JP2002094819A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2002094819A
JP2002094819A JP2000277169A JP2000277169A JP2002094819A JP 2002094819 A JP2002094819 A JP 2002094819A JP 2000277169 A JP2000277169 A JP 2000277169A JP 2000277169 A JP2000277169 A JP 2000277169A JP 2002094819 A JP2002094819 A JP 2002094819A
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JP2000277169A
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Takeshi Namigata
健 波潟
Kenichi Ota
健一 太田
Kenichi Naito
賢一 内藤
Isato Kubo
勇人 久保
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プルーフを目的として、ターゲットである印
刷機の出力特性に合わせて色変換された画像を、複写機
やプリンタでプリントする場合がある。このプルーフに
先立ち、出力デバイスのプロファイルが作成されるが、
その際の測色を容易にすることが望まれる。 【解決手段】 測色機、測色パラメータおよびサンプル
画像の種類を選択し(S21)、サンプル画像を測色台にセ
ットし(S22)、サンプル画像の測色範囲をセットする(S2
3)。以上の操作が終了後、サンプル画像の各カラーパッ
チが測色され(S24)、測色が終了すると測色結果がカラ
ー表示される(S26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
その方法に関し、例えば、プリンタの色再現処理に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタや印刷機の色再現処理におい
て、色再現効果を向上するための色修正を行う手法とし
て、入力色空間のデータに行列演算を施して出力色空間
のデータを得るカラーマスキング法によって入力色空間
のデータを出力色空間のデータに変換する方法が多用さ
れている。
【0003】しかし、カラープリンタや印刷機の出力特
性は強い非線型性を示す。従って、カラーマスキング法
のような大域的な方法、つまり行列の要素を変更すると
出力色空間全体に影響するような色修正方法では、すべ
ての色域でカラープリンタや印刷機の特性を充分に近似
することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カラープリ
ンタや印刷機がもつ強い非線型出力特性を精度よく近似
し、高精度な色再現を可能にするプロファイルを提供す
るとともに、プロファイルを作成するための測色を容易
にすることを目的とする。
【0005】また、測色結果が適正か否かの確認を可能
にすることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0007】本発明にかかる画像処理方法は、出力デバ
イスから出力されたカラーパッチを測色した値に基づ
き、デバイスに独立な色信号をデバイスに従属する色信
号に変換するための第一の変換条件と、デバイスに従属
する色信号をデバイス独立な色信号に変換する第二の変
換条件を作成する画像処理方法であって、ターゲットデ
バイスに依存する画像信号を入力し、前記ターゲットデ
バイス用の前記ターゲットデバイスに依存する色信号
を、デバイスに独立な色信号に変換するための第三の変
換条件を用いて変換し、変換された画像信号を、前記第
一の変換条件を用いて変換し、さらに前記第二の変換条
件を用いて変換して得られる画像信号が示す第一のプレ
ビュー画像を表示させ、前記第三の変換条件を用いた変
換により得られる画像信号が示す第二のプレビュー画像
を表示させる各ステップを有し、前記第一および第二の
プレビュー画像を並列に表示させることを特徴とする。
【0008】また、プルーフ対象の画像を入力し、入力
画像を、デバイスに独立な色空間を介して、出力デバイ
スに従属する色空間の画像に変換し、前記出力デバイス
に従属する色空間の画像を、前記デバイスに独立な色空
間を介して、モニタに従属する色空間の第一の画像に変
換することを特徴とする。
【0009】本発明にかかる画像処理装置は、出力デバ
イスから出力されたカラーパッチを測色した値に基づ
き、デバイスに独立な色信号をデバイスに従属する色信
号に変換するための第一の変換条件と、デバイスに従属
する色信号をデバイス独立な色信号に変換する第二の変
換条件を作成する画像処理装置であって、ターゲットデ
バイスに依存する画像信号を入力する入力手段と、前記
ターゲットデバイス用の前記ターゲットデバイスに依存
する色信号を、デバイスに独立な色信号に変換するため
の第三の変換条件を用いて変換する第一の変換手段と、
前記第一の変換手段により変換された画像信号を、前記
第一の変換条件を用いて変換し、さらに前記第二の変換
条件を用いて変換する第二の変換手段と、前記第一およ
び第二の変換手段により得られる画像信号が示す第一お
よび第二のプレビュー画像をモニタに出力する出力手段
とを有し、前記出力手段は、前記第一および第二のプレ
ビュー画像を並列に表示させることを特徴とする。
【0010】また、プルーフ対象の画像を入力する入力
手段と、入力画像を、デバイスに独立な色空間を介し
て、ターゲットに従属する色空間の画像に変換する第一
の変換手段と、前記ターゲットに従属する色空間の画像
を、前記デバイスに独立な色空間を介して、モニタに従
属する色空間の第一の画像に変換する第二の変換手段と
を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
【第1実施形態】[構成]図1は実施形態の画像処理装置
の構成例を示すブロック図である。
【0013】図1に示す画像処理装置に入力される信号
は、何らかのデバイスに依存する色空間の画像信号で、
例えば、あるスキャナにより原稿から読み取られた画像
を示すRGB信号であったり、あるプリンタに出力すべきC
MYK信号であってもよい。本実施形態を複写機に適用す
る場合は、入力信号はスキャナで読み取られた画像を示
すRGB信号である。また、プルーフ(試し刷り、校正刷
り)を目的とする場合は、ターゲットである印刷機へ出
力されるCMYK信号である。
【0014】このような入力信号は、入力色→Lab変換
部101に入力されて、デバイスに独立な色空間であるLab
色空間の信号に変換される。この変換は、入力色→Lab
変換LUT102を用いるLUT変換により実現される。
【0015】入力色→Lab変換LUT102のテーブルには、
入力信号の色空間に対応するテーブルをセットする必要
がある。例えば、スキャナAのRGB色空間に依存する画像
信号が入力される場合は、スキャナAのRGB色空間に従属
するRGB値とLab値との対応を表す三次元入力-三次元出
力のRGB→Lab変換テーブルを入力色→Lab変換LUT102の
テーブルとしてセットする。同様に、プリンタBのCMYK
色空間に従属する画像信号が入力される場合は、プリン
タBの色空間に従属するCMYK値とLab値との対応を表す四
次元入力-三次元出力のCMYK→Lab変換テーブルを入力色
→Lab変換LUT102のテーブルとしてセットする。
【0016】図2はRGB→Lab変換テーブルの一例を示す
図で、それぞれ8ビットのRGB値とLab値との対応を示し
ている。実際のテーブルには代表的なRGB値をアドレス
とするLab値が格納されているので、入力色→Lab変換部
101は、入力されるRGB値の近傍のLab値をテーブルから
取り出し、取り出したLab値を補間演算することで、入
力されるRGB値に対応するLab値を取得する。
【0017】入力色→Lab変換部101から出力されるLab
信号は、Lab→デバイスRGB変換部104により、デバイスR
GB→Lab変換LUT105に基づき、デバイスRGB色空間の信号
に変換される。この変換処理の詳細は後述する。
【0018】ここで、入力信号の色空間がRGB色空間で
ある場合、その色域はプリンタの色再現域よりも広い場
合が多い。このため、入力色→Lab変換部101から出力さ
れるLab信号を、色空間圧縮変換部103においてプリンタ
107の色再現範囲へマッピング(ガマットマッピング)
した後、Lab→デバイスRGB変換部104に入力するものと
する。ガマットマッピングの具体的な方法は、特開平8-
130655号公報に開示されている均等色空間内において色
空間圧縮処理を行う方法などを用いればよい。
【0019】Lab→デバイスRGB変換部104から出力され
るデバイスRGB色空間の信号は、デバイスRGB→CMYK変換
部106により、プリンタ107に従属なCMYK色空間の信号に
変換された後、プリンタ107に送られる。RGB→CMYK変換
についても様々な方法があり、どのような方法を用いて
も構わないが、例えば、次の変換式を用いる。 C = (1.0 - R) - K M = (1.0 - G) - K Y = (1.0 - B) - K K = min{(1.0 - R), (1.0 - G), (1.0 - B)}
【0020】[Lab→デバイスRGB変換]次に、Lab→デ
バイスRGB変換部104の詳細について説明する。
【0021】Lab→デバイスRGB変換部104は、予め得ら
れているデバイスRGB値とLab測色値との対応関係に基づ
き信号を変換する。図3はデバイスRGB値⇔Lab測色値の
対応関係を得て、Lab→デバイスRGB変換を行う手順を示
すフローチャートである。勿論、既に、RGB値⇔Lab測色
値の対応関係が得られている場合は、ステップS1および
S2は省略される。
【0022】●ステップS1 カラーパッチ生成部108により、図4に示すような複数の
カラーパッチからなるサンプル画像を生成する。そし
て、生成されたサンプル画像のRGB信号をデバイスRGB→
CMYK変換部106を通してプリンタ107に出力し、サンプル
画像109を得る。
【0023】カラーパッチ生成部108で生成されるサン
プル画像は、デバイスRGB色空間を均等分割するように
作成される。図4の例では、RGBそれぞれ8ビットのRGB色
空間を9×9×9に均等分割して729個のパッチを得る。本
来、プリンタ107に従属な色空間はCMYK色空間である
が、RGB色空間からの変換ルールによりCMYK色空間に変
換可能であるという意味で、RGB色空間をプリンタ107に
従属な色空間であると考える。
【0024】●ステップS2 得られたサンプル画像109の各カラーパッチをカラーパ
ッチ測色部110により測色し、各カラーパッチのLab測色
値を得る。得られたLab測色値は、図5に示されるように
Lab色空間上に分布する。この操作により、カラーパッ
チ生成部108で生成されたRGB値、および、カラーパッチ
測色部110で測色されたLab測色値が得られ、デバイスRG
B→Lab変換LUT105のテーブルを得ることができる。この
デバイスRGB→Lab変換LUT105を用いてLab→デバイスRGB
変換を行う。
【0025】ところで、LUTを利用する場合、公知の手
法である立方体補間や四面体補間などの補間演算が利用
される。これらの補間演算はLUTの入力側に相当するグ
リッドが等間隔である必要がある。デバイスRGB→Lab変
換LUT105のテーブルにおけるデバイスRGB値は均等に並
んでいるが、Lab測色値は均等に並んではいない。この
ため、Lab値を入力とする場合、デバイスRGB→Lab変換L
UT105のテーブルは等間隔のグリッドをもつLUTを構成し
ない。従って、単純に、Lab値を入力する補間演算を行
うことはできない。そこで、以下の手順により、Lab→
デバイスRGB変換を行う。
【0026】●ステップS3 デバイスRGB→Lab変換LUT105のテーブルに含まれるLab
値と、入力Lab値との距離d(Lab色差式による色差と等
価)を計算してメモリに格納する。
【0027】●ステップS4 図6に示すように、入力Lab値(◎)に対して、距離dが
小さい順にN個のエントリ(●)を選択する。このと
き、距離dが小さい順に下記のように表記する。 ここで、d1 < d2 < d3 < … < dN
【0028】●ステップS5 入力Lab値に対する変換値(RGB値)を次式により計算す
る。 RGB = (1/N)×Σi=1 NRGBi×f(di) ここで、f(x) = 1/(1+x4)
【0029】関数f(x)は図7に示すような特性をもつか
ら、上式による計算は、Lab色空間上で、より近傍にあ
るLab測色値に対応するRGB値に、より大きい重みを付け
て補間演算を行っていることになる。
【0030】補間演算に用いるサンプル点の数Nは、Lab
色空間全域において、定数(例えば8)にすることもで
きる。しかし、デバイスRGB→CMYK変換部106における変
換手法によっては、図5に示すように明度L*が低い領域
に測色値が集中するために、Nを定数にすると不都合が
生じることがある。つまり、測色値が集中する領域にお
いては距離dが極めて小さくなり、Nが小さいと、少数の
サンプル点に大きい重みを付けて補間演算が行われ、そ
の結果、デバイスRGB色空間における階調ジャンプ、低
明度領域でのホワイトバランスの崩れ、などの問題を生
じ易い。
【0031】そこで、図8に示すように、入力Lab値のL*
値に応じてサンプル点の数を変化させて補間演算を行え
ば、上記の問題を効果的に解決することができる。勿
論、明度が高い領域においても、補間演算に使うサンプ
ル数が制限されることになり、色の濁りなどが生じ難く
なる。なお、図8に示す関数N(L*)の一例は、L*=0で12
8、L*=100で4になる1/4乗関数を示している。
【0032】上記ステップS3からS5の処理を入力Lab値
すべてに繰り返し施せば、Lab信号をデバイスRGB信号に
変換することができる。
【0033】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0034】図9は第2実施形態の画像処理装置の構成例
を示すブロック図である。第2実施形態の画像処理装置
は、デバイスに独立な色空間の信号からプリンタ107の
色空間の信号への変換を、入力信号をデバイスに独立な
色空間の信号へ変換する際と同様に、LUTで行う点で第1
実施形態の画像処理装置と異なる。
【0035】Lab→CMYK変換部803は、Lab→CMYK変換LUT
804を用いて、Lab信号をプリンタ107に従属なCMYK色空
間の信号に変換する。Lab→CMYK変換部803から出力され
るCMYK信号はプリンタ107に送られる。Lab→CMYK変換LU
T804は、次のようにして作成される。
【0036】カラーパッチ生成部808で生成されたサン
プル画像のCMYK信号はプリンタ107に出力され、サンプ
ル画像109が得られる。
【0037】得られたサンプル画像109の各カラーパッ
チをカラーパッチ測色部110により測色し、各カラーパ
ッチのLab測色値を得る。得られたLab測色値およびカラ
ーパッチ生成部808で生成されたCMYK値に基づきCMYK→L
ab変換LUTを作成する。そして、作成されたCMYK→Lab変
換LUTに基づき、第1実施形態と同様の方法を用いてLab
→CMYK変換LUT804を作成する。
【0038】例えば、Lab値を8ビット信号とすると、L*
値は0から255まで、a*およびb*値は-128〜127までであ
る。Labの各範囲を16ステップで刻んでLabのグリッドを
構成すれば、173=4913回の計算によりLab→CMYK変換LUT
804のテーブルができあがる。
【0039】第1実施形態においては、LUTによりLab色
空間からデバイスRGB色空間へ変換した後、演算処理に
よりデバイスRGB色空間からCMYK色空間へ変換したが、
これら変換処理を、第2実施形態では一つのLUTで行うこ
とができ、変換処理を効率化することができる。
【0040】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0041】図10は第3実施形態の画像処理装置の構成
例を示すブロック図で、近年、インターネットで標準的
な色空間になりつつあるsRGB色空間の入力信号を入力す
る構成を有する。sRGB色空間は、XYZ色空間との対応が
定義付けられていて、デバイスに独立な色空間と考える
ことが可能である。そこで、sRGB値をXYZ値やLab値に変
換し、さらに、上述したようなLab色空間からプリンタ
色空間への変換を行えば、プリンタ107により、sRGB色
空間の信号によって表される画像を再現することが可能
になる。
【0042】図10において、sRGB→CMYK変換部901は、s
RGB→CMYK変換LUT902を用いて、sRGB色空間の入力信号
をプリンタ107に従属なCMYK色空間の信号に変換する。s
RGB→CMYK変換部901から出力されるCMYK信号はプリンタ
107に送られる。sRGB→CMYK変換LUT902は、次のように
して作成される。
【0043】カラーパッチ生成部108で生成されたサン
プル画像のRGB信号は、デバイスRGB→CMYK変換部106に
よりプリンタ107に従属なCMYK信号に変換された後、プ
リンタ107に出力され、サンプル画像109が得られる。
【0044】得られたサンプル画像109の各カラーパッ
チをカラーパッチ測色部110により測色し、各カラーパ
ッチのLab測色値を得る。得られたLab測色値およびカラ
ーパッチ生成部108で生成されたRGB値に基づき、sRGB→
CMYK変換LUT作成部908は、sRGB→CMYK変換LUT902のテー
ブルを作成する。
【0045】sRGB→CMYK変換LUT作成部908の処理は、第
1実施形態で説明したデバイスRGB→CMYK変換処理をカラ
ーパッチ生成部108で生成されたRGB値に施して得たCMYK
値と、Lab測色値に定義式に従うLab→XYZおよびXYZ→sR
GB変換を施して得たsRGB値とからsRGB→CMYK変換LUT902
のテーブルを作成する。例えば、sRGB信号を8ビット信
号とすると、sRGBの各範囲を16ステップで刻んで17×17
×17のsRGBのグリッドを構成すれば、173=4913回の計算
によりsRGB→CMYK変換LUT902のテーブルができあがる。
【0046】以上説明した各実施形態によれば、カラー
プリンタや印刷機がもつ強い非線型出力特性を精度よく
近似し、高精度な色再現を可能にする色変換方法を提供
することができる。従って、デバイスに独立な色空間に
おいて、プリンタや印刷機の特性を良好に反映する色空
間変換を行うため、どのような入力色空間に対しても、
高精度な色再現がプリンタや印刷機で可能になる。
【0047】なお、上記の実施形態においては、デバイ
スに独立な色空間をLab色空間として説明したが、他の
均等色空間、例えばLuv色空間を用いてもまったく同様
の効果を得ることができる。
【0048】
【第4実施形態】上記の実施形態では、出力デバイスの
プロファイルの作成方法を説明した。上記の実施形態で
説明したデバイス値(例えばCMYK)→Lab変換LUTは、図
12に示す、出力デバイスのデスティネーションプロファ
イル(BtoA0)1101Dに相当し、Lab→デバイス値(例えばC
MYK)変換LUTは、図12に示す、出力デバイスのソースプ
ロファイル(AtoB0)1101Sに相当する。
【0049】プルーフ(試し刷り、校正刷り)を目的と
して、ターゲットである印刷機の出力特性に合わせて色
変換された画像を、複写機やプリンタでプリントする場
合がある。このようなプルーフを行うには、上述した各
実施形態で説明した方法によって、プルーフに用いられ
る出力デバイスにサンプル画像データを供給し印刷さ
せ、得られたサンプル画像の各カラーパッチの測色値か
らプロファイルを作成する必要がある。そして、作成し
たプロファイルを使用して色変換を施した画像を出力デ
バイスでプリントすることになる。
【0050】以下では、プルーフに用いる出力デバイス
のプロファイルを作成し、作成されたプロファイルによ
る処理結果を確認することができる実施形態を第4実施
形態として説明する。なお、第4実施形態で説明するプ
ロファイルの作成は、プルーフ用に限られず、通常の出
力(印刷)にも使用できることは言うまでもない。
【0051】[色変換モジュールの構成]まず、プロフ
ァイルを用いて色変換を行う構成の概要を説明する。図
11は色変換モジュールの構成例を示すブロック図であ
る。
【0052】測色計(分光光度計)1001および測色モジ
ュール1002によって、出力デバイスにより印刷されたサ
ンプル画像(例えば標準的なIT8や4320CMYK画像)の各
カラーパッチを測色する。測色結果は、オンラインまた
はオフラインでプロファイル生成モジュール1003に供給
され、上記の実施形態で説明した方法により、ICC(Inte
rnational Color Consortium)の定義に従う、出力デバ
イスプロファイルであるプロファイル1101D(Lab→CMYK
変換LUT: BtoA0)およびプロファイル1101S(デバイス
値→Lab変換LUT: AtoB0)が作成される。
【0053】プレビューモジュール1005は、プルーフ対
象の画像1006、ターゲットデバイスに対応するプロファ
イル(ターゲットデバイス値→Lab変換LUT)1102、出力
デバイスのプロファイル1101Dおよび1101S、並びに、モ
ニタプロファイル1103をカラーマネージメントモジュー
ル(CMM)1007に供給(または指示)して、画像1006に色
変換を施させる。
【0054】第4実施形態におけるプロファイルの作成
は、上記の実施形態と同様の方法を用いる。以下では、
ユーザの使い勝手を向上させるための、第4実施形態に
おける機能を詳細に説明する。
【0055】[測色処理]図11に示す色変換モジュール
は、例えばパーソナルコンピュータなどにソフトウェア
として供給され実現される。そして、モニタ1004に表示
されるユーザインタフェイスにより、測色処理の実行を
指示することができる。
【0056】図14は測色手順を示すフローチャートで、
図11に示すプロファイル生成モジュール1003により実行
される。この測色処理は、図9に示すカラーパッチ測色
部110の処理に相当する。
【0057】オペレータが測色の開始を指示すると、ス
テップS21で、図15に一例を示すウィンドウが表示さ
れ、オペレータは測色機、測色パラメータ(測色光源、
測色視野および色空間)およびサンプル画像(カラーチ
ャート)の種類をポップアップメニューから選ぶ。
【0058】図15に示すウィンドウの[OK]ボタンが押さ
れると、ステップS22で、図16に一例を示すウィンドウ
が表示され、オペレータは指示に従い、出力デバイスが
出力したサンプル画像を測色台にセットする。
【0059】図16に示すウィンドウの[OK]ボタンが押さ
れると、ステップS23で、図17に一例を示すウィンドウ
が表示され、オペレータは指示に従い、サンプル画像の
測色範囲の左上をセットする。続いて、図18および図19
に一例を示すウィンドウが表示され、オペレータは指示
に従い、サンプル画像の測色範囲の右上および右下をセ
ットする。
【0060】以上の操作が終わると、ステップS24で、
測色計1001および測色モジュール1002によりサンプル画
像の各カラーパッチが測色される。測色が終了すると、
ステップS25で、すべてのサンプル画像の測色が終了し
たか否かが判定され、未了であればステップS22へ戻
り、ステップS22からS24の処理が繰り返される。なお、
サンプル画像をA4サイズとする場合、IT8画像(928パッ
チ)で二枚、4320CMYK画像(4320パッチ)で10枚の測色
が必要になる。
【0061】サンプル画像の測色が終了すると、ステッ
プS26で、測色結果がカラー表示される。図20は測色結
果が表示されたウィンドウの一例を示す図である。図20
の測色結果の小枠それぞれは各カラーパッチを表し、測
色された色で表示される。小枠の中の●マークは測色結
果に対する警告(詳細は後述する)を表している。
【0062】オペレータは、図20に表示された測色結果
を参照して、ステップS27で再測色するか否かを判断す
る。再測色が指示された場合、ステップS28で、警告マ
ーク(●)が付いたカラーパッチだけが再測色された
後、ステップS26へ戻り、再び測色結果が表示される。
【0063】このようにして、サンプル画像から測色さ
れたLab測色値に基づき、上記の実施形態と同様に、プ
ロファイル生成モジュール1003は出力デバイスのプロフ
ァイルを作成する。第4実施形態によれば、オペレータ
は、上記のユーザインタフェイスにより複雑なパラメー
タを容易に設定することができ、サンプル画像の測色を
正確に行うことができる。
【0064】なお、上記では、サンプル画像の読み取り
が終了した後、測色結果が表示されるように記載した
が、各カラーパッチの読み取りが終了するごとに、測色
結果を表示することもできる。
【0065】[警告処理]以下、ステップS26で行なわ
れる警告に関する処理について詳細に説明する。
【0066】図21はカラーパッチ生成部108で用いられ
る標準的な測色値が格納されるテーブル例を示す図であ
る。サンプル画像(カラーパッチ109)を出力する場
合、テーブルに格納されているCMYK値が出力デバイスに
出力され、出力デバイスはサンプル画像を出力する。
【0067】図21には、各カラーパッチのCMYK値に対す
る、標準的なLab測色値、および、許容差ΔEが定義され
ている。このテーブルは図14に示すユーザインタフェイ
スにおいて選択可能なサンプル画像(カラーチャート)
の種類に応じて予め用意されている。ただし、このテー
ブルは空白やカンマをデリミタとするテキスト形式であ
るから、そのLab測色値および許容差ΔEを任意に設定す
ることも可能である。
【0068】プロファイル生成モジュール1003は、各カ
ラーパッチの測色値Labと、テーブルに格納された対応
する標準値Labiとを比較して、その差が許容差ΔEを超
える場合に、測色結果に警告マークを付ける。 if (|Lab - Labi| > ΔE) 警告マークi = true;
【0069】従って、カラーパッチの測色結果が標準的
な測色値から許容差以上にずれた場合、そのカラーパッ
チの測色結果に警告マークが表示される。そして、オペ
レータが再測色を指示すると、測色結果に警告マークが
付されたカラーパッチだけが再測色され、再び測色結果
が表示される。
【0070】このように、第4実施形態は、警告マーク
が表示されたカラーパッチのみを再測色する機能を有す
る。この機能により、再測色する際に、全てのカラーパ
ッチを測色する必要がなくなる。また、ユーザがマニュ
アルで再測色するカラーパッチを指示することも必要な
い。従って、必要最小限の再測色を容易に行うことがで
きる。
【0071】このように、警告マークを表示することに
より、出力デバイスの状態を把握することができる。例
えば、多数の警告マークが表示される場合や、ある色の
カラーパッチに警告マークが集中して表示される場合、
その出力デバイスの色再現特性が標準からかなりずれて
いることになるので、たとえプロファイルを最適化して
も高精度なプルーフの実現は難しいと判断できる。
【0072】さらに、第4実施形態では、許容差ΔEを設
定することができるので、例えば、ユーザの用途に応じ
て許容差ΔEを制御することにより、警告マークをユー
ザの用途に適した判断材料にすることができる。また、
各カラーパッチについて許容差ΔEを設定することがで
きるので、ユーザにとって重要な色(例えば肌色など)
の許容差ΔEを他の色より厳しくすることにより、警告
マークをユーザの用途に適した判断材料にすることがで
きる。
【0073】図21に示されるテーブルを複数用意して、
出力デバイスにカラーパッチを出力させる際に、ユーザ
の用途や出力デバイスの種類に応じてユーザにテーブル
を選択させるようにする。こうすれば、ユーザの用途や
出力デバイスの種類に応じた、上記の警告表示を行うこ
とができる。複数のテーブルからの選択は、図14に示す
ステップS21において、図15に示すユーザインタフェイ
スのポップアップメニュー「カラーチャートの種類」を
使用して選択できるようにすればよい。ポップアップメ
ニューに表示されるテーブルの名称は、各テーブルにユ
ーザがタイトルやコメントを任意に付加できるようにし
て、そのタイトルやコメントを表示すればよい。
【0074】また、ほとんどのカラーパッチに警告マー
クが付いた場合は、測色の不備が原因として考えられ
る。従って、測色条件を再設定し測色し直すことが必要
になる。
【0075】[プロファイルの作成]次に、出力デバイ
スのプロファイルの作成について詳細に説明する。
【0076】図22はターゲットのプロファイルの作成手
順を説明する図で、第2実施形態で説明した処理をさら
に簡単に説明するための図である。
【0077】メモリ1012からユーザによって選択された
サンプル画像のデバイスCMYKデータを出力デバイス1010
へ供給し、サンプル画像1011を印刷させる。サンプル画
像には、例えば標準的なIT8や4320CMYK画像などが利用
される。
【0078】出力デバイス1010によって印刷されたサン
プル画像1011の各カラーパッチは、測色計1001および測
色モジュール1002により測色され、そのLab測色値はメ
モリ1012に格納される。プロファイル生成モジュール10
03は、ICCプロファイルのAtoB0タグに相当するデバイス
CMYK→Lab変換テーブル1013を生成してメモリ1012に格
納する。
【0079】後述するプレビュー機能を考慮すると、At
oB0タグのほかにBtoA0タグが必要になるので、プロファ
イル生成モジュール1003は、デバイスCMYK→Lab変換テ
ーブル1013からLab→デバイスCMYK変換テーブル1014を
作成する。なお、これらの変換テーブルは、最終的に、
出力デバイス1010のICCプロファイルとしてメモリ1012
に格納される。
【0080】ところで、デバイスCMYK→Lab変換テーブ
ル1013におけるデバイスCMYK値は均等に並んでいるが、
Lab測色値は均等に並んではいない。Lab値を入力とする
Lab→デバイスCMYK変換テーブル1014を作成する場合、L
ab値を均等に並べる必要がある。そこで、第1実施形態
で説明した方法を用いて、デバイスCMYK→Lab変換テー
ブル1013から、Lab値が均等に並んだLab→デバイスCMYK
変換テーブル1014を作成し、メモリ1012に格納する。
【0081】[測色値のスムージング]測色器1001は、
その使用前に校正が行われるので、測色の精度は確保さ
れている。しかし、ある程度の測色誤差があるのはやむ
を得ない。また、出力デバイス1010の状態により、良好
に形成できなかったサンプル画像1011のカラーパッチも
あり得る。そこで、必要に応じて、測定誤差や良好に形
成できなかったカラーパッチの影響を抑制するために、
Lab測色値にスムージングを施す。
【0082】図23は測色値のスムージング手順を示すフ
ローチャートである。
【0083】ステップS11において、図22に示す出力デ
バイス1010により出力されたサンプル画像1011のLab測
色値で構成される、Lab色空間上のCMYRGBWK六面体の各
辺上に位置するLab測色値を平滑化する。平滑化の方法
としては、注目測色値およびその近傍の同一辺上のLab
測色値を所定数サンプリングして、それらの平均または
加重平均を注目測色値のLab測色値にする。
【0084】次に、ステップS12で、六面体の各面上のL
ab測色値を、ステップS11で平滑されたLab測色値および
各面に位置するLab測色値を用いて平滑化する。続い
て、ステップS13で、ステップS11およびS12で平滑化さ
れた六面体の各辺上および各面上に位置するLab測色値
を用いて六面体の内部のLab測色値を平滑化する。
【0085】そして、平滑化処理されたLab測色値を用
いて、上記の方法によりデバイスCMYK→Lab変換テーブ
ルおよびLab→デバイスCMYK変換テーブルを作成する。
【0086】カラーパッチを出力するために用いるデバ
イスRGB値(図1の108)も、RGB色空間上で立体を形成す
る。上記Lab色空間上の六面体の辺および面は、それぞ
れ上記RGB色空間上の立体の辺および面に対応する。よ
って、Lab測色値のどの値が辺や面に位置するかは、サ
ンプル画像1011を出力するために用いるカラーパッチの
デバイスRGB値から簡単に選択することができる。
【0087】なお、測色Lab値をLab色空間上でプロット
し、その結果を解析して辺および面に位置するLab測色
値を選択しても構わない。
【0088】測色値の平滑化は、以下のような長所およ
び短所を有する。長所としては、測色誤差および良好に
形成できなかったカラーパッチの影響を抑制することが
できる。一方、短所としては、測色およびカラーパッチ
の形成が良好に行われている場合は、測定結果の精度を
落とすことになる。
【0089】[変換テーブルのスムージング]プリンタ
や印刷機は強い非線形出力特性をもつ。従って、測色結
果に基づき作成されたプロファイルを利用すると、出力
画像に擬似輪郭などが発生し易い。そこで、必要に応じ
て、階調の連続性を維持するために変換テーブルにスム
ージングを施す。
【0090】デバイスCMYK→Lab変換テーブル1013の場
合、注目格子点(CMYK入力値)に対応するLab値および
近傍の格子点のLab値を所定数サンプリングして、それ
らの加重平均を注目格子点に対応するLab値(出力値)
にする。
【0091】Lab→デバイスCMYK変換テーブル1014のス
ムージングも同様に、注目格子点(Lab入力値)に対応
するCMYK値および近傍の格子点のCMYK値を所定数サンプ
リングして、それらの加重平均を注目格子点に対応する
CMYK値(出力値)にする。
【0092】重み付けの方法としては、注目格子点(入
力値)に対応する出力値の重みを、近傍の格子点の出力
値の総加重より小さくする。例えば、サンプリング数を
7として、注目格子点に対応する重みを0.4、近傍の六つ
の格子点に対応する重みを0.6/6にする。なお、重み付
けの方法は、図25に示すユーザインタフェイスの「最適
化」ポップアップメニューにより設定される作成する変
換テーブルの格子点数に基づき変更される。例えば、格
子点数が少なく、格子点間隔が広い場合は近傍の格子点
に対応する重みを小さくする。
【0093】変換テーブルのスムージングは、以下のよ
うな長所および短所を有する。長所としては、階調の連
続性を高めることができ、出力画像の擬似輪郭を抑制す
ることができる。一方、短所としては、プリンタの色再
現特性に対する忠実度合いを低下させてしまう。
【0094】[インタフェイス]図11に示す色変換モジ
ュールは、例えばパーソナルコンピュータなどにソフト
ウェアとして供給され実現される。そして、モニタ1004
に表示されるユーザインタフェイスにより、上記のスム
ージングを行うか否かを設定することができる。
【0095】図24および図25は出力デバイス1010のプロ
ファイルを作成する際に表示されるパラメータ設定画面
の一例を示す図である。
【0096】図24の画面の「測色値を滑らかにする」チ
ェックボックスをチェックすると、上記の測色値のスム
ージングが実行される。
【0097】また、図25の画面のソース側の「滑らかに
する」チェックボックスをチェックするとデバイスCMYK
→Lab変換テーブル1013がスムージングされ、デスティ
ネーション側の「滑らかにする」チェックボックスをチ
ェックするとLab→デバイスCMYK変換テーブル1014がス
ムージングされる。
【0098】このように、本実施形態では、変換テーブ
ルに対するスムージングは、デバイス値→Lab変換テー
ブル1013およびLab→デバイス値変換テーブル1014に対
して独立に設定することができる。これに対して測色値
のスムージングは独立に設定することができない。これ
は、各スムージングの目的の相違に基づくもので、つま
り、測色値のスムージングは測色精度に対応した処理で
あり、変換テーブルのスムージングは各変換テーブルの
変換処理結果に対応した処理だからである。
【0099】また、図25に示すソース側およびデスティ
ネーション側の「最適化」ポップアップメニューによ
り、デバイスCMYK→Lab変換テーブル1013およびLab→デ
バイスCMYK変換テーブル1014の格子数を設定することが
できる。つまり、ポップアップメニューにより最適化と
して「精度優先」または「速度優先」を選択することが
できる。
【0100】「精度優先」が選択された場合、デバイス
CMYK→Lab変換テーブル1013は17×17×17×17格子にな
り、Lab→デバイスCMYK変換テーブル1014は33×33×33
格子になる。また、「速度優先」が選択された場合、デ
バイスCMYK→Lab変換テーブル1013は9×9×9×9格子に
なり、Lab→デバイスCMYK変換テーブル1014は17×17×1
7格子になる。
【0101】このように、各変換テーブルに対して独立
に格子点数を設定できることも、各変換テーブルに対し
て独立にスムージングを設定できる理由の一つである。
【0102】また、測色値をスムージングするか否かの
判断の材料として、上述した測色値の警告処理を用いる
ことができる。例えば、多数のカラーパッチに警告マー
クが表示された場合は、測色値をスムージングした方が
よい場合がある。
【0103】[プレビュー]作成されたターゲットのプ
ロファイルが適正か否かを確認するためのモニタ表示を
行うプレビュー機能を説明する。プレビュー機能は、上
記の処理によりプロファイルが作成された後に起動す
る。
【0104】図12は、図11に示すCMM1007によって実行
される色変換手順を示す図である。
【0105】画像1006のCMYKデータは、ターゲットデバ
イスプロファイル1102のAtoB0タグによってLabデータに
変換され、出力デバイスプロファイル1101のBtoA0タグ
(デスティネーションプロファイル1101D)によって出
力デバイス1010に従属するCMYK色空間のCMYKデータに変
換される。プルーフを行う場合は、このCMYKデータがプ
ルーフ用の出力デバイスに送られる。
【0106】ターゲットに従属するCMYK色空間のCMYKデ
ータは、出力デバイスプロファイル1101のAtoB0タグ
(ソースプロファイル1101S)によって、再びLabデータ
に変換される。そして、モニタプロファイル1103によ
り、Labデータがモニタ1004に従属する色空間のRGBデー
タに変換され、モニタ1004に表示される。つまり、ター
ゲットによって印刷されるだろう画像、つまりプレビュ
ー画像Bをモニタ1004に表示することができ、その色再
現性を観察することができる。
【0107】さらに、ターゲットデバイスプロファイル
1102によって変換されたLabデータを、モニタプロファ
イル1103により直接、RGBデータに変換して、モニタ100
4にオリジナル画像Aとして表示すれば、出力デバイスプ
ロファイル1101による色変換を受けたプレビュー画像
B、および、受けていないオリジナル画像A(ターゲット
デバイスが出力するであろう画像)をモニタ1004上で観
察し比較することができる。従って、作成された出力デ
バイスプロファイル1101が適正か否かを、両画像を観察
し比較して、確認することができる。
【0108】図13はモニタ1004に表示されるプレビュー
画面の一例を示す図で、例えば左側にオリジナル画像A
が、右側にプレビュー画像Bが表示されている。なお、
図13には両画像のウィンドウサイズが同じ例を示すが、
マウスなどにより両ウィンドウのセンタを移動すること
により、任意のウィンドウサイズになる。
【0109】プレビュー画面の左上の倍率の設定を変更
すると、両画像ともに倍率が変化する。また、一方の画
像をスクロールすると、もう一方の画像も連動してスク
ロールする、つまり、画面左上の位置は常に画像上の同
位置にある。さらに、一方の画像上にマウスカーソルを
置いて、例えばマウスボタンを押している間、もう一方
の画像上の対応する位置にマウスカーソルが表示され
る。このようなプレビュー画面のユーザインタフェイス
により、両画像の細部を詳細に観察し比較することが容
易になる。
【0110】第4実施形態によれば、出力デバイスプロ
ファイル1101の作成結果を容易に確認することができ
る。しかも、プルーフの用途に適したターゲットデバイ
スのプレビュー画像(表示画像A)と、作成された出力
デバイスプロファイル1101を用いて処理された画像(表
示画像B)とが並んで表示されるので、出力デバイスプ
ロファイル1101の作成結果の確認は極めて容易である。
【0111】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0112】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0113】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0114】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図Xおよび/または図
Yに示す)フローチャートに対応するプログラムコード
が格納されることになる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラープリンタや印刷機がもつ強い非線型出力特性を精
度よく近似し、高精度な色再現を可能にするプロファイ
ルを提供するとともに、プロファイルを作成するための
測色を容易にすることができる。
【0116】また、測色結果が適正か否かの確認を可能
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の画像処理装置の構成例を示すブ
ロック図、
【図2】RGB→Lab変換テーブルの一例を示す図、
【図3】デバイスRGB値⇔Lab測色値の対応関係を得て、
デバイスRGB→Lab変換を行う手順を示すフローチャー
ト、
【図4】サンプル画像の一例を示す図、
【図5】カラーパッチ測色部による測色結果の一例を示
す図、
【図6】サンプル点の選択を説明する図、
【図7】距離dに応じた重み付け関数を説明する図、
【図8】サンプル点の数を変化させる関数を説明する
図、
【図9】第2実施形態の画像処理装置の構成例を示すブ
ロック図、
【図10】第3実施形態の画像処理装置の構成例を示す
ブロック図、
【図11】第4実施形態の色変換モジュールの構成例を
示すブロック図、
【図12】図11に示すCMMによって実行される色変換の
手順を示す図、
【図13】図12に示すモニタに表示されるプレビュー画
面の一例を示す図、
【図14】測色手順を示すフローチャート、
【図15】測色処理におけるユーザインタフェイスの一
例を示す図、
【図16】測色処理におけるユーザインタフェイスの一
例を示す図、
【図17】測色処理におけるユーザインタフェイスの一
例を示す図、
【図18】測色処理におけるユーザインタフェイスの一
例を示す図、
【図19】測色処理におけるユーザインタフェイスの一
例を示す図、
【図20】測色結果を表示するユーザインタフェイスの
一例を示す図、
【図21】標準的な測色値が格納されるテーブル例を示
す図である。
【図22】ターゲットのプロファイルの作成手順を説明
する図、
【図23】測色値のスムージング手順を示すフローチャ
ート、
【図24】ターゲットのプロファイルを作成する際に表
示されるパラメータ設定画面の一例を示す図、
【図25】ターゲットのプロファイルを作成する際に表
示されるパラメータ設定画面の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/06 B41J 3/00 B 5C082 H04N 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 内藤 賢一 東京都港区三田3丁目11番28号 キヤノン 販売株式会社内 (72)発明者 久保 勇人 東京都港区三田3丁目11番28号 キヤノン 販売株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA29 AB11 AC04 BA01 BC19 FA13 FA14 5B021 AA01 AA19 LG07 LG08 NN16 5B057 AA11 BA02 BA23 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD02 CD05 CE17 CE18 CH07 CH18 DA15 DA16 DA17 5C077 LL16 LL19 MM27 MP08 PP20 PP23 PP32 PP33 PP36 PP37 PP38 PQ08 PQ20 PQ23 SS05 SS07 TT02 TT06 TT08 5C079 HB01 HB03 HB08 HB11 LA02 LA31 LA37 LB02 MA04 MA10 MA17 NA03 NA27 NA29 PA03 5C082 AA32 BA20 CA12 CA81 CB01 DA51 DA87 MM09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力デバイスから出力されたカラーパッ
    チを測色した値に基づき、デバイスに独立な色信号をデ
    バイスに従属する色信号に変換するための第一の変換条
    件と、デバイスに従属する色信号をデバイス独立な色信
    号に変換する第二の変換条件を作成する画像処理方法で
    あって、 ターゲットデバイスに依存する画像信号を入力し、前記
    ターゲットデバイス用の前記ターゲットデバイスに依存
    する色信号を、デバイスに独立な色信号に変換するため
    の第三の変換条件を用いて変換し、 変換された画像信号を、前記第一の変換条件を用いて変
    換し、さらに前記第二の変換条件を用いて変換して得ら
    れる画像信号が示す第一のプレビュー画像を表示させ、 前記第三の変換条件を用いた変換により得られる画像信
    号が示す第二のプレビュー画像を表示させる各ステップ
    を有し、 前記第一および第二のプレビュー画像を並列に表示させ
    ることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第一および第二のプレビュー画像
    は、変倍率が連動することを特徴とする請求項1に記載
    された画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第一および第二のプレビュー画像
    は、移動が連動することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 プルーフ対象の画像を入力し、 入力画像を、デバイスに独立な色空間を介して、出力デ
    バイスに従属する色空間の画像に変換し、 前記出力デバイスに従属する色空間の画像を、前記デバ
    イスに独立な色空間を介して、モニタに従属する色空間
    の第一の画像に変換することを特徴とする画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第一の画像を前記モニタに
    供給することを特徴とする請求項4に記載された画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記入力画像を、前記デバイス
    に独立な色空間を介して、前記モニタに従属する色空間
    の第二の画像に変換することを特徴とする請求項4に記
    載された画像処理方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第一および第二の画像を前
    記モニタに供給することを特徴とする請求項6に記載さ
    れた画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ターゲットに従属する色空間の画像
    は、プリンタへ供給される画像であることを特徴とする
    請求項4から請求項7の何れかに記載された画像処理方
    法。
  9. 【請求項9】 出力デバイスから出力されたカラーパッ
    チを測色した値に基づき、デバイスに独立な色信号をデ
    バイスに従属する色信号に変換するための第一の変換条
    件と、デバイスに従属する色信号をデバイス独立な色信
    号に変換する第二の変換条件を作成する画像処理装置で
    あって、 ターゲットデバイスに依存する画像信号を入力する入力
    手段と、 前記ターゲットデバイス用の前記ターゲットデバイスに
    依存する色信号を、デバイスに独立な色信号に変換する
    ための第三の変換条件を用いて変換する第一の変換手段
    と、 前記第一の変換手段により変換された画像信号を、前記
    第一の変換条件を用いて変換し、さらに前記第二の変換
    条件を用いて変換する第二の変換手段と、 前記第一および第二の変換手段により得られる画像信号
    が示す第一および第二のプレビュー画像をモニタに出力
    する出力手段とを有し、 前記出力手段は、前記第一および第二のプレビュー画像
    を並列に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 プルーフ対象の画像を入力する入力手
    段と、 入力画像を、デバイスに独立な色空間を介して、ターゲ
    ットに従属する色空間の画像に変換する第一の変換手段
    と、 前記ターゲットに従属する色空間の画像を、前記デバイ
    スに独立な色空間を介して、モニタに従属する色空間の
    第一の画像に変換する第二の変換手段とを有することを
    特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 出力デバイスから出力されたカラーパ
    ッチを測色した値に基づき、デバイスに独立な色信号を
    デバイスに従属する色信号に変換するための第一の変換
    条件と、デバイスに従属する色信号をデバイス独立な色
    信号に変換する第二の変換条件を作成する画像処理のプ
    ログラムコードが記録された記録媒体であって、前記プ
    ログラムコードは少なくとも、 ターゲットデバイスに依存する画像信号を入力するステ
    ップのコードと、 前記ターゲットデバイス用の前記ターゲットデバイスに
    依存する色信号を、デバイスに独立な色信号に変換する
    ための第三の変換条件を用いて変換するステップのコー
    ドと、 前記第一の変換手段により変換された画像信号を、前記
    第一の変換条件を用いて変換し、さらに前記第二の変換
    条件を用いて変換するステップのコードと、 前記第一および第二の変換手段により得られる画像信号
    が示す第一および第二のプレビュー画像を表示させるス
    テップのコードとを有し、 前記第一および第二のプレビュー画像を並列に表示させ
    ることを特徴とする記録媒体。
  12. 【請求項12】 画像処理のプログラムコードが記録さ
    れた記録媒体であって、前記プログラムコードは少なく
    とも、 プルーフ対象の画像を入力するステップのコードと、 入力画像を、デバイスに独立な色空間を介して、ターゲ
    ットに従属する色空間の画像に変換するステップのコー
    ドと、 前記ターゲットに従属する色空間の画像を、前記デバイ
    スに独立な色空間を介して、モニタに従属する色空間の
    第一の画像に変換するステップのコードとを有すること
    を特徴とする記録媒体。
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