JP2002090891A - フレネルレンズシート及びフレネルレンズシートの製造方法 - Google Patents

フレネルレンズシート及びフレネルレンズシートの製造方法

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JP2002090891A
JP2002090891A JP2000285201A JP2000285201A JP2002090891A JP 2002090891 A JP2002090891 A JP 2002090891A JP 2000285201 A JP2000285201 A JP 2000285201A JP 2000285201 A JP2000285201 A JP 2000285201A JP 2002090891 A JP2002090891 A JP 2002090891A
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fresnel lens
lens sheet
light
polarized light
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Toru Watanabe
徹 渡辺
Hideki Kobayashi
秀樹 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スクリーン周辺部の画像の着色を防止する。 【解決手段】本発明にかかるフレネルレンズシート1
は、入射された光を一定の角度の範囲内になるように絞
込むものであって、入射光は、特定の偏光面を有すると
ともに、このフレネルレンズシート1のフレネル面に対
して20度以上全反射角度以下の入射角を有し、さらに
レネルレンズシート1の基板の複屈折を350nm以下
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば背面投射型
テレビジョンにおいて用いられる背面投射型スクリーン
のフレネルレンズシート及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】背面投射型テレビジョン(以下、RPT
V)では、一般的にレンチキュラーレンズとフレネルレ
ンズを有するスクリーンが用いられている。投射光源と
しては、CRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)方式、
LCD(液晶ディスプレイ:Liquid Crystal Display)
方式およびDMD(Digital Micromirror Device)方式
等がある。この内、LCD方式はRPTVの小型化に対
し有利であり、近年活発に開発が進められている。
【0003】図1に、LCD方式を採用したRPTVの
概略図を示す。RPTVは、光源4、レンズ5、偏光板
6、液晶パネル7、偏光板8、拡大レンズ9、背面投射
型スクリーン3を備え、この背面投射型スクリーン3
は、フレネルレンズシート1とレンチキュラーレンズシ
ート2を有する。
【0004】光源4から出射された光は、レンズ5によ
りコリメートされた後、偏光板6に入射する。偏光板6
に入射された光は、偏光板6を通過することにより、一
つの方向にしか振動しない直線偏光となる。そして、こ
の直線偏光は液晶パネル7を通過し、偏光板7に至る。
このとき、液晶パネル7の各画素に映像データに応じた
電圧が印加され、ある画素については偏光板8を当該直
線偏光が通過するように、またある画素については偏光
板8を当該直線偏光が通過しないように制御される。偏
光板8を通過した直線偏光は、拡大レンズ9により拡大
され、背面投射型スクリーン3に入射する。背面投射型
スクリーン3では、フレネルレンズシート1が、入射さ
れた光を一定の角度の範囲内になるように絞込む。レン
チキュラーレンズシート2は、フレネルレンズシート1
を透過した入射光を適当な角度の範囲に広げる。
【0005】このフレネルレンズシート1の模式図を図
2に示す。フレネルレンズシート1の出射面には、フレ
ネルレンズ11が基板12上に設けられている。フレネ
ルレンズシート1では、図示されるように光の不透過領
域と透過領域を有する。ここで、フレネルレンズシート
1の基板12は、例えば、ポリメチルメタアクリレート
(PMMA)、PMMAとエチルアクリレート、スチレ
ン又はメチルアクリレートの共重合体等のアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、アクリルにゴム成分を重合または分散させた耐衝撃
グレードのアクリル樹脂の素材よりその基材が構成され
る。フレネルレンズ11のレンズパターンは例えばウレ
タン系の紫外線硬化型アクリレート樹脂より構成され
る。
【0006】LCDを採用したRPTVのレンチキュラ
ーレンズシート2の模式図を図3に示す。レンチキュラ
ーレンズシート2の入射面には、レンチキュラーレンズ
21が設けられている。ここで、レンチキュラーレンズ
シート2は、例えば、PMMA、PMMAとエチルアク
リレート又はメチルアクリレートの共重合体等のアクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、アクリルにゴム成分を重合または分散させた耐衝
撃グレードのアクリル樹脂より構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LCD方式
のRPTVにおいて、図2、図3により説明したような
背面投射型スクリーンを用いた場合、スクリーン周辺部
の画面が着色するという問題が発生する場合があった。
特に、RPTVを薄型にするため、フレネルレンズ11
の焦点距離が短く、かつ拡大レンズ9からフレネルレン
ズ11間の投射距離が短い場合、着色が激しくなるとい
う問題点を有していた。
【0008】よって、本発明の目的は、スクリーン周辺
部の画像の着色を防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるフレネ
ルレンズシート(例えば、本実施の形態におけるフレネ
ルレンズシート1)は、入射された光を一定の角度の範
囲内になるように絞込むフレネルレンズシートであっ
て、この入射光は、特定の偏光面を有するとともに、当
該フレネルレンズシートのフレネルレンズ面に対して2
0度以上全反射角度以下の入射角を有し、さらに当該フ
レネルレンズシートの基板の複屈折を350nm以下と
したものである。これによりスクリーン周辺部の画像の
着色を防止することができる。
【0010】入射光が偏光板と液晶パネルを通過した光
である場合に特に有効である。
【0011】また、入射光は、光の三原色の偏光方向が
一致している場合にも有効であり、さらには、入射光の
偏光方向がフレネルレンズシートの上下方向に対して平
行又は垂直である場合に本発明を適用することが望まし
い。
【0012】そして、この発明にかかるフレネルレンズ
シートの製造方法は、ダイ(例えば本実施例におけるダ
イ1102)より樹脂を押し出すステップと、ダイより
押し出された樹脂(例えば本実施例における樹脂110
1)を第1のローラ(例えば本実施例における上ローラ
1103)により下流に送るステップと、第1のローラ
により送られた樹脂を、第1のローラの下流に設けられ
た第2のローラ(例えば本実施例における中ローラ11
04)によりさらに下流に送るステップとを有するフレ
ネルレンズシートの製造方法であって、第1のローラと
第2のローラのドロー比を制御することにより当該樹脂
より構成されるフレネルレンズシートの基板の複屈折を
350nm以下としたものである。これにより、スクリ
ーン周辺部の画像の着色を防止することができるフレネ
ルレンズシートを製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明を想起するに至った
過程を説明する。最初に、本発明の問題点である画面の
着色現象は、以下に示す原因より発生していることが分
かった。
【0014】LCD光学系より投射された光は、拡大レ
ンズ9により拡大されるため、フレネルレンズシート1
に対し斜め入射となる。そして、入射光は、フレネルレ
ンズシート1の入射面で屈折した後、フレネルレンズ面
に達する。ここで、LCD光学系から投射された光は、
偏光板8によって所定の偏光面を有する直線偏光であ
る。例えば、入射光の偏光面がスクリーン3の縦横方向
に対し、45°の傾きを持っている場合がある。この例
につき図4に説明図を示す。この例では、図示されるよ
うに偏光面が左上角、右下角を結んだ面であるとする。
この場合にスクリーン3の角の領域においてフレネルレ
ンズ面に対する偏光面は背面投射型スクリーン3の上下
対角方向で異なることになる。この場合、フレネルレン
ズ面の左下角の領域及び右上角の領域では、フレネルレ
ンズ面の偏光は、フレネルレンズ面に対しP偏光成分と
なる。また、この場合、フレネルレンズ面の左上角の領
域及び右下角の領域では、フレネルレンズ面に対しS偏
光成分となる。
【0015】他方、光の偏光面がスクリーン3に対し、
左下角、右上角を結んだ面であるとすると、フレネルレ
ンズ面の左下角および右上角では、偏光は、フレネル面
に対しS偏光成分となる。また、この場合、フレネルレ
ンズ面の左上角の領域及び右下角の領域では、フレネル
レンズ面に対しP偏光成分となる。
【0016】P偏光とS偏光の反射率は、図9に示され
るように大きく異なる。図9において、縦軸は反射率、
横軸は入射角を示す。この例では、屈折率1.552の
物質中から空気中へ光が抜ける場合を計算している。図
9より約40度の入射角以上は、全反射を起こすことが
分かる。ここで、フレネルレンズは屈折領域を使用する
ため、全反射以下の角度のみを考慮すればよい。その範
囲において、約20度から40度の領域は、P偏光成分
の反射率がS偏光成分の反射率より大きくなることが分
かる。特に34度付近ではP偏光成分のみが反射してい
る。
【0017】さらに図10にフレネルレンズシート1内
の光の動きの一例を示す。Dはフレネルレンズ角を示
す。フレネルレンズシート1に入射した光は、そのまま
通過せずに、フレネルレンズ面において一部の光が反射
し、さらに入射面において反射した後、再度、フレネル
レンズ面を通過し、出射する場合がある。このようにフ
レネルレンズシート1内で反射を繰り返した後に出射さ
れる光は、上述のようにP偏光とS偏光とで反射率が違
うことに起因して、P偏光とS偏光とで異なる強度で出
射することになる。図4に示す例では、反射率の高いP
偏光成分が多い左下領域と右上領域において反射率が高
くなる。また、反射率が低いS偏光成分が多い左上領域
と右下領域において反射率が低くなる。この様な現象を
回避するために、一般的には光偏光面をスクリーン3に
対し、0°あるいは90°となるように設計することが
行われている。
【0018】ところが、0°或いは90°に偏光面を設
定した場合においても、光3原色それそれの偏光面が異
なると以下のような着色問題を有する。この点を説明す
るための図を図5、図6に示す。図5は、緑色の偏光に
ついて説明しており、図6は、赤色と青色の偏光につい
て説明している。図に示されるように緑色の偏光面がス
クリーン3に対し縦方向であり、赤色の偏光面と青色の
偏光面とがスクリーン3に対し横方向である。このよう
な場合は、LCD光学系の設定により発生しうる。
【0019】この時、スクリーン3の角部でのフレネル
レンズ面への偏光角度は、何れの色、何れの角部におい
ても45°で等しく、輝度・色班を起こすことはない。
一方、スクリーン3の上下端、或いは左右端において
は、各色の違いにより、フレネルレンズ面への偏光方向
が異なり、スクリーン上下端において、赤・青色はフレ
ネルレンズ面に対しP偏光となり、緑色はS偏光とな
る。この時、P偏光の反射率が高くなり、スクリーン上
下端において着色現象を起こすことになる。この問題を
回避するには、光3原色の偏光方向を同じとすることが
有効である。また、以上の現象は何れもフレネル角度が
大きいほど及び光入射角度が大きいほど顕著である。
【0020】ところで、3原色の偏光方向が同じであ
り、かつその偏光方向がスクリーン3の上下方向に対し
平行あるいは直角、即ち左右方向に平行であった場合に
おいても着色現象が発生することがある。図7及び図8
にこの点を説明するための図を示す。これは以下の原因
による。例えば全ての色の偏光方向がスクリーン3の垂
直方向であった場合、図7の点Aに入射した光が図8
(a)のような成分を有していたとする。このとき、点
Aに入射しフレネルレンズ面で反射した光は、図8
(b)のようにP偏光成分が主体となる。そして、基板
に複屈折があった場合、フレネルレンズ面で反射した光
は、左方向あるいは右方向に回転した楕円偏光となる。
この反射光は、入射面で反射され、フレネルレンズ面を
通過しレンチキュラーレンズシート2側の出射する。
【0021】この時、レンチキュラーレンズシート2を
通して、この反射光をみた場合、レンチキュラーレンズ
シート2もそのレンズ形状に由来する偏光特性を持って
いるため右回転した楕円偏光と左回転した楕円偏光で、
レンチキュラーレンズシート2の光透過率が異なること
になる。つまり、スクリーン3に対する偏光方向および
各色全てが同じ偏光方向であっても、フレネル基板に複
屈折があることによりフレネルレンズ面での反射光の影
響により、画面で着色現象が発生することになる。
【0022】この点につき、例を挙げて詳細に説明す
る。第1の例は、フレネルレンズシート1の基板複屈折
が550nmの場合である。この場合、青色光(波長λ
=440nm)に対しては、波長に対し基板複屈折が
1.25倍となり、1/4波長板と等価な作用を及ぼ
す。この結果、偏光は円偏光となり、基板裏面での反射
はS偏光とP偏光の中間となる。尚、基板複屈折とは、
フレネルレンズシート1の基板部分の複屈折を指す。
【0023】また、緑色光(波長λ=550nm)に対
しては、波長に対し基板複屈折は1.0倍となり、偏光
への影響はない。この結果、基板裏面での反射はP偏光
主体となり、高くなる。
【0024】そして、赤色光(波長λ=600nm)に
対しては、波長に対し基板複屈折が0.91倍となり、
ほぼP偏光主体の偏光となる。この結果、基板裏面での
反射はP偏光主体となり、高くなる。以上のように、基
板裏面での反射は、高い順に「緑色」>「赤色」>「青
色」となりオレンジ色かかった色となる。
【0025】第2の例は、フレネルレンズシート1の基
板複屈折が300nmの場合である。この場合、青色光
(波長λ=440nm)に対しては、波長に対し複屈折
が0.68倍となり、偏光は楕円偏光となる。ただし、
主体はフレネルレンズ面と平行のP偏光が主体であり、
基板裏面での反射も比較的高い。
【0026】緑色光(波長λ=550nm)に対して
は、波長に対し基板複屈折は0.55倍となり、ほぼ1
/2波長板と等価な作用を及ぼす。この結果、偏光は円
偏光となり、基板裏面での反射はS偏光とP偏光の中間
となる。
【0027】赤色光(波長λ=600nm)に対して
は、波長に対し基板複屈折が0.5倍となり、ちょうど
1/2波長板と等価な作用を及ぼす。つまり赤色光は基
板を通過することにより、90度回転した偏光となる。
この結果、フレネルレンズ面と平行の偏光は、直角偏光
に変化し、基板裏面への入射はS偏光が主体となり、反
射率は低い状態となる。
【0028】以上のように第2の例では、基板裏面での
反射は高い順に「青色」>「緑色」>「赤色」となり、
青みの強い色となる。
【0029】第3の例は、フレネルレンズシート1の複
屈折が200nmの場合である。この場合、青色光(波
長λ=440nm)に対しては、波長に対し基板複屈折
が0.45倍となり、偏光は楕円偏光となる。ただし、
主体はフレネルレンズ面と平行の偏光であるS偏光が主
体であり、基板裏面での反射も比較的低い。
【0030】緑色光(波長λ=550nm)に対して
は、波長に対し基板複屈折は0.36倍となり、偏光は
楕円偏光となる。ただし、主体はフレネルレンズ面と平
行であるP偏光が主体であり、基板裏面での反射も比較
的高い。
【0031】赤色光(波長λ=600nm)に対して
は、波長に対し基板複屈折が0.33倍となり、偏光は
楕円偏光となる。ただし、主体はフレネルと平行である
P偏光が主体であり、基板裏面での反射も比較的高い。
【0032】例3では、基板裏面での反射は、高い順に
「青色」>「緑色」>「赤色」となるがその差は小さ
い。
【0033】以上のように、赤色光波長の600nmの
1/2以下の複屈折であれば、フレネルでの反射光が基
板を通過することによる偏光状態の変化は小さく、光3
原色の違いによる基板裏面での反射率の差も小さくな
る。
【0034】この様な現象を解決する方法としては、フ
レネルレンズシートの複屈折を低減することが最も効果
的である。種々検討した結果、上記現象による着色は、
フレネルレンズートの複屈折が350nm以下であれ
ば、実用上問題無いことが分かった。
【0035】本発明に従えば、複屈折が350nm(測
定波長500nmにて)のフレネルレンズシート基板を
使用することにより、着色のない優れたスクリーンとす
ることができることが分かった。またこの時、当然各3
原色の偏光方向は一致しており、かつその偏光方向はス
クリーンの縦横方向に対し、平行あるいは垂直であるこ
とが望ましい。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。まず、フレネルレンズシート1の製造方法について
具体的に説明する。次の表1に製造条件を示す。この例
では、画面の色の均一性の評価の結果、実用上問題のな
いレベルと認められた基準品の製造条件を基準に、所定
の条件を変更した5種類のフレネルレンズシート1を製
造し、その複屈折を評価した。
【0037】
【表1】 また、この例において、フレネルレンズシート1の製造
に用いた製造装置を図11に示す。図11に示されるよ
うに、フレネルレンズシート1の原料となる樹脂110
1は、ダイ1102より押し出され、上ローラ1103
と中ローラ1104の間をこれらのローラが図示する方
向に回転することにより移動する。そして、樹脂110
1は、下ローラ1105を経て引張りローラ1106・
1107間に挟まれ、引っ張られる。表1において、ロ
ール温度及びロール速度、ドロー比等において、「下」
は下ローラ1105、「中」は中ローラ1104、
「上」は上ローラ1103、「PVM」は引張りローラ
1106・1107を各々示している。この表1より、
ドロー比を上げた場合に複屈折が増加することが判る。
逆に言えば、ドロー比を制御することにより複屈折を抑
制することができる。
【0038】フレネル基盤複屈折が300nmであるフ
レネルレンズシートを2P法により作成し、LCD方式
の背面投射型TVにて画面の色の均一性を評価した。そ
の結果、実用上問題の無いレベルであった。
【0039】一方、フレネル基板の複屈折が400nm
であるフレネルレンズシートを2P法により作成し、L
CD方式の背面投射型TVにて画面の色の均一性を評価
した。その結果、画面の角の領域で着色していることが
分かった。
【0040】
【発明の効果】本発明により、スクリーン周辺部の画像
の着色を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背面投射型テレビジョンシステムの概略図であ
る。
【図2】フレネルレンズシートの模式図である。
【図3】レンチキュラーレンズシートの模式図である。
【図4】入射光の偏光方向と反射の関係を説明するため
の図である。
【図5】入射光の偏光方向と反射の関係を説明するため
の図である。
【図6】入射光の偏光方向と反射の関係を説明するため
の図である。
【図7】入射光の偏光方向と反射の関係を説明するため
の図である。
【図8】入射光の偏光方向と反射の関係を説明するため
の図である。
【図9】P偏光とS偏光の入射角度と反射率を示す図で
ある。
【図10】フレネルレンズシートに入射した光の動きを
説明するための図である。
【図11】本発明の一実施例において用いられた製造装
置を示す図である。
【符号の説明】
1 フレネルレンズシート 2 レンチキュラーレンズ
シート 3 背面投射型スクリーン 6 偏光板 7 液晶パネ
ル 8 偏光板 11 フレネルレンズ 21 レンチキュラーレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 E 33/12 33/12 H04N 5/74 H04N 5/74 C 9/31 9/31 C Fターム(参考) 2H021 BA22 BA32 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA27X FA28X FA41Z LA20 5C058 AA01 AA06 AA11 BA23 BA35 EA01 EA26 EA27 EA34 5C060 AA01 BB13 GA02 GC01 JA00 JB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射された光を一定の角度の範囲内になる
    ように絞込むフレネルレンズシートであって、前記入射
    光は、特定の偏光面を有するとともに、当該フレネルレ
    ンズシートのフレネルレンズ面に対して20度以上全反
    射角度以下の入射角を有し、さらに当該フレネルレンズ
    シートの基板の複屈折を350nm以下とするフレネル
    レンズシート。
  2. 【請求項2】前記入射光は、偏光板と液晶パネルを通過
    した光であることを特徴とする請求項1記載のフレネル
    レンズシート。
  3. 【請求項3】前記入射光は、光の三原色の偏光方向が一
    致していることを特徴とする請求項1又は2記載のフレ
    ネルレンズシート。
  4. 【請求項4】前記入射光は、偏光方向がフレネルレンズ
    シートの上下方向に対して平行又は垂直であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のフレネルレンズシー
    ト。
  5. 【請求項5】ダイより樹脂を押し出すステップと、 前記ダイより押し出された樹脂を第1のローラにより下
    流に送るステップと、 前記第1のローラにより送られた樹脂を、前記第1のロ
    ーラの下流に設けられた第2のローラによりさらに下流
    に送るステップとを有するフレネルレンズシートの製造
    方法であって、 前記第1のローラと前記第2のローラのドロー比を制御
    することにより当該樹脂より構成されるフレネルレンズ
    シートの基板の複屈折を350nm以下とするフレネル
    レンズシートの製造方法。
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