JP2002089454A - インバータ圧縮機の制御装置および制御方法 - Google Patents

インバータ圧縮機の制御装置および制御方法

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JP2002089454A
JP2002089454A JP2000278458A JP2000278458A JP2002089454A JP 2002089454 A JP2002089454 A JP 2002089454A JP 2000278458 A JP2000278458 A JP 2000278458A JP 2000278458 A JP2000278458 A JP 2000278458A JP 2002089454 A JP2002089454 A JP 2002089454A
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JP
Japan
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temperature
inverter compressor
rotation speed
initial
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Application number
JP2000278458A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
Shinichi Nakayama
伸一 中山
Hisanori Ishita
尚紀 井下
Toshihisa Furuta
寿久 古田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庫内温度情報により負荷と冷凍能力のバラン
スを推定し、運転効率を最適化できるインバータ圧縮機
の制御装置および制御方法を提供すること。 【解決手段】 蒸発器3と、凝縮器5と、電磁弁7、キ
ャピラリチューブ8、インバータ圧縮機10とを有した
冷却ユニットと、これを制御するコントローラ9とを備
え、コントローラ9は、商品室1の温度勾配測定値と予
め設定された温度勾配目標値12とに基づいて冷凍能力
の過不足を判定する能力過不足判定部13と、その判定
結果に基づいて蒸発温度目標値を修正する蒸発温度目標
値修正部17と、その蒸発温度目標値と蒸発温度とに基
づいて圧縮機10に回転数指令を出力する回転数指令部
14とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動販売機の冷
凍サイクルを構成するインバータ圧縮機の制御装置およ
び制御方法に関し、さらに詳しくは、庫内温度・蒸発温
度情報により負荷と冷凍能力のバランスを推定し、運転
効率が最高となるようにインバータ圧縮機の回転数を制
御するためのインバータ圧縮機の制御装置および制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】商品(たとえば、缶飲料)を加熱・冷却
する自動販売機は、冷凍サイクルを構成する定速圧縮機
を備え、これをON/OFF制御することで所定の冷凍
能力を発揮している。商品を収納する庫内は、通常、複
数室(たとえば、3室)に分割され、コントローラによ
って各室ごとに冷却運転または加熱運転される。後述す
る本願発明は、冷却運転に係るものであるので、冷却装
置を中心に、3室を有する自動販売機を例にして説明す
る。
【0003】図28は、従来における自動販売機を示す
模式図、図29は、コントローラの入出力関係を示すブ
ロック図、図30は、定速圧縮機の制御方法を示すブロ
ック図、図31は、庫内温度に応じた電磁弁および圧縮
機の制御方法を示すフローチャート、図32は、庫内温
度に応じた電磁弁および圧縮機の動作を示すタイミング
チャートである。
【0004】図28に示すように、自動販売機の商品室
1は、左室1a、中室1b、右室1cとに分割され、各
室1a,1b,1cごとに蒸発器3と庫内温度センサ4
とを備えている。機械室2には、凝縮器5、定速圧縮機
6、電磁弁7、キャピラリチューブ8等を備え、これら
と蒸発器3とを配管接続して冷凍サイクルを構成してい
る。
【0005】また、自動販売機の各構成機器を制御する
コントローラ9は、スイッチ等による運転モード選択に
より「CCC」、「CCH」、「CHH」の3モードを
選択的に運転できるように構成されている。ここで、
「CCC」は、全室コールド(商品の冷却)運転を意味
し、「CCH」は、2室コールド運転、1室ホット(商
品の加熱)運転を意味し、「CHH」は、1室コールド
運転、2室ホット運転を意味するものである。なお、ホ
ット運転はヒータ(図示せず)で行い、コールド運転は
冷凍機で行っている。
【0006】図29および図30に示すように、コント
ローラ9は、各室1a,1b,1cごとの庫内温度セン
サ4による温度情報(庫内温度Tr、蒸発温度Te等)
に基づいて、電磁弁7の開閉制御および定速圧縮機6の
ON/OFF制御を行い、コールド運転を行うものであ
る。
【0007】つぎにCCCモードを例にとり、商品冷却
の制御方法を説明する。商品の冷却運転には、商品投入
直後の冷やし込みにあたるプルダウン運転と、冷却した
商品を4℃程度に一定に保つ定常運転とがある。後述す
る本願発明は、この定常運転に係るものであるから、当
該定常運転について説明する。
【0008】図31に示すように、まず、庫内温度セン
サ4により全室1a,1b,1cの庫内温度を読みとる
(ステップS10)。そして、この温度情報に基づい
て、各室1a,1b,1cごとに電磁弁7のON/OF
F制御を行う(ステップS11)。すなわち、たとえ
ば、庫内温度が4℃以上の場合に電磁弁7をONとし、
庫内温度が0℃以下の場合に電磁弁7をOFFとする
(ステップS11)。
【0009】つぎに、定速圧縮機6の制御を行う(ステ
ップS12)。すなわち、たとえば、電磁弁7が1つで
もONとなっていたら、定速圧縮機6をONとし、電磁
弁7がすべてOFFとなっていたら、定速圧縮機6をO
FFとすることにより、定常運転を行う(ステップS1
2)。なお、各室1a,1b,1cの電磁弁7と定速圧
縮機6の動作タイミングは、図32に示す通りである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動販売機は、夏期は
CCCモード、春期および秋期はCCHモード、冬期は
CHHモードで運転するのが一般的である。したがっ
て、季節ごとの外気温度、運転モード等の変化によって
冷凍機の負荷は大きく変動する。
【0011】ところが、従来技術にあっては、上述した
ように圧縮機として定速圧縮機6を用い、ON/OFF
運転で負荷変動に対応しているため、発揮する冷凍能力
は、冬のコールド1室運転時(軽負荷時)と、夏の全室
コールド運転時(大負荷時)とでほぼ同じである。
【0012】一方、定速圧縮機6の能力は、最大負荷
(夏期のプルダウン時)に合わせて選定するため、夏期
以外の軽負荷時には、冷凍能力が負荷に対して過大とな
ってエネルギー的に無駄な運転となり、特に冬期はエネ
ルギーロスが大きくなるという課題があった。
【0013】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、庫内温度・蒸発温度情報等により負荷と冷凍能
力のバランスを推定し、運転効率を最適化できるインバ
ータ圧縮機の制御装置および制御方法を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1にかかるインバータ圧縮機の
制御装置は、少なくとも蒸発器と、凝縮器と、膨張機構
と、インバータ圧縮機とを有した冷却ユニットと、前記
冷却ユニットを制御するコントローラとを備えた自動販
売機における前記インバータ圧縮機の制御装置であっ
て、前記コントローラは、商品室の温度勾配測定値と予
め設定された温度勾配目標値とに基づいて冷凍能力の過
不足を判定する能力過不足判定部と、前記能力過不足判
定部の判定結果に基づいて蒸発温度目標値を修正する蒸
発温度目標値修正部と、前記蒸発温度目標値修正部の蒸
発温度目標値と前記冷却ユニットの蒸発温度とに基づい
て前記インバータ圧縮機に回転数指令を出力する回転数
指令部とを備えたものである。
【0015】能力過不足判定部は、庫内温度勾配に応じ
て、たとえば、能力過剰、適当、不足の3段階の判定を
する。蒸発温度目標値修正部は、能力過不足判定部によ
る過不足判定の結果に応じて蒸発温度目標値を修正す
る。そして、回転数指令部は、蒸発温度目標値修正部の
蒸発温度目標値と冷却ユニットの蒸発温度とに基づいて
インバータ圧縮機の回転数を制御する。すなわち、冷凍
能力不足の場合は、現状回転数Nに対して△Nだけ増速
することで冷凍能力を増やし、能力過剰の場合は、現状
回転数Nに対して△Nだけ減速することで冷凍能力を減
らし、能力適当と判断した場合は、現状回転数Nを維持
する。
【0016】このように、負荷変動を庫内温度勾配でと
らえ蒸発温度目標値を修正することで、消費電力量が最
小となるようにインバータ圧縮機の回転数制御をしてい
るので、必要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却シ
ステムを運転することができる。
【0017】また、この発明の請求項2にかかるインバ
ータ圧縮機の制御方法は、少なくとも蒸発器と、凝縮器
と、膨張機構と、インバータ圧縮機とを有した冷却ユニ
ットと、前記冷却ユニットを制御するコントローラとを
備えた自動販売機における前記インバータ圧縮機の制御
方法であって、前記コントローラは、商品室の温度勾配
測定値と予め設定された温度勾配目標値とに基づいて冷
凍能力の過不足を判定し、当該冷凍能力の判定結果に基
づいて蒸発温度目標値を修正し、当該蒸発温度目標値と
前記冷却ユニットの蒸発温度とに基づいて前記インバー
タ圧縮機に回転数指令を出力するようにしたものであ
る。
【0018】コントローラは、庫内温度勾配に応じて、
たとえば、能力過剰、適当、不足の3段階の判定し、そ
の判定の結果に応じて蒸発温度目標値を修正する。そし
て、その蒸発温度目標値と冷却ユニットの蒸発温度とに
基づいてインバータ圧縮機の回転数を制御する。すなわ
ち、冷凍能力不足の場合は、現状回転数Nに対して△N
だけ増速することで冷凍能力を増やし、能力過剰の場合
は、現状回転数Nに対して△Nだけ減速することで冷凍
能力を減らし、能力適当と判断した場合は、現状回転数
Nを維持する。
【0019】このように、負荷変動を庫内温度勾配でと
らえ蒸発温度目標値を修正することで、消費電力量が最
小となるようにインバータ圧縮機の回転数制御をしてい
るので、必要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却シ
ステムを運転することができ、省エネルギー効果が得ら
れる。
【0020】また、この発明の請求項3にかかるインバ
ータ圧縮機の制御装置は、蒸発温度目標値修正部は、初
期蒸発温度目標値修正部と定常時蒸発温度目標値修正部
とを備え、前記初期蒸発温度目標値修正部は、インバー
タ圧縮機の起動時および運転蒸発器数の変化時に、少な
くとも運転モード、運転蒸発器数、当該インバータ圧縮
機の運転休止時間、外気温度、自動販売機表面温度、凝
縮器吸い込み空気温度、四季情報のいずれかの情報、ま
たはこれらを組み合わせた情報に基づいて初期蒸発温度
目標値を修正し、前記定常時蒸発温度目標値修正部は、
予め定められた初期回転数でインバータ圧縮機を一定時
間運転後に、能力過不足判定部の出力に基づいて定常時
蒸発温度目標値を修正するようにしたものである。
【0021】これにより、たとえば、インバータ圧縮機
の運転休止時間が短いときには、外部からの侵入熱量が
大きく庫内温度上昇が速いと判断し、現状負荷に応じて
初期蒸発温度目標値を最適に設定できる。他の情報につ
いても同様に活用できる。したがって、効率良く定常運
転に移行することができ、必要最小限のエネルギーで自
動販売機の冷却システムを運転することができる。
【0022】また、この発明の請求項4にかかるインバ
ータ圧縮機の制御装置は、初期蒸発温度目標値修正部の
初期蒸発温度目標値は、ほぼ同等の負荷条件での運転時
における最初の能力過不足判定に基づいて設定された蒸
発温度目標値とするものである。これにより、運転初期
であっても現状負荷に応じて初期蒸発温度目標値を最適
に設定でき、効率良く定常運転に移行することができ、
必要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却システムを
運転することができる。
【0023】また、この発明の請求項5にかかるインバ
ータ圧縮機の制御装置は、蒸発温度目標値修正部は、少
なくとも運転モード、運転蒸発器数、インバータ圧縮機
の運転休止時間、外気温度、自動販売機表面温度、凝縮
器吸い込み空気温度のいずれかの情報、またはこれらを
組み合わせた情報に基づいて蒸発温度目標値の変更量を
変化させるようにしたものである。これにより、現状負
荷に対する冷凍能力を正確に判断でき、冷凍能力の過不
足を防止できる。
【0024】また、この発明の請求項6にかかるインバ
ータ圧縮機の制御装置は、回転数指令部は、初期回転数
指令部と定常時回転数指令部とを備え、前記初期回転数
指令部は、インバータ圧縮機の起動時および運転蒸発器
数の変化時に、少なくとも運転モード、運転蒸発器数、
当該インバータ圧縮機の運転休止時間、外気温度、自動
販売機表面温度、凝縮器吸い込み空気温度、四季情報の
いずれかの情報、またはこれらを組み合わせた情報に基
づいて前記インバータ圧縮機の初期回転数を設定し、当
該インバータ圧縮機ヘの回転数指令を当該初期回転数で
一定時間維持し、前記定常時回転数指令部は、前記初期
回転数で一定時間運転後に、蒸発温度目標値修正部の出
力と蒸発温度とに基づいて前記インバータ圧縮機の回転
数を制御するようにしたものである。
【0025】これにより、たとえば、インバータ圧縮機
の運転休止時間が短いときには、外部からの侵入熱量が
大きく庫内温度上昇が速いと判断し、初期回転数を高く
設定できる。他の情報についても同様に活用できる。し
たがって、効率良く定常運転に移行することができ、必
要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却システムを運
転することができる。
【0026】また、この発明の請求項7にかかるインバ
ータ圧縮機の制御装置は、回転数指令部での初期回転数
指令部から定常回転数指令部への切り替えは、庫内温度
に基づいて行うものである。これにより、現状の負荷状
況に見合った運転を迅速かつ確実に行うことができ、必
要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却システムを運
転することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるインバー
タ圧縮機の制御装置および制御方法の実施の形態につ
き、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施
の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】図1は、この発明の実施の形態にかかるイ
ンバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図、図2は、
自動販売機を示す模式図、図3は、コントローラの入出
力関係を示すブロック図、図4は、運転モードと運転蒸
発器数に応じて決定した温度勾配目標値を示す表図、図
5は、庫内温度勾配に応じて能力過不足判定部で判定し
た冷凍能力の過不足判定結果を示す表図、図6は、冷凍
能力の過不足判定結果に応じて蒸発温度目標値修正部で
設定する蒸発温度目標値を示す表図、図7は、蒸発温度
目標値と蒸発温度の比較結果に応じて回転数指令部で制
御するインバータ圧縮機の回転数を示す表図である。
【0029】また、図8は、インバータ圧縮機の運転休
止時間に基づく負荷推定に応じて決定した初期回転数
(起動時)を示す表図、図9は、インバータ圧縮機の運
転休止時間に基づく負荷推定に応じて決定した初期回転
数(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図、図10
は、外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した初期回
転数(起動時)を示す表図、図11は、外気温度に基づ
く負荷推定に応じて決定した初期回転数(運転蒸発器数
が変化した時)を示す表図、図12は、四季に基づく負
荷推定に応じて決定した初期回転数(起動時)を示す表
図、図13は、四季に基づく負荷推定に応じて決定した
初期回転数(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図で
ある。
【0030】また、図14は、インバータ圧縮機の運転
休止時間に基づく負荷推定に応じて決定した初期蒸発温
度目標値(起動時)を示す表図、図15は、インバータ
圧縮機の運転休止時間に基づく負荷推定に応じて決定し
た初期蒸発温度目標値(運転蒸発器数が変化した時)を
示す表図、図16は、外気温度に基づく負荷推定に応じ
て決定した初期蒸発温度目標値(起動時)を示す表図、
図17は、外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期蒸発温度目標値(運転蒸発器数が変化した時)を示
す表図、図18は、四季に基づく負荷推定に応じて決定
した初期蒸発温度目標値(起動時)を示す表図、図19
は、四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期蒸発温
度目標値(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図であ
る。
【0031】また、図20は、インバータ圧縮機の運転
休止時間に基づく負荷推定に応じて決定した初期蒸発温
度目標値の変更量(起動時)を示す表図、図21は、イ
ンバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負荷推定に応じ
て決定した初期蒸発温度目標値の変更量(運転蒸発器数
が変化した時)を示す表図、図22は、外気温度に基づ
く負荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値の変更
量(起動時)を示す表図、図23は、外気温度に基づく
負荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値の変更量
(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図、図24は、
四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目
標値の変更量(起動時)を示す表図、図25は、四季に
基づく負荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値の
変更量(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図、図2
6は、冷凍能力の判定結果と蒸発温度目標値との関係を
示す表図、図27は、インバータ圧縮機の制御方法を示
すフローチャートである。なお、以下の説明において、
上記従来技術において示した構成要素と同一のものに
は、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0032】まず、全体構成について、図2および図3
に基づいて説明する。電磁弁7の運転方法およびインバ
ータ圧縮機10の発停制御は、従来技術の場合と同様で
ある。従来技術の場合と異なる点は、図2においてイン
バータ圧縮機10を備えたことであり、図3において、
インバータ圧縮機10を制御するためのインバータ11
を備えたことである。
【0033】つぎに、インバータ圧縮機10の起動時の
回転数制御方法について、図1に基づいて説明する。温
度勾配目標値12は、運転モードと運転蒸発器数(電磁
弁7が開いている商品室1の数)に応じて、図4のよう
決定する。ここで、図4内の温度勾配目標値(A1〜A
12)は、各運転状況に応じて冷凍機の運転効率が最大
(消費電力が最小)となる値を予め実験等で求めてお
き、それを設定してある。
【0034】能力過不足判定部13は、図5に示すよう
に、庫内温度勾配に応じて能力過剰、適当、不足の3段
階の判定をするように形成されている。a1,a2は、
上述のように予め求めておいた所定の温度勾配値であ
る。なお、後述するインバータ圧縮機10の回転数制御
によって変化する商品室1内の温度情報は、図1に示す
ように、庫内温度センサ4によって検知され、能力過不
足判定部13の判定にフィードバックされる。蒸発温度
は、蒸発温度センサ16によって検知され、後述する蒸
発温度目標値修正部17にフィードバックされる。
【0035】蒸発温度目標値修正部17は、図6に示す
ように、能力過不足判定部13の判定結果に応じて蒸発
温度目標値Terefの修正を行うように形成されてい
る。回転数指令部14では、蒸発温度目標値(Tere
f)と蒸発温度(TE)を比較し、その結果に基づいて
図7に示すように、インバータ圧縮機10の回転数を制
御する。
【0036】すなわち、冷凍能力不足の場合は、上記蒸
発温度目標値を低くし、現状回転数Nに対して△Nだけ
増速することで冷凍能力を増やし、能力過剰の場合は、
上記蒸発温度目標値を高くし、現状回転数Nに対して△
Nだけ減速することで冷凍能力を減らし、能力適当と判
断した場合は、蒸発温度目標値をそのままにし、現状回
転数Nを維持する。
【0037】起動時および運転蒸発器数が変化した時
は、図8および図9に示すように、OFF時間(インバ
ータ圧縮機10の運転休止時間)と運転蒸発器数とに基
づく負荷推定に応じて、初期回転数指令部15(図1参
照)によって初期回転数を決定し、図8、図9中に示し
た所定の回転数(N1〜N15,Ne1〜Ne10)で
一定時間運転後に、上述した回転数制御を行う。たとえ
ば、OFF時間が短いときには、外部からの侵入熱量が
大きく庫内温度上昇が速いと判断し、冷凍能力を高く設
定するようになっている。
【0038】なお、図8および図9に示したOFF時間
の代わりに、図10および図11に示すように、外気温
度に基づいた負荷推定を行って所定の初期回転数(Nt
a1〜Nta27,Ntae1〜Ntae18)を決定
してもよい。さらに、この外気温度の代わりに、自動販
売機の表面温度、あるいは凝縮器5の吸い込み空気温度
に基づいた負荷推定を行って初期回転数を決定してもよ
い。
【0039】また、図8および図9に示したOFF時間
の代わりに、図12および図13に示すように、四季
(カレンダー)情報に基づいた負荷推定を行って所定の
初期回転数(Nc1〜Nc12,Nce1〜Nce8)
を決定してもよい。
【0040】また、初期蒸発温度目標値18(図1参
照)は、つぎのように設定されるようになっている。す
なわち、起動時および運転蒸発器数が変化した時は、図
14および図15に示すように、OFF時間と運転蒸発
器数に基づく負荷推定に応じて、同図中に示した所定の
初期蒸発温度目標値(TE1〜TE15,TEe1〜T
Ee10)に設定される。
【0041】なお、図14および図15に示したOFF
時間の代わりに、図16および図17に示すように、外
気温度に基づいた負荷推定を行って所定の初期蒸発温度
目標値(TEa1〜TEa27,TEae1〜TEae
18)に決定してもよい。さらに、この外気温度の代わ
りに、自動販売機の表面温度、あるいは凝縮器5の吸い
込み空気温度に基づいた負荷推定を行って初期蒸発温度
目標値を決定してもよい。
【0042】さらに、図14および図15に示したOF
F時間の代わりに、図18および図19に示すように、
四季(カレンダー)情報に基づいた負荷推定を行って所
定の初期蒸発温度目標値(TEc1〜TEc12,TE
ce1〜TEce8)に決定してもよい。
【0043】また、図6に示した蒸発温度目標値修正部
17での蒸発温度目標値の変更量△Terefをつぎの
ように設定することができる。すなわち、図20および
図21に示すように、OFF時間と運転蒸発器数に基づ
く負荷推定に応じて、同図中に示した所定の初期蒸発温
度目標値の変更量(TEs1〜TEs15,TEse1
〜TEse10)に設定される。
【0044】また、図20および図21に示したOFF
時間の代わりに、図22および図23に示すように、外
気温度に基づいた負荷推定を行って所定の初期蒸発温度
目標値の変更量(TEsa1〜TEsa27,TEsa
e1〜TEsae18)に決定してもよい。さらに、こ
の外気温度の代わりに、自動販売機の表面温度、あるい
は凝縮器5の吸い込み空気温度に基づいた負荷推定を行
って初期蒸発温度目標値の変更量を決定してもよい。
【0045】さらに、図20および図21に示したOF
F時間の代わりに、図24および図25に示すように、
四季(カレンダー)情報に基づいた負荷推定を行って所
定の初期蒸発温度目標値の変更量(TEsc1〜TEs
c12,TEsce1〜TEsce8)に決定してもよ
い。
【0046】また、蒸発温度目標値の変更量は、図26
に示すように、冷凍能力不足の場合は大きくし(+△T
eref1)、また能力過剰の場合は小さくし(−△T
eref2)て蒸発温度目標値を設定し、能力適当と判
断した場合は蒸発温度目標値をそのままにする。
【0047】つぎに、以上に示した制御動作を図27に
基づいて説明する。まず、インバータ圧縮機10の起動
指令の有無を判断する(ステップS20)。指令がある
場合(ステップS20肯定)は、運転モードと運転蒸発
器数が読み込まれ(ステップS21)、図4に示した温
度勾配目標値12が読み込まれる。指令がない場合は、
指令があるまで待機する(ステップS20否定)。
【0048】そして、温度勾配目標値12が読み込まれ
たら、図8〜図9(あるいは、図10〜図11、図12
〜図13)に示した初期回転数が読み込まれる(ステッ
プS23)。また、図14〜図15(あるいは、図16
〜図17、図18〜図19)に示した初期蒸発温度目標
値が読み込まれ(ステップS24)、さらに図20〜図
21(あるいは、図22〜図23、図24〜図25)に
示した初期蒸発温度目標値の変更量が読み込まれる(ス
テップS25)。そして、インバータ圧縮機10が初期
回転数にて一定時間運転される(ステップS26)。
【0049】つぎに蒸発温度センサ16により蒸発温度
が読み込まれ(ステップS27)、これと蒸発温度目標
値の比較結果に基づいて、図7に示したように、回転数
指令部14でインバータ圧縮機10の回転数が制御され
る(ステップS28)。
【0050】そして、庫内温度勾配を判定するタイミン
グか否かを判断し(ステップS29)、当該判定タイミ
ングでないと判断したら(ステップS29否定)、運転
蒸発器数に変化があるか否かを判断する(ステップS3
0)。運転蒸発器数に変化がある場合には(ステップS
30肯定)、温度勾配目標値12の読み込みステップ2
2に戻る。一方、運転蒸発器数に変化がない場合には
(ステップS30否定)、インバータ圧縮機10の停止
指令があるか否かが判断される(ステップS37)。
【0051】また、庫内温度勾配の判定タイミングであ
ると判断したら(ステップS29肯定)、庫内温度セン
サ4により得られた庫内温度が読み込まれ(ステップS
31)、温度勾配が検出される(ステップS32)。能
力過不足判定部13では、この温度勾配値に基づき、図
5に示したように冷凍能力の過不足が判定され(ステッ
プS33)、その判定結果に基づいて図6に示したよう
に蒸発温度目標値が修正される(ステップS34)。
【0052】そして、初回の温度勾配検出か否かが判断
され(ステップS35)、初回であれば(ステップS3
5肯定)、初期蒸発温度目標値が修正され(ステップS
36)、インバータ圧縮機10の停止指令があるか否か
が判断される(ステップS37)。当該停止指令があれ
ば(ステップS37肯定)、起動指令があるまで待機す
る(ステップS20)。
【0053】一方、当該停止指令がなければ(ステップ
S37否定)、蒸発温度を読み込み(ステップS2
7)、回転数指令部14でインバータ圧縮機10の回転
数が制御される(ステップS28)。初回の温度勾配検
出でない場合には(ステップS35否定)、運転蒸発器
数に変化があるか否かを判断される(ステップS3
0)。
【0054】以上のように、この実施の形態にかかるイ
ンバータ圧縮機の制御装置および制御方法によれば、運
転モード、外気温度等の負荷変動を庫内温度勾配でとら
え蒸発温度目標値を修正することで、消費電力量が最小
となるようにインバータ圧縮機10の回転数制御をして
いるので、必要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却
システムを運転することができ、省エネルギー効果が得
られる。
【0055】なお、上記実施の形態においては、目標値
として蒸発温度を例に説明したが、これに限定されず、
たとえば、蒸発圧力、凝縮温度、凝縮圧力、蒸発温度と
庫内温度の差、蒸発圧力温度換算値と庫内温度の差、凝
縮温度と庫内温度の差、凝縮圧力温度換算値と庫内温度
の差等を目標値としても、上記と同様な制御を行うこと
ができる。この場合、蒸発温度目標値修正部17も上記
各目標値に対応させた修正部として形成すればよい。た
とえば、凝縮温度を目標値とした場合には、凝縮温度目
標値修正部として形成し、初期凝縮温度目標値および凝
縮温度目標値の変更量は、予め実験で求めた値を設定す
ればよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
インバータ圧縮機の制御装置(請求項1)によれば、少
なくとも蒸発器と、凝縮器と、膨張機構と、インバータ
圧縮機とを有した冷却ユニットと、前記冷却ユニットを
制御するコントローラとを備えた自動販売機における前
記インバータ圧縮機の制御装置であって、前記コントロ
ーラは、商品室の温度勾配測定値と予め設定された温度
勾配目標値とに基づいて冷凍能力の過不足を判定する能
力過不足判定部と、前記能力過不足判定部の判定結果に
基づいて蒸発温度目標値を修正する蒸発温度目標値修正
部と、前記蒸発温度目標値修正部の蒸発温度目標値と前
記冷却ユニットの蒸発温度とに基づいて前記インバータ
圧縮機に回転数指令を出力する回転数指令部とを備えた
ので、負荷変動を庫内温度勾配でとらえ蒸発温度目標値
を修正することで、消費電力量が最小となるようにイン
バータ圧縮機の回転数制御をしているので、必要最小限
のエネルギーで自動販売機の冷却システムを運転するこ
とができる。
【0057】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御方法(請求項2)によれば、少なくとも蒸発器
と、凝縮器と、膨張機構と、インバータ圧縮機とを有し
た冷却ユニットと、前記冷却ユニットを制御するコント
ローラとを備えた自動販売機における前記インバータ圧
縮機の制御方法であって、前記コントローラは、商品室
の温度勾配測定値と予め設定された温度勾配目標値とに
基づいて冷凍能力の過不足を判定し、当該冷凍能力の判
定結果に基づいて蒸発温度目標値を修正し、当該蒸発温
度目標値と前記冷却ユニットの蒸発温度とに基づいて前
記インバータ圧縮機に回転数指令を出力するようにした
ので、負荷変動を庫内温度勾配でとらえ蒸発温度目標値
を修正することで、消費電力量が最小となるようにイン
バータ圧縮機の回転数制御ができ、必要最小限のエネル
ギーで自動販売機の冷却システムを運転することができ
る。
【0058】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御装置(請求項3)によれば、蒸発温度目標値修正
部は、初期蒸発温度目標値修正部と定常時蒸発温度目標
値修正部とを備え、前記初期蒸発温度目標値修正部は、
インバータ圧縮機の起動時および運転蒸発器数の変化時
に、少なくとも運転モード、運転蒸発器数、当該インバ
ータ圧縮機の運転休止時間、外気温度、自動販売機表面
温度、凝縮器吸い込み空気温度、四季情報のいずれかの
情報、またはこれらを組み合わせた情報に基づいて初期
蒸発温度目標値を修正し、前記定常時蒸発温度目標値修
正部は、予め定められた初期回転数でインバータ圧縮機
を一定時間運転後に、能力過不足判定部の出力に基づい
て定常時蒸発温度目標値を修正するようにしたので、た
とえば、インバータ圧縮機の運転休止時間が短いときに
は、外部からの侵入熱量が大きく庫内温度上昇が速いと
判断し、現状負荷に応じて初期蒸発温度目標値を最適に
設定でき、他の情報についても同様に活用できる。した
がって、効率良く定常運転に移行することができ、必要
最小限のエネルギーで自動販売機の冷却システムを運転
することができる。
【0059】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御装置(請求項4)によれば、初期蒸発温度目標値
修正部の初期蒸発温度目標値は、ほぼ同等の負荷条件で
の運転時における最初の能力過不足判定に基づいて設定
された蒸発温度目標値とするので、運転初期であっても
現状負荷に応じて初期蒸発温度目標値を最適に設定で
き、効率良く定常運転に移行することができるため、必
要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却システムを運
転することができる。
【0060】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御装置(請求項5)によれば、蒸発温度目標値修正
部は、少なくとも運転モード、運転蒸発器数、インバー
タ圧縮機の運転休止時間、外気温度、自動販売機表面温
度、凝縮器吸い込み空気温度のいずれかの情報、または
これらを組み合わせた情報に基づいて蒸発温度目標値の
変更量を変化させるようにしたので、現状負荷に対する
冷凍能力を正確に判断でき、冷凍能力の過不足を防止で
きる。
【0061】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御装置(請求項6)によれば、回転数指令部は、初
期回転数指令部と定常時回転数指令部とを備え、前記初
期回転数指令部は、インバータ圧縮機の起動時および運
転蒸発器数の変化時に、少なくとも運転モード、運転蒸
発器数、当該インバータ圧縮機の運転休止時間、外気温
度、自動販売機表面温度、凝縮器吸い込み空気温度、四
季情報のいずれかの情報、またはこれらを組み合わせた
情報に基づいて前記インバータ圧縮機の初期回転数を設
定し、当該インバータ圧縮機ヘの回転数指令を当該初期
回転数で一定時間維持し、前記定常時回転数指令部は、
前記初期回転数で一定時間運転後に、蒸発温度目標値修
正部の出力と蒸発温度とに基づいて前記インバータ圧縮
機の回転数を制御するようにしたので、たとえば、イン
バータ圧縮機の運転休止時間が短いときには、外部から
の侵入熱量が大きく庫内温度上昇が速いと判断し、初期
回転数を高く設定でき、他の情報についても同様に活用
できる。したがって、効率良く定常運転に移行すること
ができ、必要最小限のエネルギーで自動販売機の冷却シ
ステムを運転することができる。
【0062】また、この発明にかかるインバータ圧縮機
の制御装置(請求項7)によれば、回転数指令部での初
期回転数指令部から定常回転数指令部への切り替えは、
庫内温度に基づいて行うので、現状の負荷状況に見合っ
た運転を迅速かつ確実に行うことができ、必要最小限の
エネルギーで自動販売機の冷却システムを運転すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるインバータ圧縮
機の制御装置を示すブロック図である。
【図2】自動販売機を示す模式図である。
【図3】コントローラの入出力関係を示すブロック図で
ある。
【図4】運転モードと運転蒸発器数に応じて決定した温
度勾配目標値を示す表図である。
【図5】庫内温度勾配に応じて判定した冷凍能力の過不
足判定結果を示す表図である。
【図6】冷凍能力の過不足判定結果に応じて蒸発温度目
標値修正部で設定する蒸発温度目標値を示す表図であ
る。
【図7】蒸発温度目標値と蒸発温度の比較結果に応じて
回転数指令部で制御するインバータ圧縮機の回転数を示
す表図である。
【図8】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負荷
推定に応じて決定した初期回転数(起動時)を示す表図
である。
【図9】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負荷
推定に応じて決定した初期回転数(運転蒸発器数が変化
した時)を示す表図である。
【図10】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期回転数(起動時)を示す表図である。
【図11】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期回転数(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図で
ある。
【図12】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
回転数(起動時)を示す表図である。
【図13】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
回転数(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図であ
る。
【図14】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負
荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値(起動時)
を示す表図である。
【図15】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負
荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値(運転蒸発
器数が変化した時)を示す表図である。
【図16】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期蒸発温度目標値(起動時)を示す表図である。
【図17】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期蒸発温度目標値(運転蒸発器数が変化した時)を示
す表図である。
【図18】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
蒸発温度目標値(起動時)を示す表図である。
【図19】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
蒸発温度目標値(運転蒸発器数が変化した時)を示す表
図である。
【図20】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負
荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値の変更量
(起動時)を示す表図である。
【図21】インバータ圧縮機の運転休止時間に基づく負
荷推定に応じて決定した初期蒸発温度目標値の変更量
(運転蒸発器数が変化した時)を示す表図である。
【図22】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期蒸発温度目標値の変更量(起動時)を示す表図であ
る。
【図23】外気温度に基づく負荷推定に応じて決定した
初期蒸発温度目標値の変更量(運転蒸発器数が変化した
時)を示す表図である。
【図24】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
蒸発温度目標値の変更量(起動時)を示す表図である。
【図25】四季に基づく負荷推定に応じて決定した初期
蒸発温度目標値の変更量(運転蒸発器数が変化した時)
を示す表図である。
【図26】冷凍能力の判定結果と蒸発温度目標値との関
係を示す表図である。
【図27】インバータ圧縮機の制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図28】従来における自動販売機を示す模式図であ
る。
【図29】コントローラの入出力関係を示すブロック図
である。
【図30】定速圧縮機の制御方法を示すブロック図であ
る。
【図31】庫内温度に応じた電磁弁および圧縮機の制御
方法を示すフローチャートである。
【図32】庫内温度に応じた電磁弁および圧縮機の動作
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 商品室 1a 左室 1b 中室 1c 右室 2 機械室 3 蒸発器 4 庫内温度センサ 5 凝縮器 7 電磁弁 8 キャピラリチューブ 9 コントローラ 10 インバータ圧縮機 11 インバータ 12 温度勾配目標値 13 能力過不足判定部 14 回転数指令部 15 初期回転数指令部 16 蒸発温度センサ 17 蒸発温度目標値修正部 18 初期蒸発温度目標値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井下 尚紀 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 古田 寿久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3H045 AA09 AA12 AA27 BA32 CA24 CA26 CA29 DA07 DA47 EA04 EA38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも蒸発器と、凝縮器と、膨張機
    構と、インバータ圧縮機とを有した冷却ユニットと、 前記冷却ユニットを制御するコントローラと、を備えた
    自動販売機における前記インバータ圧縮機の制御装置で
    あって、 前記コントローラは、商品室の温度勾配測定値と予め設
    定された温度勾配目標値とに基づいて冷凍能力の過不足
    を判定する能力過不足判定部と、 前記能力過不足判定部の判定結果に基づいて蒸発温度目
    標値を修正する蒸発温度目標値修正部と、 前記蒸発温度目標値修正部の蒸発温度目標値と前記冷却
    ユニットの蒸発温度とに基づいて前記インバータ圧縮機
    に回転数指令を出力する回転数指令部と、を備えたこと
    を特徴とするインバータ圧縮機の制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも蒸発器と、凝縮器と、膨張機
    構と、インバータ圧縮機とを有した冷却ユニットと、 前記冷却ユニットを制御するコントローラと、を備えた
    自動販売機における前記インバータ圧縮機の制御方法で
    あって、 前記コントローラは、商品室の温度勾配測定値と予め設
    定された温度勾配目標値とに基づいて冷凍能力の過不足
    を判定し、 当該冷凍能力の判定結果に基づいて蒸発温度目標値を修
    正し、 当該蒸発温度目標値と前記冷却ユニットの蒸発温度とに
    基づいて前記インバータ圧縮機に回転数指令を出力する
    ようにしたことを特徴とするインバータ圧縮機の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 蒸発温度目標値修正部は、初期蒸発温度
    目標値修正部と定常時蒸発温度目標値修正部とを備え、 前記初期蒸発温度目標値修正部は、インバータ圧縮機の
    起動時および運転蒸発器数の変化時に、少なくとも運転
    モード、運転蒸発器数、当該インバータ圧縮機の運転休
    止時間、外気温度、自動販売機表面温度、凝縮器吸い込
    み空気温度、四季情報のいずれかの情報、またはこれら
    を組み合わせた情報に基づいて初期蒸発温度目標値を修
    正し、 前記定常時蒸発温度目標値修正部は、予め定められた初
    期回転数でインバータ圧縮機を一定時間運転後に、能力
    過不足判定部の出力に基づいて定常時蒸発温度目標値を
    修正するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    インバータ圧縮機の制御装置。
  4. 【請求項4】 初期蒸発温度目標値修正部の初期蒸発温
    度目標値は、ほぼ同等の負荷条件での運転時における最
    初の能力過不足判定に基づいて設定された蒸発温度目標
    値とすることを特徴とする請求項3に記載のインバータ
    圧縮機の制御装置。
  5. 【請求項5】 蒸発温度目標値修正部は、少なくとも運
    転モード、運転蒸発器数、インバータ圧縮機の運転休止
    時間、外気温度、自動販売機表面温度、凝縮器吸い込み
    空気温度のいずれかの情報、またはこれらを組み合わせ
    た情報に基づいて蒸発温度目標値の変更量を変化させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインバー
    タ圧縮機の制御装置。
  6. 【請求項6】 回転数指令部は、初期回転数指令部と定
    常時回転数指令部とを備え、 前記初期回転数指令部は、インバータ圧縮機の起動時お
    よび運転蒸発器数の変化時に、少なくとも運転モード、
    運転蒸発器数、当該インバータ圧縮機の運転休止時間、
    外気温度、自動販売機表面温度、凝縮器吸い込み空気温
    度、四季情報のいずれかの情報、またはこれらを組み合
    わせた情報に基づいて前記インバータ圧縮機の初期回転
    数を設定し、当該インバータ圧縮機ヘの回転数指令を当
    該初期回転数で一定時間維持し、 前記定常時回転数指令部は、前記初期回転数で一定時間
    運転後に、蒸発温度目標値修正部の出力と蒸発温度とに
    基づいて前記インバータ圧縮機の回転数を制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のインバータ圧
    縮機の制御装置。
  7. 【請求項7】 回転数指令部での初期回転数指令部から
    定常回転数指令部への切り替えは、庫内温度に基づいて
    行うことを特徴とする請求項6に記載のインバータ圧縮
    機の制御装置。
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