JP2002093133A - 自動二輪車におけるcdチェンジャー搭載構造 - Google Patents

自動二輪車におけるcdチェンジャー搭載構造

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JP2002093133A JP2000281761A JP2000281761A JP2002093133A JP 2002093133 A JP2002093133 A JP 2002093133A JP 2000281761 A JP2000281761 A JP 2000281761A JP 2000281761 A JP2000281761 A JP 2000281761A JP 2002093133 A JP2002093133 A JP 2002093133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動二輪車にCDチェンジャーを搭載するにあ
たり、自動二輪車のバランスに悪影響を及ぼすことを回
避しつつ、CDチェンジャーに作用する振動も極力抑え
る。 【解決手段】トランク18は、水平な底壁25を有する
トランク主部18aと、リヤフェンダー24のうち後下
りの彎曲部24aおよびトランク主部18a間に配置さ
れるようにしてトランク主部18aの前方下部から下方
に突出される突部18bとで構成され、自動二輪車の幅
方向中央部に配置されるCDチェンジャー21が、突部
18b内に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車にCD
チェンジャーを搭載するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車にCDチェンジャーが
搭載される例は殆どないが、自動二輪車の大型化に伴っ
てCDチェンジャーを搭載したいと言う要望もでてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで大型の自動二
輪車では、後輪の上方にトランクを備えるものがあり、
このような自動二輪車では、CDチェンジャーをトラン
ク内に収納することも可能である。しかるにCDチェン
ジャーをトランクに収納すると、その分だけトランクの
有効容積が小さくなってしまうので、有効容積を確保す
るためにはトランクの容量を増大することが必要である
が、トランクを上方および側方に拡大するのでは自動二
輪車のバランスに悪影響を及ぼす可能性がある。
【0004】また自動二輪車の走行時の振動は乗用車両
に比べて大きいので、音飛びの発生を防止するためにC
Dチェンジャーの配設位置にも注意を払う必要がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、自動二輪車のバランスに悪影響を及ぼすこと
を回避しつつ、CDチェンジャーに作用する振動も極力
抑えるようにした自動二輪車におけるCDチェンジャー
搭載構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、後輪を上方から覆うリヤフェンダの上方
にトランクが配置される自動二輪車において、前記トラ
ンクは、水平な底壁を有するトランク主部と、前記リヤ
フェンダーのうち後下りの彎曲部および前記トランク主
部間に配置されるようにしてトランク主部の前方下部か
ら下方に突出される突部とで構成され、自動二輪車の幅
方向中央部に配置されるCDチェンジャーが、前記突部
内に収納されることを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、CDチェンジャ
ーが自動二輪車の幅方向中央部に配置されることによ
り、CDチェンジャーに車体側から作用する振動を極力
抑えることができ、しかもCDチェンジャーを収納する
突部は、リヤフェンダの後部上方のスペースを活用して
トランク主部の前方下部から下方に突設されるので、自
動二輪車のバランスに悪影響を及ぼすことを回避しつ
つ、外観上はトランクの大きさを従来と変わらないよう
にし、CDチェンジャーを効果的に配置することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0009】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は開放状態
にあるトランクの斜視図、図3はCDチェンジャーを突
出位置に回動した状態での図2に対応した斜視図、図4
は図2の4−4線拡大断面図、図5は図4の5−5線断
面図、図6は蓋板を取外した状態でのCDチェンジャー
支持装置の斜視図、図7は図5の7−7線拡大断面図、
図8は図7の8−8線断面図、図9は図6の9−9線に
沿う拡大断面図、図10は図7の10矢視図、図11は
収納状態でレバーを操作したときの図4に対応した断面
図、図12は突出状態での図4に対応した断面図であ
る。
【0010】先ず図1〜図3において、大型の自動二輪
車Vの車体Bには、その後輪WRの上方に位置するよう
にして乗員を座乗せしめるためのメインシート15と、
該メインシート15よりも後方側で同乗者を載せるため
のピリオンシート16と、後輪WRの左右にそれぞれ配
置されるサイドバッグ17,17と、前記後輪WRの上
方であって前記ピリオンシート16の後方に配置される
トランク18とが設けられる。
【0011】トランク18は上部を開放可能として形成
されるものであり、該トランク18の上部を開閉可能に
閉じるトランクリッド19がトランク18の上部にヒン
ジ結合される。このトランク18にはCDチェンジャー
21が収納されており、メインシート10に座乗して操
向ハンドル22を握ったドライバは、その手元操作によ
り前記CDチェンジャー21での選曲、音量および音質
の調節をしつつ、カウリング23等に設けられたスピー
カ(図示せず)もしくはヘルメットに設けられたインタ
ーコム(図示せず)等により音楽を聞くことができ、ピ
リオンシート16の同乗者も音楽を楽しむことができ
る。
【0012】図4を併せて参照して、前記トランク18
は、後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ24のさらに
上方に配置されるのであるが、このトランク18は、水
平な底壁25を有して上部を開放した箱形に形成される
トランク主部18aと、リヤフェンダー24のうち後下
りの彎曲部24aおよびトランク主部18a間に配置さ
れるようにしてトランク主部18aの前方下部から下方
に突出される突部18bとで構成される。前記トランク
主部18aは荷室20を形成するものであり、トランク
主部18aを構成する壁の一部である底壁25に開口す
る収納凹部26が前記突部18b内に形成される。
【0013】CDチェンジャー21は、その前面にCD
挿脱用の開口部27および各種スイッチ類28を有して
前後に長い箱形に構成されるものであり、前記開口部2
7および各種スイッチ類28を自動二輪車Vの前後方向
に沿う後方側に向けるとともに自動二輪車Vの幅方向中
央部に配置されるCDチェンジャー21を、前記収納凹
部26に収納することができる。
【0014】図5〜図8をさらに併せて参照して、CD
チェンジャー21はCDチェンジャー支持装置29で支
持されており、このCDチェンジャー支持装置29は、
車体B側からの振動がCDチェンジャー21に極力及ば
ないように該CDチェンジャー21を浮動支持する浮動
支持手段30と、CDチェンジャー21の前面の開口部
27および各種スイッチ類28を前記底壁25の内面か
ら荷室20内に突出させる突出位置(図3で示す位置)
ならびにCDチェンジャー21を収納凹部26内に収納
させる収納位置(図2で示す位置)間で前記CDチェン
ジャー21を回動させ得る回動支持手段31と、CDチ
ェンジャー21が前記収納位置にある状態では収納凹部
26の開口端を塞いで底壁25の内面と面一となるよう
にしてCDチェンジャー21を覆う蓋板32とを備え
る。
【0015】CDチェンジャー21の両側面には、その
前後方向に距離L1をあけた2箇所の取付け箇所が設定
されており、内側面を該CDチェンジャー21の両側面
に対向させた一対の取付板34,34が、前記取付け箇
所に、たとえばねじ部材35,35…により取付けられ
る。
【0016】浮動支持手段30は、前記両取付板34,
34の外側面に対向して配置される一対の支持板36,
36と、両支持板36,36に一対ずつ装着されて前記
両取付板34,34をそれぞれ支持するダンパ37,3
7…と、CDチェンジャー21を上方に付勢するばね力
を発揮するようにして両支持板36,36および両取付
板34,34間に一対ずつ設けられる吊下げばね38,
38…とを備える。
【0017】支持板36,36は、回動支持手段31を
介してトランク18すなわち車体B側に支持されるもの
であり、該支持板36,36には、前記取付板34をC
Dチェンジャー21の側面に取付けるねじ部材35,3
5を支持板36の外側方から操作するための操作孔39
…,40…が設けられる。
【0018】CDチェンジャー21の前後方向に沿って
前記2箇所の取付箇所よりも外方側で前記両取付板3
4,34には、前記距離L1よりも大きな距離L2を相
互間にあけた2箇所の支持箇所がそれぞれ設定されてお
り、各支持箇所で取付板34,34に固着された軸41
…が、両支持板36,36に一対ずつ装着されるダンパ
37,37…に連結される。
【0019】これらのダンパ37…は、たとえばゴム等
の弾性材により円盤状に形成される袋体内にグリース等
の粘性の高い液体が封入されて成る従来周知のものであ
り、軸41…が各ダンパ37の中央部に連結されること
により、相互に対向する取付板34,34および支持板
36,36の対向面内での相対移動が各ダンパ37,3
7…で緩衝される。
【0020】吊下げばね38,38…は、CDチェンジ
ャー21の重量に対抗して支持板36,36から吊下げ
るようにして、取付板34,34の前後方向に沿う両端
下部と、支持板36,36の両端上部との間にそれぞれ
設けられる。
【0021】また支持板36,36には、CDチェンジ
ャー21の前後両端部上面にそれぞれ対向するスポンジ
等の弾性部材42,43と、CDチェンジャー21の後
端部に対向するスポンジ等の弾性部材44とが、急激な
荷重の作用によるCDチェンジャー21の支持板36,
36との衝接を緩和すべくそれぞれ取付けられる。
【0022】CDチェンジャー21を覆う蓋板32は、
前記両支持板36,36に、たとえば複数のボルト45
…と、それらのボルト45…に対応して支持板36,3
6に固着されるウエルドナット46…とで固着されるも
のであり、両支持板36,36は、蓋板32を介して連
動、連結される。
【0023】ところで、CDチェンジャー支持装置29
の組立て時に蓋板32を両支持板36,36から取外し
た状態では、両支持板36,36の相対位置が定まら
ず、両取付板34,34および各ダンパ37,37…を
連結する際の位置合わせが難しくなる。
【0024】そこで、蓋板32の取外し状態では、両取
付板34,34および両支持板36,36間に、図6で
示すように一対のストッパ47…がそれぞれ着脱可能に
セットされる。
【0025】図9において、支持板36の上部には内側
方に張出す鍔部36aが一体に設けられ、取付板34の
上部の一部には前記鍔部36aに対向する鍔部34aが
一体に設けられており、ストッパ47は、前記鍔部36
a,34a間に挿入されるようにして、たとえば略U字
状に形成される。しかも鍔部36a、ストッパ47およ
び鍔部34aには、上方からねじ部材48が挿通され、
鍔部34aの下面に固着されたウエルドナット49にね
じ部材48が螺合される。
【0026】前記ねじ部材48の締付けにより、各スト
ッパ47…を両取付板34,34および両支持板36,
36間にセットすると、両取付板34,34および両支
持板36,36の3次元相対位置を一定に保持すること
が可能となり、これにより、両取付板34,34および
各ダンパ37,37…を連結する際の位置合わせが容易
となる。またCDチェンジャー支持装置29の運搬時に
各ストッパ47…をセットしておくことにより、CDチ
ェンジャー21が振動しないように固定、保持すること
ができる。
【0027】両ストッパ47…は連結部50で相互に連
結されており、このように両ストッパ47…を連結して
おくと、CDチェンジャー21に取付けられる一対の取
付板34,34、両支持板36,36、両取付板34,
34および両支持板36,36間に設けられるダンパ3
7…および吊下げばね38…を含む浮動支持手段30を
ユニット化することが可能であり、CDチェンジャー支
持装置29を組付ける際の組付作業が容易となる。
【0028】回動支持手段31は、前記浮動支持手段3
0における両支持板36,36の外側方に固定配置され
て前記両支持板36,36を回動可能に支承する一対の
ベース板53,53と、該ベース板53,53との係合
を可能として前記支持板36,36に回動可能に支承さ
れる一対のレバー54,54と、前記支持板36,36
およびベース板53,53間にそれぞれ設けられる回動
付勢ばね55,55と、支持板36,36およびレバー
54,54間にそれぞれ設けられるレバー付勢ばね5
6,56とを備える。
【0029】両支持板36,36に個別に対応する両ベ
ース板53,53は、突部18b内でトランク18に設
けられた支持段部63,63に、複数たとえば一対ずつ
のウエルナット64…およびねじ部材65…により固定
されており、、両支持板36,36の後部(自動二輪車
Vの前後方向では前部)が、水平かつ同軸の支軸57,
57により両ベース板53,53に回動可能に支承され
る。これによりCDチェンジャー21の前面を、底壁2
5の内面から荷室20内に突出させる突出位置ならびに
CDチェンジャー21を収納凹部26内に収納させる収
納位置間での回動を可能として、両支持板36,36が
ベース板53,53に支承される。
【0030】図10を併せて参照して、レバー54は、
CDチェンジャー21の前後方向に長い操作力作用部5
4aと、上下方向に長い位置規制部54bとが略L字状
に一体に連設されて成るものであり、操作力作用部54
aおよび位置規制部54bの連設部すなわちレバー54
の中間部が、前記支軸57と平行な軸66を介して支持
板36に回動可能に支承される。しかもレバー54にお
ける位置規制部54bの先端部にはピン58が固着され
る。
【0031】両支持板36,36に軸66,66を介し
てそれぞれ回動可能に支承されるレバー54,54は、
連結ロッド67により相互に連結される。この連結ロッ
ド67は、レバー54…における操作力作用部54a…
の一部を構成するようにしてCDチェンジャー21の前
後方向に延びてレバー54,54に固着される一対のレ
バー構成部67a,67aと、両支持板36,36の前
方で両レバー構成部67a,67a間を連結する連結部
67bとを有して略U字状に形成されており、蓋板32
の下面に当接可能である。
【0032】前記連結ロッド67における連結部67b
の中央部には矩形の平板から成る操作部68が固着され
ており、この操作部68は、蓋板32の前部に設けられ
ている矩形の窓32aに臨むように配置される。而して
操作部68を押すことにより、両レバー54,54の操
作力作用部54a…を下方に押し下げる操作力が、、連
結ロッド67を介して両レバー54,54に伝わること
になる。
【0033】前記支軸57…よりも前方側で両ベース板
53,53には、上方に立上がるガイド板部53a…が
それぞれ一体に設けられており、これらのガイド板部5
3a…の前記支軸57…側の側縁には、支軸57…の軸
線を中心とする円弧状に形成されて前記ピン58…を摺
接させるガイド凹部60…と、両支持板36,36が収
納位置に在るときに前記各ピン58…をそれぞれ係合さ
せるようにしてガイド凹部60…の周方向に沿う下端で
凹んだ第1係合凹部61…と、両支持板36,36が突
出位置に在るときに前記各ピン58…をそれぞれ係合さ
せるようにしてガイド凹部60…の周方向に沿う上端で
凹んだ第2係合凹部62…とがそれぞれ設けられる。
【0034】レバー付勢ばね56,56は、支持板3
6,36と、レバー54…の下部との間にそれぞれ設け
られており、これらのレバー付勢ばね56,56のばね
力により、各レバー54…は、ピン58…をガイド凹部
60…に摺接させるとともに第1係合凹部61…または
第2係合凹部62…へのピン58…の係合状態を維持す
る方向にばね付勢されることになる。
【0035】回動付勢ばね55,55は、支持板36,
36の内側方に配置されており、支持板36,36が支
軸57…の軸線まわりに突出位置側に回動する方向のば
ね力を発揮するようにして、支持板36,36の後部お
よびベース板53,53の後部間にそれぞれ設けられ
る。
【0036】さらにベース板53,53には、浮動支持
手段30で支持されたCDチェンジャー21の前後両端
部下面にそれぞれ対向するスポンジ等の弾性部材69,
70が、急激な荷重の作用によるCDチェンジャー21
のベース板53との衝接を緩和すべく、それぞれ取付け
られる。
【0037】このような回動支持手段31によれば、両
支持板36,36が収納位置にある状態、すなわちピン
58…が第1係合凹部61…に係合している状態で、図
11で示すように、操作部68を押し込むと、レバー5
4…はレバー付勢ばね56…のばね力に抗してピン58
…を第1係合凹部61…から離脱させるように回動す
る。
【0038】ピン58…の第1係合凹部61…への係合
が解除されると、支持板36,36を回動付勢ばね55
…のばね力に抗して収納位置に維持しておく力が解放さ
れることになり、支持板36,36は、図12で示すよ
うに、ピン58…をガイド凹部60…に摺接させながら
突出位置に回動し、支持板36,36が突出位置に達し
たときにピン58…がレバー付勢ばね56…のばね力に
より第2係合凹部62…に係合することで支持板36,
36の突出位置が維持される。
【0039】また支持板36,36が突出位置にある状
態では、蓋板32とともに支持板36,36を押込む
と、レバー54…はレバー付勢ばね56…のばね力に抗
してピン58…を第2係合凹部62…から離脱させるよ
うに回動するので、蓋板32とともに支持板36,36
をさらに押込むようにすると、ピン58…をガイド凹部
60…に摺接させながら回動付勢ばね55…のばね力に
抗して支持板36,36を収納位置まで回動することが
でき、ピン58…がレバー付勢ばね56…のばね力によ
って第1係合凹部61…に係合した状態で、蓋板32か
ら手を離しても、支持板36,36は収納位置に維持さ
れる。
【0040】次にこの実施例の作用について説明する
と、自動二輪車Vにおいて後輪WRを上方から覆うリヤ
フェンダ24の上方にはトランク18が配置されてお
り、このトランク18は、水平な底壁25を有するトラ
ンク主部18aと、リヤフェンダー24のうち後下りの
彎曲部24aおよび前記トランク主部18a間に配置さ
れるようにしてトランク主部18aの前方下部から下方
に突出される突部18bとで構成されており、トランク
主部18aの底壁25に開口するようにして突部18b
内に収納凹部26が形成され、自動二輪車Vの幅方向中
央部に配置されるCDチェンジャー21が前記収納凹部
26に収納されている。
【0041】このようなCDチェンジャー21の自動二
輪車Vへの搭載構造によれば、CDチェンジャー21が
自動二輪車Vの幅方向中央部に配置されることにより、
CDチェンジャー21に車体B側から作用する振動を極
力抑えることができる。しかもCDチェンジャー21を
収納する突部18bは、リヤフェンダ24の後部上方の
スペースを活用してトランク主部18aの前方下部から
下方に突設されるので、自動二輪車Vのバランスに悪影
響を及ぼすことを回避しつつ、外観上はトランク18の
大きさを従来と変わらないようにし、CDチェンジャー
21を効果的に配置することができる。
【0042】前記CDチェンジャー21は、CDチェン
ジャー支持装置29で支持されるものであり、このCD
チェンジャー支持装置29は、CDチェンジャー21の
両側に配置される一対の支持板36,36を有するとと
もに車体B側からの振動がCDチェンジャー21に極力
及ばないように該CDチェンジャー21を浮動支持する
浮動支持手段30と、前記両支持板36,36を回動可
能に支持しる回動支持手段31と、CDチェンジャー2
1を覆って前記両支持板36,36に締結される蓋板3
2とを備えるものである。
【0043】しかも前記回動支持手段31は、CDチェ
ンジャー21の前面の開口部27および各種スイッチ類
28を底壁25の内面から荷室20内に突出させる突出
位置と、CDチェンジャー21を収納凹部26内に収納
させる収納位置との間で、CDチェンジャー21を回動
させるようにして、前記両支持板36,36と、収納凹
部26内でトランク18に設けられている支持段部6
3,63との間に設けられている。
【0044】したがって、CDチェンジャー21は、収
納凹部26内に収納される収納位置と、CD71(図1
2参照)の挿脱を可能とすべく前面を底壁25の内面か
ら荷室20内に突出させる突出位置との間で回動するこ
とができるので、CD71の挿脱操作を行なうとき以外
にはCDチェンジャー21を収納凹部26に収納してお
き、CDチェンジャー21の配置によりトランク18内
の荷室20の有効容積が小さくなることを回避して十分
な有効容積を確保することができる。
【0045】また蓋板32は、CDチェンジャー21が
前記収納位置にある状態では収納凹部26の開口端を塞
いで底壁25の内面と面一となるので、荷室20の内面
形状の美観を損ねることがなく、しかも異物がCDチェ
ンジャー21に接触してCDチェンジャー21が損傷す
ることを確実に防止することができる。さらに蓋板32
は両支持板36,36間を連結するので、CDチェンジ
ャー21を支持する両支持板36,36の支持剛性を高
めることができる。
【0046】しかも蓋板32を押すことにより、突出位
置から収納位置にCDチェンジャー21を回動させる操
作力を回動支持手段31に及ぼすことができるので、C
Dチェンジャー21の突出位置から収納位置への回動操
作が容易となる。
【0047】さらにCDチェンジャー21を前記収納位
置から前記突出位置に回動させるように回動支持手段3
1を作動せしめる操作部68が、蓋板32に設けられた
窓32aに臨んで配置されているので、突出位置から収
納位置にCDチェンジャー21を回動させる際には蓋板
32を直接操作し、収納位置から突出位置にCDチェン
ジャー21を回動させる際には蓋板32の窓32aに臨
む操作部68を操作すればよく、CDチェンジャー21
の回動操作が容易となる。
【0048】前記CDチェンジャー支持装置29におけ
る浮動支持手段30では、CDチェンジャー21の両側
を取付板34,34に取付ける2箇所の取付箇所よりも
大きなスパンをあけた2箇所ずつで、取付板34,34
すなわちCDチェンジャー21が一対の支持板36,3
6にダンパ37,37…を介して支持され、両取付板3
4,34の両端および両支持板36,36間に一対ずつ
設けられる吊下げばね38,38…でCDチェンジャー
21が上方に向けて付勢されているので、両支持板3
6,36にCDチェンジャー21をバランスよく浮動支
持することができ、車体B側から両支持板36,36を
経てCDチェンジャー21に伝わる振動を前記各ダンパ
37,37…および各吊下げばね38,38…で吸収
し、音飛びの発生をより確実に防止することができる。
【0049】しかも両取付板34,34および両支持板
36,36間には、両取付板34,34および両支持板
36,363次元相対位置を一定に保持し得る一対のス
トッパ47…が、それぞれ着脱可能にセットされるの
で、両ストッパ47…をセットすることで、両取付板3
4,34および各ダンパ37,37…を連結する際の位
置合わせが容易となり、また運送時にCDチェンジャー
21を固定、保持することができる。
【0050】さらに両ストッパ47…が連結部50で相
互に連結されているので、両取付板34,34、両支持
板36,36、両取付板34,34および両支持板3
6,36間に設けられるダンパ37…および吊下げばね
38…を含む浮動支持手段30と、CDチェンジャー2
1とユニット化することが可能であり、CDチェンジャ
ー21を車両に搭載する際のCDチェンジャー支持装置
29の組付作業が容易となる。
【0051】前記CDチェンジャー支持装置29の回動
支持手段31において、トランク18に固定される一対
のベース板53,53には、支持板36,36を回動可
能に支承する支軸57…よりも前方側に位置するように
してガイド板部53a…がそれぞれ一体に設けられてお
り、それらのガイド板部53a…の支軸57…側の側縁
には、支軸57…の軸線を中心とする円弧状に形成され
るガイド凹部60…と、ガイド凹部60…の周方向一端
で凹んだ第1係合凹部61…と、ガイド凹部60…の周
方向他端で凹んだ第2係合凹部62…とが設けられてい
る。
【0052】一方、支軸57…の軸線と平行な軸66…
により支持板36,36にそれぞれ回動可能に支承され
たレバー54…には、支持板36,36が収納位置にあ
るときには第1係合凹部61…に係合し、支持板36,
36が突出位置にあるときには第2係合凹部62…に係
合するピン58…が、ガイド凹部60…に摺接するよう
にして固着されており、支持板63,63および各レバ
ー54…間には、ピン58…を両ガイド凹部60…に摺
接させる方向のばね力を発揮するレバー付勢ばね56…
がそれぞれ設けられている。
【0053】さらに支持板36,36およびベース板5
3,53間には、支持板36,36を突出位置側に付勢
する回動付勢ばね55…がそれぞれ設けられる。
【0054】このような回動支持手段31では、ピン5
8…がガイド凹部60…に摺接する範囲で一対の支持板
36,36およびCDチェンジャー21が支軸57…の
軸線まわりに回動可能であり、第1および第2係合凹部
61…,62…にピン58…が係合することで、支持板
36,36の収納位置および突出位置が定まることにな
り、CD71の挿脱時および演奏時でCDチェンジャー
21の姿勢を変化させることができる。
【0055】またレバー54…に操作力を加えることに
よりレバー付勢ばね56…のばね力に抗してピン58…
を各係合凹部61…,62…から離脱させることがで
き、支持板36,36が収納位置に在る状態で第1係合
凹部61…からピン58…を離脱させると、回動付勢ば
ね56…のばね力により支持板36,36は突出位置ま
で自動的に回動する。支持板36,36が突出位置に在
る状態で第2係合凹部62…からピン58…を離脱させ
たときには、回動付勢ばね56…のばね力に抗して支持
板36,36を押込むことで支持板36,36を収納位
置に回動することができる。
【0056】レバー付勢ばね56…は、ピン58…をガ
イド凹部60…に摺接せしめ、第1係合凹部61…また
は第2係合凹部62…へのピン58…の係合状態を維持
するようなばね力を発揮するものであるので、支持板3
6,36およびベース板53,53間でがたつきが生じ
ることも防止することができる。
【0057】ところでレバー54は、操作力作用部54
aおよび位置規制部54bが略L字状に一体に連設され
て成り、操作力作用部54aおよび位置規制部54bの
連設部が支持板36に回動可能に支承され、位置規制部
54bの先端にピン58が固着されるので、第1および
第2係合凹部61,62からピン58を離脱させるため
の操作力を作用せしめる操作力作用部54aの長さを比
較的長くして、レバー54を動かすのに必要な操作力を
比較的小さくすることができる。
【0058】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、CDチェ
ンジャーに車体側から作用する振動を極力抑えることが
でき、自動二輪車のバランスに悪影響を及ぼすことを回
避しつつ、CDチェンジャーを効果的に配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】開放状態にあるトランクの斜視図である。
【図3】CDチェンジャーを突出位置に回動した状態で
の図2に対応した斜視図である。
【図4】図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】蓋板を取外した状態でのCDチェンジャー支持
装置の斜視図である。
【図7】図5の7−7線拡大断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図6の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図7の10矢視図である。
【図11】収納状態でレバーを操作したときの図4に対
応した断面図である。
【図12】突出状態での図4に対応した断面図である。
【符号の説明】
18・・・トランク 18a・・・トランク主部 18b・・・突部 21・・・CDチェンジャー 24・・・リヤフェンダ 24a・・・彎曲部 V・・・自動二輪車 WR・・・後輪
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月25日(2000.9.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 33/08 G11B 33/08 E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪(WR)を上方から覆うリヤフェン
    ダ(24)の上方にトランク(18)が配置される自動
    二輪車において、前記トランク(18)は、水平な底壁
    (25)を有するトランク主部(18a)と、前記リヤ
    フェンダー(24)のうち後下りの彎曲部(24a)お
    よび前記トランク主部(18a)間に配置されるように
    してトランク主部(18a)の前方下部から下方に突出
    される突部(18b)とで構成され、自動二輪車(V)
    の幅方向中央部に配置されるCDチェンジャー(21)
    が、前記突部(18b)内に収納されることを特徴とす
    る自動二輪車におけるCDチェンジャー搭載構造。
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JP2012071787A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両

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