JP2002093065A - 磁気転写用サブパルスの観測方法および装置 - Google Patents

磁気転写用サブパルスの観測方法および装置

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JP2002093065A JP2000275258A JP2000275258A JP2002093065A JP 2002093065 A JP2002093065 A JP 2002093065A JP 2000275258 A JP2000275258 A JP 2000275258A JP 2000275258 A JP2000275258 A JP 2000275258A JP 2002093065 A JP2002093065 A JP 2002093065A
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signal
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Takeshi Yuzawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写条件が不適切なために発生するサブパル
ス信号を、ノイズの影響を受け難くして観測可能とす
る。 【解決手段】 磁気転写により転写メディア14に記録
されたサーボ信号をヘッド10およびヘッドアンプ11
を介して複数回サンプリングし、複数の波形データをデ
ータ収集装置6により収集し、コンピュータ部1で各波
形データを比較して位相差を求めた後、その位相補正を
して各波形のアベレージング波形を作成し、これをサブ
パルス信号の観測用としてモニタ17に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
等の情報記録媒体の評価方法および装置に関し、特に磁
気転写された記録媒体の観測方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円盤状のディスクを記録媒体とし、この
ディスクを高速回転させながら、浮上ヘッドにより情報
の読み取りまたは書き込みを行なう磁気ディスクドライ
ブ装置は、コンピュータの外部記憶装置等に実用化され
ている。この磁気ディスクドライブ装置に用いられる磁
気ディスクは、表面に一定の間隔で同心円状にトラック
が設けられ、ここにディジタル情報を記録・再生できる
ようにしたものを基本としている。
【0003】さらに、磁気ディスクでは、ヘッドの位置
決めに必要な情報を、予めトラック上に一定間隔で書き
込んでおく方式が一般に用いられており、これをプリフ
ォーマットと呼んでいる。従来、このプリフォーマット
は主にサーボトラックライタを用いて行なわれている。
ところで、近年新たな磁気転写方式が実用化された。こ
の方式は、制御情報が記録されたマスタディスクを被転
写ディスクと密着させた状態で直流磁界を印加して、制
御情報を直接ディスクに転写する。そのため、処理時間
が短く、しかも狭トラックピッチにも対応し易いという
利点がある。
【0004】上記磁気転写方式は、その良否が転写条件
により左右される。転写条件が不適切なため発生する不
具合として、例えばサブパルス発生がある。これは、図
6(a)に示すように、転写信号のパルス波形のベース
ライン上に偽のパルスが発生する現象である。サブパル
ス信号は特定の転写条件を調整することで抑制できる
が、他の特性とのトレードオフ(犠牲)により、これを
完全に抑制することは難しい。そのため、転写したメデ
ィアを評価する際にサブパルス信号を観測し、その信号
レベルをチェックすることが不可欠であった。転写メデ
ィアの信号評価は、転写メディアからサーボ信号を再生
するためのスピンスタンドと、サーボ信号を観測するた
めのディジタルオシロスコープ(ディジタルオシロ)を
用いて行なっていた。その手順は、例えば以下のようで
ある。
【0005】まず、転写メディアをスピンスタンドにセ
ットしてこれを高速回転させ、磁気ヘッドにより転写信
号を再生する。スピンドルモータから1回転に1回出力
されるインデックスパルスによりトリガをかけて、ディ
ジタルオシロでこれを観測する。このときは、図7に示
すようなサーボ信号波形が観測される。図7の参照符号
30はディジタルオシロのモニタ画面、同31はサーボ
バースト、同32はDCイレーズ部である。サーボバー
ストは転写メディアの1トラック上に100個〜200
個程度存在し、同期部,アドレスマーク等の固有のビッ
トパターンから構成される。因みに、同期部の再生信号
は約5MHzの単一周波数である。
【0006】次に、特定のサーボバーストを選択して同
期部を拡大し、ディジタルオシロの画面に図6(a)の
ように数周期分のパルスを表示させる。この拡大表示波
形をもとに転写信号の評価を行なう。サブパルス信号の
評価では、拡大表示波形のパルス信号のベースライン付
近を観察し、サブパルスの有無やその振幅レベルをチェ
ックする。従来、以上のような手順による観測を、メデ
ィア上の様々なトラック位置で行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サブパ
ルスは微弱な信号のため、ノイズが観測の障害になり易
い。特に、外周部ではS/Nが低下するため、観測が困
難となる。例えば、図6(b)ではサブパルス信号がノ
イズに埋もれてしまっているので、その有無を判別し難
い。このような場合、ローパスフィルタにより高周波ノ
イズを低減する方法があるが、信号の高周波成分も同時
に除去されるため、本来の波形の情報が失われてしま
う。また、ディジタルオシロスコープには、同期信号か
らノイズを除去するための機能としてアベレージング機
能がある。この機能は、同期信号を同一の位相で複数回
トリガし、アベレージング処理をしてモニタに表示す
る。この機能をサーボ信号の観測に適用する場合には、
トリガ信号としてスピンドルモータのインデックスパル
スを使用するが、モータ回転のジッタ成分の影響により
トリガ毎に位相誤差が生じ、正確なアベレージング波形
を得られないという問題がある。
【0008】さらに、従来方法では、サーボバースト内
の観測領域にアクセスする際に、一々測定器(ディジタ
ルオシロ)を操作しなければならず、その結果、観測ポ
イントが多くなると操作回数も増加し、時間と労力が費
やされるという問題が発生する。したがって、この発明
の課題は、多大の時間と労力を費やすことなく、微弱な
サブパルス信号を正確に観測できるようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、磁気転写によりサーボ信
号が記録された転写メディアから再生したサーボ信号を
複数回サンプリングして複数の波形データを取得し、各
波形データを比較しその位相差を求めて位相補正をした
のち、各波形データを用いてアベレージング波形を作成
し、これをサブパルス信号の観測用波形として画面に表
示することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、磁気転写によりサー
ボ信号が記録された転写メディアの転写不良により発生
するサブパルス信号を観測する装置であって、転写メデ
ィアに記録されたサーボパターンを電気信号に変換しサ
ーボ信号を再生する手段と、再生されたサーボ信号を転
写メディアの回転に同期したパルス信号をトリガとして
1周期分サンプリングする手段と、1周期分のサンプリ
ングデータから特定のサーボバーストの位置を認識する
手段と、前記サンプリングを複数回行なって特定のサー
ボバースト内に設定された観測領域の複数の波形データ
を取得する手段と、複数の波形データを互いに比較して
位相差を推定する手段と、推定された位相差に基づき位
相補正をしてアベレージング波形を作成する手段と、そ
の結果をサブパルス信号の観測用波形として表示する手
段とを有してなることを特徴とする。上記請求項2の発
明においては、前記位相差を推定する手段は、観測領域
の波形データ間の相互相関演算により位相差を推定する
ことができる(請求項3の発明)。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す構成図である。参照符号14が評価対象としての転写
メディア、同8は転写メディア14から転写信号を再生
するためのスピンスタンドであり、転写メディア14を
回転させるためのスピンドルモータ13、磁気信号を再
生するヘッド10、このヘッド10を位置決めするため
のポジショナ12および再生信号を増幅するためのヘッ
ドアンプ11等から構成される。d1は、ヘッドアンプ
11により増幅されたリード信号である。
【0012】ヘッドアンプ11の出力はデータ収集装置
6に接続される。データ収集装置6は、A/D変換部1
5とバッファメモリ16から構成される。A/D変換部
15は例えば量子化ビット数8ビット、入力レンジ±3
00mV、変換データのフルスケールは−128〜+1
27となっている。また、サンプリング周波数は例えば
250Msps(Msps:Mega Samples
per Second)に設定されている。
【0013】バッファメモリ16はA/D変換部15が
サンプリングしたデータを一時的に格納するためのメモ
リであり、転写メディア14の1トラック分のサンプリ
ングデータを格納するのに十分な容量を有する。c2は
スピンドルモータ13が1回転に一度或る回転角におい
て発生するインデックスパルスであり、データ収集装置
6がデータのサンプリングを開始するタイミングを決定
する。
【0014】コンピュータ部1としては例えばパーソナ
ルコンピュータ(パソコン)を想定しており、CPU
(処理装置)2,外部記憶装置3,メモリ4およびモニ
タ17等より構成される。5はコンピュータ部1のプロ
グラムを示す。また、コンピュータ部1とデータ収集装
置6とは通信回線c1によって接続され、コマンドやデ
ータの送受信が行なわれる。
【0015】サブパルス信号の観測について、以下に説
明する。まず、観測すべきメディア14を、スピンドル
モータ13の回転軸にセットする。そして、スピンスタ
ンド8を操作し、これを起動する。その結果、スピンド
ルモータ13の回転軸にセットされた転写メディア14
が回転を開始し、一定時間後に定常回転数(例えば54
00rpm)に達する。さらに、ポジショナ12と連動
して、ヘッド10が転写メディア14の所定のロード位
置へ移動し、ロードされる。
【0016】次に、ヘッド10を転写メディア14の測
定すべきトラックへシーク(移動)させる。その結果、
ヘッド10によりそのトラックの転写信号が再生され、
さらにその信号はヘッドアンプ11により増幅されリー
ド信号d1が出力される。このとき出力されるリード信
号d1の振幅値は、A/D変換部15の入力レンジの約
90%に当たる±270mV程度となっている。これ
は、ヘッドアンプ11のゲインを調整することにより、
調整可能である。
【0017】次いで、コンピュータ部1の図示されない
キーボードを操作して、プログラム5を起動する。プロ
グラム5を起動すると、コンピュータ部1のモニタ17
に図2に示すようなプログラムウインドウ101が表示
される。このプログラムウインドウ101には、アベレ
ージング波形が表示される波形表示ウインドウ102、
ユーザがプログラム5の設定や制御を行なうためのメニ
ュー103等が配置されている。
【0018】次に、観測条件をプログラム5に設定す
る。観測条件には、サーボバースト番号,観測時間幅お
よび平均回数などがある。サーボバースト番号は、観測
領域が設定されるサーボバーストを指定する。すなわ
ち、サーボバースト番号は、インデックスパルスc2の
立ち上がりエッジ後の最初のサーボバーストを1番、次
のサーボバーストを2番という具合に割り付けている。
観測時間幅は、指定サーボバースト内の同期部の波形の
観測時間幅を指定する。ここでは、1μsとする。平均
回数はアベレージング処理のための、データの取得回数
を指定する。ここでは、5回とする。
【0019】次いで、プログラム5を操作して、波形取
得を開始する。図3は波形取得方法を説明するためのフ
ローチャートである。まず、ステップs1において、1
周分のサーボ信号のサンプリングが行なわれる。CPU
2は通信回線c1を介して制御コマンドを送り、データ
収集装置6に対してデータの収集開始を指令する。その
後、CPU2はデータ収集装置6がサンプリングを完了
するのに十分な時間(スピンドルモータ13の2回転分
の時間)だけ待機する。データ収集装置6はCPU2か
らの指令により、インデックスパルスc2のモニタを開
始する。
【0020】そして、スピンドルモータ13が或る回転
角に達し、インデックスパルスc2がLowからHig
hになると、データ収集装置6はA/D変換部15がサ
ンプリングしたデータを、バッファメモリ16の先頭ア
ドレスから順次格納する。そして、これが予め設定され
たデータ数N1に達すると、格納を停止する。このと
き、N1 は転写メディア14の1トラック当たりのサー
ボバースト数をNB 、サーボバーストからサーボバース
ト間のデータ数をNWWとした場合、 N1=NWW×(NB +1) …(1) となるように設定されている。
【0021】次のステップs2において、サンプリング
したデータから先頭(1番)のサーボバーストの開始位
置(バッファメモリ16内のアドレス)が探索される。
その手順は以下の通りである。 まず、サンプリングデータを先頭アドレスから順次調
べ、そのデータ値の絶対値がV1 以下の連続する個数を
カウントする。 そして、その個数が初めてN2 個以上となるアドレス
を見つける。 次に、そのアドレスから探索を開始し、データ値の絶
対値がV1 を越えるアドレスを見つける。
【0022】ここに、N2 は図7で符号32として示す
DCイレーズ部を判定するためのしきい値であり、サン
プリングレートから求められるDCイレーズ部のデータ
数をNDCとした場合、 N2 =NDC×0.8 …(2) となるように設定されている。また、V1 はノイズとパ
ルス信号を区別するためのしきい値であり、例えばA/
D変換部15のフルスケールの15%程度である「4
0」に設定される。その結果、1番目のサーボバースト
の開始ドレス(P1)が求められる。
【0023】次のステップs3では、観測対象のサーボ
バーストの開始ドレスの探索が行なわれる。そのため、
まず次式により探索開始アドレスが決定される。 探索開始アドレス=P1 +(BN −1)×NWW−NDC/2 …(3) ここに、P1 は1番目のサーボバーストの開始ドレス、
N は観測対象のサーボバーストの番号、NWWはサーボ
バーストからサーボバースト間のデータ数、N DCはDC
イレーズ部のデータ数である。次に、この探索開始アド
レスからバッファメモリ16内のサンプリングデータを
調べ、その絶対値が初めてV1 を越えるアドレスを探
す。その結果、観測対象のサーボバーストの開始ドレス
2 が求められる。
【0024】ステップs4では、観測領域周辺の波形デ
ータの転送が行なわれる。そのため、まず転送開始アド
レスと転送データ数が決定される。観測領域が設定され
ている同期部はサーボバーストの先頭から開始するの
で、転送開始アドレスはステップs3で求められた、観
測対象のサーボバーストの開始ドレスP2 となる。また
転送データ数Nsは、次の式により与えられる。 Ns=Nw+Np+1 …(4) ここに、Nw,Npはそれぞれ観測時間幅,およびサー
ボ信号のパルスの1周期に相当するサンプリングデータ
数である。例えば、観測時間幅が1μs、サンプリング
周波数250Mspsの場合、データ数は301とな
る。CPU2は、バッファメモリ16内の上記転送開始
アドレスからNs個のサンプリングデータをリードし、
これを1回目のサンプリングによる波形データとしてメ
モリ4に格納する。
【0025】ステップs5では、平均回数分の波形デー
タの転送をしたか否かの判定が行なわれる。この例では
平均回数は5回に設定されているので、ステップs6へ
と進む。ステップs6では、再び1周分のサーボ信号の
サンプリングが行なわれるが、この処理はステップs1
の場合と同様である。その結果、同一トラックの新たな
サンプリングデータが、データ収集装置6のバッファメ
モリ16に格納される。そして、ステップs4へ進む。
このステップs4では、観測領域について新たにサンプ
リングされた波形データの転送を行ない、これを2回目
のサンプリングによる波形データとしてメモリ4に格納
する。以下、同様の処理をして計5回のサンプリングに
よる同一の観測領域の5個の波形データが取得され、こ
れらがコンピュータ部1に転送され、それぞれメモリ4
に格納される。その後、ステップs7へ進む。
【0026】ステップs7では、メモリ4に格納された
1回目〜5回目のサンプリングによる波形データが比較
され、波形の位相差が推定される。その手順は以下の通
りである。まず、最初に1回目と2回目のデータを比較
する。そのため、数1で示す(5)式のような相関演算
を行なう。なお、この(5)式x1 (n),x2 (n)
は1回目,2回目の波形データ、Nsはサンプリングデ
ータの個数、C(k)は相互相関関数、kは相互相関関
数のラグタイムであり単位はサンプルである。
【数1】
【0027】また、L1 は次式により定義される値であ
る。 L1 =Ceil[Np/2] …(6) ここに、Npは同期部のパルス1周期分のサンプリング
データ数、例えばパルス周波数5MHz、サンプリング
レート250Mspsの場合、Np=50となる。
【0028】(5)式はすなわち、1回目の波形に対し
て2回目の波形をパルスの半周期を上限に左右にオフセ
ットさせて、波形が常に重なり合っている範囲について
相関を求めることに相当する。図4(a),(b),
(c)はその様子をk=−L1,k2 ,L1 の各場合に
ついて示したものである。図4において、W1,W2は
それぞれ1回目,2回目の波形、D1 は相関がとられる
範囲を示す。k=k2 では図4(b)のようにW1,W
2の位相はほぼ一致する。一方、相互相関関数C(k)
は図5に示すような特性となり、k=k2 でピーク値を
取る。そこで、−L1 ≦k2 ≦L1 において、相互相関
関数C(k)のピークを与えるkの値k2 を求め、これ
をサンプル数に換算した波形間の位相差の推定値とす
る。なお、サンプル毎の位相差は、パルス信号の半周期
間よりも小さいと仮定している。さらに、1回目と3回
目、1回目と4回目および1回目と5回目の波形データ
についても同様に相互相関関数を求め、それぞれの位相
差の推定値k3 ,k4 ,k5 を得る。
【0029】ステップs8では、1回目〜5回目の波形
データのアベレージング処理が行なわれる。このアベレ
ージング処理は、2回目〜5回目の波形のサンプリング
データについて、ステップs7で求めた1回目の波形デ
ータに対する位相差を補正して行なわれる。すなわち、
次の数2の(7)式の計算を行なう。なお、x1 (n)
は1回目の波形のサンプリングデータ、xm (n)(m
=2,3,…5)は2回目〜5回目の波形のサンプリン
グデータ、km (m=2,3,…5)はステップs7で
求めた位相差の推定値、Navg は平均回数(この例では
5回)、xavg(n)はアベレージング波形のデータで
ある。この(7)式により求められるアベレージング波
形のサンプリングデータxavg (n)(−L1 ≦n≦N
s−L1−1)のデータ数はNs−2×L1 となるが、
これはこれは観測時間幅に相当するデータ数Nwに等し
いか、それより1つ多くなる。
【数2】
【0030】ステップs9では、作成されたアベレージ
ング波形の、図2に示す波形表示ウインドウ102内へ
の表示が行なわれる。この波形表示ウインドウ102の
時間軸(水平軸)は0秒から観測時間幅(この例では1
μs)に設定され、電圧軸(垂直軸)はA/D変換部1
5のフルスケール(−300mV〜300mV)に設定
されている。CPU2はアベレージング波形のデータx
avg (n)(−L1 ≦n≦Ns−L 1 −1)のうち、n
=L1 から観測時間幅に相当するNw個のデータを波形
表示ウインドウ102内にマッピングする。すなわち、
n=0〜Nw−1を0sec〜1μsecに、データ値
−128〜+127を−300mV〜300mVに対応
させる。さらに、波形表示ウインドウ102内にマッピ
ングした各データ点を結ぶ直線を描画する。
【0031】さらに、CPU2はプログラムウインドウ
101内に、時間軸スケール105aおよび時間軸ラベ
ル105b、電圧軸スケール106aおよび電圧軸ラベ
ル106b等の、それぞれの適当な位置および値を計算
して描画する。その結果、図2の波形表示ウインドウ1
02内には、アベレージング波形W6が表示される。ま
た、W7はアベレージング波形W6に含まれるサブパル
ス信号波形を示す。この波形はアベレージング処理の結
果、ベースラインノイズが除去されているので、その形
状が明瞭に識別可能となっている。さらに、同じトラッ
クにおいて、別のサーボバーストの信号を観測するに
は、プログラム5を操作してサーボバースト番号を設定
した後、再度波形取得を開始する。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、下記のような効果が
もたらされる。 1)サブパルス信号の観測用波形が、観測領域の複数の
波形データから作成されたアベレージング波形として表
示されるため、従来ノイズにより観測が困難であった微
弱なサブパルス信号も観測可能となる。 2)観測領域の個々の波形データに位相差があっても、
アベレージングの前にその位相差が推定されて補正がか
けられるため、正確なアベレージング波形が得られる。 3)また、観測領域の波形データに位相差があると、波
形データ間の相互相関関数のピーク値がその位相差に応
じて変化する。従って、波形データ間の相互相関演算に
より相互相関関数を求め、そのピーク位置のずれを検知
することで、位相差を推定できる。 4)観測領域の波形データが取得される際に、まず1周
分のサーボ信号のサンプリングデータが調べられ、観測
領域が設定された特定のサーボバーストの位置が自動的
に認識されるので、観測領域にアクセスする時間および
労力が大幅に緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す構成図である。
【図2】プログラムウインドウの説明図である。
【図3】この発明による観測方法を説明するフローチャ
ートである。
【図4】波形が重なり合う範囲を説明するための説明図
である。
【図5】相互相関関数の説明図である。
【図6】ディジタルオシロのサブパルス信号説明図であ
る。
【図7】ディジタルオシロのモニタ画面説明図である。
【符号の説明】
1…コンピュータ部、2…CPU(処理装置)、3…外
部記憶装置、4…メモリ、5…プログラム、6…データ
収集装置、8…スピンスタンド、10…ヘッド、11…
ヘッドアンプ、12…ポジショナ、13…スピンドルモ
ータ、14…転写メディア、15…A/D変換器、16
…バッファメモリ、18…モニタ、30…モニタ画面、
31…サーボバースト部、31…DCイレーズ部、10
1…プログラムウインドウ、102…波形表示ウインド
ウ、103…メニュー。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 574 G11B 20/18 574J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気転写によりサーボ信号が記録された
    転写メディアから再生したサーボ信号を複数回サンプリ
    ングして複数の波形データを取得し、各波形データを比
    較しその位相差を求めて位相補正をしたのち、各波形デ
    ータを用いてアベレージング波形を作成し、これをサブ
    パルス信号の観測用波形として画面に表示することを特
    徴とする磁気転写用サブパルスの観測方法。
  2. 【請求項2】 磁気転写によりサーボ信号が記録された
    転写メディアの転写不良により発生するサブパルス信号
    を観測する装置であって、 転写メディアに記録されたサーボパターンを電気信号に
    変換しサーボ信号を再生する手段と、再生されたサーボ
    信号を転写メディアの回転に同期したパルス信号をトリ
    ガとして1周期分サンプリングする手段と、1周期分の
    サンプリングデータから特定のサーボバーストの位置を
    認識する手段と、前記サンプリングを複数回行なって特
    定のサーボバースト内に設定された観測領域の複数の波
    形データを取得する手段と、複数の波形データを互いに
    比較して位相差を推定する手段と、推定された位相差に
    基づき位相補正をしてアベレージング波形を作成する手
    段と、その結果をサブパルス信号の観測用波形として表
    示する手段とを有してなることを特徴とする磁気転写用
    サブパルスの観測装置。
  3. 【請求項3】 前記位相差を推定する手段は、観測領域
    の波形データ間の相互相関演算により位相差を推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の磁気転写用サブパル
    スの観測装置。
JP2000275258A 2000-09-11 2000-09-11 磁気転写用サブパルスの観測方法および装置 Pending JP2002093065A (ja)

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