JP2002096832A - パレット載置物のカバー - Google Patents

パレット載置物のカバー

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JP2002096832A
JP2002096832A JP2000283701A JP2000283701A JP2002096832A JP 2002096832 A JP2002096832 A JP 2002096832A JP 2000283701 A JP2000283701 A JP 2000283701A JP 2000283701 A JP2000283701 A JP 2000283701A JP 2002096832 A JP2002096832 A JP 2002096832A
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bag
pallet
cover
band
tightening
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Application number
JP2000283701A
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Masayuki Yoshioka
正行 吉岡
Kenji Kato
健二 加藤
Tokuo Takeuchi
徳夫 竹内
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HAIRANDO KK
Suzuki Kogyo KK
Takashima and Co Ltd
Original Assignee
HAIRANDO KK
Suzuki Kogyo KK
Takashima and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットに載せおかれた荷物をその運搬の過
程で適切に保全することができると共に、当該荷物を覆
った状態でのパレットへの取り付けも容易なパレット載
置物のカバーの提供。 【解決手段】 下面を開放させた難切断性の生地よりな
る袋状部1と、袋状部1の開放縁部11に備え付けられ
ると共にパレットPの周側部への引っかけ部31を備え
たフック体3と、袋状部1の天面12を通って袋状部1
の向き合った側面14、14間に亘るように袋状部の向
き合った側面14、14においてそれぞれ固定された締
め込みバンド13と、締め込みバンド13の緩み出し方
向xへの移動を阻止させた状態で締め込み方向yに移動
操作可能に締め込みバンド13を挿通させるバックル体
2とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷物が載せおか
れたパレットに対し当該パレットに載せおかれた荷物全
体を覆うように取り付けられる当該パレットの載置物の
カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フォークリフトなどにより運搬可
能なパレットに荷物を載せおいて当該荷物の運搬をなす
にあたっては、かかる荷物にネットなどを被せることが
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかるネッ
トなどは、パレットに載せおかれた荷物の荷崩れを防止
する機能は有するが、載せおかれた荷物の保全、つま
り、載せおかれた荷物の盗難などを防止する機能を有す
るものではなかった。
【0004】そこでこの発明は、パレットに載せおかれ
た荷物をその運搬の過程で適切に保全することができる
と共に、当該荷物を覆った状態でのパレットへの取り付
けも容易なパレット載置物のカバーを提供することを主
たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、パレット載置物の
カバーを、下面を開放させた難切断性の生地よりなる袋
状部と、当該袋状部の開放縁部に備え付けられると共に
パレットの周側部への引っかけ部を備えたフック体と、
前記袋状部の天面を通って当該袋状部の向き合った側面
間に亘るように当該袋状部の向き合った側面においてそ
れぞれ固定された締め込みバンドと、この締め込みバン
ドの緩み出し方向への移動を阻止させた状態で締め込み
方向に移動操作可能に当該締め込みバンドを挿通させる
バックル体とを有しているものとした。
【0006】かかる構成によれば、先ず、前記袋状部を
パレットに載せおかれた荷物全体を覆うように当該荷物
に被せた後、前記締め込みバンドを前記バックル体によ
り緩み出さないように締め込み方向に移動操作させるこ
とにより、かかる荷物の上面に袋状部の内面が接する位
置まで当該締め込みバンドを締め込むことができ、かか
る荷物の高さにかかわらず前記袋状部によって上下方向
に隙間を生じさせないように当該荷物を全体として覆う
ようにすることができる。
【0007】また、かかる締め込みバンドの締め込みに
より、当該締め込みバンドの固定位置と前記フック体の
引っかけ位置との間において当該袋状部の側面を緊張さ
せた状態で当該フック体を前記パレットに強固に引っか
けさせることができ、しかも、当該袋状部は刃物などに
より裂き難いことから、かかる締め込みバンドを締め込
みきった状態において当該袋状部によって前記荷物全体
を覆った状態を確実かつ安定的に維持させることができ
る。
【0008】したがって、かかるカバーは、前記パレッ
トに載せおかれた荷物が盗難などの目的となり易い貴重
品である場合の当該荷物の保全を図る用途に用いること
に特に適している。例えば、かかるカバーによれば、前
記パレットに積層状態に載せおかれた紙幣の束を外部か
ら見えない状態で、盗難などされないように、その運搬
の過程において適切に保全することができる。
【0009】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載のパレット載置物のカバーにおけるバックル
体がさらにロック手段を有しており、このロック手段の
ロック状態において当該バックル体に挿通された締め込
みバンドの緩み出し方向への移動阻止状態が維持され、
かつ、このロック手段の非ロック状態において当該締め
込みバンドの当該緩み出し方向への移動阻止状態が解除
される構成を備えたものとした。
【0010】かかる構成によれば、前記バックル体のロ
ック手段を非ロック状態としない限り、前記締め込みバ
ンドを緩み出し方向に移動操作することができないこと
から、この締め込みバンドを締め込みきって前記パレッ
トに強固に前記フック体を引っかけた状態をより確実に
維持させることができ、当該パレットに載せおかれた荷
物、特に貴重品を一層適切に保全することが可能とされ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図17に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0012】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かるカバーCによって覆われる荷物Mが載せおかれた状
態にあるパレットPを示しており、また、図15ないし
図17は、かかるパレットP自体をそれぞれ示してい
る。
【0013】また、図2は、図1の状態のパレットPに
載せおかれた荷物Mを袋状部1内に入れ込み覆って当該
パレットPにカバーCを装着した状態を示しており、図
4は、かかる状態を断面にして示した構成図である。ま
た、図3は、袋状部1のフック体3をパレットPに引っ
かけさせて当該袋状部1に設けられた締め込みバンド1
3を締め込み操作する直前の状態を断面にして示した構
成図である。
【0014】また、図5ないし図10は、かかるカバー
Cをそれぞれ異なる向きから見て示しており、さらに、
図11は、かかるカバーCの要部を断面にして示してい
る。
【0015】また、図12ないし図14は、締め込みバ
ンド13の締め込み状態を維持させるバックル体2をそ
れぞれ示しており、図12は、当該バックル体2を平面
視の状態として、図13は、側面視の状態として、さら
に、図14は、断面にした状態でそれぞれ示している。
(なお、図12ないし図14においては、バックル体2
に備えられたロック手段23を非ロック状態で表してお
り、各図におけるシリンダー錠本体23aを、ロックプ
レート23bの両端部23cがそれぞれベース20の両
側に形成されたスリット20dより突き出されてカバー
21の側板21bの内面に押し付けられるロック位置に
位置づけられるように、回動操作することによりロック
手段23のロック状態が作り出される。)
【0016】この実施の形態にかかるパレット載置物の
カバーCは、下面を開放させた袋状部1を有しており、
荷物Mが載せおかれたパレットPに対し、この袋状部1
の開放部10から当該袋状部1内に当該荷物Mを入れ込
むように当該袋状部1を当該荷物Mに被せると共に、当
該荷物Mを載せおいたパレットPに当該袋状部1の開放
縁部11に備え付けられたフック体3を引っかけて、か
かるパレットPに載せおかれた荷物M全体を覆うように
用いられるものである。
【0017】かかる袋状部1は、難切断性の生地より構
成されている。また、かかるカバーCは、前記袋状部1
の天面12を通って当該袋状部1の向き合った側面1
4、14間に亘るように当該袋状部1の向き合った側面
14、14においてそれぞれ固定された締め込みバンド
13と、この締め込みバンド13の緩み出し方向xへの
移動を阻止させた状態で締め込み方向yに移動操作可能
に当該締め込みバンド13を挿通させるバックル体2と
を有している。
【0018】これにより、かかるカバーCにあっては、
先ず、前記袋状部1をパレットPに載せおかれた荷物M
全体を覆うように当該荷物Mに被せた後、(図3)前記
締め込みバンド13を前記バックル体2により緩み出さ
ないように締め込み方向yに移動操作させることによ
り、かかる荷物Mの上面Maに袋状部1の内面が接する
位置まで当該締め込みバンド13を締め込むことがで
き、かかる荷物Mの高さにかかわらず前記袋状部1によ
って上下方向に隙間を生じさせないように当該荷物Mを
全体として覆うようにすることができる。(図4)
【0019】また、かかる締め込みバンド13の締め込
みにより、当該締め込みバンド13の固定位置と前記フ
ック体3の引っかけ位置との間において当該袋状部1の
側面14を緊張させた状態で当該フック体3を前記パレ
ットPに強固に引っかけさせることができ、しかも、当
該袋状部1は刃物などにより裂き難いことから、かかる
締め込みバンド13を締め込みきった状態において当該
袋状部1によって前記荷物M全体を覆った状態を確実か
つ安定的に維持させることができる。
【0020】したがって、かかるカバーCは、前記パレ
ットPに載せおかれた荷物Mが盗難などの目的となり易
い貴重品である場合の当該荷物Mの保全を図る用途に用
いることに特に適している。例えば、かかるカバーCに
よれば、前記パレットPに積層状態に載せおかれた紙幣
の束を外部から見えない状態で、盗難などされないよう
に、その運搬の過程において適切に保全することができ
る。
【0021】かかるカバーCの袋状部1を構成する難切
断性の生地としては、例えば、株式会社クラレ販売の商
品名をベクトランとする繊維よりなる織生地を用いるこ
とができる。
【0022】また、この実施の形態にあっては、前記バ
ックル体2がロック手段23を有しており、このロック
手段23のロック状態において当該バックル体2に挿通
された締め込みバンド13の緩み出し方向xへの移動阻
止状態が維持され、かつ、このロック手段23の非ロッ
ク状態において当該締め込みバンド13の当該緩み出し
方向xへの移動阻止状態が解除される構成としてある。
【0023】これにより、この実施の形態にかかるカバ
ーCによれば、前記バックル体2のロック手段23を非
ロック状態としない限り、前記締め込みバンド13を緩
み出し方向xに移動操作することができないことから、
この締め込みバンド13を締め込みきって前記パレット
Pに強固に前記フック体3を引っかけた状態をより確実
に維持させることができ、当該パレットPに載せおかれ
た荷物M、特に貴重品を一層適切に保全することが可能
とされる。
【0024】より具体的には、先ず、前記袋状部1は、
この実施の形態にあっては、上下方向に長い長方形状を
なす四つの側面14、14…を備えた角筒状部の上端を
天面12によって塞ぎ、下面を開放させた袋体として構
成されている。また、この実施の形態にあっては、かか
る袋状部1の水平断面形状がカバーCの装着される長方
形の盤状をなすパレットPの上面の外郭形状に倣い、か
つ、当該外郭形状ととほぼ等しい大きさとなるように構
成されており、袋状部1の開放部10にある四つの側面
14、14…の開放縁部11をそれぞれ当該パレットP
の各辺部Pa、Pa…に沿わせるようにして、当該パレ
ットPに載せおかれた荷物Mを当該袋状部1によって覆
うようにしてある。
【0025】また、この実施の形態にあっては、かかる
袋状部1の四つの側面14,14…の開放縁部11にそ
れぞれ、間隔を開けて二つづつ前記フック体3が備え付
けられている。
【0026】この実施の形態にあっては、かかるフック
体3は、上下方向に延びる基板部30と、この基板部3
0の下端縁の両側にそれぞれ形成された当該基板部30
の下端縁から上方に向けて突き出す爪状の引っかけ部3
1とを備えている。そして、かかるフック体3は、この
基板部30の上端側に形成されたベルト通し孔32に通
されたベルト15の上端を前記袋状部1の各側面14、
14…における開放部10側に止着させて当該袋状部1
に備え付けられている。また、かかるフック体3は、前
記袋状部1の内側に向けられた側に前記引っかけ部31
を備えていると共に、この引っかけ部31の先端を当該
袋状部1の開放縁部11の下方に位置させるように備え
付けられており、この開放縁部11をパレットPの上面
に接しさせた位置において当該引っかけ部31を当該パ
レットPの周側部に形成された被引っかけ凹部Pbに対
し下方から入れ込み引っかけることができるようにして
ある。(図4)
【0027】また、この実施の形態にあっては、前記袋
状部1の四つの側面14、14…のうち、一組の向き合
った側面14、14間に前記袋状部1の天面12を通っ
て当該袋状部1の向き合った側面14、14間に亘るよ
うに当該袋状部1の向き合った側面14、14において
それぞれ固定された締め込みバンド13が設けられてい
ると共に、前記袋状部1の四つの側面14、14…のう
ち、他の一組の向き合った側面14、14間に前記袋状
部1の天面12を通って当該袋状部1の向き合った側面
14、14間に亘るように当該袋状部1の向き合った側
面14、14においてそれぞれ固定された締め込みバン
ド13が設けられている。すなわち、この実施の形態に
あっては、前記袋状部1に締め込み方向yを互いに異な
らせる二つの締め込みバンド13、13が設けられてい
る。これにより、この実施の形態にあっては、前記袋状
部1の四つの側面14、14…の開放縁部11に備え付
けられた前記フック体3の引っかけ部31をそれぞれ、
前記パレットPに強固に引っかけさせて当該パレットP
に載せおかれた荷物Mの全体を当該袋状部1によって安
定的に覆い続けるようにすることができる。
【0028】また、この実施の形態にあっては、かかる
二つの締め込みバンド13、13がそれぞれ、前記袋状
部1の向き合った側面14、14の一方に一端側を止着
されて当該袋状部1の天面12側に向けて延びる第一の
バンド体13aと、前記袋状部1の向き合った側面1
4、14の他方に一端側を止着されて当該袋状部1の天
面12側に向けて延びる第二のバンド体13bとから構
成されている。
【0029】また、この実施の形態にあっては、かかる
両バンド体13a、13b共に、前記袋状部1を構成す
る側面14の上下方向ほぼ中程の位置で当該側面14に
止着されている。また、この実施の形態にあっては、両
バンド体13a、13bの前記止着位置を挟んだ両側に
おいてそれぞれ下端を前記側面14に止着され、かつ、
上端を当該止着位置の直上位置において当該バンド体1
3a、13bに止着させた一対の補助バンド体13c、
13cが備えられている。さらに、この実施の形態にあ
っては、前記両バンド体13a、13bの止着位置と補
助バンド体13cの下端の止着位置とが、前記側面14
を構成する生地の内側に縫い付けられた当該側面14の
幅方向に沿って延びる補強板16の板面内に納まるよう
に配されており、両バンド体13a、13bを締め込む
ことにより前記側面14のできるかぎり全体を等しく緊
張させることができるようにしてある。
【0030】そして、この実施の形態にあっては、前記
第二のバンド体13b側に、前記第一のバンド体13a
を緩み出し方向xへの移動を阻止させた状態で締め込み
方向yに移動操作可能に前記袋状部1の天面12側で挿
通させるように、前記バックル体2が備えられている。
【0031】かかるバックル体2は、この実施の形態に
あっては、(1)底板20aと、この底板20aの一面
側に前記第一のバンド体13aを間に納める間隔を開け
て設けられた一対の側板20b、20bとを備えたベー
ス20と、(2)表板21aと、この表板21aの一面
側に前記底板20aの一対の側板20b、20bを間に
納める間隔を開けて設けられた一対の側板21b、21
bとを備えたカバー21とを有している。
【0032】そして、この実施の形態にあっては、前記
ベース20の底板20aにおける一端部に形成されたバ
ンドの通し孔20cに前記第二のバンド体13bの前記
側面14への止着側と反対の端部側を当該通し孔20c
から抜け出さないように当該通し孔20cに通すことに
より、当該第二のバンド体13b側にかかるバックル体
2が備え付けられている。
【0033】また、前記ベース20とカバー21とは、
当該ベース20における前記通し孔20cが設けられた
側と反対の側において、当該ベース20の一対の側板2
0b、20bと当該カバー21の一対の側板21b、2
1bとにそれぞれ形成された各軸穴に通されたシャフト
22により回動可能に組み付けられており、かかるカバ
ー21はかかるベース20に対し、当該カバー21の表
板21aを当該ベース20の底板20aにほぼ平行に配
するとじ込み位置zから当該シャフト22を中心に開き
出す向きに回動操作できるように組み付けられている。
【0034】そして、この実施の形態にあっては、かか
るバックル体2における前記通し孔20cが設けられて
いる側と反対の側より、前記ベース20とカバー21と
の間の隙間Sから当該ベース20の一対の側板20b、
20bの間に前記第一のバンド体13aをその端部より
差し入れることができると共に、このように差しれられ
た当該第一のバンド体13aを前記通し孔20cが設け
られている側の前記ベース20とカバー21との間の隙
間Sから外方に引き出すことができるようにしてある。
(以下、この第一のバンド体13aをバックル体2から
引き出す方向を締め込み方向yと、また、これと反対の
方向を緩み出し方向xと称する。)
【0035】また、前記カバー21の内部中央には、当
該カバー21の表板21a側から鍵を差し込んで当該カ
バー21の回動軸(つまり、前記シャフト22の中心軸
線)と直交する向きに回転操作可能なシリンダー錠本体
23aと、このシリンダー錠本体23aの内端に取り付
けられて当該シリンダー錠本体23aの回転に従って回
転されるロックプレート23bとを備えたロック手段2
3が備え付けられていると共に、このカバー21の内部
におけるロック手段23と前記シャフト22との間には
当該カバー21の前記とじ込み位置zにおいて前記のよ
うにバックル体2内に差し込まれた第一のバンド体13
aの一面に先端24aを突き立てるストッパ片24が備
え付けられている。
【0036】かかるストッパ片24は、その先端24a
と反対の基端を前記シャフト22とほぼ平行をなす向き
に配された回動軸24bをもって前記カバー21の一対
の側板21b、21b間に回動可能に組み付けられてい
ると共に、この回動軸24bを巻回部24dに差し通す
と共に腕の一端を当該カバー21の表板21aの内面に
押し付け、かつ、腕の他端を当該ストッパ片24に止め
付けたねじりコイルバネ24cによって、その先端24
aを前記第一のバンド体13aの差し入れ側に近づける
向きに付勢されている。また、かかるストッパ片24と
前記シャフト22との間には、当該ストッパ片24の前
記第一のバンド体13aの差し入れ側に向けた回動を一
定位置で阻止する規制壁21cが形成してある。
【0037】これにより、この実施の形態にあっては、
前記カバー21のとじ込み位置zにおいては、前記バッ
クル体2に差し入れられた前記第一のバンド体13aを
前記締め込み方向yに引っ張り移動させる場合には、こ
の引っ張り移動に追随して当該第一のバンド体13aに
先端を突き立てる前記ストッパ片24を前記回動軸24
bを中心に当該第一のバンド体13aの締め込み方向y
に回動させて当該第一のバンド体13aへの当該ストッ
パ片24の先端24aの突き立てを緩めさせることがで
き、この締め込み方向yへの第一のバンド体13aの引
っ張り移動を妨げることがない。一方、この締め込み方
向yへの第一のバンド体13aの引っ張り移動が停止さ
れると、前記ストッパ片24は前記ねじりコイルバネ2
4cの作用により回動前の位置に戻され、当該第一のバ
ンド体13aにその先端24aを所期の状態で突き立て
ると共に、この実施の形態にあっては、かかる第一のバ
ンド体13aに緩み出し方向xに向けた引っ張り力が作
用された場合にも前記規制壁21cによって当該ストッ
パ片24はその先端24aをより強く当該第一のバンド
体13aに突き立てる位置より先に回動しないように構
成されている。
【0038】この結果、この実施の形態にあっては、前
記カバー21のとじ込み位置zにおいて、前記締め込み
バンド13を構成する第一のバンド体13aが前記バッ
クル体2からの抜け出し、つまり、緩み出し方向xへの
移動を阻止させた状態で締め込み方向yに締め込みきる
位置まで引き出し移動させる操作をなすことができ、か
かるカバー21がとじ込まれている限り、当該締め込み
バンド13を緩み出させることがなく、これにより、当
該締め込みバンド13の締め込みによって前記フック体
3の引っかけ部31をパレットPに強固に引っかけさせ
ての前記荷物Mの全体を前記袋状部1によって覆った状
態を安定的に維持することができる。
【0039】また、この実施の形態にあっては、前記ロ
ック手段23により、前記バックル体2における前記カ
バー21が前記とじ込み位置zにある状態を維持させる
ことができる。
【0040】すなわち、この実施の形態にあっては、か
かるロック手段23を構成する前記シリンダー錠本体2
3aの内端に取り付けられた前記ロックプレート23b
が、細長い板状をなし、かつ、その中央部で当該内端に
取り付けられている構成としてあると共に、前記ベース
20の一対の側板20b、20bにそれぞれ、前記バッ
クル体2への前記第一のバンド体13aの差し入れ方向
にほぼ直交する向きに当該ロックプレート23bを位置
づけた当該シリンダー錠本体23aの回動位置(以下、
ロック位置という。)で当該ロックプレート23bの端
部23cを前記カバー21の側板21bの内面に押し付
けるように突き出させるスリット20dが形成してあ
る。
【0041】この結果、この実施の形態にあっては、前
記ロック位置においては、前記ロックプレート23bの
両端部23c、23cをそれぞれ前記カバー21の側板
21bの内面に押し付けさせて当該カバー21が前記と
じ込み位置zより開き出す向きに前記シャフト22を中
心として回動しないようにすることができ、これによ
り、前記シリンダー錠本体23aを前記ロック位置とし
た状態においては、前記バックル体2に通されて締め込
まれた前記第一のバンド体13a、つまり、締め込みバ
ンド13を緩み出させることができないようにしてあ
る。
【0042】一方、この実施の形態にあっては、前記バ
ックル体2を構成するカバー21が前記シャフト22を
中心に前記ベース20から離れ出される向き、つまり、
前記とじ込み位置zから開き出される向きに回動される
と、このように開き出されるカバー21に備え付けられ
た前記ストッパ片24も移動され前記第一のバンド体1
3aに対する当該ストッパ片24の先端24aの突き立
て状態が解かれる。
【0043】この結果、この実施の形態にあっては、前
記シリンダー錠本体23aを回動可能とする鍵を使用し
て当該シリンダー錠本体23aを前記ロックプレート2
3bの端部23cを前記スリット20dから突き出させ
ない位置(以下、非ロック位置という。)まで回動させ
ることにより、前記バックル体2に差し通された前記第
一のバンド体13aを当該バックル体2から緩み出し方
向xに抜き出させることができ、これにより、当該第一
のバンド体13aの締め込み状態、つまり、締め込みバ
ンド13の締め込み状態を解除して袋状部1の側面14
の前記緊張を解いて、前記パレットPから当該パレット
Pに引っかけられていた前記フック体3の引っかけ部3
1を取り外せるようにすることができ、この取り外しに
より荷物Mを覆った袋状部1内から当該荷物Mを取り出
せるようにすることができる。
【0044】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記バックル体2を構成するシリンダー錠本体23aを解
錠しない限り、前記パレットPに載せおかれた荷物Mの
全体を前記袋状部1によって覆うと共に、当該袋状部1
の開放縁部11に設けた前記フック体3を当該パレット
Pに強固に引っかけた状態が解かれることはなく、当該
パレットPに載せおかれた荷物MをカバーCによって外
部から見えない状態で確実に保全させることができる。
【0045】なお、この実施の形態にあっては、前記袋
状部1における前記フック体3を備え付けるためのベル
ト15の止着位置と当該袋状部1の開放縁部11との間
にある前記側面14部分の捲れだしを生じさせないよう
に、この側面14部分の内面に当該側面14の左右全幅
に亙る大きさの保形板17が添装状態に縫い付けられて
いる。
【0046】
【発明の効果】この発明にかかるパレット載置物のカバ
ーによれば、パレットに載せおかれた荷物をその運搬の
過程で適切に保全することができる。また、かかるカバ
ーは、パレットに載せおかれた荷物に上側から袋状部を
被せ、締め込みバンドを締め込むことにより当該袋状部
のフック体をパレットに強固に引っかけて当該パレット
に取り付けることができ、かかるカバーの当該パレット
への取り付けも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷物Mを載せたパレットPの斜視図
【図2】荷物Mを載せたパレットPにカバーCを装着さ
せた状態を示す斜視図
【図3】荷物Mを載せたパレットPにカバーCを被せた
状態を示す断面構成図
【図4】荷物Mを載せたパレットPにカバーCを装着さ
せた状態を示す断面構成図
【図5】カバーCの正面図
【図6】カバーCの背面図
【図7】カバーCの左側面図
【図8】カバーCの右側面図
【図9】カバーCの平面図
【図10】カバーCの底面図
【図11】カバーCの断面構成図
【図12】バックル体2の平面構成図
【図13】バックル体2の側面構成図
【図14】バックル体2の断面構成図
【図15】パレットPの平面図
【図16】パレットPの側面図
【図17】図16と異なる向きから見たパレットPの側
面図
【符号の説明】
1 袋状部 11 開放縁部 12 天面 13 締め込みバンド 14 側面 2 バックル体 3 フック体 31 引っかけ部 P パレット x 緩み出し方向 y 締め込み方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 正行 東京都中央区銀座1丁目15番11号 高島株 式会社内 (72)発明者 加藤 健二 東京都文京区本郷2丁目27番16号 株式会 社ハイランド内 (72)発明者 竹内 徳夫 東京都台東区北上野2丁目12番11号 有限 会社鈴木工業内 Fターム(参考) 3E063 AA04 EE03 FF20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面を開放させた難切断性の生地よりな
    る袋状部と、 当該袋状部の開放縁部に備え付けられると共にパレット
    の周側部への引っかけ部を備えたフック体と、 前記袋状部の天面を通って当該袋状部の向き合った側面
    間に亘るように当該袋状部の向き合った側面においてそ
    れぞれ固定された締め込みバンドと、 この締め込みバンドの緩み出し方向への移動を阻止させ
    た状態で締め込み方向に移動操作可能に当該締め込みバ
    ンドを挿通させるバックル体とを有していることを特徴
    とするパレット載置物のカバー。
  2. 【請求項2】 バックル体がロック手段を有しており、
    このロック手段のロック状態において当該バックル体に
    挿通された締め込みバンドの緩み出し方向への移動阻止
    状態が維持され、かつ、このロック手段の非ロック状態
    において当該締め込みバンドの当該緩み出し方向への移
    動阻止状態が解除される構成としてあることを特徴とす
    る請求項1記載のパレット載置物のカバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008061A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 名伸電機株式会社 開封防止バンド
JP7481243B2 (ja) 2020-12-01 2024-05-10 Ykk Ap株式会社 荷押えシート

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JP2016008061A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 名伸電機株式会社 開封防止バンド
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