JP2002098047A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

冷媒圧縮機

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JP2002098047A
JP2002098047A JP2000294395A JP2000294395A JP2002098047A JP 2002098047 A JP2002098047 A JP 2002098047A JP 2000294395 A JP2000294395 A JP 2000294395A JP 2000294395 A JP2000294395 A JP 2000294395A JP 2002098047 A JP2002098047 A JP 2002098047A
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JP
Japan
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temperature
piston
compressor
compression
refrigerant compressor
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Pending
Application number
JP2000294395A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tsukamoto
秀明 塚本
Tsutomu Kon
努 昆
Kentaro Yamaguchi
賢太郎 山口
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
Nobuhisa Koumoto
伸央 甲元
Jisuke Saito
治助 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧縮比で冷媒循環量が多い条件での液圧縮
発生防止と、高圧縮比条件での圧縮効率低下防止が可能
な、冷凍サイクルの運転状態に対応した最適なトップク
リアランスを得ることができる冷媒圧縮機を提供するこ
とにある。 【解決手段】 ピストンのトップ面には温度により厚さ
が変化する材料を設けたことによって、運転状態に対応
したトップクリアランスを得ることができ、高い圧縮効
率と信頼性とを兼ね備えることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫等の冷凍サ
イクルに用いられる密閉型の冷媒圧縮機に係り、特に圧
縮効率を向上させたレシプロ式冷媒圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や冷凍ショーケース等の冷凍装置
には冷凍サイクルが備えられており、この冷凍サイクル
には密閉型の電動圧縮機である冷媒圧縮機が用いられて
いる。この冷媒圧縮機により低圧の冷媒ガスを吸入して
圧縮し、高温・高圧化した冷媒ガスを冷凍サイクルに吐
出させている。
【0003】従来の冷媒圧縮機において圧縮機構にレシ
プロ式を採用したものでは、図3に示すように圧縮室1
は鋳鉄製のシリンダ2と、このシリンダ2内を往復運動
する鋳鉄製のピストン5と、シリンダ2のトップ側端面
に吸入弁板9aを介在させて取付られた弁座板9とで構
成されており、ピストン5の往復運動を作動させるため
ピストン5にはピストンピン6を介して回転軸7の偏芯
部8とを連接するためのコンロッド10とを備え、電動
機部12の回転軸7に固着された回転子13の回転によ
り圧縮機構を構成するものが知られている。
【0004】ここで、圧縮室1を構成するピストン5が
上死点に位置する圧縮行程終了の状態では、ピストン5
のトップ面が吸入弁板9a及び弁座板9に当接して破損
が生じるを防止するため、組立てる際にこれらの間に隙
間であるトップクリアランスを設けている。
【0005】このトップクリアランスを基に形成される
トップクリアランス容積には、圧縮された冷媒ガスが残
留して次の吸入行程で再膨張することにより、吸入する
冷媒ガスの有効吸入量が減少して圧縮効率が低下する。
そこで、圧縮効率の低下を防止するにはトップクリアラ
ンスを減少させる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷凍サ
イクルの運転状態によって高圧と低圧との圧力差が少な
い、いわゆる低圧縮比で冷媒循環量が多くなる条件で
は、吸入冷媒ガス中に混在する非凝縮性である凍機油や
液化冷媒等により、トップクリアランスが過小であると
液圧縮を起こし易く、前述した当接と同様に破損を生じ
る危険性がある。また、このような運転条件下では圧縮
室内に吸入される冷媒ガスの密度も高いため、残留ガス
が再膨張することによる圧縮効率低下の影響は少ない。
【0007】本発明はこの点に着目し、冷凍サイクルの
運転状態に対応して最適なトップクリアランスを得るこ
とができる冷媒圧縮機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、冷凍機油を貯溜した密閉
容器内に、電動機部と、この電動機部に回転軸を介して
連結する圧縮機部とを、回転軸心を垂直方向にして配設
し、前記回転軸に備えた偏芯部の回転を前記圧縮機部の
シリンダ内を往復摺動するピストンに伝える構造を備え
た冷媒圧縮機において、前記ピストンのトップ面には温
度により厚さが変化する材料を設けたことによって、圧
縮室の温度に対応したトップクリアランスを得るもので
ある。
【0009】請求項2にかかる発明は、前記温度により
厚さが変化する材料はその線膨張係数が150〜300
(×10-6/℃)であることによって、圧縮室の温度に
対応したトップクリアランスを容易に得るものである。
【0010】請求項3にかかる発明は、前記温度により
厚さが変化する材料は合成樹脂であることによって、ピ
ストンのトップ面への取り付けを容易に行えるものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】先ず本発明に係る冷媒圧縮機につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形
態である冷媒圧縮機の内部構造を示す縦断面図である。
図中4は密閉容器であり、この内部下方に配置された電
動機部12と、この電動機部12の回転子13が直結さ
れた回転軸7を介して駆動される圧縮機部11が上方に
設けられている。圧縮機部11は回転軸7に設けられた
偏芯部8の回転運動を、コンロッド10とピストンピン
6を介してピストン5の往復運動に変換し、シリンダ2
内をピストン5が往復運動するように構成されており、
ピストン5のトップ側には温度により厚さが変化する材
料が設けられトップ面5aを形成している。
【0012】シリンダ2にはトップ側端面に吸入弁板9
aを介在させた弁座板9を介して吐出マフラ14と吸入
マフラ15が備えられ、冷媒ガスは吸入マフラ15を経
由してシリンダ2内に構成された圧縮室1に吸入された
後、圧縮室1で圧縮され吐出マフラ14を経由して吐出
される径路が形成されている。
【0013】また、密閉容器4の底部には圧縮機部11
の摺動部と、これを駆動する回転軸7と軸受3の摺動部
を潤滑するための冷凍機油16を貯留しており、回転軸
7の下端部に設けられた遠心ポンプ17により冷凍機油
16を汲み上げて、先ず軸受3との摺動部へ給油し、更
に回転軸7と偏芯部8との内径に備えた給油孔18を通
して上方に位置する圧縮機部11に給油している。
【0014】図2は本発明の一実施形態である圧縮機部
の一部を示す縦断面であり、ピストン5は圧縮行程を終
了する上死点に位置している。この状態では、ピストン
5のトップ面5aと吸入弁板9a間に構成された所定の
隙間であるトップクリアランスを基に形成されるトップ
クリアランス容積21は圧縮室1と同一になる。
【0015】以上説明した本発明の冷媒圧縮機では、冷
凍サイクルの運転状態が通常あるいは比較的圧縮比の高
い条件で運転している場合、圧縮室1に吸入される冷媒
ガスの密度は低いため、前の圧縮行程でトップクリアラ
ンス容積21に残留したガスが再膨張することによる圧
縮効率低下の影響は大きいが、吸入ガスが圧縮されるこ
とによる温度上昇の影響を受け、圧縮室1を構成する部
位の温度も上昇し、ピストン5のトップ面5aの温度は
120℃程度となる。
【0016】これにより、代表的な所定のトップクリア
ランスが100μで、トップ面5aに設ける材料として
テフロン(登録商標)系の合成樹脂を使用し、その厚さ
が2mm,線膨張係数が250×10-6である場合、温度
上昇により厚さが50μ程度増加してトップクリアラン
スが50μとなり圧縮効率が3%程度増加する。
【0017】また、冷凍サイクルの運転状態が比較的圧
縮比の低い低負荷条件で運転している場合、圧縮室1に
吸入される冷媒ガスの密度は高く、前の圧縮行程でトッ
プクリアランス容積21に残留したガスが再膨張するこ
とによる圧縮効率低下の影響は小さい。
【0018】さらに、吸入ガスが湿り状態で運転される
場合、混在する非凝縮性である凍機油や液化冷媒等の含
有量が増して液圧縮の発生し易い状況となるが、このよ
うな条件の基では圧縮室1内の温度上昇が抑えられるた
め、トップ面5aに設けられた材料の厚さ増加が少なく
トップクリアランスは所定の値からほとんど変化せず、
液圧縮を回避するのに必要なトップクリアランス容積2
1を確保することができる。
【0019】また、前述した温度により厚さが変化する
材料は、その線膨張係数が圧縮室1を構成しているシリ
ンダ2やピストン5等で使用されている代表的な鋳鉄材
より大きい150〜300(×10-6/℃)であること
によって、冷凍サイクルに使用する冷媒の種類と運転状
態により定まる圧縮室1内の温度に対応したトップクリ
アランスを少ない厚さで確保でき、高い圧縮効率を容易
に備えることが可能になる。
【0020】また、前述した温度により厚さが変化する
材料として合成樹脂を用いることによって、ピストンの
トップ面への取り付けをコーティング等により容易に行
うことができると共に、厚さも自由に精度良くコントロ
ールすることが可能で、高い圧縮効率を備える冷媒圧縮
機を安価に製造し提供することが可能になる。
【0021】以上のことから本発明によれば、冷凍サイ
クルの運転状況に対応して圧縮室の最適なトップクリア
ランスを得ることができ、生産性ならびに性能が良く信
頼性の高い冷媒圧縮機を供給することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動機部と、
この電動機部に回転軸を介して連結する圧縮機部とを、
回転軸心を垂直方向にして配設し、前記回転軸に備えた
偏芯部の回転を前記圧縮機部のシリンダ内を往復摺動す
るピストンに伝える構造を備えた冷媒圧縮機において、
前記ピストンのトップ面には温度により厚さが変化する
材料を設けたことによって、圧縮室の温度に対応したト
ップクリアランスを得ることができ、高い圧縮効率を備
えることが可能になる。
【0023】請求項2の発明によれば、前記温度により
厚さが変化する材料はその線膨張係数が150〜300
(×10-6/℃)であることによって、圧縮室の温度に
対応したトップクリアランスを容易に得ることができ、
冷媒圧縮機の運転状況に対応した高い圧縮効率を備える
ことが可能になる。
【0024】請求項3の発明によれば、前記温度により
厚さが変化する材料は合成樹脂であることによって、ピ
ストンのトップ面への取り付けをコーティング等により
容易に行うことができ、高い圧縮効率を備える冷媒圧縮
機を安価で提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である冷媒圧縮機の内部構
造を示す縦断面図。
【図2】同実施形態である圧縮機部の一部を示す図。
【図3】従来の冷媒圧縮機の内部構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 圧縮室 2 シリンダ 5 ピストン 5a トップ面 9 弁座板 10 コンロッド 11 圧縮機部 21 トップクリアランス容積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 賢太郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松森 裕之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 甲元 伸央 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 治助 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 AD03 CB02 CE04 CE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動
    機部と、この電動機部に回転軸を介して連結する圧縮機
    部とを、回転軸心を垂直方向にして配設し、前記回転軸
    に備えた偏芯部の回転を前記圧縮機部のシリンダ内を往
    復摺動するピストンに伝える構造を備えた冷媒圧縮機に
    おいて、前記ピストンのトップ面には温度により厚さが
    変化する材料を設けたことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記温度により厚さが変化する材料はそ
    の線膨張係数が150〜300(×10-6/℃)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記温度により厚さが変化する材料は合
    成樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の冷媒圧縮機。
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