JP2002096872A - バッグインボックス用内袋の注出口 - Google Patents
バッグインボックス用内袋の注出口Info
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Abstract
つであるので、注出口が大きい場合は、小さい容器に小
出しにするとき、容器から溢れたりして不便であり、注
出口を小さくすると大量に出すときは時間がかかり過ぎ
て不便である。 【解決手段】 BIB用内袋の注出口をスクリュー式グロメ
ット2 とプルリング付きスクリューキャップ3 で構成
し、スクリュー式グロメット2 とスクリューキャップ3
はネジ締めできるようにし、内容物を大量に取り出すと
きは、ネジを弛めてスクリューキャップ3 を外して、口
径の大きいスクリュー式グロメット2 の開口部R1から取
り出し、内容物を少量取り出すときはスクリューキャッ
プ3 に設けたプルリングを利用して開封し、その口径の
小さい開口部R2から取り出す。
Description
果汁、酒、清涼飲料水等の液状食品、固形物入り液状食
品、又は液状の薬品等を充填するときに使用するバッグ
インボックス用内袋の注出口の改良に関するものであ
る。即ち、注出口を有するバッグインボックス用内袋で
内容量が10〜50lの内容物を取り出すとき、内容物
を小出しにする場合は口径の小さい注出口から取り出
し、大量に取り出す場合は口径の大きい注出口から取り
出すことができるように注出口を改良したものである。
の缶が多く使用されていたが、容器の廃棄処理の観点か
ら廃棄処理し易いバッグインボックス用内袋への切替え
が進んでいる。バッグインボックス(以下BIBと略記
する)は、プラスチック製のバッグに内容物を充填又は
取り出すための注出口を取り付け、その注出口から内容
物を充填した後に、注出口にキャップをして密封し、そ
の内容物入りバッグを段ボール箱に入れて流通するもの
である。その注出口付きプラスチック製のバッグ(以下
BIB用内袋と記載する)は、多くは2枚のプラスチッ
クフィルム(二重袋の場合は4枚、三重袋の場合は6
枚)を重ね合わせて、その四方をシールして袋形状と
し、その袋に内容物を充填又は取り出すためにプラスチ
ック製の注出口を取り付けたものである。
枚、6枚)のプラスチックフィルムを重ね合わせて、縦
シール部24、24及び横シール部23、23aを形成
して袋20とし、その袋20の片側に寄せて注出口1a
をヒートシールしてBIB用内袋10としたものであ
る。そして、注出口1aは、図7に示すように、内容物
を充填するためのグロメット2aと充填した内容物を密
封するためのキャップ4aから構成されている。グロメ
ット2aはヒートシール用のフランジ14に上側フィル
ム21をヒートシールして、図6に示すように、フラン
ジのヒートシール部25を形成することにより袋20に
固定されている。
設けられており、このフランジ15を利用して充填機に
固定し、キャップ4aを取り外して内容物を充填する。
更に、内容物を充填後、グロメット2aにはキャップ4
aをして密封し、段ボールに入れてBIB製品とする。
そのため、キャップ4aは内容物を完全に密封できるも
のであると同時に、製品の輸送及び保管中にキャップ4
aが外れたりしないように、グロメット2aに固く固定
される構造にする必要がある。従って、上記目的を達成
するために各種の構造のキャップが使用されているが、
図7には、その一例として、グロメット2aのフランジ
を利用してキャップを嵌合して密封するタイプをを示し
た。
lのものが多く使用されているが、段ボール箱の代わり
にプラスチック製の箱を用いて、内容量を50〜200
lにした大型のBIB用内袋も使用されている。更に、
プラスチック製又は金属製のコンテナーを用いて、その
BIB用内袋として200〜1200lの大型ガゼット
袋も使用されている。
合、容器に内容物を充填してから加熱殺菌すると、加熱
殺菌に長時間を要し、内容物が加熱により変質して食品
として価値を失う場合がある。そのため、BIB用内袋
を用いて長期保存を目的とする場合は、バッグの殺菌と
内容物の殺菌を別々に行い、加熱による内容物の変質を
防止した無菌充填方法が採用されている。従って、牛
乳、クリーム、果汁等を業務用等で大形容器で長期保存
を目的とする場合は、BIB用内袋の無菌充填が多く使
用されている。また、自社内の工場間輸送やヘビーユー
ザ向けには、輸送効率や作業効率の観点からバルク輸送
が一般的に行われており、これらの用途には、無菌充填
した300〜1200lの大型のBIB用内袋が使用さ
れている。
スに紙製の段ボールを使用するため、強度的な問題があ
り、通常、2〜20lのBIB用内袋が多く使用されて
いる。また、段ボール箱の代わりにプラスチック製の箱
を用いて、内容量が50〜200lの大型BIB用内袋
も使用されている。内容量が多いBIB用内袋の場合、
内容物を一度に使用せずに、内容物を少量づつ小出しに
したり、又は一度に大量の内容物を取り出す場合があ
る。
るため、一般的に、大量使用に合わせて注出口の口径が
決められており、少量づつ小出しにするには不便であっ
た。特に、注出口の口径が大きい場合は、小型の容器に
取り出すとき、内容物が一度に沢山出てくるため、容器
から溢れたり、小型容器の縁にこぼれたりして、小型容
器に必要量取り出すことは困難である。また、注出口の
口径を小さくした場合、内容物を一度に大量に使用する
ときや全部取り出すときは、時間がかかり過ぎて作業能
率が低下する。
口の口径を2種類にして、内容物を少量づつ小出しにす
るときは小さな口径から取り出し、一度に大量の内容物
を取り出すときは大きな口径から取り出すようにしたも
のである。
に、BIB用内袋の注出口の形状を以下のようにした。
即ち、二枚又は二枚以上の柔軟性フィルムの周縁をシー
ルしてなる包装袋の上側フィルムにキャップ付き注出口
を取り付けたバッグインボックス用内袋において、前記
キャップ付き注出口が、スクリュー式グロメットとプル
オープン用リング付きスクリューキャップからなること
を特徴とするバッグインボックス用内袋の注出口とし
た。
トは外側に雄型ネジが形成されており、前記プルオープ
ン用リング付きスクリューキャップは、内側側面に雌型
ネジが形成されており、該雌型ネジの上部にプルオープ
ン用リングを設けて、内容物の取り出しをプルオープン
用リングによる開封と、スクリューキャップの回転によ
る開封の二通りの方法で行うことができることを特徴と
するバッグインボックス用内袋の注出口とした。また、
前記プルリング付きスクリューキャップの先端部をラッ
パ形状にすることにより、内容物の液切れをよくしたこ
とを特徴とするバッグインボックス用内袋の注出口とし
た。更に、前記プルオープン用リング付きスクリューキ
ャップに外キャップを取り付け、プルオープン用リング
による開封後は該外キャップにより再封できるようにし
たことを特徴とするバッグインボックス用内袋の注出口
とした。
スクリュー式グロメットとプルオープン用リング(以下
プルリングという)付きスクリューキャップからなり、
スクリュー式グロメットには外側に雄型ネジを形成し、
プルリング付きスクリューキャップの内側には雌型ネジ
を形成して、スクリュー式グロメットにプルリング付き
スクリューキャップをねじ込んで、グロメットの開口部
を密封できる構造にしたものである。以下、スクリュー
式グロメットとプルリング付きスクリューキャップから
なる注出口をスクリューキャップ付き注出口という。そ
して、内容物を大量に取り出すときは、スクリューキャ
ップを回転することによりスクリュー式グロメットから
取り外し、大口径のグロメットの開口部から取り出す。
リング付きスクリューキャップをスクリュー式グロメッ
トにネジ締めした状態で、プルリングを指で引っ張り、
プルリングの下部に設けた切込みから円形状の蓋の部分
を切り取って開封し、その切り取り部分から内容物を取
り出す。プルリングで開封した部分は、グロメットの口
径よりかなり小さくしているので、内容物を小量取り出
すには便利である。更に、前記プルリング付きスクリュ
ーキャップには外キャップを取り付け、プルリングによ
る開封後は該外キャップをして再封できるようにした。
即ち、プルリングで開封した部分は開放状態となるの
で、内容物を一部取り出した後は外キャップによって密
閉し、再使用するまで外キャップをした状態で保存でき
るようにしたものである。また、プルリング付きスクリ
ューキャップの先端部をラッパ形状にし、プルリングで
を利用して開封した注出口から内容物を取り出す場合、
内容物の液切れをよくして内容物の液垂れを防止した。
明を詳細に説明する。図1は本発明のスクリューキャッ
プ付き注出口をBIB用内袋に取り付けたときの模式断
面図である。図2は本発明のスクリューキャップ付き注
出口をスクリュー式グロメットとプルリング付きスクリ
ューキャップに分離したときの模式断面図である。図3
は本発明のスクリューキャップ付き注出口をスクリュー
式グロメットと上部がラッパ形状になっているプルリン
グ付きスクリューキャップに分離したときの模式断面図
である。図4は本発明のスクリューキャップ付き注出口
をBIB用内袋に取り付け、更にスクリューキャップの
上に外キャップを被せたときの模式断面図である。図5
は本発明のスクリューキャップ付き注出口をスクリュー
式グロメット、スクリューキャップ及び外キャップに分
離したときの模式断面図である。
の一例を示した正面図であり、図7はその断面図であ
る。図8は本発明のスクリューキャップ付き注出口を有
するBIB用内袋に内容物を充填するときの説明図であ
り、図9は前記BIB用内袋に内容物を充填した後、ス
クリューキャップで密封し更に外キャップを被せたとき
の模式断面図である。図10は本発明のスクリューキャ
ップ付き注出口を有するBIB用内袋からスクリュー式
グロメットの開口部を利用して内容物を取り出すときの
説明図であり、図11は前記スクリューキャップ付き注
出口のスクリューキャップの開口部を利用して内容物を
取り出すときの説明図である。
プの模式断面図であり、図13はそのプルリング付きス
クリューキャップをスクリュー式グロメットにネジ締め
してスクリューキャップ付き注出口を構成したときの模
式断面図である。図14は内容物を充填したBIB用内
袋をスクリューキャップのプルリングを利用して開封状
態にした後、外キャップをしたときの模式断面図であ
る。図15は従来のグロメットに従来のプルリング付き
キャップを嵌合したときの模式断面図である。図16は
従来のプルリング付きキャップの模式断面図であり、図
17は従来のグロメットの模式断面図である。
キャップ付き注出口を用いてBIB用内袋を作製すると
きの説明図で、図18はスクリューキャップ付き注出口
をフィルムにヒートシールするときの説明図で、図19
はスクリューキャップ付き注出口をヒートシールした
後、縦シール及び横シールするときの説明図である。図
20は実施例1で用いたスクリュー式グロメット、スク
リューキャップ及び外キャップの模式断面図であり、図
21は実施例4で用いたスクリュー式グロメット、スク
リューキャップ及び外キャップの模式断面図である。図
22は実施例4で作製したBIB用内袋に内容物を充填
後、スクリューキャップのプルリングを利用して開封し
たときの模式断面図である。
は、図1に示すように、BIB用内袋10に取り付け
て、内容物の充填及び取り出しに使用するものである。
そして、本発明のスクリューキャップ付き注出口1は、
図2に示すように、スクリュー式グロメット2とスクリ
ューキャップ3から構成される。スクリュー式グロメッ
ト2は、図2に示すように、従来のグロメットの上部の
外側円周に沿って雄型ネジ11が形成されたものであ
る。即ち、フィルムをヒートシールするためのフランジ
14とBIB用内袋を充填機にセットするためのフラン
ジ15を設けたグロメットの上部に、更に雄型ネジ11
を形成したものである。
すように、前記スクリュー式グロメット2の雄型ネジ1
1にネジ締めしてその開口部を密封するために、内側に
雌型ネジ12が形成されており、その上部には内容物を
小出しにするために使用するプルリング5が形成されて
いる。そして、前記スクリュー式グロメット2の雄型ネ
ジ11にスクリューキャップ3の雌型ネジ12をネジ込
むことによって、スクリュー式グロメット2とスクリュ
ーキャップ3はネジ締めにより一体化し、図1に示すよ
うに、クリュー式グロメット2の開放部をスクリューキ
ャップ3で密封するものである。
して、図3に示すように、スクリューキャップ3の先端
部を広くしてラッパ形状にして、内容物の液切れを良く
した。即ち、スクリューキャップ3の先端部を広くして
ラッパ形状部13を形成することにより、プルリング5
を利用してスクリューキャップ3を開封したとき、その
開口部はラッパ形状となるため、内容物を取り出す場合
に液切れが良くなり、液垂がなくなるようにした。
を有するBIB用内袋を作製するには、先ず、図2に示
すように、スクリュー式グロメット2とスクリューキャ
ップ3を射出成型により作製する。次いで、スクリュー
式グロメット2の雄型ネジ11にスクリューキャップ3
の雌型ネジ12をネジ締めして、図1に示すように、ス
クリューキャップ付き注出口1を構成する。次に、スク
リューキャップ付き注出口1のスクリュー式グロメット
2のフランジ14に、図1に示すように、BIB用内袋
を構成する上側フィルム21をヒートシールしてスクリ
ュー式グロメット2と上側フィルム21を接着する。次
いで、上側フィルム21と下側フィルム22を重ね合わ
せ、図6に示すように、その四方をヒートシールして縦
シール部24、24と横シール部23、23aを形成し
てBIB用内袋10を作製する。
図4に示すように、射出成型により作製した外キャップ
4が被せられてBIB用内袋10としてユーザに供給
し、ユーザにて内容物の充填に供される。外キャップ4
は、図5に示すように、スクリューキャップ3がプルリ
ング5によって開封されたとき、スクリューキャップ3
の上部に嵌合して、その開口部を密封できるようにした
ものである。
は、図8に示すように、スクリュー式グロメット2に設
けられたフランジ15を利用して充填機(図示せず)の
クランプ32でスクリュー式グロメット2を固定した
後、充填機を操作すれば、充填機がキャッピング装置で
スクリューキャップ3を自動的にネジを弛めてスクリュ
ー式グロメット2から取り外した後、スクリュー式グロ
メット2の開口部を充填ノズル31の位置に移動し、充
填ノズル31から内容物30が自動的に充填される。内
容物の充填が終了すると、充填ノズル31は閉じ、BI
B用内袋10のスクリュー式グロメット2は充填ノズル
31の位置から自動的に移動し、キャッピング装置で外
キャップ4を被せたスクリューキャップ3をスクリュー
式グロメット2にネジ込んで、スクリュー式グロメット
2の開口部は密閉され、図9に示すように、内容物30
を充填したBIB製品となる。
から本発明のスクリューキャップ付き注出口を利用して
内容物を取り出す方法について説明する。内容物が充填
されたBIB用内袋は、図9に示すように、スクリュー
式グロメット2に外キャップ4を被せたスクリューキャ
ップ3がネジ締めされて密封状態になっている。内容物
を充填したBIB用内袋から本発明のスクリューキャッ
プ付き注出口を利用して内容物を大量に取り出すには、
図9におけるスクリューキャップ3を回転しながらネジ
を弛めてスクリュー式グロメット2から取り外す。スク
リュー式グロメット2からスクリューキャップ3を取り
外すと内容物を充填したBIB用内袋の開口部は、図1
0に示すように、スクリュー式グロメット2の開口部R
1 の大きさになり、大きな開口部が得られる。
袋のスクリュー式グロメット2の開口部R1 は、通常2
5〜35mmφであるので、内容物を一度に大量取り出
すことができる。即ち、内容物を一度に全部取り出すと
きや、一度に10l以上の内容物を取り出すときは、ス
クリュー式グロメット2の開口部R1 から直接取り出し
た方が便利である。また、内容量が50〜200lのよ
うに大形BIB用内袋の場合で、速く大量に取り出す必
要がある場合は、スクリュー式グロメット2の開口部R
1 を更に大きくすればよい。従って、スクリュー式グロ
メット2の開口部R1 を変えることにより、所望の内容
物を迅速に取り出すことができる。
から少量づつ小出しにする方法について説明する。内容
物を充填したBIB用内袋は、図9に示すように、スク
リュー式グロメット2にスクリューキャップ3は外キャ
ップ4を被せた状態でネジ締めされて密封状態になって
いる。BIB用内袋から少量づつ小出しにする場合は、
スクリューキャップ3をスクリュー式グロメット2にネ
ジ締めした状態で、スクリューキャップ3から外キャッ
プ4を外し、プルリング5を利用して開封する。即ち、
スクリューキャップ3は図12に示すような構造になっ
ているので、プルリング5を指に引っかけて上部に引き
上げることにより、スクリューキャップ3の蓋の役目を
している円形状の薄肉部分、即ち、円形状の蓋17が切
込み16から切り取られて、図11に示すように、スク
リューキャップ3の開口部R2 が形成される。
合、プルリング5によって形成される開口部R2 は、通
常10〜25mmφであるので、内容物を少量づつ小出
しにするには便利である。内容物を取り出した後は、図
14に示すように、開口部に外キャップ4を被せて保管
する。そして、再度使用する場合は外キャップ4を取り
外して内容物を取り出す。もし、プルリング5によりス
クリューキャップ3を開封して開口部R2 を形成した
後、内容物を大量に取り出す必要がある場合は、スクリ
ュー式グロメット2からスクリューキャップ3をネジ締
め部分を弛めて取り外し、開口部の大きいスクリュー式
グロメット2の開口部R1 から取り出すことができる。
の場合、図13に示すように、スクリューキャップ3は
スクリュー式グロメット2にネジ締めした状態であるた
め、プルリング5を指に引っかけて強く上部に引き上げ
ても、スクリューキャップ3はスクリュー式グロメット
2から外れることがなく、切込み16から円形状の蓋1
7が切り取られて、図11に示すように、開口部R2 が
形成される。また、スクリューキャップ3はスクリュー
式グロメット2にネジ締めされているので、スクリュー
キャップ3を手で回転させることにより、スクリュー式
グロメット2から容易に取り外すことができるため、ス
クリュー式グロメット2の開口部R1 から内容物を取り
出すこともできる。
ップ3aは、図15に示すように、内容物を充填後密封
した状態では、グロメット2aに固く嵌合されているの
で、グロメット2aからプルリング付きキャップ3aを
手で取り外すことは不可能である。即ち、プルリング付
きキャップ3aをグロメット2aに嵌合した状態で、プ
ルリング5を利用して開封するために、プルリング5に
指に引っかけて上部に強く引き上げても、プルリング付
きキャップ3aがグロメット2aから絶対に外れないよ
うに固く嵌合するような構造になっている。
ロメット2aは、図15及び図16に示すような構造に
なっている。プルリング付きキャップ3aのグロメット
2aに嵌合する部分は、図15に示すように、外側スカ
ート34と内側スカート33が設けられており、更に外
側スカート34の内側には二本の溝35a及び35bは
設けられている。また、グロメット2aのプルリング付
きキャップ3aと嵌合する部分には、図17に示すよう
に、フランジ36a及び36bが形成されている。そし
て、プルリング付きキャップ3aをグロメット2aに強
く押しつけて嵌合したとき、溝35a及び35bにグロ
メット2aのフランジ36a及び36bが入り込んで、
プルリング付きキャップ3aはグロメット2aから外れ
ない構造となる。従って、従来のプルリング付きキャッ
プ3aは、開口部はプルリングによって形成された開口
部だけであり、グロメット2aの開口部を利用すること
は不可能である。
袋のスクリューキャップ付き注出口1は、大きさの異な
る二種類の開口部を有するので、使い勝手が非常に便利
である。即ち、本発明のスクリューキャップ付き注出口
1は、内容物を大量に取り出す場合は、開口部の大きい
スクリュー式グロメット2の開口部R1 を利用し、内容
物を少量づつ小出しにする場合は、プルリング5によっ
て形成された小さな開口部R2 を利用することができる
ので、内容物を効率よく取り出すことができる。これに
対して、従来のBIB用内袋は開口部が一つであるの
で、開口部が大きい場合は内容物が一度に沢山出てくる
ので内容物を少量づつ小出しにするには不便であり、ま
た、開口部が小さい場合は一度に大量に取り出そうとし
ても時間がかかり過ぎて、やはり不便であった。
出口を有するBIB用内袋の製造方法について説明す
る。先ず、スクリュー式グロメット2、スクリューキャ
ップ3及び外キャップ4を射出成型により、図5に示す
ような形状で作製する。即ち、スクリュー式グロメット
2にはフランジ14(内袋とのヒートシール用)、フラ
ンジ15(充填機へのセット用)及び雄型ネジ11を形
成し、スクリューキャップ3には雌型ネジ12及びプル
リング5を形成する。そして、スクリュー式グロメット
2の雄型ネジ11とスクリューキャップ3の雌型ネジ1
2は互いにネジ締めができる形状とする。
に示すように、円形状の蓋17の周囲に切込み16を形
成して、プルリング5を指で引っ張ったとき円形状の蓋
17が切り取られて、そこにスクリューキャップ3の開
口部R2 が形成されるようにする。次に、射出成型によ
り作製したスクリュー式グロメット2とスクリューキャ
ップ3をネジ締めして一体化して、図13に示すよう
に、スクリューキャップ付き注出口1を構成する。更
に、外キャップ4は、スクリューキャップ3をプルリン
グ13によって開封したとき、スクリューキャップ3の
上部に嵌合して、その開口部を完全に密封できる構造に
する。
ャップ3及び外キャップ4の材質は射出成型できる材質
であれば使用可能であるが、スクリュー式グロメット2
はBIB用内袋にヒートシールするため、通常は、BI
B用内袋とヒートシールできる材質が使用される。一般
的に、BIB用内袋の内側のフィルムには、ポリエチレ
ン(以下PEと略記する)、エチレンー酢酸ビニル共重
合体(以下EVAと略記する)が多く使用されているの
で、スクリュー式グロメット2の材質としてはPEやE
VAが好適である。スクリューキャップ3及び外キャッ
プ4の材質としては、射出成型できるものであれば特に
限定されないが、PE、EVA、ポリプロピレン(P
P)、ABS等が物性面で優れており多く使用される。
BIB用内袋のフィルムにヒートシールして注出口付き
BIB用内袋を作製する方法について説明する。先ず、
所定の幅にスリットしたBIB用内袋の上側フィルム2
1を巻き取りから繰り出し、この上側フィルム21(二
重袋の場合は2枚、三重袋の場合は3枚)に、図18
(a)に示すように、BIB用内袋の大きさに合わせ
て、一定間隔で打ち抜いて孔26を開ける。次いで、図
18(b)に示すように、その孔26にスクリューキャ
ップ付き注出口1を上側フィルム21の内側から挿入
し、上側フィルム21の内面にスクリューキャップ付き
注出口1のフランジ14をヒートシールして接着する。
その結果、図19(a)に示すように、スクリューキャ
ップ付き注出口1のフランジ14と上側フィルム21間
にはフランジのシール部25が形成されて、スクリュー
キャップ付き注出口1は上側フィルム21に固定され
る。二重袋、三重袋の場合は、フランジ14に上側フィ
ルム21をヒートシールする際に、2枚又は3枚のフィ
ルムは互いにヒートシールされて、フランジ14に固定
される。
は外キャップ4を被せる。図18(b)、(c)におい
ては、外キャップを被せる前の状態を示したものであ
る。尚、スクリューキャップ付き注出口1は外キャップ
4を被せた状態で上側フィルム21にヒートシールする
こともできるし、又は、外キャップ4を被せずに製袋
し、製袋終了後に、スクリューキャップ3に外キャップ
4を被せる場合もある。
り出し、図18(c)に示すように、スクリューキャッ
プ付き注出口1を接着した上側フィルム21の下側から
重ね合わせる。次いで、図19(a)に示すように、二
枚重ねのフィルム(二重袋の場合は4枚、三重袋の場合
は6枚)の両側をインパルスシール方式によりヒートシ
ールして縦シール部24を形成する。縦シール部24を
形成する際に、フィルムの両端は5mm程度残して5〜
15mm幅でヒートシールする。
B用内袋の大きさに合わせて、インパルスシール方式に
より横シール部23(スクリューキャップ付き注出口1
に近い方)及び横シール部23a(スクリューキャップ
付き注出口1と反対側)を形成する。シール幅は共に5
〜15mm程度である。次に、図19(b)に示すよう
に、スクリューキャップ付き注出口1と反対側の横シー
ル部23aとスクリューキャップ付き注出口1に近い方
にある横シール部23の間を切断して、図19(c)に
示すように、スクリューキャップ付き注出口1を設けた
BIB用内袋1を作製する。横シール部23と23aの
間隔は10〜15mm程度にして、横シール部23と2
3aの中央で切断したとき、ヒートシールされない部分
が横シール部23と23aの端から5〜7mm程度残る
ようにする。
フィルムとしては、以下のフィルムが挙げられる。BI
B用内袋が単層の場合は、ヒートシール性のあるポリオ
レフィン系樹脂のフィルムが使用可能であるが、ポリエ
チレンフィルム(PE)、エチレンー酢酸ビニル共重合
体フィルム(EVA)が多く使用される。
E、外側フィルムとしては、二軸延伸ナイロンフィルム
(以下ONと略記する)を用いた積層フィルム、又はア
ルミニウム箔(以下Alと略記する)を用いたガスバリ
ヤー性の積層フィルムが使用される。例えば、ON/L
MD/PE//PE、ON/LMD/Al/PEの//
PE、等の二重袋がある。尚、上記のLMDはドライラ
ミネーション法によりONフィルムとPEフィルム等を
積層したことを意味し、//はON/LMD/PE等の
積層フィルムとPEフィルムがヒートシール部以外は接
着されずに二重袋になっていることを示すものである。
以下同様に使用するものとする。上記積層フィルムの他
に、単層の二枚のフィルムを用いた二重袋も使用され
る。例えば、PE//PE、PE//EVA等がある。
外側フィルムとして、ONを用いた積層フィルムやAl
を用いたガスバリヤー性の積層フィルムが使用される。
例えば、ON/LMD/Al/PE//PE//PE、
ON/PE/EVOH/PE//PE//PE等があ
る。尚、EVOHはエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン
化物フィルムを意味するものである。
に説明する。 (実施例1) 外側フィルムと内側フィルムの作製 下記仕様の外側フィルムと内側フィルムを巻取状で作製
した。 外側フィルム:ON 20 /LMD/PE 30 、幅450
mm 内側フィルム:PE50、幅450mm 尚、フィルムの数値は厚さを示し、単位はμmである。
以下同様とする。 スクリュー式グロメット、スクリューキャップ及び
外キャップの製作 スクリュー式グロメット2、スクリューキャップ3及び
外キャップ4をポリエチレンの射出成形により、図20
(a)、(b)、(d)に示した形状の成形品を作製し
た。
(a)に示すように、高さH1 を40mm、注出口の口
径R1 を32mmφ、雄型ネジ11の形成部分の長さH
2 を15mm、フランジ14の幅L1 を16mmとし
た。また、スクリューキャップ3は、図20(b)、
(c)に示すように、高さH 3 を30mm、雌型ネジ1
2の形成部分の長さH4 を15mm、プルリング5を引
っ張ったとき形成される注出口の口径R2 を17mmと
した。即ち、プルリング5を引っ張ったとき、図20
(b)における円形状の蓋17が17mmφの大きさに
切り取られるように、円形状の蓋17の周囲に切込み1
6を17mmφの大きさで設けた。更に、外キャップ4
は、図20(d)に示すように、高さH5 を10mm、
内径R3 を30mmφとした。
ト2にスクリューキャップ3をネジ締めして、スクリュ
ー式グロメット2とスクリューキャップ3を一体化させ
て、スクリューキャップ付き注出口1を構成した。次
に、前記ON/LMD/PEの積層フィルムとPEフィ
ルムの2枚のフィルムを用いて、450mm×450m
mの大きさの二重袋(内容量10l用)を作製し、スク
リューキャップ付き注出口1は、図6に示すように、上
側フィルム21(ON/LMD/PEの積層フィルムと
PEフィルムを重ね合わせた二枚のフィルム)の横方向
の中央で、縦方向の端から80mmの位置にヒートシー
ルした。また、横シール部23と23a及び縦シール部
24、24は幅10mmで、フィルムの端から5mmの
位置にヒートシールし、横シール部23、23aと縦シ
ール部24、24の内側の袋の大きさ(内容物が入る部
分)は横420mm×縦420mmとし、内容量10l
のBIB用内袋を作製した。
た。上記ON/LMD/PEの積層フィルムとPEフィ
ルムの2枚のフィルムを巻き取りから繰り出して、ON
/LMD/PEの積層フィルムが上になるように重ね合
わせ(この2枚重ねのフィルムが図18(a)における
上側フィルム21となる)、その両サイドを掴んで搬送
しながら、図18(a)に示すように、上側フィルム2
1の横方向の中央に、打ち抜きにより直径50mmφの
孔26を450mm間隔で開けた。次いで、図18
(b)に示すように、その孔26にスクリューキャップ
付き注出口1を2枚重ねの上側フィルム21の内側から
挿入し、上側フィルム21の内側フィルム(即ちPEフ
ィルム)にスクリュー式グロメット2のフランジ14を
加熱したヒートシール盤を用いてヒートシールした。こ
のヒートシールの際に、ON/LMD/PEの積層フィ
ルムとPEフィルムもヒートシールされて、スクリュー
キャップ付き注出口1は2枚重ねの上側フィルム21に
完全に固定された。
とPEフィルムを重ね合わせた下側フィルム22を、図
18(c)に示すように、スクリューキャップ付き注出
口1を固定した上側フィルム21の下側から、PEが内
側になるように重ね合わせ、上から順に、ON/LMD
/PE//PE(内面)//(内面)PE//PE/L
MD/ONが重ね合わせた状態にした。即ち、厚さ50
μmのPEを内面(内容物と接する面)にし、ON/L
MD/PEの積層フィルムが外側になるようにした。次
いで、図19(a)に示すように、4枚重ねのフィルム
をインパルスシール方式によりフィルムの両端を5mm
残してシール幅10mmの縦シール部24を形成した。
そのため両サイドの縦シール部24と縦シール部24の
内側の距離は420mmとなった。
パルスシール方式により横シール部23及び横シール部
23aを形成した。スクリューキャップ付き注出口1に
近い横シール部23はスクリューキャップ付き注出口1
の中心から80mmの位置にシール幅10mmで形成
し、スクリューキャップ付き注出口1と反対側の横シー
ル部23aは、シール幅10mmで、横シール部23と
の間隔が10mmとなるようにした。次に、横シール部
23(スクリューキャップ付き注出口1に近い方)と横
シール部23a(スクリューキャップ付き注出口1と反
対側)の中央で切断して、図19(c)に示すように、
スクリューキャップ付き注出口1を設けたBIB用内袋
10を作製した。更に、上記BIB用内袋10のスクリ
ューキャップ付き注出口1の上部に外キャップ4を被
せ、スクリューキャップ3のプルリング5を保護した。
ー式グロメット2、スクリューキャップ3及び外キャッ
プ4をポリエチレンの射出成形により作製した。また、
実施例1と同様に、下記仕様の積層フィルムとPEフィ
ルムを巻取状で作製した。 外側フィルム:ON 20 /LMD/PE 30 、幅57
0mm 内側フィルム:PE50、幅570mm また、 実施例1と同様に製袋して、下記仕様の20l
用BIB用内袋を作製した。即ち、上記スクリュー式グ
ロメット2にスクリューキャップ3をネジ締めしてスク
リューキャップ付き注出口1を構成し、そのスクリュー
キャップ付き注出口1を前記ON/LMD/PEの積層
フィルムとPEフィルムの2枚のフィルムにヒートシー
ルした後、縦シール部24、24及び横シール部23、
23aを形成して下記のサイズの20l用BIB用内袋
を作製した。袋のサイズとしては、外側サイズが570
mm×570mmで、フィルムの両端を5mm残してシ
ール幅10mmでヒートシールして、縦シール部24、
24と横シール部23、23aで囲まれる内側サイズ
(内容物の入る部分)を540mm×540mmとし
た。スクリューキャップ付き注出口1の位置は、横方向
の中央で、縦方向の端から80mmとした。
ー式グロメット2、スクリューキャップ3及び外キャッ
プ4をポリエチレンの射出成形により作製した。また、
実施例1と同様に、下記仕様の積層フィルムとPEフィ
ルムを巻取状で作製した。 外側フィルム:ON 20 /LMD/Al 9/PE 30
、幅570mm 内側フィルム:PE50、幅570mm 次いで、ON/LMD/Al/PEの積層フィルムとP
Eフィルムの2枚のフィルムを用いて、実施例2と同様
に、スクリューキャップ付き注出口1を2枚のフィルム
にヒートシールした後、縦シール部24、24及び横シ
ール部23、23aを形成して、実施例2と同じサイズ
の20l用BIB用内袋を作製した。
示すような形状の、スクリュー式グロメット2、スクリ
ューキャップ3及び外キャップ4をポリエチレンの射出
成形により作製した。即ち、スクリュー式グロメット2
は実施例1と同じ形状のものを作製したが、スクリュー
キャップ3は、図21(b)及び(c)に示すように、
スクリューキャップ3の先端部をラッパ形状にし、ラッ
パ形状部13の開口部R5 を、図21(b)に示すよう
に、プルリング5の筒状部分の口径R6 より5mm大き
くし23mmとした。 更に、外キャップ4は前記先端
部がラッパ形状のスクリューキャップ3に嵌合できるよ
うな形状にした。
フィルムとPEフィルムを巻取状で作製した。 外側フィルム:ON 20 /LMD/PE 30 、幅57
0mm 内側フィルム:PE50、幅570mm 次いで、ON/LMD/PEの積層フィルムとPEフィ
ルムの2枚のフィルムを用いて、実施例2と同様に、ス
クリューキャップ付き注出口1を2枚のフィルムにヒー
トシールした後、縦シール部24、24及び横シール部
23、23aを形成して、実施例2と同じサイズの20
l用BIB用内袋を作製した。
4で作製したBIB用内袋を用いてクリームの充填試験
を行った結果、従来のBIB用内袋と同様に充填すると
ができた。即ち、実施例1、2、3、4で作製したBI
B用内袋をスクリューキャップ3及び外キャップ4を付
けた状態で、スクリュー式グロメット2のフランジ15
を自動充填装置にセットして操作ボタンを押したとこ
ろ、外キャップ4を付けた状態のスクリューキャップ3
を回転しながら自動的に取り外し、スクリュー式グロメ
ット2を充填ノズルの位置に移動し、スクリュー式グロ
メット2の開口部R1からクリームを自動的に充填し、
実施例1のBIB用内袋には10l、実施例2、3、4
のBIB用内袋には20l充填した。クリームの充填は
開口部の広いスクリュー式グロメット2の開口部R
1 (32mmφ)から行われるため、従来のBIB用内
袋と同じ速度で充填するこができた。
クリームを充填したBIB用内袋を所定の段ボールに収
納した後、そのBIB用内袋から二通りの方法で内容物
を取り出す試験を行った。先ず、実施例1で作製したB
IB用内袋(内容量10l)からは、外キャップを取り
外した後、スクリューキャップ3のプルリング5を指で
引っ張って円形状の蓋17を取り除いて、図11に示す
ように、スクリューキャップ3に開口部R 2 (17mm
φ)を形成した。次いで、この開口部R2 を利用してク
リームを500ml用紙カップに取り出したところ、零
れることもなく取り出すことができた。使用後はスクリ
ューキャップ3に外キャップ4を被せて保管し、再度使
用するときは外キャップ4を外して、開口部R2 から取
り出した。
を形成した後、スクリューキャップ3に外キャップ4被
せた状態で、スクリューキャップ3をネジを弛めてスク
リュー式グロメット2から外し、図10に示すように、
開口部R1 を形成して、その開口部R1 からクリームを
ステンレス製容器に10l取り出したところ、開口部R
1 が大きいため迅速に取り出すことができた。実施例2
及び実施例3で作製したBIB用内袋(内容量20l)
についても、上記と同様に二通りの方法で内容物を取り
出す試験を行った結果、実施例1のBIB用内袋と同様
の結果が得られた。更に、実施例4で作製したBIB用
内袋(内容量20l)について、実施例1の場合と同様
に、スクリューキャップ3のプルリング5によって円形
状の蓋17を取り除いて、図22に示すように、スクリ
ューキャップ3に開口部R2 を形成した。次いで、この
開口部R2 を利用してクリームを500ml用紙カップ
に取り出したところ、注出口がラッパ形状になっている
ため、内容物を零すことなく取り出すことができると共
に、取り出し終了後は液切れがよく、液垂を防止するこ
とができた。
は、大きさの異なる二種類の開口部を有するので、BI
B用内袋から内容物を取り出すとき、使い勝手が非常に
便利である。即ち、BIB用内袋から内容物を大量に取
り出す場合は、開口部の大きいスクリュー式グロメット
2の開口部R1 を利用して内容物を迅速に取り出し、内
容物を少量づつ小出しにする場合は、スクリューキャッ
プ3に取り付けたプルリング5を引っ張って比較的小さ
な開口部R2 を形成し、その開口部R2 から取り出すこ
とができるので、比較的小さな容器にも零さずに入れる
ことができる。特に、本発明のスクリューキャップ付き
注出口においては、前記スクリュー式グロメット2の開
口部R1 とスクリューキャップの開口部R2 の大きさ
は、用途に応じて自由に選択できるので、スクリューキ
ャップの開口部R2 を小さくすることにより、大容量の
BIB用内袋から比較的小さな容器に少量づつ小出しに
する場合は非常に便利である。また、スクリュー式グロ
メット2の開口部R1 を大きくすることにより、大容量
のBIB用内袋でも、内容物の充填速度を上げることが
できると同時に、大容量の内容物を迅速に取り出すこと
ができるので、作業能率が向上する。更に、スクリュー
キャップ3の先端部をラッパ形状にすることにより、粘
度の高い内容物でも液切れがよくなり、液垂れを防止す
ることができる。
ので、開口部が大きい場合は内容物が一度に沢山出てく
るので内容物を少量づつ小出しにするには不便であり、
また、開口部が小さい場合は一度に大量に取り出そうと
しても時間がかかり過ぎて能率が悪く、やはり不便であ
った。即ち、従来のプルリング付きキャップ3aは、内
容物を充填後密封した状態では、プルリング13に指に
引っかけて上部に強く引き上げても、プルリング付きキ
ャップ3aがグロメット2aから絶対に外れないように
固く嵌合されているので、グロメット2aからプルリン
グ付きキャップ3aを手で取り外すことは不可能であ
る。そのため、従来のプルリング付きキャップ3aの開
口部は、プルリング5を利用して開口した開口部だけと
なっていた。
ング付きキャップをスクリューキャップにし、グロメッ
トにも上部に雄型ネジを形成して、グロメットとプルリ
ング付きキャップをネジ締めにより一体化するようにし
たので、プルリング付きキャップ(スクリューキャッ
プ)を手で回転することによりグロメットから取り外す
ことができる。また、プルリング付きキャップはグロメ
ットにネジ締めされているので、プルリング付きキャッ
プを開封するために、プルリングを強く上方に引っ張っ
ても、プルリング付きキャップがグロメットから外れる
ことがなく、蓋の部分だけを開封することができる。従
って、プルリング付きキャップをスクリュー式のキャッ
プにすることにより、一つの注出口で大小二通りの方法
で内容物を取り出すことができるようになり、取り出す
ときの作業能率が向上して非常に便利な注出口となっ
た。
B用内袋に取り付けたときの模式断面図である。
リュー式グロメットとプルリング付きスクリューキャッ
プに分離したときの模式断面図である。
リュー式グロメットと上部にラッパ形状部を有するプル
リング付きスクリューキャップに分離したときの模式断
面図である。
B用内袋に取り付け、更にスクリューキャップの上に外
キャップを被せたときの模式断面図である。
リュー式グロメット、スクリュー式キャップ及び外キャ
ップに分離したときの模式断面図である。
した正面図である。
した模式断面図である。
るBIB用内袋に内容物を充填するときの説明図であ
る。
ーキャップで密封し、更に外キャップを被せたときの模
式断面図である。
するBIB用内袋からグロメットの開口部を利用して内
容物を取り出すときの説明図である。
するBIB用内袋からスクリューキャップの開口部を利
用して内容物を取り出すときの説明図である。
面図である。
クリューキャップをネジ締めして、本発明のスクリュー
キャップ付き注出口を構成したときの模式断面図であ
る。
キャップのプルリングを利用して開封状態にした後、外
キャップをしたときの模式断面図である。
を嵌合したときの模式断面図である。
である。
いてBIB用内袋を作製するときの説明図で、スクリュ
ーキャップ付き注出口をフィルムにヒートシールすると
きの図である。
いてBIB用内袋を作製するときの説明図で、縦シール
部及び横シール部を形成するときの図である。
ト、スクリューキャップ及び外キャップの模式断面図で
ある。
ト、スクリューキャップ及び外キャップの模式断面図で
ある。
充填した後、スクリューキャップのプルリングを利用し
て開封したときの模式断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 二枚又は二枚以上の柔軟性フィルムの周
縁をシールしてなる包装袋の上側フィルムにキャップ付
き注出口を取り付けたバッグインボックス用内袋におい
て、前記キャップ付き注出口が、スクリュー式グロメッ
トとプルオープン用リング付きスクリューキャップから
なることを特徴とするバッグインボックス用内袋の注出
口。 - 【請求項2】 前記注出口のスクリュー式グロメットは
外側に雄型ネジが形成されており、前記プルオープン用
リング付きスクリューキャップは、内側側面に雌型ネジ
が形成されており、該雌型ネジの上部にプルオープン用
リングが設けて、内容物の取り出しをプルオープン用リ
ングによる開封と、スクリューキャップの回転による開
封の二通りの方法で行うことを特徴とする請求項1に記
載のバッグインボックス用内袋の注出口。 - 【請求項3】 前記プルオープン用リング付きスクリュ
ーキャップの先端部をラッパ形状にすることにより、内
容物の液切れをよくしたことを特徴とする請求項1又は
請求項2に記載のバッグインボックス用内袋の注出口。 - 【請求項4】 前記プルオープン用リング付きスクリュ
ーキャップに外キャップを取り付け、プルオープン用リ
ングによる開封後は該外キャップにより再封できるよう
にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載のバッグインボックス用内袋の注出口。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284652A JP2002096872A (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | バッグインボックス用内袋の注出口 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=18768829
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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