JP2002098097A - ポンプ - Google Patents
ポンプInfo
- Publication number
- JP2002098097A JP2002098097A JP2000290104A JP2000290104A JP2002098097A JP 2002098097 A JP2002098097 A JP 2002098097A JP 2000290104 A JP2000290104 A JP 2000290104A JP 2000290104 A JP2000290104 A JP 2000290104A JP 2002098097 A JP2002098097 A JP 2002098097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- impeller
- pump
- balance
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用される羽根車に補助羽根やバランスウェイ
トを付設することなく、軸振れの要因となる回転時の流
体力を減殺して羽根車のバランスを保持させることので
きるポンプの提供。 【解決手段】ポンプケーシング1内の固定側と回転側と
の対向周面に吸引力を発生させるよう、回転側にマグネ
ット6を装着し固定側には上記回転側のマグネット6と
異極面で対向するマグネット7を装着しまたは磁性体面
を形成させて、回転時の流体力に起因する羽根車3の軸
振れを前記マグネット6の吸引力により減殺させるよう
構成する。
トを付設することなく、軸振れの要因となる回転時の流
体力を減殺して羽根車のバランスを保持させることので
きるポンプの提供。 【解決手段】ポンプケーシング1内の固定側と回転側と
の対向周面に吸引力を発生させるよう、回転側にマグネ
ット6を装着し固定側には上記回転側のマグネット6と
異極面で対向するマグネット7を装着しまたは磁性体面
を形成させて、回転時の流体力に起因する羽根車3の軸
振れを前記マグネット6の吸引力により減殺させるよう
構成する。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、運転時における羽根車の
バランス保持機能を有するポンプに関し、特に、一枚羽
根の羽根車やブレードレス羽根車を用いたポンプにおい
て有効なものである。
バランス保持機能を有するポンプに関し、特に、一枚羽
根の羽根車やブレードレス羽根車を用いたポンプにおい
て有効なものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】ポンプ運転時における羽根車
のバランス保持対策として、シュラウドの裏面に補助羽
根を設けて該補助羽根による流動作用で水力学的に釣合
いを保たせようとする技術的思想は公知である。しかし
補助羽根は相当程度羽根幅が大きく作られていないと上
記効果を生じることがなく、しかもそれ自体はポンプ作
用を助けるものではなく寧ろポンプ効率を著るしく低下
させるものであるから、このような補助羽根の存在によ
って徒らにポンプを大型化させるのは好ましいことでは
ない。
のバランス保持対策として、シュラウドの裏面に補助羽
根を設けて該補助羽根による流動作用で水力学的に釣合
いを保たせようとする技術的思想は公知である。しかし
補助羽根は相当程度羽根幅が大きく作られていないと上
記効果を生じることがなく、しかもそれ自体はポンプ作
用を助けるものではなく寧ろポンプ効率を著るしく低下
させるものであるから、このような補助羽根の存在によ
って徒らにポンプを大型化させるのは好ましいことでは
ない。
【0003】上述の補助羽根を用いることなく羽根車の
バランスを保持させる方策として、回転時の流体力と釣
合うバランスウェイトをシュラウド裏面に設けることが
広く行われている。しかし羽根車の回転時には単に重量
バランスのみでなく、慣性モーメント等の要因が加わる
ため、バランスウェイトの取付け位置および重量の設定
が難しい。また、羽根車に作用する水力学的アンバラン
ス力はポンプの運転点により荷重値が異なるため、バラ
ンスウェイトを取付けるについてはポンプの運転点を予
じめ特定した上でその取付け位置と重量を決定すること
になる。つまり、特定の運転点にのみバランス保持作用
が有効に機能するに過ぎず、それよりも少流量または大
流量となればこの付荷重量が逆に軸振れの要因になると
いうマイナスの効果を生じるのである。
バランスを保持させる方策として、回転時の流体力と釣
合うバランスウェイトをシュラウド裏面に設けることが
広く行われている。しかし羽根車の回転時には単に重量
バランスのみでなく、慣性モーメント等の要因が加わる
ため、バランスウェイトの取付け位置および重量の設定
が難しい。また、羽根車に作用する水力学的アンバラン
ス力はポンプの運転点により荷重値が異なるため、バラ
ンスウェイトを取付けるについてはポンプの運転点を予
じめ特定した上でその取付け位置と重量を決定すること
になる。つまり、特定の運転点にのみバランス保持作用
が有効に機能するに過ぎず、それよりも少流量または大
流量となればこの付荷重量が逆に軸振れの要因になると
いうマイナスの効果を生じるのである。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、補助羽根やバランスウ
ェイトを付設することなく、回転時において軸振れの要
因となる流体力を減殺し得られ、羽根車のバランス保持
機能を有するポンプを提供することにある。
ェイトを付設することなく、回転時において軸振れの要
因となる流体力を減殺し得られ、羽根車のバランス保持
機能を有するポンプを提供することにある。
【0005】
【発明の構成】本発明ポンプにおいては、ポンプケーシ
ング内の固定側と回転側との対向周面に吸引力を発生さ
せるよう、回転側にマグネットを装着し固定側には上記
回転側に装着されたマグネッと異極面で対向するマグネ
ットを装着しまたは磁性体面を形成させて、回転時の流
体力に起因する羽根車の軸振れを前記マグネットの吸引
力により減殺させるよう構成した。
ング内の固定側と回転側との対向周面に吸引力を発生さ
せるよう、回転側にマグネットを装着し固定側には上記
回転側に装着されたマグネッと異極面で対向するマグネ
ットを装着しまたは磁性体面を形成させて、回転時の流
体力に起因する羽根車の軸振れを前記マグネットの吸引
力により減殺させるよう構成した。
【0006】
【作用】ポンプの駆動中、ポンプケーシング内の羽根車
が回転して流体力によりポンプ軸に側圧が加わるが、ポ
ンプケーシング内の固定側と回転側との対向周面間に発
生する吸引力によって上記側圧は減殺せられ、液中にお
ける動的バランスが保持されることになる。
が回転して流体力によりポンプ軸に側圧が加わるが、ポ
ンプケーシング内の固定側と回転側との対向周面間に発
生する吸引力によって上記側圧は減殺せられ、液中にお
ける動的バランスが保持されることになる。
【0007】
【実施例】以下図1ないし図4の実施例により説明をす
る。
る。
【0008】1は遠心ポンプのポンプケーシング、2は
ポンプケーシング1の上壁を構成する仕切板、3はポン
プケーシング1内に収容された羽根車、4は羽根板、5
はシュラウドである。6はシュラウド5の外周面等回転
側に装着されたマグネット、7は上記マグネット6と異
極面で対向するよう仕切板2の周壁下方部等ポンプケー
シング1内の固定側に装着されたマグネットであるが、
前記マグネット6との間で吸引力が作用すれば必ずしも
マグネットであることを要せず、単なる磁性体でもよ
く、仕切板2自体が磁性体である場合にはその周壁下方
部がそのまま利用されることになる。また、マグネット
の装着数は1個であってもよいが、実施例の図面に示す
よう、仕切板2の周壁下方部に沿って複数個のマグネッ
ト7・・7を等開度に配設することが望ましく、仕切板
2が非磁性体である場合には図4に示すよう複数個のマ
グネット7・・7間を連接させるよう磁性リング8を嵌
着させればさらに有効である。そして前記回転側におけ
るマグネット6の装着位置は、図2および図4に示すよ
う羽根車3の回転時に作用する流体力をマグネット6の
吸引力により減殺させ得る位置に設定されているが、該
マグネット6をメインとして複数個の補助マグネットを
シュラウド5の外周面に配設させてもよい。。
ポンプケーシング1の上壁を構成する仕切板、3はポン
プケーシング1内に収容された羽根車、4は羽根板、5
はシュラウドである。6はシュラウド5の外周面等回転
側に装着されたマグネット、7は上記マグネット6と異
極面で対向するよう仕切板2の周壁下方部等ポンプケー
シング1内の固定側に装着されたマグネットであるが、
前記マグネット6との間で吸引力が作用すれば必ずしも
マグネットであることを要せず、単なる磁性体でもよ
く、仕切板2自体が磁性体である場合にはその周壁下方
部がそのまま利用されることになる。また、マグネット
の装着数は1個であってもよいが、実施例の図面に示す
よう、仕切板2の周壁下方部に沿って複数個のマグネッ
ト7・・7を等開度に配設することが望ましく、仕切板
2が非磁性体である場合には図4に示すよう複数個のマ
グネット7・・7間を連接させるよう磁性リング8を嵌
着させればさらに有効である。そして前記回転側におけ
るマグネット6の装着位置は、図2および図4に示すよ
う羽根車3の回転時に作用する流体力をマグネット6の
吸引力により減殺させ得る位置に設定されているが、該
マグネット6をメインとして複数個の補助マグネットを
シュラウド5の外周面に配設させてもよい。。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプに使用される羽
根車に補助羽根やバランスウェイトを付設することな
く、ポンプケーシング内に固定側と回転側の対向周面間
におけるマグネットの配設態様により運転点に関係な
く、軸振れの要因となる流体力を減殺して羽根車のバラ
ンスを保持させることができるという利点がある。
根車に補助羽根やバランスウェイトを付設することな
く、ポンプケーシング内に固定側と回転側の対向周面間
におけるマグネットの配設態様により運転点に関係な
く、軸振れの要因となる流体力を減殺して羽根車のバラ
ンスを保持させることができるという利点がある。
【図1】本発明ポンプの一実施例におけるポンプケーシ
ング部分の要部縦断側面図である。
ング部分の要部縦断側面図である。
【図2】図1のX−X線における横断面図である。
【図3】本発明ポンプの図1とは異なる実施例における
ポンプケーシング部分の要部縦断側面図である。
ポンプケーシング部分の要部縦断側面図である。
【図4】図3のY−Y線における横断面図である。
1 ポンプケーシング 3 羽根車 6 回転側のマグネット 7 固定側のマグネット
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプケーシング内の固定側と回転側と
の対向周面に吸引力を発生させるよう、回転側にマグネ
ットを装着し固定側には上記回転側に装着されたマグネ
ットと異極面で対向するマグネットを装着しまたは磁性
体面を形成させて、回転時の流体力に起因する羽根車の
軸振れを前記マグネットの吸引力により減殺させるよう
構成したことを特徴とするポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290104A JP2002098097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290104A JP2002098097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002098097A true JP2002098097A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18773385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000290104A Withdrawn JP2002098097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002098097A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002098098A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ |
JP2002098089A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ運転時における羽根車のバランス保持方法および装置 |
JP2005002857A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Tsurumi Mfg Co Ltd | 水中ポンプ用羽根車 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07504015A (ja) * | 1992-12-16 | 1995-04-27 | クレトシュカ,ハロルド・ディー | 改良に係る磁力浮上型インペラを備える流体ポンプ |
JP2002098098A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ |
JP2002098089A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ運転時における羽根車のバランス保持方法および装置 |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000290104A patent/JP2002098097A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07504015A (ja) * | 1992-12-16 | 1995-04-27 | クレトシュカ,ハロルド・ディー | 改良に係る磁力浮上型インペラを備える流体ポンプ |
JP2002098098A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ |
JP2002098089A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ運転時における羽根車のバランス保持方法および装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002098098A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ |
JP2002098089A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Tsurumi Mfg Co Ltd | ポンプ運転時における羽根車のバランス保持方法および装置 |
JP4721498B2 (ja) * | 2000-09-25 | 2011-07-13 | 株式会社鶴見製作所 | ポンプ運転時における一枚羽根のオープン羽根車のバランス保持方法および装置 |
JP2005002857A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Tsurumi Mfg Co Ltd | 水中ポンプ用羽根車 |
JP4539902B2 (ja) * | 2003-06-11 | 2010-09-08 | 株式会社鶴見製作所 | 一枚羽根の水中ポンプ用羽根車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100713 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100831 |