JP2002094570A - メールシステム,管理装置,メール送信方法,プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

メールシステム,管理装置,メール送信方法,プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2002094570A
JP2002094570A JP2001204612A JP2001204612A JP2002094570A JP 2002094570 A JP2002094570 A JP 2002094570A JP 2001204612 A JP2001204612 A JP 2001204612A JP 2001204612 A JP2001204612 A JP 2001204612A JP 2002094570 A JP2002094570 A JP 2002094570A
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JP
Japan
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mail
address
destination
mail address
transmission
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Application number
JP2001204612A
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English (en)
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Yoshifusa Togawa
好房 外川
Takahiro Masuda
高弘 増田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信先のメールアドレスが変更された場合に
おいても、送信元は、その送信先のメールアドレスの変
更を意識することなく、確実に送信先の変更後のメール
アドレスに電子メールを送信することができ、又、送信
元において、電子メールの送信時に送信先のシステム上
の制限を一切意識することなく確実に送信先に電子メー
ルを送信することができるようにする。 【解決手段】 送信先のメールアドレスを管理するメー
ルアドレス管理部21をそなえ、そのメールアドレス管
理部21は、送信先のメールアドレスが変更される場合
に、送信先についての変更前のメールアドレスと変更後
のメールアドレスとを関連付けて登録するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信先のメールア
ドレスに送信元からの電子メールの送信を行なうメール
送信方法に関し、又、その方法を適用されたメールシス
テムおよび管理装置並びにその方法を実現するためのプ
ログラムおよびこのプログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】メールシステムは、インターネット上で
電子メールの配信を行なうものであって、送信元が送信
した電子メールをそのメールアドレスで指定された送信
先に配送するものである。図24は従来のメールシステ
ムのブロック図であり、従来のメールシステム1′は、
この図24に示すように、ネットワーク12により接続
されたメールサーバ11(11a,11b)およびクラ
イアント10(10a−1,10a−2,10b−1〜
10b−3)をそなえて構成されている。
【0003】メールサーバ11(11a,11b)は、
各ユーザのメールアドレスを管理するものである。具体
的には、各ユーザのメールアドレスに対応させて設けた
複数のメールボックス(図示省略)を管理することによ
り各メールアドレスを管理するようになっており、クラ
イアント10から送信された電子メールをこれらのメー
ルボックスに振り分けて格納するようになっている。
【0004】なお、メールサーバとして、ユーザの要求
に応じて、メールボックスに格納された電子メールを各
クライアントに設定されたメーラ(メールプログラム)
に送信するものも知られている。なお、以下、便宜上、
各クライアント10にはそれぞれ特定のメールアドレス
が設定されるものとし、又、図24中においては、メー
ルシステム1′は、2つのメールサーバ11a,11b
と、5つのクライアント10(10a−1,10a−
2,10b−1〜10b−3)をそなえて構成されてお
り、メールサーバ11aはクライアント10a−1,1
0a−2に設定されたメールアドレスを、又、メールサ
ーバ11bはクライアント10b−1〜10b−3に設
定されたメールアドレスをそれぞれ管理するようになっ
ている。
【0005】各クライアント10には、それぞれメーラ
が設定されており、ユーザは、各クライアント10にお
いて、このメーラを用いて電子メールの作成,送信およ
び受信を行なうようになっている。また、以下、メール
サーバを示す符号としては、複数のメールサーバのうち
1つを特定する必要があるときには符号11a,11b
を用いるが、任意のメールサーバを指すときには符号1
1を用いる。
【0006】同様に、以下、クライアントを示す符号と
しては、複数のメールサーバのうち1つを特定する必要
があるときには符号10a−1,10a−2,10b−
1〜10b−3を用いるが、任意のクライアントを指す
ときには符号10を用いる。このような従来のメールシ
ステム1′において、例えば、クライアント10b−1
(送信元)からクライアント10a−1(送信先)に電
子メールを送信する場合には、先ず、送信元であるクラ
イアント10b−1においてメーラを用いて電子メール
を作成して、この電子メールを指定した送信先(クライ
アント10a−1)のメールアドレスに送信する。
【0007】クライアント10b−1から送信された電
子メールは、一旦、メールサーバ11bに送信され、メ
ールサーバ11bは、その電子メールに記載されている
送信先のメールアドレスを調べて、その送信先であるク
ライアント10a−1を管理するメールサーバ11aに
この電子メールを送信する。メールサーバ11aは、そ
の電子メールのメールアドレスを調べ、その電子メール
を送信先であるクライアント10a−1のメールボック
スに格納する。 そして、送信先は、クライアント10
a−1において、メーラを用いてメールサーバ11aの
メールボックスに格納された電子メールを受信し、これ
により、クライアント10a−1において、クライアン
ト10b−1から送信された電子メールを読むことがで
きる。
【0008】このような従来のメールシステム1′にお
いて、送信元が、電子メールに送信先のメールアドレス
を間違って入力した場合には、その電子メールが間違っ
た宛先に送信されたり、メールサーバ11aや11b
が、その電子メールの送信先が不明であり送信すること
ができなかった旨を送信元に通知したりする。また、同
一内容の電子メールを複数の送信先に同時に送信する場
合には、送信元において、これらの複数の送信先のメー
ルアドレスをまとめて登録したグループメールリストを
作成し、電子メールの送信先としてこのグループメール
リストを選択することにより、電子メールを複数のメー
ルアドレスに一括して送信することもできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図25は従来のメール
システム1′においてメールアドレスの変更後に変更前
のメールアドレスに電子メールが送信された場合におけ
る処理のフローを説明するための図である。なお、図2
5中の括弧付きの番号を付した矢印は「なんらかの処理
を行なう」という事象あるいは発生する事象を意味して
おり、又、これらの矢印に付された番号はこれらの事象
が発生する順番を示している。
【0010】また、図中、メールサーバ11aおよびサ
ーバ管理者14aを図中の上段に、又、メールサーバ1
1bおよびサーバ管理者14bを図中の下段にそれぞれ
一つずつ配設しているが、本説明においては、送信先の
メールアドレスが、上段に示すメールサーバ11aが管
理するメールアドレスから、下段に示すメールサーバ1
1bが管理するメールアドレスに変更された場合につい
て説明する。
【0011】サーバ管理者14aはメールサーバ11a
を管理するものであり、サーバ管理者14bはメールサ
ーバ11bを管理するものである。図25において、送
信先のメールアドレスが変更になった場合には、サーバ
管理者14aがメールサーバ11aに対して、送信先の
変更前のメールアドレス(旧メールアドレス)の削除処
理を行ない(矢印(1)参照)、その送信先の変更後の
メールアドレス(新メールアドレス)を知った時に、サ
ーバ管理者14bはその新メールアドレスをメールサー
バ11bに登録する(矢印(4)参照)。
【0012】ここで、メールサーバ11aから送信先の
旧メールアドレスの削除が行なわれた後であって、その
新メールアドレスがメールサーバ11bに登録される前
に、送信元から送信先の旧アドレスに電子メールが送信
された場合には(矢印(2)参照)、メールサーバ11
aは送信元に対して、電子メールの送信先が不明であ
り、電子メールを送信することができない旨を通知(エ
ラー処理)する(矢印(3)参照)。
【0013】従って、従来のメールシステム1′におい
ては、送信先のメールアドレスが変更となった場合に
は、送信元は、予め送信先の新たなメールアドレスを確
認して、その新メールアドレスに電子メールを送信しな
ければならず、又、送信先のメールアドレスが変更され
る度に、メーラのアドレス帳のメールアドレスを修正し
なければならず、そのメンテナンス作業が煩雑であると
いう課題がある。
【0014】特に、メーラのアドレス帳に多数のメール
アドレスが登録されている場合には、そのメンテナンス
作業が煩雑であり、例えば、アドレス帳にグループメー
ルリストが登録されているような場合には、このグルー
プメールリストに登録された全ての送信先メールアドレ
スについて、常に最新のメールアドレスとなるように管
理しなければならない。
【0015】また、複数の電子メールアドレスに対して
電子メールを送信する場合において、そのメールアドレ
スに対応する送信先が存在しないので電子メールを送信
することができなかった旨のエラーメッセージがメール
サーバ11から通知された場合に、一部のメールアドレ
スに対してのみ電子メールを送信することができなかっ
たのか、全てのメールアドレスに対して電子メールを送
信することができなかったのかが分かり難い場合もあ
る。
【0016】これらの課題を解決するために、種々の手
法が知られている。例えば、ホームページ上に現アドレ
スと変更後のアドレスを登録しておき、送信先のメール
アドレスが変更されたか否かをこのホームページ上で確
認する手法が特開平11−74931号公報に開示され
ている。しかしながら、この特開平11−74931号
公報に開示されている手法では、電子メールを送信する
際に、常にこのホームページ上で送信先のメールアドレ
スを確認しなければならず、又、メーリングリストにこ
の手法を適用する場合には、そのメーリングリストに登
録されている全てのメールアドレスについて常に確認し
なければならず、更に、メールアドレスが違っているこ
とが判明した際には、手動でメーリングリストを更新し
なければ、希望する送信先に電子メールが送信されな
い。
【0017】また、送信先のメールアドレスのアカウン
トが不明あるいは不確実であるが、他の個人情報のいく
つかが判明している場合に、その送信先に電子メールを
送信する際に、正規のメールアドレスのアカウントに代
えて個人を特定することが可能な情報を記述することに
より、希望する送信先に電子メールを送付する手法が特
開平11−65960号公報に開示されている。
【0018】しかしながら、この特開平11−6596
0号公報に開示された手法においては、送信元は、送信
先が当該システムを用いているか否かを把握しておかね
ばならず、又、送信先を特定するための個人情報を事前
に取得しておかなければならないという課題がある。更
に、悪意を持った第三者の通信傍受によって個人を特定
するための情報が流出する危険性も生じる。
【0019】また、プロバイダ変更、社名変更、受信者
の人事異動(転勤など)等の事由により、サーバ名(メ
ールアドレスにおける「@」以下の部分)が変更となっ
た場合には、送信元が送信先の変更後のメールアドレス
を事前に取得しなければ、その送信先に電子メールを送
信することができないという課題があり、更に、メーリ
ングリストにおいては、個別のアドレス変更が非常に困
難であるという課題もある。
【0020】さらに、ホームページを利用可能なユーザ
が、自己のページのURL(Uniform Resource Locato
r)に送信先IDを登録して相手に通知する手法が特開
平11−184787号公報に開示されている。しかし
ながら、この特開平11−184787号公報に開示さ
れた手法においては、必ずホームページと会員専用のB
BSとを対応させてそなえる必要があり、又、その操作
を必ずBBSにおいて行わねばならない。即ち、電子メ
ールだけですべての処理を完結させることができず、非
常に使い勝手が悪いという課題がある。
【0021】また、メールサーバ11によっては、1つ
の電子メールについての送受信可能なデータサイズ(デ
ータ容量)を制限している場合があり、このデータ容量
を超える大きさの電子メールが送信された場合には、そ
の電子メールが送信されなかったり、又、その一部が失
われたりする場合がある。このため、このデータ容量を
超える大きさの電子メールを送信する場合には、送信元
は、その電子メールに対して、メールサーバ11が受信
可能なデータサイズよりも小さくなるように圧縮や分割
を行なう必要があるが、この場合には、送信元が、送信
先のデータ容量,分割と圧縮のどちらを用いるべきか,
送信先において使用可能な結合,解凍(元データへの伸
長)のための形式等のシステム上の制限を事前に確認し
なければならず、煩雑であるという課題がある。
【0022】また、送信元ユーザにおいては、複数のク
ライアント10から電子メールを送信する場合がある。
このような場合においては、使用する全てのクライアン
ト10のメーラのアドレス帳が最新のメールアドレスに
更新されている必要があるが、クライアント10間で異
なるメーラが設定されている場合には、そのアドレス帳
を共有することが困難であるという課題がある。
【0023】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、送信先のメールアドレスが変更された場合に
おいても、送信元は、その送信先のメールアドレスの変
更を意識することなく、確実に送信先の変更後のメール
アドレスに電子メールを送信することができ、又、送信
元において、電子メールの送信時に送信先のシステム上
の制限を一切意識することなく確実に送信先に電子メー
ルを送信することができるようにしたメールシステム,
管理装置,メール送信端末,メール送信方法,プログラ
ムおよびプログラムを記録したコンピュータ読取可能な
記録媒体を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のメー
ルシステム(請求項1),管理装置(請求項5),メー
ル送信方法(請求項7),プログラム(請求項8)およ
びプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体(請求項11)は、送信先のメールアドレスが変更さ
れると、この送信先についての変更前のメールアドレス
と変更後のメールアドレスとを関連付けて登録し、変更
前のメールアドレス宛に電子メールの送信が指定されて
いる場合に、送信先の変更後のメールアドレスに電子メ
ールを送信することを特徴としている。
【0025】このとき、変更前のメールアドレス宛に電
子メールの送信が指示されている場合に、送信先の変更
後のメールアドレスに電子メールを送信してもよい(請
求項2)。これらにより、送信先のメールアドレスが変
更された場合において、変更前のメールアドレス宛に電
子メールが送信されても、その送信先の変更後のメール
アドレスに電子メールが送信される。
【0026】また、本発明のメールシステム(請求項
3),管理装置(請求項6),メール送信方法,プログ
ラム(請求項9)およびプログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な記録媒体(請求項12)は、送信先のシ
ステム環境情報を保存し、保存された送信先のシステム
環境情報に基づいて、送信元からの電子メールに関する
電子メールデータを送信先の受信可能な状態に加工した
後に、電子メールを送信することを特徴としている。
【0027】これにより、送信された電子メールが、送
信先のシステム環境に応じて、送信先で受信可能な状態
に加工される。さらに、本発明のメールシステム(請求
項4),プログラム(請求項10)およびプログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(請求項1
3)は、送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場
合に、アドレスリストに登録されたメールアドレスを変
更後のメールアドレスに書き換えることを特徴としてい
る。
【0028】これにより、アドレスリストに登録された
メールアドレスが、送信先のメールアドレスの変更通知
を受けたときに変更後のメールアドレスに書き換えられ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)原理説明 図1は本発明の原理ブロック図であり、本発明のメール
システム1は、送信先(図示省略)のメールアドレスに
送信元(図示せず)からの電子メールを送信するもので
あって、図1に示すように、メールアドレス管理部2
1,メール送信部22,通知部23,メール保管部2
5,システム環境保持部26,メール加工部27,登録
情報記録部28およびメールサーバ(図1では図示省
略)をそなえるとともに、メールアドレス書換部24を
有するメール送信端末29をそなえて構成されている。
【0030】メールアドレス管理部21は送信先のメー
ルアドレスを管理するものであって、送信先のメールア
ドレスが変更される場合に、送信先についての変更前の
メールアドレスと変更後のメールアドレスとを関連付け
て登録するようになっている。又、メールアドレス管理
部21は、送信先のメールアドレスとともに送信先に関
する属性情報を関連付けて登録するようになっている。
【0031】メール送信部22は、送信先のメールアド
レスが変更された後に、変更前のメールアドレスに電子
メールが送信された場合に、送信先の変更後のメールア
ドレスに電子メールを送信するものであり、又、後述す
るメール加工部27によって加工された電子メールを送
信先に送信するようになっている。通知部23は、送信
元(メール送信端末29)に、送信先のメールアドレス
が変更されたことを通知するものであり、メール保管部
25は、送信先のメールアドレスが変更された場合であ
って、メールアドレス管理部に送信先の変更後のメール
アドレスが登録される前に、送信先の変更前のメールア
ドレスに電子メールが送信された場合に、送信先の変更
後のメールアドレスが登録されるまで電子メールを保管
するものである。
【0032】システム環境保持部26は、送信先のシス
テム環境情報を保持するものであり、メール加工部27
は、システム環境保持部26に保持された送信先のシス
テム環境情報に基づいて、送信元からの電子メールに含
まれる電子メールデータを送信先の受信可能な状態に加
工するものである。また、登録時情報記録部28は、送
信先のメールアドレスの登録を行なった時を特定する登
録時情報を、このメールアドレスと関連付けて記録する
ものである。又、メール送信端末29は、メールアドレ
ス書換部24を有しており、このメールアドレス書換部
24は、通知部23から送信先のメールアドレスの変更
通知を受けた場合に、登録時情報記録部28によって記
録された送信先のメールアドレスの登録時情報を参照
し、その登録時情報に応じて電子メール用アドレス帳に
おける送信先のメールアドレスの書き換えを行なうもの
である。
【0033】このように構成される本発明のメールシス
テム1では、メールアドレス管理部21が、送信先のメ
ールアドレスが変更される場合に、送信先についての変
更前のメールアドレスと変更後のメールアドレスとを関
連付けて登録することにより送信先のメールアドレスを
管理するので、送信先のメールアドレスが変更された場
合においても、送信先に確実に電子メールを送信するこ
とができる。
【0034】また、メール加工部27が、送信先のシス
テム環境情報に基づいて、送信元からの電子メールに含
まれる電子メールデータを送信先の受信可能な状態に加
工して、電子メールを送信先に送信することにより、送
信先において確実に電子メールを受信することができ、
更に、送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場合
に、メールアドレス書換部24が、登録時情報記録部2
8によって記録された送信先のメールアドレスの登録時
情報を参照し、その登録時情報に応じて電子メール用ア
ドレス帳における送信先のメールアドレスの書き換えを
行なうことにより、電子メール用アドレス帳には常に更
新後のメールアドレスが登録されるので、システムの信
頼性が向上する。
【0035】(B)第1実施形態の説明 図2は本発明の第1実施形態としてのメールシステムの
ブロック図、図3は本メールシステムにおける管理サー
バのハードウェア構成を説明するためのブロック図、図
4は本メールシステムにおける管理サーバによって管理
されるメールアドレス管理テーブルを示す図である。
【0036】本発明の第1実施形態としてのメールシス
テム1は、送信先のメールアドレスに送信元からの電子
メールを送信するものであって、図2に示すように、図
24に示す従来のメールシステム1′に管理サーバ13
を加えて構成されている。すなわち、メールシステム1
は、図2に示すように、メールサーバ11(11a,1
1b),クライアント10(10a−1,10a−2,
10b−1〜10b−3),ネットワーク12および管
理サーバ(メールアドレス管理部)13をそなえて構成
されており、メールサーバ11,クライアント10およ
び管理サーバ13は、互いにネットワーク12を介して
接続されている。
【0037】メールサーバ11(11a,11b)は、
送信元(クライアント10)から送信された電子メール
を、そのメールアドレスに従って送信先(クライアント
10)に送信するものであって、具体的には、各ユーザ
に対応して設けられた複数のメールボックス(図示省
略)を管理し、送信された電子メールをこれらのメール
ボックスに振り分けて格納するようになっている。
【0038】そして、これらのメールボックスに格納さ
れた電子メールを、ユーザ(クライアント10)からの
要求に応じて閲覧させたり、各クライアント10のメー
ラ(メール送受信プログラム)に送信したりするように
なっている。なお、メールサーバ11の構成は、図3に
示す管理サーバ(後述)とほぼ同様であり、その説明は
省略する。
【0039】そして、メールアドレスの変更は、変更後
のメールアドレス(旧アドレス)を管理しているメール
サーバ11からそのメールアドレスの登録を削除し、変
更後のメールアドレス(新アドレス)を管理するメール
サーバ11にその新アドレスを登録することにより行な
う。また、図2に示す本第1実施形態のメールシステム
1は、2つのメールサーバ11a,11bと、5つのク
ライアント10(10a−1,10a−2,10b−1
〜10b−3)をそなえて構成されており、メールサー
バ11aはクライアント10a−1,10a−2のメー
ルの送受信を、メールサーバ11bはクライアント10
b−1〜10b−3のメールの送受信をそれぞれ管理す
るようになっている。
【0040】なお、便宜上、ユーザは複数のクライアン
ト10a−1,10a−2,10b−1〜10b−3の
うち、特定の端末を用いてメールの送受信を行なうもの
とし、各クライアント10にはそれぞれ異なるメールア
ドレスが設定され、各クライアント10にはそれぞれ固
有のメールアドレスが設定されるものとする。また、以
下、メールサーバを示す符号としては、複数のメールサ
ーバのうち1つを特定する必要があるときには符号11
a,11bを用いるが、任意のメールサーバを指すとき
には符号11を用いる。
【0041】同様に、以下、クライアントを示す符号と
しては、複数のメールサーバのうち1つを特定する必要
があるときには符号10a−1,10a−2,10b−
1〜10b−3を用いるが、任意のクライアントを指す
ときには符号10を用いる。管理サーバ13は、図3に
示すように、CPU111,キーボードコントローラ1
12,ハードディスク(メール保管部)113,ディス
プレイコントローラ114,ディスプレイ(例えばCR
T,LCD等)115,ディスクコントローラ116,
I/Oコントローラ117,主記憶装置(DRAM)1
18,バス124,システムコントローラ125および
電源部123をそなえて構成されている。
【0042】ハードディスク113は管理サーバ13に
おける記憶装置であって、送信先のメールアドレスが変
更された場合であって、後述するメールアドレス管理テ
ーブル30(図4参照)に送信先の変更後のメールアド
レスが登録される前に、送信先の変更前のメールアドレ
スに電子メールが送信された場合に、送信先の変更後の
メールアドレスが登録されるまで電子メールを保管する
メール保管部25(図1参照)として機能するようにな
っている。
【0043】なお、本実施形態では、ハードディスク1
13は、管理サーバ13に内蔵されているが、管理サー
バ13に外付けされたものでもよい。CPU111は、
プログラムを実行することにより各種演算処理や制御処
理を行なうものであって、ハードディスク113等から
読み出したプログラムを実行することにより、システム
コントローラ125を介して、キーボード112a,マ
ウス112b,ディスプレイ115,フロッピィディス
クドライブ(FDD)117a,ハードディスク113
等の各種ハードウェア(入出力装置や周辺機器)を制御
するように動作するようになっている。
【0044】具体的には、システムコントローラ125
は、ディスプレイコントローラ114を介してディスプ
レイ115を、キーボードコントローラ112を介して
キーボード112a及びマウス112bを、ディスクコ
ントローラ116を介してハードディスク113を、I
/Oコントローラ117を介してFDD117a,シリ
アルポート117bおよびパラレルポート117cをそ
れぞれ制御するようになっている。
【0045】そして、CPU111は、プログラムを実
行することにより、図1に示したメールアドレス管理部
21,メール送信部22,通知部23,メールアドレス
書換部24およびメール保管部25として管理サーバ1
3を機能させる。DRAM118は、CPU111が各
種演算処理を実行する際のワーキングエリアとして用い
られるものであり、例えば、ハードディスク113から
読み出されたプログラムを格納するものである。電源部
123は、管理サーバ13の各デバイス等に電力を供給
するものである。
【0046】管理サーバ13は、図4に示すような、変
更前のメールアドレス(旧アドレス)と変更後のメール
アドレス(新アドレス)とを対応させて管理するメール
アドレス管理テーブル30をハードディスク113にそ
なえている。そして、管理サーバ13は、自らが管理す
るメールアドレスに変更があった場合には、メールアド
レス管理テーブル30にその旧アドレスと新アドレスと
を対応させて登録するようになっている。
【0047】すなわち、管理サーバ13は、電子メール
の送信を管理する管理装置であって、送信先のメールア
ドレスを管理し、送信先のメールアドレスが変更される
と、送信先についての変更前のメールアドレスと変更後
のメールアドレスとを関連付けて登録するメールアドレ
ス管理部21(図1参照)として機能するようになって
いる。
【0048】なお、メールアドレスの変更に際して、旧
アドレスが使用できなくなってから、新アドレスが付与
されるまでにある程度の時間がかかる場合には、メール
アドレス管理テーブル30に旧アドレスだけを登録し、
新アドレスが付与され次第、迅速に新アドレスを管理テ
ーブル30に登録することが望ましい。また、管理テー
ブル13は、電子メールが送信された際に、その電子メ
ールのメールアドレスを上記メールアドレス管理テーブ
ル30と比較して、そのメールアドレスが変更されたも
のであって、旧アドレスに送信されたものである場合
に、その電子メールを新アドレスに送信するようになっ
ており、送信先のメールアドレスが変更された後に変更
前のメールアドレスに電子メールが送信された場合に、
送信先の変更後のメールアドレスに電子メールを送信す
るメール送信部22(図1参照)として機能するように
なっている。
【0049】図5は管理サーバから送信されるメールア
ドレス変更通知の例を示す図であり、管理サーバ13
は、送信元からの電子メールのメールアドレスがメール
アドレス管理テーブル30に旧アドレスとして登録され
ている場合には、送信元に対して、図5に示すようなメ
ールアドレス変更通知(変更通知)を電子メールとして
送信するようになっている。
【0050】このメールアドレス変更通知は、図5に示
すように、変更前のメールアドレス(expired addres
s)と変更後のメールアドレス(changed address)とを
一定の書式で掲載するとともに、送信元に対して、メー
ラのアドレス帳の修正を促すメッセージが記載されてい
る。すなわち、管理サーバ13は、送信元に、送信先の
メールアドレスが変更されたことを通知する通知部23
(図1参照)として機能するようになっているのであ
る。
【0051】クライアント10は、電子メールを送信す
るメール送信端末29(図1参照)であり、そのハード
ウェア構成は図3に示す管理サーバとほぼ同様でありそ
の説明は省略する。クライアント10のハードディスク
(図示省略)にはメーラ(電子メール送受信用プログラ
ム)がインストールされており、CPUがこのメーラを
実行することにより、電子メールを作成し、又、この電
子メールを指定したメールアドレス(送信先)に送信し
たり、更に、他のメールアドレスからの電子メールを受
信したりすることができるようになっている。
【0052】具体的には、クライアント10において作
成された電子メールは、一旦メールサーバ11に送信さ
れ、メールサーバ11が、そのメールアドレスに従っ
て、その電子メールを送信先に送信するようになってい
る。また、各クライアント10に設定されたメーラは、
送信先のメールアドレスとその送信先を識別するための
情報(例えば、氏名,住所,所属等)とを対応させて登
録する電子メール用アドレス帳をそなえており、電子メ
ール作成時においては、ユーザはこの電子メール用アド
レス帳から、電子メールの送信を希望する送信先を選択
することにより、容易に電子メールを送信することがで
きるようになっている。
【0053】また、クライアント10は、そのハードデ
ィスク内に、上述する管理サーバ13からのメールアド
レス変更通知を受信した時に、このメールアドレス変更
通知中から新アドレスと旧アドレスとを抽出して、メー
ラの電子メール用アドレス帳に登録されている旧アドレ
スを新アドレスに書き換えるメールアドレス変更スクリ
プトをそなえており、CPUがこのスクリプトを実行す
ることにより、電子メール用アドレス帳のメールアドレ
スの書き換えを行なうメールアドレス書換部24(図1
参照)として機能するようになっている。
【0054】なお、このメールアドレス変更スクリプト
は、種々のメーラやクライアント10のシステム環境に
対応する複数のスクリプトからなるライブラリとして構
成されており、クライアント10の使用環境やメーラの
種類等に応じて、これらのライブラリ中から必要なスク
リプトが選択的に実行されるようになっている。ここ
で、メールアドレス変更スクリプトによるメールアドレ
スの変更処理について図6に示すフローチャート(ステ
ップA10〜A40)に従って説明すると、クライアン
ト10において、管理サーバ13からのメールアドレス
変更通知を受信すると(ステップA10)、クライアン
ト10はこのメールアドレス変更通知を解析して、新ア
ドレスと旧アドレスとを抽出し、又、この際、必要に応
じて他の情報を抽出する(ステップA20)。
【0055】そして、クライアント10は、メールアド
レス変更スクリプトのライブラリから、そのシステム環
境(例えばメーラの種類等)に応じたスクリプトを取得
して(ステップA30)、この取得したスクリプトを実
行することにより、メーラのアドレス帳の旧アドレスを
新アドレスに書き換える(ステップA40)。なお、本
第1実施形態においては、アドレス帳変更スクリプト
は、変更通知に基づいてアドレス帳の旧アドレスを新ア
ドレスに書き換えているが、これに限定するものではな
く、ユーザが新アドレスと旧アドレスとを手動で入力し
てもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更し
て実施することができる。
【0056】上述のごときメールシステム1において、
例えば、図2中におけるクライアント10b−1(送信
元)からクライアント10a−1(送信先)に電子メー
ルを送信する場合には、先ず、送信元であるクライアン
ト10b−1においてメーラを用いて電子メールを作成
し、この作成した電子メールに、電子メール用アドレス
帳から指定したり直接入力したりすることにより送信先
のメールアドレスを入力して、送信先(クライアント1
0a−1)のメールアドレスに送信する。
【0057】クライアント10b−1から送信された電
子メールは、一旦、メールサーバ11bに送信され、メ
ールサーバ11bは、その電子メールに記載されている
メールアドレスを調べ、その送信先であるクライアント
10a−1のメールアドレスを管理するメールサーバ1
1aにこの電子メールを送信する。メールサーバ11a
は、受信した電子メールのメールアドレスを調べ、その
電子メールを送信先であるメールアドレス(クライアン
ト10a−1)のメールボックスに格納する。そして、
送信先は、クライアント10a−1において、メーラを
用いてメールサーバ11aのメールボックスに格納され
た電子メールを取得することにより、送信元の電子メー
ルを受信することができる。
【0058】また、同一内容の電子メールを複数の送信
先に一括して送信する場合には、送信元において、複数
の送信先のメールアドレスをまとめて登録したグループ
メールリストを作成し、電子メールの送信先としてこの
グループメールリストを選択することにより、電子メー
ルを複数のメールアドレスに一括して送信することもで
きる。
【0059】次に、本発明の第1実施形態としてのメー
ルシステム1における、メールアドレス変更時における
管理サーバ13のメールアドレス管理テーブル30の処
理について図7に示すフローチャート(ステップB10
〜B60)に従って説明する。サーバ管理者14(図1
1参照)はメールサーバ11および管理サーバ13を管
理するものであるが、このサーバ管理者14は、メール
アドレスの変更を行なう場合には、自分が管理するメー
ルサーバ11から旧アドレスを削除し(ステップB1
0)、メールサーバ11は、管理サーバ13に対して削
除されたメールアドレスを通知して、メールアドレス管
理テーブル30からその旧アドレスの削除を依頼する
(ステップB20)。
【0060】管理サーバ13は、メールアドレス管理テ
ーブル30の旧アドレス欄に新たな行を追加した後(ス
テップB30)、その行の旧アドレス欄にそのメールア
ドレスを格納する(ステップB40)。なお、この状態
においては、新アドレスが決定していないので、メール
アドレス管理テーブル30には旧アドレスのみが記載さ
れている。
【0061】そして、管理サーバ13は、旧アドレスの
登録後、所定時間が経過した後に、その旧アドレスに対
応する新アドレスの入力が行なわれたか否かを調べ(ス
テップB50)、対応する新アドレスが入力されていな
い場合には(ステップB50のNOルート参照)、メー
ルアドレス管理テーブル30からその旧アドレスだけが
登録されている行を削除して(ステップB60)、処理
を終了する。
【0062】また、新アドレスが確定し、サーバ管理者
14が、その新アドレスと旧アドレスとを対応させてメ
ールサーバ11を介して管理サーバ13に通知した場合
には(ステップB50のYESルート参照)、図4に示
すように管理サーバ13はそのメールアドレス管理テー
ブル30に、旧アドレスと新アドレスとを対応させて登
録した状態で処理を終了することになる。
【0063】次に、本発明の第1実施形態としてのメー
ルシステム1の管理サーバ13の電子メール送信時にお
ける処理を、図8に示すフローチャート(ステップC1
0〜ステップC100)に従って説明する。管理サーバ
13は、メールサーバ11から電子メールを受信すると
(ステップC10)、この電子メール中から送信先のメ
ールアドレスを抽出し(ステップC20)、この抽出し
たメールアドレスと同一のメールアドレスが、メールア
ドレス管理テーブル30に旧アドレスとして登録されて
いるか否かを調べる(ステップC30)。
【0064】そして、そのメールアドレスが、メールア
ドレス管理テーブル30に旧アドレスとして登録されて
いない場合には(ステップC30のNOルート参照)、
その電子メールを通常の電子メールとして、記載されて
いるメールアドレスを管理するメールサーバ11にその
まま送信する(ステップC100)。ここで、同一のメ
ールアドレスがメールアドレス管理テーブル30に旧ア
ドレスとして登録されている場合には(ステップC30
のYESルート)、次に、メールアドレス管理テーブル
30に、この旧アドレスに対応する新アドレスが登録さ
れているか否かを調べる(ステップC40)。
【0065】そして、メールアドレス管理テーブル30
に対応する新アドレスが登録されている場合には(ステ
ップC40のYESルート参照)、その電子メールのメ
ールアドレスをメールアドレス管理テーブル30に登録
されている新アドレスに書き換える(ステップC5
0)。又、管理サーバ13は、上述したメールアドレス
変更通知を送信元に対して電子メールとして送信し(ス
テップC60)、その後、ステップC100へ移行す
る。
【0066】一方、メールアドレス管理テーブル30に
旧アドレスに対応する新アドレスが登録されていない場
合には(ステップC40のNOルート参照)、一旦、そ
の電子メールを管理サーバ13のハードディスク113
に蓄積させるとともに、サーバ管理者14に対して、変
更があったメールアドレスについての新アドレスが登録
されていない旨を通知して、サーバ管理者14に対して
新アドレスの入力を促す(ステップC70)。
【0067】すなわち、管理サーバ13は、その送信先
のメールアドレスが変更されたものであるが、メールア
ドレス管理テーブル30には旧アドレスしか登録されて
いない場合には、メールアドレス管理テーブル30に新
アドレスが登録されるまでその電子メールを保持してお
き、新アドレスが登録された時にその電子メールを送信
先の新アドレスに送信するようになっており、メール保
持部25(図1参照)として機能するようになってい
る。
【0068】なお、管理サーバ13は、その電子メール
のタイトルや本文中に、例えば、「社外秘」等の機密に
関すると思われるような文字列が記載されている場合
は、その電子メールについては送信や保留を行なうこと
なく削除してもよい。特に、機密に関すると思われるよ
うな文字列が記載されている電子メールであって、その
メールアドレスの一部(例えば、ドメイン部)が喪失し
ている場合には、その電子メールを廃棄することが望ま
しい。
【0069】さらに、管理サーバ13は、所定期間内に
新アドレスの入力が行なわれたか否かを調べ(ステップ
C80)、所定期間内に新アドレスの入力が行なわれた
場合には(ステップC80のYESルート参照)、ステ
ップC50へ移行する。なお、所定期間内に新アドレス
の入力が行なわれなかった時には(ステップC80のN
Oルート参照)、サーバ管理者14に対して、再度、新
アドレスの入力を促す等のエラー処理を行なうとともに
(ステップC90)、新アドレスの入力が行なわれるま
で、ハードディスク113にその電子メールを保管して
おく。
【0070】そして、管理サーバ13は、最終的に新ア
ドレスが入力されない場合には、送信元に送り返す等の
処理を行なう。次に、本発明の第1実施形態としてのメ
ールシステム1の管理サーバ13における新アドレスへ
の電子メールの送信手法について、図9に示すフローチ
ャート(ステップE10〜E120)に従ってより詳細
に説明する。ただし、図9に示す処理では、図8のステ
ップC80,C90に対応する処理は省略されている。
【0071】管理サーバ13は、電子メールを受信する
と(ステップE10)、その電子メールからヘッダ部分
を読み込み(ステップE20)、このヘッダの内容を解
析して、「属性名」と「属性値」とのペアを抽出して
(ステップE30)、「TO」,「CC」,「BCC」
の属性に関して、その属性値を取得する(ステップE4
0)。
【0072】なお、この際、これらの属性値は一般的
に、2以上のメールアドレスからなるリストとして構成
されていることが多いので、その場合には、個々のメー
ルアドレスに分割する。そして、管理サーバ13は、取
得した各メールアドレスについて、メールアドレス管理
テーブル30に旧アドレスとして登録されているか否か
を確認する(ステップE50)。そのメールアドレス
が、メールアドレス管理テーブル30に旧アドレスとし
て登録されていない場合には(ステップE50のNOル
ート参照)、その電子メールをそのメールアドレスに送
信する(ステップE100)。
【0073】また、そのメールアドレスが、メールアド
レス管理テーブル30に旧アドレスとして登録されてい
る場合には(ステップE50のYESルート参照)、次
に、その旧アドレスに対応する新アドレスが登録されて
いるかを判断する(ステップE60)。その新アドレス
が登録されている場合には(ステップE60のYESル
ート参照)、その電子メールのメールアドレスをメール
アドレス管理テーブル30に登録されている新アドレス
に書き換え(ステップE70)、そのヘッダを再構成し
て(ステップE80)、その電子メールを新アドレスに
送信する(ステップE90)。
【0074】一方、新アドレスが登録されていない場合
には(ステップE60のNOルート参照)、その旧アド
レスを管理するメールサーバ11等に対して新アドレス
の入力を促し(ステップE110)、その電子メールを
一定期間保留して、この間に新アドレスが入力されるの
を待つ(ステップE120)。そして、新アドレスが入
力された時にはステップE70へ移行する。なお、所定
期間中に新アドレスの入力が行なわれなかった場合に
は、その電子メールを送信元に送り返したりする。
【0075】なお、本第1実施形態のメールシステム1
においては、新アドレスが登録されていない場合に、管
理サーバ13のハードディスク113にその電子メール
を保管しているが、それに限定するものではなく、例え
ば、旧アドレスを管理するメールサーバ11のハードデ
ィスク等に保管してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
【0076】そして、メールサーバ11がこの電子メー
ルを保管する場合には、メールサーバ11は、新アドレ
スがメールサーバ11には登録されていないが管理サー
バ13のメールアドレス管理テーブル30には登録され
ていることを確認した後、サーバ管理者14に対して新
アドレスの入力を促す通知を行なうことが望ましい。ま
た、管理サーバ13は、送信先のメールアドレスが変更
されている電子メールを受信した時点で、その旧アドレ
スを管理するメールサーバ11に対して新アドレスに関
する情報(例えば新アドレスを管理するメールサーバ1
1)を確認し、その新アドレスを管理するメールサーバ
11に新アドレスを確認してもよい。
【0077】さらに、管理サーバ13は各メールサーバ
11に対して、定期的にメールアドレスの変更について
確認して、この確認内容に従ってメールアドレス管理テ
ーブル30の旧アドレスの欄を更新してもよい。図10
は本発明の第1実施形態としてのメールシステムにおけ
る電子メールのフローを説明するための図であるが、送
信元(例えばクライアント10a−1を使用)が他のド
メイン、すなわち、自分のメールアドレスを管理するメ
ールサーバ11(例えばメールサーバ11a)とは異な
る他のメールサーバ11(例えばメールサーバ11b)
が管理するメールアドレスを有する送信先(例えばクラ
イアント10b−1〜10b−3を使用)に対して電子
メールを送信する際には、この図10に示すように、送
信元から送信される電子メールは、メールサーバ11a
に送信された後、管理サーバ13に送信される。
【0078】管理サーバ13は、上述のごとく、その電
子メールのメールアドレスをメールアドレス管理テーブ
ル30と比較し、そのメールアドレスがメールアドレス
管理テーブル30に登録されていない場合には、電子メ
ールに記載されたメールアドレスにその電子メールが送
信されるように、その電子メールをメールサーバ11b
に送信する。
【0079】一方、メールアドレス管理テーブル30と
の比較の結果、そのメールアドレスがメールアドレス管
理テーブル30に旧アドレスとして登録されており、且
つ、その旧アドレスに対応する新アドレスがメールアド
レス管理テーブル30に登録されている場合には、管理
サーバ13は、この新アドレスにその電子メールを送信
すべく、所定のメールサーバ11(メールサーバ11
b)にこの電子メールを送信する。又、管理サーバ13
は、図5に示すようなメールアドレス変更通知を送信元
に送信して、送信先のメールアドレスが変更されている
ことを通知する。
【0080】また、管理サーバ13は、メールアドレス
管理テーブル30との比較の結果、その送信先のメール
アドレスが変更されているが、旧アドレスに対応する新
アドレスが登録されていない場合には、メールアドレス
管理テーブル30に新アドレスが登録されるまでその電
子メールを保管しておき、新アドレスが登録された時に
その電子メールを送信先の新アドレスに送信する。
【0081】電子メールは、管理サーバ13からメール
サーバ11bに送信され、メールサーバ11bにおい
て、送信先の新アドレスに対応するメールボックスに格
納される。そして、送信先ユーザは、クライアント10
(10b−1〜10b−3)のメーラを用いてこのメー
ルサーバ11bのメールボックスに格納された電子メー
ルを取得することにより電子メールが受信されるのであ
る。
【0082】また、本第1実施形態としてのメールシス
テム1においては、管理サーバ13やメールサーバ11
の構成は種々変形して実施することができる。以下、本
第1実施形態のメールシステムの変形例として、管理サ
ーバ13やメールサーバ11の構成を変更した場合につ
いて説明する。 (1)第1実施形態におけるメールシステムの第1変形
例の説明 図11は本発明の第1実施形態のメールシステムの第1
変形例を説明するための図である。なお、図中の番号を
付した矢印は「なんらかの処理を行なう」という事象あ
るいは発生する事象を意味しており、又、付された番号
はこれらの事象が発生する順番を示しており、以下、図
中において番号を付した矢印を示す場合には同様の旨を
示す。
【0083】また、図中、既述の符号と同一の符号は同
一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は
省略する。本第1変形例としてのメールシステム1a
は、メールサーバ11と管理サーバ13とをそれぞれ1
つずつそなえて構成されており、管理サーバ13は、メ
ールサーバ11が管理するメールアドレスにおいて変更
があった場合に、その新アドレスと旧アドレスとを対応
付けて管理するようになっている。
【0084】上述のごとく構成されたメールシステム1
aにおいて、メールアドレスの変更登録を行なう場合に
は、図11に示すように、サーバ管理者14は、メール
サーバ11に旧アドレス削除の処理を行なった後(矢印
(1)参照)、新アドレスの登録処理を行ない(矢印
(2)参照)、その後、管理サーバ13のメールアドレ
ス管理テーブル30(図4参照)に旧アドレスと新アド
レスとを関連づけて登録するのである(矢印(3)参
照)。
【0085】(2)第1実施形態におけるメールシステ
ムの第2変形例の説明図12および図13はともに本第
1実施形態のメールシステムの第2変形例を説明するた
めの図であり、本第2変形例としてのメールシステム1
bは、2つのメールサーバ11a,11bと1つの管理
サーバ13とをそなえて構成されており、管理サーバ1
3は、メールサーバ11a,11bがそれぞれ管理する
メールアドレスについて変更があった場合に、それらの
新アドレスと旧アドレスとを対応付けて管理するように
なっている。
【0086】なお、図中、既述の符号と同一の符号は同
一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は
省略する。上述のごとく構成されたメールシステム1b
において、メールサーバ11aが管理するメールアドレ
ス(旧アドレス)からメールサーバ11bが管理するメ
ールアドレス(新アドレス)へメールアドレスの変更登
録を行なう場合における処理の流れを図12を用いて説
明する。
【0087】この図12に示すように、先ず、メールサ
ーバ11aのサーバ管理者14aが、メールサーバ11
aに旧アドレス削除の処理を行なうとともに、管理サー
バ13のメールアドレス管理テーブル30(図4参照)
にその削除するメールアドレスを登録する(矢印(1)
参照)。その後、メールサーバ11bのサーバ管理者1
4bは、メールサーバ11bに新アドレスの登録処理を
行なうとともに(矢印(2)参照)、管理サーバ13の
メールアドレス管理テーブル30に旧アドレスと新アド
レスとを対応付けて登録する(矢印(3)参照)。
【0088】また、旧アドレス削除後であって新アドレ
ス登録前に、旧アドレスに対して電子メールが送信され
た場合の処理を、図13を用いて説明する。この図13
に示すように、サーバ管理者14aがメールサーバ11
aから旧アドレスを削除するとともに、管理サーバ13
のメールアドレス管理テーブル30に旧アドレスを登録
した後(矢印(1)参照)、この旧アドレスに電子メー
ルが送信された場合には(矢印(2)参照)、管理サー
バ13は、送信された電子メールをそのハードディスク
等に保持するとともに、サーバ管理者14aに対して、
その旧アドレスに対応する新アドレスをメールアドレス
管理テーブル30に登録するよう依頼する(矢印(3)
参照)。
【0089】なお、この際、管理サーバ13は、送信元
に対して、送信先のメールアドレスが変更されているの
でその電子メールを保留しており、所定期間内に送信先
の新アドレスが登録された場合にその電子メールを送信
先に送信する旨の通知を行なってもよい。サーバ管理者
14aは、送信先ユーザに対して、新アドレスと旧アド
レスとの対応付けを依頼し(矢印(4)参照)、送信先
ユーザは、サーバ管理者14aからの依頼に答えて、サ
ーバ管理者14bに対して新アドレスと旧アドレスとを
対応付けて申請する(矢印(5)参照)。この申請を受
けたサーバ管理者14bは、メールサーバ11bに送信
先の新アドレスを登録するとともに(矢印(6)参
照)、管理サーバ13のメールアドレス管理テーブル3
0に、既に登録されている旧アドレスに対応させて新ア
ドレスを登録する(矢印(7)参照)。
【0090】新アドレスが管理サーバ13に登録される
と、管理サーバ13はその電子メールをメールサーバ1
1bに送信し、このメールサーバ11bが送信先の新ア
ドレスにこの電子メールを送信することにより、送信先
のメールアドレスが変更された場合においても、送信元
からの電子メールを確実に送信先の新アドレスに送信す
ることができる(矢印(8)参照)。又、この際、送信
元が送信先のメールアドレスが変更されていることを知
らない場合であっても、その新アドレスに電子メールを
確実に送信することができる。
【0091】(3)第1実施形態におけるメールシステ
ムの第3変形例の説明 図14は本第1実施形態のメールシステムの第3変形例
を説明するための図であり、本第3変形例としてのメー
ルシステム1cは、2つのメールサーバ11a′,11
bをそなえて構成されており、又、メールサーバ11
a′は上述した管理サーバ13と同様の機能を有する管
理サーバ機能部15をそなえている。
【0092】なお、図中、既述の符号と同一の符号は同
一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は
省略する。すなわち、この管理サーバ機能部15は、メ
ールアドレス管理テーブル30(図4参照)をそなえ、
メールサーバ11a,11bがそれぞれ管理するメール
アドレスが変更された場合に、その新アドレスと旧アド
レスとを対応付けて管理するようになっている。
【0093】サーバ管理者14aはメールサーバ11
a′を、又、サーバ管理者14bはメールサーバ11b
をそれぞれ管理するものであり、メールアドレスが変更
された場合に、メールサーバ11a′,11bに登録処
理を行なうものである。上述のごとく構成されたメール
システム1cにおいて、旧アドレス削除後であって新ア
ドレス登録前に、旧アドレス宛に電子メールが送信され
た場合の処理を説明する。
【0094】図14に示すように、サーバ管理者14a
が、メールサーバ11a′から旧アドレスを削除すると
ともに、管理サーバ機能部15のメールアドレス管理テ
ーブル30(図4参照)に旧アドレスを登録する(矢印
(1)参照)。この後、メールアドレス管理テーブル3
0に対応する新アドレスが登録される前に、この旧アド
レスに電子メールが送信された場合には(矢印(2)参
照)、管理サーバ機能部15は、送信された電子メール
をそのハードディスク等に保持するとともに、サーバ管
理者14aに対して、その旧アドレスに対応する新アド
レスをメールアドレス管理テーブル30に登録するよう
依頼する(矢印(3)参照)。
【0095】なお、この際、管理サーバ機能部15は、
送信元に対して、送信先のメールアドレスが変更されて
いるので、その電子メールを保留しており、所定期間内
に送信先の新アドレスが登録された場合にその電子メー
ルを送信先に送信する旨の通知を行なってもよい。サー
バ管理者14aは、送信先に対して新アドレスと旧アド
レスとの対応付けを依頼し(矢印(4)参照)、依頼さ
れた送信先は、サーバ管理者14bに対して新アドレス
と旧アドレスとを対応付けて申請する(矢印(5)参
照)。そして、サーバ管理者14bは、メールサーバ1
1bにその新アドレスを登録するとともに(矢印(6)
参照)、サーバ管理者14aを介して、管理サーバ機能
部15のメールアドレス管理テーブル30に、既に登録
されている旧アドレスに対応させて新アドレスを登録す
る(矢印(7)参照)。
【0096】新アドレスが管理サーバ機能部15に登録
されると、管理サーバ機能部15は、その電子メールを
送信先が所属しているメールサーバ11bに送信し、こ
のメールサーバ11bが送信先の新アドレスにこの電子
メールを送信する(矢印(8)参照)。これにより、送
信先のメールアドレスが変更された場合においても、送
信元からの電子メールを送信先の新アドレスに送信する
ことができる。又、この際、送信元が送信先のメールア
ドレスが変更されていることを知らない場合であって
も、その新アドレスに電子メールを確実に送信すること
ができる。
【0097】(4)エラーメッセージの説明 図15(A)〜(D)は本第1実施形態のメールシステ
ムにおいて送信元等に対して通知されるエラーメッセー
ジを従来のメールシステムと比較して説明するための図
であり、図15(A)〜(C)は本第1実施形態のメー
ルシステムにおける電子メールのフローを示す図、図1
5(D)は従来のメールシステムにおける電子メールの
フローを示す図である。
【0098】なお、図15(A)〜(C)に示すメール
システムは2つのメールサーバ11a,11bと2つの
管理サーバ13a,13bをそなえて構成されており、
図15(D)に示す従来のメールシステムは2つのメー
ルサーバ11a,11bをそなえて構成されている。さ
て、従来のメールシステムにおいては、送信元から送信
された電子メール(Mail)は、メールサーバ11aから
メールサーバ11bに送信され、送信先のメールアドレ
スが変更されている場合には、メールサーバ11bは、
その電子メールとともに送信先が不明である旨のエラー
メッセージ(Mail/Error)を、メールサーバ11aを
介して送信元に送信する(図15(D)参照)。
【0099】本第1実施形態のメールシステムにおい
て、送信元からの電子メール(Mail)はメールサーバ1
1a,管理サーバ13a,13b,メールサーバ11b
の順番で送信されるようになっており、管理サーバ13
aもしくは13bに送信先の変更後のメールアドレスが
登録されていない場合には、管理サーバ13bが、例え
ば「アドレス"*****@***.***.**"は無効となりました。
新しいアドレスとの対応がとれないためメールを返送し
ます。」という、変更後のメールアドレスが登録されて
いない旨のエラーメッセージ(Mail/Error)を、その
電子メールとともに管理サーバ13aおよびメールサー
バ11aを介して送信元に送信する(図15(A)参
照)。
【0100】なお、管理サーバ13bは、電子メールお
よび上記エラーメッセージを送信元に送信する代わり
に、電子メールを所定期間保管するとともに、例えば
「アドレス"*****@***.***.**"は無効となっています。
新しいアドレスとの対応をとるため△△日間待機となり
ます。」というメッセージを送信元に送信して、新アド
レスの登録を所定期間待ってもよい。
【0101】また、送信先からメールサーバ11bや管
理サーバ13bに対して新アドレスが通知され、これに
より送信先のメールアドレスの新アドレスが管理サーバ
13bに登録されている場合には、送信元から、メール
サーバ11a,管理サーバ13a,13bの順番で送信
された電子メールは、管理サーバ13bにより、その変
更後のメールアドレスを管理するメールサーバ11cに
送信され、このメールサーバ11cから変更後のメール
アドレスに送信される。
【0102】そして、管理サーバ13bは、管理サーバ
13aおよびメールサーバ11aを介して、送信先のメ
ールアドレスが変更されている旨を示すメールアドレス
変更通知を送信元に送信する(図15(B)参照)。送
信先のメールアドレスを管理するメールサーバ11bに
おいて、例えば、送受信可能な電子メールデータサイズ
に制限があり、その制御によりメールアドレス1bがそ
の電子メールを送信できない場合には、管理サーバ13
bは、例えば「アドレス"*****@***.***.**"にあてたメ
ールはサイズ制限のため受け取りを拒否されました。」
というエラーメッセージを送信元に通知する(図15
(C)参照)。
【0103】(C)第2実施形態の説明 図2に示すように、本発明の第2実施形態としてのメー
ルシステム31も、上述した第1実施形態のメールシス
テム1a〜1cと同様に、送信先のメールアドレスに送
信元からの電子メールを送信するものであって、図24
に示す従来のメールシステム1′に管理サーバ33を加
えて構成されている。
【0104】図16は本発明の第2実施形態のメールシ
ステムにおけるシステム環境情報テーブルを説明するた
めの図であり、管理サーバ33は、この図16に示すよ
うな、送信先のメールアドレスと、その送信先が電子メ
ールの受信に使用するクライアント10のシステム環境
とを関連付けて登録するシステム環境情報テーブル40
をハードディスク113(図3参照)に保持している。
【0105】このシステム環境情報テーブル40のシス
テム環境情報としては、例えば、OS(Operating Syst
em)やメーラの種類,受信可能な電子メールの容量,イ
ンストールされている解凍(元データへの伸長)ツー
ル,分割されたファイルを結合することができるか否
か,暗号化されたファイルを復号化することができるか
否か、更には、これらの処理を行なう為にインストール
されているアプリケーションの種類等の情報が挙げられ
る。そして、これにより、管理サーバ33は、送信先の
システム環境情報を保持するシステム環境保持部26
(図1参照)として機能するようになっている。
【0106】図17は本発明の第2実施形態としてのメ
ールシステムにおけるクライアントのレジストリ情報を
示す図であるが、管理サーバ33は、例えば、この図1
7に示すようなクライアント10のレジストリの情報を
取得することにより、このシステム環境情報テーブル4
0を作成するようになっている。なお、管理サーバ33
によるクライアント10のシステム環境情報の取得につ
いては、これに限定するものではなく、例えば、管理サ
ーバ33は、電子メールをクライアント10に送信する
際に、システム環境情報をクライアント10に対して要
求することによりシステム環境情報テーブルを作成して
もよく、又、予め各クライアント10にシステム環境情
報収集用プログラムを設定しておき、このプログラムが
収集したシステム環境情報を管理サーバ33が定期的に
収集してもよい。
【0107】また、クライアント10においては、シス
テム環境情報に変更が生じた場合に、各クライアント1
0が管理サーバ33にその変更を通知するようになって
いる。一般的に、メーラには、電子メールに添付された
ファイルを展開するためのアプリケーションを予め登録
しておき、ファイルが添付された電子メールを受信した
際に、自動もしくは手動でその添付ファイルを開くこと
ができるものが知られている。
【0108】そして、メーラにおけるアプリケーション
の登録は特定のファイルに保存されることが多く、本第
2実施形態のファイルシステムにおいては、このファイ
ルが更新された時に、クライアント10がシステム環境
が変更されたとしてシステム環境情報の変更通知を管理
サーバ33に通知するようになっている。なお、この場
合において、クライアント10がネットワーク12に接
続されていない場合には、クライアント10は、ネット
ワーク12に接続されるまでその通知を待機する。
【0109】管理サーバ33は、システム環境情報の変
更通知を受信すると、その通知されたシステム環境情報
に従って該当するメールアドレスについてのシステム環
境情報テーブル40を変更する。また、管理サーバ33
は、電子メールを受信すると、その送信先のメールアド
レスを抽出するとともにシステム環境情報テーブル40
を参照して、そのメールアドレスの電子メールの受信先
として使用されているクライアント10のシステム環境
情報を調べ、そのシステム環境情報に基づいて送信元か
らの電子メールに含まれる電子メールデータを送信先の
受信可能な状態に加工するようになっており、メール加
工部27(図1参照)として機能するようになってい
る。
【0110】具体的には、管理サーバ33はデータの圧
縮用アプリケーションをそなえており、送信された電子
メールデータのサイズが、送信先やメールサーバ11の
受信可能な電子メールデータのサイズよりも大きい場合
には、その電子メールデータを送信先やメールサーバ1
1が受信可能な大きさに圧縮するようになっており、更
に、この電子メールデータの圧縮を行なうに際して、送
信先が解凍可能な方式(zip,lha,自己解凍形式等)で
電子メールデータを圧縮するようになっている。
【0111】また、管理サーバ33は、データの解凍用
のアプリケーションをそなえており、送信された電子メ
ールが圧縮されていて、送信先が解凍用のアプリケーシ
ョンをそなえていなかったり、又、その電子メールデー
タが送信先で解凍できない形式で圧縮されているような
場合に、その電子メールデータを解凍したり、送信先に
おいて解凍可能な形式で暗号化したりしてメールサーバ
11に送信するようになっている。
【0112】さらに、管理サーバ33は、データの分割
用のアプリケーションをそなえており、送信された電子
メールデータのサイズが、送信先やメールサーバ11の
受信可能な電子メールデータのサイズよりも大きい場合
であって、上記圧縮用アプリケーションによる圧縮では
その電子メールデータを送信先が受信可能なデータサイ
ズに圧縮できない場合には、この電子メールデータを送
信先やメールサーバ11が受信可能な大きさのデータサ
イズの複数の電子メールデータに分割するようになって
いる。なお、管理サーバ33は、この電子メールデータ
の分割を行なうに際しても、送信先が結合可能な方式で
電子メールデータを圧縮するようになっている。
【0113】またさらに、管理サーバ33は、データの
結合用のアプリケーションをそなえており、送信された
電子メールが一の電子メールデータから分割されてい
て、送信先が結合用のアプリケーションをそなえていな
かったり、又、その電子メールデータが送信先で結合で
きない形式で分割されているような場合に、一の電子メ
ールデータから分割された他の部分と結合して1の電子
メールデータとしてメールサーバ11に送信したり、送
信先において結合可能な形式の複数の電子メールデータ
に分割してメールサーバ11に送信するようになってい
る。
【0114】さらにまた、管理サーバ33はデータの暗
号化アプリケーションをそなえており、必要に応じて、
送信された電子メールデータを送信先が解読可能な形式
で暗号化するようになっており、又、この電子メールデ
ータの暗号化を行なうに際して、送信先が解読可能な方
式で電子メールを暗号化するようになっている。また、
管理サーバ33は、データの復号化用のアプリケーショ
ンをそなえており、送信された電子メールが暗号化され
ていて、送信先が復号化用のアプリケーションをそなえ
ていなかったり、又、その電子メールデータが送信先で
復号化できない形式で暗号化されているような場合に、
その電子メールデータを復号化したり、送信先において
復号化可能な形式で暗号化してメールサーバ11に送信
するようになっている。
【0115】そして、管理サーバ33は、加工後の電子
メールを、その送信先のメールアドレスを管理するメー
ルサーバ11に送信し、このメールサーバ11が送信先
に送信するようになっており、このメールサーバ11
が、加工された電子メールを送信先に送信するメール送
信部22(図1参照)として機能するようになってい
る。
【0116】本第2実施形態のメールシステムにおける
管理サーバの処理を、図18を用いて説明する。なお、
図18中に示すメールシステム1dにおいては、2つの
メールサーバ11a,11bをそなえるとともに、2つ
の管理サーバ33a,33bをそなえて構成されてい
る。メールサーバ11aがそのメールアドレスを管理す
る送信元から、メールサーバ11bがそのメールアドレ
スを管理する送信先に対して電子メールが送信される場
合について説明すると、先ず、送信元から送信された電
子メールが、メールサーバ11aを介して管理サーバ3
3aに送信される。管理サーバ33aは、そのメールア
ドレスに対応するクライアント10のシステム環境情報
をシステム環境情報テーブル40を参照して調べる。
【0117】ここで、管理サーバ33aのシステム環境
情報テーブル40に送信先のメールアドレスについての
システム環境情報が登録されていない場合には、管理サ
ーバ33aは管理サーバ33bにシステム環境情報の送
信を要求する。この要求に応じて、管理サーバ33bは
メールサーバ11bやクライアント10に関するシステ
ム環境情報を収集して管理サーバ33aに送信し、管理
サーバ33aは、受信したシステム環境情報をそのメー
ルアドレスに対応させてシステム環境情報テーブル40
に登録する。
【0118】また、管理サーバ33aは、システム環境
情報テーブル40に基づいて、受信した電子メールの電
子メールデータを、送信先が受信可能な状態に加工した
後、管理サーバ33bを介してメールサーバ11bに送
信する。その後、メールサーバ11bから送信先のクラ
イアント10に電子メールが送信されるのである。な
お、本第2実施形態においては、送信側の管理サーバ3
3aがシステム環境情報テーブル40をそなえ、このシ
ステム環境情報テーブル40に登録された情報に基づい
て電子メールを加工しているが、それに限定するもので
はなく、例えば、受信側の管理サーバ33bがシステム
環境情報テーブル40をそなえ、このシステム環境情報
テーブル40に登録された情報に基づいて、管理サーバ
11bが電子メールを加工してもよく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0119】次に、本発明の第2実施形態としてのメー
ルシステムの管理サーバのメール加工部としての処理の
例を図19に示すフローチャート(ステップD10〜D
110)に従って説明する。管理サーバ33は、先ず、
電子メールを受け取ると、システム環境情報テーブル4
0を参照して、そのメールアドレスに対応する送信先の
システム環境情報を調べ、送信先が電子メールとして受
信可能なデータサイズの情報を取得する(ステップD1
0)。次に、管理サーバ33は、送信される電子メール
(target)のデータサイズを調べ(ステップD20)、
targetのデータサイズが送信先で受信可能なデータサイ
ズ以下であるか否かを調べる(ステップD30)。
【0120】targetのデータサイズが送信先で受信可能
なデータサイズ以下である場合には(ステップD30の
YESルート参照)、管理サーバ33は、その電子メー
ルを加工することなくそのまま、そのメールアドレスに
対応するメールサーバ11に送信する(ステップD4
0)。一方、targetのデータサイズが送信先が受信可能
なデータサイズよりも大きい場合には(ステップD30
のNOルート参照)、管理サーバ33はシステム環境情
報テーブル40を参照して、送信先において圧縮された
電子メールを解凍することができるか否かを調べる(ス
テップD50)。
【0121】送信先が圧縮された電子メールデータを解
凍することができる場合には(ステップD50のYES
ルート参照)、次に、電子メールデータを圧縮した場合
のデータサイズを調べ(ステップD60)、圧縮後のta
rgetのデータサイズが送信先が受信可能なデータサイズ
以下であるか否かを調べる(ステップD70)。圧縮後
のtargetのデータサイズが送信先が受信可能なデータサ
イズ以下である場合には(ステップD70のYESルー
ト参照)、この圧縮した電子メールを対応するメールサ
ーバ11に送信する(ステップD80)。
【0122】一方、送信先において圧縮された電子メー
ルを解凍することができない場合(ステップD50のN
Oルート参照)、もしくは、圧縮後のtargetのデータサ
イズが送信先が受信可能なデータサイズより大きい場合
には(ステップD70のNOルート参照)、管理サーバ
33は、次に、システム環境情報テーブル40を参照し
て、送信先は分割された電子メールを結合することがで
きるか否かを調べる(ステップD90)。
【0123】送信先が分割された電子メールデータを結
合することができない場合には(ステップD90のNO
ルート参照)、管理サーバ33は、その電子メールデー
タを自己解凍形式で圧縮したり、その電子メールデータ
を複数のデータに分割するとともにこれらの分割された
複数の電子メールデータに結合用プログラムを添付した
りして、対応するメールサーバ11に送信する(ステッ
プD110)。
【0124】また、送信先において分割された電子メー
ルデータを結合することができる場合には(ステップD
90のYESルート参照)、管理サーバ33は、その電
子メールデータを送信先が受信可能なデータサイズ以下
のデータサイズの複数のデータに分割して、対応するメ
ールサーバ11に送信する(ステップD100)。な
お、上記第2実施形態においては、先ず電子メールデー
タの圧縮を試みた後、圧縮できない若しくは圧縮だけで
は不十分な場合に、この電子メールデータを分割してい
るが、それに限定するものではなく、例えば、電子メー
ルデータの分割を圧縮よりも優先的に適用してもよく、
更に、分割した後の電子メールデータを圧縮してもよ
い。
【0125】また、分割した後の電子メールデータを圧
縮する場合において、分割後の電子メールデータに対し
て、更に圧縮を行なうか否かは、分割だけを行なった場
合のデータサイズと、その分割された電子メールデータ
に圧縮を行なった場合のデータサイズとを比較して、そ
れらのデータサイズに所定値以上(例えば1024KB
以上)の差が生ずるか否かで判断してもよく、この場合
には、それらのデータサイズに所定値以上の差が生ずる
場合にのみ圧縮を行なうことが望ましい。そして、この
所定値をドメイン毎やクライアント毎で個々に定めても
よい。
【0126】さらに、上記第2実施形態においては、管
理サーバ33がシステム環境情報テーブル40をそなえ
ているが、それに限定するものではなく、メールサーバ
11がシステム環境情報テーブル40をそなえてもよ
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。ここで、本第2実施形態としてのメ
ールシステムにおいて、旧アドレス削除後であって新ア
ドレス登録前に、旧アドレスに対して電子メールが送信
された場合の処理を、図20を用いて説明する。
【0127】この図20に示すように、サーバ管理者1
4aがメールサーバ11aから旧アドレスを削除すると
ともに、管理サーバ33aのメールアドレス管理テーブ
ル30(図4参照)に旧アドレスを登録する(矢印
(1)参照)。この後、メールアドレス管理テーブル3
0に、その旧アドレスに対応する新アドレスが登録され
る前に、その旧アドレスに電子メールが送信された場合
には(矢印(2)参照)、管理サーバ33aは、サーバ
管理者14aに対して、その旧アドレスに対応する新ア
ドレスをメールアドレス管理テーブル30に登録するよ
う依頼する(矢印(3)参照)。又、管理サーバ33a
は、送信された電子メールを、一旦、そのハードディス
ク等に保持する。
【0128】なお、この際、管理サーバ33aは、送信
元に対して、送信先のメールアドレスが変更されている
のでその電子メールを保留しており、所定期間内に送信
先の新アドレスが登録された場合にその電子メールを送
信先に送信する旨の通知を行なってもよい。サーバ管理
者14aは、送信先ユーザに対して、新アドレスと旧ア
ドレスとの対応付けを依頼し(矢印(4)参照)、送信
先ユーザは、サーバ管理者14aからの依頼に答えて、
サーバ管理者14bに対して新アドレスと旧アドレスと
を対応付けて申請する(矢印(5)参照)。申請を受け
たサーバ管理者14bは、メールサーバ11bに送信先
の新アドレスを登録するとともに(矢印(6)参照)、
管理サーバ33aのメールアドレス管理テーブル30
に、既に登録されている旧アドレスに対応させて新アド
レスを登録する(矢印(7)参照)。
【0129】新アドレスが管理サーバ33aに登録され
ると、管理サーバ33aはその電子メールを管理サーバ
33bを介して送信先が所属しているメールサーバ11
bに送信する(矢印(8)参照)。この際、管理サーバ
33bは、その電子メールのメールアドレスを抽出し
て、システム環境情報テーブル40を参照し、送信元が
受信可能な状態に電子メールデータを加工してメールサ
ーバ11bに送信する。
【0130】その後、このメールサーバ11bが送信先
の新アドレスにこの電子メールを送信することにより、
送信先のクライアント10やメールサーバ11bに何ら
かシステム上の制限がある場合においても、送信元から
の電子メールを送信先の新アドレスに送信することがで
きる。又、この際、送信元が送信先のシステム上の制限
を知らない場合であっても、送信先に電子メールを確実
に送信することができる。
【0131】図21は本発明の第2実施形態としてのメ
ールシステムの変形例を説明するための図であり、本第
2実施形態の変形例のメールシステム1eは、2つのメ
ールサーバ11a′,11bをそなえて構成されてい
る。また、メールサーバ11a′は上述した管理サーバ
33として機能する管理サーバ機能部15aをそなえて
おり、同様に、メールサーバ11b′は上述した管理サ
ーバ33として機能する管理サーバ機能部15bを、そ
なえている。
【0132】なお、図中、既述の符号と同一の符号は同
一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は
省略する。管理サーバ機能部15aは、メールアドレス
管理テーブル30(図4参照)をそなえ、メールサーバ
11a,11bがそれぞれ管理するメールアドレスが変
更された場合に、その新アドレスと旧アドレスとを対応
付けて管理するようになっている。
【0133】管理サーバ機能部15bは、メールサーバ
11bが管理するメールアドレスに、その送信先が電子
メールの受信に使用するクライアント10のシステム環
境情報を対応させて登録して構成されたシステム環境情
報テーブル40(図16参照)をそなえている。サーバ
管理者14aはメールサーバ11a′を、又、サーバ管
理者14bはメールサーバ14bをそれぞれ管理するも
のであり、メールアドレスが変更された場合に、メール
サーバ11a′,11bに登録処理を行なうものであ
る。
【0134】上述のごとく構成されたメールシステム1
dにおいて、旧アドレス削除後であって新アドレス登録
前に、旧アドレス宛に電子メールが送信された場合の処
理を説明する。図21に示すように、サーバ管理者14
aが、メールサーバ11a′から旧アドレスを削除する
とともに、管理サーバ機能部15aのメールアドレス管
理テーブル30に旧アドレスを登録する(矢印(1)参
照)。
【0135】この後、この旧アドレスに対応する新アド
レスが登録される前に、その旧アドレスに電子メールが
送信された場合には(矢印(2)参照)、管理サーバ機
能部15aは、サーバ管理者14aに対して、その旧ア
ドレスに対応する新アドレスをメールアドレス管理テー
ブル30に登録するよう依頼する(矢印(3)参照)。
又、管理サーバ機能部15は、送信された電子メールを
そのハードディスク等に保持する。
【0136】なお、この際、管理サーバ機能部15a
は、送信元に対して、送信先のメールアドレスが変更さ
れているので所定期間にその電子メールを保持し、所定
期間内に送信先の新アドレスが登録された場合にその電
子メールを送信先に送信する旨の通知を行なってもよ
い。サーバ管理者14aは、送信先に対して新アドレス
と旧アドレスとの対応付けを依頼し(矢印(4)参
照)、依頼された送信先は、サーバ管理者14bに対し
て新アドレスと旧アドレスとを対応付けて申請する(矢
印(5)参照)。そして、サーバ管理者14bは、メー
ルサーバ11bにその新アドレスを登録するとともに
(矢印(6)参照)、サーバ管理者14aを介して、管
理サーバ機能部15aのメールアドレス管理テーブル3
0に、既に登録されている旧アドレスに対応させて新ア
ドレスを登録する(矢印(7)参照)。
【0137】新アドレスが管理サーバ機能部15aに登
録されると、メールサーバ11aは、その電子メールを
メールサーバ11bに送信する(矢印(8)参照)。こ
のメールサーバ11bにおいて、管理サーバ機能部15
bは、その電子メールのメールアドレスを抽出し、シス
テム環境情報テーブル40に基づいて、送信先が受信可
能な状態にその電子メールデータを加工する。
【0138】その後、このメールサーバ11bが送信先
の新アドレスにこの電子メールを送信することにより、
送信先のクライアント10やメールサーバ11bに何ら
かシステム上の制限がある場合においても、送信元から
の電子メールを送信先の新アドレスに送信することがで
きる。又、この際、送信元が送信先のシステム上の制限
を知らない場合であっても、送信先に電子メールを確実
に送信することができる。
【0139】(D)第3実施形態の説明 図22は本発明の第3実施形態としてのメールシステム
を説明するための図であり、上述した第1実施形態や第
2実施形態としてのメールシステム1,31,1a〜1
eの管理サーバ13(13a,13b),33(33
a,33b)においてメールの送受信を管理するアプリ
ケーションの画面の例を示すものである。
【0140】本第3実施形態としてのメールシステムに
おいては、管理サーバ(登録時情報記録部)13,33
が、図22に示すような、送信元から送信された全ての
電子メールについてのメールアドレスとその電子メール
が送信された日付とを対応させて管理するアプリケーシ
ョンをそなえている。又、このアプリケーションは、メ
ールアドレスの変更があった場合には、その新アドレス
を登録した時を特定するタイムスタンプ(登録時情報)
を、その旧アドレスおよび新アドレスと関連付けて記録
するようになっている。
【0141】すなわち、管理サーバ13,33がこのア
プリケーションを実行することにより、管理サーバ1
3,33が電子メール用アドレス帳に送信先のメールア
ドレスの登録を行なった時を特定するタイムスタンプを
そのメールアドレスと関連付けて記録する登録時情報記
録部28(図1参照)として機能するようになってい
る。
【0142】また、管理サーバ13,33は、メーラの
電子メール用アドレス帳における送信先のメールアドレ
スを書き換えるようになっており、特に、送信先のメー
ルアドレスの変更通知を受けた場合に、メーラの電子メ
ール用アドレス帳に登録されたメールアドレスを変更後
のメールアドレスに書き換える、メールアドレス書換部
24(図1参照)として機能するようになっている。
【0143】一方、クライアント(メール送信端末)1
0においては、管理サーバ13,33が管理する、変更
されたメールアドレスの新アドレスのタイムスタンプを
参照することができるようになっており、クライアント
10は、送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場
合に、そのメールアドレスのタイムスタンプを参照し、
そのタイムスタンプに応じて、メーラの電子メール用ア
ドレス帳における送信先のメールアドレスの書き換え
を、管理サーバ13,33に指示するようになってい
る。
【0144】すなわち、クライアント10は、管理サー
バ13,33に対してメールアドレスの書き換えを指示
するメールアドレス書換指示部34(図1参照)として
機能するようになっている。このような構成により、送
信元ユーザは、送信先のメールアドレスの変更通知を受
けた場合に、そのタイムスタンプを参照して、そのメー
ルアドレスを変更すべきか判断することができ、例え
ば、その送信先のメールアドレスのタイムスタンプが古
いものである場合には、メールアドレスを変更するべき
であると判断して、クライアント10から管理サーバ1
3,33に対して、メーラの電子メール用アドレス帳に
おける送信先のメールアドレスの書き換えを指示する。
【0145】これにより、メーラの電子メール用アドレ
ス帳には常に更新後のメールアドレスが登録され、シス
テムの信頼性が向上する。 (E)第4実施形態の説明 図23は本発明の第4実施形態としてのメールシステム
における管理サーバがそなえるメールアドレス属性情報
の例を示す図であり、本第4実施形態のメールシステム
における管理サーバは、この図23に示すようなメール
アドレス属性情報テーブル60をそなえている。
【0146】このメールアドレス属性情報テーブル60
は、送信先に関する属性情報をメールアドレスとともに
登録して構成するものであって、この属性情報として
は、例えば、送信先の所属部署や社員情報等が用いられ
る。また、各クライアントのメーラにおいては、電子メ
ールの作成時に、送信先のメールアドレスに代えて、こ
の属性情報を記載することができるようになっている。
【0147】そして、管理サーバは、電子メールのメー
ルアドレスの部分にこの属性情報が記載されている場合
には、その属性情報に対応するメールアドレスにその電
子メールを送信するようになっている。このような構成
により、本第4実施形態のメールシステムにおいては、
送信元が電子メールを作成する際において、送信先のメ
ールアドレスを入力する際に、送信元は、メールアドレ
スに代えて、その送信先を特定するための属性情報(例
えば所属部署が営業部)を記入して送信すると、管理サ
ーバは、メールアドレス属性情報テーブル60を参照し
て、その電子メールに記載されている属性情報を、属性
情報に該当する者のメールアドレスに書き換える。
【0148】その後、その電子メールは、管理サーバに
より、その属性情報に対応する全てのメールアドレス
(例えば、所属部署が営業部である全てのメールアドレ
ス)に対して、その電子メールを送信する。このよう
に、本第4実施形態のメールシステムにおいては、送信
先のメールアドレスがわからない場合にも、その属性情
報さえわかれば該当するメールアドレスに対して電子メ
ールを送信することができ、特に、メールアドレスに変
更が生じていて、その新アドレスがわからない場合であ
っても、属性情報さえわかれば希望する送信先に電子メ
ールを送信することができる。
【0149】なお、上記メールアドレス属性情報テーブ
ル60は、上述した第1実施形態〜第3実施形態のメー
ルシステムの管理サーバ13(13a,13b),33
(33a,33b)にそなえられてもよく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。 (F)その他 なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
【0150】例えば、上述した実施形態においては、本
メールシステムは、管理サーバ13,33およびクライ
アント10により構成されているが、それに限定するも
のではなく、本メールシステムは、例えば、管理サーバ
のみもしくはクライアントのみによって構成してもよ
い。また、管理サーバ13(13a,13b),33
(33a,33b)やメールサーバ11(11a,11
b)がフィルタ機能をそなえてもよい。このフィルタ機
能は、送信された電子メールにおいて、その送信元のメ
ールアドレスや電子メールの本文もしくはタイトル等
に、送信先がその電子メールの受信を拒否する特定のキ
ーワードが含まれているものについては、その電子メー
ルを送信先に送信せずに、破棄したり送信元へ送り返す
機能である。
【0151】すなわち、上述したメールシステム1,1
a〜1e,31において、このようなフィルタ機能をそ
なえることにより、送信先においては不要な電子メール
の受信を回避することができる。また、旧アドレスと新
アドレスとを所定の書式で対応付けて記載した電子メー
ルをクライアント10間において電子メールとして送受
信するとともに、上述したメールアドレス変更スクリプ
トを送信先のクライアント10で実行することにより、
送信先のクライアント10においては、メールアドレス
変更スクリプトにより、そのメーラの電子メール用アド
レス帳の旧アドレスを、電子メールに記載された新アド
レスに変更することができる。
【0152】これにより、クライアント10間において
その電子メール用アドレス帳を互いに最新の情報に維持
したり、電子メール用アドレス帳のデータを共有したり
することができ、更に、これらのクライアント10間に
おいて異なるメーラを用いている場合においても、メー
ルアドレス変更用スクリプトにより、クライアント10
の環境に合わせて電子メール用アドレス帳を更新するこ
とができる。
【0153】さらに、上述した本発明のメールシステム
をメーリングリストに適用することにより、メーリング
リスト登録者のメールアドレスが変わった際において
も、そのメールアドレスをメーリングリストからの削除
や再登録を行なわずに、その送信先に電子メールを送信
することができ、煩雑なメーリングリストの維持管理が
容易になるとともに、メーリングリストに抜けが生じた
ことによる様々な弊害を解消できる。
【0154】また、上記実施形態では、メールアドレス
管理部21,メール送信部22,通知部23,メールア
ドレス書換部24,メール保管部25,システム環境保
持部26,メール加工部27および登録情報記録部28
としての機能を管理サーバ13(13a,13b),3
3(33a,33b)がそなえているが、それに限定さ
れるものではなく、これらの機能をメールサーバ11が
そなえてもよく、又、これらの機能を複数の管理サーバ
13等の間で分散してそなえてもよい。
【0155】さらに、上記第3実施形態においては、管
理サーバ13,33が登録時情報記録部28およびメー
ルアドレス書換部24として機能するとともに、クライ
アント10がメールアドレス書換指示部34として機能
しているが、それに限定するものではなく、例えば、ク
ライアント10が登録時情報記録部28やメールアドレ
ス書換部24として機能してもよく、又、管理サーバ1
3,33がメールアドレス書換指示部34として機能し
てもよい。
【0156】なお、本発明の各実施形態が開示されてい
れば、当業者によって製造することが可能である。 (G)付記 (付記1) 送信先のメールアドレスに送信元からの電
子メールを送信するメールシステムであって、前記送信
先のメールアドレスを管理するメールアドレス管理部を
そなえ、該メールアドレス管理部は、前記送信先のメー
ルアドレスが変更される場合に、該送信先についての変
更前のメールアドレスと変更後のメールアドレスとを関
連付けて登録することを特徴とする、メールシステム。
【0157】(付記2) 該送信元からの該電子メール
を受信して該送信先に送信するメールサーバが該メール
アドレス管理部として機能することを特徴とする、付記
1記載のメールシステム。 (付記3) 複数のメールサーバがそれぞれ該メールア
ドレス管理部として機能するとともに、互いに異なるメ
ールアドレスを管理することを特徴とする、付記2記載
のメールシステム。
【0158】(付記4) 前記変更前のメールアドレス
宛に該電子メールの送信が指示されている場合に、該送
信先の前記変更後のメールアドレスに該電子メールを送
信するメール送信部をそなえたことを特徴とする、付記
1〜付記3のいずれか一項に記載のメールシステム。 (付記5) 前記送信先のメールアドレスが変更された
ことを該送信元に通知する通知部をそなえたことを特徴
とする、付記4記載のメールシステム。
【0159】(付記6) 該送信元において、該通知部
からの変更通知を受けた場合、電子メール用アドレス帳
の該メールアドレスの書き換えを行なうメールアドレス
書換部をそなえたことを特徴とする、付記5記載のメー
ルシステム。 (付記7) 前記送信先のメールアドレスが変更された
場合であって、該メールアドレス管理部に該送信先の変
更後のメールアドレスが登録される前に、該送信先の変
更前のメールアドレス宛に電子メールの送信が指示され
た場合に、該送信先の前記変更後のメールアドレスが登
録されるまで該電子メールを保管する、メール保管部を
そなえたことを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか
1項に記載のメールシステム。
【0160】(付記8) 該メールアドレス管理部は前
記送信先のメールアドレスとともに該送信先に関する属
性情報を関連付けて登録し、該送信元が該送信先に該電
子メールを送信する際に、前記送信先のメールアドレス
に代えて該送信先に関する属性情報を入力して送信し、
該属性情報に対応する送信先に該電子メールが送信され
ることを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか1項に
記載のメールシステム。
【0161】(付記9) 送信先のメールアドレスに送
信元からの電子メールを送信するメールシステムであっ
て、該送信先のシステム環境情報を保持するシステム環
境保持部と、該システム環境保持部に保持された前記送
信先のシステム環境情報に基づいて、該送信元からの該
電子メールに含まれる電子メールデータを該送信先の受
信可能な状態に加工するメール加工部と、加工された該
電子メールを該送信先に送信するメール送信部とをそな
えたことを特徴とする、メールシステム。
【0162】(付記10) 該メール加工部は、該電子
メールデータを該送信先が受信可能な大きさに圧縮する
ことを特徴とする、付記9記載のメールシステム。 (付記11) 該メール加工部は、該電子メールデータ
を該送信先が受信可能な大きさの複数の電子メールデー
タに分割することを特徴とする、付記9記載のメールシ
ステム。
【0163】(付記12) 該メール加工部は、該電子
メールデータを該送信先が解読可能な形式で暗号化する
ことを特徴とする、付記9記載のメールシステム。 (付記13) 該送信元から送信された該電子メールデ
ータが圧縮されている場合に、該メール加工部は、該電
子メールデータを元データに伸張することを特徴とす
る、付記9記載のメールシステム。
【0164】(付記14) 該送信元から送信された該
電子メールデータが一の電子メールデータから分割され
たものである場合に、該メール加工部が、該電子メール
データを、前記一の電子メールデータから分割された他
の部分と結合することを特徴とする、付記9記載のメー
ルシステム。 (付記15) 該送信元から送信された該電子メールデ
ータが暗号化されている場合に、該メール加工部が、該
電子メールデータを復号化することを特徴とする、付記
9記載のメールシステム。
【0165】(付記16) 送信先のメールアドレス宛
に電子メールを送信するメールシステムであって、前記
送信先のメールアドレスが登録されたアドレスリスト
と、前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場
合に、前記アドレスリストに登録されたメールアドレス
を変更後のメールアドレスに書き換えるメールアドレス
書換部とをそなえたことを特徴とする、メールシステ
ム。
【0166】(付記17) 送信先のメールアドレスが
アドレスリストに登録された時を特定する登録時情報を
当該メールアドレスと関連付けて記録する登録時情報記
録部をそなえ、前記メールアドレス書換部は、前記送信
先のメールアドレスの変更通知を受けた場合に、当該メ
ールアドレスの登録時情報を参照し、その登録時情報に
応じて前記アドレスリストにおける該送信先のメールア
ドレスの書き換えを行なうことを特徴とする、付記16
記載のメールシステム。
【0167】(付記18) メールアドレスの書き換え
を指示するメールアドレス書換指示部をそなえ、前記メ
ールアドレス書換部は、前記メールアドレス書換指示部
の指示に従い前記アドレスリストの書き換えを行なうこ
とを特徴とする、付記16または付記17記載のメール
システム。
【0168】(付記19) 電子メールを送信する管理
装置であって、送信先のメールアドレスを管理し、該送
信先のメールアドレスが変更されると、該送信先につい
ての変更前のメールアドレスと変更後のメールアドレス
とを関連付けて登録するメールアドレス管理部と、前記
変更前のメールアドレス宛への該電子メールを受信した
場合に、前記変更後のメールアドレスに該電子メールを
送信するメール送信部とをそなえたことを特徴とする、
管理装置。
【0169】(付記20) 電子メールを送信する管理
装置であって、送信先のシステム環境情報を保持するシ
ステム環境保持部と、該システム環境保持部に保持され
た前記送信先のシステム環境情報に基づいて、送信元か
らの電子メールに含まれる電子メールデータを該送信先
の受信可能な状態に加工するメール加工部とをそなえた
ことを特徴とする、管理装置。
【0170】(付記21) 送信先のメールアドレスに
送信元からの電子メールを送信するメール送信方法であ
って、該送信先のメールアドレスが変更されると、該送
信先についての変更前のメールアドレスと変更後のメー
ルアドレスとを関連付けて登録し、前記変更前のメール
アドレス宛に該電子メールの送信が指定されている場合
に、該送信先の前記変更後のメールアドレスに該電子メ
ールを送信することを特徴とする、メール送信方法。
【0171】(付記22) 送信先のメールアドレスに
送信元からの電子メールを送信するメール送信方法であ
って、該送信先のシステム環境情報を保存し、保存され
た前記送信先のシステム環境情報に基づいて、該送信元
からの該電子メールに関する電子メールデータを該送信
先の受信可能な状態に加工した後に、該電子メールを送
信することを特徴とする、メール送信方法。
【0172】(付記23) 送信先のメールアドレスを
管理し、該送信先のメールアドレスが変更されると、該
送信先についての変更前のメールアドレスと変更後のメ
ールアドレスとを関連付けて登録するメールアドレス管
理部、および、前記変更前のメールアドレス宛に該電子
メールの送信が指定されている場合に、該送信先の前記
変更後のメールアドレスに該電子メールを送信するメー
ル送信部としてコンピュータを機能させることを特徴と
する、プログラム。
【0173】(付記24) 送信先のシステム環境情報
に基づいて、送信元からの電子メールに含まれる電子メ
ールデータを該送信先の受信可能な状態に加工するメー
ル加工部、および、加工された該電子メールを該送信先
に送信するメール送信部としてコンピュータを機能させ
ることを特徴とする、プログラム。
【0174】(付記25) 送信先のメールアドレスが
登録されたアドレスリスト、および、前記送信先のメー
ルアドレスの変更通知を受けた場合に、前記アドレスリ
ストに登録されたメールアドレスを変更後のメールアド
レスに書き換えるメールアドレス書換部としてコンピュ
ータを機能させることを特徴とする、プログラム。
【0175】(付記26) 送信先のメールアドレスが
アドレスリストに登録された時を特定する登録時情報を
当該メールアドレスと関連付けて記録する登録時情報記
録部としてコンピュータを機能させるとともに、該メー
ルアドレス書換部としてコンピュータを機能させる際
に、前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場
合に、当該メールアドレスの登録時情報を参照し、その
登録時情報に応じて前記アドレスリストにおける該送信
先のメールアドレスの書き換えを行なうように動作させ
ることを特徴とする、付記23記載のプログラム。
【0176】(付記27) メールアドレスの書き換え
を指示するメールアドレス書換指示部としてコンピュー
タを機能させるとともに、前記メールアドレス書換部と
してコンピュータを機能させる際に、前記メールアドレ
ス書換指示部の指示に従い前記アドレスリストの書き換
えを行なうように動作させることを特徴とする、付記2
3または付記26記載のプログラム。
【0177】(付記28) 送信先のメールアドレスを
管理し、該送信先のメールアドレスが変更されると、該
送信先についての変更前のメールアドレスと変更後のメ
ールアドレスとを関連付けて登録するメールアドレス管
理部、および、前記変更前のメールアドレス宛に該電子
メールの送信が指定されている場合に、該送信先の前記
変更後のメールアドレスに該電子メールを送信するメー
ル送信部としてコンピュータを機能させる、プログラム
を記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0178】(付記29) 送信先のシステム環境情報
に基づいて、送信元からの電子メールに含まれる電子メ
ールデータを該送信先の受信可能な状態に加工するメー
ル加工部、および、加工された該電子メールを該送信先
に送信するメール送信部としてコンピュータを機能させ
る、プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録
媒体。
【0179】(付記30) 送信先のメールアドレスが
登録されたアドレスリスト、および、前記送信先のメー
ルアドレスの変更通知を受けた場合に、前記アドレスリ
ストに登録されたメールアドレスを変更後のメールアド
レスに書き換えるメールアドレス書換部としてコンピュ
ータを機能させる、プログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体。
【0180】(付記31) 送信先のメールアドレスが
アドレスリストに登録された時を特定する登録時情報を
当該メールアドレスと関連付けて記録する登録時情報記
録部としてコンピュータを機能させるとともに、該メー
ルアドレス書換部としてコンピュータを機能させる際
に、前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場
合に、当該メールアドレスの登録時情報を参照し、その
登録時情報に応じて前記アドレスリストにおける該送信
先のメールアドレスの書き換えを行なうように動作させ
ることを特徴とする、付記28記載のプログラムを記録
したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0181】(付記32) メールアドレスの書き換え
を指示するメールアドレス書換指示部としてコンピュー
タを機能させるとともに、前記メールアドレス書換部と
してコンピュータを機能させる際に、前記メールアドレ
ス書換指示部の指示に従い前記アドレスリストの書き換
えを行なうように動作させることを特徴とする、付記2
8または付記31記載のプログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な記録媒体。
【0182】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のメールシ
ステム,管理装置,メール送信方法,プログラムおよび
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
によれば、以下の効果ないし利点がある。 (1)送信先のメールアドレスが変更される場合に、送
信先についての変更前のメールアドレスと変更後のメー
ルアドレスとを関連付けて登録することにより送信先の
メールアドレスを管理するので、送信先のメールアドレ
スが変更された場合においても、送信先に確実に電子メ
ールを送信することができる(請求項1,請求項2,請
求項5,請求項7,請求項8,請求項11)。
【0183】(2)送信元に、送信先のメールアドレス
が変更されたことを通知することにより、送信元は、電
子メール用アドレス帳におけるその送信先のメールアド
レスを書き換えることができる。 (3)メールアドレス書換部が、送信元において、通知
部からの変更通知を受けた時に、電子メール用アドレス
帳のメールアドレスの書き換えを行なうことにより、電
子メール用アドレス帳には常に更新後のメールアドレス
が登録されるので、システムの信頼性が向上する。
【0184】(4)送信先のメールアドレスが変更され
た場合において、送信先の変更後のメールアドレスが登
録される前に、送信先の変更前のメールアドレスに電子
メールが送信された場合に、送信先の変更後のメールア
ドレスが登録されるまで電子メールを保管するので、送
信先の変更後のメールアドレスが登録された時にその電
子メールを送信先に送信することができ、送信先に確実
に電子メールを送信することができる。
【0185】(5)送信先のメールアドレスとともに送
信先に関する属性情報を関連付けて登録し、送信元が送
信先に電子メールを送信する際に、送信先のメールアド
レスに代えて送信先に関する属性情報を入力して送信
し、属性情報に対応する送信先に電子メールを送信する
ことにより、メールアドレスを知らない送信先にも電子
メールを送信する事ができる他、送信先のメールアドレ
スが変更された場合においても希望する送信先に電子メ
ールを送信することができる。
【0186】(6)送信先のシステム環境情報に基づい
て、送信元からの電子メールに含まれる電子メールデー
タを送信先の受信可能な状態に加工して、電子メールを
送信先に送信することにより、送信先において確実に電
子メールを受信することができる(請求項3,請求項
6,請求項9,請求項12)。 (7)メール送信端末において、送信先のメールアドレ
スの変更通知を受けた場合に、登録時情報記録部によっ
て記録された送信先のメールアドレスの登録時情報を参
照し、その登録時情報に応じて電子メール用アドレス帳
における送信先のメールアドレスの書き換えを行なうこ
とにより、電子メール用アドレス帳には常に更新後のメ
ールアドレスが登録されるので、システムの信頼性が向
上する(請求項4,請求項10,請求項13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1および第2実施形態としてのメー
ルシステムのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
における管理サーバのハードウェア構成を説明するため
のブロック図である。
【図4】本メールシステムにおける管理サーバによって
管理されるメールアドレス管理テーブルを示す図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
における管理サーバから送信されるメールアドレス変更
通知の例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
におけるメールアドレス変更スクリプトによるメールア
ドレスの変更処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
におけるメールアドレス変更時における管理サーバのメ
ールアドレス管理テーブルの処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
における管理サーバの電子メール送信時における処理を
説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態としてのメールシステム
の管理サーバにおける新アドレスへの電子メールの送信
手法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態としてのメールシステ
ムにおける電子メールのフローを説明するための図であ
る。
【図11】本発明の第1実施形態としてのメールシステ
ムの第1変形例を説明するための図である。
【図12】本発明の第1実施形態としてのメールシステ
ムの第2変形例を説明するための図である。
【図13】本発明の第1実施形態としてのメールシステ
ムの第2変形例を説明するための図である。
【図14】本発明の第1実施形態としてのメールシステ
ムの第3変形例を説明するための図である。
【図15】(A)〜(D)は、本発明の第1実施形態と
してのメールシステムにおいて送信元に対して通知され
るエラーメッセージを従来のメールシステムと比較して
説明するための図である。
【図16】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムにおけるシステム環境情報テーブルを説明するための
図である。
【図17】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムにおけるクライアントのレジストリ情報を示す図であ
る。
【図18】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムにおける管理サーバの処理を説明するための図であ
る。
【図19】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムの管理サーバのメール加工部としての処理の例を説明
するためのフローチャートである。
【図20】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムにおいて旧アドレス削除後であって新アドレス登録前
に旧アドレスに対して電子メールが送信された場合の処
理を説明するための図である。
【図21】本発明の第2実施形態としてのメールシステ
ムの変形例を説明するための図である。
【図22】本発明の第3実施形態としてのメールシステ
ムを説明するための図である。
【図23】本発明の第4実施形態としてのメールシステ
ムにおける管理サーバがそなえるメールアドレス属性情
報の例を示す図である。
【図24】従来のメールシステムのブロック図である。
【図25】従来のメールシステムにおいてメールアドレ
スの変更後に変更前のメールアドレスに電子メールが送
信された場合における処理のフローを説明するための図
である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e,31 メールシス
テム 10,10a−1,10a−2,10b−1〜10b−
2 クライアント(メール送信端末) 11,11a,11b メールサーバ(メール送信部) 12 ネットワーク 13,13a,13b,33,33a,33b 管理サ
ーバ(メールアドレス管理部,通知部,メールアドレス
書換部,メール保管部,システム環境保持部,メール加
工部,管理装置) 15 管理サーバ機能部(メールアドレス管理部,通知
部,メールアドレス書換部,メール保管部,システム環
境保持部,メール加工部,管理装置) 21 メールアドレス管理部 22 メース送信部 23 通知部 24 メールアドレス書換部 25 メール保管部 26 システム環境情報保持部 27 メール加工部 28 登録時情報記録部 29 メール送信端末 30 メールアドレス管理テーブル 34 メールアドレス書換指示部 40 システム環境情報テーブル 60 メールアドレス属性情報テーブル 111 CPU 112 キーボードコントローラ 112a キーボード 112b マウス 113 ハードディスク 114 ディスプレイコントローラ 115 ディスプレイ 116 ディスクコントローラ 117 I/Oコントローラ 117a FDD 117b シリアルポート 117c パラレルポート 118 主記憶装置 123 電源部 124 バス 125 システムコントローラ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信先のメールアドレスに送信元からの
    電子メールを送信するメールシステムであって、 前記送信先のメールアドレスを管理するメールアドレス
    管理部をそなえ、 該メールアドレス管理部は、前記送信先のメールアドレ
    スが変更される場合に、該送信先についての変更前のメ
    ールアドレスと変更後のメールアドレスとを関連付けて
    登録することを特徴とする、メールシステム。
  2. 【請求項2】 前記変更前のメールアドレス宛に該電子
    メールの送信が指示されている場合に、該送信先の前記
    変更後のメールアドレスに該電子メールを送信するメー
    ル送信部をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の
    メールシステム。
  3. 【請求項3】 送信先のメールアドレスに送信元からの
    電子メールを送信するメールシステムであって、 該送信先のシステム環境情報を保持するシステム環境保
    持部と、 該システム環境保持部に保持された前記送信先のシステ
    ム環境情報に基づいて、該送信元からの該電子メールに
    含まれる電子メールデータを該送信先の受信可能な状態
    に加工するメール加工部と、 加工された該電子メールを該送信先に送信するメール送
    信部とをそなえたことを特徴とする、メールシステム。
  4. 【請求項4】 送信先のメールアドレス宛に電子メール
    を送信するメールシステムであって、 前記送信先のメールアドレスが登録されたアドレスリス
    トと、 前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場合
    に、前記アドレスリストに登録されたメールアドレスを
    変更後のメールアドレスに書き換えるメールアドレス書
    換部とをそなえたことを特徴とする、メールシステム。
  5. 【請求項5】 電子メールを送信する管理装置であっ
    て、 送信先のメールアドレスを管理し、該送信先のメールア
    ドレスが変更されると、該送信先についての変更前のメ
    ールアドレスと変更後のメールアドレスとを関連付けて
    登録するメールアドレス管理部と、 前記変更前のメールアドレス宛への該電子メールを受信
    した場合に、前記変更後のメールアドレスに該電子メー
    ルを送信するメール送信部とをそなえたことを特徴とす
    る、管理装置。
  6. 【請求項6】 電子メールを送信する管理装置であっ
    て、 送信先のシステム環境情報を保持するシステム環境保持
    部と、 該システム環境保持部に保持された前記送信先のシステ
    ム環境情報に基づいて、送信元からの電子メールに含ま
    れる電子メールデータを該送信先の受信可能な状態に加
    工するメール加工部とをそなえたことを特徴とする、管
    理装置。
  7. 【請求項7】 送信先のメールアドレスに送信元からの
    電子メールを送信するメール送信方法であって、 該送信先のメールアドレスが変更されると、該送信先に
    ついての変更前のメールアドレスと変更後のメールアド
    レスとを関連付けて登録し、 前記変更前のメールアドレス宛に該電子メールの送信が
    指定されている場合に、該送信先の前記変更後のメール
    アドレスに該電子メールを送信することを特徴とする、
    メール送信方法。
  8. 【請求項8】 送信先のメールアドレスを管理し、該送
    信先のメールアドレスが変更されると、該送信先につい
    ての変更前のメールアドレスと変更後のメールアドレス
    とを関連付けて登録するメールアドレス管理部、およ
    び、 前記変更前のメールアドレス宛に該電子メールの送信が
    指定されている場合に、該送信先の前記変更後のメール
    アドレスに該電子メールを送信するメール送信部として
    コンピュータを機能させることを特徴とする、プログラ
    ム。
  9. 【請求項9】 送信先のシステム環境情報に基づいて、
    送信元からの電子メールに含まれる電子メールデータを
    該送信先の受信可能な状態に加工するメール加工部、お
    よび、 加工された該電子メールを該送信先に送信するメール送
    信部としてコンピュータを機能させることを特徴とす
    る、プログラム。
  10. 【請求項10】 送信先のメールアドレスが登録された
    アドレスリスト、および、 前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場合
    に、前記アドレスリストに登録されたメールアドレスを
    変更後のメールアドレスに書き換えるメールアドレス書
    換部としてコンピュータを機能させることを特徴とす
    る、プログラム。
  11. 【請求項11】 送信先のメールアドレスを管理し、該
    送信先のメールアドレスが変更されると、該送信先につ
    いての変更前のメールアドレスと変更後のメールアドレ
    スとを関連付けて登録するメールアドレス管理部、およ
    び、 前記変更前のメールアドレス宛に該電子メールの送信が
    指定されている場合に、該送信先の前記変更後のメール
    アドレスに該電子メールを送信するメール送信部として
    コンピュータを機能させる、プログラムを記録したコン
    ピュータ読取可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 送信先のシステム環境情報に基づい
    て、送信元からの電子メールに含まれる電子メールデー
    タを該送信先の受信可能な状態に加工するメール加工
    部、および、 加工された該電子メールを該送信先に送信するメール送
    信部としてコンピュータを機能させる、プログラムを記
    録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 送信先のメールアドレスが登録された
    アドレスリスト、および、 前記送信先のメールアドレスの変更通知を受けた場合
    に、前記アドレスリストに登録されたメールアドレスを
    変更後のメールアドレスに書き換えるメールアドレス書
    換部としてコンピュータを機能させる、プログラムを記
    録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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JP2006215942A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 避難情報提供システム、避難情報提供サーバ及び避難情報提供方法

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