JP2002093102A - 小型磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

小型磁気ディスクカートリッジ

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JP2002093102A
JP2002093102A JP2000276029A JP2000276029A JP2002093102A JP 2002093102 A JP2002093102 A JP 2002093102A JP 2000276029 A JP2000276029 A JP 2000276029A JP 2000276029 A JP2000276029 A JP 2000276029A JP 2002093102 A JP2002093102 A JP 2002093102A
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shutter member
disk cartridge
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opening
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JP2000276029A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型磁気ディスクカートリッジをアダプター
に装着して、汎用されている大型磁気ディスクカートリ
ッジ用の磁気ディスクドライブ装置において直接に磁気
記録再生が行えるようにするために、閉位置に保持され
たシャッター部材により磁気ヘッド挿入用窓部を完全に
覆い、塵埃の侵入を防止するとともに、シャッター部材
の良好な開閉動作を確保する。 【解決手段】 ケース32の前端面に形成された段部4
1の凹コーナーに沿ってガイド溝44を形成し、シャッ
ター部材39の上下面板部39a,39bを連結する連
結板部39cにケース32の前端面の段部41に対応す
る段部を設けるとともに、シャッター部材39が磁気ヘ
ッド挿入用窓部36を開く方向に摺動するときの少なく
ともリーディング側先端部に、ガイド溝44に係入して
シャッター部材39の開閉動作に伴ってガイド溝44に
沿って移動するガイド爪43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型磁気ディスク
メディアを内蔵した小型磁気ディスクカートリッジに関
し、特に、これより大きな大型磁気ディスクメディアを
内蔵した大型磁気ディスクカートリッジ駆動用の磁気デ
ィスクドライブ装置に装填してその磁気ヘッドにより小
型磁気ディスクメディアに直接記録再生を可能とするア
ダプターに装着可能な小型磁気ディスクカートリッジに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性
体層に磁気記録および再生がなされる磁気ディスクメデ
ィア(いわゆるフロッピー(登録商標)・ディスク)を
扁平ケース内に収容した磁気ディスクカートリッジが提
供され、その取扱いの容易性、低コストといった利点か
ら、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられ
ている。
【0003】また、上記磁気ディスクカートリッジに
は、一般に磁気記録再生のための磁気ヘッドが磁気ディ
スクメディアの両面に外部から接触もしくは近接するた
め出し入れされる磁気ヘッド挿入用窓部が設けられ、さ
らにこの窓部には不使用時における塵埃等の侵入を防止
するための開閉式シャッター部材が設けられている。
【0004】このシャッター部材は、磁気ディスクカー
トリッジのケースの上面に沿って設けられて磁気ヘッド
挿入用窓部の上方を覆う上面板部と、ケースの下面に沿
って設けられて磁気ヘッド挿入用窓部の下方を覆う下面
板部と、上面板部と下面板部を連結してケースの前端面
に沿う連結板部とにより断面コ字状に形成されている。
そして、シャッター部材の下面板部は、この下面板部か
ら切り起こされて形成されたガイド爪を備えており、こ
のガイド爪が、ケースの下面の上記窓の前側縁部にシャ
ッター部材の開閉方向に沿って刻設された溝に係入し
て、シャッター部材の開閉動作を案内するように構成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な磁気ディスクカートリッジによる記録媒体は、コンピ
ュータに限らずデジタルカメラ等の各種小型機器(小型
システム)にも使用され、画像情報等を記録するのが好
適であり、この小型システム用のものにおいては小型化
した磁気ディスクカートリッジが望まれている。このよ
うな小型磁気ディスクカートリッジの出現によってデジ
タルカメラ等のコンパクト化、普及が促進される。
【0006】また、汎用されている磁気ディスクカート
リッジすなわち大型磁気ディスクカートリッジにおいて
は、その記録方式および磁気ディスクメディアの改良に
より記録容量の増大が図られ、この技術を応用すれば磁
気ディスクカートリッジの小型化が実現可能であるが、
この小型磁気ディスクカートリッジではそれ専用に設定
された小型磁気ディスクドライブ装置でしか記録再生が
行えないことになる。
【0007】一方、例えばデジタルカメラで撮影記録さ
れた画像情報等をコンピュータで加工処理する場合、小
型磁気ディスクカートリッジがコンピュータの磁気ディ
スクドライブ装置に装填できないときには、一般にコン
ピュータとデジタルカメラ等の小型システムとをケーブ
ルで接続し、記録情報をコンピュータ側に転送するなど
の処理を行わなければならない。しかし、このようなケ
ーブルを接続しての情報の転送作業等は煩雑で面倒であ
る。
【0008】そこで、上記のような小型磁気ディスクカ
ートリッジを、汎用されている大型磁気ディスクカート
リッジ用の磁気ディスクドライブ装置において直接に磁
気記録再生が行えるように、大型磁気ディスクカートリ
ッジと形態が同一のアダプターによって小型磁気ディス
クカートリッジを収納保持し大型用の磁気ディスクドラ
イブ装置に装填可能として操作性等を簡易化して迅速な
情報の転送が行えるようすることが考えられるが、その
場合に、小型磁気ディスクカートリッジは、大型用の磁
気ディスクドライブ装置に対し互換性をもって装填する
必要上、大型用の磁気ディスクドライブ装置の磁気ヘッ
ドに対応するため、磁気ヘッド挿入用窓部は、小型磁気
ディスクカートリッジのケースの前端面から上下面に亘
って連通して形成される。
【0009】したがって、シャッター部材のガイド爪
は、シャッター部材の開閉方向に磁気ヘッド挿入用窓部
を跨いだ両側に設ける必要があるが、爪寸法に関して制
約が生じるのみでなく、ガイド爪がシャッター部材の下
面板部に設けられているために、ガイド爪切起こし孔を
通じて塵が磁気ヘッド挿入用窓部内に侵入するという問
題があった。
【0010】このような事情に鑑み、本発明は、磁気ヘ
ッド挿入用窓部が、ケースの前端面から上下面に亘って
連通して形成されていてアダプターに装着される小型磁
気ディスクカートリッジに好適なシャッター部材開閉構
造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、センターコア
に固着保持されて回転自在な磁気ディスクメディアを内
蔵するケースを有し、このケースに、記録再生用磁気ヘ
ッドが挿入される窓部がケースの前端面から上下面に亘
って連通して形成されているとともに、ケースの上下面
に沿う上下面板部とケースの前端面に沿って上記上下面
板部を連結する連結板部とを備えて磁気ヘッド挿入用窓
部を開閉するほぼコ字状の断面形状を有するシャッター
部材が、閉方向にばね付勢された態様で横方向に摺動可
能に設けられてなる小型磁気ディスクカートリッジにお
いて、上記ケースの前端面に、上記シャッター部材の開
閉方向に延びる段部が形成され、かつこの段部の凹コー
ナーに沿ってガイド溝が形成されている。そして、シャ
ッター部材の連結板部がケースの前端面に対応した段部
を有するとともに、シャッター部材が磁気ヘッド挿入用
窓部を開く方向に摺動するときの少なくともリーディン
グ側先端部に、上記ガイド溝に係入してこのガイド溝に
沿って移動するガイド爪を備えていることを特徴とする
ものである。
【0012】このような構成を有する小型磁気ディスク
カートリッジを着脱可能に収納保持し得る収納部を備え
たアダプターを用意し、収納部に小型磁気ディスクカー
トリッジを収納したアダプターを大型磁気ディスクカー
トリッジが装填される磁気ディスクドライブ装置に装填
して、小型磁気ディスクカートリッジの磁気ディスクメ
ディアを大型磁気ディスクカートリッジ用磁気ディスク
ドライブ装置により回転駆動し、かつこの磁気ディスク
ドライブ装置の記録再生用磁気ヘッドを小型磁気ディス
クカートリッジの磁気ヘッド挿入用窓部に挿入して磁気
ディスクメディアの記録再生を可能にした場合に、上記
アダプターの収納部に小型磁気ディスクカートリッジの
挿入方向に沿って延びる段部が形成され、小型磁気ディ
スクカートリッジのケースの前端面に形成されている段
部が、この小型磁気ディスクカートリッジの上記収納部
への挿入動作に伴ってこの収納部の段部と係合保持関係
を生じるように構成されていることが好ましい。
【0013】また、上記シャッター部材が、上記収納部
への小型磁気ディスクカートリッジの挿入動作に伴って
開作動されることが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明の小型磁気ディスクカートリッジ
よれば、ケースの前端面に、磁気ヘッド挿入用窓部を開
閉するシャッター部材の開閉方向に延びる段部が形成さ
れているとともに、シャッター部材の連結板部がケース
の前端面に対応した段部を有するため、切欠き形状の磁
気ヘッド挿入用窓部を完全に覆うことができ、良好な防
塵性能を維持することができる。
【0015】また、ケースの前端面に形成された段部の
凹コーナーに沿ってガイド溝が形成され、上記シャッタ
ー部材が磁気ヘッド挿入用窓部を開く方向に摺動すると
きの少なくともリーディング側先端部に、上記ガイド溝
に係入してこのガイド溝に沿って移動するガイド爪を備
えていることにより、ガイド爪をシャッター部材の下面
板部に設ける場合に比較して、ガイド爪の寸法を大きく
することができ、また、上記リーディング側先端部のガ
イド爪は、シャッター部材の開閉動作中常に溝内に係入
しているから、シャッター部材のケースに対する安定係
合状態を保つことができる。したがって、シャッター部
材のトレーリング側先端部に設けられたガイド爪がシャ
ッター部材の開動作に伴ってガイド溝から離間するよう
な場合であっても、シャッター部材のケースに対する安
定係合状態を保つことができる。
【0016】また、ガイド爪がシャッター部材の下面板
部に設けられていないため、下面板部にはガイド爪切起
こし孔がなく、この孔を通じて塵埃等が磁気ヘッド挿入
用窓部内に侵入する危険性がなく、防塵効果をさらに高
めることができる。
【0017】さらに、アダプターの収納部に小型磁気デ
ィスクカートリッジの挿入方向に沿って段部が形成さ
れ、小型磁気ディスクカートリッジのケースの前端面に
形成されている段部が、この小型磁気ディスクカートリ
ッジの上記収納部への挿入動作に伴ってこの収納部の段
部と係合保持関係を生じるように構成されていることに
より、小型磁気ディスクカートリッジのアダプターへの
装着が容易となり、かつ装着後の小型磁気ディスクカー
トリッジの安定保持状態を保つことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す発明の実施の形
態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明による小型磁気ディスクカー
トリッジの一実施の形態をアダプターとともに示す外観
斜視図である。なお、各図においては構造を明確にする
ため、各部の厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示し
てある。
【0020】先ず、本発明による小型磁気ディスクカー
トリッジが装着されるアダプターの構成について説明す
ると、このアダプター1は、合成樹脂で成形されたほぼ
平板状の本体2の平面的な外形および厚さが、汎用され
ている後述の図4および図5に示す大型磁気ディスクカ
ートリッジ50とほぼ一致して形成され、図示しない大
型用磁気ディスクドライブ装置に挿入方向dにより挿入
可能に構成されている。そして、前記アダプター1に
は、例えばデジタルカメラ等に装填される本発明の小型
磁気ディスクカートリッジ30を着脱可能に収納保持す
る収納部3が設けられている。この収納部3は、アダプ
ター1の上面に、側面から中心部に向けて凹状に形成さ
れている。
【0021】前述の大型磁気ディスクカートリッジ50
は、図4および図5に示すように、平板状ケース52
(ハードケース)内に、センターコア53に保持された
円盤状の磁気ディスクメディア54が回転自在に収容さ
れ、その上下にライナー58が介装されている。この磁
気ディスクメディア54は、フレキシブルなポリエステ
ルシート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が
形成されたものである。
【0022】前記ケース52は2つのシェルハーフの内
面が蓋合わせ状に固着されてなるものであり、このケー
ス52の前端面に磁気ヘッド挿入用窓部56が設けられ
ている。また、ケース52下面の中心部には前記センタ
ーコア53が露出する磁気ディスクメディア駆動用のセ
ンターコア孔57が円形状に開口されている。この大型
磁気ディスクカートリッジ50は、その前端面をリーデ
ィング側とした挿入方向Dにより磁気ディスクドライブ
装置に挿入装填される。
【0023】さらに、上記ケース52には、その磁気ヘ
ッド挿入用窓部56を開閉するために、挿入方向Dと直
交する開閉方向に滑動自在とされたシャッター部材59
が組み付けられている。上記磁気ヘッド挿入用窓部56
が開いた際に、磁気ヘッドが磁気ディスクメディア54
に対して挿入される。このシャッター部材59は断面ほ
ぼコ字状に形成されたもので、このシャッター部材59
に窓部59aが設けられ、ケース52の磁気ヘッド挿入
用窓部56と連通可能である。
【0024】また、この大型磁気ディスクカートリッジ
50を挿入する磁気ディスクドライブ装置は、図示して
いないが、奥部に磁気ヘッドを有するとともに、下方に
はドライブユニットが設けられ、挿入された磁気ディス
クカートリッジ50の磁気ディスクメディア54のセン
ターコア53にドライブユニットの回転駆動部材(スピ
ンドル)が係着して回転駆動し、磁気ヘッドが開作動し
たシャッター部材59の窓部59aからケース52の磁
気ヘッド挿入用窓部56を通して磁気ディスクメディア
54の記録面に接近して記録再生を行うように構成され
ている。
【0025】一方、小型磁気ディスクカートリッジ30
の構造は、図1〜図3に示すように、大型磁気ディスク
カートリッジ50のケース52より厚さの薄い平板状ケ
ース32(ハードケース)内に、大型磁気ディスクカー
トリッジ50の磁気ディスクメディア54より径の小さ
い小型磁気ディスクメディア34が内蔵されている。こ
の磁気ディスクメディア34は、センターコア33に保
持され回転自在に収容され、その上下にライナー38が
介装されている。この磁気ディスクメディア34は、フ
レキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベ
ースの両面に磁性体層が形成されたものである。
【0026】上記ケース32は、2つのシェルハーフの
内面が蓋合わせ状に固着されてなるものであり、このケ
ース32の前端面および後端面には横方向、すなわち小
型磁気ディスクカートリッジ30のアダプタ1への挿入
方向に沿ってそれぞれアダプタ1に対する係合段部4
1,42が形成されている。また、ケース32の前端面
には、この前端面からケース32の上下面に亘って連通
するように切り欠かれた磁気ヘッド挿入用窓部36が設
けられている。ケース32下面の中心部にはセンターコ
ア33が露出する磁気ディスクメディア駆動用のセンタ
ーコア孔37が円形状に開口され、このセンターコア孔
37の上方のケース32内面には下方に突出する円環状
突起40が形成され、センターコア33の内側に挿入さ
れて磁気ディスクメディア34の半径方向の移動を規制
している。
【0027】さらに、ケース32には、磁気ヘッド挿入
用窓部36を開閉するために、挿入方向dと直交する開
閉方向に滑動自在とされたシャッター部材39が組み付
けられ、その摺動範囲のケース32の表面には浅い摺動
溝32aが形成されている。そしてこのシャッター部材
39は、図示しないスプリングによって磁気ヘッド挿入
用窓部36を閉じる方向にばね付勢されており、シャッ
ター部材39が上記スプリングの付勢力に抗して開方向
に摺動されて磁気ヘッド挿入用窓部36を開いた際に、
磁気ヘッドが磁気ディスクメディア34に対して接近可
能となる。
【0028】上記シャッター部材39は、ケース32の
上面に沿って設けられて磁気ヘッド挿入用窓部36の上
方を覆う上面板部39aと、ケース32の下面に沿って
設けられて磁気ヘッド挿入用窓部36の下方を覆う下面
板部39bと、ケース32の前端面に沿って設けられて
上面板部39aと下面板部39bとを連結し、磁気ヘッ
ド挿入用窓部36の前方を覆う連結板部39cとによっ
て一体に形成され、ほぼコ字状の断面形状を有するが、
この連結板部39cは平板状でなく、ケース32の前端
面の係合段部41に対応して段部形状をなしている。す
なわち、上面板部39aの前端から下方へほぼ直角に折
り曲げられた垂直板部39dと、この垂直板部39dの
下端から前方へほぼ直角に折り曲げられた水平板部39
eと、水平板部eの前端から下方へほぼ直角に折り曲げ
られて下端が下面板部39bの前端に連結された垂直板
部39fとから形成されている。
【0029】そして、水平板部eおよび垂直板部39f
は、シャッター部材39の摺動方向に関して垂直板部3
9dよりも幅広に形成されて、水平板部39eが垂直板
部39dの両側縁よりもシャッター部材39の摺動方向
両側に突出しており、その両突出部の後端に、水平板部
eから下方へほぼ直角に折り曲げられたガイド爪43が
突設されている。
【0030】一方、ケース32の上記段部41の凹コー
ナーには、上記ガイド爪43が係入して、シャッター部
材39の摺動を案内するためのガイド溝44が設けられ
ている。このガイド溝44は、磁気ヘッド挿入用窓部3
6の両側にシャッター部材39の摺動方向に沿って、か
つ下方へ向かって刻設されている。したがって、上記ガ
イド爪43は、シャッター部材39の開閉動作に伴って
ガイド溝44内を移動し、シャッター部材39の開閉動
作を案内する機能を有する。
【0031】この場合、シャッター部材39が磁気ヘッ
ド挿入用窓部36を開く方向に摺動するときのトレーリ
ング側先端部に設けられたガイド爪43は、シャッター
部材39の開動作に伴ってガイド溝44から離間し、シ
ャッター部材39の閉動作に伴って再びガイド溝44に
係入することになるから、係入時にガイド爪43がガイ
ド溝44の磁気ヘッド挿入用窓部36に臨む開放端に接
触して、ガイド溝44を損傷させるのを防止するため
に、ガイド溝44の磁気ヘッド挿入用窓部36に臨む開
放端には誘い込みテーパー部を設けることが好ましい。
なお、上記ガイド爪43は、シャッター部材39が磁気
ヘッド挿入用窓部36を開く方向に摺動するときのリー
ディング側先端部のみに設けてもよい。
【0032】次に、前記アダプター1は、小型磁気ディ
スクカートリッジ30を着脱可能に収納保持する収納部
3を有するとともに、この収納部3内に収納した小型磁
気ディスクカートリッジ30のセンターコア孔37に対
応する位置に、前記磁気ディスクドライブ装置の回転駆
動部材が挿入可能な第1の開口部5を有し、収納部3に
収納した小型磁気ディスクカートリッジ30の磁気ヘッ
ド挿入用窓部36に対応する位置に、磁気ヘッドが挿入
可能な第2の開口部6を有している。したがって、小型
磁気ディスクカートリッジ30を収納した状態で磁気デ
ィスクドライブ装置に装填して小型磁気ディスクカート
リッジ30の磁気ディスクメディア34に磁気ヘッドに
よる記録再生を可能としている。
【0033】第1の開口部5は、収納部3の底面3aの
中心部に円形状に開口し、前述の大型磁気ディスクカー
トリッジ50のセンターコア孔57と同一位置に同一形
状に開口されている。また、第2の開口部6は、本体2
の前端面2aの矩形状の開口から後方に収納部3に向け
てトンネル状に形成され、後端部が収納部3の前面3b
に開口している。この第2の開口部6における本体2の
前端面2aの開口形状は、少なくとも前記大型磁気ディ
スクカートリッジ50の磁気ヘッド挿入用窓部56の開
口形状と同一位置に同一形状に設けられている。
【0034】また、アダプター1の収納部3は、磁気デ
ィスクドライブ装置への挿入装填方向dに対し直交する
側面方向より小型磁気ディスクカートリッジ30を挿入
して収納保持するものであり、この収納部3の前面3b
および後面3cには、小型磁気ディスクカートリッジ3
0の挿入方向に沿って係合段部11,12を備えてお
り、小型磁気ディスクカートリッジ30の収納部3内へ
の挿入時に、これら係合段部11,12が小型磁気ディ
スクカートリッジ30の前端面および後端面にそれぞれ
形成されている係合段部41,42に係合して、挿入さ
れる小型磁気ディスクカートリッジ30を収納保持位置
に案内する。
【0035】また、収納部3の前面3b側の係合段部1
1には、小型磁気ディスクカートリッジ30の挿入動作
に応じてそのシャッター部材39を開作動し、挿入完了
状態でこのシャッター部材39を開状態に保持し、取出
し動作に伴ってシャッター部材39を閉状態に作動する
図示しないシャッター開閉手段が設けられている。さら
に、収納部3に収納した小型磁気ディスクカートリッジ
30をセット位置に保持する脱落防止手段としての板バ
ネ14が設けられている。
【0036】収納部3の底面3aに脱落防止用に設けら
れた板バネ14は、中間部に突起14aを備え、一端部
が収納部3の底面3aに固着され、他端部は自由状態で
移動可能に設置されている。上記突起14aは両方向に
テーパーが設けられ、この上を小型磁気ディスクカート
リッジ30が乗り越えるように設けられ、突起14aを
乗り越えて所定位置にセットされた小型磁気ディスクカ
ートリッジ30をこの突起14aの一方の面で押さえて
取出し方向への移動を阻止して脱落防止を行うもので、
取出し時にはこの小型磁気ディスクカートリッジ30を
取出し方向に押すことで板バネ14の突起14aを反対
側に乗り越えて移動させるものである。
【0037】上記脱落防止手段としては、板バネ14の
ほか出没可能な突起、爪等によって構成してもよく、ま
た、その形成位置も収納部3の底面3aの他、例えば収
納部3の前面3bおよび後面3cの少なくとも一方に設
けるようにしてもよい。
【0038】なお、アダプター1には前端面における第
2の開口部6を開閉するシャッター部材10が設置さ
れ、このシャッター部材10は大型磁気ディスクカート
リッジ50において磁気ヘッド挿入用窓部56を開閉す
るシャッター部材59に相当するもので、磁気ディスク
ドライブ装置に設置されているシャッター開閉機構によ
って同様に挿入動作に応じて開閉作動される。このシャ
ッター部材10の設置は省略してもよい。
【0039】上記のようなアダプター1による作用を説
明すれば、デジタルカメラ等の小型システムのドライブ
に装填して撮影画像等の情報を記録した小型磁気ディス
クカートリッジ30を、その画像情報等を加工処理する
などのために大型磁気ディスクカートリッジ50を使用
する磁気ディスクドライブ装置を備えたコンピュータ等
に読み込ませる場合には、アダプター1の収納部3に対
し前記小型磁気ディスクカートリッジ30を側方からド
ライブへの挿入方向dと直交する方向に挿入して所定位
置に収納保持する。この収納に伴って磁気ディスクメデ
ィア34のセンターコア33が収納部3の底面3aの第
1の開口部5に一致するとともに、小型磁気ディスクカ
ートリッジ30のシャッター部材39がシャッター開閉
手段により開作動されて、磁気ヘッド挿入用窓部36が
開放した状態で第2の開口部6に連通する。また、収納
された小型磁気ディスクカートリッジ30は本体2の底
面(基準面)に対して所定位置に保持され、その磁気デ
ィスクメディア34の高さ方向の位置およびその回転中
心は、大型磁気ディスクカートリッジ50における磁気
ディスクメディア54の基準高さおよび中心位置に一致
して保持されている。
【0040】このように小型磁気ディスクカートリッジ
30を収納したアダプター1を大型磁気ディスクドライ
ブ装置に装填すると、ドライブユニットの回転駆動部材
(スピンドル)がアダプター1の第1の開口部5から小
型磁気ディスクカートリッジ30の磁気ディスクメディ
ア34のセンターコア33にチャッキングされ、この磁
気ディスクメディア34を回転駆動するとともに、磁気
ヘッドがアダプター1の第2の開口部6を通して小型磁
気ディスクカートリッジ30の磁気ディスクメディア3
4の記録面に接近してこの磁気ディスクメディア34に
記録されている情報の読み出し、または情報の書き込み
等の記録再生を直接行うものである。使用の終了したア
ダプター1は、磁気ディスクドライブ装置から取り出
し、このアダプター1の収納部3から小型磁気ディスク
カートリッジ30を取り出すと、そのシャッター部材3
9は閉状態に戻される。
【0041】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態の小型磁気ディスクカートリッジ30は、ケース32
の前端面に、磁気ヘッド挿入用窓部36を開閉するシャ
ッター部材39の開閉方向に延びる係合段部41が形成
されているとともに、シャッター部材39の連結板部3
9cがケース32の前端面の係合段部41に対応した段
部を有するため、切欠き形状の磁気ヘッド挿入用窓部3
6を完全に覆うことができ、良好な防塵性能を維持する
ことができる。
【0042】また、ケース32の前端面に形成された係
合段部41の凹コーナーに沿ってガイド溝44が形成さ
れ、シャッター部材39が磁気ヘッド挿入用窓部36を
開く方向に摺動するときの少なくともリーディング側先
端部に、ガイド溝44に係入してこのガイド溝44に沿
って移動するガイド爪43を備えていることにより、ガ
イド爪43をシャッター部材39の下面板部39bに設
ける場合に比較して、ガイド爪43の寸法を大きくする
ことができ、また、上記リーディング側先端部のガイド
爪43は、シャッター部材39の開閉動作中常にガイド
溝44内に係入しているから、シャッター部材39のケ
ース32に対する安定係合状態を保つことができる。し
たがって、シャッター部材39のトレーリング側先端部
に設けられたガイド爪44がシャッター部材39の開動
作に伴ってガイド溝44から離間するような場合であっ
ても、シャッター部材39のケースに対する安定係合状
態を保つことができる。
【0043】また、ガイド爪43がシャッター部材39
の下面板部39bに設けられていないため、下面板部3
9bにはガイド爪切起こし孔が存在しない。したがっ
て、この孔を通じて塵埃等が磁気ヘッド挿入用窓部36
内に侵入する危険性がなく、防塵効果をさらに高めるこ
とができる。
【0044】さらに、アダプター1の収納部3に小型磁
気ディスクカートリッジ30の挿入方向に沿って係合段
部11,12が形成され、小型磁気ディスクカートリッ
ジ30のケース32の前端面および後端面に形成されて
いる係合段部41,42が、この小型磁気ディスクカー
トリッジ30の収納部3への挿入動作に伴って収納部3
の係合段部11,12とそれぞれ係合保持関係を生じる
ように構成されていることにより、小型磁気ディスクカ
ートリッジ30のアダプター1への装着が容易となり、
かつ装着後の小型磁気ディスクカートリッジ30の安定
保持状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小型磁気ディスクカートリッジの
一実施の形態をアダプターとともに示す外観斜視図
【図2】図1の小型磁気ディスクカートリッジの拡大外
観斜視図
【図3】図2のA−A線に沿った断面図
【図4】大型磁気ディスクカートリッジの外観斜視図
【図5】図4のB−B線に沿った断面図
【符号の説明】
1 アダプター 2 アダプター本体 3 収納部 5 第1の開口部 6 第2の開口部 11 係合段部 12 係合段部 30 小型磁気ディスクカートリッジ 32 ケース 34 磁気ディスクメディア 36 磁気ヘッド挿入用窓部 39 シャッター部材 41 係合段部 42 係合段部 43 ガイド爪 44 ガイド溝 50 大型磁気ディスクカートリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターコアに固着保持されて回転自在
    な磁気ディスクメディアを内蔵するケースを有し、該ケ
    ースに、記録再生用磁気ヘッドが挿入される窓部が該ケ
    ースの前端面から上下面に亘って連通するように形成さ
    れているとともに、前記ケースの上下面に沿う上下面板
    部と前記ケースの前端面に沿って前記上下面板部を連結
    する連結板部とを備えて前記磁気ヘッド挿入用窓部を開
    閉するほぼコ字状の断面形状を有するシャッター部材が
    閉方向にばね付勢された態様で横方向に摺動可能に設け
    られてなる小型磁気ディスクカートリッジにおいて、 前記ケースの前端面に、前記シャッター部材の開閉方向
    に延びる段部が形成され、かつ該段部の凹コーナーに沿
    ってガイド溝が形成され、前記シャッター部材の前記連
    結板部が前記ケースの前端面の段部に対応した段部を有
    するとともに、該シャッター部材が、前記磁気ヘッド挿
    入用窓部を開く方向に摺動するときの少なくともリーデ
    ィング側先端部に、前記ガイド溝に係入して前記シャッ
    ター部材の開閉動作に伴って前記ガイド溝に沿って移動
    するガイド爪を備えてなることを特徴とする小型磁気デ
    ィスクカートリッジ。
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