JP2002094540A - フレキシブルネットワークシステム、ネットワークシミュレータ及びネットワークシステムを用いた分散処理支援システム - Google Patents

フレキシブルネットワークシステム、ネットワークシミュレータ及びネットワークシステムを用いた分散処理支援システム

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JP2002094540A
JP2002094540A JP2000281687A JP2000281687A JP2002094540A JP 2002094540 A JP2002094540 A JP 2002094540A JP 2000281687 A JP2000281687 A JP 2000281687A JP 2000281687 A JP2000281687 A JP 2000281687A JP 2002094540 A JP2002094540 A JP 2002094540A
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Nobuki Enomoto
信樹 榎本
Satoshi Tanaka
聡 田中
Tamayuki Tani
珠之 谷
Shinji Yanai
信二 箭内
Takanobu Ando
孝信 安東
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルに切離しと接続を行い、各構成
員に適切な情報を送る。 【解決手段】 階層構造によりノードが接続され、各ノ
ード間の接続切り離しが行われるフレキシブルネットワ
ークシステムにおいて、前記各ノードに、収集情報記憶
手段と配信情報記憶手段を設け、下位層のノードが存在
する場合、下位層のノードから送られる情報を前記収集
情報記憶手段へ蓄積する共に前記配信情報記憶手段に蓄
積されている情報を下位層のノードへ配信する下位層対
応手段、上位層のノードがある場合、当該上位層のノー
ドへ前記収集情報記憶手段に蓄積されている情報を転送
し、当該上位層のノードから情報を受けて前記配信情報
記憶手段に蓄積されている情報の更新を行う一方、上位
層のノードがない場合、前記下位層対応手段による動作
のみに限定した動作を行わせる制御手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレキシブルネ
ットワークシステム、ネットワークシミュレータ及びネ
ットワークシステムを用いた分散処理支援システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、軍隊や救助隊等のように階層構造
により指揮が行われる組織にあっては、指導者が配下の
位置情報等を含む配下の状況を収集するために、無線及
び有線を用いて、音声によって部下と連絡を取り合って
いた。
【0003】係る手法によって、各階層におけるそれぞ
れの指導者が部下の状況を音声通信によって収集し、そ
の情報に基づき手作業によって自分の指導範囲の現況を
把握するものであった。
【0004】また、1階層上の指導者に対しては先ほど
の指導者が部下となり、手作業でまとめた自分および配
下の現況を指導者に対して報告する。それを各階層で行
うことにより、トップの指導者は全体の状況を把握して
いた。
【0005】そして、トップの指導者は全体から集めら
れた情報によって配下の状況を把握し、それに基づき状
況を判断し、部下に対して計画や命令を音声で伝えてい
た。
【0006】一方、計画や命令を受けた部下は、計画や
命令を行動に移すために、更に配下の部下に対して計画
や命令を音声で伝えていた。これによって指導者の命令
に従って配下は移動したり作業を開始していた。
【0007】また、従来においても、音声ではなくデー
タ通信によって情報の授受および計画・命令の伝達を行
うシステムはあったが、それらはネットワーク構成が固
定であり、単一業務を定型的に行うものであった。この
ため、情報を送信する装置、情報を受信する装置、計画
・命令を送信する装置および計画・命令を受信する装置
等の役割が装置毎に固定であった。
【0008】このように従来のシステムにあっては、情
報の収集および計画・命令の伝達をすべて音声によって
行い、また数多くの情報の中から現在の状況を速やか且
つ正確に把握し、それに対して適切な行動をとるために
は以下のような問題点があった。
【0009】まず、状況の把握手段としては音声が主体
であり、特に階層間の結節が多い場合には、順次に通話
を行う必要があることから迅速に最新状況を把握でき難
いという問題がある。また、情報の共有が困難であり、
全ネットワーク構成員の認識統一ができないという問題
がある。更に、適時・適切な状況判断と決断が困難であ
る問題がある。ネットワークから離れた構成員相互にお
いて綿密な調整が困難である。更に、伝達する手段は音
声が主体であり、スピード、正確性に欠ける。また、増
大する情報を処理し切れない可能性があり、重要な情報
の速やかな伝達が困難である。
【0010】また、従来のネットワークシステムではネ
ットワーク全体の動きの把握はとても難しく、ネットワ
ーク内の各ネットーク機器から情報を集めて、解析する
ことは可能だが、かなり分析力が要求され難しい作業で
ある。また、それをいかに変更するのか、変更した場合
にネットワーク全体ではどうなるのかは管理者の経験と
技量によるしかなく、実際には稼働中のネットワークで
実験評価するため、ネットワークシステムを悪化させる
危険があった。
【0011】また、階層構造にて処理がなされていくよ
うな業務は、紙をベースとした手作業で行われていた。
そのため、業務自身が非効率的であり、業務の進捗状況
の把握が困難であったり、処理忘れなどによる業務の停
滞などが発生していた。また、階層構造にて処理がなさ
れていく業務にあっても、荷物の配送業における配達情
況の確認システムなど、進捗状況の確認できるようなシ
ステムは存在するが、基本的には送付元と宛先が一対一
の関係にある場合のみをサポートしており、これらが複
数対複数の場合のサポートはなされていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のネット
ワークシステムにおける上記のような問題点を解決せん
としてなされたもので、その目的は、フレキシブルに切
り離しと接続を行い、各構成員に適切な情報を送ること
の可能なフレキシブルネットワークシステムを提供する
ことである。また、本発明の目的は、どのような形態が
好適であるかを検証しながらシステム構築が可能なネッ
トワークシミュレータを提供することであり、階層構造
にて処理がなされていく業務を適切に処理することが可
能なネットワークシステムを用いた分散処理支援システ
ムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルネットワークシステムは、階層構造によりノードが接
続され、各ノード間の接続切り離しが行われるフレキシ
ブルネットワークシステムにおいて、前記各ノードに
は、下位層のノードから送られる情報を蓄積する収集情
報記憶手段と、上位層のノードから送られる情報を蓄積
する配信情報記憶手段と、下位層のノードが存在する場
合に、下位層のノードから送られる情報を前記収集情報
記憶手段へ蓄積する共に前記配信情報記憶手段に蓄積さ
れている情報を下位層のノードへ配信する下位層対応手
段と、上位層のノードの有無を検出し、上位層のノード
がある場合に、当該上位層のノードへ前記収集情報記憶
手段に蓄積されている情報を転送し、当該上位層のノー
ドから情報を受けて前記配信情報記憶手段に蓄積されて
いる情報の更新を行う一方、上位層のノードがない場合
に、前記下位層対応手段による動作のみに限定した動作
を行わせる制御手段とを具備することを特徴とする。こ
れにより、ノードの切り離しと接続によって上位ノード
下位ノードの消生があっても適切に情報の保持と転送が
なされる。
【0014】本発明に係るフレキシブルネットワークシ
ステムは、各ノードには、収集した情報を入力する入力
手段が具備されていることを特徴とする。これにより、
各ノードから情報を入力して上位ノードへ送ることがで
きる。
【0015】本発明に係るフレキシブルネットワークシ
ステムは、最上位層のノードに対して、バックアップノ
ードが備えられていることを特徴とする。これにより、
最上位層のノードが離れるような事態になっても、バッ
クアップノードが代替した動作を行いネットワークシス
テムが維持される。
【0016】本発明に係るネットワークシミュレータ
は、ネットワークを介して接続されている各ノードにお
ける情報発生状況のデータを収集する情報発生状況収集
手段と、前記各ノードにおいて用いられるルーティング
情報を収集するルーティング情報収集手段と、前記各ノ
ード間の接続情報を収集する接続情報収集手段と、情報
を表示する表示手段と、前記接続情報収集手段により収
集された接続情報に基づき、ネットワークのモデルを前
記表示手段に表示し、前記情報発生状況収集手段及び前
記ルーティング情報収集手段により収集された情報に基
づきネットワークにおける情報の流れを前記表示手段に
表示する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
これにより、ネットワークの現状を表示により知ること
が可能となる。
【0017】本発明に係るネットワークシミュレータ
は、パラメータ変更手段による変更結果を実際の各ノー
ドへ設定する設定手段が設けられていることを特徴とす
る。これにより、シミュレート結果をノードへ設定して
所望のネットワークシステムを構築することができる。
【0018】本発明に係るネットワークシステムを用い
た分散処理支援システムは、階層構造によりノードが接
続されたネットワークシステムを用いた分散処理支援シ
ステムにおいて、それぞれのノードにおける処理内容を
定義する処理内容定義情報を記憶する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶された処理内容を実行する実行手段と、
この実行手段により処理の進捗状況を監視する監視手段
と、前記監視手段による監視結果を取得する取得手段
と、この取得手段により取得された監視結果を表示する
表示手段とを具備することを特徴とする。これによっ
て、ノードにおいて行われている処理の進捗状況を各ノ
ードにおいて知ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明に
係るフレキシブルネットワークシステム、ネットワーク
シミュレータ及びネットワークシステムを用いた分散処
理支援システムを説明する。各図において同一の構成要
素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に、フレキシブルネットワークシステムを示す。こ
のシステムでは、指揮者が居る最上位のノード1の下位
に、部下Aが居る第2位のノード2−1、2−2が接続
され、ノード2−1、2−2の下位に、部下Bの居る第
3位のノード3−1〜3−mが接続され、このノード3
−1〜3−mの下位に、部かCの居る第4位のノード4
−1〜4−nが接続されている。第2位のノード2−
1、2−2の相互間、第3位のノード3−1〜3−mの
相互間、第4位のノード4−1〜4−nの相互間はそれ
ぞれ接続されている。
【0020】各ノードの内部構成は基本的に同一である
ので、ノード1を代表として図示と説明を行う。ノード
1には、有線または無線により接続された上位、同位及
び下位のノードと通信を行うための通信機器11と、パ
ーソナルコンピュータ等の計算機12と、自ノードの位
置(緯度経度等)を検出するGPS等の測位機器13
と、上記の計算機12及び測位機器13を通信機器11
に接続するためのインタフェースを構成する連接機器1
4とが具備されている。
【0021】上記計算機12は、図2に示される各手段
を備える。つまり、収集情報記憶手段21、配信情報記
憶手段22、下位層対応手段23、制御手段24、入力
手段25を備えている。収集情報記憶手段21は、下位
層のノードから送られる情報を蓄積するものであり、配
信情報記憶手段22は、上位層のノードから送られる情
報を蓄積するものである。また、下位層対応手段23
は、下位層のノードが存在する場合に、下位層のノード
から送られる情報を上記収集情報記憶手段21へ蓄積す
る共に配信情報記憶手段22に蓄積されている情報を下
位層のノードへ配信するものである。また、制御手段2
4は、上位層のノードの有無を検出し、上位層のノード
がある場合に、当該上位層のノードへ収集情報記憶手段
21に蓄積されている情報を転送し、当該上位層のノー
ドから情報を受けて上記配信情報記憶手段22に蓄積さ
れている情報の更新を行う一方、上位層のノードがない
場合に、上記下位層対応手段23による動作のみに限定
した動作を行わせるものである。入力手段25は、キー
ボードやセンサ等により構成され、ノードの管理者が収
集した情報を入力するために用いられる。
【0022】上記のように構成されたフレキシブルネッ
トワークシステムにおいては、各ノードが図3〜図8の
フローチャートのプログラムを実行することにより、図
2に示した各手段として動作する。この動作を説明す
る。まず、各ノードでは、図3のフローチャートにより
如何なる処理を行うべきかを判定している。
【0023】図3に示すように、まず、上位にノードが
接続されているかを検出する(S1)。ここで上位にノ
ードが接続されていなければ、自ノードが最上位のノー
ドであるかを予め設定されたデータにより検出する(S
2)。このステップS2において、設定されたデータに
より最上位のノードであることが検出されると、最上位
ノードとしての処理へ移行する(S3)。
【0024】また、ステップS2において、設定された
データにより最上位のノードでないことが検出される
と、下位にノードが接続されているかを検出する(S
4)。このステップS4において、下位にノードが接続
されていることが検出された場合には、暫定最上位ノー
ドとしての処理へ移行する(S5)。
【0025】また、上記のステップS1において上位に
ノードが接続されていることが検出されると、次に下位
にノードが接続されているかを検出する(S6)。この
ステップS6で下位にノードが接続されていないことが
検出されると、第1中間ノードとしての処理へ移行する
(S8)。更に、ステップS4において、下位にノード
が接続されていないことが検出された場合には、単独ノ
ードとしての処理へ移行する(S9)。
【0026】また、ステップS6で下位にノードが接続
されていることが検出されると、第2中間ノードとして
の処理へ移行する(S7)。
【0027】次に、ズテップS3における最上位ノード
としての処理を図4のフローチャートに基づき説明す
る。最上位ノードでは、下位のノードから情報が到来し
たのかを検出しており(S11)、ステップS11にお
いて情報の到来を検出すると、当該下位のノードとの間
で認証処理を行い(S12)、アクセス権があることを
検出して、配信情報記憶手段22に記憶されている計画
や指令等を下位ノードへ転送し、また当該下位ノードか
ら、その位置情報を含む情報を取り込み、図2の収集情
報記憶手段21へ記憶しておく(S13)。
【0028】更に、上記収集情報記憶手段21に蓄積し
た各下位ノードからもたらされた情報に基づき、計画や
指令を作成し、配信情報記憶手段22へ蓄積して次の配
信のタイミングを待つ(S14)。また、ステップS1
1において、情報の到来を検出しない場合には、バック
アップノードと接続がなされたかを検出する(S1
5)。つまり、このステップS15は図9に示すように
最上位ノード1がネットワークから切り離された場合を
想定し、バックアップノード1Aが最上位ノード1に代
って処理を行うので、係る処理を実行する。
【0029】ステップS15においてバックアップノー
ド1Aと接続がなされたことを検出すると、図10に示
されている如くバックアップノード1Aからデータを取
得して(S16)ステップS11へ戻って処理を行う。
【0030】次に、図3のステップS5における暫定最
上位ノードとしての処理を図5のフローチャートに基づ
き説明する。この処理は、図11に示されるように、ネ
ットワークシステムから部下Aを中心とする一団が切り
はなれた場合の部下Aが行う処理である。暫定最上位ノ
ードは、下位のノードとの間で認証処理を行い(S2
1)、アクセス権があることを検出して、配信情報記憶
手段22に記憶されている計画や指令等を上記下位ノー
ドへ転送し、自ノードにおいて収集した位置情報を含む
各種情報を図2の収集情報記憶手段21へ記憶し、また
当該下位ノードから、その位置情報を含む情報を取り込
み、図2の収集情報記憶手段21へ記憶しておく(S2
2)。暫定最上位ノードは、図12に示すように、上位
ノードと接続ができたときには、第2中間ノードとな
り、図3のステップS7の処理を行う。
【0031】図3のステップS7における第2中間ノー
ドとしての処理を図6のフローチャートに基づき説明す
る。第2中間ノードは、下位のノード或いは上位のノー
ドとの間で認証処理を行い(S23)、下位のノードに
アクセス権があることを検出して、或いは、上位のノー
ドからアクセス権があることの検出が行われて、上位ノ
ードから計画や指令等の情報を受け取り、配信情報記憶
手段22へ記憶し、この配信情報記憶手段22に記憶さ
れている計画や指令等を上記下位ノードへ転送する(S
24)。
【0032】また、自ノードにおいて収集した位置情報
を含む各種情報を図2の収集情報記憶手段21へ記憶
し、また当該下位ノードから、その位置情報を含む情報
を取り込み、図2の収集情報記憶手段21へ記憶し、こ
れら図2の収集情報記憶手段21に記憶された情報を上
位ノードへ転送する(S25)。
【0033】上記に対しステップS8における第1中間
ノードとしての処理を図7のフローチャートに基づき説
明する。第1中間ノードは、下位のノードが存在せず、
上位のノードとの間で認証処理を行い(S23A)、上
位のノードからアクセス権があることの検出が行われ
て、上位ノードから計画や指令等の情報を受け取り、配
信情報記憶手段22へ記憶し、この配信情報記憶手段2
2に記憶されている計画や指令等を参照する(S24
A)。
【0034】また、自ノードにおいて収集した位置情報
を含む各種情報を図2の収集情報記憶手段21へ記憶
し、この図2の収集情報記憶手段21に記憶された情報
を上位ノードへ転送する(S25A)。
【0035】更に、1つのノードがネットワークシステ
ムから切り離され、孤立した場合には、図3のステップ
S9における単独ノードとしての処理を図8のフローチ
ャートに基づき行うので、これを説明する。全く単独と
なっているので、入力手段25から収集された情報や入
力がなされ、測位機器13からの位置情報が入力され、
各種情報を図2の収集情報記憶手段21へ記憶する(S
26)。
【0036】以上のようにして、各ノードがフレキシブ
ルに切り離しと接続とが行われてネットワークシステム
が構成されるが、各ノードの周囲の接続状況により動作
が切り替えられ、上位からの計画・指示等の情報を適切
に受け、蓄積し、下位へ伝えることが可能となる。ま
た、自ノードや下位ノードから得た情報を必要に応じて
蓄積し、可能なときに上位のノードへ送り、上位ノード
における判断が適切に行われるように保証できる。
【0037】上記フレキシブルネットワークシステムに
おいても、ルータ等のネットワーク機器が用いられてお
り、有線のケーブルや無線回線などの伝送媒体を含めて
図示すると、図13に示されるようになる。図13にお
いては、端末ノード(図1の各ノード)5−i(i=
1,2,・・・)が伝送媒体6に接続されており、各伝
送媒体6、6間や伝送媒体6と端末ノード5−iとを結
合するために、ルータ等のネットワーク機器7−1〜7
−3が設けられている。
【0038】また、ネットワークにはワークステーショ
ン等の管理用コンピュータシステムから構成される管理
ノード8が設けられている。この管理ノード8は、端末
ノード5−i等の接続状況に変化があることに鑑み、ど
のような接続状態のシステムが好適かを検出するための
シミュレーションを行うために設けられている。
【0039】図13のネットワークシステムにおいて、
上記の管理ノード8によるネットワークシミュレータを
実現するために具備されている構成を図14に示す。こ
の例では、ネットワーク機器7−1〜7−3により監視
ノード15及び制御ノード16が構成されている。監視
ノード15は、各端末ノード5−iにおいて発生され伝
送されるパケットのトラフィックを監視してトラフィッ
ク情報を得ている。また、制御ノード16は、ルーティ
ングテーブルのルーティング情報や経路制御テーブルの
経路情報などの制御情報を得ている。
【0040】管理ノード8には、監視ノード15からト
ラフィック情報を得る情報発生状況収集手段31、監視
ノード15から伝送媒体6に接続されている端末ノード
5−iを特定する接続情報を得る接続情報収集手段3
2、制御ノード16から制御情報を得ると共に必要な場
合に配信を行う制御情報収集配信手段33が設けられて
いる。
【0041】更に、管理ノード8には、シナリオ作成手
段34、モデル構成作成手段35、制御情報管理手段3
6、シミュレーション/表示制御手段37、シナリオ情
報記憶手段38、モデル構成情報記憶手段39、制御情
報記憶手段40、固有情報記憶手段41、表示手段42
が備えられている。
【0042】シナリオ作成手段34は、収集されたトラ
フィック情報、接続情報、制御情報に基づきシミュレー
ションするシナリオを作成するものであり、作成された
シナリオ情報はシナリオ情報記憶手段38に記憶され
る。モデル構成作成手段35は、収集されたトラフィッ
ク情報、接続情報、制御情報に基づきシミュレーション
するモデル構成を作成するものであり、作成されたモデ
ル構成情報はモデル構成情報記憶手段39に記憶され
る。
【0043】制御情報管理手段36は、制御情報記憶手
段40において制御情報収集配信手段33が収集した制
御情報及び配信すべき制御情報の管理を行うものであ
る。シミュレーション/表示制御手段37は、シナリオ
情報記憶手段38に記憶されたシナリオ情報、モデル構
成情報記憶手段39に記憶されたモデル構成情報、制御
情報記憶手段40に記憶された制御情報、固有情報記憶
手段41に記憶された各種情報に基づきネットワークシ
ステムの動作をシミュレーションして、その結果をシス
テムの概略図と共にCRT等から構成される表示手段4
2へ表示を行うものである。
【0044】尚、固有情報記憶手段41には、予め所定
のネットワークシステムに係るシミュレーションを行う
ための各種情報が記憶され、必要に応じてシミュレーシ
ョン/表示制御手段37により用いられる。
【0045】以上のように構成されたシミュレータにあ
っては、管理ノード8において図15に示されるフロー
チャートに対応するプログラムが実行されることによ
り、図14に示した各手段による処理が行われるので、
以下にこれを説明する。まず、ステップS31におい
て、現在形成されている実際のネットワークを基に各ノ
ードの接続関係等の固有情報を入力手段43を用いて入
力し、伝送媒体6の伝送容量等の能力及び伝送方式等、
また、ネットワーク機器7−1〜7−3の能力や方式等
を入力し、更に、ネットワーク機器7−1〜7−3や管
理ノード8のIPアドレスを実際にポート毎に合せて入
力する(S31)。
【0046】次に、制御情報収集配信手段33を用いて
ネットワーク機器7−1〜7−3による制御モデルから
ルーティングテーブルの情報などの制御情報を収集し、
モデル構成情報記憶手段39に設定する(S32)。次
に、状態を取得するかを検出する(S33)。
【0047】上記のステップS33において状態を取得
するときには、各監視ノード15へトラフィック情報の
収集時間(何時から何時まで)等の収集方法を指示し、
これに基づき監視ノード15はトラフィック情報の収集
を行う(S34)。次に、各監視ノード15からトラフ
ィック情報の収集結果を受け取り、シナリオ作成手段3
4にシミュレーションのシナリオ情報を作成設定し、ま
たモデル構成情報記憶手段39にモデル構成情報を設定
する(S35)。
【0048】そして、シミュレーションを行う時間のス
ケールを入力手段43から入力して指定し、シミュレー
ション/表示制御手段37の起動を行いシミュレーショ
ンを実行する(S36)。この結果、表示手段42に
は、図16に示されるようにネットワークシステムがモ
デル化されて表示され、このモデル化されたネットワー
クシステムにおいて、データの流れは伝送媒体6を移動
する黒丸9により動的に示され、またトラフィック情報
量は、伝送媒体6を示す線分の太さ(或いは、色を異な
らせる)として表示することによりユーザに一目瞭然に
知らせる。更に、上記の如くのアニメーション的表示で
は把握しにくい情報は、キャラクタ表示などで定量的に
示すことができる。
【0049】次に、シミュレーションのパラメータの調
整(変更)の要求があるかを検出し(S37)、このス
テップS37において調整要求を捕らえると、制御情報
の調整やネットワーク構成を変更し(S38)、ステッ
プS36へ戻ってシミュレーションを継続する。
【0050】上記のステップS37において調整要求が
なければ、シミュレーションに係るネットワークシステ
ムのモデルのパラメータを配信する要求が入力されたか
を検出する(S39)。このステップS39において、
配信する要求が入力されているときには、シミュレーシ
ョンに係るモデルが実際のものと異なっている場合に
は、各ノードの接続関係等の情報を所要ノードへ送出し
て、実際のネットワークシステムをモデルに合せる(S
40)。つまり、実際のネットワークの接続関係を変更
する。
【0051】次に、ネットワーク機器7−1〜7−3へ
シミュレーションに用いられている制御情報を送り(S
41)、実際のネットワークシステムにおいて運用を行
って、当該接続関係や各種パラメータが適切か等の評価
を行う(S42)。そして、更にシミュレーションを再
実行する要求があるかを検出し(S43)、当該要求が
入力されているときにはステップS33へ戻って処理を
実行し、再実行の要求がなければ処理を終了する。
【0052】以上のように本実施例に係るネットワーク
システムでは、シミュレーションを行うことができるも
のであるが、それ以外にネットワークを利用して以下に
説明するように分散処理支援システムを構築できる。
【0053】図17には、本実施の形態に係る分散処理
支援システムを構築するネットワークシステムの構成例
が示されている。このネットワークシステムは、ノード
101に責任者用システムHP1が配置され、その下位
層のノード110、120、130に管理者用システム
MP1、MP2、MP3が配置され、更にこれらの下位
層のノード111、112、・・・、133に作業者用
システムLP11、LP12、・・・、LP33が配置
されている。
【0054】上記ネットワークシステムでは、責任者用
システムHP1、管理者用システムMP1、MP2、M
P3、作業者用システムLP11、LP12、・・・、
LP33が分散処理支援システムを構成している。この
分散処理支援システムを1つのシステムとして捕らえる
と、図18のブロック図に示すことが可能である。
【0055】分散処理支援システムは、アプリケーショ
ン側とメッセージ空間側とに分けることができ、アプリ
ケーション側にはアプリケーション201が備えられて
おり、メッセージ空間側には、メッセージ空間制御部2
02、業務フロー定義情報記憶部203、業務フロー定
義情報作成部204が備えられている。
【0056】アプリケーション201は分散処理システ
ムにおける各ノ一ドに配置される業務アプリケーション
プログラムを指す。メッセージ空間制御部202は分散
システム環境で実行される業務の進行や業務進行のため
の各種サービス(システム化(自動化/効率化)、進捗
状況確認、処理忘れ防止など)をアプリケーション20
1へ提供する。業務フロー定義情報記憶部203には分
散処理システムにおける業務の流れ(業務フロー)を定
義するデータが記憶されている。業務フロー定義情報作
成部204は業務フロー定義情報記憶部203のデータ
を生成するための支援ツールである。なお、業務フロー
定義情報作成部204のユーザインタフェースについて
は本発明の範疇ではないが、例えば、所要のノードに設
けられるワークステーション等のキーボード等の入力装
置とCRTやLCD等の表示装置を用いて、業務フロー
定義情報作成部204よりデータや情報を入力すること
ができる。
【0057】アプリケーション201はメッセージ21
1と、ソフトウェア部品212と、業務アプリケーショ
ン213から構成される。メッセージ211は業務のた
めに所要ノードへ送られる情報(データ)であり、メッ
セージ211の種類を一意に識別するためのIDである
メッセージ種類識別子、メッセージ211のインスタン
スを一意に識別するためのIDであるメッセージ識別
子、実データ(業務に必要となるデータであり、基本的
には業務毎に異なる)を含んで構成される。ソフトウェ
ア部品212は単一の処理を実行するための一種のソフ
トウェアモジュールである。ソフトウェア部品212は
それを一意に識別するための識別子を持っている。業務
アプリケーション213は業務アプリケーションプログ
ラムの本体であり、分散処理システムにおける各ネット
ワークノ一ドに配置される業務アプリケーションの中心
となる部分である。本発明に係る業務支援システムのユ
ーザは、この業務アプリケーション213を通してメッ
セージ211を作成し、業務を実行する。
【0058】メッセージ空間制御部202は、業務フロ
ー制御部221とノード内フロー制御部222とアプリ
ケーションインタフェース223から構成される。アプ
リケーションインタフェース223は、各ノードに設け
られるものであり、業務フロー制御部221とノード内
フロー制御部222とは、その機能の一部が各ノードに
設けられ、ネットワーク全体で見るとそれぞれ1つの業
務フロー制御部221とノード内フロー制御部222と
して把握することができる。
【0059】業務フロー制御部221は後述する経路情
報231とノード間フロー定義情報232に基づいて、
分散処理システムにおける各ネットワークノード間にお
いてメッセージ211の送受を制御する。ノード内フロ
ー制御部222は後述するノード内フロー定義情報23
3とステップ定義情報234に基づいて、分散処理シス
テムにおける各ネットワークノード内のメッセージ21
1に対する処理の制御を行う。アプリケーションインタ
フェース223はアプリケーション201に対して、分
散処理システムにおける本発明に係る業務支援システム
が提供する様々な機能を実行するためのアプリケーショ
ンインタフェースを提供する。
【0060】業務フロー定義情報記憶部203は経路情
報231、ノード間フロー定義情報232、ノード内フ
ロー定義情報233、ステップ定義情報234から構成
される。経路情報231は分散処理システムにおいて業
務を実行する上で送受されるメッセージ211の伝達経
路を示す情報である。図19に上記経路情報231の一
例を模式的に表現した図を示す。この図19に明らかな
ように、ある1つのメッセージがいずれのノードを介し
ていずれのノードまで伝送されるかを示す情報が経路情
報231である。
【0061】図19において、円は分散処理システムに
おけるネットワークノードを示し、矢印はメッセージの
流れを示している。図19に示すように経路情報231
はツリー構造をしており、各ノードは分散処理システム
環境における各ネットワークノードに対応する。各ノー
ドはノード間フロー定義情報232を保持している。こ
のツリー構造をした経路情報231においては、必要に
応じてネットワークノードを動的に追加変更することも
可能である。経路情報231には、経路情報231を一
意に識別するためのIDである経路情報識別子と、ツリ
ー構造状のノ一ド構成情報 (図19)、対応するメッセ
ージ種類識別子(Option)、対応するメッセージ識別子
(メッセージを一意に識別するためのID)、経路の動
的変更の可否を示すフラグ(Option)などが含まれる。
【0062】ノード間フロー定義情報232は分散処理
システムにおけるネットワークノード間のメッセージ2
11の送受に関する情報である。図20に、ノード間フ
ロー定義情報232を模式的に表現した図を示す。
【0063】ノード間フロー定義情報232には、ノー
ド間フロー定義情報232を一意に識別するためのID
であるノード間フロー定義識別子と、送付元情報リス
ト、宛先情報リスト及びノ一ド内フロー定義へのリンク
情報が含まれる。送付元情報リスト及び宛先情報リスト
には、それぞれ送付元毎もしくは宛先毎の通信に関する
状態を示す値がセットされ、例えば「未受信」、「受信
済み」、「未送信」、「送信済み」などの値を採る。
尚、オプションで「送達確認中」、「受信開始」、「受
信中」、「受信正常終了」、「受信異常終了」、「送信
待ち」、「送信開始」、「送信中」、「送信正常終
了」、「送信異常終了」などのより詳細な通信に関する
値を採ることが可能である。
【0064】なお、一つのノード間フロー定義情報23
2に対して送付元や宛先を複数設定することができる。
また、ノード内フロー定義へのりンク情報の領域には、
ノード内フロー定義情報233へのりンク情報が保持さ
れている。
【0065】ノード内フロー定義情報233は分散処理
システムにおけるネットワークノード内の一連の処理群
に関する情報であり、メッセージに対する一連の処理の
実行情況を管理するために用いられる。図21にノード
内フロー定義情報233を模式的に表現した図を示す。
ステップ定義情報234は単一の処理を行うソフトウェ
ア部品に関する情報である。
【0066】ノード内フロー定義情報233において、
ステップ定義情報リストは処理に関する状態を示す値、
例えば「未処理」、「処理中」、「処理待ち」、「処理
済み」などの値を採る。またステップ定義情報リストヘ
のリンク情報の領域には、ステップ定義情報234への
リンク情報が保持されている。図21における矢印は処
理の流れを示している。図21に示すように、処理が並
列的に行われる場合や同期して行われる場合なども考慮
に入れた情報とすることができる。
【0067】上記のノード内フロー定義情報233に
は、ノ一ド内フロー定義情報233を一意に識別するた
めのIDであるノード内フロー定義識別子、ステップ定
義情報リスト、ステップ定義情報234へのリンク情報
がセットされたリストが含まれている。
【0068】ステップ定義情報234は単一の処理を行
うソフトウェア部品に関する情報である。単一の処理に
おける詳細な処理の進捗状況を管理するのに用いられ
る。処理の進度を表す値として「未処理」、「処理中
(n%完了)」、「完了」、「入力待ち」、「同期待
ち」などの値をとる。オプションとして、処理終了予定
時刻などを設定することで、アプリケーションを通じて
ユーザに警告するような、処理忘れ防止の機能を付加す
ることも可能となっている。
【0069】ステップ定義情報234は、ステップ定義
情報234を一意に識別するためのIDであるステップ
定義識別子、処理進度情報、対応するソフトウェア部品
へのリンク情報であるソフトウェア部品識別子、処理終
了予定時刻(Option)を含んで構成される。
【0070】業務フロー定義情報作成部204は経路情
報作成部241、ノード間フロー定義情報作成部24
2、ノード内フロー定義情報作成部243、ステップ定
義情報作成部244から構成される。経路情報作成部2
41は経路情報231を作成する部分である。ノード間
フロー定義情報作成部242はノード間フロー定義情報
232を作成する部分である。ノード内フロー定義情報
作成部243はノード内フロー定義情報233を作成す
る部分である。ステップ定義情報作成部244はステッ
プ定義情報234を作成する部分である。
【0071】以上のような分散処理支援システムの構成
を備える図17のネットワークシステムにおいて、企業
内情報システムの「業務報告」処理が行われる場合を例
に、動作を説明する。この「業務報告」処理では、図1
7の作業者用システムLP11から「報告」メッセージ
が送信され、管理者用システムMP1から責任者用シス
テムHP1へと伝播され、その後、全ての管理者用シス
テムMP1,MP2,MP3を経由して全ての作業者用
システムLP11〜LP33へ「報告」メッセージの内
容がブロードキャストされる。
【0072】各システム(ノード)ではそのシステムに
応じた処理がなされるが、例えば責任者用システムHP
1においては、到来した「報告」メッセージの値が正し
いか否かが評価され(値適性評価処理)、必要に応じて
他の情報との類別・統合がなされ(類別・統合処理)、
管理者用システムMP1,MP2,MP3ヘブロードキ
ャストされ(自動転送処理)、またその後、所定のノー
ドに設けられているデータベースへの保存(保存処理)
と、各ノードにおけるディスプレイへの表示(表示処
理)がなされる。
【0073】この「業務報告」処理において、「報告」
メッセージが責任者用システムHP1で自動転送処理が
なされている瞬間において、この「報告」メッセージに
対応する経路情報231、ノード間フロー定義情報23
2、ノード内フロー定義情報233、ステップ定義情報
234がどのようになっているかの一例を、図22に示
す。
【0074】つまり、作業者用システムLP11から
「報告」メッセージが送信されると、管理者用システム
MP1から責任者用システムHP1へと伝播され、その
後、全ての管理者用システムMP1,MP2,MP3を
経由して全ての作業者用システムLP11〜LP33へ
「報告」メッセージの内容がブロードキャストされるこ
とを示す経路情報231が定義されている。
【0075】また、ノード間フロー定義情報232に
は、送付元情報リストとして管理者用システムMP1と
通信に関する状態を示す値がセットされ、宛先情報リス
トとして管理者用システムMP1,MP2,MP3と通
信に関する状態を示す値がセットされ、ノ一ド内フロー
定義情報233へのリンク情報がセットされている。
【0076】また、ノード内フロー定義情報233とし
て、値適性評価→類別・統合→自動転送→保存及び表示
と進むことが定義され、それぞれに、処理に関する状態
を示す値がセットされている。ステップ定義情報234
としては、ソフトウェア部品である値適性評価処理、類
別・統合処理、自動転送処理、保存処理及び表示処理に
対応する値適性評価、類別・統合、自動転送、保存及び
表示と処理の進度を表す値がセットされている。
【0077】上記システムを構成する全ての端末(作業
者用システム、管理者用システム、責任者用システム)
は、上記のステップ定義情報234等の情報にアクセス
でき、これらの情報を表示させる等して、当該「報告」
メッセージに対する「業務報告処理」が、現在どこ(ど
のノード)まで伝えられており、どのような処理がどの
程度なされているのか、などを調べることができる。
【0078】図18の構成について言えば、各ノードの
アプリケーション201からは各ノードに分散されてい
るメッセージ空間側が一体の構成と見える。このため、
いずれのノードのアプリケーション201も、アプリケ
ーションインタフェース223を通して、業務を実行す
るためのメッセージ211を送受信したり、またメッセ
ージ空間に対して業務の進捗状況を問い合わせたりする
ことができる。
【0079】そして、メッセージ空間側には、例えば図
22に示すようなノード間フロー定義情報232、ノ一
ド内フロー定義情報233、ステップ定義情報234が
保持されており、これらと共に処理の進度を表す値等が
保持されているので、各ノードの操作者がアプリケーシ
ョン201等を介して要求を出すことにより、業務の進
捗状況として、次に示すような情報を得ることができ
る。第1には、送信した(もしくは受信する予定の)メ
ッセージ211が、ネットワーク内のどのノードまで到
達しているかを示す情報、第2には、送信した(もしく
は受信する予定の)メッセージ211が、ネットワーク
内のどのノードまで到達していて、どの程度まで処理が
進行しているのかを示す情報、第3には、予定時刻まで
に終了していない業務に関する情報等である。管理者等
は、これらの情報により業務フローのネックになってい
る箇所(業務が中断されている場所)の同定や、業務の
進捗状況の確認を行うことが可能であり、処理忘れ防止
などが実現できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフレキ
シブルネットワークシステムによれば、下位層のノード
が存在する場合に、下位層のノードから送られる情報を
収集情報記憶手段へ蓄積する共に配信情報記憶手段に蓄
積されている情報を下位層のノードへ配信し、上位層の
ノードがある場合に、当該上位層のノードへ収集情報記
憶手段に蓄積されている情報を転送し、当該上位層のノ
ードから情報を受けて配信情報記憶手段に蓄積されてい
る情報の更新を行う一方、上位層のノードがない場合
に、下位層対応動作のみに限定した動作を行うので、ノ
ードの切り離しと接続によって上位ノード下位ノードの
消生があっても適切に情報の保持と転送がなされる。
【0081】また、本発明に係るネットワークシミュレ
ータによれば、ネットワークを介して接続されている各
ノードにおける情報発生状況のデータを収集し、各ノー
ドにおいて用いられるルーティング情報を収集し、各ノ
ード間の接続情報を収集し、収集された接続情報に基づ
き、ネットワークのモデルを表示し、収集された情報に
基づきネットワークにおける情報の流れを表示するの
で、ネットワークの現状を表示により知ることが可能と
なりネットワークシステムの再構築や適正化を容易に実
行することができる。
【0082】また、本発明に係るネットワークシステム
を用いた分散処理支援システムによれば、階層構造によ
りノードが接続されたネットワークシステムを用いた分
散処理支援システムにおいて、それぞれのノードにおけ
る処理内容を定義して、記憶された処理内容を実行し、
この実行に係る処理の進捗状況を監視して監視結果を取
得し、この取得された監視結果を表示するようにしてい
るので、ノードにおいて行われている処理の進捗状況を
各ノードにおいて知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルネットワークシステ
ムの構成図。
【図2】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの要部詳細構成図。
【図3】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図4】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図5】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図6】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図7】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図8】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムの動作を説明するためのフローチャート。
【図9】図1に示したフレキシブルネットワークシステ
ムにおいて最上位層のノードが切り離された場合の構成
図。
【図10】図9の状態のフレキシブルネットワークシス
テムにおいて最上位層のノードが戻った場合の構成図。
【図11】図1に示したフレキシブルネットワークシス
テムにおいて下位層の一部分の複数ノードが切り離され
た場合の構成図。
【図12】図11の状態フレキシブルネットワークシス
テムにおいて下位層の一部分の複数ノードが戻った場合
の構成図。
【図13】本発明に係るネットワークシミュレータが実
現されるネットワークシステムの構成図。
【図14】本発明に係るネットワークシミュレータの構
成図。
【図15】本発明に係るネットワークシミュレータの動
作を説明するためのフローチャート。
【図16】本発明に係るネットワークシミュレータによ
り表示されたネットワークシステムの表示例を示す図。
【図17】本発明に係る分散処理支援システムを実現す
るためのネットワークシステムの構成図。
【図18】本発明に係る分散処理支援システムの構成
図。
【図19】本発明に係る分散処理支援システムにおいて
用いられる経路情報を模式的に示した図。
【図20】本発明に係る分散処理支援システムにおいて
用いられるノード間フロー定義情報を模式的に示した
図。
【図21】本発明に係る分散処理支援システムにおいて
用いられるノード内フロー定義情報を模式的に示した
図。
【図22】本発明に係る分散処理支援システムにおける
ある時点の各情報の内容の一例を示す図。
【符号の説明】
1、2−1、2−2、3−1〜3−m、4−1〜4−n
ノード 11 通信機器 12 計算機 13 測位機器 14 連接機器 21 収集情報記憶手段 22 配信情報記憶手段 23 下位層対応手段 24 制御手段 25 入力手段
フロントページの続き (72)発明者 谷 珠之 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 箭内 信二 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 安東 孝信 東京都府中市東芝町1番地の1 株式会社 東芝府中事業所内 Fターム(参考) 5B046 JA04 5K033 AA09 DA01 DB20 EA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造によりノードが接続され、各ノ
    ード間の接続切り離しが行われるフレキシブルネットワ
    ークシステムにおいて、 前記各ノードには、 下位層のノードから送られる情報を蓄積する収集情報記
    憶手段と、 上位層のノードから送られる情報を蓄積する配信情報記
    憶手段と、 下位層のノードが存在する場合に、下位層のノードから
    送られる情報を前記収集情報記憶手段へ蓄積する共に前
    記配信情報記憶手段に蓄積されている情報を下位層のノ
    ードへ配信する下位層対応手段と、 上位層のノードの有無を検出し、上位層のノードがある
    場合に、当該上位層のノードへ前記収集情報記憶手段に
    蓄積されている情報を転送し、当該上位層のノードから
    情報を受けて前記配信情報記憶手段に蓄積されている情
    報の更新を行う一方、上位層のノードがない場合に、前
    記下位層対応手段による動作のみに限定した動作を行わ
    せる制御手段とを具備することを特徴とするフレキシブ
    ルネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 各ノードには、収集した情報を入力する
    入力手段が具備されていることを特徴とする請求項1に
    記載のフレキシブルネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 最上位層のノードに対して、バックアッ
    プノードが備えられていることを特徴とする請求項1に
    記載のフレキシブルネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して接続されている各
    ノードにおける情報発生状況のデータを収集する情報発
    生状況収集手段と、 前記各ノードにおいて用いられるルーティング情報を収
    集するルーティング情報収集手段と、 前記各ノード間の接続情報を収集する接続情報収集手段
    と、 情報を表示する表示手段と、 前記接続情報収集手段により収集された接続情報に基づ
    き、ネットワークのモデルを前記表示手段に表示し、前
    記情報発生状況収集手段及び前記ルーティング情報収集
    手段により収集された情報に基づきネットワークにおけ
    る情報の流れを前記表示手段に表示する表示制御手段と
    を具備することを特徴とするネットワークシミュレー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記表示手段に表示されたモデルにおけ
    る所要ノードの情報発生状況とルーティング情報及びノ
    ードに関する接続情報を変更するパラメータ変更手段
    と、 このパラメータ変更手段による変更結果に基づきシミュ
    レーションを行い、結果を表示制御手段へ送って表示に
    供するシミュレーション手段とを具備することを特徴と
    する請求項4に記載のネットワークシミュレータ。
  6. 【請求項6】 パラメータ変更手段による変更結果を実
    際の各ノードへ設定する設定手段が設けられていること
    を特徴とする請求項5に記載のネットワークシミュレー
    タ。
  7. 【請求項7】 階層構造によりノードが接続されたネッ
    トワークシステムを用いた分散処理支援システムにおい
    て、 それぞれのノードにおける処理内容を定義する処理内容
    定義情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された処理内容を実行する実行手段
    と、 この実行手段により処理の進捗状況を監視する監視手段
    と、 前記監視手段による監視結果を取得する取得手段と、 この取得手段により取得された監視結果を表示する表示
    手段とを具備するネットワークシステムを用いた分散処
    理支援システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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