JP2002098614A - 水理実験装置 - Google Patents
水理実験装置Info
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- JP2002098614A JP2002098614A JP2000292380A JP2000292380A JP2002098614A JP 2002098614 A JP2002098614 A JP 2002098614A JP 2000292380 A JP2000292380 A JP 2000292380A JP 2000292380 A JP2000292380 A JP 2000292380A JP 2002098614 A JP2002098614 A JP 2002098614A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】施工を予定した現地に即応した適正な実験結果
を得ることができる水理実験装置の提供。 【解決手段】自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る
一対の隔壁3を水底から水面上に延長させて設置し、そ
の隔壁間を水理実験用水路5とし、その中に人工海浜
7、水底構築物6等の実験対象物を設置し、水路内の海
水の流動によって水理実験ができるようにする。
を得ることができる水理実験装置の提供。 【解決手段】自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る
一対の隔壁3を水底から水面上に延長させて設置し、そ
の隔壁間を水理実験用水路5とし、その中に人工海浜
7、水底構築物6等の実験対象物を設置し、水路内の海
水の流動によって水理実験ができるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海浜や水底構造物
等の状況を知るための実験を行う水理実験装置に関す
る。
等の状況を知るための実験を行う水理実験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、海浜における砂の動静や、人工
の海洋構造物に対する波の作用等を調べる水理実験は、
実験室内に人工プールや、人工の水路を造り、それらの
中に水道水や人工の海水を収容して造波装置や水流発生
装置等を使用して水理実験を行っている。
の海洋構造物に対する波の作用等を調べる水理実験は、
実験室内に人工プールや、人工の水路を造り、それらの
中に水道水や人工の海水を収容して造波装置や水流発生
装置等を使用して水理実験を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
実験室内における水理実験装置では、大きさが水槽規模
に制約されるために、実験縮尺による誤差が大きく、ま
た、使用する水が人工海水であったり水道水であったり
するため、実際の水質と実験水質との誤差が大きく、粘
性土に関する実験を行う場合、粘性土の沈降特性が実際
の施工予定域と異なり、現地に対応した適正な実験結果
が得られないという問題があった。
実験室内における水理実験装置では、大きさが水槽規模
に制約されるために、実験縮尺による誤差が大きく、ま
た、使用する水が人工海水であったり水道水であったり
するため、実際の水質と実験水質との誤差が大きく、粘
性土に関する実験を行う場合、粘性土の沈降特性が実際
の施工予定域と異なり、現地に対応した適正な実験結果
が得られないという問題があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題に鑑み、施
工を予定した現地に即応した適正な実験結果を得ること
ができる水理実験装置の提供を目的としてなされたもの
である。
工を予定した現地に即応した適正な実験結果を得ること
ができる水理実験装置の提供を目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る一対の隔壁を
水底から水面上に延長させて設置し、該隔壁間を水理実
験用水路とし、該水路実験用水路に、人工海浜、水底構
築物等の実験対象物を設置し、該水路内の海水の流動に
よって水理実験ができるようにしてなる水理実験装置に
ある。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る一対の隔壁を
水底から水面上に延長させて設置し、該隔壁間を水理実
験用水路とし、該水路実験用水路に、人工海浜、水底構
築物等の実験対象物を設置し、該水路内の海水の流動に
よって水理実験ができるようにしてなる水理実験装置に
ある。
【0006】尚、隔壁を海岸から沖側に向けて互いに平
行に設置し、両隔壁間の水路に人工海浜からなる実験対
象物を設置すること、及び、隔壁間の水路内に人工造波
装置を設置することが好ましい。
行に設置し、両隔壁間の水路に人工海浜からなる実験対
象物を設置すること、及び、隔壁間の水路内に人工造波
装置を設置することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0008】図1、図2は人工海浜の水理実験装置を示
しており、図中1は海岸線を構成している護岸であり、
2は海岸から沖合いに至る水底面、3,3は護岸1から
沖に向けて水底面2から水面4上に突出させて設置した
一対の隔壁である。この隔壁は一例として鋼矢板を水底
面2に打ち込んで互いに平行配置に設置され、その間を
沖側が開放された実験水路5としている。
しており、図中1は海岸線を構成している護岸であり、
2は海岸から沖合いに至る水底面、3,3は護岸1から
沖に向けて水底面2から水面4上に突出させて設置した
一対の隔壁である。この隔壁は一例として鋼矢板を水底
面2に打ち込んで互いに平行配置に設置され、その間を
沖側が開放された実験水路5としている。
【0009】実験水路5内には、その開放側端部側に実
験対象物である潜堤6を設置し、該潜堤6と護岸1との
間に実験対象物である養浜砂7を盛り上げた人工海浜を
設置している。
験対象物である潜堤6を設置し、該潜堤6と護岸1との
間に実験対象物である養浜砂7を盛り上げた人工海浜を
設置している。
【0010】各隔壁3の上端にはレール8及び歩行用足
場が敷設され、その上を計測装置用の台車9が走行でき
るようにしている。この台車9からは砂面計測器10等
の計測装置が吊下げられ、実験担当者によるモニタリン
グやビデオ撮影が可能である他、各種の計測器器を搭載
し、自動走行させて自動観測ができるようになってい
る。また、実験水路5の水面下には波高及び流速を計測
する波高・流速計11が、また、実験水路5の開放部外
には濁度計12、波高・流速計13が設置されている。
場が敷設され、その上を計測装置用の台車9が走行でき
るようにしている。この台車9からは砂面計測器10等
の計測装置が吊下げられ、実験担当者によるモニタリン
グやビデオ撮影が可能である他、各種の計測器器を搭載
し、自動走行させて自動観測ができるようになってい
る。また、実験水路5の水面下には波高及び流速を計測
する波高・流速計11が、また、実験水路5の開放部外
には濁度計12、波高・流速計13が設置されている。
【0011】また、水路5の開放側端部に人工造波装置
14を設置し、実験に必要な波浪を生成させるようにし
ている。
14を設置し、実験に必要な波浪を生成させるようにし
ている。
【0012】このように構成される水理実験装置では、
実験水路5内に打ち寄せる自然の波若しくは人工造波装
置14により発生させた波の程度及びこれによる養浜砂
7の浮遊、移動及び沈降等の動静を計測し、また、潜堤
6の波に対する作用や、該潜堤前後の海底の状況等、従
来と同様の試験結果が得られる。
実験水路5内に打ち寄せる自然の波若しくは人工造波装
置14により発生させた波の程度及びこれによる養浜砂
7の浮遊、移動及び沈降等の動静を計測し、また、潜堤
6の波に対する作用や、該潜堤前後の海底の状況等、従
来と同様の試験結果が得られる。
【0013】尚、上述の例では、隔壁3に鋼矢板を使用
しているが、この他、コンクリート矢板、鋼鈑、コンク
リート板、木材等を使用してもよい。
しているが、この他、コンクリート矢板、鋼鈑、コンク
リート板、木材等を使用してもよい。
【0014】更に、上述の各例では海岸から沖合いに向
けて先端側のみを開放した水路を形成しているが、この
他、図3に示すように前述と同様の隔壁3,3によって
両端を洋上に開放した水路15を形成し、その中に適宜
の実験対象物16を設置してもよい。
けて先端側のみを開放した水路を形成しているが、この
他、図3に示すように前述と同様の隔壁3,3によって
両端を洋上に開放した水路15を形成し、その中に適宜
の実験対象物16を設置してもよい。
【0015】また、実験対象物は上述した養浜や潜堤に
限らず、従来の水理実験で対象としている全てのものが
適用できる。
限らず、従来の水理実験で対象としている全てのものが
適用できる。
【0016】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る水理実験装
置は、自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る一対の
隔壁を水底から水面上に延長させて設置し、該隔壁間を
水理実験用水路とし、該水路実験用水路に、人工海浜、
水底構築物等の実験対象物を設置し、該水路内の海水の
流動によって水理実験ができるようにしたことにより、
実際に施工する実物大の対象物で水理実験ができ、従来
のような実験縮尺による誤差を生じることがなく、ま
た、実際に施工する地域と同じ自然海水によって実験出
来るため、実際の水質と実験水質との誤差がなく、粘性
土の沈降特性が実際の施工予定域と同じとなるため、現
地に対応した適正な実験結果がえられる。
置は、自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る一対の
隔壁を水底から水面上に延長させて設置し、該隔壁間を
水理実験用水路とし、該水路実験用水路に、人工海浜、
水底構築物等の実験対象物を設置し、該水路内の海水の
流動によって水理実験ができるようにしたことにより、
実際に施工する実物大の対象物で水理実験ができ、従来
のような実験縮尺による誤差を生じることがなく、ま
た、実際に施工する地域と同じ自然海水によって実験出
来るため、実際の水質と実験水質との誤差がなく、粘性
土の沈降特性が実際の施工予定域と同じとなるため、現
地に対応した適正な実験結果がえられる。
【0017】また、隔壁を海岸から沖側に向けて互いに
平行に設置し、両隔壁間の水路に人工海浜からなる実験
対象物を設置することにより、自然の海岸と同じ条件の
海岸実験設備が構築でき、更に、隔壁間の水路内に人工
造波装置を設置することにより、実験波浪条件を任意に
設定することができる。
平行に設置し、両隔壁間の水路に人工海浜からなる実験
対象物を設置することにより、自然の海岸と同じ条件の
海岸実験設備が構築でき、更に、隔壁間の水路内に人工
造波装置を設置することにより、実験波浪条件を任意に
設定することができる。
【図1】本発明に係る水理実験装置の一例を示す平面図
である。
である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】本発明に係る水理実験装置の他の例を示す縦断
面図である。
面図である。
1 海岸線 2 水底面 3 隔壁 5 実験水路 6 潜堤(実験対象物) 7 養浜砂(実験対象物) 8 レール 9 台車 10 砂面計測器 11 波高・流速計 12 濁度計 13 波高・流速計 14 人工造波装置 15 水路 16 実験対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中瀬 浩太 東京都文京区後楽2丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 Fターム(参考) 2G023 BB23 BB44 BD07 BD11
Claims (3)
- 【請求項1】自然海域に所望間隔を隔てて水中を仕切る
一対の隔壁を水底から水面上に延長させて設置し、該隔
壁間を水理実験用水路とし、該水路実験用水路に、人工
海浜、水底構築物等の実験対象物を設置し、該水路内の
海水の流動によって水理実験ができるようにしてなる水
理実験装置。 - 【請求項2】隔壁を海岸から沖側に向けて互いに平行に
設置し、両隔壁間の水路に人工海浜からなる実験対象物
を設置してなる請求項1に記載の水理実験装置。 - 【請求項3】隔壁間の水路内に人工造波装置を設置して
なる請求項1若しくは2に記載の水理実験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000292380A JP2002098614A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 水理実験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000292380A JP2002098614A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 水理実験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002098614A true JP2002098614A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18775330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000292380A Pending JP2002098614A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 水理実験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002098614A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102296561A (zh) * | 2011-06-10 | 2011-12-28 | 三峡大学 | 天然河道演变演示台 |
CN104846772A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-08-19 | 长江水利委员会长江科学院 | 高含沙水流作用下河道沉积块起动流速的测算方法 |
CN105040627A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-11-11 | 于文堂 | 一种预测黄河河道冲刷的方法 |
CN109506891A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-03-22 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种模拟盐淡水混合的水槽及其试验工艺流程 |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000292380A patent/JP2002098614A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102296561A (zh) * | 2011-06-10 | 2011-12-28 | 三峡大学 | 天然河道演变演示台 |
CN104846772A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-08-19 | 长江水利委员会长江科学院 | 高含沙水流作用下河道沉积块起动流速的测算方法 |
CN105040627A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-11-11 | 于文堂 | 一种预测黄河河道冲刷的方法 |
CN104846772B (zh) * | 2015-05-20 | 2016-09-07 | 长江水利委员会长江科学院 | 高含沙水流作用下河道沉积块起动流速的测算方法 |
CN109506891A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-03-22 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种模拟盐淡水混合的水槽及其试验工艺流程 |
CN109506891B (zh) * | 2019-01-14 | 2021-03-26 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种模拟盐淡水混合的水槽及其试验工艺流程 |
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