JP2002085529A - 清浄蒸気発生装置及び蒸気滅菌装置 - Google Patents

清浄蒸気発生装置及び蒸気滅菌装置

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JP2002085529A JP2000286810A JP2000286810A JP2002085529A JP 2002085529 A JP2002085529 A JP 2002085529A JP 2000286810 A JP2000286810 A JP 2000286810A JP 2000286810 A JP2000286810 A JP 2000286810A JP 2002085529 A JP2002085529 A JP 2002085529A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ヒータの加熱効率を向上できて小型化し得る
清浄蒸気発生装置を用いた蒸気滅菌装置を提供する。 【解決手段】 上下方向に複数本の伝熱管18が配さ
れ、伝熱管18の外面側に加熱蒸気が供給される縦型の
熱交換器12と、清浄水28が貯留される縦長の貯留タ
ンク14とを具備し、熱交換器12と貯留タンク14と
の下部側及び上部側が互いに連通され、貯留タンク12
中の清浄水28がサーモサイフォン作用に因り循環・加
熱される蒸気発生装置10であって、該貯留タンク14
内の上部側に、伝熱管18内で発生した水滴等の除去手
段30と取出口40とが設けられ、且つ貯留タンク14
内の清浄水28の水面が、伝熱管18の管長の1/2以
下とする水位調整手段が設けられている清浄蒸気発生装
置10と、清浄水蒸気の給蒸流量の調整手段が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は清浄蒸気発生装置及
び蒸気滅菌装置に関し、更に詳細には水滴等が除去され
た清浄水蒸気を得ることができる小型の清浄蒸気発生装
置、及び前記清浄蒸気発生装置を具備する蒸気滅菌装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等では治療に用いられた包帯、メ
ス、鉗子、手術着等の被滅菌物の滅菌には、通常、被滅
菌物が収容された滅菌室を水蒸気によって所定の圧力・
温度とした状態を一定時間保持する蒸気滅菌方法が採用
されている。従来、滅菌室に供給される水蒸気は、病院
等に備えられた大型ボイラーから供給されているが、一
般的に、大型ボイラーでは、その性能等を維持すべく水
処理剤が添加された水を用いている。この様に、水処理
剤が添加された水を蒸発させて得た水蒸気中には、水処
理剤が含有されている可能性がある。かかる水処理剤が
含有された水蒸気によって滅菌がなされた被滅菌物に
は、水処理剤が付着するおそれがある。このため、特開
平9−285527号公報には、精密濾過、脱イオン処
理等の水処理が施された清浄水を蒸発させて得た清浄水
蒸気を滅菌室に供給する蒸気滅菌装置が提案されてい
る。
【0003】この特許公報に掲載された蒸気滅菌装置を
図7に示す。図7において、蒸気滅菌装置の本体部10
0は、被滅菌物を収容する滅菌室102が形成された内
筒104と、内筒104の外側に形成された外筒106
と、内筒104と外筒106との間に形成されたジャケ
ット部108とから構成される。かかる図7に示す蒸気
滅菌装置には、水供給配管112によって供給された清
浄水を蒸発させて清浄水蒸気を発生させる清浄蒸気発生
装置110が設けられている。この清浄蒸気発生装置1
10では、清浄水を蒸発させる熱源として用いられてい
る蒸気は、一般蒸気の蒸気配管120から制御弁11
8、蒸気滅菌装置のジャケット部108、及び配管11
9を経由して供給される。かかる蒸気発生装置110に
よって発生した清浄水蒸気は、制御弁114が途中に設
けられた給蒸配管116を介して本体部100の滅菌室
102に直接供給される。滅菌室102に供給されて被
滅菌物を加熱して滅菌を施した水蒸気は、排出配管12
2及び制御弁126が設けられた配管124を経由して
排気される。更に、滅菌室102が大気圧まで低下した
とき、制御弁114、126を閉じると共に、水封式真
空ポンプ130を駆動して真空配管132に設けられた
制御弁128を開にして滅菌室102を減圧状態とす
る。滅菌の際に、清浄水蒸気の凝縮水に濡れた被滅菌物
を乾燥するためである。減圧状態とされた滅菌室102
を大気圧に戻して滅菌が施された被滅菌物を取り出す際
には、フィルター134及び制御弁136が設けられた
配管138を経由して清浄な空気を滅菌室102に供給
する。尚、水封式真空ポンプ130には、清浄水蒸気等
を吸引して蒸発等によって喪失した封水は配管131を
経由して供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す蒸気滅菌装
置によれば、滅菌に用いる水蒸気として、清浄水を蒸発
して得た清浄水蒸気を用いているため、水処理剤等が被
滅菌物に付着するおそれを解消できる。しかし、図7に
示す蒸気滅菌装置には、清浄水を蒸発する清浄蒸気発生
装置110を新たに装着することを要するが、この清浄
蒸気発生装置110は大型し、図7に示す蒸気滅菌装置
の全体も大型化する。つまり、従来の清浄蒸気発生装置
110は、図8に示す如く、蛇管等のヒータが清浄水中
に水没されているため、ヒータの伝熱効率が低く、所定
量の清浄水蒸気を供給するには、ヒータを大型化せざる
を得ないからである。
【0005】更に、蒸気滅菌装置の処理行程は、図9に
示す様に、複数行程から成る。この図9は、滅菌室10
2の内圧の経時変化を示すものである。かかる処理行程
のうち、清浄蒸気発生装置110から清浄水蒸気を滅菌
室102に給蒸する行程は、コンディショニング(真
空)行程及び滅菌行程であり、乾燥行程では清浄水蒸気
の給蒸は不要である。但し、コンディショニング(真
空)行程では、滅菌室102に収容された被滅菌物を加
温しつつ、滅菌室102内を清浄水蒸気に置換する行程
であるため、清浄水蒸気の給蒸流量を大きくすることが
必要である。一方、清浄蒸気発生装置110のヒータを
大型化しても限りがあるため、予め清浄水蒸気を清浄蒸
気発生装置110内に蓄えておくことが必要となり、清
浄蒸気発生装置110は更に大型化する。この様に、清
浄蒸気発生装置110のヒータの加熱効率が低いため、
図9に示す乾燥行程の様に、給蒸を行わない行程の間で
も、ヒータの加熱を続行させることが必要となり、エネ
ルギー的にもロスが生ずる。そこで、本発明の課題は、
ヒータの加熱効率を可及的に向上できて小型化し得る清
浄蒸気発生装置、及び前記清浄蒸気発生装置を用いた蒸
気滅菌装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、清浄蒸気発生装置の熱
交換器として、上下方向に複数本の伝熱管が配され、伝
熱管の外面側に蒸気等の加熱媒体が供給される縦型の熱
交換器を用い、伝熱管によって加熱される清浄水の水面
を伝熱管の管長の1/2以下に保持することによって、
伝熱管の伝熱効率を可及的に向上できることを見出し、
本発明に到達した。すなわち、本発明は、上下方向に複
数本の伝熱管が配され、前記伝熱管の外面側に蒸気等の
加熱媒体が供給される縦型の熱交換器と、前記熱交換器
と併設され、清浄水が貯留される縦長の貯留タンクとを
具備し、前記熱交換器と貯留タンクとの下部側及び上部
側が互いに連通され、前記貯留タンク中の清浄水がサー
モサイフォン作用に因り循環・加熱される蒸気発生装置
であって、該貯留タンク内の上部側に、前記伝熱管内で
清浄水が蒸発して発生した清浄水蒸気中の水滴等を除去
する除去手段と清浄水蒸気の取出口とが設けられ、且つ
前記貯留タンク内に貯留される清浄水の水面が、前記伝
熱管の管長の1/2以下となるように調整する水位調整
手段が設けられていることを特徴とする清浄蒸気発生装
置にある。また、本発明は、被滅菌物が収容される滅菌
室を具備する本体部と、前記滅菌室内に給蒸され、収容
された被滅菌物に滅菌を施す水蒸気を発生する蒸気発生
装置として、前述した清浄蒸気発生装置とが設けられて
いる蒸気滅菌装置であって、該滅菌室と清浄蒸気発生装
置との給蒸配管には、前記清浄蒸気発生装置から滅菌室
への清浄水蒸気の給蒸流量を調整する調整手段が設けら
れていることを特徴とする蒸気滅菌装置にある。
【0007】かかる本発明において、清浄水蒸気中の水
滴等を除去する除去手段として、水滴等を含有する清浄
水蒸気を、上端部の接線方向から供給して旋回流とし得
る筒状体を設け、且つ前記筒状体の下端部を、下端ほど
大径となるテーパ部に形成することによって、清浄水蒸
気の旋回流速度をテーパ部で遅くすることができ、清浄
水蒸気中の微細な水滴等を分離できる。更に、清浄水蒸
気中の水滴等を除去する除去手段の下方に、前記除去手
段で分離された分離水を集水し、貯留タンク内に貯留さ
れている清浄水の水面の所定箇所に落下するように、集
水ロートを設けることにより、貯留タンク内に貯留され
ている清浄水の水面の検出精度を向上できる。また、清
浄蒸気発生装置の清浄水蒸気の圧力を蒸気滅菌装置の処
理行程に応じて調整する調整手段を設けることによっ
て、滅菌室内の圧力コントロールを容易に行うことがで
きる。
【0008】本発明に係る清浄蒸気発生装置によれば、
上下方向に複数本の伝熱管が配され、伝熱管の外面側に
蒸気等の加熱媒体が供給される縦型の熱交換器を用い、
この熱交換器と連通されている貯留タンク内に貯留され
る清浄水の水面を、伝熱管の管長の1/2以下となるよ
うに調整し、伝熱管の伝熱効率を可及的に向上できる。
このため、熱交換器に蒸気等の加熱媒体の供給開始から
清浄水蒸気が発生する立上り時間も短く、且つ清浄水蒸
気の発生速度も充分に確保でき、貯留タンク等に清浄水
蒸気を予め蓄えておくことを実質的に要せず、清浄蒸気
発生装置を小型化することができる。また、貯留タンク
内に貯留される清浄水の水面を、伝熱管の管長の1/2
以下となるように調整するため、清浄蒸気発生装置内に
貯留する貯留水量を少なくでき、熱交換器の伝熱効率の
向上と相俟って、清浄蒸気発生装置の停止状態から所定
圧力の清浄水蒸気を発生するまでの立ち上げ時間を短時
間にできる。
【0009】この様に、小型化された清浄蒸気発生装置
を具備する蒸気滅菌装置も、従来の清浄蒸気発生装置を
具備する蒸気滅菌装置に比較して小型化できる。但し、
小型化された清浄蒸気発生装置では、清浄蒸気発生装置
内に保有している清浄水蒸気量が少ないため、減圧され
た滅菌室内に清浄水蒸気を給蒸する場合の様に、一時に
大量の清浄水蒸気が給蒸されると、清浄蒸気発生装置内
の内圧が急激に低下し、清浄水の突沸現象等が発生し易
くなる。また、滅菌行程では、滅菌室への給蒸量は放熱
等で凝縮される清浄水蒸気量でよい。このため、本発明
に係る蒸気滅菌装置では、滅菌室と清浄蒸気発生装置と
の給蒸配管に、清浄蒸気発生装置から滅菌室への清浄水
蒸気の給蒸流量を調整する調整手段を設け、蒸気滅菌装
置の処理行程に合わせた適度の給蒸量となるように調整
することにした。更に、清浄蒸気発生装置の立ち上げ時
間を短時間とすることができ、清浄水蒸気の給蒸が不要
な行程では、清浄蒸気発生装置の運転を停止し、清浄蒸
気発生装置からの放熱等の熱ロスを防止し、省エネルギ
ーを図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る清浄蒸気発生装置の
一例を図1及び図2に示す。図1は、清浄蒸気発生装置
の概略縦断面図であり、図2は清浄蒸気発生装置の概略
平面図である。図1及び図2に示す清浄蒸気発生装置1
0には、縦型の熱交換器12と縦長の貯留タンク14と
が併設されている。この縦型の熱交換器12には、筒体
16内に複数本の伝熱管18,18・・が上下方向に配
され、伝熱管18の外面側に加熱媒体としての加熱蒸気
が供給される。かかる熱交換器12の上部側(フランジ
15aよりも上部側)及び下部側(フランジぶ15bよ
りも下部側)が、連通管20,22によって連通されて
いる縦長の貯留タンク14には、制御弁26が設けられ
た配管24から供給された清浄水が貯留水28として貯
留されている。熱交換器12と貯留タンク14との下部
側を連通する連通管22を介し、貯留タンク14の貯留
水28はサーモサイフォン作用によって熱交換器12の
伝熱管18,18・・に供給され、加熱・蒸発される。
【0011】この様に、縦型の熱交換器12では、上下
方向に伝熱管18,18・・が設けられているため、伝
熱管18内の清浄水及び清浄水蒸気の流れは、図3に示
す様に、伝熱管18の下部から上部方向に流れる。すな
わち、伝熱管18の下部側の顕熱加熱帯では、液相のみ
の液流であるが、蒸発帯では、次第に気泡が混在する気
泡流となり、この気泡が次第に大きくなって塊状流とな
る。更に、塊状流が加熱されて気泡が成長し気泡が繋が
ると、伝熱管18の内壁周面側に液流が存在する環状流
となり、遂には液相が存在しない噴霧流となる。かかる
液流について、伝熱管18の伝熱効率を指標する総括伝
熱係数U[Q=UA(th―tc) Q;伝熱量、A:伝
熱面積、th:高温側温度、tc:低温側温度]について
検討したところ、気泡流、塊状流及び環状流における総
括伝熱係数Uは、液相のみの液流及び噴霧流の総括伝熱
係数Uに比較して大きくなることが判明した。気泡流、
塊状流及び環状流においては、液流が乱流となるため、
伝熱効率が向上されるものと考えられる。
【0012】このため、図1及び図2に示す清浄蒸気発
生装置10では、熱交換器12の伝熱管18,18・・
において、気泡流、塊状流及び環状流の領域が存在する
ように、貯留タンク14内に貯留される貯留水28の水
面が、伝熱管18,18・・の所定位置を保持するよう
に水位調整手段を設けている。この水位調整手段として
は、貯留水28の水面位置を検出するレベル検出器LS
と、清浄水を貯留タンク14に供給する配管24に設け
た制御弁26とから成る。レベル検出器LSが、貯留水
28の水面位置が所定値よりも低下したとき、制御弁2
6を開き清浄水を貯留タンク14に供給し、貯留水28
の液面が所定値に到達したとき、制御弁26を閉じる。
この際、貯留水28の水面を、伝熱管18,18・・の
管長の1/2以下となるように調整することによって、
伝熱管18,18・・の総括伝熱係数Uを可及的に大き
くできる。例えば、貯留水28の液面を伝熱管18の管
長の1/2以下とすることによって、伝熱管18の総括
伝熱係数Uを、図8のヒータの如く、貯留水28中に水
没した状態の伝熱管18に対し約1.3倍ほど向上する
ことができる。ところで、伝熱管18,18・・には、
気泡流、塊状流及び環状流の領域が存在するため、熱交
換器12内での貯留水28の液面の変動は極めて激し
い。このため、貯留水28の水面位置を検出する貯留水
タンク14では、貯留水28の水面を可及的に安定させ
るべく、貯留タンク14の径を熱交換器12の径と略同
一径又はそれ以上とすることが好ましい。この様に、縦
型の熱交換器12を採用することによって、上下方向に
設けられた伝熱管18内を上昇する流体の速度が速くな
り、伝熱管18の内壁面への着垢を少なくできる。
【0013】一方、伝熱管18内を上昇する清浄水蒸気
の流速が速いため、熱交換器12から吐出される清浄水
蒸気には、貯留水から成る液滴等を多量に同伴してい
る。このため、熱交換器12から吐出する清浄水蒸気
は、連通管20を介して貯留タンク14の上部側に供給
し、清浄水蒸気中の水滴等を除去する除去手段30によ
って液滴等を除去する。この清浄水蒸気中の水滴等を除
去する除去手段30は、貯留タンク14の上部側に設け
られており、下端部が下端ほど大径となるテーパ部36
に形成されていると共に、上部側の外周面に仕切板34
が螺旋状に設けられた筒状体32と、筒状体32の内側
にサイクロン38とが設けられており、サイクロン38
の上端部に清浄水蒸気の取出口40が設けられている。
かかる除去手段30では、図2に示す様に、熱交換器1
2で発生した水滴等を含有する清浄水蒸気は、連通管2
0によって筒状体32の上部に接線方向から供給され
る。筒状体32の上部に接線方向から供給された清浄水
蒸気は、螺旋状の仕切板34に沿って旋回しつつ下降す
る。その際、清浄水蒸気中の水滴等は、旋回により発生
した遠心力によって貯留タンク14の内周面方向に飛ば
されて清浄水蒸気と分離される。更に、清浄水蒸気は、
旋回しつつ筒状体32の下端部に設けられたテーパ部3
6を通過する。このテーパ部36では、清浄水蒸気の旋
回速度が低下し、清浄水蒸気中に含まれている微小な水
滴等がテーパ部36の外周面方向に分離される。テーパ
部36を通過した清浄水蒸気は、貯留タンク14の内周
面とテーパ部36との間隙42を通過し、筒状体32の
下方に流出する。筒状体32の下方に流出した清浄水蒸
気は、反転して筒状体32の中央部を上昇し、サイクロ
ン38に流入し、更に微小な水滴等が除去され、水滴等
が可及的に除去された乾き清浄水蒸気として取出口40
から取出される。
【0014】かかる筒状体32によって分離された分離
水は、貯留タンク14に貯留されている貯留水28に戻
るが、貯留水28の液面位置を検出するレベル検出器L
Sのセンサ等に分離水の水滴が当って液面位置を正確に
検出できない場合がある。この様な場合には、図1に示
す様に、貯留水28の水面の所定箇所に落下するよう
に、集水ロート44を設けることが好ましい。この集水
ロート44には、筒状体32によって分離された分離水
を受水できるように、筒状体32のテーパ部36の下端
開口径よりも大径の開口径の受水部が上端部に形成さ
れ、下端部には、受水部で受水した分離水を貯留水28
の水面の所定箇所に落下するように、受水部よりも細径
に形成されたロート部が形成されている。図1に示す集
水ロート44は、貯留水28の水面の略中央部に分離水
が落下するように設けている。また、サイクロン38に
よって分離された分離水は、筒状体32によって分離さ
れる分離水よりも少ないため、貯留水28を加温すべ
く、蛇管から成るヒータ46に集水ロート44を貫通す
る配管48を経由して供給され、ヒータ46を通過した
分離水は配管49から排出される。このヒータ46は、
清浄蒸気発生装置10の立ち上げ等の際に、貯留水28
が暖められていないような場合、貯留水28を加温する
ことができ、清浄蒸気発生装置10の立ち上げ等を早め
ることができる。この様に、図1及び図2に示す清浄蒸
気発生装置10は、図8に示す清浄蒸気発生装置110
に比較して、その伝熱効率が向上されており小型化でき
る。更に、清浄蒸気発生装置10の貯留水28の水面
を、伝熱管18,18・・の管長の1/2以下となるよ
うに調整するため、貯留水28の貯留量が少なく、停止
状態から所定圧力の清浄水蒸気を発生するまでの立上り
時間も短時間とすることができた。
【0015】図1及び図2に示す清浄蒸気発生装置10
は、図8に示す清浄蒸気発生装置110に比較して、伝
熱効率が向上されて小型化でき、図2に示す様に、簡単
な取付板17によって清浄水蒸気を用いる装置、例えば
蒸気滅菌装置に容易に取付けることができる。かかる清
浄蒸気発生装置10を用いた蒸気滅菌装置を図4に示
す。図4において、蒸気滅菌装置の本体部50は、被滅
菌物を収容する滅菌室52が形成された内筒54と、内
筒54の外側に形成された外筒56と、内筒54と外筒
56との間に形成されたジャケット部58とから構成さ
れる。かかるジャケット部58には、病院等に設置され
た大型ボイラから供給される一般蒸気が、減圧弁51、
制御弁19及び安全弁53が設けられた配管54から供
給され、ジャケット部58に供給された一般蒸気の凝縮
水は、ドレントラップ55及び逆止弁56が設けられた
配管57を経由して排出される。また、滅菌室52に
は、滅菌室52への給蒸流量を調整する調整手段60及
び安全弁62が設けられた配管63を経由して、清浄蒸
気発生装置10から清浄水蒸気が供給される。この調整
手段60には、制御弁64及び手動弁65が設けられた
配管61aと、制御弁67及び手動弁68が設けられ、
配管61aよりも細径の配管61bとが設けられている
と共に、制御弁67の弁座径が、制御弁64の弁座径よ
りも小径に形成されている。
【0016】このため、滅菌室52への給蒸流量を高め
たい場合は、制御弁64を開くと共に、制御弁67を閉
じて配管61a、又は制御弁64,67を開いて配管6
1a、61bを用いて清浄水蒸気を給蒸する。他方、滅
菌室52への給蒸流量を低めたい場合は、制御弁64を
閉じると共に、制御弁67を開いて配管61bを用いて
給蒸する。ところで、清浄蒸気発生装置10は、図8に
示す清浄蒸気発生装置110よりも小型であるため、滅
菌室52に急激に清浄水蒸気を給蒸し、貯留タンク14
及び熱交換器12の圧力が急激に低下すると、貯留水2
8の突沸等が惹起される。このため、手動弁65,68
によっても、滅菌室52に急速に給蒸する場合であって
も、貯留タンク14及び熱交換器12の圧力の低下速度
が、貯留水28の突沸が発生する速度とならないように
調整しておくことが好ましい。尚、配管63には、一端
部にエアーフィルターFが設けられ、途中に制御弁71
が設けられた配管72の他端部に繋ぎ込まれている。
【0017】かかる調整手段60を経由して滅菌室52
に清浄水蒸気を給蒸する清浄蒸気発生装置10の熱交換
器12には、配管54によって供給される一般蒸気が、
制御弁73及び安全弁74が設けられた配管76を経由
して供給される。熱交換器12に供給され、貯留タンク
14の貯留水28を加熱・蒸発させて凝縮した一般蒸気
の凝縮水は、貯留タンク14に供給する清浄水を加温す
る加温装置80に、ドレントラップ76が設けられた配
管77を経由して供給される。この加温装置80の蛇管
81には、精密濾過、脱イオン処理等の水処理が施され
た清浄水が、加圧ポンプP及び制御弁82が設けられた
配管83を介して供給され、加温された清浄水は制御弁
26が設けられた配管24を経由して貯留タンク14に
供給される。貯留タンク14の上部に設けられ、清浄水
蒸気中の水滴等を除去する除去手段30を構成するサイ
クロン38で分離された分離水は、貯留水28を加熱す
るヒータ46を経由し、配管49に設けられたドレント
ラップ87及び逆止弁88を経由して排出される。尚、
貯留タンク14の貯留水28は、制御弁99が設けられ
た配管11を経由して排出される。
【0018】清浄蒸気発生装置10から滅菌室52に給
蒸され、凝縮された清浄水蒸気の凝縮水は、配管90の
逆止弁91及びドレントラップ92を経由して排出され
る。更に、このドレントラップ92をバイパスする制御
弁93が設けられており、滅菌室52に給蒸された清浄
水蒸気等の気体は、制御弁93を経由して排出される。
かかる逆止弁91と制御弁93との間の配管90には、
逆止弁95、封水式真空ポンプVP及び制御弁94が設
けられた配管96が繋ぎ込まれ、封水式真空ポンプVP
によって滅菌室52を減圧状態とすることができる。か
かる蒸気滅菌装置を構成する滅菌室52の圧力検出器9
7、貯留水28を加熱・蒸発する熱交換器12内の蒸気
圧を検出する圧力検出器21、貯留タンク14のレベル
検出器LSからの信号は制御部Sに送られ、これらの信
号等に基づいて制御部Sからは、制御弁64,67,7
3,82,26,99に開閉又は清浄水を加圧する加圧
ポンプPの駆動・停止の信号が発せられる。
【0019】この様な、図4及び図5に示す蒸気滅菌装
置において、滅菌室52に収容された被滅菌物に蒸気滅
菌を施す処理行程を、図6(a)に示す。図6(a)
は、滅菌室52の圧力の経時変化を示し、図9に示す処
理行程と略同一行程である。かかる蒸気滅菌の処理行程
との関係で清浄蒸気発生装置10は運転される。清浄蒸
気発生装置10の貯留タンク14の取出口40に設けた
圧力検出器98の圧力変化を図6(b)に示し、制御部
Sからの信号によって一般蒸気を熱交換器12に供給す
る制御弁73の開閉状態を図6(c)に示す。図6
(c)において、制御弁73を開とし、一般蒸気が熱交
換器12に供給されている状態を「ON」と示し、制御
弁73を閉とし、一般蒸気が熱交換器12に供給されて
いない状態を「OFF」として示す。尚、本体部50の
ジャケット部58には、常に、一般蒸気が導入され、滅
菌室52を加温している。
【0020】蒸気滅菌装置が準備行程に入ったとき、制
御部Sからの信号で制御弁73を開き、清浄蒸気発生装
置10の熱交換器12に一般蒸気を導入し、清浄蒸気発
生装置10を立ち上げる。立ち上げられた清浄蒸気発生
装置10から発生する清浄蒸気圧力(圧力検出器98の
圧力)は、滅菌室52に収容された被滅菌物に滅菌を施
す滅菌圧力の設定圧力よりも高圧とする。清浄蒸気発生
装置10が小型化されているため、貯留し得る清浄水蒸
気量を可及的に多くするためである。但し、清浄蒸気発
生装置10が正常に運転されることが確認できたなら
ば、コンディショニング行程が開始されるまでに時間が
ある場合は、清浄蒸気発生装置10からの放熱等に因る
熱ロスを可及的に防止すべく、図6(b)(c)に示す
様に、制御弁73を閉じて清浄蒸気発生装置10を一旦
立ち下げてもよい。この様に、清浄蒸気発生装置10を
一旦立ち下げても、図6(b)(c)に示す様に、正常
な清浄蒸気発生装置10の立ち上げ時間は短時間である
ため、コンディショニング行程の開始直前の再立ち上げ
によって、滅菌室52を所定の圧力とすることができ
る。
【0021】コンディショニング行程では、滅菌室52
内の空気を清浄水蒸気に置換すると共に、収容された被
滅菌物を加温する行程である。このため、封水式真空ポ
ンプVPを駆動し、滅菌室52を減圧状態とする減圧操
作と、清浄蒸気発生装置10から清浄水蒸気を給蒸する
給蒸操作とを複数回繰り返して行う。かかる給蒸操作で
は、滅菌室52に清浄水蒸気を可及的に速やかに給蒸す
ることが必要であるため、コンディショニング行程の給
蒸操作がなされるA1,A2の期間内は、調整手段60
のうち、配管61bよりも大径の配管61aに設けられ
た制御弁64を開くように制御部Sから信号を発する。
この場合、配管61a,61bの制御弁64,67の両
者を開くようにしてもよい。但し、A1,A2の期間内
に清浄蒸気発生装置10の清浄水蒸気の圧力(圧力検出
器98の圧力)が、図6(b)に示す下限圧力E以下と
ならないように、配管61bに設けられた手動弁68
(配管61a,61bの制御弁64,67の両者を開く
場合は、手動弁65,68)によって調整する。A1,
A2の期間内に清浄蒸気発生装置10の清浄水蒸気の圧
力が、下限圧力Eよりも低圧となった場合は、貯留タン
ク14内に貯留されている貯留水28の突沸等が発生す
るおそれがあり、且つ下限圧力Eよりも低圧の水蒸気圧
では滅菌室52に収納されている被滅菌物の加温に適さ
ないからである。
【0022】滅菌室52内の清浄水蒸気への置換及び被
滅菌物の加温が終了した後、滅菌室52に清浄水蒸気を
給蒸し、滅菌室52を所定の滅菌温度(圧力)に加温
(加圧)する。但し、清浄蒸気発生装置10の清浄水蒸
気の圧力は、図6(b)に示す様に、滅菌圧力よりも高
圧に維持されている。一方、滅菌室52が滅菌圧力に到
達した後は、滅菌室52からの放熱に因る清浄水蒸気の
凝縮分を補う程度の給蒸によって、滅菌室52を滅菌圧
力に維持できる。このため、制御弁64(又は制御弁6
4,67)を開いた状態では、滅菌室52の圧力及び温
度を、滅菌圧力よりも高圧に設定されている清浄蒸気発
生装置10の清浄水蒸気を供給するため、安定性を図る
ことが困難である。したがって、図6(a)に示す様
に、滅菌室52の圧力が滅菌圧力よりも低圧である所定
圧力Bに到達するまでのA3の期間内は、制御弁64
(又は制御弁64,67)を開いて滅菌室52に清浄水
蒸気を急速給蒸し、滅菌室52が所定圧力Bに到達した
際に、制御部Sは圧力検出器97の信号に基づき、制御
弁64を閉じると共に、制御弁67を開き、清浄水蒸気
の給蒸流量を緩和する。同時に、制御部Sは、清浄蒸気
発生装置10の清浄水蒸気の圧力を、A1,A2,A3
の期間よりも低圧で且つ滅菌圧力を維持できる程度の圧
力となるように、一般蒸気を熱交換器12に供給する制
御弁73を、貯留水28を加熱・蒸発する熱交換器12
内の蒸気圧を検出する圧力検出器21の信号に基づいて
制御する。この様な、清浄蒸気発生装置10における清
浄水蒸気の圧力調整及び清浄水蒸気の滅菌室52への給
蒸流量の調整によって、所定期間(C期間)を所定の滅
菌温度(圧力)に安定して維持できる。尚、これまでの
説明は、滅菌室52の制御を圧力に基づいて行った場合
について説明したが、滅菌室52の制御を温度に基づい
ても行うことができる。
【0023】ところで、清浄蒸気発生装置10から滅菌
室52への給蒸を行うA1,A2,A3,Cの期間にお
いては、貯留タンク14に貯留されている貯留水量が減
少し、貯留水28の水面位置が所定位置まで低下する
と、レベル検出器LSからの信号に基づいて制御部S
は、加圧ポンプPを駆動する信号を発すると共に、制御
弁82,26を開く信号を発し、清浄水を貯留タンク1
4に供給する。供給される清浄水は、加温装置80によ
って加温されているため、貯留タンク14の圧力等を変
動させることを防止できる。尚、貯留タンク14の貯留
水28の水面位置が所定位置に到達したとき、レベル検
出器LSからの信号に基づいて制御部Sは、加圧ポンプ
Pを停止する信号を発すると共に、制御弁82,26を
閉じる信号を発する。
【0024】滅菌行程が終了した際、滅菌行程で開いて
いた制御弁67(制御弁64は滅菌行程では閉じてい
る)を閉じて清浄蒸気発生装置10からの清浄水蒸気の
給蒸を停止し、図6(a)に示す排気行程に入る。排気
行程では、滅菌室52に充填された清浄水蒸気を排気す
べく、制御弁93を開く。滅菌室52の内圧が大気圧程
度に到達したとき、制御弁93を閉じ、制御弁94を開
く。かかる排気行程の図6(a)に示すDの期間内で
は、貯留タンク14の貯留水28の一部を抜き出すべ
く、制御部Sは制御弁99を開く信号を発する。貯留水
28には、非蒸発物質が次第に濃縮されるため、定期的
に貯留水28の一部を抜き出し、非蒸発物質を一定濃度
以下とする。貯留水28を一定量抜き出した後には、抜
き出した量の清浄水を貯留タンク14に補給しておく。
尚、排気行程以降の行程では、清浄水蒸気を使用するこ
とがないため、清浄蒸気発生装置10からの放熱等によ
る熱ロスを防止すべく、図6(c)に示す様に、制御部
Sから制御弁73を閉じる信号が発せられ、清浄蒸気発
生装置10の運転を停止する。
【0025】図6(a)に示す様に、排気行程で滅菌室
52を大気圧近傍まで降圧したとき、収容された被滅菌
物を乾燥する乾燥行程に入る。乾燥行程では、封水式真
空ポンプVPを駆動すると共に、制御弁94を開いて滅
菌室52を減圧し、被滅菌物に付着している水分を蒸発
させて乾燥する。但し、減圧状態を続行すると、水分の
蒸発によって被滅菌物が冷却され、被滅菌物の温度が減
圧状態下でも水分が蒸発しない低温となる。このため、
封水式真空ポンプVPを停止し且つ制御弁94を開じる
と共に、制御弁71を開きフィルターFを経由して大気
を滅菌室52に導入し、滅菌室52を大気圧の近傍まで
昇圧して被滅菌物を昇温する。この様に、乾燥行程で
は、減圧操作と昇圧操作とを交互に施すことによって、
被滅菌物を乾燥する。かかる乾燥行程が終了したとき、
滅菌され且つ乾燥された被滅菌物を滅菌室52から取出
すことができる。尚、図4に示す蒸気滅菌装置では、本
体部50のジャケット部58で凝縮した凝縮水及びサイ
クロン38で分離された分離水は排出されているが、加
温装置80に清浄水の加温用として供給してもよい。
【0026】図4に示す蒸気滅菌装置では、小型とする
ことのできる図1に示す清浄蒸気発生装置10を用いる
ため、蒸気滅菌装置の本体部50の側面等に清浄蒸気発
生装置10を取付けて一体化できる。このため、図8に
示す従来の清浄蒸気発生装置110の如く、蒸気滅菌装
置の本体部50と別体に、清浄蒸気発生装置を設けるこ
とを要しない。したがって、清浄水蒸気を滅菌用とする
蒸気滅菌装置の小型化を図ることができる。また、清浄
蒸気発生装置10は、その立ち上げ時間も短いため、蒸
気滅菌行程のうち、清浄水蒸気を給蒸することを要しな
い行程では、清浄蒸気発生装置10の運転を停止するこ
とができ、清浄蒸気発生装置10からの放熱等に因る熱
ロスを可及的に防止できる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る清浄蒸気発生装置によれ
ば、熱交換器の加熱効率を向上でき、清浄蒸気発生装置
の小型化を図ることができる。このため、かかる清浄蒸
気発生装置が設けられた蒸気滅菌装置は、蒸気滅菌装置
の本体部の側面等に清浄蒸気発生装置を取付けて一体化
できるため、清浄蒸気発生装置が別体に設けられた従来
の蒸気滅菌装置に比較して小型化を図ることできる。更
に、本発明に係る清浄蒸気発生装置は、その立ち上げ時
間も、従来の清浄蒸気発生装置に比較して短いため、本
発明に係る清浄蒸気発生装置を具備する蒸気滅菌装置で
は、清浄水蒸気を使用しない行程では、清浄蒸気発生装
置の運転を停止し、清浄蒸気発生装置からの放熱等の熱
ロスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る清浄蒸気発生装置の一例を示す概
略縦断面図である。
【図2】図1に示す清浄蒸気発生装置の概略平面図であ
る。
【図3】図1の清浄蒸気発生装置で採用する縦型熱交換
器の伝熱管における清浄水の流れの状態を説明する説明
図である。
【図4】図1に示す清浄蒸気発生装置を用いた蒸気滅菌
装置を説明する概略図である。
【図5】図4に示す調整手段60を説明する部分概略図
である。
【図6】図4に示す蒸気滅菌装置での処理行程を説明す
る行程図である。
【図7】従来の清浄水蒸気を滅菌用に用いた蒸気滅菌装
置を説明するための概略図である。
【図8】図7に示す蒸気滅菌装置に採用される清浄蒸気
発生装置について説明する概略図である。
【図9】図7に示す蒸気滅菌装置での処理行程を説明す
る行程図である。
【符号の説明】
10 清浄蒸気発生装置 12 熱交換器 14 貯留タンク 18 伝熱管 20,22 連結管 28 貯留水 30 除去手段 32 筒状体 36 テーパ部 38 サイクロン 40 取出口 44 集水ロート S 制御部 LS レベル検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に複数本の伝熱管が配され、前
    記伝熱管の外面側に蒸気等の加熱媒体が供給される縦型
    の熱交換器と、前記熱交換器と併設され、清浄水が貯留
    される縦長の貯留タンクとを具備し、 前記熱交換器と貯留タンクとの下部側及び上部側が互い
    に連通され、前記貯留タンク中の清浄水がサーモサイフ
    ォン作用に因り循環・加熱される蒸気発生装置であっ
    て、 該貯留タンク内の上部側に、前記伝熱管内で清浄水が蒸
    発して発生した清浄水蒸気中の水滴等を除去する除去手
    段と清浄水蒸気の取出口とが設けられ、 且つ前記貯留タンク内に貯留される清浄水の水面が、前
    記伝熱管の管長の1/2以下となるように調整する水位
    調整手段が設けられていることを特徴とする清浄蒸気発
    生装置。
  2. 【請求項2】 清浄水蒸気中の水滴等を除去する除去手
    段には、水滴等の粒子を含有する清浄水蒸気を、上端部
    の接線方向から供給して旋回流とし得る筒状体が設けら
    れており、 且つ前記筒状体の下端部が、下端ほど大径となるテーパ
    部に形成されている請求項1記載の清浄蒸気発生装置。
  3. 【請求項3】 清浄水蒸気中の水滴等を除去する除去手
    段の下方に、前記除去手段で分離された分離水が集水さ
    れ、貯留タンク内に貯留されている清浄水の水面の所定
    箇所に落下するように、集水ロートが設けられている請
    求項1又は請求項2記載の清浄蒸気発生装置。
  4. 【請求項4】 被滅菌物が収容される滅菌室を具備する
    本体部と、前記滅菌室内に給蒸され、収容された被滅菌
    物に滅菌を施す水蒸気を発生する蒸気発生装置として、
    請求項1記載の清浄蒸気発生装置とが設けられている蒸
    気滅菌装置であって、 該滅菌室と清浄蒸気発生装置との給蒸配管には、前記清
    浄蒸気発生装置から滅菌室への清浄水蒸気の給蒸流量を
    調整する調整手段が設けられていることを特徴とする蒸
    気滅菌装置。
  5. 【請求項5】 清浄蒸気発生装置の清浄水蒸気の圧力を
    蒸気滅菌装置の処理行程に応じて調整する調整手段が設
    けられている請求項4記載の蒸気滅菌装置。
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CN108553657A (zh) * 2018-06-26 2018-09-21 河北华耀农业科技开发有限公司 一种食用菌灭菌柜高效蒸汽进气装置
CN112696655A (zh) * 2021-02-03 2021-04-23 重庆卓旺科技有限公司 一种电蒸汽发生装置用蒸汽储气装置

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