零になったオフセ
ット量を基準オフセット量として記憶部13に記憶す
る。以上述べたオフセット調整を行ってから、実施の形
態1で述べたホワイトバランスの経年変化補正を実施す
る。このように暗電流による影響を、オフセット調整に
より除去してから、バックラスタ表示またはOSD表示
を行ってホワイトバランスの経年変化補正を実行するよ
うにしたので、高精度のホワイトバランスの経年変化補
正が可能となる。
【0074】図11は、オフセット調整の処理手順を示
すフローチャートである。ステップS21(ステップS
61)からステップS24(ステップS64)について
の処理は同様であるので説明は省略する。まず、ステッ
プS24またはステップS64により水平走査周波数
を、最高水平走査周波数に設定する。そして、MPU1
はカットオフ調整回路5を制御して全ての色信号につい
てのカットオフレベルを最低レベルに設定し、前置増幅
回路2を制御して全ての色信号についてのゲインを最低
レベルに設定し、前置増幅回路2を制御してコントラス
トを最低レベルに設定し、さらに、カットオフ調整回路
5を制御して輝度レベルを最低レベルに設定する(ステ
ップS111)。
【0075】この状態で、MPU1は、アノード電流検
出回路11によりアノード電流を検出する(ステップS
112)。MPU1は検出した電流値をA/D変換器1
2により変換する。そして、変換後の検出値が略零であ
るか否かを判断する(ステップS113)。検出値が略
零でない場合(ステップS113でNO)、MPU1は
オフセット調整回路15のオフセット量を、検出値が略
零となるまで変更する(ステップS114)。一方、検
出値が略零であると判断した場合(ステップS113で
YES)、MPU1はオフセット調整回路15のオフセ
ット量を基準オフセット量として記憶部13に記憶する
(ステップS115)。以上の処理を経て、フライバッ
クトランス10に起因する暗電流の影響を相殺したの
ち、工場出荷時の第1基準値及び第2基準値、ならびに
ホワイトバランスの経年変化補正時の基準カットオフレ
ベル及び基準ゲインをそれぞれ記憶するようにしたの
で、さらに高精度のホワイトバランスの経年変化補正が
可能となる。
【0076】本実施の形態2は以上の如き構成としてあ
り、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様である
ので、対応する部分には同一の参照番号を付してその説
明を省略する。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1発明にあって
は、3原色のうちのいずれか1原色のみについてバック
ラスタ表示を行う。つまりその1原色についてディスプ
レイの全画面に、零レベルの色信号を水平走査する。そ
して単色のバックラスタ表示がなされている状態で、C
RTのアノードを流れる電流を検出する。そして、この
電流値と、工場出荷時等に予め記憶した第1基準値とを
比較し、一致しない場合は、一致するまでカットオフ調
整回路の基準カットオフレベルを適宜変更する。以上の
ようにアノード電流を基準に、ホワイトバランスを行う
ようにしたので、従来のカソード電流を検出する方式に
不可避的に存在するリーク電流の影響を受けない高精度
のホワイトバランスの経年変化補正が可能なCRTディ
スプレイ装置を提供することが可能になる。さらに、各
色信号のうち、いずれか一色についてのみバックラスタ
表示することにより、1の色信号に係るアノード電流の
みを検出でき、各色について個別にホワイトバランスの
経年変化補正を実行することが可能となる。
【0078】第2発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正を行う場合に、条件を均一にするために、
3原色全て(第1,第2,及び第3の色信号)のゲイ
ン、輝度及びコントラストを所定のレベルに設定する。
また、3原色のうちホワイトバランスの経年変化補正を
行うテスト対象の1原色(第3の色信号)を除き、カッ
トオフレベルを所定のレベルに設定する。そして条件を
均一化した後に、第3の色信号のみについてバックラス
タ表示を行い、この状態で検出されるアノード電流と、
同一条件下で工場出荷時に記憶された第1基準値とを比
較するようにしたので、より高精度のホワイトバランス
の経年変化補正が可能となる。
【0079】第3発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正により変更した基準カットオフレベルを、
記憶させ、ホワイトバランスの経年変化補正後は記憶後
の基準カットオフレベルにより、CRTディスプレイを
動作させることにしたので、ホワイトバランスの経年変
化補正の自動化が図ることが可能となる。
【0080】第4発明にあっては、経年変化によりずれ
た前置増幅回路の基準ゲイン(色信号の交流レベル)を
適切な値にするために、調整用の色信号を生成し、例え
ばCRTディスプレイが有するOSDを表示し、OSD
のコントラストに係る各色信号のゲインをOSD−MI
X回路により調整することにより間接的に前置増幅回路
のゲインを変更する。つまり、外部から入力される色信
号は零であるため、前置増幅回路のゲインを変更しても
色信号のピーク値は全く変化しないため、前置増幅回路
の後段に設けられるOSD−MIX回路によりOSDを
表示して色信号を生成し、OSDゲインを変化させ、そ
の結果を前置増幅回路のゲインに反映させる。
【0081】具体的には、単色(第3の色信号)のOS
Dを表示させた後、CRTのアノードを流れるアノード
電流を検出する。そして、そのアノード電流をA/D変
換し、変換後の値と、予め設定されている工場出荷時の
第2基準値とを比較する。そしてこれらの値が実質的に
同一となるように、OSD−MIX回路により、OSD
表示中の、第3の色信号のゲインを変更させる。実質的
に同一となった場合は、変更前の生成信号ゲインに対す
る変更後の生成信号ゲインの変更量を求め、そしてその
変更量に基づいて、工場出荷時に記憶した前置増幅回路
の第3の色信号に係る基準ゲインを変更する。例えば、
変更前の生成信号ゲインに対する変更後の生成信号ゲイ
ンの差分値(変更量に該当する)を求め、その差分値に
一定の係数を乗じた補正値を、基準ゲインに加算して変
更する。以上述べたように経年変化により発生するゲイ
ンを、アノード電流を基準に、ホワイトバランスを行う
ようにしたので、従来のカソード電流を検出する方式に
不可避的に存在するリーク電流の影響を受けない高精度
のホワイトバランスの経年変化補正が可能となる。
【0082】第5発明にあっては、ホワイトバランスの
経年変化補正により変更した基準ゲインを、記憶させホ
ワイトバランスの経年変化補正後は記憶後の基準ゲイン
により、CRTディスプレイを動作させることにしたの
で、ホワイトバランスの経年変化補正の自動化が図るこ
とが可能となる。
【0083】第6発明にあっては、CRTディスプレイ
が有するOSD機能を用いて、ホワイトバランスの経年
変化補正を行うようにしたので、外部から調整用の色信
号を入力する必要が無く、低コストで高精度なホワイト
バランスの経年変化補正を実行することが可能となる。
【0084】第7発明にあっては、フライバックトラン
スにより発生する暗電流が、アノード電流検出回路に流
れ込み、ホワイトバランスの経年変化補正に悪影響を及
ぼすため、フライバックトランスとアノード電流検出回
路との間にオフセット調整回路を設ける。まず、全ての
色信号についてのカットオフレベル、ゲイン、コントラ
スト、及び輝度を最低レベルに設定し、色信号に起因す
るアノード電流を零にする。そして、アノード電流検出
回路において、暗電流に起因するアノード電流を検出す
る。そして検出アノード電流が零となるよう、オフセッ
ト調整回路のオフセット量を制御する。以上の処理を経
て、フライバックトランスに起因する暗電流の影響を相
殺したのち、工場出荷時の第1基準値、第2基準値、基
準カットオフレベル及び基準ゲイン、ならびにホワイト
バランスの経年変化補正時の基準カットオフレベル及び
基準ゲインをそれぞれ記憶するようにしたので、さらに
高精度のホワイトバランスの経年変化補正が可能とな
る。
【0085】第8発明にあっては、条件として設定する
所定レベルを、設定可能な最低レベルに設定した後、ホ
ワイトバランスの経年変化補正を行う。つまり、ゲイ
ン、コントラスト等の設定レベルが大きければ、ホワイ
トバランスの経年変化補正等において外乱要素となり、
精度が低下する。そのため第8発明にあっては、ゲイ
ン、コントラスト等の設定を最低レベルに設定した後、
ホワイトバランスの経年変化補正を行うようにしたの
で、さらに高精度のホワイトバランスが可能となる。
【0086】第9発明にあっては、フライバックトラン
スで生成される高圧は発振周波数が高いほど安定するた
め、複数の水平走査周波数が記憶されているマルチスキ
ャンディスプレイにおいては、水平走査周波数を最高水
平走査周波数に設定する。そして、その設定後ホワイト
バランスの経年変化補正を行うようにしたので、フライ
バックトランスが安定する結果、より高精度のホワイト
バランスの経年変化補正が可能となる。
【0087】第10発明にあっては、CRTディスプレ
イに接続されるコンピュータにより入力される色信号を
遮断してから、ホワイトバランスの経年変化補正を行う
ようにしたので、他の信号による影響をなくすことがで
きる結果、さらに高精度のホワイトバランスの経年変化
補正が可能となる等、本発明は優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCRTディスプレイ装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】工場出荷時における第1基準値設定の処理手順
を示すフローチャートである。
【図3】工場出荷時における第1基準値設定の処理手順
を示すフローチャートである。
【図4】工場出荷時における第2基準値設定の処理手順
を示すフローチャートである。
【図5】工場出荷時における第2基準値設定の処理手順
を示すフローチャートである。
【図6】基準カットオフレベルに係るホワイトバランス
の経年変化補正の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】基準カットオフレベルに係るホワイトバランス
の経年変化補正の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】基準ゲインに係るホワイトバランスの経年変化
補正の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】基準ゲインに係るホワイトバランスの経年変化
補正の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態2に係る本発明のCRTディスプ
レイ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】オフセット調整の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図12】特開平2−137578号公報に開示された
ホワイトバランスの経年変化補正機能を有するCRTデ
ィスプレイの回路図である。
【図13】コンデンサを挿入したホワイトバランスの経
年変化補正機能を有するCRTディスプレイの回路図で
ある。
【符号の説明】
D CRTディスプレイ装置 2 前置増幅回路 3 OSD−MIX回路 4 出力増幅回路 5 カットオフ調整回路 9 CRT 91 カソード 92 アノード 10 フライバックトランス 11 アノード電流検出回路 13 記憶部 15 オフセット調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作田 淳治 石川県松任市下柏野町153番地 株式会社 ナナオ内 Fターム(参考) 5C026 CA15 5C066 AA03 CA13 EA17 GA01 GA32 GA33 GB03 HA03 KA12 KD06 KE09 KE11 KE16 KP03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3原色の各色信号を、カットオフ調整回
    路により予め定められる基準カットオフレベルに調整し
    た後、CRTのカソードへ供給するCRTディスプレイ
    装置において、 CRTのアノードを流れるアノード電流を検出するアノ
    ード電流検出回路と、 所定の条件下で、3原色のうち、一の色信号のバックラ
    スタ表示を行う表示手段と、 該表示手段によりバックラスタ表示されている状態で、
    前記アノード電流検出回路により検出したアノード電流
    と、予め記憶される第1基準値とが実質的に同一である
    か否かを判断する判断手段と、 該判断手段により、実質的に同一でないと判断した場合
    は、実質的に同一となるまで前記一の色信号の前記基準
    カットオフレベルを変更する変更手段とを備えることを
    特徴とするCRTディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 3原色の各色信号を、それぞれ前置増幅
    回路により予め定められる基準ゲインに基づいて増幅
    し、増幅した色信号を出力増幅回路により更に増幅し、
    この増幅した色信号をカットオフ調整回路により予め定
    められる基準カットオフレベルに調整した後、CRTの
    カソードへ供給するCRTディスプレイ装置において、 CRTのアノードを流れるアノード電流を検出するアノ
    ード電流検出回路と、3原色のうち第1及び第2の色信
    号について、前記カットオフ調整回路によりカットオフ
    レベルを所定レベルに設定するカットオフレベル設定手
    段と、 前記前置増幅回路により3原色の色信号のゲインを所定
    レベルに設定するゲイン設定手段と、 前記前置増幅回路によりコントラストを、所定レベルに
    設定するコントラスト設定手段と、 前記カットオフ回路により輝度を、所定レベルに設定す
    る輝度設定手段と、 前記カットオフレベル設定手段、ゲイン設定手段、コン
    トラスト設定手段及び輝度設定手段により、色信号を所
    定レベルに設定した状態で、第3の色信号のバックラス
    タ表示を行う表示手段と、 該表示手段によりバックラスタ表示されている状態で、
    前記アノード電流検出回路により検出したアノード電流
    と、予め記憶される第1基準値とが実質的に同一である
    か否かを判断する判断手段と、 該判断手段により、実質的に同一でないと判断した場合
    は、実質的に同一となるまで前記第3の色信号の前記基
    準カットオフレベルを変更する変更手段とを備えること
    を特徴とするCRTディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段により変更した基準カット
    オフレベルを記憶する基準カットオフレベル記憶手段を
    更に備えることを特徴とする請求項2に記載のCRTデ
    ィスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記カットオフレベル設定手段、ゲイン
    設定手段、コントラスト設定手段及び輝度設定手段によ
    り、色信号を所定レベルに設定した状態で、第3の色信
    号について予め用意される調整用色信号を生成する生成
    手段と、 前記生成手段により色信号を生成した状態で、前記アノ
    ード電流検出回路により検出されるアノード電流と、予
    め記憶される第2基準値とが実質的に同一であるか否か
    を判断する第2判断手段と、 該第2判断手段により、実質的に同一でないと判断した
    場合は実質的に同一となるまで、前記第3の色信号の生
    成信号ゲインを変更する生成信号ゲイン変更手段と、 前記生成信号ゲイン変更手段による変更前の生成信号ゲ
    インに対する、変更後の生成信号ゲインの変化量に基づ
    いて、前記第3の色信号に係る前記基準ゲインを、前記
    前置増幅回路により変更する基準ゲイン変更手段とを更
    に備えることを特徴とする請求項2または3に記載のC
    RTディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記基準ゲイン変更手段により変更し
    た、変更後の基準ゲインを記憶する基準ゲイン記憶手段
    を更に備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれ
    かに記載のCRTディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記生成手段における調整用色信号は、 少なくとも輝度、コントラスト、及び表示画面の縦横比
    調整のために表示されるオン・スクリーン・ディスプレ
    イに係る色信号であることを特徴とする請求項4または
    5に記載のCRTディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記アノードに接続されるフライバック
    トランスと、前記アノード電流検出回路との間に設けら
    れ、前記フライバックトランスから入力される電流値に
    対する前記アノード電流検出回路へ出力される電流値の
    オフセット量を調整するオフセット調整回路と、 前記カットオフレベル設定手段、ゲイン設定手段、コン
    トラスト調整手段、及び輝度設定手段により、全ての色
    信号を所定レベルに設定した状態で、前記アノード電流
    検出回路により検出される電流値が、略零であるか否か
    を判断する第3判断手段と、 該第3判断手段により、略零でないと判断した場合は、
    略零となるまで前記オフセット調整回路の予め記憶され
    る基準オフセット量を変更するオフセット量変更手段
    と、 該オフセット量変更手段により変更した変更後の基準オ
    フセット量を記憶する基準オフセット量記憶手段とを更
    に備え、 前記判断手段は、 前記オフセット量変更手段により基準オフセット量を変
    更した後に、判断するよう構成してあることを特徴とす
    る請求項2乃至6のいずれかに記載のCRTディスプレ
    イ装置。
  8. 【請求項8】 前記所定レベルは、 設定可能な最低のレベルであることを特徴とする請求項
    2乃至7のいずれかに記載のCRTディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 予め記憶される、複数の水平走査周波数
    から、最も高い周波数に係る水平走査周波数を設定する
    水平走査周波数設定手段を更に備え、 前記判断手段は、 前記水平走査周波数設定手段により水平走査周波数を設
    定した後に、判断するよう構成してあることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載のCRTディスプレ
    イ装置。
  10. 【請求項10】 外部から入力される色信号を遮断する
    遮断手段を更に備え、 前記判断手段は、 前記遮断手段により外部から入力される色信号を遮断し
    た後に、判断するよう構成してあることを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれかに記載のCRTディスプレイ装
    置。
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