JP2002090316A - 濃度測定装置及び方法 - Google Patents
濃度測定装置及び方法Info
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Abstract
沈降する大きさの気泡や固形粒子をオンラインで除去し
つつ、濃度を測定する。 【解決手段】 検出部10は、下方から流入した被測定
流体を上流配管11aから上流弁12a、濃度計13、
下流弁12b及び下流配管11bを通して上方に流出さ
せるように鉛直又は斜め方向に配設された配管系を備え
ている。このため、測定の際に、命令装置21がオンラ
インで両弁12a,12bを閉にすると、被測定流体中
の気泡が浮上すると共に、固形粒子が沈降する。すなわ
ち、測定の際に、濃度計13から気泡及び固形粒子がそ
れぞれ除去されるため、被測定流体の濃度として、大き
な気泡や固形粒子を含まない真値化状態での真値化濃度
exを測定できる。
Description
ト、産業プラント、下水処理施設、浚渫汚泥改質施設等
の気泡性流体あるいは沈降性流体の濃度(あるいは純粋
又は略純粋の液体の密度)を測定する濃度測定装置及び
方法に関する。
ト、下水処理施設、浚渫汚泥改質施設等では、気泡性流
体あるいは沈降性流体の濃度を測定するための濃度計が
広く用いられている。
波又は電波等を用いた濃度計と、振動を用いた濃度計と
が知られている。
は、主に減衰方式と位相差方式とがある。減衰方式は、
対象固形粒子を含む被測定流体の濃度測定に使用され
る。減衰方式では、光波、音波、電波等のビームを被測
定流体中に入射し、被測定流体中に含まれる固形粒子に
よる吸収、反射等でビームを減衰させ、この減衰を被測
定流体の固形物濃度に換算している。
被測定流体(例、糖液や寒天液等)の濃度測定に使用さ
れる。位相差方式では、被測定流体の濃度に対応して音
波や電波の伝搬速度が変化することが利用される。すな
わち、位相差方式では、測定の基準となる流体(例、
水)の信号波形と、被測定流体(例、糖液)の信号波形
とが伝搬速度の違いから位相がずれるが、この位相ずれ
を被測定流体の濃度に換算している。
被測定流体に含まれる気泡や固形粒子の影響を受ける場
合がある。この影響を除去する観点から、気泡に対して
は、真空脱気後加圧消泡(気泡を被測定液体中に溶解)
を行う方式が知られている。
の消泡時間を要するので、測定時間が遅い欠点がある。
なお、固形粒子に対しては、固形粒子(外乱)抜きの簡
単な濃度測定が渇望されている。固形粒子の代表例は、
被測定液中に混入するエマルジョンと称する付着防止用
ガラスビーズ等である。
の中に自由に振動する振動子(振動維持装置付)を被測
定流体中に挿入し、濃度に対応して得られる振動を濃度
に換算している。なお、振動子の固有振動周波数は、被
測定流体が高濃度のときに低く、低濃度のときに高くな
る。振動子に代えて、被測定流体が流れているパイプを
振動させ、濃度に対応した振動を得てもよい。
対象流体中に含まれる気泡や固形粒子に影響されるた
め、多くの場合、流体プロセスに適用するのは困難であ
る。振動を用いた方式で気泡や固形粒子に影響される場
合は、前述した真空脱気後加圧消泡方式や比較的影響の
少ない電波濃度計が用いられている。
を選べば、見かけ上、液中の懸濁物(含気泡や固形粒
子)あるいは液中の溶解物質の濃度を容易に測定可能で
ある。但し、その測定値は、気泡や含有固形粒子の影響
確認と、被測定対象流体の濃度の手分析による確認とが
不可欠である。
(全固形分)を測定するには、被測定対象により分析法
も異なるが大凡30分程度を要する。従って、手分析に
よる確認は至難の業である。参考までに現場でのTS濃
度の手分析について2つの例を述べる。
プと秤を組合せた水分計(乾燥質量法の簡易法)」が用
いられ、10g程度の試料で30分程度の時間を要す
る。
に赤外線ランプと真空を組合せた加熱乾燥が行われる。
加熱温度は、澱粉が変態(糊化)しない温度以下であ
り、コーンスターチでは60℃程度以下、馬鈴薯澱粉で
は45℃程度以下である。分析に要する時間は10g程
度の試料で45分程度である。
うな濃度測定方式では、次の(i)(ii)のような問
題がある。
降する大きさの気泡や固形粒子をオンライン上で除去操
作し、その除去の状態変化の中に制御指標のプロセス量
として使用可能な状態を発見し、その使用可能な状態を
測定することが必要である。しかしながら、これら一連
の具体的な手法が不明である。
めただけで気泡や浮上性固形粒子が浮上し易い流体ある
いは沈降性固形粒子が沈降し易い流体がある。
は、比重の大きい液体(例、硫酸、海水)あるいは表面
張力の大きい液体(例、水銀、水)である。なお、表面
張力の大きい液体は、気泡粒子の保護物質を含まない状
態では気泡が不安定ですぐに壊れ、壊れた気泡が集合し
て大きくなり浮上する。
は、比重が小さく表面張力が小さい液体(例、アルコー
ル、エーテル、四塩化炭素等の一般的な有機溶剤)であ
る。表面張力の大きい例えば水に界面活性剤を添加し表
面張力を小さくした液も有機溶剤と同様な挙動をする。
なお、表面張力の大きい例えば水に界面活性剤を添加し
た場合、気泡は、界面活性剤の分子に保護されて壊れに
くくなるので、気泡同士が集合しにくくなり、浮上もし
にくくなる。
の浮上し易さ等が変化するので、状態変化中で使用可能
な状態を発見するのが困難であり、且つ測定に利用する
のも困難となっている。
し、また本発明者の研究によれば、後述するが、濃度計
に指示ずれを生じさせる。このため、被測定流体の性質
を吟味して再現性重視の測定を行うには、大きな気泡を
オンラインで配管内から抜くことが必要である。しかし
ながら、この大きな気泡の抜き方が不明である。
(コロイド液)の場合、微細気泡が懸濁液中に分散し飽
和状態(気泡の量が短時間では不変な状態)となってい
る場合が多い。この種の被測定流体は、食品製造プラン
ト・産業プラント等で良く見られる懸濁液であり、具体
的には澱粉乳、チョコレート等である。
囲気の回転円盤上で擦込み充填する際に、微細気泡がチ
ョコレート中に分散して飽和状態になり、大きな気泡が
大気中に抜け、微細気泡が分散してチョコレートの構成
成分となる。すなわち、チョコレートが被測定流体の場
合、このような微細気泡が含入した状態で濃度に対応す
るプロセス量が測定され、品質が管理される。
物を溶質とする溶液流体の場合、溶解した空気が、遠心
分離器、移送ポンプ及び撹拌機等により流体中に遊離し
たり、大気開放タンクのアジテータ(撹拌機)で溶け込
んだ空気が後工程で遊離したりして、有機物溶質の他
に、空気コロイド(ガスコロイド)と、空気粒子の集合
した大きな空気粒とが発生する場合がある。
ば、多糖類、単糖類、水溶性蛋白質、アミノ酸等であ
る。多糖類・糖類等は、例えば、澱粉(Starch)、セル
ロース(cellulose)、リグニン(Lignin)、マンナン
(Mannan)、ガラクタン(Galactan)、蔗糖(Saccharo
se)、オリゴ糖(Oligosaccharide)、デキストリン(D
extrin、マンノース(Mannose)、ガラクトース(Galac
tose)、果糖(Fructose)、ブドウ糖(Glucose)、糖
アルコールのキシリトール(Xylitol)等がある。
bumin)、ゼラチン(Gelatin)等があり、アミノ酸は、
例えば、グリシン(Glycine)アラニン(Alanin)等が
ある。
きな空気粒とが発生した場合、この溶液をバケツ等にい
れ放置(静止)すると、大きな空気粒は浮上して抜ける
が、空気コロイドは長時間、自然分離しない場合が多
い。
電波等を用いた濃度計に対し、第3の物質としての測定
感度を有する。
象物質の濃度をd1、空気コロイドの濃度をdk、不安
定な大きな気泡の濃度をdbとすると、濃度計の測定値
Xは次式のように示される。
は、次のようになる。
懸濁させたコロイド流体(以下、澱粉乳という)の場
合、澱粉乳を空気雰囲気中で多段の遠心濃縮機により濃
縮する際に、微細気泡が澱粉乳中に分散して飽和状態に
なる。なお、この澱粉乳は、数10分放置しても微細気
泡が完全には分離されない。
遠心分離器の直後からバケツに汲んで放置すると、先ず
大きな気泡が抜け、30秒程度の短時間の間に2%程度
の比較的粗い気泡が水面に浮上し、次に数時間に渡って
澱粉が沈澱し続ける様子が観察された。
造工程での手分析の際に、プロセスラインからバケツに
抜き出され、大きな気泡が大気中に抜かされ、微細気泡
が含入されている状態で「浮ひょう(JIS J 88
04)により測定される。なお、浮ひょうは、通称、ス
ピンドルゲージと呼ばれており、自動車用バッテリーの
硫酸濃度計(釣りの浮子状)が長さ400mm程度に拡
大されて高精度化されたものである。
(d1+dk)に相当し、この測定値でプロセスが制御
される。
ドルゲージを用いる場合、澱粉乳と同様に(d1+d
k)の測定値でプロセスが制御されるが、手分析にオフ
ライン屈折計を用いる場合には、気泡を除外して測定す
るため、おおよそ(d1)の測定値でプロセスが制御さ
れる。
指示は、屈折計の分析結果に合わせて所定値(dkに相
当する値)を除去し、測定値X≒d1に調整してプロセ
スを制御すればよい。
指示を調節しても、濃度計は、いずれの方式のものでも
直ぐに指示ずれを起こしてしまう。このような指示ずれ
は、本発明者の研究によれば、プラント配管内を流れる
大きな気泡の影響であることが分かった。従って、プラ
ント配管内の大きな気泡をオンラインで如何にして抜く
かが重要である。
で、被測定流体中で短時間に浮上・沈降する大きさの気
泡や固形粒子をオンラインで除去しつつ、濃度を測定し
得る濃度測定装置及び方法を提供することを目的とす
る。
の大きな気泡をオンラインで除去でき、濃度測定の再現
性を向上し得る濃度測定装置及び方法を提供することを
目的とする。
は斜め方向に被測定流体を流すことが可能な濃度計の上
流配管に上流弁及び/又は下流配管に下流弁を設けた構
成により、気泡や固形粒子を含む被測定流体の濃度を測
定する際に、上流弁及び下流弁を閉じ、短時間で除去可
能な大きさの気泡を浮上させ固形粒子を沈降させて、気
泡や固形粒子のうちの大きなものを除去した真値化状態
の濃度(真値化濃度)を測定することにある。
能な大きな気泡及び大きな固形粒子を被測定流体から除
去した状態であり、被測定流体が懸濁液(コロイド液)
の場合、安定的な微細な気泡及び/又は微細な固形粒子
を被測定流体に含んだ状態となっている。
び下流弁の閉じ操作を行う直前の濃度を複合濃度とすれ
ば、この複合濃度を測定した後、直ぐ真値化濃度を測定
すれば、この2つの濃度の関係から「真値化濃度」「気
泡・固形粒子等の濃度」を測定してもよい。
プラント工程液(グルテン分離前澱粉乳、混合汁(製
糖)、シロップ(製糖)、コーヒー(抽出)、生薬抽出
液、醸造液等)、産業プラント工程液(発酵中間工程液
(アルコール、乳酸、抗生物質、ビタミン類等))、下
水道処理工程液(汚泥処理各工程液)等がある。
の代表例は、食品プラント工程流体では、発酵工程にあ
る菓子の液状生地、ホイップ食品等である。具体的には
大きな気泡を浮上除去した後の細かい気泡含有率を測定
する。
(アルコール、乳酸、抗生物質、ビタミン類等の中に含
有する気泡%の測定)や下水道処理工程液(汚泥処理各
工程液の中に含有する気泡%の測定)等がある。濃度
は、濃度又は密度のいずれの意味にも適用可能である。
的には以下のような手段が講じられる。第1の発明は、
鉛直又は斜め方向に沿って設けられた配管と、前記配管
中を流れる被測定流体の濃度を測定するための濃度計
と、前記濃度計の下方側の配管に設けられた上流弁と、
前記濃度計の上方側の配管に設けられた下流弁と、前記
測定の際に、前記上流弁及び前記下流弁を閉じ、前記被
測定流体に含まれる浮上性媒質及び/又は沈降性媒質を
前記濃度計から除去して前記被測定流体の濃度を真値化
する真値化手段と、を備えた濃度測定装置である。
短時間に浮上・沈降する大きさの気泡(浮上性媒質)や
固形粒子(沈降性媒質)をオンラインで除去しつつ、濃
度を測定することができる。また、被測定流体中の大き
な気泡をオンラインで除去でき、濃度測定の再現性を向
上させることができる。
よる沈降性媒質の除去を省略したものである。第3の発
明は、第1の発明から、上流弁による浮上性媒質の除去
を省略したものである。
定装置において、前記真値化手段により真値化した状態
で測定された真値化濃度に基づいて、前記被測定流体が
流れている状態で測定された複合濃度を補正する濃度補
正手段を備えている。
う真値化状態での測定を短い間隔で実施できないよう
な、被測定流体の連続的な流れを要求されるプロセスで
あっても、第1〜第3の発明と同様の作用を奏すること
ができる。
定装置において、前記真値化手段により真値化した状態
で測定された真値化濃度と前記被測定流体が流れている
状態で測定された複合濃度とを用いて演算を実行し、演
算結果を出力する演算手段を備えている。
え、被測定流体の測定結果として、複合濃度及び真値化
濃度から算出可能な全ての値を適宜、得ることができ
る。
定装置において、前記配管がバイアス系として分岐接続
された主配管と、前記主配管中を流れる被測定流体の濃
度を測定する主配管用濃度計と、前記真値化手段により
真値化した状態で測定した真値化濃度に基づいて、前記
主配管用濃度計により測定された複合濃度を補正する濃
度補正手段を備えている。
流れるので、被測定流体の流れを停止できないプラント
であっても、真値化濃度を測定でき、第1〜第3の発明
と同様の作用を奏することができる。
において、前記真値化手段により真値化した状態で測定
された真値化濃度と前記被測定流体が流れている状態で
測定された複合濃度とを用いて演算を実行し、演算結果
を出力する演算手段を備えている。
測定流体の測定結果として、複合濃度及び真値化濃度か
ら算出可能な全ての値を適宜、得ることができる。
測定装置において、前記被測定流体が間欠的に流れると
き、前記バイアス系の配管で濃度計よりも上流側の配管
に取付けられたアキュムレータを備えた濃度測定装置で
ある。
時間が得られなくても、バイパス系では被測定流体の間
欠的な流れをアキュムレータにより蓄積して安定化させ
るので、バイパス系の濃度計での測定を再現性よく行な
うことができる。
測定装置において、前記主配管中を流れる被測定流体の
流量を測定する流量計と、前記真値化手段により真値化
した状態で測定された真値化濃度に基づいて演算を実行
し、前記流量計により測定された流量値を補正する流量
補正演算手段を備えた濃度測定装置である。これによ
り、真値化濃度に基づいて、校正した流量値を得ること
ができる。
て設けられた配管と、前記配管が被測定流体中に浸漬さ
れている状態で、前記配管中に侵入している被測定流体
の濃度を測定するための濃度計と、前記濃度計の下方側
の配管に設けられた上流弁と、前記濃度計の上方側の配
管に設けられた下流弁と、前記測定の際に、前記上流弁
及び前記下流弁を閉じ、前記被測定流体に含まれる浮上
性媒質及び/又は沈降性媒質を前記濃度計から除去して
前記被測定流体の濃度を真値化する真値化手段と、前記
配管から被測定流体を除去する際に、前記下流弁と濃度
計との間の配管から圧搾ガスを導入するための圧搾ガス
導入手段と、を備えた濃度測定装置である。
はなく、タンク・池等の容器内に収容された被測定流体
であっても、濃度計を浸漬させることにより、第1の発
明と同様に真値化測定を行なうことができる。
測定装置において、前記濃度計としては、マイクロ波濃
度計であり、予め配管中に基準流体を流したときの前記
配管の径方向に沿って伝搬したマイクロ波の伝搬速度
と、前記配管中を流れる被測定流体の前記配管の径方向
に沿って伝搬したマイクロ波の伝搬速度との差に基づい
て濃度を測定する機能を備えている。さらに、前記配管
の径方向に沿って被測定流体中を伝搬したマイクロ波の
減衰量を測定する減衰量測定手段と、前記被測定流体が
流れている状態で測定された複合濃度と前記真値化手段
により真値化した状態で測定された真値化濃度との差に
基づいて前記浮上性媒質及び/又は沈降性媒質の濃度を
算出する媒質濃度算出手段と、前記減衰量測定手段によ
り測定された減衰量と前記媒質濃度算出手段により算出
された前記浮上性媒質及び/又は沈降性媒質の濃度とを
対応付ける濃度対応手段と、前記減衰量測定手段により
測定される減衰量と前記濃度対応手段の対応付けとに基
づいて、前記濃度計により測定される被測定流体の複合
濃度を前記真値化濃度に校正する濃度校正手段と、を備
えた濃度測定装置である。
え、被測定流体を連続的に測定することができる。
置において、前記上流弁と前記濃度計との間の距離は、
前記濃度計と前記下流弁との間の距離よりも短い。これ
により、濃度計から迅速に浮上性媒質を除去でき、応答
性を向上させることができる。
置を用いた濃度測定方法において、前記測定の際に、前
記上流弁を閉じるステップと、前記上流弁を閉じた後、
前記下流弁を閉じるステップと、を含んでいる。
の影響が多いとき、影響の多い浮上性媒質を速やかに除
去することができる。
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る濃度測定装置の構成を示す模式図であり、図2はこの
濃度測定装置の検出部の各例を示す模式図である。この
濃度測定装置は、被測定流体から気泡や固形粒子を除去
して真値化を行った際の真値化濃度exを測定可能なも
のであり、具体的には、検出部10及び真値化測定回路
部20を備えている。なお、検出部10と真値化測定回
路部20は、互いに近接して設けられても離間して設け
られてもよい。
被測定流体を上流配管11aから上流弁12a、濃度計
13、下流弁12b及び下流配管11bを通して上方に
流出させるように鉛直又は斜め方向に配設された配管系
を備えている。また、両配管11a,11b間をバイパ
スさせるバイパス配管14と、このバイパス配管14に
設けられたバイパス弁15yとを付加してもよい。
き、上流弁12a及び下流弁12bの両者を備えた構成
に限らず、図2(b)に示すように、下流弁12bを省
略してもよく、あるいは図2(c)に示すように、上流
弁12aを省略してもよい。これは、以下の各実施形態
でも同様である。
真値化測定回路部20内の命令装置21により開閉制御
されるものであり、具体的には、ボールバルブ又はゲー
トバルブ等の電磁弁が使用可能となっている。
管11bに流れる被測定流体の濃度を測定し、測定信号
Eを真値化測定回路部20の測定回路に出力するもので
ある。
き、光波濃度計13A、超音波等の音波濃度計13A又
はマイクロ波等の電波濃度計13Aなどのいずれも適用
可能であり、あるいは図4に示す如き、振動形濃度計1
3B又はコリオリ形濃度計13Bなどが適用可能であっ
て、これは以下の各実施形態でも同様である。また、濃
度計13A,13Bと各弁12a,12bとの間は、図
3及び図4には継ぎ目jが示されるが、これに限らず、
直結してもよい。
測定回路22及び信号処理回路23を備えている。
機能を有して事前プログラム可能なシーケンサが適用可
能であり、処理内容としては、真値化測定の際に、閉信
号ma,mbを送出して上流弁12a,下流弁12bを
閉状態に制御する機能と、各弁12a,12bを閉状態
にすると、測定命令synを測定回路22に送出して濃度
計13の測定結果Eを測定させる機能と、プロセス上、
被測定流体の流れを停止できないとき、真値化測定の際
に、開信号myを送出してバイパス弁15yを開状態に
制御する機能と、測定回路22から測定完了の通知をう
けると、各弁12a,12bを開状態に制御し、バイパ
ス弁15yを閉状態に制御する機能とをもっている。
に、固形粒子よりも気泡の影響が多いときには下流弁1
2bよりも先に上流弁12aを閉状態にし、気泡よりも
固形粒子の影響が多いときには上流弁12aよりも先に
下流弁12bを閉状態にすることが、影響の多い気泡又
は固形粒子を速やかに除去する観点から好ましい。ま
た、気泡の影響と固形粒子の影響とが同程度であれば、
下流弁12bと上流弁12aとを同時に閉状態にすれば
よい。
命令synに基づいて、濃度計13の測定結果Eをサンプ
ルホールドして測定し、測定結果としての真値化濃度測
定値exを信号処理回路23に出力する機能と、真値化
濃度測定値exの出力後、測定完了を命令装置21に通
知する機能とをもっている。なお、真値化濃度測定値e
xを出力する際には、必要により同期信号を伝送しても
よい。
ルホールドするとき、例えば図5(a),(b)又は図
6のいずれかの方式が使用可能となっている。なお、図
5(a),(b)は互いに逆特性をもつ被測定流体の減
衰収斂(又は増加収斂)パターンを示している。
測定回路22内の微分回路により、測定信号Eをe0か
らexまで逐次微分し、微分値d(ex)/dtが目標
値β≒0になったとき(tx)に、測定信号exをサン
プルホールドし、真値化濃度測定値exとして信号処理
回路23に送出する方式である。なお、目標値βは、β
≒0に限らず、任意の値が設定可能である。
測定流体内に測定対象外の媒質(気泡及び/又は固形粒
子等)を含む時の複合濃度e0に対応している。
を受けると、所定時間(tk)の経過後に、測定信号e
xをサンプルホールドし、真値化濃度測定値exとして
信号処理回路23に送出する方式である。
るまでに長時間txを要する場合、長時間tx経過後の
測定信号exを短時間t1,t2で算出可能な方式であ
る。具体的には、被測定流体に対応した測定信号Eの減
衰パターンが予め設定され、命令装置21から測定命令
を受けると、例えば時間t1経過後の測定信号e1と、
時間t2経過後の測定信号e2との差がΔe(=e1−
e2)になったとき(但しe1>e2)、真値化濃度測
定値exをex=e2−αから算出し、算出結果を真値
化濃度測定値exとして信号処理回路23に送出する方
式である。なお、αは、予め実験により求めた値であ
る。
けた真値化濃度測定値exを所定の出力形態(例、4〜
20mADC又はパルス信号等)に変換して出力するも
のである。
度測定値exとして溶媒(例、水)のみの値が出力され
た場合、測定回路22又は信号処理回路23内のゼロ点
調整回路によりゼロ点調整を行う機能を備えることが好
ましい。同様に真値化測定回路部20は、溶媒(例、
水)が濃度計13に充満した旨が分かっている場合、手
動操作により命令装置21をゼロ点調整する機能を備え
ることが好ましい。
置の動作を述べるが、その前に上流弁12a,下流弁1
2bの設置等について説明する。
や固形粒子32等を含む被測定流体30が下方から上流
配管11aに流入し、上流弁12a、濃度計13、下流
弁12b及び下流配管11bを通して上方に流出するよ
うに、検出部10の配管系に流れているとする。
体、澱粉等の懸濁液、微細な油や気泡を分散する永久コ
ロイド液等の単体或いは複合体である。また、気泡31
は、浮上性媒質の一例であり、浮上固形物粒子又は油粒
子等としてもよい。また、固形粒子32は、沈降性媒質
の一例であり、沈降固形粒子には、砂、セラミック粉等
がある。
止めた場合、流れの中から測定対象外の気泡30や固形
粒子31等が短時間で自然に分離される。
物質、仮に自然浮上性の大形気泡のみを取り除く場合を
説明する。この場合、検出部10は、濃度計13内から
気泡31を浮上させて除去するため、少なくとも上流弁
12aを閉じればよい。すなわち、下流弁12bを省略
した構成としてもよい。
体30を上流弁12aで止めると上流弁12aよりも上
方(下流)側の気泡31が浮上して濃度計13から気泡
31が抜けて濃度計13が真値化測定状態になる。
殿性の固形粒子32を含むため、下流配管11bを介し
て固形粒子32が濃度計13内に沈降する。これを防止
するため、図7(c)に示すように、濃度計13よりも
上方(下流)側の下流弁11bを閉じる必要がある。
場合、浮上性の気泡31と全く反対で、図7(d)に示
すように、少なくとも下流弁12bのみあればよいが、
気泡31が上流配管12a内を浮上して濃度計13内に
充満する可能性があるので、図7(e)に示すように、
上流弁12aも閉じる必要がある。
を除去する場合であっても、上流弁12a及び下流弁1
2bの両者を設けた構成の方が好ましい。ここでは、上
流弁12a及び下流弁12bの両者を設けているものと
する。
計13から迅速に気泡31を除去する応答性向上の観点
から、上流弁12aから濃度計13までの距離を下流弁
12bから濃度計13までの距離よりも短くとることが
好ましい。同様に、主に固形粒子32を除去する場合、
濃度計13から迅速に固形粒子32を除去する応答性向
上の観点から、下流弁12bから濃度計13までの距離
を上流弁12aから濃度計13までの距離よりも短くと
ることが好ましい。但し、ここでは、両弁12a,12
bから濃度計13までのそれぞれの距離は互いにほぼ等
しいものとする。
流弁12bを備えた濃度測定装置の動作について述べ
る。被測定流体30の測定に際しては、命令装置21に
事前プログラムを行い、上流弁12a及び下流弁12b
を開にし、濃度計13に十分に被測定流体30が流れる
ようにする。また、必要により、この時点で複合濃度e
0を測定する。
は、閉信号maを上流弁12aに送出して上流弁12a
を閉状態にし、その後、閉信号mbを下流弁12bに送
出して下流弁12bを閉状態にする。しかる後、命令装
置21は、測定命令synを測定回路22に送出する。
り、被測定流体30中の気泡31が浮上すると共に、固
形粒子32が沈降し、濃度計13から気泡31及び固形
粒子32がそれぞれ除去されていく。
て、例えば図5(a)の場合、所定時間tkの経過後、
濃度計13の測定結果Eをサンプルホールドして測定
し、測定結果としての真値化濃度測定値exを信号処理
回路23に出力し、その後、測定完了を命令装置21に
通知する。
xを所定の出力形態(例、4〜20mADC又はパルス
信号等)に変換して出力する。
受けると、各弁12a,12bを開状態にする。
を定期的に実行する。以上のように、この濃度測定測定
装置によれば、上流弁12a,下流弁12bを閉じて被
測定流体30から気泡31や固形粒子32を除去した後
に、被測定流体30の濃度を測定することにより、被測
定流体30の真値化濃度exを測定することができる。
被測定流体30が沸騰或いは沸騰近くの温度である場合
について述べる。この場合の代表的な被測定流体30と
して各種の糊溶液がある。合成毛皮の製造工程では、糊
溶液の粘度を最小限に抑えるため、糊溶液を沸騰或いは
沸騰近くの温度で毛植え工程に送っている。
め、沸騰が治まる温度まで微小に温度を下げて使用す
る。しかし、糊溶液が沸点あるいは沸点近傍まで温度が
上がると溶液中の溶媒が猛烈に蒸発し濃度が濃くなる。
そこで、糊溶液の濃度の一定化制御を行うニーズが強く
出される様になったが、沸点近傍で気泡の影響を除去し
て測定できる濃度計がなかった。
は最適といえる。この場合、測定回路22が真値化濃度
exを測定するタイミングは、温度計により被測定流体
30の温度が気泡の影響の少ない測定領域まで低下した
時か、あるいはタイマーにより被測定流体30の温度が
同測定領域まで低下する時間が経過した時とすればよ
い。なお、温度計は、濃度計に内蔵された温度補償用温
度計を流用するか、濃度計の近傍の配管系に温度計を挿
入して使用すればよい。
は、沸点近傍で気泡の影響を除去して糊溶液の濃度を測
定することもできる。
の際に、命令装置21がオンラインで両弁12a,12
bを閉にすると、被測定流体中の気泡31が浮上すると
共に、固形粒子32が沈降する。すなわち、測定の際
に、被測定流体30中で短時間に浮上・沈降する大きさ
の気泡31や固形粒子32をオンラインで除去しつつ、
真値化濃度exを測定することができる。また、被測定
流体30中の大きな気泡31をオンラインで除去でき、
濃度測定の再現性を向上させることができる。
もよい。すなわち、図8に示すように、酒類等の発酵工
程で発生する炭酸ガス気泡31aを含むスラッジ流体3
0aの測定に用いてもよい。生コンスラッジ中に撹拌に
よる溶解空気の解離気泡31aが含まれたスラッジ流体
30a中のスラッジ濃度exの測定である。ここで、特
にタンクが大きい場合には、時々ポンプ33を作動させ
てスラッジ流体30を検出部10に流し、濃度計13に
より間欠的な測定を行うだけで、スラッジ流体30aの
濃度exを十分に管理できる。
0bをポンプ33で移送する場合の濃度測定に適用して
もよい。具体的には醸造所の発酵液30b1を貯留した
容器341と、汚泥液30b2を貯留した容器342と
があるときを述べる。すなわち、発酵液30b1の容器
341からポンプ331で発酵液30b1を上流配管1
1a1から切換部35を介して検出部10に引き抜き、
ポンプ331の撹拌作用によりガスが遊離し気泡31b
が混在する発酵液30b1になる場合の濃度測定であ
る。
を示す図であり、各温度において1atm=10132
5Paの気体が水の1cm3中に溶解する時の容積を、
0℃、1atm=101325Paのときの容積に改算
した値を示している。但し、単位はm3である。
b1の場合、水1m3に対してCO 2ガスが20℃で
0.88m3溶ける可能性がある。汚泥液30b2の場
合、H 2Sガスが20℃で2.58m3、CO2ガスが
20℃で0.88m3溶ける可能性がある。ここで、H
2SとCO2の溶解分圧を考慮しても直感で2.数m3
は溶解する可能性がある。すなわち、図10は、ポンプ
331,332の撹拌作用により、ガス溶解液体30b
から遊離ガス31bが吹出す位の勢いで分離する可能性
があることを示している。
遊離ガス31bが分離してもその気泡をガス溶液液体3
0bから分離して測定できるので、ガス溶液液体30b
の濃度を十分に管理することができる。
実施形態について図1を用いて説明する。なお、本実施
形態及び以下の各実施形態では、前述した内容と重複す
る部分についてはその説明を省略し、異なる部分につい
て主に述べる。
あり、真値化の測定を短い間隔で測定することができな
いプロセスの場合の適用例である。
流弁12a,下流弁12bを閉じずに複合濃度e0を測
定し続ける。次に、時々あるいはバッチプロセスで流れ
が停止する毎に、前述同様に真値化濃度測定値exを間
欠的に測定し、この真値化濃度測定値exで複合濃度e
0を校正する。
値exに一致するように調整することである。調整には
種々の方法があるがスパン調整(校正)が簡便である。
測定回路22内に校正回路(例、スパン調整回路等)を
設け、真値化濃度測定値exを示すように複合濃度e0
を校正した校正値を出力する構成となっている。
れの停止を伴う真値化状態での測定を短い間隔で実施で
きないような、被測定流体の連続的な流れを要求される
プロセスであっても、第1の実施形態と同様の効果を得
ることができる。
て、真値化調整した複合濃度e0の出力が真値化濃度測
定値exよりも±K%(所定値)を越えて変化した場
合、その近傍時間で再真値化動作を行うようにしてもよ
い。
号ma,mbを送出して上流弁12a,下流弁12bを
開け、測定回路22に測定命令synを送る一方、命令装
置21内に設定した真値化計画プログラムに従い、真値
化測定直前の複合濃度e0を測定回路22に記憶させ
る。
て真値化測定を行ない、真値化濃度測定値exを測定回
路22に記憶し、測定回路22内のスパン設定回路で複
合濃度e0を、真値化調整した複合濃度e0’に調整
し、信号処理回路23で変換出力ex’を出力する構成
にしてもよい。
に上流配管11aから下流配管11bへの流れを遮断で
きないシステムの場合、命令装置21がバイパス弁14
yを開にしてから真値化測定を行い、測定終了後、上流
弁12a、下流弁12bを開にしてからバイパス弁14
yを閉にすればよい。なお、真値化測定の頻度が少ない
場合(1回/日、1回/週など)、バイパス弁4yは手
動操作でもよい。
実施形態について図1を用いて説明する。本実施形態
は、第1の実施形態の変形例であり、測定回路22が真
値化測定直前に測定して記憶した複合濃度e0と、真値
化測定して記憶した真値化濃度測定値exとに基づい
て、所定の演算を実行し、得られた演算結果を信号処理
回路23に出力する構成となっている。
a,下流弁12nを閉止する前、あるいは閉止直後を意
味している。
は開平(ルート)演算などが適用可能であるが、これに
限らず、複合濃度e0と、真値化濃度exとを用いた演
算であれば、任意の演算が適用可能となっている。
り、気泡・固形粒子等の濃度を算出すしてもよい。
真値化濃度ex また、次の割算により、複合濃度中の真値化濃度の濃度
%を算出してもよい。
化濃度ex/複合濃度e0)×100 以上のような構成によれば、被測定流体の測定結果とし
て、複合濃度e0及び真値化濃度exから算出可能な全
ての値を適宜、得ることができ、且つプロセスの監視制
御に用いることができる。
の実施形態に係る濃度測定装置の構成を示す模式図であ
り、前述した各図面と同一部分には同一符号を付してそ
の詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主
に述べる。なお、以下の各実施形態も同様であり、重複
した説明を省略する。
れを停止できないプラントであっても真値化濃度を測定
可能とするものであり、具体的には、常に被測定流体を
流す上流主配管11A、濃度計132、絞り弁16及び
下流主配管11Bからなる主管系が設けられ、前述した
上流配管11a〜下流配管11bまでの構成がバイパス
系として上流主配管11Aから下流主配管11Bまでの
間に並列に取り付けられる。なお、絞り弁16は、上流
主配管11Aと下流主配管11Bとに圧力差(11A−
11B>0)を持たせ、バイパス系に被測定流体を分流
させるものである。
系の被測定流体の複合濃度e0を常時測定し、バイパス
系の濃度計131が、随時、被測定流体を停止して真値
化濃度exを測定する構成が可能となる。
濃度計132から得た複合濃度e0を、前述した真値化
測定回路部20で得られた真値化濃度測定値exに一致
するように補正する濃度補正回路24を備えている。
形態と同様に、図示しない校正回路により、主管系の濃
度計132からの複合濃度e0を真値化濃度測定値ex
を示すように校正した校正値ecを出力する構成となっ
ている。
被測定流体が流れるので、被測定流体の流れを停止でき
ないプラントであっても真値化濃度を測定でき、第1の
実施形態と同様の効果を得ることができる。
能を一歩進めて、真値化調整した複合濃度e0の出力が
真値化濃度測定値exよりも±K%(所定値)を越えて
変化した場合、その近傍時間で再真値化動作を行うよう
にしてもよい。
たように、真値化測定回路部20が真値化計画プログラ
ムに従って、真値化調整した複合濃度e0’を出力す
る。ここで、濃度補正回路24は、主管系の濃度計13
2からの複合濃度e0を、この真値化調整した複合濃度
e0’を示すように校正した校正値ecを出力する構成
にしてもよい。
実施形態について図11を用いて説明する。本実施形態
は、第4及び第3の実施形態の組合せであり、濃度補正
回路24が、第4の実施形態の校正値に代えて、第3の
実施形態に述べたような演算結果を出力する構成となっ
ている。
は、主管系の濃度計132から得られた複合濃度e0
と、真値化測定回路部20から得られた真値化濃度測定
値exとに基づいて、所定の演算を実行し、得られた演
算結果ecを出力する構成となっている。また、所定の
演算は、第3の実施形態に述べた通りである。
流れを停止できないプラントにおいても、被測定流体の
測定結果として、複合濃度e0及び真値化濃度exから
算出可能な全ての値を適宜、得ることができる。
の実施形態に係る濃度測定装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態は、第4又は第5の実施形態の変形例で
あり、主管系を間欠的(例、パルス状)に被測定流体が
流れており、測定に必要な安定化時間が不足する場合で
あっても、再現性のある濃度測定を図るものであり、具
体的には図12に示すように、バイパス系の上流配管1
1aにアキュムレータ17が挿入された構成となってい
る。
ード(Non-bleed)形であり、上流配管11aに連通す
る入口に逆止弁機能を有し、且つ、入口の圧力印加時に
内容積が拡大し、入口が低圧時に被測定流体を逆流させ
ず、被測定流体を出口方向(上流弁12a側)にゆっく
りと流し続ける機能を有している。
流により安定時間が得られなくても、バイパス系では被
測定流体の間欠的な流れをアキュムレータ17により蓄
積して安定化させるので、バイパス系の濃度計131で
の測定を再現性よく行なうことができる。また、真値化
不要(気泡・固形粒子等を含まないとき)の場合、バイ
パス系の濃度計131の測定値に基づいて、間欠的な主
管系の濃度計132を校正することができる。
の実施形態に係る濃度測定装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態は、第4又は第5の実施形態の変形例で
あり、流量計の信号も方式によっては気泡の影響を受け
ることに着目し、真値化濃度測定値exで流量値Fを補
正し、真値化した流量信号を得るものである。
を含む被測定流体の流量(以下、複合流量という)を測
定するものであって、具体的には主管系の上流主配管1
1Aに流量計18が挿入されており、真値化測定装置2
0Bには、この流量計18の測定値Fを真値化測定回路
部20から出力される真値化濃度測定値exで補正する
流量補正演算回路25を備えている。
濃度測定回路部20からの真値化濃度測定値exを流量
補正信号に変換し、この流量補正信号に基づいて、流量
計18の測定値Fをスパン調整等により校正して出力す
るものである。なお、流量補正信号は、真値化濃度測定
値exに所定の補正係数を掛算した値である(真値化濃
度exと真値化した流量とは比例的な関係にある場合が
多い)。すなわち、本実施形態は次式を実行する構成で
ある。
ex×補正係数(実験等で決定)以上のような構成によ
れば、真値化濃度exに基づいて、校正した流量値を得
ることができる。
の実施形態に係る濃度測定装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、例
えば下水システムに適用可能であって、被測定流体30
の入ったタンク・池等に検出部10Dを浸漬させて濃度
測定するものである。
内壁40から蝶番41及び取付脚42を介して旋回によ
り引上可能に濃度計13が浸漬されている。但し、蝶番
41は、メンテナンス時の旋回・引上用なので、濃度測
定の要素ではなく省略してもよい。濃度計13は、鉛直
又は斜め方向に沿って被測定流体を通過可能に設置さ
れ、下部配管11kaを介して下弁12kaが取付けら
れ、且つ上部配管11kbを介して上弁12kbが取付
けられている。
流体30内に電気信号を入れない観点から設けられた空
気圧作動弁であり、それぞれ圧搾空気配管11pa,1
1pbを介して下弁作動用弁12ma及び上弁作動用弁
12mbに接続されている。この下弁作動用弁12ma
及び上弁作動用弁12mbは、命令装置21により開閉
制御される電磁弁である。
bには、圧搾空気配管11pcが取り付けられ、圧搾空
気配管11pcは、命令装置により開閉制御される電磁
弁としての圧搾ガス吹込弁12mxが取り付けられてい
る。
22に伝送する信号線は、信号線保護管19により被測
定流体30から保護されている。
置の動作を説明する。真値化測定の際に、命令装置21
は、下弁作動用弁12ma及び上弁作動用弁12mbを
開にすることにより、下弁12ka及び上弁12kbを
開にし、被測定流体30を濃度計13に自然充満させ
る。
maを閉にすることにより、図15(a)に示すよう
に、下弁12kaを閉にし、気泡31を浮上させると共
に、固形粒子32を沈降させ、測定回路22が被測定流
体30の濃度を真値化して測定する。
(b)に示すように、下弁12kaを開にすると共に、
上弁12kbを閉にし、圧搾ガス吹込弁19を開にして
圧搾空気配管11pcから圧搾空気を導入し、濃度計1
3内の被測定流体30を下部配管11ka側から排除す
る。
系を流れる被測定流体ではなく、タンク・池等の容器内
に収容された被測定流体30であっても、濃度計13を
浸漬させることにより、第1の実施形態と同様に真値化
測定を行なうことができる。
濃度計を浸漬させる手段として蝶番41及び取付脚42
を用いた場合を説明したが、これに限らず、濃度計13
をチェーンブロックで吊り下げる構成か、あるいは浮き
から吊り下げて液面に浮かせる構成としても、本発明を
同様に実施して同様の効果を得ることができ、特に、メ
ンテナンスの容易な濃度測定装置を実現することができ
る。
の実施形態に係る濃度測定装置の構成を示す模式図であ
る。本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、被
測定流体を連続的に測定するものであり、具体的には、
濃度計13及び測定回路22に代えて、マイクロ波濃度
計13Ax及び測定回路22Aを備えている。
知技術の濃度測定機能A1に加え、減衰量測定機能A2
を備えている。
基準流体を流したときの配管の径方向に沿って伝搬した
マイクロ波の伝搬速度(又は位相)と、配管11c中を
流れる被測定流体30の配管11cの径方向に沿って伝
搬したマイクロ波の伝搬速度(又は位相)との差に基づ
いて濃度を測定し、測定信号Eを測定回路22Aに送出
するものである。
向に沿って被測定流体30中を伝搬したマイクロ波の減
衰量を測定し、この減衰量Atを測定回路22Aに送出
するものである。
の機能に加え、媒質濃度算出機能A3、濃度対応機能A
4及び濃度校正機能A5を備えている。
が流れている状態で測定された複合濃度e0と真値化し
た状態で測定された真値化濃度exとの差に基づいて気
泡31及び/又は固形粒子32の濃度e3を算出し、算
出結果e3を濃度対応機能A4に送出するものである。
により測定された減衰量Atと媒質濃度算出機能A3に
より算出された気泡31及び/又は固形粒子32の濃度
e3とを対応付けるものである(例、e3=a・At、
但しaは比例定数、など)。
により測定される減衰量Atと濃度対応機能A4の対応
付けとに基づいて、マイクロ波濃度計13Axにより測
定される被測定流体30の複合濃度e0を真値化濃度e
x(=e0−a・At)に校正し、校正結果exを信号
処理回路23に送出するものである。
置の動作を説明する。いま、マイクロ波濃度計13Ax
は、濃度測定機能A1により、被測定流体の測定信号E
を測定回路22Aに送出すると共に、減衰量測定機能A
2により、被測定流体を伝搬したマイクロ波の減衰量A
tを測定回路22Aに送出する。
により、被測定流体30の複合濃度e0と真値化濃度e
xとが測定される。
機能A3により、被測定流体30の複合濃度e0と真値
化濃度exとの差に基づいて気泡31及び/又は固形粒
子32の濃度e3を算出し、算出結果e3を濃度対応機
能A4に送出する。
3Axから受けた減衰量Atと媒質濃度算出機能A3に
より算出された気泡31及び/又は固形粒子32の濃度
e3とを対応付けて(e3=a・At)、これ以後受け
る減衰量At’を濃度e3’(=a・At’)に変換可
能となる。
に測定するときだけ行なわれる。
A4が、マイクロ波濃度計13Axから連続的に受ける
減衰量At’を演算a・At’により濃度e3’に変換
して濃度校正機能A5に送出し続ける。
被測定流体30の複合濃度e0を、濃度対応機能から受
ける濃度e3’を用いて真値化濃度ex(=e0−e
3’)に校正し、校正結果exを真値化濃度測定値ex
として信号処理回路23を介して出力する。
の実施形態と同様の効果に加え、被測定流体30を連続
的に測定することができる。
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記
各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示
される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより
種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発
明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施す
る場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるもの
である。
囲で種々変形して実施できる。
定の際に、被測定流体中で短時間に浮上・沈降する大き
さの気泡や固形粒子をオンラインで除去しつつ、濃度を
測定できる。また、被測定流体中の大きな気泡をオンラ
インで除去でき、濃度測定の再現性を向上できる。
構成を示す模式図
増加収斂パターンを示す模式図
ーンを示す模式図
を説明するための模式図
式図
式図
図
の構成を示す模式図
の構成を示す模式図
の構成を示す模式図
の構成を示す模式図
式図
の構成を示す模式図
度計 14…バイパス配管 15y…バイパス弁 16…絞り弁 17…アキュムレータ 18…流量計 20,20A〜20C…真値化測定回路部 21…命令装置 22,22A…測定回路 23…信号処理回路 24…濃度補正回路 25…流量補正演算回路 30…被測定流体 30a…スラッジ流体 30b1…発酵液 30b2…汚泥液 31…気泡 31a…炭酸ガス気泡 31b…遊離ガス 32…固形粒子 33,331,332…ポンプ 341,342…容器 40…上部内壁 41…蝶番 42…取付脚 A1…濃度測定機能 A2…減衰量測定機能 A3…媒質濃度算出機能 A4…濃度対応機能 A5…濃度校正機能 ex…真値化濃度 e0…複合濃度 ec…校正値 E…測定信号 syn…測定命令 ma,mb…閉信号 my…開信号 At…減衰量
Claims (13)
- 【請求項1】 鉛直又は斜め方向に沿って設けられた配
管と、 前記配管中を流れる被測定流体の濃度を測定するための
濃度計と、 前記濃度計の下方側の配管に設けられた上流弁と、 前記濃度計の上方側の配管に設けられた下流弁と、 前記測定の際に、前記上流弁及び前記下流弁を閉じ、前
記被測定流体に含まれる浮上性媒質及び/又は沈降性媒
質を前記濃度計から除去して前記被測定流体の濃度を真
値化する真値化手段と、 を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項2】 鉛直又は斜め方向に沿って設けられた配
管と、 前記配管中を流れる被測定流体の濃度を測定するための
濃度計と、 前記濃度計の下方側の配管に設けられた上流弁と、 前記測定の際に、前記上流弁を閉じ、前記被測定流体に
含まれる浮上性媒質を前記濃度計から除去して前記被測
定流体の濃度を真値化する真値化手段と、 を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項3】 鉛直又は斜め方向に沿って設けられた配
管と、 前記配管中を流れる被測定流体の濃度を測定するための
濃度計と、 前記濃度計の上方側の配管に設けられた下流弁と、 前記測定の際に、前記下流弁を閉じ、前記被測定流体に
含まれる沈降性媒質を前記濃度計から除去して前記被測
定流体の濃度を真値化する真値化手段と、 を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の濃度測定装置において、 前記真値化手段により真値化した状態で測定された真値
化濃度に基づいて、前記被測定流体が流れている状態で
測定された複合濃度を補正する濃度補正手段を備えたこ
とを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の濃度測定装置において、 前記真値化手段により真値化した状態で測定された真値
化濃度と前記被測定流体が流れている状態で測定された
複合濃度とを用いて演算を実行し、演算結果を出力する
演算手段を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の濃度測定装置において、 前記配管がバイアス系として分岐接続された主配管と、 前記主配管中を流れる被測定流体の濃度を測定する主配
管用濃度計と、 前記真値化手段により真値化した状態で測定した真値化
濃度に基づいて、前記主配管用濃度計により測定された
複合濃度を補正する濃度補正手段を備えたことを特徴と
する濃度測定装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の濃度測定装置におい
て、 前記真値化手段により真値化した状態で測定された真値
化濃度と前記被測定流体が流れている状態で測定された
複合濃度とを用いて演算を実行し、演算結果を出力する
演算手段を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の濃度測定
装置において、 前記被測定流体が間欠的に流れるとき、前記バイアス系
の配管で濃度計よりも上流側の配管に取付けられたアキ
ュムレータを備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項9】 請求項6又は請求項7に記載の濃度測定
装置において、 前記主配管中を流れる被測定流体の流量を測定する流量
計と、 前記真値化手段により真値化した状態で測定された真値
化濃度に基づいて演算を実行し、前記流量計により測定
された流量値を補正する流量補正演算手段を備えたこと
を特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項10】 鉛直又は斜め方向に沿って設けられた
配管と、 前記配管が被測定流体中に浸漬されている状態で、前記
配管中に侵入している被測定流体の濃度を測定するため
の濃度計と、 前記濃度計の下方側の配管に設けられた上流弁と、 前記濃度計の上方側の配管に設けられた下流弁と、 前記測定の際に、前記上流弁及び前記下流弁を閉じ、前
記被測定流体に含まれる浮上性媒質及び/又は沈降性媒
質を前記濃度計から除去して前記被測定流体の濃度を真
値化する真値化手段と、 前記配管から被測定流体を除去する際に、前記下流弁と
濃度計との間の配管から圧搾ガスを導入するための圧搾
ガス導入手段と、 を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項11】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載の濃度測定装置において、 前記濃度計は、マイクロ波濃度計であり、予め配管中に
基準流体を流したときの前記配管の径方向に沿って伝搬
したマイクロ波の伝搬速度と、前記配管中を流れる被測
定流体の前記配管の径方向に沿って伝搬したマイクロ波
の伝搬速度との差に基づいて濃度を測定する機能を備え
ており、さらに、 前記配管の径方向に沿って被測定流体中を伝搬したマイ
クロ波の減衰量を測定する減衰量測定手段と、 前記被測定流体が流れている状態で測定された複合濃度
と前記真値化手段により真値化した状態で測定された真
値化濃度との差に基づいて前記浮上性媒質及び/又は沈
降性媒質の濃度を算出する媒質濃度算出手段と、 前記減衰量測定手段により測定された減衰量と前記媒質
濃度算出手段により算出された前記浮上性媒質及び/又
は沈降性媒質の濃度とを対応付ける濃度対応手段と、 前記減衰量測定手段により測定される減衰量と前記濃度
対応手段の対応付けとに基づいて、前記濃度計により測
定される被測定流体の複合濃度を前記真値化濃度に校正
する濃度校正手段と、 を備えたことを特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項12】 請求項1に記載の濃度測定装置におい
て、 前記上流弁と前記濃度計との間の距離は、前記濃度計と
前記下流弁との間の距離よりも短いことを特徴とする濃
度測定装置。 - 【請求項13】 請求項1に記載の濃度測定装置を用い
た濃度測定方法において、 前記測定の際に、前記上流弁を閉じるステップと、 前記上流弁を閉じた後、前記下流弁を閉じるステップ
と、 を含んでいることを特徴とする濃度測定方法。
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---|---|---|---|---|
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JP2015160151A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | セイコーエプソン株式会社 | 分散液およびその製造方法、製造装置 |
JP2018059822A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 愛知時計電機株式会社 | 濃度計 |
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