JP2002098010A - 天然ガス改質エンジンシステムとその運転方法 - Google Patents

天然ガス改質エンジンシステムとその運転方法

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JP2002098010A
JP2002098010A JP2000290752A JP2000290752A JP2002098010A JP 2002098010 A JP2002098010 A JP 2002098010A JP 2000290752 A JP2000290752 A JP 2000290752A JP 2000290752 A JP2000290752 A JP 2000290752A JP 2002098010 A JP2002098010 A JP 2002098010A
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gas
engine
reforming
oxygen
natural gas
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Akira Ishida
明 石田
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】二酸化炭素分離装置を使用せずに、従来EGR
ガスとしてエンジンに還流していた排気ガスを原料ガス
の改質用の添加ガスとして使用することにより、天然ガ
ス等の原料ガスを改質してエンジンに供給できる熱効率
の良い天然ガス改質エンジンシステムとその運転方法を
提供する。 【解決手段】エンジンと、ガス改質装置と、原料ガス加
熱用熱交換器とを有してなる天然ガス改質エンジンシス
テムにおいて、原料ガス供給源とエンジンを連結する燃
料供給通路に、上流から順に前記原料ガス加熱用熱交換
器と前記ガス改質装置を設け、前記エンジンの排気ガス
の熱を加熱源にするために、前記エンジンの排気通路に
前記ガス改質装置を接続し、更に、排気ガスの一部を原
料ガスに混入するために前記排気通路の排気分岐通路を
前記ガス改質装置の上流側の前記燃料供給通路に接続し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料の発熱量の増
加のために、天然ガスを改質してからエンジンに供給す
る天然ガス改質エンジンシステムとその運転方法に関す
るものである。
【0002】より詳細には、CO2 分離装置を使用せず
に天然ガスを改質してエンジンに供給できる天然ガス改
質エンジンシステムとその運転方法に関する。
【0003】
【従来の技術】公害対策の面から天然ガスを燃料とする
エンジンの開発が進められてきているが、天然ガスの発
熱量が小さいため、CH4 等を主成分とする天然ガスに
二酸化炭素CO2 を加えて、CH4 を一酸化炭素COや
水素H2 に改質してからエンジンに供給することが行な
われている。
【0004】図4に示すように、従来の天然ガス改質エ
ンジンシステム1Xでは、天然ガス等の原料ガスG1を
改質した改質ガスG’3を燃焼するエンジン2と、この
エンジン2の排気ガスG’7を熱源にして原料ガスG1
と排気ガスG’7のCO2 を濃縮したガスG’8aの混
合ガスG’2を改質ガスG’3に改質するガス改質装置
3と、原料ガスG1を改質ガスG’3で予熱する原料ガ
ス加熱用熱交換器4を有して構成されている。
【0005】更に、CH4 ボンベ等で形成される原料ガ
ス供給源5と、改質ガスG’3と燃焼用空気G5を昇圧
してエンジン2に供給するコンプレッサー6と、排気ガ
スG’7のエネルギーを回収するタービンジェネレータ
7とスチームタービン8を設けてある。
【0006】この従来技術の天然ガス改質エンジンシス
テム1Xでは、排気ガスG’7の半分をEGRガスG’
7bとしてエンジン2に供給すると共に、原料ガスG1
の改質用の添加ガスとして、エンジン2の排気ガスG’
7aから、CO2 分離装置50でCO2 を分離して濃縮
し、このCO2 を濃縮した分岐排ガスG’8aを使用し
て原料ガスG1を改質していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このC
2 の分離する方法には吸着法等があるが、CO2 の分
離に多くのエネルギーが必要であり、また、分離速度が
遅い等の問題がある。
【0008】そして、排気ガスG’7からCO2 を分離
するためのCO2 分離装置50が必要不可欠であるた
め、システム自体が複雑化し、運転コストのみならず、
装置コストや保守管理コストが上昇するという問題があ
る。
【0009】また、原料ガスG1の改質用の添加ガス
G’8aの窒素成分を分離排除しているため、改質ガス
G’3の窒素成分が少なくなり、不燃成分が少なくなる
ために、燃焼温度を抑える必要が生じ、略半分近くのE
GRガスG’7bをエンジン2に還流するので、エンジ
ン2に流入するガスG’6の全体量が増加し、エンジン
2が大型化するという問題がある。
【0010】その一方で、原料ガスと排気ガスとの混合
ガスの改質時において、N2 を混合した場合の方が、熱
力学的にも改質率が向上するということが解ってきた。
【0011】本発明は、上述の従来技術の問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、二酸化炭素
分離装置を使用せずに、従来EGRガスとしてエンジン
に還流していた排気ガスを原料ガスの改質用の添加ガス
として使用することにより、天然ガス等の原料ガスを改
質してエンジンに供給できる熱効率の良い天然ガス改質
エンジンシステムとその運転方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するための天然ガス改質エンジンシステムは、以下のよ
うに構成される。
【0013】1)原料の天然ガスを改質した改質ガスを
燃焼するエンジンと、ガス改質装置と、原料ガス加熱用
熱交換器とを有してなる天然ガス改質エンジンシステム
において、原料ガス供給源とエンジンを連結する燃料供
給通路に、上流から順に前記原料ガス加熱用熱交換器と
前記ガス改質装置を設けると共に、前記エンジンの排気
ガスの熱を前記ガス改質装置の加熱源にするために、前
記エンジンの排気通路に前記ガス改質装置を接続し、更
に、排気ガスの一部を原料ガスに混入するために前記排
気通路の排気分岐通路を前記ガス改質装置の上流側の前
記燃料供給通路に接続して構成される。
【0014】つまり、エンジンの排気経路にガス改質装
置を配設し、このガス改質装置から排出される排気ガス
の一部を、原料ガスと混合し、この混合ガスをその下流
に配設した原料ガス加熱用熱交換器を経てガス改質装置
に導き、このガス改質装置において改質された改質ガス
を原料ガス加熱用熱交換器を経てエンジンに供給する機
構を有することを特徴とする。
【0015】2)また、上記の天然ガス改質エンジンシ
ステムにおいて、前記ガス改質装置に充填する触媒は、
VIII族、Ib族、希土類酸化物のいずれか一つ、又は、
これらの組み合わせで形成され、該触媒の担体は、セラ
ミックスの微粒子層を表面に持つセラミックスの、繊維
及び/又はハニカムで形成される。
【0016】3)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記ガス改質装置と該ガス改質装置の後流側
に設けた前記排気分岐通路の分岐点との間の前記排気通
路に、タービンジェネレータとスチームタービンの少な
くともいずれか一つを配設して構成される。
【0017】4)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記ガス改質装置と前記エンジンの間の燃料
供給通路に、改質後のガスを燃焼用空気と共に前記エン
ジンに供給するコンプレッサーを配設して構成される。
【0018】5)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記ガス改質装置で生成した水素ガスを濃縮
する水素濃縮手段を設け、該濃縮した水素を別のエンジ
ン、又は燃料電池に供給するように構成される。
【0019】6)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記エンジンに供給する燃焼用空気の供給経
路に酸素濃縮手段を設け、該酸素濃縮手段を、酸素吸収
剤を充填した酸素吸収容器と、該酸素吸収容器に空気を
供給する第1送風機と、前記酸素吸収容器へ供給される
酸素ガスを前記エンジンから排出される排気ガスで加熱
する酸素ガス加熱用熱交換器と、前記酸素吸収容器へ酸
素ガスを供給する第2送風機とを備えて構成される。
【0020】7)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記酸素吸収容器は、前記酸素吸収剤を保持
するための保持部材を具備して構成される。
【0021】8)上記の天然ガス改質エンジンシステム
において、前記酸素濃縮手段は、前記酸素吸収容器への
空気の導入と、前記酸素吸収容器からの酸素ガスの排出
とを、切り換える切換手段を設けて構成される。
【0022】そして、上記の天然ガス改質エンジンシス
テムを使用した運転方法は、次のように構成される。
【0023】9)原料の天然ガスを改質した燃料を使用
するエンジンと、ガス改質装置と、原料ガス加熱用熱交
換器とを有してなる天然ガス改質エンジンシステムにお
いて、原料ガスとエンジンの排ガスの一部を混合し、該
混合ガスを前記原料ガス加熱用熱交換器で加熱し昇温し
た後に、前記ガス改質装置を通して改質すると共に、前
記原料ガス加熱用熱交換器に導いて、前記原料ガスを加
熱して降温し、該降温した改質ガスを前記エンジンに供
給してエンジンを運転するように構成される。
【0024】10)上記の天然ガス改質エンジンの運転
方法において、前記エンジンの排ガスの5%〜90%を
二酸化炭素分離装置を経由することなく、前記原料ガス
に混合するように構成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る実施の形態の天然ガス改質エンジンシステムについて
説明する。
【0026】[構成]図1に示すように、この天然ガス
改質エンジンシステム1は、天然ガス等の原料がすG1
を改質した改質ガスG3を燃焼するエンジン2と、この
エンジン2の排気ガスG7を熱源にして原料ガスG1と
排気ガスG7の一部G7aの混合ガスG2を改質ガスG
3に改質するガス改質装置3と、原料ガスG1を改質ガ
スG3で予熱する原料ガス加熱用熱交換器4を有して構
成される。
【0027】更に、原料ガスG1であるメタンCH4
貯蔵したCH4 ボンベ等で形成される原料ガス供給源5
と、改質ガスG3と燃焼用空気G5を昇圧してエンジン
2に供給するコンプレッサー6と、排気ガスG7のエネ
ルギーを回収するタービンジェネレータ7とスチームタ
ービン8を設けて構成する。
【0028】そして、燃料供給通路10を原料ガス供給
源5から順に原料ガス加熱用熱交換器4の低温側通路、
ガス改質装置3の低温側通路、原料ガス加熱用熱交換器
4の高温側通路、コンプレッサー6の入口側に接続す
る。
【0029】また、燃焼用空気G5を供給する燃焼用空
気供給通路20をコンプレッサー6の入口側に接続する
と共に、改質ガスG3と燃焼用空気G5の燃焼用混合ガ
スG6をエンジン2に供給するために、コンプレッサー
6の出口側とエンジン2とを燃焼用混合ガス供給通路3
0で連結する。
【0030】このエンジン2からの排気通路40は、上
流側から順に、ガス改質装置3の高温側通路、タービン
ジェネレータ7、スチームタービン8を、排気分岐通路
41に連結され、排気分岐通路41は排気ガスG7の一
部を分岐排気ガスG8aとして原料ガスG1に混合でき
るように、原料ガス加熱用熱交換器4の燃料供給通路1
0に接続する。
【0031】そして、ガス改質装置3には、VIII族、I
b族、希土類酸化物のいずれか一つ、又は、これらの組
み合わせで形成される触媒を充填する。この触媒の担体
はセラミックスの微粒子層を表面に持つセラミックスの
繊維やハニカムで形成する。
【0032】[ガスの流れ]以上の構成の天然ガス改質
エンジンシステム1においては、原料ガス供給源5から
出た原料ガスG1は、排気ガスG7の一部G7aと混合
し、原料ガス加熱用熱交換器4で加熱昇温される。この
混合ガスG2はガス改質装置3に導かれ、排気ガスG7
の熱により更に昇温すると共に、CH4 の多くがCOと
2 となり改質ガスG3となる。この改質ガスG3は、
コンプレッサー6で燃焼用空気G5と共に昇圧されてエ
ンジン2に供給されて燃焼し、エンジン2を駆動する。
【0033】エンジン2で排出される排気ガスG7は、
タービンジェネレータ7とスチームタービン8を駆動し
た後に約半分G7bが排出されるが、残りの約半分の分
岐排気ガスG7aは、改質用のCO2 の供給源として排
気分岐通路41経由で原料ガスG1に混合される。
【0034】[実施例における各ガスの状態]次に、以
上の構成の天然ガス改質エンジンシステム1を運転する
場合の一実施例について各ガスの状態について説明す
る。なお、燃焼により、水分H2 Oも発生するが、ガス
の改質や燃焼に直接関係していないため以下のガス組成
表示では省略している。
【0035】先ず、原料ガスの流量1に対する各ガスの
成分(例えばCO2 )の流量X(例えば1NL/sに対
するXNL/s)を(CO2 =X)で示すことにする。
【0036】室温の原料ガスG1(CH4 =1.0)に
排気ガスG7の半分に当たる分岐排気ガスG7a(33
0℃,N2 =9.6,CO2 =1.0,O2 =0.4)
を混合する。この混合ガスG2を原料ガス加熱用熱交換
器4で575℃に昇温してガス改質装置3に入れ、高温
で触媒に接触させて、CH4 +CO2 =2CO+2H 2
の反応により、CH4 を改質してCO、H2 成分の多い
改質ガスG3(700℃,N2 =9.6,H2 =1.
5,CO=1.5,CH4 =0.25,CO2 =0.2
5,O2 =0.4)とする。
【0037】この改質ガスG3を原料ガス加熱用熱交換
器4の熱源として、200℃に降温させてから、理論空
気量の1.2倍の燃焼用空気G5(20℃,N2 =9.
6,O2 =2.4)と共にコンプレッサー6で0.26
MPa(2.6気圧)の燃焼用混合ガスG6(110
℃,N2 =19.2,O2 =2.8,H2 =1.5,C
O=1.5,CH4 =0.25,CO2 =0.25)に
昇圧昇温してエンジン2に供給する。
【0038】エンジン2で燃焼した後に発生する排気ガ
スG7(0.23MPa(2.3気圧),900℃、N
2 =19.2,CO2 =2.0,O2 =0.8)をガス
改質装置3の熱源として利用し、585℃に降温させ
(0.23MPa)、タービンジェネレータ7でエネル
ギー回収し、0.14MPa,495℃とし、更に、ス
チームタービン8でエネルギー回収し、0.10MPa
(1気圧),330℃とする。
【0039】この排気ガスG7の半分の分岐排ガスG7
a(0.10MPa(1気圧),330℃、N2 =9.
6,CO2 =1.0,O2 =0.4)を、原料ガスG1
に混合し、残りの半分G7bは排出される。
【0040】なお、この実施例では、ガス改質装置3は
改質率75%、熱交換効率90%で、原料ガス加熱用熱
交換器4は熱交換率54%となっている。
【0041】そして、この天然ガス改質エンジンシステ
ム1によって、熱効率を60%に増加させることができ
た。なお、従来技術の天然ガス改質エンジンシステム1
Xでは熱効率は40%程度であるので、非常に良い熱効
率と言える。
【0042】[第2実施例]第2実施例では、ガス改質
装置で生成した水素ガスを水素ガスフィルターや吸着剤
を利用した水素濃縮手段で濃縮し、この水素を別のもう
一つのエンジン又は燃料電池に供給して使用する。
【0043】この構成により、天然ガス改質エンジンシ
ステムの熱効率を65%に増加させることができた。
【0044】[第3実施例]第3実施例では、燃焼用空
気供給通路20に、図2に示すような酸素濃縮手段であ
る酸素濃縮システム60を設け、この酸素濃縮システム
60で得られた酸素を、コンプレッサー6を通して、エ
ンジン2に供給することで、システムの熱効率を向上で
き、65%に増加させることができた。
【0045】この酸素濃縮システム60は、エンジン2
に供給する燃焼用空気G5の供給経路20に設けるもの
であり、図2に示すように、酸素吸収剤を充填した酸素
吸収容器61と、この酸素吸収容器61に空気を供給す
る第1送風機62と、酸素吸収容器61へ供給される酸
素ガスO2 をエンジン2から排出される排気ガスG7b
で加熱する空気加熱用熱交換器63と、酸素吸収容器6
1へ酸素ガスO2 を供給する第2送風機64と,酸素吸
収容器61から得られる酸素ガスO2 を一旦貯蔵する酸
素タンク65とを備えて構成される。
【0046】また、酸素吸収容器61は、活性炭等の酸
素吸収剤を保持するための繊維やハニカム等の保持部材
を具備すると共に、酸素吸収容器61への空気の導入
と、酸素吸収容器61からの酸素ガスO2 の排出とを切
り換える切換手段である切換弁71〜76を設けてあ
る。
【0047】この酸素濃縮システム60は、切換弁76
を開弁し、切換弁75を閉弁した状態で、切換弁71、
72を開弁し、切換弁73、74を閉弁して、酸素吸収
剤としての活性炭を充填した酸素吸収容器61に空気を
通すことで、空気中の酸素を活性炭に吸収させ、その
後、切換弁71、72を閉弁し、切換弁73、74を開
弁して、活性炭を加熱することにより、酸素O2 を放出
させることを繰り返して行い、酸素濃度を高める。そし
て、酸素濃度が所定の濃度に高まった時点で切換弁75
を開弁し、切換弁76を閉弁して酸素ガスO2 を回収し
ている。
【0048】この活性炭の加熱は、酸素ガス加熱用熱交
換器63を用いて、排気ガスG7bの熱によって酸素ガ
スO2 を加熱し、この加熱した酸素ガスO2 を、酸素を
吸収した活性炭に通すことによって、活性炭を加熱し酸
素を放出させる。
【0049】この酸素濃縮システム60では、真空ポン
プを使用せずに、排気ガスG7bの熱を利用して空気か
ら酸素O2 を分離しているので、熱効率の高い酸素濃縮
システムとなっている。また、酸素吸収剤としては、活
性炭以外にもゼオライト等の吸着材や、MgO,CaO
等のアルカリ土類金属酸化物、CeO2 等の希土類酸化
物を使用することがができる。
【0050】なお、酸素回収量の時間平均が12NL/
sで、この酸素濃縮システムによる酸素回収率が92%
であった時の、酸素加熱時の酸素加熱用熱交換器63を
通過する排気ガスG7bの流量は90NL/sで温度は
300℃から150℃に低下し30kWの熱を放出し
た。また、活性炭を150℃から300℃に昇温するの
に必要な熱量は合計で25kWで、酸素O2 の脱着に必
要な熱量は5kW(但し、酸素吸着熱は10kJ/mo
l)であり、酸素O2 の回収に必要な熱量は合計で30
kWであった。
【0051】以上の構成の天然ガス改質エンジンシステ
ムとその運転方法によれば、CO2分離装置が不要であ
るので、システムがシンプルになり、装置コストや保守
管理コストのみならず、運転コストも低減する。
【0052】また、従来技術のシステムでエンジンに還
流していた略半分近くのEGRガスを全廃できるので、
エンジンに流入するガスや排ガスの流量を減少すること
ができ、エンジン及びシステム全体を小型化できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る天然
ガス改質エンジンシステムとその運転方法によれば、次
のような効果を奏することができる。
【0054】CO2 分離装置が不要であるので、システ
ムがシンプルになり、装置コストや保守管理コストのみ
ならず、運転コストも低減する。
【0055】また、従来技術のシステムでエンジンに還
流していた略半分近くのEGRガスを全廃できるので、
エンジンに流入するガスや排ガスの流量を減少すること
ができ、エンジン及びシステム全体を小型化できる。
【0056】更に、CO2 分離エネルギーが不要となる
ので、エンジンとしての熱効率を従来技術の天然ガス改
質エンジンシステムの40%程度から、60%〜65%
に引き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の天然ガス改質エンジンシ
ステムの構成図である。
【図2】本発明の第3実施例の酸素濃縮システムの構成
図である。
【図3】従来技術の天然ガス改質エンジンシステムの構
成図である。
【符号の説明】
1 天然ガス改質エンジンシステム 2 エンジン 3 ガス改質装置 4 原料ガス加熱用熱交換器 5 原料ガス供給装置(CH4 ボンベ) 6 コンプレッサー 7 タービンジェネレータ 8 スチームタービン 10 燃料供給通路 20 燃焼用空気供給通路 30 燃焼用混合ガス供給通路 40 排気通路 41 排気分岐通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 5/02 F01N 5/02 B F02M 25/07 F02M 25/07 A 27/02 27/02 J F 31/16 31/16 C 37/00 341 37/00 341D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料の天然ガスを改質した改質ガスを燃
    焼するエンジンと、ガス改質装置と、原料ガス加熱用熱
    交換器とを有してなる天然ガス改質エンジンシステムに
    おいて、原料ガス供給源とエンジンを連結する燃料供給
    通路に、上流から順に前記原料ガス加熱用熱交換器と前
    記ガス改質装置を設けると共に、前記エンジンの排気ガ
    スの熱を前記ガス改質装置の加熱源にするために、前記
    エンジンの排気通路に前記ガス改質装置を接続し、更
    に、排気ガスの一部を原料ガスに混入するために前記排
    気通路の排気分岐通路を前記ガス改質装置の上流側の前
    記燃料供給通路に接続したことを特徴とする天然ガス改
    質エンジンシステム。
  2. 【請求項2】 前記ガス改質装置に充填する触媒は、VI
    II族、Ib族、希土類酸化物のいずれか一つ、又は、こ
    れらの組み合わせで形成され、該触媒の担体は、セラミ
    ックスの微粒子層を表面に持つセラミックスの、繊維及
    び/又はハニカムであることを特徴とする請求項1記載
    の天然ガス改質エンジンシステム。
  3. 【請求項3】 前記ガス改質装置と該ガス改質装置の後
    流側に設けた前記排気分岐通路の分岐点との間の前記排
    気通路に、タービンジェネレータとスチームタービンの
    少なくともいずれか一つを配設したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の天然ガス改質エンジンシステム。
  4. 【請求項4】 前記ガス改質装置と前記エンジンの間の
    燃料供給通路に、改質後のガスを燃焼用空気と共に前記
    エンジンに供給するコンプレッサーを配設したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の天然ガス
    改質エンジンシステム。
  5. 【請求項5】 前記ガス改質装置で生成した水素ガスを
    濃縮する水素濃縮手段を設け、該濃縮した水素を別のエ
    ンジン、又は、燃料電池に供給することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の天然ガス改質エンジ
    ンシステム。
  6. 【請求項6】 前記エンジンに供給する燃焼用空気の供
    給経路に酸素濃縮手段を設け、該酸素濃縮手段を、酸素
    吸収剤を充填した酸素吸収容器と、該酸素吸収容器に空
    気を供給する第1送風機と、前記酸素吸収容器へ供給さ
    れる酸素ガスを前記エンジンから排出される排気ガスで
    加熱する酸素ガス加熱用熱交換器と、前記酸素吸収容器
    へ酸素ガスを供給する第2送風機とを備えて構成したこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の天
    然ガス改質エンジンシステム。
  7. 【請求項7】 前記酸素吸収容器は、前記酸素吸収剤を
    保持するための保持部材を具備していることを特徴とす
    る請求項6記載の天然ガス改質エンジンシステム。
  8. 【請求項8】 前記酸素濃縮手段は、前記酸素吸収容器
    への空気の導入と、前記酸素吸収容器からの酸素ガスの
    排出とを、切り換える切換手段を設けていることを特徴
    とする請求項6又は7に記載の天然ガス改質エンジンシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 原料の天然ガスを改質した燃料を使用す
    るエンジンと、ガス改質装置と、原料ガス加熱用熱交換
    器とを有してなる天然ガス改質エンジンシステムにおい
    て、原料ガスとエンジンの排ガスの一部を混合し、該混
    合ガスを前記原料ガス加熱用熱交換器で加熱し昇温した
    後に、前記ガス改質装置を通して改質すると共に、前記
    原料ガス加熱用熱交換器に導いて、前記原料ガスを加熱
    して降温し、該降温した改質ガスを前記エンジンに供給
    してエンジンを運転することを特徴とする天然ガス改質
    エンジンの運転方法。
  10. 【請求項10】 前記エンジンの排ガスの5%〜90%
    を前記原料ガスに混合することを特徴とする請求項項9
    記載の天然ガス改質エンジンの運転方法。
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